JP2004198524A - 光結合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光信号の伝送時間に遅れが生じず、かつ簡易な構成で安価の光結合装置を提供する。
【解決手段】各端面30aが所定の間隔を有して対向するように配置された光ファイバ30と、該光ファイバ30の端面30a近傍に配置された光モジュール2とを備える光結合装置1であって、
上記光モジュール2は受光部10及び送光部20を備えると共に、上記光ファイバ30を通る光信号の一部が上記端面30a間を直接伝送されるように配置され、
上記受光部10は、上記光ファイバ30の対向する端面30a間に配置され、上記光ファイバ30を通る光信号の一部を反射させる受光反射部13と、該受光反射部13によって反射された光信号を受光する受光素子12とを有し、
上記送光部20は、光信号を発光する発光素子22と、上記光ファイバ30の対向する端面30a間に配置され、上記発光素子22からの光信号を反射させて上記光ファイバ30に導く送光反射部23とを有することを特徴とする光結合装置1。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバを介して光信号の授受を行う光結合装置に関し、特に光ファイバを用いたローカル・エリア・ネットワーク(LAN)において使用される光結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば車載オーディオ装置や、オフィスにおけるネットワーク等において、光ファイバを介して信号を送受信する光LANが用いられている。この光LANの先行例としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。このような従来の光LANにおいては、受光部と送光部からなる光モジュールと光ファイバを接続して従来の光結合装置を構成し、光モジュールを有する部分においてノードを形成して必要な端末を接続する。この光結合装置において、光ファイバを通じて他のノードから送られてきた光信号を、受光部において電気信号に変換する。変換された電気信号は、信号処理装置において必要な情報のみが選択され、再び送光部において電気信号から光信号に変換され、光ファイバを通じて次のノードへ送信される。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−284647号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の光結合装置を用いた光LANにおいては、光信号が各ノードを通過する度に、必ず一度光モジュールの受光部において光電変換が行われ、また送光部において電光変換が行われるため、この変換処理の処理時間によって光信号の伝送時間に遅れが生じてしまう。これは、例えば光LANを車載オーディオ装置に使用した場合には、音飛び等が発生する原因ともなり得る。また、このように各ノードの光モジュールで必ず一度光電、電光変換を行うようにすると、端末が信号を受信、あるいは送信するかに関わらず、各ノードの光モジュールには必ず受光部と送光部がセットで必要となる。さらに双方向通信の場合は、各ノードの光モジュールに受光部と送光部が二つずつ必要となり、構成が複雑になると共に、装置自体が高価となる。
【0005】
本発明は以上の問題点を鑑みてなされたものであり、光信号の伝送時間に遅れが生じず、かつ簡易な構成で安価の光結合装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、各端面が所定の間隔を有して対向するように配置された光ファイバと、該光ファイバの端面近傍に配置された光モジュールとを備える光結合装置であって、上記光モジュールは上記光ファイバを通る光信号を受光する受光部、及び/又は上記光ファイバに対し光信号を送光する送光部を備えると共に、上記光ファイバを通る光信号の一部が上記端面間を直接伝送されるように配置され、上記受光部は上記光ファイバの対向する端面間に配置され上記光ファイバを通る光信号の一部を受光する受光素子を有し、上記送光部は上記光ファイバの対向する端面間に配置され上記光ファイバに対して光信号を発光する発光素子を有することを特徴として構成されている。
【0007】
本発明によれば、一部の光信号を受光素子に入射させて光電変換しつつ、他の大部分の光信号はそのまま次のノードへ送信される。また、光モジュールが受光部あるいは送光部のみを備える構成が可能となる。
【0008】
また本発明は、各端面が所定の間隔を有して対向するように配置された光ファイバと、該光ファイバの端面近傍に配置された光モジュールとを備える光結合装置であって、上記光モジュールは上記光ファイバを通る光信号を受光する受光部、及び/又は上記光ファイバに対し光信号を送光する送光部を備えると共に、上記光ファイバを通る光信号の一部が上記端面間を直接伝送されるように配置され、上記受光部は、上記光ファイバの対向する端面間に配置され、上記光ファイバを通る光信号の一部を反射させる受光反射部と、該受光反射部によって反射された光信号を受光する受光素子とを有し、上記送光部は、光信号を発光する発光素子と、上記光ファイバの対向する端面間に配置され、上記発光素子からの光信号を反射させて上記光ファイバに導く送光反射部とを有することを特徴として構成されている。
【0009】
本発明によれば、一部の光信号を受光反射部によって受光素子に入射させて光電変換しつつ、他の大部分の光信号はそのまま次のノードへ送信される。また、光モジュールが受光部あるいは送光部のみを備える構成が可能となる。
【0010】
また本発明は、上記受光部の受光素子を上記光ファイバの外周近傍に配置して、上記受光反射部によって上記光ファイバから上記外周近傍の受光素子に向かう光路を形成し、及び/又は上記送光部の発光素子を上記光ファイバの外周近傍に配置して、上記送光反射部によって上記外周近傍の発光素子から上記光ファイバに向かう光路を形成することを特徴として構成されている。
【0011】
本発明によれば、受光素子で受光した信号を外部へ取出しやすくなり、あるいは発光素子で発光する信号を外部から取入れやすくなる。
【0012】
また本発明は、上記受光部の受光反射部は上記端面が対向する光ファイバの両方からの光信号を上記受光素子側へ反射させ、及び/又は上記送光部の送光反射部は上記発光素子からの光信号を上記端面が対向する光ファイバの両方に対して反射させることを特徴として構成されている。
【0013】
本発明によれば、双方向通信の場合も光モジュールに受光部の受光素子あるいは送光部の発光素子が一つあればよくなる。
【0014】
また本発明は、上記光ファイバの端面が対向する部分を複数有し、それぞれの端面間に上記光モジュールを配置したことを特徴として構成されている。
【0015】
本発明によれば、一つの光結合装置で複数のノードを容易に形成することができる。
【0016】
また本発明は上記複数の端面間に配置された光モジュールはそれぞれ対応する光の波長が異なることを特徴として構成されている。
【0017】
本発明によれば、各ノードの光モジュールにおいて必要な光信号だけを受光、あるいは送光することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、第一の実施形態について説明する。図1は本発明の第一の実施形態における光結合装置を示す正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は本発明の第一の実施形態における光結合装置による光信号の受信状態を示す図、図4は本発明の第一の実施形態における光結合装置による光信号の送信状態を示す図である。
【0019】
光結合装置1は図1に示すように、光ファイバ30と光モジュール2からなる。光ファイバ30は、屈折率の高い中心部のファイバコア31と、ファイバコア31より屈折率が低い外周部のファイバクラッド32からなり、ノードを形成する部分において光ファイバ30を切断し、あるいは2本の光ファイバ30、30を用意し、光ファイバ端面30a、30aを対向させながら一定の間隔をとって配置する。
ここで本実施形態においては、光ファイバ30にはプラスティックファイバを用いる。プラスティックファイバの特徴としては、径が大きいので加工しやすく、またガラスファイバに比べて非常に低コストで製造することができ、光LAN等を安価に構成することができる。このプラスティックファイバは、伝送可能距離が数十mとガラスファイバに比べて短いが、本発明の光結合装置は車載オーディオ装置やオフィスネットワーク等、比較的伝送距離の短い光LAN等を対象としているので、プラスティックファイバの伝送可能距離でも十分である。
また、この光ファイバ端面30a、30aの間にできる対向空間部40には、何も補充せずにそのままにしておいてもよく、またはファイバコア31と同等の屈折率のプラスティックで対向空間部40を埋めるようにしてもよい。
【0020】
この対向空間部40には光モジュール2が設けられる。この光モジュール2は、ファイバコア31を通る光信号を受信して光電変換を行い、信号処理装置(図示せず)に電気信号を送信する受光部10と、信号処理装置から送信されてきた電気信号を受信して電光変換を行い、ファイバコア31に光信号を送信する送光部20からなる。
受光部10は受光本体11と、この受光本体11に取付けられた受光素子たるフォトダイオード12、及び受光反射部たる受光ミラー13を有する。受光本体11は断面略T字状をしており、図1に示すように、その一部が対向空間部40のファイバコア端面31aに係るところまで入り込むように配置されている。この受光本体11はファイバコア31と同等の屈折率のプラスティックによって形成される。なお、ここでは受光本体11の形状を断面略T字状としたが、受光本体11の形状は特にこれに限られるものではない。
【0021】
この受光本体11の光ファイバ30外周側(以下、外周側という)に、フォトダイオード12が配置されていると共に、ファイバコア端面31aに係るところまで入り込んだ部分の光ファイバ30中心軸側(以下、中心軸側という)に、受光ミラー13が配置されている。この受光ミラー13及びフォトダイオード12によって、後述するように、ファイバコア31を通る光信号の一部を受光する。ここで、フォトダイオード12を外周側に配置したことにより、信号処理装置に電気信号を送信するための配線が行いやすくなっている。
また、受光ミラー13は、その断面が二等辺直角三角形である三角柱状であり、その長手方向が光ファイバ30の長手方向、及び径方向と直交するように、且つその長辺が中心軸側を向くように配置されている。すなわち、光ファイバ30の長手方向に対して2つの短辺が45度をなしている。またフォトダイオード12は、中心軸と受光ミラー13を結ぶ直線上に配置されている。なお、この受光ミラー13の大きさは、受光しようとする光信号の量に応じて変化させる。受光しようとする光信号の量が多ければ、大きな受光ミラー13が必要となる。また、ここでは受光ミラー13の形状を断面が二等辺直角三角形である三角柱状としたが、フォトダイオード12との位置関係や、受光しようとする光信号の信号量、受光本体11の形状等に従って自由に変更可能である。
【0022】
送光部20の構成は受光部10の構成と略同様であり、送光部20は送光本体21と、この送光本体21に取付けられた発光素子たるレーザダイオード22、及び送光反射部たる送光ミラー23を有する。送光本体21は断面略T字状をしており、図1に示すようにその一部が対向空間部40のファイバコア端面31aに係るところまで入り込むように配置されている。この送光本体21はファイバコア31と同等の屈折率のプラスティックによって形成される。なお、ここでは送光本体21の形状を断面略T字状としたが、送光本体21の形状は特にこれに限られるものではない。
【0023】
この送光本体21の外周側に、レーザダイオード22が配置されていると共に、ファイバコア端面31aに係るところまで入り込んだ部分の中心軸側に、送光ミラー23が配置されている。このレーザダイオード22及び送光ミラー23によって、後述するように、光信号をファイバコア31に対して送光する。ここで、レーザダイオード22を外周側に配置したことにより、信号処理装置からの電気信号を受信するための配線が行いやすくなっている。
また、送光ミラー23は、その断面が二等辺直角三角形である三角柱状であり、その長手方向が光ファイバ30の長手方向、及び径方向と直交するように、且つその長辺が中心軸側を向くように設けられている。すなわち、光ファイバ30の長手方向に対して2つの短辺が45度をなしている。またレーザダイオード22は、中心軸と送光ミラー23を結ぶ直線上に配置されている。なお、この送光ミラー23の大きさは、送光しようとする光信号の量に応じて変化させる。送光しようとする光信号の量が多ければ、大きな送光ミラー23が必要となる。また、ここでは送光ミラー23の形状を断面が二等辺直角三角形である三角柱状としたが、レーザダイオード22との位置関係や、送光しようとする光信号の信号量、送光本体21との位置関係等に従って自由に変更可能である。
【0024】
なお、図1、図2において受光部10と送光部20は中心軸を挟んで対向するように配置されている。しかし、受光部10と送光部20の位置関係はこれに限られることなく、どのような位置関係で配置してもよい。また、受光部10と送光部20が対向しないように配置することによって、送光部20のレーザダイオード22から発光された光信号が、直接受光部10のフォトダイオード12に入射するのを防ぐことができる。
あるいは、対向空間部40を広く取り、受光部10と送光部20を光ファイバ30の長手方向にずらして配置したり、光ファイバ端面30a、30aが対向する部分を複数箇所設け、複数の光モジュール2を配置したりしてもよい。この場合は各光モジュール2で対応する光の波長が異なるようにすることにより、必要な光信号だけを受光、あるいは送光することができる。さらには、必ずしも受光部10と送光部20を設ける必要はなく、用途によっては受光部10だけ、あるいは送光部20だけを設けるようにしてもよい。このように、本発明における光結合装置1は、受光部10又は送光部20の一方のみを設けることも可能であり、これにより構成を簡易にすることができる。
【0025】
次に、このような光結合装置1を用いた光信号の送受信について説明する。まず光信号の受信について説明する。光信号は光ファイバ30のファイバコア31によって伝送されている。ここで、光ファイバ端面30a、30aを対向させて光モジュール2を配置し、ノードを形成した部分において、両側のファイバコア31、31を通ってそれぞれファイバコア端面31a、31aに至った光信号の一部は、図3に示すように、受光部10側に入射して受光ミラー13に至り、光信号はこの受光ミラー13によって反射され、その進行方向が外周方向へと変わり、そのままフォトダイオード12に入射し、光信号から電気信号に変換される。変換された電気信号は、信号処理装置に送信され、このノードに取付けた端末に必要な情報のみが選択される。
またフォトダイオード12へ入射しない大部分の光信号は、一方のファイバコア31から対向空間部40を介して、対向するファイバコア31に伝送される。
【0026】
このような構成にすることにより、従来の光結合装置のように、全ての光信号を、各ノードを通過する度に光モジュールにおいて光電、電光変換を行うのではなく、一部の光信号を受光ミラー13によってフォトダイオード12に入射させて光電変換を行いつつ、他の大部分の光信号はそのまま次のノードへ送信されるので、次のノードへ安定した光信号が送信されると共に、光電・電光変換による光信号の伝送時間の遅れが生じない。また、本発明は上述したように、比較的伝送距離の短い光LAN等を対象としているので、このように一部の光信号が各ノードにおいて電気信号に変換され、その後再び光信号に変換されなくても問題は生じない。
さらに、断面二等辺三角形状の受光ミラー13によって、両方のファイバコア31、31からの光信号をフォトダイオード12に向かって反射するので、双方向通信の場合でも受光部10は一つでよく、従来の光結合装置よりも構成が簡易となると共に安価に構成することができる。
【0027】
なお、受光ミラー13によってフォトダイオード12側へ反射させる光信号の量は、ノードの数によって異なる。ノードの数が多ければ、各ノードに光信号を行き渡らせるために、一つのノードに割り振ることのできる信号量は少なくなる。一方で、各ノードの光モジュール2において、受光部10のフォトダイオード12が信号を感知するために最低限必要な信号量を受光する必要がある。ここで本発明における光結合装置1においては、受光部10の受光ミラー13によって反射させる光信号の量を、受光ミラーの13の大きさ、及び受光本体11をどれだけ中心軸側に入り込ませるかを変えることによって自由に調整することができるので、受光する光信号の量を最適な量に設定することができる。
【0028】
次に、光信号の送信について説明する。各ノードに接続された端末から、電気信号が信号処理装置に送信され、レーザダイオード22に適した信号に変換されてレーザダイオード22に送信される。レーザダイオード22に送られた電気信号は光信号に変換され、図4に示すように、中心軸側に向かって発光される。発光された光信号は送光ミラー23によって反射され、両方のファイバコア31、31に入射する。このようにして、端末からの信号が他の各ノードに送信される。また、双方向通信の場合でも、送光部20は一つでよく、従来の光結合装置よりも構成が簡易となると共に安価に構成することができる。
【0029】
以上、本発明の第一の実施形態について説明した。上記実施形態においては、受光する光信号を受光ミラー13で、又は送光する光信号を送光ミラー23で反射させて光ファイバ30との間で光信号の授受を行う構成とした。しかし、これに限らず、他の実施形態も可能である。以下、本発明の第二の実施形態について説明する。図5は本発明の第二の実施形態における光結合装置を示す正面図、図6は図5のB−B断面図、図7は本発明の第二の実施形態における光結合装置による光信号の受信状態を示す図、図8は本発明の第二の実施形態における光結合装置による光信号の送信状態を示す図である。
【0030】
本実施形態における光結合装置1は図5、図6に示すように、その概略構成は第一の実施形態と同様であり、光ファイバ30と光モジュール2からなる。光ファイバ30はファイバコア31と、ファイバクラッド32からなり、図5に示すように、ノードを形成する部分において光ファイバ30を切断し、あるいは2本の光ファイバ30、30を用意し、光ファイバ端面30a、30aを対向させながら一定の間隔をとって配置する。なお、本実施形態においても、光ファイバ30にはプラスティックファイバを用いる。また、この光ファイバ端面30a、30aの間にできる対向空間部40には、受光部10と送光部20からなる光モジュール2が設けられる。
【0031】
受光部10は受光本体11と、この受光本体11に取付けられた受光素子たるフォトダイオード12を有する。受光本体11は断面略T字状をしており、図5に示すようにその一部が対向空間部40のファイバコア端面31aに係るところまで入り込むように配置されている。この受光本体11はファイバコア31と同等の屈折率のプラスティックによって形成される。
【0032】
第一の実施形態においては、受光本体11の外周側にフォトダイオード12を配置すると共に、ファイバコア端面31aに係るところまで入り込んだ部分の中心軸側に受光ミラー13を配置する構成としたが、本実施形態においてはフォトダイオード12を、受光本体11のファイバコア端面31aに係るところまで入り込んだ部分の中心軸側に設ける。即ち、本実施形態においては図7に示すように、受光ミラー13を介さず、フォトダイオード12が両方のファイバコア31、31からの光信号を直接受光する。このような構成にすることによって、受光ミラー13が必要なくなり、より簡易な構成とすることができる。
【0033】
送光部20の構成は受光部10の構成と略同様であり、送光部20は送光本体21と、この送光本体21に取付けられた発光素子たるレーザダイオード22を有する。送光本体21は断面略T字状をしており、その一部が対向空間部40のファイバコア端面31aに係るところまで入り込むように配置されている。この送光本体21はファイバコア31と同等の屈折率のプラスティックによって形成される。
また、送光部20においても、レーザダイオード22を送光本体21のファイバコア端面31aに係るところまで入り込んだ部分の中心軸側に設ける。即ち、本実施形態においては図8に示すように、両方のファイバコア31、31に対して、レーザダイオード22から光信号を直接送光する。このような構成にすることによって、送光ミラー23が必要なくなり、より簡易な構成とすることができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明した。最後に、本発明の適用例について説明する。図9は本発明を適用したネットワークシステムの一例であり、車に搭載されるオーディオ装置を光ファイバで接続した図である。例えば、FMチューナの音声信号をアンプに導きたい場合に、まずノードDに接続されたコントローラからノードAに接続されたFMチューナに対して制御信号が発信される。この制御信号の大部分は、ノードDとノードAの中間にあるノードC、ノードBにおいて光電、電光変換されることなくそのまま通過してノードAに届き、FMチューナは制御信号を受けて音声信号をノードCのアンプに送信する。この音声信号の大部分は、ノードAとノードCの中間にあるノードBをそのまま通過してノードCに届き、アンプによって信号が増幅されてスピーカから出力される。
このように、車載オーディオ装置に本発明を用いることにより、光電、電光変換による光信号の伝送時間の遅れが生じなくなり、この伝送時間の遅れによる音飛び等が発生しなくなる。なお、図9においてはバス型の接続を記載しているが、環状型の接続等、その他の接続方法においても同様の効果を奏することができる。また環状型の接続の場合は終端器が必要なく、より省スペースで光LANを構成することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上本発明によれば、光モジュールは光ファイバを通る光信号を受光する受光部、及び/又は光ファイバに対し光信号を送光する送光部を備えると共に、光ファイバを通る光信号の一部が端面間を直接伝送されるように配置され、受光部は光ファイバの対向する端面間に配置され光ファイバを通る光信号の一部を受光する受光素子を有し、送光部は光ファイバの対向する端面間に配置され光ファイバに対して光信号を発光する発光素子を有することから、一部の光信号を受光素子に入射させて光電変換を行いつつ、他の大部分の光信号はそのまま次のノードへ送信されるので、次のノードへ安定した光信号が送信されると共に、光電・電光変換による光信号の伝送時間の遅れが生じない。また、光モジュールが受光部あるいは送光部のみを備える構成が可能となり、光結合装置を安価で簡易な構成とすることができる。
【0036】
また本発明によれば、光モジュールは光ファイバを通る光信号を受光する受光部、及び/又は光ファイバに対し光信号を送光する送光部を備えると共に、光ファイバを通る光信号の一部が端面間を直接伝送されるように配置され、受光部は、光ファイバの対向する端面間に配置され、光ファイバを通る光信号の一部を反射させる受光反射部と、受光反射部によって反射された光信号を受光する受光素子とを有し、送光部は、光信号を発光する発光素子と、光ファイバの対向する端面間に配置され、発光素子からの光信号を反射させて光ファイバに導く送光反射部を有することから、一部の光信号を受光反射部によって受光素子に入射させて光電変換を行いつつ、他の大部分の光信号はそのまま次のノードへ送信されるので、次のノードへ安定した光信号が送信されると共に、光電・電光変換による光信号の伝送時間の遅れが生じない。また、受光あるいは送光する光信号の信号量の設定が容易となる。さらに、光モジュールが受光部あるいは送光部のみを備える構成も可能となり、光結合装置を安価で簡易な構成とすることができる。
【0037】
また本発明によれば、受光部の受光素子を光ファイバの外周近傍に配置して、受光反射部によって光ファイバから外周近傍の受光素子に向かう光路を形成し、及び/又は送光部の発光素子を光ファイバの外周近傍に配置して、送光反射部によって外周近傍の発光素子から光ファイバに向かう光路を形成することから、受光素子で受光した信号を外部へ取出しやすくなり、あるいは発光素子で発光する信号を取入れやすくなる。
【0038】
また本発明によれば、受光部の受光反射部は端面が対向する光ファイバの両方からの光信号を受光素子側へ反射させ、及び/又は送光部の送光反射部は発光素子からの光信号を端面が対向する光ファイバの両方に対して反射させることから、両方の光ファイバからの光信号を一つの受光素子で受光することが可能となり、双方向通信の場合も受光素子が一つでよくなり、また発光素子が発光した光信号を両方の光ファイバに導くことができ、双方向通信の場合でも発光素子が一つあればよくなる。これにより光結合装置を安価に構成することができる。
【0039】
また本発明によれば、光ファイバの端面が対向する部分を複数有し、それぞれの端面間に光モジュールを配置したことから、一つの光結合装置で複数のノードを容易に形成することができる。
【0040】
また本発明によれば、複数の端面間に配置された光モジュールはそれぞれ対応する光の波長が異なることから、光モジュールにおいて必要な光信号だけを受光、あるいは送光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における光結合装置を示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態における光結合装置による光信号の受信状態を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施形態における光結合装置による光信号の送信状態を示す図である。
【図5】本発明の第二の実施形態を示す正面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】本発明の第二の実施形態における光結合装置による光信号の受信状態を示す図である。
【図8】本発明の第二の実施形態における光結合装置による光信号の送信状態を示す図である。
【図9】本発明を適用した実施例である。
【符号の説明】
1 光結合装置
2 光モジュール
10 受光部
11 受光本体
12 フォトダイオード
13 受光ミラー
20 送光部
21 送光本体
22 レーザダイオード
23 送光ミラー
30 光ファイバ
30a 光ファイバ端面
31 ファイバコア
31a ファイバコア端面
32 ファイバクラッド
40 対向空間部

Claims (6)

  1. 各端面が所定の間隔を有して対向するように配置された光ファイバと、該光ファイバの端面近傍に配置された光モジュールとを備える光結合装置であって、
    上記光モジュールは上記光ファイバを通る光信号を受光する受光部、及び/又は上記光ファイバに対し光信号を送光する送光部を備えると共に、上記光ファイバを通る光信号の一部が上記端面間を直接伝送されるように配置され、
    上記受光部は上記光ファイバの対向する端面間に配置され上記光ファイバを通る光信号の一部を受光する受光素子を有し、
    上記送光部は上記光ファイバの対向する端面間に配置され上記光ファイバに対して光信号を発光する発光素子を有することを特徴とする光結合装置。
  2. 各端面が所定の間隔を有して対向するように配置された光ファイバと、該光ファイバの端面近傍に配置された光モジュールとを備える光結合装置であって、
    上記光モジュールは上記光ファイバを通る光信号を受光する受光部、及び/又は上記光ファイバに対し光信号を送光する送光部を備えると共に、上記光ファイバを通る光信号の一部が上記端面間を直接伝送されるように配置され、
    上記受光部は、上記光ファイバの対向する端面間に配置され、上記光ファイバを通る光信号の一部を反射させる受光反射部と、該受光反射部によって反射された光信号を受光する受光素子とを有し、
    上記送光部は、光信号を発光する発光素子と、上記光ファイバの対向する端面間に配置され、上記発光素子からの光信号を反射させて上記光ファイバに導く送光反射部とを有することを特徴とする光結合装置。
  3. 上記受光部の受光素子を上記光ファイバの外周近傍に配置して、上記受光反射部によって上記光ファイバから上記外周近傍の受光素子に向かう光路を形成し、及び/又は上記送光部の発光素子を上記光ファイバの外周近傍に配置して、上記送光反射部によって上記外周近傍の発光素子から上記光ファイバに向かう光路を形成することを特徴とする請求項2記載の光結合装置。
  4. 上記受光部の受光反射部は上記端面が対向する光ファイバの両方からの光信号を上記受光素子側へ反射させ、及び/又は上記送光部の送光反射部は上記発光素子からの光信号を上記端面が対向する光ファイバの両方に対して反射させることを特徴とする請求項2又は3記載の光結合装置。
  5. 上記光ファイバの端面が対向する部分を複数有し、それぞれの端面間に上記光モジュールを配置したことを特徴とする請求項1乃至4記載の光結合装置。
  6. 上記複数の端面間に配置された光モジュールはそれぞれ対応する光の波長が異なることを特徴とする請求項5記載の光結合装置。
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