JP2004197456A - 非常用梯子装置 - Google Patents

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博久 倉持
Eiji Shiratori
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Abstract

【課題】故障が少なく、耐久性が高く、建物の途中階からの乗移りも含めて恐怖感を抱かせるおそれが少なく、複数の人が連続して利用できる安全性の高い非常用梯子装置を提供すること。
【解決手段】2階以上の建物の外壁に設置される非常用梯子装置であって、
間に複数の踏杆を設けた一対のデッキ梯子体と、安全枠とを有するデッキ梯子部と、間に複数の踏杆を設けた一対の摺動梯子体と、安全枠とを有する少なくとも一つの摺動梯子部とを備え、前記摺動梯子部を吊り下げて収納位置に保持しかつ前記摺動梯子部の落下を緩衝するための緩降装置を前記デッキ梯子部に取付け、かつ非常用梯子装置の伸長時に隣り合う前記デッキ梯子体及び摺動梯子体が部分的に互いに重合するように構成したことを特徴とする非常用梯子装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、既設の小規模ビル、特に小規模雑居ビルに好適に設置されて、火災、地震等の災害の避難に使用される非常用梯子装置に関する。
【0002】
昨今、小規模ビルとりわけ小規模雑居ビルで火災が発生した際、安全な避難設備が備わっていないことから、被害が大きくなり、深刻な社会問題となっている。通常、小規模雑居ビルと呼ばれる建物は、5階建てまでで、1フロアーが100m2以下、延べ床面積が500m2以下を指し、全国には20万棟以上あると推定され、避難設備が完全でないものが多く含まれている。
【0003】
前記小規模雑居ビルの特徴は、狭い面積に店舗、エレベーター、階段を配置していることが多く、十分な避難装置の設置が困難であることである。これを解決するために、建物の外部に固定式の避難梯子を設置する方法や隣接ビルへの避難設備を設置することが考えられるが、防犯上の問題や隣接するビルとの利害関係、境界線問題等新たな問題が生じ、実現に至っているところは稀である。
このような状況から、既設建物の外部に取り付けられ、安全に利用でき、防犯上の問題や隣接するビルとの利害関係の問題の極めて少ない非常用避難設備の設定が強く望まれるようになっている。
【0004】
【従来の技術】
従来の非常用避難設備としては、以下のものが知られている。
(1)ベランダ等外壁からの突出部の床面に避難口を設け、ここにパンダグラフ式に伸張可能な梯子装置を折り畳んで収容し、非常時に伸張させて避難用に利用する避難梯子装置である(例えば、特許文献1参照)。
この避難梯子装置は、建物の途中階からの乗り移りに対する安全対策がなく、また多くの小規模ビルはベランダを有しておらず、利用できる既存建物が少ない問題がある。ベランダを有している建物においても、ベランダが各階において同一の位置にある場合は、ある階のベランダから直ぐ下のベランダまでの避難設備として利用できるだけであって、それ以上の階にわたる設定は実質上不可能である。
【0005】
(2)2条の紐の上端を接続し、該紐間に複数の左右方向踏杆を架設して梯子を形成し、該踏杆の両端に後向き突出する間隔保持具を設け、該保持具の前部を前記紐の一個のリンクとなし、かつ前記踏杆の長さが梯子の垂下方向に行くに従って順次長く形成された避難梯子である(例えば、特許文献2参照)。
この避難梯子は、比較的安価で、梯子杆と建物外壁の間に適度の空間があり、使い易いが、避難梯子の横揺れが防止できない。さらに、落下防止枠がないので、途中階からの乗り移り時や降下避難中の落下事故や恐怖感が大きい問題が推定される。
【0006】
(3)上下方向に延びる固定レールを建物の外壁に固定し、該固定レールに壁側梯子桁を上下動自在に取付け、該壁側梯子桁に、先端が屋外側へ延出する水平姿勢又は先端が外壁側へ後退する傾斜姿勢をとるように複数の踏桟兼連杆を回動自在に連結し、これら複数の踏桟兼連杆の先端を、前記固定レールに平行に配置した外側梯子桁に昇降レールを上下動自在に取付けた、コンパクトに折り畳める折畳み梯子である(例えば、特許文献3参照)。
この折畳み梯子は、折り畳んだ状態でも人が該折畳み梯子を伝って登ることができ、防犯上好ましくない。また、収納部容積が限定されていること及び所定機能を有する落下防止枠を折畳み式にすることは実際上不可能であるから、有効な落下防止枠を付加することが困難である問題もある。
【0007】
(4)折畳み式の梯子装置を窓やベランダの安全枠の内側に収容し、非常時に該梯子装置を窓等の外部に持ちだし、さらに前記梯子装置を該窓等の外壁に対し直角方向に突出させて固定する建物用避難装置である(例えば、特許文献4参照)。
この建物用避難装置は、避難者の重量を支える中空摺動杆19がテレスコープ構造であるから、一定の強度を保持するため適切な厚さを有するパイプを多層に重合させなければならず、1〜2階分程度の高さ用のものだけが製造可能であり、しかも有効な落下防止枠を設けることはできない。
【0008】
(5)互いに連結吊り下げして梯子を構成するべき複数個の梯子枠を互いに連結し、垂直にして重合させてビル等の建物の上階層の外壁に配置し、前記各梯子枠の各支持ステーによって支持し、該支持ステーの支持解除によって前記梯子枠が順次連結して下方にスライド落下して梯子を形成するものである(例えば、特許文献5参照)
この梯子においては、構造が複雑なため高価な設備となる。この梯子はまた、断面形状が複雑な溝やステーを有する構造であるから、耐食性材料で製作することが不可能であり、屋外建築構造物としては好ましくない。この梯子はさらに、下部梯子枠が上部梯子枠のロック解除を担う構造のために、支持ステー等が一箇所で引っかかると完全に伸長しなくなるおそれがあり、信頼性に問題がある。この梯子の支持ステーの構造はまた、一度伸張すると、再び折り畳んだ収納状態にすることが困難である問題がある。
【0009】
【特許文献1】
特開昭60−11280号 全体
【特許文献2】
特開平5−277199号 全体
【特許文献3】
特開平9−256765号 全体
【特許文献4】
特開昭53−61199号 全体
【特許文献5】
特開平03−147994号 全体
【0010】
【発明の目的】
本発明は、既設の小規模ビルの火災、地震等の災害の避難に使用される非常用避難装置の従来技術の上述した問題に鑑みてなされたものであって、故障が少なく、耐久性が高く、建物の途中階からの乗移りも含めて恐怖感を抱かせるおそれが少なく、複数の人が連続して利用できる安全性の高い非常用梯子装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、所定の状態に確実に伸長し、かつ伸長時にも避難装置として使用時にも揺れの少ない非常用梯子装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、防犯の面から問題がなく、いたずらされるおそれも少なく、構造的に簡易で作動不良のおそれが少ない信頼性の高い非常用梯子装置を提供することを目的とする。
本発明はさらに、一度伸長させても再び折り畳んだ収納状態に容易に戻すことができ、定期点検等も容易に行うことができる非常用梯子装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決する手段】
本発明は、2階以上の建物の外壁に設置される非常用梯子装置であって、
間に複数の踏杆を設けた一対のデッキ梯子体と、安全枠とを有するデッキ梯子部と、
間に複数の踏杆を設けた一対の摺動梯子体と、安全枠とを有する少なくとも一つの摺動梯子部とを備え、
前記摺動梯子部を吊り下げて収納位置に保持しかつ前記摺動梯子部の落下を緩衝するための緩降装置を前記デッキ梯子部に取付け、かつ非常用梯子装置の伸長時に隣り合う前記デッキ梯子体及び摺動梯子体が部分的に互いに重合するように構成したことを特徴とする非常用梯子装置である。
【0012】
本発明の実施態様は以下の通りである。
前記非常用梯子装置が、その収納状態から伸長状態へ変えるための操作部の操作部材を各階に配置していることを特徴とする。このように構成することによって、避難の必要ないずれの階からも非常用梯子装置を迅速に伸長状態にして使用できる利点がある。
【0013】
前記緩降装置が、前記摺動梯子部を伸長位置から収納位置まで巻上げる巻上げ機構を有していることを特徴とする。このように構成することによって、故障の少ない簡易な構造により非常用梯子装置を迅速に伸長させることができ、さらに伸長した非常用梯子装置を容易に収納状態に戻して収納状態を確実に保持すことができる利点を有する。
【0014】
前記伸長作動が、警報装置、火災報知装置、照明装置及び表示装置のうち少なくとも1つの作動に連動していることを特徴とする。このように構成することにより、避難をより安全に効率的に行いまた迅速な救助も期待できる利点を有する。
【0015】
前記デッキ梯子体と前記摺動梯子体において、下側の摺動体が上側の摺動体よりも建物から離れて配置されていることを特徴とする。一般的に、長尺梯子を建物の外部に吊るすと、長尺梯子の下方部分が建物側に傾斜して当接するおそれが高い。一方、建物側壁に密着した梯子の場合、踏杆に乗せた足が壁面に突き当って踏み外すおそれがある。この実施態様のように構成することにより、非常用梯子装置が建物に当接しなくなり、伸長及び収納状態に戻す作動を円滑に行うことができるとともに、踏み外し等を有効に防止することができる。
【0016】
前記デッキ梯子体と前記摺動梯子体において、下側の摺動体が上側の摺動体よりも外側に配置されていることを特徴とする。このように構成することにより、下側の安全枠を上側の安全枠より大きくすることが容易になり、踏杆の有効長さ及び安全枠に囲まれた面積を下側の梯子部に行くに従い長く広くすることにでき、階毎の避難者の増加に有効に対応できる利点がある。
【0017】
前記非常用梯子装置が、その伸長領域に隣接する窓の下方に、非常用梯子装置の伸長作動に連動して突出して使用状態になるステップを備えていることを特徴とする。このように構成することによって、非常時にステップを確実に使用状態にした後窓から非常用梯子装置への乗り移りを安全にしかつ恐怖感を和らげることができる利点を有する。なお、第1安全枠の乗移り口の下部に非常用梯子装置の作動に連動する回動式のステップを設けることが望ましい。
【0018】
前記非常用梯子装置が、その伸長領域に隣接する建物外壁の地面の近くに、非常用梯子装置の伸長に連動して使用状態になって非常用梯子装置の下端と係合する回動固定台を有することにより、非常用梯子装置を所定状態に確実に設定しかつ揺れを防止することを特徴とする。このように構成することによって非常用梯子装置を所定の使用状態に確実に設置し、通常は通行の妨げとならず、非常時には非常用梯子装置の揺れを有効に防止することができる利点を有する。
【0019】
【実施の形態】
以下に本発明の実施形態の非常用梯子装置を図に基づいて説明する。本実施形態の非常用梯子装置は、二階建て建物の屋上にデッキ部を設置するものである。伸張状態の非常用梯子装置10は、図1及び図2に示すように、屋上枠11に設置されるデッキ部12、デッキ部12に固定された一対のデッキ梯子体14によって支持されこの上を摺動する一対の第1摺動梯子体22を有する第1梯子部20、第1梯子部20の第1摺動梯子体22によって支持されこの上で摺動する一対の第2摺動梯子体30を有する第2梯子部24からなる。第2摺動梯子体30の下端部は、非常用梯子装置10の伸長時に地上又は地面近くまで到達する。
【0020】
デッキ梯子体14、第1摺動梯子体22及び第2摺動梯子体30の各対の間には、水平に配置された複数の踏杆Sが等間隔で配置されている。
非常用梯子装置10は、不使用時すなわち収納時、第1梯子部20及び第2梯子部24が重合してデッキ部12に収納される。
非常用梯子装置10は、ステンレス鋼、アルミニュウム、鉄、チタン等の金属によって製造され、必要により表面に腐蝕防止処理が施される。
【0021】
デッキ部12は、蓄光塗料を塗布され水平なデッキ板40の偏った位置に矩形の降口42が形成され、降口42の周辺部にデッキ梯子体14が配置されている。デッキ板40の隅部には、第1梯子部20及び第2梯子部24の急激な落下を防止するための緩降装置44が配置されている。
【0022】
緩降装置44は、例えば実公昭60−11280号公報に開示されているものであって、梯子体の変位をワイヤーで緩降装置のドラムに回転力として伝え、その回転力から発生する遠心力によりブレーキ板を押圧し制動作用を生み出す機構のラチェット機構付き巻き上げ緩降装置が考えられる。緩降装置44の巻き上げドラム(図示せず)には、第2梯子部24を巻き上げるワイヤー50が巻き付けられている。デッキ板40の周囲には、屋上側の入り口部52を有するデッキ安全柵54が設けられている。デッキ安全柵54には、少なくとも一部に蓄光塗料が塗布されていることが望ましい。
【0023】
デッキ40に固定された一対のデッキ梯子体14の壁側側面に溶接固定されたデッキ梯子体安全枠56が配置されている。
非常用梯子装置10を伸長させた後、巻き上げる際に、第1摺動梯子体22の第1安全枠64の上部が、デッキ梯子体安全枠56の下端に当接して巻上げが不可能となることを防止するため、デッキ梯子体安全枠56の下端には下開きの状態でガイド片58が取り付けられている。このことは、第1摺動梯子体22の第1安全枠64と、第2摺動梯子体30の第2安全枠100についても同様であって、第1安全枠64の下端にも下開きの状態でガイド片63が配置されている。
【0024】
第1梯子部20は、2階の窓60からの乗移りを容易にするための乗移り口62付きの第1安全枠64が取付けられている。第1安全枠64の下枠部材65には回動式のステップ板67が設けられている。ステップ板67は、第2梯子部24が第1梯子部20と重合している時は上方へ跳ね上げられており、重合しなくなると水平な使用状態になる。これらの部材は、少なくとも一部分に蓄光塗料が塗布されていることが望ましい。
デッキ梯子体14と第1摺動梯子体22の摺動構造は、図3に示すように、第1摺動梯子体22が、上広がり形の揺れ防止片70と、揺れ防止片70とともにデッキ梯子体14を挟み持つ固定アーム72とを有している。揺れ防止片70と固定アーム72が、デッキ梯子体14の前後両側を摺動し、デッキ梯子体14に対する第1摺動梯子体22の揺動が防止される。
【0025】
デッキ梯子体14と第1摺動梯子体22の上下方向位置決め構造は、図3に示すように、デッキ梯子体14に植設したストッパ80と、固定アーム72との当接によって位置決めされる。
【0026】
建物Bの2階の窓60の下方の外壁には、図1に示すように、蓄光塗料を塗布したステップ90が取付けることが望ましい。ステップ90は、常時は跳ね上げられていて、降下してきた第1梯子部20のステップ操作部材(図示せず)によって使用可能な水平突出状態に変位される。
【0027】
第2摺動梯子体30が第1摺動梯子体22によって支持され摺動する摺動構造及び両者の上下方向位置決め構造は、上述したデッキ梯子体14と第1摺動梯子体22のそれぞれと同一構造である。第2摺動梯子体30には、第2安全枠100が取付られている。第2安全枠100には、少なくとも一部分に蓄光塗料が塗布されていることが望ましい。
第2摺動梯子30の上端部には、先端にガイドローラ102を有するガイドアーム104が設けられている。ガイドローラ102は、建物外壁に垂直に固着されたガイドレール106内を転動し、第2梯子部24が垂直に下降するように案内する。
【0028】
第2摺動梯子体30の下端部には、図4に示すように、建物側に延びた固定枠110が設けられている。固定枠110には、緩降装置44からプーリ45を介して延び、建物Bと踏杆Sの間を下ってきたワイヤー50が固着されている。固定枠110にはまた、一対の固定ピン112が下向きに設けられている。非常用梯子装置10の着地点に隣接する建物外壁には、回動固定台114が、保持アーム115の作用によって常時跳ね上げ状態すなわち垂直に取付けられている。
【0029】
回動固定台114は、固定ピン112が嵌合する一対のピン孔116を有する台板118と、台板118の外(下)面に取付けられた一対の脚部120からなる。第2摺動梯子体30が下降すると、図4に示すように、固定ピン112が保持アーム115を時計方向に回動させ、保持アーム115が回動固定台114を開放する。その結果、図5に示すように、回動固定台114は、回動して、脚部120によって決定される水平状態になる。第2摺動梯子体30がさらに下降すると、固定ピン112がピン孔116に嵌合して、非常用梯子装置10の下端が固定される。
この回動固定台114は、設置場所が通行人の衝突のおそれがない場合は、固定式の固定台に替えることもできる。
【0030】
非常用梯子装置10の操作系は、ロック機構付き巻き上げ緩降装置のロック機構の設定及び解除を行う。非常用梯子装置10の操作系は、図6に示すように、ロック機構を解除する解除操作部材を、屋上操作ボックス200内の屋上操作部材、2階操作ボックス202内の2階操作部材及び1階操作ボックス204内の1階操作部材に、屋外又は屋内に設置された配索210によって連結してなる。屋上操作ボックス200内の屋上操作部材、2階の窓212近傍に配置された2階操作ボックス202内の2階操作部材及び1階の窓214近傍に配置された1階操作ボックス204内の1階操作部材のいずれか一つの操作や各ボックスの開放作動に連動して、建物内報知用の火災警報器、近隣への報知用の警報装置、非常用梯子装置10の使用を知らせるため回転灯やフラッシュライト、避難装置表示および非常用梯子装置10を照明するための照明設備等を作動させることが、安全面から望ましい。
【0031】
非常用梯子装置10の操作系は、また、屋上に設置したソーラーセルを電源とする無線制御系によって構成し、各操作スイッチを建物内部や屋上に限らず、建物外にも設置することによって非常用梯子装置の有用性をより高めることができる。
上述した実施形態の非常用梯子装置は、屋上に設置するものであったが、屋上ではなく最上階に設置するように構成することも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の非常用梯子装置によれば、故障が少なく、耐久性が高く、建物の途中階からの乗移りも含めて恐怖感を抱かせるおそれが少なく、複数の人が連続して利用できる安全性の高い非常用梯子装置を構成できる効果を有する。
本発明の非常用梯子装置によればまた、所定の状態に確実に伸長し、かつ伸長時にも避難装置として使用時にも揺れの少ない非常用梯子装置を構成できる効果を有する。
【0033】
本発明の非常用梯子装置によればまた、防犯の面から問題がなく、いたずらされるおそれも少なく、構造的に簡易で作動不良のおそれが少ない信頼性の高い非常用梯子装置を構成することができる効果を有する。
本発明の非常用梯子装置によればまた、一度伸長させても再び折り畳んだ収納状態に容易に戻すことができ、定期点検等を容易に行うことができる非常用梯子装置を構成することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の非常用梯子装置の伸長状態の上半部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の非常用梯子装置の伸長状態の下半部を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施態様の非常用梯子装置の伸長状態の斜視図である。
【図4】本発明の実施態様の非常用梯子装置の下端部の伸長状態の斜視図である。
【図5】本発明の実施態様の非常用梯子装置の下端部の着地状態の斜視図である。
【図6】本発明の実施態様の非常用梯子装置の建物への設置状態を示す側面図である。
【符号の説明】
S 踏杆
B 建物
10 非常用梯子装置
12 デッキ部
14 デッキ梯子体
20 第1梯子部
22 第1摺動梯子体
24 第2梯子部
30 第2摺動梯子体
40 デッキ板
42 降口
44 緩降装置
50 ワイヤー
54 デッキ安全枠
58 第1梯子ガイド枠
63 第2梯子部ガイド枠
64 第1安全枠
70 揺れ防止片
72 固定アーム
80 ストッパ
90 ステップ
100 第2安全枠
102 ガイドローラ
106 ガイドレール
110 着地固定枠
112 固定ピン
114 回動固定台
115 保持アーム
118 台板
120 脚部
200 屋上操作ボックス
202 2階操作ボックス
204 1階操作ボックス
210 配索

Claims (8)

  1. 2階以上の建物の外壁に設置される非常用梯子装置であって、
    間に複数の踏杆を設けた一対のデッキ梯子体と、安全枠とを有するデッキ梯子部と、
    間に複数の踏杆を設けた一対の摺動梯子体と、安全枠とを有する少なくとも一つの摺動梯子部とを備え、
    前記摺動梯子部を吊り下げて収納位置に保持しかつ前記摺動梯子部の落下を緩衝するための緩降装置を前記デッキ梯子部に取付け、かつ非常用梯子装置の伸長時に隣り合う前記デッキ梯子体及び摺動梯子体が部分的に互いに重合するように構成したことを特徴とする非常用梯子装置。
  2. 前記非常用梯子装置が、その収納状態から伸長状態へ変えるための操作部の操作部材を各階に配置していることを特徴とする請求項1に記載の非常用梯子装置。
  3. 前記緩降装置が、前記摺動梯子部を伸長位置から収納位置まで巻上げる巻上げ機構を有していることを特徴とする請求項1に記載の非常用梯子装置。
  4. 前記伸長作動が、警報装置、火災報知装置、照明装置及び表示装置のうち少なくとも1つの作動に連動していることを特徴とする請求項1に記載の非常用梯子装置。
  5. 前記デッキ梯子体と前記摺動梯子体において、下側の摺動体が上側の摺動体よりも建物から離れて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の非常用梯子装置。
  6. 前記デッキ梯子体と前記摺動梯子体において、下側の摺動体が上側の摺動体よりも外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の非常用梯子装置。
  7. 前記非常用梯子装置が、その伸長領域に隣接する窓の下方に、非常用梯子装置の伸長に連動して突出して使用状態になるステップを備えていることを特徴とする請求項1に記載の非常用梯子装置。
  8. 前記非常用梯子装置が、その伸長領域に隣接する建物外壁の地面の近くに、非常用梯子装置の伸長に連動して使用状態になって非常用梯子装置の下端と係合する回動固定台を有することにより、非常用梯子装置の揺れを防止することを特徴とする請求項1に記載の非常用梯子装置。
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