【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓ガラスの取外し方法、特に自動車のフロントガラス等に用いられる合わせガラスの取外し方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車のフロントガラスとして、２枚のガラス板を接着フィルムで張り合わせた合わせガラスが用いられる。このフロントガラスは廃車処分の際従来は廃棄していたが、近年資源再利用のため取外して回収し始めている。
【０００３】
この合わせガラスを車体から取外す方法として、窓ガラスのリペア目的でワイヤを窓ガラスと車体との間の接着層に通して窓ガラス全周囲の接着層を切断したり、Ｌ型カッターにて接着層を切断したり、あるいは資源回収の目的で窓ガラスの全周囲に沿って電動丸鋸（ダイヤモンドカッター、チップソー）やチゼル等のガラス取外し用の工具を用いて切断する窓ガラスの取外し方法が知られている（例えば非特許文献１参照）。これらのガラス取外し用の工具はいずれも刃を窓ガラスに当て、ガラスを切断して取り外すものである。
【０００４】
別の窓ガラス取外し方法が特許文献１に記載されている。特許文献１に記載の窓ガラスの取外し方法は、自動車の前側からフロントガラスの下側に爪を突き刺し、爪をそのまま上に持ち上げてフロントガラスを車体から剥ぎ取る方法である。この方法は短時間で窓ガラスを取外すことができ、作業者が窓ガラスから離れて安全に作業できる方法である。
【０００５】
【非特許文献１】
「ガラス回収技術」、使用済み自動車分解技術研究報告書、社団法人日本自動車工業会、平成１２年３月、ｐ．４８−５８
【０００６】
【特許文献１】
特開平１０−２５０６５１号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ワイヤやＬ型カッターを用いて窓ガラスの全周囲の接着層を切断する方法では、特にフロントガラスの下辺の接着層が車体ボディ内の深い位置に形成されているため、及びフロントガラス下部前面を覆うカウルやワイパーが配設されているため、接着層の切断が非常にやりにくく、作業が手間取るものであった。また、上記従来の丸鋸やチゼル等を用いた方法は、ガラス板切断の際にガラス粉塵が飛散するため注水や防護の必要があり、面倒であり、また刃のついた工具を人が使用するため取り扱いに注意を要し、手間がかかって作業性が悪かった。
【０００８】
また、上記特許文献１に記載の方法では、大掛かりな設備を必要とし、そのためのコストが大きくなるおそれがあった。
【０００９】
本発明は上記従来技術を考慮したものであって、大掛かりな設備を必要とせず、作業性がよく効率よく、簡単に窓ガラスの取り外しができるとともに回収率の高い自動車の窓ガラス取外し方法の提供を目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、合わせガラスからなる自動車用窓ガラスの所定の一部分を除く他の周囲部分の接着層を車体から切断し、前記接着層が残る所定の一部分を軸として前記窓ガラスを車体外側に回転させて引き倒すことにより車体から引き剥がすことを特徴とする自動車の窓ガラス取外し方法を提供する。
【００１１】
この構成によれば、窓ガラスの所定の一部分を除く他の周囲部分の接着層に対してのみ例えばＬ型のカッター等で切断し、例えば人の手で窓ガラスを回転させ引き倒して取外すことができるので、車体から窓ガラスを取外すための大掛かりな設備が不要となり、簡単かつ安全に効率よく窓ガラスを取外すことができる。また、接着層を残した部分に沿って合わせガラスが折れて破断するため、回収率が高まる。
【００１２】
本発明者は合わせガラスにおいてガラスをある所定部分に沿った軸廻りに回転させて折り曲げると中間フィルムがその折曲げの軸に沿って破断しガラスがほぼ揃った状態で切断されることを見出し、本発明を完成させたものである。
【００１３】
好ましい構成例においては、前記車体から切断する接着層は、窓ガラスの下辺を除いた接着層であることを特徴としている。
【００１４】
この構成によれば、窓ガラスの下辺を除いた側縁は接着層が比較的切断しやすいため、簡単に窓ガラスを取外すことができる。
【００１５】
好ましい構成例においては、前記自動車用窓ガラスはフロントガラスであることを特徴としている。
【００１６】
この構成によれば、フロントガラスはその下辺の内側が車体に接着され、ここを軸として車外方向に回転させて引き倒すことにより、ワイパー等を取外す手間を必要とせずに、接着部分やその近傍に沿って合わせガラスが折れて中間の接着フィルムが破断し、下辺側がほぼ揃った状態で切断され、容易に窓ガラスを取外すことができる。これにより、特にフロントガラス下部に大きくプリントされた黒セラを回収することなく再利用に好適な窓ガラスを効率よく回収することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
図１及び図２は車体と窓ガラスの接着構造を示す概略図である。
【００１８】
図１（Ａ）は車体の上面図であり、図１（Ｂ）は（Ａ）のＢ部の断面図である。図２は図１（Ａ）のＣ−Ｃ視図である。図１（Ａ）に示すように、車体２のルーフ１５および左右のフロントピラー１４に対し、正面視がほぼ台形のフロントガラス１が接着層２３を介して接合され固定される。フロントガラス１の下辺は、図２に示すように、車内のコンソールボックスを構成するインパネ（不図示）が取付けられる車体フレーム２５に接着層２６を介して接合され固定される。フロントガラス１の下部の前面側は車体フレームに付属するカウル２１で覆われる。車体にはワイパー（不図示）が取付けられる。ワイパーの下部は車体２の一部を構成するフロントカバー（ボンネット）２７で覆われる。
【００１９】
フロントガラス１を取外す場合、まずその上辺及び左右両辺の３辺の接着層２３を切断してこの３辺を車体から分離する。その後このフロントガラス１を前側に引き倒して下辺に沿って折り曲げるように切断してフロントガラス１全体を引き剥がす。
【００２０】
このフロントガラス１の上辺及び左右側辺の接着層２３を切断する場合、まず、フロントガラス周縁と車体との間の隙間を覆う不図示のレインガーター等のモールを取外す。その後例えばＬ型カッター２２をフロントガラス１とフロントピラー１４の間に挿入する。このＬ型カッター２２は、刃部２２ａとこれと直交して設けられた刃先２２ｂ、及び刃部２２ａに備わる図示しない握り部で構成される。刃先２２ｂをフロントガラス１の側縁とフロントピラー１４の間の隙間に挿入し、これを回転もみ動作させることによりＬ型カッター２２の刃先２２ｂは図１（Ｂ）に示すように車内に貫通する。この後、握り部を操作してＬ型カッター２２をフロントガラス１の左辺、上辺及び右辺を移動させ、フロントガラス１とフロントピラー１４及びルーフ１５との間の接着層２３を切断する。
【００２１】
なお、これら３辺の接着層２３の切断は、上記Ｌ型カッター２２を用いる方法に代えてワイヤあるいは専用の工具を用いて切断してもよい。また、この切断に際し、接着層２３を加熱してもよい。
【００２２】
図３は本発明に係る窓ガラスの取外し方法の説明図である。なお、本実施例では、通常、合わせガラスが用いられているフロントガラスについて説明するが、本方法はリアガラスあるいはサイドガラスに用いることも可能である。
【００２３】
（Ａ）に示すように、フロントガラス１の前面下部はカウル２１で覆われる（図２参照）。このフロントガラス１の上辺及び左右側辺の３辺の接着層２３を前述したＬ型カッター等を用いて切断する。
【００２４】
この状態から（Ｂ）に示すように、３辺の接着層２３が切断されたフロントガラス１の上側を車体前方に引き出すことにより、フロントガラス１は接着層２６の上縁付近を軸（断面図では支点）として矢印Ａ方向に回転運動し前方に折れて引き倒される。これにより、フロントガラス１（合わせガラス）は接着層２６の上縁付近でその中間膜が切断されガラスがこの切断部に沿ってほぼ揃った状態で破断し、車体から引き剥がされる。このフロントガラス１の引き倒し作業は、窓ガラス上部を直接手で引き出してもよいし、窓ガラス上部にワイヤ先端のフックを引っ掛け、あるいは窓ガラス面に吸盤を吸着させこれを手やウインチで引っ張って行ってもよい。これにより、フロントガラス１の下辺の接着層２６を切断することなくこの下辺側がほぼ真直ぐな状態でフロントガラス１を車体から引き剥がして回収することができる。したがって、窓ガラス取外し作業を大掛かりな設備を用いることなく迅速かつ簡単に行うことができるとともにガラス板材の回収率を高めることができる。
【００２５】
また、自動車の窓ガラスには黒い又は暗色のセラミックス（黒セラ）がプリントされる。この黒セラには金属が含まれているため、これがガラスとして再利用されるとガラスが着色され、可視光線透過率が下がってしまう。このため、窓ガラスの資源回収の場合は黒セラ部分は分別して回収する。この黒セラは窓ガラス全周縁に沿ってプリントされるが、特にフロントガラス下部に多くプリントされるので、本発明によれば、フロントガラス１の下部は接着層２６の上縁に沿って車体に残る。したがって再利用に好適な窓ガラスを効率よく回収することができる。
【００２６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、窓ガラスの所定の一部分を除く他の周囲部分の接着層に対してのみ例えばＬ型のカッター等で切断し、例えば人の手で窓ガラスを回転させ引き倒して取外すことができるので、車体から窓ガラスを取外すための大掛かりな設備が不要となり、簡単かつ安全に効率よく窓ガラスを取外すことができる。また、接着層を残した部分に沿って合わせガラスが折れて破断するため、回収率が高まる。
【００２７】
また、窓ガラスの上辺及び左右側辺の接着層を切断することにより、窓ガラスの下辺を除いた側縁は接着層が比較的切断しやすいため、簡単に窓ガラスを取外すことができる。
【００２８】
また、本発明を特に自動車のフロントガラスに用いることにより、フロントガラスはその下辺の内側が車体に接着され、ここを軸として車外方向に回転させて引き倒すことにより、ワイパー等を取外す手間を必要とせずに、接着部分やその近傍に沿って合わせガラスが折れて中間の接着フィルムが破断し、下辺側がほぼ揃った状態で切断され、容易に窓ガラスを取外すことができる。これにより、特にフロントガラス下部に大きくプリントされた黒セラを回収することなく再利用に好適な窓ガラスを効率よく回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】車体と窓ガラスの接着構造を示す概略図。
【図２】車体と窓ガラスの接着構造を示す断面図。
【図３】本発明に係る窓ガラス取外し方法の説明図。
【符号の説明】
１：フロントガラス、２：車体、１４：フロントピラー、１５：ルーフ、
２１：カウル、２２：Ｌ型カッター、２２ａ：刃部、２２ｂ：刃先、
２３：接着層、２５：車体フレーム、２６：接着層、２７：フロントカバー。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of removing a window glass, and more particularly to a method of removing a laminated glass used for a windshield of an automobile.
[0002]
[Prior art]
As a windshield of an automobile, a laminated glass obtained by bonding two glass plates with an adhesive film is used. This windshield has been disposed of in the past when it was disposed of, but has recently been removed and recovered for resource reuse.
[0003]
As a method of removing this laminated glass from the vehicle body, a wire is passed through an adhesive layer between the window glass and the vehicle body for the purpose of repairing the window glass, and the adhesive layer around the entire window glass is cut, or an adhesive layer is used with an L-shaped cutter. There is a known method for removing window glass that uses a glass removal tool such as an electric circular saw (diamond cutter, chip saw) or chisel along the entire circumference of the window glass for the purpose of resource recovery. (For example, refer nonpatent literature 1). All of these glass removal tools are designed to apply a blade to a window glass and cut and remove the glass.
[0004]
Another window glass removal method is described in Patent Document 1. The method for removing the window glass described in Patent Document 1 is a method in which a nail is inserted from the front side of the automobile to the lower side of the windshield, and the nail is lifted up to peel off the windshield from the vehicle body. In this method, the window glass can be removed in a short time, and the worker can work safely away from the window glass.
[0005]
[Non-Patent Document 1]
“Glass recovery technology”, used automobile disassembly technology research report, Japan Automobile Manufacturers Association, March 2000, p. 48-58
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-10-250651 [0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of cutting the adhesive layer around the window glass using a wire or an L-shaped cutter, the adhesive layer on the lower side of the windshield is formed at a deep position in the vehicle body, and the lower part of the windshield Since the cowl and wiper covering the front surface are provided, it is very difficult to cut the adhesive layer, and the work is troublesome. In addition, the conventional methods using circular saws and chiseles require water injection and protection because glass dust scatters when cutting glass plates, which is cumbersome and requires the use of tools with blades. Therefore, handling was required, and it took time and effort and the workability was poor.
[0008]
In addition, the method described in Patent Document 1 requires large-scale equipment, and there is a risk that the cost for that will increase.
[0009]
The present invention is based on the above-described conventional technology, and does not require large-scale equipment, provides a method for removing the window glass of an automobile with high workability, efficiency, and easy removal of the window glass, and a high recovery rate. With the goal.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the present invention, an adhesive layer in a peripheral portion other than a predetermined portion of an automotive window glass made of laminated glass is cut from a vehicle body, and the predetermined portion where the adhesive layer remains is used as an axis. Provided is a method for removing a window glass of an automobile, wherein the window glass is peeled off from the vehicle body by rotating the window glass outward and pulling it down.
[0011]
According to this structure, it cuts only with the L-type cutter etc., for example only with respect to the adhesive layer of other surrounding parts except the predetermined part of a window glass, for example, rotates a window glass with a human hand, pulls down, and removes. Therefore, a large facility for removing the window glass from the vehicle body becomes unnecessary, and the window glass can be easily and safely removed efficiently. Moreover, since the laminated glass breaks and breaks along the portion where the adhesive layer is left, the recovery rate is increased.
[0012]
The present inventor finds that the laminated film is cut in a state in which the intermediate film is broken along the axis of bending and the glass is substantially aligned when the glass is rotated around an axis along a predetermined portion and bent. The present invention has been completed.
[0013]
In a preferred configuration example, the adhesive layer cut from the vehicle body is an adhesive layer excluding the lower side of the window glass.
[0014]
According to this configuration, since the adhesive layer relatively easily cuts the side edges excluding the lower side of the window glass, the window glass can be easily removed.
[0015]
In a preferred configuration example, the automobile window glass is a windshield.
[0016]
According to this configuration, the inner side of the lower side of the windshield is bonded to the vehicle body, and by rotating and pulling it outward from the vehicle as an axis, there is no need to remove the wiper etc. , The laminated glass is broken, the intermediate adhesive film is broken, and the lower side is almost aligned, so that the window glass can be easily removed. Thereby, the window glass suitable for reuse can be efficiently recovered without particularly recovering the black ceramic greatly printed on the lower portion of the windshield.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2 are schematic views showing a bonding structure between a vehicle body and a window glass.
[0018]
1A is a top view of the vehicle body, and FIG. 1B is a cross-sectional view of a portion B in FIG. FIG. 2 is a CC view of FIG. As shown in FIG. 1A, a substantially trapezoidal windshield 1 in front view is bonded and fixed to a roof 15 and left and right front pillars 14 of a vehicle body 2 via an adhesive layer 23. As shown in FIG. 2, the lower side of the windshield 1 is joined and fixed to a vehicle body frame 25 to which an instrument panel (not shown) constituting a console box in the vehicle is attached via an adhesive layer 26. The front side of the lower portion of the windshield 1 is covered with a cowl 21 attached to the body frame. A wiper (not shown) is attached to the vehicle body. The lower part of the wiper is covered with a front cover (bonnet) 27 constituting a part of the vehicle body 2.
[0019]
When the windshield 1 is removed, first, the adhesive layer 23 on the upper side and the left and right sides is cut to separate the three sides from the vehicle body. Thereafter, the windshield 1 is pulled down to the front side, cut so as to be bent along the lower side, and the entire windshield 1 is peeled off.
[0020]
When the adhesive layer 23 on the upper side and the left and right sides of the windshield 1 is cut, first, a molding such as a rain garter (not shown) that covers the gap between the windshield periphery and the vehicle body is removed. Thereafter, for example, an L-shaped cutter 22 is inserted between the windshield 1 and the front pillar 14. The L-shaped cutter 22 includes a blade portion 22a, a blade edge 22b provided orthogonal to the blade portion 22a, and a grip portion (not shown) provided in the blade portion 22a. The blade edge 22b of the L-shaped cutter 22 penetrates into the vehicle as shown in FIG. 1B by inserting the blade edge 22b into the gap between the side edge of the windshield 1 and the front pillar 14 and rotating it. . Thereafter, the grip portion is operated to move the L-shaped cutter 22 on the left side, the upper side, and the right side of the windshield 1 to cut the adhesive layer 23 between the windshield 1, the front pillar 14, and the roof 15.
[0021]
Note that the three-sided adhesive layer 23 may be cut using a wire or a dedicated tool instead of the method using the L-shaped cutter 22. Moreover, you may heat the contact bonding layer 23 in the case of this cutting | disconnection.
[0022]
FIG. 3 is an explanatory view of the method for removing the window glass according to the present invention. In addition, although a present Example demonstrates the windshield in which a laminated glass is normally used, this method can also be used for a rear glass or a side glass.
[0023]
As shown to (A), the front lower part of the windshield 1 is covered with the cowl 21 (refer FIG. 2). The adhesive layer 23 on the upper side and the left and right sides of the windshield 1 is cut using the L-type cutter described above.
[0024]
From this state, as shown in (B), by pulling out the upper side of the windshield 1 from which the adhesive layer 23 on three sides has been cut out to the front of the vehicle body, the windshield 1 has an axis (cross-sectional view) near the upper edge of the adhesive layer 26. Then, as a fulcrum), it rotates in the direction of the arrow A, folds forward and is pulled down. Thereby, the intermediate film of the windshield 1 (laminated glass) is cut in the vicinity of the upper edge of the adhesive layer 26, and the glass is broken in a state where the glass is substantially aligned along the cut portion, and is peeled off from the vehicle body. For pulling down the windshield 1, the upper part of the window glass may be pulled out directly by hand, or the hook at the tip of the wire is hooked on the upper part of the window glass, or the suction cup is adsorbed on the window glass surface and pulled by hand or winch. You may go. Accordingly, the windshield 1 can be peeled off from the vehicle body and collected without cutting the adhesive layer 26 on the lower side of the windshield 1 in a state where the lower side is substantially straight. Therefore, the window glass removing operation can be performed quickly and easily without using a large-scale facility, and the glass plate material recovery rate can be increased.
[0025]
Also, black or dark ceramics (black ceramic) are printed on the window glass of an automobile. Since this black ceramic contains a metal, when it is reused as glass, the glass is colored and the visible light transmittance is lowered. For this reason, in the case of window glass resource recovery, the black ceramic parts are separated and recovered. Although this black sera is printed along the entire periphery of the window glass, it is often printed especially on the lower part of the windshield. Therefore, according to the present invention, the lower part of the windshield 1 is placed on the vehicle body along the upper edge of the adhesive layer 26. Remain. Therefore, the window glass suitable for reuse can be efficiently recovered.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, only the adhesive layer in the other peripheral portion except for a predetermined portion of the window glass is cut with, for example, an L-shaped cutter, and the window glass is rotated and pulled by a human hand, for example. Since it can be pulled down and removed, a large facility for removing the window glass from the vehicle body becomes unnecessary, and the window glass can be easily and safely removed efficiently. Moreover, since the laminated glass breaks and breaks along the portion where the adhesive layer is left, the recovery rate is increased.
[0027]
Further, by cutting the adhesive layer on the upper side and the left and right sides of the window glass, the side edge except the lower side of the window glass can be easily removed because the adhesive layer is relatively easy to cut.
[0028]
In addition, when the present invention is used particularly for a windshield of an automobile, the inside of the lower side of the windshield is bonded to the vehicle body, and it is necessary to remove the wiper etc. by rotating the windshield to the outside and pulling it down. Instead, the laminated glass is broken along the bonded portion and the vicinity thereof, the intermediate adhesive film is broken, and the lower side is almost aligned, and the window glass can be easily removed. Thereby, the window glass suitable for reuse can be efficiently recovered without particularly recovering the black ceramic greatly printed on the lower portion of the windshield.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a bonding structure between a vehicle body and a window glass.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a bonding structure between a vehicle body and a window glass.
FIG. 3 is an explanatory view of a window glass removing method according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1: windshield, 2: vehicle body, 14: front pillar, 15: roof,
21: cowl, 22: L-shaped cutter, 22a: blade portion, 22b: blade edge,
23: adhesive layer, 25: body frame, 26: adhesive layer, 27: front cover.
