【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の後部に設置されるリヤバンパに係り、詳しくはバンパ本体のリヤタイヤ後方に組み込まれたランプ装置を、リヤタイヤによるチッピングから保護するのに有効な技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自動車のリヤバンパ後面の左右に車幅を示す反射材を配置したものは、公知である。また、リヤバンパの後面にランプユニット（ランプ装置）を組み込んだ構成のものも開示されている（例えば、特許文献１参照。）。ランプ装置が組み込まれたリヤバンパは、通常、バンパ表面と面一にレンズが配置されると共に、バンパ裏面のロワーバックパネルとの間に、ランプやハウジングが配置される構成をとっている。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−１７１４２７号公報（図１）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リヤタイヤの後方では、リヤタイヤにより飛散する小石等によりチッピングが生じることが知られている。ランプ装置がバンパ本体の上部に配置され、ランプ装置の下方でバンパ本体とロワーバックパネルが近接している場合は、小石等もロワーバックパネルに阻まれて、ランプ装置に届くことが無い。しかし、意匠上の都合などにより、バンパ本体の下端がロワーバックパネルの下端より下まで延びている場合、あるいはランプ装置がバンパ本体の下方に配置されている場合等には、前記チッピングによる被害を防止する手段が必要となる。
そこで本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、バンパ本体のリヤタイヤ後方に組み込んだランプ装置の保護を低コストで行うのに有効なリヤバンパの構成技術を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明のリヤバンパは請求項１，２に記載のように構成される。また、本発明のシール部材は請求項３に記載のように構成される。これら各請求項に係る発明は、リヤタイヤ後方に組み込まれたランプ装置を単に保護する技術に止まるものではなく、既存の構成を好適に利用したうえで極力コストを抑えることを可能とした技術である。なお、本発明は自動車をはじめリヤバンパを備えた各種の車両に適用することができる。
【０００６】
請求項１に記載のリヤバンパは、車体の後部（リヤ側）に配置されるものであり、バンパ本体にシール部材、ランプ装置等を備えている。シール部材は、バンパ本体と、車体のロワーバックパネルとの間をシールする機能を有する。このシール部材のシール機能によって、水、小石、埃等の異物がロワーバックパネルとバンパ本体との間の隙間に入り込んで、ロワーバックパネルのエアダクトへ侵入するのが防止される。ランプ装置は、バンパ本体のリヤタイヤ後方に組み込まれた構成になっている。例えば、フォグランプやテールランプを本発明のランプ装置として好適に用いる。ここでいう「リヤタイヤ後方」とは、リヤタイヤの真後ろはもちろん、リヤタイヤよりも後ろの領域を広く含むものとする。このランプ装置は、その配置上、ランプハウジングやハーネス等がリヤタイヤによって飛散した小石等によるいわゆるチッピングの影響を受け易い。このチッピングの影響は、ランプ装置がリヤタイヤの真後ろに配置される場合はもちろん、それ以外の配置であっても及ぶ可能性がある。そこで、本発明では、シール部材にランプ装置用のランプ保護部が設けられている。このランプ保護部は、ランプ装置のリヤタイヤ側であってリヤタイヤによるチッピングの影響が及ぶ範囲を保護する構成を有する。これにより、バンパ本体のリヤタイヤ後方に組み込まれたランプ装置が、リヤタイヤによるチッピングの影響を受け難いリヤバンパを実現することができる。しかも、既存のシール部材にランプ保護部を設けることにより、ランプ保護部に相当する別部材を新たに設ける必要がないため、部品点数を低減することが可能となる。また、ランプ保護部を備えたシール部材の一体成形が可能となる。また、ロワーバックパネル等を加工することなくランプ装置の保護が可能となる。
以上のように、本発明によれば、シール部材にランプ保護部を設けることで、リヤバンパのリヤタイヤ後方に組み込んだランプ装置の保護を低コストで行うことが可能となる。
【０００７】
また、請求項２に記載のリヤバンパでは、ランプ装置が車幅方向に関しバンパシール部の内側に配置される構成になっている。バンパシール部は、シール部材のうちバンパ本体とロワーバックパネルとの間のシールに関与する箇所であり、一般に車幅方向に沿って延びる構成になっている。このような配置では、ランプ装置がシール部材の近傍に位置する場合が多く、このような場合には既存のバンパシール部をある程度内側（車両内側）へ延長させるのみでランプ保護部を形成することが可能となる。この構成によれば、従来のシール部材の構成を若干変更するのみで簡便にランプ保護部を形成することができ合理的である。
【０００８】
請求項３に記載のシール部材は、リヤタイヤのホイールハウス内にて、車両後方より回り込むリヤバンパの前端と、このリヤバンパが取り付けられるロワーバックパネルとの間を塞ぐ機能を有する。この機能によって、水、小石、埃等の異物がロワーバックパネルのエアダクトへ侵入するのが防止される。ところで、リヤバンパ内に配置されたフォグランプやテールランプ等のランプ装置は、その配置上、ランプハウジングやハーネス等がリヤタイヤによって飛散した小石等によるいわゆるチッピングの影響を受け易い。そこで、本発明のシール部材は、その一部を車両後方に延出することで、前記のランプ装置を保護するランプ保護部を形成している。このランプ保護部は、ランプ装置のリヤタイヤ側であってリヤタイヤによるチッピングの影響が及ぶ範囲を保護する構成を有する。これにより、リヤバンパ内に配置されたランプ装置が、リヤタイヤによるチッピングの影響を受け難い構成を実現することができる。しかも、既存のシール部材にランプ保護部を設けることにより、ランプ保護部に相当する別部材を新たに設ける必要がないため、部品点数を低減することが可能となる。また、ランプ保護部を備えたシール部材の一体成形が可能となる。また、ロワーバックパネル等を加工することなくランプ装置の保護が可能となる。
以上のように、本発明によれば、シール部材の一部を車両後方に延出して形成したランプ保護部を用いることで、リヤバンパ内に配置されたランプ装置の保護を低コストで行うことが可能となる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を図１〜図３を用いて説明する。ここで、図１は本実施の形態のリヤバンパ１０を車両後方から見た図である。図２は、車両後方から見てリヤバンパ１０の右側の取付けられるバンパシール４０の斜視図である。図３は図２中のＡ−Ａ線断面矢視図である。なお、図３中の矢印ＲＲは車両後方を示している。
【００１０】
本実施の形態では、車体の後部（リヤ側）に設置されるリヤバンパの構成技術に本発明を適用した場合について説明する。なお、本実施の形態の説明で用いる車幅方向に関する位置は、特に定義しない限り全て車両後方から見た場合を示すものとする。例えば、本実施の形態でいう「右側」とは、車両後方から見た場合の右側を示している。
【００１１】
図１に示すように、リヤバンパ１０は車体のロワーバックパネル４に取付けられて車体の後部に配置される。このリヤバンパ１０の周辺に関しては、その左右両端部は車両側方に回り込みホイールハウスまで延びており、リヤバンパ１０前端の前方にリヤタイヤ１，２が配置され、その右側の下方にマフラ３が配置される構成になっている。リヤバンパ１０のバンパ本体１１には、その右側（図１中の右側）にフォグランプ２０が組み込まれ、その左側（図１中の左側）にフォグランプ３０が組み込まれている。すなわち、フォグランプ２０はリヤタイヤ１の後方に配置され、フォグランプ３０はリヤタイヤ２の後方に配置されている。これらフォグランプ２０，３０が本発明におけるランプ装置に対応している。
【００１２】
また、ロワーバックパネル４とバンパ本体１１との間の左右両端部にバンパシール４０，５０が取付けられている。このバンパシール４０，５０が本発明におけるシール部材に対応している。なお、バンパシール５０はバンパシール４０と対称形状であり同様の構成であるため、以下バンパシール４０の構成および作用についてのみ説明するものとし、バンパシール５０の具体的な説明は省略する。
【００１３】
図２に示すように、バンパシール４０はバンパ本体１１の右側端部に対応した略Ｌ字状に形成されており、本実施の形態では樹脂材料による一体成形品である。このバンパシール４０には、基板４１の外周端部から延出する延出片４２，４３等が形成されている。このバンパシール４０は、ボルト等の固定手段と取付け孔４４とによってロワーバックパネル４側に固定され、固定手段と取付け孔４５，４６，４７とによってバンパ本体１１側に固定される。
【００１４】
また、このバンパシール４０は、バンパシール部４０ａ（本発明におけるバンパシール部）と、ランプ保護部４０ｂ（本発明におけるランプ保護部）とに大別することができる。
【００１５】
バンパシール部４０ａは、ロワーバックパネル４とバンパ本体１１との間の隙間をシールするシール機能を備えた箇所であり、自動車のリヤバンパに設置される既知のバンパシールと同様の構成を有する。このバンパシール部４０ａは、車幅方向に沿って延びる構成になっている。このバンパシール部４０ａのシール機能によって、水、小石、埃等の異物がロワーバックパネル４とバンパ本体１１との間の隙間に入り込んで、ロワーバックパネル４のエアダクト（図示省略）へ侵入するのが防止されるようになっている。
【００１６】
一方、ランプ保護部４０ｂは、フォグランプ２０を保護（ガード）する機能を備えた箇所であり、バンパシール部４０ａをフォグランプ２０に対応した位置まで車両内側及び車両後方へ延長させて構成される。すなわち、本実施の形態のバンパシール４０は、バンパシール部４０ａとランプ保護部４０ｂとを一体化した構成になっている。図２に示すように、バンパシール４０は延出片４２，４３等の延出形状によって区画された領域を形成し、この領域がフォグランプ２０の露出箇所を取り囲むように配置される。
【００１７】
図３に示すように、フォグランプ２０は、ハウジング２２に取付けられたランプ２３、ランプ２３を覆うレンズ２１等を備えている。このフォグランプ２０は、車幅方向に関しバンパシール部４０ａの内側に配置される構成になっている。
なお、フォグランプ３０もフォグランプ２０と同様の構成を有する。フォグランプ２０を例にとると、このフォグランプ２０は、リヤタイヤ１，２から飛散した小石等のいわゆるチッピングによってハウジング２２やハーネス（図示省略）が影響を受けるおそれがある。
そこで、本実施の形態のランプ保護部４０ｂを用いることで、このようなチッピングの影響を防止することができる。とりわけ、このランプ保護部４０ｂの延出片４２がフォグランプ２０の左側からまわり込み、延出片４３がフォグランプ２０の下側からまわり込むことで、リヤタイヤ１によるチッピングからフォグランプ２０が効果的に保護（ガード）されることとなる。すなわち、このようなランプ保護部４０ｂの構成によって、リヤタイヤ１によるチッピングの影響が及ぶ範囲を確実に保護することができる。
【００１８】
以上のように本実施の形態によれば、バンパシール４０にランプ保護部４０ｂを設けることで、バンパ本体１１のリヤタイヤ１後方に組み込まれたフォグランプ２０がリヤタイヤ１によるチッピングの影響を受け難い構成を実現することが可能となる。しかも、ランプ保護部４０ｂを既存のバンパシール部４０ａに設けることにより、ランプ保護部４０ｂに相当する別物の部材を新たに設ける必要がないため、部品点数を低減することが可能となる。また、バンパシール部４０ａおよびランプ保護部４０ｂを備えたバンパシール４０の一体成形が可能となる。
また、ロワーバックパネル４等を加工することなくフォグランプ２０の保護が可能となる。
また、本実施の形態によれば、バンパ本体１１とロワーバックパネル４との間をシールするバンパシール部４０ａを車両内側へ延長させてランプ保護部４０ｂを形成する構成であるため、従来のシール部材の構成を若干変更するのみで簡便にランプ保護部４０ｂを形成することができ合理的である。
上記の作用効果は、バンパシール４０のみならず、バンパシール５０においても同様に得ることができる。従って、本実施の形態のリヤバンパ１０を用いれば、バンパ本体１１のリヤタイヤ１，２後方に組み込んだフォグランプ２０，３０の保護をバンパシール４０，５０を用いて低コストで行うことが可能となる。
【００１９】
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
【００２０】
上記実施の形態では、バンパシール４０は、フォグランプ２０との配置の関係上、バンパシール部４０ａを車両内側へ延長させてランプ保護部４０ｂを形成する構成としたが、バンパシールの形状は、ランプ保護部との配置関係において適宜定めることができる。例えば、ランプ保護部がバンパシール部から車両上方ないし車両下方へ延長された構成のバンパシールを用いることもできる。
【００２１】
また、上記実施の形態では、バンパシール４０，５０を樹脂材料によって構成する場合について記載したが、他の材料、例えばゴム材料や金属材料を用いてバンパシール４０，５０を構成することもできる。
【００２２】
また、上記実施の形態では、バンパ本体１１にフォグランプ２０，３０が組み込まれた構成のリヤバンパ１０について記載したが、フォグランプ以外のランプ装置、例えばテールランプが組み込まれた構成のリヤバンパに本発明を適用することもできる。
【００２３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バンパ本体のリヤタイヤ後方に組み込んだランプ装置の保護を低コストで行うのに有効なリヤバンパの構成技術を実現できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態のリヤバンパ１０を車両後方から見た図である。
【図２】車両後方から見てリヤバンパ１０の右側の取付けられるバンパシール４０の斜視図である。
【図３】図２中のＡ−Ａ線断面矢視図である。
【符号の説明】
１，２…リヤタイヤ
４…ロワーバックパネル
１０…リヤバンパ
１１…バンパ本体
２０，３０…フォグランプ（ランプ装置）
４０，５０…バンパシール（シール部材）
４０ａ…バンパシール部
４０ｂ…ランプ保護部
４２，４３…延出片[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a rear bumper installed at the rear of an automobile, and more particularly to a technique effective for protecting a lamp device installed behind a rear tire of a bumper body from chipping by the rear tire.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, it is known that a reflective material indicating a vehicle width is arranged on the left and right sides of a rear bumper rear surface of an automobile. Further, a configuration in which a lamp unit (lamp device) is incorporated in a rear surface of a rear bumper is also disclosed (for example, see Patent Document 1). The rear bumper incorporating the lamp device usually has a configuration in which a lens is arranged flush with the surface of the bumper, and a lamp and a housing are arranged between the rear bumper and the lower back panel on the back surface of the bumper.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-171427 A (FIG. 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, it is known that chipping occurs behind the rear tire due to pebbles and the like scattered by the rear tire. When the lamp device is disposed above the bumper body and the bumper body and the lower back panel are close to each other below the lamp device, pebbles and the like are also blocked by the lower back panel and do not reach the lamp device. However, if the lower end of the bumper main body extends below the lower end of the lower back panel, or if the lamp device is arranged below the bumper main body due to design reasons, the chipping damage may be reduced. Prevention measures are required.
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a rear bumper configuration technique that is effective at low cost to protect a lamp device installed behind a rear tire of a bumper body.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, a rear bumper according to the present invention is configured as described in claims 1 and 2. Further, the seal member of the present invention is configured as described in claim 3. The invention according to each of these claims is not limited to the technology of simply protecting the lamp device incorporated in the rear of the rear tire, but is a technology that makes it possible to minimize costs while appropriately utilizing the existing configuration. . The present invention can be applied to various types of vehicles including a rear bumper, including automobiles.
[0006]
The rear bumper according to the first aspect is disposed at a rear portion (rear side) of the vehicle body, and includes a seal member, a lamp device, and the like on the bumper body. The seal member has a function of sealing between the bumper main body and the lower back panel of the vehicle body. The sealing function of the sealing member prevents foreign matters such as water, pebbles, and dust from entering the gap between the lower back panel and the bumper main body and entering the air duct of the lower back panel. The lamp device is configured to be incorporated behind the rear tire of the bumper main body. For example, a fog lamp or a tail lamp is suitably used as the lamp device of the present invention. The term "rear rear" as used herein includes not only the area directly behind the rear tire but also a wider area behind the rear tire. Due to the arrangement of the lamp device, the lamp housing, the harness, and the like are susceptible to so-called chipping due to pebbles and the like scattered by the rear tire. The effect of this chipping may be exerted not only when the lamp device is arranged right behind the rear tire, but also in other arrangements. Therefore, in the present invention, the seal member is provided with a lamp protection portion for the lamp device. The lamp protection unit has a configuration that protects a range on the rear tire side of the lamp device that is affected by chipping by the rear tire. This makes it possible to realize a rear bumper in which the lamp device installed behind the rear tire of the bumper main body is not easily affected by chipping by the rear tire. In addition, by providing the lamp protection portion on the existing seal member, it is not necessary to newly provide another member corresponding to the lamp protection portion, and thus the number of components can be reduced. Further, it is possible to integrally mold the seal member provided with the lamp protection portion. Further, the lamp device can be protected without processing the lower back panel or the like.
As described above, according to the present invention, the provision of the lamp protection portion on the seal member makes it possible to protect the lamp device incorporated behind the rear tire of the rear bumper at low cost.
[0007]
In the rear bumper according to the second aspect, the lamp device is arranged inside the bumper seal in the vehicle width direction. The bumper seal portion is a portion of the seal member involved in the seal between the bumper main body and the lower back panel, and is generally configured to extend along the vehicle width direction. In such an arrangement, the lamp device is often located near the seal member. In such a case, the lamp protection portion can be formed only by extending the existing bumper seal portion to some extent inward (inside the vehicle). It becomes possible. According to this configuration, the lamp protection portion can be easily formed by only slightly changing the configuration of the conventional sealing member, which is reasonable.
[0008]
The seal member according to the third aspect has a function of closing a front end of the rear bumper wrapping around from the rear of the vehicle and a lower back panel to which the rear bumper is attached, in the wheel house of the rear tire. This function prevents foreign matter such as water, pebbles, dust, etc. from entering the air duct of the lower back panel. By the way, a lamp device such as a fog lamp or a tail lamp disposed in a rear bumper is susceptible to so-called chipping due to small stones or the like scattered by a rear tire in a lamp housing or a harness due to its arrangement. Therefore, the seal member of the present invention forms a lamp protection portion for protecting the above-mentioned lamp device by extending a part thereof to the rear of the vehicle. The lamp protection unit has a configuration that protects a range on the rear tire side of the lamp device that is affected by chipping by the rear tire. Thus, it is possible to realize a configuration in which the lamp device arranged in the rear bumper is hardly affected by chipping by the rear tire. In addition, by providing the lamp protection portion on the existing seal member, it is not necessary to newly provide another member corresponding to the lamp protection portion, and thus the number of components can be reduced. Further, it is possible to integrally mold the seal member provided with the lamp protection portion. Further, the lamp device can be protected without processing the lower back panel or the like.
As described above, according to the present invention, by using the lamp protection portion formed by extending a part of the seal member to the rear of the vehicle, the lamp device disposed in the rear bumper can be protected at low cost. It becomes possible.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS. Here, FIG. 1 is a view of the rear bumper 10 of the present embodiment as viewed from the rear of the vehicle. FIG. 2 is a perspective view of a bumper seal 40 attached to the right side of the rear bumper 10 when viewed from the rear of the vehicle. FIG. 3 is a sectional view taken along the line AA in FIG. Note that the arrow RR in FIG. 3 indicates the rear of the vehicle.
[0010]
In the present embodiment, a case will be described in which the present invention is applied to a configuration technology of a rear bumper installed on a rear portion (rear side) of a vehicle body. Note that all positions in the vehicle width direction used in the description of the present embodiment are shown when viewed from the rear of the vehicle unless otherwise defined. For example, “right side” in the present embodiment indicates the right side when viewed from the rear of the vehicle.
[0011]
As shown in FIG. 1, the rear bumper 10 is attached to the lower back panel 4 of the vehicle body and is disposed at the rear of the vehicle body. With respect to the periphery of the rear bumper 10, both left and right end portions are turned to the side of the vehicle and extend to the wheel house. It has a configuration. In the bumper body 11 of the rear bumper 10, a fog lamp 20 is incorporated on the right side (the right side in FIG. 1), and a fog lamp 30 is incorporated on the left side (the left side in FIG. 1). That is, the fog lights 20 are arranged behind the rear tire 1, and the fog lights 30 are arranged behind the rear tire 2. These fog lamps 20 and 30 correspond to the lamp device of the present invention.
[0012]
Further, bumper seals 40 and 50 are attached to both left and right end portions between the lower back panel 4 and the bumper main body 11. These bumper seals 40 and 50 correspond to the seal member in the present invention. Since the bumper seal 50 has a symmetrical shape and a similar configuration to the bumper seal 40, only the configuration and operation of the bumper seal 40 will be described below, and a specific description of the bumper seal 50 will be omitted.
[0013]
As shown in FIG. 2, the bumper seal 40 is formed in a substantially L-shape corresponding to the right end portion of the bumper main body 11, and in the present embodiment, is an integrally molded product made of a resin material. The bumper seal 40 is formed with extending pieces 42 and 43 extending from the outer peripheral end of the substrate 41. The bumper seal 40 is fixed to the lower back panel 4 side by fixing means such as bolts and the mounting holes 44, and is fixed to the bumper main body 11 side by the fixing means and the mounting holes 45, 46 and 47.
[0014]
The bumper seal 40 can be roughly classified into a bumper seal portion 40a (a bumper seal portion in the present invention) and a lamp protection portion 40b (a lamp protection portion in the present invention).
[0015]
The bumper seal portion 40a is a portion having a sealing function for sealing a gap between the lower back panel 4 and the bumper main body 11, and has the same configuration as a known bumper seal installed on a rear bumper of an automobile. The bumper seal portion 40a is configured to extend along the vehicle width direction. Due to the sealing function of the bumper seal portion 40a, foreign substances such as water, pebbles, dust and the like enter the gap between the lower back panel 4 and the bumper main body 11, and enter the air duct (not shown) of the lower back panel 4. Is to be prevented.
[0016]
On the other hand, the lamp protection portion 40b is a portion having a function of protecting (guarding) the fog lamp 20, and is configured by extending the bumper seal portion 40a to a position corresponding to the fog lamp 20 inward and rearward of the vehicle. That is, the bumper seal 40 of the present embodiment has a configuration in which the bumper seal portion 40a and the lamp protection portion 40b are integrated. As shown in FIG. 2, the bumper seal 40 forms an area defined by the extending shapes of the extending pieces 42 and 43 and the like, and this area is arranged so as to surround the exposed portion of the fog lamp 20.
[0017]
As shown in FIG. 3, the fog lamp 20 includes a lamp 23 attached to a housing 22, a lens 21 that covers the lamp 23, and the like. The fog lamp 20 is arranged inside the bumper seal portion 40a in the vehicle width direction.
The fog lamp 30 has the same configuration as the fog lamp 20. Taking the fog lamp 20 as an example, the housing 22 and the harness (not shown) may be affected by so-called chipping of small stones or the like scattered from the rear tires 1 and 2.
Therefore, the influence of such chipping can be prevented by using the lamp protection unit 40b of the present embodiment. In particular, since the extension piece 42 of the lamp protection portion 40b wraps around from the left side of the fog lamp 20 and the extension piece 43 wraps around from below the fog lamp 20, the fog lamp 20 is effectively protected from chipping by the rear tire 1 ( Guard). In other words, such a configuration of the lamp protection portion 40b can reliably protect the range affected by chipping by the rear tire 1.
[0018]
As described above, according to the present embodiment, by providing the bumper seal 40 with the lamp protection portion 40b, a configuration is realized in which the fog lamp 20 incorporated behind the rear tire 1 of the bumper main body 11 is hardly affected by chipping by the rear tire 1. It is possible to do. Moreover, by providing the lamp protection portion 40b on the existing bumper seal portion 40a, it is not necessary to newly provide another member corresponding to the lamp protection portion 40b, and thus the number of components can be reduced. Further, the bumper seal 40 including the bumper seal portion 40a and the lamp protection portion 40b can be integrally formed.
Further, the fog lamp 20 can be protected without processing the lower back panel 4 and the like.
Further, according to the present embodiment, since the bumper seal portion 40a for sealing between the bumper main body 11 and the lower back panel 4 is extended to the inside of the vehicle to form the lamp protection portion 40b, the conventional seal member is used. The lamp protection portion 40b can be easily formed simply by slightly changing the configuration of the above.
The above effects can be obtained not only in the bumper seal 40 but also in the bumper seal 50. Therefore, if the rear bumper 10 of the present embodiment is used, it is possible to protect the fog lamps 20 and 30 installed behind the rear tires 1 and 2 of the bumper body 11 at low cost by using the bumper seals 40 and 50.
[0019]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various applications and modifications are conceivable. For example, each of the following embodiments to which the above embodiment is applied can be implemented.
[0020]
In the above-described embodiment, the bumper seal 40 has a configuration in which the bumper seal portion 40a is extended to the inside of the vehicle to form the lamp protection portion 40b due to the arrangement with the fog lamp 20, but the shape of the bumper seal is different from that of the lamp protection portion. Can be determined as appropriate in the arrangement relationship. For example, a bumper seal having a configuration in which the lamp protection portion extends from the bumper seal portion to above or below the vehicle may be used.
[0021]
In the above embodiment, the case where the bumper seals 40 and 50 are made of a resin material has been described. However, the bumper seals 40 and 50 can be made of another material, for example, a rubber material or a metal material.
[0022]
Further, in the above-described embodiment, the rear bumper 10 having the configuration in which the fog lamps 20 and 30 are incorporated in the bumper main body 11 is described. However, the present invention is applied to a lamp device other than the fog lamp, for example, the rear bumper in which the tail lamp is incorporated. You can also.
[0023]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to realize a rear bumper configuration technology that is effective for protecting the lamp device installed behind the rear tire of the bumper body at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view of a rear bumper 10 of the present embodiment as viewed from the rear of a vehicle.
FIG. 2 is a perspective view of a bumper seal 40 attached to the right side of the rear bumper 10 when viewed from the rear of the vehicle.
FIG. 3 is a sectional view taken along line AA in FIG. 2;
[Explanation of symbols]
1, 2, rear tire 4, lower back panel 10, rear bumper 11, bumper body 20, 30, fog lamp (lamp device)
40, 50 ... bumper seal (seal member)
40a: bumper seal part 40b: lamp protection part 42, 43 ... extension piece
