JP2004195930A - Impact absorbing sheet for front surface of plasma display panel and plasma display panel using it - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の薄型表示パネルに使用されるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPという)前面衝撃吸収シート及びそれを用いたPDP装置に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
PDPは、ブラウン管方式の直視型ディスプレイ装置や背面投写型ディスプレイ装置に比べて、奥行きを飛躍的に短縮可能であり、将来、壁掛け大画面テレビを実現するための有力手段として期待されている。しかしながら、ガラス基板に各種電極を設け、電極間で放電を起こさせて蛍光体を発光させる構成をなしているために、ガラス基板の保護や外光の反射防止、不要輻射の防止などの各種防止機能を持たせることも必要である。
【0003】
図3は、PDPの構成を示す斜視図であって、1は前面ガラス、2は背面ガラス、3は隔壁、4はアドレス電極、5R、5G、5Bは蛍光体、6は表示電極、7は誘電体層、8は保護膜である。ただし、本明細書の図面では、断面を表すハッチングを省略している場合がある。
【0004】
PDP11は、前面ガラス1と背面ガラス2とが隔壁3を挾持して対面する構成となっている。
【0005】
前面ガラス1の内側には、表示電極6が、背面ガラス2の内側には、アドレス電極4が夫々フォトエッチングなどにより形成されている。そして、前面ガラス1の内側に形成されている表示電極6と背面ガラス2の内側に形成されているアドレス電極4とは、互いに直交するようにして対面配置されている。
【0006】
前面ガラス1上の表示電極6は、低融点ガラスが印刷、焼成されてなる所定の厚さの誘電体層7で覆われ、その上に保護膜8が形成されている。
【0007】
また、背面ガラス2には、アドレス電極4間毎に隔壁3が厚膜印刷により積層されて、隣合う隔壁3間がセルをなしている。そして、蛍光体5R、5G、5Bが夫々、アドレス電極4を覆うようにして塗布されている。
【0008】
また、セルの空間には、ネオンを主体とした放電ガスが封入され、このため、夫々のセルは放電セルをなしている。
【0009】
直交するアドレス電極4と表示電極6との交点毎に放電セルが位置し、夫々の放電セルは画素を形成している。したがって、複数の画素がマトリクス状に配列されていることになる。
【0010】
次に、図4は図3で示したPDPに保護板を備えた従来のPDP装置を示す構成図であって、11はPDP、21は保護板である。
【0011】
上述したPDP11は、図示しないPDP装置の筐体内に取り付けられており、さらに、この筐体内のPDP11の前面ガラス1側で、保護板21が取り付けられている。
【0012】
なお、保護板21において、12は反射防止又は防眩フィルム、13は熱処理ガラス、14は電極、15は接着層、16はスパッタ層である。これらの各部材が一体化されて保護板21を構成している。
【0013】
PDP11の前面ガラス1は非常に割れ易いものであって、これが直接外部に露出していると、わずかな衝撃でひびが入ったりする。また、ほこりが付いたり、人が触り易く、これによって前面ガラス1の表面が汚れると、表示される画像が見にくくなる。このようなことを防止するために、前面ガラス1の前方に保護板21が設けられている。ユーザは保護板21を通してPDP11に表示される画像を見る。このため、保護板21は、熱処理ガラス13を用いて、ある程度の衝撃に対しても影響されず、指紋が付くなどの汚れが生じないようにしたり(防汚)、にじみが生じないようにしたり(低ヘイズ)、爪などでも傷が付かないようにされている。
【0014】
ところで、PDP11の前方に熱処理ガラス13を設けると、熱処理ガラス13の表面で外光の反射が生ずる。この反射としては、熱処理ガラスの前面13aでの反射と、熱処理ガラスの背面13bでの反射とがある。また、外光の反射としては、保護板21を透過した外光が前面ガラス1の表面で反射するものもあるが、この反射は保護板21の有無に拘らず生ずるものである。このような反射が、例えば、蛍光灯などの照明灯からの光について生じたものであるときには、熱処理ガラス13にこの照明灯が反射像として写ってしまい、しかも、かかる反射が、上述したように異なる経路で生ずるため、反射像が二重にも、三重にも写り、表示画像が非常に見にくいものとなる。外光の反射を抑制するために、熱処理ガラスの前面13aと背面13bとに反射防止又は防眩フィルム12(例えば、ARフィルム等)が貼り付けられている。
【0015】
さらに、PDP11では、放電によって発光が行なわれるのであるが、この放電によってかなりの量の電磁波が発生する。この電磁波(すなわち、不要輻射)を低減するために、保護板21の表面にスパッタ層16(例えば、Agをスパッタして得られる膜)を設けたとともに、横部に電極14を設けたことにより、良好な導電性を持たせ、これにより、電磁波を遮断するようにしている。また、PDP11では、放電による蛍光体の励起などにより赤外線が発生し、この赤外線が自機や他機のリモコン機能に悪影響を及ぼすことになる。このため、接着層15などを着色することにより、発生した赤外線が外に出ないようにしている。
【0016】
なお、接着層15では、顔料などを添加するなどして光透過率を低下させ、画像の明るいところでのコントラストを高めるようにもしている(高コントラスト化)。
【0017】
以上のようなPDP装置は、各種機能を付与することにより、前面フィルタとして機能するが、保護板21に熱処理ガラス13を使用していることにより、重くて、高価なものとなっていた。しかも、反射防止の機能に対する効果は、所望とするものから程遠いものであった。すなわち、保護板21は、本来、前面ガラス1の保護手段として設けられたものであるが、これを設けたことにより、外光反射面が増加し、反射像が多重に映り込むという問題が生じ、このために、反射防止手段が必要になったのであるが、その効果はあまり期待できるものではなかった。
【0018】
この反射を防止する方法として、保護板21をPDP11の前面ガラス1に直接密着させる方法もあるが、これらの間に空気界面が存在するので、抜本的な多重反射対策とはならず、また、このようにすると、ニュートンリングが現われて表示画像が見にくくなるという問題があった。これを防止するために、保護板21の前面ガラス1側の面を粗面とし、光を散乱させることがなされているが、これによって表示画像の画質も劣化することになった。
【0019】
このために、PDPの前面ガラス基板に、熱処理ガラスを用いず、保護層を設ける方法がある(例えば、特許文献1参照)。このような保護膜では、前面ガラス基板を外部からの衝撃から保護するには不充分であった。
【0020】
【特許文献1】
特開平11−260265号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は問題点に鑑みなされたもので、PDPを外部の衝撃から保護することができ、かつ、安価で、軽量であるとともに、外光の反射防止等を効果的に実現可能とし、良好な画質の表示画像が得られるようにしたPDP前面衝撃吸収シート及びそれを用いたPDP装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
目的を達成するために、本発明は、プラズマディスプレイパネルを保護するための積層体からなるプラズマディスプレイパネル前面衝撃吸収シートであって、上記積層体の一層が、弾性のある樹脂シートからなり、上記樹脂シートの片側には、上記プラズマディスプレイパネルの前面に貼着される、弾性のある粘着層が設けられている。
【0023】
粘着層により、PDPの前面に貼着されると、外部からの衝撃を弾性のある粘着層及び弾性のある樹脂シートで吸収し、PDPの前面ガラスを保護することができる。すなわち、重くて、高価な熱処理ガラスが不要となるので、PDP装置を、安価で、軽量とすることができる。また、熱処理ガラスがなくなるため、外光反射面の数が少なくなって反射光が大幅に低減する。さらに、PDP前面衝撃吸収シートとPDPとの間に、粘着層が存在するため、空気層がなくなるので、ニュートンリングが現われて表示画像が見にくくなるという問題もない。したがって、良好な画質の表示画像を得ることができる。
【0024】
また、PDPに、PDP前面衝撃吸収シートを直接貼着することができるため、接着剤等を塗装する工程が省略できるので、PDP装置の組立てを容易にすることができる。
【0025】
また、上記粘着層が設けられている、樹脂シートの反対側には、弾性のあるコートが設けられていることが好ましい。
【0026】
また、上記樹脂シートが、シリコン系、ゴム系、及び、ウレタン系樹脂から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
【0027】
また、上記積層体の少なくとも一層が、反射防止又は防眩フィルムであることが好ましい。
【0028】
さらに、上記積層体が、不要輻射の低減、赤外線カット、及び、光透過率の調整の少なくとも1つの機能を有することが好ましい。
【0029】
そして、上述したプラズマディスプレイパネル前面衝撃吸収シートを用いてプラズマディスプレイパネル装置を構成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0031】
なお、PDP前面衝撃吸収シートのみでも、PDP前面衝撃吸収シートを用いたPDP装置でも本発明に該当する。
【0032】
図1は、本発明のPDP装置の実施形態の一例を示す側面図であり、11はPDP、31はPDP前面衝撃吸収シートである。
【0033】
上述したPDP11は、図示しないPDP装置の筐体内に取り付けられており、さらに、この筐体内のPDP11の前面ガラス側で、PDP前面衝撃吸収シート31が取り付けられている。
【0034】
なお、PDP前面衝撃吸収シート31は積層体であって、30は粘着層、32は反射防止又は防眩フィルム、34は電極、35Aは接着層、35Bは調色接着層、36はスパッタ層、37は樹脂シートである。これらの各部材が一体化されて、PDP前面衝撃吸収シート31を構成している。
【0035】
図1において、PDP11の前面ガラスの表面には、弾性のある粘着層30により、PDP前面衝撃吸収シート31が密着固定されている。
【0036】
さらに、粘着層のPDP11とは反対側(以下、前面側という)の面には、弾性のある樹脂シート37、接着層35A、不要輻射を低減するためのスパッタ層36、赤外線が外に出ないようにするとともに色補正をするための調色接着層35Bが、この順に設けられている。
【0037】
そして、PDP前面衝撃吸収シート31の前面側の面には、反射防止又は防眩フィルム32が設けられている。
【0038】
さらに、PDP前面衝撃吸収シート31の横部には、アースをとるための電極34が設けられている。
【0039】
上記樹脂シートとしては、シリコン系、ゴム系及び、ウレタン系樹脂から選択される少なくとも1種からなることが好ましい。
【0040】
さらに、上記樹脂シートの厚さは、1〜1000μmであることが好ましい。樹脂シートの厚さが1000μmを超えると、PDP装置の薄型化が図れず、樹脂シートの厚さが1μm未満であると、外部からの衝撃がPDP11の前面ガラスに伝わり、ひびが入るなどの障害が生ずるおそれがある。
【0041】
上記樹脂シートの弾性係数は、1×105 〜1×107dyn/cm2であることが好ましい。この範囲であると、外部からの衝撃に対しても、樹脂シートに衝撃を吸収することにより、PDPに傷が付きにくくなるからである。
【0042】
さらに、上記樹脂シートの透過率は、80%以上であることが好ましく、91%以上であることがさらに好ましい。ヘイズは、2%以下であることが好ましく、1.5%以下であることがさらに好ましい。屈折率は、1.45〜1.70であることが好ましい。
【0043】
次に、上記粘着層としては、アクリル系、ゴム系、ポリエステル系などがあり、特にアクリル系粘着剤を用いるのが好ましい。アクリル系粘着剤は、粘着剤としての適度の濡れ性、柔軟性を付与するための主単量体として、ポリマー化した際のガラス転移点が−10℃以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを1種もしくは2種以上と、必要によりアクリル酸、メタアクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート等の官能基含有単量体およびその他の共重合性単量体とを、適宜、重合触媒を用いて溶液重合法、乳化重合法、塊状重合法(特に紫外線による重合法)、懸濁重合法などの方法で重合して得られるアクリル系ポリマーに、架橋剤等の各種添加剤を添加したものが用いられる。熱架橋タイプ、光(紫外線、電子線)架橋タイプなどであってもよい。
【0044】
さらに、上記粘着層の厚さは、10〜500μm、さらに好ましくは25〜300μmである。粘着層の厚さが500μmを超えると、PDP装置の薄型化が図れず、粘着層の厚さが10μm未満であると、外部からの衝撃がPDP11の前面ガラスに伝わり、ひびが入るなどの障害が生ずるおそれがある。
【0045】
上記粘着層の弾性係数は、1×105 〜1×107dyn/cm2であることが好ましい。この範囲であると、外部からの衝撃に対しても、粘着層に衝撃を吸収することにより、PDPに傷が付きにくいばかりか、糊厚が瞬間的には薄くなるが、すぐに自己復活して、何もなかったかの如く元どおりの平滑面になるからである。また、PDPに直接貼着された際に、PDP表面のウネリを吸収し、貼合わせが良好となるからである。
【0046】
以上の構成において、PDPの前面に弾性のある粘着層及び弾性のある樹脂シートがあるために、外部からの衝撃を吸収し、PDPに衝撃を伝達させないので、PDPの前面ガラスを保護することになる。したがって、重くて、高価な熱処理ガラスを用いないため、PDP装置を、外部の衝撃から保護するこができ、かつ、安価で、軽量とすることができる。
【0047】
また、外光はPDP前面衝撃吸収シート31に照射されるが、PDP前面衝撃吸収シート31上の反射防止又は防眩フィルム32によってPDP前面衝撃吸収シート31の前面での反射が抑えられてPDP前面衝撃吸収シート31に進入する。PDP前面衝撃吸収シート31内を通った外光は、外光反射面を作っていた熱処理ガラスが用いられていないため、ほとんど反射せずに、PDP11内に進むことになる。したがって、反射を起こさない優れたものとなっている。このために、PDP11の表面で反射を防止することも不要としている。
【0048】
さらに、PDP前面衝撃吸収シート31とPDP11との間に、粘着層30が存在するため、空気層がなくなるので、ニュートンリングが現われて表示画像が見にくくなるという問題もない。すなわち、良好な画質の表示画像を得ることができる。
【0049】
また、PDP11に、PDP前面衝撃吸収シート31を直接貼着することができるため、接着剤等を塗装する工程が省略できるので、PDP装置の組立てを容易にすることができる。
【0050】
図2は、本発明のPDP装置の実施形態の他の一例を示す側面図であり、11はPDP、41はPDP前面衝撃吸収シートである。
【0051】
上述したPDP11は、図示しないPDP装置の筐体内に取り付けられており、さらに、この筐体内のPDP11の前面ガラス1側で、PDP前面衝撃吸収シート41が取り付けられている。
【0052】
なお、PDP前面衝撃吸収シート41は積層体であって、40は粘着層、50はコート、52は反射防止又は防眩フィルム、54は電極、55Aは接着層、55Bは調色接着層、46はスパッタ層、57は樹脂シートである。これらの各部材が一体化されて、PDP前面衝撃吸収シート41を構成している。
【0053】
図2において、コート50が設けられている以外は、図1と同様である。
【0054】
すなわち、粘着層の前面側の面には、弾性のある樹脂シート57、弾性のあるコート50、接着層55A、不要輻射を低減するためのスパッタ層56、赤外線が外に出ないようにするとともに色補正をするための調色接着層55Bが、この順に設けられている。
【0055】
上記コートとしては、シリコン系、ゴム系、及び、ウレタン系粘着剤から選択される少なくとも1種からなることが好ましい。
【0056】
さらに、上記コートの厚さは、0.1〜5mmであることが好ましい。コートの厚さが5mmを超えると、PDP装置の薄型化が図れず、コートの厚さが0.1mm未満であると、外部からの強い衝撃がPDP11の前面ガラスに伝わり、ひびが入るなどの障害が生ずるおそれがある。
【0057】
上記コートの弾性係数は、1×105 〜1×107dyn/cm2であることが好ましい。この範囲であると、外部からの強い衝撃に対しても、衝撃を吸収することにより、PDPに傷が付きにくくなるからである。
【0058】
以上の構成において、PDPの前面に弾性のある粘着層、弾性のあるシート、及び、弾性のあるコートとがあるために、図3に示した実施形態と同様の効果が得られる。また、図3で示した実施形態に比べて、コート50を設けているので、より強い衝撃から保護することができる。
【0059】
本発明のPDP前面衝撃吸収シートでは、積層体の少なくとも一層が、反射防止又は防眩フィルムであることが好ましい。反射防止又は防眩フィルムによってPDP前面衝撃吸収シートの前面での反射が抑えられるからである。
【0060】
上記反射防止又は防眩フィルムの反射率は正反射率として3.0%以下が好ましく、さらに好ましくは1.5%以下である。反射防止又は防眩フィルムとしては通常低屈折率層を設ける。低屈折率層の屈折率は、その下層の屈折率よりも低い。低屈折率層の屈折率は、1.2〜1.55であることが好ましく、1.20〜1.50であることがさらに好ましい。低屈折率層の厚さは、0.05〜0.4μmであることが好ましく、0.05〜0.2μmであることがさらに好ましい。
【0061】
広い波長領域の反射を防止するためには、屈折率の高い層(中・高屈折率)、低屈折率層を交互に積層することが好ましい。高屈折率層の屈折率は、1.65〜2.40であることが好ましく、1.70〜2.20であることがさらに好ましい。中屈折率層の屈折率は、低屈折率層の屈折率と高屈折率層の屈折率との中間の値となるように調整する。中屈折率層の屈折率は、1.50〜1.90であることが好ましい。中・高屈折率層の厚さは、0.005〜100μmであることが好ましく、0.01〜10μmであることがさらに好ましく、0.03〜1μmであることが最も好ましい。中・高屈折率層のヘイズは、5%以下であることが好ましく、3%以下であることがさらに好ましく、1.5%以下であることが最も好ましい。中・高屈折率層は、比較的高い屈折率を有するポリマーを用いて形成することができる。屈折率が高いポリマーの例には、ポリスチレン、スチレン共重合体、ポリカーボネート、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂および環状(脂環式または芳香族)イソシアネートとポリオールとの反応で得られるポリウレタン等が挙げられる。その他の環状(芳香族、複素環式、脂環式)基を有するポリマーや、フッ素以外のハロゲン原子を置換基として有するポリマー等も挙げられる。二重結合を導入してラジカル硬化を可能にしたモノマーの重合反応によりポリマーを形成してもよい。
【0062】
さらに高い屈折率を得るため、ポリマーバインダー中に無機微粒子を分散してもよい。無機微粒子の屈折率は、1.80〜2.80であることが好ましい。無機微粒子は、金属の酸化物または硫化物から形成することが好ましい。金属の酸化物または硫化物の例には、二酸化チタン(例、ルチル、ルチル/アナターゼの混晶、アナターゼ、アモルファス構造)、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムおよび硫化亜鉛等が挙げられる。酸化チタン、酸化錫および酸化インジウムが特に好ましい。無機微粒子は、これらの金属の酸化物または硫化物を主成分とし、さらに他の元素を含むことができる。主成分とは、粒子を構成する成分の中で最も含有量(重量%)が多い成分を意味する。他の元素の例には、Ti、Zr、Sn、Sb、Cu、Fe、Mn、Pb、Cd、As、Cr、Hg、Zn、Al、Mg、Si、PおよびSが含まれる。被膜形成性で溶剤に分散し得るか、それ自身が液状である無機材料、例えば、各種元素のアルコキシド、有機酸の塩、配位性化合物と結合した配位化合物(例、キレート化合物)、活性無機ポリマーを用いて、中・高屈折率層を形成することもできる。
【0063】
本発明のPDP前面衝撃吸収シートでは、積層体が、不要輻射の低減、赤外線カット、及び、光透過率の調整の少なくとも1つの機能を有することが好ましい。電磁波及び/又は赤外線が外に出ないようにできるからである。また、高コントラスト化ができるからである。
【0064】
図3及び図4においては、上記スパッタ層が、不要輻射の低減の機能を有しており、調色接着層が、赤外線カット及び光透過率調整の機能を有していることとなる。
【0065】
上記スパッタ層の表面抵抗は0.01〜500Ω/□(Ω/sqともいう)、より好ましくは0.01〜10Ω/□である。スパッタ層は、透過率を低下させないため透明導電層であることが好ましい。スパッタ層としては、金属層、金属酸化物層、導電性ポリマー層等を挙げるこができる。金属層を形成する金属としては、例えば銀、パラジウム、金、白金、ロジウム、アルミニウム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ルテニウム、錫、タングステン、イリジウム、鉛単独もしくはこれらの2種以上の合金を挙げることができるが、好ましくは銀、パラジウム、金、白金、ロジウム単独もしくはこれらの合金である。この中で銀とパラジウムの合金が好ましく、このとき銀の含有率は60〜99重量%が好ましく、80〜98重量%がさらに好ましい。金属層の膜厚は0.001〜0.1μmが好ましく、0.005〜0.04μmがさらに好ましく、0.01〜0.03μmが最も好ましい。膜厚が000.1μm未満では電磁波遮蔽効果が乏しく、0.1μmを超えると可視光線の透過率が低下する。金属酸化物層を形成する金属酸化物としては、例えば酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、ITO、ATOなどを挙げることができる。この膜厚は0.020〜1μmが好ましい。さらに好ましくは0.04〜0.1μmである。これら金属層から成る透明導電層と金属酸化物層から成る透明導電層とを合わせて用いるのも好ましい。また、同一層内に金属と金属酸化物とが共存することも好ましい。金属層の保護、酸化劣化防止および可視光線の透過率を高めるために透明酸化物層を積層することができる。この透明酸化物層は導電性があってもなくてもかまわない。透明酸化物層としては例えば2〜4価金属の酸化物、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウムおよび金属アルコキサイド化合物等の薄膜が挙げられる。透明導電層、透明酸化物層を形成する方法としては特に制限はなく、任意の加工処理方法を選択することが可能である。例えばスパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法あるいはPVD法、該当する金属あるいは金属酸化物の超微粒子の塗布、金属シートの接着等いずれの公知技術も用いることが可能である。
【0066】
次に、上記接着層及び調色接着層について説明することとする。
【0067】
接着層及び調色接着層としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル系、ポリアミド等のホットメルト型の接着剤、ウレタン系、エポキシ系、アミノ樹脂系、フェノール樹脂系、アクリレート系等の熱硬化型或いは紫外線硬化型接着剤等が挙げられる。
【0068】
製造工程の簡便性からホットメルト型の接着剤(フイルムも可能)や紫外線硬化型の接着剤(加熱不要で接着処理は短時間で行なわれる)が好ましく使用される。これらのなかでも、特に良好な光学特性、耐熱性及び耐湿性等が得られることからアクリル系の接着剤、例えば、溶液型或いは水分散型のアクリル酸エステル共重合体が好ましく用いられる。
【0069】
上記調色接着層の着色に使用される着色剤としては、染料及び顔料があり、染料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、トリアリルメタン系等の油溶性染料が好ましく使用され、また、顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系等の有機顔料が挙げられる。これらの着色剤は、単独又は混合して使用され、余分な波長をカットする色補正を行うことができる。着色剤の使用量はその種類によって使用量が異なるが、染料の場合には接着剤100重量部当たり約0.01〜1重量部程度であり、顔料の場合は約0.01〜10重量部程度である。
【0070】
上記調色接着層に添加される近赤外線吸収剤としては、有機物質であるニトロソ化合物及びその金属錯塩、シアニン系化合物、スクワリリウム系化合物、チオールニッケル錯塩系化合物、フタロシアニン系化合物、ナフタロシアニン系化合物、トリアリルメタン系化合物、イモニウム系化合物、ジイモニウム系化合物、ナフトキノン系化合物、アントラキノン系化合物、またはアミノ化合物、アミニウム塩系化合物、あるいは無機物であるカーボンブラックや、酸化インジウムスズ、酸化アンチモンスズ、周期表4A、5Aまたは6A族に属する金属の酸化物、もしくは炭化物、またはホウ化物などが挙げられる。これらのうち少なくとも2種類を用いる。さらに少なくとも1種は、イモニウム系化合物、ジイモニウム系化合物、あるいはアミニウム塩系化合物から選ばれる近赤外線吸収剤を用いることが好ましい。より好ましくは、イモニウム系化合物、ジイモニウム系化合物及びアミニウム塩系化合物以外の、上記近赤外線吸収剤より選ばれる少なくとも1種を併用する。
【0071】
近赤外線吸収剤は、接着剤100重量部に対して、0.1〜60重量部の割合で混合され、有機溶剤等によりコーティングに適した固形分濃度に調製される。固形分濃度は、好ましくは、5〜50重量%の濃度に調整される。
【0072】
このような調色接着剤は、通常、必要に応じて適当な溶剤の存在下に、接着剤と着色剤と近赤外線吸収剤とを、一般的な撹拌機、ニーダー等により着色剤と近赤外線吸収剤を溶解・分散させ、該接着剤液をPDP前面衝撃吸収シートを構成する少なくとも1種の層上に、一般的な塗工手段、例えば、ブレードコーター、ロールコーター等により塗布及び乾燥させて調色接着層を形成するようにして使用する。また、ホットメルト型の接着剤を予めフイルム状に成形しておいて使用することも可能である。このように形成される接着層及び調色接着層の厚みは通常薄い方が好ましいが、薄すぎると接着力の問題が発生し、一方、厚すぎると、光透過率を低下させることになるので、好ましい接着層及び調色接着層の厚みは約10μm〜1mm程度である。
【0073】
さらに、調色接着層には、近赤外線吸収剤の耐光性を向上させるため、紫外線吸収剤を添加し、使用することができる。添加する紫外線吸収剤としては、サリチル酸エステル系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒドロキシベンゾエート系、シアノアクリレート系などを用いることができる。紫外線吸収剤の添加量は、0.3〜30重量%、好ましくは0.3〜10重量%である。
【0074】
なお、赤外線カット機能において、800nmから1200nmまでの赤外線が最も問題であり、この領域に対しカット機能を有することが好ましい。赤外線カット機能を付与するには、上述したような接着層等に近赤外線吸収剤を混合する方法、あるいはこれらの近赤外線吸収剤の溶液または分散液を塗布する方法等を用いることができる。また、スパッタ層を、銀で形成する方法が、電磁波遮蔽機能に加えて赤外線カット機能を持たせる方法として安価であり特に好ましい。
【0075】
以上、好ましい形態を説明したが、本発明のPDP前面衝撃吸収シートは、何層構造であってもよく、反射防止又は防眩、不要輻射の低減、赤外線カット、及び/又は、光透過率の調整の機能を有することが好ましい。
【0076】
さらに、本発明のPDP前面衝撃吸収シートには、ハードコート層、潤滑層、防汚層、帯電防止層または中間層を設けることもできる。ハードコート層は、架橋しているポリマーを含むことが好ましい。ハードコート層は、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系、シロキサン系のポリマー、オリゴマーまたはモノマー(例、紫外線硬化型樹脂)を用いて形成することができる。シリカ系のフィラーをハードコート層に添加することもできる。反射防止又は防眩フィルムの最表面には潤滑層を形成してもよい。潤滑層は、反射防止又は防眩フィルム表面に滑り性を付与し、耐傷性を改善する機能を有する。潤滑層は、ポリオルガノシロキサン(例、シリコンオイル)、天然ワックス、石油ワックス、高級脂肪酸金属塩、フッ素系潤滑剤またはその誘導体を用いて形成することができる。潤滑層の厚さは、0.002〜0.02μmであることが好ましい。または、反射防止又は防眩フィルムの最表面に防汚層を設けることもできる。防汚層は反射防止又は防眩フィルムの表面エネルギーを下げ、親水性、親油性の汚れを付きにくくするものである。そのため防汚層は含フッ素ポリマーを用いて形成される。防汚層の厚さは0.002〜0.1μm、好ましくは0.005〜0.03μmである。
【0077】
本発明のPDP前面衝撃吸収シートにおける種々の層、すなわち、粘着層、反射防止又は防眩フィルム、スパッタ層、接着層、調色接着層等は、一般的な塗布方法により形成することができる。塗布方法の例には、ディップコート法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法等が含まれる。二以上の層を同時塗布により形成してもよい。また、本発明のPDP前面衝撃吸収シートにおける層の形成方法として、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法またはPVD法も適宜選択することができる。
【0078】
本発明のPDP前面衝撃吸収シートは、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)のような画像表示装置に用いられる。特に、本発明のPDP前面衝撃吸収シートはプラズマディスプレイパネル(PDP)およびそのPDP装置に使用することで顕著な効果を得ることができる。
【0079】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきものではないことはもちろんである。
【0080】
(実施例1)
(1)電磁波及び赤外線カット層の形成(図3参照)
厚さ50μmの透明なシリコンシート(樹脂シート37)の前面側に、アクリル系接着層(接着層35A)を形成した。さらに、接着層35Aを介して、スパッターによりZnO/Ag/ZnOの三層薄膜(スパッタ層36)を設けた。この三層薄膜系の表面抵抗は5Ω/□、800nm以上の赤外線透過率は20%以下であった。
【0081】
(2)反射防止又は防眩フィルタの形成
反応性フッ素ポリマー(JN−7219、日本合成ゴム(株)製)2.50gにt−ブタノール1.3gを加え、室温で10分間攪拌し、1μmのポリプロピレンフィルタでろ過した。得られた反射防止又は防眩フィルタ用塗布液を、上記スパッタ層36上に、アクリル系調色接着層(調色接着層35B)を介して、バーコーターを用いて乾燥膜厚が0.096μmとなるように塗布し、120℃で15分間乾燥して硬化させ、反射防止又は防眩フィルタ32を形成した。
【0082】
上記調色接着層35Bに用いた調色接着剤は次にようにして作製した。アクリル酸エステル共重合体粘着剤組成物5kgに、C.I.(カラーインデックス)ソルベントレッド111(赤色油溶性染料)の1.42g及びC.I.ソルベントブルー36(青色油溶性染料)の1.23gを添加し、ニーダーにより混合して調色接着剤を得た。
【0083】
(3)粘着層の形成
25μm厚のアクリル系粘着剤を塗工した、38μm厚のポリエチレンテレフタレートフイルムの粘着剤面を、樹脂シート37の後面側に密着させてラミネートして、粘着層30を有し、表面に保護フイルム(図示せず)をつけた本発明のPDP前面衝撃吸収シート31を作製した。
【0084】
(PDP前面衝撃吸収シートの評価)
PDP(PDS4202J−H、富士通(株)製)の前面板を取り外し、実施例1で作製したPDP前面衝撃吸収シートを、粘着層30によりPDP本体に取り付けて、PDP装置を作製した。そして、本実施例のPDP前面衝撃吸収シートにおいて、評価項目として、前面衝撃吸収機能、反射率、電磁波及び赤外線遮蔽機能、表示される画像のコントラストの測定、及び、目視による色再現性の評価を行った。前面衝撃吸収機能は、前面板の交換前と同じレベルを達成した。反射率は、1.5%以下となり、良好な結果が得られた。電磁波遮蔽機能は、周波数10MHz〜200MHzの範囲で最低9デシベル以上が得られ、情報処理装置等で規制されている電磁波の外部漏洩レベルを達成した。また、赤外線領域遮蔽機能は透過率の低さで評価でき、800nmで約8%、850nmでは3%以下となり、周辺に設置される赤外線リモートコントロール装置に対する妨害を防止できた。コントラスト及び目視による色再現性は、著しく改善された。コントラストは前面板を交換する前は10:1であったが実施例1では15:1であった。前面板の交換前にくらべて、オレンジ色の入った赤が純赤に、緑がかった青が鮮やかな青に、また黄ばんだ感じの白が純白に改良されていることを確認した。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、粘着層により、PDPの前面に貼着されると、外部からの衝撃を弾性のある粘着層及び弾性のある樹脂シートで吸収し、PDPの前面ガラスを保護することができる。すなわち、重くて、高価な熱処理ガラスが不要となるので、PDP装置を、安価で、軽量とすることができる。また、熱処理ガラスがなくなるため、外光反射面の数が少なくなって反射光が大幅に低減する。さらに、PDP前面衝撃吸収シートとPDPとの間に、粘着層が存在するため、空気層がなくなるので、ニュートンリングが現われて表示画像が見にくくなるという問題もない。したがって、良好な画質の表示画像を得ることができる。
【0086】
また、PDPに、PDP前面衝撃吸収シートを直接貼着することができるため、接着剤等を塗装する工程が省略できるので、PDP装置の組立てを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPDP装置の実施形態の一例を示す側面図である。
【図2】本発明のPDP装置の実施形態の他の一例を示す側面図である。
【図3】PDPの構成を示す斜視図である。
【図4】図1で示したPDPに保護板を備えた従来のPDP装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 前面ガラス
2 背面ガラス
3 隔壁
4 アドレス電極
5 蛍光体
6 表示電極
7 誘電体層
8 保護膜
11 PDP
12、32、52 反射防止又は防眩フィルム
13 熱処理ガラス
14、34、54 電極
15、35、55 接着層
16、36、46 スパッタ層
21 保護板
30、40 粘着層
31、41 PDP前面衝撃吸収シート
37、57 樹脂シート
50 コート[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a front impact absorbing sheet for a plasma display panel (hereinafter, referred to as a PDP) used for various thin display panels and a PDP device using the same.
[0002]
[Prior art]
The PDP can drastically reduce the depth compared to a CRT direct-view display device or a rear-projection display device, and is expected to be a promising means for realizing a wall-mounted large-screen television in the future. However, since various electrodes are provided on the glass substrate and the phosphor is caused to emit light by causing discharge between the electrodes, various types of protection such as protection of the glass substrate, prevention of reflection of external light, and prevention of unnecessary radiation are provided. It is also necessary to have functions.
[0003]
FIG. 3 is a perspective view showing a configuration of the PDP, wherein 1 is a front glass, 2 is a rear glass, 3 is a partition, 4 is an address electrode, 5R, 5G, 5B is a phosphor, 6 is a display electrode, and 7 is a display electrode. The
[0004]
The
[0005]
A display electrode 6 is formed inside the front glass 1 and an address electrode 4 is formed inside the
[0006]
The display electrode 6 on the front glass 1 is covered with a
[0007]
On the
[0008]
Further, a discharge gas mainly composed of neon is sealed in the cell space, and therefore, each cell forms a discharge cell.
[0009]
A discharge cell is located at each intersection of the orthogonal address electrode 4 and display electrode 6, and each discharge cell forms a pixel. Therefore, a plurality of pixels are arranged in a matrix.
[0010]
Next, FIG. 4 is a configuration diagram showing a conventional PDP device provided with a protection plate on the PDP shown in FIG. 3, where 11 is a PDP and 21 is a protection plate.
[0011]
The above-described
[0012]
In the
[0013]
The front glass 1 of the PDP 11 is very fragile, and if it is directly exposed to the outside, a slight impact may cause cracks. In addition, if the surface of the front glass 1 becomes dirty due to dust or a person easily touching the image, the displayed image becomes difficult to see. In order to prevent such a situation, a
[0014]
When the heat-treated
[0015]
Further, in the
[0016]
In the
[0017]
The PDP device as described above functions as a front filter by providing various functions, but is heavy and expensive because the heat-treated
[0018]
As a method for preventing this reflection, there is a method in which the
[0019]
For this purpose, there is a method of providing a protective layer on a front glass substrate of a PDP without using a heat-treated glass (for example, see Patent Document 1). Such a protective film was insufficient to protect the front glass substrate from external impact.
[0020]
[Patent Document 1]
JP-A-11-260265
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and can protect a PDP from external impact, and is inexpensive, lightweight, and can effectively prevent reflection of external light. An object of the present invention is to provide a PDP front impact absorbing sheet capable of obtaining a display image of image quality, and a PDP device using the same.
[0022]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the object, the present invention provides a plasma display panel front impact absorbing sheet comprising a laminate for protecting a plasma display panel, wherein one layer of the laminate comprises an elastic resin sheet; One side of the resin sheet is provided with an elastic adhesive layer that is attached to the front surface of the plasma display panel.
[0023]
When adhered to the front surface of the PDP by the adhesive layer, an external impact can be absorbed by the elastic adhesive layer and the elastic resin sheet, and the front glass of the PDP can be protected. That is, since a heavy and expensive heat-treated glass is not required, the PDP device can be made inexpensive and lightweight. Further, since the heat-treated glass is eliminated, the number of external light reflecting surfaces is reduced, and reflected light is significantly reduced. Furthermore, since an adhesive layer is present between the PDP front impact absorbing sheet and the PDP, there is no air layer, so that there is no problem that a Newton ring appears and the displayed image becomes difficult to see. Therefore, a display image with good image quality can be obtained.
[0024]
Further, since the PDP front impact absorbing sheet can be directly adhered to the PDP, the step of applying an adhesive or the like can be omitted, so that the PDP device can be easily assembled.
[0025]
Further, it is preferable that an elastic coat is provided on the opposite side of the resin sheet where the adhesive layer is provided.
[0026]
Further, it is preferable that the resin sheet is at least one selected from a silicone-based, a rubber-based, and a urethane-based resin.
[0027]
Further, it is preferable that at least one layer of the laminate is an antireflection or antiglare film.
[0028]
Further, it is preferable that the laminate has at least one function of reducing unnecessary radiation, cutting infrared rays, and adjusting light transmittance.
[0029]
Then, a plasma display panel device can be configured using the above-described plasma display panel front impact absorbing sheet.
[0030]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0031]
The present invention includes a PDP front impact absorbing sheet alone or a PDP device using a PDP front impact absorbing sheet.
[0032]
FIG. 1 is a side view showing an example of an embodiment of the PDP device of the present invention, wherein 11 is a PDP, and 31 is a PDP front impact absorbing sheet.
[0033]
The above-mentioned
[0034]
The PDP front
[0035]
In FIG. 1, a PDP front
[0036]
Further, on the surface of the adhesive layer opposite to the PDP 11 (hereinafter referred to as the front surface), an
[0037]
An anti-reflection or
[0038]
Further, an
[0039]
The resin sheet is preferably made of at least one selected from a silicone-based, rubber-based, and urethane-based resin.
[0040]
Further, the thickness of the resin sheet is preferably 1 to 1000 μm. If the thickness of the resin sheet exceeds 1000 μm, the thickness of the PDP device cannot be reduced, and if the thickness of the resin sheet is less than 1 μm, an external impact is transmitted to the front glass of the
[0041]
The elastic modulus of the resin sheet is 1 × 10 Five ~ 1 × 10 7 dyn / cm Two It is preferable that This is because if the thickness is in this range, the resin sheet absorbs the impact even from an external impact, so that the PDP is hardly damaged.
[0042]
Further, the transmittance of the resin sheet is preferably 80% or more, more preferably 91% or more. The haze is preferably at most 2%, more preferably at most 1.5%. The refractive index is preferably from 1.45 to 1.70.
[0043]
Next, as the adhesive layer, there are acrylic, rubber, polyester and the like, and it is particularly preferable to use an acrylic adhesive. Acrylic pressure-sensitive adhesives include, as a main monomer for imparting appropriate wettability and flexibility as a pressure-sensitive adhesive, a (meth) acrylic acid alkyl ester having a glass transition point of −10 ° C. or less when polymerized. One or two or more, and if necessary, a functional group-containing monomer such as acrylic acid, methacrylic acid, or 2-hydroxyethyl acrylate, and another copolymerizable monomer are appropriately dissolved using a polymerization catalyst. An acrylic polymer obtained by polymerization by a polymerization method, an emulsion polymerization method, a bulk polymerization method (particularly, a polymerization method using ultraviolet light), a suspension polymerization method, or the like, to which various additives such as a crosslinking agent are added is used. . A thermal crosslinking type, a light (ultraviolet ray, electron beam) crosslinking type, or the like may be used.
[0044]
Further, the thickness of the pressure-sensitive adhesive layer is 10 to 500 μm, and more preferably 25 to 300 μm. If the thickness of the adhesive layer exceeds 500 μm, the thickness of the PDP device cannot be reduced, and if the thickness of the adhesive layer is less than 10 μm, an external impact is transmitted to the front glass of the
[0045]
The elastic coefficient of the adhesive layer is 1 × 10 Five ~ 1 × 10 7 dyn / cm Two It is preferable that Within this range, even if an external impact is applied, the adhesive layer absorbs the impact, so that the PDP is not easily damaged, and the adhesive thickness is instantaneously reduced, but the self-recovery is immediately achieved. This is because the smooth surface is restored as if nothing had occurred. In addition, when directly adhered to the PDP, it absorbs undulations on the PDP surface, and the lamination becomes good.
[0046]
In the above configuration, since the front surface of the PDP has an elastic adhesive layer and an elastic resin sheet, it absorbs an external impact and does not transmit the impact to the PDP, so that the front glass of the PDP can be protected. Become. Therefore, since heavy and expensive heat-treated glass is not used, the PDP device can be protected from external impact, and can be made inexpensive and lightweight.
[0047]
External light is applied to the PDP front
[0048]
Furthermore, since the
[0049]
In addition, since the PDP front
[0050]
FIG. 2 is a side view showing another example of the embodiment of the PDP device of the present invention, in which 11 is a PDP, and 41 is a PDP front impact absorbing sheet.
[0051]
The above-described
[0052]
The PDP front
[0053]
FIG. 2 is the same as FIG. 1 except that a
[0054]
That is, on the front surface of the adhesive layer, an elastic resin sheet 57, an
[0055]
The coat is preferably made of at least one selected from a silicone-based, a rubber-based, and a urethane-based adhesive.
[0056]
Further, the thickness of the coat is preferably 0.1 to 5 mm. If the thickness of the coat exceeds 5 mm, the thickness of the PDP device cannot be reduced. If the thickness of the coat is less than 0.1 mm, a strong external impact is transmitted to the front glass of the
[0057]
The elastic modulus of the coat is 1 × 10 Five ~ 1 × 10 7 dyn / cm Two It is preferable that This is because in this range, even if a strong external shock is applied, the shock is absorbed and the PDP is hardly damaged.
[0058]
In the above configuration, since the PDP has the elastic adhesive layer, the elastic sheet, and the elastic coat on the front surface, the same effects as those of the embodiment shown in FIG. 3 can be obtained. Further, since the
[0059]
In the PDP front impact-absorbing sheet of the present invention, at least one layer of the laminate is preferably an anti-reflection or anti-glare film. This is because the reflection on the front surface of the PDP front impact absorbing sheet is suppressed by the antireflection or antiglare film.
[0060]
The reflectance of the antireflection or antiglare film is preferably 3.0% or less as a regular reflectance, more preferably 1.5% or less. Usually, a low refractive index layer is provided as an antireflection or antiglare film. The low refractive index layer has a lower refractive index than the lower layer. The refractive index of the low refractive index layer is preferably from 1.2 to 1.55, more preferably from 1.20 to 1.50. The thickness of the low refractive index layer is preferably from 0.05 to 0.4 μm, and more preferably from 0.05 to 0.2 μm.
[0061]
In order to prevent reflection in a wide wavelength range, it is preferable to alternately stack layers having a high refractive index (medium / high refractive index) and layers having a low refractive index. The refractive index of the high refractive index layer is preferably from 1.65 to 2.40, and more preferably from 1.70 to 2.20. The refractive index of the middle refractive index layer is adjusted to be an intermediate value between the refractive index of the low refractive index layer and the refractive index of the high refractive index layer. The refractive index of the middle refractive index layer is preferably 1.50 to 1.90. The thickness of the middle / high refractive index layer is preferably from 0.005 to 100 μm, more preferably from 0.01 to 10 μm, and most preferably from 0.03 to 1 μm. The haze of the middle / high refractive index layer is preferably 5% or less, more preferably 3% or less, and most preferably 1.5% or less. The middle / high refractive index layer can be formed using a polymer having a relatively high refractive index. Examples of the polymer having a high refractive index include polystyrene, styrene copolymer, polycarbonate, melamine resin, phenol resin, epoxy resin, and polyurethane obtained by reacting a cyclic (alicyclic or aromatic) isocyanate with a polyol. It is. Other examples include a polymer having a cyclic (aromatic, heterocyclic, or alicyclic) group, and a polymer having a halogen atom other than fluorine as a substituent. A polymer may be formed by a polymerization reaction of a monomer capable of radical curing by introducing a double bond.
[0062]
In order to obtain a higher refractive index, inorganic fine particles may be dispersed in a polymer binder. The refractive index of the inorganic fine particles is preferably from 1.80 to 2.80. The inorganic fine particles are preferably formed from a metal oxide or sulfide. Examples of metal oxides or sulfides include titanium dioxide (eg, rutile, mixed crystals of rutile / anatase, anatase, amorphous structure), tin oxide, indium oxide, zinc oxide, zirconium oxide, zinc sulfide, and the like. . Titanium oxide, tin oxide and indium oxide are particularly preferred. The inorganic fine particles contain oxides or sulfides of these metals as main components and may further contain other elements. The main component means a component having the largest content (% by weight) of the components constituting the particles. Examples of other elements include Ti, Zr, Sn, Sb, Cu, Fe, Mn, Pb, Cd, As, Cr, Hg, Zn, Al, Mg, Si, P and S. Inorganic materials that are film-forming and dispersible in solvents or are themselves liquid, such as alkoxides of various elements, salts of organic acids, coordination compounds (eg, chelating compounds) combined with coordinating compounds, activity The middle / high refractive index layer can also be formed using an inorganic polymer.
[0063]
In the PDP front impact-absorbing sheet of the present invention, the laminate preferably has at least one function of reducing unnecessary radiation, cutting infrared rays, and adjusting light transmittance. This is because electromagnetic waves and / or infrared rays can be prevented from going outside. Also, high contrast can be achieved.
[0064]
In FIGS. 3 and 4, the sputtered layer has a function of reducing unnecessary radiation, and the toning adhesive layer has a function of cutting infrared rays and adjusting light transmittance.
[0065]
The surface resistance of the sputtered layer is 0.01 to 500 Ω / □ (also referred to as Ω / sq), and more preferably 0.01 to 10 Ω / □. The sputtered layer is preferably a transparent conductive layer so as not to lower the transmittance. Examples of the sputtered layer include a metal layer, a metal oxide layer, and a conductive polymer layer. Examples of the metal forming the metal layer include silver, palladium, gold, platinum, rhodium, aluminum, iron, cobalt, nickel, copper, zinc, ruthenium, tin, tungsten, iridium, and lead alone or an alloy of two or more of these. Among them, silver, palladium, gold, platinum, rhodium alone or an alloy thereof is preferable. Among them, an alloy of silver and palladium is preferable. At this time, the silver content is preferably 60 to 99% by weight, more preferably 80 to 98% by weight. The thickness of the metal layer is preferably 0.001 to 0.1 μm, more preferably 0.005 to 0.04 μm, and most preferably 0.01 to 0.03 μm. If the thickness is less than 000.1 μm, the electromagnetic wave shielding effect is poor, and if it exceeds 0.1 μm, the transmittance of visible light decreases. Examples of the metal oxide forming the metal oxide layer include tin oxide, indium oxide, antimony oxide, zinc oxide, ITO, and ATO. This film thickness is preferably from 0.020 to 1 μm. More preferably, it is 0.04 to 0.1 μm. It is also preferable to use a combination of the transparent conductive layer made of a metal layer and the transparent conductive layer made of a metal oxide layer. It is also preferable that a metal and a metal oxide coexist in the same layer. A transparent oxide layer can be laminated to protect the metal layer, prevent oxidative deterioration, and increase visible light transmittance. This transparent oxide layer may or may not be conductive. Examples of the transparent oxide layer include thin films of oxides of divalent to tetravalent metals, zirconium oxide, titanium oxide, magnesium oxide, silicon oxide, aluminum oxide, and metal alkoxide compounds. The method for forming the transparent conductive layer and the transparent oxide layer is not particularly limited, and an arbitrary processing method can be selected. For example, any known technique such as a sputtering method, a vacuum deposition method, an ion plating method, a plasma CVD method or a PVD method, application of ultrafine particles of a corresponding metal or metal oxide, and adhesion of a metal sheet can be used.
[0066]
Next, the adhesive layer and the toning adhesive layer will be described.
[0067]
Examples of the adhesive layer and the toning adhesive layer include hot melt adhesives such as ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-acrylate copolymer, polyester, and polyamide, urethane-based, epoxy-based, and amino resin. Thermosetting or ultraviolet curable adhesives such as phenolic, phenolic and acrylate resins.
[0068]
From the simplicity of the manufacturing process, a hot-melt type adhesive (a film is also possible) or an ultraviolet curable type adhesive (the bonding process is performed in a short time without heating) is preferably used. Among these, an acrylic adhesive, for example, a solution-type or water-dispersion-type acrylate copolymer is preferably used because particularly good optical properties, heat resistance, moisture resistance, and the like are obtained.
[0069]
Colorants used for coloring the toning adhesive layer include dyes and pigments.As the dye, oil-soluble dyes such as azo, phthalocyanine, anthraquinone, and triallylmethane are preferably used, and Examples of the pigment include azo, phthalocyanine, anthraquinone, and quinacridone organic pigments. These colorants are used alone or in combination, and can perform color correction for cutting off extra wavelengths. The amount of the colorant used varies depending on the type, but in the case of a dye, it is about 0.01 to 1 part by weight per 100 parts by weight of an adhesive, and in the case of a pigment, it is about 0.01 to 10 parts by weight. It is about.
[0070]
As the near-infrared absorber added to the toning adhesive layer, a nitroso compound and a metal complex salt thereof, which are organic substances, a cyanine compound, a squarylium compound, a thiol nickel complex compound, a phthalocyanine compound, a naphthalocyanine compound, Triallylmethane compounds, immonium compounds, diimonium compounds, naphthoquinone compounds, anthraquinone compounds, or amino compounds, aminium salt compounds, or inorganic carbon black, indium tin oxide, antimony tin oxide, Periodic Table 4A And oxides, carbides, and borides of metals belonging to Group 5A or 6A. At least two of these are used. Further, it is preferable to use at least one kind of near-infrared absorber selected from an immonium-based compound, a diimonium-based compound, and an aminium salt-based compound. More preferably, at least one selected from the above-mentioned near-infrared absorbers other than the immonium compound, the diimonium compound and the aminium salt compound is used in combination.
[0071]
The near-infrared absorbing agent is mixed at a ratio of 0.1 to 60 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the adhesive, and is adjusted to a solid concentration suitable for coating with an organic solvent or the like. The solid content concentration is preferably adjusted to a concentration of 5 to 50% by weight.
[0072]
Such a toning adhesive is usually used in the presence of an appropriate solvent, if necessary, an adhesive, a colorant, and a near-infrared absorber, using a general stirrer, a kneader, or the like, to obtain a colorant and a near-infrared ray. The absorbent is dissolved and dispersed, and the adhesive liquid is applied and dried on at least one layer constituting the PDP front impact absorbing sheet by a general coating means such as a blade coater or a roll coater. It is used so as to form a toning adhesive layer. It is also possible to use a hot melt type adhesive which has been formed into a film in advance. The thicknesses of the adhesive layer and the toning adhesive layer thus formed are generally preferably thinner. However, if the thickness is too small, a problem of the adhesive force occurs. On the other hand, if the thickness is too large, the light transmittance is reduced. The preferable thickness of the adhesive layer and the toning adhesive layer is about 10 μm to 1 mm.
[0073]
Further, an ultraviolet absorber may be added to the toning adhesive layer in order to improve the light resistance of the near infrared absorber. As the ultraviolet absorber to be added, salicylic acid esters, benzophenones, benzotriazoles, hydroxybenzoates, cyanoacrylates, and the like can be used. The amount of the ultraviolet absorber added is 0.3 to 30% by weight, preferably 0.3 to 10% by weight.
[0074]
In the infrared cut function, infrared rays from 800 nm to 1200 nm are the most problematic, and it is preferable to have a cut function in this region. In order to provide an infrared cut function, a method of mixing a near-infrared absorber with the above-described adhesive layer or the like, or a method of applying a solution or dispersion of these near-infrared absorbers can be used. Further, a method of forming a sputtered layer with silver is inexpensive and particularly preferable as a method of providing an infrared cut function in addition to an electromagnetic wave shielding function.
[0075]
Although the preferred embodiment has been described above, the PDP front impact absorbing sheet of the present invention may have any number of layers, such as anti-reflection or anti-glare, reduction of unnecessary radiation, infrared cut, and / or light transmittance. It preferably has an adjustment function.
[0076]
Further, the PDP front impact absorbing sheet of the present invention may be provided with a hard coat layer, a lubricating layer, an antifouling layer, an antistatic layer or an intermediate layer. The hard coat layer preferably contains a cross-linked polymer. The hard coat layer can be formed using an acrylic, urethane, epoxy, or siloxane-based polymer, oligomer, or monomer (eg, an ultraviolet curable resin). A silica-based filler can be added to the hard coat layer. A lubricating layer may be formed on the outermost surface of the anti-reflection or anti-glare film. The lubricating layer has a function of imparting a slipperiness to the antireflection or antiglare film surface and improving the scratch resistance. The lubricating layer can be formed using polyorganosiloxane (eg, silicone oil), natural wax, petroleum wax, higher fatty acid metal salt, fluorine-based lubricant or a derivative thereof. The thickness of the lubricating layer is preferably 0.002 to 0.02 μm. Alternatively, an antifouling layer can be provided on the outermost surface of the antireflection or antiglare film. The antifouling layer lowers the surface energy of the antireflection or antiglare film and makes it difficult to adhere to hydrophilic and lipophilic stains. Therefore, the antifouling layer is formed using a fluoropolymer. The thickness of the antifouling layer is 0.002 to 0.1 μm, preferably 0.005 to 0.03 μm.
[0077]
Various layers in the PDP front impact-absorbing sheet of the present invention, that is, an adhesive layer, an antireflection or antiglare film, a sputter layer, an adhesive layer, a toning adhesive layer, and the like can be formed by a general coating method. Examples of the coating method include a dip coating method, an air knife coating method, a curtain coating method, a roller coating method, a wire bar coating method, a gravure coating method, and the like. Two or more layers may be formed by simultaneous coating. Further, as a method of forming a layer in the PDP front impact absorbing sheet of the present invention, a sputtering method, a vacuum deposition method, an ion plating method, a plasma CVD method, or a PVD method can be appropriately selected.
[0078]
The PDP front impact absorbing sheet of the present invention is used for an image display device such as a liquid crystal display (LCD), a plasma display panel (PDP), an electroluminescence display (ELD), and a cathode ray tube display (CRT). In particular, a remarkable effect can be obtained by using the PDP front impact absorbing sheet of the present invention for a plasma display panel (PDP) and its PDP device.
[0079]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to examples. However, it is needless to say that the present invention should not be limitedly interpreted based on the description of the examples.
[0080]
(Example 1)
(1) Formation of electromagnetic wave and infrared cut layer (see FIG. 3)
An acrylic adhesive layer (
[0081]
(2) Formation of anti-reflection or anti-glare filter
1.3 g of t-butanol was added to 2.50 g of a reactive fluoropolymer (JN-7219, manufactured by Nippon Synthetic Rubber Co., Ltd.), stirred at room temperature for 10 minutes, and filtered with a 1 μm polypropylene filter. The obtained anti-reflection or anti-glare filter coating solution is applied on the
[0082]
The toning adhesive used for the toning
[0083]
(3) Formation of adhesive layer
A pressure-sensitive adhesive surface of a 38 μm-thick polyethylene terephthalate film coated with a 25 μm-thick acrylic pressure-sensitive adhesive is closely adhered to the rear surface side of the
[0084]
(Evaluation of PDP front impact absorbing sheet)
The front panel of the PDP (PDS4202J-H, manufactured by Fujitsu Ltd.) was removed, and the PDP front impact absorbing sheet prepared in Example 1 was attached to the PDP body with the
[0085]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when adhered to the front surface of the PDP by the adhesive layer, the external impact is absorbed by the elastic adhesive layer and the elastic resin sheet, and the front glass of the PDP is absorbed. Can be protected. That is, since a heavy and expensive heat-treated glass is not required, the PDP device can be made inexpensive and lightweight. Further, since the heat-treated glass is eliminated, the number of external light reflecting surfaces is reduced, and reflected light is significantly reduced. Furthermore, since an adhesive layer is present between the PDP front impact absorbing sheet and the PDP, there is no air layer, so that there is no problem that a Newton ring appears and the displayed image becomes difficult to see. Therefore, a display image with good image quality can be obtained.
[0086]
Further, since the PDP front impact absorbing sheet can be directly adhered to the PDP, the step of applying an adhesive or the like can be omitted, so that the PDP device can be easily assembled.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an example of an embodiment of a PDP device of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing another example of the embodiment of the PDP device of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view showing a configuration of a PDP.
4 is a configuration diagram showing a conventional PDP device provided with a protection plate on the PDP shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 front glass
2 Back glass
3 partition
4 Address electrode
5 phosphor
6 Display electrode
7 Dielectric layer
8 Protective film
11 PDP
12, 32, 52 Anti-reflective or anti-glare film
13 Heat treated glass
14, 34, 54 electrodes
15, 35, 55 adhesive layer
16, 36, 46 Sputtered layer
21 Protection plate
30, 40 adhesive layer
31, 41 PDP front impact absorption sheet
37, 57 resin sheet
50 coats
Claims (6)
前記積層体の一層が、弾性のある樹脂シートからなり、
前記樹脂シートの片側には、前記プラズマディスプレイパネルの前面に貼着される、弾性のある粘着層が設けられていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル前面衝撃吸収シート。A plasma display panel front impact absorbing sheet made of a laminate for protecting the plasma display panel,
One layer of the laminate is made of an elastic resin sheet,
An impact-absorbing sheet for a front surface of a plasma display panel, wherein an elastic adhesive layer is attached to one side of the resin sheet and is adhered to a front surface of the plasma display panel.
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WO2009082158A2 (en) * | 2007-12-24 | 2009-07-02 | Sk Utis Co., Ltd. | Sheet for absorbing impact and sealing comprising adhesive layer and method of preparing the same |
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2002
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