JP2004195033A - Support system and method for preventing error in preparation of medicine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、調剤ミスの防止に役立ち、併せて薬品の保管事故の防止にも役立つ調剤ミス防止支援システム及び調剤ミス防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
調剤薬局の現場において、通常、調剤作業は次のような手順で行われている。なお、ピッキング者と調剤者とは、同一人である場合も別人である場合もある。
(1)ピッキング者が、処方箋に基づき、棚・引き出し等の保管庫における各薬品ごとに定められている定位置から、ビン・アンプル・袋等の容器に入った散剤・液剤・錠剤等の薬品を該容器ごと取り出して集める(この作業を「出庫」又は「ピッキング」と称している。)。
(2)調剤者が、ピッキングされた薬品を容器から取り出して調剤する。
(3)調剤後、調剤者は容器に残った薬品を保管庫の定位置に元どおり戻す(この作業を「入庫」と称している。)。
(4)調剤後、調剤者は調剤した薬品を監査者に渡し、監査者はその薬品に調剤ミスがないかを監査する。
【0003】
このような調剤作業において、調剤ミスは決して起きてはならない事故ではあるが、起こる可能性は充分に存在する。例えば、次のようにして起こる調剤ミスが経験上知られている。
(A)定位置に保管された目的の薬品ではなく、その隣の位置に保管された薬品を間違えてピッキングすることによる調剤ミス。
(B)調剤後に容器に残った薬品を間違った保管庫に戻してしまい、次回にピッキング者がその間違って戻された薬品を日常の慣れにより間違いと気付かずにピッキングすることによる調剤ミス。
【0004】
しかも、これらの調剤ミスは、次のような場合に特に起こりやすい。
(ア)無色透明な液剤、白色粉末状の散剤、白色の錠剤等のように、非常に種類が多いのに色彩的に見分けが付きにくい薬品を扱うとき。
(イ)薬品の容器の外形状態が同じ様なものであるとき。
(ウ)上記(B)の調剤ミスは、業務に慣れ熟練している者ほどかえって危険性が増すことがある。
【0005】
上記のようにして起こる調剤ミスは、調剤した薬品が調剤者から監査者に渡った時には見抜けない可能性がある。なぜなら、調剤作業での確認事項は、ピッキング者及び調剤者の目視による確認のみで作業が行われているからである。特に調剤作業のうちの薬品の調剤では、調剤者のみが最後の確認業務を行うから、監査者の監査が行き届かないことがある。しかも、調剤薬局の現場では、調剤者から監査者への意思の疎通がすべてアナクロ的(例えばメモ用紙)で行われるため、監査者は調剤者のミスを見抜けない可能性があるのである。
【0006】
また、保管庫に保管されている薬品が無許可の者によって一部抜き取られるという盗難事故が、これも起きてはならないことではあるが、起こる可能性はある。ところが、従来は、このような薬品の保管事故を発見することが、事実上できなかった。
【0007】
このような調剤ミスあるいは管理事故を無くす方法として、容易に考え付くのは人の増員・確認の多重化であるが、調剤薬局の現場においては人件費の低減化・業務の高速化(待ち時間の短縮)という要請があり、しかも引き渡し時の説明を重んじる業務内容のため、人の増員・確認の多重化は非常に困難である。
【0008】
そこで、調剤ミスの低減に役立つと思われる先行文献に当たってみると、例えば下記の特許文献1には、調剤済み薬品を自動収集する調剤支援システムが記載されているが、そのようなシステムは大がかりで高価なため容易には導入できない。また、下記の特許文献2には、調剤台の送受信器から薬品容器の送受信器に識別コード信号を送り、表示ランプを点灯させて薬品容器の在処を知らせるとともに、その薬品容器の送受信器から調剤台の送受信器に自己識別コードを送り、最初の識別コード信号と一致するかどうかをチェックする装置が記載されているが、そのようなシステムもやはり大がかりであり、また、薬品の識別という単機能にすぎない。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−169436号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3024113号公報
【0010】
本発明の目的は、上記課題を解決し、薬品の入った容器毎にその薬品名と残量とを容易に確認できるようにすることで、調剤ミスの防止に役立ち、併せて薬品の保管事故の発見にも役立つ、調剤ミス防止支援システム及び調剤ミス防止方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る調剤ミス防止支援システムは、保管庫に保管される散剤・液剤・錠剤等の薬品が入った容器に、非接触通信部と少なくとも薬品名及び残量を含む薬品固有データを記憶するデータ記憶用メモリとを含むICタグ・ICカード等の非接触型ICメディアを添設する一方、調剤場所に、非接触通信部と前記データ記憶用メモリを読み書きできる制御部とを含む非接触型リードライト装置を設置し、前記保管庫から薬品をその容器ごとピッキングした後であって調剤する前に、前記薬品が入った容器を前記非接触型リードライト装置に接近させて、前記非接触型ICメディアのデータ記憶用メモリに記憶された薬品固有データを、互いの非接触通信部を介して、非接触型リードライト装置の制御部により読み取るように構成したことを特徴とする。
【0012】
ここで、「非接触型IC(集積回路)メディア」は、特に限定されないが、非接触通信部とデータ記憶用メモリに加え、データ記憶用メモリへのアクセスを制御する制御部(CPU)を備えたものが好ましい。また、非接触型ICメディアは、現存のICタグ又はICカードの他にも、今後出現するあらゆる形態のものも含む。
【0013】
データ記憶用メモリに記憶される「薬品固有データ」は、前記のとおり少なくとも薬品名及び残量を含むが、さらに、識別コード、一般名、形状・粒度(粉末度)・粘度・色・匂い等の薬品性状、出庫(保管庫から取り出した)履歴、入庫(保管庫に戻した)履歴、使用量履歴、注意事項(副作用、毒薬・劇薬の表示、習慣性、誤用量の危険性、薬品の組み合わせによる危険性、非適応患者、乳幼児・老人に適用するときのアドバイス等)等のデータから選ばれるいずれか一つ以上を含むこともできる。
【0014】
薬品が入った「容器」としては、特に限定されないが、瓶、缶、箱、引き出し、袋等を例示できる。容器に対する非接触型ICメディアの添設手段としては、特に限定されないが、埋め込み、貼り付け、凹凸による係合等を例示できる。
【0015】
「非接触型リードライト装置」の設置位置は、特に限定されないが、少なくとも非接触通信部を、後述するとおり秤量器の内部又は外部近傍に設置することが好ましい。非接触型リードライト装置の制御部としては、専用のCPUを用いてもよいが、汎用のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという。)を利用することが好ましい。
【0016】
さらに、本発明は、前記読み取った薬品固有データを、ディスプレイに表示する、音声ガイダンス装置にて読み上げる、又はプリンタにてプリントする、の三つの手段のうちの少なくとも二つの手段で出力するように構成し、出力された薬品固有データを調剤者が自ら目視した薬品名及び秤量した残量と比較できるようにすることが好ましい。なお、ここでいう出力には、読み取った薬品固有データをそのまま出力することばかりではなく、薬品の識別コードを読み取り、その識別コードに基づいて非接触型リードライト装置の制御部に接続されたデータベースから固有の情報を取り出して出力することも含まれる。
【0017】
また、前記容器から薬品を所定の使用量だけ取り出して調剤した後に、前記薬品が残った容器を再び前記非接触型リードライト装置に接近させて、非接触型リードライト装置の制御部により、互いの非接触通信部を介して、前記非接触型ICメディアのデータ記憶用メモリに更新された残量を書き込むように構成することも好ましい。
【0018】
また、前記薬品固有データにはさらに使用量履歴及び入庫履歴が含まれ、前記調剤後に、前記薬品が残った容器を再び前記非接触型リードライト装置に接近させて、非接触型リードライト装置の制御部により、互いの非接触通信部を介して、前記非接触型ICメディアのデータ記憶用メモリに更新された使用量履歴及び入庫履歴を書き込むように構成することも好ましい。
【0019】
また、前記非接触型リードライト装置の非接触通信部を秤量器の内部又は外部近傍に設置し、前記調剤前に、前記薬品が入った容器を前記秤量器に載せたときに前記非接触型リードライト装置の非接触通信部に必然的に接近させて、前記薬品を秤量すると同時に前記読み取りを行うようにするとともに、前記調剤後に、前記薬品が残った容器を再び前記秤量器に載せたときに前記非接触型リードライト装置の非接触通信部に必然的に接近させて、前記薬品の残量を測定すると同時に測定した残量に基づいて前記書き込みを行うように構成することも好ましい。
【0020】
また、前記薬品固有データにはさらに前記のとおり注意事項が含まれることも好ましい。この注意事項は、ディスプレイに表示するだけでなく、特に音声ガイダンスにて読み上げることが好ましい。
【0021】
次に、本発明に係る調剤ミス防止方法は、保管庫に保管される散剤・液剤・錠剤等の薬品が入った容器に、非接触通信部と少なくとも薬品名及び残量を含む薬品固有データを記憶するデータ記憶用メモリとを含むICタグ・ICカード等の非接触型ICメディアを添設する一方、調剤場所に、非接触通信部と前記データ記憶用メモリを読み書きできる制御部とを含む非接触型リードライト装置を設置し、前記容器から薬品を所定の使用量だけ取り出して調剤する前に、前記薬品が入った容器を前記非接触型リードライト装置に接近させて、前記非接触型ICメディアのデータ記憶用メモリに記憶された薬品固有データを、互いの非接触通信部を介して、非接触型リードライト装置の制御部により読み取り、前記読み取った薬品固有データを、ディスプレイ装置に表示する、音声ガイダンス装置にて読み上げる、又はプリンタ装置にてプリントする、の三つの手段のうちの少なくとも二つの手段で出力し、出力された薬品固有データを調剤者が自ら目視した薬品名及び秤量した残量と比較することにより、ピッキング時の薬品の取り違え又は保管時の残量の誤差若しくは変動を発見できるようにすることを特徴とする。
【0022】
ここで、前記容器から薬品を所定の使用量だけ取り出して調剤した後に、前記薬品が残った容器を再び前記非接触型リードライト装置に接近させて、非接触型リードライト装置の制御部により、互いの非接触通信部を介して、前記非接触型ICメディアのデータ記憶用メモリに更新された残量を書き込むことにより、保管時の残量の誤差を無くすことができるようにすることが好ましい。
【0023】
さらに、上記の各作業をビデオレコーダー等に記録することにより、日常作業の業務管理を行い、事故遭遇時の対策・課題資料として有効に利用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は、本発明を実施した実施形態の調剤ミス防止支援システム及び調剤ミス防止方法を示している。図1及び図2に示すように、調剤薬局又は病院の棚・引き出し等の保管庫1には、散剤・液剤・錠剤等の薬品が入った多数の容器2,3が保管される。本実施形態の容器2,3の個々には非接触型ICメディアが添設されており、具体的に図示例では、散剤、液剤又は錠剤の薬品が入った瓶容器2の底部には非接触型ICタグ4が埋め込みにより添設されており、また、散剤又は錠剤の薬品が入った引き出し形状の箱容器3の底部には非接触型ICカード5が貼り付けにより添設されている。
【0025】
非接触型ICタグ4も非接触型ICカード5も形状寸法の差異以外は基本的には共通構成のICメディアであって、図3に示すように、非接触通信部6と、薬品固有データを記憶するデータ記憶用メモリ7と、データ記憶用メモリ7へのアクセスを制御する制御部8(CPU)とを備えたものである。データ記憶用メモリ7には、識別コード、薬品名、一般名、残量、形状・粒度(粉末度)・粘度・色・匂い等の薬品性状、出庫履歴、入庫履歴、使用量履歴及び注意事項等の薬品固有データが書換可能に記憶されている。
【0026】
調剤場所には調剤管理パソコン10が設置され、そのインターフェイス(図示略)にはディスプレイ11、スピーカ12、プリンタ13及びビデオレコーダ14が接続され、該ビデオレコーダ14にはビデオカメラ15及びマイク16が接続されている。また、調剤場所に設置された電子秤量器17の内部には、非接触通信部21とインターフェイス22とからなる非接触型リードライトユニット20が設置されており、前記調剤管理パソコン10にはこの非接触型リードライトユニット20も接続されている。そして、非接触型リードライトユニット20と、前記データ記憶用メモリ7を読み書きできる制御部としての調剤管理パソコン10とにより、非接触型リードライト装置が構成されている。
【0027】
そして、保管庫1から薬品をその容器2,3ごとピッキングした後であって調剤する前に、薬品が入った容器2,3を秤量器17に載せたときに非接触型リードライトユニット20の非接触通信部21に必然的に接近させて、薬品を秤量すると同時に、非接触型ICメディア4,5のデータ記憶用メモリ7に記憶された薬品固有データを、互いの非接触通信部6,21を介して、制御部としての調剤管理パソコン10により読み取ることができるように構成されている。
【0028】
読み取った薬品固有データは、図5に一例を示すようにディスプレイ11に表示され、調剤管理パソコン10に組み込まれた音声ガイダンス装置(図示略)にてスピーカ12から読み上げられ、且つプリンタ13にてプリントされ、これら三手段により出力された薬品固有データを調剤者が自ら目視した薬品名及び秤量した残量と確実に比較できるようになっている。
【0029】
また、このとき制御部としての調剤管理パソコン10により、互いの非接触通信部6,21を介して、非接触型ICメディア4,5のデータ記憶用メモリ7に更新された出庫履歴を書き込むことができるようにもなっている。
【0030】
次に、容器2,3から薬品を所定の使用量だけ取り出して調剤した後に、薬品が残った容器2,3を再び秤量器17に載せたときに非接触型リードライトユニット20の非接触通信部21に必然的に接近させて、薬品の残量を測定すると同時に、測定した残量に基づいて制御部としての調剤管理パソコン10により、互いの非接触通信部6,21を介して、非接触型ICメディア4,5のデータ記憶用メモリ7に更新された残量、使用量履歴及び入庫履歴を書き込むことができるようになっている。
【0031】
また、調剤管理パソコン10にはネットワークを介して処方箋データベースパソコン30が接続されている。処方箋データベースパソコン30には処方箋が入力されるとともに、薬品の保管庫への最初の入庫情報が入力される。また、調剤管理パソコン10は、処方箋データベースパソコン30から処方箋ナンバー・処方箋による薬品使用の指示量を取得することができるようになっている。従って、両パソコン10,30間で、薬品の使用量・残量の比較を行うことができる。
【0032】
さて、以上のように構成された調剤ミス防止支援システムを使用して、次のような手順で調剤作業を行う。図4はその手順をなお、ピッキング者と調剤者とは、同一人である場合も、別人である場合もある。
【0033】
(1)ピッキング者が、処方箋に基づき、保管庫1における各薬品ごとに定められている定位置から、容器に入った薬品を該容器2,3ごと取り出して集める(ピッキング)。
【0034】
(2)図1に矢印線▲1▼で示すように、前記ピッキング後であって調剤前に、薬品が入った容器2,3を秤量器17に載せ、非接触型ICメディア4,5の非接触通信部6を非接触型リードライトユニット20の非接触通信部21に必然的に接近させる。これにより、薬品を秤量することができる同時に、非接触型ICメディア4,5のデータ記憶用メモリ7に記憶された薬品固有データを、互いの非接触通信部6,21を介して、制御部としての調剤管理パソコン10により読み取ることができる。読み取った薬品固有データは、図5に一例を示すようにディスプレイ11に表示され、調剤管理パソコン10に組み込まれた音声ガイダンス装置(図示略)にてスピーカ12から読み上げられ、且つプリンタ13にてプリントされる。
【0035】
(3)図1に矢印線▲2▼で示すように、調剤者は、ピッキングされた薬品を容器から取り出して調剤する。前記のとおり、読み取った薬品固有データは視覚的な手段に加えて聴覚的な手段によっても出力されるため、調剤者に確実に注意が喚起され、復唱・ディスプレイをタッチすること(指の触覚)を励行することもできる。そして、その薬品固有データを調剤者が自ら目視した薬品名及び秤量した残量と比較することができるので、ピッキング時の薬品の取り違えを発見でき、調剤ミスをなくすことができる。
また、保管庫1に保管されている薬品が無許可の者によって一部抜き取られていた場合にも、前記残量の比較によってその保管事故を発見することができる。
【0036】
(4)図1に矢印線▲3▼で示すように、調剤後に、薬品が残った容器2,3を再び秤量器17に載せ、非接触型ICメディア4,5の非接触通信部6を非接触型リードライトユニット20の非接触通信部21に必然的に接近させる。これにより、薬品の残量を測定すると同時に、測定した残量に基づいて制御部としての調剤管理パソコン10により、互いの非接触通信部6,21を介して、非接触型ICメディア4,5のデータ記憶用メモリ7に、更新された残量(図5参照)、使用量履歴及び入庫履歴が書き込まれる。
また、この時点で使用量(調合秤量)が処方箋の指示量と不一致の場合は、警報・音声ガイダンスで知らせる。また、プリンタ13から薬品名・処方箋ナンバー・使用量(調合秤量)・日時をプリントした添付書が出力されるので、これを調剤済み薬品に添付する。
このように、調剤後に再び秤量することにより処方箋の指示量との比較を行い、処方箋による指示どうりの調剤作業が行えたかを確認できるので、調剤ミスを防止できる。また、万が一何らかのミスが起きた場合には、前記各履歴及びビデオ記録を調べることで、原因を把握することができる。
【0037】
(5)図1に矢印線▲4▼で示すように、調剤後、調剤者は容器2,3に残った薬品を保管庫1の定位置に元どおり戻す。
【0038】
(6)調剤後、調剤者は調剤済み薬品を監査者に渡し、監査者はその薬品に調剤ミスがないかを監査する。監査者は、調剤済み薬品と前記の添付書と処方箋とを比較確認することにより、確実に調剤業務の進行を把握することができます。さらに、本実施形態では、上記の各作業をビデオカメラ15及びマイク16にてビデオレコーダ14に記録することにより、日常作業の業務管理を行い、事故遭遇時の対策・課題資料として有効に利用することができる。
【0039】
以上のとおり、本発明を利用することにより、調剤ミス防止支援システムが調剤者・監査者にアドバイスを与えるとともに、調剤履歴・処方箋比較等の管理(調剤者が意識せずとも)を代行し、問題が発生した時点で即時に警報を報知するので、調剤ミスを防止することができ、安心して調剤作業を行うことができる。
【0040】
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)非接触型ICメディアと非接触型リードライト装置との通信可能距離は、特に限定されない。前記実施例では、容器2,3を秤量器17に載せたとき(又は極めて近接させたとき)にのみ、容器2,3の底の非接触型ICメディア4,5と秤量器17に内蔵した非接触型リードライトユニット20とが通信可能するように、通信可能距離を例えば数十cm以下としているが、これに限定されず、もっと長くしてもよい。
(2)容器は別の種類(例えば袋)でもよく、その種類に応じて非接触型ICメディアの取付位置・取付手段を適宜決めることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る調剤ミス防止支援システム及び調剤ミス防止方法によれば、薬品の入った容器毎にその薬品名と残量とを容易に確認できるようにすることで、調剤ミスの防止に役立ち、併せて薬品の保管事故の発見にも役立つ、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る調剤ミス防止支援システムの全体構成を示す概要図である。
【図2】同システムにおける非接触型ICメディアを取り付けた容器の斜視図である。
【図3】同非接触型ICメディアと非接触型リードライト装置とを示すブロック図である。
【図4】同調剤ミス防止支援システムを使用した調剤作業を示すフローチャート図である。
【図5】同システムにおけるディスプレイ表示の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 保管庫
2 瓶容器
3 箱容器
4 非接触型ICタグ
5 非接触型ICカード
6 非接触通信部
7 データ記憶用メモリ
8 制御部
10 調剤管理パソコン
11 ディスプレイ
12 スピーカ
13 プリンタ
17 秤量器
20 非接触型リードライトユニット
21 非接触通信部
30 処方箋データベースパソコン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a dispensing error prevention support system and a dispensing error prevention method that help prevent dispensing errors and also prevent storage accidents of medicines.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
At the site of a dispensing pharmacy, dispensing work is usually performed in the following procedure. The picker and the dispenser may be the same person or different persons.
(1) Pickers, based on prescriptions, take medicines such as powders, liquids, tablets, etc. from containers, such as bottles, ampoules, bags, etc., from fixed positions determined for each medicine in shelves, drawers, etc. Is collected together with the container (this operation is called "delivery" or "picking").
(2) The dispenser takes out the picked medicine from the container and dispenses it.
(3) After dispensing, the dispenser returns the medicine remaining in the container to its original position in the storage (this operation is referred to as "storage").
(4) After dispensing, the dispenser hands over the dispensed medicine to the inspector, and the inspector audits the medicine for dispensing errors.
[0003]
In such a dispensing operation, a dispensing error is an accident that should never occur, but there is a good possibility of it occurring. For example, dispensing errors that occur as follows are known from experience.
(A) Dispensing mistake due to incorrectly picking a drug stored in the next position, not a target drug stored in a fixed position.
(B) A dispensing error caused by returning the medicine remaining in the container to the wrong storage after dispensing, and picking the wrongly returned medicine next time without being aware of it as a mistake by daily practice.
[0004]
Moreover, these dispensing mistakes are particularly likely to occur in the following cases.
(A) When handling chemicals that are very diverse but difficult to distinguish in color, such as colorless and transparent liquids, powders in the form of white powder, and white tablets.
(B) When the external shape of the medicine container is similar.
(C) The risk of the dispensing error of (B) may be increased for those who are more accustomed to the work and are more skilled.
[0005]
The dispensing mistake that occurs as described above may not be overlooked when the dispensed medicine passes from the dispenser to the auditor. This is because the items to be checked in the dispensing operation are performed only by the visual check of the picker and the dispenser. In particular, in the dispensing of medicines in the dispensing operation, since only the dispenser performs the final confirmation work, the audit by the auditor may not be perfect. In addition, at the dispensing pharmacy site, the communication from the dispenser to the auditor is all performed in an anachronic manner (for example, on a note sheet), so that the auditor may not be able to see the dispenser's mistake.
[0006]
Also, a theft accident, in which the medicine stored in the vault is partially removed by an unauthorized person, although this should not occur, it is possible. However, conventionally, it was practically impossible to detect such a storage accident of a chemical.
[0007]
As a method of eliminating such dispensing mistakes or management accidents, it is easy to conceive of increasing the number of personnel and multiplexing confirmations. However, at the dispensing pharmacy site, labor costs are reduced and operations are accelerated (waiting time is reduced). ), And it is very difficult to multiplex and increase the number of people to check because of the business content that values the explanation at the time of delivery.
[0008]
In light of the preceding literature which is thought to be useful for reducing dispensing errors, for example,
[0009]
[Patent Document 1]
JP-A-11-169436 [Patent Document 2]
Japanese Utility Model Registration No. 3024113
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and to be able to easily confirm the name and the remaining amount of a medicine for each container containing the medicine, thereby helping to prevent dispensing errors, and at the same time, preventing the storage of a medicine. It is an object of the present invention to provide a dispensing error prevention support system and a dispensing error prevention method, which are also useful for finding out.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a dispensing error prevention support system according to the present invention provides a non-contact communication unit and at least a medicine name and a residue in a container containing medicines such as powders, liquids, and tablets stored in a storage. A non-contact type IC medium such as an IC tag and an IC card including a data storage memory for storing drug-specific data including an amount is attached, and a non-contact communication unit and the data storage memory are read and written at a dispensing place. A non-contact type read / write device including a control unit capable of installing the medicine, and picking up the medicine from the storage together with the container and before dispensing the medicine. And the medicine-specific data stored in the data storage memory of the non-contact type IC medium is transmitted by the control unit of the non-contact type read / write device via the mutual non-contact communication unit. Characterized in that it has been configured to take seen.
[0012]
Here, the “contactless IC (integrated circuit) medium” includes, but is not particularly limited to, a control unit (CPU) that controls access to the data storage memory in addition to the contactless communication unit and the data storage memory. Are preferred. In addition, the non-contact type IC media include not only existing IC tags or IC cards but also any forms that will appear in the future.
[0013]
The “drug-specific data” stored in the data storage memory includes at least the drug name and the remaining amount as described above, but further includes an identification code, a common name, shape, particle size (fineness), viscosity, color, smell, and the like. Drug properties, delivery (taken out of storage) history, storage (returned to storage) history, usage history, precautions (side effects, indication of poisons / drugs, habit, risk of wrong dose, It can also include at least one selected from data such as dangers due to combinations, non-adapted patients, advice when applying to infants / elderly people, etc.).
[0014]
The “container” containing the medicine is not particularly limited, and examples thereof include a bottle, a can, a box, a drawer, and a bag. The means for attaching the non-contact type IC media to the container is not particularly limited, but examples include embedding, sticking, engagement by unevenness, and the like.
[0015]
The installation position of the “non-contact read / write device” is not particularly limited, but it is preferable that at least the non-contact communication unit is installed inside or outside the weighing device as described later. Although a dedicated CPU may be used as the control unit of the non-contact type read / write device, it is preferable to use a general-purpose personal computer (hereinafter, referred to as a personal computer).
[0016]
Furthermore, the present invention is configured such that the read medicine-specific data is output by at least two of three means of displaying on a display, reading out by a voice guidance device, or printing by a printer. It is preferable that the output medicine-specific data can be compared with the medicine name visually observed by the dispenser and the weighed remaining amount. The output here means not only outputting the read medicine-specific data as it is, but also reading the identification code of the medicine and, based on the identification code, a database connected to the control unit of the non-contact type read / write device. This includes extracting and outputting unique information from.
[0017]
Further, after taking out the medicine by a predetermined amount from the container and dispensing the medicine, the container in which the medicine remains is brought close to the non-contact type read / write device again, and the control unit of the non-contact type read / write device controls each other. It is also preferable that the updated remaining amount is written to the data storage memory of the non-contact type IC media via the non-contact communication section.
[0018]
Further, the medicine-specific data further includes a usage amount history and a storage history, and after the dispensing, the container in which the medicine remains is brought close to the non-contact type read / write device again, and the non-contact type read / write device It is also preferable that the control unit writes the updated usage history and storage history to the data storage memory of the non-contact IC media via the non-contact communication units.
[0019]
Further, the non-contact communication unit of the non-contact type read / write device is installed near or inside the weighing device, and before the dispensing, the non-contact type when the container containing the medicine is placed on the weighing device. When inevitably approaching the non-contact communication unit of the read / write device, the medicine is weighed and the reading is performed at the same time, and after the dispensing, the container in which the medicine remains is placed on the weighing device again. It is also preferable that the writing is performed based on the measured remaining amount at the same time as measuring the remaining amount of the medicine by inevitably approaching the non-contact communication section of the non-contact type read / write device.
[0020]
In addition, it is preferable that the medicine-specific data further include precautions as described above. It is preferable that the notice be read out not only on the display but also in particular by voice guidance.
[0021]
Next, the dispensing error prevention method according to the present invention includes a non-contact communication unit and a medicine specific data including at least a medicine name and a remaining amount in a container containing medicines such as powders, liquid medicines and tablets stored in a storage. A non-contact type IC medium such as an IC tag and an IC card including a data storage memory to be stored is attached, while a non-contact communication unit and a control unit that can read and write the data storage memory are provided at the dispensing place. Before installing a contact type read / write device and taking out a prescribed amount of medicine from the container and dispensing the medicine, the container containing the medicine is brought close to the non-contact type read / write device, and the non-contact type IC is read. The drug-specific data stored in the data storage memory of the medium is read by the control unit of the non-contact type read / write device via the mutual non-contact communication unit, and the read drug-specific data is read, Drugs that are output by at least two of the three means of displaying on the display device, reading out by the voice guidance device, or printing by the printer device, and the output of the drug-specific data by the dispenser himself. By comparing the name and the weighed remaining amount, it is possible to find a mistake of the medicine at the time of picking or an error or a fluctuation of the remaining amount at the time of storage.
[0022]
Here, after taking out the medicine from the container by a predetermined usage amount and dispensing, the container where the medicine remains is again brought close to the non-contact type read / write device, and the control unit of the non-contact type read / write device, It is preferable that the updated remaining amount is written to the data storage memory of the non-contact type IC medium via the mutual non-contact communication unit, so that the error of the remaining amount during storage can be eliminated. .
[0023]
Furthermore, by recording each of the above-mentioned operations on a video recorder or the like, it is possible to manage daily operations, and to effectively use the information as countermeasures and problems when an accident is encountered.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 to 5 show a dispensing error prevention support system and a dispensing error prevention method according to an embodiment of the present invention. As shown in FIGS. 1 and 2, a
[0025]
Both the non-contact
[0026]
A dispensing management
[0027]
Then, after picking up the medicines from the
[0028]
The read medicine-specific data is displayed on a
[0029]
At this time, the updated dispensing history is written into the
[0030]
Next, after taking out the medicine by a predetermined amount from the
[0031]
A prescription database
[0032]
The dispensing operation is performed in the following procedure using the dispensing error prevention support system configured as described above. FIG. 4 illustrates the procedure. The picker and the dispenser may be the same person or different persons.
[0033]
(1) The picker takes out and collects the medicines contained in the containers together with the
[0034]
(2) As shown by the arrow (1) in FIG. 1, after the picking and before the dispensing, the
[0035]
(3) As shown by the arrow line (2) in FIG. 1, the dispenser takes out the picked medicine from the container and dispenses it. As described above, the read medicine-specific data is output not only by visual means but also by auditory means, so that the dispenser can be surely alerted and read back / touch the display (finger touch). Can also be enforced. Then, the medicine-specific data can be compared with the medicine name visually observed by the dispenser and the weighed remaining amount, so that a mistake in medicine at the time of picking can be found, and dispensing errors can be eliminated.
Further, even when a medicine stored in the
[0036]
(4) As shown by the arrow (3) in FIG. 1, after dispensing, the
At this time, if the used amount (mixed weighing amount) does not match the prescribed amount of the prescription, a warning / voice guidance is given. Further, the
In this way, by weighing again after dispensing, it can be compared with the prescribed amount of the prescription, and it can be confirmed whether the dispensing operation according to the instruction by the prescription has been performed, so that dispensing errors can be prevented. Also, if any mistake occurs, the cause can be grasped by examining the history and the video record.
[0037]
(5) As shown by the arrow (4) in FIG. 1, after the dispensing, the dispenser returns the medicines remaining in the
[0038]
(6) After dispensing, the dispenser hands over the dispensed medicine to the inspector, and the inspector audits the medicine for dispensing errors. The auditor can confirm the progress of the dispensing operation by comparing and confirming the dispensed medicine with the above-mentioned attached document and prescription. Furthermore, in the present embodiment, the above-mentioned respective operations are recorded on the
[0039]
As described above, by using the present invention, the dispensing error prevention support system gives advice to the dispenser / auditor, and manages dispensing history / prescription comparison, etc. (even without the dispenser being conscious) Since an alarm is immediately notified when a problem occurs, dispensing errors can be prevented, and dispensing work can be performed with peace of mind.
[0040]
Note that the present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment, and may be embodied with appropriate modifications without departing from the spirit of the invention, for example, as described below.
(1) The communicable distance between the non-contact type IC media and the non-contact type read / write device is not particularly limited. In the above embodiment, the non-contact
(2) The container may be of another type (for example, a bag), and the mounting position and mounting means of the non-contact type IC media can be appropriately determined according to the type.
[0041]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the dispensing error prevention support system and the dispensing error prevention method according to the present invention, the name of the medicine and the remaining amount can be easily confirmed for each container containing the medicine, It has an excellent effect of preventing dispensing mistakes and also finding drug storage accidents.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing an overall configuration of a dispensing error prevention support system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of a container provided with a non-contact type IC medium in the system.
FIG. 3 is a block diagram showing the non-contact type IC medium and a non-contact type read / write device.
FIG. 4 is a flowchart showing a dispensing operation using the dispensing error prevention support system.
FIG. 5 is a front view showing an example of a display on the system.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (8)
調剤場所に、非接触通信部と前記データ記憶用メモリを読み書きできる制御部とを含む非接触型リードライト装置を設置し、
前記保管庫から薬品をその容器ごとピッキングした後であって調剤する前に、前記薬品が入った容器を前記非接触型リードライト装置に接近させて、前記非接触型ICメディアのデータ記憶用メモリに記憶された薬品固有データを、互いの非接触通信部を介して、非接触型リードライト装置の制御部により読み取るように構成したことを特徴とする調剤ミス防止支援システム。While a non-contact type IC medium including a non-contact communication unit and a data storage memory for storing drug-specific data including at least a drug name and a remaining amount is added to a container containing a drug stored in a storage,
At the dispensing location, a non-contact type read / write device including a non-contact communication unit and a control unit that can read and write the data storage memory is installed,
After picking the medicine together with the container from the storage and before dispensing, the container containing the medicine is brought close to the non-contact type read / write device, and the data storage memory of the non-contact type IC medium is stored. Wherein the control unit of the non-contact type read / write device reads the drug specific data stored in the non-contact type communication unit via the non-contact communication unit.
前記調剤前に、前記薬品が入った容器を前記秤量器に載せたときに前記非接触型リードライト装置の非接触通信部に必然的に接近させて、前記薬品を秤量すると同時に前記読み取りを行うようにするとともに、
前記調剤後に、前記薬品が残った容器を再び前記秤量器に載せたときに前記非接触型リードライト装置の非接触通信部に必然的に接近させて、前記薬品の残量を測定すると同時に測定した残量に基づいて前記書き込みを行うように構成した請求項3又は4記載の調剤ミス防止支援システム。A non-contact communication unit of the non-contact type read / write device is installed near or inside the weighing device,
Prior to the dispensing, when the container containing the medicine is placed on the weighing device, it is inevitably approached to the non-contact communication unit of the non-contact type read / write device, and the reading is performed simultaneously with weighing the medicine. So that
After the dispensing, when the container in which the medicine is left is placed on the weighing device again, it is inevitably brought close to the non-contact communication unit of the non-contact type read / write device, and the remaining amount of the medicine is measured at the same time. 5. The dispensing error prevention support system according to claim 3, wherein the writing is performed based on the remaining amount.
調剤場所に、非接触通信部と前記データ記憶用メモリを読み書きできる制御部とを含む非接触型リードライト装置を設置し、
前記容器から薬品を所定の使用量だけ取り出して調剤する前に、前記薬品が入った容器を前記非接触型リードライト装置に接近させて、前記非接触型ICメディアのデータ記憶用メモリに記憶された薬品固有データを、互いの非接触通信部を介して、非接触型リードライト装置の制御部により読み取り、
前記読み取った薬品固有データを、ディスプレイ装置に表示する、音声ガイダンス装置にて読み上げる、又はプリンタ装置にてプリントする、の三つの手段のうちの少なくとも二つの手段で出力し、出力された薬品固有データを調剤者が自ら目視した薬品名及び秤量した残量と比較することにより、ピッキング時の薬品の取り違え又は保管時の残量の誤差若しくは変動を発見できるようにすることを特徴とする調剤ミス防止方法。While a non-contact type IC medium including a non-contact communication unit and a data storage memory for storing drug-specific data including at least a drug name and a remaining amount is added to a container containing a drug stored in a storage,
At the dispensing location, a non-contact type read / write device including a non-contact communication unit and a control unit that can read and write the data storage memory is installed,
Before taking out the medicine from the container by a predetermined amount and dispensing the medicine, the container containing the medicine is brought close to the non-contact type read / write device and stored in the data storage memory of the non-contact type IC medium. The medicine specific data is read by the control unit of the non-contact type read / write device via the mutual non-contact communication unit,
The read drug-specific data is displayed on a display device, read out by a voice guidance device, or printed by a printer device, and is output by at least two of the three means, and the output drug-specific data is output. Dispensing mistakes at the time of picking or errors or fluctuations of the remaining amount at the time of storage can be found by comparing the drug name with the medicine name visually observed by the dispenser and the weighed remaining amount. Method.
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