JP2004192725A - ディスクメディア収容ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】収容状態のディスクメディアの取出し時に取り扱い難い。
【解決手段】大小2枚の板部材1a、1bを折返し部2を介して連設し、小さい他方の板部材1bの両側部に一対の保持部材5、5aを、弾性を有する折曲部位6、6aを介して連設すると共に、該保持部材5、5aを両方の板部材1a、1bの間に配置し、他方収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を設け、弾性を有する折曲部位6、6aにより一対の保持部材5、5aで一方の板部材1aを押圧することで、他方の板部材1bと該他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aの間に差し込まれたディスクメディアDが撥ね上がって、一方の板部材1aより離間するため、ディスクメディアDが簡単に出入れ出来る。而も、ディスクメディアDを収容した後に他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aを折り畳んで、ディスクメディアDを一方の板部材1aに近接させると共に、保護部材11でディスクメディアDの露出面を隠蔽するため、ディスクメディアDを脱落しない様に確実に収容出来る。
【選択図】 図1
【解決手段】大小2枚の板部材1a、1bを折返し部2を介して連設し、小さい他方の板部材1bの両側部に一対の保持部材5、5aを、弾性を有する折曲部位6、6aを介して連設すると共に、該保持部材5、5aを両方の板部材1a、1bの間に配置し、他方収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を設け、弾性を有する折曲部位6、6aにより一対の保持部材5、5aで一方の板部材1aを押圧することで、他方の板部材1bと該他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aの間に差し込まれたディスクメディアDが撥ね上がって、一方の板部材1aより離間するため、ディスクメディアDが簡単に出入れ出来る。而も、ディスクメディアDを収容した後に他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aを折り畳んで、ディスクメディアDを一方の板部材1aに近接させると共に、保護部材11でディスクメディアDの露出面を隠蔽するため、ディスクメディアDを脱落しない様に確実に収容出来る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽CDを含むCD−ROM、DVDディスク、MOディスク等のディスクメディア用の収容ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるディスクメディアの収容ケースには、プラスチック製ケースと紙製ケースがあり、前者は開閉蓋を取り付けたケース本体の中央に、ディスクメディアの中央孔への嵌入体が形成され、中央孔に圧入された嵌入体の弾性変形によりケース本体にディスクメディアを固定する様にしており、後者は、折り畳み可能なケースにおける側方部材の側端部に切込が形成され、該切込から、フィルム袋内に収容したディスクメディアを側方部材内に収容する様にしている。
【0003】
研究開発段階や出願段階で先行技術調査を行っておらず、記載すべき先行技術文献を知りません。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の収容ケースにあっては、ディスクメディアの中央孔に対し嵌入体が緩いと蓋を開けた瞬間にディスクメディアが脱落してしまい易く、反対に固いと、外す際にディスクメディアが湾曲してしまって、ディスクメディアが破損する危険性があり、他方、後者の収容ケースにあっては、開口部を広げて指を差し込みディスクメディアを摘まんで、収容状態のディスクメディアを取り出す様にしているため、取出し作業が面倒であるなど、解決せねばならない課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術に基づく、収容状態のディスクメディアの取出し時に取り扱い難い課題に鑑み、大小2枚の板部材を折返し部を介して連設し、小さい他方の板部材の両側部に一対の保持部材を、弾性を有する折曲部位を介して連設すると共に、該保持部材を大きい一方の板部材と小さい板部材の間に配置して収容体とし、他方収容状態のディスクメディアの露出面を隠蔽する保護部材を設け、弾性を有する折曲部位により一対の保持部材で一方の板部材を押圧することで、他方の板部材が傾斜状に離間し、該他方の板部材及び一対の保持部材の間に差し込まれたディスクメディアも一方の板部材より傾斜状に離間することによって、ディスクメディアを簡単に出入れ可能にし、而もディスクメディアを収容した後に他方の板部材及び一対の保持部材を折り畳んで、ディスクメディアを一方の板部材に近接させると共に、保護部材でディスクメディアの露出面を隠蔽することによって、ディスクメディアの収容状態を確実にして、簡単に脱落しない様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るディスクメディア収容ケースの斜視図、図2は、図1の側面図、図3は、図2のA−A断面の拡大図、図4は、保護部材を閉じた状態のディスクメディア収容ケースの正面図、図5は、図4の側面図、図6は、図4のB−B断面図である。
本発明に係るディスクメディア収容ケースにおけるディスクメディアDの収容体1は、図1〜6に示す様に、矩形状の大小2枚の板部材1a、1bを断面略レ字状になる様に折返し部2を介して連設すると共に、一方の板部材1aに対し他方の板部材を折返し部2を中心に揺動自在としている。又、折返し部2における両方の板部材1a、1b間に幅狭な連結部材3を設け、該連結部材3と両方の板部材1a、1bの間を折曲部位4、4aとしている。又、一方の大きい板部材1aは、ディスクメディアDの全体が隠れる大きさで、他方の小さい板部材1bは、ディスクメディアDの略半分が隠れる大きさとしている。
又、他方の小さい板部材1bの両側部、即ち短辺部に一対の保持部材5、5aを連設すると共に、該保持部材5、5aを両方の板部材1a、1b間に折り込むことで、他方の板部材1bと保持部材5、5aの間を折曲部位6、6aとしている。又、他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aにおける、折返し部2とは反対側の縁部でディスク差込口7を形成している。
又、上記保持部材5、5aの外周部に撥上げ部材8、8aを連設すると共に、該撥上げ部材8、8aを保持部材5、5aと一方の板部材1aの間に折り込むことで、保持部材5、5aと撥上げ部材8、8aの間を折曲部位9、9aとしている。又、保持部材5、5aにおける両方の板部材1a、1bの折返し部2側の辺を傾斜辺10、10a とし、該傾斜辺10、10a に上記撥上げ部材8、8aを連設している。
【0007】
収容体1に、収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を設け、該保護部材11は、一方の板部材1aにおける他方の板部材1bとは反対側の一辺に、連結部材12を介して連設した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ13とし、連結部材12と一方の板部材1a及びフラップ13の間を折曲部位14、14a としている。
又、フラップ13及び収容体1(他方の板部材1b)に、例えば接離自在テープ15、15a の様な、両者を固定する手段を講じるのが好ましい。
【0008】
図7は、図1のディスクメディア収容体のブランク16の平面図であり、該ブランク11を適宜折曲して本発明に係るディスクメディア収容体を形成する様にしている。
具体的には、一方の板部材1aに他方の板部材1b及びフラップ13を、連結部材3、12を介して連設すると共に、両方の板部材1a、1bと連結部材3の間を谷折り線L1、L1a、連結部材12とフラップ13及び一方の板部材1aの間を谷折り線L4、L4aとし、他方の板部材1bの両短辺部に台形板部材17、17a を連設すると共に、他方の板部材1bと台形板部材17、17a の間を谷折り線L2、L2aとして、略T型状のブランク16を形成している。又、台形板部材17、17a における一方の板部材1a側の角部付近から先端辺部の中間部に至る傾斜状の山折り線L3、L3aを形成して、該台形板部材17、17a を保持部材5、5a及び撥上げ部材8、8aに分割している。
そして、上記ブランク16を、先ず他方の板部材1bの上方に保持部材5、5aが来る様に、他方の板部材1b及び保持部材5、5aの間の谷折り線L2、L2aで折曲し、次に保持部材5、5aの上方に撥上げ部材8、8aが来る様に、保持部材5、5a及び撥上げ部材8、8aの間の山折り線L3、L3aで折曲し、次に一方の板部材1aの上方に他方の板部材1bが来る様に、連結部材3と一方の板部材1a及び他方の板部材1bの間の谷折り線L1、L1aで折曲し、最後にフラップ13の先端が他方の板部材1b上に重なる様に、連結部材12とフラップ13及び一方の板部材1aの間の谷折り線L4、L4aで折曲して、本発明に係るディスクメディア収容体を形成する様にしている。
尚、上記ブランク16の素材には限定しないが、紙製とするのが好ましい。
【0009】
本発明に係るディスクメディア収容ケースの他の実施例にあっては、図8に示す様に、保護部材11を、一方の板部材1aの両側部に連続形成した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ18、18a としたり、或いは、図9、10に示す様な、収容体1とは別体の、薄型にして収容体1を出入可能なカバーケース19としている。図9に示すカバーケース19にあっては、該カバーケース19の側面に収容体1の出入口20を形成して、カバーケース19に対し出入口20から収容体1を出入可能としている。図10に示すカバーケース19にあっては、一方の板部材1aより大きい矩形状の底板部材21の3辺部に低い側壁部材22、22a 、22b を立設した収容体1の収容ケース部23と、底板部材21の残る一辺に連結部材24を介して連設した蓋板部材25の残る3辺部に側壁部材26、26a 、26b を垂設した蓋部27により構成し、該蓋部27を閉めた状態で、収容ケース部23側の側壁部材22、22a 、22b の外側に、蓋部27における側壁部材26、26a 、26b が位置する様に成っている。
【0010】
尚、他方の板部材1b及び保持部材5、5aにおける内面、即ちディスクメディアDとの接触面のうち、少なくとも保持部材5、5a側にフェルト等の軟質で薄厚な保護材28を貼着するのが好ましい。
又、ディスクメディアDと同梱される説明書、歌詞カード等の量、厚さに応じて、上記の様に、一方の板部材1aと他方の板部材1bの間に連結部材3を介設しているが、両方の板部材1a、1bを直接連設すると共に、一方の板部材1aと他方の板部材1bの間を谷折り線L1としても良い。
【0011】
尚、上記実施例においては、収容体1における保持部材5、5aに撥上げ部材8、8aを連続形成しているが、無くても良く、この場合、保持部材5、5aにおける一方の板部材1aと他方の板部材1bの連設部位側の辺を傾斜辺10、10a とするのが好ましい。
要するに、本発明に係るディスクメディア収容ケースは、大小2枚の板部材1a、1bを折返し部2を介して連設し、小さい他方の板部材1bの両側部に一対の保持部材5、5aを、弾性を有する折曲部位6、6aを介して連設すると共に、該保持部材5、5aを大きい一方の板部材1aと小さい他方の板部材1bの間に配置した収容体1と、該収容体1に対し一体又は別体の、収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を有しておれば良い。更に、小さい板部材1b及び一対の保持部材5、5aの縁部で形成するディスク差込口7の幅を、他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aの間の折曲部位6、6aの上方部位、即ち、ディスク差込口7側の部位でディスクメディアDの両側部をホールドするために、ディスクメディアDの直径より若干広く設定し、而もディスク差込口7の両端部を、収容状態におけるディスクメディアDの中心を通る、上記折曲部位6、6aに対し直角な線より上方、即ちディスクメディアDの突端側に配置する様にしている。
【0012】
次に本発明に係るディスクメディア収容ケースの作用について説明する。
図1〜6の収容ケースにあってはフラップ13を、図8の収容ケースにあってはフラップ18、18a を開き、図9、10の収容ケースにあっては、カバーケース19から収容体1を取り出すと、折り畳み状態の保持部材5、5a及び撥上げ部材8、8aと他方の板部材1b及び保持部材5、5aとの折曲部位6、6a、9、9aが弾性復元して、略密接状態であった各隣接部材間の角度が拡開すると共に、撥上げ部材8、8aで一方の板部材1aが押されて、他方の板部材1bと一緒にディスクメディアDが撥ね上がり傾斜状態になって、ディスクメディアDに密接していた保持部材5、5aが離間するため、ディスクメディアDが取り出し易くなる。
これは、隣接する各部材同志間には、ある程度の角度があって密接せず、而も各折曲部位6、6a、9、9aに弾性があるため、保護部材11による規制を解除すれば、自動的に初期形態に復帰しようとして、他方の板部材1bと一緒にディスクメディアDが撥ね上がる様になっている。
【0013】
【発明の効果】
要するに本発明は、大小2枚の板部材1a、1bを折返し部2を介して連設し、小さい他方の板部材1bの両側部に一対の保持部材5、5aを、弾性を有する折曲部位6、6aを介して連設すると共に、該保持部材5、5aを両方の板部材1a、1bの間に配置したので、ディスクメディアDは、他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aの間に差し込むと共に、大小2枚の板部材1a、1b間に位置するため、一部が突出状態のまま収容状態を維持することが出来る。又、他方収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を設けたので、かかるディスクメディア収容ケースからのディスクメディアDの脱落を完全に防止することが出来ると共に、収容されたディスクメディアDの破損、損傷を防止することが出来る。而も、保護部材11を外せば、折曲部位6、6aの弾性復元力により一対の保持部材5、5aと他方の板部材1bの間の角度が拡がり、一対の保持部材5、5aで一方の板部材1aを押圧して、他方の板部材1b及びディスクメディアDを撥ね上げて、一方の板部材1aより離間させることが出来るため、かかる収容体1に対するディスクメディアDの出入れを簡単に行うことが出来る。
又、1枚のブランク16、望ましくは紙製のブランク16を適宜折曲すれば、本発明に係るディスクメディア収容ケースを形成出来るため、該ディスクメディア収容ケースの形成からディスクメディアDの差込み収容までの作業を一連的に行うことが出来る。
又、一対の保持部材5、5aによる一方の板部材1aの押圧時に、一対の保持部材5、5aの外周部における両方の板部材1a、1bの折返し部2側の部位が一方の板部材1aに対し摺接状態になることから、保持部材5、5aにおける両方の板部材1a、1bの折返し部2側の辺を傾斜辺10、10a としたので、該傾斜辺10、10a と他方の板部材1b及びディスクメディアDの撥上げ中心である折返し部2の間が保持部材5、5aの内端側へ序々に広くなるため、一対の保持部材5、5aによる押圧が他方の板部材1b及びディスクメディアDの撥上げの邪魔にならない様にすることが出来る。
又、保持部材5、5aと一方の板部材1aの間に撥上げ部材8、8aを配置し、該撥上げ部材8、8aを保持部材5、5aに、弾性を有する折曲部位9、9aを介して連設したので、他方の板部材1b及びディスクメディアDの撥上げを確実に行うことか出来る。
又、保護部材11を、一方の板部材1aにおける他方の板部材1bとは反対側の一辺に連続形成した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ13としたり、一方の板部材1aの両側部に連続形成した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ18、18a としたり、或いは、収容体1とは別体にして、該収容体1を出入自在としたカバーケース19としたので、収容されたディスクメディアDの破損、損傷を簡単な構成で確実に行うことか出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクメディア収容ケースの斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のA−A断面の拡大図である。
【図4】保護部材を閉じた状態のディスクメディア収容ケースの正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】ディスクメディア収容ケースを形成するブランクの平面図である。
【図8】ディスクメディア収容ケースの他の実施例を示す斜視図である。
【図9】ディスクメディア収容ケースの他の実施例を示す斜視図である。
【図10】ディスクメディア収容ケースの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 収容体
1a、1b 板部材
2 折返し部
5、5a 保持部材
6、6a 折曲部位
8、8a 撥上げ部材
9、9a 折曲部位
10、10a 傾斜辺
11 保護部材
13 フラップ
18、18a フラップ
19 カバーケース
D ディスクメディア
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽CDを含むCD−ROM、DVDディスク、MOディスク等のディスクメディア用の収容ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるディスクメディアの収容ケースには、プラスチック製ケースと紙製ケースがあり、前者は開閉蓋を取り付けたケース本体の中央に、ディスクメディアの中央孔への嵌入体が形成され、中央孔に圧入された嵌入体の弾性変形によりケース本体にディスクメディアを固定する様にしており、後者は、折り畳み可能なケースにおける側方部材の側端部に切込が形成され、該切込から、フィルム袋内に収容したディスクメディアを側方部材内に収容する様にしている。
【0003】
研究開発段階や出願段階で先行技術調査を行っておらず、記載すべき先行技術文献を知りません。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の収容ケースにあっては、ディスクメディアの中央孔に対し嵌入体が緩いと蓋を開けた瞬間にディスクメディアが脱落してしまい易く、反対に固いと、外す際にディスクメディアが湾曲してしまって、ディスクメディアが破損する危険性があり、他方、後者の収容ケースにあっては、開口部を広げて指を差し込みディスクメディアを摘まんで、収容状態のディスクメディアを取り出す様にしているため、取出し作業が面倒であるなど、解決せねばならない課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術に基づく、収容状態のディスクメディアの取出し時に取り扱い難い課題に鑑み、大小2枚の板部材を折返し部を介して連設し、小さい他方の板部材の両側部に一対の保持部材を、弾性を有する折曲部位を介して連設すると共に、該保持部材を大きい一方の板部材と小さい板部材の間に配置して収容体とし、他方収容状態のディスクメディアの露出面を隠蔽する保護部材を設け、弾性を有する折曲部位により一対の保持部材で一方の板部材を押圧することで、他方の板部材が傾斜状に離間し、該他方の板部材及び一対の保持部材の間に差し込まれたディスクメディアも一方の板部材より傾斜状に離間することによって、ディスクメディアを簡単に出入れ可能にし、而もディスクメディアを収容した後に他方の板部材及び一対の保持部材を折り畳んで、ディスクメディアを一方の板部材に近接させると共に、保護部材でディスクメディアの露出面を隠蔽することによって、ディスクメディアの収容状態を確実にして、簡単に脱落しない様にして、上記課題を解決する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るディスクメディア収容ケースの斜視図、図2は、図1の側面図、図3は、図2のA−A断面の拡大図、図4は、保護部材を閉じた状態のディスクメディア収容ケースの正面図、図5は、図4の側面図、図6は、図4のB−B断面図である。
本発明に係るディスクメディア収容ケースにおけるディスクメディアDの収容体1は、図1〜6に示す様に、矩形状の大小2枚の板部材1a、1bを断面略レ字状になる様に折返し部2を介して連設すると共に、一方の板部材1aに対し他方の板部材を折返し部2を中心に揺動自在としている。又、折返し部2における両方の板部材1a、1b間に幅狭な連結部材3を設け、該連結部材3と両方の板部材1a、1bの間を折曲部位4、4aとしている。又、一方の大きい板部材1aは、ディスクメディアDの全体が隠れる大きさで、他方の小さい板部材1bは、ディスクメディアDの略半分が隠れる大きさとしている。
又、他方の小さい板部材1bの両側部、即ち短辺部に一対の保持部材5、5aを連設すると共に、該保持部材5、5aを両方の板部材1a、1b間に折り込むことで、他方の板部材1bと保持部材5、5aの間を折曲部位6、6aとしている。又、他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aにおける、折返し部2とは反対側の縁部でディスク差込口7を形成している。
又、上記保持部材5、5aの外周部に撥上げ部材8、8aを連設すると共に、該撥上げ部材8、8aを保持部材5、5aと一方の板部材1aの間に折り込むことで、保持部材5、5aと撥上げ部材8、8aの間を折曲部位9、9aとしている。又、保持部材5、5aにおける両方の板部材1a、1bの折返し部2側の辺を傾斜辺10、10a とし、該傾斜辺10、10a に上記撥上げ部材8、8aを連設している。
【0007】
収容体1に、収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を設け、該保護部材11は、一方の板部材1aにおける他方の板部材1bとは反対側の一辺に、連結部材12を介して連設した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ13とし、連結部材12と一方の板部材1a及びフラップ13の間を折曲部位14、14a としている。
又、フラップ13及び収容体1(他方の板部材1b)に、例えば接離自在テープ15、15a の様な、両者を固定する手段を講じるのが好ましい。
【0008】
図7は、図1のディスクメディア収容体のブランク16の平面図であり、該ブランク11を適宜折曲して本発明に係るディスクメディア収容体を形成する様にしている。
具体的には、一方の板部材1aに他方の板部材1b及びフラップ13を、連結部材3、12を介して連設すると共に、両方の板部材1a、1bと連結部材3の間を谷折り線L1、L1a、連結部材12とフラップ13及び一方の板部材1aの間を谷折り線L4、L4aとし、他方の板部材1bの両短辺部に台形板部材17、17a を連設すると共に、他方の板部材1bと台形板部材17、17a の間を谷折り線L2、L2aとして、略T型状のブランク16を形成している。又、台形板部材17、17a における一方の板部材1a側の角部付近から先端辺部の中間部に至る傾斜状の山折り線L3、L3aを形成して、該台形板部材17、17a を保持部材5、5a及び撥上げ部材8、8aに分割している。
そして、上記ブランク16を、先ず他方の板部材1bの上方に保持部材5、5aが来る様に、他方の板部材1b及び保持部材5、5aの間の谷折り線L2、L2aで折曲し、次に保持部材5、5aの上方に撥上げ部材8、8aが来る様に、保持部材5、5a及び撥上げ部材8、8aの間の山折り線L3、L3aで折曲し、次に一方の板部材1aの上方に他方の板部材1bが来る様に、連結部材3と一方の板部材1a及び他方の板部材1bの間の谷折り線L1、L1aで折曲し、最後にフラップ13の先端が他方の板部材1b上に重なる様に、連結部材12とフラップ13及び一方の板部材1aの間の谷折り線L4、L4aで折曲して、本発明に係るディスクメディア収容体を形成する様にしている。
尚、上記ブランク16の素材には限定しないが、紙製とするのが好ましい。
【0009】
本発明に係るディスクメディア収容ケースの他の実施例にあっては、図8に示す様に、保護部材11を、一方の板部材1aの両側部に連続形成した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ18、18a としたり、或いは、図9、10に示す様な、収容体1とは別体の、薄型にして収容体1を出入可能なカバーケース19としている。図9に示すカバーケース19にあっては、該カバーケース19の側面に収容体1の出入口20を形成して、カバーケース19に対し出入口20から収容体1を出入可能としている。図10に示すカバーケース19にあっては、一方の板部材1aより大きい矩形状の底板部材21の3辺部に低い側壁部材22、22a 、22b を立設した収容体1の収容ケース部23と、底板部材21の残る一辺に連結部材24を介して連設した蓋板部材25の残る3辺部に側壁部材26、26a 、26b を垂設した蓋部27により構成し、該蓋部27を閉めた状態で、収容ケース部23側の側壁部材22、22a 、22b の外側に、蓋部27における側壁部材26、26a 、26b が位置する様に成っている。
【0010】
尚、他方の板部材1b及び保持部材5、5aにおける内面、即ちディスクメディアDとの接触面のうち、少なくとも保持部材5、5a側にフェルト等の軟質で薄厚な保護材28を貼着するのが好ましい。
又、ディスクメディアDと同梱される説明書、歌詞カード等の量、厚さに応じて、上記の様に、一方の板部材1aと他方の板部材1bの間に連結部材3を介設しているが、両方の板部材1a、1bを直接連設すると共に、一方の板部材1aと他方の板部材1bの間を谷折り線L1としても良い。
【0011】
尚、上記実施例においては、収容体1における保持部材5、5aに撥上げ部材8、8aを連続形成しているが、無くても良く、この場合、保持部材5、5aにおける一方の板部材1aと他方の板部材1bの連設部位側の辺を傾斜辺10、10a とするのが好ましい。
要するに、本発明に係るディスクメディア収容ケースは、大小2枚の板部材1a、1bを折返し部2を介して連設し、小さい他方の板部材1bの両側部に一対の保持部材5、5aを、弾性を有する折曲部位6、6aを介して連設すると共に、該保持部材5、5aを大きい一方の板部材1aと小さい他方の板部材1bの間に配置した収容体1と、該収容体1に対し一体又は別体の、収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を有しておれば良い。更に、小さい板部材1b及び一対の保持部材5、5aの縁部で形成するディスク差込口7の幅を、他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aの間の折曲部位6、6aの上方部位、即ち、ディスク差込口7側の部位でディスクメディアDの両側部をホールドするために、ディスクメディアDの直径より若干広く設定し、而もディスク差込口7の両端部を、収容状態におけるディスクメディアDの中心を通る、上記折曲部位6、6aに対し直角な線より上方、即ちディスクメディアDの突端側に配置する様にしている。
【0012】
次に本発明に係るディスクメディア収容ケースの作用について説明する。
図1〜6の収容ケースにあってはフラップ13を、図8の収容ケースにあってはフラップ18、18a を開き、図9、10の収容ケースにあっては、カバーケース19から収容体1を取り出すと、折り畳み状態の保持部材5、5a及び撥上げ部材8、8aと他方の板部材1b及び保持部材5、5aとの折曲部位6、6a、9、9aが弾性復元して、略密接状態であった各隣接部材間の角度が拡開すると共に、撥上げ部材8、8aで一方の板部材1aが押されて、他方の板部材1bと一緒にディスクメディアDが撥ね上がり傾斜状態になって、ディスクメディアDに密接していた保持部材5、5aが離間するため、ディスクメディアDが取り出し易くなる。
これは、隣接する各部材同志間には、ある程度の角度があって密接せず、而も各折曲部位6、6a、9、9aに弾性があるため、保護部材11による規制を解除すれば、自動的に初期形態に復帰しようとして、他方の板部材1bと一緒にディスクメディアDが撥ね上がる様になっている。
【0013】
【発明の効果】
要するに本発明は、大小2枚の板部材1a、1bを折返し部2を介して連設し、小さい他方の板部材1bの両側部に一対の保持部材5、5aを、弾性を有する折曲部位6、6aを介して連設すると共に、該保持部材5、5aを両方の板部材1a、1bの間に配置したので、ディスクメディアDは、他方の板部材1b及び一対の保持部材5、5aの間に差し込むと共に、大小2枚の板部材1a、1b間に位置するため、一部が突出状態のまま収容状態を維持することが出来る。又、他方収容状態のディスクメディアDの露出面を隠蔽する保護部材11を設けたので、かかるディスクメディア収容ケースからのディスクメディアDの脱落を完全に防止することが出来ると共に、収容されたディスクメディアDの破損、損傷を防止することが出来る。而も、保護部材11を外せば、折曲部位6、6aの弾性復元力により一対の保持部材5、5aと他方の板部材1bの間の角度が拡がり、一対の保持部材5、5aで一方の板部材1aを押圧して、他方の板部材1b及びディスクメディアDを撥ね上げて、一方の板部材1aより離間させることが出来るため、かかる収容体1に対するディスクメディアDの出入れを簡単に行うことが出来る。
又、1枚のブランク16、望ましくは紙製のブランク16を適宜折曲すれば、本発明に係るディスクメディア収容ケースを形成出来るため、該ディスクメディア収容ケースの形成からディスクメディアDの差込み収容までの作業を一連的に行うことが出来る。
又、一対の保持部材5、5aによる一方の板部材1aの押圧時に、一対の保持部材5、5aの外周部における両方の板部材1a、1bの折返し部2側の部位が一方の板部材1aに対し摺接状態になることから、保持部材5、5aにおける両方の板部材1a、1bの折返し部2側の辺を傾斜辺10、10a としたので、該傾斜辺10、10a と他方の板部材1b及びディスクメディアDの撥上げ中心である折返し部2の間が保持部材5、5aの内端側へ序々に広くなるため、一対の保持部材5、5aによる押圧が他方の板部材1b及びディスクメディアDの撥上げの邪魔にならない様にすることが出来る。
又、保持部材5、5aと一方の板部材1aの間に撥上げ部材8、8aを配置し、該撥上げ部材8、8aを保持部材5、5aに、弾性を有する折曲部位9、9aを介して連設したので、他方の板部材1b及びディスクメディアDの撥上げを確実に行うことか出来る。
又、保護部材11を、一方の板部材1aにおける他方の板部材1bとは反対側の一辺に連続形成した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ13としたり、一方の板部材1aの両側部に連続形成した、先端側が他方の板部材1bに重なるフラップ18、18a としたり、或いは、収容体1とは別体にして、該収容体1を出入自在としたカバーケース19としたので、収容されたディスクメディアDの破損、損傷を簡単な構成で確実に行うことか出来る等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクメディア収容ケースの斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のA−A断面の拡大図である。
【図4】保護部材を閉じた状態のディスクメディア収容ケースの正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のB−B断面図である。
【図7】ディスクメディア収容ケースを形成するブランクの平面図である。
【図8】ディスクメディア収容ケースの他の実施例を示す斜視図である。
【図9】ディスクメディア収容ケースの他の実施例を示す斜視図である。
【図10】ディスクメディア収容ケースの他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 収容体
1a、1b 板部材
2 折返し部
5、5a 保持部材
6、6a 折曲部位
8、8a 撥上げ部材
9、9a 折曲部位
10、10a 傾斜辺
11 保護部材
13 フラップ
18、18a フラップ
19 カバーケース
D ディスクメディア
Claims (6)
- 大小2枚の板部材を折返し部を介して連設し、小さい他方の板部材の両側部に一対の保持部材を、弾性を有する折曲部位を介して連設すると共に、該保持部材を両方の板部材の間に配置して収容体を形成し、他方収容状態のディスクの露出面を隠蔽する保護部材を設けたことを特徴とするディスクメディア収容ケース。
- 保持部材における両方の板部材の折返し部側の辺を傾斜辺としたことを特徴とする請求項1記載のディスクメディア収容ケース。
- 保持部材と一方の板部材間に撥上げ部材を配置し、該撥上げ部材を保持部材に、弾性を有する折曲部位を介して連設したことを特徴とする請求項1又は2記載のディスクメディア収容ケース。
- 保護部材を、一方の板部材における他方の板部材とは反対側の一辺に連続形成した、先端側が他方の板部材に重なるフラップとしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のディスクメディア収容ケース。
- 保護部材を、一方の板部材の両側部に連続形成した、先端側が他方の板部材に重なるフラップとしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のディスクメディア収容ケース。
- 保護部材を、収容体とは別体にして、該収容体を出入自在としたカバーケースとしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のディスクメディア収容ケース。
Priority Applications (1)
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JP2002359155A JP2004192725A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | ディスクメディア収容ケース |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002359155A JP2004192725A (ja) | 2002-12-11 | 2002-12-11 | ディスクメディア収容ケース |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007095200A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Hoya Glass Disk Thailand Ltd | ディスクケース及びディスクガイド部材 |
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2002
- 2002-12-11 JP JP2002359155A patent/JP2004192725A/ja active Pending
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