JP2004190881A - 誘導飛しょう体 - Google Patents

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Fumiya Hiroshima
文哉 広嶋
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Abstract

【課題】低動圧条件下で飛行する飛しょう体において、推力偏向装置を利用した場合は推力偏向体の耐熱性能によって運用状況が制限され、サイドスラスタ装置を利用した場合は制御効果を向上させる装置が機体の高密度化を妨げたり、構造強度の低下による旋回荷重性能の低下を生じさせていた。
【解決手段】飛しょう体の機体後部に配置された操舵翼と、操舵翼近傍に配置されたスラスタを備えることで、スラスタ単独の推力で得る以上の回転モーメントを発生して機動性を向上させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地表および空中より発射され、空中を飛しょうする目標体に向かって飛しょうする誘導飛しょう体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、誘導飛しょう体の姿勢制御において、操舵翼を用いた空力操舵装置を利用する場合、飛しょう高度が空気密度の小さい高高度であったり、発射直後の飛しょう速度が小さいなど、低動圧条件下での操舵翼による姿勢制御の効果が小さくなる状態が存在する。この状態では、誘導飛しょう体の機動性が劣化するため、推力偏向装置およびサイドスラスタ装置を利用して機動性の向上が図られている。
【0003】
このような推力偏向装置の一例として、空力操舵翼と推力偏向装置とを容易に連結、切離しできる飛しょう体の姿勢制御装置に関する従来技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−210799号公報(第2−3頁、第1図)
【0005】
しかし、誘導飛しょう体の運用状況により推力偏向装置の作動時間を長くする必要がある場合、推力偏向体には所望の推力偏向能力を維持するための高耐熱性能が必要となる。また、推力偏向体が受ける抗力により飛しょう距離が減少する。さらに、推力偏向装置を切り離して空中投棄した場合には、飛散して発射機などの構造物を破損する可能性があるなどの問題があった。
【0006】
また、上述したサイドスラスタ装置の一例として、スラスタの噴射ガスと気流の空力干渉により生じるスラスタ後方の低圧力部を大気圧程度に維持して、制御効果を向上させる飛しょう体の姿勢制御装置に関する従来技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献2】
特開平09−101097号公報(第3頁、第1図)
【0008】
しかし、スラスタ後方の低圧力部を大気圧程度に維持する円筒形状の静圧調整部を配置するため、大きな空間が必要となり構造強度も低下する。また、静圧調整部表面の複数の連通孔により摩擦抵抗が増大し飛しょう距離が減少するという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の飛しょう体において、低動圧条件下の高機動性能を得る方法として、従来の推力偏向装置を利用した場合、推力偏向体の耐熱性能によって運用状況が制限されたり、装置の切離しによる他の構造物の破損や、射程の減少を引き起こし機動性を劣化させるという問題があった。
【0010】
また、従来のサイドスラスタ装置を利用した場合、制御効果を向上するための装置が、機体の高密度化を妨げたり、構造強度の低下による旋回荷重性能の低下や、射程の減少を引き起こすという問題があった。
【0011】
この発明は、係る課題を解決するために成されたものであり、低動圧条件下において、空中を飛しょうする際に、抵抗増による射程の減少や強度低下による旋回荷重性能の低下を招くことなく、より高い機動性を実現する誘導飛しょう体を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る誘導飛しょう体は、機体と、機体後部に配置された複数の操舵翼と、隣接する操舵翼の間に配置された複数のスラスタとを備えたものである。
【0013】
また、機体を空力的に姿勢制御するために前記操舵翼を操舵させるとともに、前記機体を姿勢制御するために前記スラスタからの噴出ガスの噴出量を調整する制御ユニットを備えても良い。
【0014】
さらに、スラスタの噴射ガスと気流による空力干渉から生じる高圧力部の作用面積を操舵翼分だけ大きくし、前記空力干渉により生じるスラスタ後方の低圧力部の作用面積を小さくするように、前記スラスタを配置しても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図を用いてこの発明に係る実施の形態1について説明する。図1は実施の形態1による誘導飛しょう体の構成を示している。図に記載する誘導飛しょう体1には各種の構成部品および装置が設けられているが、ここではこの発明の要旨とする部分のみを説明する。
【0016】
誘導飛しょう体1は、機体を構成する胴体2の後部に、飛しょう中の姿勢を空力的に制御する複数(図では4枚)の操舵翼3が、胴体外周に沿った所定の間隔で(図では機軸に対して対称となる位置に)配置される。また、スラスタ4は、隣接する操舵翼3の間に夫々配置され(図では、隣接する2つの操舵翼3から夫々等距離となる位置であって操舵翼3の前方側に、全部で4箇所配置される)、ガス噴射により推力を発生する。このスラスタ4は、胴体2の外周に噴射口が設けられ、各噴射口から外向きに燃焼ガスを噴出する。
【0017】
誘導飛しょう体1には、図示しない制御ユニットが設けられており、スラスタからの噴出ガスの噴出量を調整するスラスタ制御指令を送出することによって、機体の姿勢制御を行うように構成される。また、この制御ユニットは、操舵翼に対して操舵指令を送出し、誘導飛しょう体1の機体の空力的な姿勢制御も行うように構成される。
【0018】
図2は誘導飛しょう体1のスラスタ4の作動時における空力干渉の様子を示したものであり、図2(a)はガス噴射するスラスタを上から見た上面図、図2(b)は側面図である。図2(b)では、図上側に配置された操舵翼4が点線で示されている。
【0019】
図2(b)において、スラスタ4からガス5が噴射されるとスラスタ推力NTが生じる。また、操舵翼3はスラスタ推力NTと同じ方向に揚力NWを発生させるべく前縁を下げるように操舵する。このとき、噴射ガス5と速度VAの気流6との空力干渉により、噴射ガス5の上流側に気流圧力PAより高い圧力PUの高圧力領域7と、ガス5の下流側に気流圧力PAより低い圧力PDの低圧力領域8が生じる。
【0020】
図2(a)において、空力干渉による高圧力領域7は胴体2と操舵翼3の表面(高圧力面9)の圧力を圧力PUに上昇させ、低圧力領域8はスラスタ4の後方から胴体2後端の表面(低圧力面10)の圧力を圧力PDまで低下させる。ここで、スラスタ4を操舵翼3近傍に配することで高圧力面9の面積は操舵翼3の分だけ大きくし、スラスタ4を胴体2後部に配してスラスタ4の下流側の面積を小さくするように配置することで低圧力面10の面積は小さくなる。
【0021】
このように、スラスタの噴射ガスと気流による空力干渉から生じる高圧力部の作用面積を、操舵翼分だけ大きくし、前記空力干渉により生じるスラスタ後方の低圧力部の作用面積を小さくするようにスラスタを配置することによって、これらの表面圧力変化により生じる空力干渉力NIは、図2(b)に示すとおり、スラスタ推力NTと同じ向きに働く。
【0022】
図3は誘導飛しょう体1の姿勢制御の力およびモーメントを示している。スラスタ4と操舵翼3の作動時において、誘導飛しょう体1の重心CGまわりのトータルモーメントは、スラスタ推力NTによるモーメントMTと空力干渉力NIによるモーメントMIと操舵翼3の揚力NWによるモーメントMWの和となる。したがって、トータルモーメントは、スラスタ4のみ、或いは操舵翼3のみのモーメントよりも大きくなり、誘導飛しょう体1の機動性は向上する。
【0023】
この実施の形態は以上のように構成されているので、地表および空中より発射され、空中を飛しょうする目標体を追尾し、目標体の近傍点に会合する誘導飛しょう体において、機体後部の空力制御用操舵翼とその近傍に配置したスラスタを同時に使用して、スラスタ噴射と気流の空力干渉から生じる力の分だけ大きな制御力を得ることができる。
【0024】
したがって、飛しょう高度が空気密度の小さい高高度であったり、発射直後など飛しょう速度が小さいなどの低動圧条件下において、スラスタ単独の推力で得る以上の回転モーメントを発生することができるので、従来の誘導飛しょう体に比べて、抵抗増による射程の減少や強度低下による旋回荷重性能の低下を招くことなく、それ以上の機動性の高い飛行特性を実現することができる。
【0025】
実施の形態2.
以下、図を用いてこの発明に係る実施の形態2について説明する。図4は実施の形態2による誘導飛しょう体の構成を示しており、図1と同一符号のものは同一構成のものを示している。
【0026】
小型スラスタ11は、操舵翼3と同じ周位置における胴体2の外周に噴射口が設けられ、各噴射口から外向きに燃焼ガスを噴出する。小型スラスタ11は、実施の形態1に比べて噴出口から噴出される燃焼ガスの量が小さ鋳物でも良く、推力が小さくても、空力干渉を生じさせるのに十分な大きさのものを用いれば良い。
【0027】
誘導飛しょう体1には、実施の形態1で簡単に説明したように、図示しない制御ユニットが設けられている。この制御ユニットは、小型スラスタ11からの噴出ガスの噴出量を調整する小型スラスタ制御指令を送出することによって、機体の姿勢制御を行う。
【0028】
図5は小型スラスタ11の作動時における空力干渉の様子を示し、図はガス噴射する小型スラスタ11を上から見た図である。図2と同一符号のものは同一のものを示す。
【0029】
噴射された小型スラスタ11のガス5bと気流6との空力干渉により、操舵した操舵翼3の上流側表面(高圧力面9)の圧力が上昇する。この際、低圧力領域8bは高圧力面9bの内部に小さな領域として存在する。その結果、この表面圧力変化により生じる空力干渉力NIは操舵翼3の揚力NWと同じ向きに働く。
【0030】
したがって、この実施の形態2によれば、小型スラスタ11の噴射ガス5bと気流6の空力干渉によって生じる空力干渉力NIによって、低動圧条件下における操舵翼3の揚力NWの減少分が補われ、空力操舵特性をさらに向上させることができる。
【0031】
以上により、この実施の形態2では、スラスタ4によって生じる空力干渉力NIの作用によって、実施の形態1よりも機動性の高い飛行特性を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
この発明によれば、機体後部の空力制御用操舵翼とその近傍に配置したスラスタを用いることによって、空気密度の小さい高高度や、発射直後など飛しょう速度が小さい場合の低動圧条件下においても、抵抗増による射程の減少や強度低下による旋回荷重性能の低下を招くことなく、機動性の高い飛行特性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による誘導飛しょう体の構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による誘導飛しょう体の空力干渉を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1による誘導飛しょう体の姿勢制御の力およびモーメントを示す図である。
【図4】この発明の実施の形態2による誘導飛しょう体の構成図である。
【図5】この発明の実施の形態2による誘導飛しょう体の空力干渉を示す図である。
【符号の説明】
1 誘導飛しょう体
2 胴体
3 操舵翼
4 スラスタ
11 小型スラスタ

Claims (5)

  1. 機体と、
    前記機体後部に配置された複数の操舵翼と、
    隣接する前記操舵翼の間に配置された複数のスラスタと、
    を備えた誘導飛しょう体。
  2. 前記機体を空力的に姿勢制御するために前記操舵翼を操舵させるとともに、前記機体を姿勢制御するために前記スラスタからの噴出ガスの噴出量を調整する制御ユニットを備えたことを特徴とする請求項1記載の誘導飛しょう体。
  3. 前記スラスタの噴射ガスと気流による空力干渉から生じる高圧力部の作用面積を操舵翼分だけ大きくし、前記空力干渉により生じるスラスタ後方の低圧力部の作用面積を小さくするように、前記スラスタを配置したことを特徴とする請求項1記載の誘導飛しょう体。
  4. 前記誘導飛しょう体の操舵翼前方に、小型スラスタを備えたことを特徴とする請求項1記載の誘導飛しょう体。
  5. 前記小型スラスタは、噴射ガスと気流による空力干渉から生じる高圧力部を操舵翼に作用させるように配置したことを特徴とする請求項4記載の誘導飛しょう体。
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