JP2004185509A

JP2004185509A - Simulation system for transfer to defined-contribution pension plan

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Publication number: JP2004185509A
Application number: JP2002354269A
Authority: JP
Inventors: Masahito Funaki; 雅仁船木; Hitoshi Hasegawa; 均長谷川; Manabu Hirai; 学平井
Original assignee: Nomura Human Capital Solutions Co Ltd
Current assignee: Nomura Human Capital Solutions Co Ltd
Priority date: 2002-12-05
Filing date: 2002-12-05
Publication date: 2004-07-02

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a simulation system, for transfer to a DC system, which easily makes a precise prediction and easily designs the DC transfer of a lump-sum payment even for an enterprise to which a qualified retirement pension is introduced by transfer within a budgeted amount and by vertical division. <P>SOLUTION: The simulation system for transfer to a defined-contribution pension plan is provided with: an employee data input means for inputting the current payroll number of an enterprise by age and model person; a salary curve input means for inputting the salary of the individual of the entire employees of the enterprise by age and model person; a means for inputting data on head-count fluctuation due to a withdrawal rate, a death rate or the like; a current system information input means for inputting information on the current pension system of the enterprise; and a transfer checking means for checking after inputting items and criteria for checking whether or not the contents of the system after the transfer will satisfy predetermined evaluation criteria. The system is constituted such that premiums and a transfer rate of the lump sum can be adjusted according to the above checking result. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一時金制度もしくは適格退職年金制度を有する企業が、確定拠出年金制度を導入する際に行う移行シミュレーションの為のコンピュータシステム及びそのプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
企業の従業員が退職時に受け取る退職給付としては、いわゆる「退職金」としての一時金と、適格退職年金（以下、「適年」という。）、厚生年金基金等の企業年金が知られている。後者は一時金として受け取ることができる制度を採用している企業も多い。
【０００３】
前者は退職給与引当金として企業内に積み立てられ、後者は企業が基金に拠出したり、信託契約や生命保険契約を結んで労使双方が拠出して社外に積立てられるものであり、その掛金は損金扱いとなり税金がかからないものである。
【０００４】
かかる退職給付は、退職時に給付する金額が予め決まっている、給付建て（確定給付型）のものであるが、１９９０年代初頭以降の低金利政策により生じた積立金の運用利回り収入の低下により、予定利率と実際運用利回りとの逆鞘による利差損が生じ、多くの企業で、年金財政が悪化してきた。
【０００５】
ところで、これまでの企業会計基準では、企業が退職給与引当金として経理した限度において、引当金の積増し金額が損益計算書（ＰＬ）に、その残高が貸借対照表（ＢＳ）に表示され、また、実際に退職一時金が支払われた限度において、当該支払い金額がＰＬに表示されたが、当該企業が将来予想される退職員数や給与のベース・アップなどに備えて十分な退職給与引当金を積んでいるかどうか、また、今後の退職一時金の支払いが企業財務上どれほどのインパクトをもたらすかなどのことは企業会計上開示されない仕組みになっていた。さらに、年金についても、企業年金が給付建てになっており、企業は実質的に企業年金の積立て不足分を補填する責務を負っているにも拘らず、企業が一定の基準をみたす企業年金拠出を行ってさえいれば、当該企業としては、当該拠出金を拠出した年度の損金として経理する以外、企業年金にかかる将来債務についての一切の開示義務はなかった。
【０００６】
しかし、２００１年３月期から導入された新会計基準においては、企業の退職一時金債務や年金債務（年々の拠出金ではなく、給付建て企業年金制度の下で企業が負っている年金支払い債務）は、これまでのように別々に経理されるのではなく、退職給付会計として一括して経理され、かつ、開示されることとなった。即ち、これらは、従業員の過去の勤務の対価（賃金・給与）の後払いとして観念され、発生主義により把握されることとなるとともに、退職一時金や年金にからむ毎年の費用（退職給付費用）、積立て資産残高（退職給与引当金及び企業年金積立金）、将来の支払い見込み（割引計算による現在価値）などが開示されることとなった。
【０００７】
このように退職給付会計が導入されると、今まで行われてきた退職一時金や年金の積み立てでは準備不足であることが明らかにされ、その企業に対する格付けの低下等への影響を懸念する企業群からは、退職給付債務の対象外となる確定拠出年金制度（日本版４０１ｋ）の導入を要望する声が高まり、２００１年１０月に確定拠出年金制度が導入された。
【０００８】
確定拠出年金は、拠出された掛け金が個人ごとに明確に区分され、将来の年金給付の為の資産として確定するとともに、掛け金と自己責任運用に基づく運用収益との合計額をもとに給付額が決定される年金制度である。
【０００９】
確定拠出年金が導入された経緯から見ても、この制度の導入は現在の企業年金制度からの移行という形で行われることになると考えられるが、移行によって確定拠出年金の掛金額がどの程度になるのか、あるいは、退職給付債務（ＰＢＯ）の圧縮効果の程度、費用削減の程度、キャッシュアウト（資金流出）が導入によってどのように変化するかについて、企業の担当者が試算することは容易ではない。
【００１０】
これに対し、確定拠出年金制度の導入による効果を定量的に予測する移行シミュレーションシステムが提案されている（特許文献１参照）。
【００１１】
【特許文献１】
特開２００２−２４５５６号公報
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献１に記載のシミュレーションシステムにおいては、従業員の年齢別・モデル者別（高卒、大卒、中途採用）の人員構成が考慮されておらず、また、脱退率や死亡率による将来の人数変動等も考慮されていないため、シミュレーションの精度が低く、将来において現実との大きな誤差を生じかねない。また、一時金のうち定年分のみ１００％を適年に移行した企業の場合は確定拠出年金（以下、「ＤＣ」という。）制度への移行ができないという問題もある。
【００１３】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、精度の高い予測や、内枠縦割移行で適年が導入された企業の場合であっても一時金のＤＣ移行設計が容易にできるようなＤＣ制度への移行シミュレーションシステムを提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、確定拠出年金への移行シミュレーションシステムに関し、本発明の上記目的は、退職一時金若しくは年金の一部又は全部を確定拠出年金制度へ移行させる際に、移行後の退職給付をコンピュータを用いて自動的にシミュレーションを行う確定拠出年金への移行シミュレーションシステムであって、該システムは、企業の現在の従業員数を年齢別、モデル者別に入力する従業員データ入力手段と、前記企業の全従業員の各人の給与を年齢別、モデル者別に入力する給与カーブ入力手段と、脱退率、死亡率等の人数変動データ入力手段と、前記企業の現行の年金制度情報を入力する現行制度情報入力手段と、移行後の制度内容が予め設定した評価基準を満足するか否かのチェックを行うための項目及び基準を入力しチェックを行う移行チェック手段とを具備し、前記チェック結果に応じて、掛金及び一時金の移行割合を調整できるように構成されていることを特徴とする確定拠出年金への移行シミュレーションシステムによって達成される。
【００１５】
また、本発明の上記目的は、確定拠出年金制度への移行後の退職給付債務を算出する退職給付債務算出手段をさらに設けることにより、あるいは、前記算出された退職給付債務を、全従業員の各人ごとの前年度の実際の年齢、勤続年数、給与のデータを用いて算出した正確な退職給付債務を用いて補正を行い、誤差を修正する機能をさらに設けることにより、あるいは、確定拠出年金制度への移行後の退職給付のバランスシートを算出する手段をさらに設けることにより、あるいは、確定拠出年金制度への移行後の退職給付費用を算出する退職給付費用算出手段をさらに設けることにより、あるいは、確定拠出年金制度への移行後の退職給付に関するキャッシュフローを算出するキャッシュフロー算出手段をさらに設けることにより、より効果的に達成される。
【００１６】
さらに、本発明の上記目的は、内枠縦割移行の適格年金を横割変換する横割変換手段をさらに設け、前記企業が内枠縦割移行型の年金制度を有している場合は、前記適格年金を自動的に横割変換するように構成することにより、より効果的に達成される。
【００１７】
本発明は、確定拠出年金制度を導入する際に行う移行シミュレーションの為のコンピュータプログラムに関し、本発明の上記目的は、退職一時金若しくは年金の一部又は全部を確定拠出年金制度へ移行させる際に、移行後の退職給付のシミュレーションを行うためにコンピュータを、企業の現在の従業員数を年齢別、モデル者別に入力する従業員データ入力手段、前記企業の全従業員の各人の給与を年齢別、モデル者別に入力する給与カーブ入力手段、脱退率、死亡率等を入力する人数変動データ入力手段、前記企業の現行の年金制度情報を入力する現行制度情報入力手段、移行後の制度内容が予め設定した評価基準を満足するか否かのチェックを行うための項目及び基準を入力しチェックを行う移行チェック手段、として機能させるための確定拠出年金への移行シミュレーションプログラムによって達成される。
【００１８】
また、本発明の上記目的は、前記コンピュータを、確定拠出年金制度への移行後の退職給付債務を算出する退職給付債務算出手段として機能させるためのプログラムをさらに追加した前記確定拠出年金への移行シミュレーションプログラムによって、より効果的に達成される。
【００１９】
さらに、本発明の上記目的は、前記確定拠出年金への移行シミュレーションプログラムに、前記コンピュータを確定拠出年金制度への移行後の退職給付のバランスシートを算出する手段として機能させるためのプログラム、あるいは、前記コンピュータを確定拠出年金制度への移行後の退職給付費用を算出する退職給付費用算出手段として機能させるためのプログラム、あるいは、前記コンピュータを確定拠出年金制度への移行後の退職給付に関するキャッシュフローを算出するキャッシュフロー算出手段として機能させるためのプログラム、のいずれか若しくは全部をさらに追加することにより、より効果的に達成される。
【００２０】
またさらに、本発明の上記目的は、前記企業が内枠縦割移行型の年金制度を有している場合には、前記コンピュータを、前記適格年金を自動的に横割変換する横割変換手段として機能させるためのプログラムをさらに追加した前記確定拠出年金への移行シミュレーションプログラムによって、より効果的に達成される。
【００２１】
本発明に係る確定拠出年金への移行シミュレーションシステムでは、前記移行シミュレーションプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって、複数のパソコンでのシミュレーションを可能としている。
【００２２】
【発明の実施の形態】
本発明に係る確定拠出年金への移行シミュレーションシステムのハードウェアは汎用のパーソナルコンピュータ（以下、パソコンという。）が使用可能であるが、その構成についての説明は省略する。前記パソコンの内部又は外部の記憶装置にはこれから説明を行う移行シミュレーション用のプログラムが記憶されている。
【００２３】
また、前記プログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体に記録され、複数のパソコンで使用することが可能となる。
【００２４】
前記パソコンのキーボード等の入力装置から必要なデータが入力され、入力されたデータに基づいて、前記プログラムに従ってＤＣへの移行シミュレーションが行われ、ＤＣ移行後の毎月の拠出額（掛け金）や、移行後のＰＢＯ等の計算結果がパソコンの画面に表示されるとともに、パソコンに接続されたプリンタ等の外部出力機器（図示せず）によって印刷出力することも可能である。
【００２５】
図１は、本発明に係る確定拠出年金への移行シミュレーションシステムの動作の流れを示したフローチャートである。
【００２６】
ステップＳ１では、確定拠出年金の導入を計画している企業の現在の年金制度の情報を入力する。ここでは、従業員の年齢構成や年金資産の状況等の基礎データを入力する。
【００２７】
ステップＳ２では、入力された基礎データを基にして計算された数パターンのＤＣ移行プランの中から、その企業にとって最適な移行プランを選択し、必要であればそれに修正を加えるための検討を行う。コンピュータが自動的に算出した移行プランは、その企業にとって必ずしもベストのものではないため、個々の企業の事情にあわせて修正を加える必要があるからである。なお、本発明においては、移行後のプランについてチェックすべき項目及びその基準を予め設定しておいて、移行後のプラン内容がその基準内であるかどうかを自動的にチェックできるようにしている。
【００２８】
ステップＳ３では、選択した移行案についての今後の退職給付会計の計算を行う。具体的には、今後１０年間のＰＢＯ明細、退職給付に関する債務、資産のバランスシート、退職給付の費用明細、キャッシュフロー等の計算を行い、パソコンの画面に表示する。
【００２９】
ステップＳ４では、ステップＳ３での退職給付会計を見て最終的な移行プランが決まった場合、これをレポートという形で出力する。
【００３０】
以下、本システムの動作について、各ステップごとに説明する。
【００３１】
（１）企業情報の入力（ステップＳ１）
図２は本発明に係る確定拠出年金への移行シミュレーションシステムの起動画面の一例を示すものであり、４つの機能（企業情報入力１０、ＤＣ移行プラン２０、退職給付会計３０、レポート作成４０）が左端列のラージアイコンをクリックすることにより選択される。起動画面においては、企業情報入力１０が選択されている。
【００３２】
▲１▼従業員情報の入力
図２の「従業員情報」タブ画面において、企業名入力１１をクリックし、企業名を入力する。次に、年齢構成グラフ１２をダブルクリックすると、図３の年齢構成入力画面が表示されるので、左側の表に年齢ごとに、「高卒」、「大卒」、「中途採用」別（以下、これを「モデル者別」という。）の人数を入力する。人数データが入力されると、右側に人数分布が棒グラフで表示される。入力が終了し、ＯＫボタンを押すと図２の画面に戻るので、次に、想定給与カーブのグラフ１３をダブルクリックすると図４の想定給与カーブ入力画面が表示されるので、左側の表に年齢別、モデル者別の月額給与（単位：万円）を入力する。給与データが入力されると、右側に年齢ごとの給与カーブが折れ線グラフで示される。入力が終了し、ＯＫボタンを押すと図５の画面になる。
【００３３】
次に、新規加入員見込み１４を入力する。これは、毎年（定年を含めて）退職者が発生するため、これを補充した形でシミュレーションを行わないと精度の低いものになってしまうからである。デフォルトでは「人数合計保存」となっているが、これは前年度退職分を数字的に自動補充するようにしたものである。新規加入者の年齢はモデル者別の最小年齢となるように設定されているが、これはマニュアルで変更できるようになっている。さらには、新規加入員見込みを前年度退職分で自動補充するのではなく、実際の採用計画に基づいた数字を入力することも可能である。
【００３４】
次いで、基礎率（退職率、死亡率）１５を設定する。退職率については、当該企業の年齢別の退職傾向を、予め入力されている４種類のパターン（新人及び高齢者、新人のみ、二こぶ型、ほぼ一様型）から選択する。また、近年の退職実績と比較し、当該企業の平均退職率と一致するように退職率の倍率調整（グラフの縦軸の倍率の調整）を行う。具体的には、図５の１６のＵＰ／ＤＯＷＮボタンをクリックすることにより行う。一方、死亡率については、既に入力されているデータを使用する。一般には「男子」の死亡率を使用するが、企業によっては女子の比率が多い場合もあるので、オプションで「女子」若しくは「男女平均」のデータを選択することもできる。
【００３５】
▲２▼現行制度情報の入力
次に、図５の画面において、「現行制度情報」タブをクリックすると図６の入力画面になる。
【００３６】
まず、当該企業が一時金、適年制度の他に厚生年金制度を有していれば、チェックボックス１７にチェックを入れる。当該企業が他の厚生年金制度（例えば厚生年金基金等）を有しているか否かによってＤＣの掛け金の法定上限が変わってくるからである。
【００３７】
次に、適年制度及び一時金制度の定年年齢を入力する。制度によって定年が異なる企業が存在することを考慮したものである。
【００３８】
次いで、給付算式を設定する。一般的には最終給与×月数という形で給与比例の場合が多いが、企業によっては勤続２０年以上の場合に定額分を加算するようなところもある。具体的には、図７（Ａ）において１８の［率別表］×最終給与にチェックを入れれば給与比例となり、さらに定額分を加算するような場合は、１９の［額別表］にチェックを入れる。また、給付資格として年齢と勤続年数を入力する。
【００３９】
図７（Ｂ）は率別表の入力画面であり、図７（Ａ）の［率別表］の文字をクリックすれば表示される。図７（Ｂ）の左端の表は勤続年数ごとの支給率（支給月数）を定年退職の場合と自己都合退職の場合とに分けて入力した場合である。右側の折れ線グラフはそれをグラフ化したものである。なお、最終給与の代わりに獲得累積ポイントで支給する企業もあるので、欄２０に１ポイントあたりの金額を入力する。最終給与か累積ポイントかの選択は、図７（Ａ）の「最終給与」の文字をクリックすると現れるプルダウンメニュー（図示せず）で行うことができる。一方、［額別表］についても同様にして入力を行うことができる。
【００４０】
次に、図６の画面に戻り、当該企業の退職給付会計に関する諸数値、前提等を入力する。入力項目は大きく３つのカテゴリーに分かれる。すなわち、決算における会計諸数値項目、適年における掛け金及び資産項目、適年における今後の利回り前提である。会計諸数値としては、ＰＢＯ割引率、ＰＢＯ額（適年、一時金）、未認識債務（処理方法、基準日残高）を入力する。適年における掛け金及び資産項目としては、標準掛金合計（年額）、特別掛金合計（年額）、標準掛金定率分（月額）、標準掛金定額分（月額）、初期資産額を入力する。なお、標準掛金とは通常掛金のことであり、特別掛金とは過去勤務債務（ＰＳＬ）等の額に係る掛け金のことである。適年における今後の利回り前提としては、運用利回りと期待運用収益率を入力する。前者は年金資産の予測計算に使用する利率であり、後者は会計上使用する年金資産の期待運用収益率である。通常、前者と後者は同じ数字を入力することになるが、期待値と実際の利回りとが異なる場合の影響を見たいときは異なる数字を入力してもよい。
【００４１】
▲３▼ＤＣ移行チェック項目の設定
次に、図５の画面において、「ＤＣ移行チェック項目」タブをクリックすると図８の入力画面になる。これはＤＣ制度の導入（移行）にあたり、導入する企業固有の制限事項に関するチェックを行うためのものである。項目は４つのカテゴリーに分類されている。すなわち、適年制度の必要性、モデル給付における水準判定、制度変更時点の会計数値判定、シミュレーション（移行後１０年間）における水準判定である。チェック対象には複数の項目が用意されているが、チェックしたい項目にマークを入れ、許容範囲の数字を入力する。
【００４２】
（２）ＤＣ移行プランの検討（ステップＳ２）
次に、図５の画面において左端列にある「ＤＣ移行プラン」のアイコン２０をクリックすると図９の画面に移行する。
【００４３】
▲１▼ＤＣ制度設計とモデル給付の確認
この画面によりＤＣ移行後の退職給付のモデル者別のカーブを確認することができる。本プログラムでは、「現行制度」、「お勧め案１」、「お勧め案２」、「カスタム１」、「カスタム２」の５つのパターンを管理することができる。お勧め案については、予め設定した条件に従って給付が算出されているが、カスタムについてはその企業の事情に応じて条件を調整して算出することができる。１つの画面に４つのパターンを同時に表示することができるようになっており、相互の比較が容易にできる。デフォルトでは、Ａ：現行制度、Ｂ：お勧め案１、Ｃ：お勧め案２、Ｄ：カスタム１が表示されるが、別のパターンを表示させたい場合は、プルダウンメニュー２１により変更が可能である。また、グラフタイプは、「全体」、「モデル者別」（高卒、大卒、中途採用）、「給付算式別」を選択して表示させることができ、２２の文字「全体」をクリックすることにより選択する。
【００４４】
次に、アイコン２３をクリックすると図１０のような、拡大されたグラフとＤＣ移行パラメータが図９の画面の上に重ねて表示される。さらに、図１０のグラフ部分をダブルクリックすると、図１１のようにグラフ数値の詳細が表示される。ＯＫボタンを押すと図１０に戻る。
【００４５】
ここで、ＤＣ移行パラメータについて説明する。図１０の左側のウインドウが移行後のＤＣ制度を示している。
【００４６】
ＤＣ評価利率とは、制度設計利率のことであり、想定ネット利回りを示している。デフォルトで「３％」と設定されているが、最終的には労使間の契約によって数値を決定することになるので、変更可能である。ＤＣ評価利率によって次に述べる「ＤＣ掛金定率分」が自動的に算定される。ＤＣ掛金定率分は、月単位のＤＣの給与比例掛金率（掛金＝給与×掛金率）であり、ＤＣ掛金定額分は月単位のＤＣの定額掛金額（掛金合計＝定率分＋定額分）である。移行時追加拠出とは、移行時の積立不足分の拠出額である。過去分償却年数とは初期移行額の拠出期間のことであり、４〜８年のいずれかを指定する。ＤＣ掛金上限額は一時金制度の他に企業年金制度を有しているか否かで決まるものであり、他に制度を有していれば、１８０００円であり、無ければ３６０００円である。
【００４７】
次に、ＤＣへの移行割合を指定する。適年からの移行を「する」を選択した場合は、適年は必ず解約することとなる。また、適年が内枠縦割移行であった場合は必ず横割変換を行うのが本システムの特徴である。その際、退職給付全体のうち、どの程度の割合が適年相当であるかをＰＢＯベースで判定することとしている。一時金からの移行は、給付算式別にどんな割合でＤＣ化するかを指定する。
【００４８】
なお、縦割移行された適年の「横割変換」とは、適年制度を退職給付制度の一律Ｘ％移行に設計し直すことをいう。ここでは、移行前後で第０年度末ＰＢＯ総額が等しくなるように横割変換している。これを図１２に基づいて詳細に説明する。一時金のうち定年分を適年に内枠縦割移行した企業の場合（図１２（Ａ））、一時金の一部をＤＣに移行すると、定年退職給付合計額が内枠を超えてしまうことがある（同（Ｂ））。そこで、適年を横割変換することにより（同（Ｃ））、適年分のＤＣへの移行設計もラクにできるようになる（同（Ｄ））。
【００４９】
▲２▼ＤＣ移行チェック結果の確認
図９の画面において、「ＤＣ移行チェック結果」のタブをクリックすると、図１３の画面が表示される。これは、図８の「ＤＣ移行チェック項目」画面において設定したチェック項目についてのチェック結果を表示したものである。各項目の前に表示されたマークがチェック結果を示している。例えば、マーク２５（三角形の中に「！」が書かれているもの）はチェック要件を満足していないものを表し、マーク２６（ランプが点灯したようなもの）はチェック要件を満足しているものを表している。チェック要件を満たしている項目の数ができるだけ多くなるような移行設計が理想であるが、本発明に係るシステムでは、チェック結果が即座に表示され、またチェック要件を満たしている項目数と満たしていない項目数が一目で分かるようになっている（図９または図１０の２４）。ＤＣ評価利率や移行割合等を調整し、チェックを行いながら理想的な制度に近づけていくのである。
【００５０】
以上でＤＣ移行の制度設計が終わり、一応満足すべき制度設計ができると、次に、ＤＣ移行後の制度についての退職給付会計の今後の推移についての予測を行う。
【００５１】
（３）退職給付会計の計算（ステップＳ３）
次に、図９の画面において左端列にある「退職給付会計」のアイコン３０をクリックすると図１４の画面に移行する。ここでは、新制度についての退職給付会計の今後の推移についての予測を行うが、本システムでは４つの項目についての推移予測を行う。すなわち、「ＰＢＯ明細」、「退職給付のバランスシート」、「退職給付費用明細」、「キャッシュフロー」である。
【００５２】
▲１▼ＰＢＯ明細
図１４のプルダウンメニュー３１により、表示させる制度案を選択すると、選択された制度案についての、今後１０年間のＰＢＯの推移が、「一時金」「適年」別、モデル者別に積み上げ棒グラフとして表示される。また、グラフをダブルクリックすると数値の明細が表示される。これは下記▲２▼〜▲４▼のグラフについても同様である。
【００５３】
本発明では以下の考え方に基づいて、入力パラメータを大幅に減らして予測計算を行っているため、±１０％程度の計算誤差が生じる可能性がある。この誤差を修正するために、正確なデータで計算した各制度ごとのＰＢＯ額と比較し、ＰＢＯ、ＳＣ、ＩＣの予測値を補正する。
【００５４】
ＰＢＯ修正係数＝正確なＰＢＯ／０年目本システム計算によるＰＢＯ
ｔ年目ＰＢＯ予測値＝ＰＢＯ修正係数×ｔ年目本システム計算によるＰＢＯ
（０年目ＰＢＯ予測値＝正確なＰＢＯ）
本発明に係るシステムでは、この補正は自動的に行われるが、補正を行う必要がなければ、図１４の右上部の「調整」のチェックマーク３２を外せばよい。
【００５５】
下記▲２▼〜▲４▼についても同様である。
【００５６】
＜入力パラメータを大幅に減らして予測計算を行う考え方＞
従業員：ｅ，ｅ’，ｅ”， …
従業員ｅの属するグループ：ｅ．Ｇ
グループＧに属する年齢ｘ歳の従業員数：Ｇ．Ｎ（ｘ）
従業員ｅのｔ年後の状態：ｅ（ｔ）特に、基準日時点の状態はｅ（０）
ｅ（ｔ）の年齢：ｅ（ｔ）．Ｘ特に、ｅ（ｔ＋ｓ）．Ｘ＝ｅ（ｔ）．Ｘ＋ｓ
ｅ（ｔ）の勤続年数：ｅ（ｔ）．Ｔ特に、ｅ（ｔ＋ｓ）．Ｔ＝ｅ（ｔ）．Ｔ＋ｓの関係がある。
【００５７】
ｅ（ｔ）の給与（あるいはポイント）：ｅ（ｔ）．Ｓ
グループＧに属する年齢ｘ歳の従業員の平均給与：Ｇ．Ｓ（ｘ）
ｅ（ｔ）の累積ポイント：ｅ（ｔ）．ＳＳ
特にｅ（ｔ＋１）．ＳＳ＝ｅ（ｔ）．ＳＳ＋ｅ（ｔ＋１）．Ｓの関係がある。
【００５８】
ｅ（ｔ）の給付の基準となる給与：ｅ（ｔ）．ＢＳ
これは給付ごとにｅ（ｔ）．Ｓあるいはｅ（ｔ）．ＳＳのどちらか一方になる。
【００５９】
グループＧのｘ歳がｘ＋１歳にいたるまでに生存脱退する確率：Ｇ．ｑｗ（ｘ）
グループＧのｘ歳がｘ＋１歳にいたるまでに死亡脱退する確率：Ｇ．ｑｑ（ｘ）
グループＧのｘ歳がｘ＋１歳にいたる残存確率：Ｇ．ｐ（ｘ）＝１− Ｇ．ｑｗ（ｘ） − Ｇ．ｑｑ（ｘ）
ｅ（ｔ）の生存脱退時給付額：ｅ（ｔ）．Ｂｗ
ｅ（ｔ）の死亡脱退時給付額：ｅ（ｔ）．Ｂｑ
ｅ（ｔ）の予測退職給付：ｅ（ｔ）．ＰＢＯ
ｅ（ｔ）の勤務費用：ｅ（ｔ）．ＳＣ
ｅ（ｔ）の利息費用：ｅ（ｔ）．ＩＣ
定年： ω
割引率用の基準となる利率：ｉ
現価率： ν＝１／（１＋ｉ）
ＰＢＯ，ＳＣ，ＩＣの計算方法（数１）
【数１】

会社全体のＰＢＯ，ＳＣ，ＩＣは、全従業員のＰＢＯ，ＳＣ，ＩＣをそれぞれ合計する。
【００６０】
このシステムでは
ｅ．Ｇ＝ｅ’．Ｇならば、ｅ（ｓ）．Ｘ＝ｅ’（ｔ）．Ｘとなる全ての（ｓ，ｔ）の組み合わせに対し、
ｅ（ｓ）．Ｔ＝ｅ’（ｔ）．Ｔ［勤続年数が同じ］
ｅ（ｓ）．Ｓ＝ｅ’（ｔ）．Ｓ［各年齢において給与（ポイント）が同じ］
と仮定する。
【００６１】
これにより、
ｅ（ｓ）．ＳＳ＝ｅ’（ｔ）．ＳＳ
ｅ（ｓ）．ＢＳ＝ｅ’（ｔ）．ＢＳ
が成り立ち、結果として、
ｅ（ｓ）．Ｂｗ＝ｅ’（ｓ）．Ｂｗ
ｅ（ｓ）．Ｂｑ＝ｅ’（ｓ）．Ｂｑ
…
ｅ（ｓ）．ＰＢＯ＝ｅ’（ｔ）．ＰＢＯ
ｅ（ｓ）．ＳＣ＝ｅ’（ｔ）．ＳＣ
ｅ（ｓ）．ＩＣ＝ｅ’（ｔ）．ＩＣ
が成り立つ。
【００６２】
通常、全社のＰＢＯ等を計算するためには、各従業員ｅ毎に、（ｅ．Ｘ，ｅ．Ｔ，ｅ．Ｓ）の組が必要になるが、上記仮定による工夫により、Ｇ．Ｎ（ｘ），Ｇ．Ｓ（ｘ）の組だけで、良い近似が得られる。
【００６３】
例えば、１，０００人規模の会社であれば、１，０００×３＝３，０００個のパラメータを入力する必要があるのに対し、定年 ω＝６０，平均的な入社年齢２０歳ならば、２×（６０−２０）＝８０個のパラメータ（８０／３０００＝２．７％）で済むことになる。
【００６４】
▲２▼退職給付のバランスシート
図１４において、「退職給付のバランスシート」タブをクリックすると、図１５の画面が表示される。これはシミュレーション期間における退職給付に関する債務、資産のバランスシートを積み上げ棒グラフとして表示したものである。主な項目について説明すると、「未認識債務残額」とは企業情報入力で指定した、「当初の未認識債務」＋「後発債務」のことであり、「年金資産」は「初期資産」及び年金制度の掛金、給付により算出したものである。また、「未収信託払戻金」とは、退職給付信託の残高が一時金部分のＰＢＯを上回った場合に、当該部分について計上したものである。
【００６５】
「未収年金資産払戻金」とは、未払ＤＣ移換金（適年）及び未払分配金の相手方となる仮想的な資産項目である。なお、未払分配金とは適年資産からＤＣ移換金を差し引いた残りである。
【００６６】
▲３▼退職給付費用明細
図１４において、「退職給付費用明細」タブをクリックすると、図１６の画面が表示される。これは、シミュレーション期間における退職給付に関する費用を項目ごとに積み上げ表示したものである。
【００６７】
［未認識債務償却］定率償却の場合は、前年度残高×定率を償却する。定額償却の場合は、発生年度毎に管理し、発生翌年度から一定年数で償却する。初期値については、基準年度に発生したとして、初年度から一定年数で償却する。
【００６８】
［制度終了時差異］適年を清算してＤＣ化する場合、一時金の全部または一部をＤＣ化する場合は制度終了会計が適用されることになる。初年度末に制度変更する前提となっているので、該当する場合は初年度に終了差異が発生する。
【００６９】
［ＤＣ掛金］ＤＣの掛金は狭義には「退職給付費用」ではなく、人件費の一項目であるが、「退職給付にかかる費用」であり、また現行制度との比較可能性の観点から退職給付費用の一項目としている。
【００７０】
▲４▼キャッシュフロー
図１４において、「キャッシュフロー」タブをクリックすると、図１７の画面が表示される。これは、シミュレーション期間における退職給付に関するキャッシュフローを表示したものである。「ＤＣ掛金」とは、ＤＣの掛金のうち、将来分に相当する掛金をいい、「ＤＣ移換金」とはＤＣの掛金のうち一時金からの移換の場合に生ずる初期移換金の分割拠出額をいう。また、「臨時拠出金」とは、適年制度において、保有資産額が給付額に満たない場合に、当該不足額について臨時的に拠出される掛金をいう（ターミナルファンディングとも言う。）
（４）レポート作成（ステップＳ４）
次に、図９の画面において左端列にある「レポート作成」のアイコン４０をクリックするとレポート作成モードに移行して、制度案、給付別表グラフ、シミュレーション諸数値、シミュレーション各グラフ、制度診断結果を出力することができる。レポートは、例えば、米マイクロソフト社の表計算ソフト「Ｅｘｃｅｌ」のワークシート形式で作成される。
【００７１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る確定拠出年金への移行シミュレーションシステムでは、従業員の年齢別・モデル者別（高卒、大卒、中途採用）の人員構成が考慮され、また、脱退率や死亡率による将来の人数変動等も考慮されているため、シミュレーションの精度が高く、また、一時金のうち定年分のみ１００％を適年に移行した企業の場合であっても、適年の横割変換を行うことにより、一時金のＤＣ移行設計が容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る確定拠出年金への移行シミュレーションシステムの動作の流れを示したフローチャートである。
【図２】本発明に係る確定拠出年金への移行シミュレーションシステムの起動画面の一例を示すものである。
【図３】従業員の年齢構成入力画面の一例を示す図である。
【図４】従業員の想定給与カーブ入力画面の一例を示す図である。
【図５】従業員データ入力後の従業員情報を示す画面の一例である。
【図６】現行制度情報の入力画面の一例である。
【図７】給付算式、給付資格、率別表（額別表）の入力画面の一例である。
【図８】ＤＣ移行チェック項目の設定画面の一例である。
【図９】ＤＣ移行後の退職給付のモデル者別カーブの確認画面の一例である。
【図１０】ＤＣ移行のパラメータ確認及び調整画面の一例である。
【図１１】給付カーブ数値確認画面の一例である。
【図１２】縦割移行の横割変換の必要性を説明するための図である。
【図１３】移行パターンごとのＤＣ移行チェック結果の一覧を示す図である。
【図１４】選択された制度案についての、今後１０年間のＰＢＯの推移を示すグラフである。
【図１５】選択された制度案についての、今後１０年間の退職給付に関する債務、資産のバランスシートを示すグラフである。
【図１６】選択された制度案についての、今後１０年間の退職給付費用の推移を示すグラフである。
【図１７】選択された制度案についての、今後１０年間のキャッシュフローの推移を示すグラフである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a computer system and a program for performing a transition simulation performed when a company having a lump-sum retirement scheme or a qualified retirement pension scheme introduces a defined contribution pension scheme.
[0002]
[Prior art]
As retirement benefits that employees of a company receive upon retirement, lump sums as so-called “retirement benefits” and corporate pensions such as qualified retirement pensions (hereinafter referred to as “appropriate years”) and employee pension funds are known. . Many companies have adopted a system in which the latter can be received as a lump sum.
[0003]
The former is set aside in the company as a retirement allowance, and the latter is set up outside the company by contributing to the fund or by both labor and management through a trust or life insurance contract. It is treated and tax free.
[0004]
These retirement benefits are defined benefits (fixed benefit type), in which the amount to be paid at the time of retirement is determined in advance. However, due to a decrease in the operating income of the reserve fund caused by the low interest rate policy since the early 1990s, The pension financing has deteriorated for many companies due to a margin loss due to the reverse spread between the expected interest rate and the actual investment yield.
[0005]
By the way, according to the conventional corporate accounting standards, the maximum amount of the reserve is displayed on the income statement (PL) and the balance is displayed on the balance sheet (BS), as long as the company has accounted for the retirement allowance. In addition, to the extent that the lump-sum retirement payment was actually paid, the amount of the payment was displayed in the PL, but the company was provided with a sufficient retirement allowance allowance in anticipation of the expected number of retirement employees and an increase in salary base in the future. It was not disclosed in corporate accounting as to whether or not the company had to pay a retirement lump-sum payment and how much it would have on corporate finances. In addition, as for pensions, corporate pensions are defined as benefits, and despite the fact that companies have a duty to compensate for the shortage of corporate pension funding, corporate pension contributions that meet certain standards The company had no obligation to disclose any future obligations on corporate pensions other than accounting for the loss in the year in which the contributions were made.
[0006]
However, the new accounting standards introduced from the fiscal year ended March 31, 2001, require that companies pay lump-sum retirement obligations and pension obligations (rather than annual contributions, rather than pension obligations owed by the company under the benefit-based corporate pension plan). ) Is now accounted for and disclosed as retirement benefit accounting, rather than separately as in the past. In other words, these are considered as postpayments of the compensation (wages and salaries) of the employee's past work and are to be grasped on an accrual basis, and at the same time, annual expenses related to lump-sum retirement payments and pensions (retirement benefit expenses) , The amount of funded assets (retirement allowance and corporate pension fund), and expected future payments (present value by discount calculation) are disclosed.
[0007]
When retirement benefit accounting is introduced in this way, it becomes clear that the retirement lump-sum and pension funding that has been carried out so far is insufficiently prepared, and companies that are concerned about the impact on the decline in their rating, etc. Groups have been calling for the introduction of a defined contribution pension plan (Japanese version 401k), which is exempt from retirement benefit obligations. In October 2001, a defined contribution pension plan was introduced.
[0008]
Defined contribution pensions are defined as assets for future pension benefits, in which contributions are clearly classified for each individual, and the benefits are based on the sum of the contributions and investment income based on self-responsibility management. It is a pension system that is determined.
[0009]
Judging from the background of the introduction of defined contribution pensions, it is likely that the introduction of this system will be in the form of a transition from the current corporate pension plan, but how much the defined contribution pension contributions will be due to the transition. It is not easy for a person in charge of a company to make an estimate on the extent to which the effect of reduction of retirement benefit obligations (PBO), the degree of cost reduction, and how cash out (cash outflow) will change with the introduction. Absent.
[0010]
On the other hand, a migration simulation system has been proposed that quantitatively predicts the effect of introducing a defined contribution pension system (see Patent Document 1).
[0011]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-24556
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, the simulation system described in Patent Document 1 does not consider the composition of employees by age or model person (high school graduate, college graduate, mid-career recruitment), and the future based on the withdrawal rate and mortality rate Since the variation in the number of persons is not taken into account, the accuracy of the simulation is low, and a large error from the actual situation may occur in the future. In addition, there is another problem that a company which has transferred only 100% of the lump-sum retirement allowance to an appropriate age cannot transition to a defined contribution pension (hereinafter referred to as “DC”) system.
[0013]
The present invention has been made in view of the problems of the related art, and it is possible to accurately predict and transfer a lump-sum payment to a DC even in a case in which a suitable year has been introduced by shifting to an inner frame vertically. It is an object of the present invention to provide a simulation system for transition to a DC system that can be easily performed.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a system for simulating the transition to a defined contribution pension.The object of the present invention is to transfer a retirement benefit after transition to a computer when a part or all of a retirement lump sum or a pension is transferred to a defined contribution pension plan. A system for simulating a transition to a defined contribution pension which automatically simulates using the system, the system comprising: employee data input means for inputting the current number of employees of a company by age and by model person; Salary curve inputting means for inputting the salary of each employee by age and model person, means for inputting data on changes in the number of employees such as withdrawal rates and mortality rates, and current plan information for inputting the current pension plan information of the company Input means and input and check items to check whether the contents of the system after the transfer satisfy the evaluation criteria set in advance ; And a Ekku means, in response to the check result is achieved by migration simulation system to the defined contribution pension, characterized in that it is configured to adjust the migration rate of contribution and lump.
[0015]
Further, the above object of the present invention is to provide a retirement benefit obligation calculating means for calculating a retirement benefit obligation after transition to a defined contribution pension plan, or to provide the calculated retirement benefit obligation to all employees. Make adjustments using accurate retirement benefit obligations calculated using the actual age, length of service, and salary data of each person in the previous year, and further provide a function to correct errors, or defined contribution pensions By providing additional means for calculating the retirement benefit balance sheet after the transition to the plan, or by further providing retirement benefit cost calculation means for calculating the retirement benefit cost after the transition to the defined contribution pension plan; or By providing cash flow calculation means for calculating cash flows related to retirement benefits after transition to the defined contribution pension plan, To be achieved.
[0016]
Further, the object of the present invention is to further provide a horizontal split conversion means for converting a qualified pension for the inner-frame vertical split into a horizontal split, and when the company has an inner-frame vertical split-type pension system, This can be achieved more effectively by configuring the system so that the pension is automatically converted to the horizontal split.
[0017]
The present invention relates to a computer program for a transition simulation performed when introducing a defined contribution pension plan, and the above-mentioned object of the present invention is to transfer a part or all of a retirement lump sum or a pension to a defined contribution pension plan. A computer to simulate post-migration retirement benefits, employee data entry means to enter the current number of employees of the company by age, and by model person; salaries of all employees of the company by age A salary curve inputting means for inputting for each model person, a number change data inputting means for inputting a withdrawal rate, a mortality rate, etc .; a current scheme information inputting means for inputting current pension scheme information of the company; A function for inputting items and criteria for checking whether or not the set evaluation criteria are satisfied, and functioning as a transition check means for performing a check. It is achieved by the migration simulation program to a defined contribution pension.
[0018]
In addition, the above object of the present invention is to provide a method for making the computer function as retirement benefit obligation calculating means for calculating a retirement benefit obligation after shifting to a defined contribution pension plan, the method further comprising: More effectively achieved by simulation programs.
[0019]
Further, the above object of the present invention is a program for simulating the transition to the defined contribution pension, a program for causing the computer to function as means for calculating a balance sheet of retirement benefits after the transition to the defined contribution pension plan, or A program for causing the computer to function as retirement benefit cost calculating means for calculating retirement benefit costs after transition to a defined contribution pension plan, or a cash flow relating to retirement benefits after transitioning the computer to a defined contribution pension plan. This can be achieved more effectively by further adding any or all of the programs for functioning as the cash flow calculation means to be calculated.
[0020]
Still further, the object of the present invention is that, when the company has an internal-frame vertical-shift type pension system, the computer functions as horizontal split conversion means for automatically converting the eligible pension to horizontal split. This is more effectively achieved by the simulation program for transition to defined contribution pensions, which further includes a program for causing the defined contribution pension to be transferred.
[0021]
In the system for simulating the transition to a defined contribution pension according to the present invention, a computer-readable recording medium on which the transition simulation program is recorded enables simulation on a plurality of personal computers.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A general-purpose personal computer (hereinafter, referred to as a personal computer) can be used for the hardware of the system for simulating the transition to a defined contribution pension according to the present invention, but the description of the configuration is omitted. A migration simulation program to be described below is stored in a storage device inside or outside the personal computer.
[0023]
The program is recorded on a recording medium such as a CD-ROM, and can be used by a plurality of personal computers.
[0024]
Necessary data is input from an input device such as the keyboard of the personal computer, and based on the input data, a simulation of transition to DC is performed in accordance with the program. The calculation result of the later PBO or the like is displayed on the screen of the personal computer, and can be printed out by an external output device (not shown) such as a printer connected to the personal computer.
[0025]
FIG. 1 is a flowchart showing the flow of the operation of the simulation system for transition to a defined contribution pension according to the present invention.
[0026]
In step S1, information on the current pension plan of a company planning to introduce a defined contribution pension is input. Here, basic data such as the age structure of employees and the status of pension assets are input.
[0027]
In step S2, an optimal migration plan for the company is selected from the DC migration plans of several patterns calculated based on the input basic data, and if necessary, a study is made to modify the migration plan. . This is because the migration plan automatically calculated by the computer is not always the best for the company, and therefore needs to be modified according to the circumstances of each company. In the present invention, the items to be checked for the plan after the migration and the standard thereof are set in advance so that it is possible to automatically check whether the contents of the plan after the migration are within the standard. .
[0028]
In step S3, the future retirement benefit accounting for the selected transition plan is calculated. Specifically, it calculates PBO details, retirement benefit obligations, asset balance sheet, retirement benefit expense details, cash flow, etc. for the next 10 years and displays them on the screen of the personal computer.
[0029]
In step S4, if the final migration plan is determined by looking at the retirement benefit accounting in step S3, this is output in the form of a report.
[0030]
Hereinafter, the operation of the present system will be described for each step.
[0031]
(1) Input of company information (step S1)
FIG. 2 shows an example of a start screen of the simulation system for transition to a defined contribution pension according to the present invention, and four functions (enterprise information input 10, DC transition plan 20, retirement benefit accounting 30, and report creation 40) are provided. It is selected by clicking the large icon in the leftmost column. On the startup screen, the company information input 10 is selected.
[0032]
▲ 1 ▼ Input of employee information
On the "Employee Information" tab screen of FIG. 2, the company name input 11 is clicked, and the company name is input. Next, when the age structure graph 12 is double-clicked, the age structure input screen shown in FIG. 3 is displayed. In the table on the left, “high school graduate”, “college graduate”, and “intermediate employment” are classified by age (hereinafter, this is referred to as Is referred to as “by model person.”). When the head count data is input, the head count distribution is displayed as a bar graph on the right side. When the input is completed and the OK button is pressed, the screen returns to the screen shown in FIG. 2. Next, when the graph 13 of the assumed pay curve is double-clicked, the assumed pay curve input screen shown in FIG. 4 is displayed. Enter the monthly salary (unit: 10,000 yen) for each modeler. When the salary data is input, a salary curve for each age is shown in a line graph on the right side. When the input is completed and the OK button is pressed, the screen shown in FIG. 5 is displayed.
[0033]
Next, the new member prospect 14 is input. This is because retirees occur every year (including retirement age), and if the simulation is not performed in a form that replenishes them, the accuracy will be low. The default is "Save the total number of people", but this automatically replenishes the retirement amount of the previous year numerically. The age of new subscribers is set to be the minimum age for each modeler, but this can be changed manually. Further, instead of automatically replenishing the prospective new members with the retirement amount of the previous year, it is possible to input a number based on an actual recruitment plan.
[0034]
Next, a basal rate (retirement rate, mortality rate) 15 is set. With respect to the retirement rate, the retirement tendency for each age of the company is selected from four types of patterns (newcomer and elderly, only newcomer, two-bubble type, almost uniform type) which are input in advance. Also, the retirement rate is adjusted (adjusted on the vertical axis of the graph) so that the retirement rate matches the average retirement rate of the company in comparison with recent retirement results. Specifically, this is performed by clicking the 16 UP / DOWN button in FIG. On the other hand, the data already input is used for the mortality rate. Generally, the mortality rate of "boys" is used. However, depending on the company, there are cases where the proportion of girls is large, so that "woman" or "male and female average" data can be selected as an option.
[0035]
(2) Input of current system information
Next, when the "current system information" tab is clicked on the screen of FIG. 5, the input screen of FIG. 6 is displayed.
[0036]
First, if the company has a welfare pension system in addition to the lump-sum and the appropriate-age system, the check box 17 is checked. This is because the statutory upper limit of the DC premium depends on whether the company has another employee pension system (for example, employee pension fund or the like).
[0037]
Next, enter the retirement age of the retirement system and lump-sum payment system. This takes into account that there are companies whose retirement age varies depending on the system.
[0038]
Next, a payment formula is set. In general, the salary is often proportional to the final salary multiplied by the number of months. However, some companies add a fixed amount for 20 years or more of service. Specifically, in FIG. 7 (A), if a check is made in 18 [rate table] × final salary, the payroll becomes proportional. In the case where a fixed amount is added, a check is made in 19 [table]. . In addition, enter the age and the number of years of service as benefit qualifications.
[0039]
FIG. 7B is an input screen of the rate-based table. Rate table Click the [] character to display it. The table at the left end of FIG. 7B shows the case where the pay ratio (monthly pay) for each length of service has been entered separately for retirement at retirement age and retirement for personal reasons. The line graph on the right is a graph. In addition, since there are companies that are provided with accumulated points in place of the final salary, the amount per point is entered in the column 20. The selection between the final salary and the accumulated points is made by selecting “ Final salary Can be performed by a pull-down menu (not shown) that appears when the character "" is clicked. On the other hand, an input can be made in the same manner for [Amount Schedule].
[0040]
Next, returning to the screen of FIG. 6, the user enters various values, assumptions, etc. relating to the retirement benefit accounting of the company. Input items are roughly divided into three categories. In other words, they are accounting numerical items in the settlement of accounts, premiums and asset items in the appropriate period, and future yield assumptions in the appropriate period. As the accounting figures, the PBO discount rate, PBO amount (appropriate age, lump sum), and unrecognized debt (processing method, base date balance) are input. As the premiums and asset items in the appropriate year, the standard premium total (annual), the special premium total (annual), the standard premium fixed rate (monthly), the standard premium fixed amount (monthly), and the initial asset value are input. Note that the standard contribution is a regular contribution, and the special contribution is a contribution related to the amount of past service debt (PSL) and the like. As the future return assumption for the appropriate year, enter the investment yield and the expected return on investment. The former is the interest rate used to calculate the projected pension assets, and the latter is the expected rate of return on the pension assets used for accounting. Usually, the former and the latter will input the same number, but different numbers may be input if one wants to see the effect when the expected value and the actual yield are different.
[0041]
③ Setting of DC transfer check items
Next, when the “DC transition check item” tab is clicked on the screen of FIG. 5, the input screen of FIG. 8 is displayed. This is to check for restrictions specific to the company to be introduced when introducing (transferring) the DC system. Items are divided into four categories. That is, the necessity of the appropriate-year system, the judgment of the level in the model benefits, the judgment of the accounting value at the time of the change of the plan, and the judgment of the level in the simulation (10 years after the shift). A plurality of items are prepared for the check. Mark the items to be checked and enter a number within an allowable range.
[0042]
(2) Examination of DC migration plan (Step S2)
Next, when the icon 20 of “DC migration plan” in the leftmost column on the screen of FIG. 5 is clicked, the screen shifts to the screen of FIG.
[0043]
(1) Confirmation of DC system design and model benefits
With this screen, the curve for each modeler of retirement benefits after the transition to DC can be confirmed. In this program, five patterns of “current system”, “recommended proposal 1”, “recommended proposal 2”, “custom 1”, and “custom 2” can be managed. Benefits are calculated according to preset conditions for the recommendation, but customs can be calculated by adjusting the conditions according to the circumstances of the company. Since four patterns can be simultaneously displayed on one screen, comparison between them can be easily performed. By default, A: current system, B: recommendation 1, C: recommendation 2, and D: custom 1 are displayed, but if you want to display another pattern, you can change it with the pull-down menu 21. is there. In addition, the graph type can be displayed by selecting “all”, “by model person” (high school graduate, college graduate, mid-career recruitment), and “by benefit formula”. Overall Click to select.
[0044]
Next, when the icon 23 is clicked, the enlarged graph and the DC transition parameter as shown in FIG. 10 are superimposed and displayed on the screen of FIG. Further, when the graph portion of FIG. 10 is double-clicked, details of the graph numerical values are displayed as shown in FIG. Pressing the OK button returns to FIG.
[0045]
Here, the DC transfer parameter will be described. The left window of FIG. 10 shows the DC system after the transition.
[0046]
The DC evaluation interest rate is a system design interest rate, and indicates an assumed net yield. The default value is set to “3%”, but it can be changed because the numerical value is finally determined by a contract between labor and management. Based on the DC evaluation interest rate, the “DC fixed rate” described below is automatically calculated. The DC contribution fixed rate is a monthly DC salary proportional contribution rate (contribution = salary × contribution rate), and the DC contribution fixed amount is a monthly DC fixed contribution amount (total payment = constant rate + fixed amount). is there. The additional contribution at the time of transition is the amount of contribution for the shortfall at the time of transition. The past amortization period is the period of contribution of the initial transfer amount, and specifies one of 4 to 8 years. The upper limit of the DC contribution is determined by whether or not the company has a corporate pension system in addition to the lump-sum payment system. The cost is 18,000 yen if there is another system, and 36,000 yen if there is no other system.
[0047]
Next, a transition ratio to DC is designated. If you select "Yes" to shift from the appropriate age, you will always be canceled in the appropriate age. In addition, when the appropriate year is the shift to the inner frame vertical split, the horizontal split conversion is always performed. At that time, it is determined on a PBO basis what percentage of the entire retirement benefit is appropriate for the appropriate year. The transition from the lump sum specifies the ratio of DC conversion for each benefit formula.
[0048]
Note that the “horizontal conversion” of a suitable year that has been vertically shifted means redesigning a suitable year system to a uniform X% shift of the retirement benefit system. Here, the horizontal split conversion is performed so that the total amount of PBO at the end of the 0th year before and after the transition becomes equal. This will be described in detail with reference to FIG. In the case of a company in which the retirement allowance has been shifted vertically to the appropriate portion of the retirement allowance (Fig. 12 (A)), if part of the lump-sum payment is transferred to DC, the total retirement benefit exceeds the inner limit. (B). Therefore, by performing the horizontal split conversion of the appropriate year ((C)), it is possible to easily design the transition to DC for the appropriate year ((D)).
[0049]
(2) Confirmation of DC transfer check result
When the tab of “DC transfer check result” is clicked on the screen of FIG. 9, the screen of FIG. 13 is displayed. This is a display of the check result of the check item set on the “DC shift check item” screen of FIG. The mark displayed before each item indicates the check result. For example, a mark 25 (a triangle having "!" In the triangle) indicates that the check requirement is not satisfied, and a mark 26 (a lamp lit) satisfies the check requirement. Represents a thing. Ideally, a transition design that maximizes the number of items that meet the check requirements is ideal. However, in the system according to the present invention, the check result is displayed immediately, and the number of items that satisfy the check requirements is satisfied. The number of missing items can be seen at a glance (24 in FIG. 9 or FIG. 10). It adjusts the DC valuation interest rate and the transition ratio, etc., and approaches the ideal system while checking.
[0050]
When the system design for the DC transition is completed and a satisfactory system design is achieved, the future transition of retirement benefit accounting for the system after the DC transition is predicted.
[0051]
(3) Calculation of retirement benefit accounting (step S3)
Next, when the “retirement benefit accounting” icon 30 in the leftmost column on the screen in FIG. 9 is clicked, the screen shifts to the screen in FIG. Here, the future transition of retirement benefit accounting for the new system is predicted. In this system, the transition prediction for four items is performed. That is, “PBO statement”, “Retirement benefit balance sheet”, “Retirement benefit cost statement”, and “Cash flow”.
[0052]
(1) PBO details
When the system plan to be displayed is selected from the pull-down menu 31 in FIG. 14, the transition of the PBO for the selected system plan in the next 10 years is displayed as a stacked bar graph by "lump-sum", "appropriate year", and model person. Is done. Also, double-clicking on the graph will display the numerical details. The same applies to the following graphs (2) to (4).
[0053]
According to the present invention, the prediction calculation is performed by greatly reducing the input parameters based on the following concept. Therefore, a calculation error of about ± 10% may occur. In order to correct this error, the predicted value of PBO, SC, and IC is corrected by comparing the PBO amount for each system calculated with accurate data.
[0054]
PBO correction coefficient = accurate PBO / 0 year PBO by system calculation
PBO predicted value at year t = PBO correction factor x tBO
(PBO forecast at year 0 = accurate PBO)
In the system according to the present invention, this correction is automatically performed. However, if it is not necessary to perform the correction, the "Adjustment" check mark 32 in the upper right portion of FIG. 14 may be removed.
[0055]
The same applies to the following (2) to (4).
[0056]
<The concept of predictive calculation with significantly reduced input parameters>
Employees: e, e ', e ", ...
Group to which employee e belongs: e. G
Number of employees x years old belonging to Group G: N (x)
State of employee e after t years: e (t) In particular, the state at the reference date is e (0)
Age of e (t): e (t). X In particular, e (t + s). X = e (t). X + s
years of service of e (t): e (t). T In particular, e (t + s). T = e (t). There is a relationship of T + s.
[0057]
salary (or points) of e (t): e (t). S
Average salary of employees of age x who belong to group G: S (x)
Cumulative points of e (t): e (t). SS
In particular, e (t + 1). SS = e (t). SS + e (t + 1). There is a relationship S.
[0058]
The salary that is the basis for the benefit of e (t): e (t). BS
This is e (t). S or e (t). SS.
[0059]
Probability of survival of group G from age x to age x + 1: qw (x)
Probability of death of group G by age x until age x + 1: qq (x)
Probability of survival of group G from age x to age x + 1: p (x) = 1-G. qw (x) -G. qq (x)
e (t) at the time of surviving withdrawal: e (t). Bw
Death withdrawal amount of e (t): e (t). Bq
Projected retirement benefits for e (t): e (t). PBO
Service cost for e (t): e (t). SC
Interest cost of e (t): e (t). IC
Retirement age: ω
Base rate for discount rate: i
Present value rate: ν = 1 / (1 + i)
Calculation method of PBO, SC, IC (Equation 1)
(Equation 1)

The company-wide PBO, SC, and IC total the PBO, SC, and IC of all employees.
[0060]
In this system
e. G = e '. G, then e (s). X = e '(t). For all (s, t) combinations that result in X,
e (s). T = e '(t). T [Employment years are the same]
e (s). S = e '(t). S [Salary (point) is the same for each age]
Assume that
[0061]
This allows
e (s). SS = e '(t). SS
e (s). BS = e '(t). BS
Holds, and as a result,
e (s). Bw = e '(s). Bw
e (s). Bq = e '(s). Bq
…
e (s). PBO = e '(t). PBO
e (s). SC = e '(t). SC
e (s). IC = e '(t). IC
Holds.
[0062]
Usually, in order to calculate the PBO etc. of the whole company, a set of (ex, ett, es) is required for each employee e. N (x), G. A good approximation is obtained only with the set of S (x).
[0063]
For example, a company with 1,000 employees would need to enter 1,000 × 3 = 3,000 parameters, whereas retirement age ω = 60, average age of joining 20 years old, 2 × (60−20) = 80 parameters (80/3000 = 2.7%).
[0064]
(2) Retirement benefits balance sheet
In FIG. 14, when the “Retirement benefit balance sheet” tab is clicked, the screen of FIG. 15 is displayed. This shows the balance sheet of debt and assets related to retirement benefits during the simulation period as a stacked bar graph. To explain the main items, the “unrecognized debt balance” is “initial unrecognized debt” + “subsequent debt” specified in the corporate information input, and “pension assets” are “initial assets” and pension plans. Calculated based on contributions and benefits of the system. “Receivables reimbursement for receivables” refers to retirement benefit trusts when the balance exceeds the lump sum PBO.
[0065]
The “repayment of receivable pension assets” is a virtual asset item that is a counterparty of the unpaid DC transfer (appropriate year) and the unpaid distribution. Note that the unpaid distribution is the balance obtained by subtracting the DC transfer from the appropriate-year assets.
[0066]
(3) Retirement benefit expenses
In FIG. 14, when the "Retirement benefit cost details" tab is clicked, the screen of FIG. 16 is displayed. This is a display in which costs relating to retirement benefits during the simulation period are accumulated for each item.
[0067]
[Unrecognized debt amortization] In the case of declining balance depreciation, the balance of the previous fiscal year x the declining balance is amortized. In the case of straight-line depreciation, management is performed for each fiscal year of occurrence and amortized over a certain number of years from the year after the occurrence. As for the initial value, it is amortized over a certain number of years from the first year, assuming that it occurred in the base year.
[0068]
[Difference at the time of system termination] In the case of liquidating a suitable year and converting to DC, if all or part of the lump-sum payment is converted to DC, system termination accounting will be applied. Since it is assumed that the system will be changed at the end of the first year, there will be an end difference in the first year if applicable.
[0069]
[DC contribution] DC contribution is not an item of retirement benefits in a narrow sense, but an item of personnel expenses. However, it is an item of "cost of retirement benefits" and retired from the viewpoint of comparability with the current system. This is one item of benefit cost.
[0070]
(4) Cash flow
In FIG. 14, when the “Cash Flow” tab is clicked, the screen of FIG. 17 is displayed. This shows the cash flow related to retirement benefits during the simulation period. “DC contribution” refers to the future contribution of DC contributions, and “DC transfer payment” refers to the DC contribution divided from the lump-sum payment of the initial transfer payment. Refers to the amount. “Temporary contribution” refers to a contribution that is made on a temporary basis when the amount of assets held is less than the amount of benefit in the appropriate-year plan (terminal funding).
(4) Report creation (Step S4)
Next, when the "report creation" icon 40 in the left end column on the screen of FIG. 9 is clicked, the mode shifts to the report creation mode, and the system plan, the benefit separate table graph, the simulation various numerical values, each simulation graph, and the system diagnosis result are output. can do. The report is created in, for example, a worksheet format of spreadsheet software “Excel” of Microsoft Corporation in the United States.
[0071]
【The invention's effect】
As described above, the system for simulating the transition to a defined contribution pension system according to the present invention considers the composition of employees by age and model person (high school graduate, college graduate, mid-career recruitment), as well as withdrawal rates and deaths. Since the future change in the number of people due to the rate is also taken into account, the accuracy of the simulation is high. Is performed, there is an effect that the DC transfer design of the lump sum can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing an operation flow of a simulation system for transition to a defined contribution pension according to the present invention.
FIG. 2 shows an example of a start screen of a simulation system for transition to a defined contribution pension according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing an example of an employee age composition input screen.
FIG. 4 is a diagram showing an example of an assumed salary curve input screen of an employee.
FIG. 5 is an example of a screen showing employee information after inputting employee data.
FIG. 6 is an example of an input screen for current system information.
FIG. 7 is an example of an input screen for a payment formula, a payment qualification, and a rate-based table (amount-based table).
FIG. 8 is an example of a setting screen of a DC transfer check item.
FIG. 9 is an example of a confirmation screen of a model-specific curve of retirement benefits after transition to DC.
FIG. 10 is an example of a parameter confirmation and adjustment screen for DC transition.
FIG. 11 is an example of a payment curve numerical value confirmation screen.
FIG. 12 is a diagram for explaining the necessity of horizontal split conversion for vertical split transition.
FIG. 13 is a diagram showing a list of DC transfer check results for each transfer pattern.
FIG. 14 is a graph showing changes in PBO over the next 10 years for a selected scheme plan.
FIG. 15 is a graph showing a balance sheet of debt and assets relating to retirement benefits for the next 10 years for a selected plan.
FIG. 16 is a graph showing changes in retirement benefit costs over the next 10 years for a selected plan.
FIG. 17 is a graph showing the change in cash flow for the next 10 years for the selected plan.

Claims

When transferring part or all of a retirement lump sum or a pension to a defined contribution pension plan, a transition simulation system to a defined contribution pension which automatically simulates retirement benefits after the transition using a computer,
The system is
An employee data input means for inputting the current number of employees of the company by age and model person;
Salary curve inputting means for inputting salaries of all employees of the company by age and by model person,
Means for inputting data on changes in the number of people such as withdrawal rates and mortality rates;
Current plan information input means for inputting current pension plan information of the company;
A transition check means for inputting and checking items and criteria for checking whether or not the contents of the system after the transition satisfies the evaluation criteria set in advance,
A transition simulation system to a defined contribution pension, wherein the transition ratio of the premium and the lump sum can be adjusted according to the check result.

2. The simulation system according to claim 1, further comprising a retirement benefit obligation calculating means for calculating a retirement benefit obligation after the shift to the defined contribution pension system.

The calculated retirement benefit obligation is corrected using an accurate retirement benefit obligation calculated using the actual age, length of service, and salary data of the previous year for each employee of all employees, and correcting the error. The system for simulating a transition to a defined contribution pension according to claim 2, wherein the system has a function of performing the following.

4. The system according to claim 2, further comprising means for calculating a balance sheet of retirement benefits after transition to the defined contribution pension system.

5. The simulation system according to claim 2, further comprising a retirement benefit cost calculating means for calculating retirement benefit costs after transition to the defined contribution pension system.

6. The simulation system according to claim 2, further comprising a cash flow calculating means for calculating a cash flow relating to retirement benefits after transition to the defined contribution pension system.

Horizontal split conversion means for converting the eligible pension for the inner frame vertical split into horizontal splits is further provided, and if the company has an internal frame vertical split type pension system, the eligible pension is automatically converted to the horizontal split. The transition simulation system to a defined contribution pension according to any one of claims 1 to 6, characterized in that:

When transferring part or all of the retirement lump sum or pension to the defined contribution pension plan, a computer is used to simulate retirement benefits after the transition.
Employee data input means to enter the current number of employees of the company by age, model person,
Salary curve input means for inputting salaries of all employees of the company by age and by model person,
Means for inputting changes in the number of people to input withdrawal rate, mortality rate, etc.
Current plan information input means for inputting current pension plan information of the company;
A transition checking means for inputting and checking items and criteria for checking whether or not the contents of the system after the transition satisfies the evaluation criteria set in advance;
A transition simulation program to defined contribution pensions to function as a.

When transferring part or all of the retirement lump sum or pension to the defined contribution pension plan, a computer is used to simulate retirement benefits after the transition.
Employee data input means to enter the current number of employees of the company by age, model person,
Salary curve input means for inputting salaries of all employees of the company by age and by model person,
Means for inputting changes in the number of people to input withdrawal rate, mortality rate, etc.
Current plan information input means for inputting current pension plan information of the company;
A transition checking means for inputting and checking items and criteria for checking whether or not the contents of the system after the transition satisfies the evaluation criteria set in advance;
Retirement benefit obligation calculation means for calculating retirement benefit obligations after transition to the defined contribution pension plan,
A transition simulation program to defined contribution pensions to function as a.

When transferring part or all of the retirement lump sum or pension to the defined contribution pension plan, a computer is used to simulate retirement benefits after the transition.
Employee data input means to enter the current number of employees of the company by age, model person,
Salary curve input means for inputting salaries of all employees of the company by age and by model person,
Means for inputting changes in the number of people to input withdrawal rate, mortality rate, etc.
Current plan information input means for inputting current pension plan information of the company;
A transition checking means for inputting and checking items and criteria for checking whether or not the contents of the system after the transition satisfies the evaluation criteria set in advance;
Retirement benefit obligation calculation means for calculating retirement benefit obligations after transition to the defined contribution pension plan,
Means to calculate the retirement benefit balance sheet after transition to the defined contribution pension plan;
A transition simulation program to defined contribution pensions to function as a.

When transferring part or all of the retirement lump sum or pension to the defined contribution pension plan, a computer is used to simulate retirement benefits after the transition.
Employee data input means to enter the current number of employees of the company by age, model person,
Salary curve input means for inputting salaries of all employees of the company by age and by model person,
Means for inputting changes in the number of people to input withdrawal rate, mortality rate, etc.
Current plan information input means for inputting current pension plan information of the company;
A transition checking means for inputting and checking items and criteria for checking whether or not the contents of the system after the transition satisfies the evaluation criteria set in advance;
Retirement benefit obligation calculation means for calculating retirement benefit obligations after transition to the defined contribution pension plan,
Means to calculate the retirement benefit balance sheet after transition to the defined contribution pension plan;
Simulation program for transition to defined contribution pension to function as retirement benefit cost calculation means for calculating retirement benefit cost after transition to defined contribution pension plan.

When transferring part or all of the retirement lump sum or pension to the defined contribution pension plan, a computer is used to simulate retirement benefits after the transition.
Employee data input means to enter the current number of employees of the company by age, model person,
Salary curve input means for inputting salaries of all employees of the company by age and by model person,
Means for inputting changes in the number of people to input withdrawal rate, mortality rate, etc.
Current plan information input means for inputting current pension plan information of the company;
A transition checking means for inputting and checking items and criteria for checking whether or not the contents of the system after the transition satisfies the evaluation criteria set in advance;
Retirement benefit obligation calculation means for calculating retirement benefit obligations after transition to the defined contribution pension plan,
Means to calculate the retirement benefit balance sheet after transition to the defined contribution pension plan;
A retirement benefit cost calculation means for calculating retirement benefit costs after transition to the defined contribution pension plan; a cash flow calculation means for calculating cash flows relating to retirement benefits after transition to the defined contribution pension plan;
A transition simulation program to defined contribution pensions to function as a.

In the case where the company has an inner-frame vertical-shift type pension system, a program for causing the computer to function as a horizontal split conversion unit for automatically converting the eligible pension into a horizontal split is further provided. The program for simulating a shift to a defined contribution pension according to any one of claims 8 to 12.

14. A computer-readable recording medium recording a simulation program for transition to a defined contribution pension according to any one of claims 8 to 13.