JP2004185473A - Chemical substance database, chemical substance management system having it, chemical substance information usage, and data analogy program - Google Patents

Chemical substance database, chemical substance management system having it, chemical substance information usage, and data analogy program Download PDF

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達郎 永井
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a chemical substance database, a chemical substance management system having it, a chemical substance information usage method, and a data analogy program capable of comprehensively using the chemical substance database and various support systems using it without constructing any in-house dedicated network and offering information effective to a new chemical substance and a mixture. <P>SOLUTION: This chemical substance management system 1 is constructed by integrating the chemical substance database 6 for a classification by chemical substance, a product composition database 7 for a classification by product, a test result database 8 storing test results about safety and the like of the chemical substances and the products, the various support systems 10-14 using these databases, and a data analogy means 15 analogizing a property of a new chemical substance or a product. The chemical substance management system 1 is stored or installed in a management server of a service provider to be available on the Internet. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学物質データベース及び該データベースを備えた化学物質管理システム、化学物質情報利用方法並びにデータ類推プログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
現在、国内で工業的に生産されている化学物質は約１０万種類におよび、その中には環境負荷の大きい数１００種類の化学物質が含まれている。それらの化学物質の製造、使用、運搬等に従事する事業者は、該化学物質の取り扱いに関して環境関連の規定等を遵守して化学物質を厳格に管理することが求められている。
【０００３】
化学物質を厳格に管理するためには事業者の各従業員が該化学物質の性状を把握する必要があり、そのためには化学物質に関する情報を蓄積したデータベースが必須である。しかしながら、化学物質データベースの構築には時間と労力を要し、また化学物質に関する専門知識を必要とするために各事業者が独自にデータベースを構築することは容易ではなく、また効率的ではない。そこで、データベース会社が独自に収集した各種データベースを事業者に提供するシステムが提案されている。
【０００４】
また、原料や中間製品に含まれる化学物質については製品安全データシート（ＭＳＤＳ：Ｍａｔｅｒｉａｌ Ｓａｆｅｔｙ Ｄａｔａ Ｓｈｅｅｔ）の作成が義務付けられているが、このＭＳＤＳには化学物質の名称、ＣＡＳ（Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ａｂｓｔｒａｃｔ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ）番号、構造、融点、沸点、引火点、比重等の物性値、危険性、毒性等の性状、取り扱い、貯蔵、廃棄上の注意事項、応急措置方法、適用法規等記載すべき項目が多く、ＭＳＤＳの作成には手間を要する。そこで、特開２００２−７３６３１号公報には、化学物質購入元業者などから提供された電子媒体に格納されたＭＳＤＳテキストデータから化学物質取扱情報や化学物質排出量集計に必要な情報のデータベース構築を簡単に行うことができる化学物質管理方法及び装置が開示されている。
【０００５】
また、環境関連の規定として、ＰＲＰＴ制度（Ｐｏｌｌｕｔａｎｔ Ｒｅｌｅａｓｅ ａｎｄ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｒｅｇｉｓｔｅｒ：特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律）が施行され、２００１年４月から実行されており、各事業者は事業所等で使用、販売している化学物質のうち、国が指定した有害化学物質を一定量以上取り扱っている場合には、化学物質の管理状況を記載した報告書や届出書等の書類を作成し、自治体等に提出しなければならないことが定められている。従来、この種の書類は、各事業所の専任者が環境関連の法令を参照しながら作成していた。
【０００６】
しかしながら、この種の書類の作成に際して参照すべき法令の種類が多く、また、法令の改正や法規制の細分化に伴い書類作成の負担が大きくなっていることから、法規制により自治体等に提出義務が課せられている書類の作成を支援するためのシステムも提案されている。例えば、特開２００１−２７３３８３号公報には、法規制により書類の提出義務が定められている対象物の管理状況を管理データとして登録した管理データベースと、法規制を登録した法規制データベースと、管理データベースに登録された管理データに関連する法規制を法規制データベースより検索する法規制検索手段と、法規制検索手段による検索結果に基づいて書類の作成支援を行う書類作成支援手段とを備えた環境関連書類作成支援システムが開示されている。
【０００７】
また、同様のシステムとして、特開２００２−９２０９２号公報には、材料或いは製品の成分組成情報をデータベース化した材料組成データベースと、法規により管理が必要とされる化学物質をリスト化した管理物質データベースとを少なくとも備え、製造工程で投入される材料或いは製品について材料組成データベースにより材料或いは製品を構成する化学物質を特定し、該特定した化学物質を管理物質データベースにより法規により管理を必要とする化学物質かどうかを特定して材料或いは製品を構成する化学物質を管理する化学物質総合管理システムに、特定された化学物質がその法規に基づいて管理が必要であるかを検索する機能を設けた化学物質管理システムが開示されている。
【０００８】
【特許文献１】
特開２００１−２７３３８３号公報（第３−５頁、第１図）
【特許文献２】
特開２００２−９２０９２号公報（第３−６頁、第１図）
【特許文献３】
特開２００２−７３６３１号公報（第６−１２頁、第１図）
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
このように化学物質の管理及び利用を容易にするために、データベースを提供するシステムやデータベースを利用して各種書類の作成を支援するシステム等が提案されているが、従来のシステムには以下に示す問題がある。
【００１０】
まず、第１の問題は、これらのシステムを事業者の各従業員が常時利用するには、事業者毎に上記データベースや上記システムを運用するためのネットワークやシステムを構築しなければならず、簡単にシステムを導入することができないということである。また、事業者毎にシステムを導入した場合には、データベースの更新作業やシステムの管理を行わなければならず、その維持にも多大な労力を必要とするという問題もある。
【００１１】
また、第２の問題は、上記データベースは各種事業を行っている事業者全般が利用できるように汎用的に構成されているために、必ずしも各々の事業者に適した構成とはなっていないということである。例えば、化学物質には単体として取り扱われるものもあれば、化学反応によって製造された化合物もあれば、複数の化学物質を混合した混合物もあり、特に混合物を取り扱う事業者にとっては混合物としての性状を把握することが求められるが、従来のデータベースは成分比率や不純物等の差異による性状の変化等の混合物特有の問題に対して有効な情報を提供することができない。
【００１２】
また、第３の問題は、従来のデータベースは既存の化学物質に関する情報を提供することを目的として作成されているため、化学物質の名称や各種キーワードを用いて該当する化学物質を検索することはできるが、新しい化学物質や混合物、製品に対して有効な情報を提供することはできず、新しい化学物質や混合物、製品を随時製造する事業者にとって有効なデータベースとはなっていないということである。
【００１３】
また、第４の問題は、化学物質は化学物質を取り扱う従業員の安全衛生の観点や、新しい化学物質の開発や化学物質を使用した場合のリスクの観点等、総合的に利用、管理されるべきであるが、上述したＭＳＤＳ作成支援システムや法規に基づく書類の作成を支援するシステムは化学物質を特定の目的で利用する場合に特化したシステムであり、多岐に渡る包括的なサービスを提供するシステムがないため、化学物質のデータベースが有効に利用されていないということである。
【００１４】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、自社内に専用のネットワークやシステムを構築することなく、化学物質データベースや該データベースを用いた各種支援システムを包括的に利用することができ、かつ、新しい化学物質や混合物に対しても有効な情報を提供することができる化学物質データベース及び該データベースを備えた化学物質管理システム、化学物質情報利用方法並びにデータ類推プログラムを提供することにある。
【００１５】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の化学物質データベースは、複数の化学物質に関する情報を記憶したデータベースであって、前記データベースは、化学物質毎に情報を分類した第１のデータベースと、複数の化学物質を含む製品毎に情報を分類した第２のデータベースと、前記化学物質又は前記製品の性状を確認するためのテストに関する情報を記録した第３のデータベースとを含むものである。
【００１６】
本発明においては、前記データベースには、各々の前記化学物質の構造を特定する情報を含み、前記構造特定情報は、他の化学物質の性状を類推する際の検索条件として利用される構成とすることができる。
【００１７】
また、本発明においては、前記データベースでは、成分の構成が同一であって成分の比率又は不純物の含有量が異なる混合物の各々に対して異なる識別番号が付与され、各々の前記混合物は異なる化学物質として管理される構成、又は、成分の構成が同一であって製造ロットが異なる混合物の各々に対して異なる識別番号が付与され、各々の前記混合物は異なる化学物質として管理される構成とすることができる。
【００１８】
また、本発明においては、前記データベースに、複数の化学物質で構成される混合物又は製品に含有される不純物に関する情報を含む構成とすることもできる。
【００１９】
本発明の化学物質管理システムは、データベースと、該データベースを利用してサービスを提供するための複数のシステムとがセットとしてインターネット上で利用可能に提供されるものであり、前記複数のシステムに、化学物質のリスクを金額に換算する機能を備える経済性評価システムを含むことが好ましい。
【００２０】
また、本発明の化学物質管理システムは、少なくとも、複数の化学物質に関する情報を記憶したデータベースと、前記データベースを利用して化学物質に関する書類の作成を支援するシステムと、前記データベースを利用して化学物質の環境負荷に関する評価を行うシステムと、前記データベースを利用して化学物質のリスクを金額に換算する機能を備える経済性評価システムとがセットとしてインターネット上で利用可能に提供されるものである。
【００２１】
本発明においては、前記化学物質管理システムに、予め記憶された基準データに基づいて、前記データベースに記憶された化学物質に関する情報を参照して、他の化学物質の性状を類推するデータ類推手段を構成とすることができ、前記データ類推手段は、第１の化学物質に関する情報の中から該化学物質の構造を特定する情報を抽出する手段と、予め記憶された抽出基準データを参照して、データベースの中から前記構造特定情報で特定される構造と同一の部分構造を少なくとも備える化学物質群を抽出し、該化学物質群の中から類推対象となる第２の化学物質を選択する手段と、予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段とを含むことが好ましい。
【００２２】
本発明の化学物質情報利用方法は、上記データベースと、該データベースを利用してサービスを提供するための複数のシステムとを含む化学物質管理システムをセットとしてインターネット上で利用可能に提供するものである。
【００２３】
また、本発明の化学物質情報利用方法は、少なくとも、複数の化学物質に関する情報を記憶したデータベースと、前記データベースを利用して化学物質に関する書類の作成を支援するシステムと、前記データベースを利用して化学物質の環境負荷に関する評価を行うシステムと、前記データベースを利用して化学物質のリスクを金額に換算する機能を備える経済性評価システムとを含む化学物質管理システムをセットとしてインターネット上で利用可能に提供するものである。
【００２４】
また、本発明の化学物質情報利用サービスは、上記化学物質利用方法を用いたサービスであって、前記サーバをアプリケーションサービスプロバイダーとして機能させ、インターネット接続機能を備え、予めブラウザがインストールされた端末を用いて前記化学物質管理システムを利用可能とするものである。
【００２５】
また、本発明のデータ類推プログラムは、コンピュータを、第１の化学物質に関する情報の中から該化学物質の構造を特定する情報を抽出する手段、予め記憶された抽出基準データを参照して、データベースの中から前記構造特定情報で特定される構造と同一の部分構造を少なくとも備える化学物質群を抽出し、前記化学物質群の中から類推対象となる第２の化学物質を選択する手段、予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段として機能させるものである。
【００２６】
また、本発明のデータ類推プログラムは、コンピュータを、有機物である第１の化学物質に対して、前記第１の化学物質の母核構造及び官能基を抽出する手段、データベースの中から、前記母核構造を少なくとも備える第１の化学物質群を抽出する手段、第１の化学物質群の中から、前記官能基を少なくとも備える第２の化学物質群を抽出する手段、前記第２の化学物質群の中から、有害性のある第３の化学物質群を抽出する手段、前記第３の化学物質群の中から、予め記憶された抽出基準データを参照して類推対象となる第２の化学物質を選択する手段、予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段、として機能させるものである。
【００２７】
また、本発明のデータ類推プログラムは、コンピュータを、無機物である第１の化学物質に対して、前記第１の化学物質の構成元素を抽出する手段、データベースの中から、前記構成元素を少なくとも備える第１の化学物質群を抽出する手段、前記第１の化学物質群の中から、有害性のある第２の化学物質群を抽出する手段、前記第２の化学物質群の中から、予め記憶された抽出基準データを参照して類推対象となる第２の化学物質を選択する手段、予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段、として機能させるものである。
【００２８】
また、本発明のデータ類推プログラムは、コンピュータを、混合物である第１の製品に対して、前記第１の製品の成分を抽出する手段、データベースの中から、前記成分の構成が略等しい第１の製品群を抽出する手段、前記第１の製品群の中から、有害性のある第２の製品群を抽出する手段、前記第２の製品群の中から、予め記憶された抽出基準データを参照して類推対象となる第２の製品を選択する手段、予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の製品の性状から前記第１の製品の性状を類推する手段、として機能させるものである。
【００２９】
このように本発明は、化学物質単体のみならず複数の化学物質を含む混合物や製品に対しても有効に利用できるように構成された複数種のデータベースと、該データベースを包括的に活用することができる各種システムとを統合した化学物質管理システムをサービス提供者のサーバに記憶又はインストールし、アプリケーションサービスプロバイダー（ＡＳＰ：Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｐｒｏｖｉｄｅｒ）としてインターネット上で利用可能とすることにより、事業者は化学物質管理システムを使用するための専用のネットワークやシステムを自社内に構築する必要がなく、化学物質に関連する様々なサービスの提供を受けることができる。また、化学物質管理システムに、データベースを用いて他の化学物質や混合物、製品の性状等を類推する機能を備えているため、既存の化学物質に関する情報を検索できるのは勿論のこと、新規化学物質や混合物、製品に対しても簡単かつ迅速に有効な情報を入手することができる。
【００３０】
【発明の実施の形態】
従来技術で示したように、化学物質の管理に際して、膨大な量の化学物質に関する情報を有効に利用できるように、化学物質データベースを提供したり、ＭＳＤＳの作成や法規制により提出が義務付けられた書類の作成を支援する各種支援システムを提供するサービスが提案されているが、このようなサービスの提供を受けるためには事業者が自社内にネットワークやシステムを構築する必要があり、日々更新される情報の管理やシステムの管理も事業者側で行わなければならず、簡単に利用できるものではなかった。更に、該データベースを利用した各種支援システムも特定の用途に特化したものであり、化学物質に関する情報を包括的に利用できるものではなかった。
【００３１】
また、従来のデータベースは既成の化学物質に関する情報を利用するためのものであり、新たな化学物質や混合物、製品等を利用する際に必要となる有効な情報を提供できるものではなかった。特に、写真感材を製造する事業者では、複数の化学物質を所定の成分比率で混合して新たな製品を製造する場合が多く、成分の比率や製品に微量に含有される不純物の量によって製品の性状が大きく異なってしまうため、成分が同じでその比率がわずかに異なる製品や製造ロットの異なる製品に対してその都度新たに性状を調査してデータベースを作成しなければならず、データベースを有効に利用することができなかった。
【００３２】
そこで本発明では、まず第１に、化学物質データベースを単に多数の化学物質の情報を記録するのではなく、化学物質毎に分類したデータベースと、製品毎に分類したデータベースと、化学物質の性状を確認するためのテスト結果を記憶するデータベース等の複数のデータベースで構成して複数の化学物質を含む製品に対しても有効に利用できるようにすると共に、特に写真感材の分野で利用される化学物質は主成分のみならず微量に混入している不純物の量によってその性状が著しく変化するという特質に鑑みて化学物質データベースを独自の項目で構成して利用しやすいデータベースを構築し、第２に、化学物質データベースと該データベースを利用する各種支援システム（ＭＳＤＳ作成システム、危険物輸送判定システム、製品アセスメントシステム、化成品リスクの経済性評価システム等）とを統合した化学物質管理システムをサービス提供者のサーバに記憶又はインストールし、インターネット上で利用可能とすることにより、事業者側でネットワークやシステムを新たに構築することなく化学物質に関する包括的なサービスの利用を可能とし、第３に、予め定めた基準及び手法に従って新規化学物質や混合物、製品の性状を類推する機能を化学物質管理システムに設けて既存の化学物質の検索のみならず新規化学物質や混合物、製品に対して迅速かつ簡単に情報を提供できるようにしている。以下、図面を参照して説明する。
【００３３】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る化学物質データベース及び該データベースを備えた化学物質管理システム、化学物質情報利用方法について、図１乃至図５を参照して説明する。図１は、本実施例の化学物質管理システムの一利用形態を模式的に示す図であり、図２は、化学物質管理システムの構成例を示すブロック図である。又、図３は、化学物質データベースの構成例を示す図であり、図４及び図５は、化学物質管理システムを用いた安全性試験業務の流れを示すフローチャート図である。
【００３４】
図１に示すように、本実施例の化学物質管理システム１の一利用形態として、化学物質データベースと該データベースを利用する各種支援システムとを統合した化学物質管理システム１を記憶又はインストールし、ＡＳＰとして利用可能に提供する管理サーバ２と、化学物質データベースの元となる化学物質に関する情報を提供し随時情報を更新するデータベース会社３と、化学物質管理システムを会社内で利用する１以上の事業者４（ここでは、事業者Ａ〜Ｃ）とがインターネット等の通信ネットワーク５を介して接続されている。なお、通信ネットワーク５は、有線でデータの通信を行う場合に限らず、無線、赤外線等を利用してデータの通信を行うものであってもよく、管理サーバ２は本実施例の化学物質管理システム１のみを実行するサーバとしても良いし、他のサービスを提供するサーバと兼用する構成としてもよい。
【００３５】
このようにＡＳＰとして化学物質管理システム１を提供することにより、化学物質管理システム１を導入するにあたって、事業者４は自社内に専用のシステムやネットワークを構成する必要がなくなり、インターネットに接続する環境を備え、ブラウザが予めインストールされた端末があれば化学物質管理システム１を利用することができ、事業者４の負荷を軽減することができる。
【００３６】
また、図２に示すように、管理サーバ２に記憶される化学物質管理システム１は、化学物質毎の性状等の情報（性状とは一般的に物質の性質及び状態を意味するが、本明細書では、これらに加えて化学物質の各種名称、危険性、有害性、関連する法令等の化学物質に関する情報を総称するものとする。）が記録された化学物質データベース６と、該データベースを利用して各種支援を行うシステム（例えば、ＭＳＤＳ及びラベルの作成支援を行うＭＳＤＳ作成システム１０、危険物の輸送方法、輸送容器、法規性情報等の輸送に関する書類の作成を支援する危険物輸送判定システム１１、化学物質の環境に対する適性を判断し、環境適性評価結果を出力する製品アセスメントシステム１２、化成品のリスクを金額に換算し経済性を評価する化成品リスクの経済性評価システム１３、化学物質の在庫を管理する在庫管理システム１４等）とを備えている。このようにデータベースと該データベースを利用する各種システムとをセットとして事業者４に提供することにより、事業者４は本実施例の化学物質管理システム１のみを利用すればよく、複数のサービス提供会社のシステムを導入した場合のようにシステムの整合を図る必要もなく、データベースと各種システムとを連携させて利用することができ便利である。
【００３７】
また、本実施例のデータベースには、化学物質毎の情報が記録された化学物質データベース６の他に、化学物質を利用した製品毎の情報が記録された製品組成データベース７と、各化学物質や各製品の安全性等を確認するために行う各種テストの結果が記録されたテスト結果データベース８とを含んでいる。なお、データベースとして製品組成データベース７を設けるのは、特に写真感材等の複数の化学物質を混合した製品を製造する場合に、製品を構成する成分の比率や製品に微量に含まれる不純物等の影響により基本成分が同じであっても製造ロット毎にその特性が変化するという特質を考慮して製品の管理を容易にするためである。また、テスト結果データベース８を設けるのは、製造ロット毎にその性状が変化する場合があることから、テスト結果を格納し、複数のテスト結果を総合的に勘案してその性状を特定することが好ましいと考えられるからである。データベースをこのような分類方法の異なる複数のデータベースで構成することにより、各種事業を行う事業者４に対して使い勝手のよいカスタマイズされたデータベースを提供することができる。
【００３８】
なお、化学物質データベース６、製品組成データベース７及びテスト結果データベース８は各事業者４が利用できるようにしてもよく、ＩＤ、パスワード等により特定の事業者４のみが利用できるようにしてもよく、また、製品組成データベース７やテスト結果データベース８は事業者４毎に特有な情報が記録されている場合があることから、これらのみを特定の事業者４のみが利用できるようにしてもよい。また、各データベースは事業者４の各従業員が自由に利用できるようにしてもよく、従業員毎にアクセスできるデータベースを設定する構成としてもよい。
【００３９】
また、化学物質の中には、単体で製造、使用される金属等の化学物質もあれば、複数の化学物質の化学反応により製造される化合物もあれば、複数の化学物質を混合した混合物もあり、事業者４毎に製造、使用する化学物質の種類は異なる。そこで、化学物質データベース６には各種事業者４が必要とする情報を網羅するように構成し、事業者４毎に使用する化学物質のみ（例えば、金属材料メーカの場合は金属材料のみ）を記録した事業者データベース９を別途構築できる構成とすることもできる。
【００４０】
また、化学物質データベース６を利用した各種支援システム１０〜１４は例示であり、化学物質管理システム１内に上記システムの全てを含む必要はなく、また、上記以外の化学物質データベース６を利用可能なシステムを含んでもよい。その場合において、本実施例の化学物質管理システム１は化学物質に関連する包括的なサービスを提供することを目的としていることから、少なくとも各種書類の作成を支援するシステムと化学物質を環境負荷の観点から評価するシステムと化学物質を経済性の観点から評価するシステムとを含むことが好ましい。また、本実施例においては、各事業者４は化学物質管理システム７に含まれるシステム全てを利用する必要はなく、各事業者４が必要とする任意のシステムのみを利用することができる。
【００４１】
上記化学物質データベース６は、単に化学物質の性状を記録するのみならず、混合物に関しても有効な情報が提供できるように、図３に示すように、独自の情報が記録されたテーブルを備えて構成されている。以下にその具体例を示す。
【００４２】
１．構造式テーブル６ａ：化学物質を推定するために利用される構造式（母核構造（官能基を含まない基本となる部分（例えば、ベンゼン環）の構造や母核構造に付加される官能基）、該構造式を特定するための付与された番号、化学式、分子量等の化学物質の構造に関する情報が記録されたテーブル、
２．分解、濃縮性テーブル６ｂ：化学物質に付与されたＩＤ（識別）番号、分解性、濃縮性等の環境負荷に関連する情報が記録されたテーブル、
３．危険性テーブル６ｃ：化学物質のＩＤ番号、引火性、発火性、爆発性、可燃性等の危険性に関する情報が記録されたテーブル、
４．有害性テーブル６ｄ：ＩＤ番号、急性毒性、刺激性、感作性、変異原生、慢性毒性等の毒性に関する情報が記録されたテーブル、
５．同義語テーブル６ｅ：化学物質のＩＤ番号、構造式テーブルで付与された構造式番号、該化学物質を使用する事業者が使用する社内略号、実用化番号、商品名、ＣＡＳ（Ｃｈｅｍｉｃａｌ Ａｂｓｔｒａｃｔ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ）番号等が関連付けて記録されたテーブル、
６，法規制テーブル６ｆ：化学物質のＩＤ番号、労働安全衛生法、化審法（化学物質の審査及び製造等の既成に関する法律）、毒劇物取締法、消防法等の法規制に関連する情報が記録されたテーブル、
７．届出テーブル６ｇ：ＩＤ番号、労働安全衛生法、化審法、ＴＳＣＡ（米国法）、ＥＩＮＥＣＳ（ＥＵ法）等に対する届出に関連する情報が記録されたテーブル、
８．環境適性テーブル６ｈ：ＩＤ番号、環境適性評価、ポイント計算等の環境適性を判断するための情報が記録されたテーブル、
９．物化性テーブル６ｉ：ＩＤ番号、沸点、融点、溶解性、臭気、溶解度等の物理的、化学的性質に関する情報が記録されたテーブル、
１０．不純物テーブル：混合物や製品に含有する不純物の名称、含有量等、不純物に関する情報が記録されたテーブル。
【００４３】
なお、図に示す化学物質データベース６に記録されるテーブルは例示であり、その全てを含む必要はなく、また、上記以外の項目を追加してもよく、各テーブルの分類方法、各テーブルに記録される項目も任意に設定することができるが、少なくとも化学物質の性状に関する情報の他に、化学物質の構造を特定する情報を含むことが好ましく、更に混入している不純物に関する情報を含むことが好ましい。
【００４４】
上記構成の化学物質データベース６、製品組成データベース７及びテスト結果データベース８の利用方法について、製品に使用する化学物質の安全性試験業務を例にして、図４及び図５のフローチャート図を参照して説明する。
【００４５】
まず、ステップＳ１０１で、化学物質管理システム１を使用する従業員等（以下、使用者と呼ぶ。）は製品の企画段階で製品に使用する化学物質の決定を行った後、使用者の端末に予めインストールされたブラウザを用いてインターネットを介して管理サーバ２にアクセスする。管理サーバ２は、必要に応じて所定のＩＤ、パスワードの入力を求めて使用者の認証を行った後、端末の表示手段上に化学物質管理システム１の画面を表示する。なお、化学物質管理システム１で通信されるデータは秘匿性の高いデータである場合が多いことからデータは所定の暗号化処理を施して通信されることが好ましく、ファイアウォール等により外部からの不正なアクセスを防止することが好ましい。
【００４６】
次に、ステップＳ１０２で、使用者は表示手段に表示される画面に従って化学物質データベース６を用いて製品に使用する化学物質の検索を行う。なお、端末の表示手段上に表示される画面の構成、検索方法等は特に限定されず、使用者が端末の操作手段を用いて化学物質の商品名やＣＡＳ番号等の化学物質を特定可能な情報を直接入力してもよく、画面上に表示される化学物質のリストの中から選択する構成としてもよい。
【００４７】
次に、ステップＳ１０３で、化学物質管理システム１は、使用者が指定した化学物質が化学物質データベース６に登録されているかを判断する。その際、化学物質データベース６中の同義語テーブル６ｅを参照して、使用者が指定した名称と同義語テーブル６ｅに記録されているいずれかの名称と一致する化学物質があるかを判断し、一致する化学物質がある場合は、ステップＳ１０５で化学物質データベース６又はテスト結果データベース８から安全性試験の履歴を調査し、履歴がある場合にはテスト履歴を読み出す。
【００４８】
一方、ステップＳ１０３で化学物質データベース６中に対応する化学物質が存在しない場合は新規化学物質と判断し、ステップＳ１０４で化学物質の性状（構造式、危険性、有害性、環境適性、法規制、物化性等）の入力を行い、化学物質データベース６への新規登録を行う。なお、第２の実施例で詳述するが、本実施例の化学物質管理システム１では、化学物質データベース６の構造式テーブル６ａに化学物質の構造に関する情報が記録されているため、この構造に関する情報を参照して各項目の情報が自動的に入力される構成とすることもできる。
【００４９】
次に、ステップＳ１０６で、化学物質データベース６の情報を参照して製品毎の使用化学物質の登録とテスト項目の設定を行い、製品組成データベース７に製品組成の登録を行う。ここで、従来の化学物質データベースの場合は、化学物質毎の情報はデータベースとして登録されているが、実際の管理においては、該化学物質がどのような製品にどのような形態で使用されているかが重要であり、製品に複数の化学物質が使用されている場合に単に化学物質毎にデータベースを構築しても製品自体の安全性等の評価を行うことができない。そこで、本実施例では、化学物質データベース６の他に製品組成データベース７を設け、製品と化学物質の関係を管理すると共に、化学物質の合成工程における最終物と中間体の関連も管理し、製品組成の一覧で参照できる情報の中に化学物質同士の関連が確認できるようにしている。
【００５０】
次に、ステップＳ１０７で製品情報を化学物質データベース６に登録し、化学物質データベース６からも製品情報が検索できるようにする。その後、ステップＳ１０８でテスト項目で定めた試験依頼票の受付を行う。
【００５１】
次に、ステップＳ１０９で、テストの開始処理を行う。具体的には、製品組成データベース７からテスト項目を読み出して、テスト結果データベース８に対してテスト単位にテストの開始を通達し、テスト結果データベース８へのレコードを追加する。
【００５２】
次に、ステップＳ１１０でテスト項目に関連する文献調査を行い、ステップＳ１１１で文献が存在する場合にはステップＳ１１２で該文献の調査結果をテスト結果としてテスト結果データベース８に登録する。また、ステップＳ１１１で文献が存在しない場合は、予め定められた手法に従ってテストを実施し、その結果をテスト結果データベース８に登録する。そして、ステップＳ１１４でテスト結果の判定を行い、テスト結果が信頼できない場合はステップＳ１１３に戻って再びテストを実施する。
【００５３】
次に、ステップＳ１１４でテスト結果が信頼できる場合及びステップＳ１１２で文献の調査結果をテスト結果として登録した後、ステップＳ１１５でテスト結果データベース８に記録されたデータを基に最終報告書を作成し、ステップＳ１１６でテストの終了日付けを入力してテストの最終処理を行う。
【００５４】
ここで、ステップＳ１０９のテスト開始からＳ１１６の最終報告書作成までのテストに関する情報は通常記録されることないが、複数の化学物質を混合した製品の場合には成分比率の違いや含有される不純物の量等によってテストの結果に違いが生じる場合があり、また、このような情報が製品の性状の特定や後に行うテストに際して重要な情報となることが多い。そこで、本実施例では化学物質データベース６とは別にテスト結果データベース８を設け、テストに関する情報を蓄積してテスト結果の信頼性を高めると共に有益な情報を提供することを可能としている。
【００５５】
その後、ステップＳ１１７で、今回のテスト結果と以前に行ったテスト結果とを比較し、今回のテスト結果をチャンピオンデータとして登録するかを判定し、登録する場合にはステップＳ１１８で化学物質データベース６に該チャンピオンデータを登録し、登録しない場合は、ステップＳ１１９で化学物質データベース６にコメントを追加する。
【００５６】
そして、ステップＳ１２０で、試験結果完了情報を化学物質データベース６に登録して一連の作業を終了する。なお、上記一連のテストに関して、化学物質管理システム１で、製品組成データベース７やテスト結果データベース８を参照してテストの進捗状況や報告書を定期的に出力する構成としてもよく、進捗を把握することにより製品企画を計画的に行うことができ好ましい。
【００５７】
このように、構造式に関する情報や不純物に関する情報等の独自の情報が記録された化学物質データベース６と、製品毎に分類された製品組成データベース７と、性状を確認するためのテストに関する情報を蓄えるテスト結果データベース８と、これらのデータベースを利用して各種書類の作成や評価を支援するシステムとを備える化学物質管理システム１を、サービス提供者の管理サーバ２に記憶又はインストールしてインターネット上で利用可能とすることにより、各事業者４の自社内に専用のシステムやネットワークが構築されていない場合であっても従業員等は各自の端末を用いて化学物質管理システム１を利用することができる。特に、複数の化学物質の混合物で製品を製造する事業者４にとっては製品組成データベース７によってデータの検索が容易となり、また、テスト結果データベース８によって安全性等の試験結果の信頼性を高め、混合物に関する有益な情報を得ることができる。更に、化学物質管理システム１の支援システムとして化学物質のリスクを金額に換算する経済性評価を可能とするシステムを含めることにより、化学物質に関する情報を単なる書類の作成にとどまらず製品の企画等にも利用することができ、化学物質管理システム１の利用価値を高めることができる。
【００５８】
なお、上記リスクの経済性評価システムとして、本願出願人の先願（特願２００１−１４５２０７号）に記載されたシステムが好適である。上記先願によれば、社会における企業等の経済活動により生じる環境の負荷に対してのコストを金額に算定し、定量的に求める仕組みを整備するために、事前に環境への影響の可能性を予測し、この影響が発生した場合のリスクの費用を予め算定し、環境会計へこれを含めて事前に費用算定し、これを元に種々の施策や投資判断への利用などを可能にする環境会計の環境リスクの算定コンピュータプログラム、環境会計の環境維持費用の管理システム及び管理方法が開示されている。
【００５９】
具体的には、先願記載の方法は、環境会計の環境維持費用の一つである環境リスク費用を算定する方法であって、１）算定しようとする「生活圏へ影響を与える因子」の該生活圏の人への「被爆量」を算定する工程、２）上記「被爆量」から「疾病確率」を算定する工程、３）上記「疾病確率」と該生活圏の人口分布から「疾病人口」を算定する工程、４）疾病被害者の「被害金額」を「疾病人口」に積算して「生活圏へ影響を与える因子」の「環境リスク」費用を算定する工程とを有することを特徴とするものであり、従前ではできなかった環境リスクの算定がそのリスク発生前にでき、環境会計へこれを含めて事前に費用算定できることから、例えば、企業などの「経済活動体」は、ある事業投資を行う際に事前にその環境会計面からのリスクを見ることができ、投資の判断材料とすることができる。また、現状事業における環境会計面では、事前に環境への影響の可能性を規模を含めて予測ができ、従って、「経済活動体」はこれを元にリスク発生を計画的に防止することが可能となり、「経済活動体」の活動自体が事前に環境に対して対応でき、結果として「経済活動体」のトータルコストの低減と社会的環境保護が同時に達成できるという効果が得られる。
【００６０】
［実施例２］
次に、本発明の第２の実施例に係る化学物質データベース及び該データベースを備えた化学物質管理システム、化学物質情報利用方法並びにデータ類推プログラムについて、図６乃至図９を参照して説明する。図６は、化学物質管理システムの構成を示すブロック図であり、図７は、化学物質管理システムに含まれるデータ類推手段の構成を示すブロック図である。また、図８及び図９は、データの類推手順を示すフローチャート図であり、図８は素材（単体の化学物質）、図９は製品（複数の化学物質の混合物）の場合を示している。なお、本実施例は、第１の実施例で示した化学物質管理システムを用いて新規化学物質や混合物、製品の性状を類推する方法について説明するものである。
【００６１】
すなわち、第１の実施例で示した化学物質管理システム１では、データベースとして化学物質毎の情報が記録された化学物質データベース６と、製品毎の情報が記録された製品組成データベース７と、新規化学物質や混合物、製品の性状を特定するための試験に関する情報が記録されたテスト結果データベース８とを備えることによって、特に複数の化学物質の混合物を利用する事業者４の利便性を向上させているが、例えば、写真感材の製造を行う事業者４の場合は、製品の基本となる成分は同じで成分比率を若干変化させることによって新規製品が製造される場合が多い。また、混合物の場合は製造段階において意図せずに混入される不純物の含有量によってもその性状が著しく変化する場合がある。
【００６２】
そのような場合に、新規製品を製造するたびに該製品に対する性状等を逐一調査したりテストを実施するのでは事業者の負担が大きくなる。そこで、図６に示すように本実施例の化学物質管理システム１には、第１の実施例の構成（データベース６〜９及び各種支援システム１０〜１４）に加えて、データ類推手段１５を設け、化学物質データベース６に記録された情報を参照して新規化学物質や混合物、製品の性状を類推できるようにしている。
【００６３】
具体的には、データ類推手段１５は、図７に示すように、性状を類推する化学物質や混合物、製品の構造上の特徴を抽出する特徴抽出手段１５ａと、抽出基準データを参照して、予め定められた手順に従って化学物質データベース６の中から該特徴を備えた化学物質群を抽出する類似化学物質抽出手段１５ｂと、該抽出基準データを記憶する抽出基準データ読み取り手段１５ｃと、類推基準データを参照して、予め定められた手順に従って抽出された類似化学物質の性状から化学物質の性状を類推する類推手段１５ｄと、該類推基準データを記憶する類似基準データ読み取り手段１５ｅとを備え、新規化学物質や混合物、製品に対してもデータベースを有効に利用できるようにしている。
【００６４】
なお、ここでは抽出基準データ及び判定基準データをデータ類推手段１５中に記憶する構成としているが、これらの基準データを化学物質データベース６に記録し、適宜化学物質データベース６から読み取る構成としてもよい。また、上記各手段はハードウェアとして構成されていてもよく、コンピュータを上記各手段として機能させるデータ類推プログラムとして管理サーバ２にインストールされていてもよい。
【００６５】
上記構成のデータ類推手段１５を用いて、素材（単体の化学物質）のデータを類推する具体的手順について図８のフローチャート図を参照して説明する。
【００６６】
まず、第１の実施例で示した安全性試験の場合と同様に、事業者４の従業員は各自の端末にインストールされたブラウザを用いて通信ネットワーク５を介して管理サーバ２にアクセスし、所定のＩＤ、パスワード等を入力して認証を行った後、端末の表示手段上に化学物質管理システムの画面を表示する。次に、表示手段に表示される画面に従って性状の類推を行う化学物質や素材（以下、化学物質Ａと呼ぶ。）に関する情報を入力する。入力する情報としては少なくとも該化学物質の構造や組成を特定することができる情報（構造式番号や構造式の名称、化学物質の名称、化学式等）を含むことが好ましい。
【００６７】
次に、ステップＳ２０１で、特徴抽出手段１５ａを用いて化学物質Ａが有機物であるか無機物であるかを判定し、有機物の場合は、ステップＳ２０２で化学物質Ａの構造を分析し、化学構造の基幹となる構造（母核構造と呼ぶ。）と、反応性を示す置換基（官能基とその他の部分）とを抽出する。
【００６８】
次に、ステップＳ２０３で化学物質データベース６の構造式テーブル６ａ及び抽出基準データ読み取り手段１５ｃに記憶された抽出基準データを参照して、例えば表１に示す手法（番号１〜３）を用いて、化学物質データベース６の中から抽出した母核構造をその構造式に有する化学物質群（化学物質群Ｘとする。）を抽出し、ステップＳ２０４で、化学物質群Ｘの中から化学物質Ａと同じ官能基を有する化学物質群（化学物質群Ｙとする。）を抽出し、更にステップＳ２０５で、化学物質群Ｙの中から有害性が明確である化学物質群（化学物質群Ｚとする。）を抽出する。
【００６９】
次に、ステップＳ２０６で、化学物質群Ｚの中から性状を類推する対象となる化学物質（化学物質Ｂと呼ぶ。）を選択する。そして、ステップＳ２０７で、類似基準データ読み取り手段１５ｅに記憶された類似基準データを参照して、例えば表２に示す手法（番号１〜５）を用いて、化学物質Ｂの性状から化学物質Ａの性状を類推する。
【００７０】
また、ステップＳ２０１で化学物質Ａが無機物と判定された場合は、ステップＳ２０８で、特徴抽出手段１５ａを用いて化学物質Ａの成分を分析し、化学物質Ａを構成する元素を抽出する。
【００７１】
次に、ステップＳ２０９で化学物質データベース６の構造式テーブル６ａ及び抽出基準データ読み取り手段１５ｃに記憶された抽出基準データを参照して、例えば表１に示す手法（番号４〜５）を用いて、化学物質データベース６の中から抽出した元素を有する化学物質群（化学物質群Ｙとする。）を抽出し、ステップＳ２１０で、化学物質群Ｙの中から有害性が明確である化学物質群（化学物質群Ｚとする。）を抽出する。
【００７２】
次に、ステップＳ２１１で、化学物質群Ｚの中から性状を類推する対象となる化学物質（化学物質Ｂと呼ぶ。）を選択する。そして、ステップＳ２１２で、類似基準データ読み取り手段１５ｅに記憶された類似基準データを参照して、例えば表２に示す手法（番号６）を用いて、化学物質Ｂの性状から化学物質Ａの性状を類推する。
【００７３】
【表１】

Figure 2004185473
【００７４】
【表２】
Figure 2004185473
【００７５】
次に、製品（処理剤やインクジェットインク等の複数の化学物質の混合物）の性状を類推する具体的手順について図９のフローチャート図を参照して説明する。
【００７６】
まず、ステップＳ３０１で、特徴抽出手段１５ａを用いて性状を類推する製品（製品Ａと呼ぶ。）を分析し、製品Ａを構成する成分を抽出する。
【００７７】
次に、ステップＳ３０２で化学物質データベース６の構造式テーブル６ａ及び抽出基準データ読み取り手段１５ｃに記憶された抽出基準データを参照して、例えば表３に示す手法を用いて、化学物質データベース６の中から抽出した成分の種類が共通あるいは近い製品群（製品群Ｘとする。）を抽出し、ステップＳ３０３で、製品群Ｘの中から有害性が明確である製品群（製品群Ｙとする。）を抽出する。
【００７８】
次に、ステップＳ３０４で、製品群Ｙの中から性状を類推する対象となる製品（製品Ｂと呼ぶ。）を選択する。そして、ステップＳ３０５で、類似基準データ読み取り手段１５ｅに記憶された類似基準データを参照して、例えば表４及び表５に示す手法を用いて、製品Ｂの性状から製品Ａの性状を類推する。
【００７９】
【表３】
Figure 2004185473
【００８０】
【表４】
Figure 2004185473
【００８１】
【表５】
Figure 2004185473
【００８２】
なお、上記表１から表５に示す手法は本願発明者の経験及び知見によって得られたものであり、特に有機物に関して、母核、官能基、炭素数、酸／アルカリのｐＨ、アルキル基の長さ、危険有害性決定因子、有害性を指標とする手法、無機物に関して、含有元素、イオン性、危険有害性決定因子、有害性を指標とする手法、混合物に関して、成分組成、各成分の含有率の差の範囲、危険有害性決定因子の含有率の差の範囲、有害性を指標とする手法は、本願発明者が案出した新規な手法である。
【００８３】
このように、新規の化学物質や混合物、製品の性状を特定するに際して、データ類推手段１５を用いて、類似化学物質や類似製品を抽出し、これらから新規化学物質や混合物、製品の性状を類推することにより、事業者は新規化学物質や混合物、製品がどのような性状を有するかを迅速に判断することができ、データベースの利用価値を高めることができる。また、新規化学物質や混合物、製品をデータベースに登録する際に一つ一つの項目を順次調査する手間を省くことができ、特に混合物を取り扱う事業者にとってはデータベース作成の負荷を軽減することができる。
【００８４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の化学物質データベース及び該データベースを備えた化学物質管理システム、化学物質情報利用方法並びにデータ類推プログラムによれば下記記載の効果を奏する。
【００８５】
本発明の第１の効果は、システムやネットワークを新規に構築することなく化学物質に関する情報を利用することができるということである。
【００８６】
その理由は、本発明の化学物質管理システムは、サービス提供者の管理サーバに記録又はインストールされており、事業者はインターネットへの接続が可能でブラウザがインストールされている端末があれば該化学物質管理システムを利用することができるからである。
【００８７】
また、本発明の第２の効果は、化学物質に関する情報を包括的に利用することができるということである。
【００８８】
その理由は、本発明の化学物質管理システムには、化学物質のデータベースと、該データベースを利用する各種システム（特に、ＭＳＤＳ作成システム等の書類作成支援システム、製品アセスメントシステム等の環境負荷を調査するシステム、化成品リスクの経済性評価システム等の化学物質を利用する場合のリスクを金額に換算する経済性評価システム等）が含まれているため、本化学物質管理システムのみで化学物質に関する包括的な処理を行うことができるからである。
【００８９】
また、本発明の第３の効果は、特に混合物を取り扱う事業者の利便性を向上させることができるということである。
【００９０】
その理由は、本発明の化学物質管理システムには、データベースとして、化学物質毎に分類した化学物質データベースと、製品毎に分類した製品組成データベースと、安全性等のテストに関する情報を記録したテスト結果データベースとを備え、これらのデータが互いに関連して記録されているため、複数の化学物質からなる製品の性状も簡単に検索することができ、また、テスト結果を利用して成分組成や不純物含有量が性状に及ぼす影響等について有益な情報を得ることができるからである。
【００９１】
また、本発明の第４の効果は、新規化学物質や混合物、製品に対しても迅速かつ簡単に性状を特定することができるということである。
【００９２】
その理由は、化学物質データベースに化学物質の構造に関する情報が記録されており、また、化学物質管理システムにデータ類推手段を備え、該データ類推手段では、予め定めた手順や経験則に基づいてデータベースの中から新規化学物質や混合物、製品に類似する物質を抽出し、該物質の性状から新規化学物質や混合物、製品の性状を類推することができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例に係る化学物質管理システムの一利用形態を模式的に示す図である。
【図２】本発明の第１の実施例に係る化学物質管理システムの構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の第１の実施例に係る化学物質データベースの構成の一例を示す図である。
【図４】本発明の第１の実施例に係る安全性試験業務の流れを示すフローチャート図である。
【図５】本発明の第１の実施例に係る安全性試験業務の流れを示すフローチャート図である。
【図６】本発明の第２の実施例に係る化学物質管理システムの構成を示すブロック図である。
【図７】本発明の第２の実施例に係る化学物質管理システムに備えるデータ類推手段の構成を示すブロック図である。
【図８】本発明の第２の実施例に係る新規化学物質（単体）の性状を類推する手順を示すフローチャート図である。
【図９】本発明の第２の実施例に係る新規製品（混合物）の性状を類推する手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
１ 化学物質管理システム
２ 管理サーバ
３ データベース会社
４ システム利用会社
５ 通信ネットワーク
６ 化学物質データベース
６ａ〜６ｊ テーブル
７ 製品組成データベース
８ テスト結果データベース
９ 事業者データベース
１０ ＭＳＤＳ作成システム
１１ 危険物輸送判定システム
１２ 製品アセスメントシステム
１３ 化成品リスクの経済性評価システム
１４ 在庫管理システム
１５ データ類推手段
１５ａ 特徴抽出手段
１５ｂ 類似化学物質抽出手段
１５ｃ 抽出基準データ読み取り手段
１５ｄ 類推手段
１５ｅ 類推基準データ読み取り手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a chemical substance database, a chemical substance management system including the database, a method of using chemical substance information, and a data analogy program.
[0002]
[Prior art]
At present, there are about 100,000 kinds of chemical substances industrially produced in Japan, including hundreds of chemical substances having a large environmental load. Businesses engaged in the production, use, transportation, and the like of such chemical substances are required to strictly manage the chemical substances in compliance with environmental regulations and the like regarding the handling of the chemical substances.
[0003]
In order to strictly manage chemical substances, it is necessary for each employee of the business to grasp the properties of the chemical substances. For that purpose, a database in which information on the chemical substances is accumulated is essential. However, it takes time and effort to build a chemical substance database, and it is not easy and efficient for each business operator to build its own database due to the need for chemical substance expertise. Therefore, a system has been proposed in which various databases independently collected by a database company are provided to a business operator.
[0004]
For chemical substances contained in raw materials and intermediate products, it is required to prepare a Material Safety Data Sheet (MSDS). The MSDS includes the names of chemical substances and CAS (Chemical Abstract Services) numbers. There are many items to be described, such as physical properties such as structure, melting point, boiling point, flash point, specific gravity, properties such as danger and toxicity, handling, storage, disposal precautions, emergency measures, applicable regulations, etc. Creation takes time. Therefore, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-73631 discloses a database construction of chemical substance handling information and information necessary for totaling chemical substance emissions from MSDS text data stored in an electronic medium provided by a chemical substance purchaser or the like. A chemical substance management method and apparatus that can be easily performed is disclosed.
[0005]
In addition, as a provision related to the environment, the PRPT system (Pollutant Release and Transfer Register: Act on Understanding of Emissions of Specific Chemical Substances into the Environment and Promotion of Improvement of Management) was enforced and implemented in April 2001. If a company handles a certain amount or more of hazardous chemicals specified by the government among the chemicals used and sold at business sites, etc., It is stipulated that documents such as notification forms must be prepared and submitted to local governments. Heretofore, this type of document has been prepared by a person in charge of each business site with reference to environmental laws and regulations.
[0006]
However, because there are many types of laws and regulations that should be referred to when preparing this type of documents, and the burden of preparing documents has increased due to the revision of laws and the fragmentation of laws and regulations, submission to local governments etc. is required by laws and regulations. Systems have also been proposed to assist with the creation of mandatory documents. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-273383 discloses a management database in which the management status of an object for which a document is obligated to be submitted by law is registered as management data, a regulation database in which regulation is registered, and a management database. An environment provided with a law / regulation search unit for searching for a law / regulation related to management data registered in a database from a law / regulation database, and a document creation support unit for supporting creation of a document based on a search result by the law / regulation search unit. A related document creation support system is disclosed.
[0007]
Further, as a similar system, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-92092 discloses a material composition database in which component composition information of a material or a product is made into a database, and a managed substance database in which chemical substances that need to be managed according to laws and regulations are listed. Chemical substances that require the material or product input in the manufacturing process to be specified in the material composition database to identify the chemical substance that constitutes the material or product, and that the specified chemical substance needs to be managed in accordance with the regulations by the managed substance database Chemical substances with a function to search whether the specified chemical substances need to be managed based on the laws and regulations in the comprehensive chemical substance management system that manages the chemical substances that make up the material or product by specifying whether A management system is disclosed.
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2001-273383 A (page 3-5, FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP-A-2002-92092 (page 3-6, FIG. 1)
[Patent Document 3]
JP-A-2002-73631 (pages 6 to 12, FIG. 1)
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
In order to facilitate the management and use of chemical substances, a system that provides a database and a system that supports the creation of various documents using the database have been proposed. There is a problem shown.
[0010]
First, the first problem is that in order for each employee of a business to use these systems at all times, it is necessary to construct a network and a system for operating the database and the system for each business. This means that the system cannot be easily introduced. In addition, when a system is introduced for each business operator, there is a problem that updating work of the database and management of the system must be performed, and maintenance thereof requires a great deal of labor.
[0011]
A second problem is that the database is not generally suitable for each business, because the database is configured for general use so that it can be used by all businesses performing various businesses. That is. For example, some chemicals are treated as a single substance, some are compounds produced by chemical reactions, and some are mixtures of multiple chemicals. Although it is required to grasp, the conventional database cannot provide effective information for a problem peculiar to a mixture such as a change in properties due to a difference in a component ratio or an impurity.
[0012]
The third problem is that conventional databases are created to provide information on existing chemical substances, so it is not possible to search for relevant chemical substances using chemical substance names and various keywords. Yes, but it cannot provide valid information for new chemicals, mixtures, and products, and is not a valid database for businesses that manufacture new chemicals, mixtures, or products from time to time. .
[0013]
The fourth problem is that chemical substances are comprehensively used and managed from the viewpoint of the safety and health of employees who handle chemical substances, the development of new chemical substances, and the risk of using chemical substances. As mentioned above, the above-mentioned MSDS creation support system and the system that supports the creation of documents based on laws and regulations are systems specialized for the use of chemical substances for specific purposes, providing a wide variety of comprehensive services This means that the database of chemical substances is not being used effectively because there is no system to do so.
[0014]
The present invention has been made in view of the above problems, and its main purpose is to include a chemical substance database and various support systems using the database without building a dedicated network or system in-house. Chemical substance database that can be used in an efficient manner and can provide effective information even for new chemical substances and mixtures, a chemical substance management system equipped with the database, a method of using chemical substance information, and data analogy To provide a program.
[0015]
[Means to solve the problem]
In order to achieve the above object, a chemical substance database of the present invention is a database storing information on a plurality of chemical substances, wherein the database includes a first database in which information is classified for each chemical substance, and a plurality of chemical substances. It includes a second database in which information is classified for each product containing a substance, and a third database in which information on a test for confirming the properties of the chemical substance or the product is recorded.
[0016]
In the present invention, the database includes information that specifies the structure of each of the chemical substances, and the structure specifying information is used as a search condition when estimating the properties of other chemical substances. be able to.
[0017]
Also, in the present invention, in the database, different identification numbers are given to each of the mixtures having the same composition of components and different component ratios or impurity contents, and each of the mixtures has a different chemical substance. Or a configuration in which the components have the same composition and different production lots are assigned different identification numbers to the respective mixtures, and each of the mixtures is managed as a different chemical substance. it can.
[0018]
Further, in the present invention, the database may include information on impurities contained in a mixture or a product composed of a plurality of chemical substances.
[0019]
The chemical substance management system of the present invention is a system in which a database and a plurality of systems for providing a service using the database are provided so as to be available on the Internet as a set. It is preferable to include an economic evaluation system having a function of converting the risk of a chemical substance into a monetary value.
[0020]
Further, the chemical substance management system of the present invention includes at least a database storing information on a plurality of chemical substances, a system for supporting creation of documents on the chemical substances using the database, and a chemical using the database. A system for evaluating the environmental load of a substance and an economic evaluation system having a function of converting the risk of a chemical substance into a monetary value using the database are provided as a set that can be used on the Internet.
[0021]
In the present invention, the chemical substance management system, based on reference data stored in advance, by referring to information on chemical substances stored in the database, data analogization means for analogizing the properties of other chemical substances. The data analogization means may include a means for extracting information for specifying the structure of the first chemical substance from the information on the first chemical substance, and reference to pre-stored extraction reference data. Means for extracting a chemical substance group having at least the same partial structure as the structure specified by the structure identification information from the database, and selecting a second chemical substance to be inferred from the chemical substance group, It is preferable to include means for estimating the property of the first chemical substance from the property of the second chemical substance with reference to analogy reference data stored in advance.
[0022]
The chemical substance information utilization method of the present invention provides a chemical substance management system including the above-mentioned database and a plurality of systems for providing services using the database as a set so as to be usable on the Internet. .
[0023]
Further, the chemical substance information utilizing method of the present invention comprises at least a database storing information relating to a plurality of chemical substances, a system supporting creation of documents relating to chemical substances using the database, and utilizing the database. A chemical substance management system including a system for evaluating the environmental load of chemical substances and an economic evaluation system having a function of converting risks of chemical substances into amounts using the database is now available on the Internet as a set. To provide.
[0024]
Further, the chemical substance information utilizing service of the present invention is a service using the chemical substance utilizing method, wherein the server functions as an application service provider, has an Internet connection function, and uses a terminal in which a browser is installed in advance. Thus, the chemical substance management system can be used.
[0025]
In addition, the data analogy program of the present invention is a program for causing a computer to extract information for specifying the structure of a first chemical substance from information relating to the first chemical substance, and to a database by referring to pre-stored extraction reference data. Means for extracting a group of chemical substances having at least the same partial structure as the structure specified by the structure specifying information from among the groups, and selecting a second chemical substance to be inferred from the group of chemical substances, previously stored With reference to the analogy inference reference data thus obtained, the function as a means for estimating the property of the first chemical substance from the property of the second chemical substance is provided.
[0026]
Further, the data analogy program of the present invention provides a computer for extracting a mother nucleus structure and a functional group of the first chemical substance from a first chemical substance which is an organic substance, from a database. Means for extracting a first chemical substance group having at least a core structure, means for extracting a second chemical substance group having at least the functional group from the first chemical substance group, and the second chemical substance group Means for extracting a harmful third chemical substance group from among the above, and a second chemical substance to be inferred from the third chemical substance group by referring to extraction reference data stored in advance. And a means for estimating the property of the first chemical substance from the property of the second chemical substance with reference to analogy reference data stored in advance.
[0027]
In addition, the data analogy program of the present invention includes a computer for extracting a constituent element of the first chemical substance with respect to the first chemical substance that is an inorganic substance, and at least the constituent element from a database. Means for extracting a first chemical substance group, means for extracting a harmful second chemical substance group from the first chemical substance group, and storing in advance from the second chemical substance group Means for selecting a second chemical substance to be inferred by referring to the extracted extraction reference data, and referring to prestored analogous reference data to determine the first chemical substance from the properties of the second chemical substance Function as a means for estimating the properties of
[0028]
Further, the data analogy program of the present invention provides a computer which, for a first product which is a mixture, means for extracting components of the first product from a database and a first product having substantially the same composition of the components from a database. Means for extracting a group of products, means for extracting a harmful second product group from the first product group, and extracting pre-stored extraction reference data from the second product group. Function as means for selecting a second product to be referred to by analogy and means for estimating the property of the first product from the property of the second product by referring to analogy reference data stored in advance; It is to let.
[0029]
As described above, the present invention provides a plurality of databases configured so as to be able to be effectively used not only for a single chemical substance but also for a mixture or a product containing a plurality of chemical substances, and to comprehensively utilize the database. By storing or installing a chemical substance management system integrated with various systems that can be used on a service provider's server and making it available on the Internet as an application service provider (ASP), the business entity can use the chemical substance management system. There is no need to build a dedicated network or system for using the management system in-house, and various services related to chemical substances can be provided. In addition, the chemical substance management system has a function to infer the properties of other chemical substances, mixtures, and products using a database, so that information on existing chemical substances can be searched, as well as new chemical substances. Effective information can be obtained easily and quickly for substances, mixtures and products.
[0030]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
As shown in the prior art, when managing chemical substances, a chemical substance database was provided so that a huge amount of information on chemical substances could be used effectively, and the submission of MSDS was required by law and regulations. Services have been proposed that provide various support systems to support the creation of documents.However, in order to receive such services, it is necessary for businesses to build networks and systems within their own companies, and they are updated daily. Information management and system management also had to be performed by the business operator, and it was not easy to use. Furthermore, various support systems using the database are also specialized for specific applications, and cannot comprehensively use information on chemical substances.
[0031]
Further, the conventional database is for using information on existing chemical substances, and cannot provide effective information necessary for using new chemical substances, mixtures, products, and the like. In particular, businesses that manufacture photographic materials often produce new products by mixing multiple chemical substances at a predetermined component ratio, and depending on the component ratio and the amount of impurities contained in the product in trace amounts. Because the properties of products are greatly different, it is necessary to create new databases by investigating new properties each time for products with the same components but slightly different ratios or products with different production lots. It could not be used effectively.
[0032]
Therefore, in the present invention, first, instead of simply recording information on a large number of chemical substances in the chemical substance database, a database classified for each chemical substance, a database classified for each product, and a property of the chemical substance are described. It consists of a plurality of databases, such as a database that stores test results for confirmation, so that it can be used effectively for products containing a plurality of chemical substances. In view of the fact that the properties of substances vary significantly depending on the amount of impurities mixed in in trace amounts, as well as the main components, the chemical substance database was constructed with its own items to construct an easy-to-use database. , Chemical substance database and various support systems using the database (MSDS creation system, dangerous goods transportation judgment system, product assessment System or chemical substance risk economic evaluation system) is stored or installed on the server of the service provider and made available on the Internet. Third, a comprehensive management service for chemical substances can be used without newly building a chemical substance management system. Thirdly, the function of estimating the properties of new chemical substances, mixtures, and products according to predetermined standards and methods will be added to the chemical substance management system. In addition to searching for existing chemical substances, information on new chemical substances, mixtures, and products can be provided quickly and easily. Hereinafter, description will be made with reference to the drawings.
[0033]
【Example】
In order to explain the above-mentioned embodiment of the present invention in more detail, a chemical substance database according to one embodiment of the present invention, a chemical substance management system provided with the database, and a method of using chemical substance information will be described with reference to FIGS. This will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a diagram schematically illustrating one use form of the chemical substance management system according to the present embodiment, and FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration example of the chemical substance management system. FIG. 3 is a diagram showing a configuration example of a chemical substance database, and FIGS. 4 and 5 are flow charts showing a flow of a safety test operation using the chemical substance management system.
[0034]
As shown in FIG. 1, as one use form of the chemical substance management system 1 of the present embodiment, a chemical substance management system 1 in which a chemical substance database and various support systems using the database are integrated is stored or installed, and ASP A management server 2 that provides the information as chemicals, a database company 3 that provides information on the chemical substance that is the basis of the chemical substance database, and updates the information as needed, and one or more businesses that use the chemical substance management system within the company. 4 (here, businesses A to C) are connected via a communication network 5 such as the Internet. The communication network 5 is not limited to the case of performing data communication by wire, but may be of a type that performs data communication using wireless communication, infrared communication, or the like. The server that executes only the system 1 may be used, or the server may be used as a server that provides other services.
[0035]
By providing the chemical substance management system 1 as an ASP in this way, when introducing the chemical substance management system 1, the business entity 4 does not need to configure a dedicated system or network in the company, and an environment for connecting to the Internet. If there is a terminal in which a browser is installed in advance, the chemical substance management system 1 can be used, and the load on the business operator 4 can be reduced.
[0036]
As shown in FIG. 2, the chemical substance management system 1 stored in the management server 2 stores information such as properties of each chemical substance (property generally means properties and states of the substance. In this document, in addition to these, information on chemical substances such as various names of chemical substances, dangers, harmfulness, related laws and regulations, etc. shall be collectively referred to.) (For example, an MSDS creation system 10 that assists in the creation of MSDS and labels, a dangerous goods transport determination system that supports the creation of documents related to the transport of dangerous goods, transportation methods, transport containers, regulatory information, etc.) 11. A product assessment system that judges the suitability of chemical substances for the environment and outputs the results of environmental suitability evaluation. 12. Converts the risks of chemical products into monetary values and evaluates the economic efficiency. Goods risk of economic evaluation system 13 includes an inventory management system 14, etc.) and for managing the inventory of chemicals. By providing the database 4 and various systems using the database as a set to the business entity 4 as described above, the business entity 4 only needs to use the chemical substance management system 1 of the present embodiment, and a plurality of service providers. The system does not need to be coordinated as in the case of introducing this system, and the database and various systems can be used in cooperation with each other, which is convenient.
[0037]
Further, in the database of this embodiment, in addition to the chemical substance database 6 in which information for each chemical substance is recorded, a product composition database 7 in which information for each product using the chemical substance is recorded, It includes a test result database 8 in which the results of various tests performed for confirming the safety and the like of each product are recorded. It should be noted that the product composition database 7 is provided as a database, especially when a product in which a plurality of chemical substances such as photographic materials are mixed is manufactured, such as the ratio of components constituting the product and impurities such as trace amounts contained in the product. This is to facilitate the management of products in consideration of the characteristic that even if the basic components are the same due to the influence, the characteristics change for each production lot. The test result database 8 is provided because the properties may change for each manufacturing lot. Therefore, it is necessary to store the test results and specify the properties by comprehensively considering a plurality of test results. This is because it is considered preferable. By configuring the database with a plurality of databases having different classification methods, it is possible to provide an easy-to-use customized database to the business operators 4 that perform various businesses.
[0038]
The chemical substance database 6, the product composition database 7, and the test result database 8 may be made available to each company 4 or may be made available only to a specific company 4 using an ID, a password, or the like. In addition, since the product composition database 7 and the test result database 8 may record unique information for each of the businesses 4, only these may be made available only to the specific business 4. Further, each database may be freely used by each employee of the company 4 or a database that can be accessed for each employee may be set.
[0039]
In addition, among chemical substances, there are chemical substances such as metals that are manufactured and used alone, compounds that are produced by a chemical reaction of a plurality of chemical substances, and a mixture of a plurality of chemical substances. There are different types of chemical substances to be manufactured and used for each of the businesses 4. Therefore, the chemical substance database 6 is configured to cover the information required by various businesses 4 and records only the chemical substances used for each business 4 (for example, only metal materials in the case of a metal material maker). It is also possible to adopt a configuration in which the established company database 9 can be separately constructed.
[0040]
Further, the various support systems 10 to 14 using the chemical substance database 6 are examples, and it is not necessary to include all of the above-described systems in the chemical substance management system 1, and the chemical substance database 6 other than the above can be used. A system may be included. In such a case, since the chemical substance management system 1 of the present embodiment aims to provide comprehensive services related to chemical substances, at least a system for supporting the creation of various documents and a It is preferable to include a system that evaluates from a viewpoint and a system that evaluates a chemical substance from an economic viewpoint. Further, in the present embodiment, each enterprise 4 does not need to use all the systems included in the chemical substance management system 7, and can use only any system required by each enterprise 4.
[0041]
The chemical substance database 6 is provided with a table in which unique information is recorded as shown in FIG. 3 so as to not only record the properties of the chemical substances but also provide effective information on the mixture. Have been. Specific examples are shown below.
[0042]
1. Structural formula table 6a: Structural formula used for estimating a chemical substance (mother nucleus structure (structure of basic portion not containing a functional group (for example, benzene ring) or functional group added to the mother nucleus structure)) A table in which information on the structure of a chemical substance such as a number assigned to identify the structural formula, a chemical formula, and a molecular weight is recorded;
2. Decomposition / concentration table 6b: a table in which information relating to environmental load such as ID (identification) number assigned to a chemical substance, decomposability, concentration, etc. is recorded.
3. Danger table 6c: a table in which information on the dangers such as chemical substance ID numbers, flammability, flammability, explosiveness, and flammability is recorded.
4. Hazard table 6d: a table in which information on toxicity such as ID number, acute toxicity, irritation, sensitization, mutagenicity, chronic toxicity, etc. is recorded,
5. Synonym table 6e: ID number of chemical substance, structural formula number assigned in structural formula table, in-house abbreviation, commercialization number, product name, CAS (Chemical Abstract Services) number used by the business operator using the chemical substance Table recorded in association with
6. Legal / Regulation Table 6f: Relevant to laws and regulations such as chemical substance ID numbers, Occupational Safety and Health Law, Chemical Substances Control Law (law on the establishment of chemical substances examination and production), Poisonous Substances Control Law, Fire Service Law, etc. A table with information recorded,
7. Notification table 6g: a table in which information related to the notification for the ID number, the Industrial Safety and Health Law, the Chemical Substances Control Law, TSCA (US law), EINECS (EU law), etc. is recorded.
8. Environmental suitability table 6h: a table in which information for determining environmental suitability such as an ID number, environmental suitability evaluation, and point calculation is recorded.
9. Physical property table 6i: a table in which information on physical and chemical properties such as an ID number, a boiling point, a melting point, solubility, an odor, and a solubility is recorded;
10. Impurity table: A table in which information on impurities such as the names and contents of impurities contained in mixtures and products is recorded.
[0043]
It should be noted that the tables recorded in the chemical substance database 6 shown in the figure are examples, and it is not necessary to include all of them, and items other than the above may be added. The items to be performed can also be set arbitrarily, but it is preferable to include, at least in addition to the information on the properties of the chemical substance, information specifying the structure of the chemical substance, and further include information on the contaminating impurities. preferable.
[0044]
The usage of the chemical substance database 6, the product composition database 7, and the test result database 8 having the above configuration will be described with reference to the flowcharts of FIGS. explain.
[0045]
First, in step S101, an employee or the like (hereinafter, referred to as a user) using the chemical substance management system 1 determines a chemical substance to be used in a product at a product planning stage, and then determines the chemical substance to be used in the user terminal. The management server 2 is accessed via the Internet using a browser installed in advance. The management server 2 displays the screen of the chemical substance management system 1 on the display means of the terminal after authenticating the user by requesting a predetermined ID and password as required. Since the data communicated by the chemical substance management system 1 is often highly confidential data, it is preferable that the data be communicated after performing a predetermined encryption process. It is preferable to prevent access.
[0046]
Next, in step S102, the user searches for a chemical substance used in the product using the chemical substance database 6 according to the screen displayed on the display means. The configuration of the screen displayed on the display means of the terminal, the search method, and the like are not particularly limited, and the user can specify a chemical substance such as a product name or a CAS number of the chemical substance using the operation means of the terminal. The information may be directly input, or a configuration may be adopted in which the information is selected from a list of chemical substances displayed on the screen.
[0047]
Next, in step S103, the chemical substance management system 1 determines whether the chemical substance specified by the user is registered in the chemical substance database 6. At this time, referring to the synonym table 6e in the chemical substance database 6, it is determined whether or not there is a chemical substance that matches the name specified by the user and any of the names recorded in the synonym table 6e. If there is a matching chemical substance, the history of the safety test is checked from the chemical substance database 6 or the test result database 8 in step S105, and if there is a history, the test history is read.
[0048]
On the other hand, if the corresponding chemical substance does not exist in the chemical substance database 6 in step S103, it is determined that the chemical substance is a new chemical substance, and in step S104, the properties of the chemical substance (structural formula, danger, harmfulness, environmental suitability, laws and regulations, (Physicalization, etc.), and newly register it in the chemical substance database 6. As will be described in detail in the second embodiment, in the chemical substance management system 1 of the present embodiment, since information on the structure of a chemical substance is recorded in the structural formula table 6a of the chemical substance database 6, the chemical substance management system 1 has this structure. It is also possible to adopt a configuration in which the information of each item is automatically inputted with reference to the information.
[0049]
Next, in step S106, referring to the information in the chemical substance database 6, the registration of the used chemical substance and the setting of the test item for each product are performed, and the product composition is registered in the product composition database 7. Here, in the case of a conventional chemical substance database, information for each chemical substance is registered as a database, but in actual management, the type of the chemical substance and the form in which the chemical substance is used are described. Is important, and when a plurality of chemical substances are used in a product, the safety of the product itself cannot be evaluated simply by constructing a database for each chemical substance. Therefore, in this embodiment, a product composition database 7 is provided in addition to the chemical substance database 6 to manage the relationship between the product and the chemical substance, and also manage the relation between the final product and the intermediate in the chemical substance synthesis process. The relationship between chemical substances can be confirmed in the information that can be referred to in the composition list.
[0050]
Next, in step S107, the product information is registered in the chemical substance database 6, so that the product information can be searched from the chemical substance database 6. After that, in step S108, the test request form specified by the test item is received.
[0051]
Next, in step S109, test start processing is performed. Specifically, a test item is read from the product composition database 7, the start of the test is notified to the test result database 8 in test units, and a record to the test result database 8 is added.
[0052]
Next, a document search related to the test item is performed in step S110, and if a document exists in step S111, the search result of the document is registered in the test result database 8 as a test result in step S112. If there is no document in step S111, a test is performed according to a predetermined method, and the result is registered in the test result database 8. Then, the test result is determined in step S114, and if the test result is not reliable, the process returns to step S113 to execute the test again.
[0053]
Next, when the test result is reliable in step S114 and after registering the document search result in step S112 as a test result, a final report is created based on the data recorded in the test result database 8 in step S115. In step S116, the end date of the test is input to perform the final processing of the test.
[0054]
Here, information on the test from the start of the test in step S109 to the creation of the final report in S116 is not normally recorded, but in the case of a product in which a plurality of chemical substances are mixed, differences in component ratios and impurities contained In some cases, the result of the test may differ depending on the amount of the test data, and such information is often important information for specifying the properties of the product and performing a test to be performed later. Therefore, in the present embodiment, a test result database 8 is provided separately from the chemical substance database 6 to accumulate information on the test, thereby increasing the reliability of the test result and providing useful information.
[0055]
Thereafter, in step S117, the current test result is compared with the previous test result, and it is determined whether or not the current test result is to be registered as champion data. If the champion data is registered and not registered, a comment is added to the chemical substance database 6 in step S119.
[0056]
Then, in step S120, the test result completion information is registered in the chemical substance database 6, and a series of operations is completed. Note that, regarding the above series of tests, the chemical substance management system 1 may be configured to periodically output the progress of the test and a report with reference to the product composition database 7 and the test result database 8, so as to grasp the progress. This is preferable because product planning can be planned.
[0057]
As described above, the chemical substance database 6 in which unique information such as information on structural formulas and information on impurities, the product composition database 7 classified for each product, and information on tests for confirming properties are stored. A chemical substance management system 1 including a test result database 8 and a system for supporting creation and evaluation of various documents using these databases is stored or installed in a management server 2 of a service provider and used on the Internet. By making it possible, employees can use the chemical substance management system 1 using their own terminals even when a dedicated system or network is not built in each company's 4 company. . In particular, for a company 4 that manufactures a product using a mixture of a plurality of chemical substances, the product composition database 7 makes it easy to search for data, and the test result database 8 enhances the reliability of test results such as safety. Useful information about Furthermore, by including a system that enables economic evaluation that converts the risks of chemical substances into monetary values as a support system for the chemical substance management system 1, information on chemical substances can be used not only for creating documents but also for product planning. Can also be used, and the use value of the chemical substance management system 1 can be increased.
[0058]
Note that, as the risk economic evaluation system, a system described in a prior application (Japanese Patent Application No. 2001-145207) of the present applicant is preferable. According to the above-mentioned prior application, the cost to the environmental load caused by economic activities of companies and others in society is calculated in monetary value, and in order to develop a mechanism to quantitatively calculate the cost, the possibility of impact on the environment in advance Forecast, and calculate the cost of risk in the event of this impact in advance, calculate the cost in advance including environmental accounting, and use it for various measures and investment decisions based on this. A computer program for calculating environmental risks in environmental accounting, a system and method for managing environmental maintenance costs in environmental accounting are disclosed.
[0059]
Specifically, the method described in the earlier application is a method of calculating environmental risk cost, which is one of the environmental maintenance costs of environmental accounting. 1) The “factors affecting living area” to be calculated Calculating the “exposure dose” to people in the living area; 2) calculating the “disease probability” from the “exposure dose”; and 3) determining the “disease” from the “disease probability” and the population distribution of the living area. 4) calculating the “environmental risk” cost of “factors affecting living area” by adding the “damage amount” of the disease victim to the “disease population”. Because it is a characteristic, it is possible to calculate environmental risks that could not previously be done before the occurrence of such risks, and it is possible to calculate costs in advance including environmental accounting, so for example, `` economic activities '' such as companies are Before investing in a business, the environmental accounting Can see the disk, it is possible to and investment decisions. In addition, in terms of environmental accounting in the current business, it is possible to predict the potential impact on the environment, including the scale, in advance, and therefore, based on this, it is possible for “economic activities” to systematically prevent the occurrence of risks. As a result, the activity of the "economic activity" itself can respond to the environment in advance, and as a result, the effect of reducing the total cost of the "economic activity" and simultaneously achieving social environmental protection can be obtained.
[0060]
[Example 2]
Next, a chemical substance database, a chemical substance management system including the database, a method of using chemical substance information, and a data analogy program according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of the chemical substance management system, and FIG. 7 is a block diagram showing the configuration of data analogization means included in the chemical substance management system. FIGS. 8 and 9 are flowcharts showing a data analogy procedure. FIG. 8 shows a case of a material (a single chemical substance), and FIG. 9 shows a case of a product (a mixture of a plurality of chemical substances). This embodiment describes a method for estimating the properties of a new chemical substance, a mixture, and a product using the chemical substance management system shown in the first embodiment.
[0061]
That is, in the chemical substance management system 1 shown in the first embodiment, a chemical substance database 6 in which information for each chemical substance is recorded as a database, a product composition database 7 in which information for each product is recorded, a new chemical The provision of the test result database 8 in which information on tests for specifying the properties of substances, mixtures, and products is provided, thereby improving the convenience of the operator 4 using a mixture of a plurality of chemical substances. However, for example, in the case of a business 4 that manufactures photographic light-sensitive materials, a new product is often manufactured by changing the component ratio slightly with the same basic components of the product. In the case of a mixture, the properties of the mixture may change significantly depending on the content of impurities that are unintentionally mixed in the production stage.
[0062]
In such a case, every time a new product is manufactured, if the properties and the like of the product are investigated and tested one by one, the burden on the business operator increases. Therefore, as shown in FIG. 6, the chemical substance management system 1 of this embodiment is provided with a data analogy means 15 in addition to the configuration of the first embodiment (databases 6 to 9 and various support systems 10 to 14). With reference to the information recorded in the chemical substance database 6, the properties of new chemical substances, mixtures and products can be inferred.
[0063]
Specifically, as shown in FIG. 7, the data analogizing unit 15 refers to a characteristic extracting unit 15 a for extracting a structural characteristic of a chemical substance, a mixture, or a product whose properties are analogized, and the extraction reference data. A similar chemical substance extracting means 15b for extracting a chemical substance group having the characteristic from the chemical substance database 6 according to a predetermined procedure, an extraction reference data reading means 15c for storing the extraction reference data, and analogy reference data , Analogy means 15d for estimating the properties of the chemical substance from the properties of the similar chemical substance extracted according to a predetermined procedure, and similarity reference data reading means 15e for storing the analogous reference data. The database can be used effectively for chemical substances, mixtures and products.
[0064]
Although the extraction reference data and the determination reference data are stored in the data analogization means 15 here, the reference data may be recorded in the chemical substance database 6 and read from the chemical substance database 6 as appropriate. Further, each of the above-described units may be configured as hardware, or may be installed in the management server 2 as a data analogy program that causes a computer to function as each of the above-described units.
[0065]
A specific procedure for estimating data of a material (a single chemical substance) using the data analogization means 15 having the above configuration will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0066]
First, similarly to the case of the security test shown in the first embodiment, the employee of the business operator 4 accesses the management server 2 via the communication network 5 using a browser installed on his / her own terminal, After authentication is performed by inputting a predetermined ID, password and the like, the screen of the chemical substance management system is displayed on the display means of the terminal. Next, information on a chemical substance or a material (hereinafter, referred to as a chemical substance A) whose properties are to be inferred in accordance with the screen displayed on the display means is input. It is preferable that the input information includes at least information (such as a structural formula number, a structural formula name, a chemical substance name, and a chemical formula) capable of specifying the structure and composition of the chemical substance.
[0067]
Next, in step S201, it is determined whether the chemical substance A is an organic substance or an inorganic substance using the feature extracting means 15a. If the substance is an organic substance, the structure of the chemical substance A is analyzed in step S202, and the chemical structure A is analyzed. A base structure (referred to as a core structure) and a reactive substituent (a functional group and other portions) are extracted.
[0068]
Next, in step S203, referring to the structural formula table 6a of the chemical substance database 6 and the extraction reference data stored in the extraction reference data reading means 15c, for example, using the method (numbers 1 to 3) shown in Table 1, A chemical substance group having a mother nucleus structure extracted from the chemical substance database 6 in its structural formula (hereinafter referred to as chemical substance group X) is extracted, and the same as the chemical substance A from the chemical substance group X in step S204. A chemical substance group having a functional group (hereinafter referred to as a chemical substance group Y) is extracted, and further, in step S205, a chemical substance group having a clear harmfulness (hereinafter referred to as a chemical substance group Z) from the chemical substance group Y. Is extracted.
[0069]
Next, in step S206, a chemical substance (referred to as chemical substance B) whose properties are to be inferred from the chemical substance group Z is selected. Then, in step S207, referring to the similarity reference data stored in the similarity reference data reading means 15e, the properties of the chemical substance B are determined based on the properties of the chemical substance B using, for example, the methods (Nos. 1 to 5) shown in Table 2. Infer properties.
[0070]
If it is determined in step S201 that the chemical substance A is an inorganic substance, in step S208, the components of the chemical substance A are analyzed using the feature extracting means 15a, and the elements constituting the chemical substance A are extracted.
[0071]
Next, in step S209, by referring to the structural formula table 6a of the chemical substance database 6 and the extraction reference data stored in the extraction reference data reading means 15c, for example, using a method (numbers 4 to 5) shown in Table 1, A chemical substance group having the extracted element (hereinafter referred to as “chemical substance group Y”) is extracted from the chemical substance database 6, and in step S 210, a chemical substance group (chemical substance) having a clear hazard is identified from the chemical substance group Y. Substance group Z) is extracted.
[0072]
Next, in step S211, a chemical substance whose properties are to be inferred from the chemical substance group Z (referred to as chemical substance B) is selected. Then, in step S212, by referring to the similarity reference data stored in the similarity reference data reading means 15e, the property of the chemical substance A is changed from the property of the chemical substance B using, for example, a method (No. 6) shown in Table 2. By analogy.
[0073]
[Table 1]
Figure 2004185473
[0074]
[Table 2]
Figure 2004185473
[0075]
Next, a specific procedure for estimating the properties of a product (a mixture of a plurality of chemical substances such as a treatment agent and an ink-jet ink) will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0076]
First, in step S301, a product (referred to as product A) whose properties are inferred by using the feature extracting means 15a is analyzed, and components constituting the product A are extracted.
[0077]
Next, in step S302, referring to the structural formula table 6a of the chemical substance database 6 and the extraction criterion data stored in the extraction criterion data reading means 15c, for example, the method shown in Table 3 is used. A product group having a common or similar component (referred to as a product group X) is extracted from the product group. In step S303, a product group having a clear harmfulness (referred to as a product group Y) is selected from the product group X in step S303. Is extracted.
[0078]
Next, in step S304, a product (referred to as product B) whose properties are to be inferred from the product group Y is selected. Then, in step S305, by referring to the similarity reference data stored in the similarity reference data reading means 15e, the properties of the product A are inferred from the properties of the product B by using the methods shown in Tables 4 and 5, for example.
[0079]
[Table 3]
Figure 2004185473
[0080]
[Table 4]
Figure 2004185473
[0081]
[Table 5]
Figure 2004185473
[0082]
The techniques shown in Tables 1 to 5 above were obtained based on the experience and knowledge of the inventor of the present invention. Particularly, regarding organic substances, the mother nucleus, the functional group, the number of carbon atoms, the pH of acid / alkali, and the length of alkyl group Hazard determinants, methods using harmfulness as an index, for inorganic substances, contained elements, ionicity, hazardous determinants, methods using harmfulness as an index, mixtures, component composition, content of each component Is a novel method devised by the present inventor.
[0083]
As described above, when specifying the properties of a new chemical substance, mixture, or product, the similar chemical substances or similar products are extracted using the data analogization means 15 and the properties of the new chemical substance, mixture, or product are analogized from these. By doing so, the business operator can quickly determine the properties of the new chemical substance, mixture, or product, and can increase the utility value of the database. Also, when registering new chemical substances, mixtures, and products in the database, it is possible to eliminate the trouble of sequentially examining each item, and it is possible to reduce the burden of creating a database, especially for companies handling mixtures. .
[0084]
【The invention's effect】
As described above, the chemical substance database of the present invention, the chemical substance management system provided with the database, the method of using chemical substance information, and the data analogy program have the following effects.
[0085]
A first effect of the present invention is that information on chemical substances can be used without newly constructing a system or network.
[0086]
The reason is that the chemical substance management system of the present invention is recorded or installed in the management server of the service provider, and the business operator can connect to the Internet and, if there is a terminal on which a browser is installed, the chemical substance management system This is because the management system can be used.
[0087]
The second effect of the present invention is that information on chemical substances can be comprehensively used.
[0088]
The reason is that the chemical substance management system of the present invention investigates the environmental load of a chemical substance database and various systems using the database (especially, a document creation support system such as an MSDS creation system, and a product assessment system). System, an economic evaluation system that converts the risks of using chemical substances into monetary values, such as the chemical economic risk evaluation system). This is because it is possible to perform various processes.
[0089]
A third effect of the present invention is that it is possible to improve the convenience of a company handling the mixture.
[0090]
The reason is that in the chemical substance management system of the present invention, as a database, a chemical substance database classified for each chemical substance, a product composition database classified for each product, and a test result in which information on a test such as safety is recorded. A database is provided, and these data are recorded in relation to each other, making it easy to search for the properties of products composed of multiple chemical substances. This is because useful information on the effect of the amount on the properties and the like can be obtained.
[0091]
A fourth effect of the present invention is that properties can be quickly and easily specified for new chemical substances, mixtures, and products.
[0092]
The reason is that information on the structure of chemical substances is recorded in the chemical substance database, and the chemical substance management system is equipped with data analogy means. The data analogy means uses a database based on predetermined procedures and empirical rules. This is because a substance similar to a new chemical substance, a mixture, or a product can be extracted from among them, and the properties of the new chemical substance, mixture, or product can be inferred from the properties of the substance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically showing one use form of a chemical substance management system according to a first example of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a chemical substance management system according to a first example of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing an example of a configuration of a chemical substance database according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart illustrating a flow of a security test operation according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a flow of a security test operation according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram showing a configuration of a chemical substance management system according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of data analogization means provided in a chemical substance management system according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart showing a procedure for estimating properties of a new chemical substance (simple substance) according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a flowchart showing a procedure for estimating properties of a new product (mixture) according to the second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Chemical substance management system
2 Management server
3 database companies
4 System users
5 Communication network
6. Chemical substance database
6a-6j table
7 Product composition database
8 Test result database
9 company database
10 MSDS creation system
11 Dangerous goods transportation judgment system
12 Product assessment system
13 Chemical Product Risk Economic Evaluation System
14 Inventory management system
15 Data analogy means
15a Feature extraction means
15b means for extracting similar chemical substances
15c Extraction reference data reading means
15d analogy means
15e Analogue reference data reading means

Claims (24)

複数の化学物質に関する情報を記憶したデータベースであって、
前記データベースは、化学物質毎に情報を分類した第１のデータベースと、複数の化学物質を含む製品毎に情報を分類した第２のデータベースと、前記化学物質又は前記製品の性状を確認するためのテストに関する情報を記録した第３のデータベースとを含むことを特徴とする化学物質データベース。A database storing information on a plurality of chemical substances,
The database includes a first database in which information is classified for each chemical substance, a second database in which information is classified for each product including a plurality of chemical substances, and a property for confirming properties of the chemical substance or the product. A third database storing information about the test. 前記データベースには、各々の前記化学物質の構造を特定する情報を含み、前記構造特定情報は、他の化学物質の性状を類推する際の検索条件として利用されることを特徴とする請求項１記載の化学物質データベース。2. The database according to claim 1, wherein the database includes information for specifying a structure of each of the chemical substances, and the structure specifying information is used as a search condition when estimating properties of another chemical substance. Chemical substance database described. 前記データベースでは、成分の構成が同一であって成分の比率又は不純物の含有量が異なる混合物の各々に対して異なる識別番号が付与され、各々の前記混合物は異なる化学物質として管理されることを特徴とする請求項１又は２に記載の化学物質データベース。In the database, a different identification number is assigned to each of the mixtures having the same composition of components and different component ratios or impurity contents, and each of the mixtures is managed as a different chemical substance. The chemical substance database according to claim 1 or 2, wherein 前記データベースでは、成分の構成が同一であって製造ロットが異なる混合物の各々に対して異なる識別番号が付与され、各々の前記混合物は異なる化学物質として管理されることを特徴とする請求項１又は２に記載の化学物質データベース。The database, wherein a different identification number is assigned to each of the mixtures having the same composition of components and different production lots, and each of the mixtures is managed as a different chemical substance. 2. Chemical substance database described in 2. 前記データベースに、複数の化学物質で構成される混合物又は製品に含有される不純物に関する情報を含むことを特徴とする請求項１乃至４のいずれか一に記載の化学物質データベース。The chemical substance database according to any one of claims 1 to 4, wherein the database includes information on impurities contained in a mixture or a product composed of a plurality of chemical substances. 請求項１乃至５のいずれか一に記載のデータベースと、該データベースを利用してサービスを提供するための複数のシステムとがセットとしてインターネット上で利用可能に提供されることを特徴とする化学物質管理システム。A chemical substance, wherein the database according to any one of claims 1 to 5 and a plurality of systems for providing services using the database are provided as a set so as to be usable on the Internet. Management system. 前記複数のシステムに、化学物質のリスクを金額に換算する機能を備える経済性評価システムを含むことを特徴とする請求項６記載の化学物質管理システム。The chemical substance management system according to claim 6, wherein the plurality of systems include an economic evaluation system having a function of converting a risk of a chemical substance into a monetary value. 少なくとも、複数の化学物質に関する情報を記憶したデータベースと、前記データベースを利用して化学物質に関する書類の作成を支援するシステムと、前記データベースを利用して化学物質の環境負荷に関する評価を行うシステムと、前記データベースを利用して化学物質のリスクを金額に換算する機能を備える経済性評価システムとがセットとしてインターネット上で利用可能に提供されることを特徴とする化学物質管理システム。At least, a database that stores information on a plurality of chemical substances, a system that supports creation of documents on the chemical substances using the database, and a system that evaluates the environmental load of the chemical substances using the database, An economic evaluation system having a function of converting a risk of a chemical substance into a monetary value using the database is provided as a set so as to be usable on the Internet. 前記化学物質管理システムに、予め記憶された基準データに基づいて、前記データベースに記憶された化学物質に関する情報を参照して、他の化学物質の性状を類推するデータ類推手段を備えることを特徴とする請求項６乃至８のいずれか一に記載の化学物質管理システム。The chemical substance management system, based on reference data stored in advance, by referring to information on chemical substances stored in the database, comprising a data analogization means for analogizing the properties of other chemical substances. The chemical substance management system according to any one of claims 6 to 8. 前記データ類推手段は、第１の化学物質に関する情報の中から該化学物質の構造を特定する情報を抽出する手段と、予め記憶された抽出基準データを参照して、データベースの中から前記構造特定情報で特定される構造と同一の部分構造を少なくとも備える化学物質群を抽出し、該化学物質群の中から類推対象となる第２の化学物質を選択する手段と、予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段とを含むことを特徴とする請求項９記載の化学物質管理システム。The data analogization means includes means for extracting information for specifying the structure of the chemical substance from information on the first chemical substance, and referring to pre-stored extraction reference data to identify the structure from the database. Means for extracting a chemical substance group having at least the same partial structure as the structure specified by the information, and selecting a second chemical substance to be analogized from the chemical substance group; 10. A chemical substance management system according to claim 9, further comprising: means for inferring the properties of the first chemical substance from the properties of the second chemical substance with reference to the above. 前記構造特定情報は、化学物質の母核構造、官能基、含有元素、酸／アルカリの種別、アルキル基の長さ、イオン性のいずれかを含むことを特徴とする請求項１０記載の化学物質管理システム。11. The chemical substance according to claim 10, wherein the structure identification information includes any one of a mother nucleus structure, a functional group, a contained element, a type of an acid / alkali, a length of an alkyl group, and ionicity of the chemical substance. Management system. 請求項１乃至６のいずれか一に記載のデータベースと、該データベースを利用してサービスを提供するための複数のシステムとを含む化学物質管理システムをセットとしてインターネット上で利用可能に提供することを特徴とする化学物質情報利用方法。A chemical substance management system including the database according to any one of claims 1 to 6 and a plurality of systems for providing a service using the database is provided as a set so as to be usable on the Internet. Characteristic information usage method for chemical substances. 少なくとも、複数の化学物質に関する情報を記憶したデータベースと、前記データベースを利用して化学物質に関する書類の作成を支援するシステムと、前記データベースを利用して化学物質の環境負荷に関する評価を行うシステムと、前記データベースを利用して化学物質のリスクを金額に換算する機能を備える経済性評価システムとを含む化学物質管理システムをセットとしてインターネット上で利用可能に提供することを特徴とする化学物質情報利用方法。At least, a database that stores information on a plurality of chemical substances, a system that supports creation of documents on the chemical substances using the database, and a system that evaluates the environmental load of the chemical substances using the database, A method for using chemical substance information, comprising providing a set of a chemical substance management system including an economic evaluation system having a function of converting a risk of a chemical substance into a monetary value using the database, on the Internet. . 前記化学物質管理システムにデータ類推手段を備え、予め記憶された基準データに基づいて、前記データベースに記憶された化学物質に関する情報を参照して、他の化学物質の性状を類推することを特徴とする請求項１２又は１３に記載の化学物質情報利用方法。The chemical substance management system includes data analogization means, based on reference data stored in advance, referring to information on the chemical substance stored in the database, and inferring properties of other chemical substances. The chemical substance information utilization method according to claim 12 or 13, wherein 前記データ類推手段において、第１の化学物質に関する情報の中から該化学物質の構造を特定する情報を抽出するステップと、予め記憶された抽出基準データを参照して、データベースの中から前記構造特定情報で特定される構造と同一の部分構造を少なくとも備える化学物質群を抽出するステップと、前記化学物質群から類推対象となる第２の化学物質を選択するステップと、予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推するステップとを行うことを特徴とする請求項１４記載の化学物質情報利用方法。A step of extracting information for specifying the structure of the chemical substance from the information on the first chemical substance in the data analogization means; and referencing the pre-stored extraction reference data to specify the structure in the database. Extracting a chemical substance group having at least the same partial structure as the structure specified by the information, selecting a second chemical substance to be analogized from the chemical substance group, and storing analogy reference data stored in advance. The step of estimating the property of the first chemical substance from the property of the second chemical substance with reference to the above. 前記構造特定情報は、化学物質の母核構造、官能基、含有元素、酸／アルカリの種別、アルキル基の長さ、イオン性のいずれかを含むことを特徴とする請求項１５記載の化学物質利用方法。16. The chemical substance according to claim 15, wherein the structure specifying information includes any one of a mother nucleus structure, a functional group, a contained element, a type of an acid / alkali, a length of an alkyl group, and ionicity of the chemical substance. How to Use. 請求項１２乃至１６のいずれか一に記載の化学物質利用方法を用いたサービスであって、
前記サーバをアプリケーションサービスプロバイダーとして機能させ、
インターネット接続機能を備え、予めブラウザがインストールされた端末を用いて前記化学物質管理システムを利用可能とすることを特徴とする化学物質情報利用サービス。A service using the chemical substance utilization method according to any one of claims 12 to 16,
Causing the server to function as an application service provider,
A chemical substance information utilization service comprising an Internet connection function, wherein the chemical substance management system can be used using a terminal in which a browser is installed in advance. コンピュータを、
第１の化学物質に関する情報の中から該化学物質の構造を特定する情報を抽出する手段、
予め記憶された抽出基準データを参照して、データベースの中から前記構造特定情報で特定される構造と同一の部分構造を少なくとも備える化学物質群を抽出し、前記化学物質群の中から類推対象となる第２の化学物質を選択する手段、
予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段として機能させることを特徴とするデータ類推プログラム。Computer
Means for extracting information for specifying the structure of the first chemical substance from information on the first chemical substance;
With reference to pre-stored extraction reference data, a chemical substance group having at least the same partial structure as the structure specified by the structure specifying information is extracted from the database, and an analogous object is extracted from the chemical substance group. Means for selecting a second chemical substance,
A data analogy program which functions as means for estimating the properties of the first chemical substance from the properties of the second chemical substance by referring to analogy reference data stored in advance. 前記構造特定情報は、化学物質の母核構造、官能基、炭素数、含有元素、酸／アルカリの種別、アルキル基の長さ、イオン性のいずれかを含むことを特徴とする請求項１８記載のデータ類推プログラム。19. The structure specifying information according to claim 18, wherein the structure identification information includes any of a mother nucleus structure, a functional group, a carbon number, a contained element, a type of an acid / alkali, a length of an alkyl group, and ionicity. Data analogization program. コンピュータを、
有機物である第１の化学物質に対して、
前記第１の化学物質の母核構造及び官能基を抽出する手段、
データベースの中から、前記母核構造を少なくとも備える第１の化学物質群を抽出する手段、
第１の化学物質群の中から、前記官能基を少なくとも備える第２の化学物質群を抽出する手段、
前記第２の化学物質群の中から、有害性のある第３の化学物質群を抽出する手段、
前記第３の化学物質群の中から、予め記憶された抽出基準データを参照して類推対象となる第２の化学物質を選択する手段、
予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段、
として機能させることを特徴とするデータ類推プログラム。Computer
For the first chemical, which is organic,
Means for extracting a core structure and a functional group of the first chemical substance;
Means for extracting, from a database, a first chemical substance group having at least the core structure,
Means for extracting a second chemical substance group having at least the functional group from the first chemical substance group,
Means for extracting a harmful third chemical substance group from the second chemical substance group;
Means for selecting, from the third chemical substance group, a second chemical substance to be inferred by referring to pre-stored extraction reference data;
Means for inferring the properties of the first chemical substance from the properties of the second chemical substance by referring to analogy reference data stored in advance;
A data analogy program characterized by functioning as: コンピュータを、
無機物である第１の化学物質に対して、
前記第１の化学物質の構成元素を抽出する手段、
データベースの中から、前記構成元素を少なくとも備える第１の化学物質群を抽出する手段、
前記第１の化学物質群の中から、有害性のある第２の化学物質群を抽出する手段、
前記第２の化学物質群の中から、予め記憶された抽出基準データを参照して類推対象となる第２の化学物質を選択する手段、
予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の化学物質の性状から前記第１の化学物質の性状を類推する手段、
として機能させることを特徴とするデータ類推プログラム。Computer
For the first chemical substance that is inorganic,
Means for extracting constituent elements of the first chemical substance,
Means for extracting a first group of chemical substances comprising at least the constituent elements from a database,
Means for extracting a harmful second chemical substance group from the first chemical substance group;
Means for selecting a second chemical substance to be inferred from the second chemical substance group by referring to pre-stored extraction reference data;
Means for inferring the properties of the first chemical substance from the properties of the second chemical substance by referring to analogy reference data stored in advance;
A data analogy program characterized by functioning as: コンピュータを、
混合物である第１の製品に対して、
前記第１の製品の成分を抽出する手段、
データベースの中から、前記成分の構成が略等しい第１の製品群を抽出する手段、
前記第１の製品群の中から、有害性のある第２の製品群を抽出する手段、
前記第２の製品群の中から、予め記憶された抽出基準データを参照して類推対象となる第２の製品を選択する手段、
予め記憶された類推基準データを参照して、前記第２の製品の性状から前記第１の製品の性状を類推する手段、
として機能させることを特徴とするデータ類推プログラム。Computer
For the first product, which is a mixture,
Means for extracting the components of the first product;
Means for extracting, from a database, a first product group having substantially the same composition of the components,
Means for extracting a harmful second product group from the first product group;
Means for selecting, from the second product group, a second product to be analogized by referring to pre-stored extraction reference data;
Means for inferring the property of the first product from the property of the second product by referring to analogy reference data stored in advance;
A data analogy program characterized by functioning as: 前記抽出基準データとは、化学物質の母核構造、官能基、酸／アルカリの種別、アルキル基の長さ、イオン性、成分の構成及び含有率、危険有害性因子の有無及び含有率の少なくとも一を用いて、前記第１の化学物質又は前記第１の製品に類似する化学物質又は製品を抽出するための条件を定めたデータであることを特徴とする請求項１８乃至２２のいずれか一に記載のデータ類推プログラム。The extraction reference data includes at least the mother nucleus structure of the chemical substance, the functional group, the type of acid / alkali, the length of the alkyl group, the ionicity, the composition and content of the component, the presence / absence and content of hazardous factors. 23. Data according to any one of claims 18 to 22, wherein the data is used to define conditions for extracting a chemical substance or a product similar to the first chemical substance or the first product. Data analogization program described in. 前記類推基準データとは、化学物質の有害性、炭素数、酸／アルカリの種別、アルキル基の長さ、イオン性、成分の構成及び含有率、危険有害性因子の有無及び含有率の少なくとも一を用いて、前記第１の化学物質又は前記第１の製品と前記第２の化学物質又は前記第２の製品との性状の同一性を判定するための条件を定めたデータであることを特徴とする請求項１８乃至２２のいずれか一に記載のデータ類推プログラム。The analogy reference data includes at least one of the harmfulness of a chemical substance, the number of carbon atoms, the type of an acid / alkali, the length of an alkyl group, the ionicity, the composition and content of a component, the presence / absence and content of a hazardous factor. Data that defines conditions for determining the identity of the properties of the first chemical substance or the first product and the second chemical substance or the second product using The data analogy program according to any one of claims 18 to 22, wherein:
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