JP2004184783A - 学習システム及び学習方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】クライアントがトレーニング結果を毎回、通信回線を使用してサーバ側に送る煩雑さを低減するとともに、サーバ側の学習プログラムを簡略化する。
【解決手段】クライアントは、コンピュータ1を使用して、ステップ初期テスト、トレーニング1〜14、それぞれのトレーニングに対する結果分析Aからなるステップを、ステップ1から徐々にレベルアップしてステップ6まで行う。各トレーニングごとに行われる結果分析Aは、クライアント側のコンピュータ1によって行われる。1つのステップが終了すると、コンピュータ1に保存されていた、ステップ初期テスト,トレーニング1〜14,ステップ最終テストの結果は、通信回線3を介してコンピュータ2に送信されてここで結果分析Bが行われる。分析結果は、通信回線3を介してコンピュータ1に送信される。
【選択図】 図1
【解決手段】クライアントは、コンピュータ1を使用して、ステップ初期テスト、トレーニング1〜14、それぞれのトレーニングに対する結果分析Aからなるステップを、ステップ1から徐々にレベルアップしてステップ6まで行う。各トレーニングごとに行われる結果分析Aは、クライアント側のコンピュータ1によって行われる。1つのステップが終了すると、コンピュータ1に保存されていた、ステップ初期テスト,トレーニング1〜14,ステップ最終テストの結果は、通信回線3を介してコンピュータ2に送信されてここで結果分析Bが行われる。分析結果は、通信回線3を介してコンピュータ1に送信される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアント側・サーバ側のコンピュータ及びこれらを接続する通信回線を利用した学習システム及び学習方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クライアント側のコンピュータとサーバ側のコンピュータとを通信回線で接続し、この通信回線を利用してクライアントが自宅で学習できるようにした学習方法が知られている。
【0003】
このうちクライアントが問題と解いてその答案をサーバが採点する方式の学習方法、いわゆるテスト方式の学習方法にあっては、例えば、通信回線を介して、クライアント側からサーバ側にはテスト(問題)の答案、質問事項等が送信され、一方、サーバ側からクライアント側には、解答例、答案の採点、テスト結果に対する評価等が送られる。
【0004】
クライアントは、毎日、テストを行い、その答案を通信回線を介してサーバに送る。そして、サーバはその答案の採点を行い、通信回線を介して採点結果とともに解答例や評価を送り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、学習内容が、例えばコンピュータのディスプレイを使用して眼や脳のトレーニングを行うといった、比較的単純なトレーニングを毎日短時間ずつ、長期間にわたって反復することで効果をあげるような学習方法においては、クライアントにとっては、毎日のトレーニング結果をその都度、サーバに送信することは煩雑である。また、上述のようなトレーニングにあっては、毎日、トレーニング結果を分析することはそれほど重要ではなく、トレーニング開始と、トレーニングを何日間か反復した後のトレーニングの終了時の結果を比較することが重要となる。ただし、毎日のトレーニング結果に対して、それなりの評価を行うことは、結果の良否よりも、むしろトレーニングを毎日持続するための動機付けとしては大きな意味を持つ。一方、サーバにとっては、相応の評価を毎日自動的に行うような場合には、サーバ側の学習プログラムを複雑化させることになる。
【0006】
そこで、本発明は、クライアント側の送信作業の煩雑さを低減する一方、サーバ側の学習プログラムを簡略化することを目的とした学習システム及び学習方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、クライアント側の第1のコンピュータとサーバ側の第2のコンピュータとを通信回線で接続して構成した学習システムにおいて、記録媒体に格納された学習プログラムに基づいて前記第1のコンピュータを使用して前記クライアントがトレーニングを行い、そのトレーニング結果を前記第1のコンピュータに記憶させるとともに、前記トレーニング結果に対する第1の結果分析を前記記録媒体によって自動的に行い、前記クライアントが前記トレーニングを複数回終了した後にテストを行って、複数回の前記トレーニングの結果と前記テスト結果とをまとめて前記通信回線を介して前記第2のコンピュータに送信し、前記第2のコンピュータに記憶させるとともに、前記テスト結果に対する第2の結果分析を前記第2のコンピュータにより自動的に行って前記第2の結果分析を通信回線を介して前記第1のコンピュータに送信する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の学習システムにおいて、前記第1の結果分析は、前記学習プログラムに格納されているテーブルから前記トレーニング結果に対応する内容を前記第1のコンピュータの出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の学習システムにおいて、前記第2の結果分析は、前記第2のコンピュータの記憶装置に格納されている年齢別、職業別、目標別の基準レベルと、前記トレーニング結果と差に基づいた内容を、前記通信回線を介して前記第1の出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の学習システムにおいて、前記テスト結果に基づいて、所定の対価と交換しうるポイントを付加する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、クライアント側の第1のコンピュータとサーバ側の第2のコンピュータとを通信回線で接続して構成した学習システム使用して行う学習方法において、記録媒体に格納された学習プログラムに基づいて前記第1のコンピュータを使用して前記クライアントがトレーニングを行い、そのトレーニング結果を前記第1のコンピュータに記憶させるとともに、前記トレーニング結果に対する第1の結果分析を前記記録媒体によって自動的に行い、前記クライアントが前記トレーニングを複数回終了した後にテストを行って、複数回の前記トレーニングの結果と前記テスト結果とをまとめて前記通信回線を介して前記第2のコンピュータに送信し、前記第2のコンピュータに記憶させるとともに、前記テスト結果に対する第2の結果分析を前記第2のコンピュータにより自動的に行って前記第2の結果分析を通信回線を介して前記第1のコンピュータに送信する、ことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の学習方法において、前記第1の結果分析は、前記学習プログラムに格納されているテーブルから前記トレーニング結果に対応する内容を前記第1のコンピュータの出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の学習方法において、前記第2の結果分析は、前記第2のコンピュータの記憶装置に格納されている年齢別、職業別、目標別の基準レベルと、前記トレーニング結果と差に基づいた内容を、前記通信回線を介して前記第1の出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の学習方法において、前記テスト結果に基づいて、所定の対価と交換しうるポイントを付加する、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
以下、図面に沿って、本発明に係る学習システムの実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る学習システムの一例を示すブロック図である。
同図に示すように、学習システム全体は、クライアントAが直接使用するコンピュータ1(第1のコンピュータ)と、サーバSが直接使用するコンピュータ2とを、通信回線3で接続することによって構成されている。
【0017】
上述のコンピュータ1としては、一般的な構成のもの、すなわちCPU(制御装置と演算装置とを含む。)11と入力装置12と出力装置13と記憶装置14とを備えたものを使用することができる。同様にコンピュータ2も一般的な構成のもの、すなわちCPU(制御装置と演算装置とを含む。)21と入力装置22と出力装置23と記憶装置24とを備えたものを使用することができる。上述の入力装置12,22としては主にキーボードやマウスが使用される。また出力装置13,23としては、ディスプレイやスピーカが使用される。さらに記憶装置14,24としてはHDD(ハードディスク)が使用される。
【0018】
図2は、学習システムにおける作業の流れをS1〜S9で示すフローチャートである。
【0019】
図1,図2を参照して、学習システム全体の概略を説明する。
【0020】
クライアントAに対して、サーバSから、学習プログラムが格納されたトレーニングCD(以下単に「CD」という。)が供給される。この供給は、郵送、宅配、直接販売等の任意の手段によって行われる。このCDには、学習トレーニング(CDを使用して行うトレーニング全体をいう。以下同じ。)を行うための学習プログラムが格納されている。学習プログラムの内容には、後述のメンバー登録を行うためのプログラム、毎日のトレーニング及びその結果分析A(第1の結果分析)を行うためのプログラム、ステップ初期テスト,ステップ最終テスト,初期能力テスト,最終能力テスト等のテストを行うためのプログラムがそれぞれ格納されている。
【0021】
クライアントAは、このCDを利用して自身のコンピュータ1によってメンバー登録を行う(図2のS1)。このときの内容は通信回線3を介して、サーバ側のコンピュータ2に記憶される。メンバー登録と同時に、メンバー個人専用ページ(ホームページ)が生成される(S2)。なお、以下では、メンバーという言葉は、登録が終了したクライアントという意味で使用する。また、以下の説明では、特に断らない限り、メンバーが行う作業はいずれもコンピュータ1を使用して行われ、またサーバSが行う作業はいずれもコンピュータ2を使用して行われるものとする。
【0022】
メンバーがCDによって行う学習トレーニング全体は、1日10分間からなる毎日のトレーニング(レッスン)をトレーニング1〜14(レッスン1〜レッスン14)までの14回繰り返して1つのステップとし、この1ステップを6回(ステップ1〜6)繰り返すものである。したがって、トレーニングを毎日欠かさず行った場合には、各ステップのトレーニング(トレーニング1〜14)はそれぞれ14日間(2週間)で終了し、ステップ1〜6全体は12週間(=2週間×6)で終了するようになっている。
【0023】
上述の各ステップ内の14回のトレーニング1〜14は、内容のレベル(難易度)としては同レベルに設定されている。つまり、メンバーは、14日間同じレベルのトレーニングを繰り返すことになる。一方、各ステップは、ステップの番号が上がるほど、つまりステップ1からステップ6に向かって進むほどレベルアップされた内容となる。なお、1回のトレーニングの内容については、後述する。
【0024】
メンバーは、図1に示すように、最初のステップ1に入る前に、初期能力テストを受ける。その結果は、コンピュータ1、通信回線3を介して、コンピュータ2に送られてHDDに保存される。この初期能力テストは、最後のステップ6を終了した後に受ける最終能力テストと対をなすものであり、これら初期能力テストの結果と最終能力テストの結果とを比較して結果分析C(後述)を受けることで、学習トレーニング全体におけるトレーニング効果を知ることができる。なお、本学習システムにあっては、上述の結果分析Cの外に結果分析A、結果分析B(第2の結果分析)を行っている。結果分析Cが学習トレーニング全体の結果分析であるのに対して、結果分析Aは毎日のトレーニングの結果分析であり、また結果分析Bは各ステップごとの結果分析である。そして、結果分析AはCDを利用してクライアント側のコンピュータ1によって自動的に、また結果分析Bはサーバ側のコンピュータ2によって自動的に、そして結果分析CはサーバS自身によって行われるようになっている。なお、これら結果分析A,B,Cについては後に詳述する。
【0025】
上述のように、初期能力テスト及び最終能力テストは、学習トレーニング全体のトレーニング効果を把握し分析するために行うものなので、これらのテストのレベルは、最も簡単なステップ1と最も難しいステップ6とのほぼ中間、つまりステップ3又はステップ4程度のレベルとする。
【0026】
メンバーは、ステップ1に入ると最初のトレーニング1を開始する前に、ステップ初期テストを受ける。このステップ初期テストは、ステップ1における最後のトレーニング14を終了した後に受けるステップ最終テストと対をなすものであり、これらステップ初期テストの結果とステップ最終テストの結果とを比較し分析することで、そのステップにおけるメンバーのレーニング効果を知ることができる。これが結果分析Bである。
【0027】
メンバーは、ステップ初期テストを終了した後、トレーニング1に入る。このトレーニング1は、後述する複数種目(本実施の形態では5種種目)のトレーニングによって構成されており、それぞれのトレーニングが終わるごとに、そのトレーニング結果がコンピュータ1のCPU11によって自動的に分析されて、結果分析Aとしてコンピュータ1の出力装置13によりメンバーに知らされる。この結果分析Aは、クライアント側のコンピュータ1によって自動的に行われる。すなわちこの結果分析Aを行うに当たっては、通信回線3及びサーバ側のコンピュータ2は使用されない。
【0028】
ステップ1におけるステップ初期テストの結果と、トレーニング1の結果は、コンピュータ1のHDDに保存される。
【0029】
基本的には、上述のステップ初期テストとトレーニング1と結果分析Aが1日で行われる内容である。なお、前述のメンバー登録と初期能力テストとトレーニング1とを同日に行うようにしてもよい。
【0030】
2日目には、トレーニング2とこれに対する結果分析Aが行われ、トレーニング結果がHDDに保存される。2日目と同様の作業が3日目から14日目まで繰り返されて、トレーニング3〜14が終了する。なお、前述のようにトレーニング1〜14のレベルは、同レベルである。
【0031】
トレーニング14及びその結果分析Aが終了した後、メンバーは、前述のステップ最終テストを受ける(図2のS3)。このテスト結果は、HDDに保存される。
【0032】
こうしてステップ最終テストを終了したメンバーは、このテスト結果をコンピュータ1の操作によって、通信回線3を介して、サーバS側のコンピュータ2に送信する(図2のS4)。このとき、クライアント側のコンピュータ1に既に保存されていたステップ1におけるステップ初期テストの結果と、トレーニング1〜14の結果とが、同時に自動的に送信されるようになっている。すなわち、メンバーにとっては、ステップ最終テストの結果を送付するだけで、ステップ1の結果(ステップ初期テスト,トレーニング1〜14,ステップ最終テストの結果)が自動的に送信されるようになっている。これにより、メンバーは、1階の簡単な送信操作で、必要なデータを通信回線を介してサーバ側のコンピュータ2に送信することができる。
【0033】
こうしてサーバ側のコンピュータ2に送信されたデータは、HDDに保存されるとともに(S4)、CPU21によって自動的に分析され、結果分析Bとして通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1に送信され、ディスプレイ上に表示される(S7,S8)。なお、図2中のS6,S9については実施の形態2において説明する。
【0034】
以上で、ステップ初期テスト、トレーニング1〜14及びそれぞれのトレーニングに対する結果分析A、ステップ最終テスト、結果分析Bからなるステップ1が2週間で終了する。
【0035】
なお、サーバ側のコンピュータ2に送られたデータが異常であった場合には、CPU21がこれを自動的に検知して、データ異常としてサーバSに告知するようになっており、告知されたサーバSは、直ちにコンピュータ2、通信回線3、コンピュータ1を介して、メンバーに適宜なアドバイスを行うようになっている。なお、ここでいう異常とは、主にテスト結果についての異常や、トレーニング結果についての異常をいう。具体的には、トレーニング1〜14において、毎日徐々にトレーニング結果が向上していたときにある日突然トレーニング結果が急に下降したり、上昇したりした場合のことをいう。このような場合、メンバーのトレーニング方法に異常があったり、精神的な同様があったりすることが原因として考えられるが、これらの原因は、サーバSからの直接的なアドバイスによって速やかに取り除くことが学習トレーニングにとって極めて効果的である。
【0036】
上述のステップ1と同様の内容がステップ2〜6においても繰り返される。ただし、学習内容のレベルは、ステップが進むについてアップしていくものとする。
【0037】
メンバーはステップ6が終了した後、つまり12週間後に、最終能力テストを受け、その結果は、コンピュータ1、通信回線3を介して、コンピュータ2に送られてHDDに保存される。この最終能力テストは、前述のステップ1に入る前に受けた初期能力テストに対応するものであり、これら初期能力テストの結果と最終能力テストの結果は、サーバSによって仔細に比較検討され、結果分析Cとして、コンピュータ2、通信回線3、コンピュータ1を介して、ディスプレイに表示される。結果分析Cは、メンバーの、学習トレーニング全体におけるトレーニング効果を示すものである。メンバーは、その分析結果Cに応じて、例えば、サーバSから今後のトレーニング方針等の適宜なアドバイスを受けることができる。なお、初期能力テスト及び最終能力テストのレベルは、前述のように中程度(例えば、ステップ3又は4と同レベル)のものである。
【0038】
なお、メンバーは、上述のトレーニングを行っていく中で、例えば、質問や相談がある場合には、適宜、通信回線3を介してその旨をサーバSに伝え、サーバSから特別アドバイスとして回答を受け取ることができるようになっている。
【0039】
以上説明したように、本発明に係る学習システムにおいては、毎日のトレーニング1〜14のぞれぞれに対する結果分析Aはクライアント側のコンピュータ1によって自動的に行われ、また、ステップごとの結果分析Bは、通信回線3を利用してサーバ側のコンピュータ2によって自動的に行われ、さらに学習トレーニング全体の結果分析Cは、サーバS自身によって行われるようになっている。したがって、メンバーにあっては、トレーニングを行うごとに毎日、通信回線3を利用してデータをサーバ側のコンピュータ2に送信する煩雑さから解放され、一方、サーバSにあってはコンピュータ2のプログラムを簡略化することができる。しかもトレーニングごと、各ステップごと、そして学習トレーニング全体の終了時に、適宜な結果分析及びアドバイスが行われる。
【0040】
以上で本発明に係る学習システムの一例についての概略説明を終える。
【0041】
つづいて、本発明に係る学習システムについてトレーニングの具体例をあげて詳述する。
【0042】
[メンバー登録]
クライアントAは、メンバー登録に先立ち、学習プログラムが格納された記録媒体を取得する。記録媒体としては、例えば、CDやMDを使用することができるが、以下では、CDである場合を例に説明する。このCDは、例えば、郵送や宅配によってサーバSからクライアントAに供給される。なお、学習プログラムが格納された記録媒体に代えて、サーバ側のコンピュータ2に格納されている学習プログラムを、通信回線を利用してクライアント側のコンピュータ1にダウンロードするようにしてもよい。
【0043】
CDを受け取ったクライアントAは、まず、メンバー登録を行う。図3にメンバー登録のフローチャートを示す。クライアントAがコンピュータ1にCDを入れると、ディスプレイ上に、図17に示すようなCDキー入力画面が表示される。クライアントAは、CDに付属されている説明書に記載されているCDキーをキーボードから入力する(図3のS11)。このCDキーは、サーバ側のコンピュータ2に格納されている図12に示すCDキーテーブル(CD Key Table)の項目名CDキー(CD Key)に問い合わせがかけられる(図3のS12)。問い合わせの結果、一致することが判明すると、正規のクライアントAであることが確認されて、そのクライアントAのアカウント番号(Account No)が決定される。以下、登録されたクライアントAであるメンバーは、コンピュータ1,2上では、このアカウント番号で管理されることになる。さらに、メンバーアカウントレジストレーションフォームとして、図18に示すメンバーレジストレーションフォームと図19に示すパーソナルデータ入力フォームの画面が表示される。これらのフォームに、任意のメンバーID、任意のパスワード、ニックネーム、Eメール(E−mail)アドレス、性別、年齢、職業、視力、目標レベル等を入力する(図3のS13)。職業は、例えば、図19中段の「※1職業選択補足説明」の中から選択する。また、目標レベルは、図19下段の「※2目標レベルについて」に記載されているように、メンバーが個人的に目標レベルを設定することにより、各トレーニングがその目標レベル対してどれだけ近づくことができたかを判断する際の基準となるものである。なお、目標レベルは、例えば10段階に分類されていて、レベル1からレベル10まで徐々に高くなるように設定されている。具体的には、例えば、レベル1は主にゲーム要素を中心に楽しむレベル、レベル5はビジネス・日常生活においての能力に問題のないレベル(平均的なレベル)、レベル10はプロスポーツ選手のうちの世界トップクラスのレベルとする。10段階のそれぞれにこのような例があげてあり、メンバーはこの中から任意に目標とするレベルを設定する。
【0044】
図3中のS13の入力が完了すると、ディスプレイ上に図20に示すメンバーレジストレーション確認画面と、図21に示すパーソナルデータ画面が表示される。メンバーは、入力内容に間違いが無ければ「はい」を選択する。一方、修正をしたい場合には「いいえ」を選択し、修正後、改めて「はい」を選択する(図3のS14)。
【0045】
この「はい」を選択することによって、メンバーが入力したフォーム入力内容が、サーバ側のコンピュータ2の、図13に示すアカウントテーブル(Account table)、及び図15に示すアカウントパーソナルテーブル(Account Personal Table)の各項目に格納される(図3のS15)。なお、サーバ側のコンピュータ2には、図14に示すトレーニングテーブル(Training Table)及び図16に示すアドバイステーブル(Advice Table)が格納されている。
【0046】
メンバー個人専用ページへのアクセスは、クライアント側のコンピュータ1に表示される、図22に示すような、メンバーID、パスワード認証画面に、メンバーIDとパスワードを入力することによりおこなわれる。入力するメンバーIDとパスワードがサーバがコンピュータ2によって認証されると、メンバー個人専用ページにアクセスが可能となる。
以後、メンバーがコンピュータ1によってメンバー専用ページにアクセスすると(図3のS16)、サーバ側のコンピュータ2に格納されているアカウントテーブルから必要な項目データが引き出されて、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上に画面表示されるようになる(S17)。
【0047】
以上でメンバー登録についての説明を終了する。
【0048】
[トレーニング]
次に、図7(a)〜(f)を参照してトレーニング内容の一例を説明し、図4,図5,図6を参照してトレーニングの流れを説明する。なお、図4〜図6は、一連のものであるが図面のサイズの関係で便宜的に分割したものである。
【0049】
学習トレーニング全体は、前述したように、1日10分間からなるトレーニングを14回(トレーニング1〜14)繰り返して1つのステップとし、この1ステップを6回(ステップ1〜6)繰り返すものである。したがって、トレーニングを毎日欠かさず行った場合には、各ステップ(トレーニング1〜14)は14日間(2週間)で終了し、ステップ1〜6は、12週間(=2週間×6)で終了する。つまり、学習トレーニング全体は12週間(ほぼ3箇月)で終了することになる。
【0050】
1回のトレーニングの10分間の内訳は、
▲1▼脳活性呼吸法(1分間)
▲2▼眼球運動トレーニング(1分間)
▲3▼周辺視野トレーニング(2分間)
▲4▼瞬間視トレーニング(1分間)
▲5▼KVA動体視力トレーニング(1分間)
▲6▼DVA動体視力トレーニング(1分間)
▲7▼イメージトレーニング(2分間)
▲8▼脳活性呼吸法(1分間)
の8項目で構成されている。なお、これら▲1▼〜▲7▼の項目のうち、実際のトレーニングは、▲3▼〜▲7▼の5項目(5種目)である。なお、この5項目の実際のトレーニングは、適宜、5種のトレーニングという。以下▲1▼〜▲8▼の順に説明する。
【0051】
▲1▼の脳活性呼吸法は、8分間の実際のトレーニングをスムーズに始めるためのウォーミングアップであり、これにより脳にα波が出やすくして、集中力・持久力をアップする。なお、呼吸法の動作については省略する。
【0052】
▲2▼の眼球運動トレーニングを行う際の、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上の画面を図7(a)に示す。眼球トレーニングは、画面上に配置された数字を、指示に従って順番に眼で追っていくものであり、この後のトレーニング効果をアップさせるためのウォーミングアップ・眼球ストレッチ体操となる。
【0053】
▲3▼の周辺視野トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(b)に示す。このトレーニングは、画面いっぱいに散りばめられた数字や文字(同図では0〜10の数字)をマウスによって順番に指してクリックするものである。0からはじめて10をクリックし終えるまでの所要時間をCPU11によって計測する。評価は所要時間の長短で行う。もちろん短いほどよい。
【0054】
▲4▼の瞬間視トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(c)に示す。このトレーニングは、瞬時に点滅する8桁以上の数字や文字(同図では8桁の数字)などを、頭の中で写真のように映像でイメージ化し、左から順番にキーボード上の数字キーで入力するものである。同図に示すものでは、「97298423」と入力する。評価は正答率の高低で行う。
【0055】
▲5▼のKVA動体視力トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(d)に示す。KVA動体視力トレーニングは、同図に示すように、遠くから近づいてくる物体に描かれている数個の数字や文字(同図では数字)を、素早く見極めてキー入力するものである。評価は正答率の高低で行う。
【0056】
▲6▼のDVA動体視力トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(e)に示す。DVA動体視力トレーニングは、同図に示すように、画面を素早く平行移動する数字や文字(同図では数字)などを、タイミングよく見極めてキー入力するものである。評価は正答率の高低で行う。
【0057】
▲7▼のイメージトレーニングのディスプレイ上の画面を図7(f)に示す。このイメージトレーニングは、例えば、重ね合わされた複数の図形から個々の図形を認識したり、複数に描かれている画像からその構成要素をピックアップしたりといった、イメージ力を働かせるものである。評価は正答率の高低で行う。
【0058】
▲8▼の脳活性呼吸法は、上述の▲3▼〜▲7▼の実際の5種のトレーニングの効果をアップさせ、また定着させるための、α波呼吸法である。
【0059】
上述のように1回のトレーニングは、▲1▼〜▲8▼の8項目によって構成されており、全体をほぼ10分間で行うように学習プログラムが組まれている。
【0060】
図4に示すように、メンバーは、1日目には、ステップ1〜6のうちの最初のステップ1のステップ(Step)初期テストを受ける(S21)。なお、この時点では、上述のメンバー登録及び図1に示す初期能力テストは既に終了しているものとする。これらメンバー登録及び初期能力テストは、1日目のステップ1に入る前に行ってもよいし、また前日以前に行うようにしてもよい。
【0061】
ステップ初期テストは、その後に行う1日のトレーニング1〜14と同じ上述の▲1▼〜▲8▼の項目、すなわち▲1▼脳活性呼吸法、▲2▼眼球運動トレーニング、▲3▼周辺視野トレーニング、▲4▼瞬間視トレーニング、▲5▼KVA動体視力トレーニング、▲6▼DVA動体視力トレーニング、▲7▼イメージトレーニング、▲8▼脳活性呼吸法をテスト形式で行うものである。このうち、実際のトレーニングについてのテストである▲3▼〜▲7▼の5種のトレーニングについては、▲3▼はテスト開始から終了までの時間が計時され、また▲4▼〜▲7▼は正答率が測られる。
【0062】
ステップ初期テストの終了後、直ちに、1日目のトレーニング1に移る(S22)。トレーニング1では、上述の▲1▼〜▲8▼の8項目を行う。このうち実際に時間や正答率をはかるトレーニングは、▲3▼〜▲7▼の5種目であり、これらについてはそれぞれのトレーニングにおいて時間又は正答率がコンピュータ1のCPU11によって自動的に測定される。また▲3▼〜▲7▼の5種目のトレーニングについては、それぞれのトレーニングが終了するごとに、そのトレーニング結果がクライアント側のコンピュータ1のCPU11によって分析され、図1で述べた結果分析Aとしてディスプレイ上に表示されてメンバーに知らされる。なお、結果分析Aについては後に詳述する。
【0063】
上述のステップ初期テストの結果と、トレーニング1の結果とは、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存される。なお、これらの結果は、この時点では、通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信されることはない。
【0064】
以上で1日目が終了する。
【0065】
2日目は、メンバーは、図5に示すように、1日目のトレーニング1(S22)と同様のトレーニング2(S24)を行い、結果分析Aを受ける。トレーニング結果は、1日目と同様、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存され(S25)、この時点ではサーバ側のコンピュータ2に送信されることはない。
【0066】
3日目は、2日目と同様である。すなわちメンバーは、図5に示すように、2日目のトレーニング2(S24)と同様のトレーニング3(S26)を行い、結果分析Aを受ける。トレーニング結果は、2日目と同様、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存され(S27)、この時点ではサーバ側のコンピュータ2に送信されることはない。
【0067】
4日目〜13日目は、2日目又は3日目と同様である。
【0068】
ステップ1の最後である14日目は、図6に示すように、メンバーは、まずトレーニング14を行って結果分析Aを受ける(S28)。その後、ステップ(Step)最終テストを受ける(S29)。このステップ最終テストの内容は、前述の1日目のステップ初期テストと同様である。14日目のトレーニング結果とステップ最終テストの結果は、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存される(S30)。
【0069】
以上のステップ1における1日目から14日目までに、クライアント側のコンピュータ1のHDDには、1日目のステップ初期テストの結果、1日目から14日目までのそれぞれのトレーニング1〜14の結果、そして14日目のステップ最終テストの結果が保存されたことになる。
【0070】
これらステップ初期テストの結果、トレーニング1〜14の結果、ステップ最終テストの結果は、この時点で、はじめて通信回線3を介して、クライアント側のコンピュータ1のHDDからサーバ側のコンピュータ2のHDDに送信されて保存される(S31)。そして送信されたデータ(結果)に基づいて、コンピュータ2のCPU21は、自動的に図1に示す結果分析Bを行い、その結果を通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1に送信し、ディスプレイ上に表示してメンバーに知らせる。なお、結果分析Bについては、後に詳述する。
【0071】
以上で、1日目のステップ初期テストから始まり、1日目のトレーニング1、2日目のトレーニング2から14日目のトレーニング14、そして、14日目のステップ最終テストで終わるステップ1が終了する。なお、トレーニング1〜14は、学習内容のレベルは同レベルであり、例えば、図7における画面上の数字の配置や順番を変更することで、同レベルの異なった問題としている。したがって、メンバーは、ステップ1においては、同レベルのトレーニングを14日間繰り返すことになる。このため例えば連続する2日間のトレーニング結果を比較した場合には、必ずしも前の日よりも後の日のほうが結果がよくなっているとは限らない。しかしながら、トレーニング1を開始する前と、14日間トレーニングを繰り返してトレーニング14を終了した後とでは、一般に後者の方がよい結果を得ることができる。これを分析するのが後述の結果分析Bである。
【0072】
ステップ1が終了したら、翌日からステップ2に入る。ステップ2においては、メンバーはステップ1と同様の内容を繰り返す。ただし、トレーニングの学習内容は、ステップ1よりもレベルアップされている。レベルアップするには、例えば、図7(b)の周辺視野トレーニングでは数字の数(星の数)を増やしたり、(c)の瞬間視トレーニングでは数字の桁数を多くしたり、点滅時間を短くしたりする。また(d)のKVA動体視力トレーニングでは物体の移動速度を速め、(e)のDVA動体視力トレーニングでは数字が平行移動する速度を速める。そして、(f)のイメージトレーニングでは、図形の形状を複雑にしたり、構成要素を多くしたりする。これらにより、それぞれレベルアップを図ることができる。
【0073】
ステップ2が終了したら、ステップ3に移り、さらにステップ4〜6に移る。このとき、ステップが進むにつれて、トレーニングのレベルがアップするようになっている。
【0074】
以上のステップ1〜6が終了したときには、メンバーは、図1に示すように、最終能力テストを受ける。このテストは、ステップ1に入る前に受ける初期能力テストに対応するものである。これら初期能力テスト及び最終能力テストは、学習トレーニング全体の成果を見るための行うものであり、テストのレベルとしては中間的なレベル、例えば、ステップ3又はステップ4程度となっている。初期能力テスト、最終能力テストいずれも、それぞれのテストが終了すると同時にその結果を通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信するようにするとよい。これらテストの分析結果は、コンピュータ2のCPU21によって自動的に分析される外に、サーバSによっても仔細に分析される。その分析結果は、結果分析Cとして、サーバ側のコンピュータ2、通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1に送信され、ディスプレイ上の画面に表示されてメンバーに知らされるようになっている。なお、結果分析Cについては後述する。
【0075】
以上でトレーニングについての説明を終了する。
【0076】
[トレーニング、テスト結果登録]
図8に、トレーニング結果や、テスト結果を登録するためのフローを示す。
【0077】
メンバーは、ステップ1〜6の各ステップ最終テストが終了するごとに、サーバ側のコンピュータ2に通信回線3を介して、ステップ初期テストの結果と、ステップ最終テストの結果と、トレーニング1〜14の結果を送信する(S41)。送信は、クライアント側のコンピュータ1において、メンバーIDとパスワードを入力し、送信ボタンをクリックすることによりおこなわれる。コンピュータ2では、このメンバーID、パスワードによってサーバ認証を行う(S42)。
【0078】
入力されたメンバーID、パスワードから、図13に示すアカウントテーブルの項目名アカウント番号を取得する。このアカウント番号から図14に示すトレーニングテーブルにリレーションし、各トレーニング項目名にテスト結果とトレーニング結果を登録する(S43)。さらにトレーニングテーブルの結果から、図16に示すアドバイステーブルにリレーションし、結果に応じたアドバイスを、通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上の画面に表示する(S45)。なお、図8中のS44、S46については後述する。
【0079】
[メンバー個人専用ページ]
図9に、メンバー個人専用ページにおけるフローを示す。
【0080】
メンバーが、クライアント側のコンピュータ1においてメンバーIDとパスワードを入力しメンバー個人専用ページにアクセスする(S51)。サーバ側のコンピュータ2では、メンバーID、パスワードが認証された後(S52)、入力されたメンバーID、パスワードから図13に示すアカウントテーブルの項目名アカウント番号が取得される(S53)。
【0081】
コンピュータ2は、このアカウント番号から、トレーニングテーブル、アカウントパーソナルテーブル、アドバイステーブルにリレーションし、アドバイステーブルから各アドバイスを引き出し、通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上の画面に表示する。
【0082】
ここで、各アドバイスとは、目標別アドバイス、年齢別アドバイス、職業別アドバイス、トレーニング別アドバイス、特別アドバイス等である。これらのアドバイスは、結果分析Bに相当するものである。
【0083】
目標別アドバイスは、アカウントテーブルの項目名ターゲットレベル(Target Level)とトレーニングテーブルの各トレーニング項目を比較、アドバイステーブルの項目名目標レベル別アドバイス(Aim Adv)から比較結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0084】
年齢別アドバイスは、アカウントパーソナルテーブルの項目名エイジ(Age)とトレーニングテーブルの各トレーニング項目を比較し、アドバイステーブルの項目名エイジアドバイス(Age Adv)から比較結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0085】
職業別アドバイスは、アカウントパーソナルテーブルの項目名ジョブ(Job)とトレーニングテーブルの各トレーニング項目を比較し、アドバイステーブルの項目名ジョブアドバイス(Job Adv)から比較結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0086】
トレーニング別アドバイスは、トレーニングテーブルの項目名KVA動体視力トレーニング(KVA)、DVA動体視力トレーニング(DVA)、周辺視野トレーニング(Peripheral)、瞬間視トレーニング(Flash)、イメージトレーニング(Image)を参照し、アドバイステーブルの項目名KVA動体視力トレーニングアドバイス(KVA Adv)、DVA動体視力トレーニングアドバイス(DVA Adv)、周辺視野トレーニングアドバイス(Peripheral Adv)、瞬間視トレーニングアドバイス(Flash Adv)、イメージトレーニングアドバイス(Image Adv)から結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0087】
特別アドバイスは、アドバイステーブルの項目名特別アドバイス(Special Adv)を参照し、登録があれば表示するものである。目標別アドバイス、年齢別アドバイス、職業別アドバイスとともに、結果分析Bを構成する。なお、登録方法は後述する。
【0088】
[特別アドバイス入力設定]
図10に、特別アドバイス入力設定のフローを、また図28にメンバーデータ簡易一覧(管理者ページ)を示す。
【0089】
サーバSは、コンピュータ2に格納されている管理者ページにアクセスする(S61)。これにより、コンピュータ2のディスプレイ上に、図28に示すメンバー情報一覧(メンバーデータ簡易一覧)が表示される(S62)。サーバSは、メンバー情報一覧から異常なデータ等を有し、特別アドバイスを入力したいメンバー(ユーザ)を選択する(S63)。
例えば、メンバー情報一覧(図28)において、一定の期間トレーニング結果を更新していない(トレーニングをおこなっていない)メンバー、トレーニング結果が前回よりも著しく低下したメンバー等異常なデータを有するメンバーに、その異常データの種類ごとに、それぞれ異なるフラグをたて、そのフラグの種類に応じてそれぞれのアドバイスをおこなうようにしてある。
例えば、メンバー情報一覧(図28)のフラグ欄において、●のついた、30日以上更新の遅れているメンバーには、「日々の積み重ねが能力アップの基本です。毎日トレーニングを続けましょう。」という特別なアドバイスがおこなわれる。また、◆のついた、トレーニング結果が前回より著しく低下したメンバーには、「体調が悪かったのかもしれません。気を落とさずにがんばりましょう。」などの特別アドバイスがおこなわれる。
このアドバイスは、フラグの種類ごとにあらかじめ対応つけられたアドバイスを、コンピュータ2によって自動的に処理させるものであれば、事務の省力化がはかられることになるが、異常データであるという特殊性に鑑み、きめ細かなフォローをおこなうべく、サーバS自身が入力するものであってもよい。
【0090】
選択されたメンバーIDからアカウントテーブルの項目名アカウント番号を取得し、アカウント番号からアドバイステーブルの項目名スペシャルアドバイスにリレーションし、図29に示す特別アドバイス入力フォームをコンピュータ2のディスプレイ上に表示させる(S64)。
【0091】
特別アドバイスの入力を確定し(S65)、選択されているアドバイステーブルの項目名特別アドバイスに入力内容を格納する(S66)。以上で終了する。
【0092】
[結果分析A、結果分析B、結果分析C]
まず、クライアント側のコンピュータ1で行われる結果分析Aについて説明する。
【0093】
図23に、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上に表示されるトレーニングメニュー画面の一例を示す。同図は、ステップ1のトレーニング4(Lesson4)を行うときの画面である。
【0094】
同図に示すように、実際の5種のトレーニング、すなわち周辺視野トレーニング、瞬間視トレーニング、KVA動体視力トレーニング(同図ではKVAトレーニング)、DVA動体視力トレーニング(同図ではDVAトレーニング)、イメージトレーニングは、それぞれ10段階のレベル(レベル1〜10)に分けられている。このうちはじめの周辺視野トレーニングは、各レベルが時間の範囲で設定されていて、レベルが上がるほど時間が短くなるように設定されている。これに対し、残りの4種のトレーニングは、各レベルが正答率の範囲で設定されていて、レベルが上がるに連れて正答率が高くなるように設定されている。本実施の形態では、5種のトレーニングとも、例えば、レベル5が平均的なレベルとなるように構成されている。ここで、平均的なレベルとは、性別、年齢、職業、視力等にかかわらず、本発明に係る学習システムを利用するだろうと想定されるすべての人の平均という意味であり、これら平均的な人がステップ1の14日間のトレーニング1〜14のうちのほぼ半分のトレーニング(例えば7日目のトレーニング7)を終了した時点でのレベルを想定している。したがって、このような平均的な人がステップ1のトレーニング1〜14を受けた場合には、1日目のトレーニング1の結果は、レベル5よりも低いレベル(例えばレベル2)となり、トレーニングが進むに連れてレベルが徐々に上昇して7日目のトレーニング7ではほぼレベル5に達し、その後さらに徐々に上昇して14日目にはレベル5よりも高いレベル(例えばレベル9)に達するようになる。
【0095】
本実施の形態における結果分析Aの特徴は、メンバーがトレーニングで使用するCD内に、あらかじめ5種のトレーニングごとの各レベル1〜10に対応するコメント(アドバイス)が記載されたテーブル(不図示)を格納しておき、メンバーが5種のトレーニングを行うごとに、コンピュータ1のディスプレイ上にトレーニング結果を10段階のレベルで表示するとともに、そのレベルに対応するコメントを表示することにある。
【0096】
図24に周辺視野トレーニング詳細の画面を示す。同図の例では、トレーニング1(初期能力)ではレベル2であったところトレーニング4(現在の能力)は、上昇せずに逆にレベル1に低下してしまっている。そして、レベル1に対するコメントとして、「あなたの探しにくい数字の場所はどこですか?トレーニングで克服しましょう!」というコメントを表示している。このコメントは、前述のようにあらかじめ周辺視野トレーニングのレベル1に対応するものとしてCDに格納されている。また、例えば、図24に示す例で、トレーニング4においてレベル4だったとすると、コメントとしては、「もう少しで平均です。さらにがんばって下さい。」といったものを表示する。
【0097】
1ステップ内の14日間のトレーニング1〜14においては、必ずしも順調にレベルアップするとは限らず、例えば連続する2日間の周辺視野トレーニングでは、そのときのメンバーの体調や集中力の度合い等によってはむしろレベルが低下することが十分あり得る。またトレーニングの種類によってもレベルアップするものやレベルダウンするものがあり得る。
【0098】
このような状況にあっては、1日のトレーニングごとにその結果を通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信し、コンピュータ2できめ細かい結果分析をすることはあまり意味がなく、また結果分析をメンバーが受け取るまでに時間がかかることにもなる。
【0099】
そこで、本実施の形態では、各トレーニングに対する結果分析Aをクライアント側のコンピュータ1によって短時間にすみやかに行い、また、コメントについてもトレーニングを日々継続して行うための動機付けとなるような内容のものを付加している。これにより、メンバーは、1日のトレーニングを終了するごとにトレーニング結果を、通信回線3を介してサーバ側に送信する煩雑さから解放される。さらに、分析結果Aは、メンバーがメンバー登録時に入力した、メンバー固有の特性、すなわち性別、年齢、職業、視力、目標レベル等はすべて捨象されている。これに対して後述の結果分析B及び結果分析Cは、例えば、年齢別、職業別、目標レベル別に結果分析がなされるようになっている。
【0100】
なお、例えば同じレベル5であっても、ステップ1とステップ2では後者の方がレベルアップされているので、周辺視野トレーニングにあっては短い時間に設定し、また他の4種のトレーニングにあっては正答率が高くなるように設定するとよい。
【0101】
各ステップ1〜6において、普通に14日間のトレーニング1〜14を消化すれば、トレーニング1を行う前とトレーニング14を行った後では、トレーニング効果が発生する。したがって、トレーニング1の前に行うステップ初期テストの結果と、トレーニング14の後に行うステップ終了テストの結果とを比較検討するとその違いは明らかなものとなる。次に説明する結果分析Bは、上述の結果分析Aが5種の各トレーニングにおける結果分析であったのと異なり、各ステップにおける結果分析を行うものである。
【0102】
次に、結果分析Bについて詳述する。
【0103】
図26に結果分析Bの、ディスプレイ上の画面を示す。同図に示すように、上から順に、トレーニング進行状況(ステップ1〜6)、目標レベル達成度(レベル1〜10)、レーダーチャート、目標レベル別アドバイス、年齢別アドバイス、職業別アドバイスが表示される。また、必要の応じて、特別アドバイスが表示される。
【0104】
結果分析Bは、図1に示すように、各ステップにおけるステップ初期テストの結果と、トレーニング1〜14の結果と、ステップ最終テストの結果とに基づいて行われる。これらの結果は、逐次、クライアント側のコンピュータ1のHDDに格納されて、各ステップ1〜6が終了する際に、一括で通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信される。送信された結果は、コンピュータ2のHDDに保存され、さらにこれらの結果に基づいてCPU22により結果分析Bが自動的に行われる。
【0105】
図25,図26に分析結果Bの一例を示す。このうち図25は、ステップ1における周辺視野トレーニングの14回分のレベルの推移を示す棒グラフであり、また図26はステップ初期テスト(Step Challengeテスト)と、ステップ最終テスト(Step upテスト)のテスト結果とをそれぞれ示すレーダーチャートである。
【0106】
上述のように、結果分析Bは、メンバーがメンバー登録時に登録した、年齢別、職業別、目標レベル別ごとにそれぞれ個別に結果分析を行うようにしている。図26中の右側のステップ最終テスト結果を示すレーダーチャートが結果分析の中心となり、この結果に基づいてアドバイスを行う際に、年齢別、職業別、目標レベル別にそれぞれ行うようにしている。
【0107】
年齢別アドバイスについては、例えば、基準レベルを若者は高く、老人は低く設定し、テスト結果とこれらの設定レベルとの差に基づいて年齢別アドバイスを行うようにしている。したがって、若者と老人とが同じテスト結果であった場合、基準レベルの低い老人の方が、基準レベルの高い若者よりもよい評価が与えられることになる。
【0108】
職業別アドバイスについても同様である。すなわち、例えば、基準レベルをスポーツ選手は高く、一般の主婦は低く設定し、テスト結果とこれらの設定レベルとの差に基づいて職業別アドバイスを行うようにしている。したがって、例えば、スポーツ選手と一般の主婦とが同じテスト結果であった場合、基準レベルの低い主婦の方が、基準レベルの高いスポーツ選手よりもよい評価が与えられることになる。なお、例えば同じスポーツ選手であっても、スポーツの種類によって基準レベルを変えるようにしている。例えば、ボクシングの選手は、動体視力についての基準レベルが高くなるように、また野球選手は周辺視野についての基準レベルが高くなるように設定されている。
【0109】
目標レベル別アドバイスは、メンバーが登録している目標レベルが基準レベルとなり、テスト結果と基準レベルとの差に基づいてきめ細かいアドバイスを行うものである。この場合、例えば、メンバー自身が登録した登録レベルがテスト結果に対して極端に低いときには、例えば、画面上に登録レベルの見直し及び再登録を促すようなコメントを表示するようにしている。
【0110】
上述の3種のアドバイス、すなわち年齢別アドバイス、職業別アドバイス、目標レベル別アドバイスのうち、前二者の基準レベルはメンバーがメンバー登録時に登録した年齢、職業に応じて自動的に設定される。つまり、同年齢であれば同じ基準レベルに、また同じ職業であれば同じ基準レベルに客観的なデータに基づいて設定される。これに対して、最後の目標レベル別アドバイスは、年齢や職業にかかわらずメンバーが主観的に設定するものである。
また、特別アドバイスは、前述のように、図28に示すメンバー情報一覧におけるフラグ欄においてフラグがたてられたメンバーに対して、アドバイスがおこなわれる。フラグの種類は、適宜決定できる。フラグに対して、サーバSがその都度アドバイスをしてもよいが、あらかじめフラグごとに定型的なアドバイスを対応させておけば、サーバ側の事務の合理化がはかられる。
【0111】
なお、上述の3種のアドバイスは、それぞれトレーニング別に設定するようにすれば、さらにきめ細かいアドバイスを行うことが可能となる。
【0112】
上述の結果分析Bにおけるアドバイスは、サーバ側のコンピュータ2に格納されているデータに基づいて自動的に行われるようになっている。
【0113】
図26の画面の左側のレーダーチャートの下方の、「KVA」「DVA」、「周辺視野」「瞬間視」「イメージ」のボタンをクリックすると、それぞれのトレーニングにおける14日間のトレーニング結果が表示される。例えば、周辺視野を選択すると、図25に示すような棒グラフが表示されて、メンバーは14日間に日々のトレーニング効果を簡単に知ることができる。
【0114】
なお、上述では、結果分析Bを年齢別、職業別、目標レベル別に行う場合を例に説明したが、その他、性別、視力別に行うようにしてもよく、さらにはこれらのうちから任意のものを組み合わせるようにしてもよい。
【0115】
結果分析Cは、学習トレーニング全体(ステップ1〜ステップ6のトレーニング)に基づいてサーバS自身が直接アドバイスを行うものである。結果分析Cは、主に、図1に示すステップ1を開始する前に行う初期能力テストと、ステップ6を終了した後に行う最終能力テストのテスト結果に基づいて行う。
なお、結果分析Cは、結果分析Bと同様の分析をおこなうものであってもよい。
【0116】
メンバーが受けた最終能力テストは、通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に保存される。このテスト結果と、すでにコンピュータ2に保存されている初期能力テストのテスト結果とを比較して、サーバS自身が結果分析を行う。その内容は、終了したトレーニングに対する細かいアドバイスを行うことはもちろん、今後のトレーニングについてのアドバイス等を行う。この結果分析Cは、コンピュータ2、通信回線3を介して、クライアント側のコンピュータ1に送信されて、コンピュータ1に保存される。したがって、メンバーは、いつでもこの分析結果Cを見ることができる。なお、前述の分析結果A,Bもメンバーはいつでも見ることができるようになっている。
【0117】
上述のように、本実施の形態において、分析結果A、分析結果B、分析結果Cは、それぞれこの順に、クライアント側のコンピュータ1、サーバ側のコンピュータ2、サーバS自身で行うようにしており、内容的にもそれぞれ特色を持っている。
【0118】
<実施の形態2>
本実施の形態では、前述の各ステップごとのステップ初期テスト、ステップ最終テストの結果に応じて、ポイント数を算出し、獲得ポイントに応じて商品(対価)と交換することができるようになっている。
【0119】
図2の全体的なフローにおけるS6に示すように、テスト結果から、あらかじめ設定されている算出方法に基づいてポイント数を算出し、その結果を、サーバ側のコンピュータ2に格納されている、図13に示すアカウントテーブルの項目名獲得ポイント(Point)に付加する。そして、メンバーが通信回線3を介してメンバー個人専用ページにアクセスすると(S7)、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上に、獲得ポイントによる商品交換ページが表示されるようになっている(S9)。図8に示すトレーニング結果や、テスト結果を登録するためのフローにおけるS44,S46は、上述の図2中のS6,S9と同じである。また、図9のメンバー個人ページのフローにおいては、S52においてメンバーID、パスワードによるサーバ認証が終了すると、入力されたメンバーID、パスワードからアカウントテーブルの項目名アカウント番号を取得して、獲得ポイント数をアカウントテーブルの項目名獲得ポイントから引き出してコンピュータ1のディスプレイ上に表示することが可能となる。図27に、獲得ポイント商品引き換えページ画面の一例を示す。
【0120】
図11に、獲得ポイントの全体のフローを示す。
【0121】
同図のS71に示すように、テスト結果からポイント数を計算し、アカウント番号から図13のアカウントテーブルの項目名獲得ポイントにリレーションし、ここに格納されている数値に今回のポイントを加算し、アカウントテーブルの項目名獲得ポイントに格納する。
【0122】
クライアント側のコンピュータ1で、メンバーが、メンバーID、パスワードを入力してメンバー個人専用ページにアクセスし(S72)、サーバ側のコンピュータ2で、メンバーID、パスワードのサーバ認証が行われると(S73)、コンピュータ1は、リンクより獲得ポイントページに遷移する(S74)。コンピュータ2は、入力されたメンバーID、パスワードからアカウントテーブルの項目名獲得ポイント及び交換商品のリストを取得する。これらのデータは、クライアント側のコンピュータ1に送信され、図27に示すように、獲得ポイント及び交換商品のリストが表示された、獲得ポイント商品引き換えページ画面がコンピュータ1のディスプレイ上に表示することが可能となる(S75)。
【0123】
メンバーがポイントに応じた商品の申し込みを行うと(S76)、サーバ側コンピュータ2は、項目名獲得ポイントの数値から選択された商品のポイント数を減算し、減算結果を項目名獲得ポイントに格納する(S77)。サーバSは、メンバー宛確認メールを送信し、その後、商品を発送する(S78)。
【0124】
本実施の形態においては、獲得ポイント数は、テスト結果がよいほど多くなるように設定されているので、このことはメンバーがトレーニングを継続するための1つの動機付けとなる。
【0125】
以上の実施の形態1,2においては、サーバSに対してクライアントAが1人の場合を例に説明したが、
【0126】
以上の実施の形態1,2では、学習トレーニングを行うメンバーが1人の場合を説明したが、例えば家族のメンバー数人でトレーニングをおこなう場合等1枚のトレーニングCDで複数のメンバーがトレーニングを行うようにしてもよい。
この場合、1人のメンバー以外のメンバーも、1人のメンバーと同等に取り扱うようにする、すなわち分析結果Aのみならず、通信回線3を利用した分析結果B,Cも受けられるようにすることも可能であり、また、上述した1人のメンバー以外のメンバーができるトレーニングを、トレーニングCD内のトレーニングに限定する、すなわち、結果分析Aを受けることはできるが、通信回線3を利用した結果分析B,Cは受けることはできない、とすることも可能である。
【0127】
1人のメンバー以外のメンバーも、1人のメンバーと同等に、分析結果Aのみならず、通信回線3を利用した分析結果B,Cも受けられるようにするには、例えば、通信回線3を利用するためのIDとCD上のトレーニングをおこなうためのIDを別個に定め、この両者のIDをメンバーに付与すればよい。
1人のメンバー以外のメンバーができるトレーニングを、トレーニングCD内のトレーニングに限定するには、例えば、通信回線3を利用するためのIDとCD上のトレーニングをおこなうためのIDを別個に定め、1人のメンバー以外のメンバーにはCD上のIDのみを付与すればよい。
なお、各メンバーは、CD上のトレーニングを行う際の初期の画面で、自身のメンバーIDを選択することにより、前回終了したトレーニングの続きからトレーニングを開始することができるようになっている。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、第1の結果分析を記録媒体に格納された学習プログラムの基づいてクライアント側の第1のコンピュータによって行い、また第2の結果分析を通信回線を介してサーバ側の第2のコンピュータによって行うようにしたので、クライアント側はトレーニング結果を毎回、通信回線を介してサーバ側に送信する煩雑さから解放され、一方、サーバ側は第2のコンピュータで使用する学習プログラムを簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】学習システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】学習システムの全体的なフローを示すフローチャートである。
【図3】メンバー登録のフローを示すフローチャートである。
【図4】1つのステップにおける1日目のトレーニングフローを示すフローチャートである。
【図5】1つのステップにおける2日目及び3日目のトレーニングフローを示すフローチャートである。
【図6】1つのステップにおける14日目のトレーニングフローを示すフローチャートである。
【図7】(a)〜(f)はトレーニング画面の一例を示す図である。
【図8】トレーニング、テスト結果データ登録フローを示すフローチャートである。
【図9】メンバー個人専用ページフローを示すフローチャートである。
【図10】特別アドバイス入力設定フローを示すフローチャートである。
【図11】商品獲得フローを示すフローチャートである。
【図12】CDキーテーブルを示す図である。
【図13】アカウントテーブルを示す図である。
【図14】トレーニングテーブルを示す図である。
【図15】アカウントパーソナルテーブルを示す図である。
【図16】アドバイステーブルを示す図である。
【図17】CDキー入力画面を示す図である。
【図18】メンバーレジストレーションフォームを示す図である。
【図19】パーソナルデータ入力フォームを示す図である。
【図20】メンバーレジストレーション確認画面を示す図である。
【図21】パーソナルデータ確認画面を示す図である。
【図22】メンバーID、パスワード認証画面を示す図である。
【図23】トレーニングメニューの画面を示す図である。
【図24】周辺視野トレーニング詳細の画面を示す図である。
【図25】周辺視野トレーニング詳細結果の画面を示す図である。
【図26】各ステップにおける結果分析画面を示す図である。
【図27】獲得ポイント商品引き換えページ画面を示す図である。
【図28】メンバーデータ簡易一覧を示す図である。
【図29】特別アドバイスフォームを示す図
【符号の説明】
1 クライアント側のコンピュータ
2 サーバ側のコンピュータ
3 通信回線
11,21 CPU
12,22 入力装置
13,23 出力装置
14,24 記憶装置
A クライアント(メンバー)
S サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアント側・サーバ側のコンピュータ及びこれらを接続する通信回線を利用した学習システム及び学習方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クライアント側のコンピュータとサーバ側のコンピュータとを通信回線で接続し、この通信回線を利用してクライアントが自宅で学習できるようにした学習方法が知られている。
【0003】
このうちクライアントが問題と解いてその答案をサーバが採点する方式の学習方法、いわゆるテスト方式の学習方法にあっては、例えば、通信回線を介して、クライアント側からサーバ側にはテスト(問題)の答案、質問事項等が送信され、一方、サーバ側からクライアント側には、解答例、答案の採点、テスト結果に対する評価等が送られる。
【0004】
クライアントは、毎日、テストを行い、その答案を通信回線を介してサーバに送る。そして、サーバはその答案の採点を行い、通信回線を介して採点結果とともに解答例や評価を送り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、学習内容が、例えばコンピュータのディスプレイを使用して眼や脳のトレーニングを行うといった、比較的単純なトレーニングを毎日短時間ずつ、長期間にわたって反復することで効果をあげるような学習方法においては、クライアントにとっては、毎日のトレーニング結果をその都度、サーバに送信することは煩雑である。また、上述のようなトレーニングにあっては、毎日、トレーニング結果を分析することはそれほど重要ではなく、トレーニング開始と、トレーニングを何日間か反復した後のトレーニングの終了時の結果を比較することが重要となる。ただし、毎日のトレーニング結果に対して、それなりの評価を行うことは、結果の良否よりも、むしろトレーニングを毎日持続するための動機付けとしては大きな意味を持つ。一方、サーバにとっては、相応の評価を毎日自動的に行うような場合には、サーバ側の学習プログラムを複雑化させることになる。
【0006】
そこで、本発明は、クライアント側の送信作業の煩雑さを低減する一方、サーバ側の学習プログラムを簡略化することを目的とした学習システム及び学習方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、クライアント側の第1のコンピュータとサーバ側の第2のコンピュータとを通信回線で接続して構成した学習システムにおいて、記録媒体に格納された学習プログラムに基づいて前記第1のコンピュータを使用して前記クライアントがトレーニングを行い、そのトレーニング結果を前記第1のコンピュータに記憶させるとともに、前記トレーニング結果に対する第1の結果分析を前記記録媒体によって自動的に行い、前記クライアントが前記トレーニングを複数回終了した後にテストを行って、複数回の前記トレーニングの結果と前記テスト結果とをまとめて前記通信回線を介して前記第2のコンピュータに送信し、前記第2のコンピュータに記憶させるとともに、前記テスト結果に対する第2の結果分析を前記第2のコンピュータにより自動的に行って前記第2の結果分析を通信回線を介して前記第1のコンピュータに送信する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の学習システムにおいて、前記第1の結果分析は、前記学習プログラムに格納されているテーブルから前記トレーニング結果に対応する内容を前記第1のコンピュータの出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の学習システムにおいて、前記第2の結果分析は、前記第2のコンピュータの記憶装置に格納されている年齢別、職業別、目標別の基準レベルと、前記トレーニング結果と差に基づいた内容を、前記通信回線を介して前記第1の出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の学習システムにおいて、前記テスト結果に基づいて、所定の対価と交換しうるポイントを付加する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、クライアント側の第1のコンピュータとサーバ側の第2のコンピュータとを通信回線で接続して構成した学習システム使用して行う学習方法において、記録媒体に格納された学習プログラムに基づいて前記第1のコンピュータを使用して前記クライアントがトレーニングを行い、そのトレーニング結果を前記第1のコンピュータに記憶させるとともに、前記トレーニング結果に対する第1の結果分析を前記記録媒体によって自動的に行い、前記クライアントが前記トレーニングを複数回終了した後にテストを行って、複数回の前記トレーニングの結果と前記テスト結果とをまとめて前記通信回線を介して前記第2のコンピュータに送信し、前記第2のコンピュータに記憶させるとともに、前記テスト結果に対する第2の結果分析を前記第2のコンピュータにより自動的に行って前記第2の結果分析を通信回線を介して前記第1のコンピュータに送信する、ことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の学習方法において、前記第1の結果分析は、前記学習プログラムに格納されているテーブルから前記トレーニング結果に対応する内容を前記第1のコンピュータの出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の学習方法において、前記第2の結果分析は、前記第2のコンピュータの記憶装置に格納されている年齢別、職業別、目標別の基準レベルと、前記トレーニング結果と差に基づいた内容を、前記通信回線を介して前記第1の出力装置に出力して行う、ことを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の学習方法において、前記テスト結果に基づいて、所定の対価と交換しうるポイントを付加する、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
以下、図面に沿って、本発明に係る学習システムの実施の形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る学習システムの一例を示すブロック図である。
同図に示すように、学習システム全体は、クライアントAが直接使用するコンピュータ1(第1のコンピュータ)と、サーバSが直接使用するコンピュータ2とを、通信回線3で接続することによって構成されている。
【0017】
上述のコンピュータ1としては、一般的な構成のもの、すなわちCPU(制御装置と演算装置とを含む。)11と入力装置12と出力装置13と記憶装置14とを備えたものを使用することができる。同様にコンピュータ2も一般的な構成のもの、すなわちCPU(制御装置と演算装置とを含む。)21と入力装置22と出力装置23と記憶装置24とを備えたものを使用することができる。上述の入力装置12,22としては主にキーボードやマウスが使用される。また出力装置13,23としては、ディスプレイやスピーカが使用される。さらに記憶装置14,24としてはHDD(ハードディスク)が使用される。
【0018】
図2は、学習システムにおける作業の流れをS1〜S9で示すフローチャートである。
【0019】
図1,図2を参照して、学習システム全体の概略を説明する。
【0020】
クライアントAに対して、サーバSから、学習プログラムが格納されたトレーニングCD(以下単に「CD」という。)が供給される。この供給は、郵送、宅配、直接販売等の任意の手段によって行われる。このCDには、学習トレーニング(CDを使用して行うトレーニング全体をいう。以下同じ。)を行うための学習プログラムが格納されている。学習プログラムの内容には、後述のメンバー登録を行うためのプログラム、毎日のトレーニング及びその結果分析A(第1の結果分析)を行うためのプログラム、ステップ初期テスト,ステップ最終テスト,初期能力テスト,最終能力テスト等のテストを行うためのプログラムがそれぞれ格納されている。
【0021】
クライアントAは、このCDを利用して自身のコンピュータ1によってメンバー登録を行う(図2のS1)。このときの内容は通信回線3を介して、サーバ側のコンピュータ2に記憶される。メンバー登録と同時に、メンバー個人専用ページ(ホームページ)が生成される(S2)。なお、以下では、メンバーという言葉は、登録が終了したクライアントという意味で使用する。また、以下の説明では、特に断らない限り、メンバーが行う作業はいずれもコンピュータ1を使用して行われ、またサーバSが行う作業はいずれもコンピュータ2を使用して行われるものとする。
【0022】
メンバーがCDによって行う学習トレーニング全体は、1日10分間からなる毎日のトレーニング(レッスン)をトレーニング1〜14(レッスン1〜レッスン14)までの14回繰り返して1つのステップとし、この1ステップを6回(ステップ1〜6)繰り返すものである。したがって、トレーニングを毎日欠かさず行った場合には、各ステップのトレーニング(トレーニング1〜14)はそれぞれ14日間(2週間)で終了し、ステップ1〜6全体は12週間(=2週間×6)で終了するようになっている。
【0023】
上述の各ステップ内の14回のトレーニング1〜14は、内容のレベル(難易度)としては同レベルに設定されている。つまり、メンバーは、14日間同じレベルのトレーニングを繰り返すことになる。一方、各ステップは、ステップの番号が上がるほど、つまりステップ1からステップ6に向かって進むほどレベルアップされた内容となる。なお、1回のトレーニングの内容については、後述する。
【0024】
メンバーは、図1に示すように、最初のステップ1に入る前に、初期能力テストを受ける。その結果は、コンピュータ1、通信回線3を介して、コンピュータ2に送られてHDDに保存される。この初期能力テストは、最後のステップ6を終了した後に受ける最終能力テストと対をなすものであり、これら初期能力テストの結果と最終能力テストの結果とを比較して結果分析C(後述)を受けることで、学習トレーニング全体におけるトレーニング効果を知ることができる。なお、本学習システムにあっては、上述の結果分析Cの外に結果分析A、結果分析B(第2の結果分析)を行っている。結果分析Cが学習トレーニング全体の結果分析であるのに対して、結果分析Aは毎日のトレーニングの結果分析であり、また結果分析Bは各ステップごとの結果分析である。そして、結果分析AはCDを利用してクライアント側のコンピュータ1によって自動的に、また結果分析Bはサーバ側のコンピュータ2によって自動的に、そして結果分析CはサーバS自身によって行われるようになっている。なお、これら結果分析A,B,Cについては後に詳述する。
【0025】
上述のように、初期能力テスト及び最終能力テストは、学習トレーニング全体のトレーニング効果を把握し分析するために行うものなので、これらのテストのレベルは、最も簡単なステップ1と最も難しいステップ6とのほぼ中間、つまりステップ3又はステップ4程度のレベルとする。
【0026】
メンバーは、ステップ1に入ると最初のトレーニング1を開始する前に、ステップ初期テストを受ける。このステップ初期テストは、ステップ1における最後のトレーニング14を終了した後に受けるステップ最終テストと対をなすものであり、これらステップ初期テストの結果とステップ最終テストの結果とを比較し分析することで、そのステップにおけるメンバーのレーニング効果を知ることができる。これが結果分析Bである。
【0027】
メンバーは、ステップ初期テストを終了した後、トレーニング1に入る。このトレーニング1は、後述する複数種目(本実施の形態では5種種目)のトレーニングによって構成されており、それぞれのトレーニングが終わるごとに、そのトレーニング結果がコンピュータ1のCPU11によって自動的に分析されて、結果分析Aとしてコンピュータ1の出力装置13によりメンバーに知らされる。この結果分析Aは、クライアント側のコンピュータ1によって自動的に行われる。すなわちこの結果分析Aを行うに当たっては、通信回線3及びサーバ側のコンピュータ2は使用されない。
【0028】
ステップ1におけるステップ初期テストの結果と、トレーニング1の結果は、コンピュータ1のHDDに保存される。
【0029】
基本的には、上述のステップ初期テストとトレーニング1と結果分析Aが1日で行われる内容である。なお、前述のメンバー登録と初期能力テストとトレーニング1とを同日に行うようにしてもよい。
【0030】
2日目には、トレーニング2とこれに対する結果分析Aが行われ、トレーニング結果がHDDに保存される。2日目と同様の作業が3日目から14日目まで繰り返されて、トレーニング3〜14が終了する。なお、前述のようにトレーニング1〜14のレベルは、同レベルである。
【0031】
トレーニング14及びその結果分析Aが終了した後、メンバーは、前述のステップ最終テストを受ける(図2のS3)。このテスト結果は、HDDに保存される。
【0032】
こうしてステップ最終テストを終了したメンバーは、このテスト結果をコンピュータ1の操作によって、通信回線3を介して、サーバS側のコンピュータ2に送信する(図2のS4)。このとき、クライアント側のコンピュータ1に既に保存されていたステップ1におけるステップ初期テストの結果と、トレーニング1〜14の結果とが、同時に自動的に送信されるようになっている。すなわち、メンバーにとっては、ステップ最終テストの結果を送付するだけで、ステップ1の結果(ステップ初期テスト,トレーニング1〜14,ステップ最終テストの結果)が自動的に送信されるようになっている。これにより、メンバーは、1階の簡単な送信操作で、必要なデータを通信回線を介してサーバ側のコンピュータ2に送信することができる。
【0033】
こうしてサーバ側のコンピュータ2に送信されたデータは、HDDに保存されるとともに(S4)、CPU21によって自動的に分析され、結果分析Bとして通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1に送信され、ディスプレイ上に表示される(S7,S8)。なお、図2中のS6,S9については実施の形態2において説明する。
【0034】
以上で、ステップ初期テスト、トレーニング1〜14及びそれぞれのトレーニングに対する結果分析A、ステップ最終テスト、結果分析Bからなるステップ1が2週間で終了する。
【0035】
なお、サーバ側のコンピュータ2に送られたデータが異常であった場合には、CPU21がこれを自動的に検知して、データ異常としてサーバSに告知するようになっており、告知されたサーバSは、直ちにコンピュータ2、通信回線3、コンピュータ1を介して、メンバーに適宜なアドバイスを行うようになっている。なお、ここでいう異常とは、主にテスト結果についての異常や、トレーニング結果についての異常をいう。具体的には、トレーニング1〜14において、毎日徐々にトレーニング結果が向上していたときにある日突然トレーニング結果が急に下降したり、上昇したりした場合のことをいう。このような場合、メンバーのトレーニング方法に異常があったり、精神的な同様があったりすることが原因として考えられるが、これらの原因は、サーバSからの直接的なアドバイスによって速やかに取り除くことが学習トレーニングにとって極めて効果的である。
【0036】
上述のステップ1と同様の内容がステップ2〜6においても繰り返される。ただし、学習内容のレベルは、ステップが進むについてアップしていくものとする。
【0037】
メンバーはステップ6が終了した後、つまり12週間後に、最終能力テストを受け、その結果は、コンピュータ1、通信回線3を介して、コンピュータ2に送られてHDDに保存される。この最終能力テストは、前述のステップ1に入る前に受けた初期能力テストに対応するものであり、これら初期能力テストの結果と最終能力テストの結果は、サーバSによって仔細に比較検討され、結果分析Cとして、コンピュータ2、通信回線3、コンピュータ1を介して、ディスプレイに表示される。結果分析Cは、メンバーの、学習トレーニング全体におけるトレーニング効果を示すものである。メンバーは、その分析結果Cに応じて、例えば、サーバSから今後のトレーニング方針等の適宜なアドバイスを受けることができる。なお、初期能力テスト及び最終能力テストのレベルは、前述のように中程度(例えば、ステップ3又は4と同レベル)のものである。
【0038】
なお、メンバーは、上述のトレーニングを行っていく中で、例えば、質問や相談がある場合には、適宜、通信回線3を介してその旨をサーバSに伝え、サーバSから特別アドバイスとして回答を受け取ることができるようになっている。
【0039】
以上説明したように、本発明に係る学習システムにおいては、毎日のトレーニング1〜14のぞれぞれに対する結果分析Aはクライアント側のコンピュータ1によって自動的に行われ、また、ステップごとの結果分析Bは、通信回線3を利用してサーバ側のコンピュータ2によって自動的に行われ、さらに学習トレーニング全体の結果分析Cは、サーバS自身によって行われるようになっている。したがって、メンバーにあっては、トレーニングを行うごとに毎日、通信回線3を利用してデータをサーバ側のコンピュータ2に送信する煩雑さから解放され、一方、サーバSにあってはコンピュータ2のプログラムを簡略化することができる。しかもトレーニングごと、各ステップごと、そして学習トレーニング全体の終了時に、適宜な結果分析及びアドバイスが行われる。
【0040】
以上で本発明に係る学習システムの一例についての概略説明を終える。
【0041】
つづいて、本発明に係る学習システムについてトレーニングの具体例をあげて詳述する。
【0042】
[メンバー登録]
クライアントAは、メンバー登録に先立ち、学習プログラムが格納された記録媒体を取得する。記録媒体としては、例えば、CDやMDを使用することができるが、以下では、CDである場合を例に説明する。このCDは、例えば、郵送や宅配によってサーバSからクライアントAに供給される。なお、学習プログラムが格納された記録媒体に代えて、サーバ側のコンピュータ2に格納されている学習プログラムを、通信回線を利用してクライアント側のコンピュータ1にダウンロードするようにしてもよい。
【0043】
CDを受け取ったクライアントAは、まず、メンバー登録を行う。図3にメンバー登録のフローチャートを示す。クライアントAがコンピュータ1にCDを入れると、ディスプレイ上に、図17に示すようなCDキー入力画面が表示される。クライアントAは、CDに付属されている説明書に記載されているCDキーをキーボードから入力する(図3のS11)。このCDキーは、サーバ側のコンピュータ2に格納されている図12に示すCDキーテーブル(CD Key Table)の項目名CDキー(CD Key)に問い合わせがかけられる(図3のS12)。問い合わせの結果、一致することが判明すると、正規のクライアントAであることが確認されて、そのクライアントAのアカウント番号(Account No)が決定される。以下、登録されたクライアントAであるメンバーは、コンピュータ1,2上では、このアカウント番号で管理されることになる。さらに、メンバーアカウントレジストレーションフォームとして、図18に示すメンバーレジストレーションフォームと図19に示すパーソナルデータ入力フォームの画面が表示される。これらのフォームに、任意のメンバーID、任意のパスワード、ニックネーム、Eメール(E−mail)アドレス、性別、年齢、職業、視力、目標レベル等を入力する(図3のS13)。職業は、例えば、図19中段の「※1職業選択補足説明」の中から選択する。また、目標レベルは、図19下段の「※2目標レベルについて」に記載されているように、メンバーが個人的に目標レベルを設定することにより、各トレーニングがその目標レベル対してどれだけ近づくことができたかを判断する際の基準となるものである。なお、目標レベルは、例えば10段階に分類されていて、レベル1からレベル10まで徐々に高くなるように設定されている。具体的には、例えば、レベル1は主にゲーム要素を中心に楽しむレベル、レベル5はビジネス・日常生活においての能力に問題のないレベル(平均的なレベル)、レベル10はプロスポーツ選手のうちの世界トップクラスのレベルとする。10段階のそれぞれにこのような例があげてあり、メンバーはこの中から任意に目標とするレベルを設定する。
【0044】
図3中のS13の入力が完了すると、ディスプレイ上に図20に示すメンバーレジストレーション確認画面と、図21に示すパーソナルデータ画面が表示される。メンバーは、入力内容に間違いが無ければ「はい」を選択する。一方、修正をしたい場合には「いいえ」を選択し、修正後、改めて「はい」を選択する(図3のS14)。
【0045】
この「はい」を選択することによって、メンバーが入力したフォーム入力内容が、サーバ側のコンピュータ2の、図13に示すアカウントテーブル(Account table)、及び図15に示すアカウントパーソナルテーブル(Account Personal Table)の各項目に格納される(図3のS15)。なお、サーバ側のコンピュータ2には、図14に示すトレーニングテーブル(Training Table)及び図16に示すアドバイステーブル(Advice Table)が格納されている。
【0046】
メンバー個人専用ページへのアクセスは、クライアント側のコンピュータ1に表示される、図22に示すような、メンバーID、パスワード認証画面に、メンバーIDとパスワードを入力することによりおこなわれる。入力するメンバーIDとパスワードがサーバがコンピュータ2によって認証されると、メンバー個人専用ページにアクセスが可能となる。
以後、メンバーがコンピュータ1によってメンバー専用ページにアクセスすると(図3のS16)、サーバ側のコンピュータ2に格納されているアカウントテーブルから必要な項目データが引き出されて、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上に画面表示されるようになる(S17)。
【0047】
以上でメンバー登録についての説明を終了する。
【0048】
[トレーニング]
次に、図7(a)〜(f)を参照してトレーニング内容の一例を説明し、図4,図5,図6を参照してトレーニングの流れを説明する。なお、図4〜図6は、一連のものであるが図面のサイズの関係で便宜的に分割したものである。
【0049】
学習トレーニング全体は、前述したように、1日10分間からなるトレーニングを14回(トレーニング1〜14)繰り返して1つのステップとし、この1ステップを6回(ステップ1〜6)繰り返すものである。したがって、トレーニングを毎日欠かさず行った場合には、各ステップ(トレーニング1〜14)は14日間(2週間)で終了し、ステップ1〜6は、12週間(=2週間×6)で終了する。つまり、学習トレーニング全体は12週間(ほぼ3箇月)で終了することになる。
【0050】
1回のトレーニングの10分間の内訳は、
▲1▼脳活性呼吸法(1分間)
▲2▼眼球運動トレーニング(1分間)
▲3▼周辺視野トレーニング(2分間)
▲4▼瞬間視トレーニング(1分間)
▲5▼KVA動体視力トレーニング(1分間)
▲6▼DVA動体視力トレーニング(1分間)
▲7▼イメージトレーニング(2分間)
▲8▼脳活性呼吸法(1分間)
の8項目で構成されている。なお、これら▲1▼〜▲7▼の項目のうち、実際のトレーニングは、▲3▼〜▲7▼の5項目(5種目)である。なお、この5項目の実際のトレーニングは、適宜、5種のトレーニングという。以下▲1▼〜▲8▼の順に説明する。
【0051】
▲1▼の脳活性呼吸法は、8分間の実際のトレーニングをスムーズに始めるためのウォーミングアップであり、これにより脳にα波が出やすくして、集中力・持久力をアップする。なお、呼吸法の動作については省略する。
【0052】
▲2▼の眼球運動トレーニングを行う際の、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上の画面を図7(a)に示す。眼球トレーニングは、画面上に配置された数字を、指示に従って順番に眼で追っていくものであり、この後のトレーニング効果をアップさせるためのウォーミングアップ・眼球ストレッチ体操となる。
【0053】
▲3▼の周辺視野トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(b)に示す。このトレーニングは、画面いっぱいに散りばめられた数字や文字(同図では0〜10の数字)をマウスによって順番に指してクリックするものである。0からはじめて10をクリックし終えるまでの所要時間をCPU11によって計測する。評価は所要時間の長短で行う。もちろん短いほどよい。
【0054】
▲4▼の瞬間視トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(c)に示す。このトレーニングは、瞬時に点滅する8桁以上の数字や文字(同図では8桁の数字)などを、頭の中で写真のように映像でイメージ化し、左から順番にキーボード上の数字キーで入力するものである。同図に示すものでは、「97298423」と入力する。評価は正答率の高低で行う。
【0055】
▲5▼のKVA動体視力トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(d)に示す。KVA動体視力トレーニングは、同図に示すように、遠くから近づいてくる物体に描かれている数個の数字や文字(同図では数字)を、素早く見極めてキー入力するものである。評価は正答率の高低で行う。
【0056】
▲6▼のDVA動体視力トレーニングのディスプレイ上の画面を図7(e)に示す。DVA動体視力トレーニングは、同図に示すように、画面を素早く平行移動する数字や文字(同図では数字)などを、タイミングよく見極めてキー入力するものである。評価は正答率の高低で行う。
【0057】
▲7▼のイメージトレーニングのディスプレイ上の画面を図7(f)に示す。このイメージトレーニングは、例えば、重ね合わされた複数の図形から個々の図形を認識したり、複数に描かれている画像からその構成要素をピックアップしたりといった、イメージ力を働かせるものである。評価は正答率の高低で行う。
【0058】
▲8▼の脳活性呼吸法は、上述の▲3▼〜▲7▼の実際の5種のトレーニングの効果をアップさせ、また定着させるための、α波呼吸法である。
【0059】
上述のように1回のトレーニングは、▲1▼〜▲8▼の8項目によって構成されており、全体をほぼ10分間で行うように学習プログラムが組まれている。
【0060】
図4に示すように、メンバーは、1日目には、ステップ1〜6のうちの最初のステップ1のステップ(Step)初期テストを受ける(S21)。なお、この時点では、上述のメンバー登録及び図1に示す初期能力テストは既に終了しているものとする。これらメンバー登録及び初期能力テストは、1日目のステップ1に入る前に行ってもよいし、また前日以前に行うようにしてもよい。
【0061】
ステップ初期テストは、その後に行う1日のトレーニング1〜14と同じ上述の▲1▼〜▲8▼の項目、すなわち▲1▼脳活性呼吸法、▲2▼眼球運動トレーニング、▲3▼周辺視野トレーニング、▲4▼瞬間視トレーニング、▲5▼KVA動体視力トレーニング、▲6▼DVA動体視力トレーニング、▲7▼イメージトレーニング、▲8▼脳活性呼吸法をテスト形式で行うものである。このうち、実際のトレーニングについてのテストである▲3▼〜▲7▼の5種のトレーニングについては、▲3▼はテスト開始から終了までの時間が計時され、また▲4▼〜▲7▼は正答率が測られる。
【0062】
ステップ初期テストの終了後、直ちに、1日目のトレーニング1に移る(S22)。トレーニング1では、上述の▲1▼〜▲8▼の8項目を行う。このうち実際に時間や正答率をはかるトレーニングは、▲3▼〜▲7▼の5種目であり、これらについてはそれぞれのトレーニングにおいて時間又は正答率がコンピュータ1のCPU11によって自動的に測定される。また▲3▼〜▲7▼の5種目のトレーニングについては、それぞれのトレーニングが終了するごとに、そのトレーニング結果がクライアント側のコンピュータ1のCPU11によって分析され、図1で述べた結果分析Aとしてディスプレイ上に表示されてメンバーに知らされる。なお、結果分析Aについては後に詳述する。
【0063】
上述のステップ初期テストの結果と、トレーニング1の結果とは、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存される。なお、これらの結果は、この時点では、通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信されることはない。
【0064】
以上で1日目が終了する。
【0065】
2日目は、メンバーは、図5に示すように、1日目のトレーニング1(S22)と同様のトレーニング2(S24)を行い、結果分析Aを受ける。トレーニング結果は、1日目と同様、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存され(S25)、この時点ではサーバ側のコンピュータ2に送信されることはない。
【0066】
3日目は、2日目と同様である。すなわちメンバーは、図5に示すように、2日目のトレーニング2(S24)と同様のトレーニング3(S26)を行い、結果分析Aを受ける。トレーニング結果は、2日目と同様、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存され(S27)、この時点ではサーバ側のコンピュータ2に送信されることはない。
【0067】
4日目〜13日目は、2日目又は3日目と同様である。
【0068】
ステップ1の最後である14日目は、図6に示すように、メンバーは、まずトレーニング14を行って結果分析Aを受ける(S28)。その後、ステップ(Step)最終テストを受ける(S29)。このステップ最終テストの内容は、前述の1日目のステップ初期テストと同様である。14日目のトレーニング結果とステップ最終テストの結果は、クライアント側のコンピュータ1のHDDに保存される(S30)。
【0069】
以上のステップ1における1日目から14日目までに、クライアント側のコンピュータ1のHDDには、1日目のステップ初期テストの結果、1日目から14日目までのそれぞれのトレーニング1〜14の結果、そして14日目のステップ最終テストの結果が保存されたことになる。
【0070】
これらステップ初期テストの結果、トレーニング1〜14の結果、ステップ最終テストの結果は、この時点で、はじめて通信回線3を介して、クライアント側のコンピュータ1のHDDからサーバ側のコンピュータ2のHDDに送信されて保存される(S31)。そして送信されたデータ(結果)に基づいて、コンピュータ2のCPU21は、自動的に図1に示す結果分析Bを行い、その結果を通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1に送信し、ディスプレイ上に表示してメンバーに知らせる。なお、結果分析Bについては、後に詳述する。
【0071】
以上で、1日目のステップ初期テストから始まり、1日目のトレーニング1、2日目のトレーニング2から14日目のトレーニング14、そして、14日目のステップ最終テストで終わるステップ1が終了する。なお、トレーニング1〜14は、学習内容のレベルは同レベルであり、例えば、図7における画面上の数字の配置や順番を変更することで、同レベルの異なった問題としている。したがって、メンバーは、ステップ1においては、同レベルのトレーニングを14日間繰り返すことになる。このため例えば連続する2日間のトレーニング結果を比較した場合には、必ずしも前の日よりも後の日のほうが結果がよくなっているとは限らない。しかしながら、トレーニング1を開始する前と、14日間トレーニングを繰り返してトレーニング14を終了した後とでは、一般に後者の方がよい結果を得ることができる。これを分析するのが後述の結果分析Bである。
【0072】
ステップ1が終了したら、翌日からステップ2に入る。ステップ2においては、メンバーはステップ1と同様の内容を繰り返す。ただし、トレーニングの学習内容は、ステップ1よりもレベルアップされている。レベルアップするには、例えば、図7(b)の周辺視野トレーニングでは数字の数(星の数)を増やしたり、(c)の瞬間視トレーニングでは数字の桁数を多くしたり、点滅時間を短くしたりする。また(d)のKVA動体視力トレーニングでは物体の移動速度を速め、(e)のDVA動体視力トレーニングでは数字が平行移動する速度を速める。そして、(f)のイメージトレーニングでは、図形の形状を複雑にしたり、構成要素を多くしたりする。これらにより、それぞれレベルアップを図ることができる。
【0073】
ステップ2が終了したら、ステップ3に移り、さらにステップ4〜6に移る。このとき、ステップが進むにつれて、トレーニングのレベルがアップするようになっている。
【0074】
以上のステップ1〜6が終了したときには、メンバーは、図1に示すように、最終能力テストを受ける。このテストは、ステップ1に入る前に受ける初期能力テストに対応するものである。これら初期能力テスト及び最終能力テストは、学習トレーニング全体の成果を見るための行うものであり、テストのレベルとしては中間的なレベル、例えば、ステップ3又はステップ4程度となっている。初期能力テスト、最終能力テストいずれも、それぞれのテストが終了すると同時にその結果を通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信するようにするとよい。これらテストの分析結果は、コンピュータ2のCPU21によって自動的に分析される外に、サーバSによっても仔細に分析される。その分析結果は、結果分析Cとして、サーバ側のコンピュータ2、通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1に送信され、ディスプレイ上の画面に表示されてメンバーに知らされるようになっている。なお、結果分析Cについては後述する。
【0075】
以上でトレーニングについての説明を終了する。
【0076】
[トレーニング、テスト結果登録]
図8に、トレーニング結果や、テスト結果を登録するためのフローを示す。
【0077】
メンバーは、ステップ1〜6の各ステップ最終テストが終了するごとに、サーバ側のコンピュータ2に通信回線3を介して、ステップ初期テストの結果と、ステップ最終テストの結果と、トレーニング1〜14の結果を送信する(S41)。送信は、クライアント側のコンピュータ1において、メンバーIDとパスワードを入力し、送信ボタンをクリックすることによりおこなわれる。コンピュータ2では、このメンバーID、パスワードによってサーバ認証を行う(S42)。
【0078】
入力されたメンバーID、パスワードから、図13に示すアカウントテーブルの項目名アカウント番号を取得する。このアカウント番号から図14に示すトレーニングテーブルにリレーションし、各トレーニング項目名にテスト結果とトレーニング結果を登録する(S43)。さらにトレーニングテーブルの結果から、図16に示すアドバイステーブルにリレーションし、結果に応じたアドバイスを、通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上の画面に表示する(S45)。なお、図8中のS44、S46については後述する。
【0079】
[メンバー個人専用ページ]
図9に、メンバー個人専用ページにおけるフローを示す。
【0080】
メンバーが、クライアント側のコンピュータ1においてメンバーIDとパスワードを入力しメンバー個人専用ページにアクセスする(S51)。サーバ側のコンピュータ2では、メンバーID、パスワードが認証された後(S52)、入力されたメンバーID、パスワードから図13に示すアカウントテーブルの項目名アカウント番号が取得される(S53)。
【0081】
コンピュータ2は、このアカウント番号から、トレーニングテーブル、アカウントパーソナルテーブル、アドバイステーブルにリレーションし、アドバイステーブルから各アドバイスを引き出し、通信回線3を介してクライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上の画面に表示する。
【0082】
ここで、各アドバイスとは、目標別アドバイス、年齢別アドバイス、職業別アドバイス、トレーニング別アドバイス、特別アドバイス等である。これらのアドバイスは、結果分析Bに相当するものである。
【0083】
目標別アドバイスは、アカウントテーブルの項目名ターゲットレベル(Target Level)とトレーニングテーブルの各トレーニング項目を比較、アドバイステーブルの項目名目標レベル別アドバイス(Aim Adv)から比較結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0084】
年齢別アドバイスは、アカウントパーソナルテーブルの項目名エイジ(Age)とトレーニングテーブルの各トレーニング項目を比較し、アドバイステーブルの項目名エイジアドバイス(Age Adv)から比較結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0085】
職業別アドバイスは、アカウントパーソナルテーブルの項目名ジョブ(Job)とトレーニングテーブルの各トレーニング項目を比較し、アドバイステーブルの項目名ジョブアドバイス(Job Adv)から比較結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0086】
トレーニング別アドバイスは、トレーニングテーブルの項目名KVA動体視力トレーニング(KVA)、DVA動体視力トレーニング(DVA)、周辺視野トレーニング(Peripheral)、瞬間視トレーニング(Flash)、イメージトレーニング(Image)を参照し、アドバイステーブルの項目名KVA動体視力トレーニングアドバイス(KVA Adv)、DVA動体視力トレーニングアドバイス(DVA Adv)、周辺視野トレーニングアドバイス(Peripheral Adv)、瞬間視トレーニングアドバイス(Flash Adv)、イメージトレーニングアドバイス(Image Adv)から結果に応じたアドバイスを引き出して表示するものである。
【0087】
特別アドバイスは、アドバイステーブルの項目名特別アドバイス(Special Adv)を参照し、登録があれば表示するものである。目標別アドバイス、年齢別アドバイス、職業別アドバイスとともに、結果分析Bを構成する。なお、登録方法は後述する。
【0088】
[特別アドバイス入力設定]
図10に、特別アドバイス入力設定のフローを、また図28にメンバーデータ簡易一覧(管理者ページ)を示す。
【0089】
サーバSは、コンピュータ2に格納されている管理者ページにアクセスする(S61)。これにより、コンピュータ2のディスプレイ上に、図28に示すメンバー情報一覧(メンバーデータ簡易一覧)が表示される(S62)。サーバSは、メンバー情報一覧から異常なデータ等を有し、特別アドバイスを入力したいメンバー(ユーザ)を選択する(S63)。
例えば、メンバー情報一覧(図28)において、一定の期間トレーニング結果を更新していない(トレーニングをおこなっていない)メンバー、トレーニング結果が前回よりも著しく低下したメンバー等異常なデータを有するメンバーに、その異常データの種類ごとに、それぞれ異なるフラグをたて、そのフラグの種類に応じてそれぞれのアドバイスをおこなうようにしてある。
例えば、メンバー情報一覧(図28)のフラグ欄において、●のついた、30日以上更新の遅れているメンバーには、「日々の積み重ねが能力アップの基本です。毎日トレーニングを続けましょう。」という特別なアドバイスがおこなわれる。また、◆のついた、トレーニング結果が前回より著しく低下したメンバーには、「体調が悪かったのかもしれません。気を落とさずにがんばりましょう。」などの特別アドバイスがおこなわれる。
このアドバイスは、フラグの種類ごとにあらかじめ対応つけられたアドバイスを、コンピュータ2によって自動的に処理させるものであれば、事務の省力化がはかられることになるが、異常データであるという特殊性に鑑み、きめ細かなフォローをおこなうべく、サーバS自身が入力するものであってもよい。
【0090】
選択されたメンバーIDからアカウントテーブルの項目名アカウント番号を取得し、アカウント番号からアドバイステーブルの項目名スペシャルアドバイスにリレーションし、図29に示す特別アドバイス入力フォームをコンピュータ2のディスプレイ上に表示させる(S64)。
【0091】
特別アドバイスの入力を確定し(S65)、選択されているアドバイステーブルの項目名特別アドバイスに入力内容を格納する(S66)。以上で終了する。
【0092】
[結果分析A、結果分析B、結果分析C]
まず、クライアント側のコンピュータ1で行われる結果分析Aについて説明する。
【0093】
図23に、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上に表示されるトレーニングメニュー画面の一例を示す。同図は、ステップ1のトレーニング4(Lesson4)を行うときの画面である。
【0094】
同図に示すように、実際の5種のトレーニング、すなわち周辺視野トレーニング、瞬間視トレーニング、KVA動体視力トレーニング(同図ではKVAトレーニング)、DVA動体視力トレーニング(同図ではDVAトレーニング)、イメージトレーニングは、それぞれ10段階のレベル(レベル1〜10)に分けられている。このうちはじめの周辺視野トレーニングは、各レベルが時間の範囲で設定されていて、レベルが上がるほど時間が短くなるように設定されている。これに対し、残りの4種のトレーニングは、各レベルが正答率の範囲で設定されていて、レベルが上がるに連れて正答率が高くなるように設定されている。本実施の形態では、5種のトレーニングとも、例えば、レベル5が平均的なレベルとなるように構成されている。ここで、平均的なレベルとは、性別、年齢、職業、視力等にかかわらず、本発明に係る学習システムを利用するだろうと想定されるすべての人の平均という意味であり、これら平均的な人がステップ1の14日間のトレーニング1〜14のうちのほぼ半分のトレーニング(例えば7日目のトレーニング7)を終了した時点でのレベルを想定している。したがって、このような平均的な人がステップ1のトレーニング1〜14を受けた場合には、1日目のトレーニング1の結果は、レベル5よりも低いレベル(例えばレベル2)となり、トレーニングが進むに連れてレベルが徐々に上昇して7日目のトレーニング7ではほぼレベル5に達し、その後さらに徐々に上昇して14日目にはレベル5よりも高いレベル(例えばレベル9)に達するようになる。
【0095】
本実施の形態における結果分析Aの特徴は、メンバーがトレーニングで使用するCD内に、あらかじめ5種のトレーニングごとの各レベル1〜10に対応するコメント(アドバイス)が記載されたテーブル(不図示)を格納しておき、メンバーが5種のトレーニングを行うごとに、コンピュータ1のディスプレイ上にトレーニング結果を10段階のレベルで表示するとともに、そのレベルに対応するコメントを表示することにある。
【0096】
図24に周辺視野トレーニング詳細の画面を示す。同図の例では、トレーニング1(初期能力)ではレベル2であったところトレーニング4(現在の能力)は、上昇せずに逆にレベル1に低下してしまっている。そして、レベル1に対するコメントとして、「あなたの探しにくい数字の場所はどこですか?トレーニングで克服しましょう!」というコメントを表示している。このコメントは、前述のようにあらかじめ周辺視野トレーニングのレベル1に対応するものとしてCDに格納されている。また、例えば、図24に示す例で、トレーニング4においてレベル4だったとすると、コメントとしては、「もう少しで平均です。さらにがんばって下さい。」といったものを表示する。
【0097】
1ステップ内の14日間のトレーニング1〜14においては、必ずしも順調にレベルアップするとは限らず、例えば連続する2日間の周辺視野トレーニングでは、そのときのメンバーの体調や集中力の度合い等によってはむしろレベルが低下することが十分あり得る。またトレーニングの種類によってもレベルアップするものやレベルダウンするものがあり得る。
【0098】
このような状況にあっては、1日のトレーニングごとにその結果を通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信し、コンピュータ2できめ細かい結果分析をすることはあまり意味がなく、また結果分析をメンバーが受け取るまでに時間がかかることにもなる。
【0099】
そこで、本実施の形態では、各トレーニングに対する結果分析Aをクライアント側のコンピュータ1によって短時間にすみやかに行い、また、コメントについてもトレーニングを日々継続して行うための動機付けとなるような内容のものを付加している。これにより、メンバーは、1日のトレーニングを終了するごとにトレーニング結果を、通信回線3を介してサーバ側に送信する煩雑さから解放される。さらに、分析結果Aは、メンバーがメンバー登録時に入力した、メンバー固有の特性、すなわち性別、年齢、職業、視力、目標レベル等はすべて捨象されている。これに対して後述の結果分析B及び結果分析Cは、例えば、年齢別、職業別、目標レベル別に結果分析がなされるようになっている。
【0100】
なお、例えば同じレベル5であっても、ステップ1とステップ2では後者の方がレベルアップされているので、周辺視野トレーニングにあっては短い時間に設定し、また他の4種のトレーニングにあっては正答率が高くなるように設定するとよい。
【0101】
各ステップ1〜6において、普通に14日間のトレーニング1〜14を消化すれば、トレーニング1を行う前とトレーニング14を行った後では、トレーニング効果が発生する。したがって、トレーニング1の前に行うステップ初期テストの結果と、トレーニング14の後に行うステップ終了テストの結果とを比較検討するとその違いは明らかなものとなる。次に説明する結果分析Bは、上述の結果分析Aが5種の各トレーニングにおける結果分析であったのと異なり、各ステップにおける結果分析を行うものである。
【0102】
次に、結果分析Bについて詳述する。
【0103】
図26に結果分析Bの、ディスプレイ上の画面を示す。同図に示すように、上から順に、トレーニング進行状況(ステップ1〜6)、目標レベル達成度(レベル1〜10)、レーダーチャート、目標レベル別アドバイス、年齢別アドバイス、職業別アドバイスが表示される。また、必要の応じて、特別アドバイスが表示される。
【0104】
結果分析Bは、図1に示すように、各ステップにおけるステップ初期テストの結果と、トレーニング1〜14の結果と、ステップ最終テストの結果とに基づいて行われる。これらの結果は、逐次、クライアント側のコンピュータ1のHDDに格納されて、各ステップ1〜6が終了する際に、一括で通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に送信される。送信された結果は、コンピュータ2のHDDに保存され、さらにこれらの結果に基づいてCPU22により結果分析Bが自動的に行われる。
【0105】
図25,図26に分析結果Bの一例を示す。このうち図25は、ステップ1における周辺視野トレーニングの14回分のレベルの推移を示す棒グラフであり、また図26はステップ初期テスト(Step Challengeテスト)と、ステップ最終テスト(Step upテスト)のテスト結果とをそれぞれ示すレーダーチャートである。
【0106】
上述のように、結果分析Bは、メンバーがメンバー登録時に登録した、年齢別、職業別、目標レベル別ごとにそれぞれ個別に結果分析を行うようにしている。図26中の右側のステップ最終テスト結果を示すレーダーチャートが結果分析の中心となり、この結果に基づいてアドバイスを行う際に、年齢別、職業別、目標レベル別にそれぞれ行うようにしている。
【0107】
年齢別アドバイスについては、例えば、基準レベルを若者は高く、老人は低く設定し、テスト結果とこれらの設定レベルとの差に基づいて年齢別アドバイスを行うようにしている。したがって、若者と老人とが同じテスト結果であった場合、基準レベルの低い老人の方が、基準レベルの高い若者よりもよい評価が与えられることになる。
【0108】
職業別アドバイスについても同様である。すなわち、例えば、基準レベルをスポーツ選手は高く、一般の主婦は低く設定し、テスト結果とこれらの設定レベルとの差に基づいて職業別アドバイスを行うようにしている。したがって、例えば、スポーツ選手と一般の主婦とが同じテスト結果であった場合、基準レベルの低い主婦の方が、基準レベルの高いスポーツ選手よりもよい評価が与えられることになる。なお、例えば同じスポーツ選手であっても、スポーツの種類によって基準レベルを変えるようにしている。例えば、ボクシングの選手は、動体視力についての基準レベルが高くなるように、また野球選手は周辺視野についての基準レベルが高くなるように設定されている。
【0109】
目標レベル別アドバイスは、メンバーが登録している目標レベルが基準レベルとなり、テスト結果と基準レベルとの差に基づいてきめ細かいアドバイスを行うものである。この場合、例えば、メンバー自身が登録した登録レベルがテスト結果に対して極端に低いときには、例えば、画面上に登録レベルの見直し及び再登録を促すようなコメントを表示するようにしている。
【0110】
上述の3種のアドバイス、すなわち年齢別アドバイス、職業別アドバイス、目標レベル別アドバイスのうち、前二者の基準レベルはメンバーがメンバー登録時に登録した年齢、職業に応じて自動的に設定される。つまり、同年齢であれば同じ基準レベルに、また同じ職業であれば同じ基準レベルに客観的なデータに基づいて設定される。これに対して、最後の目標レベル別アドバイスは、年齢や職業にかかわらずメンバーが主観的に設定するものである。
また、特別アドバイスは、前述のように、図28に示すメンバー情報一覧におけるフラグ欄においてフラグがたてられたメンバーに対して、アドバイスがおこなわれる。フラグの種類は、適宜決定できる。フラグに対して、サーバSがその都度アドバイスをしてもよいが、あらかじめフラグごとに定型的なアドバイスを対応させておけば、サーバ側の事務の合理化がはかられる。
【0111】
なお、上述の3種のアドバイスは、それぞれトレーニング別に設定するようにすれば、さらにきめ細かいアドバイスを行うことが可能となる。
【0112】
上述の結果分析Bにおけるアドバイスは、サーバ側のコンピュータ2に格納されているデータに基づいて自動的に行われるようになっている。
【0113】
図26の画面の左側のレーダーチャートの下方の、「KVA」「DVA」、「周辺視野」「瞬間視」「イメージ」のボタンをクリックすると、それぞれのトレーニングにおける14日間のトレーニング結果が表示される。例えば、周辺視野を選択すると、図25に示すような棒グラフが表示されて、メンバーは14日間に日々のトレーニング効果を簡単に知ることができる。
【0114】
なお、上述では、結果分析Bを年齢別、職業別、目標レベル別に行う場合を例に説明したが、その他、性別、視力別に行うようにしてもよく、さらにはこれらのうちから任意のものを組み合わせるようにしてもよい。
【0115】
結果分析Cは、学習トレーニング全体(ステップ1〜ステップ6のトレーニング)に基づいてサーバS自身が直接アドバイスを行うものである。結果分析Cは、主に、図1に示すステップ1を開始する前に行う初期能力テストと、ステップ6を終了した後に行う最終能力テストのテスト結果に基づいて行う。
なお、結果分析Cは、結果分析Bと同様の分析をおこなうものであってもよい。
【0116】
メンバーが受けた最終能力テストは、通信回線3を介してサーバ側のコンピュータ2に保存される。このテスト結果と、すでにコンピュータ2に保存されている初期能力テストのテスト結果とを比較して、サーバS自身が結果分析を行う。その内容は、終了したトレーニングに対する細かいアドバイスを行うことはもちろん、今後のトレーニングについてのアドバイス等を行う。この結果分析Cは、コンピュータ2、通信回線3を介して、クライアント側のコンピュータ1に送信されて、コンピュータ1に保存される。したがって、メンバーは、いつでもこの分析結果Cを見ることができる。なお、前述の分析結果A,Bもメンバーはいつでも見ることができるようになっている。
【0117】
上述のように、本実施の形態において、分析結果A、分析結果B、分析結果Cは、それぞれこの順に、クライアント側のコンピュータ1、サーバ側のコンピュータ2、サーバS自身で行うようにしており、内容的にもそれぞれ特色を持っている。
【0118】
<実施の形態2>
本実施の形態では、前述の各ステップごとのステップ初期テスト、ステップ最終テストの結果に応じて、ポイント数を算出し、獲得ポイントに応じて商品(対価)と交換することができるようになっている。
【0119】
図2の全体的なフローにおけるS6に示すように、テスト結果から、あらかじめ設定されている算出方法に基づいてポイント数を算出し、その結果を、サーバ側のコンピュータ2に格納されている、図13に示すアカウントテーブルの項目名獲得ポイント(Point)に付加する。そして、メンバーが通信回線3を介してメンバー個人専用ページにアクセスすると(S7)、クライアント側のコンピュータ1のディスプレイ上に、獲得ポイントによる商品交換ページが表示されるようになっている(S9)。図8に示すトレーニング結果や、テスト結果を登録するためのフローにおけるS44,S46は、上述の図2中のS6,S9と同じである。また、図9のメンバー個人ページのフローにおいては、S52においてメンバーID、パスワードによるサーバ認証が終了すると、入力されたメンバーID、パスワードからアカウントテーブルの項目名アカウント番号を取得して、獲得ポイント数をアカウントテーブルの項目名獲得ポイントから引き出してコンピュータ1のディスプレイ上に表示することが可能となる。図27に、獲得ポイント商品引き換えページ画面の一例を示す。
【0120】
図11に、獲得ポイントの全体のフローを示す。
【0121】
同図のS71に示すように、テスト結果からポイント数を計算し、アカウント番号から図13のアカウントテーブルの項目名獲得ポイントにリレーションし、ここに格納されている数値に今回のポイントを加算し、アカウントテーブルの項目名獲得ポイントに格納する。
【0122】
クライアント側のコンピュータ1で、メンバーが、メンバーID、パスワードを入力してメンバー個人専用ページにアクセスし(S72)、サーバ側のコンピュータ2で、メンバーID、パスワードのサーバ認証が行われると(S73)、コンピュータ1は、リンクより獲得ポイントページに遷移する(S74)。コンピュータ2は、入力されたメンバーID、パスワードからアカウントテーブルの項目名獲得ポイント及び交換商品のリストを取得する。これらのデータは、クライアント側のコンピュータ1に送信され、図27に示すように、獲得ポイント及び交換商品のリストが表示された、獲得ポイント商品引き換えページ画面がコンピュータ1のディスプレイ上に表示することが可能となる(S75)。
【0123】
メンバーがポイントに応じた商品の申し込みを行うと(S76)、サーバ側コンピュータ2は、項目名獲得ポイントの数値から選択された商品のポイント数を減算し、減算結果を項目名獲得ポイントに格納する(S77)。サーバSは、メンバー宛確認メールを送信し、その後、商品を発送する(S78)。
【0124】
本実施の形態においては、獲得ポイント数は、テスト結果がよいほど多くなるように設定されているので、このことはメンバーがトレーニングを継続するための1つの動機付けとなる。
【0125】
以上の実施の形態1,2においては、サーバSに対してクライアントAが1人の場合を例に説明したが、
【0126】
以上の実施の形態1,2では、学習トレーニングを行うメンバーが1人の場合を説明したが、例えば家族のメンバー数人でトレーニングをおこなう場合等1枚のトレーニングCDで複数のメンバーがトレーニングを行うようにしてもよい。
この場合、1人のメンバー以外のメンバーも、1人のメンバーと同等に取り扱うようにする、すなわち分析結果Aのみならず、通信回線3を利用した分析結果B,Cも受けられるようにすることも可能であり、また、上述した1人のメンバー以外のメンバーができるトレーニングを、トレーニングCD内のトレーニングに限定する、すなわち、結果分析Aを受けることはできるが、通信回線3を利用した結果分析B,Cは受けることはできない、とすることも可能である。
【0127】
1人のメンバー以外のメンバーも、1人のメンバーと同等に、分析結果Aのみならず、通信回線3を利用した分析結果B,Cも受けられるようにするには、例えば、通信回線3を利用するためのIDとCD上のトレーニングをおこなうためのIDを別個に定め、この両者のIDをメンバーに付与すればよい。
1人のメンバー以外のメンバーができるトレーニングを、トレーニングCD内のトレーニングに限定するには、例えば、通信回線3を利用するためのIDとCD上のトレーニングをおこなうためのIDを別個に定め、1人のメンバー以外のメンバーにはCD上のIDのみを付与すればよい。
なお、各メンバーは、CD上のトレーニングを行う際の初期の画面で、自身のメンバーIDを選択することにより、前回終了したトレーニングの続きからトレーニングを開始することができるようになっている。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、第1の結果分析を記録媒体に格納された学習プログラムの基づいてクライアント側の第1のコンピュータによって行い、また第2の結果分析を通信回線を介してサーバ側の第2のコンピュータによって行うようにしたので、クライアント側はトレーニング結果を毎回、通信回線を介してサーバ側に送信する煩雑さから解放され、一方、サーバ側は第2のコンピュータで使用する学習プログラムを簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】学習システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】学習システムの全体的なフローを示すフローチャートである。
【図3】メンバー登録のフローを示すフローチャートである。
【図4】1つのステップにおける1日目のトレーニングフローを示すフローチャートである。
【図5】1つのステップにおける2日目及び3日目のトレーニングフローを示すフローチャートである。
【図6】1つのステップにおける14日目のトレーニングフローを示すフローチャートである。
【図7】(a)〜(f)はトレーニング画面の一例を示す図である。
【図8】トレーニング、テスト結果データ登録フローを示すフローチャートである。
【図9】メンバー個人専用ページフローを示すフローチャートである。
【図10】特別アドバイス入力設定フローを示すフローチャートである。
【図11】商品獲得フローを示すフローチャートである。
【図12】CDキーテーブルを示す図である。
【図13】アカウントテーブルを示す図である。
【図14】トレーニングテーブルを示す図である。
【図15】アカウントパーソナルテーブルを示す図である。
【図16】アドバイステーブルを示す図である。
【図17】CDキー入力画面を示す図である。
【図18】メンバーレジストレーションフォームを示す図である。
【図19】パーソナルデータ入力フォームを示す図である。
【図20】メンバーレジストレーション確認画面を示す図である。
【図21】パーソナルデータ確認画面を示す図である。
【図22】メンバーID、パスワード認証画面を示す図である。
【図23】トレーニングメニューの画面を示す図である。
【図24】周辺視野トレーニング詳細の画面を示す図である。
【図25】周辺視野トレーニング詳細結果の画面を示す図である。
【図26】各ステップにおける結果分析画面を示す図である。
【図27】獲得ポイント商品引き換えページ画面を示す図である。
【図28】メンバーデータ簡易一覧を示す図である。
【図29】特別アドバイスフォームを示す図
【符号の説明】
1 クライアント側のコンピュータ
2 サーバ側のコンピュータ
3 通信回線
11,21 CPU
12,22 入力装置
13,23 出力装置
14,24 記憶装置
A クライアント(メンバー)
S サーバ
Claims (8)
- クライアント側の第1のコンピュータとサーバ側の第2のコンピュータとを通信回線で接続して構成した学習システムにおいて、
記録媒体に格納された学習プログラムに基づいて前記第1のコンピュータを使用して前記クライアントがトレーニングを行い、そのトレーニング結果を前記第1のコンピュータに記憶させるとともに、前記トレーニング結果に対する第1の結果分析を前記記録媒体によって自動的に行い、
前記クライアントが前記トレーニングを複数回終了した後にテストを行って、複数回の前記トレーニングの結果と前記テスト結果とをまとめて前記通信回線を介して前記第2のコンピュータに送信し、前記第2のコンピュータに記憶させるとともに、前記テスト結果に対する第2の結果分析を前記第2のコンピュータにより自動的に行って前記第2の結果分析を通信回線を介して前記第1のコンピュータに送信する、
ことを特徴とする学習システム。 - 前記第1の結果分析は、前記学習プログラムに格納されているテーブルから前記トレーニング結果に対応する内容を前記第1のコンピュータの出力装置に出力して行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の学習システム。 - 前記第2の結果分析は、前記第2のコンピュータの記憶装置に格納されている年齢別、職業別、目標別の基準レベルと、前記トレーニング結果と差に基づいた内容を、前記通信回線を介して前記第1の出力装置に出力して行う、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の学習システム。 - 前記テスト結果に基づいて、所定の対価と交換しうるポイントを付加する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の学習システム。 - クライアント側の第1のコンピュータとサーバ側の第2のコンピュータとを通信回線で接続して構成した学習システム使用して行う学習方法において、
記録媒体に格納された学習プログラムに基づいて前記第1のコンピュータを使用して前記クライアントがトレーニングを行い、そのトレーニング結果を前記第1のコンピュータに記憶させるとともに、前記トレーニング結果に対する第1の結果分析を前記記録媒体によって自動的に行い、
前記クライアントが前記トレーニングを複数回終了した後にテストを行って、複数回の前記トレーニングの結果と前記テスト結果とをまとめて前記通信回線を介して前記第2のコンピュータに送信し、前記第2のコンピュータに記憶させるとともに、前記テスト結果に対する第2の結果分析を前記第2のコンピュータにより自動的に行って前記第2の結果分析を通信回線を介して前記第1のコンピュータに送信する、
ことを特徴とする学習方法。 - 前記第1の結果分析は、前記学習プログラムに格納されているテーブルから前記トレーニング結果に対応する内容を前記第1のコンピュータの出力装置に出力して行う、
ことを特徴とする請求項5に記載の学習方法。 - 前記第2の結果分析は、前記第2のコンピュータの記憶装置に格納されている年齢別、職業別、目標別の基準レベルと、前記トレーニング結果と差に基づいた内容を、前記通信回線を介して前記第1の出力装置に出力して行う、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の学習方法。 - 前記テスト結果に基づいて、所定の対価と交換しうるポイントを付加する、
ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の学習方法。
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