JP2004181676A - Ink jet recorder - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録ヘッドの駆動方法に関し、詳しくは、矩形波を用いてインクメニスカスを微振動させることにより、ノズル開口付近の増粘したインクを効率良く攪拌して、インク吐出の信頼性を高め、高品位な画像を高速で信頼性高く記録することが可能なインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録においては、画像を形成するインクのドット径が小さい程、画像の解像度が向上する。ドット径はノズル径の大きさで決まるので、最近ではインクジェットヘッドのノズル径が微細化している。しかし、ノズル径を余り微細化するとノズル詰まりが起こり易くなるため、ノズル径は余り小さくせずに吐出時のインクメニスカスの位置と吐出圧力を微細に制御して、吐出するノズルの径よりも小さなインク滴を吐出することが行われる。
【0003】
また、インクも進歩し、顔料インクを使用することで、染料に比べ、耐水性や耐光性が著しく向上した。更に、インクにラテックス等のポリマーを添加することで、インクを吸収できない媒体、例えば、PETベース上に、滲みや混色の無い高画質な画像が形成できるようになり、また、顔料分散にポリマー分散剤を使用することで、超微粒子インクを安定に分散でき、染料のように鮮やかな色彩を持つ顔料インクが出現した。これらの技術を組み合わせて、写真を越える画像がインクジェット記録装置で得られるようになった。
【0004】
しかし、インク滴を小径化したりインクに顔料やポリマーを加えたりすると、インク非吐出時にノズル開口付近のインクが増粘し易くなり、極めて短い時間インクの吐出を中断しただけで、吐出再開時に吐出できなくなったり、吐出インク滴の重量、飛翔速度や飛翔方向が変化したりして、画質が著しく低下する現象が発生する。ノズル開口は20〜40μm程度と極めて小さく、インクが流動拡散しにくいため、ごく少量の水分や溶剤がノズル開口から蒸発しただけで、ノズル開口付近では局所的にインクの粘度が上昇する。この吐出の中断は、ヘッドが印刷待機位置にある時、キャリッジの加減速時、そして、画像パターンに依っては印刷中にも起こる。
【0005】
特に、ラテックスやポリマーを含むインクは、吐出をごく短時間、例えば秒のオーダー停止しただけで、ノズル開口から極微量の水分や溶剤が蒸発して被膜を形成するため粘度が急上昇する。また、顔料を含むインクは、中断中にノズル開口から水分や溶剤が蒸発すると、局所的に凝集が起こり、粘度が上昇する恐れもある。吐出インク滴を微小化すると、ノズル開口で局所的に増粘したインクが吐出により持ち去られる速度が遅くなり、粘度の低いバルクのインクと置換されにくくなるので、吐出不良が簡単には解消しない。
【0006】
このように、インク滴の小径化とインクへの顔料やポリマー添加により、今では高画質、高耐久性の画像が得られるようになったが、反対に、ごく短時間の吐出中断時にもノズル詰まりが起こり易くなって、吐出再開時に最初から正常に吐出しなくなり、この対策が必要となった。
【0007】
長期間の印刷休止時には、ノズル面全体をキャップで覆ってノズル開口からのインク成分の蒸発を防止できる。しかし、印刷待機中や印刷中の吐出中断期間にはキャッピングができないので、従来から、対策の一つとして、インクを吐出しない程度に圧電材料を駆動してノズル内のインクメニスカスを微振動させることで、ノズル開口付近の増粘したインクをインクチャネル内のバルクのインクと攪拌し、ノズル開口面のインク粘度を低下させるという方法が知られている(特許文献1〜3)。
【0008】
上記従来技術では、インクメニスカスを微振動させるために、図9に示すように、いずれも信号の立ち上がりと立ち下りに傾斜をつけた台形波からなる微振動パルスを印加している。台形波を使用することで、インク室をゆっくりと膨張、収縮させることができるので、急激な膨張、収縮に伴うインクメニスカスの大きな移動によるノズルからの空気の吸い込みを防止できると共に、インクメニスカスが静止するまでの時間を短くすることができるためである。
【0009】
しかし、台形波で駆動すると、インクの応答性が遅く、効率が悪いため、駆動電圧が高くなる。一般に、インクジェット記録ヘッドは、圧電素子の発熱が駆動電圧の二乗に比例するので、この駆動電圧は重要であり、低いほど好ましい。駆動電圧が高いと記録ヘッドの発熱が大きく、インクの温度が上昇し、インク粘度が低下してインク滴の飛翔速度が速くなり、着弾誤差による画質低下を招く問題がある。このインクメニスカスを微振動させるための信号は、非吐出時は全インクチャネルに、吐出時は非吐出チャネルに掛かるので、記録ヘッドには常時信号が掛かることになり、記録ヘッドの発熱が大きな問題となる。
【0010】
また、台形波を構成する立ち上がり及び立ち下りの傾斜波の作成は、コンデンサーの充放電で行うため、複雑なアナログ回路が必要となる問題もある。
【0011】
なお、特許文献4〜8は、せん断モードヘッドを矩形波で駆動するが、残留振動の抑制、温度変動の抑制に関するもので、矩形波でインクメニスカスを微振動させるものではない。
【0012】
【特許文献1】特開平9−30007号公報
【特許文献2】特開2000−37867号公報
【特許文献3】特開平2000−255056号公報
【特許文献4】特許第3290084号公報
【特許文献5】特許第3024423号公報
【特許文献6】特許第3024424号公報
【特許文献7】特許第3294756号公報
【特許文献8】特許第3324949号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の課題は、低い駆動電圧でインクの応答が早く、効率良くインクメニスカスを微振動させることにより、ノズル開口におけるインクの増粘防止効果が高く、インク滴を安定的に飛翔させることができると共に、インクメニスカスを微振動させるための回路構成も簡単で済むインクジェット記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
【0015】
請求項1記載の発明は、圧電材料により形成された側壁によって隔てられた複数のインクチャネルを有し、側壁に形成された電極に駆動パルスを印加することにより該側壁をせん断変形させ、せん断変形時の圧力によりインクチャネル内のインクをノズルよりインク滴として飛翔させる記録ヘッドと、該記録ヘッドを印刷媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを備えたインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域外にあるときに、前記インクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに全インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加するように構成したこと特徴とするインクジェット記録装置である。
【0016】
請求項2記載の発明は、前記振動パルスは、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、4AL幅の矩形波からなる振動パルスを偶数チャネルと奇数チャネルに、タイミングを4ALずらして印加し、これらの振動パルスを12AL間隔で繰り返すことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置である。
【0017】
請求項3記載の発明は、前記印刷領域外は、記録ヘッドがホームポジションにある時、印刷領域内へ向けて加速している時又は印刷領域内から印刷領域外へ脱出する際に減速している時の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置である。
【0018】
請求項4記載の発明は、圧電材料により形成された側壁によって隔てられた複数のインクチャネルを有し、側壁に形成された電極に駆動パルスを印加することにより該側壁をせん断変形させ、せん断変形時の圧力によりインクチャネル内のインクをノズルよりインク滴として飛翔させる記録ヘッドと、該記録ヘッドを印刷媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを備えたインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加するように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0019】
請求項5記載の発明は、前記振動パルスは、隣接する3つのインクチャネルがすべて画像記録に寄与しない時、そのうちの中央のインクチャネルの電極にのみ印加することを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置である。
【0020】
請求項6記載の発明は、前記振動パルスは、インク滴を飛翔させる際の吐出パルスの1/2の強度であることを特徴とする請求項4又は5記載のインクジェット記録装置である。
【0021】
請求項7記載の発明は、前記振動パルスの印加は、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、画像記録を行うためにインク滴の吐出を開始する1AL時間以上前に停止することを特徴とする請求項4、5又は6記載のインクジェット記録装置である。
【0022】
請求項8記載の発明は、圧電材料により形成された側壁によって隔てられた複数のインクチャネルを有し、側壁に形成された電極に駆動パルスを印加することにより該側壁をせん断変形させ、せん断変形時の圧力によりインクチャネル内のインクをノズルよりインク滴として飛翔させる記録ヘッドと、該記録ヘッドを印刷媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを備えたインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの複数のインクチャネルのうち、互いに2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて一つの組として全インクチャネルを3つの組に分割し、前記すべてのインクチャネルの電極に、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、同一タイミングで2AL幅の矩形波からなるパルス信号を印加すると共に、前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極に、前記2AL幅のパルス信号を印加しないことにより、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル内のインクメニスカス及びその両隣のインクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0023】
請求項9記載の発明は、前記インクチャネルのうち、隣接する3つのインクチャネルがすべて画像記録に寄与しない場合、そのうちの中央のインクチャネルの電極にのみ、前記2AL幅のパルス信号を印加しないことを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録装置である。
【0024】
請求項10記載の発明は、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、画像記録を行うためにインク滴の吐出を開始する1AL時間以上前に、前記パルス信号の印加を再開することを特徴とする請求項8又は9記載のインクジェット記録装置である。
【0025】
請求項11記載の発明は、圧電材料により形成された側壁によって隔てられた複数のインクチャネルを有し、側壁に形成された電極に駆動パルスを印加することにより該側壁をせん断変形させ、せん断変形時の圧力によりインクチャネル内のインクをノズルよりインク滴として飛翔させる記録ヘッドと、該記録ヘッドを印刷媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを備えたインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域外にあるときに、インクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに全インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加すると共に、前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加するように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0026】
請求項12記載の発明は、前記印刷領域外における振動パルスは、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、4AL幅の矩形波からなる振動パルスを偶数チャネルと奇数チャネルに、タイミングを4ALずらして印加し、これらの振動パルスを12AL間隔で繰り返すことを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録装置である。
【0027】
請求項13記載の発明は、前記印刷領域外は、記録ヘッドがホームポジションにある時、印刷領域内へ向けて加速している時又は印刷領域内から印刷領域外へ脱出する際に減速している時の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項11又は12記載のインクジェット記録装置である。
【0028】
請求項14記載の発明は、前記印刷領域内における振動パルスは、隣接する3つのインクチャネルがすべて画像記録に寄与しない場合、そのうちの中央のインクチャネルの電極にのみ印加することを特徴とする請求項11、12又は13記載のインクジェット記録装置である。
【0029】
請求項15記載の発明は、前記印刷領域内における振動パルスは、インク滴を飛翔させる際の吐出パルスの1/2の強度であることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
【0030】
請求項16記載の発明は、前記振動パルスの印加は、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、画像記録を行うためにインク滴の吐出を開始する1AL時間以上前に停止することを特徴とする請求項11〜15のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
【0031】
請求項17記載の発明は、圧電材料により形成された側壁によって隔てられた複数のインクチャネルを有し、側壁に形成された電極に駆動パルスを印加することにより該側壁をせん断変形させ、せん断変形時の圧力によりインクチャネル内のインクをノズルよりインク滴として飛翔させる記録ヘッドと、該記録ヘッドを印刷媒体に対して相対的に移動させる移動手段とを備えたインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域外にあるときに、インクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに全インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加し、前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、前記記録ヘッドの複数のインクチャネルのうち、互いに2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて一つの組として全インクチャネルを3つの組に分割し、前記すべてのインクチャネルの電極に、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、同一タイミングで2AL幅の矩形波からなるパルス信号を印加すると共に、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極には、前記2AL幅のパルス信号を印加しないことにより、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル及びその両隣のインクメニスカスを微振動させるように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置である。
【0032】
請求項18記載の発明は、前記印刷領域外における振動パルスは、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、4AL幅の矩形波からなる振動パルスを偶数チャネルと奇数チャネルに、タイミングを4ALずらして印加し、これらの振動パルスを12AL間隔で繰り返すことを特徴とする請求項17記載のインクジェット記録装置である。
【0033】
請求項19記載の発明は、前記印刷領域外は、記録ヘッドがホームポジションにある時、印刷領域内へ向けて加速している時又は印刷領域内から印刷領域外へ脱出する際に減速している時の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項17又は18記載のインクジェット記録装置である。
【0034】
請求項20記載の発明は、前記印刷領域内では、前記インクチャネルのうち、隣接する3つのインクチャネルがすべて画像記録に寄与しない時、そのうちの中央のインクチャネルの電極にのみ、前記2AL幅のパルス信号を印加しないことを特徴とする請求項17、18又は19記載のインクジェット記録装置である。
【0035】
請求項21記載の発明は、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、画像記録を行うためにインク滴の吐出を開始する1AL時間以上前に、前記パルス信号の印加を再開することを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0037】
図1は、インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。インクジェット記録装置1において、印刷媒体Pは、搬送機構3の搬送ローラ対32に挟持され、更に、搬送モータ33によって回転駆動される搬送ローラ31により図示Y方向に搬送されるようになっている。
【0038】
搬送ローラ31と搬送ローラ対32の間で印刷媒体Pの印刷面PSと対向するように、記録ヘッド2が設けられている。この記録ヘッド2は、印刷媒体Pの幅方向に亘って掛け渡されたガイドレール4に沿って、不図示の駆動手段によって、上記印刷媒体Pの搬送方向(副走査方向)と略直交する図示X方向(主走査方向)に沿って往復移動可能に設けられたキャリッジ5に、ノズル面側が印刷媒体Pの印刷面PSと対向するように配置されて搭載されており、フレキシケーブル6を介して駆動パルスを発生するための回路が設けられる不図示の制御基板に電気的に接続されている。
【0039】
かかる記録ヘッド2は、キャリッジ5の移動に伴って印刷媒体Pの印刷面PSを幅方向に移動し、この移動過程でインク滴を吐出することによって所望のインクジェット画像を印刷するようになっている。
【0040】
なお、図中、7はインク受け器であり、記録ヘッド2が非印刷時の待機位置であるホームポジションに設けられている。記録ヘッド2がこのホームポジションにある時、後述するようにノズル開口で増粘したインクを微振動させ、減粘した後、このインク受け器7に向けてインク滴を少量はき捨てるようにする。記録ヘッド2がこのホームポジションにある時は、図示しないが、記録ヘッド2のノズル面にキャップを被せることにより保護するようになっている。また、8は印刷媒体Pを挟んで上記インク受け器7の反対位置に設けられたインク受け器であり、往復両方向で印刷するとき、往動から復動に切り替える前に、上記同様にはき捨てられたインク滴を受け入れる。
【0041】
図2は、記録ヘッド2の概略構成を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は断面図、図3はその作動を示す図である。同図において、21はインクチューブ、22はノズル形成部材、23はノズル、Sは側壁、24はカバープレート、25はインク供給口、26は基板である。そして、図2に示すようにインクチャネルAが側壁Sとカバープレート24及び基板26によって形成されている。
【0042】
図2(b)には1個のノズル23を有する1個のインクチャネルAの断面図が示されているが、実際の記録ヘッド2では、図3(a)に示すようにカバープレート24と基板26との間には複数の側壁S、即ち、S0、S1、S2、…Sn+1で隔てられたインクチャネルA、即ち、A0、A1、A2、…Anが多数構成されている。インクチャネルA0、A1、A2、…Anの一端(以下、これをノズル端という場合がある)はノズル形成部材22に形成されたノズル23につながり、他端(以下、これをマニホールド端という場合がある)はインク供給部を構成するインク供給口25及びインクチューブ21によって不図示のインクタンクに接続されていて、ノズル23にはインクによるインクメニスカスを形成している。
【0043】
各側壁S0、S1、S2、…は、図3(a)の矢印で示すように分極方向が異なる2個の圧電材料からなる側壁S1a、S2a、…とS1b、S2b、…とから構成されており、各インクチャネルA内には、側壁Sの対向する両側面から底面にかけて繋がる電極Qが密着形成されている。即ち、側壁S1には密着形成された電極Q0、Q1が、側壁S2には密着形成された電極Q1、Q2が、側壁S3には密着形成された電極Q2、Q3が設けてある。同様に各側壁にそれぞれ電極が密着形成されており、各電極Q0、Q1、Q2…は駆動パルス発生回路に接続している。
【0044】
かかる記録ヘッド2は、図3(a)に示すように全電極Q0、Q1、Q2・・・を接地した状態から、図3(b)に示す状態において、例えばインクチャネルA2から吐出を行う時は、電極Q2に駆動パルス(+V)を印加すると、側壁S2、S3を構成する圧電材料の分極方向に直角な方向の電界が生じることにより、側壁S2a、S2b共に側壁の接合面にせん断変形を生じ、また側壁S3a、S3bも同様に反対方向にせん断変形を生じて、図3(b)に示すように側壁S2a、S2b及び側壁S3a、S3bは互いに外側に向けて変形し、インクチャネルA2の容積を拡大してインクチャネルA2内に負の圧力が生じてインクが流れ込む。同時にマニホールド端とノズル端から圧力が上がり始め、正の圧力波がインクチャネル中央に向かって伝わり、1AL経過すると、その音響波が反対端に達し、インクチャネル内が正圧となる。
【0045】
なお、AL(Acoustic Length)とは、インクチャネルの長さをL(図2(b)参照)、インク中の音速をCとした時、L/Cで表される時間(単位:μs)であり、インクチャネルの音響的共振周期の1/2である。実際の記録ヘッドのALは、圧電材料により構成される側壁Sに矩形波を印加して出射するインク滴の速度を測定し、矩形波の電圧値を一定にして矩形波のパルス幅を変化させたときに、インク滴の飛翔速度が最大になるパルス幅として求められる。
【0046】
ノズル端とマニホールド端に達した音響波は、それぞれ反射して、位相が180°反転した負の圧力波となって、インクチャネルの中央に向かって伝搬する。更に、1AL経過すると、負の圧力波がそれぞれ他端に達して、インクチャネル内部が負圧となる。このように、側壁を移動させて発生した圧力波は、AL時間毎に圧力の反転を繰り返す。ノズル端は、音響インピーダンスの小さい空気と接しているので、ほぼ100%反射されるが、マニホールド端は、インクチャネルの断面積とマニホールドの断面積の比率により、部分的に反射されるので、次第に圧力が減衰してゆく。
【0047】
正の駆動パルス(+V)の印加でインクチャネルが膨張して、インク圧力が負圧になるが、1AL経過後に圧力が反転して正圧になるので、このタイミングで電位を0に戻すと、側壁S2、S3は膨張位置から図3(a)に示す中立位置に戻り、インクに高い圧力が掛かる。引き続き、図3(c)に示すように、側壁S2a、S2b及びS3a、S3bを互いに逆方向に変形するように負電圧の駆動パルス(−V)を印加して、インクチャネルA2の容積を縮小すると、インクチャネルA2内に更に高い正の圧力が生じる。これによりインクチャネルA2を満たしているインクの一部によるノズル23内のインクメニスカスがノズル23から押し出される方向に変化する。この正の圧力がインク滴をノズル23から射出する程に大きくなると、インク滴はノズル23から吐出する。この状態を2AL保持すると、インクチャネルA2内の圧力が反転、再反転するので、電位を0に戻し、側壁S2、S3を収縮位置から中立位置に戻すと、残留する圧力波がキャンセルされ、次のインク滴の吐出が可能になる。各インクチャネルも同様に駆動パルスの印加によって上記と同様に動作する。
【0048】
これはせん断モードタイプの記録ヘッド2の基本的な駆動法であり、Draw(インクチャネルを膨張させる)→Release(元にもどす)→Reinforce(インクチャネルを収縮させる)→Cancel(インクチャネルを元に戻す)操作を繰り返すので、DRRC駆動と呼ばれ、図4(a)に示すような矩形波を駆動パルスとして各側壁Sの電極Qに印加する。なお、図4(b)に駆動波形と、これに対応するインクチャネル内の平均圧力の概念図を示す。
【0049】
前記のようにインクチャネルA2の側壁S2及びS3が吐出の動作をすると、隣のインクチャネルA1、A3が影響を受けるため、通常、複数のインクチャネルのうち、互いに2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて一つの組として全インクチャネルを3つの組に分割し、3チャネル毎に3群に分けて吐出するいわゆる3サイクル吐出が行われる。例えば、A1、A4、A7…を同一周期のパルスで駆動し、次の周期でA2、A5、A8…を駆動する方法が行われる。
【0050】
せん断モードタイプの記録ヘッド2では、一つの側壁Sはその両隣のインクチャネルAで共有しているため、例えば図3に示すインクチャネルA2から吐出を行う場合、図4(a)に示すように、インクチャネルA2の電極Q2に1AL幅の正電圧の駆動パルスを印加し、続いて、このインクチャネルA2の電極Q2に2AL幅の負電圧を印加するが、インクチャネルA2の電極Q2に負電圧を印加する代わりに、図5に示すように、隣接するインクチャネルA1及びA3の各電極Q1、Q3に、2AL幅の正電圧の駆動パルスを印加する態様とすることで、側壁Sに掛かる差電圧を利用して、図4(a)の駆動パルスを印加した場合と同一の駆動を行うようにすることもできる。特にこの態様では、図4(a)に示す駆動パルスを印加する場合のように正負の2電源を使用する煩雑さがないために好ましい。
【0051】
次に、かかるインクジェット記録装置1において、記録ヘッド2に対してインクメニスカスを微振動させる構成について説明する。
【0052】
本発明において、インクメニスカスを微振動させるタイミングは、記録ヘッド2が印刷媒体Pに対する印刷領域外にある場合と印刷領域内にある場合とに分けられる。
【0053】
まず、記録ヘッド2が印刷媒体Pに対する印刷領域外にある場合、記録ヘッド2の側壁Sの電極Qに、ノズル23からインク滴を飛翔させずに全インクチャネルA内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる微振動パルスを印加する。
【0054】
このときの微振動パルスを図6(a)に示す。この微振動パルスは、偶数チャネル(例えばA2、A4、A6・・・)の側壁(S2、S3、S4、S5、S6、S7・・・)の電極(Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8、Q9Q、10・・・)に4AL幅の矩形波を12AL間隔で繰り返し印加し、一方、奇数チャネル(例えばA1、A3、A5・・・)の側壁(S1、S2、S3、S4、S5、S6・・・)の電極(Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8・・・)には、上記偶数チャネルに印加される微振動パルスと同一の4AL幅、12AL間隔の矩形波を、該偶数チャネルに対して4ALずらせて繰り返し印加する。微振動パルスを印加する時間は100ms以上あれば良い。図6(b)の下段は、そのときの偶数及び奇数チャネルのインクメニスカスの振動状況を示す概略図である。圧電素子は大きな容量と抵抗を持つため、矩形波の立ち上がりと立下りが緩やかになる。
【0055】
なお、本発明において矩形波とは、電圧の0−90%までの立ち上がり時間、立ち下がり時間のいずれもがALの1/4以内であるような波形のことをいう。但し、ALが長い場合でも、上記時間は1μs以内とする。
【0056】
せん断モードタイプである記録ヘッド2では、各インクチャネルは隣接する両隣のインクチャネルと側壁Sを共有しているため、一つのインクチャネルの側壁Sの駆動による影響はその両隣のインクチャネルにも及ぶ。このため、偶数チャネルの側壁Sの電極Qに矩形波を印加すると、自チャネルのインクメニスカスのみならず、その両隣の奇数チャネルのインクメニスカスも微振動させることができる。また、この矩形波の印加が偶数チャネルと奇数チャネルとで互いにずれていることから、その間にある壁の電極にかかる差電圧が、吐出時の1/2となり、インク滴が吐出されるおそれはない。
【0057】
また、4AL駆動、12AL休止を、偶数チャネルと奇数チャネルとでタイミングを4ALずらせて交互に繰り返しているので、各インクチャネルの側壁
4AL駆動、4AL休止を繰り返すようになり、図6(b)に示すように、全インクチャネルのインクメニスカスを微振動させることができる。
【0058】
また、微振動パルスに矩形波を用いているので、台形波よりインクの圧力変動が大きくなるように思われるが、実際は、記録ヘッド2は、インクチャネルAを構成する側壁Sを圧電素子により構成し、この側壁Sをせん断変形させることによりインク滴をノズル23から飛翔させるための圧力を作り出すせん断モードタイプの記録ヘッドであるため、発生した圧力波の共振を利用して吐出するので、せん断変形する側壁Sの変位量はnmオーダーですみ、伸縮モードで作動する積層型圧電素子と振動板を使用する従来技術記載のタイプの記録ヘッドに比べて、インク室の変形が1/10〜1/100と極めて小さい。このため、矩形波を使用して圧電素子を急激に変位させても、インクメニスカスが上記積層型のように大きく振動することはなく、空気を吸い込んだり、メニスカス振動の静定に時間がかかるような問題はない。
【0059】
また、かかるせん断モードタイプの記録ヘッド2によれば、矩形波からなる微振動パルスの印加に対してインクメニスカスの応答が速く、効率良く微振動させることができるため、微振動パルスの駆動電圧を低く抑えることが可能である。吐出、非吐出を問わず、記録ヘッドには常に電圧が掛かるので、低い駆動電圧は、ヘッドの発熱を抑え、インク滴を安定的に飛翔させる上で重要である。
【0060】
更に、矩形波は、簡単なデジタル回路を用いることで容易に生成可能であるため、従来のように傾斜波を有する台形波を用いるものに比べ、回路構成も簡素化できる利点がある。
【0061】
本発明において印刷領域外とは、記録ヘッド2によって印刷媒体Pに対して画像印刷を行わない位置であり、これには記録ヘッド2が停止位置であるホームポジションにある時、記録ヘッド2が印刷媒体Pに対して画像印刷を行うために印刷領域内へ向けて加速している時、その印刷領域内から印刷領域外へ脱出する際に減速している時が挙げられる。本発明ではこれらのうちの少なくともいずれかにおいて上記の通りインクメニスカスを微振動させることが好ましい。
【0062】
特に、キャリッジ5が移動して記録ヘッド2が加速している間は、記録ヘッド2のノズル面に高速の空気流が当たるため、ノズル23に面しているインクから水分や溶剤の揮発が激しくなり、ノズル表面のインク粘度が急激に上昇するため、この加速時にインクメニスカスに微振動を与えることは好ましい態様である。
【0063】
なお、インクの種類によっては、特に粘度の高い増粘し易いインクは微振動させるだけでは不十分なことがあるので、記録ヘッド2が印刷媒体Pに対する印刷領域外にある場合は、以上のようにインクメニスカスを微振動させた後、印刷を行うのに先立って、各インクチャネルAから一定数(例えば50滴ずつ)のインク滴を吐出するリフレッシュ動作を行って回復処理を行い、画像記録の最初の一滴からより一層安定的にインク滴を吐出できるようにすると良い。画像記録開始までの時間に応じて、このリフレッシュ動作後には、再度インクメニスカスに微振動を与えるように動作させても良い。キャリッジの往動時と復動時にインク吐出する場合は、往動の前に微振動させてインクをはき捨ててから往動を開始し、更に復動の前に微振動させてインクをはき捨ててから復動を開始することが好ましい。
【0064】
次に、記録ヘッド2が印刷媒体Pに対する印刷領域内にある場合は、記録ヘッド2は画像形成のために駆動中であるため、吐出信号から非吐出ノズルを検出して、選択的にインクメニスカスの微振動を行う必要がある。この場合、画像記録に寄与しないインクチャネルAの側壁Sの電極Qに、ノズル23からインク滴を飛翔させずに該インクチャネルA内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる微振動パルスを印加する。記録ヘッド2が印刷領域内に移動した際には、すでにデータバッファには1行分の印刷データが送られているため、この印刷データから記録ヘッド2が1主走査する間に画像記録に寄与しないインク滴不吐出のインクチャネルを検出することが可能である。従って、記録ヘッド2が印刷領域内にある場合でも、この画像記録に寄与しないインクチャネルA内のインクメニスカスに微振動を与えることで、印刷中の極く僅かな吐出中断でも、インクの増粘を抑えることが可能となる。
【0065】
せん断モードタイプの記録ヘッド2は、一つの側壁Sを両隣のインクチャネルと共有しているため、一つのインクチャネルからインク滴を吐出すると、その両隣の非吐出のインクチャネル内にも自動的に微振動がかかる。従って、非吐出のインクチャネルのすべてに微振動を与える必要はない。効率良くインクの増粘を抑え、記録ヘッド2の発熱を抑える上では、例えば図3(a)に示す隣接する3つのインクチャネルA1、A2、A3のがすべて非吐出のインクチャネルであって画像記録に寄与しない場合に、そのうちの中央のインクチャネルA2の側壁S2、S3の電極Q1、Q2、Q3にのみ印加することが好ましい。
【0066】
この微振動パルスの例を図7及び図8を用いて説明する。ここでは図3(a)に示す隣接するインクチャネルA1、A2、A3を例に挙げ、インクチャネルA2において2発のインク滴を吐出して、その後微振動させる場合について説明する。
【0067】
本実施形態に示す記録ヘッド2のように3サイクル吐出を行う記録ヘッドの場合、印刷領域内においては、図7に示すように、常に全インクチャネルに同じタイミングで2AL幅の矩形波からなる駆動パルスPAが印加されている。このとき各インクチャネル間(A2−A1、A2−A3)の側壁Sには、同図に示すように電圧差が生じないため、せん断変形を生じることはない。
【0068】
そして、吐出データが来ると、図8に示すように、インクチャネルA2に掛ける2AL幅の信号を取り除き、その代わりに1AL幅の信号をタイミングを1AL早くして掛ければ、図5において説明した如く、隣接するインクチャネルA1、A3間の側壁S2、S3との電位差によってインクチャネルA2からインク滴を吐出することができる。また、微振動させる場合は、2AL幅の信号を取り除くだけで良い。
【0069】
なお、以上説明した印刷領域外及び印刷領域内でのインクメニスカスの微振動は、それに続く吐出パルスの印加によりインク滴を安定的に吐出できるようにするために、画像記録を行うためにインク滴の吐出を開始する少なくとも1AL以上前までには停止させることが好ましい。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、せん断モードタイプの記録ヘッドのインク滴の吐出において、印字信号を少し変形した矩形波からなる信号で、印刷領域外及び/又は印刷領域内でインクメニスカス微振動を掛けることができる。矩形波からなる信号であるため、低い駆動電圧で応答が早く、効率良く微振動させることによりノズル開口におけるインクの増粘防止効果が高く、インク滴を安定的に飛翔させることができると共に、インクメニスカスを微振動させるための回路構成も簡単で済むインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の概略構成を示す図
【図2】(a)は記録ヘッドの概略構成を示す外観斜視図、(b)はその断面図
【図3】(a)〜(c)は記録ヘッドの作動を示す図
【図4】(a)DRRC駆動の駆動パルスを示す図、(b)は駆動パルスとそのときのインクチャネル内の平均圧力を示す図
【図5】図4(a)と同一駆動の他の駆動パルスの印加例を示す図
【図6】印刷領域外における微振動パルスの印加例を示す図
【図7】印刷領域内における記録ヘッドに印加されるパルス信号を示す図
【図8】印刷領域内における微振動パルスの印加例を示す図
【図9】従来の微振動パルスを示す図
【符号の説明】
1:インクジェット記録装置
2:記録ヘッド
21:インクチューブ
22:ノズル形成部材
23:ノズル
24:カバープレート
25:インク供給口
26:基板
3:搬送機構
4:ガイドレール
5:キャリッジ
6:フレキシブルケーブル
7、8:インク受け器
A:インクチャネル
P:印刷媒体
PS:記録面
S:側壁
Q:電極[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of driving an ink jet recording head, and more specifically, by vibrating an ink meniscus finely using a rectangular wave to efficiently agitate thickened ink near a nozzle opening to improve the reliability of ink ejection. The present invention relates to an ink jet recording apparatus capable of recording high-quality images at high speed and with high reliability.
[0002]
[Prior art]
In ink jet recording, the smaller the dot diameter of the ink forming the image, the higher the resolution of the image. Since the dot diameter is determined by the size of the nozzle diameter, the nozzle diameter of the inkjet head has recently been reduced. However, if the nozzle diameter is made too small, nozzle clogging is likely to occur.Therefore, the nozzle meniscus position and ejection pressure at the time of ejection are finely controlled without making the nozzle diameter too small, and smaller than the diameter of the nozzle to be ejected. Discharging of ink droplets is performed.
[0003]
In addition, ink has advanced, and the use of pigment ink has significantly improved water resistance and light resistance as compared with dyes. Further, by adding a polymer such as latex to the ink, a high-quality image free from bleeding or color mixing can be formed on a medium that cannot absorb the ink, for example, a PET base. By using the agent, the ultrafine particle ink can be stably dispersed, and a pigment ink having a vivid color like a dye has appeared. By combining these techniques, an image exceeding a photograph can be obtained by an ink jet recording apparatus.
[0004]
However, if the diameter of the ink droplet is reduced or a pigment or polymer is added to the ink, the ink near the nozzle opening tends to thicken when the ink is not ejected. A phenomenon occurs in which the image quality is remarkably deteriorated due to a change in the weight, the flying speed and the flying direction of the ejected ink droplet. The nozzle opening is extremely small, about 20 to 40 μm, and it is difficult for the ink to flow and diffuse. Therefore, only a small amount of water or solvent evaporates from the nozzle opening, and the viscosity of the ink locally increases near the nozzle opening. This interruption of the ejection occurs when the head is at the print standby position, when the carriage is accelerated or decelerated, and also during printing depending on the image pattern.
[0005]
In particular, the viscosity of the ink containing latex or polymer increases rapidly because a very small amount of water or solvent evaporates from the nozzle opening to form a film when the ejection is stopped only for a very short time, for example, on the order of seconds. In addition, when water or a solvent evaporates from the nozzle opening during the suspension of the pigment-containing ink, local aggregation may occur and the viscosity may increase. When the size of the ejected ink droplet is reduced, the speed at which the locally thickened ink is removed at the nozzle opening by ejection becomes slower, and it becomes difficult to replace the ink with bulk ink having a low viscosity, so that the ejection failure is not easily eliminated.
[0006]
As described above, by reducing the diameter of the ink droplets and adding pigments and polymers to the ink, high-quality and highly durable images can now be obtained. Clogging was liable to occur, and normal ejection was not performed from the beginning when the ejection was restarted.
[0007]
When printing is stopped for a long period of time, the entire nozzle surface is covered with a cap, so that the evaporation of ink components from the nozzle openings can be prevented. However, since capping cannot be performed during the discharge suspension period during printing standby or during printing, as a countermeasure, conventionally, as a countermeasure, the piezoelectric material is driven to the extent that ink is not discharged and the ink meniscus in the nozzle is slightly vibrated. A method is known in which the thickened ink near the nozzle opening is stirred with the bulk ink in the ink channel to reduce the ink viscosity at the nozzle opening surface (
[0008]
In the above prior art, in order to cause the ink meniscus to vibrate finely, as shown in FIG. 9, a microvibration pulse composed of a trapezoidal wave with an inclined rising and falling edge is applied. By using a trapezoidal wave, the ink chamber can be expanded and contracted slowly, so that suction of air from the nozzle due to large movement of the ink meniscus due to rapid expansion and contraction can be prevented, and the ink meniscus can be stopped. This is because it is possible to shorten the time required to do so.
[0009]
However, when driving with a trapezoidal wave, the response of the ink is slow and the efficiency is low, so that the driving voltage increases. Generally, in an ink jet recording head, since the heat generated by a piezoelectric element is proportional to the square of the driving voltage, the driving voltage is important, and the lower the driving voltage, the better. If the driving voltage is high, the recording head generates a large amount of heat, the temperature of the ink increases, the viscosity of the ink decreases, the flying speed of the ink droplets increases, and there is a problem that the image quality deteriorates due to landing errors. The signal for microvibrating the ink meniscus is applied to all the ink channels during non-ejection and to the non-ejection channel during ejection. Therefore, a signal is always applied to the recording head, and heat generation of the recording head is a major problem. It becomes.
[0010]
In addition, since rising and falling ramp waves forming a trapezoidal wave are created by charging and discharging a capacitor, there is also a problem that a complicated analog circuit is required.
[0011]
[0012]
[Patent Document 1] JP-A-9-30007
[Patent Document 2] JP-A-2000-37867
[Patent Document 3] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-255056
[Patent Document 4] Japanese Patent No. 3290084
[Patent Document 5] Japanese Patent No. 3024423
[Patent Document 6] Japanese Patent No. 3024424
[Patent Document 7] Japanese Patent No. 3294756
[Patent Document 8] Japanese Patent No. 3324949
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a quick ink response at a low driving voltage and to efficiently vibrate the ink meniscus finely, thereby effectively preventing the ink from thickening at the nozzle opening and causing the ink droplet to fly stably. It is another object of the present invention to provide an ink jet recording apparatus which can simplify the circuit configuration for finely vibrating the ink meniscus while simplifying the ink meniscus.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The above object is achieved by the following inventions.
[0015]
The invention according to
[0016]
According to a second aspect of the present invention, when the vibration pulse has a half of the acoustic resonance period of the ink channel as AL, a vibration pulse composed of a rectangular wave having a width of 4AL is set to an even channel and an odd channel. 2. The ink jet recording apparatus according to
[0017]
According to a third aspect of the present invention, the outside of the printing area decelerates when the recording head is at the home position, when accelerating toward the inside of the printing area, or when escaping from the inside of the printing area to outside the printing area. The ink jet recording apparatus according to
[0018]
The invention according to
[0019]
The invention according to claim 5 is characterized in that the vibration pulse is applied only to the electrode of the center ink channel among all three adjacent ink channels when all of the three adjacent ink channels do not contribute to image recording. This is an inkjet recording apparatus.
[0020]
The invention according to claim 6 is the ink jet recording apparatus according to
[0021]
The invention according to claim 7, wherein the application of the vibration pulse is performed at least 1 AL time before the ejection of the ink droplet is started to perform image recording, when 1 / of the acoustic resonance period of the ink channel is AL. 7. The ink jet recording apparatus according to
[0022]
The invention according to claim 8 has a plurality of ink channels separated by a side wall formed of a piezoelectric material, and applies a driving pulse to an electrode formed on the side wall to shear-deform the side wall, thereby causing a shear deformation. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink in an ink channel to fly from a nozzle as ink droplets by pressure at the time; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium. Among the plurality of ink channels, ink channels separated from each other with two ink channels interposed therebetween are grouped into one set, and all ink channels are divided into three sets. When を of the acoustic resonance period of the channel is set to AL, at the same timing, a rectangular wave of 2AL width A pulse signal having a width of 2AL is not applied to an electrode of an ink channel that does not contribute to image recording when the recording head is in a print area for a print medium. An ink jet recording apparatus characterized in that the ink meniscus in the ink channel and the ink meniscus in the ink channels on both sides thereof are slightly vibrated without flying.
[0023]
According to a ninth aspect of the present invention, when all three adjacent ink channels among the ink channels do not contribute to image recording, the pulse signal having the 2AL width is not applied only to the electrode of the center ink channel. The inkjet recording apparatus according to claim 8, wherein:
[0024]
According to a tenth aspect of the present invention, when 音響 of the acoustic resonance period of the ink channel is set to AL, the application of the pulse signal is performed at least 1 AL time before the start of ejection of ink droplets for image recording. 10. The ink jet recording apparatus according to claim 8, wherein
[0025]
An eleventh aspect of the present invention has a plurality of ink channels separated by a side wall formed of a piezoelectric material, and applies a driving pulse to an electrode formed on the side wall to deform the side wall by shearing. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink in an ink channel to fly from a nozzle as ink droplets by pressure at the time; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium. While being outside the print area for the print medium, apply a vibration pulse consisting of a rectangular wave to finely vibrate the ink meniscus in all the ink channels without causing ink droplets to fly from the nozzles to the electrodes of the ink channel, An ink cartridge that does not contribute to image recording when the recording head is in a print area for a print medium; An ink jet recording apparatus characterized in that a vibration pulse composed of a rectangular wave for finely vibrating the ink meniscus in the ink channel is applied to the electrodes of the nozzle without causing ink droplets to fly from the nozzle. .
[0026]
According to a twelfth aspect of the present invention, the vibration pulse outside the printing region is a vibration pulse composed of a rectangular wave having a width of 4AL when the half of the acoustic resonance period of the ink channel is AL. 12. The ink jet recording apparatus according to claim 11, wherein the timing is shifted by 4 AL and these vibration pulses are repeated at 12 AL intervals.
[0027]
According to a thirteenth aspect of the present invention, the outside of the print area decelerates when the recording head is at the home position, when accelerating toward the print area, or when escaping from the print area to outside the print area. 13. The ink jet recording apparatus according to claim 11, wherein the operation is at least one of the following.
[0028]
The invention according to claim 14 is characterized in that the vibration pulse in the printing area is applied only to the electrode of the central ink channel among all the three adjacent ink channels when all the three ink channels do not contribute to image recording. Item 14. An ink jet recording apparatus according to Item 11, 12, or 13.
[0029]
According to a fifteenth aspect of the present invention, the vibration pulse in the printing area has a half intensity of a discharge pulse when the ink droplet is caused to fly. This is an inkjet recording apparatus.
[0030]
The invention according to claim 16, wherein the application of the vibration pulse is performed at least 1 AL time before starting ejection of ink droplets to perform image recording, when 1/2 of an acoustic resonance period of the ink channel is set to AL. The inkjet recording apparatus according to any one of claims 11 to 15, characterized in that the inkjet recording apparatus stops at (1).
[0031]
The invention according to claim 17 has a plurality of ink channels separated by a side wall made of a piezoelectric material, and applies a driving pulse to an electrode formed on the side wall to deform the side wall by shearing. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink in an ink channel to fly from a nozzle as ink droplets by pressure at the time; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium. When the printing medium is out of the printing area, a vibration pulse composed of a rectangular wave is applied to the electrode of the ink channel to slightly vibrate the ink meniscus in all the ink channels without causing ink droplets to fly from the nozzles. When the printhead is in a print area for a print medium, a plurality of ink channels of the printhead are That is, ink channels separated from each other with two ink channels interposed therebetween are grouped into one set to divide all ink channels into three sets, and the acoustic resonance of the ink channels is applied to the electrodes of all the ink channels. When の of the cycle is AL, a pulse signal composed of a rectangular wave having a width of 2AL is applied at the same timing, and the pulse signal having the width of 2AL is not applied to an electrode of an ink channel which does not contribute to image recording. Accordingly, the ink channel and the ink meniscus on both sides thereof are slightly vibrated without causing the ink droplet to fly from the nozzle.
[0032]
The invention according to claim 18, wherein the vibration pulse outside the printing region is a vibration pulse composed of a rectangular wave having a width of 4AL when the half of the acoustic resonance period of the ink channel is AL, and the vibration pulse is formed in an even channel and an odd channel. 18. The ink jet recording apparatus according to claim 17, wherein the timing is applied with a shift of 4 AL, and these vibration pulses are repeated at 12 AL intervals.
[0033]
According to a nineteenth aspect of the present invention, the outside of the print area decelerates when the recording head is at the home position, when accelerating toward the print area, or when escaping from the print area to outside the print area. 19. The ink jet recording apparatus according to claim 17, wherein the operation is at least one of the following.
[0034]
The invention according to claim 20, wherein, in the printing area, when all three adjacent ink channels among the ink channels do not contribute to image recording, only the electrode of the center ink channel among the two ink channels has the 2AL width. 20. The ink jet recording apparatus according to claim 17, wherein no pulse signal is applied.
[0035]
According to a twenty-first aspect of the present invention, when 周期 of the acoustic resonance period of the ink channel is set to AL, the pulse signal is applied at least 1 AL time before the start of ink droplet ejection for image recording. The inkjet recording apparatus according to any one of claims 17 to 20, wherein:
[0036]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0037]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of the ink jet recording apparatus. In the
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
In the drawing, reference numeral 7 denotes an ink receiver, and the
[0041]
2A and 2B are diagrams showing a schematic configuration of the
[0042]
FIG. 2B is a cross-sectional view of one ink channel A having one
[0043]
Each side wall S0, S1, S2,... Is composed of two side walls S1a, S2a,... Made of two piezoelectric materials having different polarization directions as indicated by arrows in FIG. In each of the ink channels A, an electrode Q connected from both opposing side surfaces of the side wall S to the bottom surface is formed in close contact. That is, the electrodes Q0 and Q1 formed in close contact with the side wall S1, the electrodes Q1 and Q2 formed in close contact with the side wall S2, and the electrodes Q2 and Q3 formed in close contact with the side wall S3 are provided. Similarly, electrodes are formed in close contact with the respective side walls, and the electrodes Q0, Q1, Q2,... Are connected to a drive pulse generation circuit.
[0044]
When the
[0045]
The AL (Acoustic Length) is a time (unit: μs) represented by L / C, where L is the length of the ink channel (see FIG. 2B) and C is the sound velocity in the ink. And half of the acoustic resonance period of the ink channel. The AL of the actual recording head applies a rectangular wave to the side wall S made of a piezoelectric material, measures the speed of the ejected ink droplet, and changes the pulse width of the rectangular wave while keeping the voltage of the rectangular wave constant. Is obtained as the pulse width at which the flying speed of the ink droplet becomes maximum.
[0046]
The acoustic waves reaching the nozzle end and the manifold end are respectively reflected, become negative pressure waves whose phases are inverted by 180 °, and propagate toward the center of the ink channel. Further, after the lapse of 1AL, the negative pressure waves reach the other ends, and the pressure inside the ink channel becomes negative. Thus, the pressure wave generated by moving the side wall repeats the inversion of the pressure every AL time. The nozzle end is almost 100% reflected because it is in contact with air having a low acoustic impedance, but the manifold end is partially reflected by the ratio of the cross-sectional area of the ink channel to the cross-sectional area of the manifold. Pressure decays.
[0047]
When the positive drive pulse (+ V) is applied, the ink channel expands and the ink pressure becomes a negative pressure. However, after the lapse of 1AL, the pressure is inverted and becomes a positive pressure. The side walls S2 and S3 return from the expanded position to the neutral position shown in FIG. 3A, and a high pressure is applied to the ink. Subsequently, as shown in FIG. 3C, a drive pulse (-V) of a negative voltage is applied so as to deform the side walls S2a, S2b and S3a, S3b in directions opposite to each other, thereby reducing the volume of the ink channel A2. Then, a higher positive pressure is generated in the ink channel A2. As a result, the ink meniscus in the
[0048]
This is a basic driving method of the
[0049]
As described above, when the side walls S2 and S3 of the ink channel A2 perform a discharging operation, the adjacent ink channels A1 and A3 are affected. Therefore, usually, two ink channels among a plurality of ink channels are interposed therebetween. The so-called three-cycle ejection is performed in which the separated ink channels are grouped into one set, all the ink channels are divided into three sets, and the ink is divided into three groups for every three channels and ejected. For example, a method of driving A1, A4, A7... With pulses of the same cycle, and driving A2, A5, A8.
[0050]
In the
[0051]
Next, a configuration in which the ink meniscus is finely vibrated with respect to the
[0052]
In the present invention, the timing at which the ink meniscus is finely vibrated is divided into a case where the
[0053]
First, when the
[0054]
FIG. 6A shows the micro-vibration pulse at this time. The micro-vibration pulse is applied to the electrodes (Q3, Q4, Q5, Q6, Q7,...) Of the side walls (S2, S3, S4, S5, S6, S7,...) Of the even-numbered channels (eg, A2, A4, A6,. Q8, Q9Q, 10...) Are repeatedly applied with a 4AL width rectangular wave at 12AL intervals, while the side walls (S1, S2, S3, S4, S5) of odd channels (eg, A1, A3, A5...) Are applied. , S6...) Are applied to the electrodes (Q1, Q2, Q3, Q4, Q5, Q6, Q7, Q8,...) Having the same 4AL width and 12AL interval as the micro-vibration pulse applied to the even-numbered channel. A rectangular wave is repeatedly applied to the even-numbered channels with a shift of 4AL. The time for applying the micro-vibration pulse may be 100 ms or more. The lower part of FIG. 6B is a schematic diagram showing the vibration state of the ink meniscus of the even and odd channels at that time. Since the piezoelectric element has a large capacitance and a large resistance, the rise and fall of the rectangular wave become gentle.
[0055]
In the present invention, the rectangular wave refers to a waveform in which both the rise time and the fall time from 0 to 90% of the voltage are within 1/4 of AL. However, even if the AL is long, the above-mentioned time should be within 1 μs.
[0056]
In the
[0057]
In addition, since 4AL drive and 12AL pause are alternately repeated with the timing shifted by 4AL between the even channel and the odd channel, the side wall of each ink channel is repeated.
The 4AL drive and the 4AL pause are repeated, and the ink meniscus of all the ink channels can be finely vibrated as shown in FIG. 6B.
[0058]
In addition, since the rectangular wave is used as the micro-vibration pulse, the ink pressure fluctuation seems to be larger than that of the trapezoidal wave. However, in actuality, the
[0059]
Further, according to the
[0060]
Furthermore, since a rectangular wave can be easily generated by using a simple digital circuit, there is an advantage that the circuit configuration can be simplified as compared with a conventional one using a trapezoidal wave having a ramp wave.
[0061]
In the present invention, “out of the print area” means a position where the
[0062]
In particular, while the carriage 5 is moving and the
[0063]
In addition, depending on the type of the ink, it is sometimes insufficient to vibrate the ink having a particularly high viscosity and easily increasing the viscosity. Therefore, when the
[0064]
Next, when the
[0065]
Since the
[0066]
An example of the micro-vibration pulse will be described with reference to FIGS. Here, a case where two ink droplets are ejected in the ink channel A2 and then finely vibrated will be described by taking the adjacent ink channels A1, A2, and A3 shown in FIG. 3A as an example.
[0067]
In the case of a print head that performs three-cycle ejection, such as the
[0068]
Then, when the ejection data arrives, as shown in FIG. 8, the signal of 2AL width applied to the ink channel A2 is removed, and instead the signal of 1AL width is applied with the timing advanced by 1AL, as shown in FIG. Ink droplets can be ejected from the ink channel A2 by the potential difference between the side walls S2 and S3 between the adjacent ink channels A1 and A3. In the case of micro-vibration, it is only necessary to remove the signal of 2AL width.
[0069]
The fine vibration of the ink meniscus outside the printing area and in the printing area described above is caused by the ink droplets used for image recording so that the ink droplets can be stably ejected by the application of the subsequent ejection pulse. Is preferably stopped at least 1 AL or more before the start of discharge.
[0070]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, in the discharge of the ink droplet of the recording head of a shear mode type, the ink meniscus fine vibration can be applied outside the print area and / or in the print area by the signal consisting of the rectangular wave which slightly deformed the print signal. it can. Since the signal consists of a rectangular wave, it responds quickly at a low drive voltage, and has a high effect of preventing the ink from thickening at the nozzle opening by vibrating efficiently and efficiently. It is possible to provide an ink jet recording apparatus that requires a simple circuit configuration for finely vibrating the meniscus.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of an ink jet recording apparatus.
FIG. 2A is an external perspective view illustrating a schematic configuration of a recording head, and FIG. 2B is a cross-sectional view thereof.
FIGS. 3A to 3C are diagrams showing the operation of a recording head.
4A is a diagram showing a drive pulse of DRRC driving, and FIG. 4B is a diagram showing a drive pulse and an average pressure in an ink channel at that time.
FIG. 5 is a diagram showing an application example of another drive pulse of the same drive as in FIG.
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of application of a micro-vibration pulse outside a printing area.
FIG. 7 is a diagram illustrating a pulse signal applied to a recording head in a printing area.
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of application of a micro-vibration pulse in a print area.
FIG. 9 is a diagram showing a conventional micro-vibration pulse.
[Explanation of symbols]
1: inkjet recording device
2: Recording head
21: Ink tube
22: Nozzle forming member
23: Nozzle
24: Cover plate
25: Ink supply port
26: Substrate
3: Transport mechanism
4: Guide rail
5: Carriage
6: Flexible cable
7, 8: Ink receiver
A: Ink channel
P: Print medium
PS: Recording surface
S: Side wall
Q: Electrode
Claims (21)
前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域外にあるときに、前記インクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに全インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加するように構成したこと特徴とするインクジェット記録装置。It has a plurality of ink channels separated by a side wall formed of a piezoelectric material, and shears the side wall by applying a driving pulse to an electrode formed on the side wall. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink to fly as ink droplets from nozzles; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium.
When the recording head is out of a print area for a print medium, a vibration pulse composed of a square wave for finely vibrating the ink meniscus in all ink channels without causing ink droplets to fly from the nozzles to the electrodes of the ink channel. An ink jet recording apparatus characterized in that the ink jet recording apparatus is configured to apply a voltage.
前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加するように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置。It has a plurality of ink channels separated by a side wall formed of a piezoelectric material, and shears the side wall by applying a driving pulse to an electrode formed on the side wall. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink to fly as ink droplets from nozzles; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium.
When the recording head is in a print area for a print medium, a rectangular wave for finely vibrating an ink meniscus in the ink channel without causing ink droplets to fly from nozzles to electrodes of the ink channel that does not contribute to image recording. An ink jet recording apparatus characterized by applying a vibration pulse comprising:
前記記録ヘッドの複数のインクチャネルのうち、互いに2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて一つの組として全インクチャネルを3つの組に分割し、前記すべてのインクチャネルの電極に、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、同一タイミングで2AL幅の矩形波からなるパルス信号を印加すると共に、
前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極に、前記2AL幅のパルス信号を印加しないことにより、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル内のインクメニスカス及びその両隣のインクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置。It has a plurality of ink channels separated by a side wall formed of a piezoelectric material, and shears the side wall by applying a driving pulse to an electrode formed on the side wall. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink to fly as ink droplets from nozzles; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium.
Among the plurality of ink channels of the recording head, the ink channels separated from each other with the two ink channels interposed therebetween are collectively divided into one set, and all the ink channels are divided into three sets. When a half of the acoustic resonance cycle of the ink channel is AL, a pulse signal composed of a rectangular wave having a width of 2AL is applied at the same timing,
When the recording head is in a printing area for a print medium, the pulse signal of 2AL width is not applied to the electrode of the ink channel which does not contribute to image recording, so that the ink channel is prevented from flying from a nozzle. An ink meniscus inside the ink channel and an ink meniscus inside the ink channel adjacent to the ink meniscus.
前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域外にあるときに、インクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに全インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加すると共に、
前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加するように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置。It has a plurality of ink channels separated by a side wall formed of a piezoelectric material, and shears the side wall by applying a driving pulse to an electrode formed on the side wall. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink to fly as ink droplets from nozzles; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium.
When the recording head is out of the printing area for the print medium, a vibration pulse consisting of a rectangular wave for finely vibrating the ink meniscus in all the ink channels without causing ink droplets to fly from the nozzles is applied to the electrodes of the ink channel. Apply and
When the recording head is in a print area for a print medium, a rectangular wave for finely vibrating an ink meniscus in the ink channel without causing ink droplets to fly from nozzles to electrodes of the ink channel that does not contribute to image recording. An ink jet recording apparatus characterized by applying a vibration pulse comprising:
前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域外にあるときに、インクチャネルの電極に、ノズルからインク滴を飛翔させずに全インクチャネル内のインクメニスカスを微振動させるための矩形波からなる振動パルスを印加し、
前記記録ヘッドが印刷媒体に対する印刷領域内にあるときに、前記記録ヘッドの複数のインクチャネルのうち、互いに2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて一つの組として全インクチャネルを3つの組に分割し、前記すべてのインクチャネルの電極に、前記インクチャネルの音響的共振周期の1/2をALとした時、同一タイミングで2AL幅の矩形波からなるパルス信号を印加すると共に、画像記録に寄与しないインクチャネルの電極には、前記2AL幅のパルス信号を印加しないことにより、ノズルからインク滴を飛翔させずに該インクチャネル及びその両隣のインクメニスカスを微振動させるように構成したことを特徴とするインクジェット記録装置。It has a plurality of ink channels separated by a side wall formed of a piezoelectric material, and shears the side wall by applying a driving pulse to an electrode formed on the side wall. An ink jet recording apparatus comprising: a recording head that causes ink to fly as ink droplets from nozzles; and a moving unit that relatively moves the recording head with respect to a print medium.
When the recording head is out of the printing area for the print medium, a vibration pulse consisting of a rectangular wave for finely vibrating the ink meniscus in all the ink channels without causing ink droplets to fly from the nozzles is applied to the electrodes of the ink channel. Apply
When the recording head is in a printing area for a print medium, among the plurality of ink channels of the recording head, ink channels separated from each other with two ink channels interposed therebetween are grouped into one set of all ink channels. Is divided into three groups, and a pulse signal composed of a 2AL-width rectangular wave is applied to the electrodes of all the ink channels at the same timing, where 1 / of the acoustic resonance period of the ink channels is AL. At the same time, by not applying the pulse signal of the 2AL width to the electrode of the ink channel that does not contribute to image recording, the ink channel and the ink meniscus on both sides thereof are slightly vibrated without causing the ink droplet to fly from the nozzle. An ink jet recording apparatus, comprising:
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JP2006188043A (en) * | 2004-12-10 | 2006-07-20 | Konica Minolta Holdings Inc | Liquid droplet discharging apparatus and method for driving liquid droplet discharging head |
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