JP2004181041A - 画像解析装置、画像解析装置用機能マップ作成手段、画像解析方法および画像解析プログラム - Google Patents

画像解析装置、画像解析装置用機能マップ作成手段、画像解析方法および画像解析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】解析対象物の画像情報に基づいて作成された機能マップに基づく三次元画像あるいは四次元画像表示による画像解析をおこなうことを目的とする。
【解決手段】画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する心機能指標定義表作成部と、前記画像情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換表作成部と、前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する心機能ブルズアイマップ作成部と、前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択部と、前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出し、三次元画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、解析対象物の三次元画像情報や四次元画像情報などの画像情報に基づいて画像解析をおこなう画像解析方法、画像解析装置及びプログラム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、心臓の各種機能を解析するための手段として、心臓の三次元画像情報に基づいて作成されるブルズアイマップによる画像解析(例えば、非特許文献1参照。)がある。
【0003】
このブルズアイマップによる解析によれば、例えば心臓の壁運動などの機能を定量的に表示することができる。
【非特許文献1】
Garcia EV, Van Train K, Maddahi J, Prigent F, Friedman J, Areeda J, Waxman A,
Berman DS: Quantification of rotational thallium−201 myocardial tomography. The Journal of Nuclear Medicine 26:pp.17−26(1985)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いったん心機能ブルズアイマップ表示をおこなうと、そのマップ上の点がもとの三次元画像上のどの箇所に対応するかを把握し難くなってしまうという問題があった。
【0005】
さらに、一の心臓の三次元画像情報から種々の心機能ブルズアイマップを作成した場合には、その把握はさらに困難になるという問題があった。
【0006】
さらに、心機能ブルズアイマップが、四次元画像、すなわち複数のフェーズに対応する三次元画像情報に基づいたものである場合には、どのフェーズでの三次元画像を表示すべきかを判断することも困難になるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載した発明によれば、対象物の画像解析をおこなう画像解析装置において、前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する心機能指標定義表作成部などの機能決定手段と、前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換表作成部などの座標変換手段と、前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する心機能ブルズアイマップ作成部などの機能マップ作成手段と、前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択部などの選択手段と、前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する選択領域対応表作成部などの対応領域抽出手段と、前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示部などの表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
これによれば、機能マップを作成することにより、そのマップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0009】
上記課題を解決すべく、請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載の画像解析装置において、前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられるフェーズなどの時間情報をさらに含み、前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする。
【0010】
これによれば、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像として解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。さらに、対象物の移動量など、時間経過による対象物の機能変化などの解析も可能になる。
【0011】
上記課題を解決すべく、請求項3に記載した発明によれば、請求項1または請求項2に記載の画像解析装置において、前記機能決定手段は、複数の前記機能情報を決定し、前記機能マップ作成手段は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、前記選択手段は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択することを特徴とする。
【0012】
これによれば、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0013】
上記課題を解決すべく、請求項4に記載した発明によれば、請求項3に記載の画像解析装置において、前記領域は、前記選択された機能マップが示す前記機能情報の心機能指標条件などの条件に基づくものであることを特徴とする。
【0014】
これによれば、機能マップが示す機能のうち、所望の条件に該当する箇所のみを三次元画像あるいは四次元画像として表示し解析することが可能になる。
【0015】
上記課題を解決すべく、請求項5に記載した発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像解析装置において、前記対象物は心臓などの臓器であることを特徴とする。
【0016】
これによれば、心臓の機能について心機能マップを作成することにより、そのマップが有する心機能を一目で把握することができるという効果があるとともに、作成した心機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、心臓の機能に異常があることを心機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0017】
上記課題を解決すべく、請求項6に記載した発明によれば、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像解析装置において、前記機能マップはブルズアイマップ形式であることを特徴とする。
【0018】
これによれば、長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列することにより、対象物の機能を二次元画像のマップとして表示することが可能になる。
【0019】
上記課題を解決すべく、請求項7に記載した発明によれば、対象物の画像解析をおこなう画像解析装置に含まれる機能マップ作成手段において、前記画像解析装置は、前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する心機能指標定義表作成部などの機能決定手段と、前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換表作成部などの座標変換手段と、前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する心機能ブルズアイマップ作成部などの前記機能マップ作成手段と、前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択部などの選択手段と、前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する選択領域対応表作成部などの対応領域抽出手段と、前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示部などの表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】
これによれば、機能マップを作成することにより、その機能マップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0021】
上記課題を解決すべく、請求項8に記載した発明によれば、請求項7に記載の機能マップ作成手段において、前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられるフェーズなどの時間情報をさらに含み、前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする。
【0022】
これによれば、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像として解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。さらに、対象物の移動量など、時間経過による対象物の機能変化などの解析も可能になる。
【0023】
上記課題を解決すべく、請求項9に記載した発明によれば、請求項7または請求項8に記載の機能マップ作成手段において、前記機能決定手段は、複数の前記機能情報を決定し、前記機能マップ作成手段は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、前記選択手段は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択することを特徴とする。
【0024】
これによれば、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0025】
上記課題を解決すべく、請求項10に記載した発明によれば、請求項9に記載の機能マップ作成手段において、前記領域は、前記選択された機能マップが示す前記機能情報の心機能指標条件などの条件に基づくものであることを特徴とする。
【0026】
これによれば、機能マップが示す機能のうち、所望の条件に該当する箇所のみを三次元画像あるいは四次元画像として表示し解析することが可能になる。
【0027】
上記課題を解決すべく、請求項11に記載した発明によれば、請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の機能マップ作成手段において、前記対象物は心臓などの臓器であることを特徴とする。
【0028】
これによれば、心臓の機能について心機能マップを作成することにより、そのマップが有する心機能を一目で把握することができるという効果があるとともに、作成した心機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、心臓の機能に異常があることを心機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0029】
上記課題を解決すべく、請求項12に記載した発明によれば、請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の機能マップ作成手段において、前記機能マップはブルズアイマップ形式であることを特徴とする。
【0030】
これによれば、長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列することにより、対象物の機能を二次元画像のマップとして表示することが可能になる。
【0031】
上記課題を解決すべく、請求項13に記載した発明によれば、対象物の画像解析をおこなう画像解析方法において、前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する心機能指標定義表作成部などによる機能決定手順と、前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換表作成部などによる座標変換手順と、前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する心機能ブルズアイマップ作成部などによる機能マップ作成手順と、前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択部などによる選択手順と、前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する選択領域対応表作成部などによる対応領域抽出手順と、前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示部などによる表示手順と、を備えることを特徴とする。
【0032】
これによれば、機能マップを作成することにより、そのマップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0033】
上記課題を解決すべく、請求項14に記載した発明によれば、請求項13に記載の画像解析方法において、前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられるフェーズなどの時間情報をさらに含み、前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする。
【0034】
これによれば、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像として解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。さらに、対象物の移動量など、時間経過による対象物の機能変化などの解析も可能になる。
【0035】
上記課題を解決すべく、請求項15に記載した発明によれば、請求項13または請求項14に記載の画像解析方法において、前記機能決定手順は、複数の前記機能情報を決定し、前記機能マップ作成手順は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、前記選択手順は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択することを特徴とする。
【0036】
これによれば、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0037】
上記課題を解決すべく、請求項16に記載した発明によれば、対象物の画像解析をおこなう画像解析装置に含まれるコンピュータを、前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する心機能指標定義表作成部などの機能決定手段、前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換表作成部などの座標変換手段、前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する心機能ブルズアイマップ作成部などの機能マップ作成手段、前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択部などの選択手段、前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する選択領域対応表作成部などの対応領域抽出手段および、前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示手段として機能させることを特徴とする。
【0038】
これによれば、機能マップを作成することにより、そのマップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0039】
上記課題を解決すべく、請求項17に記載した発明によれば、請求項16に記載の画像解析プログラムにおいて、前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられるフェーズなどの時間情報をさらに含み、前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする。
【0040】
これによれば、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像として解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。さらに、対象物の移動量など、時間経過による対象物の機能変化などの解析も可能になる。
【0041】
上記課題を解決すべく、請求項18に記載した発明によれば、請求項16または請求項17に記載の画像解析プログラムにおいて、前記機能決定手段は、複数の前記機能情報を決定し、前記機能マップ作成手段は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、前記選択手段は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択するよう前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【0042】
これによれば、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0043】
上記課題を解決すべく、請求項19に記載した発明によれば、請求項18に記載の画像解析プログラムにおいて、前記領域は、前記選択された機能マップが示す前記機能情報の心機能指標条件などの条件に基づくものであるよう前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
【0044】
これによれば、機能マップが示す機能のうち、所望の条件に該当する箇所のみを三次元画像あるいは四次元画像として表示し解析することが可能になる。
【0045】
上記課題を解決すべく、請求項20に記載した発明によれば、請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の画像解析プログラムにおいて、前記対象物は心臓などの臓器であることを特徴とする。
【0046】
これによれば、心臓の機能について心機能マップを作成することにより、そのマップが有する心機能を一目で把握することができるという効果があるとともに、作成した心機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、心臓の機能に異常があることを心機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0047】
上記課題を解決すべく、請求項21に記載した発明によれば、請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の画像解析プログラムおいて、前記機能マップはブルズアイマップ形式であることを特徴とする。
【0048】
これによれば、長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列することにより、対象物の機能を二次元画像のマップとして表示することが可能になる。
【0049】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について、以下に図を用いて説明する。
【0050】
図1は、画像解析装置の概要構成を示すブロック図である。
【0051】
装置100は、メモリ101、表示手段としての表示部102、選択手段としての選択部103、座標変換手段としての座標変換表作成部104、機能決定手段としての心機能指標定義表作成部105および心機能ブルズアイマップ座標対応表作成部106、機能マップ作成手段としての心機能ブルズアイマップ作成部107、対応領域抽出手段としての選択領域対応表作成部108および制御部109部により構成されている。
【0052】
メモリ101は、あらかじめCT装置などによって撮影された心臓のスライス画像などから得られた、心臓の左心室の四次元画像情報H4Dを記憶している。
【0053】
この四次元画像情報H4Dは心臓の時間経過による拡張/収縮などの動作を、Z個の時間要素であるフェーズPとして有しており、また、そのフェーズPが示す時点における三次元空間中に左心室を構成する複数のボクセルの情報を三次元画像情報Hとして有している。
【0054】
図2は、心臓の三次元画像の各種位置情報の説明図である。三次元画像情報Hは、CT装置などによって撮影された複数のスライス画像と、心臓の幾何学的構造を表すための各種位置情報であり、具体的には、左心室の三次元画像を構成する複数のボクセル情報と、長軸の位置を示す長軸位置情報、心尖部の位置を示す心尖部位置情報、心基部の位置を示す心基部位置情報を有している。つまり、メモリ101は、Z個のフェーズPと、そのフェーズに対応する三次元画像情報Hを記憶している。
【0055】
なお、通常一回のCT撮影で一のフェーズに対応するすべての三次元画像情報Hは取得できない。実際には一回のCT撮影では対象物のすべてを撮影することは不可能であって、対象物を種々の方向や箇所等から複数回に分けて撮影している。つまり、一の三次元画像情報Hを構成するボクセル情報の厳密な撮影時刻は、一回のCT撮影で撮影可能な種々の方向や箇所ごとに異なるものであるといえる。
【0056】
ここで、ブルズアイマップについて図3を用いて説明する。
【0057】
ブルズアイマップMとは、心臓の三次元画像情報Hに基づいて、長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列し、心臓を二次元画像として表示する方法である。
【0058】
このブルズアイマップMは、心臓の種々の動作や状態を示す心機能ごとに作成される。このような心機能を示すブルズアイマップMを心機能ブルズアイマップMSと呼び、例えば図4に示す如く、心機能ブルズアイマップMS1は、左心室の運動機能を解析する際に用いる左心室内壁面や壁中央の移動距離を心機能指標値として示すブルズアイマップであり、心機能ブルズアイマップMS9は、投与した放射性医薬品の集積度を解析する際に用いる心筋集積率を心機能指標値として示すブルズアイマップである。
【0059】
表示部102は、CRTモニタや液晶モニタなどで構成され、三次元画像にフェーズPの時間の次元を加えた四次元画像や、後に詳述する心機能ブルズアイマップMSを表示する。なお、三次元画像の表示とはボリュームレンダリングやサーフィスレンダリングなどの手法によって三次元のボリューム(ボクセル)データを表示部102にて表示させたものであり、本発明においては三次元画像情報Hに基づいて表示させ、また、四次元画像とは三次元画像情報Hに時間要素であるフェーズPを加えた四次元画像情報H4Dに基づいて表示させるものである。
【0060】
つまり、四次元画像は三次元画像の集合であって、三次元画像は四次元画像に含まれるものである。
【0061】
選択部103は、表示部102に表示するフェーズPを選択するためのものである。ユーザーは三次元画像表示を所望するフェーズPを装置100に具備された図示しないキーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどによって選択しても、制御部109の制御により、あらかじめ定められた時間にあらかじめ定められたフェーズPを選択してもよい。
【0062】
さらにこの選択部103は、後に詳述する四次元画像反映動作において、心機能ブルズイアイマップを選択するとともに、いったん作成された心臓の各種機能を示す心機能ブルズイアイマップM上にて、再度四次元画像表示に反映させることを所望する領域を選択するためのものでもある。
【0063】
座標変換表作成部104は、ブルズアイマップの座標系を求めるためのもので、メモリ101に記憶した四次元画像情報H4Dに基づいて、後に詳述する座標変換表(図5参照)を作成するためのものである。
【0064】
心機能指標定義表作成部105は、所望の心機能を表示するための心機能ブルズアイマップMSを作成するために、後に詳述する指標計算定義情報を定義する心機能指標定義表(図6参照)を作成するためのものである。
【0065】
心機能ブルズアイマップ座標対応表作成部106は、心機能指標定義表(図6参照)で定義された指標計算に用いる指標計算定義情報に基づいて、心機能ブルズアイマップMS上の点Uにおける心機能指標値αを算出するために用いる四次元画像情報H4D中のボクセルの位置情報(以下、四次元ボクセル位置情報と言う。)を示す心機能ブルズアイマップ座標対応表(図7参照)を作成するためのものである。作成手順等については後に詳述する。
【0066】
心機能ブルズアイマップ作成部107は、心機能ブルズアイマップ座標対応表(図7参照)に基づいて、心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて心機能指標値αを算出して後に詳述する機能マップ表(図8参照)を作成し、この機能マップ表に基づいて心機能ブルズアイマップMSを作成するためのものである。
【0067】
選択領域対応表作成部108は、マップを作成した後に、再度四次元画像表示を所望する領域を心機能ブルズアイマップ上で選択し、対応する四次元ボクセル位置情報を指定する選択領域対応表(図9参照)を作成するためのものである。作成手順等については後に詳述する。
【0068】
制御部109は、これら各部の動作を制御するためのものである。
1.座標変換
次に、四次元画像情報H4DからブルズアイマップMの座標を求める座標変換表(図5参照)を作成する手順について説明する。
【0069】
図10は三次元画像の座標系を示す説明図であり、図11は、ブルズアイマップMの座標系を示す説明図である。
【0070】
メモリ101に格納された任意のフェーズPzに対応する三次元画像情報HPzは、三次元画像を構成する複数のボクセルと、位置情報として、左心室の長軸位置情報、心尖部位置情報、心基部位置情報を有している。
【0071】
そして、これらの位置情報を基に、心尖部/心基部間に長軸に垂直なM個の断面を導入する(図10(a)参照)。各断面は長軸を中心に二次元極座標を有しており、心尖部から数えてm番目の断面上の、基準軸からnθの位置を(m,n)として表すことができる(図10(b)参照)。
【0072】
他方、ブルズアイマップMは心臓の長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列し、輪切りにして表したものであることから、このブルズアイマップM上の点Uの座標も同じ座標(m,n)として表すことができる(図11参照)。
【0073】
このため、ブルズアイマップM上の点Uの位置情報をマップ位置情報U(m n)とすると、対応する三次元画像情報HPzの心筋外壁のボクセルの位置情報および心筋内壁のボクセルの位置情報を、心筋外壁位置情報Xout Pz (m n)および心筋内壁位置情報Xin Pz (m n)として取得できる。
【0074】
四次元画像情報H4Dからブルズアイマップ座標変換表を作成する動作について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0075】
まず、メモリ101に格納したデータに基づいて、フェーズPzの三次元画像情報HPzの左心室の長軸位置情報、心尖部位置情報、心基部位置情報を取得する(ステップS1)。
【0076】
次に、ステップS1で取得した情報に基づいて、長軸に垂直な断面mとその断面に対する長軸を中心とした極座標系(m,n)を取得する(ステップS2)。
【0077】
次に、三次元画像を構成する複数のボクセル情報から心筋外壁、心筋内壁の輪郭を抽出する(ステップS3)。
【0078】
そして、ブルズアイマップM上のすべての点Uについて座標変換表作成処理を開始する(ステップS4)。
【0079】
座標変換表作成処理は、まず、ブルズアイマップM上の点Uのマップ位置情報U(m n)に対応するメモリ101に格納したフェーズPzの三次元画像情報HPzに基づいて、心筋外壁点にあたるボクセルの位置情報と心筋内壁点にあたるボクセルの位置情報とを、それぞれ心筋外壁位置情報Xout Pz (m n)および心筋内壁位置情報Xin Pz (m n)として取得する(ステップS5)。
【0080】
そしてブルズアイマップM上のすべての点Uについて、心筋外壁位置情報Xout Pz (m n)および心筋内壁位置情報Xin Pz (m n)を取得した後に(ステップS6)、座標変換表作成部104は、取得した位置情報に基づいて座標変換表(図5参照)を作成する(ステップS8)。
【0081】
作成した座標変換表を、メモリ101に格納する(ステップS9)。以上の処理をすべてのフェーズPに対して同様に行い、フェーズの数だけ、つまり、Z個の座標変換表を作成してメモリ101に格納した後に、処理を終了する。
【0082】
以上説明した動作はすべて制御部109の制御に基づき実行される。
2.心機能ブルズアイマップ作成
(心機能定義)
次に、作成した座標変換表に基づく座標系を有するブルズアイマップに対して、特定の心機能指標を定義する心機能定義について説明する。
【0083】
図6は心機能指標定義表の説明図である。
【0084】
心機能指標定義表(図6参照)は、四次元画像情報H4Dのうち指標計算に用いる画像情報を指標計算定義情報として{フェーズ番号、外壁位置情報、もしくは/および、内壁位置情報}のように定義するものである。
【0085】
ここで、指標計算とは、心臓の機能を表す情報である心機能指標値αを求めるための動作であり、定義された指標計算定義情報のデータに基づいて心機能ブルズアイマップMSのマップ上の点Uにおける心機能指標値αが算出される。
【0086】
心機能指標定義表作成部105は、心機能ブルズアイマップMS1が心臓の壁の移動距離を示すマップである場合には、その指標計算に用いる指標計算定義情報を[P1、in]、[P5、in]として定義し、図6に示す心機能指標定義表を作成する。
【0087】
この心機能指標定義表によれば、心機能ブルズアイマップMS1の心機能指標値αは、拡張期のフェーズP1の心筋内壁位置情報Xin P1および収縮期のフェーズP5の心筋内壁位置情報Xin P5に位置するボクセル群の情報に基づいて計算されることになる。
【0088】
同様に、心機能ブルズアイマップMS2が心臓の壁の厚さを示すマップである場合には、その指標計算に用いる指標計算定義情報を[P2、out、in]と定義し、これによれば、心機能ブルズアイマップMS2の心機能指標値αは、心壁測定に最適な様相を示すフェーズP2の心筋外壁位置情報Xout P2および心筋内壁位置情報Xin P2に位置するボクセル群の情報に基づいて計算されることになる。
【0089】
この心機能指標定義表は、あらかじめメモリ101に格納しておいてもよい。そして、心機能ブルズアイマップ座標対応表作成部106は、心機能指標定義表(図6参照)の指標計算定義情報に基づいて、心機能ブルズアイマップMS上の点Uにおける心機能指標値αを算出するために用いる四次元ボクセル位置情報を示す心機能ブルズアイマップ座標対応表(図7参照)を作成する。作成した心機能ブルズアイマップ座標対応表に基づいて心機能ブルズアイマップを作成する動作について、以下に説明する。
【0090】
(心機能ブルズアイマップ作成)
心機能ブルズアイマップの作成について説明する。
【0091】
心機能ブルズアイマップMSは、心機能ブルズアイマップ座標対応表(図7参照)に基づいて、心機能ブルズアイマップMS上のすべての点U(m n)における心機能指標値α(m n)を算出し、図8に示す機能マップ表を取得して作成される。
【0092】
心機能ブルズアイマップMSを作成する動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
【0093】
まず、心機能ブルズアイマップMSの指標計算に用いる四次元ボクセル位置情報を心機能ブルズアイマップ座標対応表(図7)基づいて取得する(ステップS11)。
【0094】
次に、取得した四次元ボクセル位置情報に基づき、心機能ブルズアイマップMS上の点U(m n)の心機能指標値α(m,n)を算出する。具体的には、四次元ボクセル位置情報によって表される四次元画像情報H4Dのボクセル情報に基づいて点U(m n)の心機能指標値α(m,n)を算出する(ステップS12、ステップS13)。
【0095】
心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて、心機能指標値αを算出しのちにステップS15へ移行する(ステップS14)。
【0096】
そして、心機能ブルズアイマップ作成部107は、算出した心機能指標値αに基づいて機能マップ表(図8参照)を作成し(ステップS15)、さらに、この機能マップ表に基づいて、心機能ブルズアイマップMSを作成する(ステップS16)。
【0097】
作成した機能マップ表および心機能ブルズアイマップMSをメモリ101に格納して処理を終了する(ステップS17)。
【0098】
以上の動作はすべて制御部109の制御に基づいて実行される。
【0099】
このように、四次元画像情報から、様々な心機能ブルズアイマップMSを作成することが可能である。
【0100】
なお、四次元画像情報を装置に具備したメモリ101にあらかじめ格納しているが、これには限られず、装置に記憶媒体を搭載可能に構成し、該記憶媒体に記憶させておいてもよく、あるいは、装置と通信可能に構成した記憶手段などに記憶させておいてもよい。
【0101】
作成した心機能ブルズアイマップMSは、そのマップが有する心機能を一目で把握することができる。例えば、心壁厚に関する心機能ブルズアイマップである場合には、心壁厚を示す心機能指標値αが所定値以下のマップ上の箇所を着色表示させる。それにより、壁の厚さに異常がある場合などといった異常部を一目で把握しやすいなどの効果がある。
【0102】
さらに、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0103】
さらに、心機能指標値αの分布を正規化することにより、心機能ブルズアイマップを尺度として、複数の四次元画像間の比較が、心機能ブルズアイマップ上で可能になる。例えば、健康な人の心機能ブルズアイマップと患者の心機能ブルズアイマップとの比較など複数の人の症例の間で比較が容易になるという効果がある。
3.四次元画像反映動作
次に心機能ブルズアイマップMS上で選択された領域を、再度四次元画像上に反映させる動作について説明する。
【0104】
図14は心壁運動機能を示す心機能ブルズアイマップMS1の説明図である。心機能ブルズアイマップMS1は、心機能指標定義表(図6参照)に基づいて上述した手順により作成したブルズアイマップである。
【0105】
心臓の壁の移動距離を示す心壁運動機能を示す心機能ブルズアイマップMS1において、そのマップ上の任意の点Uにおける心機能指標値αは、指標計算定義情報[P1、in]、[P5、in]に基づいて算出されたものである。
【0106】
つまり、心機能ブルズアイマップMS1の点Uに対応する指標計算定義情報は、拡張期のフェーズP1の心筋内壁位置情報Xin P1Uおよび収縮期のフェーズP5の心筋内壁位置情報Xin P5Uを有するボクセルと対応している。このように、運動機能などを示す心機能ブルズアイマップ上の一点は、フェーズの異なる複数の三次元画像上の点に対応している。
【0107】
(位置情報による領域指定)
まず、位置情報による領域指定の操作受付について図を用いて説明する。
【0108】
図15は、心機能ブルズアイマップに対する操作受付画面を示す表示部102の説明図である。
【0109】
図15(a)は、表示部102に表示された心機能ブルズアイマップMS上にて、四次元画像表示を所望する領域Rを選択部103によって選択したときの表示例である。
【0110】
ユーザーは選択部103によって四次元画像上に反映を所望する領域Rを選択する。ここで、表示部102をタッチパネルなどで構成して、そのパネル上で領域Rを選択するよう構成してもよい。なお、装置100の制御部109の制御により、あらかじめ定められた領域Rをあらかじめ定められた時間に操作受付するよう構成してもよい。
【0111】
図15(b)は、任意のフェーズPの三次元画像の心機能ブルズアイマップMS上で選択した領域Rに対応する対応領域Rを三次元画像上で着色表示したものである。
【0112】
図15(c)は、選択部103によって三次元画像表示を所望するフェーズPを選択し、三次元画像のフェーズPを切り替えたときの表示例である。つまり、同一の心機能を異なるフェーズの三次元画像で観察することができる。よって、経時的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になる。
【0113】
次に、位置情報による領域指定の操作受付動作について図16のフローチャートを用いて説明する。
【0114】
まず、装置100に具備した選択部103により、四次元表示を所望する心機能ブルズアイマップMSおよび四次元表示を所望するマップMS上の領域Rを選択する(ステップS21)。
【0115】
次に、ステップS21で選択された心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて、マップ位置情報U(m n)に基づいて四次元画像表示を所望する点の集合Sを取得する(ステップS22)。
【0116】
まず、心機能ブルズアイマップMS上の点U(m,n)がステップS21で選択された領域Rに含まれるか否かを判断する(ステップS23)。より具体的には、心機能ブルズアイマップMS上の点Uが有するマップ位置情報U(m n)が選択された領域Rに含まれるか否かを判断する。
【0117】
そして、点Uが領域Rに含まれる場合には(ステップS23:Yes)、点Uを集合Sに加え(ステップS24)、他方、点Uが領域Rに含まれない場合には(ステップS23:No)、ステップS25に移行して次の点Uについて再び判断を行う。
【0118】
心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて、判断をおこない、選択した領域Rに含まれる点Uの集合Sを取得する(ステップS25)。
【0119】
そして、取得した集合Sに含まれる点Uにおける心機能指標値αの算出に用いた四次元ボクセル位置情報について、選択領域対応表作成部108にてフェーズごとに選択領域対応表(図9参照)を作成する(ステップS26)。作成した選択領域対応表をメモリ101に格納して処理を終了する(ステップS27)。
【0120】
以上説明した動作は、制御部109の制御に基づいて実行される。
【0121】
(心機能指標条件による領域指定)
次に、他の領域指定の受付動作として心機能指標条件による領域指定の操作受付について図を用いて説明する。
【0122】
図17は、心機能ブルズアイマップに対する操作受付画面を示す表示部102の説明図である。
【0123】
図17(a)は、表示部102に表示された心臓の壁の移動距離を示す心壁運動機能を示す心機能ブルズアイマップMSを選択したのち、四次元画像表示を所望する心機能指標値αの範囲(領域R)を選択部103によって選択したときの表示例である。心機能ブルズアイマップを選択すると、選択した心機能ブルズアイマップに対応する条件入力画面が表示される。ユーザーは、キーボードなどによる選択部103によって例えば、「内壁移動量1.0mm以下の領域」のように四次元画像表示を所望する心機能指標値αの範囲を選択する。なお、装置100の制御部109の制御により、あらかじめ定められた心機能指標値αの範囲をあらかじめ定められた時間に操作受付するよう構成してもよい。選択された範囲に対応する領域Rが心機能ブルズアイマップMS上で反映されるようにしてもよい。
【0124】
図17(b)は、所望の心機能指標値αの範囲(領域R)についての対応領域Rを三次元画像上で着色表示したものである。
【0125】
図17(c)は、選択部103によって三次元画像表示を所望するフェーズPを選択し、三次元画像のフェーズPを切り替えたときの表示例である。つまり、同一の心機能を異なるフェーズの三次元画像で観察することができ、経時的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になる。
【0126】
次に、他の領域指定の受付動作として心機能指標条件による領域指定の操作受付動作について図18のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
まず、装置100に具備した選択部103により、四次元画像表示を所望する心機能ブルズアイマップMSおよび四次元画像表示を所望する心機能指標値αの範囲(領域R)を指定して選択する。(ステップS31)。
【0128】
次に、ステップS31で選択された心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて、マップ位置情報U(m n)に基づいて四次元画像表示を所望する点の集合Sを取得する(ステップS32)。
【0129】
まず、点Uが有する心機能指標値αをメモリ101に記憶したデータに基づいて取得する(ステップS33)。具体的には、メモリ101に格納した機能マップ表に基づいて取得する。
【0130】
そして、取得した心機能指標値αがステップS31で選択された心機能指標値αの範囲(領域R)に含まれるか否かを判断する(ステップS34)。
【0131】
取得した心機能指標値αが選択した心機能指標値αの範囲(領域R)に含まれる場合には(ステップS34:Yes)、点Uを集合Sに加え(ステップS35)、他方、取得した心機能指標値αが選択した心機能指標値αの範囲(領域R)に含まれない場合には(ステップS34:No)、ステップS36に移行して次の点Uについて再び判断を行う。
【0132】
心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて判断をおこない、選択した心機能指標値αの範囲(領域R)に含まれる心機能指標値αを有する点Uの集合S取得する(ステップS36)。
【0133】
そして、取得した集合Sに含まれる点Uにおける心機能指標値αの算出に用いた四次元ボクセル位置情報について、選択領域対応表作成部108にてフェーズごとに選択領域対応表を作成する(ステップS37)。作成した選択領域対応表をメモリ101に格納して処理を終了する(ステップS38)。
【0134】
以上説明した動作は、制御部109の制御に基づいて実行される。
【0135】
(選択領域対応表作成)
次に、位置情報による領域指定の操作受付動作におけるステップS26および心機能指標条件による領域指定の操作受付動作におけるステップS37における選択領域対応表の作成について説明する。
【0136】
図9は選択領域対応表を示す説明図である。
【0137】
集合Sに含まれる心機能ブルズアイマップMS上の点Uの心機能指標値αの計算に用いる四次元ボクセル位置情報を求める。例えば、集合Sに含まれる任意の点U(マップ位置情報U(m n))の心機能指標値α(m,n)の計算に用いる四次元ボクセル位置情報を心機能ブルズアイマップ座標対応表のデータに基づいて取得した結果、フェーズP1の心筋内壁位置情報Xin P1 (m n)およびフェーズP5の心筋内壁位置情報Xin P5 (m n)である場合には、フェーズP1にXin P1 (m n)、フェーズP5にXin P5 (m n)として記録され、それ以外のフェーズPには空集合として記録される。
【0138】
図19に示す選択領域対応表作成フローチャートを用いて動作について説明する。
【0139】
集合Sに含まれるすべての点Uについて、メモリ101に格納した心機能ブルズアイマップ座標対応表のデータに基づいて点U(マップ位置情報U(m n))の心機能指標値α(m,n)の計算に用いる四次元ボクセル位置情報を取得する(ステップS41、ステップS42)。
【0140】
そして、すべての集合Sに含まれるすべての点Uについて、内壁移動量の計算に用いる四次元ボクセル位置情報を取得してループを終了する(ステップS43)。
【0141】
そして、取得した四次元ボクセル位置情報に基づいて選択領域対応表作成部108により選択領域対応表を作成する(ステップS44)。
【0142】
以上説明した動作は、すべて制御部109の制御に基づいて実行される。
【0143】
(対応領域表示動作)
続いて、作成した選択領域対応表に基づいて四次元画像に対応領域R表示を行う動作について、図20のフローチャートを用いて説明する。
【0144】
まず、装置100に具備した選択部103により、三次元画像表示を所望するフェーズPを選択する(ステップS51)。
【0145】
次に、選択されたフェーズPに対応するボクセルの位置情報を、選択領域対応表に基づいて取得する(ステップS52)。
【0146】
そして、取得したボクセルの位置情報に基づいて、このボクセルに対応する対応領域Rを着色して表示部102に三次元画像として表示する(ステップS53)。ステップS51にて、フェーズPを再選択することにより、異なるフェーズPを表示することができ(図15(c)、図17(c))、結果として四次元画像表示が可能になる。よって、経時的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になる。
【0147】
以上説明した動作は、すべて制御部109の制御に基づいて実行される。
【0148】
なお、以上説明したステップS51の処理においてユーザーは、装置100に具備された図示しないキーボードやマウスなどのポインティングデバイスなどによって選択する。なお、装置100の制御部105の制御により、あらかじめ定められたフェーズPをあらかじめ定められた時間に選択するよう構成してもよい。
【0149】
また、ステップS53において対応領域Rを着色表示しているが、心機能ブルズアイマップMS上の領域Rに対応する領域が認識できれば、着色表示でなくてもよく、例えば、三次元画像のうち対応領域Rのみの三次元画像を表示して、それ以外の部位は非表示とするようにしてもよい。
【0150】
また、上述した位置情報による領域指定と心機能指標条件による領域指定とを組み合わせによる領域指定の操作受付も可能である。
【0151】
さらに、例えば心機能指標αが心壁の移動量をあらわす場合であれば、選択領域対応表に示す拡張期と収縮期以外のフェーズが空集合として記録されるが、これには限られず、領域Rに含まれる点Uのボクセルの位置情報に基づいて、拡張期と収縮期以外のフェーズにおいても対応領域を表示するようにすることも可能である。もちろん、上述した各種領域指定において、あらかじめ領域Rに含まれない点Uを集合Sに加えることによって、同様に拡張期と収縮期以外のフェーズにおいて対応領域を表示することも可能である。
【0152】
また、対応領域Rの近傍5mm以内の箇所を異なる色などで表示させることや、心機能指標条件による心機能指標値αの所定近傍を異なる色などで表示するようにしてもよい。
【0153】
以上説明した四次元画像への反映によれば、心機能ブルズアイマップ上で選択された領域Rが三次元画像上で把握することができるため、領域Rに対応する心臓の三次元画像にて視覚的に対応領域Rを認識することが可能になる。
【0154】
また、三次元画像のフェーズPを再選択することにより、異なるフェーズにおける対応領域Rを動画的に観察することができる。よって、経時的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になる。
【0155】
その他、本発明によれば、心機能ブルズアイマップで左心室全体を見て異常部を特定した上で、その領域が実際の心臓のどの部分に相当するかを正確に知ることができるという効果がある。
【0156】
また、複数の心機能ブルズアイマップから得た複数の情報を四次元画像上で総合することにより、より総合的かつ詳細な観察が可能になるという効果がある。
【0157】
さらに、心機能指標値αの分布を正規化することにより、心機能ブルズアイマップを尺度として、複数の四次元画像間の比較が、心機能ブルズアイマップ上でだけでなく、四次元画像上でも可能になる。例えば、健康な人の心機能ブルズアイマップと患者の心機能ブルズアイマップとの比較など複数の人の症例の間で比較が容易になるという効果がある。
4.心壁運動機能解析に関する実施の形態
以上説明した実施の形態に基づいて、心壁運動機能解析に関する実施の形態について説明する。
【0158】
心機能ブルズアイマップ座標系を作成する動作について、図21に示すフローチャートを用いて説明する。
【0159】
まず、心機能指標定義表作成部105にて、心機能ブルズアイマップMSの指標計算に用いる画像情報を指標計算定義情報として{拡張期のフェーズ番号Pd、in}および{収縮期のフェーズ番号Ps、in}のように定義した心機能指標定義表を作成してメモリ101に格納する(ステップS61)。
【0160】
次に、格納した心機能指標定義表に基づいて、心機能ブルズアイマップ座標対応表作成部106にて心機能ブルズアイマップ座標対応表を図22(a)に示す如く作成し、メモリ101に格納する(ステップS62)。
【0161】
次に、格納した心機能指標定義表に基づいて、心機能ブルズアイマップMS上の点U(マップ位置情報U(m n))の心機能指標値α(m,n)としての内壁移動量を算出する(ステップS63、ステップS64)。内壁移動量は、拡張期のフェーズPdの心筋内壁位置情報Xin PdUと収縮期のフェーズPsの心筋内壁位置情報Xin PsUによって求められる。
【0162】
心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて、内壁移動量を算出してループを終了する(ステップS65)。
【0163】
そして、心機能ブルズアイマップ作成部107は、算出した内壁移動量に基づいて機能マップ表を作成し、さらに、この機能マップ表に基づいて、心機能ブルズアイマップMSを作成する(ステップS66)。
【0164】
そして、作成した機能マップ表および心機能ブルズアイマップMSをメモリ101に格納して処理を終了する(ステップS67)。
【0165】
以上の動作はすべて制御部109の制御に基づいて実行される。
【0166】
次に心機能ブルズアイマップMS上で選択された領域について、再度四次元画像表示をおこなう動作について説明する。
【0167】
前述した(位置情報による領域指定)および(心機能指標条件による領域指定)(図15、図16、図17および図18参照)と同様に、心機能ブルズアイマップMSに対する操作受付を行う。
【0168】
本実施の形態における心機能指標条件による領域指定は、例えば「内壁移動量1.0mm以下の領域」とすればよい。
【0169】
次に、領域指定に基づく四次元画像上への反映について図23の心壁運動機能解析に関する選択領域対応表作成フローチャートを用いて説明する。
【0170】
指定した領域に対応する集合Sに含まれる点Uについて、メモリ101に格納した心機能ブルズアイマップ座標対応表図22(a)のデータに基づいて点U(マップ位置情報U(m n))の内壁移動量の計算に用いる四次元ボクセル位置情報として拡張期の心筋内壁位置情報Xin Pd (m n)と収縮期の心筋内壁位置情報Xin Ps (m n)とを取得する(ステップS71、ステップS72)。
【0171】
そして、すべての集合Sに含まれるすべての点Uについて、内壁移動量の計算に用いる拡張期の心筋内壁位置情報Xin Pd (m n)と収縮期の心筋内壁位置情報Xin Ps (m n)を取得してループを終了する(ステップS73)。
【0172】
そして、取得した拡張期の心筋内壁位置情報Xin Pd (m n)と収縮期の心筋内壁位置情報Xin Ps (m n)に基づいて選択領域対応表作成部108により選択領域対応表(図22(b)参照)を作成し、メモリ101に格納する(ステップS74)。
【0173】
以上説明した動作は、すべて制御部109の制御に基づいて実行される。
【0174】
ステップS74で作成した選択領域対応表は図22(b)に示す如く、心壁運動機能解析に使用する心機能指標値αを心臓の拡張期と収縮期の2つのフェーズに対応する心筋内壁位置情報Xinを用いて求めているため、フェーズPdとフェーズPsに対応するボクセルの位置情報は拡張期の心筋内壁位置情報Xin Pdと収縮期の心筋内壁位置情報Xin Psとして得られ、その他のフェーズ(例えば拡張/収縮の経過間におけるフェーズ)に対応するボクセルの位置情報は空集合となる。
【0175】
作成した選択領域対応表(図22(b)参照)に基づいて、前述した四次元画像反映動作説明に従って表示部102に三次元画像として表示する。
【0176】
例えば、図17に示す心機能指標値αの条件選択の際に「内壁移動量3mm以下の領域」として指定し、フェーズPdあるいはフェーズPsを表示するよう選択した場合には、フェーズPdあるいはフェーズPsの三次元画像中、内壁移動量3mm以下の領域が対応領域Rとして着色表示される。
【0177】
以上説明した如く、本実施の形態によれば、種々のフェーズを用いることにより、心壁移動量などの心臓の時間経過による解析が可能になる。
【0178】
例えば、心臓の動きが不活発な箇所を、再度直感的に把握することすることができる。
5.心壁厚解析に関する実施の形態
次に、心壁厚解析に関する実施の形態について説明する。
【0179】
心臓の壁の厚さは時間によって変化する。この心壁厚は、心臓外壁位置と心臓内壁位置との距離の差から求められるため、心壁厚の解析を所望するフェーズPaの心筋外壁位置情報Xout Pa (m n)および心筋内壁位置情報Xin Pa (m n)を心機能ブルズアイマップMSの指標計算定義情報として用いる。
【0180】
心機能ブルズアイマップ座標系を作成する動作について、図24に示すフローチャートを用いて説明する。
【0181】
まず、心機能指標定義表作成部105にて、心機能ブルズアイマップMSの指標計算に用いる画像情報を指標計算定義情報として{フェーズ番号Pa、out、in}のように定義した心機能指標定義表を作成し、メモリ101に格納する(ステップS81)。
【0182】
次に、心機能ブルズアイマップ座標対応表作成部106にて心機能ブルズアイマップ座標対応表を図25(a)に示す如く作成し、メモリ101に格納する(ステップS82)。
【0183】
次に、格納した心機能指標定義表に基づいて、心機能ブルズアイマップMS上の点U(マップ位置情報U(m n))の心機能指標値α(m,n)としての心壁厚を算出する(ステップS83、ステップS84)。心壁厚は心筋外壁位置情報Xout PaUと心筋内壁位置情報Xin PaUによって求められる(図26参照)。
【0184】
心機能ブルズアイマップMS上のすべての点Uについて、心壁厚を算出してループを終了する(ステップS85)。
【0185】
そして、心機能ブルズアイマップ作成部107は、算出した心壁厚に基づいて機能マップ表を作成し、さらに、この機能マップ表に基づいて、心機能ブルズアイマップMSを作成する(ステップS86)。
【0186】
そして、作成した機能マップ表および心機能ブルズアイマップMSをメモリ101に格納して処理を終了するメモリ101に格納して処理を終了する(ステップS87)。
【0187】
次に心機能ブルズアイマップMS上で選択された領域について、再度四次元画像表示をおこなう動作について説明する。
【0188】
前述した(位置情報による領域指定)および(心機能指標条件による領域指定)(図15、図16、図17および図18参照)と同様に、心機能ブルズアイマップMSに対する操作受付を行う。
【0189】
本実施の形態における心機能指標条件による領域指定は、例えば「心壁厚が7.0mm以下の領域」とすればよい。
【0190】
次に、領域指定に基づいて四次元画像表示について図26の心壁運動機能解析に関する選択領域対応表作成フローチャートを用いて説明する。
【0191】
指定した領域に対応する集合Sに含まれる点Uについて、メモリ101に格納した心機能ブルズアイマップ座標対応表図25(a)のデータに基づいて点U(マップ位置情報U(m n))の心壁厚の計算に用いる四次元ボクセル位置情報として心筋外壁位置情報Xout Pa (m n)と心筋内壁位置情報Xin Pa (m n)とを取得する(ステップS91、ステップS92)。
【0192】
そして、すべての集合Sに含まれるすべての点Uについて、心壁厚の計算に用いる心筋外壁位置情報Xout Pa (m n)と心筋内壁位置情報Xin Pa (m n)を取得してループを終了する(ステップS93)。
【0193】
そして、取得した心筋外壁位置情報Xout Pa (m n)と心筋内壁位置情報Xin Pa (m n)に基づいて選択領域対応表作成部108により選択領域対応表(図25(b)参照)を作成し、メモリ101に格納する(ステップS94)。
【0194】
以上説明した動作は、すべて制御部109の制御に基づいて実行される。
【0195】
ステップS94で作成した選択領域対応表は図25(b)に示す如く、心壁厚解析に使用する心機能指標値αを心臓の任意のフェーズPaに対応する心筋外壁位置情報Xoutと心筋内壁位置情報Xinを用いて求めているため、フェーズPaに対応するボクセルの位置情報が心筋外壁位置情報Xout Paと心筋内壁位置情報Xin Paとして得られ、その他のフェーズPに対応するボクセルの位置情報は空集合となる。
【0196】
作成した選択領域対応表(図25(b)参照)に基づいて、前述した四次元画像反映動作説明に従って表示部102に三次元画像として表示する。
【0197】
例えば、図17に示す心機能指標値αの条件選択の際に「心壁厚が7.0mm以下の領域」として指定し、心機能ブルズアイマップのフェーズPaを表示するよう選択した場合には、フェーズPaの三次元画像中、心壁厚が7.0mm以下の領域の領域が対応領域Rとして着色表示される。
【0198】
なお、以上説明した本発明において、心機能ブルズアイマップを用いて説明したが、心機能ブルズアイマップは、周辺部(心基部)は中心部(心尖部)に比べて数倍に拡大して表示されてしまう。そのため、長軸に垂直な断面像の適当な部位で切れ目を入れ展開した展開図表示(図28参照)を用いてもよい。
【0199】
さらに、実施の形態で説明した位置情報によってそのまま距離計算できるものだけでなく、心機能指標計算は、ボクセルの持つすべての情報を用いることが可能である。
【0200】
さらに、CT装置などによって撮影された心臓のスライス画像などから得られた、心臓の左心室の四次元画像情報H4Dをあらかじめメモリ101に格納しているが、メモリ101は装置100に備えられたものでなくてもよく、LANやインターネットなどの各種ネットワークで接続された遠隔のコンピュータなどに備えられているものでもよく、四次元画像情報が記憶された記憶媒体をコンピュータに装着して使用してもよい。同様に、表示部102も装置に備えられたものでなくてもよく、LANやインターネットなどの各種ネットワークで接続された遠隔のコンピュータなどに備えられているものでもよい。
【0201】
さらに、対象物を心臓の左心室としたが、これに限られず、例えば分解することができない各種探知機や爆発物などのCT撮影画像から三次元や四次元の画像情報を取得して解析してもよい。
【0202】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、変形して実施可能である。
【0203】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した発明によれば、機能マップを作成することにより、そのマップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0204】
また、請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像上にて解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。
【0205】
さらに、対象物の移動量など、時間経過による機能変化などの解析も可能になる。
【0206】
また、請求項3に記載した発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0207】
また、請求項4に記載した発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、機能マップが示す機能のうち、所望の条件に該当する箇所のみを三次元画像あるいは四次元画像上に表示し解析することが可能になる。
【0208】
また、請求項5に記載した発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、心臓の機能について心機能マップを作成することにより、そのマップが有する心機能を一目で把握することができるという効果があるとともに、作成した心機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を心臓の三次元画像上に表示することが可能になる。このため、心臓の機能に異常があることを心機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0209】
また、請求項6に記載した発明によれば、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列することにより、対象物の機能を二次元画像のマップとして表示することが可能になる。
【0210】
また、請求項7に記載した発明によれば、機能マップを作成することにより、その機能マップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0211】
また、請求項8に記載した発明によれば、請求項7に記載の発明の効果に加えて、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像として解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。さらに、対象物の移動量など、時間経過による対象物の機能変化などの解析も可能になる。
【0212】
また、請求項9に記載した発明によれば、請求項7または請求項8に記載の発明の効果に加えて、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0213】
また、請求項10に記載した発明によれば、請求項9に記載の発明の効果に加えて、機能マップが示す機能のうち、所望の条件に該当する箇所のみを三次元画像あるいは四次元画像として表示し解析することが可能になる。
【0214】
また、請求項11に記載した発明によれば、請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、心臓の機能について心機能マップを作成することにより、そのマップが有する心機能を一目で把握することができるという効果があるとともに、作成した心機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を心臓の三次元画像上に表示することが可能になる。このため、心臓の機能に異常があることを心機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0215】
また、請求項12に記載した発明によれば、請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列することにより、対象物の機能を二次元画像のマップとして表示することが可能になる。
【0216】
また、請求項13に記載した発明によれば、機能マップを作成することにより、そのマップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0217】
また、請求項14に記載した発明によれば、請求項13に記載の発明の効果に加えて、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像として解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。さらに、対象物の移動量など、時間経過による対象物の機能変化などの解析も可能になる。
【0218】
また、請求項15に記載した発明によれば、請求項13または請求項14に記載の発明の効果に加えて、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0219】
また、請求項16に記載した発明によれば、機能マップを作成することにより、そのマップが示す機能を一目で把握することができるという効果があると共に、作成した機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を三次元画像上に表示することが可能になる。このため、対象物の機能の異常などを機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0220】
また、請求項17に記載した発明によれば、請求項16に記載の発明の効果に加えて、画像情報は、時間情報ごとに対応するボクセル情報およびボクセルの位置情報を有することにより、機能マップから四次元画像への変換が容易に行うことができ、対象物の機能の異常などを機能マップで確認した後、四次元画像上にて解析することが可能になる。また、表示の際に時間情報を変化させれば、異なるフェーズにおける対応する領域を動画的に解析することも可能になる。さらに、対象物の移動量など、時間経過による対象物の機能変化などの解析も可能になる。
【0221】
また、請求項18に記載した発明によれば、請求項16または請求項17に記載の発明の効果に加えて、一の画像情報から複数の機能を決定することが可能になるとともに、この複数の機能に対応する複数の機能マップを対比観察することにより、一の画像情報から得られる複数の指標を三次元画像上あるいは四次元画像上で総合的に評価することによって、疾患の発見や術後の経過状態の把握が容易になるという効果がある。
【0222】
また、請求項19に記載した発明によれば、請求項18に記載の発明の効果に加えて、機能マップが示す機能のうち、所望の条件に該当する箇所のみを三次元画像あるいは四次元画像として表示し解析することが可能になる。
【0223】
また、請求項20に記載した発明によれば、請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、心臓の機能について心機能マップを作成することにより、そのマップが有する心機能を一目で把握することができるという効果があるとともに、作成した心機能マップ上で、再度三次元画像として表示を所望する領域を指定して、対応する領域を心臓の三次元画像上に表示することが可能になる。このため、心臓の機能に異常があることを心機能マップで確認後、三次元画像上にて解析することが可能になる。
【0224】
また、請求項21に記載した発明によれば、請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、長軸に垂直な短軸面断層像を同心円上に配列することにより、対象物の機能を二次元画像のマップとして表示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像解析装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】心臓の三次元画像の各種位置情報の説明図である。
【図3】心機能ブルズアイマップ説明図である。
【図4】心機能指標の例を示す説明図である。
【図5】座標変換表を示す説明図である。
【図6】心機能指標定義表を示す説明図である。
【図7】心機能ブルズアイマップ座標対応表を示す説明図である。
【図8】機能マップ表を示す説明図である。
【図9】選択領域対応表を示す説明図である。
【図10】三次元画像の座標系を示す説明図である。
【図11】ブルズアイマップの座標系を示す説明図である。
【図12】座標変換表作成動作を示すフローチャートである。
【図13】心機能ブルズアイマップ作成動作を示すフローチャートである。
【図14】心壁運動機能を示す心機能ブルズアイマップの説明図である。
【図15】心機能ブルズアイマップに対する操作受付画面を示す表示部の説明図である。
【図16】位置情報による領域指定の操作受付を示すフローチャートである。
【図17】心機能ブルズアイマップに対する操作受付画面を示す表示部の説明図である。
【図18】心機能指標条件による領域指定の操作受付を示すフローチャートである。
【図19】選択領域対応表作成フローチャートである。
【図20】四次元画像に対応領域表示動作を示すフローチャートである。
【図21】心壁運動機能解析に関する心機能ブルズアイマップ作成動作を示すフローチャートである。
【図22】心壁運動機能解析に関する心機能ブルズアイマップ座標対応表および選択領域対応表の説明図である。
【図23】心壁運動機能解析に関する選択領域対応表作成フローチャートである。
【図24】心壁厚解析に関する心機能ブルズアイマップ作成動作を示すフローチャートである。
【図25】心壁厚解析に関する心機能ブルズアイマップ座標対応表および選択領域対応表の説明図である。
【図26】心壁厚を示す心機能ブルズアイマップの説明図である。
【図27】心壁厚解析に関する選択領域対応表作成フローチャートである。
【図28】展開図表示説明図である。
【符号の説明】
100 画像解析装置
101 メモリ
102 表示部(表示手段)
103 選択部(選択手段)
104 座標変換表作成部(座標変換手段)
105 心機能指標定義表作成部(機能決定手段)
106 心機能ブルズアイマップ座標対応表作成部(機能決定手段)
107 心機能ブルズアイマップ作成部(機能マップ作成手段)
108 選択領域対応表作成部(対応領域抽出手段)
109 制御部
MS 心機能ブルズアイマップ
M ブルズアイマップ
4D 四次元画像情報
H 三次元画像情報
P フェーズ(時間情報)
in 心筋内壁位置情報
out 心筋外壁位置情報
(m n) マップ位置情報
α 心機能指標値
R 領域
対応領域
S 集合

Claims (21)

  1. 対象物の画像解析をおこなう画像解析装置において、
    前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する機能決定手段と、
    前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換手段と、
    前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する機能マップ作成手段と、
    前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択手段と、
    前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する対応領域抽出手段と、
    前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする画像解析装置。
  2. 請求項1に記載の画像解析装置において、
    前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられる時間情報をさらに含み、
    前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする画像解析装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像解析装置において、
    前記機能決定手段は、複数の前記機能情報を決定し、
    前記機能マップ作成手段は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、
    前記選択手段は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択することを特徴とする画像解析装置。
  4. 請求項3に記載の画像解析装置において、
    前記領域は、前記選択された機能マップが示す前記機能情報の条件に基づくものであることを特徴とする画像解析装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像解析装置において、
    前記対象物は臓器であることを特徴とする画像解析装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像解析装置において、
    前記機能マップはブルズアイマップ形式であることを特徴とする画像解析装置。
  7. 対象物の画像解析をおこなう画像解析装置に含まれる機能マップ作成手段において、
    前記画像解析装置は、
    前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する機能決定手段と、
    前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換手段と、
    前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する前記機能マップ作成手段と、
    前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択手段と、
    前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する対応領域抽出手段と、
    前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする機能マップ作成手段。
  8. 請求項7に記載の機能マップ作成手段において、
    前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられる時間情報をさらに含み、
    前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする機能マップ作成手段。
  9. 請求項7または請求項8に記載の機能マップ作成手段において、
    前記機能決定手段は、複数の前記機能情報を決定し、
    前記機能マップ作成手段は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、
    前記選択手段は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択することを特徴とする機能マップ作成手段。
  10. 請求項9に記載の機能マップ作成手段において、
    前記領域は、前記選択された機能マップが示す前記機能情報の条件に基づくものであることを特徴とする機能マップ作成手段。
  11. 請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の機能マップ作成手段において、
    前記対象物は臓器であることを特徴とする機能マップ作成手段。
  12. 請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の機能マップ作成手段において、
    前記機能マップはブルズアイマップ形式であることを特徴とする機能マップ作成手段。
  13. 対象物の画像解析をおこなう画像解析方法において、
    前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する機能決定手順と、
    前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換手順と、
    前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する機能マップ作成手順と、
    前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択手順と、
    前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する対応領域抽出手順と、
    前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示手順と、を備えることを特徴とする画像解析方法。
  14. 請求項13に記載の画像解析方法において、
    前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられる時間情報をさらに含み、
    前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする画像解析方法。
  15. 請求項13または請求項14に記載の画像解析方法において、
    前記機能決定手順は、複数の前記機能情報を決定し、
    前記機能マップ作成手順は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、
    前記選択手順は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択することを特徴とする画像解析方法。
  16. 対象物の画像解析をおこなう画像解析装置に含まれるコンピュータを、
    前記対象物を構成するボクセルのボクセル情報と、該ボクセルの位置を示す位置情報とを少なくとも含む画像情報に基づいて、前記対象物の機能を示す機能情報を決定する機能決定手段、
    前記位置情報に基づいてマップ座標情報を作成する座標変換手段、
    前記作成されたマップ座標情報に基づく座標系を有するとともに、前記機能決定手段によって決定した前記機能情報に基づいて機能マップを作成する機能マップ作成手段、
    前記作成された機能マップのうち画像表示を所望する領域を選択するための選択手段、
    前記選択された領域に対応する前記機能情報と前記マップ座標情報に基づいて、前記画像情報の対応領域情報を抽出する対応領域抽出手段および、
    前記抽出された画像情報の対応領域情報に基づいて、三次元画像を表示する表示手段として機能させることを特徴とする画像解析プログラム。
  17. 請求項16に記載の画像解析プログラムにおいて、
    前記画像情報は、前記ボクセル情報と前記位置情報とに対応付けられる時間情報をさらに含み、
    前記三次元画像は、前記時間情報に基づいて表示される四次元画像であることを特徴とする画像解析プログラム。
  18. 請求項16または請求項17に記載の画像解析プログラムにおいて、
    前記機能決定手段は、複数の前記機能情報を決定し、
    前記機能マップ作成手段は、それぞれの前記機能情報に対応する前記機能マップを作成し、
    前記選択手段は、前記作成された機能マップのうち一の機能マップを選択するとともに、該選択された機能マップに含まれる画像表示を所望する領域を選択するよう前記コンピュータを機能させることを特徴とする画像解析プログラム。
  19. 請求項18に記載の画像解析プログラムにおいて、
    前記領域は、前記選択された機能マップが示す前記機能情報の条件に基づくものであるよう前記コンピュータを機能させることを特徴とする画像解析プログラム。
  20. 請求項16から請求項19のいずれか一項に記載の画像解析プログラムにおいて、
    前記対象物は臓器であることを特徴とする画像解析プログラム。
  21. 請求項16から請求項20のいずれか一項に記載の画像解析プログラムおいて、
    前記機能マップはブルズアイマップ形式であることを特徴とする画像解析プログラム。
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