JP2004178886A - コネクタモジュール - Google Patents
コネクタモジュール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004178886A JP2004178886A JP2002341921A JP2002341921A JP2004178886A JP 2004178886 A JP2004178886 A JP 2004178886A JP 2002341921 A JP2002341921 A JP 2002341921A JP 2002341921 A JP2002341921 A JP 2002341921A JP 2004178886 A JP2004178886 A JP 2004178886A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- connection
- circuit
- plane
- contacts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Abstract
【解決手段】このコネクタモジュールは、上下方向に開閉する金型で形成され、ペアを成す2本のコンタクトを上層側コンタクト及び下層側コンタクトとしてこれらを4ペア有し、上層側コンタクト100−1 〜100−4 は1つの平面内に配置され、下層側コンタクト200−1 〜200−4 は上記1つの平面に平行なもう1つの平面内に、ペアを成すもの同士がこれら平面と垂直な方向に重なり合うように配置されて、インシュレータ300 により保持固定される。上下のコンタクトの接続導体の3箇所に、その前後の中心軸線に対し、上下で左右対称に凸状にずれた、凸状ずれ部を設けて、この部分を金型で挟んで位置決めする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタモジュールに関し、特に2本1組の平衡形ケーブルで電気信号を伝送する、差動伝送や平衡伝送に適したコネクタモジュールに属する。
【0002】
【従来の技術】
差動伝送や平衡伝送には、2本の信号線路を1組とした平衡形ケーブルが使用されるが、この平衡形ケーブルと他の回路部材との間を接続するコネクタも2本の信号線路と対応する2本のコンタクトを1組として配置することが必要である。このような、2本1組のコンタクトを含むコネクタモジュールの一例を図4及び図5に示す。
【0003】
このコネクタモジュールは、上下方向に開閉する金型により形成されて、4本のコンタクト500−1〜500−4とインシュレータ600とを含んで構成され、4本のコンタクト500−1〜500−4のうちの500−1及び500−2で1ペア、500−3及び500−4で他の1ペアを形成する。
【0004】
このコネクタモジュールでは、これら4本のコンタクト500−1〜500−4が1つの平面内に配置されてインシュレータ600により固定され、それぞれが、対応する相手方と接触接続する接触接続部510(510−1〜510−4)と、他の回路部材と対応接続する接続部520(520−1〜520−4)と、これら接触接続部510・接続部520間をつなぐ接続導体530(530−1〜530−4)と、を含んで導電性部材により一体形成されている。
【0005】
なお、これら4本のコンタクト500−1〜500−4は、図5(b)に示すように、接触接続部510側の接続導体530との接続部分で隣接するもの同士で連絡保持バー710により互いに連結され、また、接続部520側では、その先端部分で連結フレーム720により連結されて、コンタクト集合形成体700として一体形成され、更に、この状態でその周囲にインシュレータ600が樹脂成形され、連結保持バー710及び連結フレーム720は切除されて、コネクタモジュールが完成する。
【0006】
また、インシュレータ600のコンタクト保持配置孔610〜640は、コンタクトそれぞれを前述の金型により上下から挟んで位置決め保持固定する際に出来たもので、このインシュレータ600に対するコンタクト500−1〜500−4の配置確認などにも使用される。
【0007】
また、このコネクタモジュールでは、接触接続部510(510−1〜510−4)の長手方向の軸と、接続部520(520−1〜520−4)の長手方向の軸と、の間で90°の差があり、その接続導体530(530−1〜530−4)は、その中間部分が略45°傾斜していて、その中間部分と対応する部位に、インシュレータ600のコンタクト保持配置孔610〜640に配置されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のコネクタモジュールは、ペアを成す2本1組のコンタクト500−1,500−2、及び他の1組のコンタクト500−3,500−4の4本のコンタクト500(500−1〜500−4)が1つの平面に配置されてインシュレータ600に保持固定され、かつ、その接触接続部510(510−1〜510−4)と接続部520(520−1〜520−4)とは軸方向が90°ずれており、その接続導体530(530−1〜530−4)は中間部分が45°傾斜して、これら接触接続部510・接続部520間を接続する構造、構成となっているので、ペアを成す2本のコンタクトの長さが異なり、このために、これら2本のコンタクトの間で電気信号の伝達時間差やインピーダンスの差が発生して電気的特性が劣化するという問題点や、2つのペアが同一平面上に配置されているので、2つのペア間でクロストークが生じやすい、という問題点があり、また、ペアを成す2本のコンタクト間隔はコンタクト集合形成体700で決定されるため、インピーダンスの調整が困難である、という問題点がある。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みて、ペアを成す2本のコンタクト間の信号伝達時間差、インピーダンスの差を無くして電気的特性の向上をはかることができ、かつ、ペア間のクロストークの低減、及びペアのインピーダンスの調整が容易なコネクタモジュールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のコネクタモジュールは、第1の回路と第2の回路との間に接続されて、これら第1の回路と第2の回路との間での電気信号の伝達を、2本のコンタクトのペアで行う、平衡形線路用のコネクタモジュールであって、次の各構成を有することを特徴とする。
(イ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの一方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの一方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を1つの平面内で設定された経路でつなぐ接続導体、が一体形成された上層側コンタクト
(ロ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの他方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの他方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を、前記1つの平面と一定間隔を隔てて平行なもう1つの平面内でつなぐ接続導体、が前記上層側コンタクトと同一形状、同一寸法に一体形成されて、前記1つの平面及びもう1つの平面の垂直方向で見て前記上層側コンタクトと重なるように配置された、下層側コンタクト
(ハ) 前記上層側コンタクト及び下層側コンタクトを保持固定するインシュレータ
【0011】
また、上下方向に開閉される金型を用いて一体形成され、第1の回路と第2の回路との間に接続されて、これら第1の回路と第2の回路との間での電気信号の伝達を、2本のコンタクトのペアで行う、平衡形線路用のコネクタモジュールであって、次の各構成を有することを特徴とする。
(イ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの一方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの一方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を1つの平面内で設定された経路でつなぐ接続導体、を含み、この接続導体の、中間部分、前記接触接続部との接続部分、及び前記接続部との接続部分それぞれが、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し設定寸法だけ凸状にずれた形状を成す上層側コンタクト
(ロ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの他方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの他方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を、前記1つの平面と一定間隔を隔てて平行なもう1つの平面内でつなぐ接続導体、を含み、この接続導体の、前記上層側コンタクトの接続導体における中間部分、接触接続部との接続部分、及び接続部との接続部分それぞれと対応する部分が、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し、前記上層側コンタクトの、凸状にずれた部分と対称になるように凸状にずれた形状を成す以外は前記上層側コンタクトと同一形状、同一寸法で、この同一形状、同一寸法の部分が、前記1つの平面及びもう1つの平面の垂直方向に対し、前記上層側コンタクトと重なるように配置された下層側コンタクト
(ハ) 前記上層側コンタクト及び下層側コンタクトの接続導体の、中間部分、接触接続部との接続部分、及び接続部との接続部分の凸状にずれた部分それぞれが、前記金型により上下から挟んで位置決めされ、かつ、その接触接続部との接続部分及び接続部との接続部分の凸状のずれの部分の一部が外側に露出するように前記金型により樹脂形成されて、前記上層側コンタクト及び下層側コンタクトを保持固定するインシュレータ
【0012】
また、前記上層側コンタクトが、前記1つの平面内に複数本、設定された相互間隔で配置され、これら上層側コンタクト複数本と対応して前記下層側コンタクト複数本が、前記もう1つの平面内に配置された構造である、構成を有している。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態は、第1の回路と第2の回路との間に接続されて、これら第1の回路と第2の回路との間での電気信号の伝達を、2本のコンタクトのペアで行う、平衡形線路用のコネクタモジュールであって、上記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの一方と接触接続する接触接続部、上記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの一方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を1つの平面内で設定された経路でつなぐ接続導体、が一体形成された上層側コンタクトと、上記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの他方と接触接続する接触接続部、上記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの他方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を、上記1つの平面と一定間隔を隔てて平行なもう1つの平面内でつなぐ接続導体、が上記上層側コンタクトと同一形状、同一寸法に一体形成されて、上記1つの平面及びもう1つの平面の垂直方向で見て上記上層側コンタクトと重なるように配置された、下層側コンタクトと、上記上層側コンタクト及び下層側コンタクトを保持固定するインシュレータと、
を有して構成され、上記上層側コンタクトが、上記1つの平面内に複数本、設定された相互間隔で配置され、これら上層側コンタクト複数本と対応して上記下層側コンタクト複数本が、上記もう1つの平面内に配置された構造である、構成となっている。
【0014】
このような構成とすることにより、ペアを成す2本のコンタクト、即ち、上層側コンタクト及び下層側コンタクトは、その形状、寸法が全く同一であるので、ペアを成すこれらコンタクト間の、信号の伝達時間差及びインピーダンスの差を無くすことができて、電気的特性を向上させることができ、また、ペアを成す2本のコンタクトに対するインピーダンスの調整は、その間隔により調整できてこの間隔は、これら対を成すコンタクトをインシュレータで固定する際に決定すればよいので、これら対を成す2本のコンタクトに対するインピーダンスの調整が容易にでき、更に、複数ペア配置された各ペアは、2本のコンタクトが互いに近接して上下に配置され、かつ、これら各ペアは、上下方向に対し互いに異なる面に配置されているので、これらペア間のクロストークを低減することができる。
【0015】
本発明の第2の実施の形態は、上下方向に開閉される金型を用いて一体形成され、第1の回路と第2の回路との間に接続されて、これら第1の回路と第2の回路との間での電気信号の伝達を、2本のコンタクトのペアで行う、平衡形線路用のコネクタモジュールであって、次の各構成を有している。
(イ) 上記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの一方と接触接続する接触接続部、上記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの一方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を1つの平面内で設定された経路でつなぐ接続導体、を含み、この接続導体の、中間部分、上記接触接続部との接続部分、及び上記接続部との接続部分それぞれが、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し設定寸法だけ凸状にずれた形状を成す上層側コンタクト
(ロ) 上記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの他方と接触接続する接触接続部、上記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの他方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を、上記1つの平面と一定間隔を隔てて平行なもう1つの平面内でつなぐ接続導体、を含み、この接続導体の、上記上層側コンタクトの接続導体における中間部分、接触接続部との接続部分、及び接続部との接続部分それぞれと対応する部分が、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し、上記上層側コンタクトの、凸状にずれた部分と対称になるように凸状にずれた形状を成す以外は上記上層側コンタクトと同一形状、同一寸法で、この同一形状、同一寸法の部分が、上記1つの平面及びもう1つの平面の垂直方向に対し、上記上層側コンタクトと重なるように配置された下層側コンタクト
(ハ) 上記上層側コンタクト及び下層側コンタクトの接続導体の、中間部分、接触接続部との接続部分、及び接続部との接続部分の凸状にずれた部分それぞれが、上記金型により上下から挟んで位置決めされ、かつ、その接触接続部との接続部分及び接続部との接続部分の凸状のずれの部分の一部が外側に露出するように上記金型により樹脂形成されて、上記上層側コンタクト及び下層側コンタクトを保持固定するインシュレータ
【0016】
このような構造、構成とすることにより、凸状のずれの部分は同一形状ではないが、左右対称であるので、前述の第1の実施の形態における作用効果を確保しつ、金型により、上層側コンタクト及び下層側コンタクトを高精度に位置決めして、極めて容易に、このコネクタモジュールを形成することができる。
【0017】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例を示す平面図及び2方向から見た側面図、図2はその上層側コンタクトの上面に沿った面からコンタクト側を見た平面図及びそのインシュレータの複数のコンタクト保持配置孔を通る面から見た断面側面図である。
【0018】
この実施例は、上下方向に開閉される金型を用いて一体形成され、第1の回路と第2の回路との間に接続されて、これら回路間での信号の伝達を2本のコンタクトのペアで行う、平衡形線路用のコネクタモジュールであって、1つの平面内に配置された複数本(この実施例では4本)の上層側コンタクト100−1〜100−4と、この1つの平面と設定間隔を隔てて平行に配置されたもう1つの平面内に配置された複数本(4本)の下層側コンタクト200−1〜200−4と、これらコンタクトを保持固定するインシュレータ300と、を有して構成され、その詳細は次のとおりである。
【0019】
上層側コンタクト100−1〜100−4それぞれは、第1の回路の、対応するペアの2本の電極のうちの一方と接触接続する接触接続部(110−1〜110−4)、第2の回路の、対応するペアの2つの端子のうちの一方と接続する接続部(120−1〜120−4)、及びこれら接触接続部・接続部間を上記1つの平面内で設定経路でつなぐ接続導体(130−1〜130−4)を含み、これら接続導体(130−1〜130−4)の、中間部分、接触接続部(110−1〜110−4)との接続部分、及び接続部(120−1〜120−4)との接続部分それぞれに、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し、接続導体(130−1〜130−4)の幅の1/2強の寸法だけ、例えば右方向に、凸状にずれた、中間部分凸状ずれ部(132−1〜132−4)、接触接続部側凸状ずれ部(131−1〜131−4)、及び接続部側凸状ずれ部(133−1〜133−4)が形成されて、金属板等により一体形成された構造となっている。
【0020】
また、下層側コンタクト200−1〜200−4それぞれは、上層側コンタクト100−1〜100−4と対応してペアを成し、第1の回路の、対応するペアの2本の電極のうちの他方と接触接続する接触接続部(210−1〜210−4)、第2の回路の、対応するペアの2つの端子のうちの他方と接続する接続部(220−1〜220−4)、及びこれら接触接続部・接続部間を、上記もう1つの平面内でつなぐ接続導体(230−1〜230−4)を含み、これら接続導体(230−1〜230−4)の、上層側コンタクト(100−1〜100−4)の接続導体(130−1〜130−4)における中間部分、接触接続部との接続部分、及び接続部との接続部分それぞれと対応する部分が、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し、上層側コンタクト(100−1〜100−4)の、凸状にずれた部分、即ち、中間部分凸状ずれ部(132−1〜132−4)、接触接続部側凸状ずれ部(131−1〜131−4)、及び接続部側凸状ずれ部(133−1〜133−4)と対称になるように凸状にずれた形状を成す以外は、上層側コンタクト(100−1〜100−4)と同一形状、同一寸法に、金属板等により一体形成され、これら同一形状、同一寸法の部分が、1つの平面及びもう1つの平面の垂直方向に見て、上層側コンタクト(100−1〜100−4)と対応して重なるように配置される。
【0021】
また、インシュレータ300は、上層側コンタクト100及び下層側コンタクト200の接続導体(130−,230−)の、3箇所の凸状ずれ部それぞれを、前述の金型により、上下から挟んで支持し位置決めし、かつ3箇所のうちの接触接続部側及び接続部側の凸状ずれ部はその一部がインシュレータ300の外側に露出するように、この金型で樹脂形成されて、上層側コンタクト100及び下層側コンタクト200を保持固定する。このインシュレータ300の、コンタクト保持配置孔310〜340は、金型により、上層側コンタクト100及び下層側コンタクト200の、接続導体の中間部分の凸状ずれ部をその上下から挟んで支持する際に出来たもので、これにより、これらコンタクトの位置を確認することもできる。
【0022】
この実施例では、ペアを成す上層側コンタクト(例えば100−1)及び下層側コンタクト(200−1)は、その接触接続部側凸状ずれ部(131−1,231−1)、中間部分凸状ずれ部(132−1,232−1)、及び接続部側凸状ずれ部(133−1,233−1)において、接続導体(130−1,230−1)の中心軸線に対し、右側、左側の異なる方向にずれている以外はその形状、寸法が全く同一であり、これら凸状ずれ部も、中心軸線に対し対称であるので、ペアを成すこれら上層側コンタクト及び下層側コンタクト間で、その信号の伝達時間差が無く、またインピーダンスの差も無くすことができる。従って、ペアを成すこれら2本のコンタクトに対する電気的諸特性を向上させることができる。
【0023】
また、ペアを成すこれら2本のコンタクトに対するインピーダンスの調整は、金型により、そのインシュレータへの保持固定間隔を変える等して容易に行うことができる。
【0024】
また、このコネクタモジュールに複数ペアのコンタクトを組み込んだ場合に複数ペアが、互いに異なる面に対しペアを成す2本のコンタクトを配置する構造となるので、これらペア間でのクロストークを低減することができる。
【0025】
この実施例において、1つの平面内に配置される複数の上層側コンタクト100−1〜100−4は、図3(a)に示すように、その接触接続部110−1〜110−4の接続導体側で隣接するもの同士が連結バー410により互いに連結され、また、その接続部120−1〜120−4の先端部分が連結フレーム420により互いに連結されて、これら連結バー410及び連結フレーム420を含めた形の、上層側コンタクト結合形成体400として金属板等により一体形成される。
【0026】
また、複数の下層側コンタクト200−1〜200−4も同様にして、図3(b)に示すように、連結バー460及び連結フレーム470を含めた形の、下層側コンタクト結合形成体450として一体形成される。
【0027】
そして、これら上層側コンタクト結合形成体400及び下層側コンタクト結合形成体450をこのままの状態で金型により一定の間隔を隔て、かつその同一形状、同一寸法の部分が、1つの平面及びもう1つの平面に対し垂直な方向に重なるように配置してインシュレータ300を形成し、その後、金型を開いて連結バー410,460、及び連結フレーム420,470を切除することにより、図1及び図2に示されたコネクタモジュールが完成する。
【0028】
このように、同一平面内に配置される複数のコンタクトを、コンタクト結合形成体としてインシュレータに保持固定することにより、これら複数のコンタクトの相互間隔を設定寸法どおりに精度良く保持することができ、また、ペアを成す2本のコンタクト間の間隔が金型により設定寸法どおりに確保しやすくなり、かつ、これら2本のコンタクトの同一形状、同一寸法の部分が、正確に重なり合うようにすることができる。
【0029】
なお、この実施例において、ペアを成す上層側コンタクト及び下層側コンタクトの、凸状ずれ部の部分を、接続導体の幅の1/2強の寸法で互いに逆方向となるようにずらすようにしているが、このようにすると、上下のコンタクトそれぞれを、その幅全体で金型により支持することができ、また、これら凸状ずれ部を真上(又は真下)から見た時に、これら凸状ずれ部が重なり合うことなく、わずかな隙間を隔てて、上下共その全体の幅を確認することができて、ペアを成す上下のコンタクト間の配置状態を確認しやすくなる。
【0030】
この実施例では、上下方向に開閉する金型を用いて、上下のコンタクトを支持、配置し、インシュレータを形成するように、各コンタクトの接続導体の3箇所に凸状ずれ部を形成したが、上下方向に開閉する金型を用いなくとも上下のコンタクトが設定された間隔を保持し、かつインシュレータに対し設定された状態で保持、固定することができれば、これら凸状ずれ部の部分が無い、ペアを成す上下2本のコンタクトが全く同一の形状、同一の寸法として、コネクタモジュールを形成することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、第1に、ペアを成す2本のコンタクトを全く同一形状、同一寸法に形成して一定間隔で平行に上下に配置してインシュレータに保持固定する構造、構成とすることにより、これらペアを成す2本のコンタクトの間での、信号の伝達時間差及びインピーダンス差を無くすことができて電気的諸特性を向上させることができ、またペアを成すこれら2本のコンタクトに対するインピーダンスは、これら2本のコンタクト間隔等により決定されて、この間隔の設定が容易であるので、このインピーダンスの調整が容易である、という効果があり、このようなペアを、複数ペア配置したとしても、これら各ペアは、上下方向に対し互いに異なる面に配置されているので、これらペア間のクロストークを低減することができる、という効果があり、また、このようなコネクタモジュールが、上下に開閉する金型を用いて形成される場合には、上下のコンタクトの接続導体それぞれに3箇所、上下で対称に凸状にずれた形状として、この凸状にずれた部分を金型により上下から挟んで保持固定して、インシュレータを樹脂形成することにより、前述の効果を確保しつつ、上下のコンタクトを高精度で位置決め固定することができて、コネクタモジュール全体を極めて容易に形成することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図及び2方向から見た側面図である。
【図2】図1に示された実施例の、上層側コンタクトの上面に沿った面からコンタクト側を見た平面図、及びそのインシュレータの複数のコンタクト保持配置孔を通る面から見た断面側面図である。
【図3】図1及び図2に示された実施例の、複数の上層側コンタクト及び下層側コンタクトを形成、配置する際の、上層側コンタクト結合形成体及び下層側コンタクト結合形成体の平面図である。
【図4】従来のコネクタモジュールの一例を示す平面図及び2方向から見た側面図である。
【図5】図4に示されたコネクタモジュールの、複数のコンタクトの上面に沿った面からコンタクト側を見た平面図及びそのインシュレータの複数のコンタクト保持配置孔を通る面から見た断面側面図、並びに複数のコンタクトを形成、配置する際の、コンタクト結合形成体の平面図である。
【符号の説明】
100−1〜100−4 上層側コンタクト
110−1〜110−4 接触接続部
120−1〜120−4 接続部
130−1〜130−4 接続導体
131−1〜131−4 接触接続部側凸状ずれ部
132−1〜132−4 中間部分凸状ずれ部
133−1〜133−4 接続部側凸状ずれ部
200−1〜200−4 下層側コンタクト
210−1〜210−4 接触接続部
220−1〜220−4 接続部
230−1〜230−4 接続導体
231−1〜231−4 接触接続部側凸状ずれ部
232−1〜232−4 中間部分凸状ずれ部
233−1〜233−4 接続部側凸状ずれ部
300 インシュレータ
310〜340 コンタクト保持配置孔
400 上層側コンタクト結合形成体
410 連結バー
420 連結フレーム
450 下層側コンタクト結合形成体
460 連結バー
470 連結フレーム
500−1〜500−4 コンタクト
510−1〜510−4 接触接続部
520−1〜520−4 接続部
530−1〜530−4 接続導体
600 インシュレータ
610〜640 コンタクト保持配置孔
700 コンタクト結合形成体
710 連結保持バー
720 連結フレーム
Claims (3)
- 第1の回路と第2の回路との間に接続されて、これら第1の回路と第2の回路との間での電気信号の伝達を、2本のコンタクトのペアで行う、平衡形線路用のコネクタモジュールであって、次の各構成を有することを特徴とするコネクタモジュール。
(イ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの一方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの一方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を1つの平面内で設定された経路でつなぐ接続導体、が一体形成された上層側コンタクト
(ロ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの他方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの他方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を、前記1つの平面と一定間隔を隔てて平行なもう1つの平面内でつなぐ接続導体、が前記上層側コンタクトと同一形状、同一寸法に一体形成されて、前記1つの平面及びもう1つの平面の垂直方向で見て前記上層側コンタクトと重なるように配置された、下層側コンタクト
(ハ) 前記上層側コンタクト及び下層側コンタクトを保持固定するインシュレータ - 上下方向に開閉される金型を用いて一体形成され、第1の回路と第2の回路との間に接続されて、これら第1の回路と第2の回路との間での電気信号の伝達を、2本のコンタクトのペアで行う、平衡形線路用のコネクタモジュールであって、次の各構成を有することを特徴とするコネクタモジュール。
(イ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの一方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの一方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を1つの平面内で設定された経路でつなぐ接続導体、を含み、この接続導体の、中間部分、前記接触接続部との接続部分、及び前記接続部との接続部分それぞれが、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し設定寸法だけ凸状にずれた形状を成す上層側コンタクト
(ロ) 前記第1の回路の、ペアを成す2本の電極のうちの他方と接触接続する接触接続部、前記第2の回路の、ペアを成す2つの端子のうちの他方と接続する接続部、及びこれら接触接続部・接続部間を、前記1つの平面と一定間隔を隔てて平行なもう1つの平面内でつなぐ接続導体、を含み、この接続導体の、前記上層側コンタクトの接続導体における中間部分、接触接続部との接続部分、及び接続部との接続部分それぞれと対応する部分が、その前後の中心軸を結ぶ軸線に対し、前記上層側コンタクトの、凸状にずれた部分と対称になるように凸状にずれた形状を成す以外は前記上層側コンタクトと同一形状、同一寸法で、この同一形状、同一寸法の部分が、前記1つの平面及びもう1つの平面の垂直方向に対し、前記上層側コンタクトと重なるように配置された下層側コンタクト
(ハ) 前記上層側コンタクト及び下層側コンタクトの接続導体の、中間部分、接触接続部との接続部分、及び接続部との接続部分の凸状にずれた部分それぞれが、前記金型により上下から挟んで位置決めされ、かつ、その接触接続部との接続部分及び接続部との接続部分の凸状のずれの部分の一部が外側に露出するように前記金型により樹脂形成されて、前記上層側コンタクト及び下層側コンタクトを保持固定するインシュレータ - 前記上層側コンタクトが、前記1つの平面内に複数本、設定された相互間隔で配置され、これら上層側コンタクト複数本と対応して前記下層側コンタクト複数本が、前記もう1つの平面内に配置された構造である、請求項1又は請求項2に記載のコネクタモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341921A JP4012459B2 (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | コネクタモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341921A JP4012459B2 (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | コネクタモジュール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004178886A true JP2004178886A (ja) | 2004-06-24 |
JP4012459B2 JP4012459B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=32704120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002341921A Expired - Fee Related JP4012459B2 (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | コネクタモジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4012459B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013020919A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Molex Inc | 多接点コネクタ |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002341921A patent/JP4012459B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013020919A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Molex Inc | 多接点コネクタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4012459B2 (ja) | 2007-11-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3211591U (ja) | 遮蔽体を備えたプラグコネクタ | |
JP4865089B2 (ja) | 電気コネクタ | |
TWI285459B (en) | Electric connector for connecting connection objects | |
US7887339B2 (en) | Connector and cable connector for balanced transmission | |
JP2016197603A (ja) | 高密度コネクタ | |
TWI279046B (en) | Connector | |
JP5270242B2 (ja) | 平衡伝送用コネクタ | |
TW201929340A (zh) | 連接器系統 | |
TW201322566A (zh) | 電氣連接器之電路板 | |
CN104466492B (zh) | 通信连接器及其端子框架 | |
US20120202380A1 (en) | Plug-in connection having shielding | |
CN107636904B (zh) | 电缆组件 | |
TW200908462A (en) | Connector and electronic apparatus including the same | |
TWM399472U (en) | A connector | |
TW201401663A (zh) | 電子連接器 | |
CN104956776A (zh) | 具有正交信号通路的印刷电路板 | |
JPH0875782A (ja) | 加速度センサ | |
JP2002117938A (ja) | コネクタ | |
CN105098520A (zh) | 具有公共接地屏蔽的电连接器 | |
TW201540139A (zh) | 印刷電路板 | |
JPH04230968A (ja) | 2線式ケーブル用コネクタ | |
JPH03182007A (ja) | 平形ケーブル組立体及び平形ケーブル製造方法 | |
JP2004178886A (ja) | コネクタモジュール | |
TW201334330A (zh) | 製造具有窄間距接觸件群組的連接器之方法及連接器 | |
JP2019110048A (ja) | 接続部材付き多心ケーブル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060822 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061013 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070403 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070426 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070601 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070907 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |