JP2004178448A - ピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体 - Google Patents

ピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ピアツーピア通信システムの利用を開始する際に、すでに無効になった端末識別子に基づく通信相手を特定することの可能なピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体の提供。
【解決手段】データ通信ネットワークを介して接続された、センタ1と、ユーザ端末2,3とであって、ユーザ端末2,3から任意に送信された動的な端末識別子と時刻情報と端末製造番号とを受信してユーザ端末2,3毎にIDレコード9として保持するセンタ1と、特定のユーザ端末毎に保持するアクセスレコード10a,10bからユーザ端末2,3の無効な端末識別子及び通信を行なった最新の時刻のみをセンタ1に選択的に送信してユーザ端末2,3の有効な端末識別子の返信を受けるユーザ端末2,3とを具備する特徴。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IP(Internet Protocol )網に代表されるデータ通信ネットワーク上で複数のユーザ端末が相互に通信するピアツーピア通信システムに関し、詳しくは、ユーザ端末が特定の通信相手を効率的に探すための制御を提供するピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体に係わる。
【0002】
【従来の技術】
ピアツーピア通信システムでは、通信システムに接続する他のユーザ端末をピアと呼ぶ。ピアツーピア通信システムにおいて、通信システムに接続する各ユーザ端末は全てのピアへ直接接続するのではなく、一部のピアにのみ接続する。これらをネイバーと呼び、他のピアと区別する。
【0003】
ネイバーとの接続にはTCP(Transmission Control Protocol )コネクションなどの論理コネクションが用いられる。ネイバーの数を限定することで、論理コネクションの維持などに要する端末資源を節約している。論理コネクションの設定には、コネクションの両端の少なくとも片方のユーザ端末が相手のユーザ端末のネットワーク上の位置(IP網であればIPアドレス)を知っている必要がある。
【0004】
ネイバーとして設定出来る他のユーザ端末のネットワーク上の位置を各ユーザ端末に知らせる手段はいくつかあるが、データ通信ネットワーク上にブートストラップサーバを用意し、各ユーザ端末が通信システムの利用開始前にサーバにアクセスする方法が主流となっている。
【0005】
あるユーザ端末と当該ユーザ端末のネイバーとの通信は、必要に応じて、ネイバー側で直接接続している他のユーザ端末の全てあるいはその一部へ転送される。この転送の仕組みにより、ネットワーク上の位置が不明な他のピアとの通信が可能になっている。
【0006】
ピアツーピア通信システムへ接続する個々のユーザ端末には通信システム内でユーザ端末を識別するのに用いる端末識別子が与えられる(例えば非特許文献1)。名前空間は数値及び文字列で構成される。
【非特許文献1】
“winMXのユーザIDの算出方法”、[online]、[2002年11月01日検索]、インターネット <URL:http://www.boreas.dti.ne.jp/ ̄jacky/paso01.html>
【0007】
端末識別子として、ユーザ端末のネットワーク上の位置を使用する通信システムもあるが、セキュリティの観点から、ネイバーとして指定する限られた数のユーザ端末以外には自身のネットワーク上の位置を知らせることは好ましくない。また、文字列を用いた端末識別子を使用することは、ユーザが端末識別子を記憶するのを助けることにもつながる。
【0008】
ユーザ端末として使用される機器(例えばPC(Personal Computer ))は、現状では、機器の信頼性あるいはユーザ自身の都合により電源オフや再起動が頻繁に行なわれる。そのため、通信システムに接続中のユーザ端末を識別できれば十分であるから、個々のユーザ端末に固定的に識別子を与えるのではなく、システムへの接続時に動的に識別子を決定している。
【0009】
これにより、システムから切断されているユーザ端末によって端末識別子に用いられる名前空間が消費されることを避けている。一方、一度システムを切断し、再接続した場合は端末識別子が変化することになる。
【0010】
識別子は、個々のユーザ端末でローカルに、ネットワーク上の位置と接続時の現在時刻などに基づいて計算される。この計算方法にはユーザ端末同士で計算結果が衝突することがないよう、十分なランダム性を持ったデータ圧縮方法が採用されている。計算結果にユーザ端末のユーザが指定する任意の文字列を付け加えたものを識別子として用いるピアツーピア通信システムもある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上説明したピアツーピア通信システムでは、ファイル共有のような不特定多数の相手(全ピア)を対象とした通信だけでなく。ユーザグループにおけるコラボレーション(例えば、掲示板/会議室の運営やグループディスカッション)など、決った相手(ピアの部分集合)との通信も行なわれる。このような通信形態では、通信相手のユーザ端末を明示的に指定する手段が必要になる。
【0012】
通信相手の特定には端末識別子が用いられるが、これは相手のユーザ端末が通信システムから一旦切断されると無効になる。つまり、ある端末識別子を用いて相手のユーザ端末が特定可能なのは、当該ユーザ端末が通信システムから切断されるまでの間に限定される。
【0013】
このため、ユーザが相手の端末識別子を憶える、あるいは自身のユーザ端末内に記録していても、再接続されたユーザ端末については通信相手に接続するのが非常に困難である。そこで、記憶/記録した端末識別子が無効になっている場合にも、無効な端末識別子と最新の端末識別子の対応をとることで、相手ユーザ端末を探せるようにする必要がある。
【0014】
ユーザに次々と変更される端末識別子を使用させるのは負担が大きいので、多くのユーザ端末が通信相手に指定する人気のユーザ端末については、無効な端末識別子と最新の端末識別子との対応が長い間とれるようにすべきである。また、相手が使用するユーザ端末あるいはアクセスするネットワークを変更した場合にも相手を追跡できることが望ましい。
【0015】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次の通りである。
【0016】
即ち、本発明の第1の目的は、ピアツーピア通信システムの利用を開始する際に、すでに無効になった端末識別子に基づく通信相手の特定が可能なピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体を提供せんとするものである。
【0017】
本発明の第2の目的は、ピアツーピア通信システムを利用するユーザがアクセスするネットワークを変更して通信システムに再接続した場合にも追跡可能なピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体を提供せんとするものである。
【0018】
本発明の第3の目的は、使用するユーザ端末を変更した通信相手とピアツーピア通信システムにより通信を行なうに際しても、通信相手の特定が可能なピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体を提供せんとするものである。
【0019】
本発明の第4の目的は、各ユーザが個々のユーザ端末の資源を提供するかたちで構築されるピアツーピア通信システムにおいて、サーバ事業者あるいはネットワーク事業者がピアの名前管理により貢献する領域を創造するピアツーピア通信のための名前管理方法、システム装置、処理プログラム及び該プログラムを記録した記憶媒体を提供せんとするものである。
【0020】
本発明のその他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0021】
【発明を解決するための手段】
本発明方法は、前記課題を解決するに当り、複数のユーザ端末とセンタとが接続されたデータ通信ネットワーク上において、センタは、ユーザ端末が任意に送信した動的な端末識別子に加えて時刻情報及び端末製造番号を受信して、ユーザ端末毎にID(identity)レコードとして保持して、ユーザ端末は、情報を送受した実績のある他ユーザ端末の端末識別子及び該通信を行なった最新の時刻のみを他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持し、ユーザ端末と他ユーザ端末との接続に当り、ユーザ端末が保持するアクセスレコード中の端末識別子が無効であった場合に、ユーザ端末はセンタに当該アクセスレコードを選択的に送信して、該ピアの有効な端末識別子の返信を受ける特徴的構成手法を講じる。
【0022】
一方、本発明システム装置は、前記課題の解決に当り、複数ユーザ端末とセンタとが接続されたデータ通信ネットワーク上において、センタが、ユーザ端末から任意に送信された動的な端末識別子に加えて時刻情報及び端末製造番号を受信してユーザ端末毎にIDレコードとして保持する記憶装置を備え、ユーザ端末が、情報を送受した実績のあるピアの端末識別子及び該通信を行なった最新の時刻のみをユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持する記憶装置を備え、センタは、ユーザ端末から選択的に無効な端末識別子を含む特定のピアのアクセスレコードが送出されたときに、該ピアの有効な端末識別子を検出する検出手段を備える特徴的構成手段を講じる。
【0023】
また、本発明処理プログラムは、前記課題の解決に当り、複数ユーザ端末とセンタとが接続されたデータ通信ネットワーク上において、ユーザ端末とセンタにそれぞれ搭載装備するコンピュータが分担読み込んでそれぞれ一貫連携して、予めユーザ端末の接続に際しては、ユーザ端末の端末識別子を決定する手順と、ユーザ端末からセンタへ端末識別子、時刻情報及び端末製造番号を任意に送信する手順と、センタでユーザ端末から端末製造番号、時刻情報、端末製造番号を受信してユーザ端末毎にIDレコードとして保持する手順とを順次実行して置き、別途ユーザ端末が、情報を送受した実績のある他ユーザ端末の端末識別子及び該通信を行なった最新の時刻のみを他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持する手順を実行し、次いでユーザ端末による所望の他ユーザ端末との接続に際し、アクセスレコード中に保持する端末識別子が無効である場合に、ユーザ端末からセンタに他ユーザ端末に対応するアクセスレコードを選択的に送信する手順と、センタにおいて、受信したアクセスレコードに適合する有効な端末識別子をIDレコードから検出する手順と、センタからユーザ端末に有効な端末識別子を返信する手順と、センタからユーザ端末が最新の端末識別子を受信する手順と、の一連の動作手順を統一実行する特徴的手順を講じる。
【0024】
さらに、本発明記憶媒体は、本発明処理プログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記憶媒体であって、当該プログラムがセンタとユーザ端末にそれぞれ搭載装備するコンピュータが分担読み込んで一貫連携して、統一した当該プログラム手順を実行する手続を実録する特徴的手続を講じる。
【0025】
更に、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙するそれぞれの上位概念から下位概念に至る新規な特徴的構成手法、手段、手順又は手続を採用することにより、前記目的を達成するように為される。
【0026】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、複数のユーザ端末と、記憶装置を有するセンタとが接続されたデータ通信ネットワーク上において、端末識別子を用いて前記ユーザ端末が特定の他ユーザ端末と接続して相互に情報を送受し合うピアツーピア通信を行なうための名前管理方法であって、前記センタは、予め、前記記憶装置にて前記ユーザ端末から任意に送信された動的な前記端末識別子に加えて時刻情報及び端末製造番号を受信して当該ユーザ端末毎にIDレコードとして保持して置き、まず、前記ユーザ端末は、情報を送受した実績のある他ユーザ端末の前記端末識別子及び当該他ユーザ端末と通信を行なった最新の時刻のみを前記他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持し、次いで、当該ユーザ端末による所望の前記他ユーザ端末との接続に当り、当該アクセスレコード中に保持する端末識別子が無効である場合に限り、前記ユーザ端末は、当該センタに当該他ユーザ端末に対応する前記アクセスレコードを選択的に送信し、引続き、当該センタは、受信した当該アクセスレコードに適合する有効な前記端末識別子を前記IDレコードから検出して後、当該ユーザ端末に返信し、さらに、当該ユーザ端末が、当該他ユーザ端末のネットワーク上の位置を特定可能としてなる、ピアツーピア通信のための名前管理方法の構成採用にある。
【0027】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記有効な端末識別子のIDレコードからの検出が、前記ユーザ端末から受信した前記アクセスレコードを検索キーとして適合する前記IDレコードを検出した上で、当該検出した当該IDレコードが持つ前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードを検出してなる、ピアツーピア通信のための名前管理方法の構成採用にある。
【0028】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第2の特徴における前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードの検出が、予め、前記IDレコードが含む前記端末製造番号の情報中に、前記ユーザ端末から当該現行ユーザ端末の前記端末製造番号と共に送信された当該同一ユーザが用いた旧ユーザ端末の前記端末製造番号を保持してから、当該現行ユーザ端末の当該端末製造番号と共に当該旧ユーザ端末の当該端末製造番号を検索してなる、ピアツーピア通信のための名前管理方法の構成採用にある。
【0029】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第1、第2又は第3の特徴における前記ユーザ端末が、通信利用開始時に前記端末識別子を当該ユーザ端末内でローカルに決定して、前記ユーザ端末の有する記憶装置に記録してなる、ピアツーピア通信のための名前管理方法の構成採用にある。
【0030】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記センタが、前記ユーザ端末から前記時刻情報として、前記ユーザ端末の通信利用開始時における当該通信利用開始時刻及び通信利用終了時における当該通信利用終了時刻を受信し、前記IDレコードを、前記ユーザ端末から送信された最新IDレコードである現役IDレコードと、後に前記通信利用終了時刻を受信して更新した引退IDレコードとに分類してなる、ピアツーピア通信のための名前管理方法の構成採用にある。
【0031】
本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前記IDレコードが、前記センタにおいて、LRU(以下、Least Recently Used の略)の順に並べ替え、当該センタが保持できる容量を越える際に、一番最近の参照から経過時間が長い当該IDレコードから順次消去してなる、ピアツーピア通信のための名前管理方法の構成採用にある。
【0032】
本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方法の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前記端末製造番号が、ネットワークインターフェイスのMACアドレスである、ピアツーピア通信のための名前管理方法の構成採用にある。
【0033】
一方、本発明システム装置の第1の特徴は、複数のユーザ端末と記憶装置を有するセンタとが、データ通信ネットワークを介して接続され、端末識別子を用いて前記ユーザ端末が特定の他ユーザ端末と相互に情報を送受し合うピアツーピア通信を行なうための名前管理システム装置であって、前記センタが、前記ユーザ端末から任意に送信された動的な前記端末識別子に加えて時刻情報及び端末製造番号を受信して当該ユーザ端末毎にIDレコードとして保持する記憶装置を備え、一方、前記ユーザ端末が、情報を送受した実績のある他ユーザ端末の端末識別子及び当該他ユーザ端末と通信を行なった最新の時刻のみを前記他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持する記憶装置を具備し、さらに、前記センタは、前記ユーザ端末から選択的に無効な端末識別子を含む前記アクセスレコードが送出された時に、当該他ユーザ端末の有効な端末識別子を前記記憶装置から検出する検出手段を備えて、当該他ユーザ端末のネットワーク上の位置を特定可能に構成してなる、ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構成採用にある。
【0034】
本発明システム装置の第2の特徴は、上記本発明システム装置の第1の特徴における前記検出手段が、前記ユーザ端末から受信した前記アクセスレコードを検索キーとして適合する前記IDレコードを検出する第1の検出手段と、当該検出した当該IDレコードが持つ前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードを検出する第2の検出手段と、からなり、前記センタは、前記アクセスレコードが持つ前記無効な端末識別子と、当該最新のIDレコードが持つ有効な端末識別子とを、前記ユーザ端末へ返信可能に構成してなる、ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構成採用にある。
【0035】
本発明システム装置の第3の特徴は、上記本発明システム装置の第2の特徴における前記第2の検索手段が、前記ユーザ端末の、前記現行ユーザ端末の前記端末製造番号と共に送信した、同一ユーザが用いた旧ユーザ端末の前記端末製造番号をも保持する前記最新のIDレコードを検索するのに、前記現行ユーザ端末の端末製造番号と共に前記旧ユーザ端末の端末製造番号をも検索対象とする機能を有してなる、ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構成採用にある。
【0036】
本発明システム装置の第4の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2又は第3の特徴における前記ユーザ端末が、通信利用開始時に前記端末識別子を当該ユーザ端末内でローカルに決定して記録する記憶装置を有してなる、ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構成採用にある。
【0037】
本発明システム装置の第5の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記センタの前記記憶装置が、前記IDレコードの前記時刻情報として、前記ユーザ端末の通信利用開始時刻及び通信利用終了時刻を保持して、前記IDレコードを、前記ユーザ端末から送信された最新IDレコードである現役IDレコードと、後に前記通信利用終了時刻を受信して更新した引退IDレコードとに分類する機能を有してなる、ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構成採用にある。
【0038】
本発明システム装置の第6の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前記センタの前記記憶装置が、前記IDレコードを、LRUの順に並べ替え、前記記憶装置が保持できる容量を越える際に、一番最近の参照から経過時間が長い当該IDレコードから順次消去可能に構成してなる、ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構成採用にある。
【0039】
本発明システム装置の第7の特徴は、上記本発明システム装置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前記端末製造番号が、ネットワークインターフェイスのMACアドレスである、ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構成採用にある。
【0040】
また、本発明処理プログラムの第1の特徴は、複数のユーザ端末と、記憶装置を有するセンタとが接続されたデータ通信ネットワーク上において、端末識別子を用いて前記ユーザ端末が特定の他ユーザ端末と接続して相互に情報を送受し合うピアツーピア通信を行なうための名前管理処理プログラムであって、当該プログラムを、前記ユーザ端末と前記センタにそれぞれ搭載装備するコンピュータが相互に一貫連携可能に分担読み込んで置き、まず、前記ユーザ端末と前記センタ間の関係では、前記ユーザ端末の接続に際して、当該ユーザ端末の前記端末識別子を決定する手順と、当該ユーザ端末から当該センタへ前記端末識別子、時刻情報及び端末製造番号を任意に送信する手順と、当該センタで当該ユーザ端末から当該端末製造番号、当該時刻情報、当該端末製造番号を受信して当該ユーザ端末毎にIDレコードとして保持する手順とを順次実行し、次いで、前記ユーザ端末同志の関係では、情報を送受した実績のある他ユーザ端末の前記端末識別子及び当該他ユーザ端末と通信を行なった最新の時刻のみを前記他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持する手順を実行し、さらに、前記ユーザ端末同志と前記センタ間の関係では、前記ユーザ端末による所望の前記他ユーザ端末との接続に際して、当該アクセスレコード中に保持する端末識別子が無効である場合、前記ユーザ端末から前記センタに当該他ユーザ端末に対応する前記アクセスレコードを選択的に送信する手順と、当該センタにおいて、受信した当該アクセスレコードに適合する有効な端末識別子を前記IDレコードから検出する手順と、当該センタから当該ユーザ端末に当該有効な端末識別子を返信する手順と、当該センタから当該ユーザ端末が最新の端末識別子を受信する手順を、一連実行してなる、ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムの構成採用にある。
【0041】
本発明処理プログラムの第2の特徴は、上記本発明処理プログラムの第1の特徴における前記アクセスレコードに適合する有効な端末識別子を前記IDレコードから検出する手順が、前記アクセスレコードを検索キーとして適合する前記IDレコードを検出する手順と、検出した当該IDレコードが持つ前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードを検出する手順とからなる、ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムの構成採用にある。
【0042】
本発明処理プログラムの第3の特徴は、上記本発明処理プログラムの第1又は第2の特徴における前記アクセスレコードに適合する有効な端末識別子を前記IDレコードから検出する手順が、前記ユーザ端末から受信した前記端末製造番号に、当該現行ユーザ端末の端末製造番号と共に同一ユーザが用いた旧ユーザ端末の端末製造番号を含ませ、前記現行ユーザ端末の端末製造番号と共に前記旧ユーザ端末の端末製造番号を参照して検出する手順である、ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムの構成採用にある。
【0043】
本発明処理プログラムの第4の特徴は、上記本発明処理プログラムの第1、第2又は第3の特徴における前記センタの前記IDレコードとして保持する手順は、前記ユーザ端末から受信した前記時刻情報として、前記ユーザ端末の通信利用開始時における当該通信利用開始時刻及び通信利用終了時における当該通信利用終了時刻を含ませ、前記IDレコードを、前記ユーザ端末から送信された最新IDレコードである現役IDレコードと、後に前記通信利用終了時刻を受信して更新する引退IDレコードとに分類する手順である、ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムの構成採用にある。
【0044】
本発明処理プログラムの第5の特徴は、上記本発明処理プログラムの第1、第2、第3又は第4の特徴における前記IDレコードが、前記センタにおいて参照される度に、LRUの順に並べ替え、当該センタが保持できる容量を越える際に、一番最近の参照から経過時間が長い当該IDレコードから順次消去される手順を実行されてなる、ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムの構成採用にある。
【0045】
さらに、本発明記憶媒体の第1の特徴は、本発明処理プログラムの第1、第2第3、第4又は第5の特徴における前記ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムを記録した記憶媒体であって、当該プログラムを前記センタと前記ユーザ端末にそれぞれ搭載装備するコンピュータが分担読み込んで一貫連携して、統一した当該プログラム手順を実行する手続を実録してなる、ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムを記録した記憶媒体の構成採用にある。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、その装置例、方法例、処理プログラム例及び記憶媒体例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0047】
(装置例)
図1は、本発明の装置例に係るピアツーピアのための名前管理システム装置の構築図である。
【0048】
同図に示すように、本装置例に係るピアツーピアのための名前管理システム装置αにあっては、既に従来の技術にて説明したユーザ端末2、3がネイバーとして接続するピアツーピア通信システムの一例として、ピアツーピア通信システムにおける端末識別子と端末製造番号の対応を端末毎に管理するセンタ1があり、ピアツーピア通信システムに参加するユーザ端末2、3相互及びセンタ1はIP(Internet Protocol )網4を介して接続されているものとする。なお、ユーザ端末2、3の二つに限定されることなく任意の数参加接続可能なことは言うまでもない。
【0049】
ここで、本装置例においては、センタ1は有するサーバマシンにCPU(中央処理装置)5及び記憶装置6を、ユーザ端末2及び3はそれぞれCPU7aと記憶装置8a、CPU7bと記憶装置8bを有するものである。またセンタ1及びユーザ端末2,3はいずれもIP(Internet Protocol)網に代表されるデータ通信ネットワークに接続され、データ信号の送受信が可能な状態にある。ユーザ端末2及び3の端末製造番号の例としては、ネットワークインターフェースのMAC(Media Access Control)アドレスが挙げられる。
【0050】
ユーザ端末2、3には、図1に示すよう、それぞれ以下の6つのプログラムが搭載されている。
第1のプログラム101は、端末識別子を決定し、決定した端末識別子とピアツーピア通信システムの利用開始時刻をローカルの記憶装置8a、8bのそれぞれに記録する。
【0051】
第2のプログラム102は端末製造番号と端末識別子とシステムの利用開始時刻をユーザ端末2,3から任意に選択可能にしてセンタ1に送信する。
第3のプログラム103はシステムの利用終了時刻をセンタ1に送信する。
第4のプログラム104は通信実績のあるピアの端末識別子と通信実行時刻をセットにしたアクセスレコード10a,10bを記憶装置8a,8bのそれぞれに保持する。
【0052】
第5のプログラム105は無効な端末識別子に対応するアクセスレコード10a,10bをセンタ1にユーザ端末2,3から選択可能にして送信する。
第6のプログラム106はセンタ1から最新の端末識別子を受信する。
【0053】
センタ1には、同図に示すよう、以下の8つのプログラムが搭載されている。第7のプログラム107はユーザ端末2,3から端末製造番号と端末識別子と利用開始時刻を受信する。
第8のプログラム108はユーザ端末2,3から利用終了時刻を受信する。
【0054】
第9のプログラム109は製造端末番号と端末識別子と利用開始時刻と利用終了時刻を組み合わせたIDレコード9を記憶装置6に保持する。
ここでセンタ1はIDレコード9を、第8のプログラム108において利用終了時刻が受信されていない現役IDレコードと、既に受信した無効な端末識別子を持つ引退IDレコードとの二種に分類する機能を備えても構わない。
【0055】
第10のプログラム110はユーザ端末2,3からアクセスレコード10a,10bを受信する。
第11のプログラム111はアクセスレコード10a,10bに適合するIDレコード9を検出する。
第12のプログラム112は端末製造番号に適合する現役IDレコードを検出する。
【0056】
第13のプログラム113は無効な端末識別子と最新の端末識別子をユーザ端末へ送信する。
第14のプログラム114はセンタ1において参照されたIDレコード9をLRU(Least Recently Used )の順に(参照されたレコードを先頭に)並べ替え、センタ1の記憶装置6内のIDレコード9のリストが既に容量の限界まで登録されている場合、新たな現役IDレコードの登録に先立ち、LRUの順に並べた最後尾のIDレコード9を消去する。
【0057】
以上の例えばユーザ端末2とセンタ1にそれぞれ搭載装備するプログラム101〜106、107〜114が、ピアツーピア通信システム上で分担して読み込まれて一貫連携することで、ユーザ端末2はピアであるユーザ端末3の有効な最新の端末識別子を入手して、ユーザ端末3を通信相手として指定することで、ピアツーピア通信システムにおいて、本名前管理システム装置αを運用することが可能となる。
【0058】
(方法例)
次に、以上のように構成されたピアツーピア通信のための名前管理システム装置αに適用される方法例について説明する。また、ここでは専らユーザ端末としてユーザ端末2の挙動について説明するが、ピアであるユーザ端末3も同様の処理動作を実施する。
図2は、図1に示したピアツーピア通信のための名前管理システム装置αの動作を説明するためのIDレコード登録の動作フロー図である。
【0059】
同図に示すように、本方法例によりピアツーピア通信のための名前管理を行うために、まずユーザ端末2のピアツーピア通信システムへの接続に当り、ユーザ端末2の記憶装置8a内の第1のプログラム101は、ユーザ端末がピアツーピア通信システムの接続を開始する際に自動的に起動され、起動時刻とユーザ端末2のIPアドレスを入力パラメータとして用いて端末識別子を計算し、結果と起動時刻をユーザ端末2内の記憶装置8aにそれぞれ記録して終了する(ST1)。第1のプログラム101の起動時刻が、当該ユーザ端末2のピアツーピア通信システムの利用開始時刻を表す。
【0060】
第2のプログラム102は、第1のプログラム101が終了した後、ユーザの指示に従って起動され、記憶装置8aに記録されている端末識別子と利用開始時刻を取得し、これら2つのデータと端末製造番号をセンタ1にユーザの指示により選択的に送信し、第3のプログラム103を起動して終了する(ST2)。ユーザ端末2及び3の端末製造番号の例としては、ネットワークインターフェースのMAC(Media Access Control)アドレスが挙げられる。
第3のプログラム103は、ユーザ端末2がピアツーピア通信システムへの接続を終了するのを待ち受け、その時の時刻をセンタ1に送信して終了する(ST4)。
【0061】
このユーザ端末2の動作に対して、センタ1内の第7のプログラム107は、常に起動されており、ユーザ端末2から端末識別子と利用開始時刻と端末製造番号を受信するのを待ち、第9のプログラム109を起動してユーザ端末2から受信した3種のデータを渡し、再び全ユーザ端末からのデータ受信を待つ(ST3)。
【0062】
第8のプログラム108も常に起動されており、ユーザ端末2から利用終了時刻を受信するのを待ち、第9のプログラム109を起動してユーザ端末2から受信した利用終了時刻と送信元のユーザ端末2の端末識別子を渡し、再び全ユーザ端末からのデータ受信を待つ(ST5)。
【0063】
第9のプログラム109は、第7のプログラム107又は第8のプログラム108から起動され、端末識別子/利用開始時刻/端末製造番号/利用終了時刻の4種のデータを属性として持つIDレコード9のユーザ端末2,3毎のリストを記憶装置6に記録する(ST6)。
【0064】
ここで第9のプログラム109は、IDレコード9を未だ第8のプログラム108から利用終了時刻が受信されていない現役IDレコードと、既に利用終了時刻を受信して接続断により無効となった端末識別子の情報を含む引退IDレコードとの二種に分類する機能を備えても構わない。
【0065】
第9のプログラム109が第7のプログラム107から起動された場合は、渡された3種のデータのみをセットにした現役IDレコードを記憶装置6のIDレコード9に記録して終了する。ここで現役IDレコードの記録に先立ち、第7のプログラム107から渡された端末製造番号と一致する他の現役IDレコードがIDレコード9のリストにないことを確認する。
【0066】
一致する現役IDレコードが当該リストから検出された場合は、当該ユーザ端末2が前回の利用終了時に利用終了時刻の送信に失敗したと判断し、リストにある現役IDレコードの利用終了時刻に現在時刻を入力し引退IDレコードに変更した上で、第7のプログラム107から渡された3種のデータをセットにした現役IDレコードをIDレコード9に記録して終了する。複数の現役IDレコードが同一の端末製造番号を持つことは無い。
【0067】
第9のプログラム109が第8のプログラム108から起動された場合は、第8のプログラム108から渡された端末識別子に適合する現役IDレコードを、記憶装置6にあるIDレコード9のリストから検索し、適合する現役IDレコードが検出された場合は利用終了時刻をIDレコード9に記録して引退IDレコードに変更して終了する。
【0068】
また図3は、図1に示したピアツーピア通信のための名前管理システム装置αの動作を説明する、端末識別子が変更されたユーザ端末3のIDレコード参照の動作フロー図である。
【0069】
同図に示すよう、ユーザ端末2の記憶装置8a内の第4のプログラム104は、ピアツーピア通信システムによってユーザ端末3との通信に成功した際にユーザの指示によって起動され、通信実績のあるユーザ端末3の端末識別子と現在時刻のセットをアクセスレコード10aとして記憶装置8aに記録し、終了する(STI)。このときの現在時刻を通信実行時刻とする。アクセスレコード10aは、記憶装置8aにユーザ端末3毎のリストで保持される。
【0070】
ここで、再度ユーザ端末2からユーザ端末3と接続するに当り、アクセスレコード10a中に保持する端末識別子が無効であった場合に、第5のプログラム105は、記憶装置8aに記録されているアクセスレコード10aの端末識別子が無効になっていることが判明した際にユーザの指示によって選択的に起動され、無効な端末識別子を持つアクセスレコード10aをセンタ1に送信し、第6のプログラム106を起動して終了する(STII)。
【0071】
端末識別子が無効になっていることは、ピアツーピア通信システムの通信において、当該端末識別子による通信相手の特定が失敗することで確認される。
【0072】
一方、センタ1内の第10のプログラム110は、常に起動されており、ユーザ端末2からアクセスレコード10aを受信するのを待ち、受信後、第11のプログラム111を起動して、ユーザ端末2から受信したアクセスレコード10aを第11のプログラム111に渡し、更に第13のプログラム113を起動して、アクセスレコード10a送信元の端末識別子を第13のプログラム113に渡し、再び全ユーザ端末からのデータ受信を待つ(STIII)。
【0073】
第11のプログラム111は、渡されたアクセスレコード10aの端末識別子と通信実行時刻の双方に一致するIDレコード9をリストから検索し、適合するIDレコード9が検出され、これが引退IDレコードである場合は、第12のプログラム112を起動して、検出された引退IDレコードを第12のプログラム112に渡して終了する。
【0074】
検出されたIDレコード9が現役IDレコードである場合、または適合するIDレコード9が検出されない場合は、センタ1に有効なIDレコード9が保持されていないので、第13のプログラム113を起動して、第10のプログラム110から渡されたアクセスレコード10aの端末識別子のみを第13のプログラム113に渡す(STIV)。
【0075】
第11のプログラム111で現役IDレコードが検出されるのは、当該IDレコード9に対応するユーザ端末2が、前回のシステム利用終了時に利用終了時刻の送信に失敗し、かつ新たなIDレコード9の登録を行なっていない(第5のプログラム105を起動していない)場合である。
【0076】
第12のプログラム112は、第11のプログラム111から渡された引退IDレコードの端末製造番号に一致する現役IDレコードを記憶装置6のIDレコード9のリストから検索し、適合する現役IDレコードが検出された場合は、第13のプログラム113を起動して、第11のプログラム111から渡された引退IDレコードの端末識別子と検出した現役IDレコードの端末識別子とをセットにして第13のプログラム113に渡す。
【0077】
適合する現役IDレコードが検出されない場合も第13のプログラム113を起動するが、第11のプログラム111から渡された引退IDレコードの端末識別子のみを第13のプログラム113に渡す(STV)。
【0078】
第13のプログラム113は、第12のプログラム112から引退IDレコードの端末識別子と現役IDレコードの端末識別子の両方が渡された場合は、これらをセットにして第10のプログラム110から端末識別子が渡されたアクセスレコード10a送信元のユーザ端末2へ返信する(STVI)。
【0079】
第11のプログラム111あるいは第12のプログラム112から端末識別子が1つだけ渡された場合は、その引退IDレコードの端末識別子とNULL値をセットにしてアクセスレコード10a送信元の端末へ返信する。
【0080】
これにより、ユーザ端末2の記憶装置8a内の第6のプログラム106は、センタ1から無効な端末識別子と最新の端末識別子とのセットを受信するのを待ち、最新の端末識別子がNULL値でないことを確認して、対応するアクセスレコード10aの端末識別子を更新して終了する。最新の端末識別子としてNULL値を受信した場合は、センタ1に有効なIDレコード9が無いと判断し、アクセスレコード10aを変更せずにそのまま終了する(STVII)。
【0081】
また、センタ1からのデータ受信に、予め定められた期間以上に時間がかかる場合は、センタ1あるいはセンタ1へ繋がるデータ通信ネットワーク上の経路に障害が発生したと判断し、アクセスレコード10aを更新せずにそのまま終了する。
【0082】
さらに、センタ1では、第14のプログラム114が常に起動されており、IDレコード9が参照される度に、記憶装置6内のIDレコード9のリストを現役/引退の区別無くLRU(Least Recently Used )の順に(参照されたレコードを先頭に)並べ替え、センタ1の記憶装置6内のIDレコード9のリストが既に容量の限界まで登録されている場合、新たな現役IDレコードの登録に先立ち、LRUの順に並べた最後尾のIDレコード9を消去する(STVIII)。
【0083】
最後尾は、最後に参照されてからの経過時間が最も長いIDレコード9である。ただし、第8のプログラム108が、第7のプログラム107から渡された端末製造番号と一致する他の現役IDレコードがリストに無いことを確認し状況に応じて引退IDレコードへ変更する操作では並べ替えを行わない。
【0084】
これにより、センタ1のIDレコードは、LRUアルゴリズムにより、最後に参照されてから経過した時間が長いIDレコードから順次消去されていく。つまりセンタ1は、新しく登録されたIDレコード9、あるいは頻繁に参照されるIDレコード9を保持することになる。新しいIDレコード9の多くは現役IDレコードであり、頻繁に参照されるIDレコード9は人気のユーザ端末2,3のIDレコード9であると言える。
【0085】
(処理プログラム例)
続いて、以上のように構成されたピアツーピア通信のための前記名前管理システム装置αに適用される処理プログラム例について説明する。本処理プログラムは、前記本方法例の実施において説明した図2及び図3を実行するものである。また、専らユーザ端末2の処理手順について説明するも、他のユーザ端末3についても同様の手順を備える。
【0086】
本処理プログラムは、センタ1とユーザ端末2とにそれぞれ搭載装備するCPU5及び7に分担読み込まれて一貫連携して、先ず、前記ユーザ端末のピアツーピア通信システムへの接続に際して、ユーザ端末2の端末識別子を決定する手順(ST1)と、ユーザ端末2の端末製造番号と端末識別子と通信の利用開始時刻をセンタ1に送信する手順(ST2)と、センタ2でユーザ端末2から端末製造番号と端末識別子と利用開始時刻を受信する手順(ST3)と、ユーザ端末2の通信の利用終了時刻をセンタ1に送信する手順(ST4)と、ユーザ端末2からセンタ1が利用終了時刻を受信する手順(ST5)と、センタ1で端末製造番号と端末識別子と利用開始時刻と利用終了時刻を組み合わせたIDレコード9をユーザ端末2から送信された最新IDレコードである現役IDレコードと、後に通信利用終了時刻を受信して更新した引退IDレコードとに分類して保持する手順(ST6)とを順次統一実行する。
【0087】
また、ユーザ端末2が、情報を送受した実績のあるピア(例えばユーザ端末3)の端末識別子と通信実行時刻とを他ユーザ端末3毎にアクセスレコード10aとして保持する手順(STI)を有する。
【0088】
ユーザ端末2による所望の他ユーザ端末3との接続に当り、ユーザ端末3の再接続等のためにアクセスレコード10a中に保持する端末識別子が既に無効であった場合に、ユーザ端末2からユーザ端末3の無効な端末識別子を含むアクセスレコード10aをセンタ2に送信する手順(STII)と、ユーザ端末2からセンタ1がアクセスレコード10aを受信する手順(STIII)と、センタ1がアクセスレコード10aに適合するIDレコード9を検出する手順(STIV)と、センタ1がIDレコード9の持つ端末番号に適合する最新のIDレコード9を検出する手順(STV)と、センタ1が無効な端末識別子とIDレコード9が持つ有効な端末識別子をユーザ端末2へ送信する手順(STVI)と、センタ1からユーザ端末2がユーザ端末3の最新の端末識別子を受信する手順(STVII)と、センタ1にてLRUアルゴリズムで参照されたIDレコード9をリストの先頭に置換する手順(STVIII)と、の一連の動作手順を統一実行する。
【0089】
(記憶媒体例)
また、本発明記憶媒体は、上記ピアツーピア通信のための有機的に結合された名前管理該プログラムを、センタ1とユーザ端末2、3にそれぞれ搭載装備するCPU5、7a及び7bがそれぞれ備えた記憶装置6、8a又は8bに分担読み込んで一貫連携して、前記本処理プログラム例の実行手順により、前記方法例の一連処理動作を実施する実践手順をコンピュータ読み取り可能に実録した記憶媒体である。
【0090】
【実施例】
(実施例1)
図4は、本実施形態例の実施例による端末識別子が変更された端末の具体的なIDレコード参照動作フローを示す。
【0091】
同図を用いて動作フローの例として、ユーザ端末2の端末識別子をid−p、ユーザ端末2の端末製造番号をnum−p 、他のユーザ端末3の端末識別子をid−q、ユーザ端末2の端末製造番号を、num−q と置き、ユーザ端末2の第4のプログラム104が、ユーザ端末3の端末識別子id−pをアクセスレコード10aに記録した後で、ユーザ端末3がフリーズした上でユーザ端末3の第1のプログラム101が起動された状況を考える。
【0092】
現在時刻をtime−prime 、ユーザ端末2の第4のプログラム104がユーザ端末3に対応するアクセスレコード10aを記録した時刻をtime−access 、ユーザ端末2の利用開始時刻をtime−2、ユーザ端末3の最新の利用開始時刻をtime−3´ユーザ端末3の前回の利用開始時刻をtime−3と置き、これらを時系列に並べると、time−3,time−2,time−access ,time−3´,time−primeだとする。ユーザ端末2がユーザ端末3の最新の端末識別子id−p´を得るための動作フローは次の通りである。
【0093】
【外1】
Figure 2004178448
【0094】
先ず、ユーザ端末2の第5のプログラム105が、アクセスレコード10aにあるid−qとtime−accessのセットをセンタ1に送信し、第6のプログラム106を起動して終了する(STII)。それを受けて、センタ1の第10のプログラム110が、id−qとtime−access を受信し、第11のプログラム111を起動してid−qとtime−access を渡し、更に第13のプログラム113を起動してid−pを渡して終了する(STIII)。
【0095】
次に、センタ1の第11のプログラム111が、記憶装置6内のIDレコード9のリストからid−qとtime−access に適合するAを検出し、第12のプログラム112を起動してid−qとnum−q を渡して終了する(STIV)。
【0096】
ここで、センタ1の第12のプログラム112が、記憶装置6内のIDレコード9のリストからnum−q に適合する現役IDレコードであるCを検出し、第13のプログラム113へid−qとid−q´を渡して終了する(STV)。続いて、センタ1の第13のプログラム113が、id−qとid−q´を、id−pに対応するユーザ端末2へ返信する(STVI)。ユーザ端末2の第6のプログラム106が、id−qとid−q´を受信し、アクセスレコード10aを更新する(STVII)。
【0097】
【外2】
Figure 2004178448
【0098】
(実施例2)
図5は本発明のピアツーピアのための名前管理システム装置において端末製造番号の変更を記録する手段を有した構築図である。同図を用いて端末製造番号の変更を記録する手段を有したピアツーピア通信のための名前管理システム例を示す。
【0099】
本実施例2のユーザ端末2、3は、本発明装置の第1、第3、第4、第5及び第6のプログラムと、第2のプログラム102に類似の第2のプログラム102´を持つ。ここで、専らユーザ端末としてユーザ端末2の処理動作について説明するものの、その他のユーザ端末3についても同様の機能を備える。
【0100】
また、図6は、図5に示した端末製造番号の変更を記録する手段を有したピアツーピア通信のための名前管理システム装置αの動作を説明するためのIDレコード登録の動作フロー図である。
【0101】
同図に示すように、第2のプログラム102´は、第1のプログラム101が終了した後、ユーザの指示に従って起動され、記憶装置10aに記録されている端末識別子と利用開始時刻、自身の端末製造番号および旧端末の端末製造番号を取得し、これら4つのデータをセットにしてセンタ1に送信し、第3のプログラム103を起動して終了する。ユーザから旧端末の端末製造番号が与えられていない場合は、旧端末の端末製造番号をNULL値としてセンタ1にデータ送信する(ST2´)。
【0102】
本実施例2のセンタ1は、図5に示した本発明装置の第8、第10、第11、第13及び第14のプログラムと、第7のプログラム107に類似の第7のプログラム107´と、第9のプログラム109に類似の第9のプログラム109´と、第12のプログラム112に類似の第12のプログラム112´を持つ。また、IDレコード9´は端末識別子/利用開始時刻/新端末の端末製造番号/利用終了時刻/旧端末の端末製造番号の5種のデータを属性として持つ。
【0103】
第7のプログラム107´は、常に起動されており、ユーザ端末2から端末識別子と利用開始時刻と、新端末の端末製造番号と旧端末の端末製造番号を受信するのを待ち、第9のプログラム109´を起動してユーザ端末2から受信した4種のデータを渡し、再び全ユーザ端末からのデータ受信を待つ(ST3´)。
【0104】
第9のプログラム109´は、第7のプログラム107´から渡された4種のデータをセットにした現役IDレコードを記憶装置6内のIDレコード9´のリストに記録して終了する(ST6´)。ここで現役IDレコードの記録に先立ち、第7のプログラム107´から渡された端末製造番号と一致する他の現役IDレコード9´がリストにないことを確認する。
【0105】
一致する現役IDレコードがリストから検出された場合は、当該ユーザ端末3が前回のシステム利用終了時に利用終了時刻の送信に失敗したと判断し、リストにある現役IDレコードの利用終了時刻に現在時刻を入力し引退IDレコードに変更する。
【0106】
続いて、図7は図5に示した端末製造番号の変更を記録する手段を有したピアツーピア通信のための名前管理システム装置αの動作を説明するための端末識別子が変更されたユーザ端末のIDレコード参照動作フローを示す。
【0107】
同図を用いて本実施例2の動作フローの例として、ユーザ端末2の端末識別子をid−p、ユーザ端末2の端末製造番号をnum−p 、ユーザ端末3の端末識別子をid−q、ユーザ端末2の端末製造番号をnum−qと置き、ユーザ端末2の第4のプログラム104がユーザ端末3の端末識別子id−pをアクセスレコード10aに記録した後で、ユーザ端末3がクラッシュし、ユーザ端末3を端末製造番号num−q´ を持つ新しいものに変更した上でユーザ端末3の第1のプログラム101が起動された状況を考える。
【0108】
現在時刻をtime−prime 、ユーザ端末2の第4のプログラム104がユーザ端末3に対応するアクセスレコード10aを記録した時刻をtime−access 、ユーザ端末2の利用開始時刻をtime−2、ユーザ端末3の最新の利用開始時刻をtime−3´ユーザ端末3の前回の利用開始時刻をtime−3と置き、これらを時系列に並べると、time−3,time−2,time−access ,time−3´,time−primeだとする。ユーザ端末2がユーザ端末3の最新の端末識別子id−p´を得るための動作フローは次の通りである。
【0109】
【外3】
Figure 2004178448
【0110】
先ず、ユーザ端末2の第5のプログラム105が、アクセスレコード10aにあるid−qとtime−accessのセットをセンタ1に送信し、第6のプログラム106を起動して終了する(STII)。それを受けて、センタ1の第10のプログラム110が、id−qとtime−access を受信し、第11のプログラム111を起動してid−qとtime−access を渡し、更に第13のプログラム113を起動してid−pを渡して終了する(STIII)。
【0111】
次に、センタ1の第11のプログラム111が、記憶装置6内のIDレコード9´のリストからid−qとtime−access に適合するAを検出し、第12のプログラム112´を起動してid−qとnum−q を渡して終了する(STIV)。ここで、同図に示した第12のプログラム112´は、第11のプログラム111から渡された引退IDレコードの新ユーザ端末の端末製造番号に一致する現役IDレコードを、現役IDレコードの新ユーザ端末の端末製造番号と旧端末の端末製造番号の双方を対象に、記憶装置6内のIDレコード9´のリストから検索する。
【0112】
適合する現役IDレコードが検出された場合は、第13のプログラム113を起動して、第11のプログラム111から渡された引退IDレコードの端末識別子と検出した現役IDレコードの端末識別子をセットにして渡す。適合する現役IDレコードが検出されない場合も第13のプログラム113を起動するが、第11のプログラム111から渡された引退IDレコードの端末識別子のみ渡す(STV´)。
【0113】
そこで同図に示すセンタ1の第12のプログラム112´が、記憶装置6内のIDレコード9´のリストから、引退IDレコードAの新端末の端末製造番号(3番目の属性)num−q に一致する旧端末の端末製造番号(5番目の属性)を持つ現役IDレコードであるCを検出し、第13のプログラム113へid−qとid−q´を渡して終了する(STV´)。
【0114】
続いて、センタ1の第13のプログラム113が、id−qとid−q´を、id−pに対応するユーザ端末2へ返信する(STVI)。最後に、ユーザ端末2の第6のプログラム106が、id−qとid−q´を受信し、アクセスレコード10aを更新する(STVII)。
【0115】
【外4】
Figure 2004178448
【0116】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、断続的にピアツーピア通信システムへ接続する端末群から任意の端末を通信相手に特定することを容易にする。また、ユーザがアクセスするネットワークを変更しても端末を追跡できるため、無線アクセスのホットスポットを渡り歩く移動端末の特定も容易である。
【0117】
このような通信環境の実現は、ピアツーピア通信システムで現在主流となっているファイル共有などの不特定多数のユーザを対象とする通信形態ではなく、コラボレーションなどの通信システム内の一部のユーザに対象を限定した通信形態の利用促進に役立ち、ひいてはピアツーピア通信全体の発展に繋がる。
【0118】
本発明によって、ユーザが使用する端末を変更しない限り、既に記憶/記録してある端末識別子と当該端末識別子が有効であった時刻という2つの情報に基づいて通信相手を明示的に指定できる環境を実現する。無効な端末識別子と最新の端末識別子の対応がとれる期間は、センタの容量とIDレコードの参照頻度(端末の人気度)に依存するが、コラボレーションにおいて顕著な働きを示す人気のユーザ端末については、過去のある時点での端末識別子を固定ハンドルネームのように使い続けることもできる。
【0119】
また、各ユーザが個々の端末の資源を提供するかたちで構築されるピアツーピア通信システムにおいて、サーバ事業者あるいはネットワーク事業者が貢献する領域を創造する。本発明により実現される名前管理によって他事業者と差別化を図ることも考えられる。
【0120】
さらに、本発明では、ユーザが利用する端末を変更した場合にも対応しており、各端末がローカルに決定する端末識別子にFQDN(Fully Qualified DomainName )と同様の機能を与えている。CDN(Contents Distribution Network )で用いられるトラヒック制御など、IP網で広く用いられているDNS(Domain Name System)に依存した制御をDNS非依存のピアツーピア通信システム上で実現するといった応用も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構築図である。
【図2】ピアツーピア通信のための名前管理方法の実施の手順を説明するためのIDレコード登録の動作フロー図である。
【図3】ピアツーピア通信のための名前管理方法の実施の手順を説明するための端末識別子が変更された端末のIDレコード参照の動作フロー図である。
【図4】ピアツーピア通信のための名前管理方法の具体的な実施の手順を説明する為の端末識別子が変更された端末のIDレコード参照の動作フロー図である。
【図5】端末製造番号の変更を記録する手段を有したピアツーピア通信のための名前管理システム装置の構築図である。
【図6】端末製造番号の変更を記録する手段を有したピアツーピア通信のための名前管理方法の実施の手順を説明するためのIDレコード登録の動作フロー図である。
【図7】端末製造番号の変更を記録する手段を有したピアツーピア通信のための名前管理システム装置を用いた端末識別子が変更されたユーザ端末のIDレコード参照動作フロー図である。
【符号の説明】
α…ピアツーピア通信のための名前管理システム装置
1…センタ
2,3…ユーザ端末
4…IP網
5,7a,7b…CPU
6,8a,8b…記憶装置
9,9´…IDレコード
10a,10b…アクセスレコード
101…第1のプログラム
102,102´…第2のプログラム
103…第3のプログラム
104…第4のプログラム
105…第5のプログラム
106…第6のプログラム
107,107´…第7のプログラム
108…第8のプログラム
109,109´…第9のプログラム
110…第10のプログラム
111…第11のプログラム
112,112´…第12のプログラム
113…第13のプログラム
114…第14のプログラム

Claims (20)

  1. 複数のユーザ端末と、記憶装置を有するセンタとが接続されたデータ通信ネットワーク上において、端末識別子を用いて前記ユーザ端末が特定の他ユーザ端末と接続して相互に情報を送受し合うピアツーピア通信を行なうための名前管理方法であって、
    前記センタは、
    予め、前記記憶装置にて前記ユーザ端末から任意に送信された動的な前記端末識別子に加えて時刻情報及び端末製造番号を受信して当該ユーザ端末毎にIDレコードとして保持して置き、
    まず、前記ユーザ端末は、
    情報を送受した実績のある他ユーザ端末の前記端末識別子及び当該他ユーザ端末と通信を行なった最新の時刻のみを前記他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持し、
    次いで、当該ユーザ端末による所望の前記他ユーザ端末との接続に当り、当該アクセスレコード中に保持する端末識別子が無効である場合に限り、
    前記ユーザ端末は、
    当該センタに当該他ユーザ端末に対応する前記アクセスレコードを選択的に送信し、
    引続き、当該センタは、
    受信した当該アクセスレコードに適合する有効な前記端末識別子を前記IDレコードから検出して後、
    当該ユーザ端末に返信し、
    さらに、当該ユーザ端末が、
    当該他ユーザ端末のネットワーク上の位置を特定可能とする、
    ことを特徴とするピアツーピア通信のための名前管理方法。
  2. 前記有効な端末識別子のIDレコードからの検出は、
    前記ユーザ端末から受信した前記アクセスレコードを検索キーとして適合する前記IDレコードを検出した上で、
    当該検出した当該IDレコードが持つ前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードを検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のピアツーピア通信のための名前管理方法。
  3. 前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードの検出は、
    予め、前記IDレコードが含む前記端末製造番号の情報中に、前記ユーザ端末から当該現行ユーザ端末の前記端末製造番号と共に送信された同一ユーザが用いた旧ユーザ端末の前記端末製造番号を保持してから、
    当該現行ユーザ端末の当該端末製造番号と共に当該旧ユーザ端末の当該端末製造番号を検索する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のピアツーピア通信のための名前管理方法。
  4. 前記ユーザ端末は、
    通信利用開始時に前記端末識別子を当該ユーザ端末内でローカルに決定して、前記ユーザ端末の有する記憶装置に記録する、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のピアツーピア通信のための名前管理方法。
  5. 前記センタは、
    前記ユーザ端末から前記時刻情報として、前記ユーザ端末の通信利用開始時における当該通信利用開始時刻及び通信利用終了時における当該通信利用終了時刻を受信し、
    前記IDレコードを、前記ユーザ端末から送信された最新IDレコードである現役IDレコードと、後に前記通信利用終了時刻を受信して更新した引退IDレコードとに分類する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のピアツーピア通信のための名前管理方法。
  6. 前記IDレコードは、
    前記センタにおいて、LRU(以下、Least Recently Used の略)の順に並べ替え、当該センタが保持できる容量を越える際に、一番最近の参照から経過時間が長い当該IDレコードから順次消去する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のピアツーピア通信のための名前管理方法。
  7. 前記端末製造番号は、
    ネットワークインターフェイスのMACアドレスである、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載のピアツーピア通信のための名前管理方法。
  8. 複数のユーザ端末と記憶装置を有するセンタとが、データ通信ネットワークを介して接続され、端末識別子を用いて前記ユーザ端末が特定の他ユーザ端末と相互に情報を送受し合うピアツーピア通信を行なうための名前管理システム装置であって、
    前記センタが、
    前記ユーザ端末から任意に送信された動的な前記端末識別子に加えて時刻情報及び端末製造番号を受信して当該ユーザ端末毎にIDレコードとして保持する記憶装置を備え、
    一方、前記ユーザ端末が、
    情報を送受した実績のある他ユーザ端末の端末識別子及び当該他ユーザ端末と通信を行なった最新の時刻のみを前記他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持する記憶装置を具備し、
    さらに、前記センタは、前記ユーザ端末から選択的に無効な端末識別子を含む前記アクセスレコードが送出された時に、当該他ユーザ端末の有効な端末識別子を前記記憶装置から検出する検出手段を備えて、当該他ユーザ端末のネットワーク上の位置を特定可能に構成する、
    ことを特徴とするピアツーピア通信のための名前管理システム装置。
  9. 前記検出手段は、
    前記ユーザ端末から受信した前記アクセスレコードを検索キーとして適合する前記IDレコードを検出する第1の検出手段と、
    当該検出した当該IDレコードが持つ前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードを検出する第2の検出手段と、からなり、
    前記センタは、
    前記アクセスレコードが持つ前記無効な端末識別子と、当該最新のIDレコードが持つ有効な端末識別子とを、前記ユーザ端末へ返信可能に構成する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のピアツーピア通信のための名前管理システム装置。
  10. 前記第2の検索手段は、
    前記ユーザ端末が、前記現行ユーザ端末の前記端末製造番号と共に送信した、同一ユーザが用いた旧ユーザ端末の前記端末製造番号をも保持する前記最新のIDレコードを検索するのに、前記現行ユーザ端末の端末製造番号と共に前記旧ユーザ端末の端末製造番号をも検索対象とする機能を有する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のピアツーピア通信のための名前管理システム装置。
  11. 前記ユーザ端末は、
    通信利用開始時に前記端末識別子を当該ユーザ端末内でローカルに決定して記録する記憶装置を有する、
    ことを特徴とする請求項8、9又は10に記載のピアツーピア通信のための名前管理システム装置。
  12. 前記センタの前記記憶装置は、
    前記IDレコードの前記時刻情報として、前記ユーザ端末の通信利用開始時刻及び通信利用終了時刻を保持して、前記IDレコードを、前記ユーザ端末から送信された最新IDレコードである現役IDレコードと、後に前記通信利用終了時刻を受信して更新した引退IDレコードとに分類する機能を有する、
    ことを特徴とする請求項8、9、10又11に記載のピアツーピア通信のための名前管理システム装置。
  13. 前記センタの前記記憶装置は、
    前記IDレコードを、LRUの順に並べ替え、前記記憶装置が保持できる容量を越える際に、一番最近の参照から経過時間が長い当該IDレコードから順次消去可能に構成する、
    ことを特徴とする請求項8、9、10、11又は12に記載のピアツーピア通信のための名前管理システム装置。
  14. 前記端末製造番号は、
    ネットワークインターフェイスのMACアドレスである、
    ことを特徴とする請求項8、9、10、11、12又は13に記載のピアツーピア通信のための名前管理システム装置。
  15. 複数のユーザ端末と、記憶装置を有するセンタとが接続されたデータ通信ネットワーク上において、端末識別子を用いて前記ユーザ端末が特定の他ユーザ端末と接続して相互に情報を送受し合うピアツーピア通信を行なうための名前管理処理プログラムであって、
    当該プログラムを、前記ユーザ端末と前記センタにそれぞれ搭載装備するコンピュータが相互に一貫連携可能に分担読み込んで置き、
    まず、前記ユーザ端末と前記センタ間の関係では、
    前記ユーザ端末の接続に際して、
    当該ユーザ端末の前記端末識別子を決定する手順と、
    当該ユーザ端末から当該センタへ前記端末識別子、時刻情報及び端末製造番号を任意に送信する手順と、
    当該センタで当該ユーザ端末から当該端末製造番号、当該時刻情報、当該端末製造番号を受信して当該ユーザ端末毎にIDレコードとして保持する手順とを順次実行し、
    次いで、前記ユーザ端末同志の関係では、
    情報を送受した実績のある他ユーザ端末の前記端末識別子及び当該他ユーザ端末と通信を行なった最新の時刻のみを前記他ユーザ端末毎にアクセスレコードとして保持する手順を実行し、
    さらに、前記ユーザ端末同志と前記センタ間の関係では、
    前記ユーザ端末による所望の前記他ユーザ端末との接続に際して、当該アクセスレコード中に保持する端末識別子が無効である場合、
    前記ユーザ端末から前記センタに当該他ユーザ端末に対応する前記アクセスレコードを選択的に送信する手順と、
    当該センタにおいて、受信した当該アクセスレコードに適合する有効な端末識別子を前記IDレコードから検出する手順と、
    当該センタから当該ユーザ端末に当該有効な端末識別子を返信する手順と、
    当該センタから当該ユーザ端末が最新の端末識別子を受信する手順を、一連実行する、
    ことを特徴とするピアツーピア通信のための名前管理処理プログラム。
  16. 前記アクセスレコードに適合する有効な端末識別子を前記IDレコードから検出する手順は、
    前記アクセスレコードを検索キーとして適合する前記IDレコードを検出する手順と、
    検出した当該IDレコードが持つ前記端末製造番号を検索キーとして適合する最新のIDレコードを検出する手順とからなる、
    ことを特徴とする請求項15に記載のピアツーピア通信のための名前管理処理プログラム。
  17. 前記アクセスレコードに適合する有効な端末識別子を前記IDレコードから検出する手順は、
    前記ユーザ端末から受信した前記端末製造番号に、当該現行ユーザ端末の端末製造番号と共に同一ユーザが用いた旧ユーザ端末の端末製造番号を含ませ、前記現行ユーザ端末の端末製造番号と共に前記旧ユーザ端末の端末製造番号を参照して検出する手順である、
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載のピアツーピア通信のための名前管理処理プログラム。
  18. 前記センタの前記IDレコードとして保持する手順は、
    前記ユーザ端末から受信した前記時刻情報として、前記ユーザ端末の通信利用開始時における当該通信利用開始時刻及び通信利用終了時における当該通信利用終了時刻を含ませ、前記IDレコードを、前記ユーザ端末から送信された最新IDレコードである現役IDレコードと、後に前記通信利用終了時刻を受信して更新する引退IDレコードとに分類する手順である、
    ことを特徴とする請求項15、16、17又は18に記載のピアツーピア通信のための名前管理処理プログラム。
  19. 前記IDレコードは、
    前記センタにおいて参照される度に、LRUの順に並べ替え、当該センタが保持できる容量を越える際に、一番最近の参照から経過時間が長い当該IDレコードから順次消去される手順を実行される、
    ことを特徴とする請求項15、16、17又は18に記載のピアツーピア通信のための名前管理処理プログラム。
  20. 請求項15、16、17、18又は19に記載の前記ピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムを記録した記憶媒体であって、
    当該プログラムを前記センタと前記ユーザ端末にそれぞれ搭載装備するコンピュータが分担読み込んで一貫連携して、統一した当該プログラム手順を実行する手続を実録する、
    ことを特徴とするピアツーピア通信のための名前管理処理プログラムを記録した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012527794A (ja) * 2009-05-22 2012-11-08 華為技術有限公司 ホストアイデンティティタグ取得のための方法およびシステム
WO2017096886A1 (zh) * 2015-12-07 2017-06-15 乐视控股(北京)有限公司 内容推送的方法、装置以及系统

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