JP2004178226A - 売買仲介システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子情報処理装置を介して買い手と売り手の仲介を行うに当たり、既購入者から、より正確な売り手などの評価情報を確実に取得して新たな買い手に表示することができる売買仲介システムを提供する。
【解決手段】サーバ装置2と、前記サーバ装置2に送受信可能な買い手及び売り手の端末3とを備え、前記サーバ装置2には、買い手及び売り手の個人情報を登録する登録手段と、買い手から入力された発注情報を表示する発注情報表示手段と、発注情報に応じて売り手から入力された応札情報を表示する応札情報表示手段と、買い手からの申し込みに応じて売り手に対しその旨を通知する商談通知手段とを備えた売買仲介システムであって、買い手に対し、売り手の評価を所定期間をおいて複数回依頼する評価依頼手段とを備えている売買仲介システムを解決手段とする。
【選択図】 図1
【解決手段】サーバ装置2と、前記サーバ装置2に送受信可能な買い手及び売り手の端末3とを備え、前記サーバ装置2には、買い手及び売り手の個人情報を登録する登録手段と、買い手から入力された発注情報を表示する発注情報表示手段と、発注情報に応じて売り手から入力された応札情報を表示する応札情報表示手段と、買い手からの申し込みに応じて売り手に対しその旨を通知する商談通知手段とを備えた売買仲介システムであって、買い手に対し、売り手の評価を所定期間をおいて複数回依頼する評価依頼手段とを備えている売買仲介システムを解決手段とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品又はサービス(以下「商品等」という)の売買仲介システムに関し、より詳細には、買い手の発注情報に対して売り手が応札して商品等の売買が成立した後、売り手の評価を段階的に且つ確実に買い手から取得して提示する売買仲介システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品やサービスを提供する売り手(事業主)は、自己の商品等を買い手(ユーザー)に知らしめるため、営業社員によって営業を展開したり、紹介料や仲介手数料を支払うことを条件に第3者から紹介を受けたり、ショールームの開設・TVコマーシャル・雑誌への掲載・新聞折り込みチラシ・ダイレクトメールなどによって広告宣伝を行い、見込み客獲得に労力を注いでいる
しかしながら、これらの営業手法は、営業コストが価格に転嫁され、勢い商品等の価格の高騰を招くことになる。
【0003】
この点、インターネットの普及に伴い、ホームページによる広告宣伝活動も活発化しており、これを利用してコスト削減による商品等価格の引き下げ努力がなされている。
しかしながら、買い手にしてみれば、欲しい商品等や求めている売り手が、どのホームページに掲載されているかを検索し、更にメールなどで連絡しなければならず、又、ホームページに掲載されている売り手が信頼できるのか否かなどの不安要素も多く、必ずしも使い勝手のよいものとは言えないのが実情である。
【0004】
このような問題点に鑑みて、web上で、買い手と売り手の仲介を行う手段が提案されている(特開2001−319093)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−319093公報
【0006】
具体的には、上記公報記載の仲介装置は、買い手の識別情報を除いた発注情報を売り手に表示する発注情報表示手段と、これに対して売り手が応札情報を入力する応札情報入力手段と、応札情報を一覧表に表示する応札情報表示手段と、買い手が希望する売り手に対して買い手の情報を含む商談依頼の通知を行う商談依頼通知手段とを備えており、更に、買い手から売り手の評価情報を入力し、買い手に提供する売り手の情報に反映させる評価情報入力手段を備えているものである。
【0007】
かかる仲介装置によれば、買い手の発注情報に対して売り手が応札するので、買い手がwebを検索し且つ売り手に連絡する必要がなく、売り手の比較検討を容易に行うことができる。また、買い手が1回の商談につき1回だけ評価を行い、これを数値化したものが売り手の詳細情報として閲覧されるようになっているので、買い手に安心感を与え、売り手の比較検討が容易に行える(同公報の[0046]、[0057]等)。
【0008】
このような買い手が行う売り手の評価は、既購入者が行う(売り手の操作がない買い手の生の声である)ため、新たな買い手にとっては有意義な情報であり、一方、売り手にとっては買い手の満足度を追跡できるため、双方に有意義であると言える。
しかしながら、商品等の中には長期間に亘って使用されるものも多く、売り手に対する評価が1回だけでは、既購入者の商品等に対する正確な評価と言えないことが多い。例えば、住宅のような長期使用商品等は、契約締結時又は施工完了時のみならず、居住数年後に於ける買い手の評価が新たな買い手にとっては非常に重要である。
他方、このような評価を買い手に強制することはその性質上相応しくなく、従って、買い手の自発的な意志に任さなければならないが、買い手が面倒と思ったり、忘れてしまったり、或いは評価すること自体を知らなかったりなどで、全ての買い手から有効な評価を得ることができず、評価が偏るという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、以上のような点に鑑み、電子情報処理装置を介して買い手と売り手の仲介を行うに当たり、既購入者から、より正確な売り手などの評価情報を確実に取得して新たな買い手に表示することができる売買仲介システムを提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するための手段として、サーバ装置と、前記サーバ装置に送受信可能な買い手及び売り手の端末とからなり、前記サーバ装置には、買い手及び売り手の個人情報を登録する登録手段と、買い手から入力された発注情報を表示する発注情報表示手段と、発注情報に応じて売り手から入力された応札情報を表示する応札情報表示手段と、買い手からの申し込みに応じて売り手に対しその旨を通知する商談通知手段とを備えた売買仲介システムであって、買い手に対し、売り手の評価を所定期間をおいて複数回依頼する評価依頼手段とを備えている売買仲介システムを提供する。
ここで、売買とは、商品の譲渡に限られず、サービスの提供も含む意味である。
【0011】
このように買い手に依頼する売り手の評価を、所定期間をあけて複数回依頼するので、既購入者から、購入時のみならず所定期間経過後にも、売り手の評価を得ることができる。
従って、長期使用商品等を購入しようと思う新たな買い手に、その商品等自体の長期使用の良否や売り手の長期に亘るアフターケアなどの評価情報を提供することができる。
【0012】
また、請求項2記載のように、前記サーバ装置が、所定期間毎に依頼する評価に対し、各評価依頼毎に買い手に与える報酬を決定するための報酬演算手段を備え、買い手に評価依頼する際に前記報酬を付加して買い手に提示するようにすれば、買い手が、その報酬に魅力を感じ、自発的に評価を行うことが期待される。従って、長期間に亘って評価を依頼し続けても、既購入者から確実に評価を得ることができ、それを蓄積することによって、信頼性の高い評価情報を構築することができる。
【0013】
さらに、請求項3記載のように、前記サーバ装置は、逐次得られた評価をそのまま表示する評価表示手段を備えていれば、売り手などによって改変されることなく、既購入者の正確な評価を新たな買い手に表示することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る売買仲介システムの各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
売買仲介システム1は、図1に示すように、サーバ装置2と、買い手及び売り手などのクライアント側に設置された端末3とを主たる装置として構成され、サーバ2と各端末3とは、インターネット(WAN)、LANなどの通信回線網5で接続されている。
【0015】
サーバ装置2は、ホームページが格納されたWWWサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバ、メールサーバなどの周知のサーバ類の集合からなり、電子情報の一般的な処理ができるように、各サーバは、CPU、ストレージ・ハードディスク・RAMなどの記憶装置、入出力装置、送受信装置、ディスプレイ、印刷装置などの通常有するハードを具備している。尚、各サーバの機能は周知なため、以下、個々のサーバを明記せずにサーバ装置2と総称する。
端末3は、パソコン、携帯電話などからなり、WWWサーバにアクセスするためのWWWブラウザなどが具備されている。
【0016】
さらに、サーバ装置2には、ホームページを基本にし、このホームページからリンクされた様々なサイト、例えば、個人情報を登録する登録サイト、所定の纏まりのある商品等を複数のカテゴリに区分けした商品等カテゴリ別の発注一覧サイト、このサイトにリンクされ、且つ買い手が発注情報を入力するための所定のインターフェースが準備された発注情報入力サイト、売り手が応札情報を入力するための応札情報入力サイト、買い手及び売り手のみがアクセス可能な専用サイト、各売り手の情報を公開する売り手の公開サイト、応札情報及び評価報酬を一覧で表示する公開型の応札サイトなど、その他必要なサイトが準備又は必要に応じて自動制作される。
【0017】
サーバ装置2は、各端末から送信されるデータの処理、端末に対する送受信処理、買い手及び売り手から送信される個人情報、発注情報、応札情報などの各種データをデータベースに登録する登録処理、商談依頼通知などをメール送信するメール送受信処理、買い手及び売り手のサイトなどを制作するサイト制作処理、サイトを更新する更新処理などの後述する各種の処理を、記憶装置に記憶されているプログラムに従い、後述する各種の手段によって実行する。
また、サーバ装置2には、買い手や売り手の個人情報を格納する会員情報DB、買い手の発注情報DB、売り手の応札情報DB、商談申し込みDB、各サイトの内容を保存するサイトDB、評価を格納する評価情報DB、電子メール用DBなどが構築されている。これらのデータベースを利用しつつ、各サーバが分担して処理することによって本システム1は運営されている。
【0018】
次に、上記構成からなる本システム1の運用について、図2〜図5を参照しつつ以下説明する。
(ステップ1)
まず、買い手及び売り手から、各個人情報が入力されると、サーバ装置2の登録手段はこれらをデータベース(DB)に登録する。
具体的には、本システムに参加する買い手は、登録サイトを通じて、端末を介して氏名又は名称、住所、生年月日、電話番号、職業、メールアドレスなどの所定の個人情報をサーバに送信し、サーバ装置2の送受信手段がこれを受け取り、データーベースに登録する処理を行うと共に、会員用ID、パスワードを電子メールや書面などで通知する。また、売り手も同様に、氏名又は名称、住所、電話番号、会社概要、事業内容、メールアドレスなどの所定の個人情報と、発注情報を受けたい商品等のカテゴリとをサーバに送信し、同様に会員用ID、パスワードを電子メールや書面などで通知する。尚、売り手には、システム使用料を課すため、取引金融機関に関する情報を入力するように要求してもよい。
【0019】
(ステップ2)
個人情報が登録されて会員となると、サーバ装置2のサイト制作手段は、買い手及び売り手それぞれについての専用サイトと、売り手の公開サイトを自動的に制作する。
買い手の専用サイトには、自身の個人情報の他、後述する発注情報、それに対する売り手の全ての応札情報などが表示されるようになっている。また、売り手の専用サイトには、個人情報の他、登録した商品等カテゴリに入力された(匿名の)発注情報、買い手からの評価などが表示されるようになっている。これら専用サイトは、それぞれの端末から、自身のID、パスワードを用いて閲覧できるようになっている。
売り手の公開サイトは、誰でも閲覧できるようになっており、売り手の個人(企業)情報と、その売り手の過去の受注状況及びそれに対する買い手からの評価が一覧で表示されるようになっている。この公開サイトの評価は、買い手が入力した評価内容がそのまま表示されるようになっている。
尚、買い手及び売り手からの入力などによって、サイトが制作され又はサイトが更新されたりなどした場合には、データベースに登録される。
【0020】
(ステップ3)
次に、買い手は、端末を介して自分が希望する発注情報を入力し、送信する。例えば、マイホームの立て替えのため、住宅業者を探している場合には、買い手は、発注情報入力サイトに接続し、該当するカテゴリー(住宅カテゴリ)を選択することにより、住宅発注用インターフェイスが表示され(図2)、予算、納期、簡単な希望間取り、家族構成、建築予定地、要望事項等の発注情報を入力する。
【0021】
(ステップ4)
発注情報が入力されると、サーバ装置2の発注情報表示手段は、(買い手の個人情報を除いて匿名で)該当する商品等カテゴリ内の発注一覧サイトにその要約を一覧表として纏める(図3)と共に、当該カテゴリに登録した売り手の専用サイトを更新し、当該発注情報を売り手専用サイトに表示する。尚、この発注情報表示手段は、発注一覧サイト及び売り手専用サイトの何れか一方のみに表示するようになっていてもよい。
そして、発注情報が入力されると、サーバ装置2の発注情報通知手段によって、当該カテゴリに登録している売り手に対し、メールなどによってその旨が通知される。
【0022】
(ステップ5)
この通知に従い、入札したい売り手は、自身の専用サイト又は発注一覧サイトにアクセスして、発注情報の内容を確認すると共に、必要と思えば、応札情報と情報手数料を入力し、送信する。
応札情報は、例えば住宅の場合、予算、納期、簡単な希望間取り、住宅様式などの買い手の発注情報に沿った回答を少なくとも入力するようになっている。尚、自社のPR文も入力できるようにしてもよい。
また、情報手数料は、その発注情報を検討してその発注情報に対して商談成立時に支出してもよいと思う任意の金額(又は金銭に相当するポイント)を入力するようになっている。
【0023】
(ステップ6)
売り手から応札情報及び情報手数料を受けたサーバ装置2は、まず、報酬演算手段によって、情報手数料のうちから所定のシステム運営費を差し引き、その残額から予め決められた設定(評価依頼の回数及び評価毎の報酬配分)に従い、買い手が行う評価に対する報酬を決定する。
具体的には、本システム1は、後述するように、売買成立後の買い手(既購入者)に対して、売り手の評価を依頼するものであるが、本発明では、特に、この評価が、所定期間をおいて複数回に亘って成されるものであり、更に、評価毎に買い手に報酬を支払うものである。この評価依頼の回数やその依頼時期は、商品等の種類に応じて、予め決められており、例えば、冷蔵庫では1年毎に3回、広告の代理サービスでは半年毎に2回などのように設定されており、又、報酬額は、各評価毎に均等などのように商品等に応じて予め設定されている。
例えば、住宅の購入を希望している発注情報に対して応札された場合には、予め、契約締結時、施工完了時、1年後、3年後の間隔で計4回の評価を依頼するようにサーバ装置2が設定されており、そして、売り手の情報手数料が20万であった場合には、このうち2割を運営費として差し引き、残額を均等に除して、1回の評価当たり4万円の報酬を支払う旨が買い手に提示されるようになっている。
【0024】
(ステップ7)
評価に対する報酬を算出した後、サーバ装置2の応札情報表示手段は、発注情報を入力した買い手の専用サイトを更新して、図4に示すように、応札情報に加えて、評価の回数及びその時期、並びに評価毎の報酬金額を付加して一覧表示する。尚、この応札情報表示手段は、売り手の専用サイトにも表示するようにしてもよい。また、必要に応じて、当該発注情報に対する全ての売り手応札情報及び評価報酬などを、別途準備された応札サイトに一覧表示してもよく、特に複数の売り手から応札があった場合にはこの一覧表示された応札サイトは有効である。これにより、他社の応札内容をサイトで確認することができ、売り手間の競争原理が働くことが期待できる。
尚、売り手から応札があった旨は、応札情報通知手段によって買い手にメールなどで通知される。
【0025】
(ステップ8)
買い手専用サイトで確認した買い手は、売り手の公開サイトにアクセスするなどして応札した企業情報などを参考にし、最適と思われる応札情報に対し、図4に示す買い手専用サイトに設けられた商談申し込みボタンAなどを通じて、商談申し込みを行う。この申し込みは、複数の応札情報に対して同時に行われてもよい。
商談が申し込まれると、サーバ装置2の商談通知手段は、当該申し込みのあった応札情報を提示した売り手に対し、メールなどでその旨を通知すると共に、買い手専用サイト、売り手専用サイト、応札サイトを更新する。通知を受けた売り手には、買い手の個人情報のうち、氏名、住所、連絡先等の所定の個人情報を閲覧できるようにすることが好ましい。
【0026】
その後は、売り手と買い手が直接連絡を取り、商談を進める。
(ステップ9)
商談の結果、買い手と特定の売り手とが契約に至れば、買い手と売り手のうち少なくとも何れか一方が、サーバ装置2にアクセスし、商談が成立した旨を運営者に知らせる。この商談成立の告知は、買い手専用サイト又は/及び売り手専用サイト又は/及び応札サイトに設けられた商談成立告知ボタンを通じて、サーバ装置2に送信される。尚、この商談成立告知は、各人がメールで運営者側に知らせるようにしてもよい。
【0027】
(ステップ10)
これによってサーバ装置2は商談成立とみなして、サーバ装置2の手数料請求手段によって、売り手に対し情報手数料の請求を行う。この際、予め登録された売り手の金融機関情報から、自動的に情報手数料が引き落とされるようにしてもよい。同時に、サーバ装置2の評価依頼手段が、商談が成立した当該買い手に対して、売り手に対する第1回目の評価依頼を行う。この評価依頼は、メールなどによって通知され、評価を依頼する旨に加えて、評価に対して支払われる報酬が付加されて提示される。
この評価入力に関して、サーバ装置2には、図5に示すような、総合評価、商談の進捗状況報告、商品等の良否、商品の説明の充実度、担当者の専門知識、アフターケアなどを質問するアンケート形式フォームからなる評価サイトが準備される。また、買い手の専用サイトには、図4に示すように、表示された応札情報ごとに、この評価サイトにリンクするリンクボタンBが設けられている。
【0028】
評価は、買い手が専用サイトに接続し、商談成立に至った売り手の応札情報に対応して設けられたリンクボタンBから評価サイトに移行して行う。評価を行った買い手に対しては、運営者は、応札情報と共に買い手に提示した報酬を支払う。
このように、評価を行った買い手に対して報酬を与えるので、買い手が自発的に評価を行い、多くの既購入者から評価を得ることが期待できる。そして、多数の評価を集めることができるので、評価の信頼性が高まり、これを参考にする新たな買い手にとっては、売り手を選択する重要な判断材料となる。また、売り手にとっては、自然に信頼性の高い買い手の満足度追跡調査を得られることになり、買い手及び売り手の双方にメリットとなる。さらに、システムの運営者にとっては、売買成立時に買い手から確実に評価を受け取ることができるので、売買成立の有無を容易に確認でき、売り手から情報手数料を容易に徴収することができる。
【0029】
(ステップ11)
そして、買い手から評価が入力されると、サーバ装置2の評価表示手段は、売買が成立した売り手の公開サイトを更新して、その公開サイトにその評価をそのまま表示する。つまり、買い手の評価が売り手や運営者によって改変されることなく(売り手に対する悪い評価も削除することなく)そのまま表示されるため、新たな買い手が、応札情報を受けて売り手の公開サイトを参考にする際、既購入者の正確な評価情報を閲覧することができる。 尚、評価を受けた売り手には、評価があった旨をメールなどで通知することが好ましい。
ここで、買い手からの評価が売り手の公開サイトにそのまま表示されるとは、一言一句変わらずにという意味ではなく、買い手が行った評価内容が実質的に同じ内容で表示されるということを意味するものであり、実質的に内容を改変しないのであれば種々の表現方法に加工する場合も含まれる。例えば、図5の実施例では、買い手からの評価のうち、総合評価の「非常に満足している」を100点とし、「満足している」を80点、「普通」を50点などのように、点数に置き換えて表示したり、或いは、総合評価、担当者からの説明など評価項目ごとに纏めて表示したり、或いは、別途に評価項目ごとに纏めたサイトを制作し、この各サイトに新規の購入者が閲覧したいと思う評価項目のみを表示できるようにリンクさせたりなどしてもよい。要は、買い手の評価内容は、売り手側にとっては良い内容及び都合悪い内容など様々であるため、売り手側にとって悪い内容も含めて新規購入者に知らせることができるようにすることが目的であるため、その範囲内の改変・加工であれば、買い手からの評価がそのまま表示されるという意味に含まれる。
【0030】
(ステップ12)
その後、サーバ装置2の評価依頼手段は、サーバ装置2に内蔵された日付時間機能を用いて、商品等毎に予め決められた設定に従い、所定期間をあけて第2回目以降の評価依頼を買い手(既購入者)に行う。この評価依頼も同様に、決められた報酬を付加して買い手に対して提示され、買い手から評価が入力された場合には、第1回目と同様の手順で、売り手公開サイトの更新、売り手に評価があった旨のメール通知、買い手への報酬の支払いなどが実行され、得られた第2回目以降の評価は、逐次、売り手の公開サイトへとそのまま表示される。
【0031】
本発明の好ましい実施形態は、上記に例示したが、これに限られず、種々の変更例が可能である。
例えば、上記実施形態では、評価に対する報酬として金銭を例示したが、プレゼント商品や、ポイント制にして所定ポイントで金券を与えるようにしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、商談が成立した場合に、商談成立した売り手のみに対する評価を買い手に依頼するものであるが、商談したが契約に至らなかった売り手に対する評価も併せて買い手に依頼するようにしてもよい。
【0033】
さらに、上記実施形態では、買い手又は/及び売り手の自らが商談成立を運営者に知らせ、買い手に評価を依頼するようにしているが、例えば、商談申し込みを行った買い手に対し、商談の成立前に評価依頼を行うようにしてもよい。
具体的には、上記ステップ8に於いて、買い手が商談を申し込み、サーバ装置2の商談通知手段が応札情報を提示した売り手に対してその旨を通知し、各サイトを更新するのと並行して、サーバ装置2の評価依頼手段が、商談申し込みを行った買い手に対して、売り手に対する第1回目の評価依頼を予め行うようにする。そして、両者が商談を進め、商談が成立した時点で、買い手は評価サイトに移行して第1回目の評価を行う。このように商談申し込みの時点で評価依頼手段によって予め評価依頼を行うことにより、買い手から第1回目の評価を受け付けたことによってサーバ装置2は、商談が成立したことを認識することができるので、買い手又は/及び売り手が、商談成立の告知をする行為を省略させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る売買仲介システムによれば、既購入者から、商品等や売り手の評価情報を長期間に亘って得ることができので、より正確な評価情報を新たな買い手や売り手に提供することができる。
また、評価に対して報酬を付加することにより、買い手が自発的に評価依頼に応じて評価を行うことが期待される。従って、既購入者から、長期間に亘ってより確実に評価情報を取得することができ、更に信頼性の高い評価情報を提供することができる。
よって、新たな買い手は、売り手の公告宣伝の規模等の影響を受けにくく、自身に適した売り手を選別することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の売買システムの概略図。
【図2】カテゴリ毎の発注依頼サイトの画面例を示す参考図。
【図3】発注一覧イトの画面例を示す参考図。
【図4】買い手の専用サイトのうち、応札一覧サイトの画面例を示す参考図。
【図5】評価サイトの画面例を示す参考図。
【符号の説明】
1…売買仲介システム、2…サーバ装置、3…端末
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品又はサービス(以下「商品等」という)の売買仲介システムに関し、より詳細には、買い手の発注情報に対して売り手が応札して商品等の売買が成立した後、売り手の評価を段階的に且つ確実に買い手から取得して提示する売買仲介システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、商品やサービスを提供する売り手(事業主)は、自己の商品等を買い手(ユーザー)に知らしめるため、営業社員によって営業を展開したり、紹介料や仲介手数料を支払うことを条件に第3者から紹介を受けたり、ショールームの開設・TVコマーシャル・雑誌への掲載・新聞折り込みチラシ・ダイレクトメールなどによって広告宣伝を行い、見込み客獲得に労力を注いでいる
しかしながら、これらの営業手法は、営業コストが価格に転嫁され、勢い商品等の価格の高騰を招くことになる。
【0003】
この点、インターネットの普及に伴い、ホームページによる広告宣伝活動も活発化しており、これを利用してコスト削減による商品等価格の引き下げ努力がなされている。
しかしながら、買い手にしてみれば、欲しい商品等や求めている売り手が、どのホームページに掲載されているかを検索し、更にメールなどで連絡しなければならず、又、ホームページに掲載されている売り手が信頼できるのか否かなどの不安要素も多く、必ずしも使い勝手のよいものとは言えないのが実情である。
【0004】
このような問題点に鑑みて、web上で、買い手と売り手の仲介を行う手段が提案されている(特開2001−319093)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−319093公報
【0006】
具体的には、上記公報記載の仲介装置は、買い手の識別情報を除いた発注情報を売り手に表示する発注情報表示手段と、これに対して売り手が応札情報を入力する応札情報入力手段と、応札情報を一覧表に表示する応札情報表示手段と、買い手が希望する売り手に対して買い手の情報を含む商談依頼の通知を行う商談依頼通知手段とを備えており、更に、買い手から売り手の評価情報を入力し、買い手に提供する売り手の情報に反映させる評価情報入力手段を備えているものである。
【0007】
かかる仲介装置によれば、買い手の発注情報に対して売り手が応札するので、買い手がwebを検索し且つ売り手に連絡する必要がなく、売り手の比較検討を容易に行うことができる。また、買い手が1回の商談につき1回だけ評価を行い、これを数値化したものが売り手の詳細情報として閲覧されるようになっているので、買い手に安心感を与え、売り手の比較検討が容易に行える(同公報の[0046]、[0057]等)。
【0008】
このような買い手が行う売り手の評価は、既購入者が行う(売り手の操作がない買い手の生の声である)ため、新たな買い手にとっては有意義な情報であり、一方、売り手にとっては買い手の満足度を追跡できるため、双方に有意義であると言える。
しかしながら、商品等の中には長期間に亘って使用されるものも多く、売り手に対する評価が1回だけでは、既購入者の商品等に対する正確な評価と言えないことが多い。例えば、住宅のような長期使用商品等は、契約締結時又は施工完了時のみならず、居住数年後に於ける買い手の評価が新たな買い手にとっては非常に重要である。
他方、このような評価を買い手に強制することはその性質上相応しくなく、従って、買い手の自発的な意志に任さなければならないが、買い手が面倒と思ったり、忘れてしまったり、或いは評価すること自体を知らなかったりなどで、全ての買い手から有効な評価を得ることができず、評価が偏るという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、以上のような点に鑑み、電子情報処理装置を介して買い手と売り手の仲介を行うに当たり、既購入者から、より正確な売り手などの評価情報を確実に取得して新たな買い手に表示することができる売買仲介システムを提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するための手段として、サーバ装置と、前記サーバ装置に送受信可能な買い手及び売り手の端末とからなり、前記サーバ装置には、買い手及び売り手の個人情報を登録する登録手段と、買い手から入力された発注情報を表示する発注情報表示手段と、発注情報に応じて売り手から入力された応札情報を表示する応札情報表示手段と、買い手からの申し込みに応じて売り手に対しその旨を通知する商談通知手段とを備えた売買仲介システムであって、買い手に対し、売り手の評価を所定期間をおいて複数回依頼する評価依頼手段とを備えている売買仲介システムを提供する。
ここで、売買とは、商品の譲渡に限られず、サービスの提供も含む意味である。
【0011】
このように買い手に依頼する売り手の評価を、所定期間をあけて複数回依頼するので、既購入者から、購入時のみならず所定期間経過後にも、売り手の評価を得ることができる。
従って、長期使用商品等を購入しようと思う新たな買い手に、その商品等自体の長期使用の良否や売り手の長期に亘るアフターケアなどの評価情報を提供することができる。
【0012】
また、請求項2記載のように、前記サーバ装置が、所定期間毎に依頼する評価に対し、各評価依頼毎に買い手に与える報酬を決定するための報酬演算手段を備え、買い手に評価依頼する際に前記報酬を付加して買い手に提示するようにすれば、買い手が、その報酬に魅力を感じ、自発的に評価を行うことが期待される。従って、長期間に亘って評価を依頼し続けても、既購入者から確実に評価を得ることができ、それを蓄積することによって、信頼性の高い評価情報を構築することができる。
【0013】
さらに、請求項3記載のように、前記サーバ装置は、逐次得られた評価をそのまま表示する評価表示手段を備えていれば、売り手などによって改変されることなく、既購入者の正確な評価を新たな買い手に表示することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る売買仲介システムの各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
売買仲介システム1は、図1に示すように、サーバ装置2と、買い手及び売り手などのクライアント側に設置された端末3とを主たる装置として構成され、サーバ2と各端末3とは、インターネット(WAN)、LANなどの通信回線網5で接続されている。
【0015】
サーバ装置2は、ホームページが格納されたWWWサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバ、メールサーバなどの周知のサーバ類の集合からなり、電子情報の一般的な処理ができるように、各サーバは、CPU、ストレージ・ハードディスク・RAMなどの記憶装置、入出力装置、送受信装置、ディスプレイ、印刷装置などの通常有するハードを具備している。尚、各サーバの機能は周知なため、以下、個々のサーバを明記せずにサーバ装置2と総称する。
端末3は、パソコン、携帯電話などからなり、WWWサーバにアクセスするためのWWWブラウザなどが具備されている。
【0016】
さらに、サーバ装置2には、ホームページを基本にし、このホームページからリンクされた様々なサイト、例えば、個人情報を登録する登録サイト、所定の纏まりのある商品等を複数のカテゴリに区分けした商品等カテゴリ別の発注一覧サイト、このサイトにリンクされ、且つ買い手が発注情報を入力するための所定のインターフェースが準備された発注情報入力サイト、売り手が応札情報を入力するための応札情報入力サイト、買い手及び売り手のみがアクセス可能な専用サイト、各売り手の情報を公開する売り手の公開サイト、応札情報及び評価報酬を一覧で表示する公開型の応札サイトなど、その他必要なサイトが準備又は必要に応じて自動制作される。
【0017】
サーバ装置2は、各端末から送信されるデータの処理、端末に対する送受信処理、買い手及び売り手から送信される個人情報、発注情報、応札情報などの各種データをデータベースに登録する登録処理、商談依頼通知などをメール送信するメール送受信処理、買い手及び売り手のサイトなどを制作するサイト制作処理、サイトを更新する更新処理などの後述する各種の処理を、記憶装置に記憶されているプログラムに従い、後述する各種の手段によって実行する。
また、サーバ装置2には、買い手や売り手の個人情報を格納する会員情報DB、買い手の発注情報DB、売り手の応札情報DB、商談申し込みDB、各サイトの内容を保存するサイトDB、評価を格納する評価情報DB、電子メール用DBなどが構築されている。これらのデータベースを利用しつつ、各サーバが分担して処理することによって本システム1は運営されている。
【0018】
次に、上記構成からなる本システム1の運用について、図2〜図5を参照しつつ以下説明する。
(ステップ1)
まず、買い手及び売り手から、各個人情報が入力されると、サーバ装置2の登録手段はこれらをデータベース(DB)に登録する。
具体的には、本システムに参加する買い手は、登録サイトを通じて、端末を介して氏名又は名称、住所、生年月日、電話番号、職業、メールアドレスなどの所定の個人情報をサーバに送信し、サーバ装置2の送受信手段がこれを受け取り、データーベースに登録する処理を行うと共に、会員用ID、パスワードを電子メールや書面などで通知する。また、売り手も同様に、氏名又は名称、住所、電話番号、会社概要、事業内容、メールアドレスなどの所定の個人情報と、発注情報を受けたい商品等のカテゴリとをサーバに送信し、同様に会員用ID、パスワードを電子メールや書面などで通知する。尚、売り手には、システム使用料を課すため、取引金融機関に関する情報を入力するように要求してもよい。
【0019】
(ステップ2)
個人情報が登録されて会員となると、サーバ装置2のサイト制作手段は、買い手及び売り手それぞれについての専用サイトと、売り手の公開サイトを自動的に制作する。
買い手の専用サイトには、自身の個人情報の他、後述する発注情報、それに対する売り手の全ての応札情報などが表示されるようになっている。また、売り手の専用サイトには、個人情報の他、登録した商品等カテゴリに入力された(匿名の)発注情報、買い手からの評価などが表示されるようになっている。これら専用サイトは、それぞれの端末から、自身のID、パスワードを用いて閲覧できるようになっている。
売り手の公開サイトは、誰でも閲覧できるようになっており、売り手の個人(企業)情報と、その売り手の過去の受注状況及びそれに対する買い手からの評価が一覧で表示されるようになっている。この公開サイトの評価は、買い手が入力した評価内容がそのまま表示されるようになっている。
尚、買い手及び売り手からの入力などによって、サイトが制作され又はサイトが更新されたりなどした場合には、データベースに登録される。
【0020】
(ステップ3)
次に、買い手は、端末を介して自分が希望する発注情報を入力し、送信する。例えば、マイホームの立て替えのため、住宅業者を探している場合には、買い手は、発注情報入力サイトに接続し、該当するカテゴリー(住宅カテゴリ)を選択することにより、住宅発注用インターフェイスが表示され(図2)、予算、納期、簡単な希望間取り、家族構成、建築予定地、要望事項等の発注情報を入力する。
【0021】
(ステップ4)
発注情報が入力されると、サーバ装置2の発注情報表示手段は、(買い手の個人情報を除いて匿名で)該当する商品等カテゴリ内の発注一覧サイトにその要約を一覧表として纏める(図3)と共に、当該カテゴリに登録した売り手の専用サイトを更新し、当該発注情報を売り手専用サイトに表示する。尚、この発注情報表示手段は、発注一覧サイト及び売り手専用サイトの何れか一方のみに表示するようになっていてもよい。
そして、発注情報が入力されると、サーバ装置2の発注情報通知手段によって、当該カテゴリに登録している売り手に対し、メールなどによってその旨が通知される。
【0022】
(ステップ5)
この通知に従い、入札したい売り手は、自身の専用サイト又は発注一覧サイトにアクセスして、発注情報の内容を確認すると共に、必要と思えば、応札情報と情報手数料を入力し、送信する。
応札情報は、例えば住宅の場合、予算、納期、簡単な希望間取り、住宅様式などの買い手の発注情報に沿った回答を少なくとも入力するようになっている。尚、自社のPR文も入力できるようにしてもよい。
また、情報手数料は、その発注情報を検討してその発注情報に対して商談成立時に支出してもよいと思う任意の金額(又は金銭に相当するポイント)を入力するようになっている。
【0023】
(ステップ6)
売り手から応札情報及び情報手数料を受けたサーバ装置2は、まず、報酬演算手段によって、情報手数料のうちから所定のシステム運営費を差し引き、その残額から予め決められた設定(評価依頼の回数及び評価毎の報酬配分)に従い、買い手が行う評価に対する報酬を決定する。
具体的には、本システム1は、後述するように、売買成立後の買い手(既購入者)に対して、売り手の評価を依頼するものであるが、本発明では、特に、この評価が、所定期間をおいて複数回に亘って成されるものであり、更に、評価毎に買い手に報酬を支払うものである。この評価依頼の回数やその依頼時期は、商品等の種類に応じて、予め決められており、例えば、冷蔵庫では1年毎に3回、広告の代理サービスでは半年毎に2回などのように設定されており、又、報酬額は、各評価毎に均等などのように商品等に応じて予め設定されている。
例えば、住宅の購入を希望している発注情報に対して応札された場合には、予め、契約締結時、施工完了時、1年後、3年後の間隔で計4回の評価を依頼するようにサーバ装置2が設定されており、そして、売り手の情報手数料が20万であった場合には、このうち2割を運営費として差し引き、残額を均等に除して、1回の評価当たり4万円の報酬を支払う旨が買い手に提示されるようになっている。
【0024】
(ステップ7)
評価に対する報酬を算出した後、サーバ装置2の応札情報表示手段は、発注情報を入力した買い手の専用サイトを更新して、図4に示すように、応札情報に加えて、評価の回数及びその時期、並びに評価毎の報酬金額を付加して一覧表示する。尚、この応札情報表示手段は、売り手の専用サイトにも表示するようにしてもよい。また、必要に応じて、当該発注情報に対する全ての売り手応札情報及び評価報酬などを、別途準備された応札サイトに一覧表示してもよく、特に複数の売り手から応札があった場合にはこの一覧表示された応札サイトは有効である。これにより、他社の応札内容をサイトで確認することができ、売り手間の競争原理が働くことが期待できる。
尚、売り手から応札があった旨は、応札情報通知手段によって買い手にメールなどで通知される。
【0025】
(ステップ8)
買い手専用サイトで確認した買い手は、売り手の公開サイトにアクセスするなどして応札した企業情報などを参考にし、最適と思われる応札情報に対し、図4に示す買い手専用サイトに設けられた商談申し込みボタンAなどを通じて、商談申し込みを行う。この申し込みは、複数の応札情報に対して同時に行われてもよい。
商談が申し込まれると、サーバ装置2の商談通知手段は、当該申し込みのあった応札情報を提示した売り手に対し、メールなどでその旨を通知すると共に、買い手専用サイト、売り手専用サイト、応札サイトを更新する。通知を受けた売り手には、買い手の個人情報のうち、氏名、住所、連絡先等の所定の個人情報を閲覧できるようにすることが好ましい。
【0026】
その後は、売り手と買い手が直接連絡を取り、商談を進める。
(ステップ9)
商談の結果、買い手と特定の売り手とが契約に至れば、買い手と売り手のうち少なくとも何れか一方が、サーバ装置2にアクセスし、商談が成立した旨を運営者に知らせる。この商談成立の告知は、買い手専用サイト又は/及び売り手専用サイト又は/及び応札サイトに設けられた商談成立告知ボタンを通じて、サーバ装置2に送信される。尚、この商談成立告知は、各人がメールで運営者側に知らせるようにしてもよい。
【0027】
(ステップ10)
これによってサーバ装置2は商談成立とみなして、サーバ装置2の手数料請求手段によって、売り手に対し情報手数料の請求を行う。この際、予め登録された売り手の金融機関情報から、自動的に情報手数料が引き落とされるようにしてもよい。同時に、サーバ装置2の評価依頼手段が、商談が成立した当該買い手に対して、売り手に対する第1回目の評価依頼を行う。この評価依頼は、メールなどによって通知され、評価を依頼する旨に加えて、評価に対して支払われる報酬が付加されて提示される。
この評価入力に関して、サーバ装置2には、図5に示すような、総合評価、商談の進捗状況報告、商品等の良否、商品の説明の充実度、担当者の専門知識、アフターケアなどを質問するアンケート形式フォームからなる評価サイトが準備される。また、買い手の専用サイトには、図4に示すように、表示された応札情報ごとに、この評価サイトにリンクするリンクボタンBが設けられている。
【0028】
評価は、買い手が専用サイトに接続し、商談成立に至った売り手の応札情報に対応して設けられたリンクボタンBから評価サイトに移行して行う。評価を行った買い手に対しては、運営者は、応札情報と共に買い手に提示した報酬を支払う。
このように、評価を行った買い手に対して報酬を与えるので、買い手が自発的に評価を行い、多くの既購入者から評価を得ることが期待できる。そして、多数の評価を集めることができるので、評価の信頼性が高まり、これを参考にする新たな買い手にとっては、売り手を選択する重要な判断材料となる。また、売り手にとっては、自然に信頼性の高い買い手の満足度追跡調査を得られることになり、買い手及び売り手の双方にメリットとなる。さらに、システムの運営者にとっては、売買成立時に買い手から確実に評価を受け取ることができるので、売買成立の有無を容易に確認でき、売り手から情報手数料を容易に徴収することができる。
【0029】
(ステップ11)
そして、買い手から評価が入力されると、サーバ装置2の評価表示手段は、売買が成立した売り手の公開サイトを更新して、その公開サイトにその評価をそのまま表示する。つまり、買い手の評価が売り手や運営者によって改変されることなく(売り手に対する悪い評価も削除することなく)そのまま表示されるため、新たな買い手が、応札情報を受けて売り手の公開サイトを参考にする際、既購入者の正確な評価情報を閲覧することができる。 尚、評価を受けた売り手には、評価があった旨をメールなどで通知することが好ましい。
ここで、買い手からの評価が売り手の公開サイトにそのまま表示されるとは、一言一句変わらずにという意味ではなく、買い手が行った評価内容が実質的に同じ内容で表示されるということを意味するものであり、実質的に内容を改変しないのであれば種々の表現方法に加工する場合も含まれる。例えば、図5の実施例では、買い手からの評価のうち、総合評価の「非常に満足している」を100点とし、「満足している」を80点、「普通」を50点などのように、点数に置き換えて表示したり、或いは、総合評価、担当者からの説明など評価項目ごとに纏めて表示したり、或いは、別途に評価項目ごとに纏めたサイトを制作し、この各サイトに新規の購入者が閲覧したいと思う評価項目のみを表示できるようにリンクさせたりなどしてもよい。要は、買い手の評価内容は、売り手側にとっては良い内容及び都合悪い内容など様々であるため、売り手側にとって悪い内容も含めて新規購入者に知らせることができるようにすることが目的であるため、その範囲内の改変・加工であれば、買い手からの評価がそのまま表示されるという意味に含まれる。
【0030】
(ステップ12)
その後、サーバ装置2の評価依頼手段は、サーバ装置2に内蔵された日付時間機能を用いて、商品等毎に予め決められた設定に従い、所定期間をあけて第2回目以降の評価依頼を買い手(既購入者)に行う。この評価依頼も同様に、決められた報酬を付加して買い手に対して提示され、買い手から評価が入力された場合には、第1回目と同様の手順で、売り手公開サイトの更新、売り手に評価があった旨のメール通知、買い手への報酬の支払いなどが実行され、得られた第2回目以降の評価は、逐次、売り手の公開サイトへとそのまま表示される。
【0031】
本発明の好ましい実施形態は、上記に例示したが、これに限られず、種々の変更例が可能である。
例えば、上記実施形態では、評価に対する報酬として金銭を例示したが、プレゼント商品や、ポイント制にして所定ポイントで金券を与えるようにしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、商談が成立した場合に、商談成立した売り手のみに対する評価を買い手に依頼するものであるが、商談したが契約に至らなかった売り手に対する評価も併せて買い手に依頼するようにしてもよい。
【0033】
さらに、上記実施形態では、買い手又は/及び売り手の自らが商談成立を運営者に知らせ、買い手に評価を依頼するようにしているが、例えば、商談申し込みを行った買い手に対し、商談の成立前に評価依頼を行うようにしてもよい。
具体的には、上記ステップ8に於いて、買い手が商談を申し込み、サーバ装置2の商談通知手段が応札情報を提示した売り手に対してその旨を通知し、各サイトを更新するのと並行して、サーバ装置2の評価依頼手段が、商談申し込みを行った買い手に対して、売り手に対する第1回目の評価依頼を予め行うようにする。そして、両者が商談を進め、商談が成立した時点で、買い手は評価サイトに移行して第1回目の評価を行う。このように商談申し込みの時点で評価依頼手段によって予め評価依頼を行うことにより、買い手から第1回目の評価を受け付けたことによってサーバ装置2は、商談が成立したことを認識することができるので、買い手又は/及び売り手が、商談成立の告知をする行為を省略させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る売買仲介システムによれば、既購入者から、商品等や売り手の評価情報を長期間に亘って得ることができので、より正確な評価情報を新たな買い手や売り手に提供することができる。
また、評価に対して報酬を付加することにより、買い手が自発的に評価依頼に応じて評価を行うことが期待される。従って、既購入者から、長期間に亘ってより確実に評価情報を取得することができ、更に信頼性の高い評価情報を提供することができる。
よって、新たな買い手は、売り手の公告宣伝の規模等の影響を受けにくく、自身に適した売り手を選別することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の売買システムの概略図。
【図2】カテゴリ毎の発注依頼サイトの画面例を示す参考図。
【図3】発注一覧イトの画面例を示す参考図。
【図4】買い手の専用サイトのうち、応札一覧サイトの画面例を示す参考図。
【図5】評価サイトの画面例を示す参考図。
【符号の説明】
1…売買仲介システム、2…サーバ装置、3…端末
Claims (3)
- サーバ装置と、前記サーバ装置に送受信可能な買い手及び売り手の端末とを備え、前記サーバ装置には、買い手及び売り手の個人情報を登録する登録手段と、買い手から入力された発注情報を表示する発注情報表示手段と、発注情報に応じて売り手から入力された応札情報を表示する応札情報表示手段と、買い手からの申し込みに応じて売り手に対しその旨を通知する商談通知手段とを備えた売買仲介システムであって、買い手に対し、売り手の評価を所定期間をおいて複数回依頼する評価依頼手段とを備えていることを特徴とする売買仲介システム。
- 前記サーバ装置は、所定期間毎に依頼する各評価毎に買い手に与える報酬を決定するための報酬演算手段を備え、買い手に評価依頼する際に前記報酬を付加して買い手に提示する請求項1記載の売買仲介システム。
- 前記サーバ装置は、逐次得られた評価をそのまま表示する評価表示手段を備える請求項1又は2記載の売買仲介システム。
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