JP2004177198A - 電磁波画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信器が単一で簡易な映像処理回路によって実現した電磁波映像表示装置を提供する。
【解決手段】送信器3から発射した電磁波が反射板5,6で反射されて背景物体11を含む対象物体10を斜め方向から照射し、そこを反射した電磁波を、回転する反射板9で水平方向に変向し、回転する反射板9で垂直方向に変向し、変向した電磁波を誘電体レンズ7を介して受信器4に入射する。反射板8,9の回転を制御部50で制御し、映像処理回路2で受信器4からの受信信号及び制御部50からの回転制御信号を用いて2次元情報を生成し、外部の表示装置1に映像信号を送出する。反射板5,6を電磁波が受信器4から離れた位置から対象物体10を照射するように配置し、映像処理回路2で、電磁波の影12を対象物体11の輪郭が強調されるように処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】送信器3から発射した電磁波が反射板5,6で反射されて背景物体11を含む対象物体10を斜め方向から照射し、そこを反射した電磁波を、回転する反射板9で水平方向に変向し、回転する反射板9で垂直方向に変向し、変向した電磁波を誘電体レンズ7を介して受信器4に入射する。反射板8,9の回転を制御部50で制御し、映像処理回路2で受信器4からの受信信号及び制御部50からの回転制御信号を用いて2次元情報を生成し、外部の表示装置1に映像信号を送出する。反射板5,6を電磁波が受信器4から離れた位置から対象物体10を照射するように配置し、映像処理回路2で、電磁波の影12を対象物体11の輪郭が強調されるように処理する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物体に電磁波を照射してその反射波から物体を検出する技術に係り、特に衣類に隠れて見えない物体を検出する映像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁波には、周波数が非常に高いX線から紫外線、可視光、赤外線および周波数が300GHz以下の電波がある。X線はエネルギーが高く、物体の透過性が高い。この特性を利用して、医療に利用される他、空港で貨物の内部検査に使用されている。
【0003】
電磁波の一種であるミリ波(波長が凡そ1cm〜1mm、周波数が凡そ30〜300GHzの電波)は、可視光や赤外線に比べて波長が長く衣類(綿、毛、プラスチック繊維)は透過し、金属、セラミックでは反射し、水や人体には吸収される。
【0004】
この特性を利用して、衣類を着た状態で隠し持っている物品類の検出に利用することが始まっている。ミリ波を物体に照射し、その反射波を受信して映像表示する従来の画像処理装置には、線上に並べて1次元配置した複数の受信器を上下に移動又は回転させることにより、或いは面上に並べて2次元配置した複数の受信器を用いることにより、対象物体の2次元情報を形成して映像化する装置がある。一般に、電磁波を用いた物体検出では、波長以下の映像情報は得られず、従って波長以下の物体の形状を区別することができない。
【0005】
しかし、ミリ波は波長が短いので、対象物体が数cm以上のものであれば、その形状を認識するための2次元情報を得ることができる。ところで、対象物体が着ている衣類の下に隠し持っている隠匿物であって、得られた2次元情報が精細であった場合、それが一種の透視映像となりプライバシーで問題が生ずる恐れがある。ミリ波を用いれば、そのような精細な情報は得られないので、プライバシー問題が生ずることはない。
【0006】
さて、通常、画像処理装置ではレンズを用いて電磁波を収束することが行なわれる。その場合、波長のほかにレンズの口径と対象物体までの距離によって得られる映像情報の解像度が決まる。即ち、波長が短く、レンズ口径が大きく、対象物体までの距離が短いほど細かい対象物体の2次元情報が得られ、解像度が向上する。
【0007】
このことから、物体の有効な2次元情報を得るために、対象物体と受信器の距離を短くすることや、或いは口径の大きい誘電体レンズなどでミリ波を収束することが行なわれている。
【0008】
対象物体の近傍にミリ波受信器を1次元配置し、これを対象物体の近傍で上下に移動し、2次元情報を形成して映像を得る装置の例が特許文献1に開示されている。
【0009】
また、誘電体レンズを対象物体とミリ波受信器の間に置き、ミリ波を収束し、かつ受信器を2次元配置して、この受信器上に対象物体の像を結び各受信器出力から2次元情報を形成して映像を得る装置の例が特許文献2に開示されている。
【0010】
【特許文献1】
米国特許第5,455,590号明細書
【特許文献2】
特許第2788519号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
複数の受信器を1次元又は2次元に配置した従来の装置では、個々の受信器が表示する画素に対応しているため、対象物体の形状を認識可能な解像度で表示するには、受信器の数は少なくとも数十から数百個必要となる。また、これらの受信器からの信号を映像化するためには、高速に各受信器からの信号をスイッチング処理して、電気的に走査する必要があり映像処理回路が複雑になる。
【0012】
本発明の目的は、従来技術の上記課題を解決し、単一の受信器と簡易な映像処理回路とを用いて物体の形状を検出する新規の電磁波画像処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電磁波画像処理装置は、電磁波を発射する送信器と、電磁波が背景物体を含む対象物体を斜め方向から照射するように電磁波を反射する第1の反射板と、対象物体で反射した電磁波を、回転により水平方向に変向する第2の反射板及び回転により垂直方向に変向する第3の反射板と、第2の反射板及び第3の反射板で反射した電磁波を収束する誘電体レンズと、誘電体レンズで収束した電磁波を受信して受信信号を出力する受信器と、受信する電磁波が上記対象物体の全体を走査するように、第2の反射板及び第3の反射板の回転位置を制御する制御部と、上記受信器からの受信信号及び制御部からの回転位置情報を用いて2次元情報を生成し、外部の表示装置に映像信号を送出する映像処理回路とを備えており、上記第1の反射板は、電磁波が受信器から離れた位置から対象物体を照射するように配置され、上記映像処理回路は、電磁波が対象物体を斜め方向に照射することによって対象物体と背景物体との間に生じる電磁波の影を対象物体の輪郭が強調されるように処理することを特徴としている。対象物体の輪郭が鮮明に画像表示されることにより、対象物体の検出が容易になる。
【0014】
本発明では、上記のように、単一の受信器で構成され、また、映像処理回路では、信号のスイッチング処理によって電気的に走査を行なう必要がなく、映像処理回路を簡易なものとすることができる。
【0015】
また、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、電磁波を水平方向又は垂直方向に変向する反射板のいずれかは、複数枚の反射板を組み合わせた回転体によって構成される。
【0016】
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、回転体の回転数を低減するため、水平又は垂直方向に複数の受信器が並設される
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、映像処理回路は、受信信号の位相の不連続性を検出して、測定物の輪郭を強調表示する処理を行なう。
【0017】
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、対象物体の位置により変わる収束位置に対応した複数の位置に受信器が設けられる。
【0018】
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、送信器が照射する電磁波と直交する偏波面の電磁波を受信する受信アンテナと同一の偏波面の電磁波を受信する受信アンテナとを設け、映像処理回路は、前記直交する偏波面の電磁波信号を用いて対象物体の輪郭を強調表示する処理を行なう。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電磁波映像処理装置を図面に示した幾つかの発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明する。
【0020】
なお、本発明の電磁波映像処理装置は、ミリ波を用いた実施形態により説明されるが、本発明はミリ波以外の電磁波を利用した場合についても適用される。
【0021】
図1に、本発明の電磁波映像処理装置の第1の実施形態を示す。図1において、3は、送信アンテナを有し、そこからミリ波を発射する送信器、5及び6は、送信器3からのミリ波を反射して対象物体10及びその背景物体11の全体に同時にミリ波を照射する反射板、8及び9は、対象物体10及びその背景物体11から反射したミリ波の向きを変える反射板、7は、反射板8,9から反射したミリ波を収束する誘電体レンズ、4は、受信アンテナを有し、誘電体レンズ7からのミリ波を同受信アンテナで受信する受信器、2は、送信器3を制御すると共に、受信器4からの受信信号を処理して対象物体10及びその背景物体11の画像信号を得る映像処理回路、1は、映像処理回路2からの画像信号を表示する外部の表示装置、50は、反射板8,9の回転位置を制御する制御部を示す。
【0022】
送信器3及び反射板5,6の上記配置により、受信器4から離れた位置から対象物体10にミリ波が照射される。更に、ミリ波は、対象物体10と背景物体11の表面に対して垂直ではなく斜め方向から照射され、表面で斜めに反射する。
【0023】
対象物体10と受信器4との間に設けられた反射板8及び9は、対象物体10及び背景物体11からの反射してきたミリ波の向きを、それぞれ垂直方向及び水平方向に変える(以下では、ミリ波の向きを反射によって変えることを「変向」ということとする)。具体的には、反射板8は、垂直方向に回転してミリ波を垂直方向に変向し、反射板9は水平方向に回転してミリ波を水平方向に変向する。このとき、制御部50は、反射板9が1秒に1回水平方向に回転する間に、反射板8が垂直方向にN回回転するように、反射板8及び9を制御する。
【0024】
映像処理回路2は、反射板8が1回転する間に受信信号をM回処理することにより、水平方向にN、垂直方向をMに分割した、対象物体10と背景物体11に対する2次元情報を得ることができる。このようにして得られた2次元情報から対象物体10の電磁波映像を表示装置1に表示することができる。
【0025】
なお、本発明では、反射板8,9の回転の構成を上記とは逆にし、反射板8が1秒に1回垂直方向に回転する間に、反射板9が水平方向にN回回転するように構成することが可能である。このことは、以下の実施形態でも同様である。
【0026】
ここで、映像処理回路2の基本構成例を図2に示す。A/D変換回路42は、受信器4からのアナログ信号をディジタル信号に変換する。アドレス変換回路44は、制御部50から送られた反射板8,9の回転位置情報をアドレス信号に変換する。RAM回路43は、アドレス変換回路44のアドレス信号に応じてA/D変換回路42からのディジタル信号を記憶する。画像処理部45は、RAM回路43に記憶されたディジタル信号を読み出し、輪郭強調やスムーシングなどの画像処理を行なって画像信号を表示装置1に出力する。
【0027】
このように、映像処理回路2は、スイッチング処理や電気的な走査を行なう回路を持たず、構成が簡単である。
【0028】
なお、図1で示したように、対象物体10と背景物体11の表面には斜め方向からミリ波が照射されるため、照射方向と反対側の背景物体11の表面は、対象物体10に隠され、ミリ波が照射されず、ミリ波を反射しない部分12(以下これを「影」ということとする)が生じる。
【0029】
図3は、受信器4で検出したミリ波のレベルをそのまま輝度として表わした概念図である。既に述べたように、対象物体10が金属やセラミックの場合、対象物体10はミリ波を70%以上反射する。背景物体11が人体や衣類などであると想定すると、ミリ波は人体に吸収され、衣類を透過するために、10%程度しか反射しない。更に、影12ではほとんどミリ波が反射されないために、影12に相当する部分15は、暗く、対象物体10に相当する部分13は明るく、背景物体11に相当する部分14はやや暗くなる。
【0030】
影12に相当する部分15がない場合は、表示は、背景物体11に相当する部分14と対象物体10に相当する部分13のみとなり、対象物体の判別がしにくくなる。
【0031】
影12に相当する部分15があることにより、対象物体10に相当する部分13の輪郭が明瞭となる。例えば対象物体が、ナイフや銃器類などの場合、また、背景物体を人体とするとそれらの形状は、複雑であるが、本発明のように影12により輪郭を明瞭にすることで、対象物体の形状を識別することが容易になる。
【0032】
図4は、図3に示した概念図(受信器で受信したミリ波の受信レベル)の受信情報に対して画像処理回路45が画像信号処理を施してから、表示装置1に表示される画像の概念図を示したものである。対象物体10と背景物体11は、影12に相当する部分15を伴って、それぞれ部分13と部分14によって表示される。
【0033】
次に、図3に示したミリ波画像処理装置における垂直に回転する反射板8を複数枚の反射板による回転体で構成した第2の実施形態を図5に示す。図5において、16は、6枚の反射板で構成した回転体である。
【0034】
本実施形態においても、反射板9は水平方向に回転してミリ波を水平方向に変向する。反射板9が1秒に1回水平方向に回転する間に、回転体16が垂直方向に(N/6)回回転する。更に、映像処理回路2において回転体16のうちの1枚が(N/6)回回転する間に受信信号をM回処理することにより対象物体10と背景物体11を含んだ水平方向にN、垂直方向をMに分割した2次元情報を得ることができる。
【0035】
このように回転体16は、複数の反射板が回転することにより、回転数を図1の反射板8のN回よりその反射板の枚数分の1とすることができる。回転体16の回転数を低くすることにより、回転体16が発生する振動や騒音を低減することができる。なお、反射板の枚数が多いほど、回転体16の回転数を低くすることができるが、各反射板において対象物体10を走査するため、反射板の大きさはどの回転数でもほぼ同じになり、小さくすることができない。
【0036】
このため、反射板の枚数が多いほど、回転体の形状が大きくなり、これによりミリ波画像表示装置も大型となる。実用的な反射板の枚数は、4〜6枚程度である。
【0037】
図6に、反射板の枚数が4枚の回転体を用いた第3の実施形態を示す。図6では、本発明をより具体的に表しており、27が電磁波画像処理装置である。本実施形態では、送信器及び受信器を同一筐体に収容したミリ波モジュール28が用いられる。モジュール28から発射されたミリ波は、反射板17及び18で反射され、装置27の照射窓25から外へ出て対象物体31を照射する。反射板17及び18は装置27内に固定され、ミリ波の照射方向を約90°変向する。これにより、見かけの照射位置がミリ波モジュール28より離される。
【0038】
ミリ波モジュール28は、受信信号を送信信号を用いて検波するミリ波回路素子が使用され、送信器と受信器は同じ構造に構成されているが、送信アンテナと受信アンテナはモジュール内で個別に設けられている。このことから、反射板17は、受信するミリ波をさえぎらずに、かつ送信するミリ波を反射する位置に固定されている。反射板18は、反射板17で反射されたミリ波を装置27の前面に照射する角度に固定されている。
【0039】
図7は、図6で示した本発明の一実施形態のミリ波の入射経路を示したものである。対象物体31で反射したミリ波は入射窓26を通って反射板19で反射し、更に、反射板4枚を組み合わせた回転体20で反射する。回転体20で反射したミリ波は、誘電体レンズ21により収束されてから、反射板22で再び反射し、ミリ波モジュール28に入射する。反射板19,20,22は、入射したミリ波を約90°変向してミリ波モジュール28に入射する。このとき、反射板19は、1秒間に1回水平方向に回転し、反射板20は、反射板4枚を組み合わせた回転体であり、垂直方向に1秒間に15回回転する。
【0040】
また、映像処理回路2は、反射板20の各反射板が、反射板19からのミリ波を1回走査する間にミリ波モジュール28の電気信号出力を120に分割して処理する。これにより、1秒間に垂直方向の画素数120、水平方向の画素数60のミリ波画像信号を得ることができる。つまり、ミリ波モジュール28内の受信器が1個であっても、反射板19及び20が回転することにより、垂直方向に120、水平方向に60の画素に相当する画像情報を得ることができる。
【0041】
図8は、図7の反射板19と反射板20が僅かに回転して、ミリ波の反射経路を変えた状態を示したものである。図7の反射板19に対して図8の反射板19は、水平方向で1画素分に相当する角度だけ回転する。
【0042】
この状態で、回転体20の1枚の反射板が対象物体を垂直方向に走査して、その間にミリ波モジュール28が垂直方向で120画素分の画像信号情報を得る。次に、反射板19が水平方向に1画素分に相当する角度だけ回転し、上記処理を繰り返す。反射板19の回転角度が水平方向の60画素分に相当する角度まで回転した場合、反射板19は初期角度まで戻り、上記処理が繰り返えされる。これにより、垂直方向の画素数120、水平方向の画素数60のミリ波画像信号を得ることができる。
【0043】
反射板22は、回転体20により変向され、誘電体レンズ21で収束されたミリ波をミリ波モジュール28の受信器に入射するためにミリ波を変向する位置に固定されている。反射板22で反射してから、ミリ波モジュール28に入射したミリ波は、ミリ波モジュール28で電気信号に変換され、次いで映像処理回路23に入力され、表示装置24で画像表示される。
【0044】
なお、映像処理回路23は、反射板19と回転体20の回転位置情報とミリ波モジュール28内の受信器からの信号との同期を取り、反射板19と回転体20の回転位置情報から、受信したミリ波が対象物体31のどの位置から反射したミリ波かを判定し、その位置情報とミリ波モジュール18内の受信器からの信号情報から2次元画像情報を生成して、表示装置24に画像信号を送出する。
【0045】
図9は、図6で示した本発明の一実施形態の使用例を示したもので、装置筐体27の数m先に立った人物31に対して照射窓25から、ミリ波が照射される。人物31で反射したミリ波は、入射窓26より装置筐体27内部の反射板19,20,22で変向され、誘電体レンズ21で収束された後、ミリ波モジュール28に入射される。
【0046】
人物31が衣類の下に金属製やセラミック製の危険物を隠匿していた場合、人物31に照射されるミリ波の反射量は、衣類を透過して人物31の肌表面での反射に比べ金属製やセラミック製の危険物表面での反射の方が多いため、表示部24で表示される画像では、金属製やセラミック製の危険物の像は輝度が高く明るく表示され、人物31の像は薄暗く表示される。
【0047】
また、人物31は、照射窓25と入射窓26の中間地点に立つため、人物31の斜め方向からミリ波が照射される。これにより上記金属製やセラミック製の危険物の照射方向と反対側の人物の肌表面は、ミリ波が照射されないため影が生じ、表示装置24の表示画像では、暗く表示され、上記金属製やセラミック製の危険物の輪郭が明瞭になる。
【0048】
本発明の実施形態の電磁波画像処理装置27が人物31を走査する間に人物31が移動しても、急速な動きでなければ、走査を連続して行うことにより、前回の走査時に不明瞭であった画像も連続して表示される画像を比較することで走査している物体の形状の判別が可能になる。それにより、空港などで行われているような人によるボディチェックを行なうことなく、衣類の下の隠されている物体を検知することができ、旅客の検査時間を短縮することができる。
【0049】
図10に、受信器4で受信したミリ波信号の位相差θを輪郭検出に利用する第4の実施形態を示す。対象物体10及び背景物体11により反射したミリ波は、対象物体10と背景物体11とでは、反射する位置が異なるために受信器4の受信信号の位相が異なる。特に対象物体10の輪郭部では先に受信した信号との位相差θの変化が大きく、受信信号の位相が不連続となる。これを検出することにより対象物体10の輪郭をより鮮明にすることができる。
【0050】
図11に、送信器3の送信アンテナと直交するアンテナを受信器4に追加して、より鮮明な輪郭を得るようした第5の実施形態を示す。一例として送信器3から垂直偏波のミリ波が送信された場合、対象物体の表面に照射されたミリ波は垂直偏波のまま反射し、受信器4で受信する。この場合、受信器4には垂直偏波のミリ波を受信可能な、送信器3の送信アンテナと同じ偏波面のアンテナが用いられる。
【0051】
一方、対象物体10の端面付近で反射するミリ波は、乱反射によってその反射方向が様々な方向に偏向し、水平偏波成分を含んだものとなる。受信器4に水平偏波のミリ波を受信できるアンテナを追加することで、受信器4において垂直偏波と水平偏波を検出することができる。水平偏波を検出することにより対象物体10の輪郭をより鮮明にすることができる。
【0052】
送信器3で送信するミリ波が水平偏波の場合は、受信器4にその水平偏波を検出するアンテナに加えて垂直偏波を検出可能なアンテナを追加することで、垂直偏波の検出が可能になる。それによって、上記と同様に、対象物体10の輪郭をより鮮明することができる。
【0053】
次に、対象物体の位置が前後の変化した場合に対応するための受信器の配置について図12を用いて説明する。
【0054】
対象物体の位置は、常に同じではない。特に人などの場合、立つ位置或いは体格等により誘電体レンズ7によりミリ波が収束する位置が変化する。対象物体10の位置が設計値の位置になく対象物体10aの位置にあった場合、受信器4では受信レベルが低下するためにノイズが相対的に増え、画像が不鮮明になる。このため、受信器4aを設けて対象物体の位置10aに対応させ、画像の劣化を防止することが必要になる。対象物体10の位置のずれへの対策は、装置と対象物体10の位置設計値が近いほど必要性が高まる。
【0055】
図13は、画像情報の解像度を高くするために、対象物体31の位置を本発明の装置に接近させた本発明の第6の実施形態を示したものである。対象物体31の位置が装置に近いので上記した対策が施される。
【0056】
本実施形態においては、対象物体31の検出範囲が上下に2分割され、それぞれに走査が行なわれる。対象物体31の装置41から遠い部分を検出する受信器37(37a)を近い部分を検出する受信器38(38a)の前に置くと受信器38(38a)への入射ミリ波を受信器37(37a)が遮ってしまうため、ハーフミラー32(32a)を用い、それを透過したミリ波を受信器37(37a)が受信し、反射したミリ波を受信器38(38a)が受信するように、受信器37(37a),38(38a)が各々設置される。
【0057】
また、本実施形態では、受信器37(37a),38(38a)は1台ではなく、並設された複数台の受信部からなる。受信部が複数台並設されることにより、対象物体31の複数台に対応する各部から反射したミリ波を同時に受信することができる。それにより、回転反射板35(36a)の回転数を低減させることができる。
【0058】
更に、本実施形態では、対象物体31の位置が装置41に近いのでミリ波の対象物体31への照射は、これまでの対象物体31の全体ではなく、対象物体31の部分を走査するようにしている。そのため、装置41は、送信器32(32a)から出射したミリ波が受信側と同じ反射板33(33a)、誘電体レンズ34(34a)、反射板35(35a),36を通るように構成される。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、単一の受信器と簡易な映像処理回路とを用いて物体の形状を検出する電磁波画像処理装置を実現することができる。対象物体に影が形成されるように電磁波を照射することにより、対象物体の輪郭をより鮮明に表示することが可能になる。或いは、反射した電磁波の位相を検出することや直交した電磁波を検出することによっても、同様に対象物体の輪郭をより鮮明に表示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁波映像表示装置の第1の実施形態を説明するための構成図。
【図2】図1に示した電磁波映像表示装置に用いる映像処理回路を説明するための構成図。
【図3】ミリ波の受信レベルを簡易的に輝度で表した概念図。
【図4】表示装置に表示される画像を説明するための概念図。
【図5】本発明の第2の実施形態を説明するための構成図。
【図6】本発明の第3の実施形態を説明するための構成図。
【図7】第3の実施形態におけるミリ波の入射経路を説明するための図。
【図8】第3の実施形態におけるミリ波の入射経路を説明するための別の図。
【図9】第3の実施形態におけるミリ波の照射を説明するための図。
【図10】本発明の第4の実施形態を説明するための波形図。
【図11】本発明の第5の実施形態を説明するための構成図。
【図12】ミリ波の収束位置を説明するための構成図。
【図13】本発明の第6の実施形態を説明するための構成図。
【符号の説明】
1,24…表示装置、2,23…映像処理回路、3…送信器、4…受信器、5,6,8,9…反射板,7,21…誘電体レンズ,10…対象物体、11…背景物体、12…影、16,20…複数枚の反射板で構成した回転体、17〜19,22…反射板、25…照射窓、26…入射窓、27…装置筐体、28…ミリ波モジュール、31…人体、50…制御部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、物体に電磁波を照射してその反射波から物体を検出する技術に係り、特に衣類に隠れて見えない物体を検出する映像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁波には、周波数が非常に高いX線から紫外線、可視光、赤外線および周波数が300GHz以下の電波がある。X線はエネルギーが高く、物体の透過性が高い。この特性を利用して、医療に利用される他、空港で貨物の内部検査に使用されている。
【0003】
電磁波の一種であるミリ波(波長が凡そ1cm〜1mm、周波数が凡そ30〜300GHzの電波)は、可視光や赤外線に比べて波長が長く衣類(綿、毛、プラスチック繊維)は透過し、金属、セラミックでは反射し、水や人体には吸収される。
【0004】
この特性を利用して、衣類を着た状態で隠し持っている物品類の検出に利用することが始まっている。ミリ波を物体に照射し、その反射波を受信して映像表示する従来の画像処理装置には、線上に並べて1次元配置した複数の受信器を上下に移動又は回転させることにより、或いは面上に並べて2次元配置した複数の受信器を用いることにより、対象物体の2次元情報を形成して映像化する装置がある。一般に、電磁波を用いた物体検出では、波長以下の映像情報は得られず、従って波長以下の物体の形状を区別することができない。
【0005】
しかし、ミリ波は波長が短いので、対象物体が数cm以上のものであれば、その形状を認識するための2次元情報を得ることができる。ところで、対象物体が着ている衣類の下に隠し持っている隠匿物であって、得られた2次元情報が精細であった場合、それが一種の透視映像となりプライバシーで問題が生ずる恐れがある。ミリ波を用いれば、そのような精細な情報は得られないので、プライバシー問題が生ずることはない。
【0006】
さて、通常、画像処理装置ではレンズを用いて電磁波を収束することが行なわれる。その場合、波長のほかにレンズの口径と対象物体までの距離によって得られる映像情報の解像度が決まる。即ち、波長が短く、レンズ口径が大きく、対象物体までの距離が短いほど細かい対象物体の2次元情報が得られ、解像度が向上する。
【0007】
このことから、物体の有効な2次元情報を得るために、対象物体と受信器の距離を短くすることや、或いは口径の大きい誘電体レンズなどでミリ波を収束することが行なわれている。
【0008】
対象物体の近傍にミリ波受信器を1次元配置し、これを対象物体の近傍で上下に移動し、2次元情報を形成して映像を得る装置の例が特許文献1に開示されている。
【0009】
また、誘電体レンズを対象物体とミリ波受信器の間に置き、ミリ波を収束し、かつ受信器を2次元配置して、この受信器上に対象物体の像を結び各受信器出力から2次元情報を形成して映像を得る装置の例が特許文献2に開示されている。
【0010】
【特許文献1】
米国特許第5,455,590号明細書
【特許文献2】
特許第2788519号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
複数の受信器を1次元又は2次元に配置した従来の装置では、個々の受信器が表示する画素に対応しているため、対象物体の形状を認識可能な解像度で表示するには、受信器の数は少なくとも数十から数百個必要となる。また、これらの受信器からの信号を映像化するためには、高速に各受信器からの信号をスイッチング処理して、電気的に走査する必要があり映像処理回路が複雑になる。
【0012】
本発明の目的は、従来技術の上記課題を解決し、単一の受信器と簡易な映像処理回路とを用いて物体の形状を検出する新規の電磁波画像処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電磁波画像処理装置は、電磁波を発射する送信器と、電磁波が背景物体を含む対象物体を斜め方向から照射するように電磁波を反射する第1の反射板と、対象物体で反射した電磁波を、回転により水平方向に変向する第2の反射板及び回転により垂直方向に変向する第3の反射板と、第2の反射板及び第3の反射板で反射した電磁波を収束する誘電体レンズと、誘電体レンズで収束した電磁波を受信して受信信号を出力する受信器と、受信する電磁波が上記対象物体の全体を走査するように、第2の反射板及び第3の反射板の回転位置を制御する制御部と、上記受信器からの受信信号及び制御部からの回転位置情報を用いて2次元情報を生成し、外部の表示装置に映像信号を送出する映像処理回路とを備えており、上記第1の反射板は、電磁波が受信器から離れた位置から対象物体を照射するように配置され、上記映像処理回路は、電磁波が対象物体を斜め方向に照射することによって対象物体と背景物体との間に生じる電磁波の影を対象物体の輪郭が強調されるように処理することを特徴としている。対象物体の輪郭が鮮明に画像表示されることにより、対象物体の検出が容易になる。
【0014】
本発明では、上記のように、単一の受信器で構成され、また、映像処理回路では、信号のスイッチング処理によって電気的に走査を行なう必要がなく、映像処理回路を簡易なものとすることができる。
【0015】
また、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、電磁波を水平方向又は垂直方向に変向する反射板のいずれかは、複数枚の反射板を組み合わせた回転体によって構成される。
【0016】
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、回転体の回転数を低減するため、水平又は垂直方向に複数の受信器が並設される
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、映像処理回路は、受信信号の位相の不連続性を検出して、測定物の輪郭を強調表示する処理を行なう。
【0017】
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、対象物体の位置により変わる収束位置に対応した複数の位置に受信器が設けられる。
【0018】
更に、本発明の電磁波映像処理装置の他の実施形態において、送信器が照射する電磁波と直交する偏波面の電磁波を受信する受信アンテナと同一の偏波面の電磁波を受信する受信アンテナとを設け、映像処理回路は、前記直交する偏波面の電磁波信号を用いて対象物体の輪郭を強調表示する処理を行なう。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電磁波映像処理装置を図面に示した幾つかの発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明する。
【0020】
なお、本発明の電磁波映像処理装置は、ミリ波を用いた実施形態により説明されるが、本発明はミリ波以外の電磁波を利用した場合についても適用される。
【0021】
図1に、本発明の電磁波映像処理装置の第1の実施形態を示す。図1において、3は、送信アンテナを有し、そこからミリ波を発射する送信器、5及び6は、送信器3からのミリ波を反射して対象物体10及びその背景物体11の全体に同時にミリ波を照射する反射板、8及び9は、対象物体10及びその背景物体11から反射したミリ波の向きを変える反射板、7は、反射板8,9から反射したミリ波を収束する誘電体レンズ、4は、受信アンテナを有し、誘電体レンズ7からのミリ波を同受信アンテナで受信する受信器、2は、送信器3を制御すると共に、受信器4からの受信信号を処理して対象物体10及びその背景物体11の画像信号を得る映像処理回路、1は、映像処理回路2からの画像信号を表示する外部の表示装置、50は、反射板8,9の回転位置を制御する制御部を示す。
【0022】
送信器3及び反射板5,6の上記配置により、受信器4から離れた位置から対象物体10にミリ波が照射される。更に、ミリ波は、対象物体10と背景物体11の表面に対して垂直ではなく斜め方向から照射され、表面で斜めに反射する。
【0023】
対象物体10と受信器4との間に設けられた反射板8及び9は、対象物体10及び背景物体11からの反射してきたミリ波の向きを、それぞれ垂直方向及び水平方向に変える(以下では、ミリ波の向きを反射によって変えることを「変向」ということとする)。具体的には、反射板8は、垂直方向に回転してミリ波を垂直方向に変向し、反射板9は水平方向に回転してミリ波を水平方向に変向する。このとき、制御部50は、反射板9が1秒に1回水平方向に回転する間に、反射板8が垂直方向にN回回転するように、反射板8及び9を制御する。
【0024】
映像処理回路2は、反射板8が1回転する間に受信信号をM回処理することにより、水平方向にN、垂直方向をMに分割した、対象物体10と背景物体11に対する2次元情報を得ることができる。このようにして得られた2次元情報から対象物体10の電磁波映像を表示装置1に表示することができる。
【0025】
なお、本発明では、反射板8,9の回転の構成を上記とは逆にし、反射板8が1秒に1回垂直方向に回転する間に、反射板9が水平方向にN回回転するように構成することが可能である。このことは、以下の実施形態でも同様である。
【0026】
ここで、映像処理回路2の基本構成例を図2に示す。A/D変換回路42は、受信器4からのアナログ信号をディジタル信号に変換する。アドレス変換回路44は、制御部50から送られた反射板8,9の回転位置情報をアドレス信号に変換する。RAM回路43は、アドレス変換回路44のアドレス信号に応じてA/D変換回路42からのディジタル信号を記憶する。画像処理部45は、RAM回路43に記憶されたディジタル信号を読み出し、輪郭強調やスムーシングなどの画像処理を行なって画像信号を表示装置1に出力する。
【0027】
このように、映像処理回路2は、スイッチング処理や電気的な走査を行なう回路を持たず、構成が簡単である。
【0028】
なお、図1で示したように、対象物体10と背景物体11の表面には斜め方向からミリ波が照射されるため、照射方向と反対側の背景物体11の表面は、対象物体10に隠され、ミリ波が照射されず、ミリ波を反射しない部分12(以下これを「影」ということとする)が生じる。
【0029】
図3は、受信器4で検出したミリ波のレベルをそのまま輝度として表わした概念図である。既に述べたように、対象物体10が金属やセラミックの場合、対象物体10はミリ波を70%以上反射する。背景物体11が人体や衣類などであると想定すると、ミリ波は人体に吸収され、衣類を透過するために、10%程度しか反射しない。更に、影12ではほとんどミリ波が反射されないために、影12に相当する部分15は、暗く、対象物体10に相当する部分13は明るく、背景物体11に相当する部分14はやや暗くなる。
【0030】
影12に相当する部分15がない場合は、表示は、背景物体11に相当する部分14と対象物体10に相当する部分13のみとなり、対象物体の判別がしにくくなる。
【0031】
影12に相当する部分15があることにより、対象物体10に相当する部分13の輪郭が明瞭となる。例えば対象物体が、ナイフや銃器類などの場合、また、背景物体を人体とするとそれらの形状は、複雑であるが、本発明のように影12により輪郭を明瞭にすることで、対象物体の形状を識別することが容易になる。
【0032】
図4は、図3に示した概念図(受信器で受信したミリ波の受信レベル)の受信情報に対して画像処理回路45が画像信号処理を施してから、表示装置1に表示される画像の概念図を示したものである。対象物体10と背景物体11は、影12に相当する部分15を伴って、それぞれ部分13と部分14によって表示される。
【0033】
次に、図3に示したミリ波画像処理装置における垂直に回転する反射板8を複数枚の反射板による回転体で構成した第2の実施形態を図5に示す。図5において、16は、6枚の反射板で構成した回転体である。
【0034】
本実施形態においても、反射板9は水平方向に回転してミリ波を水平方向に変向する。反射板9が1秒に1回水平方向に回転する間に、回転体16が垂直方向に(N/6)回回転する。更に、映像処理回路2において回転体16のうちの1枚が(N/6)回回転する間に受信信号をM回処理することにより対象物体10と背景物体11を含んだ水平方向にN、垂直方向をMに分割した2次元情報を得ることができる。
【0035】
このように回転体16は、複数の反射板が回転することにより、回転数を図1の反射板8のN回よりその反射板の枚数分の1とすることができる。回転体16の回転数を低くすることにより、回転体16が発生する振動や騒音を低減することができる。なお、反射板の枚数が多いほど、回転体16の回転数を低くすることができるが、各反射板において対象物体10を走査するため、反射板の大きさはどの回転数でもほぼ同じになり、小さくすることができない。
【0036】
このため、反射板の枚数が多いほど、回転体の形状が大きくなり、これによりミリ波画像表示装置も大型となる。実用的な反射板の枚数は、4〜6枚程度である。
【0037】
図6に、反射板の枚数が4枚の回転体を用いた第3の実施形態を示す。図6では、本発明をより具体的に表しており、27が電磁波画像処理装置である。本実施形態では、送信器及び受信器を同一筐体に収容したミリ波モジュール28が用いられる。モジュール28から発射されたミリ波は、反射板17及び18で反射され、装置27の照射窓25から外へ出て対象物体31を照射する。反射板17及び18は装置27内に固定され、ミリ波の照射方向を約90°変向する。これにより、見かけの照射位置がミリ波モジュール28より離される。
【0038】
ミリ波モジュール28は、受信信号を送信信号を用いて検波するミリ波回路素子が使用され、送信器と受信器は同じ構造に構成されているが、送信アンテナと受信アンテナはモジュール内で個別に設けられている。このことから、反射板17は、受信するミリ波をさえぎらずに、かつ送信するミリ波を反射する位置に固定されている。反射板18は、反射板17で反射されたミリ波を装置27の前面に照射する角度に固定されている。
【0039】
図7は、図6で示した本発明の一実施形態のミリ波の入射経路を示したものである。対象物体31で反射したミリ波は入射窓26を通って反射板19で反射し、更に、反射板4枚を組み合わせた回転体20で反射する。回転体20で反射したミリ波は、誘電体レンズ21により収束されてから、反射板22で再び反射し、ミリ波モジュール28に入射する。反射板19,20,22は、入射したミリ波を約90°変向してミリ波モジュール28に入射する。このとき、反射板19は、1秒間に1回水平方向に回転し、反射板20は、反射板4枚を組み合わせた回転体であり、垂直方向に1秒間に15回回転する。
【0040】
また、映像処理回路2は、反射板20の各反射板が、反射板19からのミリ波を1回走査する間にミリ波モジュール28の電気信号出力を120に分割して処理する。これにより、1秒間に垂直方向の画素数120、水平方向の画素数60のミリ波画像信号を得ることができる。つまり、ミリ波モジュール28内の受信器が1個であっても、反射板19及び20が回転することにより、垂直方向に120、水平方向に60の画素に相当する画像情報を得ることができる。
【0041】
図8は、図7の反射板19と反射板20が僅かに回転して、ミリ波の反射経路を変えた状態を示したものである。図7の反射板19に対して図8の反射板19は、水平方向で1画素分に相当する角度だけ回転する。
【0042】
この状態で、回転体20の1枚の反射板が対象物体を垂直方向に走査して、その間にミリ波モジュール28が垂直方向で120画素分の画像信号情報を得る。次に、反射板19が水平方向に1画素分に相当する角度だけ回転し、上記処理を繰り返す。反射板19の回転角度が水平方向の60画素分に相当する角度まで回転した場合、反射板19は初期角度まで戻り、上記処理が繰り返えされる。これにより、垂直方向の画素数120、水平方向の画素数60のミリ波画像信号を得ることができる。
【0043】
反射板22は、回転体20により変向され、誘電体レンズ21で収束されたミリ波をミリ波モジュール28の受信器に入射するためにミリ波を変向する位置に固定されている。反射板22で反射してから、ミリ波モジュール28に入射したミリ波は、ミリ波モジュール28で電気信号に変換され、次いで映像処理回路23に入力され、表示装置24で画像表示される。
【0044】
なお、映像処理回路23は、反射板19と回転体20の回転位置情報とミリ波モジュール28内の受信器からの信号との同期を取り、反射板19と回転体20の回転位置情報から、受信したミリ波が対象物体31のどの位置から反射したミリ波かを判定し、その位置情報とミリ波モジュール18内の受信器からの信号情報から2次元画像情報を生成して、表示装置24に画像信号を送出する。
【0045】
図9は、図6で示した本発明の一実施形態の使用例を示したもので、装置筐体27の数m先に立った人物31に対して照射窓25から、ミリ波が照射される。人物31で反射したミリ波は、入射窓26より装置筐体27内部の反射板19,20,22で変向され、誘電体レンズ21で収束された後、ミリ波モジュール28に入射される。
【0046】
人物31が衣類の下に金属製やセラミック製の危険物を隠匿していた場合、人物31に照射されるミリ波の反射量は、衣類を透過して人物31の肌表面での反射に比べ金属製やセラミック製の危険物表面での反射の方が多いため、表示部24で表示される画像では、金属製やセラミック製の危険物の像は輝度が高く明るく表示され、人物31の像は薄暗く表示される。
【0047】
また、人物31は、照射窓25と入射窓26の中間地点に立つため、人物31の斜め方向からミリ波が照射される。これにより上記金属製やセラミック製の危険物の照射方向と反対側の人物の肌表面は、ミリ波が照射されないため影が生じ、表示装置24の表示画像では、暗く表示され、上記金属製やセラミック製の危険物の輪郭が明瞭になる。
【0048】
本発明の実施形態の電磁波画像処理装置27が人物31を走査する間に人物31が移動しても、急速な動きでなければ、走査を連続して行うことにより、前回の走査時に不明瞭であった画像も連続して表示される画像を比較することで走査している物体の形状の判別が可能になる。それにより、空港などで行われているような人によるボディチェックを行なうことなく、衣類の下の隠されている物体を検知することができ、旅客の検査時間を短縮することができる。
【0049】
図10に、受信器4で受信したミリ波信号の位相差θを輪郭検出に利用する第4の実施形態を示す。対象物体10及び背景物体11により反射したミリ波は、対象物体10と背景物体11とでは、反射する位置が異なるために受信器4の受信信号の位相が異なる。特に対象物体10の輪郭部では先に受信した信号との位相差θの変化が大きく、受信信号の位相が不連続となる。これを検出することにより対象物体10の輪郭をより鮮明にすることができる。
【0050】
図11に、送信器3の送信アンテナと直交するアンテナを受信器4に追加して、より鮮明な輪郭を得るようした第5の実施形態を示す。一例として送信器3から垂直偏波のミリ波が送信された場合、対象物体の表面に照射されたミリ波は垂直偏波のまま反射し、受信器4で受信する。この場合、受信器4には垂直偏波のミリ波を受信可能な、送信器3の送信アンテナと同じ偏波面のアンテナが用いられる。
【0051】
一方、対象物体10の端面付近で反射するミリ波は、乱反射によってその反射方向が様々な方向に偏向し、水平偏波成分を含んだものとなる。受信器4に水平偏波のミリ波を受信できるアンテナを追加することで、受信器4において垂直偏波と水平偏波を検出することができる。水平偏波を検出することにより対象物体10の輪郭をより鮮明にすることができる。
【0052】
送信器3で送信するミリ波が水平偏波の場合は、受信器4にその水平偏波を検出するアンテナに加えて垂直偏波を検出可能なアンテナを追加することで、垂直偏波の検出が可能になる。それによって、上記と同様に、対象物体10の輪郭をより鮮明することができる。
【0053】
次に、対象物体の位置が前後の変化した場合に対応するための受信器の配置について図12を用いて説明する。
【0054】
対象物体の位置は、常に同じではない。特に人などの場合、立つ位置或いは体格等により誘電体レンズ7によりミリ波が収束する位置が変化する。対象物体10の位置が設計値の位置になく対象物体10aの位置にあった場合、受信器4では受信レベルが低下するためにノイズが相対的に増え、画像が不鮮明になる。このため、受信器4aを設けて対象物体の位置10aに対応させ、画像の劣化を防止することが必要になる。対象物体10の位置のずれへの対策は、装置と対象物体10の位置設計値が近いほど必要性が高まる。
【0055】
図13は、画像情報の解像度を高くするために、対象物体31の位置を本発明の装置に接近させた本発明の第6の実施形態を示したものである。対象物体31の位置が装置に近いので上記した対策が施される。
【0056】
本実施形態においては、対象物体31の検出範囲が上下に2分割され、それぞれに走査が行なわれる。対象物体31の装置41から遠い部分を検出する受信器37(37a)を近い部分を検出する受信器38(38a)の前に置くと受信器38(38a)への入射ミリ波を受信器37(37a)が遮ってしまうため、ハーフミラー32(32a)を用い、それを透過したミリ波を受信器37(37a)が受信し、反射したミリ波を受信器38(38a)が受信するように、受信器37(37a),38(38a)が各々設置される。
【0057】
また、本実施形態では、受信器37(37a),38(38a)は1台ではなく、並設された複数台の受信部からなる。受信部が複数台並設されることにより、対象物体31の複数台に対応する各部から反射したミリ波を同時に受信することができる。それにより、回転反射板35(36a)の回転数を低減させることができる。
【0058】
更に、本実施形態では、対象物体31の位置が装置41に近いのでミリ波の対象物体31への照射は、これまでの対象物体31の全体ではなく、対象物体31の部分を走査するようにしている。そのため、装置41は、送信器32(32a)から出射したミリ波が受信側と同じ反射板33(33a)、誘電体レンズ34(34a)、反射板35(35a),36を通るように構成される。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、単一の受信器と簡易な映像処理回路とを用いて物体の形状を検出する電磁波画像処理装置を実現することができる。対象物体に影が形成されるように電磁波を照射することにより、対象物体の輪郭をより鮮明に表示することが可能になる。或いは、反射した電磁波の位相を検出することや直交した電磁波を検出することによっても、同様に対象物体の輪郭をより鮮明に表示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁波映像表示装置の第1の実施形態を説明するための構成図。
【図2】図1に示した電磁波映像表示装置に用いる映像処理回路を説明するための構成図。
【図3】ミリ波の受信レベルを簡易的に輝度で表した概念図。
【図4】表示装置に表示される画像を説明するための概念図。
【図5】本発明の第2の実施形態を説明するための構成図。
【図6】本発明の第3の実施形態を説明するための構成図。
【図7】第3の実施形態におけるミリ波の入射経路を説明するための図。
【図8】第3の実施形態におけるミリ波の入射経路を説明するための別の図。
【図9】第3の実施形態におけるミリ波の照射を説明するための図。
【図10】本発明の第4の実施形態を説明するための波形図。
【図11】本発明の第5の実施形態を説明するための構成図。
【図12】ミリ波の収束位置を説明するための構成図。
【図13】本発明の第6の実施形態を説明するための構成図。
【符号の説明】
1,24…表示装置、2,23…映像処理回路、3…送信器、4…受信器、5,6,8,9…反射板,7,21…誘電体レンズ,10…対象物体、11…背景物体、12…影、16,20…複数枚の反射板で構成した回転体、17〜19,22…反射板、25…照射窓、26…入射窓、27…装置筐体、28…ミリ波モジュール、31…人体、50…制御部。
Claims (6)
- 電磁波を発射する送信器と、該電磁波が背景物体を含む対象物体を斜め方向から照射するように該電磁波を反射する第1の反射板と、対象物体で反射した電磁波を水平方向に変向するように回転する第2の反射板及び垂直方向に変向するように回転する第3の反射板と、該第2の反射板及び該第3の反射板で反射した電磁波を収束する誘電体レンズと、該誘電体レンズで収束した電磁波を受信して受信信号を出力する受信器と、該受信器で受信する電磁波が上記対象物体を走査するように該第2の反射板及び該第3の反射板の回転位置を制御する制御部と、該受信器からの受信信号及び該制御部からの回転位置情報を用いて2次元情報を生成し、映像信号を送出する映像処理回路とを備え、
上記第1の反射板は、上記電磁波が上記受信器から離れた位置から上記対象物体を照射するように配置され、上記映像処理回路は、該電磁波が該対象物体を斜め方向に照射することによって該対象物体と該背景物体との間に生じる電磁波の影を該対象物体の輪郭を強調するように処理することを特徴とする電磁波画像処理装置。 - 上記第2の反射板又は上記第3の反射板のいずれかは、複数枚の反射板を組み合わせた回転体によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁波画像処理装置。
- 上記映像処理回路は、上記受信器で受信した電磁波の信号の位相不連続を検出し、検出した位相不連続を上記対象物体の輪郭を強調するように処理することを特徴とする請求後1に記載の電磁波画像処理装置。
- 上記受信器は、上記送信器が照射する電磁波と同一の偏波面の電磁波を受信する受信アンテナと直交する偏波面の電磁波を受信する受信アンテナとが設けられ、前記映像処理回路は、該受信器が受信した前記直交する偏波面の電磁波信号を上記対象物体の輪郭を検出するために用いて該対象物体の輪郭を強調する処理を行なうことを特徴とする請求後1に記載の電磁波画像処理装置。
- 上記受信器は、対象物体までの距離が異なることによって変わる電磁波の複数の収束位置のそれぞれの位置に設置した受信部からなることを特徴とする請求項1に記載の電磁波画像処理装置。
- 上記受信器は、水平または垂直方向に複数並設した受信部からなり、該複数並設の受信部は、上記対象物体から反射した電磁波を同時に検出するものであり、前記第2又は第3の反射板は、回転周期が並設した受信部の個数分低減されていることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の電磁波画像処理装置。
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JP (1) | JP2004177198A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009222580A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 検査装置 |
JP2011237417A (ja) * | 2010-04-12 | 2011-11-24 | Maspro Denkoh Corp | ミリ波撮像装置 |
JP2012510625A (ja) * | 2008-12-02 | 2012-05-10 | ハプナー ゲーエムベーハー | 電磁高周波放射線を使用して物体の像形成を行うための方法およびデバイス |
JP2013167529A (ja) * | 2012-02-15 | 2013-08-29 | Maspro Denkoh Corp | 電波撮像装置 |
US9958330B2 (en) | 2014-11-28 | 2018-05-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Sensor and information acquisition apparatus using sensor |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002341943A patent/JP2004177198A/ja active Pending
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