JP2004176214A

JP2004176214A - Method for knitting non-slip structural fabric

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Publication number: JP2004176214A
Application number: JP2002343679A
Authority: JP
Inventors: Kunihiro Ando; 邦広安藤; Hiroshi Ando; 宏安藤; Tsuneki Tanaka; 常喜田中
Original assignee: MATSUMOTO TEXTILE KK; TOMEI KK; Childsha Co Ltd
Current assignee: MATSUMOTO TEXTILE KK; TOMEI KK; Childsha Co Ltd
Priority date: 2002-11-27
Filing date: 2002-11-27
Publication date: 2004-06-24
Anticipated expiration: 2022-11-27
Also published as: KR20040047515A; TW200408744A; JP4143692B2; KR100485945B1; TWI268295B

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for knitting a non-slip structural fabric, optimally usable for clothes such as controlling undergarment, personal effects such as sock lining, grips for tennis rackets, gulf clubs, in which one surface is nice and soft to the skin and other surface is excellent in non-slip property by a surface layer structure part knitted by a polyurethane filament, or the like, improved in stretchability and air permeability. <P>SOLUTION: This method for knitting the non-slip structural fabric comprises knitting a structural fabric 1 equipped with a base structural part 2 knitted by warp 4 composed of a synthetic fiber yarn and/or a natural fiber yarn and a surface layer structural part 3 vertically knitted in a desired well and desired course on the surface side to the base structural part by warps 5 (5A and 5B) for knitting the surface layer structural part composed of a polyurethane filament, a material obtained dipping or applying a rubber to a synthetic fiber yarn or a rubber string simple body and forming desired stitch structural patterns G1, G2 and G3. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は滑り止め組織布の編成方法に関し、特に下着、補正下着等の衣服、また、帽子、靴の中敷、座布団、シーツ等の身回品、さらには、テニスラケット、ゴルフクラブ等のスポーツ用品のグリップに最適に使用でき、組織布の表裏何れか片面は、肌触りが良いが、組織布の何れか他面は、ポリウレタン・フィラメント等より編成される表層組織部が露出することにより滑り止め性に優れ、また、肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等の風合いが良好であり、しかも伸縮性、回復性、耐久性、強度、通気性、保温性も良好に発揮されるものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、特に女性が体形を整えるために補正下着がある。この補正下着には、例えば、胸から胴回りに装用するブラジャーや下肢に装用するガードルがあり、ブラジャーとガードルとを一体にしたものとしてはボディスーツがあった。
そして、ブラジャーは、カップ部の下部周縁や肩ひもに、またガードルは、ウエストの開口部周縁、腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールの両肢の付け根部分に位置する裾部等に、さらにはボディスーツではブラジャー部のカップ部の下部周縁や肩ひもに、またガードル部では、ウエストの開口部周縁、腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールの両肢の付け根部分に位置する裾部等の人体に接する各整容部にそれぞれゴム、接着剤等の粘着体を塗布することにより肌との密着性をはかり、ずり上がりやずり下がり等のずれを防止し、滑り止め機能を発揮するようにしたものがある（例えば特許文献１参照。）。
【０００３】
また、補正下着を製作するのに用いる組織布は、例えば腹、ウエスト部等の贅肉を引き締め、バスト・アップやヒップ・アップ等、被着者の体形を補正し、しかも、装用後に窮屈にならずに運動機能を発揮させるために伸縮布が用いられる。
この伸縮布として、例えば合成繊維糸や天然繊維糸にポリウレタン糸を編み込んだ編物組織の組織布がある。この編物組織の組織布に用いられるポリウレタン糸は、伸縮性を発揮することのほか、肌触り等の風合いを有し、強度を発揮し、さらには染料の付着性が良く、染色を容易にして洗濯による色落が生ずることなくするために、ポリウレタン糸の表面に他の繊維糸を捲回したカバーリング糸を使用して組織布を編成していた。
【０００４】
【特許文献１】
実開平６−７６３０５号公報（１−７頁、図１−図１０）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献１に見られるように、特に女性が体形を整えるために装用する例えばブラジャー、ガードル、ボディスーツ等の補正下着の人体に密接する整容部にゴム等の粘着体を塗布することにより肌との密着性をはかり、ずり上がりやずり下がり等のずれを防止するようにしたものは、特に夏期などの高温下において使用者が汗等をかくと、むれによりかゆみを生ずる。また、粘着体が高温度により軟化したり、長時の使用や洗濯を繰り返し行うことにより品質が劣化して補正下着の整容部から脱落し、ずれ防止機能が損なわれる。しかも、補正下着の整容部個所への粘着体の塗布作業を必要とするので、製品の製作工程が増大し、製作効率が低いものであった。
また、ゴム等の粘着体による締付力により圧迫感を感じたり、肌に圧迫跡が付いたりしていた。
しかも、組織布自体の厚さが厚くなり、装用時に違和感を覚えたり、スカート、ズボン等の外衣の上からのラインが目立ち、不体裁になる。また、単位面積当たりの重量もかなり大きなものになっていた。
【０００６】
また、補正下着等を製作するためにポリウレタン糸の表面に他の繊維糸を捲回したカバーリング糸を用いて編成される上記従来の伸縮布は、伸縮性、肌触り等の風合い、染色を容易にする等に重点を置いて開発がされている観点から組織布の表面側または裏面側に敢えてポリウレタン糸が露呈せずに組織布の内部にポリウレタン糸は包み込まれるような配慮が施こされて編み込まれていた。
従って、従来、ポリウレタン糸の滑り止め機能に着目して開発がなされた編物組織布は在来、無かった。
【０００７】
本発明は上記従来の不都合を解決し、特に表面に何らの加工を施さないポリウレタン・フィラメントを用いて組織布の表面側に積極的に露呈するように編み込まれた１枚の組織布でありながら、一面は肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等の生地素材の本来の風合いを発揮し、少なくとも表面側の他面はポリウレタン・フィラメント等による滑り止め機能を確実に発揮し、また通気性、伸縮性、フィット性に優れ、回復力、強度、耐久性は抜群であり、しかも、組織布として厚さが薄く、軽量であり、特に、下着、補正下着等の衣服、また、帽子、靴の中敷、座布団、シーツ等の身回品、さらには、テニスラケット、ゴルフクラブ等のスポーツ用品のグリップに最適に使用でき、例えば下着、補正下着に適用した場合には、夏期等の高温下においてむれや血行不良によるかゆみを生ぜず、しかも粘着体を単に組織布に塗布するのとは異なり軟化することなく長時の使用や洗濯を繰り返して行っても品質が劣化したり、滑り止め材が脱落することなく、また、装用時に締付力による圧迫感はなく、肌に跡を生ぜず、そのうえ塗布作業が不用になり、製品の製作工程を簡略化して製作効率の向上がはかれ、さらには製作コストが安価な滑り止め組織布の編成方法を提供しようとする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項１に記載の発明は、合成繊維糸および／または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる表層組織部編成用縦糸により前記ベース組織部に対し表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備えた組織布が編成されることを特徴とするという手段を採用した。
【０００９】
また、本発明の請求項２に記載の発明は、合成繊維糸および／または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる少なくとも２通り以上の表層組織部編成用縦糸の一方が他方に対し前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備えた組織布が編成されることを特徴とするという手段を採用した。
【００１０】
また、本発明の請求項３に記載の発明は、合成繊維糸および／または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる２通りの表層組織部編成用縦糸が前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備えた組織布が編成されることを特徴とするという手段を採用した。
【００１１】
また、本発明の請求項４に記載の発明は、請求項１，２，または３において、前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第１の表層組織部編成用縦糸と、第２の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、第１の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および第２の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、第２の表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部および第１の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれることを特徴とするという手段を採用した。
【００１２】
また、本発明の請求項５に記載の発明は、請求項１，２，３，または４において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース方向に配索される所望本数が組合わされることにより所望の編目組織柄が編成されることを特徴とするという手段を採用した。
【００１３】
また、本発明の請求項６に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるアトラス模様を組合わせて全体形状が略菱形の編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【００１４】
また、本発明の請求項７に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるハーフ・ネット模様を組合わせて全体形状が２つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【００１５】
また、本発明の請求項８に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるパワー・ネット模様を組合わせて全体形状が略六角形の編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【００１６】
また、本発明の請求項９に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸によりデンビー模様の編目組織柄を編成することを特徴とするという手段を採用した。
【００１７】
また、本発明の請求項１０に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，または９において、２通りの表層組織部編成用縦糸が組織布の編目組織柄を形成する編目の脚部、または該脚部が交叉して集束されてベース組織布の表面側に露呈されて編込まれることを特徴とするという手段を採用した。
【００１８】
また、本発明の請求項１１に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，または１０において、２通りの表層組織部編成用縦糸が組織布の編目組織柄を含む編目個所に集束されてベース組織布の表面側に露呈されて編込まれることを特徴とするという手段を採用した。
【００１９】
また、本発明の請求項１２に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，または１１において、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とにより編まれる組織布のベース組織部編成用縦糸に対する表層組織部編成用縦糸の混率が、５０〜８０重量％であることを特徴とするという手段を採用した。
【００２０】
また、本発明の請求項１３に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，１１，または１２において、ベース組織部編成用縦糸の糸径が３３〜１６７（ＤＴ）であるのに対して表層組織部編成用縦糸の糸径が、４４〜６２０（ＤＴ）であることを特徴とするという手段を採用した。
【００２１】
また、本発明の請求項１４に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，１１，１２，または１３において、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とが目付２００〜８００ｇ／ｍ^２であることを特徴とするという手段を採用した。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図１は本発明の滑り止め組織布の編成方法の第１一実施形態を示す組織図、図２は同じく斜視図、図３は同じく編目組織の一部を拡大して示した正面図、図４は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第２実施形態を示す組織図、図５は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第３実施形態を示す組織図である。
【００２３】
１は組織布であり、この組織布１はベース組織部編成用縦糸４により編成されるベース組織部２と表層組織部編成用縦糸５により編成される表層組織部３とを備え、前記表層組織部３は、前記ベース組織部２に対し表面側に所望ウェル、所望コースに縦編機を用いて縦編される。
この縦編機としては、例えばカールマイヤー社製（独国）のＲＳＥ４Ｎ−３Ｋの固定針床形式の縦編機が使用される。
【００２４】
前記ベース組織部編成用縦糸４は、合成繊維糸、本実施形態では、糸径が３３〜１６８（ＤＴ）のポリエステル繊維糸が使用されるが、このベース組織部編成用縦糸４としては、前述のポリエステル繊維糸に限られず、そのほかの合成樹脂繊維糸、例えばポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸、および／または天然繊維糸が使用される。この天然繊維糸は、例えば木綿、麻、絹、羊毛などがあり、これは例示であり、天然繊維糸と前記合成繊維糸の１または２種の何れかが混合され、紡糸された編糸を用いてもよい。
【００２５】
前記表層組織部３は、少なくとも２通り以上の表層組織部編成用縦糸５，５・・・、本実施形態では、図１、図２のウェル方向Ｘに配索される第１の後記表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとを用いて一方の表層組織部編成用縦糸５Ａが他方の表層組織部編成用縦糸５Ｂに対し前記ベース組織部２の表面側に所望ウェル、所望コースにより組合わせて編込まれ、縦編される。
【００２６】
また、前記表層組織部編成用縦糸５は、本実施形態では、糸径が４４〜６２０（ＤＴ）のポリウレタン・フィラメントが、使用されるが、この範囲は代表的な例示である。また、表層組織部編成用縦糸５は、前述のポリウレタン・フィラメントのほかに前述のような合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやまたは、ゴムをコーティングしたものを用いるか、さらには、ゴム紐単体を用いることもできる。
【００２７】
この明細書において、表層組織部３を編成するための表層組織部編成用縦糸５が２通り、または２通り以上とは、例えば第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとのそれぞれの糸径が太いかまたは細いかの相違、また、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとの材質が硬軟異なる材料により形成したものを用いるか、またはそれぞれ伸縮度が異なる材料により形成されるものを用いるか、また引っ張り、曲げ、圧縮等の強度がそれぞれ異なる材料により形成されるものを用いるか、さらには相互に編込み方が相違する等、表層組織部３の編成時に相互に相手側とは異なる要素を備えるものをいう。
【００２８】
そして、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａは、編目組織柄Ｇ１の表面側にて前記ベース組織部２および第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂの所望の編目Ｍに編込まれ、また、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂは、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部２および第１の表層組織部編成用縦糸５Ａの所望の編目Ｍに編込まれる。
【００２９】
また、表層組織部編成用縦糸５は、図１，図２に示すようにウェル方向Ｘ（列方向）に所望ゲージにて配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個に編込み方が設定される所望本数が組合わされることにより所望の編目組織柄Ｇ１が編成される。
すなわち、本実施形態では図１および図２に示すように、ウェル方向Ｘ（列方向）に配列される４本の箴毎に配索される同種にして且つ２本１組の表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂにより、図１、図２の想像線で描いた囲みＡ内に示すようなベース組織部編成用縦糸４にて編成される４コースアトラスのベース組織部２の表面に、図１、図２の囲みＢ，Ｂ′内に想像線で描いたように６コースアトラスのアトラス模様を組合わして編成する全体が菱形をなす編目組織柄Ｇ１に形成される。また、図１および図２中においてＭ１は閉じ目、またＭ２は開き目である。
【００３０】
さらに本実施形態の滑り止め組織布の編成方法をさらに具体的に述べると、先ず、ベース組織部２は、図１の囲みＡ内に示すように閉じ目Ｍ１から出発してウェル方向Ｘに左へ１コースほど開き目Ｍ２を介して編み込まれ、さらにウェル方向Ｘに左へ１コース進んで３コース目が閉じ目Ｍ１として編み込まれる。それから、ウェル方向Ｘに右へ１コースほど開き目Ｍ２を介して編み込まれ、囲みＡ内の１サイクルが完了する。
こうして、囲みＡ内の１サイクルを連続してベース組織部２のベース組織部編成用縦糸４は、表層組織部３の第１のベース組織部編成用縦糸５Ａと、第２のベース組織部編成用縦糸５Ｂとに連続して編み込まれることによりベース組織部２は編成される。
【００３１】
第１の表層組織部編成用縦糸５Ａは、例えば図１の囲みＢ内に示すように、閉じ目Ｍ１から出発してウェル方向Ｘに右へ２コースほど開き目Ｍ２，Ｍ２を介して編み込まれ、さらにウェル方向Ｘに右へ１コース進んで４コース目が閉じ目Ｍ１として編み込まれる。それから、ウェル方向Ｘに左へ２コースほど開き目Ｍ２，Ｍ２を介して編み込まれ、囲みＢ内の１サイクルが完了する。このように、囲みＢ内の１サイクルを縦に連続してベース組織部２のベース組織部編成用縦糸４と表層組織部３の第２のベース組織部編成用縦糸５Ｂとに対して連続して編み込まれる。
【００３２】
また、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂは、例えば図１の囲みＢ′内に示すように、閉じ目Ｍ１から出発してウェル方向Ｘを左へ２コースほど開き目Ｍ２，Ｍ２を介して編み込まれ、さらにウェル方向Ｘを左へ１コース進んで４コース目が閉じ目Ｍ１として編み込まれる。それから、ウェル方向Ｘを右へ２コースほど進んで開き目Ｍ２，Ｍ２を介して編み込まれ、囲みＢ′内の１サイクルが完了する。このように、囲みＢ′内の１サイクルを連続してベース組織部２のベース組織部編成用縦糸４と表層組織部３の第１のベース組織部編成用縦糸５Ａとに対して連続して縦に編み込まれる。
こうして、前述のように、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとにより６コースアトラスのアトラス模様を組合わして編成する全体が菱形をなす編目組織柄Ｇ１が形成される。
【００３３】
また、本実施形態で編成されるベース組織部編成用縦糸４と表層組織部編成用縦糸５とは、目付２００〜８００ｇ／ｍ^２である。
この編目Ｍの目付の数値範囲は、組織布１自体の用途に合わせて通気性、発汗性、保温性、伸縮性、フィット性、回復性、強度、耐久性等を考慮して第１、第２の表層組織布５Ａ，５Ｂによる滑り止め機能が充分に発揮されるように選定される。
【００３４】
また、ベース組織部編成用縦糸４と表層組織部編層用縦糸５とにより編まれる組織布１のベース組織部編成用縦糸４に対する表層組織部編成用縦糸５の混率は、本実施形態では、５０〜８０重量％含まれる。しかも、前述のように、ベース組織部編成用縦糸４の糸径が３３〜１６７（ＤＴ）であるのに対して表層組織部編成用縦糸５の糸径が、４４〜６２０（ＤＴ）である。
【００３５】
このように、表層組織部編成用縦糸５の糸径を、ベース組織部編成用縦糸４の糸径よりも太くしたのは、本実施形態では１枚の組織布１の一面（例えば裏面側）は、生地本来の風合い、例えば肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等を発揮するとともに、厚さが薄く軽量であり、充分な強度を有するが、この組織布１の他面（例えば表面側）は、ウェル方向Ｘ（列方向）に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個に編込みがなされる同種にして２本、すなわち２通りの表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂの組合わせにより編成される所望の編目組織柄Ｇ１、例えば図１、図２の想像線で描かれた囲みＢ，Ｂ′内に示すような６コースアトラスに編成される全体形状が菱形の編目組織柄Ｇ１によりウェル方向Ｘおよびコース方向Ｙへのいずれの方向にも滑り止め機能を充分に発揮する組織布１を編成するためである。
【００３６】
そして、ベース組織部編成用縦糸４と表層組織部編成用縦糸５とにより編まれる組織布１のベース組織部編成用縦糸４に対する表層組織部編成用縦糸５の混率は、本実施形態では、７０〜８０重量％含まれるので、１枚の組織布１であり、厚みが薄くて軽量でも、一面がベース組織部２となし、他面は充分な滑り止め機能を発揮する表層組織部３が編成された組織布１が得られる。
【００３７】
そして、ポリウレタン・フィラメントよりなる第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとによりベース組織部２の一面（例えば表面側）に露呈して編み込まれる図１，図２，図３に示すように全体が菱形をなすアトラス模様の編目組織柄Ｇ１の中で滑り止め機能を発揮する個所は、例えば第１には網目組織柄Ｇ１を形成する網目Ｍのループ部分はもちろん、むしろ表層組織部３の表面側に長い線分にて配向されて線状に露呈される脚部Ｆが挙げられる。
【００３８】
また、滑り止め機能を有効に発揮する編目組織柄Ｇ１中における第２は、アトラス模様として全体が菱形をなす編目組織柄Ｇ１における菱形相互が連続する個所、すなわち、ポリウレタン・フィラメントよりなる第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとにより組織布１として編成される編目Ｍの脚部Ｆ，Ｆが交叉することにより表層組織部３の表面側に露呈される図１の囲みＰ１に示す個所は、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとの単位面積当たりの露呈密度が高くなるので、滑り止め機能が充分に発揮される。
【００３９】
また、本実施形態で使用されるベース組織部編成用縦糸４は、前述のようにポリエステル繊維糸を使用してベース組織部２を編成しているが、これは代表的な例示であり、これに限ることなく、そのほかに例えば合成樹脂繊維糸、例えばポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸、および／または例えば木綿、麻、絹、羊毛など天然繊維糸を用いてベース用組織部２を編成するようにしてもよい。
【００４０】
また、表層組織部３は、前述のようにウェル方向Ｘに配索される第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとを組合わせて編込まれる。このうち、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａは、編目組織柄Ｇ１の表面側にて前記ベース組織部２および第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂの所望の編目Ｍに編込まれ、しかも、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂは、裏面側と表面側と中間部とに配索されて前記ベース組織部２および第１の表層組織部編成用縦糸５Ａの所望の編目Ｍに編込まれるので、表層組織部３はウェル方向Ｘ、コース方向Ｙ、さらには厚み方向Ｔへの３次元網目構造に編成される（図３参照）。
【００４１】
こうして、組織布１としてはポリウレタン・フィラメントよりなる第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとが表面側に表れるため、組織布１自体は伸縮性に富み、回復性にも優れる。しかも、組織布１を長時の使用や繰り返して洗濯を行った場合にもポリウレタン・フィラメントよりなる第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとが、伸縮性を発揮するのとベース組織部２が引っ張り、曲げ、圧縮等の強度を発揮するので、変形や形崩れがなく、耐久性に優れる。
【００４２】
このように、表層組織部３はウェル方向Ｘ、コース方向Ｙ、さらには厚み方向Ｔへの２層の３次元網目構造に編成されるので、組織布１自体は、通気性、発汗性、保温性にも優れる。
従って、本実施形態の組織布１を例えば特に女性が体形を整えるために装用する例えばブラジャーのカップ部の下縁と、側面と、肩紐、またガードルのウエスト開口部、腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールの両肢の付け根部分に位置する裾部、またボディスーツでは、ブラジャー部のカップ部の下部周縁、側面、肩紐、またガードル部では腹部、ヒップ部の下縁、両肢を挿入するレッグホールや両肢を挿入する両肢の付け根部分に位置する裾部、さらには、キャミソールでは、ブラジャーの左右のカップ部の下部周縁、該カップ部の左右の側面、肩紐、ウエスト部の下縁等の補正下着のように人体に密接する整容部に用いれば、使用者が運動するのに追従して伸縮性、回復性に富み、また組織布の表面側に表れる第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとによる滑り止め機能により補正下着の不用意なずれ動きやめくり上がりがなくなり、通気性、発汗性に優れるため、特に夏期などの高温下において使用者が汗等をかく場合にも、むれによりかゆみを生じない。そして、ゴム等の粘着体を塗布することにより肌との密着性をはかるという特許文献１に記載の従来の考案とは異なり粘着体が高温度により軟化したり、しかも、組織布１は伸縮性に富み、回復性に優れているので、長時の使用や洗濯を繰り返し行うことにより品質が劣化して補正下着が整容部から脱落し、ずれ防止機能が損なわれることはなく、しかも、補正下着の整容部個所への粘着体の塗布作業が不要になるため、製品の製作工程が増大することなく、製作効率は向上する。
【００４３】
また、本実施形態の組織布１は、人体にフィットさせて着用する例えば前述のガードルのほか、例えばスパッツ、スポーツ用タイツ等の股部を有する下半身用衣類のウエスト部分の裏側やレッグホールの両股の付け根部分の裏側に装着するように使用すれば、滑り止め手段としてゴムテープなどを装着するのとは異なり、ゴムテープの締付力により圧迫感を感じたり、肌にゴムテープの食い込み跡が付くことなく、むれや血行不良によるかゆみを生ずることはない。しかも、ゴムテープを覆い隠すための縁折返し処理や縫製作業が不要になり、製品の製作工程が増大することなく、製作効率が高くなるとともにゴムテープの装着個所の厚みが厚くなって装用時に違和感を覚えたり、また、スカート、ズボン等の外衣の上からゴムテープの敷設個所のラインが目立ち、不体裁になることなく夏期などの高温下においてもむれを生ずることなく、かゆみを覚えない。
【００４４】
また、図４は本発明の第２実施形態を示す。
この実施形態では、ベース組織部２の表面側に編み込まれる表層組織部３の表層組織部編成用縦糸５は、ウェル方向Ｘに配列される所望数本の筬目毎に配列されるポリウレタン・フィラメントよりなる２通りの表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂよりなる２本１組である点は前記第１実施形態と同様の構成であるが、本実施形態では、この表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂにより編み込まれるハーフ・ネット模様を組合わせて全体形状が２つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄Ｇ２を編成する構成である。
【００４５】
すなわち、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａは、例えば図４の囲みＣ内に示すように、閉じ目Ｍ１から出発してウェル方向Ｘを右へ１コース進み、次いで左へ１コースへと戻り、再び右へ２ウェルへと進み、それぞれ閉じ目Ｍ１，Ｍ１，Ｍ１が編み込まれて３コース進む。その後、左へ１ウェル、１コース、また、右へ１ウェル、１コースほど進んで閉じ目Ｍ１，Ｍ１が編み込まれ、囲みＣ内の１サイクルが完了する。このように、囲みＣ内の１サイクルを縦に連続してベース組織部２と表層組織部３のベース組織部編成用縦糸４と第２のベース組織部編成用縦糸５Ｂとに連続して編み込まれる。
【００４６】
また、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂは、例えば図４の囲みＣ′内に示すようにとじ目Ｍ１から出発してウェル方向Ｘを左へ１コース進み、次いで右へ１コース戻り、再び左へ２ウェルへと進んで閉じ目Ｍ１，Ｍ１，Ｍ１が編み込まれて３コース進む。その後、右へ１ウェル、１コース、さらに、左へ１ウェル、１コースほど進み、閉じ目Ｍ１，Ｍ１が編み込まれ、囲みＣ′内の１サイクルが完了する。このように、囲みＣ′内の１サイクルを連続してベース組織部２のベース組織部編成用縦糸４と表層組織部３の第１のベース組織部編成用縦糸５Ａとに連続して編み込まれる。
そして、前述のように、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとにより６コースハーフ・ネットの全体形状が２つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄Ｇ２を編成する。
【００４７】
このようにして編成される１枚の組織布１の一面（例えば裏面側）は、生地本来の風合い、例えば肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等を発揮するとともに、厚さが薄く軽量であり、充分な強度を有するが、この組織布１の他面（例えば表面側）は、ウェル方向Ｘ（列方向）に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース取りがなされる同種にして２本の表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂの組合わせにより編成される所望の編目組織柄Ｇ２、例えば図４の想像線で描かれた囲みＣ，Ｃ′内に示すような６コースハーフ・ネットに編成される全体形状が２つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄Ｇ２によりウェル方向Ｘおよびコース方向Ｙへのいずれの方向にも滑り止め機能を充分に発揮する組織布１がを編成されるほかは、前記実施形態と同様な構成、作用である。
【００４８】
また、図５は本発明の第３実施形態を示す。
この実施形態では、ベース組織部２の表面側に編み込まれる表層組織部３の表層組織部編成用縦糸５は、ウェル方向Ｘに配列される所望数本の筬目毎に配列されるポリウレタン・フィラメントよりなる２通りの表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂよりなる２本１組である点は前記第１実施形態、第２実施形態と同様の構成であるが、本実施形態では、この表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂにより編み込まれるパワー・ネット模様を組合わせて全体形状が略六角形の編目組織柄Ｇ３を編成する構成である。
【００４９】
すなわち、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａは、例えば図５の想像線で示す囲みＤ内のように、閉じ目Ｍ１から出発してウェル方向Ｘを右へ１コースだけ進み開き目Ｍ２が編み込まれる。次いで１コース分縦へ進み、閉じ目Ｍ１を編成する。その後、ウェル方向Ｘを右へ１コース進み、閉じ目Ｍ１を編成し、それからウェル方向Ｘを左へ１コース進み、開き目Ｍ２を編成し、さらに１コース分縦へ進み、閉じ目Ｍ１を編成し、囲みＤ内の１サイクルが完了する。このように、囲みＤ内の１サイクルを連続してベース組織部２のベース組織部編成用縦糸４と表層組織部３の第２のベース組織部編成用縦糸５Ｂとに連続して編み込まれる。
【００５０】
また、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂは、例えば図５の囲みＤ′内に示すように、閉じ目Ｍ１から出発してウェル方向Ｘを左へ１コースだけ進み、開き目Ｍ２が編み込まれる。次いで１コース分縦へ進み、閉じ目Ｍ１を編成する。その後、ウェル方向Ｘを左へ１コース進み、閉じ目Ｍ１を編成し、それからウェル方向Ｘを右へ１コース進み、開き目Ｍ２を編成し、さらに１コース分縦へ進み、閉じ目Ｍ１を編成し、囲みＤ′内の１サイクルが完了する。このように、囲みＤ′内の１サイクルを連続してベース組織部２のベース組織部編成用縦糸４と表層組織部３の第１のベース組織部編成用縦糸５Ａとに連続して編み込まれる。
こうして、前述のように、第１の表層組織部編成用縦糸５Ａと、第２の表層組織部編成用縦糸５Ｂとにより６コースパワー・ネットの全体形状が略六角形の編目組織柄Ｇ３が編成される。
【００５１】
このようにして編成される１枚の組織布１も前記第１実施形態、第２実施形態と同様に、一面は、生地本来の風合い、例えば肌触り、滑らかさ、しなやかさ、光沢等を発揮するとともに、厚さが薄く軽量であり、充分な強度を有するが、この組織布１の他面、すなわち表面側は、ウェル方向Ｘ（列方向）に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース取りがなされる同種にして２本の表層組織部編成用縦糸５Ａ，５Ｂの組合わせにより編成される所望の編目組織柄Ｇ３、例えば図５の想像線で描かれた囲みＤ，Ｄ′内に示すような６コースパワー・ネットに編成される全体形状が略六角形の編目組織図柄Ｇ３によりウェル方向Ｘおよびコース方向Ｙへのいずれの方向にも滑り止め機能を充分に発揮する組織布１がを編成されるほか、前記第１実施形態および第２実施形態と同様な構成、作用である。
【００５２】
また、前記第１実施形態、第２実施形態、第３実施形態において、組織布１の表面側の一面のみに表層組織部２の編目組織柄Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３を編成する場合を代表的に説明したが、これに限ることなく例えば組織布１の裏面側の他面のみ、さらには表面側および裏面側の両面に表層組織部２の編目組織柄Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３を形成してもよい。
また、前記第１実施形態、第２実施形態、第３実施形態において、表層組織部編成用縦糸５は、糸径が４４〜６２０（ＤＴ）のポリウレタン・フィラメントが、使用されるが、これは代表的な例示であり、糸径の増減変更は自由である。
また、使用される表層組織部編成用縦糸５は、本実施形態のようにポリウレタン・フィラメントに限ることなく、例えば合成繊維糸に天然ゴムまたは合成ゴム等のゴムをデッピングしたものやまたは、ゴムをコーティングしたものを用いたり、さらには、ゴム紐単体を用いて表層組織部３を編成することもできる。
【００５３】
また、上記各実施形態で使用される組織布１は、上記説明のように補正下着に使用する場合に限らず、例えば、コート、上着等のアウター、下着、生理用パンツ等のインナー、ナイティー、ズボン、パジャマ、水着等の衣服；帽子、靴の中敷、スリッパ、座布団、座布団カバー、シーツ、手袋等の身回品；テニスラケット、ゴルフクラブ、バット等のスポーツ用品のグリップの滑り止めとして有効に使用することもでき、用途は広範におよぶ。
【００５４】
また、上記各実施形態でベース組織部２を形成するために使用されるベース組織部編成用縦糸４は、前述のポリエステル繊維糸を使用してベース用組織部２を編成しているが、これは代表的な例示であり、これに限ることなく、そのほかに例えば合成樹脂繊維糸、例えばポリアミド繊維糸、ポリエチレン繊維糸、ポリプロピレン繊維糸、ポリビニールアルコール繊維糸、ポリアクリル繊維糸、ポリ塩化ビニール繊維糸、および／または例えば木綿、麻、絹、羊毛など天然繊維糸を用いてベース組織部２を編成するようにしてもよい。
【００５５】
また、上記各実施形態において、表層組織部３を編成するための前記表層組織部編成用縦糸５は、糸径が４４〜６２０（ＤＴ）の２本のポリウレタン・フィラメントを組合わせて使用されるアトラス編、ハーフ・ネット編、パワー・ネット編により編成される編目組織柄Ｇ１，Ｇ２，Ｇ３により滑り止め機能を有効に発揮する場合を代表的な例示として説明したが、糸の太さ、糸の本数の増減変更は自由であり、表層組織部３に編成するための組織図柄も図示する図柄に限ることなく、図には示さないが例えばデンビー模様（ジグザグ模様）、そのほかの組織柄であってもよく、さらには編み方は上記各実施形態に限ることなく、例えば縦平編、縦ゴム編、トリコネット編、メッシュ編、トリスキン編、トリコット編、サテン編、またはそれらを組合わせた縦編みでもよく、要はベース組織部２の片面に所望複数本の表層組織部編成用縦糸５を用いて２層の網目構造の表層組織部３を形成するようにする場合も本発明の適用範囲である。
【００５６】
【発明の効果】
本発明の請求項１に記載の発明は以上のように、合成繊維糸および／または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる表層組織部編成用縦糸により前記ベース組織部に対し表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備えた組織布が編成されることを特徴とし、また、本発明の請求項２に記載の発明は、合成繊維糸および／または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる少なくとも２通り以上の表層組織部編成用縦糸の一方が他方に対し前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備えた組織布が編成されることを特徴とし、また、本発明の請求項３に記載の発明は、合成繊維糸および／または天然繊維糸よりなるベース組織部編成用縦糸により編成されるベース組織部と、ポリウレタン・フィラメント、または合成繊維糸にゴムをデッピングしたり、コーティングするか、またはゴム紐単体よりなる２通りの表層組織部編成用縦糸が前記ベース組織部の表面側に所望ウェル、所望コースに縦編みされ、所望の編目組織柄をなす表層組織部を備えた組織布が編成されることを特徴とし、また、本発明の請求項４に記載の発明は、請求項１，２，または３において、前記表層組織部は、ウェル方向に配索される第１の表層組織部編成用縦糸と、第２の表層組織部編成用縦糸とを組合わせて編込まれ、第１の表層組織部編成用縦糸は、編目組織柄の表面側にて前記ベース組織部および第２の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれ、第２の表層組織部編成用縦糸は、裏面側と表面側との中間部に配索されて前記ベース組織部および第１の表層組織部編成用縦糸の所望の編目に編込まれることを特徴とするので、一面は生地素材の本来の風合いを発揮して、他面は滑り止め機能を確実に発揮し、また通気性、伸縮性、フィット性に優れ、回復力、耐久性も抜群である。
【００５７】
従って、特に、下着、補正下着等の衣服、また、帽子、靴の中敷、座布団、シーツ等の身回品、さらには、テニスラケット、ゴルフクラブ等のスポーツ用品のグリップに最適に使用でき、例えば下着、補正下着に適用した場合には、夏期等の高温下においてむれや血行不良によるかゆみを生ぜず、しかも粘着体を単に組織布に塗布するのとは異なり軟化することなく長時の使用や洗濯を繰り返して行っても品質が劣化したり、滑り止め材が脱落することなく、また、ゴム紐等とは異なり装用時に締付力による圧迫感はなく、肌に食込み跡を生ぜず、そのうえ塗布作業が不用になり、製品の製作工程を簡略化して製作効率の向上がはかれ、さらには安価に入取が行える。
【００５８】
また、本発明の請求項５に記載の発明は、請求項１，２，３，または４において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配索されて各個にコース方向に配索される所望本数が組合わされることにより所望の編目組織柄が編成されることを特徴とし、また、本発明の請求項６に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるアトラス模様を組合わせて全体形状が略菱形の編目組織柄を編成することを特徴とし、また、本発明の請求項７に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるハーフ・ネット模様を組合わせて全体形状が２つの略五角形を背中合わせに組合わた編目組織柄を編成することを特徴とし、また、本発明の請求項８に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸により編み込まれるパワー・ネット模様を組合わせて全体形状が略六角形の組織図柄を編成することを特徴とし、また、本発明の請求項９に記載の発明は、請求項１，２，３，４，または５において、表層組織部編成用縦糸は、ウェル方向に配列される所望数本の筬目毎に配列される２本１組であり、この表層組織部編成用縦糸によりデンビー模様の組織図柄を編成することを特徴とするので、組織布の一面に滑り止め機能を確実に発揮する表層組織部を容易かつ確実に編成することができる。
【００５９】
また、本発明の請求項１０に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，または９において、２通りの表層組織部編成用縦糸が組織布の編目組織柄を形成する編目の脚部、または該脚部が交叉して集束されてベース組織布の表面側に露呈されて編込まれることを特徴とし、また、本発明の請求項１１に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，または１０において、２通りの表層組織部編成用縦糸が組織布の編目組織柄を含む編目個所に集束されてベース組織布の表面側に露呈されて編込まれることを特徴とするので、組織布の一面に編成される表層組織部の滑り止め機能は優れたものになる。
【００６０】
また、本発明の請求項１２に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，または１１において、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とにより編まれる組織布のベース組織部編成用縦糸に対する表層組織部編成用縦糸の混率が、５０〜８０重量％であることを特徴とするので、１枚の組織布として軽量でありながら強度がある。
【００６１】
また、本発明の請求項１３に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，１１，または１２において、ベース組織部編成用縦糸の糸径が３３〜１６７（ＤＴ）であるのに対して表層組織部編成用縦糸の糸径が、４４〜６２０（ＤＴ）であることを特徴とするので、１枚の組織布１であっても、一面（裏面側）はベース組織部２により生地本来の風合いを発揮し、また、単一の１枚の組織布の他面（表面側）に編成されたポリウレタン糸よりなる所望の編目組織柄の表層組織部により滑り止め機能が確実に発揮される。
【００６２】
また、本発明の請求項１４に記載の発明は、請求項１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，１１，１２，または１３において、ベース組織部編成用縦糸と表層組織部編成用縦糸とが目付２００〜８００ｇ／ｍ^２であることを特徴とするので、１枚の組織布でありながら一面はベース組織部となし、他面は表層組織部となした強度のある目が詰まった組織布が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明の滑り止め組織布の編成方法の第１実施形態を示す組織図である。
【図２】図２は同じく斜視図である。
【図３】図３は同じく編目組織の一部を拡大して示した正面図である。
【図４】図４は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第２実施形態を示す組織図である。
【図５】図５は同じく本発明の滑り止め組織布の編成方法の第３実施形態を示す組織図である。
【符号の説明】
１組織布
２ベース組織部
３表層組織部
４ベース組織部編成用縦糸
５表層組織部編成用縦糸
５Ａ第１の表層組織部編成用縦糸
５Ｂ第２の表層組織部編成用縦糸
Ｇ１編目組織柄
Ｇ２編目組織柄
Ｇ３編目組織柄
Ｘウェル方向
Ｙコース方向
Ｔ厚み方向[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of knitting a non-slip tissue cloth, and in particular, clothes such as underwear and corrected underwear, as well as personal items such as hats, insoles, cushions and sheets, and sports such as tennis rackets and golf clubs. It can be used optimally as a grip for supplies.Either one side of the tissue cloth has a good touch, but the other side of the tissue cloth is non-slip due to the exposed surface tissue part knitted from polyurethane filament etc. It has excellent properties, good texture, smoothness, suppleness, and luster, and also exhibits good stretchability, recovery, durability, strength, air permeability, and heat retention.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is a correction underwear especially for a woman to shape her body. The correction underwear includes, for example, a bra worn from the chest to the waist and a girdle worn on the lower limb, and an integrated brassiere and girdle includes a body suit.
The brassiere is on the lower edge and shoulder straps of the cup, and the girdle is on the waist opening, the abdomen, the lower edge of the hips, and the hem at the base of both legs in the leg hole where both legs are inserted. For the body suit, further, for the lower edge and shoulder strap of the cup part of the brassiere part for the body suit, and for the girdle part, the edges of the waist opening, the abdomen, the lower edge of the hips, and both leg holes for inserting both limbs Adhesives such as rubber and adhesive are applied to each shaping part in contact with the human body, such as the hem at the base of the limb, to measure the adhesion to the skin and prevent slippage and slippage In addition, there is one that exerts an anti-slip function (for example, see Patent Document 1).
[0003]
In addition, the tissue cloth used to make the corrected underwear tightens the extravagance, for example, belly and waist, corrects the body shape of the adherend, such as bust up and hip up, and if it becomes cramped after wearing An elastic cloth is used in order to exert a motor function without having to do so.
As this stretchable cloth, for example, there is a tissue cloth having a knitted structure in which a polyurethane yarn is knitted into a synthetic fiber yarn or a natural fiber yarn. The polyurethane yarn used for the tissue cloth of this knitted fabric has not only the elasticity but also the texture such as the touch and the like, the strength, the adhesion of the dye is good, and the dyeing is easy to wash. In order to prevent discoloration due to the above, a tissue cloth is knitted using a covering yarn obtained by winding another fiber yarn on the surface of a polyurethane yarn.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-76305 (pages 1-7, FIGS. 1-10)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, as seen in Patent Literature 1, by applying an adhesive such as rubber to a trimming portion that is in close contact with the human body, such as a bra, a girdle, or a body suit, which is worn by a woman in particular to shape her body, for example. In a device that measures the adhesiveness to the skin and prevents slippage or slippage, especially when the user sweats under a high temperature such as in the summer, it causes itching due to unevenness. In addition, the adhesive body is softened by high temperature, and the quality deteriorates due to repeated use and washing for a long time, and the adhesive body falls off from the adjusting part of the correction underwear, and the slip prevention function is impaired. In addition, since it is necessary to apply the adhesive to the adjusting part of the correction underwear, the number of manufacturing steps of the product is increased, and the manufacturing efficiency is low.
In addition, a feeling of pressure was felt due to the tightening force of an adhesive body such as rubber, or a pressure mark was applied to the skin.
In addition, the thickness of the tissue cloth itself becomes thick, and the user feels uncomfortable when wearing it, and the line from the top of the outer garment such as skirts and pants is conspicuous and unsightly. Also, the weight per unit area was considerably large.
[0006]
In addition, the above-mentioned conventional elastic cloth knitted using a covering yarn in which another fiber yarn is wound on the surface of a polyurethane yarn to produce a corrected undergarment, etc., is easy to stretch, feel and feel, and dyeing. In consideration of the fact that development has been made with an emphasis on making, etc., consideration has been given to the polyurethane thread being wrapped inside the tissue cloth without intentionally exposing the polyurethane thread on the front side or the back side of the tissue cloth Was woven.
Therefore, there has hitherto not been a knitted fabric developed with a focus on the anti-slip function of polyurethane yarn.
[0007]
The present invention solves the above-mentioned conventional inconveniences, and in particular, is a single piece of tissue cloth woven so as to be positively exposed to the surface side of the tissue cloth using a polyurethane filament whose surface is not subjected to any processing. , One side shows the original texture of the fabric material such as softness, smoothness, suppleness, gloss, etc.At least the other side shows the anti-slip function by polyurethane filament at least, breathability, expansion and contraction It has excellent resilience, strength, and durability, and is thin and lightweight as a tissue cloth, especially in clothing such as underwear and correction underwear, as well as in hats and shoes. It can be optimally used for grips for personal items such as mats, cushions and sheets, and also for sports equipment such as tennis rackets and golf clubs. It does not cause itching due to unevenness or poor blood circulation, and it does not soften unlike the case of simply applying an adhesive to tissue cloth. The material does not fall off, there is no feeling of pressure due to the tightening force when worn, no traces are made on the skin, and the application work is unnecessary, the production process of the product is simplified, and the production efficiency is improved. Another object of the present invention is to provide a method for knitting a non-slip tissue cloth which is inexpensive to manufacture.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 of the present invention is characterized in that rubber is applied to a base tissue portion knitted by a warp yarn for knitting a base tissue portion composed of a synthetic fiber yarn and / or a natural fiber yarn, and a polyurethane filament or a synthetic fiber yarn. Or, coated, or by surface warp knitting warp yarn composed of a single rubber string, a desired well on the surface side with respect to the base tissue portion, a warp knitted to a desired course, a surface layer tissue portion forming a desired stitch texture pattern. A means is employed in which the provided tissue cloth is knitted.
[0009]
Further, the invention according to claim 2 of the present invention relates to a base fabric portion knitted by a warp yarn for knitting a base fabric portion composed of a synthetic fiber yarn and / or a natural fiber yarn, and a polyurethane filament or a synthetic fiber yarn. One of the warp yarns for knitting at least two or more superficial tissue parts composed of a single piece of rubber cord, or a desired well on the surface side of the base tissue part with respect to the other, is knitted into a desired course, Means is adopted in which a tissue cloth having a surface layer tissue portion having a desired stitch pattern is knitted.
[0010]
Further, the invention according to claim 3 of the present invention is characterized in that a base texture portion knitted by a warp yarn for knitting a base texture portion composed of a synthetic fiber yarn and / or a natural fiber yarn, and a polyurethane filament or a synthetic fiber yarn is formed of rubber. Or two types of warp yarns for knitting the surface layer tissue portion composed of a single rubber cord are knitted in a desired well and a desired course on the surface side of the base tissue portion to form a desired stitch texture pattern. Means is adopted in which a tissue cloth having a surface tissue portion is knitted.
[0011]
The invention according to claim 4 of the present invention is the invention according to claim 1, 2, or 3, wherein the surface tissue portion comprises a first surface tissue portion knitting warp arranged in a well direction, and a second warp yarn. The first warp yarn for knitting of the surface layer is knitted in combination with the warp yarn for knitting of the surface layer and the second knitting warp for knitting on the surface side of the stitch pattern. Knitted to a desired stitch, the second warp yarn for knitting the surface layer is laid on the back side, the front side, and the middle portion to form the desired warp yarn for knitting the base layer and the first surface layer knitting section. A means of being knitted into a stitch is employed.
[0012]
According to a fifth aspect of the present invention, in the first, second, third, or fourth aspect, the warp yarn for knitting the surface layer is arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction. Then, a desired stitch pattern is knitted by combining the desired numbers of the individual stitches arranged in the course direction.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, in the first, second, third, fourth, or fifth aspect, the warp yarn for knitting the surface layer tissue is provided for every desired number of reeds arranged in the well direction. It is a set of two arranged, and a means is adopted in which an atlas pattern knitted by the warp yarn for knitting the surface layer portion is combined to knit a stitch pattern having a substantially rhombic overall shape.
[0014]
The invention according to claim 7 of the present invention is the invention according to claim 1, 2, 3, 4, or 5, wherein the warp yarn for knitting the surface layer tissue portion is provided for every desired number of reeds arranged in the well direction. It is a set of two arranged, and a knitted stitch pattern is formed by combining a half net pattern knitted by the warp yarns for knitting the surface layer portion, and combining the two substantially pentagons in a back-to-back configuration. The means of doing was adopted.
[0015]
The invention according to claim 8 of the present invention is the invention according to claim 1, wherein the warp yarn for knitting the surface layer tissue is provided for every desired number of reeds arranged in the well direction. It is a set of two wires arranged, and a power net pattern knitted by the warp yarn for knitting the surface layer portion is combined to knit a stitch pattern having a substantially hexagonal overall shape. did.
[0016]
According to a ninth aspect of the present invention, in the first, second, third, fourth, or fifth aspect, the warp yarn for knitting the surface layer tissue is provided for every desired number of reeds arranged in the well direction. It is a set of two arranged, and a means is used in which a stitch pattern of a denby pattern is knitted by the warp yarn for knitting the surface layer portion.
[0017]
The tenth aspect of the present invention is the invention according to the first, second, third, fourth, fifth, sixth, seventh, eighth, or ninth aspect, wherein the two types of warp yarns for knitting the surface layer are formed on a knitted fabric. A means is employed in which the legs of the stitch forming the tissue pattern or the legs are crossed and converged to be exposed and knitted on the surface side of the base tissue cloth.
[0018]
The eleventh aspect of the present invention is the invention according to the first, second, third, fourth, fifth, sixth, seventh, eighth, ninth, or tenth aspect, wherein the two types of warp yarns for knitting the surface layer are formed on a tissue cloth. The above-mentioned means is adopted in that it is bundled at the stitch portion including the stitch pattern and is exposed and knitted on the surface side of the base tissue cloth.
[0019]
The invention according to claim 12 of the present invention is the invention according to claims 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, or 11 in which the warp yarn for knitting the base texture portion and the surface texture portion. The mixing ratio of the warp yarn for knitting the surface layer portion to the warp yarn for knitting the base layer portion of the tissue cloth knitted with the warp yarn for knitting is 50 to 80% by weight.
[0020]
The invention according to claim 13 of the present invention is the yarn according to claims 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, or 12 of the warp yarn for knitting the base tissue. Means is employed in which the diameter of the warp yarn for knitting the surface layer portion is from 44 to 620 (DT) while the diameter is from 33 to 167 (DT).
[0021]
The invention according to claim 14 of the present invention is directed to the warp yarn for knitting the base texture portion according to claims 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, or 13. And the warp yarn for knitting of the surface layer texture portion have a basis weight of 200 to 800 g / m. ² The feature that is characterized by having been adopted.
[0022]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A specific example of an embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is an organization diagram showing a first embodiment of a method of knitting a non-slip tissue cloth according to the present invention, FIG. 2 is a perspective view thereof, and FIG. 4 is an organization chart showing a second embodiment of the method of knitting the non-slip tissue cloth of the present invention, and FIG. 5 is an organization chart showing a third embodiment of the knitting method of the non-slip tissue cloth of the present invention.
[0023]
Reference numeral 1 denotes a tissue cloth. The tissue cloth 1 includes a base tissue part 2 knitted by a warp yarn 4 for knitting a base tissue part and a surface layer part 3 knitted by a warp yarn 5 for knitting a surface layer part. The part 3 is knitted in a desired well on the surface side and a desired course with respect to the base tissue part 2 using a warp knitting machine.
As this flat knitting machine, for example, RSE4N-3K fixed needle bed type flat knitting machine manufactured by KARL MAYER (Germany) is used.
[0024]
As the warp yarn 4 for knitting the base tissue portion, a synthetic fiber yarn, in this embodiment, a polyester fiber yarn having a yarn diameter of 33 to 168 (DT) is used. But not limited to polyester fiber yarns, other synthetic resin fiber yarns, such as polyamide fiber yarns, polyethylene fiber yarns, polypropylene fiber yarns, polyvinyl alcohol fiber yarns, polyacryl fiber yarns, PVC fiber yarns, and / or natural fibers Yarn is used. The natural fiber yarn includes, for example, cotton, hemp, silk, wool, and the like, and these are examples, and any one or two of the natural fiber yarn and the synthetic fiber yarn are mixed, and the spun knitted yarn is used. May be used.
[0025]
The surface texture portion 3 is composed of at least two or more types of warp yarns for knitting the surface texture portion 5, 5,..., In this embodiment, a first later-described surface texture arranged in the well direction X in FIGS. One of the warp yarns 5A for knitting of the surface layer is used for the knitting warp 5A and the second warp yarn 5B for knitting of the second layer. Are knitted in combination with a desired well and a desired course, and are vertically knitted.
[0026]
In the present embodiment, as the warp yarn 5 for knitting the surface layer structure portion, a polyurethane filament having a yarn diameter of 44 to 620 (DT) is used, but this range is a typical example. As the warp yarn 5 for knitting the surface layer part, in addition to the above-described polyurethane filament, a synthetic fiber yarn as described above, which is obtained by dipping rubber such as natural rubber or synthetic rubber, or a rubber-coated yarn is used. Alternatively, a single rubber cord can be used.
[0027]
In this specification, the number of warp yarns 5 for knitting the surface texture portion 3 for knitting the surface texture portion 3 is, for example, the first warp yarn 5A for knitting the surface texture portion and the second warp yarn 5A. The difference between the yarn diameter of each of the warp yarns for partial knitting 5B and the yarn diameter of thick or thin, and the material of the first warp yarn for knitting 5A for the first surface layer and the second warp yarn 5B for knitting the second surface layer are hard and soft. Whether they are made of materials, or made of materials with different degrees of expansion or contraction, or made of materials with different strengths such as tension, bending, compression, etc. In the knitting of the superficial tissue part 3, the knitting means is provided with elements different from each other at the time of knitting.
[0028]
Then, the first warp yarn for knitting 5A on the surface side of the stitch pattern G1 is knitted into the desired stitch M of the base weaving portion 2 and the second warp yarn 5B for knitting on the surface layer. The second warp yarn 5B for knitting on the surface layer is laid on the back side, the front side, and the middle section, and is knitted into a desired stitch M of the base section 2 and the first warp yarn 5A for knitting on the first layer. Be included.
[0029]
Also, as shown in FIGS. 1 and 2, the warp yarns 5 for knitting the surface layer are arranged for each desired number of reeds arranged in a desired gauge in the well direction X (row direction) and knitted into each individual stitch. A desired stitch pattern G1 is knitted by combining the desired number of stitches set.
That is, in the present embodiment, as shown in FIGS. 1 and 2, a set of two superficial tissue organization parts of the same type arranged for every four protos arranged in the well direction X (row direction). The warp yarns 5A and 5B for the knitting are formed on the surface of the base structure portion 2 of the four-course atlas knitted by the warp yarns 4 for knitting the base structure portion as shown in a box A drawn by imaginary lines in FIGS. 1. As shown in imaginary lines B and B 'in boxes B and B' of FIG. 2, the entire structure formed by combining and combining the atlas patterns of the six-course atlas is formed into a rhombic stitch texture pattern G1. 1 and 2, M1 is a closed eye and M2 is an open eye.
[0030]
More specifically, the method of knitting the non-slip tissue cloth of the present embodiment will be described. First, the base tissue portion 2 starts from the closed eye M1 and moves leftward in the well direction X as shown in the box A in FIG. One course is knitted through the opening M2, and further proceeds leftward in the well direction X by one course, and the third course is knitted as the closed eye M1. Then, it is knitted about one course to the right in the well direction X via the opening M2, and one cycle in the box A is completed.
In this manner, the warp yarns 4 for knitting the base texture portion of the base texture portion 2 continuously form one cycle in the box A, and the first warp yarns 5A for knitting the base texture portion of the surface layer texture portion 3 and the second warp yarns for knitting the second base texture portion. The base fabric part 2 is knitted by being continuously knitted with the use warp yarn 5B.
[0031]
The first warp yarn 5A for knitting the surface layer portion is knitted about two courses to the right in the well direction X starting from the closed stitch M1 through the open stitches M2 and M2 as shown in a box B in FIG. Further, the course proceeds one course to the right in the well direction X, and the fourth course is knitted as the closed eye M1. Then, it is knitted about two courses to the left in the well direction X via the openings M2 and M2, and one cycle in the box B is completed. In this manner, one cycle in the box B is continuously longitudinally continued to the warp yarn 4 for knitting the base texture portion of the base texture portion 2 and the warp yarn 5B for knitting the second base texture portion of the surface texture portion 3. Woven.
[0032]
Further, the second warp yarn 5B for knitting of the surface layer portion, for example, as shown in a box B 'in FIG. Further, the course is advanced by one course to the left in the well direction X, and the fourth course is knitted as a closed eye M1. Then, the course advances to the right in the well direction X about two courses and is knitted through the openings M2 and M2, and one cycle in the box B 'is completed. In this manner, one cycle in the box B 'is continuously performed for the base fabric knitting warp yarn 4 of the base weaving portion 2 and the first base texture knitting warp yarn 5A of the surface layer weaving portion 3. Weaved vertically.
In this way, as described above, the first warp yarn for knitting the surface texture portion 5A and the second warp yarn 5B for knitting the surface texture portion are combined to form an atlas pattern of a 6-course atlas, and the entire knitted structure has a diamond shape. A pattern G1 is formed.
[0033]
Further, the warp yarns 4 for knitting the base structure portion and the warp yarns 5 for knitting the surface layer portion knitted in the present embodiment have a basis weight of 200 to 800 g / m. ² It is.
The numerical value range of the unit weight of the stitch M is determined in accordance with the use of the tissue cloth 1 itself in consideration of breathability, perspiration, heat retention, elasticity, fit, recovery, strength, durability, and the like. 2 are selected so that the anti-slipping function of the surface tissue cloths 5A and 5B is sufficiently exhibited.
[0034]
In this embodiment, the mixing ratio of the warp yarns 5 for knitting the surface layer portion to the warp yarns 4 for knitting the base layer portion of the tissue cloth 1 knitted with the warp yarns 4 for knitting the base layer portion and the knitting layer 5 for the surface layer portion is , 50 to 80% by weight. Moreover, as described above, the yarn diameter of the warp yarn 4 for knitting of the surface structure portion is from 44 to 620 (DT), while the yarn diameter of the warp yarn 4 for knitting the base structure portion is from 33 to 167 (DT). .
[0035]
As described above, the reason why the yarn diameter of the warp yarn 5 for knitting in the surface layer portion is larger than the yarn diameter of the warp yarn 4 for knitting in the base layer portion is that one surface (for example, the back side) of one piece of the tissue cloth 1 in the present embodiment. Has the original texture of the fabric, for example, softness, smoothness, flexibility, gloss, etc., and is thin and lightweight, and has sufficient strength. Are two of the same kind, that is, two kinds of warp yarns for knitting the surface layer tissue portion, which are arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction X (row direction) and knitted into each of them. A desired stitch pattern G1 knitted by the combination of 5B, for example, a 6-course atlas as shown in boxes B and B 'drawn by imaginary lines in FIGS. Either in the well direction X or the course direction Y due to the stitch pattern G1 In order to organize the organization cloth 1 to sufficiently exhibit also non-slip function in the direction of.
[0036]
In this embodiment, the mixing ratio of the warp yarns 5 for knitting the surface layer to the base yarns 4 for knitting the base layer of the tissue cloth 1 knitted by the warp yarns 4 for knitting the base layer and the surface layer part 5 Since it is contained in an amount of 70 to 80% by weight, it is one piece of tissue cloth 1, and even if it is thin and lightweight, one surface is formed as a base tissue portion 2 and the other surface is formed with a surface layer tissue portion 3 exhibiting a sufficient anti-slip function. The knitted tissue cloth 1 is obtained.
[0037]
Then, the first warp yarn 5A for knitting the surface layer portion and the second warp yarn 5B for knitting the surface layer portion, which are made of polyurethane filament, are exposed and knitted on one surface (for example, the front side) of the base portion 2 (FIG. 1). As shown in FIG. 2, FIG. 2, FIG. 3, a portion of the atlas-shaped stitched texture G1 having a diamond shape as a whole, for example, is a portion of the mesh M that forms the meshed texture G1, for example. Of course, there is a leg F which is oriented in a long line segment and exposed linearly on the surface side of the surface layer tissue 3.
[0038]
The second in the stitch texture G1 that effectively exerts the anti-slip function is a portion where the rhombus in the stitch texture G1 having a diamond shape as a whole as an atlas pattern is continuous with each other, that is, a first filament made of polyurethane filament. The legs F, F of the stitch M knitted as the tissue cloth 1 by the warp yarns 5A for knitting the surface layer portion and the second warp yarns 5B for knitting the second surface layer portion cross each other, and are exposed on the surface side of the surface layer portion 3. 1, the exposed density per unit area of the first warp yarns for knitting 5A and the second warp yarns 5B for knitting of the surface layer becomes high, so that the anti-slip function is provided. Is fully exhibited.
[0039]
Also, the warp 4 for knitting the base texture used in the present embodiment knits the base texture 2 using the polyester fiber yarn as described above, but this is a typical example. Without limitation, for example, synthetic resin fiber yarns, such as polyamide fiber yarns, polyethylene fiber yarns, polypropylene fiber yarns, polyvinyl alcohol fiber yarns, polyacrylic fiber yarns, PVC fiber yarns, and / or, for example, cotton, hemp The base tissue portion 2 may be knitted using natural fiber yarns such as silk, wool, and the like.
[0040]
Further, the surface texture portion 3 is knitted in combination with the first surface texture portion knitting warp 5A and the second surface texture portion knitting warp 5B that are routed in the well direction X as described above. . Among them, the first warp yarn 5A for knitting of the surface texture portion is knitted on a desired stitch M of the base texture portion 2 and the second warp yarn 5B for knitting of the surface layer portion on the surface side of the stitch design pattern G1, Moreover, the second warp yarns 5B for knitting the surface layer section are routed on the back side, the front side, and the middle section to form the desired stitches M of the base section 2 and the first warp thread 5A for knitting the surface layer section. Since it is knitted, the surface tissue section 3 is knitted in a three-dimensional network structure in the well direction X, the course direction Y, and further in the thickness direction T (see FIG. 3).
[0041]
In this manner, the first fabric layer knitting warp yarn 5A and the second surface layer tissue knitting warp yarn 5B made of polyurethane filament appear on the surface side of the tissue cloth 1, so that the tissue cloth 1 itself is rich in elasticity. Excellent recovery. In addition, even when the tissue cloth 1 is used for a long time or is repeatedly washed, the first warp yarn 5A for knitting the surface layer portion and the second warp yarn 5B for knitting the surface layer portion are made of polyurethane filament. Since the base structure 2 exhibits strength such as tension, bending, compression, etc., there is no deformation or deformation, and excellent durability.
[0042]
As described above, since the surface tissue portion 3 is knitted in a two-layer three-dimensional network structure in the well direction X, the course direction Y, and further in the thickness direction T, the tissue cloth 1 itself has breathability, sweatability, and heat retention. Also excellent in nature.
Therefore, for example, the lower edge, the side, the shoulder strap, the waist opening, the abdomen, and the hips of the girdle, for example, the cup portion of the brassiere, for example, worn by a woman to adjust the body shape, for example, the woman wears the tissue cloth 1 of the present embodiment. The edge, the hem at the base of both limbs of the leg hole where both limbs are inserted, and the lower edge, side and shoulder straps of the cup part of the brassiere part in the body suit, and below the abdomen and hips in the girdle part Rim, leg hole to insert both limbs and hem located at the base of both limbs to insert both limbs, further, in the camisole, lower periphery of the left and right cup parts of the bra, left and right sides of the cup part, Shoulder straps, the lower edge of the waist and other correction underwear, such as underwear that is in close contact with the human body, follow the exercise of the user, stretch and recover, follow the surface of the tissue cloth The first surface that appears The non-slip function of the warp yarn 5A for knitting and the second warp yarn 5B for knitting of the surface layer eliminates inadvertent misalignment and flip-up of the corrected undergarment, and is excellent in air permeability and sweating. Even when the user sweats at a high temperature, itching does not occur due to unevenness. Unlike the conventional device described in Patent Literature 1 in which the adhesion to the skin is measured by applying an adhesive such as rubber, the adhesive is softened by a high temperature, and the tissue cloth 1 is stretchable. To wealth It is excellent in recovery, so long-term use and repeated washing will not deteriorate the quality and the correction underwear will fall out of the dressing section, and the slip prevention function will not be impaired. Since there is no need to apply an adhesive to the shaping part, the production efficiency is improved without increasing the number of product production steps.
[0043]
Further, the tissue cloth 1 of the present embodiment may be, for example, the above-mentioned girdle to be fitted to the human body and worn, as well as both the back side of the waist portion and the leg hole of the lower body garment having crotch parts such as spats and sports tights. When used on the back of the crotch base, unlike rubber tape, etc., as a non-slip means, the tightening force of the rubber tape causes a feeling of oppression, and the rubber tape has a biting mark on the skin There is no itching due to unevenness or poor circulation. In addition, there is no need to fold and wrap the rubber tape to fold and sew it.This eliminates the need to increase the number of product manufacturing processes, increases production efficiency, and increases the thickness of the rubber tape attachment points, giving a sense of discomfort when worn. Also, the line of the place where the rubber tape is laid is conspicuous on the outer garment such as skirts and trousers.
[0044]
FIG. 4 shows a second embodiment of the present invention.
In this embodiment, the warp yarns 5 for knitting the surface texture portion of the surface texture portion 3 knitted on the surface side of the base texture portion 2 are polyurethane filaments arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction X. The two sets of warp yarns 5A and 5B for knitting the surface texture portion are similar in configuration to the first embodiment, but in this embodiment, the warp yarns 5A for knitting the surface texture portion are used in the present embodiment. , 5B are combined to form a stitched pattern G2 in which two substantially pentagons are combined back to back as a whole.
[0045]
That is, the first warp yarn 5A for knitting the surface layer section starts from the closed line M1 and proceeds one course to the right in the well direction X, then to the left one course, as shown in a box C in FIG. Returning, it goes to the right again to the two wells, and the closed eyes M1, M1, M1 are woven, respectively, and it goes three courses. Thereafter, the process proceeds by one well and one course to the left and one well and one course to the right, and the closed eyes M1 and M1 are woven. One cycle in the box C is completed. In this manner, one cycle in the box C is continuously knitted into the base structure portion 2 and the warp yarn 4 for knitting the base structure portion of the surface layer structure portion 3 and the second warp yarn 5B for knitting the base structure portion. It is.
[0046]
Also, the second warp yarn 5B for knitting the surface layer section starts from the stitch M1 and proceeds in the well direction X one course to the left, then returns one course to the right, as shown in the box C 'in FIG. Proceeding to the second well again to the left, the closed eyes M1, M1 and M1 are woven and proceed three courses. Thereafter, the course proceeds one well to the right, one course, and further to the left, one well and one course, and the closed eyes M1 and M1 are woven. One cycle in the box C 'is completed. In this manner, one cycle in the box C ′ is continuously knitted into the warp yarn 4 for knitting the base texture portion of the base texture portion 2 and the first warp yarn 5A for knitting the first texture portion of the surface texture portion 3. .
As described above, the stitches in which the overall shape of the six-course half net is formed by combining two substantially pentagons back to back with the first warp yarns for knitting the surface layer portion 5A and the second warp yarns 5B for knitting the surface layer portion. The organization pattern G2 is formed.
[0047]
One surface (for example, the back side) of one tissue cloth 1 knitted in this way exhibits the original texture of the cloth, for example, feel, smoothness, flexibility, gloss, etc., and is thin and lightweight. Although it has sufficient strength, the other surface (for example, the surface side) of the tissue cloth 1 is laid out for every desired number of reeds arranged in the well direction X (row direction), and each piece has a course. A desired stitch design G2 knitted by a combination of two warp yarns 5A, 5B for knitting the same surface structure portion, for example, as shown in boxes C, C 'drawn by imaginary lines in FIG. An organization which fully exhibits a non-slip function in both the well direction X and the course direction Y by means of a stitched pattern G2 formed by combining two substantially pentagons in a back-to-back manner, which is knitted into a six-course half net. In addition to knitting cloth 1 , Same configuration as the embodiment, it is acting.
[0048]
FIG. 5 shows a third embodiment of the present invention.
In this embodiment, the warp yarns 5 for knitting the surface texture portion of the surface texture portion 3 knitted on the surface side of the base texture portion 2 are polyurethane filaments arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction X. The two sets of two warp yarns 5A and 5B for knitting the surface layer are similar in configuration to the first and second embodiments. However, in this embodiment, the surface layer is knitted. The power net pattern knitted by the warp yarns 5A and 5B for partial knitting is combined to knit a stitch pattern G3 having a substantially hexagonal overall shape.
[0049]
That is, the first surface layer knitting warp yarn 5A starts from the closed line M1 and proceeds in the well direction X rightward by one course, as shown in a box D shown by an imaginary line in FIG. Woven. Next, the train advances vertically by one course to knit the closed eye M1. After that, proceed one course to the right in the well direction X to knit the closing eye M1, then proceed one course to the left in the well direction X to knit the opening M2, and further advance one course vertically to knit the closing eye M1. Then, one cycle in the box D is completed. In this manner, one cycle in the box D is continuously knitted into the warp yarns 4 for knitting the base texture portion of the base texture portion 2 and the second warp yarns 5B for knitting the second texture portion of the surface layer texture portion 3.
[0050]
The second warp yarn 5B for knitting of the surface layer portion starts from the closed stitch M1 and proceeds leftward in the well direction X by one course, as shown in a box D 'in FIG. It is. Next, the train advances vertically by one course to knit the closed eye M1. Thereafter, the well direction X proceeds one course to the left to form a closed eye M1, and then the well direction X proceeds one course to the right to form an open eye M2, and further proceeds vertically one course to form the closed eye M1. Then, one cycle in the box D 'is completed. In this way, one cycle in the box D 'is continuously knitted into the warp yarns 4 for knitting the base texture portion of the base texture portion 2 and the first warp yarns 5A for knitting the first texture portion of the surface texture portion 3. .
In this manner, as described above, the six-course power net has a substantially hexagonal stitch pattern G3 formed by the first warp yarn 5A for knitting the surface layer portion and the second warp yarn 5B for knitting the second layer. Is done.
[0051]
One tissue cloth 1 knitted in this manner exhibits the original texture of the cloth, for example, the touch, smoothness, suppleness, gloss, and the like, similarly to the first and second embodiments. At the same time, the thickness of the tissue cloth 1 is small and light, and has sufficient strength. However, the other surface of the tissue cloth 1, that is, the surface side is arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction X (row direction). A desired stitch design G3 knitted by combining two surface layer knitting warp yarns 5A and 5B of the same kind, each of which is roped and each of which is provided with a course, for example, a box drawn by imaginary lines in FIG. D and D 'as shown in the 6-course power net have a substantially hexagonal stitch structure design G3 with sufficient anti-slip function in both the well direction X and the course direction Y. In addition to knitting tissue cloth 1 Same structure as the first embodiment and the second embodiment, it is action.
[0052]
In the first, second, and third embodiments, the case where the stitched patterns G1, G2, and G3 of the surface layer tissue portion 2 are knitted on only one surface side of the tissue cloth 1 is representative. Although the description has been made, the stitch patterns G1, G2, and G3 of the surface layer tissue portion 2 may be formed on, for example, only the other surface on the back surface side of the tissue cloth 1 and further on both the front surface side and the back surface side. .
In the first embodiment, the second embodiment, and the third embodiment, as the warp yarn 5 for knitting the surface layer, a polyurethane filament having a yarn diameter of 44 to 620 (DT) is used. This is a representative example, and the yarn diameter can be freely increased or decreased.
Further, the warp yarn 5 for knitting the surface layer tissue portion used is not limited to the polyurethane filament as in the present embodiment. For example, a synthetic fiber yarn obtained by dipping rubber such as natural rubber or synthetic rubber, or rubber is used. The surface layer part 3 can be knitted using a coated one or further using a single rubber cord.
[0053]
In addition, the tissue cloth 1 used in each of the above embodiments is not limited to the case where the tissue cloth 1 is used for correction underwear as described above. For example, coats, outerwear such as outerwear, underwear, innerwear such as sanitary pants, nightie , Pants, pajamas, swimwear, etc .; hats, insoles, slippers, cushions, cushion covers, sheets, gloves, etc .; It can also be used effectively and has a wide range of uses.
[0054]
In the above-described embodiments, the warp yarns 4 for knitting the base texture used to form the base texture 2 knit the base texture 2 using the above-described polyester fiber yarn. Is a representative example, and is not limited thereto. In addition, for example, synthetic resin fiber yarns such as polyamide fiber yarns, polyethylene fiber yarns, polypropylene fiber yarns, polyvinyl alcohol fiber yarns, polyacryl fiber yarns, and PVC fiber yarns The base tissue portion 2 may be knitted using yarns and / or natural fiber yarns such as cotton, hemp, silk, and wool.
[0055]
In each of the above embodiments, the warp yarn 5 for knitting the surface texture portion 3 for knitting the surface texture portion 3 is used in combination with two polyurethane filaments having a yarn diameter of 44 to 620 (DT). The case where the anti-slip function is effectively exerted by the stitched patterns G1, G2, and G3 knitted by the atlas knitting, the half net knitting, and the power net knitting has been described as a typical example. Of the number of pieces can be freely increased or decreased, and the organizational pattern for knitting in the surface layer tissue section 3 is not limited to the illustrated pattern. For example, although not shown in the figure, for example, a denby pattern (zigzag pattern) and other organizational patterns are used. It may be further knitting method is not limited to the above embodiments, for example, flat knitting, vertical rubber knitting, triconet knitting, mesh knitting, triskin knitting, tricot knitting, satin knitting, or it It is also possible to form a two-layer surface structure part 3 having a network structure using a desired plurality of surface structure part knitting warp yarns 5 on one side of the base structure part 2. This is the scope of the present invention.
[0056]
【The invention's effect】
As described above, the invention according to claim 1 of the present invention provides a base texture portion knitted by a warp yarn for knitting a base texture portion composed of a synthetic fiber yarn and / or a natural fiber yarn, and a polyurethane filament or a synthetic fiber yarn. Rubber is dipped, coated, or warp knitted to a desired well and a desired course on the surface side with respect to the base tissue portion by a warp yarn for knitting a surface layer tissue portion composed of a single rubber cord to form a desired stitch pattern. A tissue cloth having a surface texture portion is knitted, and the invention according to claim 2 of the present invention is knitted by a warp yarn for knitting a base tissue portion made of a synthetic fiber yarn and / or a natural fiber yarn. The base tissue part to be applied is coated with rubber on polyurethane filament or synthetic fiber yarn, One of at least two types of warp yarns for knitting the surface layer is knitted in a desired well and a desired course on the surface side of the base layer relative to the other, and has a surface layer having a desired stitch pattern. The invention according to claim 3 of the present invention is characterized in that a base texture knitted by a warp yarn for knitting a base texture composed of a synthetic fiber yarn and / or a natural fiber yarn; -Rubber is dipped or coated on a filament or a synthetic fiber yarn, or two kinds of warp yarns for knitting a surface layer tissue portion composed of a single rubber string are knitted in a desired well and a desired course on the surface side of the base tissue portion. And a knitted fabric having a surface layer portion forming a desired stitch pattern is knitted, and the invention according to claim 4 of the present invention is characterized in that In 3, the first surface layer is knitted in combination with the first surface layer knitting warp and the second surface layer knitting warp arranged in the well direction. The warp yarn for knitting part knitting is knitted on a desired stitch of the base weaving part and the second warp yarn for knitting on the surface layer on the front side of the stitching pattern, and the second warp yarn for knitting surface layer part is formed on the back surface. It is arranged at an intermediate portion between the side and the front side and is knitted into a desired stitch of the base texture portion and the first surface texture portion knitting warp yarn. The other side shows the anti-slip function reliably, and also has excellent breathability, elasticity and fit, and excellent resilience and durability.
[0057]
Therefore, in particular, it can be used optimally for clothes such as underwear, corrected underwear, hats, insoles, cushions, sheets, and other personal items, and also for tennis rackets, grips for sports equipment such as golf clubs, For example, when applied to underwear and correction underwear, it does not cause itching due to unevenness or poor blood circulation under high temperatures such as in summer, and it is used for a long time without softening unlike simply applying an adhesive to tissue cloth Even if you repeat washing and washing, the quality does not deteriorate, the anti-slip material does not fall off, and unlike rubber straps, there is no feeling of pressure due to the tightening force at the time of wearing, and there is no biting mark on the skin, In addition, the coating operation is unnecessary, the manufacturing process of the product is simplified, the manufacturing efficiency is improved, and the product can be received at low cost.
[0058]
According to a fifth aspect of the present invention, in the first, second, third or fourth aspect, the warp yarns for knitting the surface layer are arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction. The desired stitch pattern is knitted by combining the desired number of pieces to be laid out in the course direction for each individual piece. The invention according to claim 6 of the present invention is characterized in that: , 2, 3, 4, or 5, the warp yarns for knitting the surface layer portion are arranged in pairs each for a desired number of reeds arranged in the well direction. The knitted atlas pattern is combined to form a stitch pattern having a substantially rhombic shape as a whole, and the invention according to claim 7 of the present invention is characterized in that: In 5 or 5, the warp yarns for knitting the surface layer portion are arranged in the well direction. It is a set of two arranging every several reeds, and a half net pattern knitted by the warp yarns for knitting the surface layer portion is combined to form a two-sided pentagonal back-to-back stitch pattern. The invention according to claim 8 of the present invention is characterized in that, in claim 1, 2, 3, 4, or 5, the warp yarns for knitting the surface layer tissue are arranged in the well direction. It is a set of two that are arranged for every desired number of reeds, and knitting a structure pattern having a substantially hexagonal overall shape by combining the power net pattern knitted by the warp yarns for knitting the surface layer. According to a ninth aspect of the present invention, in the first, second, third, fourth, or fifth aspect, the warp yarns for knitting the surface layer tissue portion are provided in a desired number of reeds arranged in the well direction. It is a pair of two arranged for each eye, and this surface layer Because characterized by organizing the tissue pattern of Denbigh pattern by Obe for knitting the warp can be easily and reliably organize superficial tissue portion to reliably exhibit anti-slip feature on one surface of the tissue fabric.
[0059]
The tenth aspect of the present invention is the invention according to the first, second, third, fourth, fifth, sixth, seventh, eighth, or ninth aspect, wherein the two types of warp yarns for knitting the surface layer are formed on a knitted fabric. The leg portion of the stitch forming the tissue pattern, or the leg portion is crossed and bundled to be exposed and knitted on the surface side of the base tissue cloth, and according to claim 11 of the present invention. According to the present invention, in the first, second, third, fourth, fifth, sixth, seventh, eighth, ninth or tenth aspect, two kinds of warp yarns for knitting the surface layer tissue are bundled at a stitch portion including a stitch pattern of a tissue cloth. Therefore, it is characterized by being exposed and knitted on the surface side of the base tissue cloth, so that the surface tissue portion knitted on one side of the tissue cloth has an excellent non-slip function.
[0060]
The invention according to claim 12 of the present invention is the invention according to claims 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, or 11 in which the warp yarn for knitting the base texture portion and the surface texture portion. Since the mixing ratio of the warp yarn for knitting the surface layer portion to the warp yarn for knitting the base layer portion of the tissue cloth knitted by the warp yarn for knitting is 50 to 80% by weight, the weight of one piece of tissue cloth is reduced. There is strength while being.
[0061]
The invention according to claim 13 of the present invention is the yarn according to claims 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, or 12 of the warp yarn for knitting the base tissue. Since the diameter of the warp yarn for knitting the surface layer portion is from 44 to 620 (DT) while the diameter is from 33 to 167 (DT), even a single tissue cloth 1 is used. On one side (back side), the original texture of the fabric is exhibited by the base texture portion 2, and a desired stitch pattern of polyurethane yarn knitted on the other surface (front side) of a single piece of tissue cloth. The anti-slip function is surely exerted by the surface tissue portion.
[0062]
The invention according to claim 14 of the present invention is directed to the warp yarn for knitting the base texture portion according to claims 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12, or 13. And the warp yarn for knitting of the surface layer texture portion have a basis weight of 200 to 800 g / m. ² Therefore, although one piece of tissue cloth is used, a tissue cloth having a strong eye is formed on one surface as a base tissue portion and on the other surface as a surface layer tissue portion.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an organization diagram showing a first embodiment of a method for knitting a non-slip tissue cloth according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of the same.
FIG. 3 is an enlarged front view showing a part of the stitch structure.
FIG. 4 is an organization diagram showing a second embodiment of the method for knitting a non-slip tissue cloth according to the present invention.
FIG. 5 is an organization diagram showing a third embodiment of the method for knitting a non-slip tissue cloth according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 tissue cloth
2 Base Organization Department
3 surface organization department
4 Base fabric knitting warp
5 Warp yarn for knitting of surface texture
5A Warp yarn for knitting of first surface layer
5B Second warp yarn for knitting of surface texture
G1 Stitch pattern
G2 stitch pattern
G3 Stitch pattern
X well direction
Y course direction
T Thickness direction

Claims

Base tissue part knitted by warp yarns for knitting base yarn part composed of synthetic fiber yarn and / or natural fiber yarn, and rubber is applied to polyurethane filament or synthetic fiber yarn by dipping or coating, or rubber cord alone. A desired well on the surface side with respect to the base texture portion by the warp yarn for knitting the surface texture portion, a warp knitted in a desired course, and a tissue cloth having a surface texture portion forming a desired stitch pattern is knitted. How to knit a non-slip tissue cloth.

Base tissue part knitted by warp yarns for knitting base yarn part composed of synthetic fiber yarn and / or natural fiber yarn, and rubber is applied to polyurethane filament or synthetic fiber yarn by dipping or coating, or rubber cord alone. One of at least two or more kinds of warp yarns for knitting of the surface texture portion is knitted with a desired well and a desired course on the surface side of the base texture portion with respect to the other, and has a surface texture portion forming a desired stitch texture pattern. A method for knitting non-slip tissue cloth, wherein the cloth is knitted.

Base tissue part knitted by warp yarns for knitting base yarn part composed of synthetic fiber yarn and / or natural fiber yarn, and rubber is applied to polyurethane filament or synthetic fiber yarn by dipping or coating, or rubber cord alone. The two types of warp yarns for knitting the surface layer tissue portion are knitted in a desired well and a desired course on the surface side of the base texture portion, and a tissue cloth having a surface layer texture portion forming a desired stitch pattern is knitted. Characteristic method of knitting non-slip tissue cloth.

The surface layer is knitted in combination with a first surface layer knitting warp arranged in the well direction and a second surface layer knitting warp, and the first surface layer knitting warp is knitted. The warp yarn is knitted on a desired stitch of the base texture portion and the second surface texture portion knitting warp on the front surface side of the stitch texture pattern, and the second surface texture portion knitting warp is formed on the back side and the front side. The non-slip structure according to claim 1, 2 or 3, wherein the anti-slipping structure is arranged in a desired knit of the base structure portion and the first warp yarn for knitting the first surface structure portion. Cloth knitting method.

The warp yarns for knitting the surface layer portion are arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction, and a desired number of stitches arranged in the course direction are combined with each other to form a desired stitch pattern. The method of knitting a non-slip tissue cloth according to claim 1, wherein the knitting is performed.

The warp yarns for knitting of the surface texture portion are two pairs arranged in a desired number of reeds arranged in the well direction, and the overall shape is formed by combining atlas patterns knitted by the warp yarns for knitting of the surface texture portion. The knitting method of a non-slip tissue cloth according to claim 1, 2, 3, 4, 5, or 6, wherein the knitting step knits a substantially rhombic stitch pattern.

The warp yarns for knitting of the surface layer portion are arranged in pairs each arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction, and are combined with a half net pattern knitted by the warp yarns for knitting of the surface layer portion. The knitting method of a non-slip tissue cloth according to claim 1, 2, 3, 4, or 5, wherein the knitted stitch pattern is formed by combining two substantially pentagons in a back-to-back configuration.

The warp yarns for knitting the surface layer portion are two pairs arranged for every desired number of reeds arranged in the well direction. The power net pattern knitted by the warp yarns for knitting the surface layer portion is combined. The method for knitting a non-slip tissue cloth according to claim 1, 2, 3, 4, or 5, wherein the whole shape is knitted with a stitch pattern having a substantially hexagonal shape.

The warp yarns for knitting the surface layer portion are arranged in pairs of two for each desired number of reeds arranged in the well direction, and the warp yarns for knitting the surface layer portion knit a stitch pattern of a Denby pattern. The method for knitting a non-slip tissue cloth according to claim 1, 2, 3, 4, or 5.

It is assumed that the two types of warp yarns for knitting of the surface tissue portion are knitted by forming the stitches of the knitted fabric of the tissue cloth, or the legs are crossed and bundled to be exposed on the surface side of the base tissue cloth. The method for knitting a non-slip tissue cloth according to claim 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, or 9.

The two types of warp yarns for knitting a surface layer tissue portion are bundled at stitch portions including a stitch texture pattern of a tissue cloth, exposed on the surface side of the base tissue cloth and knitted. The method for knitting a non-slip tissue cloth according to 4, 5, 6, 7, 8, 9, or 10.

The mixing ratio of the warp yarns for knitting the surface layer portion to the warp yarns for knitting the base layer portion in the tissue cloth knitted by the warp yarns for knitting the base layer portion and the surface layer portion is 50 to 80% by weight. A method for knitting a non-slip tissue cloth according to claim 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, or 11.

The yarn diameter of the warp yarn for knitting the surface layer portion is 44 to 620 (DT), while the yarn diameter of the warp yarn for knitting the base layer portion is 33 to 167 (DT). The method for knitting a non-slip tissue cloth according to 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, or 12.

Claim base tissue section for knitting the warp and the superficial tissue portion for knitting the warp is characterized by a basis weight of 200 to 800 g / ^{m 2} 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10 14. The method for knitting a non-slip tissue cloth according to any one of claims 1, 11, 12, and 13.