JP2004174816A - Ink jet recorder - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関するものであり、より詳細にはマルチヘッドの複数のノズルのうち吐出不良が発生した場合、該不吐出ノズルで記録されるべきドットを補間して印字するインクジェットプリンタに関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にカラーインクジェット記録装置は、シアン(C)、マゼンタ(H)、イエロー(Y)、さらにはブラック(K)の4色のカラー・インクを搭載する記録ヘッドと、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御する制御手段とを具備する。そして、複数のノズルからインク液滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の上でスキャンさせ、吐出されるインク液滴の重ね合わせによりカラー画像を形成するものである。
【0003】
このようなカラーインクジェット記録装置においては、キャラクタのみ印字するモノクロインクジェット記録装置と異なり、カラーイメージ画像を記録するにあたっては、発色性や階調性、一様性など、様々な要素が必要となる。
【0004】
しかし、記録される画像の品位は記録ヘッド単体の性能に依存するところが大きい。記録ヘッドの吐出口の形状や電気/熱変換体(吐出ヒ一タ)のばらつき等の記録ヘッド製作工程時に生じるノズル毎の僅かな違いがそれぞれに吐出されるインクの吐出量や吐出方向の向きに影響を及ぼし、最終的に形成される記録画像の濃度ムラとして画像品位を劣化させる原因となる。その結果として、ヘッド主走査方向に対して周期的にエリア・ファクタ100gを満たせない“白”の部分が存在したり、逆に必要以上にドットが重なり合ったり、あるいは白筋が発生したりすることとなる。これらの現象が通常人間の目で濃度ムラとして感知される。
【0005】
また、インクジェット記録装置の記録ヘッドにおいては、インク吐出を行わない状態で長時間放置された場合など、特に吐出口近傍のインク液路内においてインクが増粘し、正常な吐出が行われなくなることがある。また、記録ドットの比率が高い(記録デューティが高い)記録動作が連続する場合など、インク吐出に伴なって上記液路内のインク中に微細な気泡が生じて、これが成長し、この成長した気泡が液路内に残留して吐出に影響を及ぼし、同様に正常な吐出が行われなくなることがある。この気泡は、先に述べた吐出に伴なって発生するものの他に、インク供給路の接続部などのインク供給系においてインク中に混入するものもある。
【0006】
これらの原因によって引き起こされたインクの不吐出により、正常な場合に比べて様々な不具合が起こっている。まず、第一に考えられるのが印字結果の画質の劣化である。インクの不吐出により所定の濃度に満たないだけでなく、スジムラの目立つ画像となってしまう。更には、正常に吐出できない状態で記録を継続すると、正常な場合に比べて記録ヘッドがはるかに高い温度まで昇温してしまい、記録ヘッド自体にダメージが生じ、耐久性が損なわれる場合もある。
【0007】
これら種々の原因によって吐出不良を引き起こされたインクジェット記録装置では、▲1▼吐出を行わない時に記録ヘッドの吐出口面を被覆してインクの増粘を防止するキャッピング処理、▲2▼キャッピング状態で吐出口からインクを吸引して増粘インクを強制排出させるインク吸引処理、▲3▼インク吸収体などで構成される所定のインク受けにインクを吐出して増粘インクを排出する予備吐出処理、などの回復処理が行われることにより、不具合を回避してきた。
【0008】
しかし、このような回復処理をおこなっても、完全に除去できない吐出不良ノズルも存在している。このような場合は、ヘッド自体を交換して新品のヘッドにすることが一番手っ取り早いとされてはいるが、これではユーザーに対しての経済的負担は大きくなり、更には、インクジェットそのものの信頼性を失う結果にも繋がるのである。
【0009】
そこで近年、吐出不良のノズルがある状態のままでも記録画像の劣化を防止する手段が考えられてきている。
【0010】
それは、吐出不良のノズルを使用せず、別のパスにおいて別のノズルで補間することにより、記録画像を保証するといった手法で、「特開平6−226982」号公報明細書等に記載されている不吐出ノズル補間方法がそれである。
【0011】
この手法は、複数のノズルを有するマルチノズルヘッドにおいて、例えば、X番目のノズルが吐出不良であると、これを制御手段に記憶しておく。
【0012】
まず、X番目の抜けた1回の印字を行い、次にYdot改行しZ番目の正常なノズルにより抜けた部分の補間印字を行い、2回の印字により正常な印字とするというものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のインクジェット記録装置においての不吐出ノズル補間方法では次のような課題が存在する。
【0014】
まず、記録に要するトータル時間の長さである。
【0015】
従来例としてあげた前記不吐出ノズル補間方法では、インクの不吐出が発生しているノズルの記録データを同じヘッド内の別のノズルで補間することになるのだが、補間のためだけに所定分だけ改行(記録紙の搬送)を行ない、補間指定された別ノズルだけが印字を行なうパスが生じることになる。すなわち、不吐出ノズルの数分だけパスも増加し、トータルの記録時間を遅らせてしまうことになっていた。更には、所定分だけの紙送りに対する精度、時には1ドット単位での紙送り精度やインクの着弾精度も要求され、現実的な手法とはいえなかった。
【0016】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、インク不吐出が原因で正常な画像形成を損なうことなく、また、記録処理におけるトータルの記録時間の遅延を抑制し、かつ濃度むらのない高品位な画像形成を可能にする優れたインクジェット記録装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明によるインクジェット記録装置は、以下の構成からなる。
【0018】
すなわち、入力された画像情報に基づいて記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置であって、複数のノズルを有する記録ヘッドと、前記複数のノズルの各々に対して吐出不良を検出する吐出不良検出手段と、前記吐出不良検出手段により吐出不良が検出された記録ヘッドのノズルに割り当てられている記録ドットを他の記録ヘッドに割り当てるよう制御する補間制御手段と、を備える。
【0019】
上記構成により、不吐出が検知されたノズルが記録すべき記録ドットを他の記録ヘッドで補間記録することが可能になる。
【0020】
更に、本発明に係る第二の発明によるインクジェット記録装置は以下の構成からなる。
【0021】
Y(イエロー)、H(濃マゼンタ)、C(濃シアン)、K(ブラック)、LM(淡マゼンタ)、LC(淡シアン)の6色インクにより構成される記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置であって、Mインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをLMインクの記録ヘッドに割り当て、同一のパスで印字を行なうよう制御し、Cインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをLCインクの記録ヘッドに割り当て、同一のパスで印字を行なうよう制御し、LMインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをMインクの記録ヘッドに割り当て、同一のパスで印字を行なうよう制御し、LCインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをCインクの記録ヘッドに割り当て、同一のパスで印字を行なうよう制御し、Kインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをY、M、Cインクの記録ヘッドに割り当て、同一のパスで印字を行なうよう制御する手段を備える。
【0022】
上記構成により、記録ヘッドに吐出不良が発生した場合でも、補間のためのパスも発生しないために、印字時間を遅延させずに、吐出不良が無い時と同等の記録画像を得ることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明によるインクジェット記録画像形成装置の構成を示した斜視図である。
【0025】
101は記録ヘッドであり、複数のカラー・インクがそれぞれ封入されたインク・タンクと、それぞれに対応したヘッドが一体化したマルチヘッドとにより構成されている。
【0026】
102は不吐出ノズル検出部であり、副走査方向に多数のノズルが配列されたプリントヘッドが走査可能な記録領域外において、2本のビームを検出する受光素子を副走査方向の互いに反対の位置に設け、各受光素子に近い位置のノズルを用い、これらノズルからビームに向かってインク滴を順次時系列的に吐出制御しながら、そのインク滴の吐出タイミングと受光素子の検知タイミングとに基づいて吐出不良ノズルを特定するというものである。2本のビームを発生する発光素子とそれを検出する受光素子によって構成されている。103は記録ヘッド101を記録とともに移動させるベルトである。
【0027】
104は紙送りローラであり、記録用紙106を抑えながら回転し、記録用紙106をY方向に随時送っていく。また105は給紙ローラであり、記録用紙106の給紙を行うとともに、紙送りローラ104と同様に記録用紙106を抑える役割を果たす。
【0028】
図2は本発明によるンクジェット記録画像形成装置のブロック図である。
【0029】
201はメモリ部であり、記録のための画像処理がなされた記録データを図外より一時格納する。
【0030】
202はヘッドデータ生成部であり、記録ヘッド内の各インク色毎の記録紙面上の相対位置に基づき記録データの読み出し処理を行うとともに、記録パス数にしたがって各記録走査毎のパス・データを生成する。
【0031】
203は制御部であり、各部の状態を監視するとともに記録ヘッド駆動に関する各種制御を行う。
【0032】
204は記録ヘッド制御部であり、記録ヘッド205を駆動するための各種制御信号を発生する。
【0033】
205は記録ヘッドであり、パスデータに従い、記録紙面上にインクを吐出する。
【0034】
206は不吐出検知部であり、記録ヘッドの各ノズルの不吐出を検出する。
【0035】
以上の構成における基本的な記録動作について説明する。
【0036】
待機時にホーム・ポジション位置にある記録ヘッド101は記録開始命令によりX方向に移動しながら複数のノズルにより記録データに従い記録紙106上にインクを吐出し印字を行う。記録紙106端部まで記録データの印字が終了すると紙送りローラ104が矢印方向へ回転することによりY方向へ所定幅だけ紙送りする。続いて記録ヘッドが−X方向に移動しながら同様に複数のノズルにより記録データに従い記録紙106上にインクを吐出し印字を行い、元のホーム・ポジション位置までもどる。そして再び紙送りローラ104が矢印方向へ回転することによりY方向へ所定幅だけ紙送りする。このようなスキャン動作と紙送り動作との繰り返しによりデータ記録を実現する。
【0037】
記録ヘッドは6つのチップが一体になったマルチヘッドを例にして説明する。この記録ヘッドのインク配列は往路走査方向前側からシアン(C)、マゼンタ(H)、イエロー(Y)、ブラック(K)、淡シアン(LC)、淡マゼンタ(LM)と配列している。
【0038】
この様子を図示したものが図3である。この図はインクの配列を限定するものではなく、配列の順番は入れ替わっても良いものとする。
【0039】
次に、本発明において特徴的なインク不吐出検知に応答する補間制御動作について詳細に説明する。
【0040】
図4は、記録ヘッドのシアン(C)に不吐出ノズル401が発生した場合の図であり、ここでは一例としてノズル数が16として図示しており、ノズル数を限定しているものではない。
【0041】
例えば、記録ヘッドのシアン(C)に不吐出ノズル401が発生した場合、このままの状態で印字を行なうと、Cの1ドットが欠けた状態になり、ユーザーから見た場合には白ぬけに見えてしまう。あるいは、他のインクとの混色によって色を表現している場合には、欠けた1ドットの部分で変色した画像となってしまう。
【0042】
そこで、このように不吐出が発生した場合に対処する方法として、本発明の補間方法の制御動作について説明する。
【0043】
不吐出検知部においては、記録開始前および往復走査毎に各ノズル毎の吐出状態の監視を行っている。不吐出ノズル検出部は、2本のビームにより順次時系列的に吐出制御されたインク滴を検知し、1ノズルの誤差もなく吐出不良ノズルを特定できる。
【0044】
図5にシアンヘッドの不吐出ノズル補間動作を示す。
【0045】
頁記録の途中で、不吐出検出部が記録ヘッドのシアン(C)における吐出不良ノズル501を検知すると、速やかに制御部203にその旨通知される。制御部203では、記録ヘッドの501ノズルにおける不吐出検知通知に応答して、ヘッドデータ生成部202に対して補間指示を要求する。ヘッドデータ生成部においては、これを受けて、記録ヘッドの501ノズルに割り当てるべき記録ドットを全て記録ヘッドの淡シアン(LC)のノズル511に割り当てるよう動作する。511のノズルは501と同様に上からn番目のノズル(図中では上から4番目)、すなわち不吐出ノズルからヘッド間のオフセット分離れ、上からも同じn番目の場所に位置する別ノズルに割り当てる。そして印字時には、印字ヘッドが矢印方向にオフセット分走査して、元々502のノズルがインクを吐出すべきだった位置に512ノズルが来た時にインクを吐出する。以上により、補間の為に新たにパスを用意する必要も無く同一のパスで補間印字を完了することが可能となる。
【0046】
しかしながら、濃シアンのドットを淡シアンで置き換えることで微妙な濃度の違いが懸念されるが、元々、入力された画像データはしきい値によって濃、淡インクのどちらかに振り分けていたため、しきい値付近の画像データならば、濃淡の違いは全く問題無いといえる。また、更には実際に画像を印字する時には複数のパス(2パス以上)で印字されるケースが多く、記録ドット単位での濃度分布は分散されるため同色インクの濃淡の違いで画質が劣化してしまう事はほとんど無いため、この点は問題無いと言える。
【0047】
以上のように、不吐検知以降の記録走査におけるシアンヘッドの501ノズルに対する記録ドットは、全て淡シアンヘッドの511ノズルが代わりに補間印字することにより、同一のパスで補間印字を完了することが可能となり、印字時間の遅延を防止するだけでなく、記録画像の劣化も防止することが可能となる。
【0048】
図6にマゼンタヘッドの補間動作を示す。
【0049】
前記同様に、マゼンタヘッド(M)における吐出不良ノズル502を検知すると、マゼンタヘッドの502ノズルに割り当てるべき記録ドットを、全て淡マゼンタヘッド(LM)の512ノズルに割り当てるよう動作する。
【0050】
これまではシアンヘッド(C)とマゼンタヘッド(M)に吐出不良が発生した場合での補間動作を示してきたが、逆の場合も補間動作は同様である。
【0051】
すなわち淡シアンヘッド(LC)に吐出不良が発生した場合は、その記録ドットを全てシアンヘッド(C)へ割り当て、淡マゼンタヘッド(LM)に吐出不良が発生した場合は、その記録ドットを全てマゼンタヘッド(M)へ割り当てるように補間動作する。
【0052】
次にブラックヘッドの補間動作を示す。図7を参照。
【0053】
ブラックヘッドにおいて吐出不良ノズルを検知した場合は、多少処置が異なる。
【0054】
不吐出検出部が記録ヘッドのブラック(K)における吐出不良ノズル503を検知すると、制御部203に通知され、ヘッドデータ生成部202に対して補間指示を要求する。ヘッドデータ生成部においては、これを受けて、ブラックヘッドの503ノズルに割り当てるべき記録ドットをシアン(C)、マゼンタ(H)、イエロー(Y)の各ヘッドのノズル513、514、515に割り当てるよう動作する。
【0055】
513、514、515のノズルは、それぞれ503と同様に上からn番目のノズル(図中では上から13番目)、すなわち不吐出ノズルからヘッド間のオフセット分離れ、上からも同じn番目の場所に位置する別ノズルに割り当てる。
【0056】
そして印字時には、それぞれの印字ヘッドが矢印方向にオフセット分走査して、本来503のノズルがインクを吐出すべきだった位置にシアンヘッドが来た時に513のノズルがインクを吐出し、また本来503のノズルがインクを吐出すべきだった位置にマゼンタヘッドが来た時に514のノズルがインクを吐出し、また本来503のノズルがインクを吐出すべきだった位置にイエローヘッドが来た時に515のノズルがインクを吐出する。
【0057】
すなわち、ブラックヘッドの503ノズルに対する記録ドットは、シアン、マゼンタ、イエローの3色の混色によってブラックを作り出すことによって代わりに記録することになる。
【0058】
以上により、補間の為に新たにパスを用意する必要も無く同一のパスで補間印字を完了することが可能となる。
【0059】
しかしながら、純正ブラックのドットを3色の混色ブラックで置き換えることで多少の色味や濃度の違いが懸念されるが、記録ドットサイズは元々非常に小さいものであり、更には複数のパス(2パス以上)で印字されるケースも多いため、記録ドット単位で見た場合、純正ブラックのドットと3色の混色ブラックは全く見分けがつかなく、この点も問題無いと言える。
【0060】
また、図示してはいないがイエロー(Y)については、吐出不良ノズルが発生しても記録ドットを別ヘッドに置き換える処理は行なわない。これは、元来、イエローは人間の目には濃度を判別しにくく、多少の吐出不良ノズルが発生してもそれが濃度低下や画質劣化につながる要因にはならないからである。
【0061】
次に本発明の処理の流れを表すフローチャートについて説明する。図8参照。
【0062】
まず不吐出検出部により、記録ヘッドのノズルにおいて吐出不良が発生しているかの検知を行なう。(Sll)吐出不良ノズルが発生していなければ通常通りの印刷処理を行なう。
【0063】
吐出不良ノズルが発生している場合には、吐出不良ノズルのノズル番号を特定し、制御部に対して通知する(S12)。通知されると制御部はヘッドデータ生成部を制御し、吐出不良ノズルが記録すべきデータを、同一のパスで補間印字できる別のノズルに割り当てる(S13)。割り当てられたデータで補間記録を行なう(S14)。
【0064】
以上説明したように、記録ヘッドにおいてインクの吐出不良を検知すると、不吐出の発生したノズルが記録すべき記録ドットを別のノズルに割り当てて補間記録動作を行なうことにより、吐出不良ノズルがある状態でもそれに影響を受けることなく濃度むらのない正常な画像形成が実現することを可能とする。
【0065】
また更には、吐出不良ノズルからオフセット分だけ離れた同じノズル番号のノズルに対しデーターを割り当てるため、補間用のパスも必要なく同一のパスにおいて補間記録を行なうことができ、印字時間を延長することなく画像形成を実現する。
【0066】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、入力された画像情報に基づいて記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置において、複数の吐出部を有する複数の記録ヘッドと、前記複数の吐出部の各々に対して吐出不良を検出する吐出不良検出手段と、前記吐出不良検出手段により吐出不良が検出された記録ヘッドの吐出部に割り当てられている記録ドットを他の記録ヘッドに割り当てるよう制御する補間制御手段と、を備えるごとにより、インクの不吐出をノズル単位で検出し、不吐出検知されたノズルが記録すべき記録ドットを他の記録へッドのノズルが記録することで、吐出不良ノズルが存在した状態でも画質の劣化を防止することが可能となる。
【0067】
また、補間記録は同一のパスで行ない、補間記録の為のパスは存在しないため、トータルの印字時間も同じといった効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるインクジェット記録装置を示す概略図である。
【図2】本発明におけるインクジェット記録装置のブロック図である。
【図3】本発明におけるインクジェット記録装置のヘッドとインク配列を示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるシアンヘッドに吐出不良ノズルが発生した時の図である。
【図5】本発明の実施形態におけるシアンヘッドの吐出不良ノズルで記録すべきドットを淡シアンヘッドのノズルに置き換えた図である。
【図6】本発明の実施形態におけるマゼンタヘッドの吐出不良ノズルで記録すべきドットを淡マゼンタヘッドのノズルに置き換えた図である。
【図7】本発明の実施形態におけるブラックヘッドの吐出不良ノズルで記録すべきドットをシアン、マゼンタ、イエローの3色の混色によって置き換えた図である。
【図8】本発明の処理を表すフローである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording apparatus, and more particularly, to an ink jet printer that interpolates and prints dots to be recorded by a non-ejection nozzle when ejection failure occurs among a plurality of nozzles of a multi-head. Is involved.
[0002]
[Prior art]
In general, a color ink jet recording apparatus includes a recording head on which four color inks of cyan (C), magenta (H), yellow (Y), and black (K) are mounted, and conveying means for conveying recording paper. And control means for controlling these. Then, a recording head for ejecting ink droplets from a plurality of nozzles is scanned on recording paper, and a color image is formed by superimposing the ejected ink droplets.
[0003]
In such a color ink jet recording apparatus, different from a monochrome ink jet recording apparatus that prints only characters, various elements such as color development, gradation, and uniformity are required for recording a color image image.
[0004]
However, the quality of an image to be printed largely depends on the performance of the print head alone. Slight differences between the nozzles that occur during the print head manufacturing process, such as variations in the shape of the discharge ports of the print head and the electrical / thermal converters (discharge heaters), indicate the amount of ink discharged and the direction of the discharge direction. , And the image quality is deteriorated as the density unevenness of the finally formed recorded image. As a result, there may be "white" portions which cannot periodically satisfy the area factor of 100 g in the main scanning direction of the head, or dots may overlap more than necessary, or white stripes may occur. It becomes. These phenomena are usually perceived by human eyes as density unevenness.
[0005]
In addition, in the recording head of an ink jet recording apparatus, when the ink is not discharged, the ink thickens particularly in an ink liquid passage near a discharge port, and normal discharge is not performed. There is. Further, in the case where the recording operation with a high recording dot ratio (high recording duty) is continuous or the like, fine bubbles are generated in the ink in the liquid path as the ink is ejected, and these bubbles grow and grow. Bubbles may remain in the liquid path and affect the ejection, and similarly, normal ejection may not be performed. In addition to the bubbles generated by the above-described ejection, some of the bubbles are mixed into the ink in an ink supply system such as a connection portion of an ink supply path.
[0006]
Due to the non-ejection of ink caused by these causes, various problems occur as compared with the normal case. First, what can be considered is deterioration of the image quality of the print result. Due to the non-ejection of the ink, not only the density does not reach the predetermined density, but also an image with noticeable uneven streaks. Furthermore, if printing is continued in a state in which normal ejection is not possible, the print head will rise to a much higher temperature than in a normal case, causing damage to the print head itself and possibly impairing durability. .
[0007]
In an ink jet recording apparatus in which ejection failure is caused by these various causes, (1) capping processing for covering the ejection port surface of the recording head when ejection is not performed to prevent thickening of ink, and (2) capping state. (3) an ink suction process for sucking ink from a discharge port to forcibly discharge the thickened ink; (3) a preliminary discharge process for discharging the thickened ink by discharging the ink to a predetermined ink receiver including an ink absorber; Failures have been avoided by performing such recovery processing.
[0008]
However, there are some ejection failure nozzles that cannot be completely removed even if such a recovery process is performed. In such a case, it is said that replacing the head itself with a new head is the quickest method, but this increases the economic burden on the user, and furthermore, the inkjet itself This can lead to a loss of reliability.
[0009]
Therefore, in recent years, means for preventing deterioration of a printed image even when there is a nozzle having a discharge failure has been considered.
[0010]
This is a method of guaranteeing a recorded image by interpolating with another nozzle in another pass without using a defective nozzle, and is described in JP-A-6-226982. That is the non-ejection nozzle interpolation method.
[0011]
According to this method, in a multi-nozzle head having a plurality of nozzles, for example, if the X-th nozzle has a discharge failure, this is stored in the control means.
[0012]
First, the X-th missing one-time printing is performed, then Ydot line feed is performed, and the missing portion is interpolated by the Z-th normal nozzle, and normal printing is performed by the two-time printing.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, the following problem exists in the non-ejection nozzle interpolation method in the conventional inkjet recording apparatus.
[0014]
First, the total time required for recording is described.
[0015]
In the non-ejection nozzle interpolation method described as a conventional example, print data of a nozzle in which ink is not ejected is interpolated by another nozzle in the same head. Only a line feed (recording paper conveyance) is performed, and a pass occurs in which printing is performed only by another nozzle designated for interpolation. That is, the number of passes increases by the number of the non-ejection nozzles, and the total printing time is delayed. Further, accuracy for paper feeding only for a predetermined amount, sometimes paper feeding accuracy in units of one dot, and ink landing accuracy are required, and this is not a practical method.
[0016]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to prevent a delay in a total recording time in a recording process without impairing normal image formation due to non-ejection of ink, and to reduce a density. An object of the present invention is to provide an excellent ink jet recording apparatus capable of forming a uniform high-quality image.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an ink jet recording apparatus according to the present invention has the following configuration.
[0018]
That is, an ink jet recording apparatus that forms an image by ejecting ink to a recording medium based on input image information, comprising: a recording head having a plurality of nozzles; and an ejection failure for each of the plurality of nozzles. The apparatus further comprises: an ejection failure detection means for detecting; and an interpolation control means for controlling assignment of a recording dot assigned to a nozzle of the recording head for which ejection failure has been detected by the ejection failure detection means to another recording head.
[0019]
According to the above configuration, it is possible to interpolate and print the recording dots to be recorded by the nozzles in which the ejection failure has been detected by another recording head.
[0020]
Further, an ink jet recording apparatus according to a second aspect of the present invention has the following configuration.
[0021]
This is an inkjet recording apparatus having a recording head composed of six color inks of Y (yellow), H (dark magenta), C (dark cyan), K (black), LM (light magenta), and LC (light cyan). If a discharge failure is detected in the M ink print head, the print dots allocated to the discharge failure nozzles are allocated to the LM ink print head, and control is performed so that printing is performed in the same pass. When the ejection failure is detected, the recording dot assigned to the ejection failure nozzle is assigned to the recording head of the LC ink, and the printing is controlled in the same pass, and the ejection failure is detected in the recording head of the LM ink. In this case, the recording dots assigned to the ejection failure nozzles are assigned to the recording head of M ink, and control is performed so that printing is performed in the same pass. When a discharge failure is detected in the recording head of the ink, the recording dot allocated to the discharge defective nozzle is allocated to the recording head of the C ink, and control is performed so that printing is performed in the same pass. Is detected, the recording dots assigned to the ejection failure nozzles are assigned to the Y, M, and C ink recording heads, and control is performed so that printing is performed in the same pass.
[0022]
With the above configuration, even when a discharge failure occurs in the print head, a pass for interpolation does not occur, so that it is possible to obtain a print image equivalent to that when there is no discharge failure without delaying the printing time. Become.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0024]
FIG. 1 is a perspective view showing the configuration of an ink jet recording image forming apparatus according to the present invention.
[0025]
A recording head 101 includes an ink tank in which a plurality of color inks are respectively sealed, and a multi-head in which heads corresponding to the respective ink tanks are integrated.
[0026]
[0027]
[0028]
FIG. 2 is a block diagram of an ink jet recording image forming apparatus according to the present invention.
[0029]
[0030]
[0031]
A
[0032]
A
[0033]
[0034]
[0035]
A basic recording operation in the above configuration will be described.
[0036]
During standby, the print head 101 at the home position moves in the X direction according to a print start command, and discharges ink onto the
[0037]
The recording head will be described as an example of a multi-head in which six chips are integrated. The ink arrangement of this recording head is arranged in cyan (C), magenta (H), yellow (Y), black (K), light cyan (LC) and light magenta (LM) from the front side in the forward scanning direction.
[0038]
FIG. 3 illustrates this state. This drawing does not limit the arrangement of ink, and the order of arrangement may be changed.
[0039]
Next, the interpolation control operation responding to the ink non-discharge detection characteristic of the present invention will be described in detail.
[0040]
FIG. 4 is a diagram in the case where a
[0041]
For example, if a
[0042]
Therefore, a control operation of the interpolation method according to the present invention will be described as a method for coping with the case where non-ejection has occurred.
[0043]
The non-discharge detection unit monitors the discharge state of each nozzle before printing is started and each time reciprocal scanning is performed. The non-ejection nozzle detection unit detects ink droplets that have been ejection-controlled in a time-sequential manner by two beams, and can specify an ejection failure nozzle without an error of one nozzle.
[0044]
FIG. 5 shows the non-ejection nozzle interpolation operation of the cyan head.
[0045]
If the non-ejection detecting unit detects an
[0046]
However, there is a concern about subtle differences in density by replacing the dark cyan dots with light cyan, but originally, the input image data was sorted to either dark or light ink according to the threshold value, so the threshold If the image data is in the vicinity of the value, it can be said that there is no problem in the difference in density. Further, when an image is actually printed, it is often printed in a plurality of passes (two or more passes), and the density distribution in recording dot units is dispersed, so that the image quality is deteriorated due to the difference in the density of the same color ink. This is not a problem because there is almost no problem.
[0047]
As described above, the printing dots for the 501 nozzles of the cyan head in the printing scan after the ejection failure detection are all interpolated by the 511 nozzles of the light cyan head, so that the interpolated printing can be completed in the same pass. This makes it possible not only to prevent a delay in printing time, but also to prevent deterioration of a recorded image.
[0048]
FIG. 6 shows the interpolation operation of the magenta head.
[0049]
In the same manner as described above, when the
[0050]
Until now, the interpolation operation in the case where the ejection failure has occurred in the cyan head (C) and the magenta head (M) has been described, but the interpolation operation is the same in the opposite case.
[0051]
That is, when an ejection failure occurs in the light cyan head (LC), all the recording dots are assigned to the cyan head (C). When an ejection failure occurs in the light magenta head (LM), all the recording dots are magenta. An interpolation operation is performed so as to allocate the head (M).
[0052]
Next, the interpolation operation of the black head will be described. See FIG.
[0053]
When a discharge failure nozzle is detected in the black head, the treatment is slightly different.
[0054]
When the ejection failure detection unit detects the
[0055]
The
[0056]
At the time of printing, each print head scans by an offset in the direction of the arrow, and when the cyan head comes to the position where the
[0057]
That is, the recording dots for the 503 nozzles of the black head are recorded instead by creating black by mixing the three colors of cyan, magenta, and yellow.
[0058]
As described above, it is not necessary to prepare a new pass for the interpolation, and the interpolation printing can be completed in the same pass.
[0059]
However, there is some concern about differences in tint and density by replacing the genuine black dots with three-color mixed black. However, the recording dot size is originally very small, and furthermore, a plurality of passes (two-pass) are required. In many cases, the genuine black dot and the three-color mixed black are indistinguishable when viewed in recording dot units, and it can be said that there is no problem.
[0060]
Although not shown, for yellow (Y), even if an ejection failure nozzle occurs, the process of replacing the recording dot with another head is not performed. This is because originally, it is difficult for human eyes to determine the density of yellow, and even if some ejection failure nozzles occur, they do not cause a decrease in density or image quality.
[0061]
Next, a flowchart showing the flow of the processing of the present invention will be described. See FIG.
[0062]
First, the non-ejection detection unit detects whether or not an ejection failure has occurred in the nozzles of the print head. (S11) If no ejection failure nozzle has occurred, the normal printing process is performed.
[0063]
If an ejection failure nozzle has occurred, the nozzle number of the ejection failure nozzle is specified and notified to the control unit (S12). When notified, the control unit controls the head data generation unit, and allocates data to be recorded by the ejection failure nozzle to another nozzle that can perform interpolation printing in the same pass (S13). Interpolation recording is performed using the allocated data (S14).
[0064]
As described above, when an ink ejection failure is detected in the recording head, a defective dot is detected by allocating the recording dot to be recorded by the nozzle where ejection failure has occurred to another nozzle and performing an interpolation recording operation. However, it is possible to realize normal image formation without density unevenness without being affected by it.
[0065]
Furthermore, since data is assigned to nozzles of the same nozzle number that are offset by the offset amount from the ejection failure nozzle, interpolation printing can be performed in the same pass without the need for an interpolation pass, thereby extending the printing time. And realizes image formation.
[0066]
【The invention's effect】
As described in detail above, in an ink jet recording apparatus that forms an image by discharging ink on a recording medium based on input image information, a plurality of recording heads having a plurality of discharging units, and the plurality of discharging units A defective discharge detecting means for detecting a defective discharge with respect to each of the recording heads, and controlling the recording dots allocated to the discharge section of the recording head in which the defective discharge is detected by the defective discharge detecting means to be allocated to another recording head. Interpolating control means for detecting non-ejection of ink on a nozzle-by-nozzle basis, and recording a recording dot to be recorded by the non-ejection-detected nozzle by a nozzle of another recording head. It is possible to prevent the image quality from deteriorating even when the nozzles are present.
[0067]
Further, the interpolation printing is performed in the same pass, and there is no pass for the interpolation printing, so that the total printing time is the same.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing an ink jet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram of an ink jet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a head and an ink arrangement of the inkjet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 4 is a diagram when a defective ejection nozzle occurs in a cyan head according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram in which dots to be printed by ejection failure nozzles of a cyan head in the embodiment of the present invention are replaced by nozzles of a light cyan head.
FIG. 6 is a diagram in which dots to be printed by ejection failure nozzles of a magenta head according to the embodiment of the present invention are replaced by nozzles of a light magenta head.
FIG. 7 is a diagram in which dots to be printed by ejection failure nozzles of a black head according to the embodiment of the present invention are replaced by a mixed color of three colors of cyan, magenta, and yellow.
FIG. 8 is a flowchart showing the processing of the present invention.
Claims (2)
前記複数のノズルの各々に対して吐出不良を検出する吐出不良検出手段と、
前記吐出不良検出手段により、吐出不良が検出されたノズルに割り当てられるべき記録ドットを、他のノズルに割り当てるよう制御する補間制御手段と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。In an ink jet recording apparatus that prints by discharging ink droplets onto a recording medium, a recording head having a plurality of nozzles,
A discharge failure detection unit that detects a discharge failure for each of the plurality of nozzles;
Interpolation control means for controlling the recording dots to be assigned to the nozzles where ejection failures are detected, by the ejection failure detection means, so as to assign them to other nozzles.
An ink jet recording apparatus comprising:
Mインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをLHインクの記録ヘッドに割り当てるよう制御し、
Cインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをLCインクの記録ヘッドに割り当てるよう制御し、
LMインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをMインクの記録ヘッドに割り当てるよう制御し、
LCインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをCインクの記録ヘッドに割り当てるよう制御し、
Kインクの記録ヘッドに吐出不良が検出された場合、吐出不良ノズルに割り当てられた記録ドットをY、M、Cインクの記録ヘッドに割り当てるよう制御することを特徴とする(請求項1)記載のインクジェット記録装置。This is an inkjet recording apparatus having a recording head composed of six color inks of Y (yellow), H (dark magenta), C (dark cyan), K (black), LH (light magenta), and LC (light cyan). hand,
When an ejection failure is detected in the M ink recording head, control is performed so that the recording dots assigned to the ejection failure nozzles are assigned to the LH ink recording head.
If ejection failure is detected in the C ink recording head, control is performed so that the recording dots assigned to the ejection failure nozzle are assigned to the LC ink recording head,
When an ejection failure is detected in the LM ink recording head, control is performed so that the recording dots assigned to the ejection failure nozzle are assigned to the M ink recording head.
If ejection failure is detected in the recording head of the LC ink, control is performed such that the recording dots assigned to the ejection failure nozzle are assigned to the recording head of the C ink.
The method according to claim 1, wherein when a discharge failure is detected in the K ink recording head, control is performed such that the recording dots allocated to the discharge defective nozzles are allocated to the Y, M, and C ink recording heads. Ink jet recording device.
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