JP2004168522A - Chain conveyer type carrier - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チェーンコンベヤ式の搬送装置に関し、特に周回移動するエンドレスなチェーンにて上り傾斜に沿ってワークを搬送するにあたり、コンベヤそのものの傾斜姿勢にかかわらずワークの姿勢として常に水平姿勢を保つことができるようにしたいわゆる台車コンベヤもしくはパレットコンベヤタイプのチェーンコンベヤ式搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
低位置から高位置に向かって上り傾斜でワークを搬送するチェーンコンベヤとして、例えば特許文献1に示されているように、周回移動するチェーンに複数の荷物支持部材を揺動可能に設けて、上り傾斜となるチェーンの搬送側では荷物支持部材を水平状態に保つことによりその荷物を安定して支持する一方、下り傾斜となるチェーンの戻り側では各荷物支持部材を格納状態として循環させるようにしたものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−278844号公報 (図1および図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に代表されるような従来の技術では、荷物支持部材は単にチェーンに対して揺動可能に支持されているだけであり、チェーンの搬送側および戻り側のいずれにおいてもそれ単独では水平状態および格納状態を維持することができない。そのため、チェーンの搬送側および戻り側のそれぞれに、荷物支持部材の一部と係合してその荷物支持部材の姿勢を拘束するガイドレールレール等を設ける必要があり、装置全体が大型且つ複雑化することとなって好ましくない。
【0005】
また、少なくともチェーンの搬送側において荷物支持部材が水平状態を保つようにその荷物支持部材の姿勢を固定状態とした場合には、チェーンの戻り側にその荷物支持部材の循環のための大きなスペースを確保する必要があり、占有スペースの拡大化が余儀なくされる。
【0006】
その上、チェーンコンベヤそれ自体ではストレージ機能を有していないため、チェーンコンベヤへの荷物の積み込みとチェーンコンベヤからの荷降ろしとを完全同期して行う必要があり、荷物の効率的な搬送が行えない不具合がある。
【0007】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、特にチェーンの搬送側および戻り側でワーク支持プレートがそれぞれ自律的に適正な姿勢を維持できるようにして、もって設備の小型化と簡素化を可能としたチェーンコンベヤ式搬送装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、エンドレスなパワーチェーンを傾斜させて配置し、上り傾斜を搬送側、下り傾斜を戻り側としてそのパワーチェーンを周回移動させることでワークを搬送するチェーンコンベヤ式搬送装置において、パワーチェーンに、搬送対象となるワークを支持する複数のワーク支持プレートを水平な軸を揺動中心として揺動可能に支持させるとともに、そのワーク支持プレートのうち揺動中心位置よりも搬送方向前方側に重心が位置するように予め設定しておき、パワーチェーンの搬送側ではワーク支持プレートが水平姿勢を自己保持し、且つパワーチェーンの戻り側ではワーク支持プレートがパワーチェーンと平行となる格納姿勢を自己保持するように設定したことを特徴とする。
【0009】
この場合、パワーチェーンに複数の台車を装着し、その各台車にワーク支持プレートを揺動可能に支持させることが作動の円滑化の上で好ましい。
【0010】
さらに、各台車はパワーチェーンに対して係合離脱可能となっていて、台車とパワーチェーンとを係合させたときには台車はパワーチェーンの動きに追従して走行移動する一方、台車を強制的に停留せしめたときにはその台車とパワーチェーンとの係合が解除されて両者の相対移動が許容されるようになっていることがストレージ機能を具備させる上で好ましい。
【0011】
したがって、請求項1に記載の発明では、パワーチェーンの搬送側ではワーク支持プレートがその自重バランスにより水平状態を自律的に維持することから、搬送対象となるワークの安定した搬送が可能となる。また、パワーチェーンの戻り側では空載状態となったワーク支持プレートがその自重バランスによりパワーチェーンと平行な格納状態を自律的に維持することから、その戻り側での省スペース化が可能となる。
【0012】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ワークの水平姿勢を保ちながら上り傾斜で搬送するチェーンコンベヤ式搬送装置として、パワーチェーンの搬送側および戻り側でワーク支持プレートが自律的に適正な姿勢を維持する構造としたため、従来のようにワーク支持プレートの姿勢を制御するためのガイドレール等が一切不要となって、設備の小型と簡素化ならびに省スペース化を達成できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1以下の図面は本発明に係るチェーンコンベヤ式搬送装置の好ましい実施の形態を示しており、図1,2はその全体概略構成として図3のA−A線断面およびB−B線断面に対応する断面図をそれぞれを示している。また、図3,4および図5,6は図1,2の要部拡大図をそれぞれ示している。
【0014】
ここでは、図1,2に基づいて装置全体の概略を先に説明し、各部の詳細を図3以下の図面に基づいて後から説明するものとする。
【0015】
図1,2に示すように、駆動側チェーンスプロケット1と従動側チェーンスプロケット2との間には後述するようにエンドレスなパワーチェーン3が傾斜姿勢で巻き掛けられており、図示しない駆動モータにて駆動側チェーンスプロケット1を回転駆動することにより、パワーチェーン3が上り傾斜(パワーチェーン3の張り側)を搬送側、下り傾斜(パワーチェーン3の弛み側)を戻り側として周回移動することになる。
【0016】
パワーチェーン3をはさんでその両側にはパワーチェーン3の周回路よりも一回り大きな周回路を有するエンドレスなガイドレール4が配置されていて、これらのガイドレール4に案内されるかたちで複数の台車5,5…が走行移動するようになっている。
【0017】
各台車5には、図2に示すように搬送側走行用ドグ6と戻り側走行用ドグ7がそれぞれ揺動可能に設けられているとともに、解除部材として後方側に延びる解除バー8が設けられている。他方、パワーチェーン3には動力伝達部材である動力伝達ローラ9が等ピッチで装着されていて、搬送側走行用ドグ6および戻り側走行用ドグ7はこれらの動力伝達ローラ9に対して係合離脱可能となっている。したがって、パワーチェーン3の搬送側では搬送側走行用ドグ6と動力伝達ローラ9との係合のためにパワーチェーン3の動きに追従して各台車5,5…が走行する一方、パワーチェーン3の戻り側では動力伝達ローラ9と戻り側走行用ドグ7との係合のためにパワーチェーン3の動きに追従して各台車5,5…が走行するようになっている。
【0018】
パワーチェーン3の搬送側および戻り側の各終端部には、搬送側走行用ドグ6および戻り側走行用ドグ7の走行経路に対して出没可能な可動式(出没式)のストッパー部材としてのストッパー10が配置されている。そして、所定のタイミングでストッパー10を突出させたときにはそのストッパー10に特定の台車5の搬送側走行用ドグ6が当接してその台車5が強制的に停留せしめられ、同時にその搬送側走行用ドグ6の揺動のために直ちにそのドグ6と動力伝達ローラ9との係合が解除されることになる。なお、各台車5,5…には後述するように逆送防止機構が搭載されており、パワーチェーン3からの搬送動力が断たれても各台車5,5…はその位置に留まることができるようになっている。
【0019】
また、強制的に停留せしめられた台車5に対して後続の台車5,5…が近付くと、前側の台車5の解除バー8と後側の台車5の搬送側走行用ドグ6とが当接して先の場合と同様に後側の台車5へのパワーチェーン3からの動力伝達が断たれて、後続の台車5,5…が順次前詰め方式にてストレージされるようになっている。
【0020】
図1に示すように、各台車5,5…には搬送対象となるワークWを直接支持することになるワーク支持プレート11(以下、単にプレートという)がヒンジピン12を回転中心として揺動可能に支持されている。このプレート11は、後述するようにヒンジピン12よりも搬送方向前方側にその重心が位置するように予め調整されていて、パワーチェーン3そのものの傾斜姿勢にかかわらずその搬送側では図1に示すようにプレート11が自重にて自律的に水平姿勢を安定して保ち、同時にパワーチェーン3の戻り側では同じく自重により格納姿勢すなわちパワーチェーン3の戻り側と平行な姿勢を安定して保つように設定されている。
【0021】
図7,8および図9,10は台車5を中心とした要部の詳細を示しており、特に図7,8は図3〜6の要部拡大図を、図9は図1のC−C線に沿う断面図を、図10は図9の平面図をそれぞれ示している。
【0022】
図9,10に示すように、コンベヤフレーム13にはパワーチェーン3をはさんでその両側にエンドレスなガイドレール4,4が互いに対向するように配置されている。ガイドレール4は断面略コ字状のものであって、このガイドレール4に後述する台車5,5…側のガイドローラ17が係合するようになっている。
【0023】
台車5は、左右各一対の脚部44を有する前後一対の台車プレート14,15同士を左右のヒンジブラケット16を介して相互に連結したもので(図7参照)、各脚部44にはガイドローラ17と一対の補助ローラ18が設けられている。そして、図7ほか図9に示すように各ガイドローラ17がガイドレール4にそれぞれ係合し且つ補助ローラ18がガイドレール4の開口端面に当接することで、台車5,5…は左右のガイドレール4に案内されて走行可能となっている。なお、台車5,5…は前後で独立した台車プレート14,15同士をヒンジブラケット16を介して相互に連結することにより図1,3,4に示すようにいわゆる中折れ可能となっていて、これより同図のようなガイドレール4の曲率部でもスムーズに走行可能となっている。
【0024】
搬送対象となるワークWを支持するためのプレート11は左右で独立した短尺状の二枚のプレート素片19,20をもって形成されていて、各プレート素片19,20は左右のヒンジブラケット16,16間に横架されたヒンジピン12に揺動回転可能に支持されている。そして、各プレート素片19,20のうちヒンジピン12よりも前側部分の方が後側部分よりもその重量が大きくなっていて、且つその前側部分に重心位置が位置するように予め調整されていて、実質的に図7においてプレート11が反時計回り方向に回動するような重量アンバランスを積極的に付与してあるとともに、各台車プレート14,15側にはプレート11の姿勢(揺動限位置)を規制するプレートストッパー21,22を設けてある。したがって、先に図1,3,4に基づいて説明したように、台車5がパワーチェーン3の搬送側にあるかぎりプレート11はその重量アンバランスのためにプレートストッパー21に当接して水平状態を自己保持する一方、台車5がパワーチェーン3の戻り側に位置するときには同じく重量アンバランスのためにプレート11がプレートストッパー22に当接してそのパワーチェーン3の走行経路と平行となることになる。
【0025】
また、図9に示したコンベヤフレーム13の中央部には二条のエンドレスチェーン3a,3aからなるパワーチェーン3が配設されている。エンドレスチェーン3a,3aはガイドレール4と平行に設けたチェーンガイド23に案内されているとともに、各エンドレスチェーン3a,3aのリンクプレート同士はチェーン長手方向に等ピッチで設けた連結ブロック24によって相互に連結されている。そして、各連結プレート24にはパワーチェーン3側から各台車5,5…に動力を伝達するための動力伝達部材であるところの動力伝達ローラ9が設けられている。
【0026】
一方、図8のほか図9,10に示すように、台車5を形成している前側の台車プレート14の下面にはブラケット25を介して搬送側走行用ドグ6が揺動可能に設けられていて、後側の台車プレート15の下面にはブラケット26を介して戻り側走行用ドグ7が同じく揺動可能に設けられているとともに、その後側の台車プレート15には後端にローラ27を有する解除部材としての固定式の解除バー8が後方に延びるように配設されている。搬送側走行用ドグ6および戻り側走行用ドグ7にはリンク28を介して圧縮コイルスプリング29による付勢力が作用していて、各ドグ6,7は図8の反時計回り方向に常時回動付勢されている。したがって、図2,5,6に示すように各台車5,5…がパワーチェーン3の搬送側を走行する際には、各台車5,5…の搬送側走行用ドグ6がパワーチェーン3側の動力伝達ローラ9に係合するようになっている一方、各台車5,5…がパワーチェーン3の戻り側を走行する際には、各台車5,5…の戻り側走行用ドグ7がパワーチェーン3側の動力伝達ローラ9に係合するようになっている。
【0027】
図2,5,6に示したようにパワーチェーン3の搬送側および戻り側の終端部に配設した可動式のストッパー10は、図11に示すようにエアシリンダ30の作動によりヒンジピン31を回転中心として回転動作するストッパーアーム32の先端にローラ33を装着したものであり、ストッパーアーム32はローラ33が搬送側走行用ドグ6の走行軌跡上に位置することになる制動位置P1と退避位置P2との間で回動するようになっている。なお、制動限位置はストッパー面34,34同士の当接によって規制される。したがって、図2,5,6に示すようにパワーチェーン3の搬送側であるか戻り側であるかにかかわらずストッパーアーム32を制動位置P1まで回動させたときには、そのストッパーアーム32先端のローラ33と台車5側の搬送側走行用ドグ6との当接のためにその搬送側走行用ドグ6が跳ね上げられて、搬送側走行用ドグ6と動力伝達ローラ9との係合が解除されて台車5はその位置で停止することになる。さらに、上記のように停止した台車5に対して後続の台車5が近付くと、前側の台車5の解除バー8が後側の台車5の搬送側走行用ドグ6に当接してその搬送側走行用ドグ6を跳ね上げ、後続の台車5も順次前詰めされることになる。
【0028】
図9において、チェーンガイド23のうちパワーチェーン3の搬送側に相当する部分には台車5の逆送機構の一部を形成することになる固定式のチェーン35が添設されている一方、台車5側にはそのチェーン35に噛み合う回転可能なチェーンスプロケット36とワンウェイクラッチ37が並設されている。ワンウェイクラッチ37は搬送方向前側の台車プレート14に固定されているとともに、チェーンスプロケット36はワンウェイクラッチ37の軸部と同軸一体のものとしてブラケット38に両持ち支持されている。ワンウェイクラッチ37は、パワーチェーン3の動きに追従して台車5が走行する際にそれに伴うチェーンスプロケット36の回転を許容する一方でその逆転を阻止する機能を有するもので、チェーン35やチェーンスプロケット36とともに台車5の逆送防止機構39を形成している。したがって、図2,5,6に基づいて先に説明したように、パワーチェーン3の搬送側でそのパワーチェーン3からの動力伝達が断たれて台車5が停止したときには、直ちにワンウェイクラッチ37が作動して台車5を停止位置に留まらせることができるようになっている。
【0029】
ここで、上記逆送防止機構39を構成している固定式のチェーン35は、図5,6に示したようにパワーチェーン3のうち搬送側となる部分にこれと平行に配設されているものであるが、図12に拡大して示すようにその搬送側の始端部では固定式のチェーン35の一端部をわずかに傾けることによりチェーンスプロケット36の乗り上げを容易に行えるようにしてある。
【0030】
このように構成されたチェーンコンベヤ式搬送装置によれば、図1,2に示すようにパワーチェーン3の搬送側および戻り側の搬送終端位置Q1,Q2にてそれぞれ台車5を一旦停留させるものとし、同時に搬送側の搬送開始位置H1にて図示外のハンドリングロボット等を用いてプレート11上にワークWを搭載する一方、搬送終端位置Q1にて同様にハンドリングロボット等を用いてワークWを取り出すものとする。
【0031】
そして、図2,5,6に示すようにパワーチェーン3が周回駆動されると、その搬送側ではパワーチェーン3側の動力伝達ローラ9と搬送側走行用ドグ6との係合をもって、また戻り側では同じくパワーチェーン3側の動力伝達ローラ9と戻り側走行用ドグ7との係合をもって、それぞれパワーチェーン3の動きに追従して各台車5,5…が連続走行することになる。この場合、その搬送側ではパワーチェーン3そのものの傾きにかかわらず各台車5,5…上のプレート11が自律的に水平状態を自己保持し、この状態は搬送対象となるワークWがプレート11上に載置されたとしても何ら変化しない。したがって、低位側の搬送開始位置H1から高位側の搬送終端位置Q1に向かって上り傾斜でワークWを搬送する場合であっても、パワーチェーン3そのものの傾きにかかわらずプレート11およびその上に載置されているワークWを水平姿勢に維持したまま安定して搬送することができる。
【0032】
ここで、図11に示した可動式のストッパー10を制動位置P1に突出させてパワーチェーン3から台車5を切り離して搬送終端位置Q1にて台車5を一旦停留せしめ、その位置にてプレート11上に載置されているワークWを取り出す。その間に、停止中の先頭の台車5に対して後続の台車5が近付くと、それらの後続の台車5も順次前詰めされて停止してストレージされることになる。この場合、各台車5,5…はその停止と同時に先に述べた逆送防止機構39が作動するため、そのまま停止位置に留まることができる。また、ストッパー10を退避位置P2に戻すと、停止中の台車5,5…のうち先頭のものから順に空載状態のままで直ちに走行を開始する。
【0033】
空載状態となった台車5はパワーチェーン3の搬送側から戻り側へと姿勢を変えてなおも走行を続ける。その際、台車5が戻り側に移行すると、プレート11の自重のためにプレート11が自律的に傾動変位してパワーチェーン3の走行経路と平行な格納姿勢となる。そのため、パワーチェーン3の戻り側で必要となるスペースは搬送側で必要とされるスペースよりも小さくて済むことになる。しかも、パワーチェーン3の搬送側から戻り側に台車が移行する過程では、図3に示すように台車5そのものがガイドレール4の曲率半径に応じて中折れ状態となることから、そのガイドレール4の曲率半径ひいてはパワーチェーン3を駆動するための駆動側チェーンスプロケット1および従動側スプロケット2の直径を小さくすることが可能となる。
【0034】
パワーチェーン3の戻り側に移行した各台車5,5…は、その戻り側の搬送終端位置Q2にて図11に示したストッパー10が作動することにより順次停留せしめられて、先に述べた搬送側の場合と同様にして前詰め方式にてストレージされ、以降は順次循環再使用されることになる。
【0035】
ここで、先に発明の効果の欄に記載した以外の本実施の形態の主要な効果をその発生要因とともに記載すれば下記の通りである。
【0036】
(ア)パワーチェーン3の搬送側および戻り側ともにストレージ機能を有しているため、搬送装置としての自由度および汎用性がきわめて高いものとなる。
【0037】
(イ)各台車5,5…が逆走防止機構39を備えているため、上り傾斜となる搬送側の任意の位置で台車5を停留せしめてもその位置に確実に台車5を停止させることができ、台車5の停止位置精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態としてチェーン式コンベヤ装置全体の概略構成を示す図で、図9のA−A線断面に相当する説明図。
【図2】同じくチェーン式コンベヤ装置全体の概略構成を示す図で、図9のB−B線断面に相当する説明図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】図1の要部拡大図。
【図5】図2の要部拡大図。
【図6】図2の要部拡大図。
【図7】図3,4の要部拡大図。
【図8】図5,6の要部拡大図。
【図9】図1のC−C線に沿う拡大断面図。
【図10】図9の平面図。
【図11】図5,6におけるストッパーの拡大説明図。
【図12】図6の要部拡大説明図。
【符号の説明】
3…パワーチェーン
3a…エンドレスチェーン
4…ガイドレール
5…台車
6…搬送側走行用ドグ
7…戻り側走行用ドグ
8…解除バー(解除部材)
9…動力伝達ローラ(動力伝達部材)
10…ストッパー(可動式のストッパー部材)
11…ワーク支持プレート
12…ヒンジピン(軸)
14,15…台車プレート
19,20…プレート素片
21,22…プレートストッパー
35…固定式のチェーン
36…チェーンスプロケット
37…ワンウェイクラッチ
39…逆送防止機構
W…ワーク[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a chain conveyor-type transfer device, and particularly when a work is conveyed along an upward slope by an endless chain that moves around, always keeps a horizontal posture as a work posture regardless of the inclination posture of the conveyor itself. The present invention relates to a so-called trolley conveyor or pallet conveyor type chain conveyor-type transfer device capable of performing the above-mentioned steps.
[0002]
[Prior art]
As a chain conveyor that conveys a workpiece from a low position to a high position with an upward inclination, for example, as shown in Patent Literature 1, a plurality of luggage support members are provided on a chain that moves around and swingably. On the transport side of the inclined chain, the luggage support member is kept horizontal to stably support the luggage, while on the return side of the downwardly inclined chain, each luggage support member is circulated in the stowed state. Things are known.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-5-278844 (FIGS. 1 and 6)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art as represented by Patent Document 1, the load supporting member is simply supported swingably with respect to the chain, and is independently horizontal on both the transport side and the return side of the chain. The state and the storage state cannot be maintained. Therefore, it is necessary to provide a guide rail rail or the like on each of the transport side and the return side of the chain, which engages with a part of the load supporting member and restrains the posture of the load supporting member. This is not preferable.
[0005]
Further, when the position of the load supporting member is fixed so that the load supporting member maintains a horizontal state at least on the transport side of the chain, a large space for circulation of the load supporting member is provided on the return side of the chain. It is necessary to secure it, and the occupied space must be expanded.
[0006]
In addition, since the chain conveyor itself does not have a storage function, it is necessary to completely load and unload goods from the chain conveyor, which enables efficient transport of goods. There is no defect.
[0007]
The present invention has been made in view of such a problem, and in particular, the work supporting plate can autonomously maintain an appropriate posture on the transport side and the return side of the chain, thereby reducing the size of the equipment. An object of the present invention is to provide a chain conveyor-type transfer device that can be simplified.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a chain-conveyor-type transfer device that transfers a work by arranging an endless power chain at an inclination, and moving the power chain around with the ascending slope as a transport side and the descending slope as a return side. In the power chain, a plurality of work support plates for supporting the work to be transferred are swingably supported about a horizontal axis as a swing center, and the work support plate is moved in a transfer direction relative to the swing center position. The center of gravity is set in advance so that the center of gravity is located on the front side, and the work support plate holds the horizontal posture by itself on the transport side of the power chain, and the work support plate is parallel to the power chain on the return side of the power chain. It is characterized in that the posture is set to be held by itself.
[0009]
In this case, it is preferable to mount a plurality of trolleys on the power chain and to support the work supporting plate on each of the trolleys so as to be able to swing, for smooth operation.
[0010]
Furthermore, each bogie can be disengaged from the power chain.When the bogie and the power chain are engaged, the bogie follows the movement of the power chain and moves while the bogie is forcibly disengaged. When the vehicle is stopped, it is preferable to disengage the cart from the power chain and allow the relative movement between the cart and the power chain in order to provide a storage function.
[0011]
Therefore, according to the first aspect of the present invention, the work support plate autonomously maintains the horizontal state by its own weight balance on the transfer side of the power chain, so that the work to be transferred can be stably transferred. Also, at the return side of the power chain, the work support plate that has been placed in an empty state autonomously maintains the stored state parallel to the power chain due to its own weight balance, so that it is possible to save space on the return side. .
[0012]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, as a chain conveyor type transport device that transports the work at an upward inclination while maintaining the horizontal posture of the work, the work support plate autonomously sets an appropriate posture on the transfer side and the return side of the power chain. Since the structure is maintained, a guide rail or the like for controlling the posture of the work supporting plate is not required at all, unlike the related art, so that downsizing, simplification, and space saving of the equipment can be achieved.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The drawings following FIG. 1 show a preferred embodiment of a chain conveyor type transfer apparatus according to the present invention, and FIGS. 1 and 2 show the overall schematic configuration in a cross section taken along line AA and a line BB in FIG. Corresponding cross-sectional views are shown. 3 and 4 and FIGS. 5 and 6 are enlarged views of the main parts of FIGS.
[0014]
Here, the outline of the entire apparatus will be described first with reference to FIGS. 1 and 2, and the details of each unit will be described later with reference to FIGS.
[0015]
As shown in FIGS. 1 and 2, an
[0016]
On both sides of the
[0017]
As shown in FIG. 2, each
[0018]
A stopper as a movable (projecting and retracting) stopper member that can protrude and retract with respect to the traveling path of the transport-
[0019]
When the following
[0020]
As shown in FIG. 1, a work support plate 11 (hereinafter, simply referred to as a plate) that directly supports a work W to be transported is swingable around a
[0021]
FIGS. 7 and 8 and FIGS. 9 and 10 show the details of the main part centering on the
[0022]
As shown in FIGS. 9 and 10,
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
Further, a
[0026]
On the other hand, as shown in FIGS. 9 and 10 in addition to FIG. 8, the transport-
[0027]
As shown in FIGS. 2, 5, and 6, the
[0028]
9, a portion of the
[0029]
Here, the
[0030]
According to the chain conveyor type transport apparatus configured as described above, the
[0031]
Then, as shown in FIGS. 2, 5, and 6, when the
[0032]
Here, the
[0033]
The
[0034]
Are moved to the return side of the
[0035]
Here, the main effects of the present embodiment other than those described above in the section of the effects of the invention will be described below together with the causes thereof.
[0036]
(A) Since both the transfer side and the return side of the
[0037]
(A) Since the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of an entire chain type conveyor device as a preferred embodiment of the present invention, and is an explanatory diagram corresponding to a cross section taken along line AA of FIG. 9;
FIG. 2 is a diagram showing a schematic configuration of the entire chain type conveyor device, and is an explanatory diagram corresponding to a cross section taken along line BB of FIG. 9;
FIG. 3 is an enlarged view of a main part of FIG. 1;
FIG. 4 is an enlarged view of a main part of FIG. 1;
FIG. 5 is an enlarged view of a main part of FIG. 2;
FIG. 6 is an enlarged view of a main part of FIG. 2;
FIG. 7 is an enlarged view of a main part of FIGS.
FIG. 8 is an enlarged view of a main part of FIGS.
FIG. 9 is an enlarged sectional view taken along the line CC of FIG. 1;
FIG. 10 is a plan view of FIG. 9;
FIG. 11 is an enlarged explanatory view of a stopper in FIGS.
FIG. 12 is an enlarged explanatory view of a main part of FIG. 6;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
9 Power transmission roller (power transmission member)
10. Stopper (movable stopper member)
11
14 and 15
Claims (10)
パワーチェーンに、搬送対象となるワークを支持する複数のワーク支持プレートを水平な軸を揺動中心として揺動可能に支持させるとともに、
そのワーク支持プレートのうち揺動中心位置よりも搬送方向前方側に重心が位置するように予め設定しておき、
パワーチェーンの搬送側ではワーク支持プレートが水平姿勢を自己保持し、且つパワーチェーンの戻り側ではワーク支持プレートがパワーチェーンと平行となる格納姿勢を自己保持するように設定したことを特徴とするチェーンコンベヤ式搬送装置。In a chain conveyor-type transfer device that arranges an endless power chain at an angle, and conveys a work by moving the power chain around with the ascending side as the conveying side and the ascending side as the returning side,
The power chain supports a plurality of work support plates that support the work to be transported in a swingable manner with the horizontal axis as the swing center.
The work support plate is set in advance so that the center of gravity is located forward of the swing center position in the conveyance direction,
A chain wherein the work support plate is self-maintained in the horizontal position on the transfer side of the power chain, and the work support plate is self-maintained in the storage position parallel to the power chain on the return side of the power chain. Conveyor type transfer device.
台車を強制的に停留せしめたときにはその台車とパワーチェーンとの係合が解除されて両者の相対移動が許容されるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のチェーンコンベヤ式搬送装置。Each bogie is capable of engaging and disengaging from the power chain, and when the bogie and the power chain are engaged, the bogie follows the movement of the power chain while traveling.
3. The chain conveyor-type transfer according to claim 2, wherein when the bogie is forcibly stopped, the bogie and the power chain are disengaged to allow relative movement between the two. apparatus.
パワーチェーンの走行経路の任意の位置で搬送側走行用ドグが可動式のストッパー部材に当接することでその搬送側走行用ドグとパワーチェーンとの係合が解除されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のチェーンコンベヤ式搬送装置。The bogie includes a transport-side traveling dog that can be engaged and disengaged from the power chain, and a return-side traveling dog that can also be engaged with the power chain,
That the transfer-side traveling dog abuts the movable stopper member at an arbitrary position on the power chain traveling path, thereby disengaging the transfer-side traveling dog from the power chain. The chain conveyor-type transfer device according to claim 3, wherein:
少なくともパワーチェーンの搬送側にこれと平行に設けられた固定式チェーンと、
各台車に回転可能に設けられて上記固定式チェーンに噛み合うチェーンスプロケットと、
上記チェーンスプロケットと同一軸線上に設けられて、パワーチェーンの搬送側での台車の走行に伴うチェーンスプロケットの回転を許容する一方でその逆転を阻止するワンウェイクラッチと、
から構成されていることを特徴とする請求項8に記載のチェーンコンベヤ式搬送装置。The back-feed prevention mechanism is
At least a fixed chain provided parallel to the power chain on the transport side,
A chain sprocket rotatably provided on each carriage and meshing with the fixed chain,
A one-way clutch that is provided on the same axis as the chain sprocket and that allows the rotation of the chain sprocket accompanying the movement of the bogie on the power chain transfer side while preventing reverse rotation thereof;
9. The chain conveyor-type transfer device according to claim 8, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002338735A JP2004168522A (en) | 2002-11-22 | 2002-11-22 | Chain conveyer type carrier |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004168522A (en) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-11-22 JP JP2002338735A patent/JP2004168522A/en active Pending
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