【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、水面浮遊性農薬固形製剤の改良技術を提供することに関する。
【0002】
【従来の技術】
水田に浮遊させる農薬製剤の剤型として、水田に入らずに畦畔から投げ込むだけで散布可能な農薬製剤が開発され使用されている。このような農薬製剤の例として、次のものがあげられる。
(1)軽石粒やパーライト粒などの水面に浮く担体に糊状物質で殺菌活性成分を付着したもの(特許文献1参照)、
(2)発泡させた真珠岩または黒曜石に硬化油、パラフィン、石油樹脂で殺虫活性成分を付着させたもの(特許文献2参照)、
(3)パーライトなどの水に浮く無機担体に殺草活性成分を担持させたもの(特許文献3参照)、
(4)農薬活性成分を含浸した合成樹脂発泡体の細粒体を水溶性高分子フィルムによって密封したもの(特許文献4参照)、
(5)農薬活性成分をロウ状物に溶解もしくは分散させ、水溶性もしくは水分散性物質と押出し造粒機で粒剤に成型したもの(特許文献5参照)、
(6)農薬活性成分と特定の界面活性剤、ベントナイト、水浮遊性中空粒子を含有する組成物(特許文献6参照)、
(7)農薬活性成分、250μm以下のガラス質中空体、特定の界面活性剤を含有する組成物(特許文献7参照)、
(8)農薬活性成分、焼成バーミキュライトあるいは発泡パーライト、発泡シラス、コルクおよびアセチレン系界面活性剤を含有する製剤を水溶紙に分包した組成物(特許文献8参照)、
(9)C4〜C10アルキルアルコールのC2〜C4アルキレンオキサイド付加物およびその誘導体からなる水面拡展剤および農薬活性成分を含有する水面浮遊性組成物(特許文献9参照)、
(10)農薬活性成分、浮遊性中空体および特定の陰イオン界面活性剤を含有する水面施用農薬製剤(特許文献10参照)、
(11)見かけ比重が1未満でありかつ約300〜1400μmの範囲内の粒子径を有する粒核に農薬活性成分、界面活性剤を油状物質にて担持被覆した組成物(特許文献11参照)、
(12)天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた平均粒子径が100μm以下のガラス質粉末を含有する粒状農薬水和剤(特許文献12参照)、
(13)農薬活性成分、α−オレフィンスルホン酸塩等の界面活性剤および見掛け比重が1未満である核粒を含有する水面施用農薬組成物(特許文献13参照)、
などがあげられる。
【0003】
【特許文献1】
特公昭48−1179号公報(第2頁左欄10行−第2頁右欄12行)
【特許文献2】
特公昭48−1181号公報(第1頁右欄24行−第2頁右欄7行)
【特許文献3】
特公昭48−1182号公報(第2頁左欄6行−第3頁左欄36行)
【特許文献4】
特開昭53−99327号公報(第1頁右欄15行−第2頁左下欄16行)
【特許文献5】
特開昭56−30901号公報(第2頁左上7行−第3頁右上12行)
【特許文献6】
特開平7−82102号公報(第2頁段落番号[0004]−第4頁段落番号[0024])
【特許文献7】
特開平6−345603号公報(第2頁段落番号[0007]−第4頁段落番号[0032])
【特許文献8】
特開平6−336403号公報(第4頁段落番号[0017]−第10頁段落番号[0076])
【特許文献9】
特開2000−351701号公報(第3頁段落番号[0011]−第10頁段落番号[0088])
【特許文献10】
特開2002−128605号公報(第3頁段落番号[0008]−第6頁段落番号[0039])
【特許文献11】
特開平9−183701号公報(第2頁段落番号[0008]−第5頁段落番号[0025])
【特許文献12】
特開平8−143403号公報(第2頁段落番号[0007]−第5頁段落番号[0019])
【特許文献13】
特開2000−239103号公報(第2頁段落番号[0011]−第9頁段落番号[0065])
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の浮遊性を付与する技術では、水田中での農薬活性成分の拡散性が不十分であるため散布ムラを生じ、本来農薬活性成分が持っている優れた効果が得られないといった問題点があった。
【0005】
したがって、本発明は、農薬活性成分を水田中に均一に拡散し、優れた農薬活性効果を示す水面浮遊性農薬固形製剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの課題を解決するべく鋭意研究した。その結果、農薬活性成分、比重1未満の高沸点溶剤および下記の一般式(1)で示される化合物の1種または2種以上を含有することを特徴とする、水面浮遊性農薬固形製剤が前記した課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【化2】
(式中、nは、1〜10の整数を示す。)
【0007】
また、水田中に散布したときの浮遊性と拡展性を良好とするうえで水面浮遊性中空体を加えること、パラフィン系炭化水素を加えること、さらにガラス質気泡体粉末として天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた平均粒子径が1〜50μmの不規則な形状の細片を加えることが重要であることを知見した。本発明はこうした知見よりなされたものである。
【0008】
<農薬活性成分について>
本発明の農薬活性成分としては、通常水田に使用されるものであれば殺虫活性成分、殺菌活性成分、除草活性成分の何れも使用できる。そのような殺虫活性成分としては、有機リン系、カーバメート系、ピレスロイド系、ネライストキシン系、ネオニコチノイド系などが、また殺菌活性成分としては、銅化合物、有機硫黄、有機リン系、メラニン生合成阻害、ベンゾイミダゾール系、ジカルボキシイミド系、酸アミド系、ステロール生合成阻害、メトキシアクリレート系、アニリノピリミジン系などが、また、除草活性成分としては、フェノキシ酸系、カーバメート系、酸アミド系、尿素系、スルホニル尿素系、ピリミジルオキシ安息香酸系、トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ビピリジリウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン酸系、脂肪酸系、有機リン系、アミノ酸系などが例としてあげられる。そして、これらの農薬活性成分は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0009】
農薬活性成分の製剤中への添加量は特に限定されないが、通常0.1〜70重量%、好ましくは0.3〜60重量%である。
【0010】
また、本発明においては、農薬活性成分のほかに植物成長調整成分などを添加してもかまわない。
【0011】
なお、上記農薬活性成分の具体例は、それぞれ単剤、2種以上の混合剤ともに「農薬ハンドブック2001年版」(社団法人日本植物防疫協会発行)に記載(p.1−514,p.596−766参照)されている。また、これらに記載のない農薬活性成分でも、本発明の目的を達成しうるものであれば使用することができる。
【0012】
<一般式(1)で示される化合物について>
本発明の一般式(1)で示される化合物として例として次のものがあげられる。
No.1 CH3OCH2CH(CH3)OH(n=1)
No.2 CH3O−[CH2CH(CH3)O]2−H(n=2)
No.3 CH3O−[CH2CH(CH3)O]3−H(n=3)
No.4 CH3O−[CH2CH(CH3)O]4−H(n=4)
No.5 CH3O−[CH2CH(CH3)O]5−H(n=5)
No.6 CH3O−[CH2CH(CH3)O]6−H(n=6)
No.7 CH3O−[CH2CH(CH3)O]7−H(n=7)
No.8 CH3O−[CH2CH(CH3)O]8−H(n=8)
No.9 CH3O−[CH2CH(CH3)O]9−H(n=9)
No.10 CH3O−[CH2CH(CH3)O]10−H(n=10)
【0013】
本発明では、これらの例示中でnが1または2の上記No.1またはNo.2のものが好ましい。また、上記の一般式(1)で示される化合物は1種または2種以上併用しても何ら問題ない。
【0014】
一般式(1)で示される化合物の製剤中への添加量は特に限定されないが、通常0.5〜30重量%、好ましくは1.0〜20重量%である。
【0015】
<比重1未満の高沸点溶剤について>
本発明に使用する比重1未満の高沸点溶剤の例としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオレイル、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジエチルヘキシル、フタル酸ジデシル、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル、トリメリット酸トリデシルなどの多塩基酸アルコールエステル、また2−エチルヘキサン酸セチル、ヤシ脂肪酸セチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸オクチルなどの脂肪酸アルコールエステル、またオクチルアルコール、ラウリルアルコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールなどの高級アルコール、また1,2−ジメチル−4−エチル−ベンゼン、1−フェニル−1−キシリルエタンなどの芳香族炭化水素、またノルマルパラフィン、イソパラフィン、流動パラフィンなどのパラフィン系炭化水素、また大豆油、ヤシ油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油、綿実油などの植物油などがあげられる。ただし、本発明はこれらの例示のみに限定されるわけではない。
【0016】
これら比重1未満の高沸点溶剤の中でも、パラフィン系炭化水素が好ましい。また、上記の高沸点溶剤は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0017】
高沸点溶剤の製剤中への添加量は特に限定されないが、通常0.5〜30重量%、好ましくは1.0〜20重量%である。
【0018】
<水面浮遊性中空体について>
本発明に使用される水面浮遊性中空体としては、ガラス質中空体、セラミック中空体、合成樹脂中空体などがあげられる。
【0019】
本発明に使用されるガラス質中空体の例としては、黒曜石、真珠岩、松脂岩などの天然ガラス質の岩石を加熱して発泡させた発泡パーライト、シラスを同様に加工したシラスバルーン(商品名:登録商標、以下同じ)およびタイセツバルーン(商品名:登録商標)などが、セラミック中空体の例としては、イースフィアーズ(商品名)、マイクロセルズ(商品名)などが、合成樹脂中空体の例としては、フェノール樹脂よりなるフェノールマイクロバルーン、エポキシ樹脂よりなるエコスフェアー、ポリウレタンよりなるポリウレタンフォーム、ポリアクリロニトリルよりなるマイクロスフェアーなどがあげられる。ただし、本発明の使用は、これらの例示のみに限定されるわけではない。
【0020】
上記の水面浮遊性中空体は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0021】
水面浮遊性中空体の製剤中への添加量は、通常0.5〜98重量%、好ましくは1〜95重量%である。
【0022】
<ガラス質気泡体粉末について>
本発明では天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒子径1〜50μmのガラス質気泡体粉末を使用することにより、崩壊性および分散性が良好な水面浮遊性農薬固形製剤となる。
【0023】
このようなガラス質気泡体粉末の例としては、黒曜石、真珠岩、松脂岩などの天然ガラス質物質を通常の方法で加熱して発泡させた焼成パーライトおよびシラスバルーンを用いるか、市販品を用い、これを通常の粉砕機で平均粒子径を1〜50μmにしたものである。
【0024】
ガラス質気泡体粉末の平均粒子径が50μmを超える粒子径になると、造粒後の粒の硬度が弱くなり、粉化しやすくなるなどの問題が生じ、また、平均粒子径が1μm未満では造粒手段にもよるが造粒後の粒の硬度が強く、分散性が悪くなる。
【0025】
上記のガラス質気泡体粉末は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0026】
ガラス質気泡体粉末の製剤中への添加量は、通常1.0〜60重量%、好ましくは5〜50重量%である。
【0027】
<剤型について>
本発明の水面浮遊性農薬固形製剤の剤型は、水面に浮遊する固形物であれば特に限定されない。そのような例として、粉体、粉粒剤、粒剤、錠剤などがあげられるが、これらの例示にのみに限定されるものではない。
【0028】
<水溶性高分子フィルムについて>
本発明における水溶性高分子フィルムは、水溶性高分子であれば特に限定されない。その例としては、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、パルプなどがあげられるが、これらの例示に限定されるものではない。
【0029】
また、水溶性高分子フィルムの包装形状は、特に限定されるものではなく、球状、円柱状、角状、箱状、不定形のいずれでもよい。
【0030】
水溶性高分子フィルムにより包装された水面浮遊性農薬固形製剤は、散布時の投入のしやすさおよび省力性を考慮すると、1個当りの重量は5〜100gに包装するのが好ましく、水田中へは10アール当りに1〜40個程度投入するのが好ましい。
【0031】
<その他の助剤について>
本発明の水面浮遊性農薬固形製剤では、必要に応じて界面活性剤を併用してもかまわず、そのような界面活性剤としては、農薬活性成分化合物を水田中に拡散させる働きを有するものであれば特に限定されず、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤などがあげられ、これらの界面活性剤を1種または2種以上を併用してもかまわない。
【0032】
このような非イオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、フッ素系界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸など)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレングリコール系界面活性剤(2,4,7,9−テトラメチル−デシン−4,7−ジオールなど)などがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0033】
また、陰イオン界面活性剤の例としては、ポリカルボン酸型界面活性剤(アルキルマレイン酸共重合体など)、ポリオキシエチレンアルキルエーテルフォスフェート、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩などがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0034】
また、陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤の例としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイドなどがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0035】
本発明では担体として水面浮遊性中空体以外の水面浮遊性担体を併用してもかまわない。その例としては、木紛、オガクズ、ケナフ、籾殻、籾殻粉末、コルクなど植物質担体があげられるが、これらに限定されるわけではない。
【0036】
また、水面浮遊性でない担体でも水面浮遊性中空体および/または水面浮遊性担体と混合するなどして、製剤全体が水面浮遊性を有するなら添加してもかまわない。このような固体担体の例として、クレー、タルク、炭酸カルシウム、ベントナイト、ジークライト、セリサイト、酸性白土、珪石、ケイソウ土、ゼオライト、カオリン、ホワイトカーボン、塩化カルシウム、鋸鉄、パルプ、グルコース、フルクトース、マルトース、シュークロース、ラクトースなどの単糖類、二糖類、多糖類などがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。上記の担体は、1種または2種以上を併用しても何ら問題ない。
【0037】
本発明の水面浮遊性農薬固形製剤では、粉剤、粉粒剤、粒剤、錠剤に製剤化するうえで必要に応じて、結合剤を製剤中に添加してもかまわない。このような結合剤の例としては、ポリビニルアルコール、デンプン、デキストリン、アクリル酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、結晶セルロースなどがあげられるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
【0038】
本発明の水面浮遊性農薬固形製剤には、農薬活性成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外線防止剤、結晶析出防止剤、効果増強剤などを添加してもよい。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の水面浮遊性農薬固形製剤の調製方法は特に限定されないが、例えば次の方法によって調製できる。
【0040】
すなわち、農薬活性成分、比重1未満の高沸点溶剤、前記した一般式(1)で示される化合物、必要に応じて、水面浮遊性中空体、天然ガラス質気泡体を粉砕して得られた不規則な形状の細片からなる平均粒子径1〜50μmのガラス質気泡体粉末などのその他助剤を添加し、よく混合する。剤型に応じては、さらに得られた混合物に対して押出し造粒機、転動造粒機、噴霧乾燥造粒機にて粒状成型物と製造するか、または錠剤成型機などで成型して、錠剤成型物を製造してもよく、製造工程において、水や溶剤を使用したり、乾燥してもよい。また、あらかじめ粒状成型物、錠剤成型物を製造後、それらの成型物に比重1未満の高沸点溶剤、一般式(1)で示される化合物をスプレーにて含浸させて調製してもかまわない。また、比重1未満の高沸点溶剤または/かつ一般式(1)で示される化合物に農薬活性成分を溶解または分散させてスプレーにて含浸させてもよい。本発明の農薬製剤では剤型による大きさ、重量、形状については特に制限はなく、目的を達成しうる範囲内で適宜変更して実施できる。
【0041】
上記の方法により製剤化した本発明の水面浮遊性農薬固形製剤は、水田に処理すると水面に浮上し、水面上を速やかに拡散する。その間に農薬活性成分を水田中に広く均一に拡散させることができる。
【0042】
【実施例】
次に、実施例で本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0043】
また、部とあるのは、すべて重量部を示す。
【0044】
実施例1(粒剤)
(1)組成
1.イソプロチオラン 36.0部、
2.イソパラフィン 5.0部、
3.CH3OCH2CH(CH3)OH 5.0部
4.発泡パーライト 31.0部、
5.真珠岩からなる平均粒子径5μmのガラス質気泡体粉末 20.0部、
6.デキストリン 3.0部
計100.0部
(2)製剤化の方法
上記(1)で得た混合物100部をハンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合後、この混合物100部に対し、水30部を添加し、双腕ニーダー(不二パウダル株式会社製)で混練混合する。次に、1.5mm径のスクリーンを付けた押出し造粒機(日本薬業株式会社製)で造粒し、さらに流動層乾燥機(不二パウダル株式会社製)で乾燥し、1.7mmと1.18mmの篩を用いて篩別し、粒状の水面浮遊性農薬固形製剤(表1・No.1)を得た。
【0045】
また、No.1のイソプロチオランをダイアジノン、またはシメトリンにかえて調製し、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。また、No.2のイソパラフィンを比重1未満の他の高沸点溶剤にかえて調製し、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。また、No.3のCH3OCH2CH(CH3)OHの化合物を一般式(1)で示される他の化合物にかえて、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。
【0046】
実施例2(粒剤の包装物)
実施例1の粒状物をポリビニルアルコールのフィルム(膜厚40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性農薬固形製剤(表1・No.5)を得た。
【0047】
実施例3(錠剤)
(1)組成
1.イソプロチオラン 36.0部、
2.イソパラフィン 5.0部
3.CH3O−[CH2CH(CH3)O]2−H 5.0部、
4.発泡パーライト 25.0部
5.シラスからなる平均粒子径10μmのガラス質気泡体粉末 20.0部、
6.結晶セルロース 5.0部
7.ラクトース 4.0部
計100.0部
(2)製剤化の方法
上記(1)で得た混合物100部をハンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合後、この混合物100部を錠剤成型機にかけ、20kg/cm2の圧力で打錠して、1個当り5gの錠剤型成型物を調製して、錠剤の水面浮遊性農薬固形製剤(表1・No.8)を得た。
【0048】
また、No.1のイソプロチオランをダイアジノンまたはシメトリンにかえて調製し、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。また、No.2のイソパラフィンを比重1未満の他の高沸点溶剤にかえて調製し、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。また、No.3のCH3O−[CH2CH(CH3)O]2−Hを一般式(1)で示される他の化合物にかえて調製し、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。
【0049】
実施例4(錠剤の包装物)
実施例3の錠剤をポリビニルアルコールのフィルム(膜厚40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性農薬固形製剤(表1・No.9)を得た。
【0050】
実施例5(粉剤)
(1)組成
1.イソプロチオラン 36.0部、
2.イソパラフィン 10.0部、
3.CH3O−[CH2CH(CH3)O]6−H 10.0部
4.発泡パーライト 24.0部
5.真珠岩からなる平均粒子径50μmのガラス質気泡体粉末 10.0部、
6.ラクトース 10.0部
計100.0部
(2)製剤化の方法
上記(1)で得た混合物100部をハンマーミル(不二パウダル株式会社製)で混合して、粉剤の水面浮遊性農薬固形製剤(表1・No.12)を得た。
【0051】
また、No.1のイソプロチオランをダイアジノン、またはシメトリンにかえて調製し、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。また、No.2のイソパラフィンを比重1未満の他の高沸点溶剤にかえて調製し、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。また、No.3のCH3O−[CH2CH(CH3)O]6−Hを一般式(1)で示される他の化合物にかえて、本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を得た。
【0052】
実施例6(粉剤の包装物)
実施例5の粉剤をポリビニルアルコールのフィルム(膜厚40μm)で1個当り50gに包装し、包装した水面浮遊性農薬固形製剤(表1・No.13)を得た。
【0053】
なお、比較例は実施例に準じて調製した。
【0054】
【発明の効果】
本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を実施すると次のような効果がもたらされる。すなわち、▲1▼水田に散布されると水面浮遊性固形製剤から溶出した農薬活性成分が水中へ均一に拡散し、優れた農薬活性効果を発揮する。▲2▼水田中での拡散性が優れるため、畦畔から水田へ散布するだけでよく、省力的である。
【0055】
次にこれらのこと立証するために、試験例を示す。
【0056】
試験例 拡散性試験
1区画の面積が100平方メートル(10m×10m)の試験区(湛水深3cm)を作り、その中央(1か所)に実施例、比較例に準じて調製した試料50gを処理した。処理24時間後に試験区の中央(A区)および四隅(B〜E区)より水面下1.5cmの5か所にて水を各50ml採水し、農薬活性成分の濃度をHPLC法(移動相:MeCN/H2O=80/20(V/V))によって分析し、下記の式にて計算し、拡散率を求めた。結果は表1〜表2(実施例)および表3〜表4(比較例)に示す。
【0057】
【数1】
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to providing an improved technique of a water-floating pesticide solid formulation.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART As a form of a pesticide formulation to be suspended in a paddy field, a pesticide formulation that can be sprayed simply by throwing from a ridge without entering a paddy field has been developed and used. The following are examples of such pesticide preparations.
(1) A paste-like substance to which a bactericidal active ingredient is attached to a carrier floating on the water surface such as pumice or pearlite grains (see Patent Document 1).
(2) foamed pearlite or obsidian to which an insecticidal active ingredient is attached with hardened oil, paraffin, or petroleum resin (see Patent Document 2);
(3) a herbicidal active ingredient supported on an inorganic carrier floating in water such as perlite (see Patent Document 3);
(4) Fine particles of a synthetic resin foam impregnated with an agricultural chemical active ingredient sealed with a water-soluble polymer film (see Patent Document 4);
(5) A pesticidal active ingredient dissolved or dispersed in a wax-like substance, and a water-soluble or water-dispersible substance is formed into granules by an extrusion granulator (see Patent Document 5),
(6) a composition containing an agricultural chemical active ingredient, a specific surfactant, bentonite, and water-suspendable hollow particles (see Patent Document 6);
(7) a composition containing an agricultural chemical active ingredient, a glassy hollow body of 250 μm or less, and a specific surfactant (see Patent Document 7);
(8) A composition in which a formulation containing an agricultural chemical active ingredient, calcined vermiculite or expanded perlite, expanded shirasu, cork, and an acetylene-based surfactant is packaged in water-soluble paper (see Patent Document 8).
(9) C 4 -C 10 alkyl C 2 -C 4 alkylene oxide adduct of an alcohol and water-floating compositions containing water extender agent and the pesticidal active ingredient consisting of a derivative thereof (see Patent Document 9),
(10) A water-applied pesticide formulation containing a pesticide active ingredient, a floating hollow body and a specific anionic surfactant (see Patent Document 10),
(11) a composition in which an agrochemical active ingredient and a surfactant are supported and coated with an oily substance on a grain nucleus having an apparent specific gravity of less than 1 and a particle diameter in a range of about 300 to 1400 μm (see Patent Document 11);
(12) Granular pesticide wettable powder containing a vitreous powder having an average particle diameter of 100 μm or less obtained by crushing a natural vitreous foam (see Patent Document 12).
(13) A water-applied pesticide composition containing a pesticide active ingredient, a surfactant such as α-olefin sulfonate, and a core particle having an apparent specific gravity of less than 1 (see Patent Document 13).
And so on.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-B-48-1179 (page 2, left column, line 10-page 2, right column, line 12)
[Patent Document 2]
JP-B-48-1181 (page 1, right column, line 24-page 2, right column, line 7)
[Patent Document 3]
JP-B-48-1182 (page 2, left column, line 6-page 3, left column, line 36)
[Patent Document 4]
JP-A-53-99327 (page 1, right column, line 15-page 2, lower left column, line 16)
[Patent Document 5]
JP-A-56-30901 (page 7, upper left line 7-page 3, upper right line 12)
[Patent Document 6]
JP-A-7-82102 (Page 2 paragraph number [0004] -Page 4 paragraph number [0024])
[Patent Document 7]
JP-A-6-345603 (Page 2 paragraph number [0007]-Page 4 paragraph number [0032])
[Patent Document 8]
JP-A-6-336403 (Page 4 paragraph number [0017]-Page 10 paragraph number [0076])
[Patent Document 9]
JP-A-2000-351701 (Page 3 paragraph number [0011]-Page 10 paragraph number [0088])
[Patent Document 10]
JP-A-2002-128605 (Page 3, paragraph number [0008] -Page 6, paragraph number [0039])
[Patent Document 11]
JP-A-9-183701 (Page 2, paragraph [0008] -Page 5, paragraph [0025])
[Patent Document 12]
JP-A-8-143403 (paragraph number [0007] on page 2 to paragraph number [0019] on page 5)
[Patent Document 13]
JP 2000-239103 A (Page 2 paragraph number [0011]-Page 9 paragraph number [0065])
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned conventional technology for imparting floating properties has a problem in that the diffusibility of the pesticidal active ingredient in the paddy field is insufficient, resulting in non-uniform spraying, and the excellent effects inherent in the pesticide active ingredient cannot be obtained. There was a point.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide a water-floating pesticidal solid formulation that uniformly diffuses the pesticidal active ingredient in a paddy field and exhibits an excellent pesticidal activity.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have intensively studied to solve these problems. As a result, the water-floating agrochemical solid preparation, comprising an agrochemical active ingredient, a high-boiling solvent having a specific gravity of less than 1, and one or more compounds represented by the following general formula (1), The present inventors have found that the above problem can be solved, and have completed the present invention.
Embedded image
(In the formula, n represents an integer of 1 to 10.)
[0007]
In addition, in order to improve the floatability and spreadability when sprayed in paddy fields, adding a water-floating hollow body, adding a paraffinic hydrocarbon, and a natural vitreous foam as a vitreous foam powder It has been found that it is important to add irregularly shaped flakes having an average particle diameter of 1 to 50 μm obtained by pulverizing. The present invention has been made based on such findings.
[0008]
<About pesticide active ingredients>
As the pesticidal active ingredient of the present invention, any of pesticidal active ingredients, fungicidal active ingredients, and herbicidal active ingredients can be used as long as they are generally used in paddy fields. Such insecticidal active ingredients include organophosphorus, carbamate, pyrethroid, nereistoxin, neonicotinoid and the like, and fungicidal active ingredients include copper compounds, organic sulfur, organophosphorus, melanin. Synthetic inhibition, benzimidazoles, dicarboximides, acid amides, sterol biosynthesis inhibition, methoxy acrylates, anilinopyrimidines, etc., and herbicidal active ingredients include phenoxy acids, carbamates, acid amides , Urea, sulfonylurea, pyrimidyloxybenzoic acid, triazine, diazine, diazole, bipyridylium, dinitroaniline, aromatic carboxylic acid, fatty acid, organic phosphorus, amino acid, etc. . There is no problem even if one or more of these pesticidal active ingredients are used in combination.
[0009]
The amount of the pesticidally active ingredient added to the preparation is not particularly limited, but is usually 0.1 to 70% by weight, preferably 0.3 to 60% by weight.
[0010]
Further, in the present invention, a plant growth regulating component or the like may be added in addition to the pesticidal active component.
[0011]
Specific examples of the above-mentioned pesticidal active ingredients are described in “Agrochemical Handbook 2001 Edition” (published by the Japan Plant Protection Association, p.1-514, p.596). 766). In addition, pesticidal active ingredients not described above can be used as long as the object of the present invention can be achieved.
[0012]
<About the compound represented by the general formula (1)>
Examples of the compound represented by the general formula (1) of the present invention include the following.
No. 1 CH 3 OCH 2 CH (CH 3 ) OH (n = 1)
No. 2 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 2 -H (n = 2)
No. 3 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 3 -H (n = 3)
No. 4 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 4 -H (n = 4)
No. 5 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 5 -H (n = 5)
No. 6 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 6 -H (n = 6)
No. 7 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 7 -H (n = 7)
No. 8 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 8 -H (n = 8)
No. 9 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 9 -H (n = 9)
No. 10 CH 3 O- [CH 2 CH (CH 3) O] 10 -H (n = 10)
[0013]
In the present invention, in the above examples, n is 1 or 2, 1 or No. Two are preferred. The compounds represented by the above general formula (1) can be used alone or in combination of two or more.
[0014]
The amount of the compound represented by formula (1) to be added to the preparation is not particularly limited, but is usually 0.5 to 30% by weight, preferably 1.0 to 20% by weight.
[0015]
<About high boiling point solvent with specific gravity less than 1>
Examples of the high boiling solvent having a specific gravity of less than 1 used in the present invention include diisobutyl adipate, dioleyl adipate, diisodecyl adipate, diethylhexyl phthalate, didecyl phthalate, tri-2-ethylhexyl trimellitate, and trimellitic acid. Polybasic acid alcohol esters such as tridecyl; fatty acid alcohol esters such as cetyl 2-ethylhexanoate, cetyl coconut fatty acid, methyl laurate, methyl myristate, methyl oleate, octyl oleate; octyl alcohol, lauryl alcohol; Higher alcohols such as -methoxy-3-methyl-1-butanol, aromatic hydrocarbons such as 1,2-dimethyl-4-ethyl-benzene and 1-phenyl-1-xylylethane, normal paraffin, isoparaffin, Paraffinic hydrocarbons such as paraffin and soybean oil, coconut oil, rapeseed oil, tung oil, castor oil, and vegetable oils such as cottonseed oil and the like. However, the present invention is not limited to only these examples.
[0016]
Among these high-boiling solvents having a specific gravity of less than 1, paraffinic hydrocarbons are preferred. In addition, there is no problem even if one or more of the above high boiling solvents are used in combination.
[0017]
The amount of the high boiling solvent added to the preparation is not particularly limited, but is usually 0.5 to 30% by weight, preferably 1.0 to 20% by weight.
[0018]
<About the floating body on the water surface>
Examples of the water-floating hollow body used in the present invention include a glassy hollow body, a ceramic hollow body, and a synthetic resin hollow body.
[0019]
Examples of the vitreous hollow body used in the present invention include expanded perlite obtained by heating and foaming natural vitreous rocks such as obsidian, perlite and pine stone, and shirasu balloon (trade name). : Registered trademark, the same applies hereinafter) and Ticetsu balloon (trade name: registered trademark), etc. Examples of the ceramic hollow body are Ysspheres (trade name), Microcells (trade name), etc., and examples of the synthetic resin hollow body Examples include phenol microballoons made of phenolic resin, ecosphere made of epoxy resin, polyurethane foam made of polyurethane, microsphere made of polyacrylonitrile, and the like. However, the use of the present invention is not limited to only these examples.
[0020]
There is no problem even if one or more of the above-mentioned water-floating hollow bodies are used in combination.
[0021]
The amount of the water-floating hollow body to be added to the preparation is usually 0.5 to 98% by weight, preferably 1 to 95% by weight.
[0022]
<About vitreous foam powder>
In the present invention, the disintegration and dispersibility are good by using a vitreous foam powder having an average particle diameter of 1 to 50 μm comprising irregularly shaped flakes obtained by pulverizing a natural vitreous foam. It becomes a water-floating pesticide solid formulation.
[0023]
Examples of such vitreous foam powders include baked pearlite and shirasu balloons obtained by heating and foaming natural vitreous substances such as obsidian, perlite and pine stone in a usual manner, or using commercially available products. The average particle diameter of this was adjusted to 1 to 50 μm using a conventional pulverizer.
[0024]
If the average particle size of the vitreous foam powder is more than 50 μm, the hardness of the granules after granulation becomes weak, and problems such as easy powdering occur. Also, if the average particle size is less than 1 μm, granulation occurs. Depending on the means, the hardness of the granules after granulation is high and the dispersibility is poor.
[0025]
There is no problem even if one or two or more of the above vitreous foam powders are used in combination.
[0026]
The amount of the vitreous foam powder added to the preparation is usually 1.0 to 60% by weight, preferably 5 to 50% by weight.
[0027]
<About dosage form>
The dosage form of the solid water-floating agrochemical solid preparation of the present invention is not particularly limited as long as it is a solid floating on the water surface. Such examples include powders, powders and granules, granules, tablets and the like, but are not limited only to these examples.
[0028]
<About water-soluble polymer film>
The water-soluble polymer film in the present invention is not particularly limited as long as it is a water-soluble polymer. Examples thereof include polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose, pulp and the like, but are not limited to these examples.
[0029]
Further, the packaging shape of the water-soluble polymer film is not particularly limited, and may be any one of a spherical shape, a cylindrical shape, a square shape, a box shape, and an irregular shape.
[0030]
In consideration of the ease of introduction at the time of spraying and labor saving, the solid formulation floating on the water surface packaged with the water-soluble polymer film is preferably packaged in a weight of 5 to 100 g. It is preferable to add about 1 to 40 pieces per 10 ares.
[0031]
<Other auxiliaries>
In the water-floating pesticide solid preparation of the present invention, a surfactant may be used in combination, if necessary, and such a surfactant has a function of diffusing the pesticidal active ingredient compound into the paddy field. There is no particular limitation as long as it is a nonionic surfactant, an anionic surfactant, a cationic surfactant or an amphoteric surfactant. These surfactants may be used alone or in combination of two or more. It doesn't matter.
[0032]
Examples of such nonionic surfactants include polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl aryl ether, polyoxyethylene styryl phenyl ether, polyoxyethylene alkyl ester, polyoxyethylene sorbitan alkylate, polyoxyethylene phenyl Ether polymer, polyoxyethylene alkylene aryl phenyl ether, polyoxyethylene alkylene glycol, polyoxyethylene polyoxypropylene block polymer, fluorosurfactant (perfluoroalkylcarboxylic acid, etc.), silicone surfactant (polyoxyalkylenedimethyl Polysiloxane copolymers), acetylene glycol-based surfactants (2,4,7,9-tetramethyl-decyne-4,7-dione) Although etc.) and the like, but is not limited only to these examples.
[0033]
Examples of the anionic surfactant include a polycarboxylic acid type surfactant (such as an alkyl maleic acid copolymer), a polyoxyethylene alkyl ether phosphate, a lignin sulfonate, an alkylaryl sulfonate, and a dialkyl sulfoate. Succinate, polyoxyethylene alkyl aryl ether sulfate, alkyl naphthalene sulfonate, polyoxyethylene styryl phenyl ether sulfate, alkyl benzene sulfonate, alkyl sulfonate, and the like, but are not limited to only these examples. Absent.
[0034]
Examples of the cationic surfactant and the amphoteric surfactant include an alkylamine salt, a quaternary ammonium salt, an alkyl betaine, and an amine oxide, but are not limited thereto.
[0035]
In the present invention, a water-floating carrier other than the water-floating hollow body may be used in combination as the carrier. Examples include, but are not limited to, plant carriers such as wood powder, sawdust, kenaf, chaff, chaff powder, cork.
[0036]
In addition, a carrier that is not water-floating may be added as long as the whole preparation has water-floating properties, such as by mixing with a water-floating hollow body and / or a water-floating carrier. Examples of such solid carriers include clay, talc, calcium carbonate, bentonite, ziglite, sericite, acid clay, quartzite, diatomaceous earth, zeolite, kaolin, white carbon, calcium chloride, saw iron, pulp, glucose, fructose , Maltose, sucrose, lactose, and other monosaccharides, disaccharides, polysaccharides, and the like, but are not limited thereto. There is no problem even if one or two or more of the above carriers are used in combination.
[0037]
In the water-floating pesticidal solid formulation of the present invention, a binder may be added to the formulation, if necessary, when the formulation is made into a powder, a granule, a granule, or a tablet. Examples of such binders include, but are not limited to, polyvinyl alcohol, starch, dextrin, sodium acrylate, carboxymethyl cellulose, crystalline cellulose, and the like.
[0038]
The solid water-floating pesticide solid preparation of the present invention may contain an antioxidant, an ultraviolet ray inhibitor, a crystal precipitation inhibitor, an effect enhancer, and the like as a stabilizer for the pesticidal active ingredient.
[0039]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The method for preparing the solid water-susceptible pesticidal formulation of the present invention is not particularly limited, and can be prepared, for example, by the following method.
[0040]
That is, a pesticidal active ingredient, a high-boiling solvent having a specific gravity of less than 1, the compound represented by the above-mentioned general formula (1), and if necessary, a water-floating hollow body or a natural vitreous foam obtained by pulverizing a natural vitreous foam. Other auxiliaries, such as vitreous foam powder having an average particle diameter of 1 to 50 μm and consisting of regularly shaped strips, are added and mixed well. Depending on the dosage form, the obtained mixture is further extruded with a granulator, a tumbling granulator, a spray-dried granulator to produce a granular molded product, or molded with a tablet molding machine or the like. In the manufacturing process, water or a solvent may be used, or a tablet may be dried. Alternatively, a granular molded product or a tablet molded product may be manufactured in advance, and the molded product may be impregnated with a high boiling point solvent having a specific gravity of less than 1 or a compound represented by the general formula (1) by spraying. Further, the pesticidal active ingredient may be dissolved or dispersed in a high boiling point solvent having a specific gravity of less than 1 and / or a compound represented by the general formula (1) and impregnated with a spray. In the pesticide formulation of the present invention, the size, weight, and shape of the dosage form are not particularly limited, and can be appropriately changed within a range where the object can be achieved.
[0041]
The water-floating pesticide solid formulation of the present invention formulated by the above method floats on the water surface when treated in a paddy field, and rapidly spreads on the water surface. Meanwhile, the pesticidal active ingredient can be widely and uniformly diffused in the paddy field.
[0042]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
[0043]
All parts are parts by weight.
[0044]
Example 1 (granules)
(1) Composition 1. 36.0 parts of isoprothiolane,
2. 5.0 parts of isoparaffin,
3. 3. CH 3 OCH 2 CH (CH 3 ) OH 5.0 parts 31.0 parts of expanded perlite,
5. 20.0 parts of vitreous foam powder made of perlite and having an average particle diameter of 5 μm,
6. Dextrin 3.0 parts Total 100.0 parts (2) Formulation method After mixing 100 parts of the mixture obtained in the above (1) with a hammer mill (manufactured by Fuji Paudal Co., Ltd.), 100 parts of the mixture was mixed with water. 30 parts are added and kneaded and mixed with a double arm kneader (manufactured by Fuji Paudal Co., Ltd.). Next, the mixture was granulated with an extrusion granulator equipped with a 1.5 mm diameter screen (manufactured by Nippon Pharmaceutical Co., Ltd.), and further dried using a fluidized bed dryer (manufactured by Fuji Paudal Co., Ltd.). The mixture was sieved using a 1.18 mm sieve to obtain a granular solid water-susceptible pesticide formulation (Table 1, No. 1).
[0045]
No. 1 isoprothiolane was prepared in place of diazinone or simethrin to obtain a solid water-floating pesticide solid preparation of the present invention. No. The isoparaffin No. 2 was prepared in place of another high boiling point solvent having a specific gravity of less than 1 to obtain a solid pesticidal formulation having a water-floating surface according to the present invention. No. The compound of CH 3 OCH 2 CH (CH 3 ) OH No. 3 was changed to another compound represented by the general formula (1) to obtain a water-suspendable pesticide solid preparation of the present invention.
[0046]
Example 2 (package of granules)
The granules of Example 1 were wrapped with a polyvinyl alcohol film (thickness of 40 μm) to 50 g per one to obtain a wrapped water-floating pesticide solid formulation (Table 1, No. 5).
[0047]
Example 3 (tablet)
(1) Composition 1. 36.0 parts of isoprothiolane,
2. 2. Isoparaffin 5.0 parts CH 3 O- [CH 2 CH ( CH 3) O] 2 -H 5.0 parts,
4. Foamed pearlite 25.0 parts5. 20.0 parts of vitreous foam powder having an average particle diameter of 10 μm comprising shirasu
6. 6. Microcrystalline cellulose 5.0 parts Lactose 4.0 parts Total 100.0 parts (2) Formulation method After mixing 100 parts of the mixture obtained in the above (1) with a hammer mill (manufactured by Fuji Paudal Co., Ltd.), 100 parts of the mixture is converted into a tablet molding machine. And pressed at a pressure of 20 kg / cm 2 to prepare a tablet-shaped molded product of 5 g per tablet, thereby obtaining a solid water-floating pesticide solid formulation (Table 1, No. 8).
[0048]
No. One isoprothiolane was prepared in place of diazinon or simethrin to obtain a solid water-floating pesticide formulation of the present invention. No. The isoparaffin No. 2 was prepared in place of another high boiling point solvent having a specific gravity of less than 1 to obtain a solid pesticidal formulation having a water-floating surface according to the present invention. No. 3 of CH 3 O- [CH 2 CH ( CH 3) O] was prepared instead of the other compounds represented a 2 -H in the formula (1), to obtain a water-floating agrochemical solid preparation of the present invention.
[0049]
Example 4 (package of tablets)
The tablet of Example 3 was wrapped with a polyvinyl alcohol film (thickness: 40 μm) to a weight of 50 g per tablet to obtain a wrapped water-floating pesticide solid formulation (Table 1, No. 9).
[0050]
Example 5 (dust)
(1) Composition 1. 36.0 parts of isoprothiolane,
2. 10.0 parts of isoparaffin,
3. CH 3 O- [CH 2 CH ( CH 3) O] 6 -H 10.0 parts 4. Foamed pearlite 24.0 parts5. 10.0 parts of vitreous foam powder composed of perlite and having an average particle diameter of 50 μm,
6. Lactose 10.0 parts Total 100.0 parts (2) Formulation method 100 parts of the mixture obtained in the above (1) are mixed with a hammer mill (manufactured by Fuji Paudal Co., Ltd.), and the powdery water-floating pesticide solid is mixed. A preparation (Table 1, No. 12) was obtained.
[0051]
No. 1 isoprothiolane was prepared in place of diazinone or simethrin to obtain a solid water-floating pesticide solid preparation of the present invention. No. The isoparaffin No. 2 was prepared in place of another high boiling point solvent having a specific gravity of less than 1 to obtain a solid pesticidal formulation having a water-floating surface according to the present invention. No. 3 of CH 3 O- [CH 2 CH ( CH 3) O] in place of the 6 -H Other compounds represented by the general formula (1), to obtain a water-floating agrochemical solid preparation of the present invention.
[0052]
Example 6 (Package of dust)
The powder of Example 5 was wrapped with a polyvinyl alcohol film (thickness: 40 μm) to 50 g per unit to obtain a wrapped water-floating pesticide solid formulation (Table 1, No. 13).
[0053]
In addition, the comparative example was prepared according to the Example.
[0054]
【The invention's effect】
The following effects are brought about by implementing the solid pesticidal formulation having a water surface floating property of the present invention. That is, (1) when sprayed on a paddy field, the pesticidal active ingredient eluted from the water-floating solid preparation is uniformly diffused into water and exhibits an excellent pesticidal activity effect. (2) Due to the excellent diffusivity in the paddy field, it is only necessary to spray the paddy from the ridge to the paddy field, which is labor-saving.
[0055]
Next, test examples will be shown to prove these.
[0056]
Test example Diffusion test One test area (100m2 x 10m) was made in a test section (3cm inundation depth), and the center (one place) was treated with 50g of a sample prepared according to Examples and Comparative Examples. did. Twenty-four hours after the treatment, 50 ml of water was sampled at five places 1.5 cm below the water surface from the center (section A) and four corners (sections B to E) of the test plot, and the concentration of the pesticide active ingredient was determined by HPLC (migration). Phase: analyzed by MeCN / H 2 O = 80/20 (V / V)) and calculated by the following formula to obtain a diffusivity. The results are shown in Tables 1 and 2 (Examples) and Tables 3 and 4 (Comparative Examples).
[0057]
(Equation 1)
[0058]
[Table 1]
[0059]
[Table 2]
[0060]
[Table 3]
[0061]
[Table 4]