JP2004161187A - Sensing device of air mixing in hydraulic pressure brake for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキペダルにより液圧を制御させるマスタシリンダからホイールシリンダに至るブレーキ配管内への所定量を上廻るエア入り検知が、踏込み量の変化に対する踏力変化特性により判断される車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1により、ブレーキ系の本来のばね特性にエア入りによるばね特性が加わると、ブレーキペダルの踏込み時のブレーキ系のばね定数の変化率が変化するのに着眼して、ブレーキペダルを踏込み駆動するアクチュエータと、このアクチュエータにそれぞれ付属して踏力を検知する荷重センサ及び踏込み量を検知する変位量センサと、これらの荷重センサ及び変位量センサの検知信号を入力として踏込み量に対する踏力の特性曲線データを作成するデータ作成手段と、特性曲線データについて、踏込み量の変化に対する踏力の変化率の変化速度が標準の変化速度を所定量下廻るか否かを判断して所定量を上廻るエア入りを判断する判断手段とを備えたこの種の車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置が開示されている。
【0003】
これにより、気泡が存在する場合、そのばね特性が本来のばね特性に直列に加わり、ブレーキ系のばねの圧縮過程でばね定数が略一定化するのが遅れ、したがって踏力の変化率であるばね定数の変化速度が、標準の変化速度を所定量下廻るか否かを判断して、ブレーキ系に混入した所定量のエアが自動的に検知可能となる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−145042号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このエア入り検知装置は、各車種ごとに共通の標準の踏力変化特性を用意して検査車両の計測データと比較するのを前提にしたもので、各検査車両のブレーキ特性のばらつきまでは考慮していない。さらに、この装置は各車種ごとの標準の曲線状の踏力変化特性を格納しておく必要がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、共通の車種ごとに標準の曲線状の踏力変化特性を予め用意することなく、自動的にエア混入を短時間で高精度に判断できる冒頭に述べた類の車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、ブレーキペダルにより液圧を制御させるマスタシリンダからホイールシリンダに至るブレーキ配管内への所定量を上廻るエア入りの検知が、踏込み量の変化に対する踏力変化特性により判断される車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置において、ブレーキペダルを踏込み駆動するアクチュエータと、このアクチュエータにそれぞれ付属して踏力を検知する荷重センサ及び踏込み量を検知する変位量センサと、荷重センサ及び変位量センサの検知信号を入力として1回目の踏込み動作及びこの1回目の踏込み動作後にエアを圧縮させ得る途中の踏込み量まで踏込みを戻した後の2回目の踏込み動作に対してそれぞれ踏込み量に対する踏力の変化特性データを作成するデータ作成手段と、1回目及び2回目の変化特性データを基に実際に制動作用が生じる制動実効領域における1回目に対する2回目の踏力差が所定量を上廻るか否かによりエア入りを判断する判断手段と、その判断結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
図3は踏込み量に対する踏力の典型的な変化特性を連続曲線状に示すもので、変化特性A1はエア入り無しの1回目の変化特性であり、ブレーキペダルの踏込みの遊びを伴う初期領域を過ぎる変曲点aの近辺で遊びが解消して、ブレーキシリンダが作動を開始し、かつブレーキ系の本来の弾性要素が圧縮される過程を伴うシリンダ作動初期領域を過ぎる変曲点bの近辺の踏込み量からブレーキパッドとディスクが接触して実際に有効な制動作用が生じ始める制動実効領域に入る。変化特性A2は、この踏込み終了後に気泡が大幅に圧縮される踏込み量(ストローク)、即ち変曲点bの直前領域まで戻して再度踏み込んだ2回目の特性を示す。B1及びB2はエアが混入している場合の1回目及び2回目の変化特性である。
【0009】
図4に示すように、通常状態(同図A)でブレーキペダルによりマスタシリンダ3のピストン3aが踏込み駆動されると、ブレーキシリンダ9(同図B)にオイルが供給されてブレーキが作動状態になる。一般的に1回目の踏込み後に、ブレーキペダルを戻すと、ブレーキシリンダ9にリザーバタンク1から充填されるされるオイルが残留していることにより、直後に2回目の踏込みを行うと、相対的に小さな踏込み量で制動実効領域に入る。したがって、変化特性A1、A2から明らかなように、変化特性A2は、所定の踏込み量に対して相対的に小さな踏込み量で制動実効領域に入って踏力も大きくなり、オイル圧力が大気圧に戻りきる前に再加圧され、かつブレーキシリンダ9が戻りきらないでオイル量が増えることにより相対的に小さなストロークで圧力が上昇し、傾斜も急になる。一方、変化特性B1は気泡の圧縮に必要なストローク分だけ制動実効領域に入るのが遅れ、その踏込み量が大きくなる。また、エア量によって気泡をさらに圧縮させるために僅かに傾斜も緩やかになる。さらに、変化特性B2は、エア入り無しで制動実効領域に入る変曲点bの近辺では気泡の圧縮過程を殆ど含まないことにより、変化特性A2に殆ど一致するか或いはエア量によっては僅かに緩やかになる。したがって、気泡を含む場合の変化特性B1に対する変化特性B2の差は、含まない場合の変化特性A1に対する変化特性A2の差よりも拡大する。
【0010】
この原理に従い、データ作成手段が、荷重センサ及び変位量センサの検知信号を入力として、サンプリングによるプロットデータもしくは連続曲線状の変化特性データを作成し、判断手段が1回目の変化特性データA1、B1及び2回目の変化特性データA2、B2を基に制動実効領域における1回目に対する2回目の踏力差が所定量を上廻るか否かによりエア入りを判断する。また、1回目の変化特性データA1、B1及び2回目の変化特性データA2、B2間には、既に大幅に圧縮された気泡の最終的な圧縮作用に起因して傾斜に差を生じる。したがって、傾斜の差が所定量を上廻るか否かにより、独自に或いは踏力差も考慮してエア入りを判断することもできる。
【0011】
尚、途中までの踏み込量の戻りは、エアを大幅に圧縮させ得る前述の変曲点bの直前領域まででなく、検知精度との兼ね合いで、場合によりエアを半分程度に圧縮させ得るさらに変曲点b寄りに設定することもできる。また、2回目の踏込みを1回目の踏込み後にオイルがブレーキシリンダ9に残留しない程度に時間を置くか或いは強制的に復帰させられる場合、変化特性A2は、変化特性A1に接近し、したがって気泡の影響が回避される変化特性B2は、変化特性A1に接近する。この場合でも同様にエア圧縮過程を含む変化特性B1に対して差を生じ、同一原理によりエア入りが検知される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を基に本発明の実施の形態による車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置を説明する。車両用液圧ブレーキは、周知のように、リザーバタンク1に貯えられたブレーキ液が、ブレーキペダル5の踏込みに応動してマスタシリンダ3でエンジンの吸気圧によって踏力の増幅を行うブースタ4により増圧されて、ブレーキホース8を介してホイールシリンダ6に供給されるブレーキ系で構成される。
【0013】
エア入り検知装置は、リザーバタンク1付きのマスタシリンダ3を経由してホイールシリンダ6に至るブレーキ配管内の液に所定量を上廻って混入するエアを検知するために、ブレーキペダル5を踏込み駆動するアクチュエータとしての歯車機構付のモータ駆動装置10と、その駆動ロッド11の先端に設けられて踏力を検知する荷重センサ12及び踏込み量を検知するためにモータの回転量を検知する変位量センサを用いた駆動ロッド11の変位量センサ13と、これらの検知信号を入力とする信号処理装置20とより構成される。
【0014】
モータ駆動装置10は、駆動ロッド11をブレーキペダル5の足踏面に対接させ得るように傾斜させる基部15に支持されると共に、始動信号に応答して駆動ロッド11を所定の最大踏力が検知されるまで前進させ、次いでその直後に折り返して気泡を大幅に圧縮させ得る予め設定した標準的な所定の踏込みストロークが検知されるまで後退させ、続いて再度最大踏力が検知されるまで前進させて、原位置に復帰させる制御回路が付属している。また、モータ駆動装置10は、ブースタ4の非作動状態を前提に、減速ギヤを介して負荷の如何に拘らず定速回転を行うようになっている。したがって、ブースタ4の作動時における踏込み駆動に要する出力に対して大きな出力を有する。
【0015】
信号処理装置20はエア入りを判断するためのプログラムがインストールされるパソコンを利用して構成され、荷重センサ12及び変位量センサ13の検知信号をインタフェイス部でA/D変換して取り込み、1回目の踏込み動作及びこの1回目の踏込み動作の直後にエアを大幅に圧縮させ得る踏込み量まで踏込み量を戻した後の2回目の踏込み動作に対してそれぞれ踏込み量xに対する踏力Fの変化特性である特性曲線データを作成するデータ作成手段21と、1回目に対する2回目の踏力差の標準データを格納する標準データ格納手段22と、データ作成手段21で作成された1回目及び2回目の特性曲線データについて制動実効領域における1回目に対する2回目の踏力差が所定量を上廻るか否かにより所定量を上廻るエア入りを判断する判断手段23と、画面表示器24aで判断データ及び合否結果を報知し、さらに光もしくは音、例えば警報ランプ24bで異常な量のエア入りを報知する出力手段24と、判断結果をメモリに逐次収録するデータ収録手段25とを備えている。モータ駆動装置10には、キーボード26の操作に応答してインタフェイス部を介して始動信号が供給される。
【0016】
データ作成手段21は、荷重センサ12及び変位量センサ13の検知信号を逐次取り込んで踏込み量に対する踏力の1回目及び2回目の変化特性のプロットデータを作成するプロットデータ作成手段21aと、これらのプロットデータを近似処理により連続曲線状の1回目及び2回目の特性曲線データに変換する曲線データ作成手段21bとを備えている。近似処理は、踏込みの全ストロークについて例えば40点程度のプロットデータを基に回帰分析により例えば6次の近似曲線を算出することにより行う。
【0017】
判断手段23は、計測したx−F変化特性データを近似処理した1回目及び2回目の特性曲線データC1、C2(図2A参照)について、制動実効領域における標準的な範囲を規定する踏込み量始点x1及び踏込み量終点x2間の特性曲線データC1、C2を抽出して、近似処理により1次関数の1回目及び2回目の傾斜データD1及びD2(図2B参照)を作成する傾斜データ作成手段23aと、2回目の傾斜データD2から1回目の傾斜データD1を減算して、1次関数y=ax+bとなるた差分傾斜データD3(図2C参照)を作成して、定数b(踏力差ΔF)が所定量ΔFsを上廻るか否か及び比例定数a(差分傾斜θ3)が所定量を上廻るか否かを判断する関数データ作成手段23bとを備えている。尚、図2B,Cでの傾斜は拡大して示している。
【0018】
図2Aにおいて、2点鎖線は、エア入りが殆ど無い1回目の特性曲線データを参考的に示す。判断手段23は、踏力差ΔFだけでなく、制動実効領域における圧縮済みの気泡の僅かな圧縮により傾斜θ1が緩やかになるのに起因して、差分傾斜θ3(θ2−θ1)が所定量の差分傾斜θsを上廻るか否かも判断する。標準データ格納手段22には、各車種について、ΔFs及びθ3の判断基準となる所定値が格納されている。
【0019】
尚、x1はエア無しで制動実効領域に入る近辺、x2は2回目の最大踏込み量近辺に予め設定されているが、これらのx1及びx2はマスタシリンダの構造上のストロークにより設定することもできる。また、2回目の戻り量は、エアの圧縮過程をさらに有効に利用し得るように、サンプリングデータの変化を解析して設定することもできる。さらに、判断手段としては、例えばx1及びx2間の制動実効領域中間の予め設定した所定の踏込み量に対する踏力差ΔFのみを基に判断することもできる。この場合、近似曲線処理を行うことなく、サンプリングデータ自体を基に判断することもでき、またその際敢えて定速駆動しないで装置構成を簡単にすることも考えられる。
【0020】
このように構成されたエア入り検知装置の動作は次の通りである。エンジンが未だ装着されていない製造工程の途中で、検査工程に搬入されてきた車両のブレーキペダル5に、ブースタ4の非作動状態で、駆動ロッド11の先端に装着された荷重センサ12を対接させ、モータ駆動装置10を作動させて定速でブレーキペダル5を移動させる。
【0021】
これにより、データ作成手段21は、荷重センサ12及び変位量センサ13のディジタル化された1回目の往動時及び途中からの2回目の往動時の検知信号をサンプリングし、さらに近似処理により連続曲線状の1回目及び2回目の特性曲線データC1、C2を作成する。判断手段23は、この特性曲線データについて関数y=ax+bの差分傾斜データD3を作成し、踏力差ΔFが所定量の踏力差ΔFsを上廻るか否かを判断する。その際、ΔFのΔFsに対する減算値が微小な場合には、差分傾斜θ3が所定量の傾斜θsを上廻るか否か、即ちΔFがさらに大きな踏力量に対して大きくなる傾向を呈するか否かにより合否を判断する。官能試験では検知できるエア量が0.5cc程度であるのに対して0.2cc程度まで高精度に検知できるのが確認されている。
【0022】
その判断結果は、踏力差ΔF及び差分傾斜θ3の数値が、特性曲線データC1,C2等と共に画面表示器24aに表示され、逐次各車両についてのデータが保存される。図示のように、踏力差ΔFが所定の踏力差ΔFsを上廻る場合、警報ランプ24bでも報知される。
【0023】
尚、本発明によるエア入り検知装置は、判断基準となる所定の踏力差ΔFs及び所定の差分傾斜θsのデータを車種固有の値としてその値自体或いは基準車種に対する係数値として格納しておくことにより、各車種ごとの標準の特性曲線データを用意しておくことなく、種々の車種について、個々に車両のブレーキ特性のばらつきの影響を無くして、高精度のエア入り検知が可能となる。
【0024】
図5は別の実施の形態によるアクチュエータを示すもので、駆動ロッド31でブレーキペダル5を駆動するエアシリンダ30と、そのリニアエンコーダを用いた変位量センサ33の検知信号をタイマ36で計時することにより駆動ロッド31の速度を算出する速度算出手段35と、エアシリンダ30に供給する圧縮エアの圧力を制御する圧力調整器38と、標準定速信号に対する実際の速度信号との偏差に応答して圧力調整器38を制御する制御手段37とを備えている。これにより、ブースタ4の非作動状態で、エアシリンダ30は圧縮エアの圧力制御によりブレーキペダル5を定速駆動する。エアシリンダ30に代えて、液圧シリンダを用いて同様に構成することもできる。尚、定速駆動しない場合にも当然エアシリンダを用いることもできる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、踏込み量に対する踏力の標準的な曲線状の変化特性データを用意することなく、個々の車両について1回目及び2回目間の特性データのずれを判断することにより、高精度のエア入り検知が可能となる。種々の車種についてそれぞれ特有の標準的な変化特性データを用意する必要も無くなる。請求項2の発明によれば、判断手段が、所定の踏込み量に対する1回目に対する2回目の踏力差が所定量を上廻るか否かを判断するだけで、簡単な方法で高精度のエア入り検知が可能となる。請求項3の発明によれば、1回目に対する2回目の曲線データの差分曲線データの傾斜が所定量を上廻るか否かを判断することにより、制動実効領域の広い範囲における踏力の変化状態からエア入りを検知できる。請求項4の発明によれば、踏力差及びその上昇する傾斜度合の双方の判断を基にエア入り検知が一層高精度に判断される。請求項5の発明によれば、ブースタの非作動状態でも定速駆動下で計測が行われて、製造段階のいずれの段階でも高精度のサンプリングデータを基に高精度の変化特性データが得られ、また完成車両についても敢えてエンジンを作動させなくても高精度のエア入り検知が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置の構成を示す図である。
【図2】同装置の判断動作を説明する図である。
【図3】同装置の動作原理を説明する図である。
【図4】同装置の検知対象になるブレーキ系の動作原理を説明する図である。
【図5】同装置の別の実施の形態によるアクチュエータの構成を示す図である。
【符号の説明】
3 マスタシリンダ
5 ブレーキペダル
6 ホイールシリンダ
10 モータ駆動装置
9 ブレーキシリンダ
12 荷重センサ
13,33 変位量センサ
30 エアシリンダ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle hydraulic pressure in which the detection of air entry exceeding a predetermined amount into a brake pipe from a master cylinder, which controls a hydraulic pressure by a brake pedal to a wheel cylinder, is determined based on a pedaling force change characteristic with respect to a change in the pedaling amount. The present invention relates to a brake air entering detection device.
[0002]
[Prior art]
According to
[0003]
Accordingly, when air bubbles are present, the spring characteristics are added in series to the original spring characteristics, and the spring constant of the brake system spring is delayed from being substantially constant during the compression process. By judging whether or not the change speed is lower than the standard change speed by a predetermined amount, the predetermined amount of air mixed into the brake system can be automatically detected.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-145042
[Problems to be solved by the invention]
However, this air intrusion detection device is based on the premise that a common standard tread force change characteristic is prepared for each vehicle type and is compared with the measurement data of the inspection vehicle. Not considered. Furthermore, this device needs to store a standard curve-shaped pedal force change characteristic for each vehicle type.
[0006]
In view of the above, the present invention has been described at the beginning of the specification, which can automatically judge air mixing in a short time and with high accuracy without preparing in advance a standard curved pedal force change characteristic for each common vehicle type. It is an object of the present invention to provide a pneumatic detection device for a vehicle hydraulic brake.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, according to the present invention, the detection of air entry exceeding a predetermined amount in a brake pipe from a master cylinder to a wheel cylinder, which is controlled by a brake pedal, is determined by a stepping amount. In a pneumatic detection device for a hydraulic brake for a vehicle, which is determined based on a pedaling force change characteristic with respect to a change in pedaling, an actuator for stepping on a brake pedal, a load sensor attached to the actuator to detect a pedaling force, and a stepping amount are detected The first stepping operation with the displacement amount sensor and the detection signals of the load sensor and the displacement amount sensor as inputs, and the second stepping down after returning the stepping to an intermediate amount that can compress the air after the first stepping operation. Data creating means for creating change characteristic data of treading force with respect to the amount of treading for each movement; Judging means for judging air inflow based on whether or not a difference in pedaling force for the second time with respect to the first time exceeds a predetermined amount in a braking effective area in which a braking action actually occurs based on the first and second change characteristic data; Output means for outputting the determination result.
[0008]
FIG. 3 shows a typical change characteristic of the pedaling force with respect to the amount of depression in a continuous curve shape. The variation characteristic A1 is the first variation characteristic without air entry, and passes through an initial region with play of depression of the brake pedal. The play is eliminated near the inflection point a, the brake cylinder starts to operate, and the depression near the inflection point b passes through the cylinder operation initial region involving the process of compressing the original elastic element of the brake system. From the amount, the brake pad comes into contact with the disc and enters a braking effective area where an effective braking action actually starts to occur. The change characteristic A2 indicates the amount of depression (stroke) at which the air bubble is significantly compressed after the depression, that is, the characteristic of the second time of returning to the region immediately before the inflection point b and depressing again. B1 and B2 are the first and second change characteristics when air is mixed.
[0009]
As shown in FIG. 4, when the piston 3a of the
[0010]
According to this principle, the data creating means creates sampling plot data or continuous curve-like change characteristic data by using the detection signals of the load sensor and the displacement sensor as input, and the judgment means makes the first change characteristic data A1, B1. Based on the change characteristic data A2 and B2 for the second time, it is determined whether or not the air pressure has entered based on whether or not the difference in the pedaling force for the second time with respect to the first time in the braking effective area exceeds a predetermined amount. Further, there is a difference in inclination between the first change characteristic data A1 and B1 and the second change characteristic data A2 and B2 due to the final compression action of the already compressed bubbles. Therefore, it is possible to judge whether or not to enter the air, independently or in consideration of the difference in the pedaling force, depending on whether or not the difference in the inclination exceeds a predetermined amount.
[0011]
The return of the depressed amount halfway is not limited to the area immediately before the inflection point b where the air can be significantly compressed, but can be reduced to about half the air in some cases in consideration of the detection accuracy. It can also be set near the inflection point b. If the second step is delayed or forced to return so that the oil does not remain in the brake cylinder 9 after the first step, the change characteristic A2 approaches the change characteristic A1, and therefore the air bubbles of the air bubbles are reduced. The change characteristic B2 whose influence is avoided approaches the change characteristic A1. Also in this case, similarly, a difference is generated with respect to the change characteristic B1 including the air compression process, and air entry is detected based on the same principle.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A pneumatic detection device for a vehicle hydraulic brake according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2. In the vehicle hydraulic brake, as is well known, the brake fluid stored in the
[0013]
The pneumatic detection device depresses the
[0014]
The
[0015]
The signal processing device 20 is configured using a personal computer in which a program for judging air entry is installed. The signal processing device 20 A / D converts the detection signals of the
[0016]
The data creating means 21 sequentially acquires detection signals of the
[0017]
The determination means 23 determines the standard depression range starting point for the first and second characteristic curve data C1 and C2 (see FIG. 2A) obtained by approximating the measured xF change characteristic data. slope data creating means 23a for extracting characteristic curve data C1 and C2 between x1 and the amount of step end x2, and creating first and second slope data D1 and D2 (see FIG. 2B) of a linear function by approximation processing. And the first tilt data D1 is subtracted from the second tilt data D2 to create differential tilt data D3 (see FIG. 2C) that satisfies the linear function y = ax + b, and a constant b (pedal force difference ΔF) Is provided with function data creating means 23b for determining whether or not exceeds a predetermined amount ΔFs and whether or not the proportionality constant a (difference gradient θ3) exceeds a predetermined amount. 2B and 2C are enlarged.
[0018]
In FIG. 2A, the two-dot chain line shows the first characteristic curve data with almost no air entry for reference. The determining means 23 determines that the difference inclination θ3 (θ2−θ1) is not less than the predetermined amount due to the fact that the inclination θ1 becomes gentle due to slight compression of the compressed air bubbles in the effective braking region, as well as the pedaling force difference ΔF. It is also determined whether or not the inclination exceeds θs. The standard data storage means 22 stores, for each vehicle type, a predetermined value serving as a criterion for determining ΔFs and θ3.
[0019]
Note that x1 is preset in the vicinity of the effective braking area without air, and x2 is preset in the vicinity of the second maximum depression amount. These x1 and x2 can also be set by the structural stroke of the master cylinder. . Further, the second return amount can be set by analyzing a change in the sampling data so that the air compression process can be used more effectively. Further, as the determination means, for example, the determination can be made based only on the pedaling force difference ΔF with respect to a predetermined stepping amount in the middle of the braking effective area between x1 and x2. In this case, the determination can be made based on the sampling data itself without performing the approximation curve processing, and in that case, the apparatus configuration may be simplified without driving at a constant speed.
[0020]
The operation of the air entering detection device thus configured is as follows. During the manufacturing process in which the engine is not yet mounted, the
[0021]
Thereby, the data creating means 21 samples the digitized detection signals of the
[0022]
As a result of the determination, the numerical values of the pedaling force difference ΔF and the difference inclination θ3 are displayed on the
[0023]
The pneumatic detection device according to the present invention stores the data of the predetermined pedaling force difference ΔFs and the predetermined difference inclination θs, which are the criteria for determination, as values specific to the vehicle type, or as values themselves or coefficient values for the reference vehicle type. Thus, high-precision pneumatic detection can be performed without preparing the standard characteristic curve data for each vehicle type, eliminating the influence of variations in the brake characteristics of the vehicles for various vehicle types individually.
[0024]
FIG. 5 shows an actuator according to another embodiment, in which a
[0025]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, it is possible to determine the deviation of the characteristic data between the first time and the second time for each vehicle without preparing the standard curve-shaped change characteristic data of the pedaling force with respect to the amount of depression. High-accuracy air entry detection is possible. It is no longer necessary to prepare standard change characteristic data specific to various types of vehicles. According to the second aspect of the present invention, the determination means simply determines whether or not the difference between the second stepping force and the first stepping force with respect to the predetermined stepping amount exceeds a predetermined amount. Detection becomes possible. According to the third aspect of the present invention, by judging whether or not the slope of the difference curve data of the second curve data with respect to the first curve data exceeds a predetermined amount, the state of the change in the pedaling force in a wide range of the effective braking area is determined. Air can be detected. According to the fourth aspect of the present invention, the detection of the air entry is determined with higher accuracy based on the determination of both the difference in the pedaling force and the degree of inclination of the increase. According to the fifth aspect of the present invention, the measurement is performed under the constant speed driving even when the booster is not operated, so that high-precision change characteristic data can be obtained based on high-precision sampling data at any stage of the manufacturing stage. In addition, even for a completed vehicle, high-precision pneumatic detection can be performed without operating the engine.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a pneumatic detection device for a vehicle hydraulic brake according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a determination operation of the device.
FIG. 3 is a diagram illustrating the operation principle of the device.
FIG. 4 is a diagram illustrating the operation principle of a brake system to be detected by the device.
FIG. 5 is a diagram showing a configuration of an actuator according to another embodiment of the device.
[Explanation of symbols]
3
Claims (5)
ブレーキペダルを踏込み駆動するアクチュエータと、このアクチュエータにそれぞれ付属して踏力を検知する荷重センサ及び踏込み量を検知する変位量センサと、前記荷重センサ及び前記変位量センサの検知信号を入力として1回目の踏込み動作及びこの1回目の踏込み動作後にエアを圧縮させ得る途中の前記踏込み量まで踏込みを戻した後の2回目の踏込み動作に対してそれぞれ前記踏込み量に対する前記踏力の変化特性データを作成するデータ作成手段と、1回目及び2回目の前記変化特性データを基に実際に制動作用が生じる制動実効領域における1回目に対する2回目の前記踏力差が所定量を上廻るか否かによりエア入りを判断する判断手段と、その判断結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置。The hydraulic pressure is controlled by the brake pedal. The detection of air inflow into the brake pipe from the master cylinder to the wheel cylinder exceeding a predetermined amount is detected based on the pedal force change characteristics with respect to the change in the amount of depression. In the entry detection device,
An actuator for depressing and driving a brake pedal, a load sensor attached to the actuator for detecting a pedaling force, a displacement sensor for detecting a stepping amount, and a first time input of detection signals from the load sensor and the displacement sensor, Data for creating change characteristic data of the pedaling force with respect to the stepping amount for the stepping operation and for the second stepping operation after the stepping is returned to the stepping amount in the middle of compressing the air after the first stepping operation. The air-inflow is determined based on the creation means and whether or not the difference between the first pedaling force and the second pedaling force exceeds a predetermined amount in a braking effective area where a braking action actually occurs based on the first and second change characteristic data. And an output means for outputting the result of the determination. It enters the sensing device.
判断手段が、制動実効領域における1回目に対する2回目の前記曲線データの差分曲線データを作成する差分曲線データ作成手段を備え、この差分曲線データの傾斜が所定量を上廻るか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の車両用液圧ブレーキのエア入り検知装置。Data creation means for sequentially taking in the detection signals of the load sensor and the displacement sensor and creating first and second plot data of the change characteristic of the treading force with respect to the treading amount; and plotting the plot data by approximation processing. Curve data creating means for converting into first and second continuous curve data;
The determination means includes difference curve data creation means for creating difference curve data of the curve data for the second time with respect to the first time in the braking effective area, and determines whether or not the slope of the difference curve data exceeds a predetermined amount. The air-filled detection device for a vehicle hydraulic brake according to claim 1, wherein:
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