JP2004159004A - ネットワーク番組録画予約システム及び番組録画予約方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク回線を通じて録画予約サービスを提供するサーバの設置地域の放送番組に限定されないネットワーク番組録画予約システムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組をネットワーク回線１４を通じて録画予約する番組予約サーバ１８と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第１の番組記録サーバ２４と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第２の番組記録サーバ２６と、ユーザからのアクセスを認証し番組予約サーバ１８で録画予約した放送番組を第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６からネットワーク回線１４を通じてアクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信する番組配信サーバ２０と、を備える。
【選択図】 図１
【解決手段】ユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組をネットワーク回線１４を通じて録画予約する番組予約サーバ１８と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第１の番組記録サーバ２４と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第２の番組記録サーバ２６と、ユーザからのアクセスを認証し番組予約サーバ１８で録画予約した放送番組を第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６からネットワーク回線１４を通じてアクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信する番組配信サーバ２０と、を備える。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワーク番組録画予約システムに係り、特に、テレビ放送番組やラジオ放送番組をネットワーク回線を通じて番組録画予約するネットワーク番組録画予約システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、ブロードバンドの通信回線に接続されたホームサーバを使用し、電子番組案内（ＥＰＧ）や予約画面上からテレビ番組を録画予約し、ハードディスクレコーダで再生視聴する録画予約装置が知られている。この録画予約装置は、ホームサーバ、外出先のパ−ソナルコンピュータ、携帯電話から番組の予約を受け付ける。また、録画中も過去に録画した番組を同時に再生視聴することができ、録画中の番組でも巻き戻し、早送り、再生ができるネットワーク番組録画システムである。
【０００３】
さらに、従来の録画予約装置は、ホームサーバの設置地域で視聴可能な番組を録画するように構成されている（例えば、非特許文献１参照）。
【０００４】
【非特許文献１】
日経産業新聞、２００２年（平成１４年）１０月２５日掲載「テレビ番組録画予約」
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如く、従来のネットワーク番組録画システムは、録画できる番組がホームサーバの設置地域で視聴可能なものに制限され、多様化したユーザの要望に必ずしも適用することができないという課題が存在していた。
【０００６】
本発明は、斯かる実情に鑑み、ネットワーク回線を通じて録画予約サービスを提供するサーバの設置地域の放送番組に限定されないネットワーク番組録画予約システムを提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に係る発明によるネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、ユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組をネットワーク回線１４を通じて録画予約する番組予約サーバ１８と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第１の番組記録サーバ２４と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第２の番組記録サーバ２６と、ユーザからのアクセスを認証し番組予約サーバ１８で録画予約した放送番組を第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６からネットワーク回線１４を通じて、アクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信する番組配信サーバ２０と、を備える。
【０００８】
ここで、請求項１に記載の有線放送番組は、ケーブルテレビＣＡＴＶ網から配信される映像及び音声の番組プログラムである。また、無線放送番組は、地上放送や衛星放送のようなアンテナを介して受信する映像及び音声の番組プログラムである。さらに、放送番組には、テレビジョンやラジオの媒体を用いて配信される番組プログラムを対象とすることができる。また、ストリーミング方式は、映像と音声を圧縮して番組記録サーバからユーザ端末１０へ配信しながら、ユーザに視聴させる方式を用いることができる。
【０００９】
このように構成すると、番組予約サーバ１８で録画予約した放送番組を第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６からネットワーク回線１４を通じてアクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信することができる。
【００１０】
上記目的を達成するために、請求項２に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、番組予約サーバ１８は、第１及び第２の番組記録サーバ２４、２６に蓄積された放送番組の蓄積期限を設定し、蓄積期限を超過した放送番組を第１及び第２の番組記録サーバ２４から削除する放送番組削除情報をネットワーク回線１４を通じて第１及び第２の番組記録サーバ２４へ送信する放送番組削除手段２２を備える。
【００１１】
このように構成すると、蓄積期限を超過した放送番組を第１及び第２の番組記録サーバ２４、２６から削除することができる。
【００１２】
上記目的を達成するために、請求項３に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、ユーザの認証情報に対応する性別、住所、年齢、趣味、希望広告種のユーザ属性情報の少なくとも１つを記録するユーザ属性情報記憶領域１７と、広告主の広告情報を蓄積すると共に、ユーザ属性情報記憶領域１７に記憶されたユーザ属性情報の少なくとも１つの情報を用いて、所定の広告を選択しネットワーク回線１４を通じてユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させる広告配信手段２１と、を備える。
【００１３】
このように構成すると、ユーザの属性情報に適合した広告をユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させることができる。
【００１４】
上記目的を達成するために、請求項４に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、ユーザが番組予約サーバ１８を介して再生視聴した放送番組の管理ＩＤ、名称、著作者、放送時間の各々をポイント化し自動的にレーティングすると共に、レーティング上位の放送番組リストをユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させる個別予約案内手段１６をさらに備える。
【００１５】
このように構成すると、ユーザが番組予約サーバ１８を介して再生視聴した放送番組の管理ＩＤ、名称、著作者、放送時間の各々をポイント化し自動的にレーティングすると共に、レーティング上位の放送番組リストをユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させることができる。
【００１６】
上記目的を達成するために、請求項５に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、第１の番組記録サーバ２４を国内の番組視聴地区に設置し、第２の番組記録サーバ２６を海外の番組視聴地区に設置するように構成する。
【００１７】
このように構成すると、国内放送番組を蓄積する第１の番組記録サーバ２４と海外放送番組を蓄積する第２の番組記録サーバ２６を備えるため、複数の地域の放送番組を録画及び視聴することができる。
【００１８】
上記目的を達成するために、請求項６に係る発明によるネットワーク番組録画予約方法は、例えば、図１に示すように、ネットワーク回線１４を通じて放送番組を録画予約し視聴するネットワーク番組録画予約方法であって、第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を第１の番組記録サーバ２４に蓄積し、第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を第２の番組記録サーバ２６に蓄積する番組記録工程と、ユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組をネットワーク回線１４を通じて録画予約する番組予約工程と、ユーザからのアクセスを認証し、ユーザが録画予約した放送番組に対応する第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６に蓄積した録画番組をネットワーク回線１４を通じて、アクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信する番組配信工程と、を備える。
【００１９】
このように構成すると、複数の視聴地区で放映されている放送番組を録画予約し、録画番組をユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【００２１】
図１は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムの模式的なブロック図である。ネットワーク番組録画予約システムは、ネットワーク回線としてのインターネット１４に光ファイバや高速通信回線４８を通じて接続されたサーバ１６と、インターネット１４に接続する第１の番組記録サーバ２４と、インターネット１４に接続する第２の番組記録サーバ２６と、を備える。
【００２２】
上記サーバ１６は、ユーザ属性情報及びユーザ情報を記憶するユーザ属性情報記憶領域１７と、国内のテレビ放送番組予約メニュー情報を記憶する国内番組予約サーバ１８と、海外のテレビ放送番組予約メニュー情報を記憶する海外番組予約サーバ１９と、複数のユーザが同一の放送番組を予約した場合に発生する共通放送番組を記憶し複数のユーザへ共通放送番組を配信する番組配信サーバ２０と、広告主の広告宣伝情報を蓄積しユーザへ配信する広告配信サーバ２１と、録画予約した放送番組の蓄積期限を管理し蓄積期限が超過した放送番組を削除する放送番組削除手段としての蓄積期限管理サーバ２２とを備える。
【００２３】
上記インターネット１４は、インターネットサービスプロバイダＩＳＰの通信回線４４を介して複数のユーザ端末に接続されている。例えば、ＡＤＳＬ回線により常時接続するパーソナルコンピュータ１０、ＣＡＴＶ回線を経由して常時接続するテレビジョンとリモコン装置で構成するユーザ端末１０ａ、無線ＬＡＮやＰＨＳ回線網を経由して接続する携帯端末ＰＤＡ１０ｂ、移動体電話網を経由して接続するインターネット対応の携帯電話機１０ｃ、ダイヤルアップにより電話回線を経由して接続する他のパーソナルコンピュータ１０ｄ、ＡＤＳＬ回線又はＩＳＤＮ回線を経由して常時接続するインターネット冷蔵庫のような家電製品１０ｅ等がユーザ端末（以下、特に明記しない場合はこれらを総称して「ユーザ端末」と称する）として機能する。
【００２４】
また、インターネット１４は、広告主の広告宣伝依頼の受注受付を行う広告代理店サーバ２８と、各企業の商品受注を処理する企業商品サーバ３０と、通信キャリア企業が管理するゲートウエイ３２と接続する。このゲートウエイ３２は無線通信基地局３４を経由して携帯電話機３６からのアクセスを処理する。
【００２５】
上記第１の番組記録サーバ２４は、有線又は無線の通信手段４６を用いて国内の第１のテレビ局３７、第２のテレビ局３８、第３のラジオ局３９、第４の有線放送局４０から受信する放送番組を随時蓄積する。例えば、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、関東エリア（東京、神奈川、埼玉、、千葉、茨城、栃木、群馬）、山梨、新潟、長野、富山、石川、福井、愛知、岐阜、静岡、三重、近畿エリア（大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良）、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄等の各県及びエリア毎に放送されるテレビ番組やラジオ番組を各々の地域に設置された番組記録サーバに蓄積するように構成する。
【００２６】
上記第２の番組記録サーバ２６は、有線又は無線の通信手段４６を用いて海外のＮ１テレビ局４１、Ｎ２テレビ局４２から受信する放送番組を随時蓄積する。例えば、アジア、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、香港、シンガポール、台湾、中国、インド、アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンのような世界の主要国の都市に設置された番組記録サーバに各都市の放送番組を蓄積するように構成し、ニューヨーク、ロンドン、パリ等の都市地域で視聴する放送番組を受信し蓄積することができる。
【００２７】
図１のブロック図を参照して、ネットワーク番組録画予約システムの動作について説明をする。第１の番組記録サーバ２４は、設置地域で視聴する放送番組を内部のＣＡＴＶチューナやＴＶチューナや衛星放送チューナによりＮＴＳＣ信号として受信し、例えば、ＭＰＥＧ−２（Ｍｏｖｉｎｇ Ｐｉｃｔｕｒｅ Ｅｘｐｅｒｔ Ｇｒｏｕｐ）規格のエンコード処理により圧縮したデジタルデータを磁気ディスク装置に１ヶ月又は１週間の所定期間蓄積する。
【００２８】
第２の番組記録サーバ２６も同様に、設置地域で視聴する放送番組をＮＴＳＣ信号又はＰＡＬ信号若しくはＳＥＣＡＭ信号として受信し、ＭＰＥＧ−２規格のエンコード処理により圧縮したデジタルデータを磁気ディスク装置に１ヶ月又は１週間の所定期間蓄積する。
【００２９】
第１の番組記録サーバ２４も第２の番組記録サーバ２６も共に、ユーザ端末からのリクエストコードの受信に応答し、インターネット１４に対してＩＳＰの通信回線５０を介してＭＰＥＧ−２規格の映像及び音声信号をストリーミング方式で送出する。
【００３０】
国内番組予約サーバ１８及び海外番組予約サーバ１９は、マニュアル入力又はオンライン入力により所定期間毎に適時更新する国内及び海外のＴＶ予約メニュー情報１２を各々蓄積し、ユーザ端末からのアクセスに応答してＴＶ予約メニュー又は電子番組ガイド（ＥＰＧ）をインターネット１４を介してアクセス中のユーザ端末１０へ送信する。
【００３１】
サーバ１６は、ネットワーク番組予約システム全体を制御し、インターネット１４に接続してユーザ端末からユーザ登録、放送録画予約、番組視聴等のリクエストを受付け、国内番組予約サーバ１８、海外番組予約サーバ１９、番組配信サーバ２０、広告配信サーバ２１、蓄積期限管理サーバ２２を機能させるサーバである。また、図示するようにサーバ１６内部に各サーバを設けてもよく、各サーバを別体のコンピュータで構成してもよい。
【００３２】
ユーザ端末１０は、例えば、インターネット閲覧ソフトウエアのブラウザと、プラグインソフトウエアのフラッシュ（Ｆｌａｓｈ）又はメディアプレイヤ（Ｍｅｄｉａ Ｐｌａｙｅｒ）若しくはクイックタイムプレーヤ（Ｑｕｉｃｋ Ｔｉｍｅ Ｐｌａｙｅｒ）のユーザインターフェースをインストールしたパーソナルコンピュータで構成し、番組配信サーバ２０を介して配信される放送番組をＭａｃｒｏｍｅｄｉａ社のフラッシュや、ＤＬＳ互換のミュージックシンセサイザよる楽曲や、ＭＰＥＧ−２規格による映像及び音声のストリーミング方式の再生を実行する。
【００３３】
ユーザ端末１０ａは、ＣＡＴＶ同軸ケーブルによりインターネット１４に接続し、番組配信サーバ２０を介して配信される放送番組をＭａｃｒｏｍｅｄｉａ社のフラッシュや、ＤＬＳ互換のミュージックシンセサイザよる楽曲や、ＭＰＥＧ−２規格による映像及び音声のストリーミング方式の再生を実行する。放送番組の予約や再生リクエストは、テレビジョンを制御するリモコン装置を介して実行することができる。
【００３４】
ユーザ端末１０ｂは、パーソナルコンピュータと同等のブラウザやストリーミング再生ソフトウエアにより、番組予約と番組再生をリクエストし、インターネット１４を経由して放送番組をストリーミング方式で再生する。
【００３５】
ユーザ端末１０ｃは、ビデオやオーディオを携帯電話機で再生するソフトウエアをインストールし、インターネット１４を経由して、例えば、３ＧＰＰ標準に準拠した動画や音声をストリーミング方式で再生をする。
【００３６】
ユーザ端末１０ｄとユーザ端末１０ｅは共に、パーソナルコンピュータの機能を有しているため、オペレーティングシステム上で起動する上述したブラウザやストリーミング再生ソフトウエアにより映像や音声をストリーミング方式で再生をする。
【００３７】
また、上記ユーザ端末は各々放送番組の録画予約と映像や音声のストリーミング再生をサーバ１６へリクエストして実行するが、ストリーミング再生機能を備えていない携帯電話機３６から番組予約をリクエストしてから、別のユーザ端末からストリーミング再生を実行することもできる。
【００３８】
例えば、携帯電話機３６から無線通信基地局３４とゲートウエイ３２を経由してインターネット１４に接続し、サーバ１６へアクセスすることができる。この場合、ハイパーテキストマークアップランゲージＨＴＭＬで記述されたサイトを閲覧できる機能を備える携帯電話機３６により、サーバ１６に対してユーザ登録又は認証処理を実行し番組予約をリクエストすることができる。このように、ユーザは携帯電話機３６を用いて、サーバ１６にアクセスし希望の放送番組を外出先から録画予約してから、帰宅した後に家庭内に設置したユーザ端末で予約した放送番組をストリーミング方式で視聴することができる。
【００３９】
また、本実施の形態では、全世界で同時に放送されている放送番組が複数の第１の番組記録サーバ２４と第２の番組記録サーバ２６に分散して蓄積するため、同時間帯に放映されている放送番組を国内番組予約サーバ１８又は海外番組予約サーバ１９により録画予約することができる。
【００４０】
さらに、番組予約をせずに見逃した放送番組も、ユーザ端末からサーバ１６へアクセスし、番組配信サーバ２０に蓄積されている共通放送番組に該当するか検索し、見逃した放送番組が蓄積されている場合には、番組配信サーバ２０からインターネット１４を経由して映像や音声をストリーミング方式で配信し、アクセス中のユーザ端末の画面上で視聴することができる。
【００４１】
一方、番組配信サーバ２０に該当する共通放送番組が蓄積されていない場合は、サーバ１６は、第１の番組記録サーバ２４若しくは第２の番組記録サーバ２６に対して、ユーザ端末からリクエストされた放送番組をストリーミング方式でユーザ端末へ配信するリクエストコードを送信する。
【００４２】
本実施例では、すべての番組を一旦番組記録サーバに蓄積するため、例えば既に番組の放送が始っている場合においても、ユーザは放送番組の先頭シーンから視聴することができる。
【００４３】
サーバ１６は、内部に広告配信サーバ２１を備えているため、ユーザ端末のディスプレイ上に広告を表示させることができる。すなわち、ユーザが番組予約中に表示されているメニュー画面上に広告を表示し、録画番組のストリーミング映像を再生中にその映像の近傍へ広告を表示させることができる。この広告配信に対する対価をネットワーク番組予約システムの運営費用に充当することもできる。
【００４４】
また、広告配信サーバ２１は、ユーザのアクセス認証処理で取得したユーザＩＤに対応するユーザ属性情報であるユーザの性別、住所、年齢、趣味、希望広告種の少なくとも１つ又は複数の情報に基づいて広告効果の高い広告を配信する。例えば、配信する広告の優先順位を希望広告種、性別、年齢、趣味、住所の順に設定し、優先順位の高い広告の中から１つ又は複数の広告を配信する。広告形態は、フラッシュ形式の動画やＧＵＩ方式のバーナを用いることができる。
【００４５】
さらに、広告配信サーバ２１は、ユーザ端末のディスプレイ上に表示された広告をマウスやカーソルボタンのようなポインティングデバイスでクリック操作された段階で、インターネット１４を経由してバーナクリックを検出することができる。本実施の形態では、ユーザに対して放送番組視聴の中断を防止するために、ユーザのバーナクリックに応答した広告サイトへのハイパーリンクを実行しないので、有効にネットワーク番組予約システムのユーザ層を拡大させることができる。
【００４６】
すなわち、ユーザ端末のディスプレイ上でユーザが視聴中の放送番組画面から広告画面へ切替えた場合、ユーザ心理は広告主に対して悪印象を与える虞がある。広告サイトへのハイパーリンクに代替する手法は、サーバ１６へ認証したユーザの属性情報に含まれるユーザの電子メールアドレスを頼りに広告配信サーバ２１から広告主の広告情報を電子メールによりユーザのメールサーバへ送信し、放送番組の視聴を終えたユーザが広告情報の電子メールを受信するように構成すればよい。サーバ１６は、クリックされたバーナ広告情報とクリックしたユーザの属性情報を取得しているため、容易に広告効果の高い広告情報を適宜ユーザへ提供することができる。
【００４７】
蓄積期限管理サーバ２２は、第１の番組記録サーバ２４と第２の番組記録サーバ２６が蓄積する放送番組の蓄積期限を設定し、蓄積期限を超過した放送番組を第１の番組記録サーバ２４と第２の番組記録サーバ２６のハードディスク領域から削除するように制御する。
【００４８】
例えば、蓄積期間を１週間又は１ヶ月に設定し、ユーザが録画予約した放送番組を蓄積期限の満了するまで何回でも視聴できるように構成し、有限のハードディスクの記録領域を有効利用することができる。
【００４９】
また、蓄積期限管理サーバ２２は、蓄積期限を超過した番組配信サーバ２０に蓄積している共通放送番組も同様に削除し、ハードディスクの記憶領域を確保することができる。この共通放送番組は、複数のユーザから国内番組予約サーバ１８又は海外番組予約サーバ１９で受け付けた放送番組の記録ＩＤが同一と判定された場合に、第１の番組記録サーバ２４又は第２の番組記録サーバ２６が蓄積する放送番組をインターネット１４を経由して番組配信サーバ２０へ転送し蓄積された共通予約番組である。
【００５０】
広告代理店サーバ２８は、インターネット１４を介してサーバ１６と接続し、例えば、広告主のバーナ広告ファイルを添付した電子メールにターゲットユーザを特定する年齢層、地域、性別、趣味、商品カテゴリ等を記述してサーバ１６へ送信する。サーバ１６は、受信した電子メールを解析して取得した広告宣伝情報を広告配信サーバ２１へ蓄積する。
【００５１】
企業商品サーバ３０は、広告情報の電子メールを受信したユーザから広告情報に記述されたＵＲＬをクリック操作又はブラウザからのアクセスに応答してインターネット１４を介した電子商取引を遂行するサイトとして機能する。
【００５２】
図２は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムに用いるユーザ属性情報のデータ構造図である。図示したサーバ１６のディスプレイ５２には、ユーザ属性情報が表示されている。
【００５３】
図中左側のデータ表示領域５４には、ユーザ属性情報であるネットワーク番組録画予約システムに登録したユーザのユーザＩＤ、パスワード、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、性別、生年月日、趣味１、趣味２、趣味３、趣味４、複数の希望広告種（商品カテゴリ）が表示されている。ユーザＩＤとパスワードはユーザ端末からサーバ１６へアクセス認証に使用される。また、これらユーザ属性情報は、サーバ１６から提供されるコモンゲートウエイインターフェースＣＧＩに対してユーザ端末から入力した個人情報である。
【００５４】
図中右側のデータ表示領域５６には、ユーザ属性情報である情報記録内容が表示されている。情報記録内容は、サーバ１６が自動的に付与する管理ＩＤ、放送番組の名称（タイトル）、放送番組の著作者、放送時間、放送局名、国名、記録種別、その他の項目が含まれている。
【００５５】
例えば、電子番組ガイド（ＥＰＧ）を用いて放送番組を予約する場合は、”Ｃｏｎｔｅｎｔ−ｔｙｐｅ：ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ／ｘ−ｔｖ−ｐｒｏｇｒａｍ−ｉｎｆｏ；ｃｈａｒｓｅｔ＝ｓｈｉｆｔ＿ｊｉｓ、ｖｅｒｓｉｏｎ：１、ｓｔａｔｉｏｎ：ＷＯＷＯＷ、日本、ｙｅａｒ：２００２、ｍｏｎｔｈ：１０、ｄａｔｅ：２８、ｓｔａｒｔ：１４：００、ｅｎｄ：１６：００、ｐｒｏｇｒａｍ−ｔｉｔｌｅ：映画、ｐｒｏｇｒａｍ−ｓｕｂｔｉｔｌｅ：「ロミオ・マスト・ダイ」、「Ｓ」、映画、「ロミオ・マスト・ダイ」、（２０００年米）、アンジェイ・バートコウィアク監督、ジェット・リーアリーヤほか”を記述したテキストファイルに”ｐｒｇ”等の所定の拡張子を付けてユーザ端末からサーバ１６へ送信することにより放送番組の番組予約を受け付け、管理ＩＤに対応させて情報記録内容を生成することができる。
【００５６】
図３は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムに用いるユーザ情報記憶領域５８の模式的なデータ構造図である。ユーザ情報記憶領域５８にはセグメント化されたユーザ情報が表示されている。
【００５７】
前面に表示した第１の情報記憶内容６０には、ユーザが番組予約した情報としてサーバ１６が自動的に付与した管理ＩＤ、放送番組の名称、放送番組の著作者、放送時間、放送局名、放映国名、放送番組の内容（カテゴリ又は記録ＩＤ）、その他の項目が記録されている。
【００５８】
第１の情報記録内容６０の背後に順番に表示されている第２の情報記録内容６０ａ、情第３の報記録内容６０ｂ、第Ｎの情報記録内容６０ｃにもユーザが番組予約した情報が記録されている。これら情報記録内容は、ユーザがサーバ１６にアクセスして認証を完了させた段階で、ユーザが検索処理を実行することができる。例えば、放送番組の名称や放送時間（日付も含む）や記録ＩＤをキーワードにして視聴したい放送番組を特定することができる。また、他のユーザと同じ放送番組を録画予約した場合には、例えば、サーバ１６は、放送番組の記録ＩＤに基づき共通放送番組のビデオ情報を番組配信サーバに所定期間蓄積する。
【００５９】
図４は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムのフロー図である。典型的には、ＣＧＩによる予約システムのフローは、国内番組予約サーバ１８と海外番組予約サーバ１９に端末画面のＣＧＩ表示データを蓄積し、ユーザのアクセスに応答して放送番組の番組予約案内をユーザ端末のディスプレイに表示するように構成する。
【００６０】
第１ステップの表示画面６２は、ＴＶ・ラジオ録画サービス１の案内表示である。ユーザはこの画面で放送番組の地域を選択する。但し、ユーザが地域選択を不問とする場合は、サーバ１６がアクセスしているユーザの属性情報に基づきユーザの所在地域を優先して放送局を案内するように処理される。
【００６１】
また、第１ステップの表示画面６２には、国内の地域として「関東」、「関西」、「九州」、「四国」、「山梨」、「有線ブロード」、「ＪＣＯＭ」等が表示され、海外の地域として「ニューヨーク」、「ロンドン」、「パリ」、「シドニー」等が表示されている。ユーザが「関東」を選択したときは、右に図示した第２ステップの表示画面６４がユーザ端末のディスプレイに表示される。
【００６２】
第２ステップの表示画面６４は、放送局の選択画面である。図中には関東地域でサービスをする「日本テレビ」、「ＴＢＳテレビ」、「フジテレビ」、「衛星第１」、「山梨テレビ」、「有線ブロード」、「ＪＣＯＭ」、「日本放送」等のテレビ局やラジオ局が案内表示されている。ユーザが「ＴＢＳテレビ」を選択したときは、さらに右に図示した第３ステップの表示画面６６がユーザ端末のディスプレイに表示される。
【００６３】
第３ステップの表示画面６６は、ＴＶ・ラジオ番組の選択画面である。図中には「ＴＢＳテレビ」の番組メニューが時間帯順に上段から下段に向けて表示されている。最上段には０：００の時間と番組のタイトルや出演者が表示され、１時間毎に区分けをしたタイムテーブルで番組のタイトルや出演者を表示する。最下段には番組開始時間が２３：００の番組を表示している。ユーザが番組メニューの中から視聴したい番組をポインティングデバイス若しくはリモコン装置でカーソルを上下左右に移動させ実行ボタンの選択操作により、第４ステップの放送番組の記録予約の完了処理６８が遂行される。
【００６４】
第４ステップの記録予約の完了処理は、上記第１から第３ステップで表示されたＣＧＩ画面で選択された放送番組の記録予約情報をマージして、図１に示すインターネット１４に対して送出し、サーバ１６からの記録予約情報の受信確認コードをユーザ端末側で受信することにより予約処理を終了させることができる。
【００６５】
図５は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムに用いるユーザ端末の模式的なブロック図である。ユーザ端末は、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫とリモコン装置７０で構成し、リモコン装置７０から発信される赤外線信号又はＦＭ変調信号等により放送番組の番組予約を実行することができる。
【００６６】
リモコン装置７０は、液晶ディスプレイ７１と、数字、アルファベット、カナの入力ボタン７２と、予約画面上のカーソルを移動させる移動ボタン７３と、実行ボタン７４を備え、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫のディスプレイ７８を見ながら放送番組を予約する。
【００６７】
また、リモコン装置７０は、入力ボタン７２の押下操作により放送日、放送時間を入力し、液晶ディスプレイ７１に表示された内容を確認してから実行ボタン７４の押下操作により、コード化された番組予約情報を赤外線７５を通じてテレビジョン又はインターネット冷蔵庫へ送信することができ、さらに、別の手法として、ディスプレイ７８を見ながらインターネット画面を呼び出し、予約画面情報を表示させながらカーソル７９の移動ボタン７３を操作することで所望の放送番組を録画予約することができる。
【００６８】
テレビジョン又はインターネット冷蔵庫は、インターネット１４に対して通信回線４４を経由して接続され、サーバ１６は高速通信回線４８を介してインターネット１４に接続されている。上述したリモコン操作により番組予約された情報はインターネット１４を経由してユーザ端末からサーバ１６へ送信される。
【００６９】
また、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫は、サーバ１６へアクセスして番組予約した放送番組をインターネット画面の予約画面情報をディスプレイ７８へ表示し、リモコン装置７０の操作でカーソル７９を移動させ視聴したい番組を選択し、再生させることができる。
【００７０】
さらに、ユーザは、リモコン装置７０を操作してディスプレイ７８に表示されたバーナ広告８０、バーナ広告８１、バーナ広告８２の中の１つにカーソル７９を移動し実行ボタン７４を押下して商品情報を得ることができる。ユーザ端末はインターネット１４に接続しているため、上述した商品情報をディスプレイ７８上に表示させることもでき電子メールにより取得することもできる。
【００７１】
上記リモコン装置７０は、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫の専用リモコン装置を用いてもよく、他の手段として携帯電話機や携帯情報端末ＰＤＡに専用リモコン装置の機能を持たせて赤外線の通信によりテレビジョン又はインターネット冷蔵庫を制御してもよい。
【００７２】
テレビジョン又はインターネット冷蔵庫は、自宅等に設置しているので、外出中のユーザはリモコン装置７０による番組予約ができない。そこで、外出中のユーザは携帯している携帯電話機３６を用いて、無線通信基地局３４とゲートウエイ３２を経由してインターネット１４に接続し、サーバ１６へアクセスする。この場合も、携帯電話用の番組予約画面が携帯電話機３６の液晶ディスプレイに表示され視聴したい放送番組を番組予約することができる。この番組予約した放送番組はユーザが帰宅した段階で、リモコン装置７０を操作しテレビジョン又はインターネット冷蔵庫のディスプレイ７８上に録画予約した放送番組を再生させることができる。
【００７３】
図６は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムの予約画面図である。図示した予約画面１００は、パーソナルコンピュータ等にインストールしているブラウザにフラッシュプレーヤをプラグインした状態を例示している。
【００７４】
予約画面１００は、テレビパネル（ＴＶ ＰＡＮＥＬ）表示領域１０２と、お気に入り（Ｍｙ Ｆａｖｏｒｉｔｅ）表示領域１３０と、ストリーミング映像表示領域１２０と、選択された放送局表示領域１１４と、この放送局の番組表の時間１１６、番組名１１７、カテゴリ１１８、出演者１１９の表示領域と、他局の選択ボタン１１２と、広告情報表示領域８０を備えている。
【００７５】
テレビパネル１０２は、放送番組の録画予定日入力ボックス１０３、録画時間入力ボックス１０４、チャンネル入力ボックス１０５、ユーザ専用のウエブ上のハードディスク空領域表示領域、ネット手帳のメインページをアクセスするボタン１１０、予約リクエストを指示する送信（ＳＥＮＤ）ボタン１０６、録画予約した放送番組を再生させる再生ボタン１０７、Ｇ−ＣＯＤＥ予約用の入力ボックス１０８、Ｇ−ＣＯＤＥのヘルプボタン１０９を設けている。
【００７６】
お気に入り表示領域１３０は、ユーザが選択した好きな情報を表示する領域であり、好きな映像を表示する第１のビデオ領域１３５、ニュースや記者会見等の映像を表示する第２のビデオ領域１３４、サーバ１６から送信される放送番組の個別予約案内の表示領域１３６、この個別予約案内をスクロールさせるスクロールバー１３８、個別予約案内を表示させるボタン１３１、グルメ情報を個別予約案内に代えて表示させるボタン１３２、音楽情報を個別予約案内に代えて表示させるボタン１３３を設けている。
【００７７】
ストリーミング映像表示領域１２０の近傍には、映像早送ボタン１２４、映像巻戻ボタン１２６、再生停止ボタン１２８、映像の再生セクションをＧＵＩで表示する再生位置表示領域１２２を設けている。
【００７８】
図６の予約画面図を参照して、ネットワーク番組録画システムの作動フローを説明する。第１のステップでは、ユーザがユーザ端末のディスプレイに表示された予約画面の録画予定日入力ボックス１０３にポインタを移動させて、キーボードから西暦の年月日を入力する。また、録画予定日入力ボックス１０３の右側に設けられたダウンメニューボタンをマウスなどで選択操作し将来の日付をダウン表示させてマウスなどで選択することもできる。但し、初期設定画面には現在の年月日が表示されているので、当日の番組を予約する場合は年月日の入力操作を省略することができる。
【００７９】
第２のステップでは、ユーザが録画時間入力ボックス１０４にポインタを移動させて、キーボードから数字（０から９）と記号（：）の番組録画時間を入力する。また、録画時間入力ボックス１０４の右側に設けられたダウンメニューボタンをマウスなどで選択操作し１時間単位に区切られた録画開始時間と録画終了時間をダウン表示させてマウスなどで選択することもできる。
【００８０】
第３のステップでは、ユーザがチャンネル入力ボックス１０５の右側に設けたダウンメニューボタンにポインタを移動させて、放送局のダウンメニューを表示させてマウスなどで希望の放送局をマウスなどで選択する。また、ＧＵＩ方式で表示された放送局の選択ボタン１１２にポインタを移動させて放送局ボタンをクリック操作をして選択することもできる。
【００８１】
第４のステップでは、選択した放送局名が放送局表示領域１１４に表示され、同時に放送局表示領域１１４の下部に選択した日付の放送局の番組表が表示される。この番組表の時間１１６、番組名１１７、カテゴリ１１８、出演者１１９を目視で確認し、録画予約をしたい放送番組にポインタを移動させてマウス等のクリック操作により１つの放送番組を選択することができる。この放送番組の選択操作により番組の放映時間が再計算され録画時間入力ボックス１０４に正確な録画時間が再表示される。
【００８２】
第５のステップでは、ユーザが録画予約内容をディスプレイ上で確認してから送信ボタン１０６にポインターを移動させマウス等の選択操作により録画予約情報をサーバ１６に送信することができる。
【００８３】
また、第２の録画予約方法では、ユーザが録画番組の日付、録画時間、チャンネルを指定するのではなく、Ｇ−ＣＯＤＥ予約用の入力ボックス１０８にポインタを移動させて新聞の番組表やテレビガイド誌に記載されたＧ−ＣＯＤＥを直接キーボードで入力し予約番組を指定することもできる。この場合、Ｇ−ＣＯＤＥで指定された放送番組はディスプレイ上の番組表に緑又は赤等のカラーで他の放送番組と識別するように表示される。ユーザはディスプレイ上で予約情報を確認し送信ボタン１０６の選択操作によりサーバ１６へ予約情報を送信することができる。
【００８４】
さらに、Ｇ−ＣＯＤＥのヘルプボタン１０９の選択操作により録画予定日入力ボックスで指定した日付のＧ−ＣＯＤＥ付き番組表をサーバ１６へ要求する。サーバ１６は、更新されたＧ−ＣＯＤＥ付き番組表をユーザ端末へ返信し新たなウィンドウ画面をユーザ端末のディスプレイ上に生成させる。この新たなウインドウ画面には録画予定日入力ボックスで指定した日付の番組表が表示されている。
【００８５】
ユーザは、この新たなウインドウ画面に表示されている放送番組の表示領域にポインターを移動しクリック操作をすることにより、選択した放送番組のＧ−ＣＯＤＥがＧ−ＣＯＤＥ予約用の入力ボックス１０８に自動的に入力され、新聞やテレビガイド誌を見る手間を省くことができる。この場合も、Ｇ−ＣＯＤＥで指定された放送番組はディスプレイ上の番組表に緑又は赤等のカラーで他の放送番組と識別するように表示される。ユーザはディスプレイ上で予約情報を確認し送信ボタン１０６の選択操作によりサーバ１６へ予約情報を送信することができる。
【００８６】
さらに、第３の録画予約方法では、ユーザが頻繁に録画再生する放送番組を自動的にレーティングして個別予約案内の表示領域１３６にポイントの高い順に表示された放送番組の中から選択することにより録画予約することもできる。個別予約案内の表示領域１３６には、最もレーティングの高い６０ポイントの放送番組が「ドラマ」名と出演者名と共に最上段にリスとされている。次の段に５０ポイントの放送番組が「サッカー」名と対戦チーム名と共にリスとされている。さらに次の段に４０ポイントの放送番組が「野球」名と対戦チーム名と共にリスとされている。
【００８７】
例えば、サーバ１６は、ユーザが録画予約をして再生した放送番組に対して、再生視聴した放送番組のジャンル、登場人物、再生した時間を数値化して、自動的にレーティング処理を実行する。レーティングの高い番組を録画予約し易いようにユーザがサーバ１６にアクセスする毎に個別予約案内を表示するように構成することができるため、ネットワーク録画予約システムの利用頻度が増加するほどユーザの利便性を高めることができる。
【００８８】
また、放送番組の視聴データのレーティング情報を活用し、個々のユーザに個別対応した新たな番組情報を提供することもでき、これら視聴データを活用してユーザが録画して再生した放送番組の時間、チャンネル、再生状況などの視聴履歴がサーバ１６内部のデータベースに保存することができ、市場調査データとして活用することもできる。
【００８９】
こうして、第１の番組記録サーバ２４、第２の番組記録サーバ２６、及び番組配信サーバ２０に蓄積された放送番組をインターネット１４とサーバ１６を経由してユーザ端末にストリーミング方式により配信するため、ユーザ端末のハードディスク容量に制限されずに映像及び音声による放送番組を効率よく視聴させることができる。
【００９０】
また、録画番組を再生する場合は、サーバ１６から配信される録画番組メニューをユーザ端末のブラウザで表示する。録画番組メニューは、ユーザが録画予約した放送番組を、ジャンル別に自動的に分類し、見たい番組をスピーディに探せるＧＵＩ方式で表示する。
【００９１】
例えば、ユーザ端末のディスプレイの中で水平方向に、映画、音楽、バラエティー、ドラマ、スポーツ、ニュース、おすすめ番組、その他のジャンル及び個別予約案内を通じてユーザが録画予約した放送番組の９個の項目を設け、各項目に区分けされた録画番組のタイトルを垂直方向に並べることにより、マトリクス状の録画番組メニューを表示するように構成することで、大量の録画番組の中から１つの放送番組を容易にポインティングデバイス又はリモコン装置により選択することができる。
【００９２】
リモコン装置７０（図５参照）を用いる場合、ユーザは自分の見たい番組をテレビのチャンネルを切り換える感覚でリモコン装置７０の移動ボタン７３を操作し、カーソル７９を上下左右に移動させて実行ボタン７４を押下操作するだけで簡単にすばやく録画番組を再生することができる。
【００９３】
さらに、ユーザ端末のハードディスク容量に余裕があれば、ストリーミング方式で配信された録画番組をユーザ端末のハードディスクに記憶することもできる。この場合、３２０ＧＢのハードディスクを用いると、高品質記録ＨＱ（蓄積レート９Ｍｂｐｓ）で７０時間のビデオを記憶し、通常品質記録ＥＰ（蓄積レート３Ｍｂｐｓ）で２００時間のビデオを記録することができる。
【００９４】
このように、何時でも、何処からでも、どんなユーザ端末からでも未来及び過去の所望の放送を所定のユーザ端末により再生することができる。番組予約サーバから送信されるブラウザ画面上には国内地方局の番組や世界の番組を一覧表示し、表示したメニュバーを所定手順によりクリック選択し番組予約することで所定番組を各地域に配置した番組記録サーバに記録することができる。
【００９５】
また、記録した録画番組は、ユーザ自身が選択したあらゆるユーザ端末に何時でもストリーミング方式で再生でき、場合によっては端末側の記録容量によるが放送番組をそのままダウンロードしてハードディスクに保存することもできる。番組一覧は時時刻刻変化する番組変更に対してもインターネットを通じて更新することでリアルタイムに対応することができる。各地域毎に放送している放送番組を各地域に配置した番組記録サーバで受信し所定期間記録保管することにより、サーバ１６を中継して各番組記録サーバに蓄積した放送番組をユーザ端末へ配信することができる。
【００９６】
ユーザは、通常の手段では視聴できない地域の放送を記録予約でき、視聴忘れや予約忘れ等により視聴及び録画チャンスを逃した場合でも、サーバ１６又は番組記録サーバ２４、２６に蓄積した放送番組を過去に遡って視聴や録画ができるというメリットもある。したがって、過去の放送番組や未来の放送番組を時間経過にとらわれることなくユーザが視聴できるシステムを提供することができる。
【００９７】
さらに、インターネット対応型の家電（ＴＶ、冷蔵庫等）においては、専用リモコン上の操作のみでネットワーク番組録画予約システムを利用することができる。よって、従来の高価なホームサーバを用意する必要がなく、しかも再生側機器のハードディスク記録容量にとらわれることなく、インターネット１４に接続できる環境と最小限のメモリーを備えるだけで放送番組を再生することができるという画期的な録画予約システムを提供することができる。
【００９８】
またさらに、広告宣伝情報と放送番組予約システムを組合せることで、さらに効果的な手段を提供できる。すなわち、有償番組であれば広告宣伝料との相殺や減額が可能となるのでユーザの金銭的な負担を軽減させることができる。
【００９９】
上述した実施形態では、ストリーミング方式による番組配信を実施するためユーザ端末の記憶容量を最小にでき、ユーザ端末をよりコンパクトに構成することができる。その結果、ユーザ端末の製造原価をより低減化できるためユーザにもたらすメリットは計り知れない。又、デジタルコンテンツの大容量化の方向からもストリーミング方式による番組配信手段は最適である。
【０１００】
一方、ユーザがデジタルコンテンツを一つ一つユーザ端末に保存するとすれば、保存するパーソナルコンピュータや携帯情報端末ＰＤＡや記録媒体等の記憶領域を拡大させなければならない。したがって、ウィルスや機器の故障による修復や記録情報の漏洩等管理上の多くの問題が発生する。本発明は、これらの問題点を根本的に改善できる最適な手段を提供することができる。
【０１０１】
尚、本発明のネットワーク番組録画予約システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上述したストリーミング方式の映像及び音声の圧縮技術をＭＰＥＧ−２を例示して説明をしたが、ＭＰＥＧ−３又はＭＰＥＧ−４規格を用いて映像と音声を圧縮してストリーミング方式による番組録画システムを構成することもできる。
【０１０２】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のネットワーク番組録画予約システムによれば、録画予約サービスを提供するサーバの設置地域に限定されないネットワーク番組録画予約システムを提供するという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態であるネットワーク録画予約システムのブロック図である。
【図２】本発明の実施の形態に用いるユーザ属性情報のデータ構造図である。
【図３】本発明の実施の形態に用いるユーザ情報記憶領域の模式的なデータ構造図である。
【図４】本発明の実施の形態であるネットワーク録画予約システムのフロー図である。
【図５】本発明の実施の形態に用いるユーザ端末の模式的なブロック図である。
【図６】本発明の実施の形態に用いる予約画面図である。
【符号の説明】
１０ パーソナルコンピュータ
１０ｅ 家電製品
１４ インターネット
１６ サーバ
１７ ユーザ属性情報記憶領域
１８ 国内番組予約サーバ
１９ 海外番組予約サーバ
２０ 番組配信サーバ
２１ 広告配信サーバ
２２ 蓄積期限管理サーバ
２４ 第１の番組記録サーバ
２６ 第２の番組記録サーバ
３２ ゲートウエイ
３４ 無線通信基地局
３６ 携帯電話機
７０ リモコン装置
７１ 液晶ディスプレイ
７２ 入力ボタン
７３ 移動ボタン
７４ 実行ボタン
７８ ディスプレイ
１０３ 録画予定日入力ボックス
１０４ 録画時間入力ボックス
１０５ チャンネル入力ボックス
１０６ 送信ボタン
１０７ 再生ボタン
１１２ チャンネル選択ボタン
１２０ ストリーミング映像表示領域
１２４ 映像早送ボタン
１２６ 映像巻戻ボタン
１２８ 再生停止ボタン
１３６ 個別予約案内表示領域
１３８ スクロールバー
【発明の属する技術分野】
本発明はネットワーク番組録画予約システムに係り、特に、テレビ放送番組やラジオ放送番組をネットワーク回線を通じて番組録画予約するネットワーク番組録画予約システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、ブロードバンドの通信回線に接続されたホームサーバを使用し、電子番組案内（ＥＰＧ）や予約画面上からテレビ番組を録画予約し、ハードディスクレコーダで再生視聴する録画予約装置が知られている。この録画予約装置は、ホームサーバ、外出先のパ−ソナルコンピュータ、携帯電話から番組の予約を受け付ける。また、録画中も過去に録画した番組を同時に再生視聴することができ、録画中の番組でも巻き戻し、早送り、再生ができるネットワーク番組録画システムである。
【０００３】
さらに、従来の録画予約装置は、ホームサーバの設置地域で視聴可能な番組を録画するように構成されている（例えば、非特許文献１参照）。
【０００４】
【非特許文献１】
日経産業新聞、２００２年（平成１４年）１０月２５日掲載「テレビ番組録画予約」
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如く、従来のネットワーク番組録画システムは、録画できる番組がホームサーバの設置地域で視聴可能なものに制限され、多様化したユーザの要望に必ずしも適用することができないという課題が存在していた。
【０００６】
本発明は、斯かる実情に鑑み、ネットワーク回線を通じて録画予約サービスを提供するサーバの設置地域の放送番組に限定されないネットワーク番組録画予約システムを提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１に係る発明によるネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、ユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組をネットワーク回線１４を通じて録画予約する番組予約サーバ１８と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第１の番組記録サーバ２４と、ネットワーク回線１４に接続され、第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第２の番組記録サーバ２６と、ユーザからのアクセスを認証し番組予約サーバ１８で録画予約した放送番組を第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６からネットワーク回線１４を通じて、アクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信する番組配信サーバ２０と、を備える。
【０００８】
ここで、請求項１に記載の有線放送番組は、ケーブルテレビＣＡＴＶ網から配信される映像及び音声の番組プログラムである。また、無線放送番組は、地上放送や衛星放送のようなアンテナを介して受信する映像及び音声の番組プログラムである。さらに、放送番組には、テレビジョンやラジオの媒体を用いて配信される番組プログラムを対象とすることができる。また、ストリーミング方式は、映像と音声を圧縮して番組記録サーバからユーザ端末１０へ配信しながら、ユーザに視聴させる方式を用いることができる。
【０００９】
このように構成すると、番組予約サーバ１８で録画予約した放送番組を第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６からネットワーク回線１４を通じてアクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信することができる。
【００１０】
上記目的を達成するために、請求項２に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、番組予約サーバ１８は、第１及び第２の番組記録サーバ２４、２６に蓄積された放送番組の蓄積期限を設定し、蓄積期限を超過した放送番組を第１及び第２の番組記録サーバ２４から削除する放送番組削除情報をネットワーク回線１４を通じて第１及び第２の番組記録サーバ２４へ送信する放送番組削除手段２２を備える。
【００１１】
このように構成すると、蓄積期限を超過した放送番組を第１及び第２の番組記録サーバ２４、２６から削除することができる。
【００１２】
上記目的を達成するために、請求項３に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、ユーザの認証情報に対応する性別、住所、年齢、趣味、希望広告種のユーザ属性情報の少なくとも１つを記録するユーザ属性情報記憶領域１７と、広告主の広告情報を蓄積すると共に、ユーザ属性情報記憶領域１７に記憶されたユーザ属性情報の少なくとも１つの情報を用いて、所定の広告を選択しネットワーク回線１４を通じてユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させる広告配信手段２１と、を備える。
【００１３】
このように構成すると、ユーザの属性情報に適合した広告をユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させることができる。
【００１４】
上記目的を達成するために、請求項４に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、ユーザが番組予約サーバ１８を介して再生視聴した放送番組の管理ＩＤ、名称、著作者、放送時間の各々をポイント化し自動的にレーティングすると共に、レーティング上位の放送番組リストをユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させる個別予約案内手段１６をさらに備える。
【００１５】
このように構成すると、ユーザが番組予約サーバ１８を介して再生視聴した放送番組の管理ＩＤ、名称、著作者、放送時間の各々をポイント化し自動的にレーティングすると共に、レーティング上位の放送番組リストをユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上に表示させることができる。
【００１６】
上記目的を達成するために、請求項５に係る発明による請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システムは、例えば、図１に示すように、第１の番組記録サーバ２４を国内の番組視聴地区に設置し、第２の番組記録サーバ２６を海外の番組視聴地区に設置するように構成する。
【００１７】
このように構成すると、国内放送番組を蓄積する第１の番組記録サーバ２４と海外放送番組を蓄積する第２の番組記録サーバ２６を備えるため、複数の地域の放送番組を録画及び視聴することができる。
【００１８】
上記目的を達成するために、請求項６に係る発明によるネットワーク番組録画予約方法は、例えば、図１に示すように、ネットワーク回線１４を通じて放送番組を録画予約し視聴するネットワーク番組録画予約方法であって、第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を第１の番組記録サーバ２４に蓄積し、第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を第２の番組記録サーバ２６に蓄積する番組記録工程と、ユーザ端末１０の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組をネットワーク回線１４を通じて録画予約する番組予約工程と、ユーザからのアクセスを認証し、ユーザが録画予約した放送番組に対応する第１又は第２の番組記録サーバ２４、２６に蓄積した録画番組をネットワーク回線１４を通じて、アクセス中のユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信する番組配信工程と、を備える。
【００１９】
このように構成すると、複数の視聴地区で放映されている放送番組を録画予約し、録画番組をユーザ端末１０へストリーミング方式により個別配信することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【００２１】
図１は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムの模式的なブロック図である。ネットワーク番組録画予約システムは、ネットワーク回線としてのインターネット１４に光ファイバや高速通信回線４８を通じて接続されたサーバ１６と、インターネット１４に接続する第１の番組記録サーバ２４と、インターネット１４に接続する第２の番組記録サーバ２６と、を備える。
【００２２】
上記サーバ１６は、ユーザ属性情報及びユーザ情報を記憶するユーザ属性情報記憶領域１７と、国内のテレビ放送番組予約メニュー情報を記憶する国内番組予約サーバ１８と、海外のテレビ放送番組予約メニュー情報を記憶する海外番組予約サーバ１９と、複数のユーザが同一の放送番組を予約した場合に発生する共通放送番組を記憶し複数のユーザへ共通放送番組を配信する番組配信サーバ２０と、広告主の広告宣伝情報を蓄積しユーザへ配信する広告配信サーバ２１と、録画予約した放送番組の蓄積期限を管理し蓄積期限が超過した放送番組を削除する放送番組削除手段としての蓄積期限管理サーバ２２とを備える。
【００２３】
上記インターネット１４は、インターネットサービスプロバイダＩＳＰの通信回線４４を介して複数のユーザ端末に接続されている。例えば、ＡＤＳＬ回線により常時接続するパーソナルコンピュータ１０、ＣＡＴＶ回線を経由して常時接続するテレビジョンとリモコン装置で構成するユーザ端末１０ａ、無線ＬＡＮやＰＨＳ回線網を経由して接続する携帯端末ＰＤＡ１０ｂ、移動体電話網を経由して接続するインターネット対応の携帯電話機１０ｃ、ダイヤルアップにより電話回線を経由して接続する他のパーソナルコンピュータ１０ｄ、ＡＤＳＬ回線又はＩＳＤＮ回線を経由して常時接続するインターネット冷蔵庫のような家電製品１０ｅ等がユーザ端末（以下、特に明記しない場合はこれらを総称して「ユーザ端末」と称する）として機能する。
【００２４】
また、インターネット１４は、広告主の広告宣伝依頼の受注受付を行う広告代理店サーバ２８と、各企業の商品受注を処理する企業商品サーバ３０と、通信キャリア企業が管理するゲートウエイ３２と接続する。このゲートウエイ３２は無線通信基地局３４を経由して携帯電話機３６からのアクセスを処理する。
【００２５】
上記第１の番組記録サーバ２４は、有線又は無線の通信手段４６を用いて国内の第１のテレビ局３７、第２のテレビ局３８、第３のラジオ局３９、第４の有線放送局４０から受信する放送番組を随時蓄積する。例えば、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、関東エリア（東京、神奈川、埼玉、、千葉、茨城、栃木、群馬）、山梨、新潟、長野、富山、石川、福井、愛知、岐阜、静岡、三重、近畿エリア（大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良）、和歌山、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄等の各県及びエリア毎に放送されるテレビ番組やラジオ番組を各々の地域に設置された番組記録サーバに蓄積するように構成する。
【００２６】
上記第２の番組記録サーバ２６は、有線又は無線の通信手段４６を用いて海外のＮ１テレビ局４１、Ｎ２テレビ局４２から受信する放送番組を随時蓄積する。例えば、アジア、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、香港、シンガポール、台湾、中国、インド、アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンのような世界の主要国の都市に設置された番組記録サーバに各都市の放送番組を蓄積するように構成し、ニューヨーク、ロンドン、パリ等の都市地域で視聴する放送番組を受信し蓄積することができる。
【００２７】
図１のブロック図を参照して、ネットワーク番組録画予約システムの動作について説明をする。第１の番組記録サーバ２４は、設置地域で視聴する放送番組を内部のＣＡＴＶチューナやＴＶチューナや衛星放送チューナによりＮＴＳＣ信号として受信し、例えば、ＭＰＥＧ−２（Ｍｏｖｉｎｇ Ｐｉｃｔｕｒｅ Ｅｘｐｅｒｔ Ｇｒｏｕｐ）規格のエンコード処理により圧縮したデジタルデータを磁気ディスク装置に１ヶ月又は１週間の所定期間蓄積する。
【００２８】
第２の番組記録サーバ２６も同様に、設置地域で視聴する放送番組をＮＴＳＣ信号又はＰＡＬ信号若しくはＳＥＣＡＭ信号として受信し、ＭＰＥＧ−２規格のエンコード処理により圧縮したデジタルデータを磁気ディスク装置に１ヶ月又は１週間の所定期間蓄積する。
【００２９】
第１の番組記録サーバ２４も第２の番組記録サーバ２６も共に、ユーザ端末からのリクエストコードの受信に応答し、インターネット１４に対してＩＳＰの通信回線５０を介してＭＰＥＧ−２規格の映像及び音声信号をストリーミング方式で送出する。
【００３０】
国内番組予約サーバ１８及び海外番組予約サーバ１９は、マニュアル入力又はオンライン入力により所定期間毎に適時更新する国内及び海外のＴＶ予約メニュー情報１２を各々蓄積し、ユーザ端末からのアクセスに応答してＴＶ予約メニュー又は電子番組ガイド（ＥＰＧ）をインターネット１４を介してアクセス中のユーザ端末１０へ送信する。
【００３１】
サーバ１６は、ネットワーク番組予約システム全体を制御し、インターネット１４に接続してユーザ端末からユーザ登録、放送録画予約、番組視聴等のリクエストを受付け、国内番組予約サーバ１８、海外番組予約サーバ１９、番組配信サーバ２０、広告配信サーバ２１、蓄積期限管理サーバ２２を機能させるサーバである。また、図示するようにサーバ１６内部に各サーバを設けてもよく、各サーバを別体のコンピュータで構成してもよい。
【００３２】
ユーザ端末１０は、例えば、インターネット閲覧ソフトウエアのブラウザと、プラグインソフトウエアのフラッシュ（Ｆｌａｓｈ）又はメディアプレイヤ（Ｍｅｄｉａ Ｐｌａｙｅｒ）若しくはクイックタイムプレーヤ（Ｑｕｉｃｋ Ｔｉｍｅ Ｐｌａｙｅｒ）のユーザインターフェースをインストールしたパーソナルコンピュータで構成し、番組配信サーバ２０を介して配信される放送番組をＭａｃｒｏｍｅｄｉａ社のフラッシュや、ＤＬＳ互換のミュージックシンセサイザよる楽曲や、ＭＰＥＧ−２規格による映像及び音声のストリーミング方式の再生を実行する。
【００３３】
ユーザ端末１０ａは、ＣＡＴＶ同軸ケーブルによりインターネット１４に接続し、番組配信サーバ２０を介して配信される放送番組をＭａｃｒｏｍｅｄｉａ社のフラッシュや、ＤＬＳ互換のミュージックシンセサイザよる楽曲や、ＭＰＥＧ−２規格による映像及び音声のストリーミング方式の再生を実行する。放送番組の予約や再生リクエストは、テレビジョンを制御するリモコン装置を介して実行することができる。
【００３４】
ユーザ端末１０ｂは、パーソナルコンピュータと同等のブラウザやストリーミング再生ソフトウエアにより、番組予約と番組再生をリクエストし、インターネット１４を経由して放送番組をストリーミング方式で再生する。
【００３５】
ユーザ端末１０ｃは、ビデオやオーディオを携帯電話機で再生するソフトウエアをインストールし、インターネット１４を経由して、例えば、３ＧＰＰ標準に準拠した動画や音声をストリーミング方式で再生をする。
【００３６】
ユーザ端末１０ｄとユーザ端末１０ｅは共に、パーソナルコンピュータの機能を有しているため、オペレーティングシステム上で起動する上述したブラウザやストリーミング再生ソフトウエアにより映像や音声をストリーミング方式で再生をする。
【００３７】
また、上記ユーザ端末は各々放送番組の録画予約と映像や音声のストリーミング再生をサーバ１６へリクエストして実行するが、ストリーミング再生機能を備えていない携帯電話機３６から番組予約をリクエストしてから、別のユーザ端末からストリーミング再生を実行することもできる。
【００３８】
例えば、携帯電話機３６から無線通信基地局３４とゲートウエイ３２を経由してインターネット１４に接続し、サーバ１６へアクセスすることができる。この場合、ハイパーテキストマークアップランゲージＨＴＭＬで記述されたサイトを閲覧できる機能を備える携帯電話機３６により、サーバ１６に対してユーザ登録又は認証処理を実行し番組予約をリクエストすることができる。このように、ユーザは携帯電話機３６を用いて、サーバ１６にアクセスし希望の放送番組を外出先から録画予約してから、帰宅した後に家庭内に設置したユーザ端末で予約した放送番組をストリーミング方式で視聴することができる。
【００３９】
また、本実施の形態では、全世界で同時に放送されている放送番組が複数の第１の番組記録サーバ２４と第２の番組記録サーバ２６に分散して蓄積するため、同時間帯に放映されている放送番組を国内番組予約サーバ１８又は海外番組予約サーバ１９により録画予約することができる。
【００４０】
さらに、番組予約をせずに見逃した放送番組も、ユーザ端末からサーバ１６へアクセスし、番組配信サーバ２０に蓄積されている共通放送番組に該当するか検索し、見逃した放送番組が蓄積されている場合には、番組配信サーバ２０からインターネット１４を経由して映像や音声をストリーミング方式で配信し、アクセス中のユーザ端末の画面上で視聴することができる。
【００４１】
一方、番組配信サーバ２０に該当する共通放送番組が蓄積されていない場合は、サーバ１６は、第１の番組記録サーバ２４若しくは第２の番組記録サーバ２６に対して、ユーザ端末からリクエストされた放送番組をストリーミング方式でユーザ端末へ配信するリクエストコードを送信する。
【００４２】
本実施例では、すべての番組を一旦番組記録サーバに蓄積するため、例えば既に番組の放送が始っている場合においても、ユーザは放送番組の先頭シーンから視聴することができる。
【００４３】
サーバ１６は、内部に広告配信サーバ２１を備えているため、ユーザ端末のディスプレイ上に広告を表示させることができる。すなわち、ユーザが番組予約中に表示されているメニュー画面上に広告を表示し、録画番組のストリーミング映像を再生中にその映像の近傍へ広告を表示させることができる。この広告配信に対する対価をネットワーク番組予約システムの運営費用に充当することもできる。
【００４４】
また、広告配信サーバ２１は、ユーザのアクセス認証処理で取得したユーザＩＤに対応するユーザ属性情報であるユーザの性別、住所、年齢、趣味、希望広告種の少なくとも１つ又は複数の情報に基づいて広告効果の高い広告を配信する。例えば、配信する広告の優先順位を希望広告種、性別、年齢、趣味、住所の順に設定し、優先順位の高い広告の中から１つ又は複数の広告を配信する。広告形態は、フラッシュ形式の動画やＧＵＩ方式のバーナを用いることができる。
【００４５】
さらに、広告配信サーバ２１は、ユーザ端末のディスプレイ上に表示された広告をマウスやカーソルボタンのようなポインティングデバイスでクリック操作された段階で、インターネット１４を経由してバーナクリックを検出することができる。本実施の形態では、ユーザに対して放送番組視聴の中断を防止するために、ユーザのバーナクリックに応答した広告サイトへのハイパーリンクを実行しないので、有効にネットワーク番組予約システムのユーザ層を拡大させることができる。
【００４６】
すなわち、ユーザ端末のディスプレイ上でユーザが視聴中の放送番組画面から広告画面へ切替えた場合、ユーザ心理は広告主に対して悪印象を与える虞がある。広告サイトへのハイパーリンクに代替する手法は、サーバ１６へ認証したユーザの属性情報に含まれるユーザの電子メールアドレスを頼りに広告配信サーバ２１から広告主の広告情報を電子メールによりユーザのメールサーバへ送信し、放送番組の視聴を終えたユーザが広告情報の電子メールを受信するように構成すればよい。サーバ１６は、クリックされたバーナ広告情報とクリックしたユーザの属性情報を取得しているため、容易に広告効果の高い広告情報を適宜ユーザへ提供することができる。
【００４７】
蓄積期限管理サーバ２２は、第１の番組記録サーバ２４と第２の番組記録サーバ２６が蓄積する放送番組の蓄積期限を設定し、蓄積期限を超過した放送番組を第１の番組記録サーバ２４と第２の番組記録サーバ２６のハードディスク領域から削除するように制御する。
【００４８】
例えば、蓄積期間を１週間又は１ヶ月に設定し、ユーザが録画予約した放送番組を蓄積期限の満了するまで何回でも視聴できるように構成し、有限のハードディスクの記録領域を有効利用することができる。
【００４９】
また、蓄積期限管理サーバ２２は、蓄積期限を超過した番組配信サーバ２０に蓄積している共通放送番組も同様に削除し、ハードディスクの記憶領域を確保することができる。この共通放送番組は、複数のユーザから国内番組予約サーバ１８又は海外番組予約サーバ１９で受け付けた放送番組の記録ＩＤが同一と判定された場合に、第１の番組記録サーバ２４又は第２の番組記録サーバ２６が蓄積する放送番組をインターネット１４を経由して番組配信サーバ２０へ転送し蓄積された共通予約番組である。
【００５０】
広告代理店サーバ２８は、インターネット１４を介してサーバ１６と接続し、例えば、広告主のバーナ広告ファイルを添付した電子メールにターゲットユーザを特定する年齢層、地域、性別、趣味、商品カテゴリ等を記述してサーバ１６へ送信する。サーバ１６は、受信した電子メールを解析して取得した広告宣伝情報を広告配信サーバ２１へ蓄積する。
【００５１】
企業商品サーバ３０は、広告情報の電子メールを受信したユーザから広告情報に記述されたＵＲＬをクリック操作又はブラウザからのアクセスに応答してインターネット１４を介した電子商取引を遂行するサイトとして機能する。
【００５２】
図２は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムに用いるユーザ属性情報のデータ構造図である。図示したサーバ１６のディスプレイ５２には、ユーザ属性情報が表示されている。
【００５３】
図中左側のデータ表示領域５４には、ユーザ属性情報であるネットワーク番組録画予約システムに登録したユーザのユーザＩＤ、パスワード、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、性別、生年月日、趣味１、趣味２、趣味３、趣味４、複数の希望広告種（商品カテゴリ）が表示されている。ユーザＩＤとパスワードはユーザ端末からサーバ１６へアクセス認証に使用される。また、これらユーザ属性情報は、サーバ１６から提供されるコモンゲートウエイインターフェースＣＧＩに対してユーザ端末から入力した個人情報である。
【００５４】
図中右側のデータ表示領域５６には、ユーザ属性情報である情報記録内容が表示されている。情報記録内容は、サーバ１６が自動的に付与する管理ＩＤ、放送番組の名称（タイトル）、放送番組の著作者、放送時間、放送局名、国名、記録種別、その他の項目が含まれている。
【００５５】
例えば、電子番組ガイド（ＥＰＧ）を用いて放送番組を予約する場合は、”Ｃｏｎｔｅｎｔ−ｔｙｐｅ：ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ／ｘ−ｔｖ−ｐｒｏｇｒａｍ−ｉｎｆｏ；ｃｈａｒｓｅｔ＝ｓｈｉｆｔ＿ｊｉｓ、ｖｅｒｓｉｏｎ：１、ｓｔａｔｉｏｎ：ＷＯＷＯＷ、日本、ｙｅａｒ：２００２、ｍｏｎｔｈ：１０、ｄａｔｅ：２８、ｓｔａｒｔ：１４：００、ｅｎｄ：１６：００、ｐｒｏｇｒａｍ−ｔｉｔｌｅ：映画、ｐｒｏｇｒａｍ−ｓｕｂｔｉｔｌｅ：「ロミオ・マスト・ダイ」、「Ｓ」、映画、「ロミオ・マスト・ダイ」、（２０００年米）、アンジェイ・バートコウィアク監督、ジェット・リーアリーヤほか”を記述したテキストファイルに”ｐｒｇ”等の所定の拡張子を付けてユーザ端末からサーバ１６へ送信することにより放送番組の番組予約を受け付け、管理ＩＤに対応させて情報記録内容を生成することができる。
【００５６】
図３は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムに用いるユーザ情報記憶領域５８の模式的なデータ構造図である。ユーザ情報記憶領域５８にはセグメント化されたユーザ情報が表示されている。
【００５７】
前面に表示した第１の情報記憶内容６０には、ユーザが番組予約した情報としてサーバ１６が自動的に付与した管理ＩＤ、放送番組の名称、放送番組の著作者、放送時間、放送局名、放映国名、放送番組の内容（カテゴリ又は記録ＩＤ）、その他の項目が記録されている。
【００５８】
第１の情報記録内容６０の背後に順番に表示されている第２の情報記録内容６０ａ、情第３の報記録内容６０ｂ、第Ｎの情報記録内容６０ｃにもユーザが番組予約した情報が記録されている。これら情報記録内容は、ユーザがサーバ１６にアクセスして認証を完了させた段階で、ユーザが検索処理を実行することができる。例えば、放送番組の名称や放送時間（日付も含む）や記録ＩＤをキーワードにして視聴したい放送番組を特定することができる。また、他のユーザと同じ放送番組を録画予約した場合には、例えば、サーバ１６は、放送番組の記録ＩＤに基づき共通放送番組のビデオ情報を番組配信サーバに所定期間蓄積する。
【００５９】
図４は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムのフロー図である。典型的には、ＣＧＩによる予約システムのフローは、国内番組予約サーバ１８と海外番組予約サーバ１９に端末画面のＣＧＩ表示データを蓄積し、ユーザのアクセスに応答して放送番組の番組予約案内をユーザ端末のディスプレイに表示するように構成する。
【００６０】
第１ステップの表示画面６２は、ＴＶ・ラジオ録画サービス１の案内表示である。ユーザはこの画面で放送番組の地域を選択する。但し、ユーザが地域選択を不問とする場合は、サーバ１６がアクセスしているユーザの属性情報に基づきユーザの所在地域を優先して放送局を案内するように処理される。
【００６１】
また、第１ステップの表示画面６２には、国内の地域として「関東」、「関西」、「九州」、「四国」、「山梨」、「有線ブロード」、「ＪＣＯＭ」等が表示され、海外の地域として「ニューヨーク」、「ロンドン」、「パリ」、「シドニー」等が表示されている。ユーザが「関東」を選択したときは、右に図示した第２ステップの表示画面６４がユーザ端末のディスプレイに表示される。
【００６２】
第２ステップの表示画面６４は、放送局の選択画面である。図中には関東地域でサービスをする「日本テレビ」、「ＴＢＳテレビ」、「フジテレビ」、「衛星第１」、「山梨テレビ」、「有線ブロード」、「ＪＣＯＭ」、「日本放送」等のテレビ局やラジオ局が案内表示されている。ユーザが「ＴＢＳテレビ」を選択したときは、さらに右に図示した第３ステップの表示画面６６がユーザ端末のディスプレイに表示される。
【００６３】
第３ステップの表示画面６６は、ＴＶ・ラジオ番組の選択画面である。図中には「ＴＢＳテレビ」の番組メニューが時間帯順に上段から下段に向けて表示されている。最上段には０：００の時間と番組のタイトルや出演者が表示され、１時間毎に区分けをしたタイムテーブルで番組のタイトルや出演者を表示する。最下段には番組開始時間が２３：００の番組を表示している。ユーザが番組メニューの中から視聴したい番組をポインティングデバイス若しくはリモコン装置でカーソルを上下左右に移動させ実行ボタンの選択操作により、第４ステップの放送番組の記録予約の完了処理６８が遂行される。
【００６４】
第４ステップの記録予約の完了処理は、上記第１から第３ステップで表示されたＣＧＩ画面で選択された放送番組の記録予約情報をマージして、図１に示すインターネット１４に対して送出し、サーバ１６からの記録予約情報の受信確認コードをユーザ端末側で受信することにより予約処理を終了させることができる。
【００６５】
図５は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムに用いるユーザ端末の模式的なブロック図である。ユーザ端末は、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫とリモコン装置７０で構成し、リモコン装置７０から発信される赤外線信号又はＦＭ変調信号等により放送番組の番組予約を実行することができる。
【００６６】
リモコン装置７０は、液晶ディスプレイ７１と、数字、アルファベット、カナの入力ボタン７２と、予約画面上のカーソルを移動させる移動ボタン７３と、実行ボタン７４を備え、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫のディスプレイ７８を見ながら放送番組を予約する。
【００６７】
また、リモコン装置７０は、入力ボタン７２の押下操作により放送日、放送時間を入力し、液晶ディスプレイ７１に表示された内容を確認してから実行ボタン７４の押下操作により、コード化された番組予約情報を赤外線７５を通じてテレビジョン又はインターネット冷蔵庫へ送信することができ、さらに、別の手法として、ディスプレイ７８を見ながらインターネット画面を呼び出し、予約画面情報を表示させながらカーソル７９の移動ボタン７３を操作することで所望の放送番組を録画予約することができる。
【００６８】
テレビジョン又はインターネット冷蔵庫は、インターネット１４に対して通信回線４４を経由して接続され、サーバ１６は高速通信回線４８を介してインターネット１４に接続されている。上述したリモコン操作により番組予約された情報はインターネット１４を経由してユーザ端末からサーバ１６へ送信される。
【００６９】
また、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫は、サーバ１６へアクセスして番組予約した放送番組をインターネット画面の予約画面情報をディスプレイ７８へ表示し、リモコン装置７０の操作でカーソル７９を移動させ視聴したい番組を選択し、再生させることができる。
【００７０】
さらに、ユーザは、リモコン装置７０を操作してディスプレイ７８に表示されたバーナ広告８０、バーナ広告８１、バーナ広告８２の中の１つにカーソル７９を移動し実行ボタン７４を押下して商品情報を得ることができる。ユーザ端末はインターネット１４に接続しているため、上述した商品情報をディスプレイ７８上に表示させることもでき電子メールにより取得することもできる。
【００７１】
上記リモコン装置７０は、テレビジョン又はインターネット冷蔵庫の専用リモコン装置を用いてもよく、他の手段として携帯電話機や携帯情報端末ＰＤＡに専用リモコン装置の機能を持たせて赤外線の通信によりテレビジョン又はインターネット冷蔵庫を制御してもよい。
【００７２】
テレビジョン又はインターネット冷蔵庫は、自宅等に設置しているので、外出中のユーザはリモコン装置７０による番組予約ができない。そこで、外出中のユーザは携帯している携帯電話機３６を用いて、無線通信基地局３４とゲートウエイ３２を経由してインターネット１４に接続し、サーバ１６へアクセスする。この場合も、携帯電話用の番組予約画面が携帯電話機３６の液晶ディスプレイに表示され視聴したい放送番組を番組予約することができる。この番組予約した放送番組はユーザが帰宅した段階で、リモコン装置７０を操作しテレビジョン又はインターネット冷蔵庫のディスプレイ７８上に録画予約した放送番組を再生させることができる。
【００７３】
図６は、本発明による実施の形態であるネットワーク番組録画予約システムの予約画面図である。図示した予約画面１００は、パーソナルコンピュータ等にインストールしているブラウザにフラッシュプレーヤをプラグインした状態を例示している。
【００７４】
予約画面１００は、テレビパネル（ＴＶ ＰＡＮＥＬ）表示領域１０２と、お気に入り（Ｍｙ Ｆａｖｏｒｉｔｅ）表示領域１３０と、ストリーミング映像表示領域１２０と、選択された放送局表示領域１１４と、この放送局の番組表の時間１１６、番組名１１７、カテゴリ１１８、出演者１１９の表示領域と、他局の選択ボタン１１２と、広告情報表示領域８０を備えている。
【００７５】
テレビパネル１０２は、放送番組の録画予定日入力ボックス１０３、録画時間入力ボックス１０４、チャンネル入力ボックス１０５、ユーザ専用のウエブ上のハードディスク空領域表示領域、ネット手帳のメインページをアクセスするボタン１１０、予約リクエストを指示する送信（ＳＥＮＤ）ボタン１０６、録画予約した放送番組を再生させる再生ボタン１０７、Ｇ−ＣＯＤＥ予約用の入力ボックス１０８、Ｇ−ＣＯＤＥのヘルプボタン１０９を設けている。
【００７６】
お気に入り表示領域１３０は、ユーザが選択した好きな情報を表示する領域であり、好きな映像を表示する第１のビデオ領域１３５、ニュースや記者会見等の映像を表示する第２のビデオ領域１３４、サーバ１６から送信される放送番組の個別予約案内の表示領域１３６、この個別予約案内をスクロールさせるスクロールバー１３８、個別予約案内を表示させるボタン１３１、グルメ情報を個別予約案内に代えて表示させるボタン１３２、音楽情報を個別予約案内に代えて表示させるボタン１３３を設けている。
【００７７】
ストリーミング映像表示領域１２０の近傍には、映像早送ボタン１２４、映像巻戻ボタン１２６、再生停止ボタン１２８、映像の再生セクションをＧＵＩで表示する再生位置表示領域１２２を設けている。
【００７８】
図６の予約画面図を参照して、ネットワーク番組録画システムの作動フローを説明する。第１のステップでは、ユーザがユーザ端末のディスプレイに表示された予約画面の録画予定日入力ボックス１０３にポインタを移動させて、キーボードから西暦の年月日を入力する。また、録画予定日入力ボックス１０３の右側に設けられたダウンメニューボタンをマウスなどで選択操作し将来の日付をダウン表示させてマウスなどで選択することもできる。但し、初期設定画面には現在の年月日が表示されているので、当日の番組を予約する場合は年月日の入力操作を省略することができる。
【００７９】
第２のステップでは、ユーザが録画時間入力ボックス１０４にポインタを移動させて、キーボードから数字（０から９）と記号（：）の番組録画時間を入力する。また、録画時間入力ボックス１０４の右側に設けられたダウンメニューボタンをマウスなどで選択操作し１時間単位に区切られた録画開始時間と録画終了時間をダウン表示させてマウスなどで選択することもできる。
【００８０】
第３のステップでは、ユーザがチャンネル入力ボックス１０５の右側に設けたダウンメニューボタンにポインタを移動させて、放送局のダウンメニューを表示させてマウスなどで希望の放送局をマウスなどで選択する。また、ＧＵＩ方式で表示された放送局の選択ボタン１１２にポインタを移動させて放送局ボタンをクリック操作をして選択することもできる。
【００８１】
第４のステップでは、選択した放送局名が放送局表示領域１１４に表示され、同時に放送局表示領域１１４の下部に選択した日付の放送局の番組表が表示される。この番組表の時間１１６、番組名１１７、カテゴリ１１８、出演者１１９を目視で確認し、録画予約をしたい放送番組にポインタを移動させてマウス等のクリック操作により１つの放送番組を選択することができる。この放送番組の選択操作により番組の放映時間が再計算され録画時間入力ボックス１０４に正確な録画時間が再表示される。
【００８２】
第５のステップでは、ユーザが録画予約内容をディスプレイ上で確認してから送信ボタン１０６にポインターを移動させマウス等の選択操作により録画予約情報をサーバ１６に送信することができる。
【００８３】
また、第２の録画予約方法では、ユーザが録画番組の日付、録画時間、チャンネルを指定するのではなく、Ｇ−ＣＯＤＥ予約用の入力ボックス１０８にポインタを移動させて新聞の番組表やテレビガイド誌に記載されたＧ−ＣＯＤＥを直接キーボードで入力し予約番組を指定することもできる。この場合、Ｇ−ＣＯＤＥで指定された放送番組はディスプレイ上の番組表に緑又は赤等のカラーで他の放送番組と識別するように表示される。ユーザはディスプレイ上で予約情報を確認し送信ボタン１０６の選択操作によりサーバ１６へ予約情報を送信することができる。
【００８４】
さらに、Ｇ−ＣＯＤＥのヘルプボタン１０９の選択操作により録画予定日入力ボックスで指定した日付のＧ−ＣＯＤＥ付き番組表をサーバ１６へ要求する。サーバ１６は、更新されたＧ−ＣＯＤＥ付き番組表をユーザ端末へ返信し新たなウィンドウ画面をユーザ端末のディスプレイ上に生成させる。この新たなウインドウ画面には録画予定日入力ボックスで指定した日付の番組表が表示されている。
【００８５】
ユーザは、この新たなウインドウ画面に表示されている放送番組の表示領域にポインターを移動しクリック操作をすることにより、選択した放送番組のＧ−ＣＯＤＥがＧ−ＣＯＤＥ予約用の入力ボックス１０８に自動的に入力され、新聞やテレビガイド誌を見る手間を省くことができる。この場合も、Ｇ−ＣＯＤＥで指定された放送番組はディスプレイ上の番組表に緑又は赤等のカラーで他の放送番組と識別するように表示される。ユーザはディスプレイ上で予約情報を確認し送信ボタン１０６の選択操作によりサーバ１６へ予約情報を送信することができる。
【００８６】
さらに、第３の録画予約方法では、ユーザが頻繁に録画再生する放送番組を自動的にレーティングして個別予約案内の表示領域１３６にポイントの高い順に表示された放送番組の中から選択することにより録画予約することもできる。個別予約案内の表示領域１３６には、最もレーティングの高い６０ポイントの放送番組が「ドラマ」名と出演者名と共に最上段にリスとされている。次の段に５０ポイントの放送番組が「サッカー」名と対戦チーム名と共にリスとされている。さらに次の段に４０ポイントの放送番組が「野球」名と対戦チーム名と共にリスとされている。
【００８７】
例えば、サーバ１６は、ユーザが録画予約をして再生した放送番組に対して、再生視聴した放送番組のジャンル、登場人物、再生した時間を数値化して、自動的にレーティング処理を実行する。レーティングの高い番組を録画予約し易いようにユーザがサーバ１６にアクセスする毎に個別予約案内を表示するように構成することができるため、ネットワーク録画予約システムの利用頻度が増加するほどユーザの利便性を高めることができる。
【００８８】
また、放送番組の視聴データのレーティング情報を活用し、個々のユーザに個別対応した新たな番組情報を提供することもでき、これら視聴データを活用してユーザが録画して再生した放送番組の時間、チャンネル、再生状況などの視聴履歴がサーバ１６内部のデータベースに保存することができ、市場調査データとして活用することもできる。
【００８９】
こうして、第１の番組記録サーバ２４、第２の番組記録サーバ２６、及び番組配信サーバ２０に蓄積された放送番組をインターネット１４とサーバ１６を経由してユーザ端末にストリーミング方式により配信するため、ユーザ端末のハードディスク容量に制限されずに映像及び音声による放送番組を効率よく視聴させることができる。
【００９０】
また、録画番組を再生する場合は、サーバ１６から配信される録画番組メニューをユーザ端末のブラウザで表示する。録画番組メニューは、ユーザが録画予約した放送番組を、ジャンル別に自動的に分類し、見たい番組をスピーディに探せるＧＵＩ方式で表示する。
【００９１】
例えば、ユーザ端末のディスプレイの中で水平方向に、映画、音楽、バラエティー、ドラマ、スポーツ、ニュース、おすすめ番組、その他のジャンル及び個別予約案内を通じてユーザが録画予約した放送番組の９個の項目を設け、各項目に区分けされた録画番組のタイトルを垂直方向に並べることにより、マトリクス状の録画番組メニューを表示するように構成することで、大量の録画番組の中から１つの放送番組を容易にポインティングデバイス又はリモコン装置により選択することができる。
【００９２】
リモコン装置７０（図５参照）を用いる場合、ユーザは自分の見たい番組をテレビのチャンネルを切り換える感覚でリモコン装置７０の移動ボタン７３を操作し、カーソル７９を上下左右に移動させて実行ボタン７４を押下操作するだけで簡単にすばやく録画番組を再生することができる。
【００９３】
さらに、ユーザ端末のハードディスク容量に余裕があれば、ストリーミング方式で配信された録画番組をユーザ端末のハードディスクに記憶することもできる。この場合、３２０ＧＢのハードディスクを用いると、高品質記録ＨＱ（蓄積レート９Ｍｂｐｓ）で７０時間のビデオを記憶し、通常品質記録ＥＰ（蓄積レート３Ｍｂｐｓ）で２００時間のビデオを記録することができる。
【００９４】
このように、何時でも、何処からでも、どんなユーザ端末からでも未来及び過去の所望の放送を所定のユーザ端末により再生することができる。番組予約サーバから送信されるブラウザ画面上には国内地方局の番組や世界の番組を一覧表示し、表示したメニュバーを所定手順によりクリック選択し番組予約することで所定番組を各地域に配置した番組記録サーバに記録することができる。
【００９５】
また、記録した録画番組は、ユーザ自身が選択したあらゆるユーザ端末に何時でもストリーミング方式で再生でき、場合によっては端末側の記録容量によるが放送番組をそのままダウンロードしてハードディスクに保存することもできる。番組一覧は時時刻刻変化する番組変更に対してもインターネットを通じて更新することでリアルタイムに対応することができる。各地域毎に放送している放送番組を各地域に配置した番組記録サーバで受信し所定期間記録保管することにより、サーバ１６を中継して各番組記録サーバに蓄積した放送番組をユーザ端末へ配信することができる。
【００９６】
ユーザは、通常の手段では視聴できない地域の放送を記録予約でき、視聴忘れや予約忘れ等により視聴及び録画チャンスを逃した場合でも、サーバ１６又は番組記録サーバ２４、２６に蓄積した放送番組を過去に遡って視聴や録画ができるというメリットもある。したがって、過去の放送番組や未来の放送番組を時間経過にとらわれることなくユーザが視聴できるシステムを提供することができる。
【００９７】
さらに、インターネット対応型の家電（ＴＶ、冷蔵庫等）においては、専用リモコン上の操作のみでネットワーク番組録画予約システムを利用することができる。よって、従来の高価なホームサーバを用意する必要がなく、しかも再生側機器のハードディスク記録容量にとらわれることなく、インターネット１４に接続できる環境と最小限のメモリーを備えるだけで放送番組を再生することができるという画期的な録画予約システムを提供することができる。
【００９８】
またさらに、広告宣伝情報と放送番組予約システムを組合せることで、さらに効果的な手段を提供できる。すなわち、有償番組であれば広告宣伝料との相殺や減額が可能となるのでユーザの金銭的な負担を軽減させることができる。
【００９９】
上述した実施形態では、ストリーミング方式による番組配信を実施するためユーザ端末の記憶容量を最小にでき、ユーザ端末をよりコンパクトに構成することができる。その結果、ユーザ端末の製造原価をより低減化できるためユーザにもたらすメリットは計り知れない。又、デジタルコンテンツの大容量化の方向からもストリーミング方式による番組配信手段は最適である。
【０１００】
一方、ユーザがデジタルコンテンツを一つ一つユーザ端末に保存するとすれば、保存するパーソナルコンピュータや携帯情報端末ＰＤＡや記録媒体等の記憶領域を拡大させなければならない。したがって、ウィルスや機器の故障による修復や記録情報の漏洩等管理上の多くの問題が発生する。本発明は、これらの問題点を根本的に改善できる最適な手段を提供することができる。
【０１０１】
尚、本発明のネットワーク番組録画予約システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上述したストリーミング方式の映像及び音声の圧縮技術をＭＰＥＧ−２を例示して説明をしたが、ＭＰＥＧ−３又はＭＰＥＧ−４規格を用いて映像と音声を圧縮してストリーミング方式による番組録画システムを構成することもできる。
【０１０２】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のネットワーク番組録画予約システムによれば、録画予約サービスを提供するサーバの設置地域に限定されないネットワーク番組録画予約システムを提供するという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態であるネットワーク録画予約システムのブロック図である。
【図２】本発明の実施の形態に用いるユーザ属性情報のデータ構造図である。
【図３】本発明の実施の形態に用いるユーザ情報記憶領域の模式的なデータ構造図である。
【図４】本発明の実施の形態であるネットワーク録画予約システムのフロー図である。
【図５】本発明の実施の形態に用いるユーザ端末の模式的なブロック図である。
【図６】本発明の実施の形態に用いる予約画面図である。
【符号の説明】
１０ パーソナルコンピュータ
１０ｅ 家電製品
１４ インターネット
１６ サーバ
１７ ユーザ属性情報記憶領域
１８ 国内番組予約サーバ
１９ 海外番組予約サーバ
２０ 番組配信サーバ
２１ 広告配信サーバ
２２ 蓄積期限管理サーバ
２４ 第１の番組記録サーバ
２６ 第２の番組記録サーバ
３２ ゲートウエイ
３４ 無線通信基地局
３６ 携帯電話機
７０ リモコン装置
７１ 液晶ディスプレイ
７２ 入力ボタン
７３ 移動ボタン
７４ 実行ボタン
７８ ディスプレイ
１０３ 録画予定日入力ボックス
１０４ 録画時間入力ボックス
１０５ チャンネル入力ボックス
１０６ 送信ボタン
１０７ 再生ボタン
１１２ チャンネル選択ボタン
１２０ ストリーミング映像表示領域
１２４ 映像早送ボタン
１２６ 映像巻戻ボタン
１２８ 再生停止ボタン
１３６ 個別予約案内表示領域
１３８ スクロールバー
Claims (6)
- ユーザ端末の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組をネットワーク回線を通じて録画予約する番組予約サーバと；
前記ネットワーク回線に接続され、第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第１の番組記録サーバと；
前記ネットワーク回線に接続され、前記第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を蓄積する第２の番組記録サーバと；
ユーザからのアクセスを認証し、前記番組予約サーバで録画予約した放送番組を前記第１又は第２の番組記録サーバから前記ネットワーク回線を通じて、アクセス中のユーザ端末へストリーミング方式により個別配信する番組配信サーバと；
を備えるネットワーク番組録画予約システム。 - 前記番組予約サーバは、前記第１及び第２の番組記録サーバに蓄積された放送番組の蓄積期限を設定し、該蓄積期限を超過した放送番組を前記第１及び第２の番組記録サーバから削除する放送番組削除情報を前記ネットワーク回線を通じて前記第１及び第２の番組記録サーバへ送信する放送番組削除手段を備える請求項１記載のネットワーク番組録画予約システム。
- 前記ユーザの認証情報に対応する性別、住所、年齢、趣味、希望広告種のユーザ属性情報の少なくとも１つを記録するユーザ属性情報記憶領域と；
広告主の広告情報を蓄積すると共に、前記ユーザ属性情報記憶領域に記憶されたユーザ属性情報の少なくとも１つの情報を用いて、所定の広告を選択し前記ネットワーク回線を通じて前記ユーザ端末の電子番組案内又は予約画面上に表示させる広告配信手段と；
を備える請求項１記載のネットワーク番組録画予約システム。 - 前記ユーザが前記番組予約サーバを介して再生視聴した放送番組の管理ＩＤ、名称、著作者、放送時間の各々をポイント化し自動的にレーティングすると共に、該レーティング上位の放送番組リストを前記ユーザ端末の電子番組案内又は予約画面上に表示させる個別予約案内手段をさらに備える請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システム。
- 前記第１の番組記録サーバを国内の番組視聴地区に設置し、前記第２の番組記録サーバを海外の番組視聴地区に設置する請求項１に記載のネットワーク番組録画予約システム。
- ネットワーク回線を通じて放送番組を録画予約し視聴するネットワーク番組録画予約方法であって；
第１の視聴地区で有線又は無線の放送番組を第１の番組記録サーバに蓄積し、前記第１の視聴地区と異なる第２の視聴地区で有線又は無線の放送番組を第２の番組記録サーバに蓄積する番組記録工程と；
ユーザ端末の電子番組案内又は予約画面上からユーザが指定する放送番組を前記ネットワーク回線を通じて録画予約する番組予約工程と；
前記ユーザからのアクセスを認証し、該ユーザが録画予約した放送番組に対応する前記第１又は第２の番組記録サーバに蓄積した録画番組を前記ネットワーク回線を通じて、アクセス中のユーザ端末へストリーミング方式により個別配信する番組配信工程と；
を備えるネットワーク番組録画予約方法。
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