JP2004155462A

JP2004155462A - Resin-made tray

Info

Publication number: JP2004155462A
Application number: JP2002323469A
Authority: JP
Inventors: Takehiko Tanaka; 武彦田中; Hiroshi Yuyama; 浩史湯山
Original assignee: Yamato Kako Co Ltd; Sanshin Kako Co Ltd
Current assignee: Yamato Kako Co Ltd; Sanshin Kako Co Ltd
Priority date: 2002-11-07
Filing date: 2002-11-07
Publication date: 2004-06-03

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a resin-made tray, of which the surface has reduced slidableness while maintaining a proper slidableness. <P>SOLUTION: The surface of the resin-made tray is treated with plasma discharge, in particular with corona discharge in a preferable treatment, to reduce its slidableness. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂製トレイに関する。さらに詳しくは表面の滑り性が抑制された食器用に適した樹脂製トレイに関する。
【０００２】
【従来の技術】
樹脂製トレイは、軽量で、成形が容易であり、落しても割れ難いという特徴を有しており、さらに比較的低いコストで入手できることから、集団給食用、食堂用などの給仕用として多く使用されているほか、食品の貯蔵・搬送用などにも使用されている。
【０００３】
樹脂製トレイの表面が平滑で滑りやすいため、特に給仕用として食器類を載せて運ぶ際に食器類が滑って落下したり、料理がこぼれたりするなどの問題があった。樹脂製トレイ上の食器類の滑りを防ぐため、トレーの表面に塩化ビニル樹脂やウレタン樹脂などの樹脂を塗布する方法や、熱可塑性エラストマーシート、ポリオレフィンとゴムの混合物シートなどを滑り止めシートとしてトレイ表面に接着または熱融着する方法（特開平１１−２５３２４４号公報、特開２００１−３１０５２号公報）が提案されている。
【０００４】
しかしながら、これら提案のトレイでは、食材がこぼれて底板表面に付着した場合、上記トレイを洗浄しても、付着した食材がきれいにとれず、色や跡が残って汚れた状態になり、外観が悪くなるだけでなく、トレイ汚染の原因となるおそれがある。また、高温洗浄や高温消毒が繰り返し行われた場合に熱による材質劣化を起したり、剥離したり、耐光性に劣るために長期使用するうちに変色や材質劣化を起こしたりするおそれがある。
【０００５】
また、これらの従来公知の方法では、特別な塗布剤や接合シートが必要であり、さらにコーティング、接着、特殊は成形などの工程が必要となるため、これらがコストアップの要因となる。
【０００６】
一方、樹脂トレイの表面のすべり止め効果が効きすぎると、トレイ上での食器の移動が円滑に行われないために、食器が倒れたり、傾斜して食材がこぼれたりするおそれがある。
【０００７】
本発明者は、樹脂製トレイ表面の滑り性が抑制され、適度の滑り度を有する樹脂製トレイの開発に鋭意努力した結果本発明に到達した。
【０００８】
【特許文献１】
特開平１１−２５３２４４号公報
【特許文献２】
特開２００１−３１０５２号公報
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、表面の滑り性が抑制された樹脂製トレイを提供することにある。
さらに本発明の目的は、表面の滑り性が抑制され、なお適度の滑り性を維持している樹脂製トレイを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、表面をプラズマ放電処理することにより表面の滑り性が抑制された樹脂製トレイを提供する。
【００１１】
前記プラズマ放電処理が、コロナ放電処理である前記した樹脂製トレイは本発明の好ましい態様である。
【００１２】
前記コロナ放電処理を、トレイ表面の濡れ指数が６４ｄｙｎｅ／ｃｍ以上となるように行った前記の樹脂製トレイは本発明の好ましい態様である。
【００１３】
トレイがガラス繊維強化不飽和ポリエステル製である前記の樹脂製トレイは本発明の好ましい態様である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明は、表面をプラズマ放電処理することにより表面の滑り性が抑制された樹脂製トレイを提供するものである。
【００１５】
本発明の樹脂製トレイの形状は、特に限定されるものではなく、使用目的に応じて適宜選択することができる。たとえば、給仕用に用いられるトレイでは、通常食器の転落を防ぐため、縁部に上方突起部を有する浅い底を持った容器状に成形される。大きさもまた、特に限定されるものではなく、使用目的に応じて適宜選択することができる。
【００１６】
本発明における樹脂製トレイを構成する樹脂としては、熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でもよい。具体的な例として、熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、フラン系樹脂、珪素系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ポリイミド系樹脂などが挙げられ、熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、耐衝撃性ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂等、及びそれらのアロイ化物などが挙げられる。中で、熱硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル系樹脂を、熱可塑性樹脂としてはポリカーボネート系樹脂、ポリプロピレンをより好ましいものとして挙げることができる。特には、不飽和ポリエステル系樹脂が好ましい。
【００１７】
本発明の樹脂には、必要に応じて、ゴム、充填材、可塑剤、及び、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、潤滑剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、防菌剤、蛍光増白剤、分散剤、着色剤等の添加剤等が配合されていてもよい。また異なった種類の樹脂が混合されていてもよい。
【００１８】
樹脂トレイのプラズマ放電処理は、従来公知の装置及び方法から適宜選択することができる。プラズマ放電処理の好ましいものとして、コロナ放電処理及びグロー放電処理を挙げることができる。中でもコロナ放電処理が特に好適に採用することができる。
【００１９】
コロナ放電処理及びグロー放電処理などのプラズマ放電処理により高分子材料の表面を処理することは従来から知られているが、処理により得られる効果及び処理の目的は表面の接着性の向上や、樹脂フィルム表面の滑り性改善（特開平９−２９５３８４号公報）であった。
【００２０】
本発明者は、樹脂製トレイの表面をプラズマ放電処理することにより、滑り性が抑制され、しかもなお適度の滑り性を維持する樹脂製トレイが得られるという予想外の効果を見出し本発明に到達したものである。
【００２１】
プラズマ放電処理のうち特に好適なコロナ放電処理について、より詳細に説明する。
樹脂製トレイ表面のコロナ放電処理方法としては、特に限定されず従来公知の方法を適宜採用すことができる。例えば、針状、ワイヤー状またはナイフエッジ状などの形状を採る電極と、その対極との間で放電を行わせて、その中を樹脂トレイを通過させることによって、コロナ放電処理を実施することができる。その際の放電出力、電極の形状、電極と被処理体との距離、放電空間における被処理体の移動速度、処理回数などは適宜最適の条件に設定することができる。
【００２２】
たとえば、通常の食器用トレイの場合、出力２００〜４００ワットで、ワイヤー状電極を採用して対極と対峙させ、放電空間を１〜１０ｍ／分程度の速度で通過させて放電処理する条件は、好ましい放電条件の一つであり、被処理体を１〜１０往復させて放電処理してもよい。上記電極と対極との間隔は適宜選択することができる。このような条件は好ましい放電処理条件の一つであるが、これに限定されるものではない。
【００２３】
本発明の樹脂製トレイ表面を処理するコロナ放電処理の度合いとしては、トレイの表面の濡れ性を目安とすることができ、表面層の濡れ指数がＪＩＳＫ６７６８に準拠して測定した値で６４ｄｙｎｅ／ｃｍ以上となるようにコロナ放電処理を施すことが好ましい。
【００２４】
本発明に従ってコロナ放電処理した樹脂製トレイは、表面の滑り性を抑制するが、後記する実施例からも明らかなように、適度を滑り性を維持している。
【００２５】
本発明に従ってコロナ放電処理した樹脂製トレイは、その表面の濡れ指数が高いので、トレイを洗浄した後の乾燥性にすぐれるという好ましい性質を有している。本発明の樹脂製トレイの裏面にもコロナ放電処理を施す態様は、よりすぐれたトレイの洗浄後の乾燥性が得られるので、好ましい態様である。
【００２６】
また、本発明のコロナ放電処理した樹脂製トレイは、長時間繰り返し使用しても、表面の滑り性抑制効果を維持できるすぐれた耐磨耗性を有している。
【００２７】
さらに、本発明のコロナ放電処理した樹脂製トレイは、高温オーブン中に放置されても、水中に放置されても表面の滑り性抑制効果が減少しないという、環境の影響を受けにくい性質を有している。
【００２８】
したがって、本発明の表面をプラズマ放電処理、特にはコロナ放電処理した樹脂製トレイは、種々の用途に使用することができるが、特に食器用のトレイとして好適に使用できるものである。
【００２９】
【発明の効果】
本発明に従ってコロナ放電処理した樹脂製トレイは、表面の滑り性を抑制し、なお適度の滑り性を維持しているので、食器用のトレイとして好適に使用できる。
本発明に従ってコロナ放電処理した樹脂製トレイは、その表面の濡れ指数が高いので、トレイを洗浄した後の乾燥性にすぐれるという好ましい性質を有している。
本発明によれば、樹脂製トレイを製造するのに、特別な塗布剤や接合シートは必要とせず、またコーティング、接着、特殊は成形などの工程も必要ないので、資材の過度の在庫を必要とせず、安価で表面の滑り性が抑制された樹脂トレイを得ることができる。
本発明によれば、大きさの異なるトレイの表面処理に対応できる装置を組むことが可能となり、また装置の自動化も可能となる。
【００３０】
【実施例】
以下に実施例および比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら制限されるものではない。
【００３１】
（実施例１〜８、比較例１）
ガラス繊維強化不飽和ポリエステルを用いて縦３６０ｍｍ、横２７０ｍｍ、高さ１９ｍｍ、厚さ２ｍｍの浅底容器状方形樹脂製トレイを作製した。
得られたトレイの表面を、出力２００Ｗ、３００Ｗまたは４００Ｗで、電極としてワイヤー状電極またはナイフエッジ状電極を用い、表１に示す条件でコロナ放電処理を行った。コロナ放電処理をした後５日間室温で放置したトレイの滑り性抑制度を下記の試験方法で測定した。結果を表１に示した。
なお、比較のために同じトレイで表面のコロナ放電処理を省略した場合の滑り性抑制度を測定した。結果を比較例１として表１に併記した。
【００３２】
滑り性抑制度測定
トレイの表面に、高さ４７ｍｍ、直径１１０ｍｍ、容量２６０ｍｌのお椀状のメラミン樹脂製食器であって、下部に高さ６ｍｍ、厚さ３ｍｍの糸尻を有する食器を載置し、トレイを６度／分の速度で傾けていき、食器が滑り始めたときの水平とトレイが作る角度を滑り性抑制度とした。
【００３３】
【表１】

【００３４】
表１から明らかのとおり、表面をコロナ放電処理した樹脂製トレイは、処理しなかったトレイと比べて顕著な滑り性抑制結果を示している。さらに表１から、表面をコロナ放電処理した樹脂製トレイは、良好な滑り性抑制効果を有する上に、なお適度の滑り性を示すことがわかる。
【００３５】
（実施例９）
実施例１において得られた表面をコロナ放電処理した樹脂製トレイを１週間室温で放置したものを用いて、滑り性抑制度の耐磨耗性を測定した。測定方法は下記のとおりである。結果を表２に示した。
【００３６】
滑り性抑制度の耐磨耗性測定
トレイ表面端部に、上記滑り性抑制度測定で用いたと同じお椀状食器を伏せて載置し、トレイを傾けて食器を他端部まで滑らせ、続いてトレイの傾斜を逆転させて食器が元の端部まで戻るように滑らせる。この操作を繰り返し表２に示す繰り返し回数毎に滑り性抑制度を測定し、同時にトレイの表面の濡れ指数も測定した。
【００３７】
【表２】

【００３８】
表２から明らかなように、表面をコロナ放電処理した樹脂製トレイがすぐれた滑り性抑制度の耐磨耗性を有していることがわかる。
【００３９】
（実施例１０〜１２、比較例２）
実施例２と同じ条件で表面をコロナ放電処理した樹脂製トレイを用いて、滑り性抑制度の環境による影響を測定した。
環境による影響は、トレイを表３に示す環境下に放置し、同表記載の時間経過毎に上記した方法で滑り性抑制度を測定し、経過時間と滑り性抑制度を観測した。
なお、比較のために比較例１で用いた表面のコロナ放電処理を省略したトレイについて、滑り性抑制度の環境による影響を測定した。結果を表３に比較例２として示した。
【００４０】
【表３】

【００４１】
表３から明らかなように、表面をコロナ放電処理した樹脂製トレイは、僅かなバラツキの範囲内ですぐれた滑り性抑制度を維持していることがわかる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin tray. More specifically, the present invention relates to a resin tray suitable for tableware in which the surface slippage is suppressed.
[0002]
[Prior art]
Resin trays are lightweight, easy to mold, hard to break when dropped, and can be obtained at relatively low cost, so they are often used for serving school meals, cafeterias, etc. It is also used for food storage and transportation.
[0003]
Since the surface of the resin tray is smooth and slippery, there is a problem that the tableware slips and drops, and the dish is spilled, particularly when the tableware is placed and transported for serving. In order to prevent tableware from slipping on resin trays, apply a resin such as vinyl chloride resin or urethane resin to the surface of the tray, or use a thermoplastic elastomer sheet, a mixture sheet of polyolefin and rubber, etc. A method of bonding or heat-sealing the surface (JP-A-11-253244, JP-A-2001-31052) has been proposed.
[0004]
However, in the trays of these proposals, when the food spills and adheres to the bottom plate surface, even if the above-mentioned tray is washed, the adhered food cannot be taken cleanly, the color and the mark remain, and the appearance is poor. In addition to this, there is a risk of causing tray contamination. In addition, when high-temperature cleaning and high-temperature disinfection are repeatedly performed, the material may be deteriorated by heat, peeled off, or may be discolored or deteriorated during long-term use due to poor light resistance.
[0005]
In addition, these conventionally known methods require special coating agents and bonding sheets, and further require steps such as coating, bonding, and special molding, which increase the cost.
[0006]
On the other hand, if the anti-slipping effect on the surface of the resin tray is too effective, the tableware is not smoothly moved on the tray, and the tableware may fall down, or the food may be spilled due to inclination.
[0007]
The inventor of the present invention has achieved the present invention as a result of diligent efforts to develop a resin tray having an appropriate degree of slippage while suppressing the slipperiness of the resin tray surface.
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-11-253244 [Patent Document 2]
JP 2001-31052 A
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a resin tray in which the surface slippage is suppressed.
It is a further object of the present invention to provide a resin tray in which the slipperiness of the surface is suppressed and the proper slippage is maintained.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a resin tray in which the surface is subjected to plasma discharge treatment to suppress the surface slippage.
[0011]
The above-mentioned resin tray in which the plasma discharge treatment is a corona discharge treatment is a preferred embodiment of the present invention.
[0012]
The above-mentioned resin tray in which the corona discharge treatment is performed so that the tray surface has a wetting index of 64 dyne / cm or more is a preferred embodiment of the present invention.
[0013]
The resin tray described above wherein the tray is made of glass fiber reinforced unsaturated polyester is a preferred embodiment of the present invention.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An object of the present invention is to provide a resin tray in which the surface is subjected to a plasma discharge treatment to suppress the surface slippage.
[0015]
The shape of the resin tray of the present invention is not particularly limited, and can be appropriately selected according to the purpose of use. For example, a tray used for serving is usually formed into a container having a shallow bottom having an upper projection on an edge in order to prevent tableware from falling down. The size is also not particularly limited, and can be appropriately selected depending on the purpose of use.
[0016]
The resin constituting the resin tray in the present invention may be a thermosetting resin or a thermoplastic resin. As a specific example, as the thermosetting resin, unsaturated polyester resin, epoxy resin, phenol resin, urea resin, melamine resin, urethane resin, furan resin, silicon resin, diallyl phthalate resin Resins, polyimide resins, etc., as thermoplastic resins, polycarbonate resins, acrylic resins, polyolefin resins such as polypropylene, polystyrene, styrene-acrylonitrile copolymer, impact-resistant polystyrene, acrylonitrile-butadiene-styrene Examples include styrene resins such as copolymers, polyester resins such as polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate, polyamide resins, polyvinyl chloride resins, polyphenylene ether resins, and alloys thereof. Among them, an unsaturated polyester-based resin is more preferable as the thermosetting resin, and a polycarbonate-based resin or polypropylene is more preferable as the thermoplastic resin. Particularly, an unsaturated polyester resin is preferable.
[0017]
In the resin of the present invention, if necessary, a rubber, a filler, a plasticizer, and an antioxidant, a heat stabilizer, a light stabilizer, an ultraviolet absorber, a neutralizer, a lubricant, a lubricant, an antiblocking agent And additives such as antistatic agents, antifogging agents, antibacterial agents, fluorescent brighteners, dispersants, and coloring agents. Further, different kinds of resins may be mixed.
[0018]
The plasma discharge treatment of the resin tray can be appropriately selected from conventionally known apparatuses and methods. Preferred examples of the plasma discharge treatment include a corona discharge treatment and a glow discharge treatment. Among them, corona discharge treatment can be particularly preferably employed.
[0019]
Although it has been known to treat the surface of a polymer material by plasma discharge treatment such as corona discharge treatment and glow discharge treatment, the effects obtained by the treatment and the purpose of the treatment are to improve the adhesiveness of the surface and to improve the resin. It was an improvement in the slipperiness of the film surface (JP-A-9-295384).
[0020]
The inventor of the present invention has found an unexpected effect that a resin tray which suppresses slipperiness and maintains a proper slipperiness by performing plasma discharge treatment on the surface of the resin tray can be obtained, and reaches the present invention. It was done.
[0021]
Particularly preferred corona discharge treatment among plasma discharge treatments will be described in more detail.
The method of corona discharge treatment of the surface of the resin tray is not particularly limited, and a conventionally known method can be appropriately employed. For example, it is possible to perform a corona discharge treatment by causing a discharge to occur between an electrode having a shape such as a needle shape, a wire shape or a knife edge shape, and a counter electrode thereof and passing the resin tray through the electrode. it can. At this time, the discharge output, the shape of the electrode, the distance between the electrode and the object, the moving speed of the object in the discharge space, the number of treatments, and the like can be appropriately set to optimal conditions.
[0022]
For example, in the case of a normal dish tray, the conditions of 200-400 watts of output, adopting a wire-shaped electrode, facing the counter electrode, and passing through the discharge space at a speed of about 1 to 10 m / min to perform discharge treatment are as follows. This is one of preferable discharge conditions, and the object may be subjected to discharge treatment by reciprocating the object 1 to 10 times. The distance between the electrode and the counter electrode can be appropriately selected. Such conditions are one of the preferable discharge treatment conditions, but are not limited thereto.
[0023]
The degree of corona discharge treatment for treating the surface of the resin tray of the present invention can be based on the wettability of the surface of the tray, and the wettability index of the surface layer is 64 dyne / 64 as measured according to JIS K6768. cm or more.
[0024]
The resin tray subjected to the corona discharge treatment according to the present invention suppresses the slipperiness of the surface, but maintains a moderate slipperiness as is apparent from the examples described later.
[0025]
The resin tray subjected to the corona discharge treatment according to the present invention has a preferable property that it has excellent drying property after the tray is washed, since the surface has a high wettability index. The embodiment in which the corona discharge treatment is also performed on the back surface of the resin tray of the present invention is a preferable embodiment because more excellent drying properties of the tray after washing can be obtained.
[0026]
Further, the resin tray subjected to the corona discharge treatment of the present invention has excellent abrasion resistance capable of maintaining the effect of suppressing the surface slippage even after repeated use for a long time.
[0027]
Further, the resin tray subjected to the corona discharge treatment of the present invention has a property that it is hardly affected by the environment that the effect of suppressing the surface slippage does not decrease even if it is left in a high-temperature oven or even if it is left in water. ing.
[0028]
Therefore, the resin tray obtained by subjecting the surface of the present invention to a plasma discharge treatment, particularly a corona discharge treatment, can be used for various applications, but can be suitably used particularly as a tray for tableware.
[0029]
【The invention's effect】
The resin tray subjected to the corona discharge treatment according to the present invention suppresses the slipperiness of the surface and maintains a proper slipperiness, so that it can be suitably used as a tray for tableware.
The resin tray subjected to the corona discharge treatment according to the present invention has a preferable property that it has excellent drying property after the tray is washed, since the surface has a high wettability index.
According to the present invention, the production of the resin tray does not require a special coating agent or a bonding sheet, and does not require any processes such as coating, bonding and special molding, so that an excessive stock of materials is required. It is possible to obtain an inexpensive resin tray with reduced surface slipperiness.
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it becomes possible to assemble the apparatus which can respond to the surface treatment of the trays from which a magnitude | size differs, and also the automation of an apparatus becomes possible.
[0030]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to these Examples.
[0031]
(Examples 1 to 8, Comparative Example 1)
Using a glass fiber reinforced unsaturated polyester, a shallow-bottom container-like rectangular resin tray having a length of 360 mm, a width of 270 mm, a height of 19 mm, and a thickness of 2 mm was prepared.
The surface of the obtained tray was subjected to a corona discharge treatment at an output of 200 W, 300 W, or 400 W using a wire-shaped electrode or a knife-edge electrode as an electrode under the conditions shown in Table 1. After the corona discharge treatment, the degree of suppression of the slipperiness of the tray left at room temperature for 5 days was measured by the following test method. The results are shown in Table 1.
For comparison, the degree of suppression of slipperiness when the corona discharge treatment of the surface was omitted from the same tray was measured. The results are shown in Table 1 as Comparative Example 1.
[0032]
Slipperiness suppression degree measurement A bowl-shaped melamine resin tableware having a height of 47 mm, a diameter of 110 mm and a capacity of 260 ml on the surface of a tray, and a tableware having a thread end of a height of 6 mm and a thickness of 3 mm at a lower portion. Was placed, and the tray was tilted at a rate of 6 degrees / minute, and the horizontal angle when the tableware began to slide and the angle formed by the tray were defined as the degree of slipperiness suppression.
[0033]
[Table 1]

[0034]
As is clear from Table 1, the resin tray whose surface was subjected to the corona discharge treatment shows a remarkable result of suppressing the slipperiness as compared with the tray not treated. Further, from Table 1, it can be seen that the resin tray having the surface subjected to corona discharge treatment has a good slipperiness suppressing effect and still shows a moderate slipperiness.
[0035]
(Example 9)
The abrasion resistance of the degree of suppression of slipperiness was measured using a resin tray obtained by treating the surface obtained in Example 1 with corona discharge treatment at room temperature for one week. The measuring method is as follows. The results are shown in Table 2.
[0036]
Abrasion resistance measurement of degree of slippage suppression <br/> The same bowl-shaped tableware used in the measurement of the degree of slippage suppression is placed face down on the tray surface end, and the tray is tilted to move the tableware to the other end. Slide, then reverse the tilt of the tray and slide the dishes back to their original end. This operation was repeated every time the number of repetitions shown in Table 2 was measured, and simultaneously the wettability index of the surface of the tray was measured.
[0037]
[Table 2]

[0038]
As is clear from Table 2, it is understood that the resin tray having the surface subjected to corona discharge treatment has excellent abrasion resistance with an excellent degree of suppression of slipperiness.
[0039]
(Examples 10 to 12, Comparative Example 2)
Using a resin tray whose surface was subjected to corona discharge treatment under the same conditions as in Example 2, the effect of the environment on the degree of suppression of slipperiness was measured.
Regarding the influence of the environment, the tray was left in the environment shown in Table 3 and the degree of suppression of the slipperiness was measured by the above-described method at each passage of the time described in the table, and the elapsed time and the degree of the slipperiness were observed.
For comparison, the influence of the environment on the degree of suppression of the slipperiness of the tray used in Comparative Example 1 where the corona discharge treatment was omitted was measured. The results are shown in Table 3 as Comparative Example 2.
[0040]
[Table 3]

[0041]
As is clear from Table 3, the resin tray whose surface has been subjected to the corona discharge treatment maintains an excellent degree of suppression of slipperiness within a small variation range.

Claims

A resin tray in which the surface is subjected to plasma discharge treatment to suppress the surface slippage.

The resin-made tray according to claim 1, wherein the plasma discharge treatment is a corona discharge treatment.

3. The resin tray according to claim 2, wherein the corona discharge treatment is performed so that a wettability index of the tray surface is 64 dyne / cm or more. 4.

The resin tray according to any one of claims 1 to 3, wherein the tray is made of glass fiber reinforced unsaturated polyester.