JP2004152149A - コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者に関するデータに基づいて、利用者の状況に応じたコンテンツを動的に作成し、複数の利用者向け端末を対象としてコンテンツの提供を行うことができるシステムを提供する。
【解決手段】コンテンツ提供装置は、状況判断部と、コンテンツ作成依頼部と、コンテンツ送信部とを有する。状況判断部は、利用者に関する各種機器からのデータ又は利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する。コンテンツ作成依頼部は、出力された状況データと、利用者に関連する関連データとに基づいて利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信する。コンテンツ送信部は、コンテンツを提供する利用者に係る端末装置を決定し、その決定された端末装置へ、コンテンツ作成依頼データに基づいてコンテンツ作成装置によって作成されたコンテンツに関するコンテンツデータを送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツ提供装置は、状況判断部と、コンテンツ作成依頼部と、コンテンツ送信部とを有する。状況判断部は、利用者に関する各種機器からのデータ又は利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する。コンテンツ作成依頼部は、出力された状況データと、利用者に関連する関連データとに基づいて利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信する。コンテンツ送信部は、コンテンツを提供する利用者に係る端末装置を決定し、その決定された端末装置へ、コンテンツ作成依頼データに基づいてコンテンツ作成装置によって作成されたコンテンツに関するコンテンツデータを送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、利用者の状況に応じたコンテンツを提供するためのコンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、利用者の物理的環境等に応じた個人向け情報提供サービスが提案されている。
【0003】
その一つに、DDIポケット株式会社運営の「位置情報コンテンツサービス」がある。そのサービス内容は、URLがhttp://www.ddipocket.co.jp/joho/i_li.htmlであるサイトに説明されている。具体的には、PHS(personal handyphone system)端末(以下、PHSと略す。)において、利用者が端末位置情報送出機能を起動させると、その端末からコンテンツサービスにアクセスする際に、 その端末が認識している基地局情報(複数の基地局IDと電界強度)が自動的にセンタ装置に通知される。その通知を受けて、センタ装置は、利用者の位置(緯度・経度)の情報をコンテンツプロバイダに通知する。そのプロバイダはこの位置情報をもとに、例えば最寄の店舗の情報を提供するといったように、個々の利用者の位置に応じた有益情報のみを抽出し、 付加価値をつけた情報をその利用者の端末へ提供することが可能となる。
【0004】
また、特開2001−236443号公報には、広告情報の提供システムが開示されている。そのシステムによれば、放送事業者は、放送や通信回線を通じて、時間(T)、場所(P)、嗜好情報(O)を持った広告を行う。その広告情報は、時間(T)、場所(P)、嗜好情報(O)の少なくとも1つの属性値を含む。そして、聴取者の端末装置において広告情報群から聴取者のT,P,Oの少なくとも一つの属性を含む条件に基づいてフィルタリングを行うことによって、聴取者は、最適な広告のみを聴取することができる。
【0005】
【非特許文献1】
DDIポケット株式会社運営の「位置情報コンテンツサービス」、インターネット<URL:http://www.ddipocket.co.jp/joho/i_li.html>
【0006】
【特許文献1】
特開2001−236443号公報(第9頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した位置情報コンテンツサービスにおいて、利用者向けに提供するコンテンツの選択は位置データ、及びサービス加入時などに事前に収集された利用者のプロファイルに基づき行われるが、利用者個人のそのときの行動状況に応じてコンテンツ選択が行われるものではない。特に、提供されるコンテンツは、事前に用意されたものが選択されているだけで、利用者個人に動的に生成されたものではない。
【0008】
コンテンツは、基本的にはGPS(Global Positioning System)付き携帯電話あるいはPHSなどの単一の機器向けに提供され、利用者が所有する、もしくは利用可能な複数の機器を跨って提供されるものではない。
【0009】
また、上述した特開2001−236443号公報に開示のシステムによれば、聴取者向け広告情報の選択はT,P,Oの属性値によってのみ行われ、聴取者の多様な状況に応じて最適化された情報の提供は行われない。具体的には、提供する広告情報を予め用意し、更に広告情報に少なくとも一つのT,P,O属性を付与する必要があり、さらに、利用者個人の特性を示す情報である嗜好(O)属性は基本的に静的なものであるため、利用者個人のリアルタイムな状況に応じたタイムリーな情報提供は行われなかった。
【0010】
また、基本的に単一の機器向けに提供されるもので、利用者が所有する、もしくは利用可能な複数の機器を跨ってコンテンツの提供を行うことは出来なかった。
【0011】
そこで、本発明は、利用者に関するデータに基づいて、利用者の状況に応じたコンテンツを動的に作成し、複数の利用者向け端末を対象としてコンテンツの提供を行うことができるシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ提供装置は、利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する状況判断部と、出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信するコンテンツ作成依頼部と、前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信するコンテンツ送信部とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
まず、図1に基づき、本実施の形態に係わるシステムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わる買物支援システムの構成を示す構成図である。
【0015】
図1に示す買物支援システムは、ユビキタス環境上で実現されるアプリケーションシステムの一つであり、利用者の生活における様々な場面を通して“買物”に関連する行為をサポートするサービスシステムである。「いつでも・どこでも・誰でも」のユビキタス環境は、各種機器がネットワークでつながり、機器同士が連携して日常生活を支援する機能を備えたとき、実現される。そのような環境下において、利用者は、自宅やオフィスのパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す。)、携帯電話、店舗内に設置された情報端末などの様々な端末を通して、利用者自身に関する情報や利用者のリアルタイムな状況データを活用して、利用者個人に対する情報を提供するエージェントサービス、すなわち秘書サービスを受けることができる。
【0016】
図1において、センタ装置1は、例えばウエブサーバ装置であり、通信ネットワークであるインターネット2を介して、複数の端末装置3に接続されている。センタ装置1には、各種データベースを含むメモリ装置4が接続されている。
【0017】
なお、本実施の形態では、一人の利用者の例を説明するために、図1では、ある利用者の保有する、あるいは関連する端末装置として、5つの端末装置31〜35のみ図示しているが、その利用者のための他の端末装置があってもよい。
【0018】
そして、図示しないが、買物支援システムを利用する多くの利用者のそれぞれが、保有あるいは利用する端末装置が、インターネット2に接続されている。
【0019】
センタ装置1は、状況認識部11と、サービス選択部12と、コンテンツ送信部であるコンテンツ配送部13を含む。図1では、買物支援システムを利用する、ある利用者が保有する端末装置として、PC31と、携帯電話32と、冷蔵庫33と、テレビ34が、利用者が保有しないが利用者に係る端末装置として、店舗内に設置されたPOS(Point−Of−Sale)レジスタ装置35が、利用者に係る端末装置3として示されている。
【0020】
状況判断部である状況認識部11は、例えば、インターネット2を介して、利用者に関する各種機器である端末装置3から利用者に関する各種データを受信する。なお、利用者に関する各種データは、図1の点線で示すように、別の通信ラインからも状況認識部11へ供給されてもよい。また、状況認識部11、サービス選択部12及びコンテンツ配送部13の詳細については後述する。
【0021】
冷蔵庫33とテレビ34は、いわゆる情報家電機器であり、インターネット2に接続され、種々の情報の送受信を行うことができる。情報家電機器である冷蔵庫33は、予め決められた物品、例えばペットボトルの有無を検知するセンサを有して、その有無のデータをインターネット2等のネットワークを介して予め決められた宛先、ここではセンタ装置1へ送信したり、冷蔵庫33に設けられたタッチパネルを利用して、利用者によって手書きで入力されたデータを同様に送信することができるものである。
【0022】
利用者に係る端末装置3は、利用者が保有する端末装置であれば、予め端末装置毎に割り当てられた識別コードによって、どの利用者に関連する端末装置であるかを、センタ装置1は判別することができる。また、利用者が保有はしないが、利用者に係る端末装置であれば、店等で買物をしたときにその端末装置に入力される利用者の識別コードによって、その端末装置がどの利用者に関連する端末装置であるかを、センタ装置1は判別することができる。
【0023】
状況認識部11は、メモリ装置4に接続される。メモリ装置4は、利用者情報データベース(以下、DBと略す。)41と、ルールDB42と、行動履歴DBを含む。
【0024】
利用者情報DB41には、利用者の個人情報のデータがストアされる。利用者は、買物支援サービスに加入する際、基本的な個人情報を登録する。個人情報は、住所、氏名、年齢、嗜好等の情報である。また、利用者情報DB41には、利用者がこの買物支援サービスを利用してゆく過程で、過去の商品購入履歴や、よく行く店の情報などのデータも蓄積されていく。従って、利用者情報DBには、住所、氏名、年齢、嗜好、購入履歴、よく行く店、欠品、利用者メモ等の項目のデータが含まれる。利用者情報DB41に含まれるデータにおいて、欠品データ又は利用者メモは、商品の購入予定若しくはサービスの受給予定のデータということができる。
【0025】
ルールDB42には、利用者毎に、状況に応じて予め設定された複数のルールデータがストアされている。ルールデータは、状況を判断するためのルールが定義されたデータである。後述するように、このルールデータを用いて、ある利用者に関するイベント入力があると、利用者に関するデータが、ルールDB42にストアされた、その利用者のルールの全てについて、予め定義された条件を満たすか否かの評価が行われる。
【0026】
行動履歴DB43には、利用者毎に、利用者の行動履歴データがストアされている。後述するように、ある利用者に関するイベント入力があると、この行動履歴データに基づいて、利用者の状況が判断される。
【0027】
サービス選択部12は、複数のコンテンツ作成装置5に接続されている。センタ装置1にとっては、サービス部としてのコンテンツ作成装置のそれぞれは、供給された利用者に関するデータに基づいて、その利用者へ提供するコンテンツを作成して送信してくるコンピュータシステムである。図1では、コンビニエンスストアのフランチャイズチェーンを展開するコンビニエンスストア会社Aの作成するコンテンツ用のコンテンツ作成装置51と、同様にコンビニエンスストア会社Bの作成するコンテンツ用のコンテンツ作成装置52と、百貨店Cの作成するコンテンツ用のコンテンツ作成装置53が示されている。なお、コンテンツ作成装置5としては、商品の製造・販売を行うメーカが管理するコンピュータシステムなどであってもよい。
【0028】
6は、通信事業者が保有するコンピュータシステムであり、携帯電話の位置データをセンタ装置1へ送信する。具体的には、利用者が保有する携帯電話32の位置データを、その携帯電話32の通信事業者のコンピュータシステム6が、予め決められた周期で、あるいは位置データに変化があったときに、センタ装置1の状況認識部11へ送信する。
【0029】
図2は、本実施の形態に係るシステムの処理全体の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0030】
以下、利用者の具体的な行動を説明しながら、図面を用いて、本実施の形態に係るシステムの処理の流れを説明する。
【0031】
センタ装置1は、ネットワーク上に接続された各種端末装置3、コンピュータシステム6等からの種々のデータを取得する(ステップ(以下、Sと略す。)1)。例えば、利用者が、冷蔵庫33から牛乳を取り出し、戻さないと、冷蔵庫33は、牛乳が欠品になったという情報を得て、センタ装置1へその情報を送信する。より具体的には、情報家電機器である冷蔵庫33から、冷蔵庫33内の牛乳パックの有無を検知するセンサの出力データがセンタ装置1へ送信されることによって、センタ装置1の状況認識部11は、牛乳パックの有無情報を得ることができる。この場合、端末装置3から自動的に欠品情報がセンタ装置1へ送信される。
【0032】
また、利用者が牛乳を買わなければならないことを思い出し、冷蔵庫に設けられたタッチパネル等の手書きメモ部に“牛乳”という買物メモを書くと、そのメモのデータは、センタ装置1へ送信される。この場合、端末装置3から自動的に欠品情報が送信されるのではなく、利用者のメモ行為に基づいて欠品の情報が送信される。同様に、PC31及び携帯電話32から種々の買物に関する情報のデータも、センタ装置1へ送信され得る。
【0033】
これらの情報はインターネット2を通してセンタ装置1へ送られ、利用者情報DB部41内の利用者情報のデータの更新、例えば、位置情報データの更新、欠品情報データの更新或いは利用者メモデータの更新が行われる。
【0034】
センタ装置1は、データ取得を行うと(S1)、次に、状況認識処理を実行する(S2)。
【0035】
状況判断部である状況認識部11は、利用者に関する各種機器からのデータに基づいて予め決められた状態になった場合、後述する状況認識処理、すなわち状況判断処理を実行する。予め決められた状態になったと判断されると、イベント入力有りと判断される。イベント入力としては、利用者の位置データの変化があったとき、欠品情報データの更新があったとき等である。
【0036】
例えば、状況認識部11は、通信事業者が保有するコンピュータシステム6からインターネット2を介して、あるいは別の通信ラインを介して、利用者の位置データを取得する。携帯電話32は、携帯電話32が認識している基地局情報、具体的には複数の基地局識別子(ID)と電界強度を、自動的に携帯電話の通信事業者のコンピュータシステム6へ通知する。コンピュータシステム6は、その基地局情報に基づいて算出された、利用者の携帯電話の位置情報、緯度及び経度情報を、センタ装置1の状況認識部11へ送信する。これにより、状況認識部11は、コンピュータシステム6から利用者の位置データを得て、イベント入力が発生したことを認識、すなわち判断することができる。
【0037】
イベント入力があると、状況認識部11は、そのイベント入力があった時点において各種端末装置3から獲得可能な入力データ、および内部的に獲得可能な時刻などのデータ、利用者情報DB41中のデータ、ルールDB42中のデータ、行動履歴DB43中のデータなどを入力データとして、状況認識処理を実行し、その時点で利用者が置かれている状況を判断し、その判断した状況に応じた状況データの出力を行う。
【0038】
ここで、状況認識部11によって行われる状況認識処理(S2)の内容について説明する。状況認識処理には複数の方法がある。図3は状況認識ルールに基づく状況認識処理の流れの例を示すフローチャートである。以下、具体的な例を挙げながら、説明する。以下、利用者が会社Aのコンビニエンスストアの一つである店a1の前を通りかかった際の位置データが、状況認識部11に送信され、利用者の位置データの変化があった場合の例で説明する。
【0039】
利用者の位置変化というイベント入力が発生すると、状況認識部11は、そのイベント入力発生時点における状況認識のための各種入力データを取得する(S11)。入力データとしては、その位置データ(緯度及び経度データ)に基づいて検索されたロケーション(近辺に存在する施設)データ、時刻データ、あるいは利用者情報DB41に保管されている買物のためのメモ情報、冷蔵庫在庫情報に関する欠品情報等である。ロケーションデータとは、施設に関するDB(図示せず)にストアされた施設データの中から、利用者の位置データに基づいて検索された、予め決められた範囲、すなわち距離内に存在する施設(店)等のデータである。すなわち、ロケーションデータとは、利用者の近辺に存在する施設等に関するデータである。
【0040】
各種入力データを取得した(S11)後、状況認識部11は、図3に示すフローチャートに従って、状況認識ルールに基づく状況認識処理を行う。状況認識部11は、イベント入力のあった利用者について、ルールDB42に保存された複数の状況認識ルールを一つずつ評価する。
【0041】
まず、ルールDB42から状況認識を行う利用者に関するルールデータを一つずつ読み出してルールの評価を行うために、まだ評価していない未評価ルールがあるか否かを判断する(S12)。未評価ルールが有れば、S12でYESとなって、ルールDB42からルールデータを取り出す(S13)。次に、その取り出したルールの定義中に指定されている、当該ルールが受け付ける入力データを参照し、現在、状況認識部11が取得した入力データと当該ルールデータ中の入力データとが合致するか否かを判断する(S14)。S14の判断は、入力データと当該ルールデータ中の入力データとを照合し、当該ルールデータ中の入力データに、入力データが含まれているか否かを判断する(S14)。S14では、当該ルールが評価対象となるか否かが判断される。
【0042】
S14において、当該ルールデータ中の入力データに、入力データがある場合は、S14でYESとなって、当該ルールの判定処理を実行する(S15)。当該ルールデータ中の入力データの中に、入力データがない場合は、当該ルールは評価対象でないので、S14でNOとなって、次のルールデータの評価を行うべく、処理はS12へ戻る。
【0043】
ルール判定処理(S15)では、S11において状況認識部11が取得した入力データ以外に当該ルールの必要とする入力データを、利用者DB41等から取得し、S11において状況認識部11が取得した入力データと、その入力データ以外に当該ルールの必要とする入力データとに基づいて、状況認識条件部73に記述されたルールデータ中の状況認識条件が満足されるか否かの判定が行われる(S16)。その判定の結果、入力データが状況認識条件を満足する場合は、真(TRUE)と、満足しない場合は、偽(FALSE)と判定される。
【0044】
判定結果が、真(TRUE)である場合は、S16でYESとなり、出力データとして当該ルールの状況データを出力し(S17)、処理を終了する。また、判定結果が、偽(False)であると、S16でNOとなり、処理はS12へ戻る。なお、S14では、図4に示されるルールデータ中の入力データ部71の全てのデータについて、入力データがあるか否かが判断される。
【0045】
なお、S12において、未評価ルールが無い場合は、NOとなって、処理は終了する。
【0046】
図4は、ルールデータの例を説明するための図である。図4に示すように、ルールデータは、入力データ部71と、出力データ部72と、状況認識条件部73のデータを含む。入力データ部71には、当該ルールデータの入力データの型は、ロケーション、時刻、買物メモ、冷蔵庫在庫である。出力データ部72には、出力データとしての状況データは、「買物しやすい状態」というデータであることが記述されている。状況認識条件部73の状況認識条件において、「ロケーションが小売店関連ロケーションである」という条件と、「時刻が任意である」という条件と、「買物メモもしくは冷蔵庫在庫に項目データがある」という条件の、3つの条件が記述されている。ここで、「ロケーションが小売店関連ロケーションである」とは、入力データとしての「ロケーション」の型のデータが、「小売店関連ロケーション」という値であることを意味している。同様に、「時刻が任意である」とは、入力データとしての「時刻」の型のデータが、「任意」であることを意味し、「買物メモもしくは冷蔵庫在庫に項目データがある」とは、入力データとしての「買物メモ」または「冷蔵庫在庫」の型のデータが、何らかの値のデータであることを意味している。
【0047】
例えば、利用者が、会社Aのコンビニエンスストアの一つである店a1の前を通過しておりロケーションが「コンビニa1」となっていることと、買物メモの登録に「牛乳」が登録されていれば、図4のルールの状況認識条件を入力データ群のデータが満たす。よって、S16において、真であると判断される。その結果、S17において、状況認識部11は、当該ルールが出力する状況データ「買物しやすい状態」を、状況認識結果の出力データとして出力する。
【0048】
なお、以上の説明では、ルールデータとして、利用者毎に予め定義されているルールが用いられている例で説明したが、全ての利用者あるいは特定のグループに属する利用者に共通のルールと、利用者毎の個別のルールとに分けられたルールを用いてもよい。その場合、ある利用者についてのイベント入力が発生すると、共通ルールとその利用者個別のルールの両方の評価が行われる。
【0049】
次に、図3とは異なる状況認識処理方法について説明する。図5は、図3とは異なる状況認識処理の流れを示すフローチャートである。図5では、状況判断部11は、利用者の行動履歴データを参照して状況データを出力する。
【0050】
図5に示す処理によれば、状況認識部11は、イベント入力が発生すると、行動履歴DB43にストアされている利用者の過去の行動履歴データすなわちプロファイルデータと、端末装置3等からの入力データとの照合を行うことによって、現在の入力データ群の組み合わせと各データの値に最も類似する過去の行動履歴データを検索し、その検索された行動履歴データにおける状況データを状況認識の結果として出力する。
【0051】
この方法によれば、入力データ群と行動履歴データ間の類似度は、データ形式が全く一致していなくても算出可能であることから、例えば入力データ群中に位置データが含まれない場合のように入力データ群の一部に欠損がある場合であっても、状況データの出力が可能であるというメリットがある。
【0052】
図5に示すように、まず、状況認識部11は、イベント入力発生時点における状況認識のための各種入力データを取得する(S21)。各種入力データとしては、その位置データ(緯度及び経度データ)に基づいて検索されたロケーション(近辺に存在する施設等の位置)データ、時刻データ、そして利用者情報DB41に保管されている買物のためのメモ情報、冷蔵庫在庫情報に関する欠品情報等である。
【0053】
各種入力データを取得した(S21)後、状況認識部11は、行動履歴DB43に保存される複数の行動履歴データを一つずつ評価する。
【0054】
まず、行動履歴DB43から状況認識を行う利用者に関する行動履歴データを一つずつ読み出して評価を行うために、まだ評価していない未評価行動履歴データがあるか否かを判断する(S22)。未評価行動履歴データが有れば、S22でYESとなって、行動履歴DB43から行動履歴データを1つ取り出す(S23)。そして、取り出した行動履歴データと、入力データ群のデータとの類似度を計算する(S24)。
【0055】
行動履歴データは、例えば、図6に示すような形式で、すなわち出力データとしての状況データ部81と、入力データとしての入力データ部82を含んで記述されている。図6は、行動履歴データの例を説明するための図である。図6に示すように、1つの行動履歴データとして、ある時点における利用者の過去の状況を示す状況データと、そのときの入力データが登録されている。
【0056】
S24では、行動履歴データ中の入力データ群と現在の入力データ群との類似度が計算されるが、類似度はそれぞれの入力データの型同士(ロケーション、時刻、買物メモなど)の類似度を統合して算出される。計算された類似度データは、メモリ装置(図示せず)にストアし(S25)、処理は、S22へ戻る。
【0057】
行動履歴DB43にストアされている全ての行動履歴データについて類似度計算が行われると、S22でNOとなりS26の処理へ移行する。S26では、最も類似度の高かった行動履歴データを取得する。そして、その最大類似の行動履歴データ中に記述されている状況データを、もっとも現在の入力データ群と類似度が高い状況データとして、状況認識部11の認識結果として最終的に出力する(S27)。
【0058】
以上のように、図2のS2における状況認識処理は、状況認識部11において実行され、状況認識部11は、得られた状況データをサービス選択部12へ出力する。S2の処理後、サービス選択処理S3が、サービス選択部12において実行される。サービス選択処理S3では、利用者の置かれている、そのときの状況下における利用者向けのコンテンツを作成するコンテンツ作成装置5の選択が行われる。
【0059】
次に、サービス選択処理S3の内容について説明する。
【0060】
図7は、サービス選択の一方法である状況データ−サービスの対応表を利用した選択処理の流れを示すフローチャートである。状況データ−サービス対応表の例を図8に示す。図8の状況データ−サービス対応表91は、状況データの項目92、付加データの項目93及びサービスの項目94を有する。さらに、付加データは、データの型と値を含む。
【0061】
サービス選択部12は、状況認識部11から出力された状況データを取得する(S31)。次に、サービス選択部12は、その状況データと状況データ−サービス対応表91に基づいて、その状況データに対応するサービスがあるか、すなわち状況データに対応してサービス部が指定されているかを判断する(S32)。
【0062】
例えば、状況認識部11から出力された状況データが「買物をしやすい状態」であるとき、図8の表91中には、状況データとして「買物をしやすい状態」が存在し、その状況データに対応してサービスが指定されているデータが複数ある。さらに、それらのデータはそれぞれ付加データを有している。付加データは、データの型と値からなる条件データである。
【0063】
従って、S32において、状況データに対応するサービス部が指定されているかを判断するときに、付加データが存在する場合には、付加データとして指定されている条件が一致するか否かの判断も併せて行われる。S32において、サービス選択部12は、状況認識部11から出力された状況データが状況データサービス対応表91に存在し、かつ付加データとして記述されている条件が満足されるときに、サービス部が指定されているか否かを判断する。
【0064】
従って、付加データとして指定されている型のロケーションというデータの値が、「a1」であれば、データ95が選択され(S33)、指定サービスデータとして「サービスA」のサービス指定データが選択される。付加データとして指定されている型のロケーションというデータの値が、「b1」であれば、データ96が選択され、指定サービスデータとして「サービスB」のサービス指定データが選択される。
【0065】
次に、サービス選択部12は、選択したサービス部へ、状況データ、付加データ、関連情報を送信する(S34)。ここで、関連情報とは、利用者に関するデータであって、利用者情報DB41にストアされている、年齢、買物メモ、冷蔵庫在庫等のデータである。送信される関連情報は、利用者のプライバシーの問題を考慮して、利用者とセンタ装置1を管理する会社との契約によって、どの範囲までの個人情報をコンテンツ作成装置5へ送信してよいかが決められる。
【0066】
図9及び図10は、図7とは異なる方法によるサービス選択処理S3を表したフローチャートである。ここでは、サービス選択処理は、サービス選択部12と各コンテンツ作成装置5との間で行われるオークション(入札・落札)処理を含む。図9は、サービス選択部12の処理の流れの例を示すフローチャートである。図10は、各コンテンツ作成装置5における処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0067】
サービス選択部12は、まず状況認識部11から状況データを取得する(S41)。サービス選択部12は、取得した状況データを含む入札情報データを、サービス部としての各コンテンツ作成装置5に送信し(S42)、当該状況データに係る利用者向けにコンテンツを作成する権利についての入札を求める。
【0068】
一方、各コンテンツ作成装置5は、図10に示すように、サービス選択部12より受信した状況データを含む入札情報データに基づいて入札値を計算し決定し(S51)、サービス選択部12に決定した入札値データを送信する(S52)。
【0069】
サービス選択部12は、入札情報データを送信後、入札値データを受信したか否かを判断する(S43)。予め決められた時間内に、各コンテンツ作成装置5より送信された入札値データを受信したサービス選択部12は、入札値の比較を行い、例えば、最も高い入札値を送信したコンテンツ作成装置すなわちサービス部を落札者として決定する落札処理を実行する(S44)。
【0070】
落札処理は、いずれかのコンテンツ作成装置から送信された入札値データが予め決められた落札条件を満たす場合は、落札有りと判定し、その落札条件を満たさない場合は、落札なしと判定する。従って、サービス選択部12は、落札有りか否かを判断し(S45)、落札有りの場合は、S45でYESとなって、落札したコンテンツ作成装置5へ、状況データと利用者の関連情報のデータを送信することによって、コンテンツ作成依頼データを送信する(S46)。S45でNOであれば、処理は何もしないで終了する。
【0071】
なお、S46の処理においても、図7の場合と同様に、利用者のプライバシー保護の観点から、サービス選択部12からコンテンツ作成装置5へ送信される個人情報は、制限される。
【0072】
図7、又は図9及び図10で示した方法によってコンテンツ作成依頼を受けたコンテンツ作成装置5は、サービス選択部12から送信された利用者の状況データと、利用者情報DB41に保存されている利用者の個人情報を含む関連情報とに基づいて、当該状況下にある利用者個人向けのコンテンツを動的に作成する。コンテンツ作成装置5によるコンテンツ作成送信処理のフローチャートを図11に示す。
【0073】
次に、図11を用いて、コンテンツ作成装置5におけるコンテンツ作成送信処理(S4)の流れを説明する。図11のフローチャートに基づく処理は、サービス選択部12からのコンテンツ作成依頼を受けると実行される。
【0074】
まず、コンテンツ作成依頼データを取得する(S61)。次に、取得したコンテンツ作成依頼データに基づいてコンテンツを作成するためのコンテンツ作成処理を実行する(S62)。
【0075】
コンテンツ作成処理の内容は、各コンテンツ作成装置5を管理する各会社が、それぞれ決定する。各会社は、利用者の状況データと、その利用者の嗜好データ等に基づき、その会社がその利用者に提供すべき情報を抽出するプログラムをその会社が管理するコンテンツ作成装置5に実装する。従って、各コンテンツ作成装置5は、状況データ等に基づいて、コンテンツを作成することができる。
【0076】
S62のコンテンツ作成処理が終了すると、コンテンツ作成装置5は、作成されたコンテンツデータを、コンテンツ作成依頼データを送信してきたセンタ装置1へ送信し(S63)、処理を終了する。
【0077】
コンテンツ作成装置5が生成した利用者向けコンテンツは、サービス選択部12に送信される。上述した例においては「買物しやすい状況」にある利用者で「コンビニa1」付近通過、「買物メモに牛乳登録あり」といったデータに基づいてコンテンツ作成が行われ、利用者の買物メモのリストやそれに関連するコンビニAあるいはコンビニa1の広告情報、牛乳の電子クーポンなどから構成される、その利用者個人向けに完全に特化したコンテンツが作成される。
【0078】
コンテンツ作成処理(S4)が終了すると、センタ装置1のコンテンツ配送部13は、サービス選択部12が受信したコンテンツデータに基づいて、コンテンツ配送処理(S5)を実行する。
【0079】
作成された利用者個人向けコンテンツは、コンテンツ配送部13に送信され、利用者の端末装置へコンテンツを提供するためのコンテンツ配送処理が実行される。
【0080】
コンテンツ配送部13によるコンテンツ配送処理のフローチャートを図12に示す。コンテンツ配送部13は、コンテンツデータを受信すると、利用者の状況データおよび関連情報を参照することによって、複数存在する利用者向け端末装置の中から当該コンテンツの配送先となる端末装置を決定する(S71)。ここでは、例えば、「買物しやすい状況」及び「屋外(コンビニa1付近)移動中」といったデータに基づいて、配送先端末装置として利用者の携帯電話を選択し、加えて、プッシュ型の配送方法である携帯電話へのメール送信のコンテンツ通知方法が選択されたとする。
【0081】
次に、コンテンツ配送部13は、当該コンテンツ配送先および配送方法に応じて、コンテンツデータの加工処理を行う(S72)。加工処理では、携帯電話のメールでコンテンツを配送するので、テキスト主体でコンパクトな形式にコンテンツが変換される。例えば、コンテンツデータは、配送先端末装置の表示フォーマットに基づいて変換される。コンテンツ加工処理後、加工済コンテンツが利用者端末装置に配送されるようにデータ送信処理が実行され(S73)、最終的に利用者に対して利用者のリアルタイムな状況に応じた利用者個人向けコンテンツの提供が実現される。
【0082】
上述した例では、利用者が自宅で入力したあるいは自動的に情報家電機器が生成した情報が、センタ装置1に送信され、利用者がある店の近くを通ったときに、その利用者へ買物に関する情報提供サービスをする場合を説明した。しかし、センタ装置へ送信される情報としては、例えば、利用者の携帯電話、オフィースのPC等で入力した情報、あるいは利用者が店の中の情報端末装置を用いて入力した情報であってもよい。
【0083】
また、上述した例では、欠品情報、買物メモ情報が、センタ装置に送信される場合を説明した。しかし、センタ装置に送信される情報としては、利用者の状況に応じて、この他にも種々の情報がある。センタ装置へ送信される情報としては、例えば、利用者のスケジュール情報、利用者が視聴しているテレビの番組情報、利用者が購入した商品情報でもよい。
【0084】
さらに、状況データとしては、「買物をしやすい状態」という例で説明したが、種々のコードが用いられる。状況データとしては、「仕事中」、「テレビ視聴中」、「購買完了」等であってよい。
【0085】
また、以上の例は、買物支援システムの例であるが、本発明は、買物支援システムだけでなく、サービス提供支援システム等にも応用することができる。その場合は、利用者に提供されるコンテンツは、商品の広告ではなく、サービスの提供に関するコンテンツデータである。
【0086】
さらにまた、以上の説明では、センタ装置1は一つのウエブサーバ装置として説明していたが、各処理部に対応して複数のコンピュータシステムにより構成されていてもよい。
【0087】
以上のように、本実施の形態によれば、各種機器から得ることの出来る時間、場所などを含む多様な入力データと利用者個人の情報を総合的に分析することによって、利用者個人の「状況」に関するデータを自動的に出力し、その状況データを活用してコンテンツの生成を動的に行うシステムが実現できる。特に、上述した実施の形態に係るシステムは、状況認識部、サービス選択部、コンテンツ作成装置、コンテンツ配送部を含み、各部および各装置は状況データを基にしてそれぞれの動作を行うことによって利用者個人のリアルタイムな入力データ群に基づいて、利用者の状況に応じたコンテンツを動的に作成し、複数の利用者向け端末装置に対してコンテンツの提供を行うことを実現する。
【0088】
言い換えると、本実施の形態によれば、コンテンツデータの提供方法、特にネットワークに接続した複数の情報機器が存在するユビキタス環境において、利用者の物理的環境、行動状況又は趣味嗜好に応じた個人向け情報を動的に生成し提供するための方法およびシステムを実現することができる。
【0089】
本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウエアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、以下、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明した。また、本実施の形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0090】
なお、以上説明した動作を実行するプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。あるいは、そのプログラムの全体あるいは一部を通信ネットワークを介して流通または提供することができる。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本発明のコンテンツ提供システムを実現することができる。
【0091】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者に関するデータに基づいて、利用者の状況に応じたコンテンツを動的に作成し、複数の利用者向け端末を対象としてコンテンツの提供を行うことができるシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる買物支援システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるシステムの処理全体の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図3】状況認識ルールに基づく状況認識処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図4】ルールデータの例を説明するための図である。
【図5】行動履歴データを参照して、状況データを出力する状況認識処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】行動履歴データの例を説明するための図である。
【図7】状況データ−サービスの対応表を利用した選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】状況データ−サービス対応表の例を示す図である。
【図9】サービス選択部の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図10】各コンテンツ作成装置における処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツ作成装置によるコンテンツ作成送信処理のフローチャートである。
【図12】コンテンツ配送部によるコンテンツ配送処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・センタ装置、
2・・・インターネット、
3・・・端末装置
4・・・メモリ装置
5・・・コンテンツ作成装置
6・・・通信事業者のコンピュータシステム
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、利用者の状況に応じたコンテンツを提供するためのコンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、利用者の物理的環境等に応じた個人向け情報提供サービスが提案されている。
【0003】
その一つに、DDIポケット株式会社運営の「位置情報コンテンツサービス」がある。そのサービス内容は、URLがhttp://www.ddipocket.co.jp/joho/i_li.htmlであるサイトに説明されている。具体的には、PHS(personal handyphone system)端末(以下、PHSと略す。)において、利用者が端末位置情報送出機能を起動させると、その端末からコンテンツサービスにアクセスする際に、 その端末が認識している基地局情報(複数の基地局IDと電界強度)が自動的にセンタ装置に通知される。その通知を受けて、センタ装置は、利用者の位置(緯度・経度)の情報をコンテンツプロバイダに通知する。そのプロバイダはこの位置情報をもとに、例えば最寄の店舗の情報を提供するといったように、個々の利用者の位置に応じた有益情報のみを抽出し、 付加価値をつけた情報をその利用者の端末へ提供することが可能となる。
【0004】
また、特開2001−236443号公報には、広告情報の提供システムが開示されている。そのシステムによれば、放送事業者は、放送や通信回線を通じて、時間(T)、場所(P)、嗜好情報(O)を持った広告を行う。その広告情報は、時間(T)、場所(P)、嗜好情報(O)の少なくとも1つの属性値を含む。そして、聴取者の端末装置において広告情報群から聴取者のT,P,Oの少なくとも一つの属性を含む条件に基づいてフィルタリングを行うことによって、聴取者は、最適な広告のみを聴取することができる。
【0005】
【非特許文献1】
DDIポケット株式会社運営の「位置情報コンテンツサービス」、インターネット<URL:http://www.ddipocket.co.jp/joho/i_li.html>
【0006】
【特許文献1】
特開2001−236443号公報(第9頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した位置情報コンテンツサービスにおいて、利用者向けに提供するコンテンツの選択は位置データ、及びサービス加入時などに事前に収集された利用者のプロファイルに基づき行われるが、利用者個人のそのときの行動状況に応じてコンテンツ選択が行われるものではない。特に、提供されるコンテンツは、事前に用意されたものが選択されているだけで、利用者個人に動的に生成されたものではない。
【0008】
コンテンツは、基本的にはGPS(Global Positioning System)付き携帯電話あるいはPHSなどの単一の機器向けに提供され、利用者が所有する、もしくは利用可能な複数の機器を跨って提供されるものではない。
【0009】
また、上述した特開2001−236443号公報に開示のシステムによれば、聴取者向け広告情報の選択はT,P,Oの属性値によってのみ行われ、聴取者の多様な状況に応じて最適化された情報の提供は行われない。具体的には、提供する広告情報を予め用意し、更に広告情報に少なくとも一つのT,P,O属性を付与する必要があり、さらに、利用者個人の特性を示す情報である嗜好(O)属性は基本的に静的なものであるため、利用者個人のリアルタイムな状況に応じたタイムリーな情報提供は行われなかった。
【0010】
また、基本的に単一の機器向けに提供されるもので、利用者が所有する、もしくは利用可能な複数の機器を跨ってコンテンツの提供を行うことは出来なかった。
【0011】
そこで、本発明は、利用者に関するデータに基づいて、利用者の状況に応じたコンテンツを動的に作成し、複数の利用者向け端末を対象としてコンテンツの提供を行うことができるシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ提供装置は、利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する状況判断部と、出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信するコンテンツ作成依頼部と、前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信するコンテンツ送信部とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
まず、図1に基づき、本実施の形態に係わるシステムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わる買物支援システムの構成を示す構成図である。
【0015】
図1に示す買物支援システムは、ユビキタス環境上で実現されるアプリケーションシステムの一つであり、利用者の生活における様々な場面を通して“買物”に関連する行為をサポートするサービスシステムである。「いつでも・どこでも・誰でも」のユビキタス環境は、各種機器がネットワークでつながり、機器同士が連携して日常生活を支援する機能を備えたとき、実現される。そのような環境下において、利用者は、自宅やオフィスのパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す。)、携帯電話、店舗内に設置された情報端末などの様々な端末を通して、利用者自身に関する情報や利用者のリアルタイムな状況データを活用して、利用者個人に対する情報を提供するエージェントサービス、すなわち秘書サービスを受けることができる。
【0016】
図1において、センタ装置1は、例えばウエブサーバ装置であり、通信ネットワークであるインターネット2を介して、複数の端末装置3に接続されている。センタ装置1には、各種データベースを含むメモリ装置4が接続されている。
【0017】
なお、本実施の形態では、一人の利用者の例を説明するために、図1では、ある利用者の保有する、あるいは関連する端末装置として、5つの端末装置31〜35のみ図示しているが、その利用者のための他の端末装置があってもよい。
【0018】
そして、図示しないが、買物支援システムを利用する多くの利用者のそれぞれが、保有あるいは利用する端末装置が、インターネット2に接続されている。
【0019】
センタ装置1は、状況認識部11と、サービス選択部12と、コンテンツ送信部であるコンテンツ配送部13を含む。図1では、買物支援システムを利用する、ある利用者が保有する端末装置として、PC31と、携帯電話32と、冷蔵庫33と、テレビ34が、利用者が保有しないが利用者に係る端末装置として、店舗内に設置されたPOS(Point−Of−Sale)レジスタ装置35が、利用者に係る端末装置3として示されている。
【0020】
状況判断部である状況認識部11は、例えば、インターネット2を介して、利用者に関する各種機器である端末装置3から利用者に関する各種データを受信する。なお、利用者に関する各種データは、図1の点線で示すように、別の通信ラインからも状況認識部11へ供給されてもよい。また、状況認識部11、サービス選択部12及びコンテンツ配送部13の詳細については後述する。
【0021】
冷蔵庫33とテレビ34は、いわゆる情報家電機器であり、インターネット2に接続され、種々の情報の送受信を行うことができる。情報家電機器である冷蔵庫33は、予め決められた物品、例えばペットボトルの有無を検知するセンサを有して、その有無のデータをインターネット2等のネットワークを介して予め決められた宛先、ここではセンタ装置1へ送信したり、冷蔵庫33に設けられたタッチパネルを利用して、利用者によって手書きで入力されたデータを同様に送信することができるものである。
【0022】
利用者に係る端末装置3は、利用者が保有する端末装置であれば、予め端末装置毎に割り当てられた識別コードによって、どの利用者に関連する端末装置であるかを、センタ装置1は判別することができる。また、利用者が保有はしないが、利用者に係る端末装置であれば、店等で買物をしたときにその端末装置に入力される利用者の識別コードによって、その端末装置がどの利用者に関連する端末装置であるかを、センタ装置1は判別することができる。
【0023】
状況認識部11は、メモリ装置4に接続される。メモリ装置4は、利用者情報データベース(以下、DBと略す。)41と、ルールDB42と、行動履歴DBを含む。
【0024】
利用者情報DB41には、利用者の個人情報のデータがストアされる。利用者は、買物支援サービスに加入する際、基本的な個人情報を登録する。個人情報は、住所、氏名、年齢、嗜好等の情報である。また、利用者情報DB41には、利用者がこの買物支援サービスを利用してゆく過程で、過去の商品購入履歴や、よく行く店の情報などのデータも蓄積されていく。従って、利用者情報DBには、住所、氏名、年齢、嗜好、購入履歴、よく行く店、欠品、利用者メモ等の項目のデータが含まれる。利用者情報DB41に含まれるデータにおいて、欠品データ又は利用者メモは、商品の購入予定若しくはサービスの受給予定のデータということができる。
【0025】
ルールDB42には、利用者毎に、状況に応じて予め設定された複数のルールデータがストアされている。ルールデータは、状況を判断するためのルールが定義されたデータである。後述するように、このルールデータを用いて、ある利用者に関するイベント入力があると、利用者に関するデータが、ルールDB42にストアされた、その利用者のルールの全てについて、予め定義された条件を満たすか否かの評価が行われる。
【0026】
行動履歴DB43には、利用者毎に、利用者の行動履歴データがストアされている。後述するように、ある利用者に関するイベント入力があると、この行動履歴データに基づいて、利用者の状況が判断される。
【0027】
サービス選択部12は、複数のコンテンツ作成装置5に接続されている。センタ装置1にとっては、サービス部としてのコンテンツ作成装置のそれぞれは、供給された利用者に関するデータに基づいて、その利用者へ提供するコンテンツを作成して送信してくるコンピュータシステムである。図1では、コンビニエンスストアのフランチャイズチェーンを展開するコンビニエンスストア会社Aの作成するコンテンツ用のコンテンツ作成装置51と、同様にコンビニエンスストア会社Bの作成するコンテンツ用のコンテンツ作成装置52と、百貨店Cの作成するコンテンツ用のコンテンツ作成装置53が示されている。なお、コンテンツ作成装置5としては、商品の製造・販売を行うメーカが管理するコンピュータシステムなどであってもよい。
【0028】
6は、通信事業者が保有するコンピュータシステムであり、携帯電話の位置データをセンタ装置1へ送信する。具体的には、利用者が保有する携帯電話32の位置データを、その携帯電話32の通信事業者のコンピュータシステム6が、予め決められた周期で、あるいは位置データに変化があったときに、センタ装置1の状況認識部11へ送信する。
【0029】
図2は、本実施の形態に係るシステムの処理全体の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0030】
以下、利用者の具体的な行動を説明しながら、図面を用いて、本実施の形態に係るシステムの処理の流れを説明する。
【0031】
センタ装置1は、ネットワーク上に接続された各種端末装置3、コンピュータシステム6等からの種々のデータを取得する(ステップ(以下、Sと略す。)1)。例えば、利用者が、冷蔵庫33から牛乳を取り出し、戻さないと、冷蔵庫33は、牛乳が欠品になったという情報を得て、センタ装置1へその情報を送信する。より具体的には、情報家電機器である冷蔵庫33から、冷蔵庫33内の牛乳パックの有無を検知するセンサの出力データがセンタ装置1へ送信されることによって、センタ装置1の状況認識部11は、牛乳パックの有無情報を得ることができる。この場合、端末装置3から自動的に欠品情報がセンタ装置1へ送信される。
【0032】
また、利用者が牛乳を買わなければならないことを思い出し、冷蔵庫に設けられたタッチパネル等の手書きメモ部に“牛乳”という買物メモを書くと、そのメモのデータは、センタ装置1へ送信される。この場合、端末装置3から自動的に欠品情報が送信されるのではなく、利用者のメモ行為に基づいて欠品の情報が送信される。同様に、PC31及び携帯電話32から種々の買物に関する情報のデータも、センタ装置1へ送信され得る。
【0033】
これらの情報はインターネット2を通してセンタ装置1へ送られ、利用者情報DB部41内の利用者情報のデータの更新、例えば、位置情報データの更新、欠品情報データの更新或いは利用者メモデータの更新が行われる。
【0034】
センタ装置1は、データ取得を行うと(S1)、次に、状況認識処理を実行する(S2)。
【0035】
状況判断部である状況認識部11は、利用者に関する各種機器からのデータに基づいて予め決められた状態になった場合、後述する状況認識処理、すなわち状況判断処理を実行する。予め決められた状態になったと判断されると、イベント入力有りと判断される。イベント入力としては、利用者の位置データの変化があったとき、欠品情報データの更新があったとき等である。
【0036】
例えば、状況認識部11は、通信事業者が保有するコンピュータシステム6からインターネット2を介して、あるいは別の通信ラインを介して、利用者の位置データを取得する。携帯電話32は、携帯電話32が認識している基地局情報、具体的には複数の基地局識別子(ID)と電界強度を、自動的に携帯電話の通信事業者のコンピュータシステム6へ通知する。コンピュータシステム6は、その基地局情報に基づいて算出された、利用者の携帯電話の位置情報、緯度及び経度情報を、センタ装置1の状況認識部11へ送信する。これにより、状況認識部11は、コンピュータシステム6から利用者の位置データを得て、イベント入力が発生したことを認識、すなわち判断することができる。
【0037】
イベント入力があると、状況認識部11は、そのイベント入力があった時点において各種端末装置3から獲得可能な入力データ、および内部的に獲得可能な時刻などのデータ、利用者情報DB41中のデータ、ルールDB42中のデータ、行動履歴DB43中のデータなどを入力データとして、状況認識処理を実行し、その時点で利用者が置かれている状況を判断し、その判断した状況に応じた状況データの出力を行う。
【0038】
ここで、状況認識部11によって行われる状況認識処理(S2)の内容について説明する。状況認識処理には複数の方法がある。図3は状況認識ルールに基づく状況認識処理の流れの例を示すフローチャートである。以下、具体的な例を挙げながら、説明する。以下、利用者が会社Aのコンビニエンスストアの一つである店a1の前を通りかかった際の位置データが、状況認識部11に送信され、利用者の位置データの変化があった場合の例で説明する。
【0039】
利用者の位置変化というイベント入力が発生すると、状況認識部11は、そのイベント入力発生時点における状況認識のための各種入力データを取得する(S11)。入力データとしては、その位置データ(緯度及び経度データ)に基づいて検索されたロケーション(近辺に存在する施設)データ、時刻データ、あるいは利用者情報DB41に保管されている買物のためのメモ情報、冷蔵庫在庫情報に関する欠品情報等である。ロケーションデータとは、施設に関するDB(図示せず)にストアされた施設データの中から、利用者の位置データに基づいて検索された、予め決められた範囲、すなわち距離内に存在する施設(店)等のデータである。すなわち、ロケーションデータとは、利用者の近辺に存在する施設等に関するデータである。
【0040】
各種入力データを取得した(S11)後、状況認識部11は、図3に示すフローチャートに従って、状況認識ルールに基づく状況認識処理を行う。状況認識部11は、イベント入力のあった利用者について、ルールDB42に保存された複数の状況認識ルールを一つずつ評価する。
【0041】
まず、ルールDB42から状況認識を行う利用者に関するルールデータを一つずつ読み出してルールの評価を行うために、まだ評価していない未評価ルールがあるか否かを判断する(S12)。未評価ルールが有れば、S12でYESとなって、ルールDB42からルールデータを取り出す(S13)。次に、その取り出したルールの定義中に指定されている、当該ルールが受け付ける入力データを参照し、現在、状況認識部11が取得した入力データと当該ルールデータ中の入力データとが合致するか否かを判断する(S14)。S14の判断は、入力データと当該ルールデータ中の入力データとを照合し、当該ルールデータ中の入力データに、入力データが含まれているか否かを判断する(S14)。S14では、当該ルールが評価対象となるか否かが判断される。
【0042】
S14において、当該ルールデータ中の入力データに、入力データがある場合は、S14でYESとなって、当該ルールの判定処理を実行する(S15)。当該ルールデータ中の入力データの中に、入力データがない場合は、当該ルールは評価対象でないので、S14でNOとなって、次のルールデータの評価を行うべく、処理はS12へ戻る。
【0043】
ルール判定処理(S15)では、S11において状況認識部11が取得した入力データ以外に当該ルールの必要とする入力データを、利用者DB41等から取得し、S11において状況認識部11が取得した入力データと、その入力データ以外に当該ルールの必要とする入力データとに基づいて、状況認識条件部73に記述されたルールデータ中の状況認識条件が満足されるか否かの判定が行われる(S16)。その判定の結果、入力データが状況認識条件を満足する場合は、真(TRUE)と、満足しない場合は、偽(FALSE)と判定される。
【0044】
判定結果が、真(TRUE)である場合は、S16でYESとなり、出力データとして当該ルールの状況データを出力し(S17)、処理を終了する。また、判定結果が、偽(False)であると、S16でNOとなり、処理はS12へ戻る。なお、S14では、図4に示されるルールデータ中の入力データ部71の全てのデータについて、入力データがあるか否かが判断される。
【0045】
なお、S12において、未評価ルールが無い場合は、NOとなって、処理は終了する。
【0046】
図4は、ルールデータの例を説明するための図である。図4に示すように、ルールデータは、入力データ部71と、出力データ部72と、状況認識条件部73のデータを含む。入力データ部71には、当該ルールデータの入力データの型は、ロケーション、時刻、買物メモ、冷蔵庫在庫である。出力データ部72には、出力データとしての状況データは、「買物しやすい状態」というデータであることが記述されている。状況認識条件部73の状況認識条件において、「ロケーションが小売店関連ロケーションである」という条件と、「時刻が任意である」という条件と、「買物メモもしくは冷蔵庫在庫に項目データがある」という条件の、3つの条件が記述されている。ここで、「ロケーションが小売店関連ロケーションである」とは、入力データとしての「ロケーション」の型のデータが、「小売店関連ロケーション」という値であることを意味している。同様に、「時刻が任意である」とは、入力データとしての「時刻」の型のデータが、「任意」であることを意味し、「買物メモもしくは冷蔵庫在庫に項目データがある」とは、入力データとしての「買物メモ」または「冷蔵庫在庫」の型のデータが、何らかの値のデータであることを意味している。
【0047】
例えば、利用者が、会社Aのコンビニエンスストアの一つである店a1の前を通過しておりロケーションが「コンビニa1」となっていることと、買物メモの登録に「牛乳」が登録されていれば、図4のルールの状況認識条件を入力データ群のデータが満たす。よって、S16において、真であると判断される。その結果、S17において、状況認識部11は、当該ルールが出力する状況データ「買物しやすい状態」を、状況認識結果の出力データとして出力する。
【0048】
なお、以上の説明では、ルールデータとして、利用者毎に予め定義されているルールが用いられている例で説明したが、全ての利用者あるいは特定のグループに属する利用者に共通のルールと、利用者毎の個別のルールとに分けられたルールを用いてもよい。その場合、ある利用者についてのイベント入力が発生すると、共通ルールとその利用者個別のルールの両方の評価が行われる。
【0049】
次に、図3とは異なる状況認識処理方法について説明する。図5は、図3とは異なる状況認識処理の流れを示すフローチャートである。図5では、状況判断部11は、利用者の行動履歴データを参照して状況データを出力する。
【0050】
図5に示す処理によれば、状況認識部11は、イベント入力が発生すると、行動履歴DB43にストアされている利用者の過去の行動履歴データすなわちプロファイルデータと、端末装置3等からの入力データとの照合を行うことによって、現在の入力データ群の組み合わせと各データの値に最も類似する過去の行動履歴データを検索し、その検索された行動履歴データにおける状況データを状況認識の結果として出力する。
【0051】
この方法によれば、入力データ群と行動履歴データ間の類似度は、データ形式が全く一致していなくても算出可能であることから、例えば入力データ群中に位置データが含まれない場合のように入力データ群の一部に欠損がある場合であっても、状況データの出力が可能であるというメリットがある。
【0052】
図5に示すように、まず、状況認識部11は、イベント入力発生時点における状況認識のための各種入力データを取得する(S21)。各種入力データとしては、その位置データ(緯度及び経度データ)に基づいて検索されたロケーション(近辺に存在する施設等の位置)データ、時刻データ、そして利用者情報DB41に保管されている買物のためのメモ情報、冷蔵庫在庫情報に関する欠品情報等である。
【0053】
各種入力データを取得した(S21)後、状況認識部11は、行動履歴DB43に保存される複数の行動履歴データを一つずつ評価する。
【0054】
まず、行動履歴DB43から状況認識を行う利用者に関する行動履歴データを一つずつ読み出して評価を行うために、まだ評価していない未評価行動履歴データがあるか否かを判断する(S22)。未評価行動履歴データが有れば、S22でYESとなって、行動履歴DB43から行動履歴データを1つ取り出す(S23)。そして、取り出した行動履歴データと、入力データ群のデータとの類似度を計算する(S24)。
【0055】
行動履歴データは、例えば、図6に示すような形式で、すなわち出力データとしての状況データ部81と、入力データとしての入力データ部82を含んで記述されている。図6は、行動履歴データの例を説明するための図である。図6に示すように、1つの行動履歴データとして、ある時点における利用者の過去の状況を示す状況データと、そのときの入力データが登録されている。
【0056】
S24では、行動履歴データ中の入力データ群と現在の入力データ群との類似度が計算されるが、類似度はそれぞれの入力データの型同士(ロケーション、時刻、買物メモなど)の類似度を統合して算出される。計算された類似度データは、メモリ装置(図示せず)にストアし(S25)、処理は、S22へ戻る。
【0057】
行動履歴DB43にストアされている全ての行動履歴データについて類似度計算が行われると、S22でNOとなりS26の処理へ移行する。S26では、最も類似度の高かった行動履歴データを取得する。そして、その最大類似の行動履歴データ中に記述されている状況データを、もっとも現在の入力データ群と類似度が高い状況データとして、状況認識部11の認識結果として最終的に出力する(S27)。
【0058】
以上のように、図2のS2における状況認識処理は、状況認識部11において実行され、状況認識部11は、得られた状況データをサービス選択部12へ出力する。S2の処理後、サービス選択処理S3が、サービス選択部12において実行される。サービス選択処理S3では、利用者の置かれている、そのときの状況下における利用者向けのコンテンツを作成するコンテンツ作成装置5の選択が行われる。
【0059】
次に、サービス選択処理S3の内容について説明する。
【0060】
図7は、サービス選択の一方法である状況データ−サービスの対応表を利用した選択処理の流れを示すフローチャートである。状況データ−サービス対応表の例を図8に示す。図8の状況データ−サービス対応表91は、状況データの項目92、付加データの項目93及びサービスの項目94を有する。さらに、付加データは、データの型と値を含む。
【0061】
サービス選択部12は、状況認識部11から出力された状況データを取得する(S31)。次に、サービス選択部12は、その状況データと状況データ−サービス対応表91に基づいて、その状況データに対応するサービスがあるか、すなわち状況データに対応してサービス部が指定されているかを判断する(S32)。
【0062】
例えば、状況認識部11から出力された状況データが「買物をしやすい状態」であるとき、図8の表91中には、状況データとして「買物をしやすい状態」が存在し、その状況データに対応してサービスが指定されているデータが複数ある。さらに、それらのデータはそれぞれ付加データを有している。付加データは、データの型と値からなる条件データである。
【0063】
従って、S32において、状況データに対応するサービス部が指定されているかを判断するときに、付加データが存在する場合には、付加データとして指定されている条件が一致するか否かの判断も併せて行われる。S32において、サービス選択部12は、状況認識部11から出力された状況データが状況データサービス対応表91に存在し、かつ付加データとして記述されている条件が満足されるときに、サービス部が指定されているか否かを判断する。
【0064】
従って、付加データとして指定されている型のロケーションというデータの値が、「a1」であれば、データ95が選択され(S33)、指定サービスデータとして「サービスA」のサービス指定データが選択される。付加データとして指定されている型のロケーションというデータの値が、「b1」であれば、データ96が選択され、指定サービスデータとして「サービスB」のサービス指定データが選択される。
【0065】
次に、サービス選択部12は、選択したサービス部へ、状況データ、付加データ、関連情報を送信する(S34)。ここで、関連情報とは、利用者に関するデータであって、利用者情報DB41にストアされている、年齢、買物メモ、冷蔵庫在庫等のデータである。送信される関連情報は、利用者のプライバシーの問題を考慮して、利用者とセンタ装置1を管理する会社との契約によって、どの範囲までの個人情報をコンテンツ作成装置5へ送信してよいかが決められる。
【0066】
図9及び図10は、図7とは異なる方法によるサービス選択処理S3を表したフローチャートである。ここでは、サービス選択処理は、サービス選択部12と各コンテンツ作成装置5との間で行われるオークション(入札・落札)処理を含む。図9は、サービス選択部12の処理の流れの例を示すフローチャートである。図10は、各コンテンツ作成装置5における処理の流れの例を示すフローチャートである。
【0067】
サービス選択部12は、まず状況認識部11から状況データを取得する(S41)。サービス選択部12は、取得した状況データを含む入札情報データを、サービス部としての各コンテンツ作成装置5に送信し(S42)、当該状況データに係る利用者向けにコンテンツを作成する権利についての入札を求める。
【0068】
一方、各コンテンツ作成装置5は、図10に示すように、サービス選択部12より受信した状況データを含む入札情報データに基づいて入札値を計算し決定し(S51)、サービス選択部12に決定した入札値データを送信する(S52)。
【0069】
サービス選択部12は、入札情報データを送信後、入札値データを受信したか否かを判断する(S43)。予め決められた時間内に、各コンテンツ作成装置5より送信された入札値データを受信したサービス選択部12は、入札値の比較を行い、例えば、最も高い入札値を送信したコンテンツ作成装置すなわちサービス部を落札者として決定する落札処理を実行する(S44)。
【0070】
落札処理は、いずれかのコンテンツ作成装置から送信された入札値データが予め決められた落札条件を満たす場合は、落札有りと判定し、その落札条件を満たさない場合は、落札なしと判定する。従って、サービス選択部12は、落札有りか否かを判断し(S45)、落札有りの場合は、S45でYESとなって、落札したコンテンツ作成装置5へ、状況データと利用者の関連情報のデータを送信することによって、コンテンツ作成依頼データを送信する(S46)。S45でNOであれば、処理は何もしないで終了する。
【0071】
なお、S46の処理においても、図7の場合と同様に、利用者のプライバシー保護の観点から、サービス選択部12からコンテンツ作成装置5へ送信される個人情報は、制限される。
【0072】
図7、又は図9及び図10で示した方法によってコンテンツ作成依頼を受けたコンテンツ作成装置5は、サービス選択部12から送信された利用者の状況データと、利用者情報DB41に保存されている利用者の個人情報を含む関連情報とに基づいて、当該状況下にある利用者個人向けのコンテンツを動的に作成する。コンテンツ作成装置5によるコンテンツ作成送信処理のフローチャートを図11に示す。
【0073】
次に、図11を用いて、コンテンツ作成装置5におけるコンテンツ作成送信処理(S4)の流れを説明する。図11のフローチャートに基づく処理は、サービス選択部12からのコンテンツ作成依頼を受けると実行される。
【0074】
まず、コンテンツ作成依頼データを取得する(S61)。次に、取得したコンテンツ作成依頼データに基づいてコンテンツを作成するためのコンテンツ作成処理を実行する(S62)。
【0075】
コンテンツ作成処理の内容は、各コンテンツ作成装置5を管理する各会社が、それぞれ決定する。各会社は、利用者の状況データと、その利用者の嗜好データ等に基づき、その会社がその利用者に提供すべき情報を抽出するプログラムをその会社が管理するコンテンツ作成装置5に実装する。従って、各コンテンツ作成装置5は、状況データ等に基づいて、コンテンツを作成することができる。
【0076】
S62のコンテンツ作成処理が終了すると、コンテンツ作成装置5は、作成されたコンテンツデータを、コンテンツ作成依頼データを送信してきたセンタ装置1へ送信し(S63)、処理を終了する。
【0077】
コンテンツ作成装置5が生成した利用者向けコンテンツは、サービス選択部12に送信される。上述した例においては「買物しやすい状況」にある利用者で「コンビニa1」付近通過、「買物メモに牛乳登録あり」といったデータに基づいてコンテンツ作成が行われ、利用者の買物メモのリストやそれに関連するコンビニAあるいはコンビニa1の広告情報、牛乳の電子クーポンなどから構成される、その利用者個人向けに完全に特化したコンテンツが作成される。
【0078】
コンテンツ作成処理(S4)が終了すると、センタ装置1のコンテンツ配送部13は、サービス選択部12が受信したコンテンツデータに基づいて、コンテンツ配送処理(S5)を実行する。
【0079】
作成された利用者個人向けコンテンツは、コンテンツ配送部13に送信され、利用者の端末装置へコンテンツを提供するためのコンテンツ配送処理が実行される。
【0080】
コンテンツ配送部13によるコンテンツ配送処理のフローチャートを図12に示す。コンテンツ配送部13は、コンテンツデータを受信すると、利用者の状況データおよび関連情報を参照することによって、複数存在する利用者向け端末装置の中から当該コンテンツの配送先となる端末装置を決定する(S71)。ここでは、例えば、「買物しやすい状況」及び「屋外(コンビニa1付近)移動中」といったデータに基づいて、配送先端末装置として利用者の携帯電話を選択し、加えて、プッシュ型の配送方法である携帯電話へのメール送信のコンテンツ通知方法が選択されたとする。
【0081】
次に、コンテンツ配送部13は、当該コンテンツ配送先および配送方法に応じて、コンテンツデータの加工処理を行う(S72)。加工処理では、携帯電話のメールでコンテンツを配送するので、テキスト主体でコンパクトな形式にコンテンツが変換される。例えば、コンテンツデータは、配送先端末装置の表示フォーマットに基づいて変換される。コンテンツ加工処理後、加工済コンテンツが利用者端末装置に配送されるようにデータ送信処理が実行され(S73)、最終的に利用者に対して利用者のリアルタイムな状況に応じた利用者個人向けコンテンツの提供が実現される。
【0082】
上述した例では、利用者が自宅で入力したあるいは自動的に情報家電機器が生成した情報が、センタ装置1に送信され、利用者がある店の近くを通ったときに、その利用者へ買物に関する情報提供サービスをする場合を説明した。しかし、センタ装置へ送信される情報としては、例えば、利用者の携帯電話、オフィースのPC等で入力した情報、あるいは利用者が店の中の情報端末装置を用いて入力した情報であってもよい。
【0083】
また、上述した例では、欠品情報、買物メモ情報が、センタ装置に送信される場合を説明した。しかし、センタ装置に送信される情報としては、利用者の状況に応じて、この他にも種々の情報がある。センタ装置へ送信される情報としては、例えば、利用者のスケジュール情報、利用者が視聴しているテレビの番組情報、利用者が購入した商品情報でもよい。
【0084】
さらに、状況データとしては、「買物をしやすい状態」という例で説明したが、種々のコードが用いられる。状況データとしては、「仕事中」、「テレビ視聴中」、「購買完了」等であってよい。
【0085】
また、以上の例は、買物支援システムの例であるが、本発明は、買物支援システムだけでなく、サービス提供支援システム等にも応用することができる。その場合は、利用者に提供されるコンテンツは、商品の広告ではなく、サービスの提供に関するコンテンツデータである。
【0086】
さらにまた、以上の説明では、センタ装置1は一つのウエブサーバ装置として説明していたが、各処理部に対応して複数のコンピュータシステムにより構成されていてもよい。
【0087】
以上のように、本実施の形態によれば、各種機器から得ることの出来る時間、場所などを含む多様な入力データと利用者個人の情報を総合的に分析することによって、利用者個人の「状況」に関するデータを自動的に出力し、その状況データを活用してコンテンツの生成を動的に行うシステムが実現できる。特に、上述した実施の形態に係るシステムは、状況認識部、サービス選択部、コンテンツ作成装置、コンテンツ配送部を含み、各部および各装置は状況データを基にしてそれぞれの動作を行うことによって利用者個人のリアルタイムな入力データ群に基づいて、利用者の状況に応じたコンテンツを動的に作成し、複数の利用者向け端末装置に対してコンテンツの提供を行うことを実現する。
【0088】
言い換えると、本実施の形態によれば、コンテンツデータの提供方法、特にネットワークに接続した複数の情報機器が存在するユビキタス環境において、利用者の物理的環境、行動状況又は趣味嗜好に応じた個人向け情報を動的に生成し提供するための方法およびシステムを実現することができる。
【0089】
本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウエアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、以下、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明した。また、本実施の形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0090】
なお、以上説明した動作を実行するプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。あるいは、そのプログラムの全体あるいは一部を通信ネットワークを介して流通または提供することができる。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本発明のコンテンツ提供システムを実現することができる。
【0091】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者に関するデータに基づいて、利用者の状況に応じたコンテンツを動的に作成し、複数の利用者向け端末を対象としてコンテンツの提供を行うことができるシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる買物支援システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるシステムの処理全体の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図3】状況認識ルールに基づく状況認識処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図4】ルールデータの例を説明するための図である。
【図5】行動履歴データを参照して、状況データを出力する状況認識処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】行動履歴データの例を説明するための図である。
【図7】状況データ−サービスの対応表を利用した選択処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】状況データ−サービス対応表の例を示す図である。
【図9】サービス選択部の処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図10】各コンテンツ作成装置における処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図11】コンテンツ作成装置によるコンテンツ作成送信処理のフローチャートである。
【図12】コンテンツ配送部によるコンテンツ配送処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・センタ装置、
2・・・インターネット、
3・・・端末装置
4・・・メモリ装置
5・・・コンテンツ作成装置
6・・・通信事業者のコンピュータシステム
Claims (23)
- 利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する状況判断部と、
出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信するコンテンツ作成依頼部と、
前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信するコンテンツ送信部とを有することを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 前記コンテンツ作成依頼部は、前記状況データに基づいて複数のコンテンツ作成装置の中から前記コンテンツ作成装置を選択すること特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
- 前記コンテンツ作成依頼部は、前記状況データと前記サービス作成装置との対応表に基づいて、前記コンテンツ作成装置を選択することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ提供装置。
- 利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する状況判断部と、
出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置を入札によって決定するための入札情報データを、複数の前記コンテンツ作成装置へ送信する入札依頼部と、
前記コンテンツ作成装置からの入札値に基づいて、前記利用者へ提供するコンテンツを作成する前記コンテンツ作成装置を決定し、決定した前記コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信するコンテンツ作成依頼部と、
前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信するコンテンツ送信部とを有することを特徴とするコンテンツ提供装置。 - 前記各種機器からのデータは、ネットワークに接続された複数の機器からのデータであり、
前記状況判断部は、該複数の機器からのデータと、状況を認識するための予め決められたルールに基づいて、前記利用者の状況を判断し、前記状況データを出力することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のコンテンツ提供装置。 - 前記プロファイルデータは、前記利用者の行動履歴データであり、
前記状況判断部は、前記行動履歴データを参照して前記状況データを出力することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のコンテンツ提供装置。 - 前記関連データは、前記利用者の個人情報データ又は前記各種機器からのデータであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のコンテンツ提供装置。
- 前記個人情報データは、前記利用者の嗜好データ、又は商品の購入予定若しくはサービスの受給予定のデータを含むことを特徴とする請求項7に記載の記載のコンテンツ提供装置。
- 前記コンテンツデータは、商品の販売又はサービスの提供に関する広告データであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のコンテンツ提供装置。
- 前記コンテンツ送信部は、前記コンテンツデータを、決定した前記端末装置のための表示フォーマットに基づいて変換して送信することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載のコンテンツ提供装置。
- 利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力し、
出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信し、
前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ提供方法。 - 前記状況データに基づいて複数のコンテンツ作成装置の中から前記コンテンツ作成装置は選択されること特徴とする請求項11に記載のコンテンツ提供方法。
- 前記状況データと前記サービス作成装置との対応表に基づいて、前記コンテンツ作成装置は選択されることを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ提供方法。
- 利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力し、
出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置を入札によって決定するための入札情報データを、複数の前記コンテンツ作成装置へ送信し、
前記コンテンツ作成装置からの入札値に基づいて、前記利用者へ提供するコンテンツを作成する前記コンテンツ作成装置を決定し、決定した前記コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信し、
前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信することを特徴とするコンテンツ提供方法。 - 前記各種機器からのデータは、ネットワークに接続された複数の機器からのデータであり、
該複数の機器からのデータと、予め決められた状況を認識するためのルールに基づいて、前記利用者の状況を判断し、前記状況データを出力することを特徴とする請求項11から請求項14のいずれかに記載のコンテンツ提供方法。 - 前記プロファイルデータは、前記利用者の行動履歴データであり、
前記行動履歴データを参照して前記状況データを出力することを特徴とする請求項11から請求項15のいずれかに記載のコンテンツ提供方法。 - 前記関連データは、前記利用者の個人情報データ又は前記各種機器からのデータであることを特徴とする請求項11から請求項16のいずれかに記載のコンテンツ提供方法。
- 前記個人情報データは、前記利用者の嗜好データ、又は商品の購入予定若しくはサービスの受給予定のデータを含むことを特徴とする請求項17に記載の記載のコンテンツ提供方法。
- 前記コンテンツデータは、商品の販売又はサービスの提供に関する広告データであることを特徴とする請求項11から請求項18のいずれかに記載のコンテンツ提供方法。
- 前記コンテンツデータは、決定した前記端末装置のための表示フォーマットに基づいて変換されて送信されることを特徴とする請求項11から請求項19のいずれかに記載のコンテンツ提供方法。
- 利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する機能と、
出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信する機能と、
前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信する機能とをコンピュータに実現させるためのプログラム。 - 利用者に関する各種機器からのデータ又は前記利用者のプロファイルデータに基づいて、前記利用者の状況を判断し、判断した該状況に基づいて状況データを出力する機能と、
出力された前記状況データと、前記利用者に関連する関連データとに基づいて前記利用者へ提供するコンテンツを作成させるために、コンテンツ作成装置を入札によって決定するための入札情報データを、複数の前記コンテンツ作成装置へ送信する機能と、
前記コンテンツ作成装置からの入札値に基づいて、前記利用者へ提供するコンテンツを作成する前記コンテンツ作成装置を決定し、決定した前記コンテンツ作成装置へコンテンツ作成依頼データを送信する機能と、
前記コンテンツを提供する前記利用者に係る端末装置を決定し、その決定された前記端末装置へ、前記コンテンツ作成依頼データに基づいて前記コンテンツ作成装置によって作成された前記コンテンツに関するコンテンツデータを送信する機能とをコンピュータに実現させるためのプログラム。 - 請求項21又は請求項22に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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- 2002-10-31 JP JP2002318533A patent/JP2004152149A/ja not_active Withdrawn
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