JP2004148707A - Method for production of support and runflat pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤパンク時に、パンク状態のまま相当の距離を走行し得るようにタイヤの内部に配設される環状の支持体の製造方法及び、この製造方法により製造された支持体を用いた空気入りランフラットタイヤに関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤでランフラット走行が可能、即ち、パンクしてタイヤ内圧が略0気圧(ゲージ圧)になっても、ある程度の距離を安心して走行(ランフラット走行)が可能なタイヤ(以下、「ランフラットタイヤ」と言う。)として、タイヤの空気室内におけるリムの部分に、例えば、高張力鋼、ステンレス鋼、アルミ合金等の金属材料からなるシェルを有するランフラットタイヤ用支持体(以下、単に「支持体」という。)を取り付けた中子タイプのものが知られている。また、この種のランフラットタイヤに用いられる支持体としては、金属からなる環状のシェルと、このシェルの両端部にそれぞれ加硫接着されたゴム製の脚部とを備えたものがあり、シェルとしては、リムに取り付けられるタイヤの径方向断面において2個の凸部を有する形状(二山形状)のものが知られている。このような支持部材は、例えば、50(Kgf/mm2)以上の引張り強さを有する高張力鋼からなる円筒材を成形素材とし、この円筒材にヘラ絞り加工、ロールフォーミング加工、ハイドロフォーム加工等の加工を施すことにより製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような製造方法により製造される支持体では、一般的に、シェルの板厚が最大荷重が作用する部分を基準として設計されており、すなわち、シェル全体がランフラット走行時に最大荷重が作用する部分で応力計算上必要とされる板厚と等しい略均一の板厚で形成されている。一方、ランフラットタイヤにおける支持体は、このランフラットタイヤが装着された自動車の乗りごこち、燃費等を考慮すると、可能な限り軽量であることが望ましい。しかし、シェル全体を薄肉化して支持体を軽量化しようとすると、支持体の強度及び耐久性が不足し、この支持体を用いたランフラットタイヤにより十分な距離を安全にランフラット走行できなくなるという問題が生じるおそれがある。
【0004】
そこで、シェルにおける荷重が集中する部分のみを局部的に肉厚化し、支持体の強度及び耐久性を低下させることなく、軽量化することが考えられる。しかし、上記のようなヘラ絞り加工、ロールフォーミング加工、ハイドロフォーム加工等の加工方法では、シェルの一部のみを局部的に肉厚化することは難しい。また冷間鍛造、熱間鍛造等によりシェルの一部を局部的に肉厚化することも考えられるが、このような加工を追加すると、支持体の製造工程が増加して製造コストが大幅に増加するという問題が生じる。またシェルの曲げ強度アップのためには、シェルの外周部分の断面形状を波型等の非直線的な形状にすることが有効であるが、この場合にも、支持体の製造工程数が増加して製造コストが大幅に増加するという問題が生じる。
【0005】
本発明の一の目的は、上記事実を考慮して、製造工程数及び製造コストを増加させることなく、任意の断面形状を有するシェル部材を精度良く製造できる支持体の製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、上記事実を考慮して、十分な強度及び耐久性を有する軽量の支持体を備え、乗り心地、燃費等の走行性能が優れた空気入りランフラットタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る支持体の製造方法は、空気入りタイヤの内部に配設され、前記空気入りタイヤと共にリムに組み付けられる環状のシェル部材と、該シェル部材の内周側の両端部にそれぞれ固着されて前記リムに装着される弾性体からなる脚部とを有し、ランフラット走行時に荷重を支持可能な支持体の製造方法であって、押出金型における前記シェル部材の径方向断面の形状に対応する断面形状を有し、所定の押出方向へ貫通するキャビティ内へ溶融状態の金属材料を供給し、該キャビティ内で金属材料を前記押出方向へ移動させつつ凝固し、前記キャビティの断面形状に対応する断面形状を有するプレート状に成形された金属材料を前記押出金型内から外部へ送り出す押出工程と、前記押出金型内から外部へ送り出されたプレート状の金属材料を前記シェル部材の周長に対応する長さに切断すると共に、プレート状の金属材料を前記シェル部材の曲率半径に略等しい曲率半径に湾曲させるベンディング工程と、前記ベンディング工程を経たプレート状の金属材料の両端部を互いに接合する接合工程と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記の本発明に係る支持体の製造方法では、先ず、押出工程において、押出金型におけるシェル部材の径方向断面の形状に対応する断面形状を有し、所定の押出方向へ貫通するキャビティ内へ溶融状態の金属材料を供給し、このキャビティ内で金属材料を前記押出方向へ移動させつつ連続的に凝固し、金属材料をキャビティの断面形状に対応する断面形状を有するプレート状に成形して押出金型内から外部へ送り出すことにより、押出金型に要求されるシェル部材の断面形状に対応する断面形状を有するキャビティを形成しておけば、このキャビティ内で凝固した金属材料の断面形状をキャビティの断面形状と略等しい形状、又は相似形状にできるので、要求されるシェル部材の断面形状と一致又は近似する断面形状を有するプレート状の金属材料を精度良く連続的に成形できる。
【0009】
このとき、例えば、スリット状に開口するキャビティの断面形状(開口形状)を局部的に幅広にすることにより、押出金型内から送り出されたプレート状の金属材料の一部に局部的な肉厚部(補強部)を成形でき、またスリット状に開口するキャビティの断面形状(開口形状)を局部的に波型に湾曲させることにより、押出金型内から送り出されたプレート状の金属材料の一部に断面が波状に湾曲した波状断面部を成形できる。
【0010】
次いで、上記の押出工程により成形されたプレート状の金属材料を、ベンディング工程にて、シェル部材の周長に対応する長さに切断すると共に、プレート状の金属材料を前記シェル部材の曲率半径に略等しい曲率半径に湾曲させた後、接合工程にて、ベンディング工程を経たプレート状の金属材料の両端部を互いに接合することより、要求される断面形状を有する環状のシェル部材が製造される。
【0011】
また本発明の支持体の製造方法では、押出工程の後により成形されたプレート状の金属材料に、ローラ状又はベルト状のプレス部材を押し当てて塑性変形させることより、プレート状の金属材料の断面形状を更に変化させた後に、ベンディング工程及び接合工程を行うようにしても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る支持体の製造方法並びに、この製造方法により製造される支持体及びランフラットタイヤを図面に基づいて説明する。
【0013】
(ランフラットタイヤ及び支持体)
【0014】
先ず、図1〜図3を参照して本発明の実施形態に係るランフラットタイヤ及び、このランフラットに適用される支持体について説明する。
【0015】
ランフラットタイヤ10とは、図1に示されるように、リム12に空気入りタイヤ14と支持体40を組み付けたものをいう。リム12は、空気入りタイヤ14のサイズに対応した標準リムである。空気入りタイヤ14は、一対のビード部18と、両ビード部18に跨がって延びるトロイド状のカーカス20と、カーカス20のクラウン部に位置する複数(本実施形態では2枚)のベルト層22と、ベルト層22の上部に形成されたトレッド部24とを備える。
【0016】
空気入りタイヤ14の内部に配設される支持体40は、図3に示されるように、全体として一定曲率で湾曲したリング状に形成されており、環状の支持部材であるシェル26と、このシェル26の両端部にそれぞれ加硫成形されたゴム製の脚部28とを備える。
【0017】
脚部28は、支持体40をリム組み付け時に空気入りタイヤ14の内側でリム12に組み付けられるものであり、径方向に沿った高さが20mm〜40mm、好ましくは25mm〜35mmが好適である。
【0018】
一方、シェル26は、図2に示されるように、径方向に沿って所定の断面形状を有する薄肉プレート状に形成されており、径方向外側にそれぞれ凸状となる一対の凸部30A、30Bと、その間に形成された径方向内側に凸状となる凹部30C、さらには凸部30A、30Bの幅方向(X方向)外側(凹部30Cと反対側)に荷重を支持するサイド部30D、30Eが形成されている。サイド部30D、30Eの径方向内側の端部(リム側端部)には略タイヤ回転軸方向に延出するフランジ部30F、30Gが形成されている。本実施形態に係るシェル26は、後述するように、アルミ合金、マグネシウム合金等の金属材料を押出成形する形成されている。
【0019】
また、本実施形態では、図2に示されるように、径方向断面において曲率半径R1の曲面とされた部分を凸部30A、30B(矢印A、Bの領域)、曲率半径R2の曲面とされた部分を凹部30C(矢印Cの領域)、凸部30A、30Bの幅方向外側に位置して直線形状とされた部分をサイド部30D、30E、サイド部30D、30Eよりもさらに幅方向外側に形成され幅方向外側に延びる直線状とされた部分をフランジ部30F、30Gとする。
【0020】
凸部30A、30Bのそれぞれ径方向において最も外周側の位置(以下、ピークという)P1、P2の支持体40の幅方向(矢印X方向)における間隔(ピーク間距離)L1がタイヤ14とリム12の内部にセットされた状態における一対の脚部28間の幅方向距離(脚部間距離)L3(図1参照)に対して25%以上60%以下の範囲、例えば40%とされている。これは、ピーク間距離L1が脚部間距離L3に対して25%未満であると、ランフラット走行時にトレッド部24に接するシェル26の矢印X方向の幅が狭くなり、トレッド部24に狭い範囲に荷重が集中して作用することによって空気入りタイヤ14が破壊されることを防止するためである。また、ピーク間距離L1が脚部間距離L3に対して60%を越えると、凹部30Cの剛性不足のためにランフラット走行時の荷重の作用によって凹部30Cが凹みやすくなるためである。
【0021】
なお、ここで脚部間距離L3とは、ランフラットタイヤ10(空気入りタイヤ14)を標準リム14に組み付けた状態で、標準空気圧とした空気入りタイヤ14に標準荷重を付与した場合における一対の脚部28間の幅方向(矢印X方向)に沿った距離のことである。
【0022】
ここで、標準リムとはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2002年度版規定のリムであり、標準空気圧とはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2002年度版の最大負荷能力に対応する空気圧であり、標準荷重とはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2002年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重である。
【0023】
日本以外では、荷重とは下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことであり、内圧とは下記規格に記載されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されている適用サイズにおける標準リム(または、”Approved Rim” 、”Recommended Rim”)のことである。
【0024】
規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc. のYear Book ”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual”である。
【0025】
図2及び図3に示されるように、また支持体40のシェル26には、サイド部30Dとフランジ部30Fとの接合部付近に、局部的な肉厚化によりコーナ補強部42が一体的に形成されると共に、サイド部30Eとフランジ部30Gとの接合部付近にも、局部的な肉厚化によりコーナ補強部44が一体的に形成されている。
【0026】
ここで、サイド部30D、30Eとフランジ部30F、30Gとの接合部付近とは、サイド部30D、30Eの直線的な断面形状を有する部分とフランジ部30F、30Gの直線的な断面形状を有する部分とを繋ぐ湾曲した断面形状を有する部分であり、図2には、サイド部30D、30Eとフランジ部30F、30Gとの接合部付近を局部的に肉厚化しない場合、すなわち、この接合部付近にコーナ補強部42、44を設けない場合の断面形状が想像線(2点鎖線)により示されている。
【0027】
図2に示されるように、コーナ補強部42、44は、サイド部30D、30Eとフランジ部30F、30Gとの接合部付近を、それぞれ曲率中心側へ向って全周に亘り肉厚化することより形成されている。このとき、コーナ補強部42、44は、その湾曲方向に沿った中央部で最も板厚が厚く、この中央部からサイド部30D、30Eとフランジ部30F、30Gの直線部分側へ向って漸次板厚が減少するように形成されている。これにより、コーナ補強部42、44の断面における曲率中心側の面(内周面)は、想像線で示されるコーナ補強部42、44を設けない場合と比較し、より大きい曲率半径を有する滑らかな湾曲面となる。
【0028】
図2及び図3に示されるように、支持体40のシェル26には、一対の凸部30A、30Bにそれぞれ周方向に沿って細長く延在するリブ状の外周補強部46、48が一体的に形成されている。ここで、外周補強部46、48は、図2に示されるように、その径方向に沿った断面形状が凸部30A、30Bの内周面及び外周面からそれぞれ突出するような略半円状とされており、凸部30A、30Bの周方向に沿って全周に亘って延在するように形成されている。一方の凸部30Aには、断面における湾曲方向に沿って複数本(本実施形態では4本)の外周補強部46が略等ピッチで配置されている。また他方の凸部30Bにも、断面における湾曲方向に沿って複数本(本実施形態では4本)の外周補強部48が略等ピッチで配置されている。
【0029】
本実施形態に係るシェル26では、図2に示されるように、コーナ補強部42、44及び外周補強部46、48以外の部分が略一定の板厚Tとされている。このシェル26の板厚Tは、シェル26の成形素材となる金属材料の強度及び、ランフラット走行時に支持体40に要求される強度に応じて設定される。またシェル26におけるコーナ補強部42、44及び外周補強部46、48は、FEM(有限要素法)解析によりランフラット走行時にシェル26に作用する荷重分布を演算し、この演算結果により荷重集中が生じる部位に配置され、演算された荷重値に応じて許容応力を越えないように板厚Tに対する板厚の増加量が設定される。
【0030】
次に、上記のように構成された支持体40及び、この支持体40を用いたこのランフラットタイヤ10の作用について説明する。
【0031】
ランフラットタイヤ10では、空気入りタイヤ14の内圧が低下した場合、空気入りタイヤ14のトレッド部24を支持体40の凸部30A、30Bが支持して走行可能とする。また、この際、路面からの衝撃がトレッド部24、支持体40、リム12を介して車体に伝達されるが、支持体40のリム12と当接する部分にはゴム製の脚部28が設けられているため、路面からの衝撃が緩衝されてランフラット走行時の乗り心地が向上すると共に、路面からの衝撃によって支持体40(シェル26)のサイド部30D、30Eが変形してしまうことを回避できる。
【0032】
また、ランフラット走行時に支持体40に作用する荷重はサイド部30D、30Eとフランジ部30F、0Gとの接合部付近に集中して作用する。従って、ランフラットタイヤ10(支持体40)の軽量化を図るため金属製のシェル26全体の板厚を薄肉化した場合には、サイド部30D、30Eとフランジ部30F、0Gとの接合部付近に変形、微小クラック等の損傷が生じるおそれがあるが、シェル26にはサイド部30D、30Eとフランジ部30F、0Gとの接合部付近にコーナ補強部42が形成されて肉厚化されているため、シェル26における応力分布が均一化され、シェル26におけるサイド部30D、30Eとフランジ部30F、0Gとの接合部付近に損傷が生じることを防止できる。
【0033】
一方、ランフラット走行時、トレッド部24は、シェル26の凸部30A、30BのうちピークP1、P2間の部分と当接する。この結果、ランフラットタイヤ10では、トレッド部24における一対の凸部30A、30BのピークP1、P2間に挟まれた一部に局部的に荷重が作用する。従って、ピークP1、P2間のタイヤ幅方向距離L1を脚部間距離L3に対して25%以上とすることによって、トレッド部24の一部に集中的に荷重が作用してトレッド部24(タイヤ)が破壊してしまうことを回避できる。
【0034】
またランフラット走行時には、シェル26における一対の凸部30A、30Bには、それぞれ路面からの反力として曲げ荷重が作用する。このとき、支持体40の軽量化を図るため金属製のシェル26全体の板厚を薄肉化したり、トレッド部24を保護するためタイヤ幅方向距離L1を脚部間距離L3に対して十分に大きくした場合には、シェル26における凸部30A、30B及び、これら一対の凸部30A、30B間に設けられた凹部30Cの曲げ剛性が低下し、これらの凸部30A、30B及び凹部30Cが経時的に局部的に湾曲したり、全体的な真円度が低下する等の変形が生じるおそれがあるが、シェル26には凸部30A、30Bにそれぞれ外周補強部46、48が形成されて曲げ強度が強化されているため、路面からの荷重を受けても、凸部30A、30B及び凹部30Cがランフラット走行時間の増加に伴って変形することを防止できる。
【0035】
従って、本実施形態に係る支持体40によれば、支持体40(シェル26)の強度及び耐久性を低下させることなく、支持体40を効率的に軽量化し、これを用いたランフラットタイヤ10を軽量化できる。
【0036】
次に、図4及び図5を参照して本発明の実施形態に係る支持体におけるシェルの変形例について説明する。なお、図2及び図3に示される支持体におけるシェルと共通の部分には、同一符合を付して説明を省略する。
【0037】
図4に示されるシェル50には、図2に示されるシェル26と同様に、サイド部30Dとフランジ部30Fとの接合部付近に、局部的な肉厚化によりコーナ補強部42が一体的に形成されている。このシェル50では、シェル26と異なり、凸部30A、30Bにそれぞれリブ状の外周補強部46、48が形成されていないが、凸部30A、30Bにおける少なくともピークP1、P2付近の板厚T´が、他の部分の板厚Tに対して僅かにではあるが局部的に肉厚化されている。
【0038】
図4に示されるシェル50でも、シェル26と同様に、FEM(有限要素法)解析によりランフラット走行時にシェル26に作用する荷重分布を演算し、この演算結果により板厚T、板厚T´及びコーナ補強部42、44における板厚Tに対する板厚の増加量がそれぞれ設定される。また、このような形状を有するシェル50も、シェル26と同様に、アルミ合金、マグネシウム合金等の金属材料を成形素材として押出成形により容易に製造することが可能である。
【0039】
図4に示されるシェル50によっても、板厚Tを薄くすることによる軽量化を可能とすると共に、コーナ補強部42、44によりシェル50におけるサイド部30D、30Eとフランジ部30F、0Gとの接合部付近に損傷が生じることを防止でき、かつ凸部30A、30B及び凹部30Cがランフラット走行時間の増加に伴って変形することを防止できる。
【0040】
一方、図5に示されるシェル52にも、図2に示されるシェル26と同様に、サイド部30Dとフランジ部30Fとの接合部付近に、局部的な肉厚化によりコーナ補強部42が一体的に形成されている。このシェル52では、シェル26と異なり、凸部30A、30Bにそれぞれリブ状の外周補強部46、48が形成されていないが、凸部30A、30B及び凹部30Cの全体に、その断面が波状に湾曲するように加工された波上断面部54、56、58が全周に亘って形成されている。
【0041】
図5に示されるシェル50では、凸部30A、30B及び凹部30Cに波状断面部54、56、58をそれぞれ形成することにより、凸部30A、30B及び凹部30Cの強度及び耐久性を低下させることなく、シェル52の板厚Tを更に薄くし、軽量化することが可能になる。すなわち、薄肉板状のシェル52における凸部30A、30B及び凹部30Cに波状断面部54、56、56を形成することにより、凸部30A、30B及び凹部30Cの板厚を増加したことと同等の効果を得られ、波状断面部54、56、58が延在する周方向に沿った曲げ強度を増大できるので、比較的大きな曲げ荷重が作用する凸部30A、30B及び凹部30Cの板厚を薄くしても曲げ荷重に対する強度低下を効果的に防止できるので、リブ状の外周補強部を形成した場合と同様に、凸部30A、30B及び凹部30Cがランフラット走行時間の増加に伴って変形することを防止できる。
【0042】
なお、図5に示されるシェル52では、波状断面部54、56、58における板厚が、コーナ補強部42、44を除く他の部分の板厚Tと等しくなっているが、断面を波型にしたことによる強度の増加に応じて波状断面部54、56、58の板厚を板厚Tよりも局部的に減少させても良い。
【0043】
(支持体の製造方法)
【0044】
次に、上記のように構成された本実施形態に係る支持体の製造方法を図6〜図10に基づいて説明する。
【0045】
図6には、本実施形態に係る支持体のシェルを製造するための押出成形装置が示されている。この押出成形装置100には、上流側に耐熱容器であるレードル102が配置されており、このレードル102内には電気炉等により加熱溶融され所定の湯温とされたアルミ合金Mが貯えられている。
【0046】
ここで、シェル26、50、52の成形素材となるアルミ合金Mとしては、例えば、JIS5000系、JIS6000系、JIS7000系のものを用いる。特に、JIS6000系、JIS7000系のアルミ合金を成形素材とした場合には、通常、成形完了後にシェル26の熱処理が必要となるが、他のアルミ合金と比較して高強度を得ることができるので、シェル26、50、52の軽量化に特に適している。また押出成形が可能な金属材料であれば、アルミ合金以外にもマグネシウム合金等をシェル26、50、52の成形素材とすることも可能である。
【0047】
レードル102には外周壁部の下部側に注湯ノズル104が開口しており、この注湯ノズル104には、注湯管106を通してブロック状の押出金型108の一端部が接続されている。図7に示されるように、押出金型108には、シェル26、50、52の径方向断面に対応する断面形状を有するキャビティ110が形成されており、このキャビティ110はアルミ合金Mの押出方向(矢印C方向)に沿って押出金型108を貫通している。なお、以下の記載では、押出金型108により図2に示されるシェル26を製造する場合について説明する。従って、キャビティ110には、シェル26のコーナ補強部42,44に対応して開口幅が他の部分よりも広くなったコーナ補強対応部112、114及び、シェル26のリブ状の外周補強部46、48に対応して凹状断面を有する外周補強対応部116がそれぞれ形成されている。
【0048】
押出金型108には、キャビティ110に近接してスリット状の冷却水路118が設けられており、この冷却水路118には、ポンプ及びクーリング装置等からなる冷却水循環装置(図示省略)から供給される冷却水が循環する。
【0049】
押出成形装置100には、押出方向に沿って押出金型108の下流側にキャビティ110の出口側の開口に面して上下一対の引抜ベルト120、122が配置されている。上側の引抜ベルト120は、駆動プーリ124及び駆動プーリ126と、これら一対のプーリ124、126により張設された無端状の耐熱ベルト132とを備えている。この耐熱ベルト132は、ニッケル系、チタン系等の耐熱合金により構成されている。またプーリ124、126は、必要に応じて冷却水等を用いた冷却構造とされ、軸受等の熱損耗が防止されると共に、耐熱ベルト132の冷却を行う。また下側の引抜ベルト122も、駆動プーリ128及び従動プーリ130と、これら一対のプーリ128、130により張設された無端状の耐熱ベルト134とを備え、上側の引抜ベルト120と同様の構造を有している。
【0050】
ここで、上側の耐熱ベルト132は、そのベルト面の断面形状がシェル26の外周面(図2の上側の面)の断面形状と対応するものとされ、また下側の耐熱ベルト134は、そのベルト面の断面形状がシェル26の内周面(図2の下側の面)の断面形状と対応するものとされている。また引抜ベルト120、122の駆動プーリ124、126には、それぞれ駆動モータ(図示省略)が連結されており、これらの駆動モータは、アルミ合金Mの押出成形時に駆動プーリ124、126にトルクを伝達して耐熱ベルト132、134を押出方向に沿って循環移動させる。
【0051】
上記のように構成された押出成形装置100によるアルミ合金Mの押出成形時には、レードル102内に貯えられた溶融状態のアルミ合金Mが押出金型108におけるキャビティ110内に供給される。このとき、レードル102内は、必要に応じて、アルミ合金Mの上方に存在する空間が不活性ガス等によりシールされ、又は不活性ガス等によりシールされると共に加圧状態とされる。なお、押出成形開始時には、キャビティ110の下流側の開口を閉止すると共に、引抜ベルト120、122による引抜力を伝達可能にするため、押出成形装置100には、例えば、シェル26の断面形状と略等しい断面形状を有するダミープレート(図示省略)がキャビティ110内へ下流側から挿入されると共に、引抜ベルト120、122により挟持されるように装填される。
【0052】
引抜ベルト120、122は、押出金型108のキャビティ110内から延出したダミープレート又は凝固したアルミ合金M(板状素材136)を挟持しつつ循環移動する。これにより、アルミ合金Mがキャビティ110内で押出方向へ移動しつつ、押出金型108により所定の冷却速度で冷却されてキャビティ110内でシェル26の断面形状に対応する断面形状となるように凝固する。キャビティ110内で凝固したアルミ合金Mは、シェル26の断面形状に対応する断面形状を有する長尺帯状の板状素材136(図8参照)となり、この板状素材136は、引抜ベルト120、122により連続的にキャビティ110内から引き抜かれ下流側へ送り出される。
【0053】
なお、引抜ベルト120、122により板状素材136を引き抜く際に、板状素材136を厚さ方向に沿って僅かに塑性的に圧縮変形させようにしても良い。このように赤熱状態にある板状素材136を引抜ベルト120に圧縮変形させることより、シェル26内でのアルミ合金Mの凝固時にポーラス状等の欠陥(凝固欠陥)が生じても、このような凝固欠陥を消失又は縮小させて無害化できる。また本実施形態では、キャビティ110の断面形状がシェル26の断面形状と略一致するものになっているが、シェル26における外周補強部46、48等の比較的小さな凹凸形状の部分についいては、引抜ベルト120、122により赤熱状態にある板状素材136を塑性加工(プレス加工)することより成形するようにしても良い。また引抜ベルト120、122の上流側又は下流側にプレス加工用のローラ等のプレス成形部材を設けて、このプレス成形部材によりシェル26における外周補強部46、48等の比較的小さな凹凸形状の部分をプレス成形するようにしても良い。
【0054】
図6に示される押出成形装置100により押出成形された板状素材136は、図8に示されるように、その厚さ方向に沿った断面形状シェル26の径方向に沿った断面形状と略一致するものになる。この板状素材136は、シェアリング装置等によりシェル26の周長に対応する長さに切断された後、図9に示されるプレスベンディング装置138へ供給され、このプレスベンディング装置138によりシェル26の曲率半径と略等しい曲率半径となるように曲げ加工(ベンディング加工)される。
【0055】
プレスベンディング装置138には、図9(B)に示されるように、下型140及び上型142が設けられており、上型142は、油圧シリンダ等のリニアアクチュエータ(図示省略)により上下方向に沿って下型140に対して接離可能に支持されている。下型140は、そのプレス面141がシェル26の内周面(図2の下側の面)の曲率半径に略等しい一定の曲率半径で湾曲すると共に、プレス面141の断面形状がシェル26の内周面の断面形状と対応するものとされている。また上型142は、そのプレス面143がシェル26の外周面(図2の上側の面)の曲率半径に略等しい一定の曲率半径で湾曲すると共に、プレス面141の断面形状がシェル26の外周面の断面形状と対応するものとされている。
【0056】
またプレスベンディング装置138には、上型142の下型140からの離間動作に連動し、板状素材136をその長手方向に沿って所定の距離ずつ、下型140のプレス面141及び上型142のプレス面143間へ送り出すフィード機構(図示省略)が設けられている。
【0057】
プレスベンディング装置138では、図9(A)に示されるような平板状の板状素材136に対するベンディング加工を開始する際には、先ず、上型142を図9(B)の想像線(2点鎖線)で示される離間位置に保持しておき、フィード機構により板状素材136の先端側を所定長だけ下型140と上型142との間に送り出した後、リニアアクチュエータにより上型142を、板状素材136を介して下型140に圧接するプレス位置まで下降させる。これにより、板状素材136は、上型142からの加圧力により下型140のプレス面141と上型142のプレス面143間に挟持された部分がシェル26の曲率半径と一致するようにベンディング加工される。この後、プレスベンディング装置138では、上型142を離間位置に復帰させ、フィード機構による板状素材136の送出動作及び、上型142をプレス位置へ加工させるプレス動作を複数回(例えば、4回)繰り返す。これにより、シェル26の周長に切断された板状素材136全体がシェル26と略一致する曲率半径に湾曲される。
【0058】
上記のようにしてプレスベンディング装置138によりベンディング加工された板状素材136は、自動溶接装置等により長手方向の両端部が溶接により互いに接合され、更に、必要に応じて熱処理が施されてシェル26に加工される。このようにして製造されたシェル26には、フランジ部30F、30Gにそれぞれゴム製の脚部28が加硫接着され、これにより、支持体40の製造が完了する。
【0059】
また上記したベンディング加工は、図10に示されるようなローラベンディング装置150により行っても良い。このローラベンディング装置150には、図10に示されるように、板状素材132の送出方向に沿って上流側に肉厚円板状の芯金152が回転可能に設けらると共に、この芯金152の下流側に円板状の芯金160が回転可能に設けられている。これらの芯金152及び芯金160の外周側には、周方向に沿って2個の成形ローラ154、156及び成形ローラ162、164がそれぞれ回転可能に支持されている。
【0060】
ここで、芯金152の外周面には、シェル26の内周面(図2の下側の面)の曲率半径により大径の曲率半径で湾曲すると共に、その外周面に断面形状がシェル26の内周面の断面形状と対応するものとされた成形面153が形成されている。また2個の成形ローラ154、156は、そのローラ面155、157がそれぞれ芯金152の成形面153と正対するように支持されると共に、ローラ面155、157がシェル26の外周面の断面形状と対応する形状とされている。
【0061】
芯金160は芯金152よりも小径とされ、この芯金160の外周面にも断面形状がシェル26の内周面の断面形状と対応するものとされた成形面161が形成されている。また2個の成形ローラ162、164は、そのローラ面163、165がそれぞれ芯金160の成形面161と正対するように支持されると共に、ローラ面163、165がシェル26の外周面の断面形状と対応する形状とされている。
【0062】
ローラベンディング装置150の芯金152、160及び成形ローラ154、156、162、164には、それぞれ駆動モータ(図示省略)がトルク伝達可能に連結されており、この駆動モータは、板状素材136に対するベンディング加工時に芯金152及び芯金160をそれぞれ所定の成形方向(図10では時計方向)へ回転させると共に、成形ローラ154、156及び成形ローラ162、164をそれぞれ芯金152、160の従動方向(図10では反時計方向)へ回転させる。またローラベンディング装置150には、芯金152、160及び成形ローラ154、156、162、164の回転時に、板状素材136をその長手方向に沿って芯金152、160の周速と略等しい供給速度で、芯金152と成形ローラ154、156との間のニップ部へ送り出すフィード機構(図示省略)が設けられている。
【0063】
ローラベンディング装置150では、平板状の板状素材136に対するベンディング加工を開始する際には、芯金152、160及び成形ローラ154、156、162、164をそれぞれ所定の回転速度で回転させると共に、フィード機構により板状素材136を芯金152と成形ローラ154、156との間のニップ部へ送り出し、板状素材136を芯金152の成形面153の接線方向に沿って加圧する。これにより、板状素材136は、成形ローラ154、156からの加圧力により芯金152の成形面153と成形ローラ154、156のローラ面155、157間に挟持された部分がシェル26の曲率半径よりも大径となるように連続的に湾曲した後、芯金160の成形面161と成形ローラ162、164のローラ面163、165間に挟持された部分がシェル26の曲率半径と一致するように連続的に湾曲する。このようにしてローラベンディング装置150によりベンディング加工された板状素材136も、自動溶接装置等により長手方向の両端部が溶接により互いに接合され、更に、必要に応じて熱処理が施されてシェル26に加工される。このようにして製造されたシェル26には、フランジ部30F、30Gにそれぞれゴム製の脚部28が加硫接着され、これにより、支持体40の製造が完了する。
【0064】
なお、本実施形態では、板状素材136をプレスベンディング装置138又はローラベンディング装置150の何れか一方を用いてベンディング加工する場合を説明したが、板状素材136をプレスベンディング装置138によりベンディング加工した後、ローラベンディング装置150によりベンディング加工を行って、プレスベンディング装置138による行われたプレス間の継目付近の加工精度を向上させるようにしても良い。また図10に示されるローラベンディング装置150では、芯金152と成形ローラ154、156とにより板状素材132に対して1段目のベンディング加工を行った後、芯金160と成形ローラ162、164とにより板状素材132に対して2段目のベンディング加工を行って板状素材132をシェル26の曲率半径と一致するように加工したが、シェル26の曲率半径が小さくなるほど、ベンディング加工の段数を増加させることで、皺等の加工欠陥の発生を防止しつつ、板状素材132を精度良くシェル26の曲率半径と一致するように湾曲させることが可能になる。
【0065】
また、上記のようなベンディング装置138,150により板状素材136をベンディング加工する際には、板状素材136の最大主歪み量が10%〜14%程度になることから、シェル26の成形素材(金属材料)としては、押出成形が可能であると共に、破断伸びが14%以上のものを用いることが要求される。
【0066】
以上説明した支持体の製造方法によれば、基本的には、押出金型108におけるキャビティ110の断面形状を変えるだけで、任意の断面形状を有する支持体40のシェルを製造できる。従って、図4に示されるシェル50については、図7に示される押出金型108をキャビティ110から外周補強対応部116を省略したものすれば、シェル26を製造する場合と、共通の工程により製造できる。
【0067】
また、図5に示されるシェル52については、図7に示される押出金型108におけるキャビティ110のコーナ補強部42,44間のスリット状の部分を、シェル52の波状断面部54に対応させて波状に湾曲させたものにすれば、シェル26を製造する場合と、共通の工程により製造できる。
【0068】
以上説明したように、本実施形態に係る支持体40の製造方法によれば、押出成形装置100により金属材料をシェル26、50、52に対応する段形状に押出成形する工程を有することにより、部分的に板厚が肉厚化されたシェル26,50や、部分的に板厚が肉厚化されると共に波状断面部54が形成されたシェル52等の複雑な断面形状を有する支持体40のシェルを精度良く、かつ低コストで製造できる。
【0069】
【実施例】
次に、本発明に係る支持体の製造方法により製造された支持体の実施例1及び2を、従来構造の支持体(比較例)と比較して説明する。
【0070】
比較例に係るシェルとしては、実施例と同一の製造方法により製造し、コーナ補強部42、44及び外周補強部46、48が形成されていない以外は、図2に示されるシェル26と共通形状を有するものを用い、その板厚Tを2.0mmとした。
【0071】
一方、実施例1に係るシェルとしては、外周補強部46、48が形成されていない以外は、図2に示されるシェル26と共通形状を有するもの、すなわちコーナ補強部42、44のみが形成されたものを用い、その板厚Tを1.6mmとした。また、実施例2に係るシェルとしては、図2に示されるシェル26と共通形状を有するもの、すなわちコーナ補強部42、44及び外周補強部46、48の双方が形成されたものを用い、その板厚Tを1.6mmとした。
【0072】
以上のような比較例に係るシェル、実施例1に係るシェル及び、実施例2に係るシェルをJIS6061のアルミ合金を成形素材として押出成形により成形し、これらのシェルにゴム製の脚部をそれぞれ加硫接着し、比較例に係る支持体、実施例1に係る支持体、実施例2に係る支持体を製造した。これらの支持体をそれぞれランフラットタイヤ(195/65 R15)に組み付け、このランフラットタイヤにより実際にランフラット走行を行った。この走行試験の結果及び各支持体の板厚、比重量を下記の(表1)に示す。
【0073】
なお、この走行試験では、支持体、ランフラット本体(空気入りタイヤ)及びリムに損傷を発生させることなく、所定の速度及び走行パターンにて200km以上の距離(ランフラット走行距離)を走行できれば合格とする。
【0074】
【表1】
【0075】
上記(表1)から明らかなように、実施例1に係るコーナ補強部が形成された支持体によれば、比較例に係る支持体と比較して、同等のランフラット走行距離を問題なく走行可能であるうえ、大幅な重量低減を実現できる。また実施例2に係るコーナ補強部及び外周補強部の双方が形成された支持体によれば、比較例に係る支持体と比較して、ランフラット走行距離を大幅に延長できると共に、重量低減を実現できる。
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る支持体の製造方法によれば、製造工程数及び製造コストを増加させることなく、任意の断面形状を有するシェル部材を精度良く製造できる。
また本発明に係る空気入りランフラットタイヤによれば、本発明に係る製造方法により補強部を有するように製造された支持体を用いることにより、支持体の強度及び耐久性を低下させることなく、支持体を十分に軽量のものにできるので、乗り心地、燃費等の走行性能を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る支持体が適用されたランフラットタイヤの構成を示す径方向に沿った断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る支持体の製造方法により製造された支持体の一例の構成を示す径方向に沿った断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る支持体の製造方法により製造された支持体の一例の構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る支持体の製造方法により製造された支持体の変形例の構成を示す径方向に沿った断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る支持体の製造方法により製造された支持体の変形例の構成を示す径方向に沿った断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る支持体の製造方法に用いられる押出成形装置の構成を示す断面図である。
【図7】図6に示される押出成形装置における押出金型の構成を示す断面図である。
【図8】図6に示される押出成形装置により押出成形されたシェルの板状素材を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る支持体の製造方法に用いられるプレスベンディング装置の構成を示す側面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る支持体の製造方法に用いられるローラベンディング装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ランフラットタイヤ
12 リム
14 タイヤ
40 支持体
26 シェル(支持部材)
28 脚部
30A、30B 凸部
30C 凹部
30D、30E サイド部
30F、30G フランジ部
44 コーナ補強部
46、48 外周補強部
50 シェル(支持部材)
52 シェル(支持部材)
54、56、58 波状断面部
100 押出成形装置
108 押出金型
110 キャビティ
138 プレスラベンディング装置
140 ローラベンディング装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention uses a method of manufacturing an annular support disposed inside a tire so that the tire can travel a considerable distance in a punctured state when the tire is punctured, and a support manufactured by the manufacturing method. Related to pneumatic runflat tires.
About.
[0002]
[Prior art]
Run-flat running is possible with a pneumatic tire, that is, a tire that can run (run-flat running) with a certain distance without worry even if the tire internal pressure becomes approximately 0 atm (gauge pressure) due to puncturing (hereinafter referred to as “run-flat running”). As a "run-flat tire", a support for a run-flat tire (hereinafter simply referred to as "run-flat tire") having a shell made of a metal material such as high-strength steel, stainless steel, or an aluminum alloy at the rim portion in the air chamber of the tire. A core type to which a “support” is attached is known. Further, as a support used for this type of run flat tire, there is a support having an annular shell made of metal and rubber legs respectively vulcanized and bonded to both ends of the shell. There is known a tire having a shape having two convex portions (two-peak shape) in a radial cross section of a tire attached to a rim. Such a supporting member is, for example, 50 (Kgf / mm). 2 A) A cylindrical material made of high-strength steel having the above tensile strength is used as a forming material, and the cylindrical material is manufactured by performing a process such as a spatula drawing process, a roll forming process, and a hydroforming process.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In a support manufactured by the above-described manufacturing method, the thickness of the shell is generally designed on the basis of a portion where the maximum load is applied, that is, the maximum load is applied when the entire shell is run flat. In the portion where the stress is calculated, it is formed with a substantially uniform plate thickness equal to the plate thickness required for stress calculation. On the other hand, the support in the run flat tire is desirably as light as possible in consideration of the riding comfort of the automobile to which the run flat tire is mounted, fuel efficiency, and the like. However, if an attempt is made to reduce the weight of the support by reducing the thickness of the entire shell, the strength and durability of the support will be insufficient, and a run-flat tire using this support will not be able to safely run run-flat over a sufficient distance. Problems may occur.
[0004]
Therefore, it is conceivable to locally increase the thickness of only the portion of the shell where the load is concentrated, and to reduce the weight without reducing the strength and durability of the support. However, it is difficult to locally increase the thickness of only a part of the shell by the above-mentioned processing methods such as the spatula drawing, the roll forming, and the hydroforming. It is also conceivable to locally increase the thickness of a part of the shell by cold forging, hot forging, etc. However, if such processing is added, the manufacturing process of the support increases and the manufacturing cost increases significantly. The problem of increase arises. In order to increase the bending strength of the shell, it is effective to make the cross-sectional shape of the outer peripheral portion of the shell into a non-linear shape such as a corrugated shape, but in this case also, the number of manufacturing steps of the support increases. As a result, there is a problem that the manufacturing cost is greatly increased.
[0005]
An object of the present invention is to provide a method of manufacturing a support capable of accurately manufacturing a shell member having an arbitrary cross-sectional shape without increasing the number of manufacturing steps and manufacturing cost in consideration of the above fact. is there.
[0006]
Another object of the present invention is to provide a pneumatic run-flat tire that has a lightweight support having sufficient strength and durability and has excellent running performance such as ride comfort and fuel efficiency in consideration of the above facts. It is in.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The method of manufacturing a support according to the present invention is arranged in a pneumatic tire, wherein the annular member is attached to a rim together with the pneumatic tire, and the shell member is fixed to both inner end portions of the shell member. And a leg portion made of an elastic body attached to the rim, and a support member capable of supporting a load during run-flat running, wherein the shell member in the extrusion die has a radial cross-sectional shape. It has a corresponding cross-sectional shape, supplies a molten metal material into a cavity that penetrates in a predetermined extrusion direction, and solidifies while moving the metal material in the extrusion direction in the cavity, to a cross-sectional shape of the cavity. An extrusion step of sending a metal material formed into a plate having a corresponding cross-sectional shape from the inside of the extrusion die to the outside, and a plate-shaped metal material sent out of the extrusion die to the outside A bending step of cutting the plate-shaped metal material into a radius of curvature substantially equal to the radius of curvature of the shell member, and cutting the plate-shaped metal material into a length corresponding to the circumferential length of the shell member. And a joining step of joining both ends of the material to each other.
[0008]
In the method of manufacturing a support according to the present invention, first, in the extrusion step, the extrusion member has a cross-sectional shape corresponding to the shape of the radial cross-section of the shell member in the extrusion die, and is inserted into a cavity penetrating in a predetermined extrusion direction. A molten metal material is supplied, the metal material is continuously solidified in the cavity while moving in the extrusion direction, and the metal material is extruded into a plate having a cross-sectional shape corresponding to the cross-sectional shape of the cavity. If a cavity having a cross-sectional shape corresponding to the cross-sectional shape of the shell member required for the extrusion die is formed by sending it from the inside of the mold to the outside, the cross-sectional shape of the solidified metal material in the cavity is determined. Plate-shaped metal having a cross-sectional shape that is substantially the same as or similar to the cross-sectional shape of Material can be precisely continuously molded.
[0009]
At this time, for example, by locally increasing the cross-sectional shape (opening shape) of the cavity opened in a slit shape, a local thickness is formed in a part of the plate-shaped metal material sent out from the inside of the extrusion die. Part (reinforcement part) can be formed, and the cross-sectional shape (opening shape) of the cavity opening in a slit shape is locally curved into a wavy shape, so that one of the plate-shaped metal materials sent out from the extrusion die is formed. It is possible to form a wavy cross section in which the cross section is curved in a wavy manner.
[0010]
Next, in the bending step, the plate-shaped metal material formed by the above-described extrusion step is cut into a length corresponding to the peripheral length of the shell member, and the plate-shaped metal material is cut into a radius of curvature of the shell member. After being bent to have substantially the same radius of curvature, in a joining step, the both ends of the plate-shaped metal material having undergone the bending step are joined to each other, whereby an annular shell member having a required cross-sectional shape is manufactured.
[0011]
Further, in the method for manufacturing a support of the present invention, a plate-shaped metal material is formed by pressing a roller-shaped or belt-shaped press member against a plate-shaped metal material formed after the extrusion step, thereby plastically deforming the plate-shaped metal material. After further changing the cross-sectional shape, the bending step and the joining step may be performed.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a method of manufacturing a support according to an embodiment of the present invention, and a support and a run flat tire manufactured by the method will be described with reference to the drawings.
[0013]
(Run flat tire and support)
[0014]
First, a run flat tire according to an embodiment of the present invention and a support applied to the run flat will be described with reference to FIGS.
[0015]
As shown in FIG. 1, the run flat tire 10 refers to a
[0016]
As shown in FIG. 3, the
[0017]
The
[0018]
On the other hand, as shown in FIG. 2, the
[0019]
Further, in the present embodiment, as shown in FIG. 2, in the radial cross section, a portion having a curved surface with a radius of curvature R1 is used as a
[0020]
The distance (peak distance) L1 between the radially outermost positions (hereinafter referred to as peaks) P1 and P2 of the
[0021]
Here, the distance L3 between the legs is defined as a pair of distances when a standard load is applied to the
[0022]
Here, the standard rim is a rim specified in JATMA (Japan Automobile Tire Association) Year Book 2002 edition, and the standard air pressure is an air pressure corresponding to the maximum load capacity in JATMA (Japan Automobile Tire Association) Year Book 2002 edition. The standard load is a load corresponding to the maximum load capacity when a single wheel of the Year Book 2002 version of JATMA (Japan Automobile Tire Association) is applied.
[0023]
Outside Japan, the load is the maximum load (maximum load capacity) of a single wheel at the applicable size described in the following standard, and the internal pressure is the maximum load (maximum load of the single wheel) described in the following standard Rim) means a standard rim (or “Approved Rim” or “Recommended Rim”) in an applicable size described in the following standard.
[0024]
Standards are determined by industry standards that are in effect in the area where the tire is manufactured or used. For example, in the United States it is "The Book of The Tire and Rim Association Inc." and in Europe it is "Standards Manual of the European Tire and Rim Technical Organization".
[0025]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0026]
Here, the vicinity of the joint between the
[0027]
As shown in FIG. 2, the
[0028]
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0029]
In the
[0030]
Next, the
[0031]
In the run flat tire 10, when the internal pressure of the
[0032]
Further, the load acting on the
[0033]
On the other hand, during run flat running, the
[0034]
Further, during run-flat running, a bending load acts on the pair of
[0035]
Therefore, according to the
[0036]
Next, a modified example of the shell in the support according to the embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 2 and FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0037]
In the
[0038]
In the
[0039]
The
[0040]
On the other hand, in the
[0041]
In the
[0042]
In the
[0043]
(Method of manufacturing support)
[0044]
Next, a method for manufacturing the support according to the present embodiment configured as described above will be described with reference to FIGS.
[0045]
FIG. 6 shows an extruder for manufacturing the shell of the support according to the present embodiment. A
[0046]
Here, as the aluminum alloy M used as a forming material of the
[0047]
A pouring
[0048]
The extrusion die 108 is provided with a slit-shaped
[0049]
In the
[0050]
Here, the upper heat-
[0051]
During extrusion molding of the aluminum alloy M by the
[0052]
The pulling
[0053]
When the
[0054]
As shown in FIG. 8, the plate-shaped
[0055]
As shown in FIG. 9B, the
[0056]
Further, the
[0057]
In the
[0058]
The
[0059]
Further, the above-described bending processing may be performed by a
[0060]
Here, the outer peripheral surface of the
[0061]
The cored
[0062]
A drive motor (not shown) is connected to the
[0063]
In the
[0064]
In this embodiment, the case where the
[0065]
Further, when the
[0066]
According to the manufacturing method of the support described above, basically, the shell of the
[0067]
Also, regarding the
[0068]
As described above, according to the method of manufacturing the
[0069]
【Example】
Next, Examples 1 and 2 of the support manufactured by the method for manufacturing a support according to the present invention will be described in comparison with a support having a conventional structure (Comparative Example).
[0070]
The shell according to the comparative example is manufactured by the same manufacturing method as that of the embodiment, and has the same shape as the
[0071]
On the other hand, the shell according to the first embodiment has the same shape as the
[0072]
The shell according to the comparative example, the shell according to the first embodiment, and the shell according to the second embodiment are formed by extrusion using a JIS6061 aluminum alloy as a molding material, and rubber shells are respectively formed on these shells. After vulcanization bonding, a support according to a comparative example, a support according to Example 1, and a support according to Example 2 were manufactured. Each of these supports was assembled to a run flat tire (195/65 R15), and run flat running was actually performed using the run flat tire. The results of this running test and the plate thickness and specific weight of each support are shown in the following (Table 1).
[0073]
In this running test, if the vehicle can run a distance of 200 km or more (run flat running distance) at a predetermined speed and running pattern without causing damage to the support, the run flat body (pneumatic tire) and the rim, the test passes. And
[0074]
[Table 1]
[0075]
As is clear from the above (Table 1), according to the support having the corner reinforcing portion according to Example 1, the same run-flat travel distance as that of the support according to the comparative example was traveled without any problem. In addition to being possible, a significant weight reduction can be realized. Further, according to the support in which both the corner reinforcing portion and the outer peripheral reinforcing portion according to the second embodiment are formed, the run flat traveling distance can be significantly extended and the weight can be reduced, as compared with the support according to the comparative example. realizable.
【The invention's effect】
As described above, according to the method for manufacturing a support according to the present invention, a shell member having an arbitrary cross-sectional shape can be manufactured accurately without increasing the number of manufacturing steps and manufacturing cost.
Further, according to the pneumatic runflat tire according to the present invention, by using a support manufactured to have a reinforcing portion by the manufacturing method according to the present invention, without reducing the strength and durability of the support, Since the support can be made sufficiently lightweight, traveling performance such as ride comfort and fuel efficiency can be greatly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view along a radial direction showing a configuration of a run flat tire to which a support according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a cross-sectional view along a radial direction showing a configuration of an example of a support manufactured by a method of manufacturing a support according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view illustrating a configuration of an example of a support manufactured by a method of manufacturing a support according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view along a radial direction showing a configuration of a modified example of the support manufactured by the method for manufacturing a support according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view along a radial direction showing a configuration of a modified example of the support manufactured by the method for manufacturing a support according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a configuration of an extrusion molding apparatus used in a method of manufacturing a support according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a sectional view showing a configuration of an extrusion die in the extrusion molding apparatus shown in FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing a plate material of a shell extruded by the extrusion molding apparatus shown in FIG. 6;
FIG. 9 is a side view showing the configuration of a press bending device used in the method of manufacturing a support according to the embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a side view showing a configuration of a roller bending device used in the method of manufacturing a support according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
10 Run flat tires
12 Rim
14 tires
40 support
26 shell (supporting member)
28 legs
30A, 30B convex part
30C recess
30D, 30E side part
30F, 30G Flange part
44 Corner reinforcement
46, 48 Outer periphery reinforcement
50 shell (supporting member)
52 shell (supporting member)
54, 56, 58 Wavy section
100 Extrusion equipment
108 Extrusion mold
110 cavities
138 Press Rending Device
140 Roller bending device
Claims (4)
押出金型における前記シェル部材の径方向断面の形状に対応する断面形状を有し、所定の押出方向へ貫通するキャビティ内へ溶融状態の金属材料を供給し、該キャビティ内で金属材料を前記押出方向へ移動させつつ連続的に凝固し、金属材料を前記キャビティの断面形状に対応する断面形状を有するプレート状に成形して前記押出金型内から外部へ送り出す押出工程と、
前記押出金型内から外部へ送り出されたプレート状の金属材料を前記シェル部材の周長に対応する長さに切断すると共に、プレート状の金属材料を前記シェル部材の曲率半径に略等しい曲率半径に湾曲させるベンディング工程と、
前記ベンディング工程を経たプレート状の金属材料の両端部を互いに接合する接合工程と、
を有することを特徴とする支持体の製造方法。An annular shell member is provided inside the pneumatic tire and assembled to the rim together with the pneumatic tire, and an elastic body is fixed to each of the inner peripheral ends of the shell member and attached to the rim. A method of manufacturing a support for a run flat tire having a leg portion and capable of supporting a load during run flat running,
A metal material in a molten state is supplied into a cavity that has a cross-sectional shape corresponding to a radial cross-sectional shape of the shell member in the extrusion die and passes through in a predetermined extrusion direction, and the metal material is extruded in the cavity. An extrusion step of continuously solidifying while moving in the direction, forming a metal material into a plate shape having a cross-sectional shape corresponding to the cross-sectional shape of the cavity, and sending the metal material to the outside from the extrusion die,
The plate-shaped metal material sent out from the inside of the extrusion die is cut into a length corresponding to the peripheral length of the shell member, and the plate-shaped metal material has a radius of curvature substantially equal to the radius of curvature of the shell member. Bending process to bend to
A joining step of joining both ends of the plate-shaped metal material after the bending step,
A method for producing a support, comprising:
前記タイヤの内側に配設され、前記タイヤと共にリムに組み付けられる支持体とを有し、
前記支持体を、請求項1乃至3の何れか1項記載の支持体と製造方法により製造したことを特徴とする空気入りランフラットタイヤ。A carcass formed in a toroidal shape between a pair of bead cores, a side rubber layer arranged outside the carcass in the tire axial direction to constitute a tire side portion, and a tread portion arranged outside the carcass in a tire radial direction to constitute a tread portion A tread rubber layer is provided, and a tire attached to the rim,
A support that is disposed inside the tire and is attached to a rim together with the tire;
A pneumatic run-flat tire, wherein the support is manufactured by the method of manufacturing a support according to any one of claims 1 to 3.
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005046976A1 (en) * | 2003-11-12 | 2005-05-26 | Bridgest0Ne Corporation | Method of producing run-flat tire supporting body, run-flat tire supporting body, and run-flat pneumatic tire |
WO2007013553A1 (en) * | 2005-07-28 | 2007-02-01 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Run-flat support body, pneumatic tire with run-flat support body, and method of producing the tire |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002317295A patent/JP2004148707A/en active Pending
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WO2007013553A1 (en) * | 2005-07-28 | 2007-02-01 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Run-flat support body, pneumatic tire with run-flat support body, and method of producing the tire |
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