JP2004145730A - Image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の記憶手段にそれぞれ格納された起動用プログラムのいずれからでも装置の立ち上げを行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、IT/S 技術の進歩に伴い、プリンタや複合機に求められる機能はますます増大している。これまで開発されたデジタル複合機は、単にコピー、プリンタ、ファックス、スキャナ等の機能を一つの機器に合体しただけであったが、最近のプリンタやデジタル複合機は、機器内のハードディスクに蓄積した文書をネットワーク越しに参照する、ネットワーク経由で外部から印刷を指示する、機器の状態(例えば転写紙の積載状態やトナー等の消耗品の有無等)を参照する、機器の設定を変更する等のようなネットワークを介する機能を実装している。このため、これらの機能を実現するためのプログラムサイズが増大する傾向にある。
【0003】
機器に組み込まれるプログラムの格納実態について述べると、通常、プログラムは、そのまま実行できる非圧縮形式でROMに記憶するのが一般的であるが、プログラムサイズの肥大化に伴い必要となるROM容量が増加し、部品コストへの影響が無視できないレベルになってきている。そこでビット単価の高価なROMには、圧縮形式でプログラムを記憶し、実行時にプログラムをRAM上に展開することで、ROM容量を低減し、ひいては部品コストダウンを図っている。
【0004】
しかしながら、圧縮形式で格納されているプログラムを起動するとき、圧縮ファイルをRAM上に展開する処理を行うために、プログラムの起動時間が延びてしまう。1つの展開処理時間が例え数10msだったとしても、システム全体が起動するためには数多くのプログラムがロードする必要があるため、この展開処理のオーバーヘッドが積もり積もった結果、システムの起動時間として数秒の遅れ時間となる可能性がある。
【0005】
最近はグリーン購入法(国による環境物品等の調達の推進等に関する法律)が成立するなど、プリンタやデジタル複合機に省エネ化の要請が強く、またユーザーが使いたいと望む時には非常に短い時間で使用可能状態とする必要があるが、このような省エネ対応機器においてプログラム起動処理で数秒の遅れが発生することは、その商品力に対して致命的なダメージを与えてしまうことにつながる。したがって省エネ性能(立ち上げ時間)と部品コストはトレードオフの関係にある。
【0006】
またROMコストを削減するために、通常のFLASH ROMチップを基板上に実装する代わりに、市販のメモリカードを搭載する方法が検討されている。デジタルカメラやシリコンオーディオ機器の普及に伴って、これらのメモリーカードの市場は急速に拡大しつつあるが、コンシューマーユースでは非常に厳しい価格競争が行われているため、メモリーカードのビット単価は裸のFLASH ROMチップよりも逆に低いという実情がある。しかしながら、メモリーカードは、データバスのバス幅が狭く、アクセスタイムが遅いため、通常のFLASH ROMと比較すると著しくデータ転送レートが劣る。例えばFLASH ROMをデータバス幅64bit、アクセスサイクルタイム100nsでアクセスする場合を想定すると、データ転送レートは80MB/sとなるのに対して、あるメモリーカードでは2MB/s程度と1桁以上も遅いデータ転送レートしか得られない。したがって、このようなメモリカードにプログラムファイルを格納すると、例えば32MBのメモリカードを採用した場合、単純にメモリカード内の全データを読み出すだけで16秒以上の時間を要し、使い物にならないレベルの機器立ち上げ時間になることになる。
【0007】
一方、プリンタやデジタル複合機では印刷文書の画像データや、スキャナで読み取った原稿の画像データを蓄積するためにハードディスクドライブ(HDD)が使用される。HDDのデータ転送レートは記録密度の向上に伴って年々向上し続けている。現在ではUltraATA/100のインタフェースを備えたHDDが一般的であり、ローコストな5400rpmのタイプでも30MB/s程度のデータ転送レートが得られる。またメモリカードやFLASH ROM等の半導体メモリと比較すると、磁気メディアを採用しているHDDは圧倒的に低いビット単価を誇っている。よってHDDにプログラムファイルを格納しておくと、十分短い立ち上げ時間とローコスト設計を両立することができる。しかしながら、HDDは非常に振動に弱いデリケートなデバイスであり、電源が通電されてメディアが回転している時に衝撃が加わると、磁気ディスクと磁気ディスクから極く僅かの隙間を空けて浮いている磁気ヘッドが衝突して、ディスク及びヘッドが破損してしまうヘッドクラッシュが発生することがある。ヘッドクラッシュが発生すると、磁気ディスクに書き込まれていたデータは読み出し不能になるため、結果として機器の利用が不可能になる。このようにHDDには信頼性の問題がある。特にプリンタやデジタル複合機は、スキャナのキャリッジや各種モータ、クラッチ等の動作時に振動を発生する機構で構成されているため、振動に弱いHDDにとってはあまり良い使用環境ではない。
【0008】
以上述べたように各記憶装置には、それぞれ長所、欠点があるので、システムの起動時に必要となる起動プログラムのような重要プログラムを1つの記憶装置に格納することは、立ち上げ時間(データ転送レート)、信頼性、部品コスト等の観点から問題がある。
【0009】
このような問題に対処するため、本出願の出願人は、同一の立ち上げ機能を有する起動プログラムをそれぞれ格納した異なる構造の記憶装置のいずれからでも画像形成装置を起動可能にする発明に係る出願をした(特願2002−276689号)。
【0010】
この出願の発明によれば、同一の起動プログラムをそれぞれ格納した異なる構造の記憶装置を備え、そのいずれからでも画像形成装置の起動が可能であるが、記憶装置の使用状況等により起動プログラムが破壊して起動プログラムの有効性がない場合、破壊、即ち有効性の程度によっては、画像形成装置を正常に立ち上げることができない、又はユーザーが指示した記憶装置から画像形成装置を立ち上げることができない等の問題があった。
【0011】
ところで、パーソナルコンピュータにおいてオペレーティングシステムをブートストラップするデバイスとして、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、ハードディスクドライブ、CD−ROMドライブを備え、それらのいずれかからブートストラップし、そのときブート順位を決めておき、この順位に従ってブートストラップする発明が公知である(特許文献1参照)。
【0012】
【特許文献1】特開平10−143443号公報(段落(0014),(0023))
【0013】
しかしながら、この発明は、ブートプログラムの破壊(有効性)について検証する技術的考え方は採用していないので、破壊によって有効性が喪失されたおそれのあるブートプログラムにより立ち上げが行われるという問題がある。このため正常な立ち上げが行われないということがある。
また、複数の記憶装置のそれぞれが、常に同一バージョン又は作成日付の最新の起動プログラムを記憶しているとは限らないので、性能が改良されていない旧式の起動プログラムで起動が行われるおそれがあるという問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、同一の起動プログラムをそれぞれ格納した異なる構造の記憶装置のいずれからでも装置を起動可能にする画像形成装置において、常に正常に画像形成装置の立ち上げを行うようにすることである。また第2の目的は、前記画像形成装置において最新の起動プログラムにより画像形成装置の立ち上げを行うようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、同一の起動プログラムをそれぞれ格納した異なる構造の記憶装置を有し、該記憶装置のいずれからでも画像形成装置の起動が可能な画像形成装置において、前記異なる構造の記憶装置のそれぞれに記憶された起動プログラムが有効か否かを判断する手段と、該判断に基いて有効な起動プログラムの記憶装置を選択する手段を備え、選択した記憶装置の起動プログラムで画像形成装置を起動することを特徴とする画像形成装置である。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記異なる構造の記憶装置のそれぞれに記憶された起動プログラムが有効か否かを判断する手段は、予め設定した順序に従って各記憶装置について順次有効か否かの判断を行うことを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記異なる構造の記憶装置のそれぞれに記憶された起動プログラムが有効か否かを判断する手段は、起動プログラムに付与された数字コードを計数し、所定の計数値のとき、起動プログラムが有効と判断することを特徴とする画像形成装置である。
【0018】
請求項4の発明は、起動プログラムをそれぞれ格納した異なる構造の記憶装置を有し、該記憶装置のいずれからでも画像形成装置の起動が可能な画像形成装置において、前記異なる構造の記憶装置のそれぞれに記憶された起動プログラムの新旧を判断する手段と、該判断に基いて最新の起動プログラムの記憶装置を選択する手段を備え、選択した記憶装置の起動プログラムで画像形成装置を起動することを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
はじめに、本発明が適用される画像形成装置のプリンタ部について説明する。
図1は、プリンタ部の内部構成を示す概略ブロック図である。
図1において、プリンタ1が内蔵するプリンタコントローラ2は、その時設定されている制御モード及びホストコンピュータ(以下、ホストと略称)3からの制御コマンドに従って、ホスト3からの印字データをビデオデータに変換してプリンタエンジン13へ出力する制御機構であり、以下のようなモジュールで構成される。
【0020】
ホストI/F5は、ホスト3からプリンタ1への制御信号およびデータ、プリンタ1からホスト3へのステータス信号のインターフェースである。
CPU9は、後で詳述する、フラッシュROM6a、HDD6b、及びフラッシュフラッシュメモリカード6cのそれぞに格納された起動プログラムに従ってプリンタコントローラ2を起動し、またそのいずれかに格納された処理プログラムに従ってホスト3からホストI/F5を介して送られてくるデータ(印字データ、制御データ)を処理及び管理する。
【0021】
RAM10は、CPU9が上記処理を実行する時のワークメモリ、ホスト3からのデータをページ単位に管理して一時記憶するバッファ、バッファに記憶されたデータを実際の印字パターンに変換し、ビデオデータを記憶するビットマップメモリ等に使われる。NV−RAM11は、電源を切っても保持したいデータを格納しておく為の不揮発性RAMである。
【0022】
フラッシュROM6a、HDD6b、フラッシュメモリカード6cは、それぞれ起動プログラム(ブートイメージ)、プリントコントローラ2内でのデータの処理及び管理や、周辺モジュールを制御するためのプログラムを格納する。
なお、フラッシュメモリカードは、コネクタ部を有し、画像形成装置本体に外部に向けて設けられた装着口(不図示)から本体内のアダプタに対し着脱自在になっている。
【0023】
フォントROM7は、印字に使用されるさまざまな種類のフォントを有する。エンジンI/F12は、コントローラ2からプリンタエンジン13へのデータ(ビデオデータ、制御データ)、プリンタ1からコントローラ2へのステータス信号等の通信を行うインターフェースである。パネルI/F8は、プリンタ1の状態をユーザーに知らせたり、動作モード、フォント等の切替えを行う為の信号のインタフェースである。操作パネル4は、プリンタの状態を示す表示部、及びプリンタのモード、フォント等を切替えるスイッチ部を持ち、これらを動作するためにパネルI/F8を介してCPU9と信号の授受を行う。
【0024】
また、プリンタエンジン13は、プリンタコントローラ2からエンジンI/F12を介して送られてくるビデオデータ及び制御データにより感光体上に静電潜像を作り、現像し、また給紙部より転写紙を給紙し、転写及び定着し、画像を形成する印刷部をなす。また、メインモータを有し、その回転をクラッチでつなぎ換えて複数の給紙部から転写紙を給紙する。
【0025】
上記プリンタの動作時に、ホストI/F5を通してホスト3から送られてきたデータは、CPU9により印字データ、印字制御データ(SP,CR,LF,HT,VT,…等)及びその他に分けられ、印字データおよび印字制御データは、制御コードに変換されてRAM10に記憶される。ホスト3からのプリント命令又はホスト3から受け取ったデータが1ページ分を超えた時、プリントコントローラ2はまず、中間コードをビデオデータに変換し、それが終了したら、エンジンI/F12を通してプリンタエンジン13にプリントスタートの命令を出す。
以上のような一連の流れで、ホスト3からの印字データがプリンタエンジン13を介して印字される。
【0026】
図2は、記憶装置の機能を詳細に説明するためにプリンタコントローラを模式的に示す図であり、図中、プリンタコントローラは、ネットワークインタフェース16又は双方向パラレルインタフェース17を通じてホスト3から印刷制御コマンドを受け取り、前記したようにプリンタエンジン13に対して作像要求を発行することで印刷動作を実現する。なお、図2において、図1と同じ構成部品は、同じ参照番号が付されている。
【0027】
次に、本発明に係る起動プログラムの有効性の検証について説明する。
図1及び図2において、画像形成装置の起動時に必要となる起動プログラム(ブートイメージ)は、ブートデバイスとしての記憶装置(以下、記憶装置と略称)であるHDD(磁性体メモリ)6bとフラッシュメモリカード(半導体メモリ)6cの両方に格納する。HDD6bは、比較的データ転送レートが速いため、起動プログラムを非圧縮形式で格納する。圧縮形式で格納すると起動プログラムを読み出す時間がわずかに短くなるが、読み取った圧縮データを展開する処理にそれ以上の時間を要してしまうことを避けるためである。またフラッシュメモリカード6cは、データ転送レートが遅いため、起動プログラムを圧縮形式で格納する。これは圧縮データの展開時間よりも、起動プログラムを圧縮しておくことで得られる読み出し時間の短縮効果の方が大きいからである。
【0028】
また本発明においては、起動プログラムはフラッシュROM(半導体メモリ)6aにも格納する。フラッシュROM6aは振動等で破壊されることがなく信頼性の高いデバイスであるが、反面アクセス速度が遅く、またビット単価も高いという欠点をもっている。HDD6bは、フラッシュROMと比較すると信頼性が低いが、アクセス速度が早く、またビット単価も低いという長所を備えている。
【0029】
プリンタコントローラ2は、図示しないブートデバイス選択スイッチを備えており、このスイッチによりHDD6bから起動するか、又はフラッシュメモリカード6c或いはフラッシュROM6aから起動するか選択できるように構成されている。
【0030】
画像形成装置の電源がオンされると、フラッシュROM6aからBIOSプログラムが起動し、BIOSプログラムは、操作パネル4に前記記憶装置のいずれの記憶装置を選択するかを聞いてくるので、ユーザーは該操作パネルから起動するプログラムの記憶装置を指示すると、BIOSプログラムにより、指示された記憶装置の起動プログラムが読み出され画像形成装置が起動する。
【0031】
このときBIOSプログラムにより、操作パネル4上に例えば図3に示す起動デバイス設定画面が表示されるようにしておくことにより、ユーザーは、第1優先で起動するプログラムの記憶装置をHDD及び第2優先で起動するプログラムの記憶装置をフラッシュROM、又は第1優先で起動するプログラムの記憶装置をフラッシュROM及び第2優先で起動するプログラムの記憶装置をHDDとして任意に選択、指示できる。いま、第1優先で起動するプログラムの記憶装置をHDD及び第2優先で起動するプログラムの記憶装置をフラッシュROMのように指示すると、BIOSプログラムは、記憶装置内の起動プログラムの有効性をチェックし、有効性のある起動プログラムの読み出しを行う。
【0032】
図4は、ユーザーが指示した前記順番に従って記憶装置の起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。
図4を参照して説明すると、BIOSプログラムに従ってCPU9は、第1優先の記憶装置の起動プログラムは有効か否かをチェックする(S1)。起動プログラムには、データ全体にわたってチェックサムコード(例えば、2進コード)が付与されているので、このコードをカウントし、カウント結果が所定のカウント値であれば、プログラムに破壊等の損傷はなく有効性ありと判断する。
【0033】
前記チェックにより有効性ありと判断されたとき(S1,YES)、第1優先記憶装置から起動プログラムを読み出す(S2)。有効性ありと判断されないとき(S1,NO)、第2優先の記憶装置の起動プログラムは有効か否かをチェックし(S3)、有効性ありと判断されれば(S3,YES)、第2優先記憶装置から起動プログラムを読み出す(S4)。有効ありと判断されないとき(S3,NO)、起動エラーを返す(S5)。
【0034】
本実施形態によれば、ユーザーは記憶装置の性能等に基いて、HDD6B又は、フラッシュROM6a或いはメモリカード6cを任意に第1優先記憶装置又は第2優先記憶装置として指示することができる。
【0035】
また本実施形態においては、予め第1優先の記憶装置及び第2優先の記憶装置を設定しておき、電源がオンされたとき、自動的にこの順番で記憶装置の起動プログラムの有効性を判断し、起動プログラムを読み出すようにする。
ユーザーは、予め図示されない手段により、記憶装置の性能を考慮して、性能のよいHDDを第1優先で起動するプログラムの記憶装置とし、メモリカードを第2優先で起動するプログラムの記憶装置として設定しておく。この設定により電源がオンされる毎に、この順番で自動的に記憶装置が選択され、起動プログラムの有効性の判断と読み出しが行われる。
【0036】
図5は、予め設定した順番に記憶装置の起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。
図5を参照してこの処理を説明すると、BIOSプログラムは、HDD6bに記憶された起動プログラムのチェックサムコードをチェックし、HDD6b内の起動プログラムが有効か否かを判断し(S11)、有効なときは(S11,YES)、HDD6bから起動プログラムを読み出して(S12)初期状態にリターンする。
【0037】
HDD6b内の起動プログラムが有効でないときは(S11,NO)、メモリカード6cの起動プログラムのチェックサムコードをチェックし、該起動プログラムが有効か否かを判断する(S13)。メモリカード6cの起動プログラムが有効なときは(S13,YES)、メモリカード6cから起動プログラムを読み出す(S14)。メモリカードの起動プログラムが有効でないときは(S3,NO)、起動エラーを返し(S15)、初期状態にリターンする。
【0038】
CPU9は、有効なHDD6b又はフラッシュメモリ(半導体メモリ)6aの起動プログラムを読んで実行する。その結果、HDD6bに記憶されたシステムプログラムがRAM10に書き込まれ、画像形成装置が起動する。その後、HDD6bに記憶されているアプリケーションプログラムがRAM10に読み込まれ、ユーザーが指定する印刷等の処理が行われる。
【0039】
本実施形態によれば、画像形成装置の電源をオンする毎に、所定の記憶装置の起動プログラムの有効性をチェックして画像形成装置の立ち上げが行われるので、ユーザーにとって最良の記憶装置から画像形成装置の立ち上げを行うことができる。
【0040】
更に、本発明に係る起動プログラムの新旧の検証について説明する。
本発明の実施形態は、バージョン情報からバージョンの高さ(新しさの順番)を判断し、最もバージョンの高い起動プログラムを読み出し、この起動プログラムで画像形成装置を起動する。
バージョン情報は最初のリリース時にはVer.1.0から始まり、小規模な変更が行われた場合は小数点以下の数字が Ver.1.0→Ver.1.1→Ver.1.2と増えていくように決められている。大規模な変更が行われた場合は、整数部数字がVer.1.2→Ver2.0→Ver.3.0のように増えていく。従って、これらの数字からバージョンの高さを判断する。
【0041】
図6は、最も高いバージョンの起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。図6を参照してこの処理を説明すると、ユーザーによりHDD→メモリカードの読み出しの順番が指定されると、BIOSプログラムによりCPU9は、まずHDD6bに記憶された起動プログラムのバージョン情報にアクセスし、HDD6b内の起動プログラムのバージョンを読み出す(S21)。続いて、メモリカード6cの起動プログラムのバージョン情報にアクセスし、この起動プログラムのバージョンを読み出す(S22)。
【0042】
そしてCPU9は、HDD6b内の起動プログラムのバージョンがメモリカード6cの起動プログラムのバージョンより高いか否かをチェックし(S23)、HDD6b内の起動プログラムのバージョンが高い場合、即ち新しくリリースされたバージョンの場合には、HDD6bから起動プログラムを読み出す(S24)。HDD6b内の起動プログラムのバージョンが高くない場合には、メモリカード6cの起動プログラムを読み出し(S25)、初期状態にリターンする。
【0043】
また本実施形態においては、日付情報の日付の新しさを判断し、最も日付の新しい起動プログラムを読み出し、この起動プログラムで画像形成装置を起動する。
図7は、最新の日付の起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。
図7を参照してこの処理を説明すると、ユーザーによるHDD→メモリカードが指定されると、BIOSプログラムによりCPU9は、HDD6bに記憶された起動プログラムの日付情報にアクセスし、HDD6b内の起動プログラムの日付を読み出す(S31)。続いて、メモリカード6cの起動プログラムの日付情報にアクセスし、この起動プログラムの日付を読み出す(S32)。そしてCPU9は、HDD6b内の起動プログラムの日付がメモリカード6cの起動プログラムの日付より新しいか否かをチェックし(S33)、HDD6b内の起動プログラムの日付が新しい場合、HDD6bから起動プログラムを読み出す(S34)。HDD6b内の起動プログラムの日付が新しくない場合には、メモリカード6cの起動プログラムを読み出し(S35)、初期状態にリターンする。
【0044】
本実施形態によれば、画像形成装置の立ち上げという機能が同じ起動プログラムであっても、立ち上げ速度が改善される等、最新の起動プログラムにより画像形成装置の立ち上げを行うことができる。
【0045】
【発明の効果】
請求項1,2,3に対応する効果: 同一の起動プログラムをそれぞれ格納した異なる構造の記憶装置のいずれからでも画像形成装置の起動を行う場合、常に正常に画像形成装置の立ち上げを行うことができる。また記憶装置の性能等に応じてユーザーが指示した順番の記憶装置から立ち上げを行うことができる。
請求項4に対応する効果: 起動プログラムをそれぞれ格納した異なる構造の記憶装置のいずれからでも画像形成装置の起動を行う場合、最新の起動プログラムを記憶した記憶装置から画像形成装置の立ち上げを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置のプリンタ部の内部構成を概略的に示す図である
【図2】図1のプリンタコントローラを模式的に示す図である。
【図3】記憶装置の優先順位設定画面の例を示す図である。
【図4】ユーザーが指示した順番に記憶装置の起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。
【図5】予め設定した順番に記憶装置の起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。
【図6】最も高いバージョンの起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。
【図7】最新の日付の起動プログラムを読み出す処理のフロー図である。
【符号の説明】
1・・・・プリンタ 2・・・・プリンタコントローラ
3・・・・ホストコンピュータ 6a・・・・フラッシュROM
6b・・・・HDD 6c・・・・フラッシュROMカード
7・・・・フォントROM 9・・・・CPU
10・・・・RAM 13・・・・プリンタエンジン[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an image forming apparatus that starts up an apparatus from any of start-up programs stored in a plurality of storage units.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the advancement of IT / S technology, functions required for printers and multifunction peripherals have been increasing more and more. Until now, digital MFPs that had been developed simply integrated functions such as copying, printing, faxing, and scanning into one device, but recent printers and digital MFPs have accumulated on the hard disk in the device. For example, referencing a document via a network, instructing printing from outside via a network, referring to the state of a device (for example, the state of transfer paper loading or the presence of consumables such as toner), changing the setting of a device, and the like. Such a function via a network is implemented. For this reason, the program size for realizing these functions tends to increase.
[0003]
In terms of the storage of programs built into devices, it is common to store programs in ROM in an uncompressed format that can be executed as is, but the required ROM capacity increases as the program size increases. However, the effect on component costs has become a level that cannot be ignored. Therefore, a ROM is stored in a compressed format in an expensive ROM having a unit price per bit, and the program is expanded on the RAM at the time of execution, thereby reducing the ROM capacity and eventually reducing the component cost.
[0004]
However, when a program stored in a compressed format is started, a process of expanding the compressed file on the RAM is performed, so that the start time of the program is extended. Even if one expansion processing time is several tens of milliseconds, a large number of programs must be loaded in order for the entire system to be started. As a result, the overhead of the expansion processing is accumulated, resulting in a system startup time of several seconds. May be delayed.
[0005]
Recently, the Green Purchasing Law (the law on the promotion of procurement of environmental goods by the government, etc.) was enacted, and there was a strong demand for energy saving in printers and digital MFPs. Although it is necessary to be in a usable state, a delay of several seconds in the program starting process in such an energy-saving device leads to a fatal damage to its product power. Therefore, there is a trade-off between energy saving performance (start-up time) and component cost.
[0006]
Further, in order to reduce ROM cost, a method of mounting a commercially available memory card instead of mounting a normal FLASH ROM chip on a substrate is being studied. With the spread of digital cameras and silicon audio equipment, the market for these memory cards is expanding rapidly, but due to extremely severe price competition in consumer use, the cost per bit of memory cards is bare. On the contrary, there is a fact that it is lower than a FLASH ROM chip. However, since the memory card has a narrow data bus width and a slow access time, the data transfer rate is significantly lower than that of a normal FLASH ROM. For example, assuming a case where a FLASH ROM is accessed with a data bus width of 64 bits and an access cycle time of 100 ns, the data transfer rate is 80 MB / s, while the data transfer rate of a certain memory card is about 2 MB / s, which is one digit or more slower. You can only get the transfer rate. Therefore, when a program file is stored in such a memory card, for example, when a 32 MB memory card is adopted, simply reading out all the data in the memory card requires 16 seconds or more, which is an unusable level. It will be the equipment startup time.
[0007]
On the other hand, a hard disk drive (HDD) is used in a printer or digital multifunction peripheral to store image data of a print document or image data of a document read by a scanner. The data transfer rate of HDDs has been improving year by year with the increase in recording density. At present, HDDs equipped with an UltraATA / 100 interface are generally used, and a data transfer rate of about 30 MB / s can be obtained even with a low-cost 5400 rpm type. Also, compared to semiconductor memories such as memory cards and FLASH ROMs, HDDs employing magnetic media boast an overwhelmingly low bit unit price. Therefore, if the program file is stored in the HDD, a sufficiently short start-up time and low cost design can be compatible. However, the HDD is a delicate device that is extremely vulnerable to vibration. When a shock is applied when the power is turned on and the medium is rotating, the magnetic disk floats with a very small gap between the magnetic disks. A head crash may occur in which the head collides and the disk and the head are damaged. When a head crash occurs, data written on the magnetic disk cannot be read, and as a result, the device cannot be used. Thus, the HDD has a problem of reliability. In particular, printers and digital multifunction peripherals are configured with a mechanism that generates vibrations during operation of a scanner carriage, various motors, clutches, and the like, and thus are not a very good use environment for HDDs that are vulnerable to vibrations.
[0008]
As described above, since each storage device has its own advantages and disadvantages, storing an important program such as a boot program required at the time of system startup in one storage device requires only a startup time (data transfer time). Rate), reliability, parts cost, and the like.
[0009]
In order to cope with such a problem, the applicant of the present application has filed an application relating to an invention that enables an image forming apparatus to be bootable from any of storage devices having different structures each storing a boot program having the same boot function. (Japanese Patent Application No. 2002-276689).
[0010]
According to the invention of this application, storage devices having different structures each storing the same startup program are provided, and the image forming apparatus can be booted from any of them, but the startup program is destroyed due to the usage status of the storage device or the like. If the startup program is not effective, the image forming apparatus cannot be started normally or the image forming apparatus cannot be started from the storage device specified by the user, depending on the degree of destruction, that is, the effectiveness. And so on.
[0011]
By the way, as a device for bootstrapping an operating system in a personal computer, a floppy (registered trademark) disk drive, a hard disk drive, and a CD-ROM drive are provided, and bootstrapping is performed from any of them, and a boot order is determined at that time. An invention that bootstraps according to this order is known (see Patent Document 1).
[0012]
[Patent Document 1] JP-A-10-143443 (paragraphs (0014) and (0023))
[0013]
However, since the present invention does not employ the technical concept of verifying the destruction (validity) of the boot program, there is a problem that the boot program is activated by the boot program whose validity may be lost due to the destruction. . Therefore, normal startup may not be performed.
Further, since each of the plurality of storage devices does not always store the latest boot program of the same version or creation date, the boot may be performed by an old boot program whose performance is not improved. There is a problem.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above situation, and a first object of the present invention is to provide an image forming apparatus which can start an apparatus from any of storage devices having different structures each storing the same start program. The purpose is to normally start up the image forming apparatus. A second object is to start up the image forming apparatus by using the latest boot program in the image forming apparatus.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
2. The image forming apparatus according to
[0016]
According to a second aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the first aspect, the means for determining whether or not the activation program stored in each of the storage devices having the different structures is valid is based on a predetermined order. Are sequentially determined as to whether they are valid or not.
[0017]
According to a third aspect of the present invention, in the image forming apparatus according to the first or second aspect, the means for determining whether the activation program stored in each of the storage devices having different structures is valid is added to the activation program. An image forming apparatus is characterized in that a numeric code is counted, and when the count value is a predetermined count value, the activation program is determined to be valid.
[0018]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided an image forming apparatus having a storage device having a different structure in which a start program is stored, wherein the image forming apparatus can be started from any of the storage devices. Means for determining whether the boot program stored in the storage device is new or old, and means for selecting a storage device for the latest boot program based on the determination, and activating the image forming apparatus using the boot program of the selected storage device. Image forming apparatus.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an image forming apparatus according to an embodiment of the present invention will be described.
First, a printer unit of an image forming apparatus to which the present invention is applied will be described.
FIG. 1 is a schematic block diagram showing the internal configuration of the printer unit.
In FIG. 1, a
[0020]
The host I /
The
[0021]
The
[0022]
The
Note that the flash memory card has a connector portion, and is detachable from an adapter in the main body of the main body of the image forming apparatus through a mounting port (not shown) provided to the outside.
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
During the operation of the printer, data sent from the
The print data from the
[0026]
FIG. 2 is a diagram schematically illustrating a printer controller for describing the function of the storage device in detail. In the figure, the printer controller transmits a print control command from the
[0027]
Next, verification of the validity of the boot program according to the present invention will be described.
1 and 2, a boot program (boot image) required at the time of booting the image forming apparatus includes an HDD (magnetic memory) 6b as a storage device (hereinafter abbreviated as a storage device) as a boot device and a flash memory. It is stored in both cards (semiconductor memory) 6c. The
[0028]
In the present invention, the startup program is also stored in the flash ROM (semiconductor memory) 6a. The
[0029]
The
[0030]
When the power of the image forming apparatus is turned on, the BIOS program is started from the
[0031]
At this time, for example, by displaying the boot device setting screen shown in FIG. 3 on the
[0032]
FIG. 4 is a flowchart of a process of reading a boot program of a storage device according to the order instructed by the user.
Referring to FIG. 4, according to the BIOS program, the
[0033]
When the validity is determined by the above check (S1, YES), the boot program is read from the first priority storage device (S2). If it is not determined that there is validity (S1, NO), it is checked whether the startup program of the second priority storage device is valid (S3). If it is determined that there is validity (S3, YES), the second program is activated. The boot program is read from the priority storage device (S4). When it is not determined that the data is valid (S3, NO), a start error is returned (S5).
[0034]
According to the present embodiment, the user can arbitrarily designate the HDD 6B, the
[0035]
In this embodiment, the first priority storage device and the second priority storage device are set in advance, and when the power is turned on, the validity of the activation program of the storage device is automatically determined in this order. Then, the startup program is read.
The user sets a high-performance HDD as the storage device of the program to be started with the first priority and sets the memory card as the storage device of the program to be started with the second priority, taking into account the performance of the storage device by means not shown in advance. Keep it. Each time the power is turned on by this setting, the storage device is automatically selected in this order, and the validity and readout of the activation program are performed.
[0036]
FIG. 5 is a flowchart of a process of reading out a boot program of a storage device in a preset order.
Referring to FIG. 5, the BIOS program checks the checksum code of the boot program stored in the
[0037]
If the boot program in the
[0038]
The
[0039]
According to the present embodiment, every time the power of the image forming apparatus is turned on, the validity of the activation program of the predetermined storage device is checked and the image forming apparatus is started up. The image forming apparatus can be started up.
[0040]
Further, verification of a new or old boot program according to the present invention will be described.
According to the embodiment of the present invention, the height of the version (order of newness) is determined from the version information, the startup program with the highest version is read, and the image forming apparatus is activated with this startup program.
Version information is Ver. Starting from 1.0, if a small change is made, the number after the decimal point is Ver. 1.0 → Ver. 1.1 → Ver. It is set to increase to 1.2. If a major change is made, the integer part number will be Ver. 1.2 → Ver2.0 → Ver. It increases like 3.0. Therefore, the height of the version is determined from these numbers.
[0041]
FIG. 6 is a flowchart of the process of reading the highest version of the startup program. This process will be described with reference to FIG. 6. When the order of reading from the HDD to the memory card is designated by the user, the
[0042]
Then, the
[0043]
Further, in the present embodiment, the newness of the date of the date information is determined, a start-up program with the latest date is read, and the image forming apparatus is started up by this start-up program.
FIG. 7 is a flowchart of a process of reading the startup program of the latest date.
This process will be described with reference to FIG. 7. When the user designates the HDD → memory card, the
[0044]
According to the present embodiment, even if the function of starting the image forming apparatus is the same as the start program, the start of the image forming apparatus can be started by the latest start program such as improvement of the start speed.
[0045]
【The invention's effect】
According to the first, second, and third aspects, when the image forming apparatus is started from any of the storage devices having different structures each storing the same starting program, the image forming apparatus is always started normally. Can be. In addition, it is possible to start up from the storage devices in the order specified by the user according to the performance of the storage devices and the like.
When the image forming apparatus is started from any of the storage devices having different structures each storing the boot program, the image forming apparatus is started from the storage device storing the latest boot program. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram schematically illustrating an internal configuration of a printer unit of an image forming apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a diagram schematically illustrating a printer controller of FIG.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of a priority setting screen of a storage device.
FIG. 4 is a flowchart of a process of reading a boot program of a storage device in an order designated by a user.
FIG. 5 is a flowchart of a process of reading a boot program of a storage device in a preset order.
FIG. 6 is a flowchart of a process of reading a boot program of the highest version.
FIG. 7 is a flowchart of a process of reading a startup program of the latest date.
[Explanation of symbols]
1
10 ...
Claims (4)
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=32456608
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