JP2004145596A - 交通信号制御設計装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号周期、信号間の割合および信号間の位相差を制御する制御パラメータの任意な複数の調整量から評価値を計算して良好な評価値となる制御パラメータを設計する制御パラメータ設計手段7、8、9と、制御パラメータの数値列の変更箇所および値を任意な複数の調整量から得られた評価値に基づき生成する制御パラメータ・エリア変更手段14とを有することにより、一回で調整し得る地理的値の範囲、およびその中の部分的範囲内での制御パラメータと制御エリアの調整を容易に行うことができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラメータの調整可能な全範囲の中の部分的範囲内において最適な制御パラメータ及び制御エリアを設計するための交通信号制御設計装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、都市部道路網における信号機の自動制御は、信号機群を管理する広域信号制御システムが用いられている。この広域信号制御システムでは、信号のタイミング等に関する制御パラメータを決定する必要がある。制御パラメータの各要素には、信号周期であるサイクル長(C)、青時間割合を決めるスプリット(S)、信号間位相差のオフセット(O)があり、国内における現行の管制システムでは交通調査に基づいて時間帯や曜日毎の適切なパラメータの組を予め決定する方法、あるいは感知器から収集した交通量データに基づき、C、S、Oのそれぞれをパターンの中から選択する方式が主流である。
【0003】
また、制御パラメータを自動生成する方法としては、MODERATOがある(1)。MODERATOによると、単独交差点の遅れ時間最小化に基づき、サイクル長を交差点の負荷率、スプリットを各流入路における負荷率の比、オフセットをパターンからの選択または感知器情報を用いて生成する。ここで、負荷率は飽和交通流率に対する交通量の割合から割り出し、C及びSは計算式によって算出した値に設定される。Oは複数交差点で形成された制御エリアの形状によって設定順が決まり、必要に応じ段階的な変更により算出値に近づける追従が行われる(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
なお、追従を緩和するため、オフセット追従量を減少させて、追従に要する時間を短縮するための方法が存在ある(2)。その方法によると、絶対オフセットを補正することにより、同一制御エリア内の総追従量を最小化することができる(例えば、非特許文献2参照。)。
また、追従過程において交通流の妨げとなるオフセット反転を防止する方法がある(3)。この方法によると、交差点間の距離に応じて自動的にオフセット反転防止フラグを設定し、このフラグに基づいて反転を避けて追従させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
「警察によるITS」(監修:警察庁交通局、発行:財団法人日本交通管理技術協会・都市交通問題調査会、発行人:浅沼 清太郎)、pp.86−87、1998年11月1 日
【非特許文献2】
「交通信号の手引き」(編集・発行所:社団法人交通工学研究会、編集委員長:片倉 正彦)、p.84、1994年7月
【特許文献1】
「特開平11ー39590号公報」(全ページ、全図、 1997 年7月22日出願)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術については、以下のような問題があった。すなわち、上記従来の方法によると、状況の変化に対応することなく、制御パラメータは用意されたパターンから選択される。
上記(1)の方法では、交通量と計算式とによって、制御パラメータを取り得る全範囲で制御パラメータが生成されるため、サイクル長CやスプリットSが大きく変更する場合がある。通常、制御パラメータは数分〜数10分間隔で変更する。しかし、周辺の交通流が安定するまでには時間的なずれがあり、大きな変更は安定するまでに時間を要する可能性がある。
また、頻繁に変更が発生すると安定しなくなる可能性もある。制御パラメータを小さい範囲で変更することも考えられるが、従来の一般的な制御においては、設定した部分的な調整幅で最適な制御パラメータを生成することは考慮していない。
また、オフセットOに関しては、生成値によっては多段階の追従を必要とするが、この過程における制御パラメータは適切なものとは限らないという問題があった。
【0007】
上記(2)や(3)の方法は追従発生時の対応であり、追従の発生そのものを抑えるわけではない。従って、予め追従の発生を抑えるよう制御パラメータを生成する方法はないという問題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、交差点毎に制御パラメータの変更可能な全範囲の中で部分的な調整幅を設定して、最適な制御パラメータ及び制御エリアを生成する交通信号制御設計装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明における交通信号制御設計装置は、信号周期、前記信号周期に対する信号時間の割合および信号間の位相差を制御する制御パラメータについて、複数の調整量から計算した評価値が良好となるような制御パラメータを設計する制御パラメータ設計手段と、前記複数の調整量から計算した評価値に基づいて前記制御パラメータの数値列の変更箇所および変更値を生成する制御パラメータエリア変更手段とを有するという構成を有している。この構成により、一回で調整し得る制御パラメータの値の範囲およびその中の部分的可変幅内での制御パラメータと制御エリアの調整を容易に行うことができる。
【0010】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータ設計手段が、前記信号周期を複数の調整量から最適な値に設計するサイクル長設計手段を有するという構成を有している。この構成により、各交差点において一回で調整し得る制御パラメータの値の範囲やその中の部分的範囲内でサイクル長を調整することができる。
【0011】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータ設計手段が、前記信号周期に対する信号時間の割合を複数の調整量から最適な値に設計するスプリット設計手段を有するという構成を有している。この構成により、各交差点において一回で調整し得る制御パラメータの値の範囲やその中の部分的範囲内でスプリットを調整することができる。
【0012】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータ設計手段が、前記信号間の位相差を複数の調整量から最適な値に設計するオフセット設計手段を有するという構成を有している。この構成により、各交差点において一回に動かし得る範囲やその中の部分的範囲内でオフセットを調整することができる。
【0013】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータ設計手段が、前記制御パラメータの変更可能な交差点を選択し、前記交差点における前記制御パラメータの設計を行うパラメータ設計交差点選択手段を有するという構成を有している。この構成により、任意の交差点を制御パラメータ設計の対象とすることができる。
【0014】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータ設計手段が、前記制御パラメータの要素の中から選択した要素の設計を行う要素別パラメータ設計手段を有するという構成を有している。この構成により、任意の制御パラメータ要素を設計の対象とすることができる。
【0015】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータ設計手段が、前記制御パラメータの変更可能な交差点を選択し、前記交差点における前記制御パラメータの要素の中から選択した要素の設計を行う要素別パラメータ設計交差点選択手段を有するという構成を有している。この構成により、交差点別の任意な制御パラメータ要素を設計の対象とすることができる。
【0016】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータを設定した部分的範囲毎に正規化した前記制御パラメータおよび制御エリアの形状を単一の符合列モデルで表現する制御パラメータエリア表現手段を有するという構成を有している。この構成により、部分的範囲毎に制御パラメータおよび制御エリアの形状を単一の符合列モデルで表現することができることとなる。
【0017】
本発明における交通信号制御設計装置は、前記制御パラメータを表現する符合列を前記符合列を設定した調整幅の値へ変換し、前記制御エリアを表現する符合列をエリア形状に変換する制御パラメータエリア変更手段を有するという構成を有している。この構成により、制御パラメータおよび制御エリアを一元に管理し、変更を容易に行うことが可能となる。
【0018】
本発明における交通信号制御設計方法は、信号周期、前記信号周期に対する信号時間の割合および信号間の位相差を制御する制御パラメータについて、複数の調整量から計算した評価値が良好となるような制御パラメータを設計し、前記複数の調整量から計算した評価値に基づいて前記制御パラメータの数値列の変更箇所および変更値を生成する各工程を有するという構成を有している。この構成により、一回で調整し得る制御パラメータの値の範囲やその中の部分的可変幅内での制御パラメータと制御エリアの設定および変更を容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置6の全体構成を説明する。図1に示す交通信号制御設計装置6は、道路1と、交差点2と、信号機3と、感知器4とを有する道路網5における交通信号の制御パラメータを生成し、制御パラメータおよび制御エリアを変更する装置である。
【0020】
次に、図1を参照して、本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置6の構成について説明する。交通信号信号制御設計装置6は、任意な調整幅内において定めた交通信号の信号周期(サイクル長C)、前記信号周期に対する信号間の割合(スプリットS)および信号間の位相差(オフセットO)を設計した制御パラメータを設定し、および交通信号の同期制御を行う領域を指定した制御エリア16を制御する装置である。図1によると、交通信号信号制御設計装置6は、最適なサイクル長を設計するサイクル長設計手段7と、最適なスプリットを設計するスプリット設計手段8と、最適なオフセットを設計するオフセット設計手段9と、選択した交差点における制御パラメータを設計するパラメータ設計交差点選択手段10と、サイクル長C、スプリットS、およびオフセットOのうち選択した要素の制御パラメータを設計する要素別パラメータ設計手段11と、選択した部分的範囲で制御パラメータを設計する要素別パラメータ設計交差点選択手段12と、正規化した制御パラメータと制御エリア16の形状を符合列に置き換え単一の符合列モデルで表現する制御パラメータエリア表現手段13と、制御パラメータを表現する符合列を任意の調整幅(後述する)内の値へ変換し、制御エリア16を表現する符合列をエリア形状(元の値を表す形状)に変換する制御パラメータエリア変更手段14とを有する。また、上記各手段で設定または生成した制御パラメータと制御エリア16を記憶し、後に読み出して使用または変更する記憶手段(図示せず)を有する。
【0021】
次に、図1を参照して、本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置6の動作について説明する。図1において、サイクル長設計手段7は、交差点毎に設定した部分的範囲における最適なサイクル長を設計し、スプリット設計手段8は、交差点毎に設定した部分的範囲における最適なスプリットを設計し、オフセット設計手段9は、交差点毎に設定した部分的範囲における最適なオフセットを設計する。また、パラメータ設計交差点選択手段10は、制御パラメータ変更可能な交差点を選択し、選択した交差点について設定した部分的範囲での制御パラメータの設計を行い、要素別パラメータ設計手段11は、制御パラメータの要素であるサイクル長C、スプリットS、オフセットOのうち1つ以上を選択し、設定した部分的範囲で選択した制御パラメータの設計を行う。さらに、要素別パラメータ設計交差点選択手段12は、サイクル長C、スプリットS、オフセットOのうち1つ以上を選択し、各交差点毎に選択した制御パラメータの設計を行う。上記各手段で設定した制御パラメータと制御エリア16は図示しない記憶手段に格納される。制御パラメータエリア表現手段13は、上記各手段において設定し、または記憶手段から読み出された制御パラメータを設定した部分的範囲で正規化し、正規化した制御パラメータと制御エリア16の形状を符合列に置き換え、制御パラメータと制御エリア16を単一の符合列モデルで表現する。なお、制御エリア16は予め設定して記憶手段に記憶しておいても、手動でまたは他の方法で設定してもよい。制御パラメータエリア変更手段14は、制御パラメータエリア表現手段13から取得し、または記憶手段から直接取得した前記符合列モデルを変更して、制御パラメータを表現する符合列を任意の調整幅内の値へ変換し、制御エリア16を表現する符合列をエリア形状に変換する。
【0022】
次に、図2の処理フローおよび図3の概念図を参照して、サイクル長設計手段7の動作を説明する。まず、サイクル長調整幅(サイクル長可変幅、図3のΔCmax +ΔCmax )の下限C’min と上限C’max とを決定する(ステップS201、以下ステップの文字は省略する)。なお、サイクル長調整幅の値は任意である。
次に、サイクル長初期値Cからの可変量をΔCとし、ΔCを数値0〜N(本実施の形態ではN=99とする)以内とする。ΔC=0に対応する数値はN/2、C−ΔCmax に対応する数値は0、C+ΔCmax に対応する数値はNとする。数値nの初期値をN/2とする(S202)。数値nを複数回乱数により数値n’に変更して最適値を取得し(n→n’)(S203)、下記〔数式1〕を用いて可変量ΔC(秒)に変換する(S204)。下記〔数式2〕に示すように、可変量ΔCを変更前のサイクル長Cに加えて変更後のサイクル長をC’に変換する(S205)。
〔数式1〕
ΔC=(2n’/N−1)×C
ここで、
ΔC:可変量
N:99
n’:変更後の数値
C:サイクル長初期値
〔数式2〕
C’=C+ΔC
ここで、
C’:変更後のサイクル長
【0023】
次に、図4の処理フローおよび図5の概念図を参照して、スプリット設計手段8の動作を説明する。まず、現示(交差点で交差する道路)iのスプリット初期値Siからの最大可変レンジを−ΔSimax 〜ΔSimax (ΔSimax >0)として、調整幅上限をS’imax 、下限をS’imin とする(S401)。可変レンジ−ΔSimax 〜ΔSimax に対応する数値列範囲を00〜99とする。スプリット初期値Siは49に相当する。この範囲内で乱数により数値n’を生成(S402)後、スプリットS’iに変換する(S403)。ここで、複数回変換したスプリットの合計が100%でない場合は、以下のような調整を行う。
変換したスプリットの合計が100%よりも大きい場合(S404)は、超過分を現示数で等分して変換後の各スプリットから減算する(S405)。スプリットの合計が100%よりも小さい場合(S406)は、不足分を現示数で等分して変換後の各スプリットに加算する(S407)。以上の操作でスプリットの合計が100%となるようにスプリットを調整する。
【0024】
次に、図6の処理フローおよび図7の概念図を参照して、オフセット設計手段9の動作を説明する。まず、オフセットOの調整幅下限をO’min 、上限をO’max とする(S601)。O’min 〜O’max を数値nの取り得る範囲(0〜N)(本実施の形態の例ではN=99とする)に対応させ、数値nを乱数により変更して数値n’とする(S602)。最後に、変更した数値n’を変更後のオフセットO’に変換する(S603)(下記〔数式3〕参照)。
〔数式3〕
O’=O’min +(O’max −O’min )×n’/N
ここで、
O’:変更後のオフセット
上記において、数値nを乱数により変更して数値n’を取得するのは、膨大な数値nの中から追従が発生しない範囲において複数の数値n’を取り出し、交通流シミュレーションと、シミュレーション上の交通状況に関する車両の停止時間および回数と、汚染物質排出量と、エリア形状とを含む諸状態への定量的な評価値算出とを行う最適化試行の反復により得られた良好な評価値となる調整量(n’)に基づき制御パラメータを設計するためである。
また、サイクル長設定手段と、スプリット設定手段と、オフセット設計手段とを総称して制御パラメータ設定手段という。
【0025】
次に、図8の処理フローを参照して、パラメータ設計交差点選択手段10の動作を説明する。まず、交差点j=1(j=1,2,・・・,NI)とする(S801)。交差点jについて、制御パラメータ設計の対象とするかどうかを選択し(S802)、選択する場合は調整幅を0より大きい任意値に設定(S803)し、選択しない場合は0に設定する(S804)。ここで、全ての交差点について設定したときは処理を終了する(S805)が、未完の場合は、jに1を加算して、S802〜S804の処理を繰り返す。
【0026】
次に、図9の処理フローを参照して、要素別パラメータ設計手段11の動作を説明する。まず、サイクル長について設計の対象とするかどうかを選択し(S901)、設計の対象とする場合は調整幅を0より大きい任意値に設定(S902)し、設計の対象としない場合は0に設定する(S903)。同様に、スプリットについて設計の対象か非対象かを決定し(S904)、設計の対象とする場合は調整幅を0より大きい任意の値に設定し(S905)、設計の対象としない場合は0に設定する(S906)。最後にオフセットについて対象か非対象かを決定する(S907)。設計の対象とする場合は調整幅を0より大きい任意値に設定し(S908)、設計の対象としない場合は0に設定する(S909)。
【0027】
次に、図10の処理フローを参照して、要素別パラメータ設計交差点選択手段12の動作を説明する。まず、交差点j=1(j=1,2,・・・,NI)とする(S1001)。また、交差点jのサイクル長について設計の対象か非対象かを決定し(S1002)、設計の対象とする場合は調整幅を0より大きい任意値に設定し(S1003)、設計の対象としない場合は0に設定する(S1004)。次に、交差点jのスプリットについて設計の対象か非対象かを決定し(S1005)、設計の対象とする場合は調整幅を0より大きい任意値に設定し(S1006)、設計の対象としない場合は0に設定する(S1007)。同様に、交差点jのオフセットについて設計の対象か非対象かを決定する(S1008)。設計の対象とする場合は調整幅を0より大きい任意の値に設定し(S1009)、設計の対象としない場合は0に設定する(S1010)。ここで、全ての交差点を設定したときは処理を終了する(S1011)が、未完の場合は、jに1を加算して、S1002〜S1010の操作を繰り返す。
【0028】
次に、図11の処理フローおよび図12の概念図を参照して、制御パラメータエリア表現手段13の動作を説明する。まず、交差点j=1(j=1,2,・・・,NI)とする(S1101)。本実施の形態では、交差点jのサイクル長をその調整幅に対応する数値の範囲00〜99に変換する(S1102)。次に、交差点jのスプリットをその調整幅に対応する数値の範囲00〜99に変換する(S1103)。さらに、交差点jのオフセットをその調整幅に対応する数値の範囲00〜99に変換する(S1104)。jに1を加算してS1102〜S1104の操作を繰り返し(S1105)、全ての交差点について生成した数値列を結合してCpとする(S1106)。
続いてリンク(道路)k=1(k=1,2,・・・,NL)とする(S1107)。 制御エリアの結合状態を表す数値を1、非結合状態を表す数値を0とし、k番目のリンク(道路)について、制御エリア結合状態を数値に変換する(S1108)。kに1を加算してS1109の操作を実施し(S1109)、全てのリンクについて生成した数値を結合してCeとする(S1110)。最後に制御パラメータと制御エリアを表す数値列Cp、Ceを結合して1つの数値列で表し、終了する(S1111)。
【0029】
次に、図13の処理フローおよび図14の概念図を参照して、制御パラメータエリア変更手段14の動作を説明する。まず、全要素の制御パラメータおよび制御エリアの形状の値を取得する。また、制御パラメータCpおよび制御エリアCeを表現する数値列を記憶手段から読み出し、その変更個所と値とを複数の乱数を取得して生成し、数値列を変更する。本実施の形態では、0〜9の整数の乱数により制御パラメータの部分を変更し、0〜1の整数の乱数により制御エリアの部分の数値を変更する(S1301)。
次に、交差点j=1(j=1,2,・・・,NI)とし(S1302)、交差点jにおいてサイクル長に相当する数値を調整幅の範囲に対応させてサイクル長に変換する。(S1303)。
【0030】
次に、スプリットに相当する数値を調整幅の範囲に対応させてスプリットに変換する。(S1304)。さらにオフセットに相当する数値を調整幅の範囲に対応させてスプリットに変換する。(S1305)。jに1を加算してS1303〜S1305の操作を繰り返し、全ての交差点について変換した時点で終了する(S1306)。
次に、k=1(k=1,2,...,NL)とし(S1307)、k番目のリンクにおいて、対応する数値を結合状態に変換し(S1308)、kに1を加算してS1308の操作を繰り返し、全てのリンクについて変換した時点で終了する(S1309)。
以上説明した本実施の形態における交通信号制御設計装置によると、交差点毎に設定した部分的範囲において、制御パラメータの調整幅を追従が生じない範囲に抑えることにより、各交差点における制御パラメータを追従が生じない最適な値に設定し、制御パラメータおよび制御エリアを最適な値に変更することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明における交通信号制御設計装置および方法は、上記のように構成され、特に、サイクル長調整幅の値を追従の発生限度内に抑えることにより、制御パラメータの変更可能な全範囲の中の部分的な範囲における最適な制御パラメータ及び制御エリアを生成または変更可能であり、それによってコストや時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置のサイクル長設計手段の処理を示すフローチャート、
【図3】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置のサイクル長設計手段の概説図、
【図4】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置のスプリット設計手段の処理を示すフローチャート、
【図5】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置のスプリット設計手段の概説図、
【図6】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置のオフセット設計手段の処理を示すフローチャート、
【図7】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置のオフセット設計手段の概説図、
【図8】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置のパラメータ設計交差点選択手段の処理を示すフローチャート、
【図9】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置の要素別パラメータ設計手段の処理を示すフローチャート、
【図10】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置の要素別パラメータ設計交差点選択手段の処理を示すフローチャート、
【図11】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置の制御パラメータエリア表現手段の処理を示すフローチャート、
【図12】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置の制御パラメータエリア表現手段の概説図、
【図13】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置の制御パラメータエリア変更手段の処理を示すフローチャート、
【図14】本発明の一実施の形態における交通信号制御設計装置の制御パラメータエリア変更手段の概説図。
【符号の説明】
1 道路
2 交差点
3 信号機
4 感知器
5 道路網
6 交通信号制御パラメータエリア設計装置
7 サイクル長設計手段
8 スプリット設計手段
9 オフセット設計手段
10 パラメータ設計交差点選択手段
11 要素別パラメータ設計手段
12 要素別パラメータ設計交差点選択手段
13 制御パラメータエリア表現手段
14 制御パラメータエリア変更手段
Claims (10)
- 信号周期、前記信号周期に対する信号時間の割合および信号間の位相差を制御する制御パラメータについて、複数の調整量から計算した評価値が良好となるような制御パラメータを設計する制御パラメータ設計手段と、前記複数の調整量から計算した評価値に基づいて前記制御パラメータの数値列の変更箇所および変更値を生成する制御パラメータエリア変更手段とを有することを特徴とする交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータ設計手段は、前記信号周期を複数の調整量から最適な値に設計するサイクル長設計手段を有することを特徴とする請求項1記載の交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータ設計手段は、前記信号周期に対する信号時間の割合を複数の調整量から最適な値に設計するスプリット設計手段を有することを特徴とする請求項1記載の交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータ設計手段は、前記信号間の位相差を複数の調整量から最適な値に設計するオフセット設計手段を有することを特徴とする請求項1記載の交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータ設計手段は、前記制御パラメータの変更可能な交差点を選択し、前記交差点における前記制御パラメータの設計を行うパラメータ設計交差点選択手段を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータ設計手段は、前記制御パラメータの要素の中から選択した要素の設計を行う要素別パラメータ設計手段を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータ設計手段は、前記制御パラメータの変更可能な交差点を選択し、前記交差点における前記制御パラメータの要素の中から選択した要素の設計を行う要素別パラメータ設計交差点選択手段を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータを設定した部分的範囲毎に正規化した前記制御パラメータおよび制御エリアの形状を単一の符合列モデルで表現する制御パラメータエリア表現手段を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の交通信号制御設計装置。
- 前記制御パラメータを表現する符合列を前記符合列を設定した調整幅の値へ変換し、前記制御エリアを表現する符合列をエリア形状に変換する制御パラメータエリア変更手段を有することを特徴とする請求項8記載の交通信号制御設計装置。
- 信号周期、前記信号周期に対する信号時間の割合および信号間の位相差を制御する制御パラメータについて、複数の調整量から計算した評価値が良好となるような制御パラメータを設計し、前記複数の調整量から計算した評価値に基づいて前記制御パラメータの数値列の変更箇所および変更値を生成する各工程を有することを特徴とする交通信号制御設計方法。
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