JP2004145489A

JP2004145489A - System and method for determining automobile insurance premium, and/or insurance benefit and computer program

Info

Publication number: JP2004145489A
Application number: JP2002307616A
Authority: JP
Inventors: Yasuhisa Yushio; 湯塩　泰久; Shingo Oohashi; 大橋　紳悟
Original assignee: Sumitomo Electric Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date: 2002-10-22
Filing date: 2002-10-22
Publication date: 2004-05-20
Also published as: WO2004038627A1

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a system and a method for determining an automobile insurance premium and/or a claim paid or payable, which is configured to reduce the automobile insurance premium, by regarding an automobile owner and the automobile with well maintained air-pressure tires to be a low possibility as accident-prone owner and the automobile. <P>SOLUTION: The system comprises an automobile state analyzer 131 for obtaining time-series data for the state of air-pressure for automobile tires; a device 1 mounted on the automobile with a transmitter 14 to externally transmit the data obtained by the automobile state analyzer 131; a diagnosis unit 32 for evaluating vehicle maintenance for the state of air-pressure for the automobile tires, on the basis of the transmitted data; and a central unit with an insurance premium computing unit 33 for calculating the automobile insurance premium and/or the claim paid or payable, on the basis of the evaluation by the diagnosis unit 32. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法及びそのシステムに関し、より具体的には、自動車の所有者が主として事故を起こした場合に保険金が支払われるべき自動車保険の保険料（いわゆる掛け金）及び／又は保険金を決定するための方法、及びそのシステムに関する。更に本発明は、そのようなシステムをコンピュータを使用して実現するためのコンピュータプログラムにも関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車が事故を起こした場合に備えて自動車の所有者は、日本においては法律で義務化されている自賠責保険（自動車損害賠償責任保険）の他に、任意で自動車保険に加入することが多い。ところでそのような任意の自動車保険の保険料は、自動車の車種、大きさ等の外、万一の際に支払われるべき保険金の金額により左右されることは勿論であるが、それらの条件が同じ場合には、従来は保険加入者の年齢、過去の事故歴等に応じて料金が増減されるのみであった。
【０００３】
しかし、通勤に自動車を使用し、更に仕事にも同じ自動車を使用するような場合と、あまり自動車を使用しない、たとえば自動車を通勤には使用せずに休日にのみ使用するようないわゆるサンデードライバーの場合とでは走行距離及び走行時間が大幅に異なるため、走行距離当たり、または走行時間当たりの事故率が同じであると仮定すると、実際に事故が発生する回数は後者が格段に少ない。従って、後者にとっては、前者と同一の算定基準で保険料を支払わされることには非常な不公平感があることは想像に難くない。
【０００４】
このような事情から、近年では、自動車の走行距離等に応じて自動車保険料を変更する、より具体的には、走行距離が少ない自動車に対しては保険料を減額するような料金体系、あるいはその他にも従来は考慮されていなかった種々の要因を保険料算定の基準として採り入れた料金体系も既に導入されている。
【０００５】
たとえば、運転時間、運転経路等を考慮して車輌保険料請求額を決定する発明が知られている（特許文献１参照）。また、自動車を運転する時間（自動車の走行時間）に応じて保険料を算定する発明が知られている（特許文献２参照）。また、自動車の走行距離を考慮して自動車保険料金を決定する発明が知られている（特許文献３参照）。また、自動車の走行中に撮影された映像情報を用いて保険料率を算出する発明が知られている（特許文献４参照）。また、個々の運転者の実際の運転状況に応じて、具体的にはエンジン回転数、制動回数等に応じてきめ細かく保険料を設定する発明が知られている（特許文献５参照）。更に、運転特性、たとえばトランスミッションの設定状態、エンジンのスロットル開度、ブレーキライト、ヘッドライトのオン／オフ、タイヤ空気圧の突然の喪失（いわゆるパンク状態）等、を示すデータに基づいて自動車保険料を決定する発明も知られている（特許文献６参照）。
【０００６】
以上のように、単に走行距離、時間のみならず、運転状況、即ち安全運転を心掛けているか否か、更には実際に危険な運転を行なっていないか等に応じても自動車保険料を決定することが既に行なわれている。このことは、とりもなおざず自動車の所有者が、自分は事故を起こす確率が低い運転を心掛けているにも拘わらず、またはそれほどの走行距離でもないにも拘わらず、非常に頻繁に自動車を運転する者、または頻繁に事故を起こすような不心得者と同額の保険料を支払うことに疑問を感じているからに他ならない。
【０００７】
ところで、上述のような要因の他に、自動車の所有者自身が、または業者に依頼したとしても、こまめに適切なメンテナンスを行なっているような場合には、その自動車そのものが事故を起こす確率が低いことは当然であるし、またそのようなこまめに適切なメンテナンスを行なう自動車の所有者（運転者）自身も事故を起こすような危険な運転を行なう可能性は小さいであろうとの推測は十分に説得性があるといえる。従って、十分なメンテナンスが行なわれている自動車に対して自動車保険料を減額することには十分な蓋然性があるといえる。
【０００８】
しかし、上述した各特許文献１乃至６にそれぞれ開示された技術には、従来はそのような観点から自動車保険料を設定するという考え方がなかったことが理解される。
【０００９】
ところで、自動車のメンテナンスに留意していることを表す指標としてはたとえばボンネット内の点検（エンジンオイルの点検、バッテリの点検、冷却液の点検、ファンベルトの点検等）、各種ライト類の点検、タイヤ空気圧の点検等が挙げられる。しかし、ボンネットの開閉に関してはそれが保険料率の決定に関係しているとわかっていれば単に開閉のみを行なって実際の点検は行なわない場合も考えられる。これに対して、タイヤ空気圧が常時適正に維持されているということは、その自動車の所有者または運手者が日常的に車輌のメンテナンスに留意しているからこそ可能なことである。従って、タイヤ空気圧が適正に維持されているか否かをメンテナンスが適切に行なわれているか否かの判断材料とすることには合理性があると考えられる。
【００１０】
このことに関しては、先年、米国で多発した自動車の転倒事故を契機としてタイヤ空気圧管理の重要性が認識されつつあるという事実がある。即ち、タイヤ空気圧が一定値以下の状態で自動車が高速走行した場合にはタイヤが加熱して軟化し、いわゆるスタンディングウェーブ現象を生じ、遂にはバーストする危険性があり、これが単独の転倒事故、あるいは他車を巻きこんだ事故になることは公知である。従って、タイヤ空気圧が適切に管理されていない自動車が単独であろうと、他車を巻きこもうと、事故を起こす確率は相対的に高く、逆にタイヤ空気圧が適切に管理されている自動車では事故を起こす確率が相対的に低いとみなすことが可能である。また、タイヤ空気圧を常時適切に管理するような運転者は事故を起こす確率が低い運転を心掛けているとの推測も十分に説得力があると言える。
【００１１】
なお、自動車のタイヤ空気圧を検出する技術としては大別して、タイヤ内の空気圧を直接検出する「直接法」と、タイヤ外部からタイヤの挙動を観察することによりタイヤ内の空気圧を推定する「間接法」との２種類の技術が知られている。前者はタイヤ内の空気圧をセンサで直接検出して得られたデータを無線送信等によって自動車本体または他の受信装置へ送信する構成であり、比較的高コストであるために一部の高級車等にのみ使用されている。しかし、後者は比較的低コストであるため、普及価格帯の自動車にも十分に装備可能であり、たとえば特許文献７、８に見られるような公知例が知られている。
【００１２】
特許文献７には、ホイールの角速度の変化からタイヤの減圧を検知する技術が開示されている。また特許文献８には、タイヤの振動周波数成分からタイヤの空気圧の状態を検知する技術が開示されている。
【００１３】
【特許文献１】
特開２００１−７６０３５号公報
【特許文献２】
特開２００１−２７３４０１号公報
【特許文献３】
特開２００１−３３１６４８号公報
【特許文献４】
特開２００１−３２５７８号公報
【特許文献５】
特開２００１−１４９９８４号公報
【特許文献６】
特表平１１−５１１５８１号公報
【特許文献７】
特公平５−５５３２２号公報
【特許文献８】
特許２８３６６５２号公報
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような事情を総合的に勘案してなされたものであり、メンテナンスが十分に行なわれている自動車はそれ自体が事故発生率が低いこと、及びそのような自動車の所有者（運転者）は安全運転を心掛けるであろうとの十分に蓋然性がある推測に基づいてなされたものである。
【００１５】
具体的には、主としてタイヤ空気圧が適正に維持管理されている自動車はメンテナンスが適切に行なわれているとの前提で、そのような自動車に対しては保険料を減額することにより、保険加入者に納得してもらえる水準の保険料を設定し、また事故発生時においても同様の考え方により、保険加入者に支払われるべき保険金を減額し、また保険会社においても十分な採算性を維持して新たな保険加入者を獲得しうるような自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法及びそのシステムの提供を主たる目的とする。また本発明はそのようなシステムをコンピュータを利用して実現するためのコンピュータプログラムの提供をも目的とする。
【００１６】
また本発明では、自動車のメンテナンスが適正に行なわれているか否かを判断する指標として、タイヤ空気圧の他にたとえば前述したエンジンオイルに関する情報、ライト類のメンテナンスに関する情報等をも考慮することとする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金を計算機によって決定する方法であって、タイヤ空気圧検出装置により取得された自動車のタイヤ空気圧に関する時系列的情報を読み込むステップと、読み込んだ情報に基づいて当該自動車のタイヤ空気圧管理状況を評価するステップと、前記評価結果に基づいて自動車保険の保険料及び／又は保険金を決定するステップとを含むことを特徴とする。
【００１８】
このような本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法では、自動車のタイヤ空気圧に関する時系列的情報がタイヤ空気圧検出装置により取得されており、このタイヤ空気圧検出装置が取得した情報を計算機が読み込んで当該自動車のタイヤ空気圧管理状況を評価し、この評価結果に基づいて自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金を計算機が決定する。
【００１９】
また本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法の発明において、前記タイヤ空気圧検出装置は、タイヤが取り付けられたホイールの回転角速度に基づいてタイヤ空気圧の変化を検出するようにしてあることを特徴とする。
【００２０】
このような本発明では、比較点安価で信頼性が高い間接方式のタイヤ空気圧検出装置により、タイヤが取り付けられたホイールの回転角速度に基づいてタイヤ空気圧の変化が検出される。
【００２１】
更に本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法の発明において、前記計算機による前記タイヤ空気圧管理状況の評価は、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及びタイヤ空気圧が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることを特徴とする。
【００２２】
このような本発明では、計算機によるタイヤ空気圧管理状況の評価が、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及びタイヤ空気圧が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることにより、タイヤ空気圧の管理状況がより具体的に把握される。
【００２３】
更に本発明は、自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金を計算機によって決定する方法であって、監視装置により取得された自動車の管理状況に関する時系列的情報を読み込むステップと、読み込んだ情報に基づいて当該自動車の管理状況を評価するステップと、前記評価結果に基づいて自動車保険の保険料及び／又は保険金を決定するステップとを含むことを特徴とする。
【００２４】
このような本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法及びシステムでは、自動車の管理状況に関する時系列的情報が監視装置により取得されており、この監視装置が取得した情報を計算機が読み込んで当該自動車の管理状況を評価し、この評価結果に基づいて自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金を計算機が決定する。
【００２５】
また本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法の発明において、前記監視装置は、当該自動車のタイヤ空気圧、エンジンオイルの量及び汚れの状態、所定のライトの点灯状態を監視するようにしてあることを特徴とする。
【００２６】
このような本発明では、監視装置により、タイヤ空気圧、エンジンオイルの量及び汚れの状態、所定のライトの点灯状態等が自動車の管理状況の指標となる情報として検出される。
【００２７】
また本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法の発明において、前記計算機による前記管理状況の評価は、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及び前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることを特徴とする。
【００２８】
このような本発明では、計算機による自動車の管理状況の評価が、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及び監視装置による監視結果が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることにより、自動車の管理状況がより具体的に把握される。
【００２９】
また本発明は、自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金を決定するシステムであって、自動車のタイヤ空気圧に関する時系列的情報を取得するタイヤ空気圧検出装置と、該タイヤ空気圧検出装置が取得した情報を当該自動車の外部へ送信する送信装置とを備えた車載装置と、前記送信装置から送信された情報を受信する受信装置と、該受信装置が受信した情報に基づいて当該自動車のタイヤ空気圧管理状況を評価する評価部と、該評価部による評価結果に基づいて自動車保険の保険料及び／又は保険金を算出する算出部とを備えた中央装置とを含むことを特徴とする。
【００３０】
このような本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムでは、車載装置側で自動車のタイヤ空気圧に関する時系列的情報がタイヤ空気圧検出装置により取得されており、このタイヤ空気圧検出装置が取得した情報に基づいて中央装置側で当該自動車のタイヤ空気圧管理状況が評価され、この評価結果に基づいて自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金が決定される。
【００３１】
また本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの発明において、前記タイヤ空気圧検出装置は、タイヤが取り付けられたホイールの回転角速度に基づいてタイヤ空気圧の変化を検出するようにしてあることを特徴とする。
【００３２】
このような本発明では、比較点安価で信頼性が高い間接方式のタイヤ空気圧検出装置により、タイヤが取り付けられたホイールの回転角速度に基づいてタイヤ空気圧の変化が検出される。
【００３３】
更に本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの発明において、前記評価部による評価は、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及びタイヤ空気圧が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることを特徴とする。
【００３４】
このような本発明では、タイヤ空気圧管理状況の評価が、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及びタイヤ空気圧が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることにより、タイヤ空気圧の管理状況がより具体的に把握される。
【００３５】
また本発明は、自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車険の加入者が受け取るべき保険金を決定するシステムであって、自動車の管理状況に関する時系列的情報を取得する監視装置と、該監視装置が取得した情報を当該自動車の外部へ送信する送信装置とを備えた車載装置と、前記送信装置から送信された情報を受信する受信装置と、該受信装置が受信した情報に基づいて当該自動車の管理状況を評価する評価部と、該評価部による評価結果に基づいて自動車保険の保険料及び／又は保険金を算出する算出部とを備えた中央装置とを含むことを特徴とする。
【００３６】
このような本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムでは、車載装置側で自動車の管理状況に関する時系列的情報が監視装置により取得されており、この監視装置が取得した情報に基づいて中央装置側で当該自動車の管理状況が評価され、この評価結果に基づいて自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金が決定される。
【００３７】
また本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの発明において、前記監視装置は、当該自動車のタイヤ空気圧、エンジンオルの量及び汚れの状態、所定のライトの点灯状態を監視するようにしてあることを特徴とする。
【００３８】
このような本発明では、監視装置により、タイヤ空気圧、エンジンオイルの量及び汚れの状態、所定のライトの点灯状態等が自動車の管理状況の指標となる情報として検出される。
【００３９】
更に本発明は、上述の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの発明において、前記管理状況の評価は、前記監視装置による視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、前記監視装置による視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及び前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることを特徴とする。
【００４０】
このような本発明では、自動車の管理状況の評価が、監視装置による視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及び監視装置による監視結果が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることにより、自動車の管理状況がより具体的に把握される。
【００４１】
更に本発明は、自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金をコンピュータに決定させるためのコンピュータプログラムであって、自動車のタイヤ空気圧に関する時系列的情報をコンピュータに読み込ませる手順と、読み込んだ情報に基づいて当該自動車のタイヤ空気圧管理状況をコンピュータに評価させる手順と、該評価結果に基づいて自動車保険の保険料及び／又は保険金をコンピュータに決定させる手順とを含むことを特徴とする。
【００４２】
また本発明は、上述のコンピュータプログラムの発明において、前記タイヤ空気圧に関する時系列的情報は、タイヤが取り付けられたホイールの回転角速度に基づいてタイヤ空気圧の変化を時系列的に取得した情報であることを特徴とする。
【００４３】
更に本発明は、上述のコンピュータプログラムの発明において、前記タイヤ空気圧管理状況を評価する手順は、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及びタイヤ空気圧が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて実行されることを特徴とする。
【００４４】
これらの本発明のコンピュータプログラムでは、前述のタイヤ空気圧の管理状況による本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの中央装置を汎用コンピュータで実現することが可能になる。
【００４５】
更にまた本発明は、自動車保険の加入者が支払うべき保険料及び／又は自動車保険の加入者が受け取るべき保険金をコンピュータに決定させるためのコンピュータプログラムであって、自動車の管理状況に関する時系列的情報をコンピュータに読み込ませる手順と、読み込んだ情報に基づいて当該自動車の管理状況をコンピュータに評価させる手順と、該評価結果に基づいて自動車保険の保険料及び／又は保険金をコンピュータに決定させる手順とを含むことを特徴とする。
【００４６】
また更に本発明は、上述のコンピュータプログラムの発明において、前記管理状況に関する時系列的情報は、当該自動車のタイヤ空気圧、エンジンオイルの量及び汚れの状態、所定のライトの点灯状態に基づいて当該自動車の管理状況を時系列的に取得した情報であることを特徴とする。
【００４７】
更にまた本発明は、上述のコンピュータプログラムの発明において、前記管理状況を評価する手順は、管理状況の監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、管理状況の監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及び前記監視装置による監視結果が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて実行されることを特徴とする。
【００４８】
これらの本発明のコンピュータプログラムでは、前述の自動車の管理状況による本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの中央装置を汎用コンピュータで実現することが可能になる。
【００４９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図１は本発明に係る自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法を実施するためのシステム、即ち本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの全体の一構成例を示すブロック図である。
【００５０】
図１において、１は自動車内に備えられた本発明システムの車載装置を示しており、タイヤ空気圧検出装置１１と車輌情報検出装置１２とからそれぞれが検出した情報を受信する制御部１３と、外部通信装置１４とを主要な構成要素としている。
【００５１】
タイヤ空気圧検出装置１１は、本実施の形態ではたとえば特許文献７に開示されている技術を利用しているが、他の構成であってもよいことは言うまでもない。なお、特許文献７に開示されている技術は、タイヤに圧力損失が生じた場合は、ラジアルタイヤは増加した角速度で回転する（回転角速度が変化する）という事実に基づいている。具体的には、たとえば１３インチのラジアルタイヤでは　１．２バールの圧力損失で角速度が０．２７％増加するという事実に基づいて、車輌における４個のホイールの角速度の差に基づいてタイヤ空気圧を検出する。この場合、ホイールの角速度そのものは新たなセンサを設けることなく、既に多くの自動車に装備されているＡＢＳ（Ａｎｔｉｌｏｃｋ　Ｂｒａｋｅ　Ｓｙｓｔｅｍ）　用のセンサを利用することが可能であるので、新たに余分なセンサを設ける必要はない。
【００５２】
車輌情報検出装置１２は、車載装置１が搭載されている自動車の走行距離、車速、エンジンの起動の有無等を検出する。これらの情報は従来の一般的な自動車には通常備えられているセンサにより得られるものである。上述のタイヤ空気圧検出装置１１及び車輌情報検出装置１２による検出結果は制御部１３に与えられる。
【００５３】
制御部１３は、車輌状況解析部１３１　、記憶装置１３３　、外部通信制御部１３４　等で構成されている。車輌状況解析部１３１　はたとえばマイクロコンピュータを利用しており、タイヤ空気圧検出装置１１及び車輌情報検出装置１２から与えられる情報を、内蔵時計１３２　の計時結果を参照して解析し、タイヤ空気圧の状況を記録する。なお、この車輌状況解析部１３１　によるタイヤ空気圧の解析は、特許文献７に開示されている手法に基づいている。
【００５４】
なお、車輌状況解析部１３１　による解析結果は記憶装置１３３　の容量に余裕がある場合にはこれに記憶される。記憶装置１３３　はＲＡＭ，ＨＤ（ハードディスク）等の種々の記憶装置が利用可能であり、また逆にこのことは記憶装置１３３　としてＲＡＭのみを使用する構成でもよいことを意味している。
【００５５】
外部通信制御部１３４　は記憶装置１３３　の記憶内容を必要に応じて外部通信装置１４を制御してこの車載装置１が搭載されている自動車の外部の中継装置２へ送信する。なお、外部通信装置１４としては、携帯電話、ＤＳＲＣ（専用狭帯域通信：Ｄｅｄｉｃａｔｅｄ　Ｓｈｏｒｔ　Ｒａｎｇｅ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）、無線ＬＡＮ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ　等の種々の無線通信回線の利用が可能である。
【００５６】
中継装置２は、たとえば外部通信装置１４が携帯電話によるインターネット通信を行なう構成である場合にはインターネットプロバイダが相当し、外部通信装置１４がＤＳＲＣを行なう構成である場合は基地局が相当し、無線ＬＡＮまたはＢｌｕｅｔｏｏｔｈ　で通信を行なう場合はそれぞれに対応したカーポート（固定的な無線通信局）が相当する。この中継装置２はインターネットにより保険事業者のサーバ３に接続している。
【００５７】
なお、車載装置１の外部通信装置１４と中継装置２とをカーポートにおいて有線で接続する構成、または車載装置１の記憶装置１３３　が可搬型の記憶装置である場合は、記憶装置１３３　を取り外して中継装置２の所定位置に挿入・接続する構成であってもよい。
【００５８】
保険事業者のサーバ３は、中継装置２からインターネットを介して個々の車輌の情報を受信する車輌情報受信部３１と、車輌情報受信部３１が受信した個々の車輌情報に基づいて個々の車輌の管理状態を診断する車輌管理状態診断部３２と、この車輌管理状態診断部３２による診断結果に基づいて保険料を算出する保険料算出部３３とを含んでいる。但し、このサーバ３は計算機として機能するが、基本的には汎用コンピュータであり、上述の車輌管理状態診断部３２及び保険料算出部３３等はソフトウェア的な処理により実現される。このため、これらの車輌管理状態診断部３２及び保険料算出部３３により実行される機能を実現するためのコンピュータプログラムがプログラム記録部３４に記録されている。
【００５９】
保険事業者のサーバ３は個人情報管理データベース（ＤＢ）４にアクセス可能である。この個人情報管理ＤＢ４には保険加入者に関する情報、具体的には各保険加入者の住所，氏名，生年月日，性別，所有車種，事故歴，加入保険の種類，保険金額，保険料等のような通常の保険業務に必要な情報は勿論のこと、車輌管理状態診断部３２による診断結果も登録されている。
【００６０】
図２は車載装置１によるタイヤ空気圧の検出手順を示すフローチャートである。なお、以下の実施の形態においては、タイヤ空気圧の検出は自動車が走行中のみに行なわれるものとする。これは、自動車が停車（駐車）している状態においては、タイヤ空気圧が適正に維持されていないとしても、そのことのみで適正なメンテナンスが行なわれていないとは言えないからである。たとえば、タイヤ交換時、車検時、いたずらによりパンクさせられた場合等にはタイヤ空気圧が大きく変動することが考えられるが、そのような状態は通常のメンテナンスの範囲外の問題である。また後述するように、本実施の形態においては特許文献７に開示されている発明をタイヤ空気圧の検出に利用することとしており、この場合には走行中においてのみタイヤ空気圧の検出が可能である。
【００６１】
まず、エンジンが起動されると（ステップＳ１１）、そのことが車輌情報検出装置１２により検出されるので、車輌状況解析部１３１　は記憶装置１３３　に記憶領域が十分にあるか（余裕があるか）否かを判断する（ステップＳ１２）。記憶装置１３３　に記憶領域が十分にない場合（ステップＳ１２でＮＯ）、車輌状況解析部１３１　は次に外部通信装置１４が使用可能な状態であるか否かを判断する（ステップＳ１３）。
【００６２】
記憶装置１３３　に記憶領域が十分になく、且つ外部通信装置１４の使用が不可能な場合（ステップＳ１２でＮＯ，Ｓ１３でＮＯ）、車輌状況解析部１３１　は何等かの方法、たとえば音声メッセージ、警告灯の点灯等により運転者に警告を行なう（ステップＳ１７）。この場合、外部通信装置１４が故障しているか、中継装置２と接続することが出来ない状況にある可能性が高いので、運転者は直ちに何らかの対策、たとえば予備のメモリカードに記憶装置１３３　からデータを吸い出す等の対策を講じる必要がある。また、外部通信装置１４が故障している場合には直ちに修理する必要がある。
【００６３】
なお、この場合、保険契約時の条件によりその自動車の運転が出来ないようにたとえばエンジンへの燃料供給を停止する等の操作が自動的に行なわれるようにしてもよい。
【００６４】
ステップＳ１３において外部通信装置１４の使用が可能である場合は（ステップＳ１３でＹＥＳ）、車輌状況解析部１３１　はその時点で記憶装置１３３　に記憶されて保存されている全ての情報を取得し（ステップＳ１４）、外部通信制御部１３４　を制御して外部通信装置１４から外部へ送信する（ステップＳ１５）。このようにして記憶装置１３３　内の全保存情報が外部へ送信された後、車輌状況解析部１３１　は外部へ送信済みのデータを記憶装置１３３　からクリアする（ステップＳ１６）。以上により、記憶装置１３３　の記憶領域の余裕が十分にできたことになる。この後、車輌状況解析部１３１　はステップＳ２１へ処理を進める。
【００６５】
上述の場合、及び先のステップＳ１２において記憶装置１３３　の記憶領域に十分な余裕があると判断された場合（ステップＳ１２でＹＥＳ）、車輌状況解析部１３１　はタイヤ空気圧を計測するタイミングであるか否かを内蔵時計１３２　の計時結果から判断する（ステップＳ２１）。前述の如く、本実施の形態においては３０秒間隔でサンプリングを行なうことにしているので、タイヤ空気圧を計測するタイミングになると（ステップＳ２１でＹＥＳ）、タイヤ空気圧検出装置１１からはタイヤ空気圧情報を、内蔵時計１３２　からは時間情報を、車輌情報検出装置１２からは走行距離、車速等をそれぞれ取得し（ステップＳ２２）、記憶装置１３３　の所定の記憶領域に保存する（ステップＳ２３）。
【００６６】
ここで、外部通信装置１４が使用可能であれば（ステップＳ２４でＹＥＳ）、車輌状況解析部１３１　は先のステップＳ１４へ処理を移して、それまでに記憶装置１３３　に保存された情報の全てを外部通信制御部１３４　を制御して外部へ送信し（ステップＳ１５）、その後に送信済みのデータをクリアする（ステップＳ１６）。一方、先のステップＳ２４において外部通信装置１４が使用不可能である場合は（ステップＳ２４でＮＯ）、車輌状況解析部１３１　はステップＳ２１へ処理を戻して次のタイヤ空気圧計測のタイミングに至るまで待機する。
【００６７】
以上のように、外部通信装置１４が使用可能な場合はタイヤ空気圧検出装置１１及び車輌情報検出装置１２から取得した情報は直ちに外部へ送信され、中継装置２を介して保険事業者のサーバ３へ送信される。また、外部通信装置１４が使用不可能な場合はタイヤ空気圧検出装置１１及び車輌情報検出装置１２から取得した情報は記憶装置１３３　に保存されてゆき、外部通信装置１４が使用可能になった時点で直ちに外部へ送信されて中継装置２を介して保険事業者のサーバ３へ送信される。
【００６８】
なお、外部通信装置１４が使用不可能な状態とは、外部通信装置１４が故障している場合は勿論のことであるが、車輌の現在位置の関係から中継装置２との接続が出来ない場合、中継装置２との常時接続を行なわない場合等も含まれる。特に、記憶装置１３３　として比較的大容量のハードディスクを利用している場合には、１日に一度、または週に一度等の頻度で定期的に情報の保険事業者のサーバ３への送信を行なうようにしてもよいし、ハードディスクの残記憶容量がある程度に減少した場合に保険事業者のサーバ３への情報の送信を行なうようにしてもよい。
【００６９】
いずれにしろ、上述の図２のフローチャートに示されているような手順により、車載装置１から保険事業者のサーバ３へ車輌状況解析部１３１　が取得した情報が送信され、車輌情報受信部３１によって受信され、車輌管理状態診断部３２によって診断される。
【００７０】
図３は特許文献７に開示された技術により車輌のタイヤ空気圧を解析して記録したデータの例を示す表であり、ここでは３０秒間隔でサンプリングした例が示されている。なおこのようなデータは上述した図２のフローチャートに示すような手順によって車載装置１の車輌状況解析部１３１　が取得する。
【００７１】
この図３に示す例では、２００２年４月１日１２時１５分３０秒におけるタイヤ空気圧は２．０ｋｇ／ｃｍ^２であり、その際の走行速度は時速６０ｋｍである。そしてその３０秒後の１６分００秒においてはタイヤ空気圧は２．０ｋｇ／ｃｍ^２でありその際の走行速度は時速８０ｋｍである。更にその約４０分後の１３時５分００秒におけるタイヤ空気圧は１．５ｋｇ／ｃｍ^２であり、その際の走行速度は時速１００ｋｍ　である。
【００７２】
この図３に示す例では、具体的には、車輌が低速走行から高速走行へ増速すると共にタイヤ空気圧が２．０ｋｇ／ｃｍ^２から１．５ｋｇ／ｃｍ^２へ低下している。しかし、一般的には、自動車が高速走行した場合にはタイヤが暖まってその内部の空気が膨張するため、タイヤ空気圧は高くなるのが一般的である。従って、図３に示されている例では高速走行時のタイヤ空気圧が低速走行時のタイヤ空気圧よりも低くなっていることから、また時速６０ｋｍ走行時から１００ｋｍ　走行時までの所要時間が１分弱であることから、タイヤになんらかの問題が生じていると判断される。
【００７３】
上述のような車載装置１の車輌状況解析部１３１　により解析されたデータは中継装置２を経由して保険事業者のサーバ３の車輌情報受信部３１により受信され、車輌管理状態診断部３２に与えられる。
【００７４】
図４は車輌管理状態診断部３２による診断の基本的な手法を説明するためのグラフである。なお、図４のグラフでは縦軸にタイヤ空気圧を、横軸に時間をそれぞれとっており、適正なタイヤ空気圧範囲は下限値のＴＨＬ　と上限値のＴＨＨ　との間である。
【００７５】
この図４に示す例では、時刻ｔ１においてタイヤ空気圧が下限値ＴＨＬ　を下回り、その後の時刻ｔ２においてタイヤ空気圧がほぼ上限値ＴＨＨ　に近い値にまで調整されている。しかし、その後の時刻ｔ３において再度タイヤ空気圧が下限値ＴＨＬ　を下回り、その後の時刻ｔ４においてタイヤ空気圧はほぼ上限値ＴＨＨ　に近い値にまで再度調整されている。この時刻ｔ３からｔ４までの間は比較的低いタイヤ空気圧のままに放置されていたことがわかる。更に、その後の時刻ｔ５において再度タイヤ空気圧が下限値ＴＨＬ　を下回り、その後の時刻ｔ６においてタイヤ空気圧はほぼ上限値ＴＨＨ　に近い値にまで再度調整されている。この時刻ｔ５からｔ６までの間は時間的にも比較的短く、またタイヤ空気圧が下限値ＴＨＬ　を若干下回っただけであることから、比較的迅速にタイヤ空気圧が調整されたことがわかる。
【００７６】
このようなタイヤ空気圧の経時適変化から、タイヤ空気圧の管理が適正であるか否かが車輌管理状態診断部３２により判断される。具体的には、図４にハッチングを付して示すタイヤ空気圧が下限値ＴＨＬ　を下回った部分の
（１）　時間的長さ（累積時間）
（２）　時間的長さの全走行時間に占める割合
（３）　走行距離（累積走行距離）
（４）　走行距離の全走行距離に占める割合
（５）　適正な範囲からのズレの絶対値
等の内の一つ、または複数の組み合せにより診断される。但し、前述した図２に示すフローチャートから明らかなように、エンジンが起動されていない場合はタイヤ空気圧の情報は取得されないため、停車中、特に駐車中に関しては判断基準から除外される。また、自動車のタイヤの場合、走行開始後に内部の空気が暖まってタイヤ空気圧が上昇するため、走行開始後から一定時間が経過するまでのデータに関しては判断基準から除外するようにしてもよい。
【００７７】
図５は保険事業者のサーバ３の車輌管理状態診断部３２により行なわれる管理状況評価指数の算出手順を示すフローチャートの一例である。この例では、上述の（２）　時間的長さの全走行時間に占める割合、（４）　走行距離の全走行距離に占める割合、及び（５）　適正な範囲からのズレの絶対値を使用して管理状況評価指数Ｅを求める例が示されている。
【００７８】
車輌管理状態診断部３２は、車輌情報受信部３１を介してある個人（保険契約者）の車輌から車輌情報を受信する都度、個人情報管理ＤＢ４からその個人の情報、この場合はタイヤ空気圧が適正値を外れていた時間の総計ＴＡ、全走行時間ＴＴ、タイヤ空気圧が適正値を外れていた走行距離の総計ＬＡ、全走行距離ＬＴ、及びタイヤ空気圧の適正範囲からのズレの絶対値の最大値ＰＡを読み出す（ステップＳ３１）。次に車輌管理状態診断部３２は、個人情報管理ＤＢ４から読み出した各値ＴＡ、ＴＴ、ＬＡ、ＬＴ、及びＰＡを新たに取得した車輌情報で更新する（ステップＳ３２）。なお、タイヤ空気圧の適正範囲からのズレの絶対値の最大値ＰＡに関しては、それまで個人情報管理ＤＢ４に格納されていた値よりも大きい値が新たに取得された場合にのみ更新されることはいうまでもない。
【００７９】
次に車輌管理状態診断部３２は管理指数Ｖ１、Ｖ２を求め、これらの指数とタイヤ空気圧の適正範囲からのズレの絶対値の最大値ＰＡとから管理状況評価指数Ｅを求める（ステップＳ３３）。管理指数Ｖ１は、全走行時間ＴＴに対するタイヤ空気圧が適正値を外れていた時間の総計ＴＡの割合（ＴＡ／ＴＴ）である。管理指数Ｖ２は、全走行距離ＬＴに対するタイヤ空気圧が適正値を外れていた走行距離の総計ＬＡの割合（ＬＡ／ＬＴ）である。また、管理状況評価指数ＥはＶ１、Ｖ２及びＰＡを変数とする関数として定義されている。
【００８０】
最後に車輌管理状態診断部３２はこのようにして新たに求めた管理状況評価指数Ｅにより、個人情報管理ＤＢ４の対応する個人の管理状況評価指数Ｅを更新する（ステップＳ３４）。このような管理状況評価指数Ｅの更新が車輌情報受信部３１を介して新たな車輌情報が受信される都度、車輌管理状態診断部３２により行なわれている。
【００８１】
なお、管理状況評価指数Ｅを求めるための関数は、変数である「ＴＡ／ＴＴ」、「ＬＡ／ＬＴ」、及び「ＰＡ」と事故率との関係を過去のデータから統計学的に求めることにより決定すればよい。
【００８２】
図６は保険事業者のサーバ３の保険料算出部３３による保険料算出のための処理手順を示すフローチャートである。なおこの保険料算出部３３による保険料算出の処理は、たとえば保険契約の終了時（通常は１年単位）等に行ない、保険料が減額される結果になった場合にはその減額分をその時点で保険加入者に返還するか、または保険加入者が保険契約の継続を希望する場合には次期の保険料から減額する等の措置をとればよい。
【００８３】
保険料算出部３３はまず個人情報管理ＤＢ４に保存されている保険契約者の個人情報からその個人の管理状況評価指数Ｅを読出し（ステップＳ４１）、管理状況評価指数Ｅの最大値として定められている所定値Ｅｍａｘと比較する（ステップＳ４２）。この結果、Ｅ≧Ｅｍａｘである場合、換言すればその保険契約者の管理状況評価指数Ｅが所定の最大値Ｅｍａｘ以上である場合は（ステップＳ４２でＹＥＳ）、保険料算出部３３は保険料の減額を行なわないと判断する（ステップＳ４３）。
【００８４】
一方、Ｅ≧Ｅｍａｘでない（Ｅ＜Ｅｍａｘ）場合、換言すればその保険契約者の管理状況評価指数Ｅが所定の最大値Ｅｍａｘ未満である場合は（ステップＳ４２でＮＯ）、保険料算出部３３は保険料の内の減額保留分（保険料を減額するために保留してあある金額）の「｛１‐（Ｅ／Ｅｍａｘ）｝×１００　」％を減額すると判断する（ステップＳ４４）。
【００８５】
なお、保険料の減額保留分とは、保険料全体の内の管理状況評価指数Ｅに応じて保険料を減額するために保留されている金額であり、管理状況評価指数Ｅが「０」である場合には減額保留分の全額が減額されるが、それでも保険料が全く無料になるということはなく、基礎的な経費としての最低限度の金額を保険料として支払う必要があることはいうまでもない。
【００８６】
以上のようにして保険料から減額すべき金額が保険料算出部３３により決定されるので、保険料が減額される結果になった場合にはその減額分をその時点で保険加入者に返還するか、または保険加入者が保険契約の継続を希望する場合には次期の保険料から減額して新たな契約を結ぶことになる。
【００８７】
たとえば、「Ｅ／Ｅｍａｘ」が０．１　である場合、減額保留分の９０％が減額されることになり、保険加入者はその金額を返却してもらうか、または継続して保険契約を希望する場合には次期の保険料から減額してもらうことが出来る。
【００８８】
なお、保険加入者が事故を起こした場合に支払われる保険金に関しても、上述同様の手法によって支払い金額を減額するようにしてもよい。図７は保険事業者のサーバ３の保険料算出部３３による保険金の支払い額を算出する処理手順を示すフローチャートである。
【００８９】
保険料算出部３３はまず個人情報管理ＤＢ４に保存されている保険契約者の個人情報からその個人の管理状況評価指数Ｅを読出し（ステップＳ５１）、管理状況評価指数Ｅの最大値として定められている所定値Ｅｍａｘと比較する（ステップＳ５２）。この結果、Ｅ＞Ｅｍａｘでない場合、換言すればその保険契約者の管理状況評価指数Ｅが所定の最大値Ｅｍａｘ以下である場合は（ステップＳ５２でＮＯ）、保険料算出部３３は保険金の減額を行なわないと判断する（ステップＳ５３）。
【００９０】
一方、Ｅ＞Ｅｍａｘである場合、換言すればその保険契約者の管理状況評価指数Ｅが所定の最大値Ｅｍａｘを越えている場合は（ステップＳ５２でＹＥＳ）、保険料算出部３３は保険金の内の減額保留分（保険金を減額するために保留してあある金額）の「｛（Ｅ‐Ｅｍａｘ）／Ｅｍａｘ｝×１００　」％を減額すると判断する（ステップＳ５４）。
【００９１】
なお、保険金の減額保留分とは、保険金全体の内の管理状況評価指数Ｅに応じて保険金の支払い額を減額するために保留されている金額であり、管理状況評価指数Ｅが「０」である場合には減額はされない。但し、管理状況評価指数Ｅの値に拘わらず、保険金の減額保留分以上（１００％以上）が減額されることはない。
【００９２】
ところで、上述の実施の形態においては車輌の管理状況を判断する指標としてタイヤ空気圧の管理状況を利用したが、それ以外にも車輌の管理状況を判断する指標として種々の装置の状況を利用することが可能であることはいうまでもない。以下にそのような、タイヤ空気圧以外の指標のいくつかを利用する場合の例について説明する。なお、以下の実施の形態においては、タイヤ空気圧の他に、エンジンオイルの量、エンジンオイルの状態（汚れの程度）、ライト類の点灯状態を車輌の管理状況を判断するための指標として利用するものとする。
【００９３】
図８は、図１に示した本発明のシステムを構成する車載装置１の他の実施の形態を示すブロック図である。
【００９４】
この例では、エンジンオイル量センサ１６が検出するエンジンオイルの量に関する情報と、エンジンオイル状態センサ１７が検出するエンジンオイルの汚れの程度に関する情報と、ライト用電流計１８により検出される電流値とが車輌状況解析部１３１　に与えられるように構成されている。
【００９５】
ところで、エンジンオイルに関しては、一般的には走行距離（たとえば２０００ｋｍ毎）に応じて、または使用時間（たとえば６カ月毎に）に応じて交換することが望ましいし、また交換時期以前であっても汚れが甚だしい場合には交換すべきである。更に、エンジンオイルが減少した場合には適正な量になるように補充することが車輌の管理状況を良好に維持するために必要である。従って、エンジンオイル量センサ１６によりエンジンオイルの量を検出することにより、車輌の管理状況を判断する指標として使用することが可能である。また、エンジンオイル状態センサ１７により検出されるエンジンオイルの状態、換言すれば汚れの程度は、それ自体がある限度を越えている場合は車輌の管理状況が良好でないと判断する材料になり、また汚れている状態から全く汚れていない状態に変化した時点でオイル交換を行ったことが判断可能である。
【００９６】
なお、エンジンオイル量センサ１６に関しては通常の自動車には備えられていることが一般的であるので、新たに備える必要はない。また、エンジンオイル状態センサ１７に関しては、たとえばフォトインタラプタ等によりエンジンオイル中での光の透過度を検出することにより容易に実現可能である（このような技術はたとえば洗濯機の水の汚れの程度を検出するセンサとして実用化されている）。
【００９７】
また、ライト用電流計１８はライト類に流れる電流値を検出する。これは、自動車の夜間の走行においては通常はヘッドライト及びテールライトが点灯されることに着目したものである。即ち、ヘッドライト及びテールライトが点灯した状態の電流値を基準とし、車載装置１の内蔵時計１３２　の計時結果に従って夜間にそれよりも少ない電流値しか検出されない場合にはいずれかのライトが故障していて点灯していないか、または無灯火で走行したと判断することが可能である。従って、そのような状況がある程度以上の時間にわたって、またはある程度以上の走行距離にわたって検出された場合には車輌の管理状況が良好ではない、または危険な運転を行なったと判断する材料になる。
【００９８】
なお、これらのタイヤ圧検出装置１１、車輌情報検出装置１２、エンジンオイル量センサ１６、エンジンオイル状態センサ１７、ライト用電流計１８、及び車輌状況解析部１３１　は車輌の管理状況の監視装置として機能する。また、車輌状況解析部１３１　は、図１に示した実施の形態の場合と同様に具体的にはマイクロコンピュータを利用しており、タイヤ空気圧検出装置１１、車輌情報検出装置１２、エンジンオイル量センサ１６、エンジンオイル状態センサ１７、及びライト用電流計１８から与えられるデータを、内蔵時計１３２　の計時結果を参照して解析し、車輌の状況を記録する。なお、この車輌状況解析部１３１　によるタイヤ空気圧の解析は、図１に示した車輌状況解析部１３１　の場合と同様に特許文献７に開示されている手法に基づいている。
【００９９】
この車輌状況解析部１３１　による解析結果が得られれば、それ以降の処理手順は前述の図１に示した車輌状況解析部１３１　による解析結果が得られた時点以降の処理手順と基本的には同様である。
【０１００】
また、保険事業者のサーバ３の車輌管理状態診断部３２による診断も、基本的にはタイヤ空気圧の診断と同様の手法で可能である。
【０１０１】
なお、上述以外にもたとえば、ウィンドウォシャ液の量、バッテリの充電状態、エンジン冷却水の量等を車輌の管理状況の指標として利用することが可能であるので、それらを検出するセンサを車載装置１に備え、車輌管理状態診断部３２による診断に利用してもよいことは勿論のことである。
【０１０２】
図９は車輌管理状態診断部３２及び保険料算出部３３をソフトウェア的に実現するために保険事業者のサーバ３のプログラム記録部３４に記録されているコンピュータプログラムＣＰの内容を示す模式図である。
【０１０３】
このコンピュータプログラムＰＣは、タイヤ空気圧（自動車の管理状況）に関する時系列的情報を読み込むプログラムコードＰＣ１と、タイヤ空気圧管理状況（自動車管理状況）を評価するプログラムコードＰＣ２と、評価結果に基づいて保険料を決定するプログラムコードＰＣ３とを含んでいる。またこのコンピュータプログラムＰＣは、評価結果に基づいて保険金を決定するプログラムコードＰＣ４を含んでいてもよい。
【０１０４】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法及びシステムによれば、タイヤ空気圧が常時適正に維持されている自動車の所有者または運手者は日常的に車輌のメンテナンスに留意しており、またそのような自動車は事故を起こす確率が相対的に低いとみなすことが可能であり、更にタイヤ空気圧を常時適切に管理するような運転者は事故を起こす確率が低い運転を心掛けているとの推測も十分に成り立つという理由から、保険料を減額する。これにより、保険加入者側においては従来の自動車保険料に対する不公平感が解消される。また、事故が発生した場合に保険加入者に支払われる保険金に関しても支払うべき保険金を同様の手法により減額する。これにより、保険加入者側においては日頃からタイヤ空気圧を適正に管理するように心掛けるようになり、結果的に事故の発生を抑止する効果がある。
【０１０５】
また本発明によれば、比較点安価で信頼性が高い間接方式のタイヤ空気圧検出装置により、タイヤが取り付けられたホイールの回転角速度に基づいてタイヤ空気圧の変化を検出しているので、普及価格帯の自動車に対しても容易に適用することが可能になる。
【０１０６】
また本発明によれば、タイヤ空気圧管理状況の評価が、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、タイヤ空気圧が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及びタイヤ空気圧が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることにより、タイヤ空気圧の管理状況がより具体的に把握される。従って、保険料の減額または保険金の減額の計算に際してより実情に合致した結果が得られる。
【０１０７】
また本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法によれば、タイヤ空気圧に代えて自動車の管理状況に関する時系列的情報を利用するようにしており、自動車の管理状況が常時適正に維持されている自動車の所有者または運手者は日常的に車輌のメンテナンスに留意しており、またそのような自動車は事故を起こす確率が相対的に低いとみなすことが可能であり、更に自動車を常時適切に管理するような運転者は事故を起こす確率が低い運転を心掛けているとの推測も十分に成り立つという理由から、保険料を減額する。これにより、保険加入者側においては従来の自動車保険料に対する不公平感が解消される。また、事故が発生した場合に保険加入者に支払われる保険金に関しても支払うべき保険金を同様の手法により減額する。これにより、保険加入者側においては日頃から自動車の管理を適正に行なうように心掛けるようになり、結果的に事故の発生を抑止する効果がある。
【０１０８】
また本発明によれば、監視装置により、タイヤ空気圧、エンジンオイルの量及び汚れの状態、所定のライトの点灯状態等が自動車の管理状況の指標となる情報として検出するようにしているので、それらの内のいずれかを個々の自動車に応じて適用することが可能になる。
【０１０９】
また本発明によれば、自動車の管理状況の評価が、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の総計値、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行距離の全走行距離に対する割合、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の総計値、監視装置による監視結果が所定の基準範囲外であった走行時間の全走行時間に対する割合、及び監視装置による監視結果が所定の基準範囲を最も大きく外れた値のいずれか一つ、または複数の組み合せに基づいて行なわれることにより、自動車の管理状況がより具体的に把握される。従って、保険料の減額または保険金の減額の計算に際してより実情に合致した結果が得られる。
【０１１０】
更にまた本発明のコンピュータプログラムによれば、前述の本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの中央装置を汎用コンピュータで実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定方法を実施するためのシステム、即ち本発明の自動車保険の保険料及び／又は保険金の決定システムの全体の一構成例を示すブロック図である。
【図２】本発明のシステムの車載装置によるタイヤ空気圧の検出手順を示すフローチャートである。
【図３】特許文献７に開示された技術により車輌のタイヤ空気圧を解析して記録したデータの例を示す表である。
【図４】車輌管理状態診断部による診断の基本的な手法を説明するためのグラフである。
【図５】本発明のシステムの保険事業者のサーバの車輌管理状態診断部により行なわれる管理状況評価指数の算出手順を示すフローチャートの一例である。
【図６】本発明のシステムの保険事業者のサーバの保険料算出部による保険料算出のための処理手順を示すフローチャートである。
【図７】本発明のシステムの保険事業者のサーバの保険料算出部による保険金の支払い額を算出する処理手順を示すフローチャートである。
【図８】本発明のシステムを構成する車載装置の他の実施の形態を示すブロック図である。
【図９】本発明のシステムの保険事業者のサーバの車輌管理状態診断部及び保険料算出部をソフトウェア的に実現するためのコンピュータプログラムの内容を示す模式図である。
【符号の説明】
１　　　車載装置
３　　　保険事業者のサーバ
４　　　個人情報データベース
１１　　タイヤ空気圧検出装置
１２　　車輌情報検出装置
１４　　外部通信装置
３１　　車輌情報受信部
３２　　車輌管理状態診断部
３３　　保険料算出部
３４　　プログラム記録部
１３１　車輌状況解析部
１３２　内蔵時計
ＣＰ　　コンピュータプログラム[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method and system for determining insurance premiums and / or insurance premiums for automobile insurance, and more specifically to insurance premiums for automobile insurance which are to be paid if the owner of the automobile mainly has an accident. (So called premium) and / or a method for determining insurance money, and a system thereof. The invention further relates to a computer program for implementing such a system using a computer.
[0002]
[Prior art]
In the event of a car accident, car owners often purchase voluntary car insurance in addition to the compulsory liability insurance (automobile liability insurance) required by law in Japan. By the way, the insurance premium of such an arbitrary automobile insurance depends not only on the type and size of the automobile, but also on the amount of the insurance money to be paid in the event of an emergency. In the same case, conventionally, the fee has only been increased or decreased according to the age of the insurance subscriber, the past accident history, and the like.
[0003]
However, there are cases in which a car is used for commuting and the same car is used for work, and a so-called Sunday driver who does not use a car much, for example, uses it only on holidays without using it for commuting. Since the mileage and the mileage are greatly different from those in the case, assuming that the accident rate per mileage or mileage is the same, the actual number of accidents is much smaller in the latter case. Therefore, it is easy to imagine that the latter has a very unfair feeling of being paid insurance premiums on the same basis as the former.
[0004]
Under these circumstances, in recent years, automobile insurance premiums are changed in accordance with the mileage of automobiles, and more specifically, a fee system that reduces insurance premiums for automobiles with short mileage, or In addition, a fee system that has adopted various factors that have not been considered in the past as criteria for calculating premiums has already been introduced.
[0005]
For example, there is known an invention in which a vehicle insurance premium is determined in consideration of a driving time, a driving route, and the like (see Patent Document 1). Also, there is known an invention in which an insurance premium is calculated according to the time for driving a car (the running time of the car) (see Patent Document 2). Further, there is known an invention in which an automobile insurance fee is determined in consideration of a mileage of an automobile (see Patent Document 3). In addition, an invention is known in which an insurance rate is calculated using video information captured while a vehicle is running (see Patent Document 4). Also, there is known an invention in which an insurance premium is finely set according to the actual driving situation of each driver, specifically, according to the engine speed, the number of braking times, and the like (see Patent Document 5). Further, an automobile insurance premium is calculated based on data indicating driving characteristics such as a transmission setting state, an engine throttle opening, a brake light, a headlight on / off, a sudden loss of tire pressure (a so-called puncture state), and the like. The invention to be determined is also known (see Patent Document 6).
[0006]
As described above, the car insurance premium is determined not only based on the mileage and time, but also on the driving conditions, that is, whether or not safe driving is being performed, and whether or not the driver is not actually driving dangerously. That is already happening. This means that, of course, car owners are very frequent, even though they are trying to drive with a low probability of getting an accident, or not traveling very much. They are skeptical about paying the same premium as those who drive or who are inexperienced, who frequently cause accidents.
[0007]
By the way, in addition to the above-mentioned factors, even if the owner of the car or a contractor asks for proper maintenance, the probability of the car itself causing an accident is high. It is not surprising that the owners (drivers) who perform such frequent maintenance are unlikely to drive dangerously in such a way as to cause accidents. Is persuasive. Therefore, it can be said that there is a sufficient probability that reducing the automobile insurance premium for a vehicle that has undergone sufficient maintenance.
[0008]
However, it is understood that the technologies disclosed in Patent Documents 1 to 6 described above do not conventionally have a concept of setting an automobile insurance premium from such a viewpoint.
[0009]
By the way, indices indicating that attention is paid to vehicle maintenance include, for example, inspection of the hood (inspection of engine oil, inspection of a battery, inspection of a coolant, inspection of a fan belt, etc.), inspection of various lights, tires, and the like. Inspection of air pressure and the like can be mentioned. However, regarding the opening and closing of the hood, if it is known that it is related to the determination of the insurance rate, there may be a case where only the opening and closing is performed and the actual inspection is not performed. On the other hand, the fact that the tire air pressure is always properly maintained is possible only because the owner or the operator of the vehicle pays attention to the maintenance of the vehicle on a daily basis. Therefore, it is considered reasonable to determine whether or not the tire air pressure is appropriately maintained as a material for determining whether or not the maintenance is appropriately performed.
[0010]
In this regard, there is a fact that the importance of tire pressure management has been recognized in the last year following the frequent occurrence of automobile crashes in the United States. That is, when the vehicle runs at a high speed with the tire pressure not higher than a certain value, the tire is heated and softened, causing a so-called standing wave phenomenon, and there is a danger of finally bursting, which is a single fall accident, or It is known that an accident involving another vehicle may occur. Therefore, whether a vehicle whose tire pressure is not properly controlled is alone or if it is to be rolled over another vehicle, the probability of causing an accident is relatively high. Can be considered to be relatively low. In addition, it can be said that it is sufficiently convincing that a driver who constantly manages the tire pressure appropriately is trying to drive with a low probability of causing an accident.
[0011]
The technologies for detecting the tire pressure of an automobile are roughly classified into two types: the "direct method" that directly detects the air pressure in the tire, and the "indirect method" that estimates the air pressure in the tire by observing the behavior of the tire from outside the tire. "Are known. The former is a configuration in which the data obtained by directly detecting the air pressure in the tire with a sensor is transmitted to the vehicle body or another receiving device by wireless transmission or the like. Used only for However, since the latter is relatively low-cost, it can be sufficiently installed in a car in a popular price range, and known examples such as those disclosed in Patent Documents 7 and 8 are known.
[0012]
Patent Literature 7 discloses a technique for detecting pressure reduction of a tire from a change in angular velocity of a wheel. Patent Literature 8 discloses a technique for detecting a tire pressure state from a tire vibration frequency component.
[0013]
[Patent Document 1]
JP 2001-76035 A
[Patent Document 2]
JP 2001-273401 A
[Patent Document 3]
JP 2001-331648 A
[Patent Document 4]
JP 2001-32578 A
[Patent Document 5]
JP 2001-149984 A
[Patent Document 6]
Japanese Patent Publication No. Hei 11-511581
[Patent Document 7]
Japanese Patent Publication No. 5-55322
[Patent Document 8]
Japanese Patent No. 2836652
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances comprehensively, and an automobile that has been sufficiently maintained has a low accident rate itself, and the owner of such an automobile ( The driver) is based on a sufficiently probable guess that he will drive safely.
[0015]
Specifically, the insurance premiums are reduced for automobiles whose tire pressures are properly maintained and maintained, assuming that maintenance is being performed appropriately. In the event of an accident, the insurance policy should be set at a level that would be satisfactory to the insurance company. The main object of the present invention is to provide a method and a system for deciding insurance premiums and / or claims for automobile insurance so that new insurance members can be acquired. Another object of the present invention is to provide a computer program for realizing such a system using a computer.
[0016]
Further, in the present invention, in addition to the tire pressure, for example, information on the above-described engine oil, information on the maintenance of lights and the like are also taken into consideration as an index for determining whether or not the maintenance of the vehicle is being performed properly. .
[0017]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a method for determining, by a computer, an insurance premium to be paid by a car insurance subscriber and / or an insurance money to be received by a car insurance subscriber, and relates to a tire pressure of a car obtained by a tire pressure detecting device. Reading the time-series information; evaluating the tire pressure management status of the vehicle based on the read information; and determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance based on the evaluation result. It is characterized by including.
[0018]
In the method for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance according to the present invention, the time-series information on the tire pressure of the vehicle is acquired by the tire pressure detecting device, and the information acquired by the tire pressure detecting device is obtained. Is read by the computer to evaluate the tire pressure management status of the vehicle, and based on the evaluation result, the computer determines the insurance premium to be paid by the automobile insurance member and / or the insurance money to be received by the automobile insurance member. .
[0019]
Further, according to the present invention, in the invention of the above-described method for determining insurance premiums and / or insurance money for automobile insurance, the tire pressure detection device detects a change in tire pressure based on a rotational angular velocity of a wheel to which the tire is attached. It is characterized by having been done in this way.
[0020]
According to the present invention, a change in tire air pressure is detected based on the rotational angular velocity of the wheel on which the tire is mounted by the indirect tire air pressure detecting device that is comparatively inexpensive and highly reliable.
[0021]
Further, the present invention relates to the invention of the above-described method for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance, wherein the evaluation of the tire pressure management status by the computer is based on the mileage of the tire pressure outside the predetermined reference range. The total value, the ratio of the mileage in which the tire pressure was out of the predetermined reference range to the total mileage, the total value of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range, and the tire pressure was out of the predetermined reference range. And the tire pressure is determined based on one or a combination of a plurality of values of the tire pressure and the value that greatly deviate from a predetermined reference range.
[0022]
According to the present invention as described above, the evaluation of the tire pressure management status by the computer is based on the total value of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range and the total mileage in the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range. The ratio to the distance, the total value of the running time when the tire pressure was out of the predetermined reference range, the ratio of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range to the total running time, and the tire pressure in the predetermined reference range By performing the determination based on one of the most deviated values or a combination of a plurality of values, the management state of the tire air pressure can be grasped more specifically.
[0023]
Further, the present invention is a method for determining, by a computer, an insurance premium to be paid by a car insurance member and / or an insurance money to be received by a car insurance member, wherein the method relates to the management status of a car acquired by a monitoring device. Reading the sequential information, evaluating the management status of the vehicle based on the read information, and determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance based on the evaluation result. Features.
[0024]
In the method and the system for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance according to the present invention as described above, the chronological information on the management status of the automobile is acquired by the monitoring device, and the information acquired by the monitoring device is used as a computer. The computer reads and evaluates the management status of the vehicle, and based on the evaluation result, the computer determines the insurance premium to be paid by the automobile insurance subscriber and / or the insurance money to be received by the automobile insurance subscriber.
[0025]
Further, the present invention is the invention of the above-described method for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance, wherein the monitoring device includes a tire pressure of the automobile, an amount of engine oil and a dirt state, and a lighting state of a predetermined light. Is monitored.
[0026]
In such an embodiment of the present invention, the monitoring device detects the tire pressure, the amount of engine oil and dirt, the lighting state of a predetermined light, and the like as information serving as an index of the management state of the vehicle.
[0027]
Further, according to the present invention, in the invention of the above-described method for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance, the evaluation of the management status by the computer includes a travel whose monitoring result by the monitoring device is out of a predetermined reference range. The total value of the distance, the ratio of the mileage that the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range to the total mileage, the total value of the running time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range, A ratio of the traveling time in which the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range to the total traveling time, and any one or a plurality of values in which the monitoring result by the monitoring device is most out of the predetermined reference range. Is performed based on the combination of
[0028]
According to the present invention as described above, the evaluation of the management status of the vehicle by the computer is based on the total value of the mileage in which the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range, and the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range. Ratio of the total mileage to the total mileage, the total value of the running time when the monitoring result by the monitoring device was outside the predetermined reference range, and the total running time of the running time when the monitoring result by the monitoring device was outside the predetermined reference range. And the result of monitoring by the monitoring device is performed based on one or a combination of a plurality of values that deviate most from a predetermined reference range, so that the management status of the vehicle can be grasped more specifically. .
[0029]
The present invention is also a system for determining a premium to be paid by a car insurance subscriber and / or an insurance money to be received by a car insurance subscriber, wherein the tire pressure for acquiring time-series information on the tire pressure of a car is provided. A detecting device, a vehicle-mounted device including a transmitting device that transmits information acquired by the tire pressure detecting device to the outside of the vehicle, a receiving device that receives information transmitted from the transmitting device, and the receiving device. A central device including: an evaluation unit that evaluates a tire pressure management status of the vehicle based on the received information; and a calculation unit that calculates an insurance premium and / or insurance money of an automobile insurance based on an evaluation result by the evaluation unit. And characterized in that:
[0030]
In the system for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance according to the present invention, time-series information on the tire pressure of the vehicle is acquired by the in-vehicle device by the tire pressure detection device. The central device evaluates the tire pressure management status of the vehicle based on the information obtained by the company, and based on the evaluation result, the insurance premium to be paid by the automobile insurance subscriber and / or the insurance to be received by the automobile insurance subscriber. Money is determined.
[0031]
Further, according to the present invention, in the invention of the above-described automobile insurance premium and / or insurance money determination system, the tire pressure detection device detects a change in tire pressure based on a rotational angular velocity of a wheel to which the tire is attached. It is characterized by having been done in this way.
[0032]
According to the present invention, a change in tire air pressure is detected based on the rotational angular velocity of the wheel on which the tire is mounted by the indirect tire air pressure detecting device that is comparatively inexpensive and highly reliable.
[0033]
Furthermore, in the present invention, in the invention of the above-described system for determining insurance premiums and / or insurance money for automobile insurance, the evaluation by the evaluation unit is performed by calculating the total value of the mileage in which the tire pressure is out of a predetermined reference range, the tire pressure. Is the ratio of the mileage outside the predetermined reference range to the total mileage, the total value of the running time when the tire pressure was outside the predetermined reference range, and the total of the running time when the tire pressure was outside the predetermined reference range. The ratio is determined based on one or a combination of a plurality of values of the ratio with respect to the running time and the tire pressure which are most out of the predetermined reference range.
[0034]
In the present invention as described above, the evaluation of the tire pressure management status is based on the total value of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range and the total mileage of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range. The ratio, the total value of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range, the ratio of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range to the total running time, and the tire pressure was the largest in the predetermined reference range. By performing the determination based on one of the outliers or a combination of a plurality of values, the management status of the tire air pressure can be grasped more specifically.
[0035]
The present invention is also a system for determining an insurance premium to be paid by a car insurance member and / or an insurance money to be received by a car insurance member, and a monitoring device for acquiring time-series information on the management status of a car. And an in-vehicle device including a transmitting device that transmits information obtained by the monitoring device to the outside of the vehicle, a receiving device that receives information transmitted from the transmitting device, and information received by the receiving device. A central unit that includes an evaluation unit that evaluates the management status of the vehicle based on the evaluation result, and a calculation unit that calculates an insurance premium and / or insurance money based on the evaluation result by the evaluation unit. And
[0036]
In such an automobile insurance premium and / or insurance money determination system of the present invention, time-series information on the management status of the vehicle is acquired by the monitoring device on the in-vehicle device side, and the information acquired by the monitoring device is obtained. The management status of the vehicle is evaluated on the central device side based on the evaluation result, and the insurance premium to be paid by the automobile insurance member and / or the insurance money to be received by the automobile insurance member are determined based on the evaluation result.
[0037]
Further, the present invention is the invention of the above-described system for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance, wherein the monitoring device includes a tire pressure of the vehicle, an amount of engine oil and a state of dirt, and a lighting state of a predetermined light. Is monitored.
[0038]
In such an embodiment of the present invention, the monitoring device detects the tire pressure, the amount of engine oil and dirt, the lighting state of a predetermined light, and the like as information serving as an index of the management state of the vehicle.
[0039]
Further, according to the present invention, in the invention of the above-described system for determining insurance premiums and / or insurance money for automobile insurance, the evaluation of the management situation is performed by summing the total distance traveled by the monitoring device outside the predetermined reference range. Value, the ratio of the mileage that the visual result obtained by the monitoring device was outside a predetermined reference range to the total mileage, the total value of the travel time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range, The ratio of the running time in which the monitoring result was out of the predetermined reference range to the total running time, and the monitoring result by the monitoring device was one of the values that deviated the predetermined reference range the most, or a combination of a plurality of values. It is characterized by being performed on the basis of.
[0040]
In the present invention as described above, the evaluation of the management status of the vehicle is based on the total value of the mileage in which the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range, and the traveling in which the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range. The ratio of the distance to the total traveling distance, the total value of the traveling time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range, and the ratio of the traveling time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range to the total traveling time , And the monitoring result by the monitoring device is performed based on one or a combination of a plurality of values that are farthest out of the predetermined reference range, so that the management status of the vehicle can be grasped more specifically.
[0041]
Further, the present invention is a computer program for causing a computer to determine the insurance premium to be paid by a car insurance subscriber and / or the insurance premium to be received by a car insurance subscriber, the computer program comprising time-series information on tire pressure of a car. Is read by the computer, the tire pressure management status of the vehicle is evaluated by the computer based on the read information, and the computer determines the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance based on the evaluation result. And a procedure.
[0042]
Further, in the invention of the computer program described above, the time-series information on the tire pressure is information obtained in a time-series manner based on a rotational angular velocity of a wheel to which a tire is attached. It is characterized by.
[0043]
Further, the present invention provides the computer program described above, wherein the step of evaluating the tire pressure management status includes the step of calculating the total value of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range, and the step in which the tire pressure is out of the predetermined reference range. The ratio of the running distance to the total running distance, the total value of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range, the ratio of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range to the total running time, and the tire The air pressure is determined based on one or a combination of a plurality of values that deviate most from a predetermined reference range.
[0044]
According to the computer programs of the present invention, it is possible to realize a central device of the system for determining insurance premiums and / or insurance money of the present invention based on the above-described tire pressure management status by a general-purpose computer.
[0045]
Still further, the present invention is a computer program for causing a computer to determine an insurance premium to be paid by a car insurance subscriber and / or an insurance money to be received by a car insurance subscriber, the computer program comprising: A procedure for causing the computer to read the information, a procedure for causing the computer to evaluate the management status of the vehicle based on the read information, and a procedure for causing the computer to determine insurance premiums and / or insurance money for car insurance based on the evaluation result And characterized in that:
[0046]
Still further, in the invention according to the computer program described above, the time-series information on the management status is based on the tire pressure of the vehicle, the amount of engine oil and dirt, and the lighting state of a predetermined light. This is characterized in that the management status is information obtained in a time series.
[0047]
Still further, according to the present invention, in the computer program described above, the step of evaluating the management status includes the step of: determining whether the monitoring result of the management status is out of a predetermined reference range, the total value of the mileage, and the monitoring result of the management status being a predetermined value. The ratio of the mileage that was out of the reference range to the total mileage, the total value of the travel time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range, and the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range. The ratio of the traveling time to the total traveling time, and the result of monitoring by the monitoring device is executed based on one or a combination of a plurality of values that are most out of a predetermined reference range. .
[0048]
According to the computer programs of the present invention, it becomes possible to realize the central device of the system for determining the insurance premium and / or the insurance money of the present invention based on the above-mentioned vehicle management status by a general-purpose computer.
[0049]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings showing the embodiments. FIG. 1 is a system for implementing the method for determining insurance premiums and / or insurance money of an automobile insurance according to the present invention, that is, an example of the entire configuration of the system for determining insurance premiums and / or insurance money for an automobile insurance of the present invention. FIG.
[0050]
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes an in-vehicle device of the system of the present invention provided in an automobile. The control unit 13 receives information detected by a tire pressure detecting device 11 and a vehicle information detecting device 12, respectively. The communication device 14 is a main component.
[0051]
In the present embodiment, the tire pressure detecting device 11 uses, for example, the technology disclosed in Patent Literature 7, but it goes without saying that other configurations may be used. The technology disclosed in Patent Document 7 is based on the fact that when a pressure loss occurs in a tire, the radial tire rotates at an increased angular velocity (rotational angular velocity changes). Specifically, for example, based on the fact that a 13-inch radial tire increases the angular velocity by 0.27% at a pressure loss of 1.2 bar, the tire pressure is calculated based on the difference between the angular velocities of the four wheels in the vehicle. To detect. In this case, it is possible to use an ABS (Antilock Break System) sensor already provided in many automobiles without providing a new sensor for the angular velocity of the wheel itself. No need to provide.
[0052]
The vehicle information detection device 12 detects a traveling distance, a vehicle speed, presence / absence of activation of an engine, and the like of an automobile on which the in-vehicle device 1 is mounted. These pieces of information are obtained by sensors normally provided in conventional general automobiles. The detection results obtained by the tire pressure detection device 11 and the vehicle information detection device 12 described above are given to the control unit 13.
[0053]
The control unit 13 includes a vehicle condition analysis unit 131, a storage device 133, an external communication control unit 134, and the like. The vehicle condition analysis unit 131 utilizes, for example, a microcomputer, and analyzes information provided from the tire pressure detection device 11 and the vehicle information detection device 12 with reference to the time measurement result of the built-in clock 132 to determine the condition of the tire pressure. Record. The analysis of the tire pressure by the vehicle condition analysis unit 131 is based on the method disclosed in Patent Document 7.
[0054]
Note that the analysis result by the vehicle condition analysis unit 131 is stored in the storage device 133 if the storage device 133 has a sufficient capacity. As the storage device 133, various storage devices such as a RAM and an HD (hard disk) can be used, and conversely, this means that a configuration using only the RAM as the storage device 133 may be used.
[0055]
The external communication control unit 134 controls the external communication device 14 as necessary to transmit the contents stored in the storage device 133 to the relay device 2 outside the vehicle in which the vehicle-mounted device 1 is mounted. As the external communication device 14, various wireless communication lines such as a mobile phone, a dedicated short-range communication (DSRC), a wireless LAN, and Bluetooth can be used.
[0056]
The relay device 2 corresponds to an Internet provider when the external communication device 14 is configured to perform Internet communication using a mobile phone, and corresponds to a base station when the external communication device 14 is configured to perform DSRC. When communication is performed via LAN or Bluetooth, a corresponding car port (fixed wireless communication station) corresponds to each. The relay device 2 is connected to the insurance company server 3 via the Internet.
[0057]
When the external communication device 14 of the vehicle-mounted device 1 and the relay device 2 are connected by wire at the car port, or when the storage device 133 of the vehicle-mounted device 1 is a portable storage device, the storage device 133 is removed. It may be configured to be inserted and connected to a predetermined position of the relay device 2.
[0058]
The insurance company server 3 includes a vehicle information receiving unit 31 that receives information of each vehicle from the relay device 2 via the Internet, and a vehicle information receiving unit 31 based on the individual vehicle information received by the vehicle information receiving unit 31. It includes a vehicle management state diagnosis unit 32 for diagnosing the management state, and an insurance calculation unit 33 for calculating an insurance premium based on the diagnosis result by the vehicle management state diagnosis unit 32. However, although the server 3 functions as a computer, it is basically a general-purpose computer, and the above-described vehicle management state diagnosis unit 32 and insurance premium calculation unit 33 are realized by software processing. Therefore, a computer program for realizing the functions executed by the vehicle management state diagnosis unit 32 and the insurance premium calculation unit 33 is recorded in the program recording unit 34.
[0059]
The insurance company server 3 can access a personal information management database (DB) 4. The personal information management DB 4 contains information on insurance subscribers, specifically, information such as the address, name, date of birth, gender, vehicle type, accident history, type of insurance, insurance amount, and insurance premium of each insurance subscriber. Not only the information necessary for such normal insurance work but also the diagnosis result by the vehicle management state diagnosis unit 32 are registered.
[0060]
FIG. 2 is a flowchart showing a procedure for detecting tire pressure by the vehicle-mounted device 1. In the following embodiment, it is assumed that the tire pressure is detected only while the vehicle is running. This is because when the vehicle is stopped (parked), even if the tire air pressure is not properly maintained, it cannot be said that proper maintenance is not being performed only by that fact. For example, it is conceivable that the tire air pressure fluctuates greatly at the time of tire replacement, vehicle inspection, puncture due to mischief, etc., but such a state is a problem outside the range of normal maintenance. As will be described later, in the present embodiment, the invention disclosed in Patent Document 7 is used for detecting tire pressure. In this case, tire pressure can be detected only during traveling.
[0061]
First, when the engine is started (step S11), the fact is detected by the vehicle information detection device 12, so that the vehicle condition analysis unit 131 determines whether the storage device 133 has a sufficient storage area (whether there is enough space). It is determined whether or not it is (step S12). If there is not enough storage area in the storage device 133 (NO in step S12), the vehicle situation analysis unit 131 determines whether the external communication device 14 is ready for use next (step S13).
[0062]
If the storage device 133 does not have a sufficient storage area and the external communication device 14 cannot be used (NO in step S12, NO in S13), the vehicle condition analysis unit 131 performs some method, for example, a voice message or a warning. The driver is warned by turning on a lamp or the like (step S17). In this case, there is a high possibility that the external communication device 14 is out of order or is in a state where it cannot be connected to the relay device 2. It is necessary to take measures such as sucking out air. If the external communication device 14 has failed, it needs to be repaired immediately.
[0063]
In this case, an operation such as stopping the fuel supply to the engine may be automatically performed so that the vehicle cannot be driven due to the conditions at the time of the insurance contract.
[0064]
If the external communication device 14 can be used in step S13 (YES in step S13), the vehicle situation analysis unit 131 acquires all information stored and stored in the storage device 133 at that time (step S13). S14) The external communication control unit 134 is controlled to transmit from the external communication device 14 to the outside (step S15). After all the stored information in the storage device 133 has been transmitted to the outside in this way, the vehicle condition analysis unit 131 clears the data transmitted to the outside from the storage device 133 (step S16). As described above, the storage area of the storage device 133 has sufficient space. Thereafter, the vehicle condition analysis unit 131 proceeds to step S21.
[0065]
In the case described above, and when it is determined in the previous step S12 that the storage area of the storage device 133 has sufficient room (YES in step S12), the vehicle condition analysis unit 131 determines whether it is time to measure the tire pressure. It is determined from the result of the counting by the built-in clock 132 (step S21). As described above, in the present embodiment, sampling is performed at intervals of 30 seconds. Therefore, when it is time to measure the tire pressure (YES in step S21), the tire pressure information is transmitted from the tire pressure detecting device 11 to The time information is acquired from the built-in clock 132 and the traveling distance, the vehicle speed and the like are acquired from the vehicle information detecting device 12 (step S22), and are stored in a predetermined storage area of the storage device 133 (step S23).
[0066]
Here, if the external communication device 14 can be used (YES in step S24), the vehicle situation analysis unit 131 shifts the processing to the previous step S14, and deletes all the information stored in the storage device 133 up to that time. The external communication control unit 134 is controlled and transmitted to the outside (step S15), and thereafter, the transmitted data is cleared (step S16). On the other hand, if the external communication device 14 cannot be used in the previous step S24 (NO in step S24), the vehicle situation analyzing unit 131 returns to step S21 and waits until the next tire pressure measurement timing. I do.
[0067]
As described above, when the external communication device 14 is usable, the information acquired from the tire pressure detecting device 11 and the vehicle information detecting device 12 is immediately transmitted to the outside, and is transmitted to the insurance company server 3 via the relay device 2. Sent. When the external communication device 14 cannot be used, the information acquired from the tire pressure detecting device 11 and the vehicle information detecting device 12 is stored in the storage device 133, and is stored when the external communication device 14 becomes usable. It is immediately transmitted to the outside and transmitted to the insurance company server 3 via the relay device 2.
[0068]
The state in which the external communication device 14 cannot be used means, of course, the case where the external communication device 14 cannot be connected to the relay device 2 due to the current position of the vehicle, in addition to the case where the external communication device 14 has failed. The case where the connection with the relay device 2 is not always performed is also included. In particular, when a relatively large-capacity hard disk is used as the storage device 133, the information is transmitted to the insurance company server 3 at regular intervals, such as once a day or once a week. The information may be transmitted to the insurance company server 3 when the remaining storage capacity of the hard disk is reduced to some extent.
[0069]
In any case, the information acquired by the vehicle condition analysis unit 131 is transmitted from the in-vehicle device 1 to the insurance company server 3 by the procedure shown in the flowchart of FIG. It is received and diagnosed by the vehicle management state diagnosis unit 32.
[0070]
FIG. 3 is a table showing an example of data recorded by analyzing the tire pressure of a vehicle by the technique disclosed in Patent Document 7, and here, an example of sampling at intervals of 30 seconds is shown. Note that such data is acquired by the vehicle condition analysis unit 131 of the vehicle-mounted device 1 according to the procedure shown in the flowchart of FIG.
[0071]
In the example shown in FIG. 3, the tire pressure at 12:15:30 on April 1, 2002 is 2.0 kg / cm. ² The running speed at that time is 60 km / h. Thirty seconds later at 16:00, the tire pressure was 2.0 kg / cm. ² And the running speed at that time is 80 km / h. About 40 minutes later, the tire pressure at 13: 5: 00 was 1.5 kg / cm. ² The traveling speed at that time is 100 km / h.
[0072]
Specifically, in the example shown in FIG. 3, the vehicle speed increases from low-speed running to high-speed running, and the tire air pressure increases to 2.0 kg / cm. ² From 1.5kg / cm ² Has declined. However, in general, when an automobile runs at a high speed, the tire pressure is generally increased because the tire warms and the air inside the tire expands. Therefore, in the example shown in FIG. 3, since the tire air pressure at the time of high-speed running is lower than the tire air pressure at the time of low-speed running, the time required for running from 60 km / h to 100 km / h is less than one minute. Therefore, it is determined that some problem has occurred in the tire.
[0073]
The data analyzed by the vehicle condition analysis unit 131 of the in-vehicle device 1 as described above is received by the vehicle information receiving unit 31 of the server 3 of the insurance company via the relay device 2 and given to the vehicle management state diagnosis unit 32. Can be
[0074]
FIG. 4 is a graph for explaining a basic method of diagnosis by the vehicle management state diagnosis unit 32. In the graph of FIG. 4, the vertical axis represents the tire pressure and the horizontal axis represents time, and the appropriate tire pressure range is between the lower limit value THL and the upper limit value THH.
[0075]
In the example shown in FIG. 4, at time t1, the tire air pressure falls below the lower limit value THL, and at time t2 thereafter, the tire air pressure is adjusted to a value close to the upper limit value THH. However, at the subsequent time t3, the tire pressure again falls below the lower limit value THL, and at the subsequent time t4, the tire pressure is again adjusted to a value close to the upper limit value THH. From this time t3 to t4, it can be seen that the tire was left at a relatively low tire pressure. Further, at the subsequent time t5, the tire air pressure again falls below the lower limit value THL, and at the subsequent time t6, the tire air pressure is adjusted again to a value close to the upper limit value THH. From the time t5 to the time t6, the time is relatively short, and the tire air pressure is slightly lower than the lower limit value THL. This indicates that the tire air pressure was adjusted relatively quickly.
[0076]
The vehicle management state diagnosis unit 32 determines whether or not the management of the tire pressure is appropriate based on the appropriate change of the tire pressure over time. Specifically, the portion where the tire air pressure shown by hatching in FIG. 4 falls below the lower limit value THL is shown.
(1) Time length (cumulative time)
(2) Ratio of time length to total travel time
(3) Travel distance (cumulative travel distance)
(4) Ratio of mileage to total mileage
(5) Absolute value of deviation from appropriate range
Is diagnosed by one or a combination of the above. However, as is clear from the flowchart shown in FIG. 2 described above, when the engine is not started, the information of the tire pressure is not obtained, and thus the information is excluded from the determination criteria when the vehicle is stopped, particularly when the vehicle is parked. Further, in the case of an automobile tire, since the internal air warms up after the start of traveling and the tire air pressure rises, data from the start of traveling until a certain time has elapsed may be excluded from the judgment criteria.
[0077]
FIG. 5 is an example of a flowchart showing a procedure for calculating a management status evaluation index performed by the vehicle management status diagnosis unit 32 of the server 3 of the insurance company. In this example, the above-mentioned (2) the ratio of the time length to the total travel time, (4) the ratio of the travel distance to the total travel distance, and (5) the absolute value of the deviation from the appropriate range are used. An example is shown in which the management situation evaluation index E is obtained.
[0078]
Each time vehicle information is received from a vehicle of an individual (insurance policyholder) via the vehicle information receiving unit 31, the vehicle management state diagnosis unit 32 checks the personal information from the personal information management DB4, in which case the tire pressure is appropriate. The total value of the time TA out of the range, the total travel time TT, the total travel distance LA in which the tire pressure was out of the proper value, the total travel distance LT, and the maximum value of the absolute value of the deviation from the proper range of the tire pressure. PA is read (step S31). Next, the vehicle management state diagnosis unit 32 updates the values TA, TT, LA, LT, and PA read from the personal information management DB 4 with the newly acquired vehicle information (step S32). Note that the maximum value PA of the absolute value of the deviation from the appropriate range of the tire pressure may be updated only when a value larger than the value stored in the personal information management DB 4 is newly acquired. Needless to say.
[0079]
Next, the vehicle management state diagnosis unit 32 obtains the management indices V1 and V2, and obtains the management state evaluation index E from these indices and the maximum value PA of the absolute value of the deviation from the appropriate range of the tire pressure (step S33). The management index V1 is a ratio (TA / TT) of the total time TA during which the tire pressure has deviated from the appropriate value to the total running time TT. The management index V2 is the ratio (LA / LT) of the total LA of the traveling distances in which the tire pressure is out of the appropriate value with respect to the total traveling distance LT. Further, the management status evaluation index E is defined as a function using V1, V2, and PA as variables.
[0080]
Finally, the vehicle management status diagnosis unit 32 updates the management status evaluation index E of the corresponding individual in the personal information management DB 4 with the management status evaluation index E newly obtained in this way (step S34). Such update of the management status evaluation index E is performed by the vehicle management status diagnosis unit 32 each time new vehicle information is received via the vehicle information reception unit 31.
[0081]
The function for calculating the management status evaluation index E is to statistically determine the relationship between the variables “TA / TT”, “LA / LT”, and “PA” and the accident rate from past data. May be determined by
[0082]
FIG. 6 is a flowchart showing a processing procedure for calculating an insurance premium by the insurance premium calculation unit 33 of the server 3 of the insurance company. The processing of calculating the insurance premium by the insurance premium calculation unit 33 is performed, for example, at the end of an insurance contract (usually in units of one year). If the insurance premium is reduced, the reduced amount is used. At that point, the insurance member may be returned to the insurance member, or if the insurance member wishes to continue the insurance contract, measures may be taken, such as reducing the insurance premium from the next term.
[0083]
The insurance premium calculation unit 33 first reads the management status evaluation index E of the individual from the personal information of the policyholder stored in the personal information management DB 4 (step S41), and is set as the maximum value of the management status evaluation index E. It is compared with the predetermined value Emax (step S42). As a result, when E ≧ Emax, in other words, when the management status evaluation index E of the policyholder is equal to or greater than the predetermined maximum value Emax (YES in step S42), the insurance premium calculation unit 33 calculates the insurance premium. It is determined that reduction is not performed (step S43).
[0084]
On the other hand, if E ≧ Emax is not satisfied (E <Emax), in other words, if the management status evaluation index E of the policyholder is less than the predetermined maximum value Emax (NO in step S42), the insurance premium calculation unit 33 It is determined that “{1− (E / Emax)} × 100”% of the reduced amount of the premium (the amount reserved to reduce the premium) is reduced (step S44).
[0085]
In addition, the insurance premium reduction suspension amount is the amount reserved to reduce the insurance premium according to the management status evaluation index E of the entire insurance premium, and the management status evaluation index E is “0”. In some cases, the full amount of the reduced amount will be reduced, but that does not mean that the insurance fee will be completely free, and it is necessary to pay the minimum amount as the basic cost as the insurance fee Nor.
[0086]
As described above, the amount to be reduced from the insurance premium is determined by the insurance premium calculation unit 33. If the insurance premium is reduced, the reduced amount is returned to the insurance subscriber at that time. Alternatively, if the insurance member wishes to continue the insurance contract, the insurance contract will be reduced to the next premium and a new contract will be signed.
[0087]
For example, if “E / Emax” is 0.1, 90% of the reduction reserve will be reduced, and the insurance subscriber will be required to return the amount or continue insurance policy. If you do, you can get a reduction from the next premium.
[0088]
It should be noted that the amount of the insurance money to be paid when an insurance subscriber has an accident may be reduced by the same method as described above. FIG. 7 is a flowchart showing a processing procedure for calculating the amount of insurance payment by the insurance premium calculation unit 33 of the server 3 of the insurance company.
[0089]
The insurance premium calculation unit 33 first reads out the management status evaluation index E of the individual from the insurance contractor's personal information stored in the personal information management DB 4 (step S51), and is set as the maximum value of the management status evaluation index E. It is compared with the predetermined value Emax (step S52). As a result, when E> Emax is not satisfied, in other words, when the management status evaluation index E of the policyholder is equal to or less than the predetermined maximum value Emax (NO in step S52), the insurance premium calculation unit 33 reduces the insurance money. Is determined not to be performed (step S53).
[0090]
On the other hand, if E> Emax, in other words, if the management status evaluation index E of the policyholder exceeds a predetermined maximum value Emax (YES in step S52), the insurance premium calculation unit 33 calculates the insurance premium. It is determined that “{(E−Emax) / Emax} × 100”% of the reduction amount reserved (the amount reserved for reducing the insurance money) is reduced (step S54).
[0091]
The insurance money reduction hold is an amount that is held to reduce the amount of insurance payment according to the management status evaluation index E of the entire insurance money, and the management status evaluation index E is “ If it is "0", no reduction is made. However, irrespective of the value of the management status evaluation index E, the amount of insurance money reduction reserve or more (100% or more) is not reduced.
[0092]
By the way, in the above-described embodiment, the management status of the tire pressure is used as an index for determining the management status of the vehicle. However, the status of various devices may be used as an index for determining the management status of the vehicle. Needless to say, this is possible. An example in which some of the indicators other than the tire pressure are used will be described below. In the following embodiments, in addition to the tire pressure, the amount of engine oil, the state of the engine oil (degree of dirt), and the lighting state of the lights are used as indices for determining the management state of the vehicle. Shall be.
[0093]
FIG. 8 is a block diagram showing another embodiment of the in-vehicle device 1 constituting the system of the present invention shown in FIG.
[0094]
In this example, the information on the amount of engine oil detected by the engine oil amount sensor 16, the information on the degree of contamination of the engine oil detected by the engine oil state sensor 17, the current value detected by the light ammeter 18, Is provided to the vehicle condition analysis unit 131.
[0095]
By the way, regarding the engine oil, it is generally desirable to change it according to the traveling distance (for example, every 2000 km) or according to the use time (for example, every 6 months). If it is very dirty, it should be replaced. Further, when the engine oil is reduced, it is necessary to replenish it to an appropriate amount in order to maintain a good management state of the vehicle. Therefore, the amount of engine oil detected by the engine oil amount sensor 16 can be used as an index for judging the management status of the vehicle. In addition, the state of the engine oil detected by the engine oil state sensor 17, in other words, the degree of dirt, is a material for determining that the management situation of the vehicle is not good when the level itself exceeds a certain limit, and It is possible to judge that the oil has been changed when the state changes from a dirty state to a completely dirty state.
[0096]
It is to be noted that the engine oil amount sensor 16 is generally provided in a normal automobile, and therefore need not be newly provided. In addition, the engine oil state sensor 17 can be easily realized by detecting the light transmittance in the engine oil by using, for example, a photo interrupter. Has been put to practical use as a sensor for detecting
[0097]
The light ammeter 18 detects a current value flowing through lights. This focuses on the fact that headlights and taillights are normally turned on during the night driving of a car. That is, based on the current value in the state where the headlights and the taillights are turned on, if any current value smaller than that at night is detected according to the result of the clock of the internal clock 132 of the vehicle-mounted device 1, one of the lights fails. It can be determined that the vehicle has been turned on and not lit, or that the vehicle has run without light. Therefore, if such a situation is detected over a certain period of time or over a certain distance, the management status of the vehicle is judged to be poor or dangerous.
[0098]
The tire pressure detecting device 11, the vehicle information detecting device 12, the engine oil amount sensor 16, the engine oil condition sensor 17, the light ammeter 18, and the vehicle condition analyzing unit 131 function as a device for monitoring the management condition of the vehicle. I do. The vehicle condition analysis unit 131 uses a microcomputer specifically as in the case of the embodiment shown in FIG. 1, and includes a tire pressure detection device 11, a vehicle information detection device 12, an engine oil amount sensor Data provided from the engine oil state sensor 17, the light ammeter 18, and the internal clock 132 are analyzed with reference to the time measurement result of the internal clock 132, and the status of the vehicle is recorded. The analysis of the tire pressure by the vehicle condition analysis unit 131 is based on the method disclosed in Patent Document 7 in the same manner as the case of the vehicle condition analysis unit 131 shown in FIG.
[0099]
If the analysis result by the vehicle condition analysis unit 131 is obtained, the subsequent processing procedure is basically the same as the processing procedure after the analysis result by the vehicle condition analysis unit 131 shown in FIG. It is.
[0100]
The diagnosis by the vehicle management state diagnosis unit 32 of the server 3 of the insurance company can be basically performed by the same method as the diagnosis of the tire pressure.
[0101]
In addition to the above, for example, the amount of window washer fluid, the state of charge of the battery, the amount of engine cooling water, and the like can be used as indicators of the management status of the vehicle. Needless to say, the device 1 may be provided in the device 1 and used for diagnosis by the vehicle management state diagnosis unit 32.
[0102]
FIG. 9 is a schematic diagram showing the contents of the computer program CP recorded in the program recording unit 34 of the insurance company server 3 in order to implement the vehicle management state diagnosis unit 32 and the insurance premium calculation unit 33 by software. .
[0103]
This computer program PC includes a program code PC1 for reading chronological information on tire pressure (automobile management status), a program code PC2 for evaluating tire pressure management status (automobile management status), and an insurance premium based on the evaluation result. Is determined. Further, the computer program PC may include a program code PC4 for determining an insurance money based on the evaluation result.
[0104]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the method and system for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance according to the present invention, the owner or the operator of the automobile whose tire pressure is always properly maintained can be used on a daily basis. It is important to keep in mind the maintenance of vehicles and that such vehicles can be considered to have a relatively low probability of causing an accident. The insurance premium will be reduced because it is sufficient to assume that the driver is trying to drive with a low probability. This eliminates the unfair feeling of conventional automobile insurance premiums on the participant side. Also, regarding the insurance money to be paid to the insurance subscriber in the event of an accident, the insurance money to be paid is reduced by the same method. As a result, the insurance subscribers will always take care to properly manage the tire pressure, and as a result, there is the effect of suppressing the occurrence of accidents.
[0105]
According to the present invention, the indirect tire pressure detecting device of the comparative point is inexpensive and highly reliable, and detects the change in the tire pressure based on the rotational angular velocity of the wheel on which the tire is mounted. It can be easily applied to other vehicles.
[0106]
Further, according to the present invention, the evaluation of the tire pressure management status is performed based on the total value of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range, and the total mileage of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range. The ratio, the total value of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range, the ratio of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range to the total running time, and the tire pressure was the largest in the predetermined reference range. By performing the determination based on one of the outliers or a combination of a plurality of values, the management status of the tire air pressure can be grasped more specifically. Therefore, a result that matches the actual situation can be obtained in calculating the reduction of the insurance premium or the reduction of the insurance money.
[0107]
Further, according to the method for determining the insurance premium and / or insurance money of the automobile insurance according to the present invention, the time series information on the management status of the vehicle is used instead of the tire pressure, so that the management status of the vehicle is always appropriate. The owner or operator of a car maintained on a daily basis cares about vehicle maintenance on a daily basis, and such a car may be considered to have a relatively low probability of causing an accident, Drivers who manage cars properly at all times reduce insurance premiums because it is sufficient to assume that they are trying to drive with a low probability of causing an accident. This eliminates the unfair feeling of conventional automobile insurance premiums on the participant side. Also, regarding the insurance money to be paid to the insurance subscriber in the event of an accident, the insurance money to be paid is reduced by the same method. As a result, the insurance subscribers will always take care to properly manage the car, and as a result, there is an effect of suppressing the occurrence of accidents.
[0108]
Further, according to the present invention, the monitoring device detects the tire pressure, the amount of engine oil and dirt, the lighting state of a predetermined light, and the like as information serving as an index of the management state of the vehicle. Can be applied depending on the individual vehicle.
[0109]
Further, according to the present invention, the evaluation of the management status of the vehicle is based on the total value of the mileage in which the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range, and the traveling in which the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range. The ratio of the distance to the total traveling distance, the total value of the traveling time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range, and the ratio of the traveling time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range to the total traveling time , And the monitoring result by the monitoring device is performed based on one or a combination of a plurality of values that are farthest out of the predetermined reference range, so that the management status of the vehicle can be grasped more specifically. Therefore, a result that matches the actual situation can be obtained in calculating the reduction of the insurance premium or the reduction of the insurance money.
[0110]
Furthermore, according to the computer program of the present invention, it is possible to realize the central device of the above-mentioned system for determining insurance premiums and / or insurance money of the present invention by a general-purpose computer.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a system for implementing a method for determining insurance premiums and / or insurance money for automobile insurance according to the present invention, that is, an entire configuration of a system for determining insurance premiums and / or insurance money for automobile insurance according to the present invention. It is a block diagram showing an example.
FIG. 2 is a flowchart showing a procedure for detecting tire pressure by an in-vehicle device of the system of the present invention.
FIG. 3 is a table showing an example of data recorded by analyzing the tire pressure of a vehicle by the technique disclosed in Patent Document 7.
FIG. 4 is a graph for explaining a basic method of diagnosis by a vehicle management state diagnosis unit.
FIG. 5 is an example of a flowchart showing a procedure for calculating a management status evaluation index performed by a vehicle management status diagnosis unit of a server of an insurance company of the system of the present invention.
FIG. 6 is a flowchart showing a processing procedure for calculating an insurance premium by an insurance premium calculation unit of a server of an insurance company in the system of the present invention.
FIG. 7 is a flowchart illustrating a processing procedure for calculating an insurance payment amount by an insurance premium calculation unit of a server of an insurance company in the system of the present invention.
FIG. 8 is a block diagram showing another embodiment of the in-vehicle device constituting the system of the present invention.
FIG. 9 is a schematic diagram showing the contents of a computer program for implementing a vehicle management state diagnosis unit and an insurance premium calculation unit of the insurance company server of the system of the present invention in software.
[Explanation of symbols]
1 In-vehicle device
3 Insurance company server
4 Personal information database
11 Tire pressure detector
12 Vehicle information detection device
14 External communication device
31 Vehicle information receiver
32 Vehicle management status diagnosis unit
33 Insurance calculation unit
34 Program Recorder
131 Vehicle situation analysis unit
132 Built-in clock
CP computer program

Claims

A method for determining, by a calculator, a premium to be paid by a car insurance member and / or an insurance money to be received by a car insurance member,
Reading time-series information on the tire pressure of the vehicle obtained by the tire pressure detecting device;
Evaluating the tire pressure management status of the vehicle based on the read information;
Determining the insurance premium and / or insurance money of the car insurance based on the evaluation result.

The automobile insurance premium and / or insurance according to claim 1, wherein the tire pressure detection device detects a change in tire pressure based on a rotational angular velocity of a wheel to which the tire is attached. How to determine gold.

Evaluation of the tire pressure management status by the computer, the total value of the mileage where the tire pressure was outside the predetermined reference range, the ratio of the mileage where the tire pressure was outside the predetermined reference range to the total mileage, the tire The total value of the running time when the air pressure was out of the predetermined reference range, the ratio of the running time in which the tire air pressure was out of the predetermined reference range to the total running time, and the value in which the tire air pressure deviated most from the predetermined reference range The method for determining an insurance premium and / or insurance money of an automobile insurance according to claim 1, wherein the method is performed based on any one or a combination of a plurality of the above.

A method for determining, by a calculator, a premium to be paid by a car insurance member and / or an insurance money to be received by a car insurance member,
Reading chronological information on the management status of the vehicle acquired by the monitoring device;
Evaluating the management status of the vehicle based on the read information;
Determining the insurance premium and / or insurance money of the car insurance based on the evaluation result.

The automobile insurance premium according to claim 4, wherein the monitoring device is configured to monitor a tire pressure, an amount of engine oil and dirt, and a lighting state of a predetermined light of the vehicle. And / or the method of determining insurance money.

The evaluation of the management status by the computer includes a total value of mileage in which the monitoring result by the monitoring device is out of a predetermined reference range, and a total value of mileage in which the monitoring result by the monitoring device is out of the predetermined reference range. The ratio to the traveling distance, the total value of the traveling time when the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range, the ratio of the traveling time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range to the total traveling time, And the monitoring result of the monitoring device is performed based on one or a combination of a plurality of values that deviate most from a predetermined reference range. And / or the method of determining insurance money.

A system for determining a premium to be paid by a car insurance subscriber and / or an insurance claim to be received by a car insurance subscriber,
A tire pressure detecting device that obtains time-series information on a tire pressure of an automobile,
An in-vehicle device including a transmission device that transmits information acquired by the tire pressure detection device to the outside of the vehicle,
A receiving device that receives information transmitted from the transmitting device,
An evaluation unit that evaluates the tire pressure management status of the vehicle based on the information received by the receiving device,
A central unit having a calculating unit for calculating the insurance premium and / or the insurance money of the car insurance based on the evaluation result by the evaluation unit. system.

The automobile insurance premium and / or insurance according to claim 7, wherein the tire pressure detecting device detects a change in tire pressure based on a rotational angular velocity of a wheel to which the tire is attached. Gold decision system.

The evaluation by the evaluation unit includes the total value of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range, the ratio of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range to the total mileage, and the tire pressure in the predetermined range. Any one of the total value of the running time out of the range, the ratio of the running time in which the tire pressure is out of the predetermined reference range to the total running time, and the value in which the tire pressure deviates most from the predetermined reference range 8. The system according to claim 7, wherein the system is performed based on a combination of a plurality of insurance premiums and / or a plurality of insurance premiums.

A system for determining a premium to be paid by a car insurance member and / or an insurance money to be received by a car insurance member,
A monitoring device that acquires time-series information on the management status of the vehicle,
An in-vehicle device including a transmitting device that transmits information obtained by the monitoring device to the outside of the vehicle,
A receiving device that receives information transmitted from the transmitting device,
An evaluation unit that evaluates the management status of the vehicle based on the information received by the receiving device,
A central unit having a calculating unit for calculating the insurance premium and / or the insurance money of the car insurance based on the evaluation result by the evaluation unit. system.

The automobile insurance premium according to claim 10, wherein the monitoring device monitors the tire pressure of the vehicle, the amount of engine oil and the state of dirt, and the lighting state of a predetermined light. And / or an insurance money determination system.

The evaluation of the management situation is based on the total value of the mileage where the visual result by the monitoring device is out of the predetermined reference range, and the total value of the mileage in which the visual result by the monitoring device is out of the predetermined reference range. A ratio, a total value of travel times in which a result of monitoring by the monitoring device is out of a predetermined reference range, a ratio of a running time in which a result of monitoring by the monitoring device is out of a predetermined reference range to the total running time, and 11. The automobile insurance premium and / or insurance according to claim 10, wherein the monitoring result by the device is performed based on any one or a combination of a plurality of values that are most out of a predetermined reference range. Gold decision system.

A computer program for causing a computer to determine a premium to be paid by a car insurance member and / or an insurance money to be received by a car insurance member,
Loading a computer with time-series information about the tire pressure of the car,
A step of causing a computer to evaluate the tire pressure management status of the vehicle based on the read information;
Causing the computer to determine the insurance premium and / or the insurance money of the car insurance based on the evaluation result.

14. The computer program according to claim 13, wherein the time-series information on the tire pressure is information obtained in a time-series manner based on a rotational angular velocity of a wheel to which a tire is attached.

The procedure for causing the computer to evaluate the tire pressure management status is a total value of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range, a ratio of the mileage in which the tire pressure is out of the predetermined reference range to the total mileage, The total value of the running time when the tire pressure was out of the predetermined reference range, the ratio of the running time in which the tire pressure was out of the predetermined reference range to the total running time, and the tire pressure deviated most from the predetermined reference range 14. The computer program according to claim 13, wherein the computer program is executed based on any one or a combination of a plurality of values.

A computer program for causing a computer to determine a premium to be paid by a car insurance member and / or an insurance money to be received by a car insurance member,
Steps to load the computer with time-series information about the status of car management,
A step of causing a computer to evaluate the management status of the vehicle based on the read information;
Causing the computer to determine the insurance premium and / or the insurance money of the car insurance based on the evaluation result.

The time-series information on the management status is information obtained in a time-series manner on the management status of the vehicle based on the tire pressure of the vehicle, the amount of engine oil and the state of contamination, and the lighting state of a predetermined light. The computer program according to claim 16, wherein:

The procedure for causing the computer to evaluate the management status includes a total value of mileage in which the monitoring result of the management status is out of the predetermined reference range, and a total mileage in which the monitoring result of the management status is out of the predetermined reference range. The ratio to the distance, the total value of the traveling time when the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range, the ratio of the traveling time in which the monitoring result by the monitoring device was out of the predetermined reference range to the total traveling time, and 17. The computer program according to claim 16, wherein the result of monitoring by the monitoring device is executed based on one or a combination of a plurality of values that deviate most from a predetermined reference range.