JP2004145119A - 広告表示方法及び広告表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】広告の配置場所の有効利用が行え、かつ広告効果の高い広告表示を行うことができる広告表示方法及び広告表示システムを提供する。
【解決手段】広告表示システム1は、コンピュータとしてのサーバ2と、複数の端末3とを備えている。競技観戦をするために競技場(会場)に来場した観客(参加者)には、表示装置10を有する衣服8や帽子9が着せられる。中継装置7は表示装置10に対し無線通信可能になっている。サーバ2は広告依頼主が依頼した広告の表示データをネットワーク6を介して中継装置7に送信する。中継装置7はその表示データを無線通信を介して表示装置10に発信し、表示装置10を表示データに基づく色に各々発光させる。複数の表示装置10が表示データに基づき発光すると、これら表示装置10をマルチスクリーンとする画面上には広告が表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】広告表示システム1は、コンピュータとしてのサーバ2と、複数の端末3とを備えている。競技観戦をするために競技場(会場)に来場した観客(参加者)には、表示装置10を有する衣服8や帽子9が着せられる。中継装置7は表示装置10に対し無線通信可能になっている。サーバ2は広告依頼主が依頼した広告の表示データをネットワーク6を介して中継装置7に送信する。中継装置7はその表示データを無線通信を介して表示装置10に発信し、表示装置10を表示データに基づく色に各々発光させる。複数の表示装置10が表示データに基づき発光すると、これら表示装置10をマルチスクリーンとする画面上には広告が表示される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末等の表示画面に広告を表示する際に用いられる広告表示方法及び広告表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、企業や事業者等は商品や事業の宣伝等を目的として、巷の様々な場所に広告を載せている。ここで、広告場所としては相撲、野球、サッカー等のスポーツ競技を行う競技場等もある。競技場で広告を表示する場合、例えば建物の壁や柱等の空いたスペースに広告が取り付けられる。しかし、この広告表示方法では競技場の壁や柱等の予め決められた場所にしか広告を表示できず、広告の配置箇所に制限が生じていた。
【0003】
例えば、特許文献1や特許文献2等には着衣と電飾看板(広告塔)とを一体化し、広告効果を高くした広告用着衣が開示されている。このうち特許文献1について説明すると、衣服の前面或いは背面にシート状EL発光装置が設けられている。そして、その発光装置の電源を入れると発光装置に広告が表示され、歩く電飾看板として高い宣伝効果を発揮する。よって、この構成であれば広告の配置箇所が制限されず、効果的に広告表示が行える。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−323617号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−265259号公報(第1−2頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シート状EL発光装置は衣服に装着された1画面の装置であるので、遠くからはその画面が見え難く、1つの発光装置が広告表示単位となる構成では広告内容としても制限されてしまう問題があった。また、競技場において壁や柱等以外の場所も広告スペースとして利用したい要望もある。特に、競技場をテレビ等で放映する場合、広告が配置された部分はテレビ画面上で隅にしか表示されず、必ずしも広告効果が高いとは言えなかった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、広告の配置場所の有効利用が行え、かつ広告効果の高い広告表示を行うことができる広告表示方法及び広告表示システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、広告依頼主から募った広告を表示する広告表示方法において、所定の会場に参加した複数の参加者には少なくとも1つ以上の表示装置が装着され、前記表示装置と通信可能なコンピュータが前記広告の表示データに基づき前記表示装置を駆動して、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、複数の参加者に少なくとも1つ以上の表示装置を装着し、これら表示装置をマルチスクリーンとしてコンピュータにより広告を表示させる。従って、参加者が存在する領域を広告場所として利用可能となるので、広告場所の有効利用が行える。また、参加者(人)を利用して大きな広告を表示可能になり、この種の広告は非常にインパクトがあるので、広告効果の高い広告表示が行える。ここで、定義として参加者とは会場に来場した観客の他に、キャンペーンガール、コンパニオン、レースクィーン、相撲クィーン、ラウンドガール、競技者、行司、カメラ撮影者、競技を運営する運営者(スタッフ)等を含むものとする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記コンピュータは前記表示装置と無線通信可能であり、該コンピュータは無線通信を介して前記表示装置を駆動して前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、コンピュータは無線通信により表示装置と通信を行うので、コンピュータと表示装置とを有線で繋ぐ場合に比べて通信コード等が不要になって煩雑さが解消される。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記コンピュータは前記広告依頼主から複数の前記広告の表示データを入力し、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させるとき、前記表示データに基づき前記広告の表示内容を切り換えることを要旨とする。この発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、コンピュータは広告の表示内容を切り換えるので、同一のマルチスクリーン上に様々な広告を表示することが可能になる。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記会場は競技を開催する競技場であり、前記参加者は前記競技場を観戦する観客であり、前記コンピュータは前記観客に装着された前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、競技場で行われる対戦を見にきた観客をマルチスクリーンとし、そこに広告主から募った広告を表示するので、観客席部分を広告場所として使用可能となって広告スペースの有効利用が図れる。
【0012】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記会場は競技を開催する競技場であり、前記参加者は広告主の広告塔としての役割を持ち競技運営を補佐する女性演出者であり、前記コンピュータは前記女性演出者に装着された前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、広告主の広告塔として働く女性演出者をマルチスクリーンとし、そこに広告主から募った広告を表示するので、女性演出者がいる部分を広告場所として使用可能となって広告スペースの有効利用が図れる。ここで、定義として女性演出者とはキャンペーンガール、コンパニオン、レースクィーン、相撲クィーン、ラウンドガール等を含むものとする。
【0013】
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の広告表示方法において、前記コンピュータはネットワークを介して端末から前記広告依頼主を募ることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、コンピュータがネットワークを介して端末から広告依頼主を募るので、幅広く広告依頼主を集められる。
【0014】
請求項7に記載の発明では、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の発明において、前記マルチスクリーンが撮影手段によって撮影され、その撮影映像が一般ユーザの端末に放映されることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、撮影手段によって撮影された撮影映像が一般ユーザの端末に放映されるので、端末の表示画面を見ている一般ユーザに広告による宣伝が行える。
【0015】
請求項8に記載の発明では、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の発明において、前記コンピュータは1つの前記表示装置が複数画素を表示するように当該表示装置を表示制御して、当該表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、1つの表示装置が複数画素を表示するように表示装置が表示制御されるので、より一層細かな広告を表示することが可能になる。
【0016】
請求項9に記載の発明では、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の発明において、前記コンピュータは複数の広告依頼主の中からオークションによって広告主を落札することを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、複数存在する広告依頼主の中からオークションによって広告主が落札されるので、広告場所を販売する側は高い値で広告主に販売可能になる。
【0017】
請求項10に記載の発明では、広告依頼主から募った広告を表示する広告表示システムにおいて、所定の会場に参加した複数の参加者に、少なくとも1つ以上の装着された複数の表示装置と、前記表示装置と通信可能であり、前記広告の表示データに基づき前記表示装置を駆動して、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させるコンピュータとを備えたことを要旨とする。この発明によれば、請求項1と同様の作用が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した広告表示方法及び広告表示システムの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0019】
図1は、広告表示システム1の概略構成図である。広告表示システム1は、コンピュータとしてのサーバ2と、複数の端末3とを備えている。これら端末3はパソコン4や携帯電話5等からなり、ネットワーク6を通じてサーバ2と双方向通信可能となっている。広告表示を希望する広告依頼主は端末3を用いてネットワーク6を通じ、その旨をサーバ2に通知する。サーバ2は複数の広告依頼主の中から諸条件を満たすものを広告主として決定する。
【0020】
ネットワーク6には中継装置7が接続されている。中継装置7は衣服8や帽子9に設置された複数の有機EL表示装置(以下、単に表示装置と記す)10に対し無線通信可能になっている。サーバ2は広告依頼主が依頼した広告の表示データをネットワーク6を介して中継装置7に送信する。中継装置7はその表示データを無線通信を介して表示装置10に発信し、表示装置10を表示データに基づく色に各々発光させる。
【0021】
表示装置10を有する衣服8や帽子9は、例えば競技観戦をするために競技場(会場)に来場した観客(参加者)に着せられる。また、本例の競技場のシートは横方向においてほぼ等間隔に配置され、その横方向に対する直交方向においてはシートがほぼ真っ直ぐに並んで配置されている。衣服8や帽子9を装着した観客はその規則的に配置されたシートに座る。そして、これら表示装置10はこれら1つ1つが画素(ビット)となり、複数の画素が集まって1つのマルチスクリーン11(図4参照)を構成している。
【0022】
複数の表示装置10が表示データに基づき発光すると、これら表示装置10をマルチスクリーン11とする画面上には広告12(図4参照)が表示される。衣服8や帽子9を撮影可能な位置には撮影手段としてのカメラ13が配置されている。カメラ13は競技場で行われる試合(本例では相撲)を撮影するとともに、これら表示装置10によって表示される広告12を撮影する。その撮影映像はテレビ局14を介してテレビ15で放映されたり、ネットワーク6を通じて端末3で放映される。
【0023】
図2は、衣服8と帽子9の平面図である。図2(a)に示すように、衣服8の前面及び背面には表示装置10が取り付けられている。表示装置10は略四角形状を有し、例えば接着テープ等により衣服8の表面に固着されている。また、図2(b)に示すように帽子9の上面には表示装置10が取り付けられている。この表示装置10も略四角形状を有し、例えば接着テープ等により帽子9の表面に固着されている。
【0024】
本例では、表示装置10の1つ1つが画素単位(ピクセル単位)となっているので、衣服8と帽子9とを装着した観客は1人で2画素を構成している。また、衣服8の表示装置10の配置位置は前面又は背面の以外に、例えば肩等としてもよい。一方、帽子9の場合においても配置位置は上面に代えて、例えば前面等に配置してもよい。さらに、表示装置10の個数も衣服8及び帽子9に関係なく、適宜変更してよい。
【0025】
図3は、表示装置10の電気的構成図である。表示装置10は受信回路16、制御回路17、駆動回路18及び表示画面19を備えている。受信回路16はアンテナ16aを有し、中継装置7から発信された表示データをアンテナ16aで受信し、その表示データを復調したりする。また、制御回路17は受信した表示データに基づき、駆動回路18を介して表示画面19に所定色を表示させる。表示画面19には赤、青、緑、白、黒等の256階調の色が表示される。
【0026】
表示画面19を構成する有機ELは発光層を2枚の電極で挟み込んだサンドイッチ構造を有し、これら電極間に電圧を印加することで発光層が発光して表示画面19が所定色を表示する。発光層としては単層型や二層或いは三層の複層型がある。このうち、二層型には電子輸送性発光層とホール輸送層とからなるもの、電子輸送層とホール輸送性発光層からなるものがある。一方、三層型には電子輸送層、内部発光層及びホール輸送層からなるものや、電子輸送性発光層、キャリアブロック層及びホール輸送性発光層からなるものがある。
【0027】
また、有機ELは陽極ラインと陰極ラインを交差されてその交差部分を表示させるパッシブ駆動型、各々の画素にスイッチング素子を設けてその素子を駆動するアクティブ駆動型のどちらを用いてもよい。さらに、色変換方法としては赤青緑の各色を各々のサブピクセル単位で発光させる三色発光法、白色光をカラーフィルタで3色に変換する白色法、青色光(有色光)を色変換層で3色に変換する色変換法のどれを用いてもよい。
【0028】
図1に示すように、サーバ2は制御部20、通信部21及び2つのデータベース22,23を備えている。通信部21は端末3やテレビ局14と所定データのやり取りをする。制御部20はサーバ2のメイン制御を司り、広告主決定部24と表示制御部25とを有している。また、顧客管理データベース22にはユーザ登録を行ったユーザの個人情報が記憶されている。一方、依頼情報データベース23には広告表示を希望する広告依頼主が入力した広告に関する依頼情報が記憶されている。
【0029】
広告主決定部24は競技が開始される事前にオークションを行って広告主を決定する。以下に詳述すると、ユーザからのリクエストに応じて図5に示す依頼画面26を端末画面27に表示させる。依頼画面26には広告位置説明欄28が設けられている。広告位置説明欄28にはどの位置に広告を載せるかを決めるための広告位置が表示されている。本例では土俵の周りに1〜8まで区画された広告位置が設定され、土俵に近い位置は頻繁に放映されるので、広告効果が高い位置となる。
【0030】
依頼画面26には広告場所入力欄29と広告金入力欄30と広告内容入力欄31とが設けられている。広告依頼主は残り時間を見ながら希望とする広告場所(本例では1〜8)、支払える広告金、マルチスクリーン11に表示したい広告内容を入力欄29〜31にそれぞれ入力する。このうち、広告内容は複数でもよく、文字或いは画像データのどちらでもよい。そして、全ての入力欄29〜31に入力が済んで実行ボタン32が押されると、入力欄29〜31で入力された内容が依頼情報としてサーバ2に送信される。
【0031】
残り時間が「0」となってオークション期間が過ぎると、広告主決定部24は複数の広告希望主の中から広告主を決定する。即ち、同じ広告場所を選んだ広告依頼主のうち、最も高い広告金を提示した依頼主が広告主となって広告場所を落札する。また、本例では各広告場所において広告主が決定される。そして、広告主決定部24は広告場所を落札した落札者の端末3に、ネットワーク6を通じてその旨を端末3に通知する。
【0032】
そして、競技が開催されて試合が開始されると、表示制御部25はその試合の最中、依頼情報データベース22の依頼情報に基づき観客が装着した衣服8や帽子9の表示装置10を表示制御する。このとき、表示制御部25は複数の表示画面10を1つのマルチスクリーン11として認識し、このマルチスクリーン11に広告12を表示する場合、各々の表示装置10に表示させるべき単位表示データを求める。そして、表示制御部25は単位表示データを各々の表示装置10に発信し、マルチスクリーン11上に広告12を表示させる。
【0033】
これにより、例えば図4に示すように広告場所1の部分に「A社」と表示される。また、A社が依頼した広告内容が複数である場合、表示制御部25は表示内容を定期的にその広告内容に応じて変更する。例えば、広告内容にA社が製造するB製品が登録されていれば、広告内容が「A社」から「B製品」に表示変更される。
【0034】
このとき、カメラ13は試合内容を撮影し、その撮影内容は端末3の端末画面27やテレビ15のテレビ画面33に図4に示す放映画像34として放映される。端末画面27やテレビ画面33には試合が放映されるとともに、マルチスクリーン11に表示された広告内容も表示される。従って、本例では観客の衣服8や帽子9に表示装置10を取り付けて、これを画素単位として広告を表示するので、観客席部分を広告スペースとして利用可能となり、効果的な広告表示が可能となる。
【0035】
また、土俵36の周辺には図6(a),(b)に示す参加者としての相撲クィーン(ビーナスレキシー)35が土俵36を囲むように、かつ観客と同じ配置パターンで複数配置されている。相撲クィーン35は容姿、特技、教養、ファン数、人気等のレベルを考慮して予め選抜された女性である。相撲クィーン35は自社、自製品に適した女性が広告主によって選抜されたり、オークション等で一般ユーザによって選抜される。相撲クィーン35が着ている図6(a)に示す水着37には前面又は背面に表示装置10が取り付けられている。
【0036】
ここで、相撲クィーン35のコスチュームは水着37であることに限らず、それ以外の服装を採用してもよい。その一例を図6(b)に示すと、相撲クィーン35はノースリーブ的で臍が出る程度の長さを有するジャケット38を上半身に、まわし(ふんどし)的なパンツ39を下半身に身に着けたコスチュームでもよい。このパンツ39は前面に垂れ幕部40を有し、背面がTバック的になっており、垂れ幕部40の表面に表示装置10が取り付けられている。
【0037】
表示制御部25は相撲クィーン35に取着された表示装置10もマルチスクリーン11の1画素として表示制御を行う。このとき、相撲クィーン35に取着された表示装置10は広告12の広告効果を高めるような表示内容となる。例えば、広告12の表示中に各々の表示装置10がランダムに点灯して広告12を演出したり、広告12の切り替わりともに発光色が変わったりする。従って、相撲クィーン35に取着された表示装置10で広告12を演出するので、さらに高い広告効果が得られる。
【0038】
また、これら相撲クィーン35自体でも広告効果は高く、特技や人気のある相撲クィーン35が端末画面27やテレビ画面33に登場すれば、それだけ視聴者が増えることになり広告効果が非常に高くなる。さらに、相撲クィーン35を自社の宣伝媒体として用いることも可能であり、例えば広告主が美容やダイエット食品会社である場合、自社製品を使用して美しくスリムになった女性を相撲クィーンとして採用すれば、自社の製品がアピールされることにもなる。
【0039】
ここで、マルチスクリーン11で広告12を表示する場合、表示装置10の1つ1つが1画素を構成することに限らず、図7に示すように1つの表紙装置10が複数画素を表示してマルチスクリーン11を構成するものでもよい。図7に示す例では、相撲クィーン35の表示装置10の1つ1つを複数画素表示可能とし、その表示装置10をマルチスクリーン化して広告12を表示している。この場合、1つの表示装置10を1画素として用いる場合に比べて、細かな内容の広告を表示可能である。
【0040】
以上詳述したようにこの実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本例では観客の衣服8や帽子9に表示装置10を取り付けて、これを画素単位として広告を表示するので、観客席部分を広告スペースとして利用可能となり、効果的な広告表示が行える。また、競技を観戦している観客を利用して大きな広告12を表示するので、この種の広告は非常にインパクトがあり、広告効果の高い広告表示が行える。
【0041】
(2)サーバ2は中継装置7を介して無線通信により表示装置10と通信を行うので、中継装置7と表示装置10とを有線で繋ぐ場合に比べて通信コード等が不要になる。
【0042】
(3)サーバ2はマルチスクリーン11上に表示された広告12の広告内容を変更可能であるので、同一のマルチスクリーン11上に様々な広告を表示することができる。また、サーバ2と表示装置10とリアルタイム通信にしておけば、広告12の表示内容をその時々に応じて自由に変更することができる。
【0043】
(4)サーバ2はネットワーク6を介して広告依頼主を募るので、幅広く広告依頼主を集めることができる。
(5)カメラ13によって撮影された撮影映像が一般ユーザの端末3やテレビ15に放映されるので、端末3やテレビ15の端末画面27やテレビ画面33を見ている一般ユーザに広告による宣伝が行える。
【0044】
(6)複数存在する広告依頼主の中からサーバ2はオークションによって広告主を落札するので、広告場所を提供する側は高い値で広告場所を販売することができる。
【0045】
(7)表示装置10として有機ELを用いているので、表示装置10の厚さが薄くなる。従って、衣服8等に表示装置10を取り付けても、衣服8や帽子9の着衣時に違和感が生じ難くなる。
【0046】
(8)相撲クィーン35に表示装置10を取り付け、相撲クィーン35もマルチスクリーン11を構成する一部としている。従って、端末画面27やテレビ画面33上には相撲クィーン35が映し出されることになり、それに伴って視聴率が高くなり、広告12を見てもらえる機会が増えて広告効果が高くなる。
【0047】
(9)相撲クィーン35に表示装置10を取り付け、この表示装置10を用いてマルチスクリーン11上の広告12を演出するので、一層高い広告効果を得ることができる。
【0048】
(10)相撲クィーン35の表示装置10の1つ1つを複数画素表示可能とし、その表示装置10をマルチスクリーン化して広告12を表示すれば、1つの表示装置10を1画素として用いる場合に比べて、細かな内容の広告を表示することができる。
【0049】
(11)サーバ2はネットワーク6を利用して表示装置10と通信するので、例えばサーバ2と表示装置10とを電波で直接接続するとその距離があまりに長いと通信不可能となるが、距離が長い場合であっても表示装置10に表示データを通信できる。
【0050】
なお、実施形態は前記に限定されず、例えば次の態様で実施してもよい。
・ 競技は相撲に限定されず、この種の武術競技として例えば剣術、空手、柔道(柔術)、中国拳法(太極拳等)、合気道、レスリング、ボクシング、キックボクシング、テコンドー、マーシャルアーツなどの素手武術(格闘技)でもよい。また、剣道、棒術、手裏剣術、拳銃術などの武器術又は各種武術が混合して対戦される混合格闘競技でもよい。
【0051】
・ 競技は武術競技に限らず、野球、サッカー、バスケットボール、テニス、ラグビー、アメリカンフットボール、ゴルフ、バレーボールなどの球技、マラソン、短距離走、槍投げ、棒高飛びなどの陸上競技でもよい。また、スキー、スケート、アイスホッケーなどの冬季スポーツ、トライアスロン、水泳、体操、自転車競技、自動車レース、バイク競技等のスポーツ競技でもよい。
【0052】
・ 競技は武術競技やスポーツ競技に限定されず、例えばゲーム競技でもよく、例としては囲碁、将棋、チェス、トランプ競技、麻雀競技、テレビゲーム競技等でもよい。
【0053】
・ 競技は上記競技に限らず、文化競技、医学競技、科学競技、知的競技(以下、知的競技等という)でもよい。文化競技では文化的な背景を基準に哲学、思想、論文、文献資料、データなどの調査、研究実績、活動、技能を競い合う。医学競技では療法、医術、哲学、思想、科学、論文、文献資料、データなどの調査、研究実績、活動、技能を競い合う。科学競技は、科学・技術、手法など全般の哲学、思想、科学、論文、文献資料、データなどの調査、研究実績、活動、技能を競い合う。
【0054】
・ 参加者は観客に限定されない。例えば競技が相撲である場合、複数の相撲取りのまわしに表示装置10を取り付けて、相撲取りが土俵上に集合する土俵入りのときにこれらに表示装置10より広告を表示してもよい。また、表示装置10の取り付け先はまわしに限らず、サッカーや野球等の競技の場合にはユニフォームに取り付けてもよい。
【0055】
・ 参加者は観客や競技者に限定されない。例えば競技がボクシング等の格闘技の場合、各ラウンド毎に次ラウンドのプラカードを持ってリング上を周回する複数のラウンドガールの衣服に表示装置10を取り付けて、これら表示装置10によって広告を表示してもよい。また、参加者は行司、カメラ13の撮影者、競技を運営する運営者(スタッフ)等でもよい。
【0056】
・ 表示装置10を取り付ける対象は衣服8、帽子9、水着37、パンツ39(垂れ幕部40)に限らず、例えばジャケット38、リストバンド、ズボン等でもよい。
【0057】
・ 観客又は相撲クィーン35が1人当たり装着する表示装置10の個数は、1つのみ或いは3つ以上でもよい。この場合、1人当たりに装着される表示装置10の数が多ければ、その分だけ表示精度の高い広告を表示することができる。
【0058】
・ 広告依頼主は予め決められた広告場所の中から希望する場所を選ぶ形式に限定されない。例えば広告依頼主が広告場所のサイズや広告時間帯を選ぶ形式でもよい。
【0059】
・ オークション方法は通常のオークションに限らず、本願発明者が出願した位置オークション等の他のオークション方法を用いてもよい。
・ サーバ2と表示装置10との通信方式は無線に限らず、各々を通信コードで接続した有線でもよい。また、無線方式を用いた場合、サーバ2はネットワーク6を介し中継装置7を中継して表示装置10と通信することに限らず、例えばサーバ2の通信部21が直接、無線を介して表示装置10と通信してもよい。
【0060】
・ 広告依頼主はネットワーク6を介して募ることに限らず、直接、広告会社に出向いたりするようにネットワークを用いない方法を用いてもよい。
・ カメラ13によって撮影された映像を端末画面27やテレビ画面33に放映する場合、録画でも生放送でもどちらを用いてもよい。
【0061】
・ 表示装置10は有機ELを用いた装置に限定されず、例えば液晶でもよい。また、表示装置10は有機ELをバックライトとして用いた液晶を用いてもよい。
【0062】
・ 相撲クィーン35の総数は適宜変更してもよい。また、相撲クィーン35の配置位置も土俵36の周辺に限らず配置位置を適宜変更してもよい。
上記実施形態等から把握できる請求項以外の技術的思想を以下に記載する。
【0063】
(1)請求項1〜9のうちいずれかにおいて、前記表示装置は前記参加者が体に装着した装着体に取り付けられている。
(2)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)のうちいずれかにおいて、前記参加者は観客である。
【0064】
(3)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)及び(2)のうちいずれかにおいて、前記参加者は競技者である。
(4)前記技術的思想(3)において、前記競技者は相撲取りであり、表示装置は前記相撲取りのまわしに取り付けられている。
【0065】
(5)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(4)のうちいずれかにおいて、前記コンピュータは端末とネットワークを通じて通信可能であり、前記ネットワークを利用して前記表示装置を駆動する。この場合、コンピュータと表示装置との通信回線にネットワークを利用でき、例えばコンピュータと表示装置との距離が離れていてもコンピュータから表示データを表示装置に通信できる。
【0066】
(6)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(5)のうちいずれかにおいて、前記コンピュータとネットワークを通じて通信可能な中継装置を備え、前記コンピュータは前記ネットワークを経由し前記中継装置を中継して前記表示装置と通信する。
【0067】
(7)前記技術的思想(6)において、前記中継装置と前記表示装置とは無線通信可能である。
(8)請求項10において、請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(7)のうちいずれかに記載の構成要件を備えている。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に記載の発明によれば、広告の配置場所の有効利用が行え、かつ広告効果の高い広告表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における広告表示システムの概略構成図。
【図2】(a)は衣服の平面図、(b)は帽子の平面図。
【図3】表示装置の電気的構成図。
【図4】携帯画面やテレビ画面に表示される映像図。
【図5】携帯画面等に表示される依頼画面図。
【図6】(a),(b)は相撲クィーンの斜視図。
【図7】マルチスクリーンを示す模式図。
【符号の説明】
1…広告表示システム、2…コンピュータとしてのサーバ、6…ネットワーク、10…表示装置、11…マルチスクリーン、12…広告、13…撮影手段としてのカメラ、35…参加者としての相撲クィーン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末等の表示画面に広告を表示する際に用いられる広告表示方法及び広告表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、企業や事業者等は商品や事業の宣伝等を目的として、巷の様々な場所に広告を載せている。ここで、広告場所としては相撲、野球、サッカー等のスポーツ競技を行う競技場等もある。競技場で広告を表示する場合、例えば建物の壁や柱等の空いたスペースに広告が取り付けられる。しかし、この広告表示方法では競技場の壁や柱等の予め決められた場所にしか広告を表示できず、広告の配置箇所に制限が生じていた。
【0003】
例えば、特許文献1や特許文献2等には着衣と電飾看板(広告塔)とを一体化し、広告効果を高くした広告用着衣が開示されている。このうち特許文献1について説明すると、衣服の前面或いは背面にシート状EL発光装置が設けられている。そして、その発光装置の電源を入れると発光装置に広告が表示され、歩く電飾看板として高い宣伝効果を発揮する。よって、この構成であれば広告の配置箇所が制限されず、効果的に広告表示が行える。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−323617号公報(第2頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−265259号公報(第1−2頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、シート状EL発光装置は衣服に装着された1画面の装置であるので、遠くからはその画面が見え難く、1つの発光装置が広告表示単位となる構成では広告内容としても制限されてしまう問題があった。また、競技場において壁や柱等以外の場所も広告スペースとして利用したい要望もある。特に、競技場をテレビ等で放映する場合、広告が配置された部分はテレビ画面上で隅にしか表示されず、必ずしも広告効果が高いとは言えなかった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、広告の配置場所の有効利用が行え、かつ広告効果の高い広告表示を行うことができる広告表示方法及び広告表示システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、広告依頼主から募った広告を表示する広告表示方法において、所定の会場に参加した複数の参加者には少なくとも1つ以上の表示装置が装着され、前記表示装置と通信可能なコンピュータが前記広告の表示データに基づき前記表示装置を駆動して、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。
【0008】
この発明によれば、複数の参加者に少なくとも1つ以上の表示装置を装着し、これら表示装置をマルチスクリーンとしてコンピュータにより広告を表示させる。従って、参加者が存在する領域を広告場所として利用可能となるので、広告場所の有効利用が行える。また、参加者(人)を利用して大きな広告を表示可能になり、この種の広告は非常にインパクトがあるので、広告効果の高い広告表示が行える。ここで、定義として参加者とは会場に来場した観客の他に、キャンペーンガール、コンパニオン、レースクィーン、相撲クィーン、ラウンドガール、競技者、行司、カメラ撮影者、競技を運営する運営者(スタッフ)等を含むものとする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記コンピュータは前記表示装置と無線通信可能であり、該コンピュータは無線通信を介して前記表示装置を駆動して前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、コンピュータは無線通信により表示装置と通信を行うので、コンピュータと表示装置とを有線で繋ぐ場合に比べて通信コード等が不要になって煩雑さが解消される。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記コンピュータは前記広告依頼主から複数の前記広告の表示データを入力し、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させるとき、前記表示データに基づき前記広告の表示内容を切り換えることを要旨とする。この発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、コンピュータは広告の表示内容を切り換えるので、同一のマルチスクリーン上に様々な広告を表示することが可能になる。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記会場は競技を開催する競技場であり、前記参加者は前記競技場を観戦する観客であり、前記コンピュータは前記観客に装着された前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、競技場で行われる対戦を見にきた観客をマルチスクリーンとし、そこに広告主から募った広告を表示するので、観客席部分を広告場所として使用可能となって広告スペースの有効利用が図れる。
【0012】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記会場は競技を開催する競技場であり、前記参加者は広告主の広告塔としての役割を持ち競技運営を補佐する女性演出者であり、前記コンピュータは前記女性演出者に装着された前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、広告主の広告塔として働く女性演出者をマルチスクリーンとし、そこに広告主から募った広告を表示するので、女性演出者がいる部分を広告場所として使用可能となって広告スペースの有効利用が図れる。ここで、定義として女性演出者とはキャンペーンガール、コンパニオン、レースクィーン、相撲クィーン、ラウンドガール等を含むものとする。
【0013】
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の広告表示方法において、前記コンピュータはネットワークを介して端末から前記広告依頼主を募ることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、コンピュータがネットワークを介して端末から広告依頼主を募るので、幅広く広告依頼主を集められる。
【0014】
請求項7に記載の発明では、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の発明において、前記マルチスクリーンが撮影手段によって撮影され、その撮影映像が一般ユーザの端末に放映されることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、撮影手段によって撮影された撮影映像が一般ユーザの端末に放映されるので、端末の表示画面を見ている一般ユーザに広告による宣伝が行える。
【0015】
請求項8に記載の発明では、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の発明において、前記コンピュータは1つの前記表示装置が複数画素を表示するように当該表示装置を表示制御して、当該表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、1つの表示装置が複数画素を表示するように表示装置が表示制御されるので、より一層細かな広告を表示することが可能になる。
【0016】
請求項9に記載の発明では、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の発明において、前記コンピュータは複数の広告依頼主の中からオークションによって広告主を落札することを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加え、複数存在する広告依頼主の中からオークションによって広告主が落札されるので、広告場所を販売する側は高い値で広告主に販売可能になる。
【0017】
請求項10に記載の発明では、広告依頼主から募った広告を表示する広告表示システムにおいて、所定の会場に参加した複数の参加者に、少なくとも1つ以上の装着された複数の表示装置と、前記表示装置と通信可能であり、前記広告の表示データに基づき前記表示装置を駆動して、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させるコンピュータとを備えたことを要旨とする。この発明によれば、請求項1と同様の作用が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した広告表示方法及び広告表示システムの一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0019】
図1は、広告表示システム1の概略構成図である。広告表示システム1は、コンピュータとしてのサーバ2と、複数の端末3とを備えている。これら端末3はパソコン4や携帯電話5等からなり、ネットワーク6を通じてサーバ2と双方向通信可能となっている。広告表示を希望する広告依頼主は端末3を用いてネットワーク6を通じ、その旨をサーバ2に通知する。サーバ2は複数の広告依頼主の中から諸条件を満たすものを広告主として決定する。
【0020】
ネットワーク6には中継装置7が接続されている。中継装置7は衣服8や帽子9に設置された複数の有機EL表示装置(以下、単に表示装置と記す)10に対し無線通信可能になっている。サーバ2は広告依頼主が依頼した広告の表示データをネットワーク6を介して中継装置7に送信する。中継装置7はその表示データを無線通信を介して表示装置10に発信し、表示装置10を表示データに基づく色に各々発光させる。
【0021】
表示装置10を有する衣服8や帽子9は、例えば競技観戦をするために競技場(会場)に来場した観客(参加者)に着せられる。また、本例の競技場のシートは横方向においてほぼ等間隔に配置され、その横方向に対する直交方向においてはシートがほぼ真っ直ぐに並んで配置されている。衣服8や帽子9を装着した観客はその規則的に配置されたシートに座る。そして、これら表示装置10はこれら1つ1つが画素(ビット)となり、複数の画素が集まって1つのマルチスクリーン11(図4参照)を構成している。
【0022】
複数の表示装置10が表示データに基づき発光すると、これら表示装置10をマルチスクリーン11とする画面上には広告12(図4参照)が表示される。衣服8や帽子9を撮影可能な位置には撮影手段としてのカメラ13が配置されている。カメラ13は競技場で行われる試合(本例では相撲)を撮影するとともに、これら表示装置10によって表示される広告12を撮影する。その撮影映像はテレビ局14を介してテレビ15で放映されたり、ネットワーク6を通じて端末3で放映される。
【0023】
図2は、衣服8と帽子9の平面図である。図2(a)に示すように、衣服8の前面及び背面には表示装置10が取り付けられている。表示装置10は略四角形状を有し、例えば接着テープ等により衣服8の表面に固着されている。また、図2(b)に示すように帽子9の上面には表示装置10が取り付けられている。この表示装置10も略四角形状を有し、例えば接着テープ等により帽子9の表面に固着されている。
【0024】
本例では、表示装置10の1つ1つが画素単位(ピクセル単位)となっているので、衣服8と帽子9とを装着した観客は1人で2画素を構成している。また、衣服8の表示装置10の配置位置は前面又は背面の以外に、例えば肩等としてもよい。一方、帽子9の場合においても配置位置は上面に代えて、例えば前面等に配置してもよい。さらに、表示装置10の個数も衣服8及び帽子9に関係なく、適宜変更してよい。
【0025】
図3は、表示装置10の電気的構成図である。表示装置10は受信回路16、制御回路17、駆動回路18及び表示画面19を備えている。受信回路16はアンテナ16aを有し、中継装置7から発信された表示データをアンテナ16aで受信し、その表示データを復調したりする。また、制御回路17は受信した表示データに基づき、駆動回路18を介して表示画面19に所定色を表示させる。表示画面19には赤、青、緑、白、黒等の256階調の色が表示される。
【0026】
表示画面19を構成する有機ELは発光層を2枚の電極で挟み込んだサンドイッチ構造を有し、これら電極間に電圧を印加することで発光層が発光して表示画面19が所定色を表示する。発光層としては単層型や二層或いは三層の複層型がある。このうち、二層型には電子輸送性発光層とホール輸送層とからなるもの、電子輸送層とホール輸送性発光層からなるものがある。一方、三層型には電子輸送層、内部発光層及びホール輸送層からなるものや、電子輸送性発光層、キャリアブロック層及びホール輸送性発光層からなるものがある。
【0027】
また、有機ELは陽極ラインと陰極ラインを交差されてその交差部分を表示させるパッシブ駆動型、各々の画素にスイッチング素子を設けてその素子を駆動するアクティブ駆動型のどちらを用いてもよい。さらに、色変換方法としては赤青緑の各色を各々のサブピクセル単位で発光させる三色発光法、白色光をカラーフィルタで3色に変換する白色法、青色光(有色光)を色変換層で3色に変換する色変換法のどれを用いてもよい。
【0028】
図1に示すように、サーバ2は制御部20、通信部21及び2つのデータベース22,23を備えている。通信部21は端末3やテレビ局14と所定データのやり取りをする。制御部20はサーバ2のメイン制御を司り、広告主決定部24と表示制御部25とを有している。また、顧客管理データベース22にはユーザ登録を行ったユーザの個人情報が記憶されている。一方、依頼情報データベース23には広告表示を希望する広告依頼主が入力した広告に関する依頼情報が記憶されている。
【0029】
広告主決定部24は競技が開始される事前にオークションを行って広告主を決定する。以下に詳述すると、ユーザからのリクエストに応じて図5に示す依頼画面26を端末画面27に表示させる。依頼画面26には広告位置説明欄28が設けられている。広告位置説明欄28にはどの位置に広告を載せるかを決めるための広告位置が表示されている。本例では土俵の周りに1〜8まで区画された広告位置が設定され、土俵に近い位置は頻繁に放映されるので、広告効果が高い位置となる。
【0030】
依頼画面26には広告場所入力欄29と広告金入力欄30と広告内容入力欄31とが設けられている。広告依頼主は残り時間を見ながら希望とする広告場所(本例では1〜8)、支払える広告金、マルチスクリーン11に表示したい広告内容を入力欄29〜31にそれぞれ入力する。このうち、広告内容は複数でもよく、文字或いは画像データのどちらでもよい。そして、全ての入力欄29〜31に入力が済んで実行ボタン32が押されると、入力欄29〜31で入力された内容が依頼情報としてサーバ2に送信される。
【0031】
残り時間が「0」となってオークション期間が過ぎると、広告主決定部24は複数の広告希望主の中から広告主を決定する。即ち、同じ広告場所を選んだ広告依頼主のうち、最も高い広告金を提示した依頼主が広告主となって広告場所を落札する。また、本例では各広告場所において広告主が決定される。そして、広告主決定部24は広告場所を落札した落札者の端末3に、ネットワーク6を通じてその旨を端末3に通知する。
【0032】
そして、競技が開催されて試合が開始されると、表示制御部25はその試合の最中、依頼情報データベース22の依頼情報に基づき観客が装着した衣服8や帽子9の表示装置10を表示制御する。このとき、表示制御部25は複数の表示画面10を1つのマルチスクリーン11として認識し、このマルチスクリーン11に広告12を表示する場合、各々の表示装置10に表示させるべき単位表示データを求める。そして、表示制御部25は単位表示データを各々の表示装置10に発信し、マルチスクリーン11上に広告12を表示させる。
【0033】
これにより、例えば図4に示すように広告場所1の部分に「A社」と表示される。また、A社が依頼した広告内容が複数である場合、表示制御部25は表示内容を定期的にその広告内容に応じて変更する。例えば、広告内容にA社が製造するB製品が登録されていれば、広告内容が「A社」から「B製品」に表示変更される。
【0034】
このとき、カメラ13は試合内容を撮影し、その撮影内容は端末3の端末画面27やテレビ15のテレビ画面33に図4に示す放映画像34として放映される。端末画面27やテレビ画面33には試合が放映されるとともに、マルチスクリーン11に表示された広告内容も表示される。従って、本例では観客の衣服8や帽子9に表示装置10を取り付けて、これを画素単位として広告を表示するので、観客席部分を広告スペースとして利用可能となり、効果的な広告表示が可能となる。
【0035】
また、土俵36の周辺には図6(a),(b)に示す参加者としての相撲クィーン(ビーナスレキシー)35が土俵36を囲むように、かつ観客と同じ配置パターンで複数配置されている。相撲クィーン35は容姿、特技、教養、ファン数、人気等のレベルを考慮して予め選抜された女性である。相撲クィーン35は自社、自製品に適した女性が広告主によって選抜されたり、オークション等で一般ユーザによって選抜される。相撲クィーン35が着ている図6(a)に示す水着37には前面又は背面に表示装置10が取り付けられている。
【0036】
ここで、相撲クィーン35のコスチュームは水着37であることに限らず、それ以外の服装を採用してもよい。その一例を図6(b)に示すと、相撲クィーン35はノースリーブ的で臍が出る程度の長さを有するジャケット38を上半身に、まわし(ふんどし)的なパンツ39を下半身に身に着けたコスチュームでもよい。このパンツ39は前面に垂れ幕部40を有し、背面がTバック的になっており、垂れ幕部40の表面に表示装置10が取り付けられている。
【0037】
表示制御部25は相撲クィーン35に取着された表示装置10もマルチスクリーン11の1画素として表示制御を行う。このとき、相撲クィーン35に取着された表示装置10は広告12の広告効果を高めるような表示内容となる。例えば、広告12の表示中に各々の表示装置10がランダムに点灯して広告12を演出したり、広告12の切り替わりともに発光色が変わったりする。従って、相撲クィーン35に取着された表示装置10で広告12を演出するので、さらに高い広告効果が得られる。
【0038】
また、これら相撲クィーン35自体でも広告効果は高く、特技や人気のある相撲クィーン35が端末画面27やテレビ画面33に登場すれば、それだけ視聴者が増えることになり広告効果が非常に高くなる。さらに、相撲クィーン35を自社の宣伝媒体として用いることも可能であり、例えば広告主が美容やダイエット食品会社である場合、自社製品を使用して美しくスリムになった女性を相撲クィーンとして採用すれば、自社の製品がアピールされることにもなる。
【0039】
ここで、マルチスクリーン11で広告12を表示する場合、表示装置10の1つ1つが1画素を構成することに限らず、図7に示すように1つの表紙装置10が複数画素を表示してマルチスクリーン11を構成するものでもよい。図7に示す例では、相撲クィーン35の表示装置10の1つ1つを複数画素表示可能とし、その表示装置10をマルチスクリーン化して広告12を表示している。この場合、1つの表示装置10を1画素として用いる場合に比べて、細かな内容の広告を表示可能である。
【0040】
以上詳述したようにこの実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本例では観客の衣服8や帽子9に表示装置10を取り付けて、これを画素単位として広告を表示するので、観客席部分を広告スペースとして利用可能となり、効果的な広告表示が行える。また、競技を観戦している観客を利用して大きな広告12を表示するので、この種の広告は非常にインパクトがあり、広告効果の高い広告表示が行える。
【0041】
(2)サーバ2は中継装置7を介して無線通信により表示装置10と通信を行うので、中継装置7と表示装置10とを有線で繋ぐ場合に比べて通信コード等が不要になる。
【0042】
(3)サーバ2はマルチスクリーン11上に表示された広告12の広告内容を変更可能であるので、同一のマルチスクリーン11上に様々な広告を表示することができる。また、サーバ2と表示装置10とリアルタイム通信にしておけば、広告12の表示内容をその時々に応じて自由に変更することができる。
【0043】
(4)サーバ2はネットワーク6を介して広告依頼主を募るので、幅広く広告依頼主を集めることができる。
(5)カメラ13によって撮影された撮影映像が一般ユーザの端末3やテレビ15に放映されるので、端末3やテレビ15の端末画面27やテレビ画面33を見ている一般ユーザに広告による宣伝が行える。
【0044】
(6)複数存在する広告依頼主の中からサーバ2はオークションによって広告主を落札するので、広告場所を提供する側は高い値で広告場所を販売することができる。
【0045】
(7)表示装置10として有機ELを用いているので、表示装置10の厚さが薄くなる。従って、衣服8等に表示装置10を取り付けても、衣服8や帽子9の着衣時に違和感が生じ難くなる。
【0046】
(8)相撲クィーン35に表示装置10を取り付け、相撲クィーン35もマルチスクリーン11を構成する一部としている。従って、端末画面27やテレビ画面33上には相撲クィーン35が映し出されることになり、それに伴って視聴率が高くなり、広告12を見てもらえる機会が増えて広告効果が高くなる。
【0047】
(9)相撲クィーン35に表示装置10を取り付け、この表示装置10を用いてマルチスクリーン11上の広告12を演出するので、一層高い広告効果を得ることができる。
【0048】
(10)相撲クィーン35の表示装置10の1つ1つを複数画素表示可能とし、その表示装置10をマルチスクリーン化して広告12を表示すれば、1つの表示装置10を1画素として用いる場合に比べて、細かな内容の広告を表示することができる。
【0049】
(11)サーバ2はネットワーク6を利用して表示装置10と通信するので、例えばサーバ2と表示装置10とを電波で直接接続するとその距離があまりに長いと通信不可能となるが、距離が長い場合であっても表示装置10に表示データを通信できる。
【0050】
なお、実施形態は前記に限定されず、例えば次の態様で実施してもよい。
・ 競技は相撲に限定されず、この種の武術競技として例えば剣術、空手、柔道(柔術)、中国拳法(太極拳等)、合気道、レスリング、ボクシング、キックボクシング、テコンドー、マーシャルアーツなどの素手武術(格闘技)でもよい。また、剣道、棒術、手裏剣術、拳銃術などの武器術又は各種武術が混合して対戦される混合格闘競技でもよい。
【0051】
・ 競技は武術競技に限らず、野球、サッカー、バスケットボール、テニス、ラグビー、アメリカンフットボール、ゴルフ、バレーボールなどの球技、マラソン、短距離走、槍投げ、棒高飛びなどの陸上競技でもよい。また、スキー、スケート、アイスホッケーなどの冬季スポーツ、トライアスロン、水泳、体操、自転車競技、自動車レース、バイク競技等のスポーツ競技でもよい。
【0052】
・ 競技は武術競技やスポーツ競技に限定されず、例えばゲーム競技でもよく、例としては囲碁、将棋、チェス、トランプ競技、麻雀競技、テレビゲーム競技等でもよい。
【0053】
・ 競技は上記競技に限らず、文化競技、医学競技、科学競技、知的競技(以下、知的競技等という)でもよい。文化競技では文化的な背景を基準に哲学、思想、論文、文献資料、データなどの調査、研究実績、活動、技能を競い合う。医学競技では療法、医術、哲学、思想、科学、論文、文献資料、データなどの調査、研究実績、活動、技能を競い合う。科学競技は、科学・技術、手法など全般の哲学、思想、科学、論文、文献資料、データなどの調査、研究実績、活動、技能を競い合う。
【0054】
・ 参加者は観客に限定されない。例えば競技が相撲である場合、複数の相撲取りのまわしに表示装置10を取り付けて、相撲取りが土俵上に集合する土俵入りのときにこれらに表示装置10より広告を表示してもよい。また、表示装置10の取り付け先はまわしに限らず、サッカーや野球等の競技の場合にはユニフォームに取り付けてもよい。
【0055】
・ 参加者は観客や競技者に限定されない。例えば競技がボクシング等の格闘技の場合、各ラウンド毎に次ラウンドのプラカードを持ってリング上を周回する複数のラウンドガールの衣服に表示装置10を取り付けて、これら表示装置10によって広告を表示してもよい。また、参加者は行司、カメラ13の撮影者、競技を運営する運営者(スタッフ)等でもよい。
【0056】
・ 表示装置10を取り付ける対象は衣服8、帽子9、水着37、パンツ39(垂れ幕部40)に限らず、例えばジャケット38、リストバンド、ズボン等でもよい。
【0057】
・ 観客又は相撲クィーン35が1人当たり装着する表示装置10の個数は、1つのみ或いは3つ以上でもよい。この場合、1人当たりに装着される表示装置10の数が多ければ、その分だけ表示精度の高い広告を表示することができる。
【0058】
・ 広告依頼主は予め決められた広告場所の中から希望する場所を選ぶ形式に限定されない。例えば広告依頼主が広告場所のサイズや広告時間帯を選ぶ形式でもよい。
【0059】
・ オークション方法は通常のオークションに限らず、本願発明者が出願した位置オークション等の他のオークション方法を用いてもよい。
・ サーバ2と表示装置10との通信方式は無線に限らず、各々を通信コードで接続した有線でもよい。また、無線方式を用いた場合、サーバ2はネットワーク6を介し中継装置7を中継して表示装置10と通信することに限らず、例えばサーバ2の通信部21が直接、無線を介して表示装置10と通信してもよい。
【0060】
・ 広告依頼主はネットワーク6を介して募ることに限らず、直接、広告会社に出向いたりするようにネットワークを用いない方法を用いてもよい。
・ カメラ13によって撮影された映像を端末画面27やテレビ画面33に放映する場合、録画でも生放送でもどちらを用いてもよい。
【0061】
・ 表示装置10は有機ELを用いた装置に限定されず、例えば液晶でもよい。また、表示装置10は有機ELをバックライトとして用いた液晶を用いてもよい。
【0062】
・ 相撲クィーン35の総数は適宜変更してもよい。また、相撲クィーン35の配置位置も土俵36の周辺に限らず配置位置を適宜変更してもよい。
上記実施形態等から把握できる請求項以外の技術的思想を以下に記載する。
【0063】
(1)請求項1〜9のうちいずれかにおいて、前記表示装置は前記参加者が体に装着した装着体に取り付けられている。
(2)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)のうちいずれかにおいて、前記参加者は観客である。
【0064】
(3)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)及び(2)のうちいずれかにおいて、前記参加者は競技者である。
(4)前記技術的思想(3)において、前記競技者は相撲取りであり、表示装置は前記相撲取りのまわしに取り付けられている。
【0065】
(5)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(4)のうちいずれかにおいて、前記コンピュータは端末とネットワークを通じて通信可能であり、前記ネットワークを利用して前記表示装置を駆動する。この場合、コンピュータと表示装置との通信回線にネットワークを利用でき、例えばコンピュータと表示装置との距離が離れていてもコンピュータから表示データを表示装置に通信できる。
【0066】
(6)請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(5)のうちいずれかにおいて、前記コンピュータとネットワークを通じて通信可能な中継装置を備え、前記コンピュータは前記ネットワークを経由し前記中継装置を中継して前記表示装置と通信する。
【0067】
(7)前記技術的思想(6)において、前記中継装置と前記表示装置とは無線通信可能である。
(8)請求項10において、請求項1〜9及び前記技術的思想(1)〜(7)のうちいずれかに記載の構成要件を備えている。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に記載の発明によれば、広告の配置場所の有効利用が行え、かつ広告効果の高い広告表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における広告表示システムの概略構成図。
【図2】(a)は衣服の平面図、(b)は帽子の平面図。
【図3】表示装置の電気的構成図。
【図4】携帯画面やテレビ画面に表示される映像図。
【図5】携帯画面等に表示される依頼画面図。
【図6】(a),(b)は相撲クィーンの斜視図。
【図7】マルチスクリーンを示す模式図。
【符号の説明】
1…広告表示システム、2…コンピュータとしてのサーバ、6…ネットワーク、10…表示装置、11…マルチスクリーン、12…広告、13…撮影手段としてのカメラ、35…参加者としての相撲クィーン。
Claims (10)
- 広告依頼主から募った広告を表示する広告表示方法において、
所定の会場に参加した複数の参加者には少なくとも1つ以上の表示装置が装着され、前記表示装置と通信可能なコンピュータが前記広告の表示データに基づき前記表示装置を駆動して、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを特徴とする広告表示方法。 - 前記コンピュータは前記表示装置と無線通信可能であり、該コンピュータは無線通信を介して前記表示装置を駆動して前記広告を表示させることを特徴とする請求項1に記載の広告表示方法。
- 前記コンピュータは前記広告依頼主から複数の前記広告の表示データを入力し、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させるとき、前記表示データに基づき前記広告の表示内容を切り換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の広告表示方法。
- 前記会場は競技を開催する競技場であり、前記参加者は前記競技場を観戦する観客であり、前記コンピュータは前記観客に装着された前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の広告表示方法。
- 前記会場は競技を開催する競技場であり、前記参加者は広告主の広告塔としての役割を持ち競技運営を補佐する女性演出者であり、前記コンピュータは前記女性演出者に装着された前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の広告表示方法。
- 前記コンピュータはネットワークを介して端末から前記広告依頼主を募ることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の広告表示方法。
- 前記マルチスクリーンが撮影手段によって撮影され、その撮影映像が一般ユーザの端末に放映されることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の広告表示方法。
- 前記コンピュータは1つの前記表示装置が複数画素を表示するように当該表示装置を表示制御して、当該表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の広告表示方法。
- 前記コンピュータは複数の広告依頼主の中からオークションによって広告主を落札することを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の広告表示方法。
- 広告依頼主から募った広告を表示する広告表示システムにおいて、
所定の会場に参加した複数の参加者に、少なくとも1つ以上の装着された複数の表示装置と、
前記表示装置と通信可能であり、前記広告の表示データに基づき前記表示装置を駆動して、複数の前記表示装置をマルチスクリーンとして前記広告を表示させるコンピュータと
を備えたことを特徴とする広告表示システム。
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