JP2004144508A - 可燃性ガス濃度センサ - Google Patents

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Hiroo Imamura
今村 弘男
Tasuke Makino
牧野 太輔
Fumihiko Sato
佐藤 文彦
Katsuya Hirai
平井 克哉
Toshihiro Sakawa
坂輪 年洋
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Denso Corp
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Abstract

【課題】可燃性ガス濃度センサにおいて、応答性を確保しつつ出力変動を抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】センサ素子1と、センサ素子1の周囲を覆うとともに被測定ガスを内部に導入する通気孔41を備えたカバー4と、を備えた可燃性ガス濃度センサにおいて、センサ素子1とカバー4との間隙Lの下限を出力変動の振幅が許容範囲内となるように定め、上限をセンサの応答時間が許容範囲内となるように定めた。このように、センサの出力変動と応答時間とが許容範囲に収まるようにセンサ素子1とセンサカバー4との間隙を設けることにより、応答時間と出力変動とをともに許容範囲内に収めることができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可燃性ガス濃度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の空燃比制御のために吸気系へ可燃ガス濃度を検出するための可燃性ガス濃度センサを備えることがある。可燃性ガス濃度センサは、センサ素子保護及び可燃性ガス引火防止のためにカバーで覆われているが、このカバーによりセンサの応答性が悪化していた。
【0003】
ここで、カバーの通気孔を被測定ガスの流れに向くように設け、センサ表面を通過する被測定ガスの流量を十分多くしてセンサの応答性とセンサ素子保護及び可燃性ガス引火防止とを両立させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−10084号公報(第3−5頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、センサ素子とカバーとの間隙が小さいと、センサ素子への被測定ガスの供給が制限されてセンサ出力が変動することがある。
【0006】
本発明は、前記したような問題点に鑑みてなされたものであり、可燃性ガス濃度センサにおいて、応答性を確保しつつ出力変動を抑制することができる技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために本発明の可燃性ガス濃度センサは、以下の手段を採用した。即ち、
センサ素子と、
前記センサ素子の周囲を覆うとともに被測定ガスを内部に導入する通気孔を備えたカバーと、
を備えた可燃性ガス濃度センサにおいて、
前記センサ素子と前記カバーとの間隙の下限を出力変動の振幅が許容範囲内となるように定め、上限をセンサの応答時間が許容範囲内となるように定めたことを特徴とする。
【0008】
本発明の最大の特徴は、センサの出力変動と応答時間とが許容範囲に収まるようにセンサ素子とセンサカバーとの間隙を設けることにある。
【0009】
センサ素子とセンサカバーとの間隙を狭くするとカバーの容積が小さくなるため、センサの応答時間が短くなるとともに、カバー内の通気性が低下するため出力変動が大きくなる。逆に、センサ素子とセンサカバーとの間隙を広くするとセンサの応答時間が長くなるが、出力変動が小さくなる。
【0010】
このように、センサの応答時間とセンサの出力変動とでは、何れか一方を改善しようとすると他方が悪化してしまう。ここで、センサ素子とカバーとの間隙の下限を出力変動の振幅が許容範囲内となるように定め、上限をセンサの応答時間が許容範囲内となるように定めることにより、応答時間と出力変動とをともに許容範囲内に収めることが可能となる。
【0011】
本発明においては、前記センサ素子と前記カバーとに2mmから10mmの間隙を設けることができる。
【0012】
このような間隙を設けることにより、応答時間と出力変動とをともに許容範囲内に収めることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る可燃性ガス濃度センサの具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る可燃性ガス濃度センサの断面を示す断面図である。
【0015】
可燃性ガス濃度センサはハウジング2を備えている。このハウジング2は、中央部にセンサ素子1が保持される貫通穴を有し、外周部の螺子にて、例えば、内燃機関の吸気管5に固定される。
【0016】
ここで、内燃機関では、燃料タンク内で蒸発した燃料を一旦キャニスタ内の活性炭に吸着させた後、活性炭に吸着させた蒸発燃料を吸気系内の負圧により吸気系に導入させている。また、ピストンとシリンダとの隙間からクランクケース内に漏れ出た未燃燃料を吸気系に再循環させるブローバイガス還流装置を備えている。このようして吸気系へ導入される燃料は、内燃機関の空燃比制御に影響を及ぼす。即ち、内燃機関の空燃比制御は、吸気系を流通する新気の量を計測し、これに対して要求空燃比となるような量の燃料が供給される。また、排気系に酸素濃度センサ等を備え、燃料供給量をフィードバック制御している。しかし、前記した未燃燃料や蒸発燃料が吸気系に導入されると、空燃比が変動するため正確な空燃比制御が困難となる。そこで、吸気系に導入された未燃燃料や蒸発燃料の濃度を可燃ガス濃度センサにて検出し、燃焼室内で要求空燃比となるよう機関に供給する燃料の量を補正することが行われている。
【0017】
センサ素子1は、基端部がハウジング2の貫通穴内に保持固定され、先端部はハウジング2より突出して図の下方に延び、被測定ガスである吸気ガスの流通する吸気管5内に位置している。センサ素子1は、円管状に形成した安定化ジルコニア等の酸素イオン導電性固体電解質11の内周面及び外周面に、夫々白金等の電極12、13を配設してなり、外周面の電極13の表面には多孔質層よりなる拡散抵抗層14が形成されている。また、内部には電極12、13の温度を例えば600℃に維持する電気ヒータ15が備えられている。
【0018】
センサ素子1の外表面は一部を除いてコーティング層で被覆されており、このコーティング層を形成しない先端よりの一部が被測定ガス中の特定成分濃度を検出するガス濃度検出部として機能する。
【0019】
前記ハウジング2の下面には、ステンレス等よりなる保護カバー3、4が固定されて、前記センサ素子1の先端部の周囲を保護している。前記カバーは二重構造で、上端が開口し下端が閉塞する円筒状の外部カバー3及び内部カバー4を同心円状に配してなる。前記外部カバー3及び内部カバー4の上端縁は、前記ハウジング2内に埋設固定されている。
【0020】
前記外部カバー3には、被測定ガスを導入するための外部通気孔31が形成されている。一方、前記内部カバー4には、外部カバー3に形成されたものよりも大きな内部通気孔41が形成されている。
【0021】
次に、前記構成の可燃性ガス濃度センサの作動について説明する。
【0022】
可燃性ガス及び酸素を含んだ被測定ガスは、通気孔31、41を通過して内部カバー4内に導入される。センサ素子1の温度は電気ヒータ15により、例えば600℃に加熱されているため、カバー内の温度は数百℃になっている。そのため、可燃性ガスと酸素とは反応し、酸素が消費される。さらに、残りの可燃性ガスと酸素とは拡散抵抗層14内で反応し、可燃性ガスは消費される。残りの酸素は外部電極13に到達してイオン化する。イオン化した酸素は、固体電解質11内を移動して内部電極12で電子を放出する。この結果、被測定ガス中の酸素濃度に比例した電流が流れる。この電流は、可燃性ガスと反応した酸素の分だけ少なくなるので、この電流により得られた酸素濃度により可燃性ガスの濃度を検出することが可能となる。
【0023】
一方、前記カバー3、4は、内部カバー4内にて発生した火炎を消炎させる機能を有する。内部カバー4内で発生した火炎は、通気孔31、41を通過する際に熱を奪われて消炎する。これにより、火炎がセンサ外部の可燃性ガスに引火することを防止できる。
【0024】
ところで、可燃性ガスと酸素との分子量が異なる場合には、拡散速度の違いにより可燃性ガスと酸素とがセンサ素子1の検出部に到達するまでの時間に差が生じる。即ち、可燃性ガスであるブタンのように分子量が酸素より大きい可燃性ガスの場合、センサ素子1のガス濃度検出部に到達するまでの時間が長くなる。従って、ブタンと酸素とが反応した直後では、ガス濃度検知部付近の酸素濃度が一時的に高くなり、電極間に流れる電流量(センサ出力)が大きくなる。
【0025】
ここで、図2は、センサ出力の変動を示した図である。
【0026】
このように、電極間に流れる電流が一時的に大きくなるとセンサ出力の変動となって現れる。この変動は、酸素と可燃性ガスとの拡散速度の影響が小さくなるように、ガス濃度検知部へのガス供給量を多くすることにより改善することが可能である。このように、被測定ガスの供給量を多くする方法としてセンサ素子1と内部カバー4との間隙を広くする方法がある。即ち、センサ素子1と内部カバー4との間隙(図1中のL)を拡大することにより、内部カバー4内の通気性が向上してガス濃度検知部への被測定ガス供給量が多くなる。これにより、出力変動を低減させることができる。
【0027】
しかし、センサ素子1と内部カバー4との間隙Lを拡大することにより、内部カバー4の容積が大きくなるため、被測定ガスが入れ替わる時間が長くなる。これにより、センサの応答時間が長くなり、応答性が悪化する。ここで、センサの応答時間とは、外部カバー3に被測定ガスが到達してから、そのときの被測定ガスの濃度がセンサの出力となって検出されるまでの時間である。
【0028】
図3は、センサ素子1と内部カバー4との間隙Lと出力変動及び応答時間との関係を示した図である。被測定ガス温が常温で且つ被測定ガスの流速が0.5m/sの場合について実験した値である。出力変動は、6重量パーセントのブタンガスを測定したときの値であり、応答時間は、ブタンガスの濃度を0から6重量パーセントに変化させたときにセンサ出力が6重量パーセントを示す値を出力するまでに要した時間を測定したものである。
【0029】
センサ素子1と内部カバー4との間隙が大きくなるほど応答時間が長くなる一方で、出力変動の振幅は小さくなる。そこで、本実施の形態では、センサ素子1と内部カバー4との間隙Lの下限を出力変動の振幅が許容範囲内となるように定め、上限を応答時間が許容範囲内となるように定める。
【0030】
ここで、センサ素子1と内部カバー4との間隙と出力変動及び応答時間との関係は、被測定ガスの温度及び流速に影響を受ける。例えば、温度が高くなると被測定ガスの拡散速度が速くなり、センサの出力変動が大きくなる。そのため、センサの用途や使用条件に応じて間隙Lを設定することが好ましい。本実施の形態では、常温で且つ被測定ガスの流速が0.5m/sの場合について間隙Lを設定する。ここで、図3によれば、出力信号の振幅は間隙Lが2mm以下となると急激に大きくなる。また、間隙Lが10mm以上となると応答時間が長くなり、内燃機関の吸気系に備えたセンサの場合には精度の高い空燃比制御が困難となる。そこで、センサ素子1と内部カバー4との間隙Lを、例えば、2mmから10mmの間となるように設定することにより、出力変動の振幅及び応答時間を許容範囲内に収めることが可能となる。
【0031】
尚、本実施の形態では、可燃性ガスにブタンを例示して説明したが、ブタン以外であっても、酸素より分子量の大きな可燃性ガスであれば同様の効果を得ることができる。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態によれば、センサ素子1と内部カバー4との間隙Lを適切な値に設定することにより、センサの出力変動及び応答時間を許容範囲内に収めることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係る可燃性ガス濃度センサでは、センサの出力変動の低減と応答時間の短縮とを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による可燃性ガス濃度センサの断面を示す図である。
【図2】センサ出力の変動を示した図である。
【図3】センサ素子と内部カバーとの間隙と出力変動及び応答時間との関係を示した図である。
【符号の説明】
1・・・センサ素子
2・・・ハウジング
3・・・外部カバー
4・・・内部カバー
11・・酸素イオン導電性固体電解質
12・・内部電極
13・・外部電極
14・・拡散抵抗層
15・・電気ヒータ
31・・外部通気孔
41・・内部通気孔
L・・・間隙

Claims (2)

  1. センサ素子と、
    前記センサ素子の周囲を覆うとともに被測定ガスを内部に導入する通気孔を備えたカバーと、
    を備えた可燃性ガス濃度センサにおいて、
    前記センサ素子と前記カバーとの間隙の下限を出力変動の振幅が許容範囲内となるように定め、上限をセンサの応答時間が許容範囲内となるように定めたことを特徴とする可燃性ガス濃度センサ。
  2. 前記センサ素子と前記カバーとに2mmから10mmの間隙を設けたことを特徴とする請求項1に記載の可燃性ガス濃度センサ。
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