JP2004144480A - Gps信号受信装置 - Google Patents

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Junichi Suzuki
鈴木 淳一
Wakio Yamada
山田 和喜男
Takuya Suefuji
末藤 卓也
Ikuo Tsujimoto
辻本 郁夫
Kenji Okuno
奥野 健治
Kazuhiro Kawamoto
川本 和宏
Masaki Koyama
小山 正樹
Masahito Fukuda
福田 正仁
Tei Satake
佐竹 禎
Koji Sakamoto
阪本 浩司
Kenji Kuramae
藏前 健治
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Abstract

【課題】特定の状況下においても測位の速いGPS受信装置を提供する。
【解決手段】本発明は、地球上空を周回するGPS衛星からそれぞれ送信されるGPS信号を受信する受信アンテナと、これらのGPS信号とそれぞれのGPS衛星に固有の疑似雑音符号を比較して自身と所定数のGPS衛星との間の疑似距離を算出するときに外部から送信された情報を用いて測位する測位部を有するGPS信号受信装置において、基地局から送信される標準時と同等の精度の時刻情報を有する標準電波信号を受信する標準電波受信部と、この標準電波信号から特定の状態のときの自身の測位を速くするために必要な所定の情報を取り出す標準電波信号処理部とを有し、前記測位部はこの所定の情報を用いて測位することを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を用いて測位するGPS信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
GPS信号受信装置は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信位置を検出するものである。このものは、車の位置を検出するカーナビゲーションシステムや、携帯端末に搭載して人の位置を検出するマンロケーションシステムとして実用化されている。
【0003】
このGPS信号受信装置は、例えば、図3に示すようにGPSアンテナ4aと、高周波処理部4bと、信号処理部4cと、計測部4dと、データ解析部4eと、測位演算部4fとを備えるGPS部4を有して構成される。このものは、地球の上空を周回するGPS衛星から擬似雑音符号化(PRN符号という)して発信されている微弱な高周波電波(以下、GPS電波という)を受信し、周波数変換し、所定の周期でサンプリングし、デジタル化してGPS信号として取り出し、この取り出したGPS信号の地上への到達時間、GPS信号に含まれる航法メッセージを解読して地球上の位置情報を正確に測位するシステムである。
【0004】
このようなGPS位置検出装置では、可視空間を周回している少なくとも4つ以上(2次元測位の場合は3つ以上)のGPS衛星を捕捉して、それぞれのGPS衛星から高周波電波の形で擬似雑音符号化されて発信されているGPS信号を周波数変換し、解読する必要がある。その解読には、図4に示すような積分処理部5aと、信号レベル検出部5bと、比較部5cと、補足判定部5dと、疑似雑音符号発生器5eとを用いて、周波数変換されたGPS信号と、捕捉すべき周回衛星のGPS信号に対して予め割り当てられたPRN符号とのタイミング合わせ(同期)を行って、捕捉すべき周回衛星から発信されているGPS信号に乗せられている航法メッセージを取り出し(以下、サーチ処理という)、取り出した航法メッセージを解読して、所定の演算処理を行う必要がある。
【0005】
ここで、GPS衛星から発信されているGPS電波は、微弱であり、またノイズを多く含んでいるため、誤捕捉や捕捉ミスをすることがある。そこで、このようなサーチ処理を行う際に、周波数変換されたGPS信号と、捕捉すべきGPS衛星に応じたPRN符号のタイミング合わせを行いながら、所定の時間の間は、所定の積算処理を実行して、そのときの積算値が所定の閾値を超えているかどうかを判別して、タイミング合わせの一致、不一致を判断することがなされている。つまり、周波数変換されたGPS信号と1023チップのPRN符号のタイミング合わせが一致している場合には、積算値が増大する一方、タイミング合わせが一致していない場合には、積算値が高くならないようにしているため、その積算値の値によりタイミング合わせの判断を行うことができる。
【0006】
そしてタイミング合わせが一致したと判別した後は、1023チップのPRN符号をロックさせて、航法メッセージを復調しその情報を取り出す。
【0007】
上記のような工程の後、各GPS衛星の航法データに含まれる衛星軌道情報(エフェメリス)及び時刻情報(絶対時刻)と、この時刻情報を基にGPS受信機内部のカウンタで測定したGPS衛星からGPS受信機までの伝搬時間(各GPS衛星に対する同期時におけるPRN符号の位相のシフト量)から得たGPS衛星とGPS受信機間の疑似距離とに基づいて、GPS受信機の位置が求められる。
【0008】
以上がGPS信号受信機による測位動作の概要である。ここで、GPS信号強度は周囲環境の影響を受けて減衰する。例えば、高いビルが密集する市街地や、電波障害物の多い市街地では、見晴らしのよい場所に比べて電波強度が減衰する。このような微弱な信号条件下においては、前述のサーチにおいて同期を検出するのにかかる時間(サーチ時間)が膨大なものになってしまう。また、同期がとれても航法メッセージが解読できないことがある。
【0009】
そこで、特開平10−31061号公報に開示された構成は、図5に示すようにGPS受信機4に携帯電話送受信機6を設け、外部(固定局/センター局など)から携帯電話の無線信号を介して時刻情報やエフェメリスを取得して、この情報をGPS受信機に入力することで微弱信号下における問題を解決している。また、時刻情報の取得には、携帯電話の無線信号のキャリア信号から時刻同期情報を抽出する方式もある。
【0010】
また、特開2001−343447号公報には、GPS衛星を4つ以上用いることができないときに、GPS衛星から得られるクロック信号に相当する性能を持つクロック信号を電波時計を用いて出力する固定局によりその不足分を補い、測位する構成が開示されている。
【0011】
また、GPS信号受信装置は、電源を入れた直後にはGPS信号を受信できるGPS衛星を探すために、すべてのGPS衛星についてGPS衛星を捕捉することを試みるため、測位に時間がかかる。そのため、このものは、多くの場合、前回の測位結果を記憶しておき、前回の測位結果を概略位置として、その位置でGPS信号を受信できるGPS衛星をその概略軌道情報(アルマナック)により算出している。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−31061号公報
【0013】
【特許文献2】
特開2001−343447号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、GPS信号を積算する方法は、微弱なGPS信号を強めることにより受信することができるが、多くの回数データを積算する必要があるため受信の速度が遅くなり、GPS信号と疑似雑音符号との同期を取るのに時間がかかる。また、特開平10−31061号公報に開示されているようなネットワーク支援型GPS方式は、測位に必要な情報を取得して、測位を行うことができるが、必要な情報の送受信を行う移動体通信装置が必要であり、一般的に高価なものとなる。
【0015】
また、特開2001−343447の構成は、GPS衛星と時刻情報を送信する地上の固定局を合わせて所定数以上にすることにより測位を行えるが、微弱なGPS信号を受信したGPS衛星を用いて測位するものではなかった。
【0016】
一方、GPS信号受信装置は、輸送などにより測位を行わない状態で大きな距離を移動した場合には、概略位置を知ることができないので、GPS信号を受信できるGPS衛星の位置をアルマナックにより算出することが困難となる。
【0017】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、特定の状況下においても測位の速い比較的安価なGPS受信装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、地球上空を周回するGPS衛星からそれぞれ送信されるGPS信号を受信する受信アンテナと、これらのGPS信号とそれぞれのGPS衛星に固有の疑似雑音符号を比較して自身と所定数のGPS衛星との間の疑似距離を算出するときに外部から送信された情報を用いて測位する測位部を有するGPS信号受信装置において、基地局から送信される標準時と同等の精度の時刻情報を有する標準電波信号を受信する標準電波受信部と、この標準電波信号から特定の状態のときの自身の測位を速くするために必要な所定の情報を取り出す標準電波信号処理部とを有し、前記測位部はこの所定の情報を用いて測位することを特徴としている。
【0019】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のGPS信号受信装置において、前記所定の情報は、前記時刻情報を含むものであることを特徴としている。
【0020】
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載のGPS信号受信装置において、前記標準電波信号は、前記基地局の位置の情報を有し、前記所定の情報は、前記基地局の位置の情報であり、前記測位部は、前記基地局の位置を自身の概略位置としてGPS信号を受信可能なGPS衛星の候補を算出することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態を図1、図2に基づいて説明する。このものは、標準電波部1とGPS部2を主要構成要素としている。
【0022】
標準電波部1は、標準電波受信部1aと標準電波信号処理部1bを有して構成されている。標準電波受信部1aは、基地局Cから送信される標準電波を受信するフェライトコアに銅線を巻き付けて形成されたバーアンテナであり、標準電波信号処理部1bに接続している。このものは、kHz帯の電波を受信できるように設計されている。また、標準電波信号処理部1bは、集積回路を有して構成されており、標準電波受信部1aと測位情報記憶部2bbに接続されている。このものは、標準電波受信部1aから標準電波が入力され、それを復調して得られる時刻情報を測位情報記憶部2bbに出力する。
【0023】
GPS部2は、GPS信号受信部2aと測位部2bを有して構成されている。GPS信号受信部2aは、地球を周回するGPS衛星Saから送信されるGPS信号Rを受信するプリント基板上に銅の薄膜で形成されるアンテナであり、測位情報取得部2baに接続されている。このものは、指向性の強い面(つまりアンテナ面)を天頂側に向けたときにGPS衛星SaからのGPS信号Rを受信する。
【0024】
測位部2bは、測位情報取得部2baと、測位情報記憶部2bbと、測位演算部2bcとを有して構成されている。測位情報取得部2baは、GPS衛星Saから送信されるGPS信号Rから測位に必要な情報を取得するものであり、GPS信号受信部2aと測位情報記憶部2bbに接続されている。このものは、測位情報記憶部2bbに自身の概略位置が記憶されていれば、測位情報記憶部2bbに記憶されたアルマナックにより算出されるGPS信号Rを受信できるGPS衛星Saから情報の取得を試み、そうでなければ、GPS衛星Saにつけられた番号順もしくは所定の順序で情報の取得を試みる。このものは、図2のようにGPS衛星Saから送信されるGPS信号Rに対し、記憶された各GPS衛星Saに固有の疑似雑音符号PNの位置(タイミング)を変化させて2つの信号の相関(同期)を取ること(前述のサーチ処理)により、位相差ΔT(疑似雑音符号PNのシフト量)を求める(図2は初期の状態を示す)。このとき、GPS信号Rが微弱であれば、このものは、GPS信号Rを複数回受信して、それらを平均化してからGPS信号Rと疑似雑音符号PNとの位相差ΔTを求める動作を行う。すなわち、前述の積算処理を行ってノイズの低減を図ることにより相関信号の検出を試みること等を行う。ここで、このものは、標準時と同等の精度の時刻情報を有しており、内部クロックを用いる場合と比較して精度良くGPS衛星Saの位置を求めることができるのでサーチの範囲を絞り込むことができる。そして、このものは、GPS信号Rから航法メッセージを取得できるかを判断し、航法メッセージが取得できるのであれば、位相差ΔTとアルマナックやエフェメリス、時刻情報などを測位情報記憶部2bbに記憶する。一方、航法メッセージが取得できなければ、位相差ΔTのみを測位情報記憶部2bbに記憶する。
【0025】
測位情報記憶部2bbは、不揮発性の半導体メモリで構成されており、標準電波信号処理部1bと、測位情報取得部2baと、測位演算部2bcとに接続されている。このものは、測位演算に必要な情報を記憶するものであり、アルマナック、エフェメリス、概略位置、時刻情報などを記憶する。
【0026】
測位演算部2bcは、中央演算装置と半導体メモリにより構成されており、測位情報記憶部2bbと表示部3に接続されている。このものは、測位情報記憶部2bbに入力された測位情報を用いて自身の位置を測位する。測位情報記憶部2bbに所定数以上のGPS衛星Saから取得された測位情報が記憶されていれば測位を行うことができる。ここで、所定数とは、緯度、経度のみを測位する2次元測位のときには3個、緯度、経度に加えて高度も必要な3次元測位のときには4個のことを意味している。この測位演算部2bcは、概略位置とエフェメリスとGPS信号Rの位相差ΔTから、自身の位置とGPS衛星Saまでの疑似距離を計算し、これらの疑似距離を用いて概略位置からの修正値を求める。そして、概略位置を修正する反復計算を行い、この修正値が定めた打ち切り誤差内となったときに測位計算を完了する逐次近似法を用いる。このとき、3次元測位で5つ以上のGPS衛星Saを有するときには、修正量は最小2乗法によって求める。
【0027】
表示部3は、液晶ディスプレイと記憶装置とを有して構成されており、測位演算部2bcと接続されている。このものは、記憶装置に地図情報を有しており、測位演算部2bcの測位結果を地図と重ね合わせて表示する。
【0028】
基地局Cは、位置が知られている場所に設置され、kHz帯の周波数に変調された標準電波を送信するものである。この標準電波は、セシウムビーム型原子時計を用いることにより標準時と同等の時刻情報を有している。GPS衛星Saは、地球上空を周回する人工衛星であり、航法メッセージを含むGPS信号Rを地上に向けて送信している。
【0029】
次に、第1の実施形態の動作について説明する。まず、GPS信号受信装置Mに電源(図示せず)が投入されていないとき、GPS衛星SaからはGPS信号Rが、基地局Cからは標準電波が送信されている。
【0030】
次に、GPS信号受信装置Mに電源が投入されると、標準電波受信部1aは基地局Cから送信される標準電波を受信し、標準電波信号処理部1bは、その信号から標準時と同等の時刻情報を取り出し、測位情報記憶部2bbに記憶させる。
【0031】
一方、GPS信号受信部2aは、GPS衛星Saから送信されるGPS信号Rを受信する。そして、測位情報取得部2baは、測位情報記憶部2bbに概略位置が記憶されているときには、アルマナックと概略位置により算出されるGPS信号Rを受信可能なGPS衛星Saから、測位情報記憶部2bbに概略位置が記憶されていないときには、GPS衛星Saに割り振られた番号順もしくは所定の順序で、GPS信号Rと疑似雑音符号PNとの同期を取る動作を開始する。
【0032】
ここで、すべてのGPS信号Rから航法メッセージを取得できるとき、測位情報取得部2baは、GPS信号Rと疑似雑音符号PNとの位相差ΔTを求め、測位情報記憶部2bbに記憶する。そして、航法メッセージを取得してその中に含まれるアルマナックやエフェメリス、時刻情報などを測位情報記憶部2bbに記憶する。そして、測位演算部2bcは、測位情報記憶部2bbに記憶された概略位置、位相差ΔT、エフェメリス、時刻情報などから疑似距離を算出し、自身の位置を測位する。この測位の結果は、表示部3で地図と重ね合わせて表示され、その位置を概略位置とするとともに、内部クロック(図示せず)に時刻の修正値を加えた値を時刻情報として測位情報記憶部2bbに記憶される。
【0033】
一方、一部または全部のGPS信号Rから航法メッセージが取得できなくなったとき、航法メッセージの取得できないGPS信号Rに対しては、繰り返しGPS信号Rを受信して平均化することにより信号を強くして同期動作を行う。このとき、測位情報記憶部2bbは、前回測位したときの位相差ΔTと基地局Cから受信した標準時と同等の精度を持つ時刻情報を記憶しているので、時間変動の大きい内部クロックを用いるときと比較して狭い範囲のサーチをすることにより同期を取り、位相差ΔTを求めることができる。
【0034】
ここで、GPS信号Rと疑似雑音符号PNとの同期が取れ、航法メッセージも取得できるようになるとき、上述のすべてのGPS信号Rから航法メッセージが取得できるときの処理と同様に行う。また、GPS信号Rと疑似雑音符号PNとの同期は取れるが航法メッセージは取得できるようにならないとき、GPS信号Rと疑似雑音符号PNとの位相差ΔTを求め、測位情報記憶部2bbに記憶する。そして、測位演算部2bcは、測位情報記憶部2bbに記憶された概略位置、位相差ΔT、エフェメリス、時刻情報などから疑似距離を算出し、自身の位置を測位する。ここで、エフェメリスは前回用いたものを用いており、時刻情報は標準電波部1で取得されたものを用いている。エフェメリスは、一般的に2時間から4時間有効であるので、エフェメリスが取得できなくなってから2時間程度は測位を行うことができる。
【0035】
この測位の結果は、表示部3で地図と重ね合わせて表示され、その位置を概略位置として、内部クロック(図示せず)に時刻の修正値を加えた値を時刻情報として測位情報記憶部2bbに記憶される。さらに、GPS信号Rと疑似雑音符号PNとの同期がとれないときには、測位処理を終了する。
【0036】
このように、第1の実施形態においては、標準時と同等の制度の時刻情報を有する標準電波を受信する標準電波受信部1aと、標準電波信号から時刻情報を取り出す標準電波信号処理部1bと、この時刻情報を用いて測位する測位部2bを有するので、GPS信号Rが微弱になりGPS信号Rと疑似雑音符号PNとの同期を取るときにGPS信号Rを複数回繰り返し受信する場合にも、前回の位相差ΔTと標準電波に含まれる時刻情報により、内部のクロックを用いるときよりも狭い範囲の探索で短時間に同期をとり、測位を速く行うことができる。
【0037】
なお、すべてのGPS信号Rからエフェメリスを取得できるときには、標準電波部1に通電しないようにして、電源電力の消費を抑えるようにしてもよい。
【0038】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を同じく図1に基づいて説明する。このものは、基地局Cから送信される標準電波が基地局Cの位置情報を有する点と、測位部2bがこの位置情報も用いて測位する点が異なっており、その他は第1の実施形態と同じである。
【0039】
標準電波信号処理部1bは、標準電波信号から基地局Cの位置情報を取り出し、測位情報記憶部2bbに自身の概略位置が記憶されていないときに、その位置情報を概略位置として記憶させる。また、測位情報取得部2baは、測位情報記憶部2bbに常に自身の概略位置が記憶されているので、測位情報記憶部2bbに記憶されたアルマナックにより算出されるGPS信号Rを受信できるGPS衛星Saから情報の取得を試みる。
【0040】
次に、第2の実施形態の動作について説明する。このものは、第1の実施形態の動作と標準電波信号処理部1bが標準電波信号から時刻情報に加えて位置情報を取り出して測位情報記憶部2bbに記憶させることと、輸送などにより測位せずに移動したときにも標準電波信号の位置情報により概略位置を有している点で異なる。
【0041】
このように、第2の実施形態においては、基地局Cから送信される標準電波が基地局Cの位置情報を有し、測位部2bがこの位置情報を用いて測位するので、輸送などにより測位せずに移動したときにも標準電波信号の位置情報により概略位置を有し、アルマナックによりGPS信号Rを受信できるGPS衛星Saを算出し、GPS衛星Saの捕捉する時間を短くして測位を速くすることができる。
【0042】
なお、位置情報は標準電波信号の時刻情報の次に付加して送信してもよいし、例えば日本の標準電波発信局のように、40kHzの信号を受信しているか、60kHzの信号を受信しているかを知ることにより、東日本に存在するか、西日本にいるかを判断するものであってもよい。
【0043】
また、複数の基地局Cから標準電波を受信している場合には、受信している電波強度により重み付けして概略位置を設定するものであってもよい。
【0044】
また、ここでは標準電波が時刻情報と位置情報の両方を有している場合について説明したが、位置情報だけでも測位を速くすることができる。
【0045】
なお、基地局Cは、位置が知りうる状況であれば固定局でなくてもよく、基地局Cから送信される標準電波の周波数は、標準電波部1が標準電波の受信ができるのであればkHz帯でなくても他の周波数帯であってもよい。
【0046】
なお、高精度の時刻情報によりGPS衛星Saの現在位置を正確に知ることは、ドップラ効果によるGPS信号Rの周波数変動を正確に予測し、サーチ処理を効果的に行うことにもつながる。
【0047】
さらに、標準電波部1と従来の携帯電話送受信機6とを組み合わせてもよい。この場合、標準電波部1は、基地局Cから絶対時刻を受信し、携帯電話送受信機6でセンター局から携帯電話基地局を介してエフェメリスを受信する。この実施形態は、従来技術に示した携帯電話送受信機6を設けるものであるが、このようにすることにより携帯電話送受信機6に精度の高い時刻情報を取得するための専用のハードウェアを設ける必要をなくすることができる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、地球上空を周回するGPS衛星からそれぞれ送信されるGPS信号を受信する受信アンテナと、これらのGPS信号とそれぞれのGPS衛星に固有の疑似雑音符号を比較して自身と所定数のGPS衛星との間の疑似距離を算出するときに外部から送信された情報を用いて測位する測位部を有するGPS信号受信装置において、基地局から送信される標準時と同等の精度の時刻情報を有する標準電波信号を受信する標準電波受信部と、この標準電波信号から特定の状態のときの自身の測位を速くするために必要な所定の情報を取り出す標準電波信号処理部とを有し、前記測位部はこの所定の情報を用いて測位するので、測位が遅くなる特定の状態の下でも測位の速い比較的安価なGPS受信装置を提供することができる。
【0049】
請求項2に係る発明によれば、請求項1記載のGPS信号受信装置において、前記所定の情報は、前記時刻情報を含むものであるので、請求項1記載の効果に加え、GPS信号が微弱になりGPS信号と疑似雑音符号との同期を取るときにGPS信号を複数回繰り返し受信する場合にも、前回の位相差と標準電波に含まれる時刻情報により、内部のクロックを用いるときよりも狭い範囲の探索で短時間に同期をとり、測位を速くすることができる。
【0050】
請求項3に係る発明によれば、請求項1または2記載のGPS信号受信装置において、前記標準電波信号は、前記基地局の位置の情報を有し、前記所定の情報は、前記基地局の位置の情報であり、前記測位部は、前記基地局の位置を自身の概略位置としてGPS信号を受信可能なGPS衛星の候補を算出するので、請求項1記載の効果に加え、輸送などにより測位せずに移動したときにも標準電波信号の位置情報により概略位置を有し、アルマナックによりGPS信号を受信できるGPS衛星を算出し、GPS衛星を捕捉する時間を短くして測位を速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の実施形態を示すブロック図である。
【図2】GPS信号と疑似雑音符号を示す波形図である。
【図3】従来例に係るGPS受信機のブロック図である。
【図4】従来例に係る信号処理部のサーチ回路のブロック図である。
【図5】従来例に係るネットワーク支援型GPS方式のブロック図である。
【符号の説明】
1   標準電波部
1a  標準電波受信部
1b  標準電波信号処理部
2   GPS部
2a  GPS信号受信部
2b  測位部
2ba 測位情報取得部
2bb 測位情報記憶部
2bc 測位演算部
3   表示部
Sa  GPS衛星
C   基地局
R   GPS信号
PN  疑似雑音符号
M   GPS信号受信装置

Claims (3)

  1. 地球上空を周回するGPS衛星からそれぞれ送信されるGPS信号を受信する受信アンテナと、これらのGPS信号とそれぞれのGPS衛星に固有の疑似雑音符号を比較して自身と所定数のGPS衛星との間の疑似距離を算出するときに外部から送信された情報を用いて測位する測位部を有するGPS信号受信装置において、基地局から送信される標準時と同等の精度の時刻情報を有する標準電波信号を受信する標準電波受信部と、この標準電波信号から特定の状態のときの自身の測位を速くするために必要な所定の情報を取り出す標準電波信号処理部とを有し、前記測位部はこの所定の情報を用いて測位することを特徴とするGPS信号受信装置。
  2. 前記所定の情報は、前記時刻情報を含むものであることを特徴とする請求項1記載のGPS信号受信装置。
  3. 前記標準電波信号は、前記基地局の位置の情報を有し、前記所定の情報は、前記基地局の位置の情報であり、前記測位部は、前記基地局の位置を自身の概略位置としてGPS信号を受信可能なGPS衛星の候補を算出することを特徴とする請求項1または2記載のGPS信号受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011153891A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Japan Radio Co Ltd 衛星信号受信機

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