JP2004142648A - Air conditioner for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車に装着される車両用空調装置に関するものであり、さらに詳しくは、車両用空調装置の風量制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に装着される車両用空調装置には、車内環境を快適に保つために、乗員が常に車内温度を監視して、手動で温度調節、風量調節、吹出口調節等をするマニュアルエアコンと、電子式制御ユニット(ECU)が常に車内温度、日射量、外気温度等を監視して、自動的に設定した車内温度となるように温度調節、風量調節、吹出口調節等をするオートエアコンとがある。
これらの車両用空調装置の熱交換器であるエバポレータ、コンデンサー、ヒータコア等は、その熱交換率が外気温度や車両速度の変化等に影響され易く、車両用空調装置の冷暖房能力を変化させてしまう。それに対し、車両用空調装置の風量制御機器であるブロアファンモータは、マニュアルエアコンの場合、乗員がコントロールパネルのブロアスイッチにより任意に選択した段数によって風量制御されたり、或いは、オートエアコンの場合、各種センサからの検出値から算出された必要吹出口温度(TAO)に基づいて一義的に決定された段数によって風量制御されるように設定されている。
【0003】
ところで、一般的に、従来の車両用空調装置では、夏場(温暖時期)におけるエンジン回転数の低いアイドリング時や渋滞走行中では、エバポレータおよびコンデンサからの放熱があまり促進されず、車両用空調装置の冷房能力は低下してしまう。また、冬場(寒冷時期)における暖機中や長い下り坂では、オーバークールとなってしまい、ヒータコアによる暖房能力が低下してしまう。そのため、冬場における暖房性能を向上させるため、エンジンの排熱などにより加熱されたエンジンルーム内の空気を車両用空調装置に導入することによって、アイドリング時の暖房能力を向上させているものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−163037号公報 (第2−3頁、図1−3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記先行技術のものにあっては、車両用空調装置の暖房性能を向上させることが課題であるため、夏場における冷房性能を向上させるようには構成されていない。また、上述したようなブロアファンモータによる風量制御が、冷暖房能力が低下する夏場、冬場にそのまま行われると、車内への吹出し風量が過多となってしまうので、必要とされる吹出口温度を得ることができず、室内快適性が損なわれてしまうという問題が発生してしまう。
【0006】
そこで、この発明は、上述したような従来の車両用空調装置が有している問題点を解決するためになされたものであって、車両用空調装置の冷暖房能力が低下しているときでも、車内への吹出し風量を最適に風量制御することによって、季節を問わず、車内の快適性を維持することのできる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1にあっては、車内状態に応じて車内吹出し風量を設定する風量設定手段と、前記風量設定手段によって設定された風量にしたがって、車内に吹き出す空気を熱交換器に送り込むブロアファンモータと、を備えた車両用空調装置において、
車両の走行状態に基づいて前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知する熱交換能力検知手段と、前記熱交換能力検知手段が前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知すると、前記風量設定手段によって設定されたブロアファンモータの風量を所定量だけ低減する風量低減手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
請求項2にあっては、請求項1に記載の前記熱交換能力検知手段は、車速とスロットル開度とに基づいて前記熱交換器の熱交換能力の低下を予測判断することを特徴としている。
【0009】
請求項3にあっては、請求項1又は2に記載の前記熱交換能力検知手段は、車速とスロットル開度とに基づいて前記熱交換器の熱交換能力の低下を予測し、且つ、エンジンの冷却水温度が予め設定された第1の設定値よりも低い場合に、前記熱交換器の熱交換能力の低下を検知することを特徴としている。
【0010】
請求項4にあっては、請求項1乃至3に記載の前記熱交換能力検知手段は、車速とスロットル開度とに基づいて前記熱交換器の熱交換能力の低下を予測し、且つ、前記熱交換器の下流側温度が予め設定された第2の設定値よりも高い場合に、前記熱交換器の熱交換能力の低下を検知することを特徴としている。
【0011】
請求項5にあっては、車内状態に応じて車内吹出し風量を設定する第1の風量設定手段と、前記第1の風量設定手段によって設定された風量にしたがって、車内に吹き出す空気を熱交換器に送り込むブロアファンモータと、を備えた車両用空調装置において、
車両の走行状態に基づいて前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知する熱交換能力検知手段と、車両状態に基づいて前記ブロアファンモータの風量を設定する第2の風量設定手段と、前記熱交換能力検知手段が前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知すると、前記第1の風量設定手段によって設定されたブロアファンモータの風量と、前記第2の風量設定手段によって設定されたブロアファンモータの風量とを比較して、低回転側に設定された風量にしたがって前記ブロアファンモータを駆動するブロアファンモータ駆動手段と、を備えることを特徴としている。
【0012】
請求項6にあっては、請求項5に記載の前記熱交換能力検知手段は、車速とスロットル開度とに基づいて前記熱交換器の熱交換能力の低下を予測判断することを特徴としている。
【0013】
請求項7にあっては、請求項5又は6に記載の前記第2の風量設定手段は、エンジンの冷却水温度に応じて前記ブロアファンモータの風量を増大関数的に設定することを特徴としている。
【0014】
請求項8にあっては、請求項5乃至7に記載の前記第2の風量設定手段は、前記熱交換器の下流側温度に応じて前記ブロアファンモータの風量を減少関数的に設定することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図1,2を参照して詳細に説明する。図1は、この発明が適用された手動制御式の車両用空調装置を説明するための全体構成図、図2は、同例におけるエンジン制御ユニットで実行される制御プログラムのフローチャートである。
【0016】
図1に示されるように、車室内のインストルメントパネルには、手動制御式の車両用空調装置10を作動制御するエアコンスイッチ11、所望の車室内温度を設定入力する温度コントロールレバー12、吹出し風量を設定するブロアスイッチ13等の各種操作レバー、スイッチ類をパネル前面に備えたヒータコントロールユニット本体14が取り付けられている。
【0017】
エアコンスイッチ11がONされると、ヒータコントロールユニット本体14に内蔵されたSW本体が、エンジン駆動のコンプレッサ15を作動させて冷媒を循環させる。ガス状冷媒は、コンプレッサ15によって圧縮されたのち、コンデンサ16で冷却されて高圧の液状冷媒となり、レシーバドライヤ17に貯蔵される。貯蔵された冷媒は、クーリングユニット内のエキスパンションバルブ18を通過する際に低圧、低温の霧状冷媒となり、その後、エバポレータ19内で大量に気化されることによって、エバポレータ19を低温状態に移行させる。冷却されたエバポレータ19は、ブロアスイッチ13に応じた設定風量となるように温度コントロールレバー12から出力されたブロアモータ電圧によって駆動制御されるブロアファンモータ20が送り込んだ外気、或いは内気から熱を奪う。そして、エバポレータ19を通過する際に冷却された空気は、その後、温度コントロールレバー12によって設定された室内温度となるように、ヒータコア21によって適宜加熱調節されてから車内に吹き出される。
【0018】
コンデンサ16を冷却するコンデンサファン22を駆動制御するのは、エンジン制御ユニット(以下、E/GECUという)23である。このE/GECU23は、各種センサからの検出値(車体情報)およびヒータコントロールユニット本体14の各種のレバーやスイッチ類の操作に応じて、その内部に備えられた図示しない中央制御部が、ROMにファームウェア化されている各種の制御プログラムを実行処理することにより、コンデンサファン22を、たとえばLo,Me,Hiの3段に切り替えて駆動制御する。
【0019】
さらに、このE/GECU23には、車速Vを検出する車速センサ24、スロットル開度θを検出するスロットル開度センサ25、エンジン水温Twを検出する水温センサ26、エバポレータ19の下流側の温度Teを検出するエバポレータ後流センサ(凍結防止用サーミスタ)27等の各種センサからの検出値(車体情報)が入力される。そして、E/GECU23は、入力されたこれらの検出値に基づいて、ブロアスイッチ13により設定された吹出し風量を車両走行状態に応じて低減させるブロアファンモータ制御プログラムが実行処理されるように設定されている。
【0020】
そして、このブロアファンモータ制御プログラムの処理結果に応じてON−OFF作動制御されるブロアサブリレー28が、ヒータコントロールユニット本体14とブロアファンモータ20との間に備えられている。このブロアサブリレー28は、常時OFF作動(コイル非通電)するように設定されているものであって、OFF作動状態では、図中実線で示されたように、ヒータコントロールユニット本体14から出力されたブロア電圧がそのままブロアファンモータ20に供されるようになっている。そして、ブロアサブリレー28がE/GECU23によってON作動(コイル通電)されると、図中破線で示されたように、印加電圧低減用レジスタ29に通電させて、ヒータコントロールユニット本体14からブロアファンモータ20に出力されたブロアモータ電圧を所定量だけ降下させる。そのことによって、ブロアファンモータ回転数、言い換えればブロアファン回転速度を低速化させて、ブロアスイッチ13により設定された吹出し風量を低減化するようになっている。
【0021】
さらにまた、E/GECU23には、エンジン水温Twに対する比較設定温度T1、エバポレータ下流側温度Teに対する比較設定温度T2や複数のサンプリングタイムなどの設定値が予め記憶格納されており、これらの設定値はブロアファンモータ制御プログラムが実行される際に供される。
【0022】
ここで、E/GECU23において実行処理されるブロアファンモータ制御プログラムについて説明する。
この制御プログラムは、予め設定された時間毎に繰り返し実行されるものであって、イグニションキーがイグニションキースイッチに差し込まれたのち、ONのポジションに回されてE/GECU23が通電されると同時に起動される。図2に示されるように、ステップ100では、車速V、スロットル開度θ、エンジン水温Tw、エバポレータ後流温度Te等の車体情報がE/GECU23に読み込まれる。そして、次のステップ101では、読み込まれた車速V、スロットル開度θに基づいて、現時点での車両が、アイドリングモード、降坂モード、通常モードからなる3種類のモードのうち、何れのモードに該当するのかが判定される。
【0023】
すなわち、ステップ101において、予め設定された第1の設定時間T1の間に継続して車速V=0、スロットル開度θ=0を認識したならば、次のステップ102に移行して、エンジンがアイドリング中であるアイドリング判定を行い、ステップ103で、第1の制御変数ACBLSWを1、第2の制御変数HTBLSWを1と設定する。なお、渋滞時の場合には、これと同様なアイドリング判定が行われるので、第1の制御変数ACBLSWおよび第2の制御変数HTBLSWがそれぞれ1と設定される。
【0024】
また、ステップ101において、予め設定された第2の設定時間T2の間、継続して車速V≠0、スロットル開度θ=0を認識したならば、ステップ104に移行して、車両が坂道を降っている降坂判定を行い、ステップ105で、第1の制御変数ACBLSWを0、第2の制御変数HTBLSWを1と設定する。
【0025】
さらにまた、このステップ101において、予め設定された第3の設定時間T3の間、断続的に車速≠0、スロットル開度θ≠0を認識したならば、ステップ106に移行して、車両が通常走行中である通常判定を行い、ステップ107で、第1の制御変数ACBLSWを0、第2の制御変数HTBLSWを0と設定する。
【0026】
そして、第1および第2の制御変数ACBLSW,HTBLSWが0或いは1の何れかに設定されると、ステップ108に移行して、エアコンスイッチ11がON作動されたか否かが判断される。このステップ108で、エアコンスイッチ11がON作動されていないと判断されると、車内を冷房していないときであり、ステップ109に移行する。また、エアコンスイッチ11がON作動されると、車内を冷房しているときであり、ステップ112に移行する。このステップ112以降については後述する。
【0027】
ステップ109では、第2の制御変数HTBLSWが1に設定されているか否かが判断される。ここで、第2の制御変数HTBLSWが1に設定されていないならば、車両は通常走行中であり、ステップ110に移行して、ブロアサブリレー28をそのままOFF作動制御してルーチンを抜け、その後、ステップ100にリターンされる。このとき、ブロアファンモータ20は、ブロアサブリレー28がそのままOFF作動制御されることにより、ヒータコントロールユニット本体14によって出力されたブロアモータ電圧に応じて回転駆動される。
【0028】
また、ステップ109において、第2の制御変数HTBLSWが1に設定されている、つまり車両がアイドリング状態、降坂状態にあると判断されると、ステップ111に移行する。
そして、ステップ111では、エンジン水温Twが比較設定温度T1よりも低いか否かが判断される。ここで、エンジン水温Twが比較設定温度T1よりも低くない、つまり高いと判断されると、ヒータコア21の暖房能力が充分にある状態なので、ステップ110に移行して、ブロアサブリレー28をOFF作動制御してルーチンを抜け、その後、ステップ100にリターンされる。
また、このステップ111で、エンジン水温Twが比較設定温度T1よりも低いと判断されると、ヒータコア21の暖房能力が低下している状態であり、ステップ114に移行される。このステップ114については後述する。
【0029】
ところで、ステップ108において、エアコンスイッチ11がON作動されると、ステップ112に移行して、第1の制御変数ACBLSWが1に設定されているか否かが判断される。ここで、第1の制御変数ACBLSWが1に設定されていなければ、車両は降坂状態、或いは通常走行中であるので、コンデンサ16,エバポレータ19等の熱交換器は走行風圧により冷却能力を有しているので、ステップ110に移行して、ブロアサブリレー28をそのままOFF作動制御し続けてルーチンを抜け、その後、ステップ100にリターンされる。
また、ステップ112で、第1の制御変数ACBLSWが1に設定されていると判断すると、車両はアイドリング状態、渋滞状態にあるので、ステップ113に移行する。
【0030】
ステップ113では、エバポレータ後流温度Teが予め設定された比較設定温度T2よりも高いか否かが判断される。ここで、エバポレータ後流温度Teが比較設定温度T2よりも高くないと判断されると、コンデンサ16,エバポレータ19等の熱交換器の熱交換率(ここでは冷房能力)が充分にある状態なので、ステップ110に移行して、ブロアサブリレー28をそのままOFF作動制御してルーチンを抜け、その後、ステップ100にリターンされる。
【0031】
また、このステップ113で、エバポレータ後流温度Teが設定温度T2よりも高いと判断されると、コンデンサ16,エバポレータ19等の熱交換器の冷房能力が低下している状態なので、ステップ114に移行して、ブロアサブリレー28をON作動制御してルーチンを抜け、その後、ステップ100にリターンされる。ON作動制御されたブロアサブリレー28は、印加電圧低減用レジスタ29に通電させてブロアモータ電圧を降下させる。そのため、ヒータコントロールユニット本体14により設定されたブロアファンモータ回転数よりも低回転側でブロアファンモータ20が駆動制御されるので、車内吹出し風量が減少して吹出口温度が確保され、車内快適性が損なわれることを防止する。
【0032】
このように、本実施形態によれば、車速Vとスロットル開度θとに基づいて、車両のモード変化がE/GECU23で判定されるとともに、車両モードに応じて、第1の制御変数ACBLSWおよび第2の制御変数HTBLSWが0、或いは1の何れかに設定される。そして、E/GECU23でブロアファンモータ制御プログラムが実行処理され、0、或いは1に設定された第1の制御変数ACBLSWおよび第2の制御変数HTBLSWに基づいて、冷暖房能力が低下していると判断すると、ブロアサブリレー28をON作動して印加電圧低減用レジスタ29に通電させて、ヒータコントロールユニット本体14からブロアファンモータ20に供されたブロアモータ電圧を降下させる。そのことによって、ブロアスイッチ13により設定された吹出し風量、すなわちブロアファンモータ回転数が強制的に低下されるので、車内への吹出し風量が過多となることが未然に防止されて、車内環境を常に快適に維持する空調制御を行うことが可能となる。しかも、この空調制御は、車速V、スロットル開度θの変化に応じて行われるので、車両モードの変化が予測可能となり、車両モードの急激な変化にも容易に追随して対処することが可能となる。さらに、この空調制御は、従来の車両用空調装置に、ブロアファンモータ制御プログラムおよびブロアサブリレー28を追加具備させた構成であるから、車両用空調装置10に大幅な変更を加えることはなく、最小限の部品増加でローコストに構成することができる。
なお、本実施形態では、車両のモード判定、および車内に吹き出される風量を制御するのはE/GECU23としたが、これに限らず、車載された他のECUとしてもよい。
【0033】
次に、この発明の第2の実施形態について図3〜6を参照して詳細に説明する。図3は、この発明が適用された自動制御式の車両用空調装置を説明するための全体構成図、図4(a),(b)は、同例におけるオート制御ユニットに記憶格納されている第1および第2の制御マップ、図5は、同例におけるエンジン制御ユニットで実行されるモード判定プログラムのフローチャート、図6は、同例におけるオート制御ユニットで実行されるブロアファンモータ制御プログラムのフローチャートである。
【0034】
図3に示されるように、自動制御式の車両用空調装置30のコントロールパネル31には、各種センサからの検出値に基づいて、コンプレッサ容量、内外気切替え、吹出し風量、吹出し風温度、吹出し口等を自動的に制御するオートスイッチ32、所望の車室内設定温度を入力する設定温度スイッチ33、車両用空調装置30を作動させるエアコンスイッチ34等の各種スイッチ類が備えられている。これらオートスイッチ32、設定温度スイッチ33、エアコンスイッチ34等の操作信号は、オート制御ユニット(以下、A/CECUという)35に入力される。
【0035】
エアコンスイッチ34がONされ、設定温度スイッチ33によって指示された設定温度がA/CECU35に入力されると同時に、車室内の温度を検出する内気センサ36、日射量を検出する日射センサ37、外気温度Toを検出する外気センサ38、エバポレータ39の下流側の風温度を検出するエバポレータ後流センサ(凍結防止用サーミスタ)40からの検出値が読み込まれる。すると、A/CECU35内部に備えられた図示しない中央制御部が、ROMにファームウェア化されている各種の制御プログラムを実行処理することにより、必要吹出口温度(TAO)を算出し、この必要吹出口温度に基づいて、冷媒を循環させるエンジン駆動のコンプレッサ41、内外気の吸い込み口を切り替える内外気切替えサーボモータ42、吹出し風量を調節するブロアファンモータ43、エアミックスドア44の開度を制御して吹出し風温度を調整するエアミックスサーボモータ45、吹出し口を切り替える吹出し口切替えサーボモータ46等を最適に駆動制御する。
【0036】
さらに、このA/CECU35には、エバポレータ後流センサ40が検出したエバポレータ後流温度Teに基づいてブロアファンモータ43の回転数(すなわちブロアモータ電圧)を設定する第1の制御マップMAPACと、水温センサ47が検出したエンジン水温Twに基づいてブロアファンモータ43の回転数を設定する第2の制御マップMAPHTと、外気温度Toに対する比較設定温度T3と、が予め記憶格納されている。
【0037】
第1の制御マップMAPACは、図4(a)に示されるように、エバポレータ後流温度Teが高くなるにつれてブロアファンモータ回転数を遅く、すなわちブロアモータ電圧を低くする減少関数で設定されている。また、第2の制御マップMAPHTは、同図(b)に示されるように、エバポレータ後流温度Twが高くなるにつれてブロアファンモータ回転数を速く、すなわちブロアモータ電圧を高くする増大関数で設定されている。そして、これら第1および第2の制御マップMAPAC,MAPHTおよび比較設定温度T3は、必要吹出口温度により設定された吹出し風量を車両走行状態に応じて低減させるブロアファンモータ制御プログラムが実行処理される際に供される。
【0038】
ところで、循環を始めたガス状冷媒は、コンプレッサ41によって圧縮されたのち、コンデンサ48で冷却されて高圧の液状冷媒となり、レシーバドライヤ49に貯蔵される。貯蔵された冷媒は、クーリングユニット内のエキスパンションバルブ50を通過する際に低圧、低温の霧状冷媒となり、その後、エバポレータ39内で大量に気化されることによって、エバポレータ39を低温状態に移行させる。そして、エバポレータ39を通過する際に冷却された空気は、算出された必要吹出口温度となるように、ヒータコア51によって適宜加熱調節された後、所定の吹出口から車内に吹き出される。
【0039】
コンデンサ48を冷却するコンデンサファン52を駆動制御するのは、E/GECU53である。このE/GECU53には、コントロールパネル31からA/CECU35に出力された各種スイッチ信号が入力されるように設定されており、それらの各種スイッチ信号に基づいて、E/GECU53内部に備えられた図示しない中央制御部が、ROMにファームウェア化されている各種の制御プログラムを実行処理することにより、コンデンサファン52を、たとえばLo,Me,Hiの3段に切り替えて駆動制御する。
【0040】
さらに、このE/GECU53は、車速センサ54およびスロット開度センサ55が各々検出した車速V、スロットル開度θが入力される。そして、このE/GECU53は、入力されたこれらの検出値に基づいて、現時点での車両が、アイドリングモード、降坂モード、通常モードからなる3種類のモードのうち、何れのモードに該当するのかを判定し、その判定結果をA/CECU35に出力するモード判定プログラムが実行処理されるように設定されている。そして、A/CECU35に入力されたモード判定プログラムの判定結果は、必要吹出口温度に基づいて算出された通常のブロアファンモータ回転数を低減させるブロアファンモータ制御プログラムに供される。
なお、このE/GECU53で実行処理されるモード判定プログラムは、直接A/CECU35で実行処理されるように構成してもよい。
【0041】
ここで、E/GECU53において実行処理されるモード判定プログラムについて図5を用いて説明する。
【0042】
図5に示されたように、このモード判定プログラムは、予め設定された設定時間毎に繰り返し実行されるものであって、イグニションキーがイグニションキースイッチに差し込まれたのち、ONのポジションに回されてE/GECU53に通電されると同時に起動される。ステップ200では、車速V、スロットル開度θがE/GECU53に読み込まれる。そして、次のステップ201では、読み込まれた車速V、スロットル開度θに基づいて、現時点での車両が、アイドリングモード、降坂モード、通常モードからなる3種類のモードのうち、何れのモードに該当するのかが判定される。
【0043】
すなわち、ステップ201において、予め設定された第1の設定時間T1の間に継続して車速V=0、スロットル開度θ=0を認識したならば、次のステップ202に移行して、エンジンがアイドリング中であるアイドリング判定を行い、ステップ203で、第1の制御変数ACBLSWを1、第2の制御変数HTBLSWを1と設定する。なお、渋滞時の場合には、これと同様なアイドリング判定が行われるので、第1の制御変数ACBLSWおよび第2の制御変数HTBLSWがそれぞれ1と設定される。
【0044】
また、ステップ201において、予め設定された第2の設定時間T2の間、継続して車速V≠0、スロットル開度θ=0を認識したならば、ステップ204に移行して、車両が坂道を降っている降坂判定を行い、ステップ205で、第1の制御変数ACBLSWを0、第2の制御変数HTBLSWを1と設定する。
【0045】
さらにまた、このステップ201において、予め設定された第3の設定時間T3の間、断続的に車速≠0、スロットル開度θ≠0を認識したならば、ステップ206に移行して、車両が通常走行中である通常判定を行い、ステップ210で、第1の制御変数ACBLSWを0、第2の制御変数HTBLSWを0と設定する。
【0046】
そして、ステップ203,205,207において第1および第2の制御変数ACBLSW,HTBLSWが0或いは1の何れかに設定されると、ステップ208に移行して、それらの設定値がA/CECU35に出力される。その後、ルーチンを抜けてステップ200にリターンされる。
【0047】
以上、E/GECU52において実行処理されるモード判定プログラムについて説明した。
【0048】
次に、A/CECU35において実行処理されるブロアファンモータ制御プログラムについて図6を用いて説明する。
【0049】
ブロアファンモータ制御プログラムは、A/CECU35に通電されると同時に起動されるものであって、図6に示されたように、ステップ300では、E/GECU52から出力された第1の制御変数ACBLSWおよび第2の制御変数HTBLSWの設定値が読み込まれる。各々の設定値が読み込まれると、次のステップ301に移行して、車両用空調装置30で行われている吹出口制御が、たとえば、VENT,BI−LEVEL,HEAT,DEF/HEAT等の何れかの吹出モードにて制御されているか否かが判断される。
ここで、車両用空調装置30が、たとえばフルオートエアコンであって、何れかの吹出モードで吹出口制御されていることが検出されると、ステップ302に移行して、エアコンモード判定が行われる。また、ステップ301において、車両空調装置30がフルオートエアコンではなく、何れの吹出モードも検出できない場合には、ステップ309に移行して、外気温度Toが比較設定温度T3以下であるか否かが判断される。ステップ309については後述する。
【0050】
そして、ステップ302でエアコンモード判定を行った結果、VENT,HEAT,DEF/HEATモード以外のモード、たとえばBI−LEVELモード、であると判断すると、ステップ303に移行して、必要吹出口温度に基づいて算出された通常のブロアファンモータ回転数によるブロアファンモータ駆動制御が行われるように設定された後、ルーチンを抜けて、ステップ300にリターンされる。
【0051】
また、ステップ302でエアコンモード判定を行った結果、HEAT,DEF/HEATモードであると判断すると、ステップ304に移行して、第2の制御変数HTBLSWが1に設定されているか否かが判断される。ここで、第2の制御変数HTBLSWが1ではなくて0に設定されていると判断すると、車両が通常走行中であることから、ステップ303に移行して、必要吹出口温度に基づいて算出された通常のブロアファンモータ回転数によるブロアファンモータ駆動制御が行われるように設定された後、ルーチンを抜けて、ステップ300にリターンされる。これに対し、ステップ304で、第2の制御変数HTBLSWが1に設定されていると判断すると、車両がアイドリング状態、降坂状態にあるので、ステップ305に移行する。
【0052】
ステップ305では、必要吹出口温度に基づいて算出されたブロアファンモータ回転数と、第2の制御マップMAPHTからエンジン水温Twに応じて設定されたブロアファンモータ回転数と、を比較して、低回転側のブロアファンモータ回転数を選択するとともに、その選択した低回転側のブロアファンモータ回転数によるブロアファンモータ駆動制御が行われるように設定される。その後、ルーチンを抜けて、ステップ300にリターンされる。
【0053】
これにより、たとえば、冬場などにヒータを作動させて車室内を暖房しているときに、車両がアイドリング状態、渋滞状態、降坂状態になり、エンジン水温Twが低下し始めると、第2の制御マップMAPHTによって設定されるブロアファンモータ回転数も低くなる。そして、この第2の制御マップMAPHTによって設定されたブロアファンモータ回転数と、必要吹出口温度に基づいて算出された通常のブロアファンモータ回転数とを比較して、低回転側のブロアファンモータ回転数を選択し、その低回転側のブロアファンモータ回転数によってブロアファンモータ駆動制御を行うことにより、車内への吹出し風量を低減させることが可能となり、必要とされる吹出口温度が確保される。
【0054】
さらにまた、ステップ302でエアコンモード判定を行った結果、VENTモードであると判断すると、ステップ306に移行して、エアコンスイッチ34がON、すなわち車両用空調装置30が作動されているか否かが判断される。ここで、エアコンスイッチ34がONされていなければ、ステップ303に移行して、必要吹出口温度に基づいて算出された通常のブロアファンモータ回転数によるブロアファンモータ駆動制御が行われるように設定された後、ルーチンを抜けて、ステップ300にリターンされる。
【0055】
また、ステップ306で、エアコンスイッチ34がONされていると判断すると、ステップ307に移行して、第1の制御変数ACBLSWが1に設定されているか否かが判断される。ここで、第1の制御変数ACBLSWが1ではなくて0に設定されていると判断すると、車両は、アイドリング状態、降坂状態の何れかにあるわけでもなく通常走行中であるので、ステップ303に移行して、必要吹出口温度に基づいて算出された通常のブロアファンモータ回転数によるブロアファンモータ駆動制御が行われるように設定された後、ルーチンを抜けて、ステップ300にリターンされる。
これに対し、ステップ307で、第1の制御変数ACBLSWが1に設定されていると判断すると、車両はアイドリング状態、降坂状態にあるので、ステップ308に移行する。
【0056】
ステップ308では、必要吹出口温度に基づいて算出されたブロアファンモータ回転数と、第1の制御マップMAPACからエバポレータ後流温度Teに応じて設定されたブロアファンモータ回転数と、を比較して、両者のなかから低回転側のブロアファンモータ回転数を選択するとともに、その選択した低回転側のブロアファンモータ回転数によるブロアファンモータ駆動制御が行われるように設定されている。設定後は、ルーチンを抜けて、ステップ300にリターンされる。
【0057】
これにより、たとえば、夏場などに車両用空調装置30を作動させているときに、車両がアイドリング状態、渋滞状態になり、熱交換器の熱交換率が低下するのにしたがって、エバポレータ後流温度Teが上昇し始めると、第1の制御マップMAPACによって設定されるブロアファンモータ回転数は低下する。そして、この第1の制御マップMAPACによって設定されたブロアファンモータ回転数と、必要吹出口温度に基づいて算出されたブロアファンモータ回転数とを比較して、低回転側のブロアファンモータ回転数を選択するとともに、その低回転側のブロアファンモータ回転数によってブロアファンモータ駆動制御を行うことにより、車内への吹出し風量を低減させることが可能となり、必要とされる吹出口温度を確保する。
【0058】
次に、ステップ301において、エアコンモード検出ができない場合は、ステップ309に移行して、外気温度Toが比較設定温度T3以下であるか否かが判断される。そして、外気温度Toが比較設定温度T3以下であると判断すると、ステップ306に移行し、また、外気温度Toが比較設定温度T3よりも高温であると判断すると、ステップ304に移行する。なお、ステップ304および306以降に行われるステップ303,305,307の説明については、既述してあるので、ここでの説明は省略する。
【0059】
このように、第2の実施形態によれば、車速Vとスロットル開度θとに基づいて、車両のモード変化がE/GECU23によって判定され、A/CECU35に出力される。A/CECU35でブロアファンモータ制御プログラムが実行され、車両用空調装置30からエアコンモードが検出されるか、或いは外気温度Toと比較設定温度T3とを比較すると、0、或いは1に設定された第1の制御変数ACBLSWおよび第2の制御変数HTBLSWに基づいて、冷暖房能力が低下しているか否かが判断される。冷暖房能力が低下していると判断すると、必要吹出口温度から設定された通常のブロアファンモータ回転数と、第1の制御マップMAPACから設定されるブロアファンモータ回転数、或いは、第2の制御マップMAPHTから設定されるブロアファンモータ回転数とを比較して、低回転側のブロアファンモータ回転数を選択するとともに、その低回転側のブロアファンモータ回転数をブロアファンモータ制御に供することによって、ブロアファンモータ43の回転数を可能な限り低速化させて車内への吹出し風量を低減して、吹出温度を確保することによって、車内環境が常に快適に維持される空調制御を行うことができるようになる。
【0060】
しかも、この空調制御は、上述した第1の実施形態と同様に、車速V、スロットル開度θの変化に応じて行われるので、車両モードの変化が予測可能となり、車両モードの急激な変化にも容易に追随して対処することが可能となる。さらに、この空調制御は、A/CECU35およびE/GECU53のソフトの変更のみで容易に対処できるので、車両用空調装置10に大幅な変更を加えることはなく、ローコストに構成することができる。
なお、本実施形態では、車両のモード判定を行うのはE/GECU53、ブロアファンモータ制御するのはA/CECU35としたが、これに限らず、車載された他のECUとしてもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用空調装置によれば、車両用空調装置の冷暖房能力が低下しているときでも、車内への吹出し風量を最適に風量制御することによって、季節を問わず、車内の快適性を維持することのできる車両用空調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された手動制御式の車両用空調装置を説明するための全体構成図である。
【図2】同例におけるエンジン制御ユニットで実行される制御プログラムのフローチャートである。
【図3】この発明が適用された自動制御式の車両用空調装置を説明するための全体構成図である。
【図4】(a),(b)は、同例におけるオート制御ユニットに記憶格納されている第1および第2の制御マップである。
【図5】同例におけるエンジン制御ユニットで実行されるモード判定プログラムのフローチャートである。
【図6】同例におけるオート制御ユニットで実行されるブロアファンモータ制御プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
10 車両用空調装置
20 ブロアファンモータ
23 エンジン制御ユニット(E/GECU)
24 車速センサ
25 スロットル開度センサ
28 ブロワサブリレー
30 車両用空調装置
35 オート制御ユニット(A/CECU)
53 エンジン制御ユニット(E/GECU)
54 車速センサ
55 スロットル開度センサ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle air conditioner mounted on an automobile, and more particularly, to an air flow control of a vehicle air conditioner.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, vehicle air conditioners installed in automobiles include a manual air conditioner that constantly monitors the temperature inside the vehicle and manually adjusts the temperature, air volume, air outlet, etc. An electronic control unit (ECU) constantly monitors the temperature inside the vehicle, the amount of solar radiation, the temperature of the outside air, etc., and automatically adjusts the temperature, the air volume, the air outlet, etc. so that the temperature inside the vehicle is automatically set. There is.
Evaporators, condensers, heater cores, etc., which are the heat exchangers of these vehicle air conditioners, are likely to be affected by the heat exchange rate due to changes in the outside air temperature or the vehicle speed, and change the cooling / heating capacity of the vehicle air conditioner. . On the other hand, in the case of a manual air conditioner, a blower fan motor, which is an air flow control device of a vehicle air conditioner, has an air flow controlled by the number of stages arbitrarily selected by an occupant using a blower switch on a control panel. The required outlet temperature (T) calculated from the value detected by the sensor AO ) Is set such that the air volume is controlled by the number of stages uniquely determined based on the above.
[0003]
By the way, in general, in the conventional vehicle air conditioner, heat dissipation from the evaporator and the condenser is not so much promoted during idling at low engine speed in summer (warm season) or during traffic congestion, so that the vehicle air conditioner is hardly used. The cooling capacity is reduced. Further, during warm-up or a long downhill in winter (cold season), overcooling occurs and the heating capacity of the heater core decreases. For this reason, in order to improve the heating performance in winter, air in an engine room heated by exhaust heat of an engine or the like is introduced into a vehicle air conditioner to improve the heating performance at the time of idling ( For example, see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2001-163037 A (page 2-3, FIG. 1-3)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the above-mentioned prior art, since it is a problem to improve the heating performance of the vehicle air conditioner, it is not configured to improve the cooling performance in summer. In addition, if the air volume control by the blower fan motor as described above is performed as it is in summer or winter when the cooling and heating capacity is reduced, the amount of air blown into the vehicle becomes excessive, so that the required outlet temperature is obtained. Cannot be performed, thereby causing a problem that indoor comfort is impaired.
[0006]
Therefore, the present invention has been made to solve the problems of the conventional vehicle air conditioner as described above, even when the cooling and heating capacity of the vehicle air conditioner is reduced, It is an object of the present invention to provide a vehicle air conditioner that can maintain the comfort of a vehicle regardless of the season by optimally controlling the amount of air blown into the vehicle.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect, air volume setting means for setting the air volume to be blown out in the vehicle according to the vehicle interior state, and air blown into the vehicle according to the air volume set by the air volume setting device. A blower fan motor that feeds the exchanger,
A heat exchange capacity detecting means for detecting that the heat exchange capacity of the heat exchanger has decreased based on a running state of the vehicle, and the heat exchange capacity detecting means detecting that the heat exchange capacity of the heat exchanger has decreased. Then, there is provided an air volume reducing device for reducing the air volume of the blower fan motor set by the air volume setting device by a predetermined amount.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, the heat exchange capacity detecting means according to the first aspect predicts and determines a decrease in the heat exchange capacity of the heat exchanger based on a vehicle speed and a throttle opening. .
[0009]
According to a third aspect, the heat exchange capacity detecting means according to the first or second aspect predicts a decrease in the heat exchange capacity of the heat exchanger based on a vehicle speed and a throttle opening, and sets an engine. When the cooling water temperature is lower than a first set value, a decrease in the heat exchange capacity of the heat exchanger is detected.
[0010]
According to a fourth aspect, the heat exchange capacity detecting means according to any one of the first to third aspects predicts a decrease in the heat exchange capacity of the heat exchanger based on a vehicle speed and a throttle opening, and When the downstream temperature of the heat exchanger is higher than a second preset value, a decrease in the heat exchange capacity of the heat exchanger is detected.
[0011]
According to a fifth aspect, a first air volume setting means for setting the air volume blown out in the vehicle according to the vehicle interior state, and a heat exchanger for blowing air into the vehicle according to the air volume set by the first air volume setting device. And a blower fan motor for feeding the air to the vehicle.
Heat exchange capacity detection means for detecting that the heat exchange capacity of the heat exchanger has decreased based on the running state of the vehicle; and second air volume setting means for setting the air volume of the blower fan motor based on the vehicle state. When the heat exchange capacity detection means detects that the heat exchange capacity of the heat exchanger has decreased, the air flow rate of the blower fan motor set by the first air flow rate setting means and the second air flow rate setting means A blower fan motor driving means for comparing the set air volume of the blower fan motor and driving the blower fan motor in accordance with the air volume set on the low rotation side.
[0012]
According to a sixth aspect of the present invention, the heat exchange capacity detecting means according to the fifth aspect predicts and determines a decrease in the heat exchange capacity of the heat exchanger based on a vehicle speed and a throttle opening. .
[0013]
According to a seventh aspect, the second air volume setting means according to the fifth or sixth aspect sets the air volume of the blower fan motor in an increasing function according to the cooling water temperature of the engine. I have.
[0014]
According to claim 8, the second air volume setting means according to claim 5 to 7 sets the air volume of the blower fan motor in a decreasing function according to the downstream temperature of the heat exchanger. It is characterized by.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the most preferable embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 1 is an overall configuration diagram for explaining a manually controlled vehicle air conditioner to which the present invention is applied, and FIG. 2 is a flowchart of a control program executed by an engine control unit in the example.
[0016]
As shown in FIG. 1, an instrument panel in the vehicle compartment includes an
[0017]
When the
[0018]
It is an engine control unit (hereinafter referred to as E / GECU) 23 that drives and controls the
[0019]
Further, the E /
[0020]
A
[0021]
Furthermore, the E /
[0022]
Here, the blower fan motor control program executed by the E /
This control program is repeatedly executed at preset time intervals. When the ignition key is inserted into the ignition key switch, the control program is turned to the ON position, and the E /
[0023]
That is, in
[0024]
Further, in
[0025]
Furthermore, if the vehicle speed 車 0 and the
[0026]
When the first and second control variables ACBLSW and HTBLSW are set to either 0 or 1, the routine proceeds to step 108, where it is determined whether the
[0027]
In
[0028]
If it is determined in
Then, in step 111, it is determined whether or not the engine coolant temperature Tw is lower than the comparative set temperature T1. Here, if it is determined that the engine coolant temperature Tw is not lower than the comparative set temperature T1, that is, it is higher, the heating capability of the
If it is determined in step 111 that the engine coolant temperature Tw is lower than the comparative set temperature T1, the heating capacity of the
[0029]
When the
If it is determined in
[0030]
In
[0031]
If it is determined in
[0032]
As described above, according to the present embodiment, the mode change of the vehicle is determined by the E /
In the present embodiment, the E /
[0033]
Next, a second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 3 is an overall configuration diagram for explaining an automatic control type vehicle air conditioner to which the present invention is applied, and FIGS. 4A and 4B are stored and stored in an automatic control unit in the example. FIG. 5 is a flowchart of a mode determination program executed by the engine control unit in the same example, and FIG. 6 is a flowchart of a blower fan motor control program executed by the automatic control unit in the same example. It is.
[0034]
As shown in FIG. 3, the
[0035]
The
[0036]
The A /
[0037]
As shown in FIG. 4A, the first control map MAPAC is set with a decreasing function that lowers the blower fan motor rotation speed as the evaporator wake temperature Te increases, that is, lowers the blower motor voltage. As shown in FIG. 2B, the second control map MAPHT is set by an increasing function that increases the blower fan motor rotation speed as the evaporator wake temperature Tw increases, that is, increases the blower motor voltage. I have. Then, the first and second control maps MAPAC, MAPHT and the comparison set temperature T3 execute a blower fan motor control program for reducing the blow-off air volume set according to the required outlet temperature in accordance with the vehicle running state. Will be served.
[0038]
The gaseous refrigerant that has begun to circulate is compressed by the
[0039]
It is the E /
[0040]
Further, the E /
Note that the mode determination program executed by the E /
[0041]
Here, the mode determination program executed by the E /
[0042]
As shown in FIG. 5, this mode determination program is repeatedly executed at preset time intervals, and is turned to the ON position after the ignition key is inserted into the ignition key switch. As soon as the E /
[0043]
That is, in step 201, if the vehicle speed V = 0 and the throttle opening θ = 0 are continuously recognized during the first set time T1 set in advance, the process proceeds to the
[0044]
In step 201, if the vehicle speed V ≠ 0 and the throttle opening θ = 0 are continuously recognized during the second set time T2 set in advance, the process proceeds to step 204, where the vehicle travels on a slope. A determination is made that the vehicle is descending downhill, and in
[0045]
Furthermore, if the vehicle speed 車 0 and the throttle opening θ ≠ 0 are intermittently recognized during the preset third set time T3 in step 201, the process proceeds to step 206, where the vehicle is operated normally. A normal determination that the vehicle is running is made, and in step 210, the first control variable ACBLSW is set to 0, and the second control variable HTBLSW is set to 0.
[0046]
When the first and second control variables ACBLSW and HTBLSW are set to either 0 or 1 in
[0047]
The mode determination program executed by the E /
[0048]
Next, a blower fan motor control program executed by the A /
[0049]
The blower fan motor control program is started at the same time when the A /
Here, when it is detected that the
[0050]
Then, as a result of performing the air conditioner mode determination in
[0051]
If it is determined in
[0052]
In
[0053]
Accordingly, for example, when the vehicle is in an idling state, a traffic jam state, or a downhill state while the vehicle interior is being heated by operating the heater in winter or the like and the engine water temperature Tw starts to decrease, the second control is performed. The blower fan motor rotation speed set by the map MAPHT also decreases. Then, a comparison is made between the blower fan motor rotation speed set by the second control map MAPHT and the normal blower fan motor rotation speed calculated based on the required outlet temperature, and the lower rotation side blower fan motor By selecting the rotation speed and controlling the blower fan motor drive based on the low rotation side blower fan motor rotation speed, it is possible to reduce the amount of air blown into the vehicle, and the required outlet temperature is secured. You.
[0054]
Furthermore, as a result of performing the air conditioner mode determination in
[0055]
If it is determined in
On the other hand, if it is determined in
[0056]
In step 308, the blower fan motor rotation speed calculated based on the required outlet temperature is compared with the blower fan motor rotation speed set according to the evaporator wake temperature Te from the first control map MAPAC. In addition, a setting is made such that the low-rotation-side blower fan motor rotation speed is selected from both, and the blower-fan motor drive control is performed based on the selected low-rotation-side blower fan motor rotation speed. After the setting, the process exits the routine and returns to step 300.
[0057]
Thereby, for example, when the
[0058]
Next, if the air conditioner mode cannot be detected in step 301, the process proceeds to step 309, and it is determined whether or not the outside air temperature To is equal to or lower than the comparative set temperature T3. When it is determined that the outside air temperature To is equal to or lower than the comparative set temperature T3, the process proceeds to step 306. When it is determined that the outside air temperature To is higher than the comparative set temperature T3, the process proceeds to step 304. Note that the description of
[0059]
As described above, according to the second embodiment, the mode change of the vehicle is determined by the E /
[0060]
Moreover, this air conditioning control is performed in accordance with changes in the vehicle speed V and the throttle opening θ as in the first embodiment described above, so that changes in the vehicle mode can be predicted, and rapid changes in the vehicle mode can be obtained. Can be easily followed and dealt with. Furthermore, since this air conditioning control can be easily dealt with only by changing the software of the A /
In the present embodiment, the E /
[0061]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicular air conditioner of the present invention, even when the cooling / heating capacity of the vehicular air conditioner is reduced, by optimally controlling the amount of air blown into the vehicle, regardless of the season, Thus, it is possible to provide a vehicle air conditioner that can maintain comfort in a vehicle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram for explaining a manually controlled vehicle air conditioner to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a flowchart of a control program executed by an engine control unit in the example.
FIG. 3 is an overall configuration diagram for describing an automatic control type vehicle air conditioner to which the present invention is applied.
FIGS. 4A and 4B are first and second control maps stored in an automatic control unit in the same example.
FIG. 5 is a flowchart of a mode determination program executed by the engine control unit in the same example.
FIG. 6 is a flowchart of a blower fan motor control program executed by the automatic control unit in the same example.
[Explanation of symbols]
10 Vehicle air conditioner
20 Blower fan motor
23 Engine control unit (E / GECU)
24 Vehicle speed sensor
25 Throttle opening sensor
28 Blower sub relay
30 Vehicle air conditioners
35 Automatic control unit (A / CECU)
53 Engine control unit (E / GECU)
54 Vehicle speed sensor
55 Throttle opening sensor
Claims (8)
車両の走行状態に基づいて前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知する熱交換能力検知手段と、
前記熱交換能力検知手段が前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知すると、前記風量設定手段によって設定されたブロアファンモータの風量を所定量だけ低減する風量低減手段と、を備えることを特徴とする車両用空調装置。An air conditioner for a vehicle, comprising: an air volume setting unit configured to set an air volume blown out in a vehicle according to a vehicle interior state; At
Heat exchange capacity detecting means for detecting that the heat exchange capacity of the heat exchanger has decreased based on the running state of the vehicle,
When the heat exchange capability detecting unit detects that the heat exchange capability of the heat exchanger has decreased, the air volume reducing unit that reduces the air volume of the blower fan motor set by the air volume setting unit by a predetermined amount. A vehicle air conditioner characterized by the above-mentioned.
車両の走行状態に基づいて前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知する熱交換能力検知手段と、
車両状態に基づいて前記ブロアファンモータの風量を設定する第2の風量設定手段と、
前記熱交換能力検知手段が前記熱交換器の熱交換能力が低下したことを検知すると、前記第1の風量設定手段によって設定されたブロアファンモータの風量と、前記第2の風量設定手段によって設定されたブロアファンモータの風量とを比較して、低回転側に設定された風量にしたがって前記ブロアファンモータを駆動するブロアファンモータ駆動手段と、を備えることを特徴とする車両用空調装置。First air volume setting means for setting the air volume blown out in the vehicle according to the vehicle interior state; and a blower fan motor for sending air blown into the vehicle to the heat exchanger in accordance with the air volume set by the first air volume setting device. Equipped with a vehicle air conditioner,
Heat exchange capacity detecting means for detecting that the heat exchange capacity of the heat exchanger has decreased based on the running state of the vehicle,
Second air volume setting means for setting an air volume of the blower fan motor based on a vehicle state;
When the heat exchange capability detection unit detects that the heat exchange capability of the heat exchanger has decreased, the air volume of the blower fan motor set by the first air volume setting unit and the air volume set by the second air volume setting unit And a blower fan motor driving means for driving the blower fan motor in accordance with the air flow rate set on the low rotation side by comparing the air flow rate of the blower fan motor.
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Cited By (2)
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JP2007153055A (en) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Sanden Corp | Air conditioning system for vehicle |
JP2017140882A (en) * | 2016-02-08 | 2017-08-17 | 株式会社デンソー | Vehicular air conditioner |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311040A patent/JP2004142648A/en active Pending
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