JP2004142114A

JP2004142114A - Aqueous ballpoint pen refill

Info

Publication number: JP2004142114A
Application number: JP2002306440A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Maki; 牧　貴之
Original assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date: 2002-10-22
Filing date: 2002-10-22
Publication date: 2004-05-20

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an aqueous ballpoint pen refill which maintains eraser erasability while preventing defective handwriting due to ink clogging from occurring and ensuring that a stroke distance is sufficiently long. <P>SOLUTION: This aqueous ballpoint pen refill is equipped with 5 to 30 wt.% of a nonthermoplastic colored resin particle with an average particle size of 2 to 20μm to the total amount of an ink composition, ink (6) containing at least a non-colored particle with a glass transition point of lower than 0°C, an ink storage tube (5) for storing the ink (6) and a tip (1) fixed on one side of the ink storage tube (5). In this refill, a ball (12) of the tip (1) is movable back and forth within the range of 6 to 14% of the diameter of the ball (12) in a ball housing (13) and retained rotatably. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筆記具用として利用可能な消しゴム消去性に優れ、筆記距離も十分に長く、消去性に優れた水性ボールペン用リフィールに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
これまでに、消しゴム消去性を有する水性ボールペンリフィールに関しては、数多くの提案がなされている。
【０００３】
しかし、着色樹脂粒子を含有する水性インクに使用しているチップにおいて、筆記を行っていると、ボールペンチップの先端部分、カシメ部分の隙間とボールハウスの側面部分に樹脂顔料が詰まってしまい、インクの通路が狭くなってしまい、「カスレ」の発生による筆跡不良といった不具合が生じてしまい、十分な「筆記距離」が確保できない欠点があった。
【０００４】
解決方法としてボールハウス内のボール移動距離を大きくすることが行われる。例えば、特開２００１−８８４９０号公報が挙げられる
【０００５】
【特許文献１】特開２００１−８８４９０号公報
【０００６】
しかし、ただ単にボールペンチップのボールハウス内のボールの移動距離を大きく設けてしまうとインク供給量が多くなり、筆記した後の描線を消しゴムにて消去しようとしても、筆記した描線が消去されないこともある。
すなわち、消しゴム消去性を有する水性ボールペンでは、「筆跡不良」を防止し、十分な「筆記距離」を確保しつつも、「消しゴム消去性」を維持することはきわめて困難なのである。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、着色樹脂粒子及びボールハウス内のボール移動距離方向を所定範囲内に形成することにより、インク詰まりによる「筆跡不良」を防ぎ「筆記距離」を十分に長くなるようにしつつ、消しゴム消去性を維持した水性ボールペンリフィールを提供することを目的とする。
【０００８】
【発明を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ボールハウス内のボール移動距離方向を所定範囲内に形成することにより、以下の発明を完成するに至った。
【０００９】
平均粒子径２〜２０μｍでありかつ非熱可塑性である着色樹脂粒子をインク組成物全量に対して５〜３０重量％と、非着色粒子とを少なくとも含有することを特徴とする水性インクを収容するボールペンにおけるボールペンチップはボールとボールを収納するためのボールハウスと、その反ボールハウス側の端部からボールハウスまで貫通するボールにインクを供給するためのインク誘導孔とインク溝とを有し、ボールがボールハウス内で前後方向に６〜１４％の範囲で移動可能で、かつ回転可能に保持したことを満たすように形成したこと構造とする。
【００１０】
本発明に用いるチップは、ボール径が０．５〜１．４ｍｍでボール突出量がボール径に対して２５〜３５％、ボールハウスの内径が、ボール径に対して１０１〜１１０％、インク誘導孔が、ボール径に対して４５〜６５％、インク溝幅が、ボール径に対して１０〜４０％が望ましい。
【００１１】
本発明に用いる着色樹脂粒子は、着色された樹脂粒子からなるものであり、非熱可塑性であり、かつ、平均粒子径が２〜２０μｍとなる着色樹脂微粒子であることが必要である。
本発明に用いる着色樹脂粒子としては、例えば、樹脂粒子中に顔料からなる着色剤が分散された着色樹脂粒子、樹脂粒子の表面が顔料からなる着色剤で被覆された着色樹脂粒子、樹脂粒子に染料からなる着色剤が染着された着色樹脂粒子などが挙げられる。
【００１２】
本発明では、着色樹脂粒子が非熱可塑性で上記平均粒子径を充足するものであれば、その構造〔中空構造有り、中空構造無し（密実）〕、形状（球状、多角形状、扁平状、繊維状）等は特に限定されるものではないが、好ましくは、優れた消しゴム消去性、筆記性、インクとしての経時安定性を発揮せしめる点から、ガラス転移点が１５０℃以上で熱分解温度に近く、更にはメルトフローインデックス値が０．１未満であるような分子内架橋を持つ粒子で粘着性を有せず、かつ、粒子径が３〜１５μｍとなる球状の着色樹脂微粒子の使用が望ましい。
着色樹脂粒子が熱可塑性で粘着性を有する場合は、粒子同士の凝集が起こりやすくなり、インクの安定性が損なわれたり、キャップを外した状態で放置した場合にカスレが生じやすくなるなど、好ましくない。
【００１３】
また、着色樹脂粒子の平均粒子径が２μｍ未満であると、紙繊維の空隙に入り込みやすくなり消去性が低下してしまうこととなり、好ましくない。また、着色樹脂粒子の平均粒子径が２０μｍを越えるものであると、消去性は向上することとなるが、インクとしての濃度が薄くなること、着色樹脂粒子が沈殿しやすくなり、経時的安定性が損なわれること、筆記時の感触が悪くなることなどの不具合が生じることとなり、好ましくない。
この着色樹脂粒子の平均粒子径を２〜２０μｍとし、かつ、非熱可塑性のものを用いることにより、初めて、紙の繊維の深部まで入り込むことなく、紙表面付近に留まり、消しゴムによって容易に除去することができることとなる。
【００１４】
着色樹脂粒子に用いる着色剤としては、染料として、例えば、アイゼンプリムラレッド４ＢＨ、アイゼンプリムラエローＧＣＬＨ（以上、（株）アイゼン製）などの直接染料、アイゼンボンソーＲＨ、アイゼンオパールピンクＢＨ、アイゼンオパールブラックＷＨエスクトラコンク（以上、（株）アイゼン製）、オリエントソルプルブルーＯＢＸ、オリエントソルプルブルーＯＢＢ（以上、オリエント化学（株）製）、などの酸性染料、タートラジン、アシッドレッド、フロキロン（以上、（株）アイゼン製）などの食料染料、蛍光染料などが挙げられる。
また、顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、酸化鉄などの無機顔料、フタロシアニン径顔料、アゾ径顔料等の有機顔料、および硫化カルシウム等の無機蛍光顔料、その他の蛍光顔料等が挙げられる。
【００１５】
樹脂成分としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン、アクリロニトリル、ブタジエン等の重合体もしくはこれらの共重合体、ポリエチレン、ボリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン等から選択される少なくとも１種が挙げられ、必要に応じて架橋などの処理を行ったものであってもよい。これらの樹脂への着色方法としては、従来公知の懸濁重合、分散重合などの手法が用いられる。
【００１６】
好ましい着色樹脂粒子の樹脂分としては、価格や色剤との混和・染着性などの点からアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾクアナミンが望ましい。
また、好ましい着色樹脂粒子としては、粘着性を有しないもの、熱可塑性でないものが望ましい。粘着性を有するものでは、キャップを外した状態で一定時間放置した後に筆記すると、カスレが生じやすくなり、良好な描線を得ることができないことがあり、更に、熱可塑性のものでは、経時的に不安定性になりやすく、かつ筆記した描線を一定期間室温以上の温度下で放置した場合に、消しゴム消去性が低下することなどがあるためである。
【００１７】
本発明に用いることができる上記特性を有する着色樹脂粒子としては、例えば、市販のラブコロール２２０（Ｍ）ブラック（顔料含有架橋ＰＭＭＡ粒子、平均粒子径：８．５μｍ、構造：密実、形状：球状、大日精化社製）、エポカラーＦＰ１１２ピンク（蛍光染料染色ベンゾグアナミン・ホルムアルヒド縮合物、平均粒子径：３〜５μｍ、構造：密実、形状：球状）、エポカラーＦＰ１１３レッド（蛍光染料染色ベンゾグアナミン・ホルムアルヒド縮合物、平均粒子径：３〜５μｍ、構造：密実、形状：球状）、エポカラーＦＰ１１４オレンジ（蛍光染料染色ベンゾグアナミン・ホルムアルヒド縮合物、平均粒子径：３〜５μｍ、構造：密実、形状：球状）、エポカラーＦＰ１１７イエロー（蛍光染料染色ベンゾグアナミン・ホルムアルヒド縮合物、平均粒子径：３〜５μｍ、構造：密実、形状：球状、以上日本触媒社製）、バーノックＣＦＢ−６２０Ｃ−４０（黒色、顔料含有ウレタン粒子、平均粒径：１０〜２０μｍ、構造：密実、形状：球状、大日本インキ化学社製）などが挙げられ、これらは単独で又は２種以上を混合して用いることができる。
【００１８】
これらの特性を有する着色樹脂粒子の含有量は、インキ組成物全量に対して、５〜３０重量％、好ましくは、８〜２０重量％とすることが望ましい。
この着色樹脂粒子の含有量が５重量％未満であると、好ましい描線が得られなくなり、また、３０重量％を越えると、筆記感が重くなったり、描線にカスレが生じやすくなり、好ましくない。
【００１９】
本発明に用いる非着色粒子は、消しゴム消去性と耐擦過性との両方の特性を更に付与させるために含有するものであり、例えば、非着色のスチレンブタジエン粒子、スチレンアクリル樹脂粒子、アクリル酸エステル粒子、メタクリル酸エステル粒子、シリコンアクリル粒子、ビニルピリジンなどが挙げられ、これらの非着色粒子は変性されたものであってもよい。
好ましくは、連続被膜の強度、適度な粘着性、インキとしての安定性の点から、スチレンブタジエン粒子（変性有り又は無し）、スチレンアクリル樹脂粒子（変性有り又は無し）、アクリル酸エステル粒子（変性有り又は無し）、メタクリル酸エステル粒子（変性有り又は無し）の使用が望ましい。
【００２０】
これらの非着色粒子の平均粒子径は、好ましくは、０．０１〜１０μｍ、更に好ましくは、０．１〜２μｍとなるものが望ましい。
非着色粒子の粒子径が０．０１μｍ未満のものであると、紙繊維の空隙の奥に入り込みやすくなるため、消しゴム消去効果が発揮しにくくなる。また、非着色粒子の粒子径が１０μｍを越えると、耐擦過性が劣ることとなる。これは粒子と紙面の接触面積が減少すること及びその大きさ故に、擦過に対して引っかかりやすくなるためと考えられる。
【００２１】
本発明に用いることができる上記特性を有する非着色粒子としては、例えば、市販のＪｏｎｃｒｙｌ　７９０（スチレンアクリル粒子、平均粒子０．２μｍ、ガラス転移点：９０℃、構造：密実、形状：球状）、Ｊｏｎｃｒｙｌ　７６４０（スチレンアクリル粒子、平均粒子０．１２μｍ、ガラス転移点：８５℃、構造：密実、形状：球状、以上ジョンソンポリマー社製）、ＨＰ−４３３Ｊ（中空スチレンアクリル樹脂粒子、平均粒子０．４μｍ、ガラス転移点：１０５℃、構造：中空構造、形状：球状）、ＯＰ−８４Ｊ（中空スチレンアクリル樹脂粒子、平均粒子０．５５μｍ、ガラス転移点：１０５℃、構造：中空構造、形状：球状、以上ローム＆ハース社製）などが挙げられ、これらは単独で又は２種以上を混合して用いることができる。
【００２２】
これらの特性を有する非着色粒子の含有量は、インキ組成物全量に対して、好ましくは、０．１〜１０重量％、更に好ましくは、０．５〜５重量％とすることが望ましい。
この非着色粒子の含有量が０．１重量％未満であると、本発明の効果である消しゴム消去性と耐擦過性を発揮せしめることができず、また、１０重量％を越えると、粘着性が強くなり、耐擦過性は良好となるが、消しゴム消去性は著しく低下することとなり、好ましくない。
【００２３】
本発明の水性ボールペン用インキ組成物は、水（精製水、イオン交換水、純水等）を主溶剤として用いるが、更に、溶剤として、保水性の付与、筆記感の向上の点から、水に相溶性のある極性基を有する水溶性極性溶剤を使用することができる。
用いることができる水溶性極性溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、グリセリン、ピロリドン、トリエタノールアミンなどが挙げられ、これらは単独で又は２種以上混合して用いることができる。
【００２４】
本発明の水性ボールペン用インキ組成物では、更に、水以外の水溶性液体媒体が使用できる。この水溶性液体媒体としては、グリセリンエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド付加物、及びジグリセリンエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド付加物の中から選ばれる少なくとも１種、好ましくは、ジグリセリンプロピレンオキサイド（４〜３０）モル付加物、ジグリセリンエチレンオキサイド（５〜４０）モル付加物が挙げられる。
これらの水溶性液体媒体を用いることにより、更に消しゴム消去性が良好で耐ペン先乾燥性に優れたインキ組成物とすることができる。好ましくは、更なる消しゴム消去性、耐ペン先乾燥性の向上の点からポリオキシエチレン１３モル付加ジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン９モル付加ジグリセリルエーテル、ポリオキシエチレン１０モル付加グリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン９モル付加グリセリルエーテルを用いることが望ましい。
【００２５】
これらの水溶性液体媒体は、保水性が高いこと、メカニズムは明確でないが、着色樹脂粒子や非着色粒子との『離れ』が良好なために、着色樹脂粒子を紙繊維の表面付近に置いていくためではないかと推察される。
これらの水溶性液体媒体の含有量は、インキ組成物全量に対して、好ましくは、１〜３０重量％、更に好ましくは、５〜１５重量％とすることが望ましい。
この水性液体媒体の含有量が１重量％未満であると、更なる消しゴム消去性、耐ペン先乾燥性の効果を発揮せしめることができず、また、３０重量％を越えると、筆記描線の乾燥性が低下するため、好ましくない。
【００２６】
本発明の水性ボールペン用インキ組成物は、上記以外の成分として、本発明の効果を損なわない範囲で、水性ボールペン用インキに汎用されている添加剤（任意成分）を用いることができる。
添加剤としては、ｐＨ調整剤として、アンモニア、尿素、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリポリリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのリン酸のアルカリ金属塩、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、防腐剤もしくは防微剤として、フェノール、ナトリウムオマジン、ペンタクロロフェノールナトリウム、１，２−ベンズイソチアゾリン３−オン、２，３，５，６−テトラクロロー４（メチルスルフォニル）ピリジン、安息香酸ナトリウムなど、安息香酸やソルビタン酸やデヒドロ酢酸のアルカリ金属塩、ベンズイミダゾール系化合物などが挙げられる。
【００２７】
また、防錆剤としてベンゾトリアゾール、ジシクロへキシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、トリルトリアゾール、サポニン類、潤滑剤としてポリオキシエチレンラクリルエーテルなどのポリアルキレングリコール誘導体、脂肪酸アルカリ塩、ノニオン系界面活性剤、パーフルオロアルキルエーテルリン酸エステルなどのフッ素系界面活性剤、ジメチレンポリシロキサンのポリエチレングリコール付加物などのポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。
【００２８】
本発明の水性ボールペン用インキ組成物には、更に、水溶性の粘度調整剤を添加することにより、更なる安定性のあるインキ組成物を得ることができる。
粘度調整剤としては、例えば、合成高分子、セルロースおよび多糖類からなる群から選ばれた少なくとも一種を使用することができる。
合成高分子としては、例えば、ポリアクリル酸類、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリルアマイドなどを、セルロースとしては、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどを、多糖類としては、キサンタンガム、グアーガム、カゼイン、アラビアガム、ゼラチン、カラギーナン、アルギン酸、トラガカントガム、ローカストビーンガムなどが挙げられる。
【００２９】
本発明の水性ボールペン用インキ組成物は、上記粘度調整剤等を適宜含有せしめることにより、２５℃の条件下においてＥＭＤ型粘度計（例えばＴＯＫＩＭＥＣ社製）で測定した１ｒｐｍの粘度値を、好ましくは、１００〜１５００ｍＰａ・ｓの範囲、更に好ましくは、５００〜１２００ｍＰａ・ｓの範囲とすることが望ましい。
この１ｒｐｍの粘度値を、１００〜１５００ｍＰａ・ｓの範囲にすることにより、経時的なインキの分離が発生せず、且つ筆記感が良好なインキとすることができる。
【００３０】
更に、２５℃の条件下においてＥＭＤ型粘度計で測定した１００ｒｐｍの粘度値を、好ましくは、１０〜９０ｍＰａ・ｓ、更に、好ましくは、２０〜５０ｍＰａ・ｓの範囲とすることが望ましい。
この１００ｒｐｍの粘度値を、１０〜９０ｍＰａ・ｓの範囲にすることにより、カスレの発生しない、良好な描線を実現することができる。
【００３１】
本発明の水性ボールペン用インキ組成物は、上記特性の着色樹脂粒子、非着色粒子、水（及び水溶性極性溶剤）、並びに、水性液体媒体、添加剤等を公知の水性インキの製法と同様にして調製することにより製造することができる。
本発明の水性ボールペン用インキ組成物のｐＨは、使用性、安全性、ボールペンの金属部分に対する耐腐食性、アルカリ増粘型増粘剤を使用した場合の増粘力の点からｐＨ調整剤などにより７．０〜９．０に調整されたものが望ましい。
【００３２】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を実施例及び比較例により、更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
【００３３】
まず最初に、図１について説明する。
この図１は本実施の形態に関わるボールペンリフィールの側面断面図である。
図において、ボールペンリフィールはチップ１と、このチップに固定した継ぎ手２、継ぎ手２に内蔵した逆流止めボール３と受けコマ４、継ぎ手２に固定したインク貯蔵管５とを備えている。
また、前記インク貯蔵管５は、ほぼ円筒状に形成され、そのチップ１側にはインク６が充填され、その反チップ１側には逆流防止体７が充填されている。
【００３４】
次に、図２について説明する。
この図２は、ボールペンチップの先端部分の縦断面図である。
図において、ボールペンチップのボール保持部１１先端は、外径が先細のテーパ部１５に形成され、その先端側にはボールハウス１３が形成してある。このボールハウス１３の内部はボール１２を保持するものであり、底面部１９にはボール１２を保持するためのボール受け座１８が形成され、先端には内側に曲げたカシメ部１４が設けられている。そして、ボール受け座１８、ボールハウス１３の内周面である側面部２０およびカシメ部１４で、飛び出さないようにボール１２を支持している。また前記ボール受け座１８の反先端部側には、インク誘導孔１６と、インク溝１７とが設けられている。なお図中、ボール１２の直径をφＡ、ボール１２の移動距離をＢと示してある。
【００３５】
後記の表１に、実施例１から実施例１３まで及び比較例１から比較例４までの各ボールペンリフィールの構成と、これらのボールペンリフィールの「筆記距離」、「消しゴム消去性」に付いての評価をそれぞれ示す。
ここで、実施例１から実施例１３まで及び比較例１から比較例４までの各ボールペンリフィールは、「ボールハウス内のボール移動距離（Ｂ）」が異なるように形成したものである。
また、実施例１から実施例１３まで及び比較例１から比較例４までの各ボールペンリフィールは、ボールの材質を超硬合金とし、ホルダーの材質をステンレスとし、ボールの直径を０．８ｍｍとした。
【００３６】
また、インクの組成は
着色樹脂粒子（蛍光染料染色ベンゾグアナミン・ホルムアルヒド縮合物、平均粒子径：３〜５μｍ、構造：密実、形状：球状）：１２重量％
非着色粒子（スチレンアクリル粒子、平均粒子０．２μｍ、ガラス転移点：９０℃、構造：密実、形状：球状）：３重量％
加ジグリセリルエーテル：７重量％
ポリアクリル酸類Ａ：０．３８重量％
トリエタノールアミン：１．５重量％
ベンゾトリアゾール：０．５重量％
水：残量重量％
とした。
【００３７】
また、「筆記距離」の試験は、
まず、手書きにて筆記可能であることを確認し、その後にＩＳＯ規格１４１４５−１に準拠した自動筆記試験器を用い、
筆記速度：４．５ｍ／ｍｉｎ
筆記角度：６０゜
筆記不可：０．９８Ｎ
の条件で筆記不能になるまで行った。
【００３８】
また、「筆記距離」の評価は、
１０本のボールペンリフィールについて行い、
（イ）インクが完全になくなるまで筆記可能であった　→　評価「Ａ」
（ロ）充填量の１／４未満のインクを残して筆記不能であった　→　評価「Ｂ」
（ハ）充填量の１／４以上のインクを残して筆記不能となった　→　評価「Ｃ」
とした。
【００３９】
また、「消しゴム消去性」の試験は、
２５℃、６０％ＲＨの環境下で行い、各ペン体をＩＳＯ規格に準拠した筆記用紙に、直径約２ｃｍの円を螺旋状に筆記し、１分経過後に、その描線を消しゴム（三菱鉛筆社製、ＥＰ−６０）にて消去した。
【００４０】
また、「消しゴム消去性」の評価は、
１０本のボールペンリフィールについて筆記して消去した描線を目視で観察し、
（イ）消しゴムにより筆記した描線が綺麗に消去される　→　評価「Ａ」
（ロ）上記「Ａ」に較べ描線が残る部分がある　→　評価「Ｂ」
（ハ）消しゴムにより筆記した描線はやや消去されるが大部分消去されないで残る　→　評価「Ｃ」
とした。
【００４１】
なお、表中、「割合」は「ボール径に対してボールがボールハウス内で前後方向に移動可能な距離の割り合い」を、「筆記距離」は「筆記距離の評価」を「消去性」は「消しゴム消去性の評価」を、それぞれ示す。
【００４２】
【表１】

【００４３】
この表１によると、「割合」が６％以下であると、筆記距離に難がある。これは、着色樹脂粒子の詰まりに起因するものと思われる。また、逆に１４％以上であると消去性が悪くなる。これは、隙間が大きくなりすぎてインク量が多くなりすぎたためと思われる。
このように、実施例１から実施例１３までの各ボールペンリフィールは、「筆記距離」も十分長く、しかも「消しゴム消去性」に優れた水性ボールペンリフィールを持ったチップとすることができるのである。
【００４４】
一方、比較例１から比較例４までの各ボールペンリフィールは、「筆記距離」が短い、「消しゴム消去性」が悪いなどの欠点を有するボールペンリフィールとなってしまう。
なお、以上の実施例ではボールの直径が０．８ｍｍのもので説明したが、０．５ｍｍ、０．７ｍｍ、１．０ｍｍ、１．４ｍｍの直径を有するボールを用いた場合でも同様の傾向にあることを確認している。
【００４５】
【発明の効果】
本発明のボールペンは前述したような構成なので、非熱可塑性である着色樹脂粒子と非着色粒子を含有した水性インクを収容したボールペンであっても、十分な筆記距離が確保され、また、筆記描線を消しゴムで消去しても十分に描線を消せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態に関わるボールペンリフィールの側面断面図
【図２】ボールペンチップの先端部分の縦断面図である
【符号の説明】
１　　チップ
２　　継ぎ手
３　　逆流止めボール
４　　受けコマ
５　　インク貯蔵管
６　　インク
７　　逆流防止体
１１　ボール保持部
１２　ボール
１３　ボールハウス
１４　カシメ部
１５　テーパ部
１６　インク誘導孔
１７　インク溝
１８　ボール受け座
１９　底面部
２０　側面部
φＡ　ボールの直径
Ｂ　ボールの移動距離[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a refill for a water-based ballpoint pen, which is excellent in eraser erasability, has a sufficiently long writing distance, and is excellent in erasability, which can be used for a writing instrument.
[0002]
[Prior art]
Until now, many proposals have been made regarding an aqueous ballpoint pen refill having an eraser erasing property.
[0003]
However, when writing is performed on the chip used for the aqueous ink containing the colored resin particles, when the writing is performed, the resin pigment is clogged in the tip portion of the ballpoint pen tip, the gap between the swaged portions, and the side portion of the ball house. Has a disadvantage that a sufficient writing distance cannot be ensured due to the narrowing of the passageway, and poor handwriting due to the occurrence of “blurring”.
[0004]
As a solution, increasing the moving distance of the ball in the ball house is performed. For example, JP-A-2001-88490 is cited.
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-88490
However, if the movement distance of the ball inside the ball house of the ballpoint pen tip is simply increased, the ink supply amount will increase, and even if you try to erase the drawn line with the eraser after writing, the drawn line may not be erased. is there.
That is, it is extremely difficult for an aqueous ballpoint pen having eraser erasability to maintain "eraser erasability" while preventing "handwriting defects" and ensuring a sufficient "writing distance".
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, by forming the direction of the moving distance of the colored resin particles and the ball in the ball house within a predetermined range, it is possible to prevent the "handwriting defect" due to ink clogging and to make the "writing distance" sufficiently long, and to erase the eraser. It is an object to provide a maintained aqueous ballpoint pen refill.
[0008]
[Means for Solving the Invention]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventor has completed the following invention by forming a ball moving distance direction in a ball house within a predetermined range.
[0009]
An aqueous ink containing at least 5 to 30% by weight of non-thermoplastic colored resin particles having an average particle diameter of 2 to 20 μm and non-thermoplastic and non-colored particles is contained. The ballpoint pen tip in the ballpoint pen has a ball house for storing the ball and the ball, and an ink guide hole and an ink groove for supplying ink to the ball penetrating from the end on the side opposite to the ball house to the ball house, The structure is such that the ball is formed so as to be movable in the range of 6 to 14% in the front-rear direction in the ball house and to be rotatably held.
[0010]
The chip used in the present invention has a ball diameter of 0.5 to 1.4 mm, a ball protrusion amount of 25 to 35% of the ball diameter, an inner diameter of the ball house of 101 to 110% of the ball diameter, and ink induction. The holes are desirably 45 to 65% of the ball diameter, and the ink groove width is desirably 10 to 40% of the ball diameter.
[0011]
The colored resin particles used in the present invention are made of colored resin particles, are non-thermoplastic, and need to be colored resin fine particles having an average particle diameter of 2 to 20 μm.
Examples of the colored resin particles used in the present invention include, for example, colored resin particles in which a colorant made of a pigment is dispersed in resin particles, colored resin particles whose surfaces are coated with a colorant made of a pigment, and resin particles. Colored resin particles to which a coloring agent made of a dye is dyed are exemplified.
[0012]
In the present invention, as long as the colored resin particles are non-thermoplastic and satisfy the above average particle diameter, the structure (with hollow structure, without hollow structure (solid)) and shape (spherical, polygonal, flat, The fibrous form) is not particularly limited, but preferably has a glass transition point of 150 ° C. or higher and a thermal decomposition temperature, since excellent eraser erasability, writing properties, and stability over time as an ink are exhibited. It is desirable to use spherical colored resin fine particles having a molecular flow rate of less than 0.1, having an intramolecular crosslinkage of less than 0.1, and having no tackiness, and having a particle diameter of 3 to 15 μm. .
When the colored resin particles are thermoplastic and have tackiness, the particles are likely to aggregate, and the stability of the ink is impaired, or the ink is likely to be blurred when left with the cap removed, which is preferable. Absent.
[0013]
On the other hand, if the average particle diameter of the colored resin particles is less than 2 μm, the particles easily enter the voids of the paper fibers and the erasability is reduced, which is not preferable. When the average particle diameter of the colored resin particles exceeds 20 μm, the erasability is improved, but the concentration as an ink is reduced, the colored resin particles are easily precipitated, and the stability over time is improved. Is disadvantageously caused, such as impairment of the image quality and deterioration of the feel during writing.
The average particle diameter of the colored resin particles is 2 to 20 μm, and by using a non-thermoplastic material, for the first time, it stays near the paper surface without penetrating deep into the paper fibers, and is easily removed by the eraser. You can do it.
[0014]
Examples of the coloring agent used for the colored resin particles include dyes such as direct dyes such as Aizen Primula Red 4BH and Aizen Primula Yellow GCLH (all manufactured by Aizen Co., Ltd.), Aizen Bonsaw RH, Aizen Opal Pink BH, Aizen Opal Acid dyes such as Black WH Escultra Conc (manufactured by Eizen Co., Ltd.), Orient Solpur Blue OBX, Orient Solpur Blue OBB (manufactured by Orient Chemical Co., Ltd.), tartrazine, acid red, floquilon (more than Food dyes, fluorescent dyes, and the like.
Examples of the pigment include inorganic pigments such as carbon black, titanium oxide and iron oxide, organic pigments such as phthalocyanine pigments and azo pigments, and inorganic fluorescent pigments such as calcium sulfide and other fluorescent pigments. .
[0015]
As the resin component, for example, acrylic acid, methacrylic acid, acrylic acid ester, methacrylic acid ester, styrene, acrylonitrile, polymers such as butadiene or copolymers thereof, polyethylene, polyethylene terephthalate, polypropylene, phenolic resin, epoxy resin , Urethane or the like, and may be one subjected to a treatment such as crosslinking as necessary. As a method for coloring these resins, conventionally known techniques such as suspension polymerization and dispersion polymerization are used.
[0016]
As a preferable resin component of the colored resin particles, an acrylic resin, a urethane resin, and benzoquanamine are desirable from the viewpoints of price, miscibility with a coloring agent, and dyeing properties.
Further, as preferred colored resin particles, those having no tackiness and those not being thermoplastic are desirable. In those having adhesiveness, when writing after leaving for a certain period of time with the cap removed, fuzziness is likely to occur, and good drawing lines may not be obtained.Moreover, in the case of thermoplastics, This is because it tends to be unstable, and when a written line is left for a certain period of time at room temperature or higher, the eraser erasability may be reduced.
[0017]
Examples of the colored resin particles having the above properties that can be used in the present invention include commercially available labcolol 220 (M) black (pigment-containing crosslinked PMMA particles, average particle diameter: 8.5 μm, structure: dense, shape: Spherical, manufactured by Dainichi Seika Co., Ltd., Epocolor FP112 Pink (fluorescent dye-stained benzoguanamine / formaldehyde condensate, average particle diameter: 3-5 μm, structure: solid, shape: spherical), Epocolor FP113 Red (fluorescent dye-stained benzoguanamine. Formaldehyde condensate, average particle size: 3 to 5 μm, structure: dense, shape: spherical, Epocolor FP114 orange (fluorescent dye-stained benzoguanamine / formaldehyde condensate, average particle size: 3 to 5 μm, structure: solid, Shape: spherical, Epocolor FP117 yellow (fluorescent dye-stained benzoguanamine / formaldehyde) Compound, average particle size: 3 to 5 μm, structure: solid, shape: spherical, manufactured by Nippon Shokubai Co., Ltd., Vernock CFB-620C-40 (black, pigment-containing urethane particles, average particle size: 10 to 20 μm, structure) : Dense, shape: spherical, manufactured by Dainippon Ink and Chemicals, and the like, and these can be used alone or as a mixture of two or more.
[0018]
The content of the colored resin particles having these characteristics is preferably 5 to 30% by weight, and more preferably 8 to 20% by weight, based on the total amount of the ink composition.
If the content of the colored resin particles is less than 5% by weight, favorable drawing lines cannot be obtained, and if the content exceeds 30% by weight, the writing feeling becomes heavy and the drawing lines are liable to be blurred.
[0019]
The non-colored particles used in the present invention are included to further impart both properties of the eraser erasability and the abrasion resistance.For example, non-colored styrene butadiene particles, styrene acrylic resin particles, acrylate ester Particles, methacrylate particles, silicone acrylic particles, vinyl pyridine and the like, and these non-colored particles may be modified.
Preferably, styrene-butadiene particles (with or without modification), styrene-acrylic resin particles (with or without modification), acrylate particles (with modification), from the viewpoint of the strength of the continuous film, appropriate adhesiveness, and stability as an ink. Or no), and the use of methacrylate particles (with or without modification) is desirable.
[0020]
The average particle diameter of these non-colored particles is preferably 0.01 to 10 μm, more preferably 0.1 to 2 μm.
If the particle size of the non-colored particles is less than 0.01 μm, it becomes easy to penetrate into the voids of the paper fibers, so that the eraser erasing effect is hardly exhibited. On the other hand, if the particle size of the non-colored particles exceeds 10 μm, the abrasion resistance will be poor. This is presumably because the contact area between the particles and the paper surface is reduced and the size of the particles makes the particles more liable to be scratched.
[0021]
Examples of the non-colored particles having the above properties that can be used in the present invention include, for example, commercially available Joncryl 790 (styrene acrylic particles, average particle size 0.2 μm, glass transition point: 90 ° C., structure: solid, shape: spherical) Joncryl 7640 (styrene acrylic particles, average particle size: 0.12 μm, glass transition point: 85 ° C., structure: solid, shape: spherical, all manufactured by Johnson Polymer), HP-433J (hollow styrene acrylic resin particles, average particle: 0) 0.4 μm, glass transition point: 105 ° C., structure: hollow structure, shape: spherical, OP-84J (hollow styrene acrylic resin particles, average particle 0.55 μm, glass transition point: 105 ° C., structure: hollow structure, shape: Spherical and those manufactured by Rohm & Haas Co., Ltd.), and these can be used alone or as a mixture of two or more.
[0022]
The content of the non-colored particles having these properties is preferably 0.1 to 10% by weight, more preferably 0.5 to 5% by weight, based on the total amount of the ink composition.
If the content of the non-colored particles is less than 0.1% by weight, the effects of the present invention such as eraser erasability and abrasion resistance cannot be exhibited. And the abrasion resistance is improved, but the eraser erasability is significantly reduced, which is not preferable.
[0023]
The water-based ink composition for ballpoint pens of the present invention uses water (purified water, ion-exchanged water, pure water, etc.) as a main solvent. Further, as a solvent, water is used in view of imparting water retention and improving writing feeling. A water-soluble polar solvent having a polar group that is compatible with water can be used.
Examples of the water-soluble polar solvent that can be used include, for example, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, ethylene glycol monomethyl ether, glycerin, pyrrolidone, triethanolamine, and the like. Two or more kinds can be used as a mixture.
[0024]
In the ink composition for an aqueous ballpoint pen of the present invention, a water-soluble liquid medium other than water can be further used. As this water-soluble liquid medium, at least one selected from glycerin ethylene oxide or propylene oxide adduct and diglycerin ethylene oxide or propylene oxide adduct, preferably diglycerin propylene oxide (4 to 30) mol addition And diglycerin ethylene oxide (5 to 40) mol adduct.
By using such a water-soluble liquid medium, it is possible to obtain an ink composition having good eraser erasability and excellent pen tip drying resistance. Preferably, from the viewpoint of further improving eraser erasability and pen tip drying resistance, polyoxyethylene 13 mol-added diglyceryl ether, polyoxypropylene 9 mol-added diglyceryl ether, polyoxyethylene 10 mol-added glyceryl ether, polyoxyethylene It is desirable to use propylene 9 mole addition glyceryl ether.
[0025]
These water-soluble liquid media have high water retention, the mechanism is not clear, but because the `` separation '' from colored resin particles and non-colored particles is good, place the colored resin particles near the surface of the paper fiber. It is presumed that it is to go.
The content of these water-soluble liquid media is preferably 1 to 30% by weight, more preferably 5 to 15% by weight, based on the total amount of the ink composition.
If the content of the aqueous liquid medium is less than 1% by weight, the effect of further erasing the eraser and the resistance to drying of the nib cannot be exerted. It is not preferable because the property is lowered.
[0026]
In the ink composition for a water-based ballpoint pen of the present invention, as a component other than the above, an additive (arbitrary component) generally used for an ink for a water-based ballpoint pen can be used as long as the effects of the present invention are not impaired.
As an additive, as a pH adjuster, an alkali metal salt of phosphoric acid such as ammonia, urea, monoethanolamine, diethanolamine, triethanolamine, sodium tripolyphosphate and sodium carbonate, and an alkali metal hydroxide such as sodium hydroxide Phenol, sodium omazine, sodium pentachlorophenol, 1,2-benzisothiazolin-3-one, 2,3,5,6-tetrachloro-4 (methylsulfonyl) pyridine, sodium benzoate, etc. And alkali metal salts of benzoic acid, sorbitanic acid and dehydroacetic acid, and benzimidazole compounds.
[0027]
In addition, benzotriazole, dicyclohexylammonium nitrite, diisopropylammonium nitrite, tolyltriazole, saponins as rust preventives, polyalkylene glycol derivatives such as polyoxyethylene lacrilyl ether as lubricant, fatty acid alkali salt, nonionic surfactant Agents, fluorine-based surfactants such as perfluoroalkyl ether phosphates, and polyether-modified silicones such as polyethylene glycol adducts of dimethylenepolysiloxane.
[0028]
By further adding a water-soluble viscosity modifier to the aqueous ball-point pen ink composition of the present invention, a more stable ink composition can be obtained.
As the viscosity modifier, for example, at least one selected from the group consisting of synthetic polymers, cellulose, and polysaccharides can be used.
As synthetic polymers, for example, polyacrylic acids, polyvinyl alcohol, polyethylene oxide, polyvinyl pyrrolidone, polyvinyl methyl ether, polyacrylamide, etc., as cellulose, ethyl cellulose, methyl cellulose, hydroxymethyl cellulose, carboxymethyl cellulose, etc., as polysaccharides Examples include xanthan gum, guar gum, casein, gum arabic, gelatin, carrageenan, alginic acid, tragacanth gum, locust bean gum and the like.
[0029]
The ink composition for a water-based ballpoint pen of the present invention preferably has a viscosity value of 1 rpm measured by an EMD type viscometer (for example, manufactured by TOKIMEC) under the condition of 25 ° C. by appropriately incorporating the viscosity modifier and the like. , 100 to 1500 mPa · s, and more preferably, 500 to 1200 mPa · s.
By setting the viscosity value at 1 rpm in the range of 100 to 1500 mPa · s, it is possible to obtain an ink that does not cause separation of the ink over time and has a good writing feeling.
[0030]
Further, the viscosity value at 100 rpm measured with an EMD viscometer under the condition of 25 ° C. is preferably in the range of 10 to 90 mPa · s, more preferably 20 to 50 mPa · s.
By setting the viscosity value at 100 rpm in the range of 10 to 90 mPa · s, it is possible to realize a good drawing line without blurring.
[0031]
The ink composition for water-based ballpoint pens of the present invention comprises the above-mentioned colored resin particles, non-colored particles, water (and a water-soluble polar solvent), an aqueous liquid medium, additives, etc., in the same manner as in a known aqueous ink production method. It can be manufactured by preparing it.
The pH of the water-based ink composition for ballpoint pens of the present invention is a pH adjuster in terms of usability, safety, corrosion resistance to metal parts of the ballpoint pen, and thickening power when an alkali thickener is used. Is preferably adjusted to 7.0 to 9.0.
[0032]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to the following Examples.
[0033]
First, FIG. 1 will be described.
FIG. 1 is a side sectional view of the ballpoint pen refill according to the present embodiment.
In the figure, the ballpoint pen refill includes a chip 1, a joint 2 fixed to the chip, a backflow prevention ball 3 and a receiving piece 4 built in the joint 2, and an ink storage tube 5 fixed to the joint 2.
The ink storage tube 5 is formed in a substantially cylindrical shape, and the tip 1 side is filled with the ink 6 and the opposite chip 1 side is filled with the backflow prevention body 7.
[0034]
Next, FIG. 2 will be described.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the tip portion of the ballpoint pen tip.
In the drawing, the tip of the ball holding portion 11 of the ballpoint pen tip is formed in a tapered portion 15 having a tapered outer diameter, and a ball house 13 is formed on the tip side. The inside of the ball house 13 holds the ball 12, a ball receiving seat 18 for holding the ball 12 is formed on a bottom portion 19, and an inwardly bent caulking portion 14 is provided at the tip. I have. The ball 12 is supported by the ball receiving seat 18, the side surface 20, which is the inner peripheral surface of the ball house 13, and the caulking portion 14 so as not to protrude. In addition, an ink guide hole 16 and an ink groove 17 are provided on the opposite end side of the ball receiving seat 18. In the figure, the diameter of the ball 12 is indicated by φA, and the moving distance of the ball 12 is indicated by B.
[0035]
In Table 1 below, the configurations of the ball-point pen refills of Examples 1 to 13 and Comparative Examples 1 to 4, and the "writing distance" and "eraser erasability" of these ball-point pen refills are shown. Each evaluation is shown.
Here, the ball pen rifles of Examples 1 to 13 and Comparative Examples 1 to 4 were formed so that the “ball moving distance (B) in the ball house” was different.
In addition, in each ball pen rifle of Examples 1 to 13 and Comparative Examples 1 to 4, the material of the ball was cemented carbide, the material of the holder was stainless steel, and the diameter of the ball was 0.8 mm. .
[0036]
The composition of the ink is 12% by weight of colored resin particles (fluorescent dye-stained benzoguanamine / formaldehyde condensate, average particle diameter: 3 to 5 μm, structure: solid, shape: spherical).
Non-colored particles (styrene acrylic particles, average particle size 0.2 μm, glass transition point: 90 ° C., structure: solid, shape: spherical): 3% by weight
Diglyceryl ether added: 7% by weight
Polyacrylic acids A: 0.38% by weight
Triethanolamine: 1.5% by weight
Benzotriazole: 0.5% by weight
Water: remaining weight%
And
[0037]
Also, the test for "writing distance"
First, confirm that handwriting is possible, and then use an automatic writing tester based on ISO standard 14145-1.
Writing speed: 4.5 m / min
Writing angle: 60 ° Writing impossible: 0.98N
It went until it became impossible to write under the conditions.
[0038]
In addition, the evaluation of "writing distance"
Perform about 10 ballpoint pen refills,
(B) Writing was possible until the ink completely disappeared → Evaluation "A"
(B) Writing was impossible with ink remaining less than 1/4 of the filling amount → Evaluation "B"
(C) Writing became impossible with ink remaining at least 1/4 of the filling amount → Evaluation "C"
And
[0039]
In addition, the test of "Eraser Erasability"
The test was performed in an environment of 25 ° C. and 60% RH. Each pen body was spirally written on a writing paper conforming to the ISO standard with a circle having a diameter of about 2 cm. After 1 minute, the drawing line was erased (Mitsubishi Pencil Co., Ltd.). Manufactured by EP-60).
[0040]
In addition, the evaluation of "eraser erasability"
Visually observe the drawn lines erased by writing about 10 ballpoint pen refills,
(B) The line drawn with the eraser is neatly erased → Evaluation "A"
(B) Compared to the above "A", there is a part where drawing lines remain → Evaluation "B"
(C) The lines drawn with the eraser are slightly erased, but most remain unerased → Evaluation "C"
And
[0041]
In the table, "Ratio" indicates "proportion of distance that the ball can move in the front and rear direction in the ball house with respect to the ball diameter", and "writing distance" indicates "evaluation of writing distance" and "erasability" Indicates "Evaluation of Eraser Erasability".
[0042]
[Table 1]

[0043]
According to Table 1, when the “ratio” is 6% or less, there is a difficulty in writing distance. This is considered to be due to clogging of the colored resin particles. Conversely, if it is 14% or more, the erasability will deteriorate. This is probably because the gap became too large and the amount of ink became too large.
As described above, each of the ball-point refills of Examples 1 to 13 has a sufficiently long "writing distance" and can be a chip having an aqueous ball-point refill excellent in "eraser erasability".
[0044]
On the other hand, each ball-point refill of Comparative Example 1 to Comparative Example 4 is a ball-point refill having shortcomings such as a short "writing distance" and a poor "eraser erasability".
In the above embodiments, the ball diameter is 0.8 mm. However, the same tendency is obtained when balls having diameters of 0.5 mm, 0.7 mm, 1.0 mm, and 1.4 mm are used. I'm sure it's there.
[0045]
【The invention's effect】
Since the ball-point pen of the present invention is configured as described above, even a ball-point pen containing an aqueous ink containing non-thermoplastic colored resin particles and non-colored particles, a sufficient writing distance is ensured, and a writing line Even if erased with an eraser, the drawn lines can be sufficiently erased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side cross-sectional view of a ball-point pen refill according to the present embodiment. FIG. 2 is a vertical cross-sectional view of a tip portion of a ball-point pen tip.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Chip 2 Joint 3 Backflow prevention ball 4 Receiving piece 5 Ink storage tube 6 Ink 7 Backflow prevention body 11 Ball holding part 12 Ball 13 Ball house 14 Caulking part 15 Tapered part 16 Ink guide hole 17 Ink groove 18 Ball receiving seat 19 Bottom part 20 Side part φA Ball diameter B Ball travel distance

Claims

Ink containing at least 5 to 30% by weight of non-thermoplastic colored resin particles having an average particle size of 2 to 20 μm and non-thermoplastic, and non-colored particles having a glass transition point of less than 0 ° C. When,
In an aqueous ballpoint pen refill provided with an ink storage tube for storing the ink and a chip fixed to one side of the ink storage tube,
The chip is
With a ball and a holder for holding this ball,
The holder includes a ball house for storing a ball provided in the vicinity of the end on the side opposite to the ink storage tube, and an ink for supplying ink to a ball penetrating from the end on the side opposite to the ball house to the ball house. Having a guide hole,
The ball house has a cylindrical side surface, and a bottom portion that gradually reduces the inner diameter toward the ink guide hole side,
An aqueous ball-point refill characterized in that the ball is movable in a range of 6 to 14% of the ball diameter in the front-rear direction in the ball house and is rotatably held.

Colored resin particles having an average particle size of 2 to 20 μm and being non-thermoplastic are contained in an amount of 5 to 30% by weight based on the total amount of the ink composition, and at least non-colored particles having a glass transition point of 0 ° C. or more and less than 60 ° C. Containing ink,
In an aqueous ballpoint pen refill provided with an ink storage tube for storing the ink and a chip fixed to one side of the ink storage tube,
The chip is
With a ball and a holder for holding this ball,
The holder includes a ball house for storing a ball provided in the vicinity of the end on the side opposite to the ink storage tube, and an ink for supplying ink to a ball penetrating from the end on the side opposite to the ball house to the ball house. Having a guide hole,
The ball house has a cylindrical side surface, and a bottom portion that gradually reduces the inner diameter toward the ink guide hole side,
An aqueous ball-point refill characterized in that the ball is movable in a range of 6 to 14% of the ball diameter in the front-rear direction in the ball house and is rotatably held.

Ink containing at least 5 to 30% by weight of non-thermoplastic colored resin particles having an average particle size of 2 to 20 μm and non-thermoplastic, and non-colored particles having a glass transition point of 60 ° C. or higher. When,
In an aqueous ballpoint pen refill provided with an ink storage tube for storing the ink and a chip fixed to one side of the ink storage tube,
The chip is
With a ball and a holder for holding this ball,
The holder includes a ball house for storing a ball provided in the vicinity of the end on the side opposite to the ink storage tube, and an ink for supplying ink to a ball penetrating from the end on the side opposite to the ball house to the ball house. Having a guide hole,
The ball house has a cylindrical side surface, and a bottom portion that gradually reduces the inner diameter toward the ink guide hole side,
An aqueous ball-point refill characterized in that the ball is movable in a range of 6 to 14% of the ball diameter in the front-rear direction in the ball house and is rotatably held.

4. The aqueous ballpoint pen refill according to claim 1, wherein the non-colored particles have an average particle size of 0.01 to 10 [mu] m.

2. The ink composition according to claim 1, further comprising at least one selected from the group consisting of ethylene oxide or propylene oxide adduct of glycerin and ethylene oxide or propylene oxide of diglycerin, based on the total amount of the ink composition. Aqueous ballpoint pen refill according to claims 4 to 4.

The aqueous ballpoint pen refill according to any one of claims 1 to 5, wherein a viscosity value at 1 rpm measured by an EMD type viscometer under a condition of 25 ° C is in a range of 100 to 1500 mPa · s.

The aqueous ballpoint pen refill according to any one of claims 1 to 6, wherein a viscosity value at 100 rpm measured by an EMD type viscometer at 25 ° C is in a range of 10 to 90 mPa · s.