JP2004142088A - 切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】それぞれ所望の角度の切断面を備えた所望の長さの部材を一本のワークから容易に且つ精度高く切り出すことにある。
【解決手段】細長い棒状のワーク2を切断するための切断機1であって、ワークを固定するための面3を備えたテーブル4と、該テーブル面上に固定されたワークを切断するための丸鋸6と、該丸鋸を回転可能に保持するための丸鋸保持部材7a、7bとを具備する。丸鋸保持部材が丸鋸をテーブル面に近づけたりテーブル面から離したりできるようにテーブル面に対して移動可能に支持されている。丸鋸保持部材がテーブル面に対して垂直な枢動軸線9b周りで枢動可能に支持されており、該丸鋸保持部材の枢動軸線がテーブル面上に固定されたワークの中央軸線と交わる位置にある。
【選択図】 図1
【解決手段】細長い棒状のワーク2を切断するための切断機1であって、ワークを固定するための面3を備えたテーブル4と、該テーブル面上に固定されたワークを切断するための丸鋸6と、該丸鋸を回転可能に保持するための丸鋸保持部材7a、7bとを具備する。丸鋸保持部材が丸鋸をテーブル面に近づけたりテーブル面から離したりできるようにテーブル面に対して移動可能に支持されている。丸鋸保持部材がテーブル面に対して垂直な枢動軸線9b周りで枢動可能に支持されており、該丸鋸保持部材の枢動軸線がテーブル面上に固定されたワークの中央軸線と交わる位置にある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は切断機に関し、特に、細長い棒状のワークを切断するための切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に、ワークを切断するための切断機が開示されている。この切断機では、ワークを脱着可能に固定するための面を備えたテーブルと、該テーブル面上に固定されたワークを切断するための丸鋸と、この丸鋸を回転可能に保持する丸鋸保持部材とを具備し、丸鋸保持部材がテーブル面に近づくように下降したりテーブル面から離れるように上昇したりできるように支持されている切断機がある。この切断機では、丸鋸保持部材が下降せしめられることによってテーブル面に固定されたワークに丸鋸が近づけられ、さらに、丸鋸保持部材が下降せしめられることによってワークが丸鋸によって切断される。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−293614号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、丸鋸保持部材がテーブル面に対して垂直な枢動軸線周りで左右に枢動可能に支持されている切断機もある。この切断機では、丸鋸保持部材を枢動させて所定の角度位置に位置決めした上で、ワークを切断すれば、ワークをその長手軸線に対して斜めに切断することができる。そして、丸鋸保持部材の角度位置を適宜変えることによって、ワークをその長手軸線に対して異なる角度で斜めに切断することができる。
【0005】
本発明の目的は、それぞれ所望の角度の切断面を備えた所望の長さの部材を一本のワークから容易に且つ精度高く切り出すことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、1番目の発明では、細長い棒状のワークを切断するための切断機であって、ワークを固定するための面を備えたテーブルと、該テーブル面上に固定されたワークを切断するための丸鋸と、該丸鋸を回転可能に保持するための丸鋸保持部材とを具備し、丸鋸保持部材が丸鋸をテーブル面に近づけたりテーブル面から離したりできるようにテーブル面に対して移動可能に支持されている切断機において、上記丸鋸保持部材がテーブル面に対して垂直な枢動軸線周りで枢動可能に支持されており、該丸鋸保持部材の枢動軸線がテーブル面上に固定されたワークの中央軸線と交わる位置にある。
2番目の発明では、1番目の発明において、上記ワークがテーブル面上に固定されたときに該ワークの断面径に係わらず該ワークの中央軸線が上記丸鋸保持部材の枢動軸線と交わるように上記ワークがテーブル面上に固定される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の1つの実施形態の切断機を示している。切断機1は、細長くて真っ直ぐな棒状のワーク、図面では、断面円形で管状のパイプ2を固定するための平坦な面3を備えたテーブル4を具備する。図示した実施形態では、テーブル面3上に位置決め器具5が配置されており、パイプ2はこの位置決め器具5によってテーブル面3に固定される。
【0008】
また、切断機1は丸鋸6を具備する。丸鋸6は第1の保持アーム7aに回転可能に保持されている。丸鋸6は、例えば、電気モータ(図示せず)によって回転駆動せしめられる。図2に示されているように、位置決め器具5は互いに整列した2つの器具部分5a、5bに分割されており、丸鋸6はこれら器具部分5a、5b間の空間8上方に位置する。
【0009】
第1の保持アーム7aは、テーブル面3に対して平行に延びる第1の枢動軸線9a周りで枢動可能に第2の保持アーム7bに保持されている。第2の保持アーム7bは、テーブル面3に対して垂直に延びる第2の枢動軸線9b周りで枢動可能にテーブル底部に保持されている。第2の枢動軸線9bは、パイプ2が位置決め器具5を介してテーブル面3に固定されたときに、パイプ2に交わるように延びる。特に、本実施形態では、第2の枢動軸線9bは、位置決め器具5上に固定されたパイプ2の中心軸線(以下、パイプ軸線と称す)Cに交わるように延びる。
【0010】
図3に示されているように、第1の保持アーム7aを第1の枢動軸線9a周りで枢動させ、第1の保持アーム7aをテーブル面3に向かって下降させることによって、丸鋸6をテーブル面3に向かって下降させることができる。図3では、第1の保持アーム7aがテーブル面3から離れるように上昇せしめられたところが実線で示されており、第1の保持アーム7aがテーブル面3に近づくように下降せしめられたところが鎖線で示されている。丸鋸6を電気モータによって回転させつつ第1の保持アーム7aを第1の枢動軸線9a周りで枢動させてテーブル面3に向かって下降させれば、位置決め器具5上に固定されたパイプ2を丸鋸6で切断することができる。
【0011】
ところで、本実施形態では、図4に示されているように、第2の保持アーム7bを第2の枢動軸線9b周りで枢動させることによって、位置決め器具5上に固定されたパイプ2の長手軸線に対する第1の保持アーム7aの角度が変わり、したがって、この第1の保持アーム7aに保持されている丸鋸6の角度も変わる。なお、丸鋸6は如何なる角度位置に位置決めされたとしても、パイプ2を切断したときには、位置決め器具5の2つの器具部分5a、5b間の空間8内に入る範囲内でその角度位置が変更可能である。
【0012】
ところで、図1に示されているように、位置決め器具5の上壁面5cはV字形状をしており、この位置決め器具5によれば、その上壁面5cにパイプ2を載せることによって如何なる径のパイプ2であっても、パイプ軸線Cがテーブル面3に対して垂直な1つの平面(以下、パイプ軸線平面と称す)上に常に位置することとなる。
【0013】
ところで、本実施形態では、第2の枢動軸線9bがパイプ軸線Cと交わるように延びるので、丸鋸6全体を含んで延在する平面(以下、丸鋸平面と称す)と、パイプ軸線平面とが交わるラインは常に一定である。したがって、パイプ2から切り出すべきパイプ部分の長さをパイプ軸線Cに沿った長さで規定しておけば、いったん切断されたパイプ2をその中心軸線Cに沿って計測して所定の長さだけ所定の方向へパイプ軸線Cに沿って移動させ、それと共に、パイプ2が丸鋸6によってパイプ軸線Cに対して或る角度でもって切断できるように第2の保持アーム7bを第2の枢動軸線9b周りで枢動し、所定の角度位置に位置決めした上で、パイプ2を丸鋸6によって切断すれば、所望の角度の切断面を備えた所望の長さのパイプ部分をパイプ2から切り出すことができる。もちろん、パイプ2をその中心軸線Cに移動させると同時にその中心軸線周りで所定角度だけ回転させてもよい。
【0014】
こうした操作を繰り返すことによって、異なる角度の切断面を備えた異なる長さのパイプ部分を容易に且つ精度高く一本のパイプから切り出すことができる。
【0015】
また、本実施形態の切断機1は、パイプ2の送りおよびパイプ2の回転角度と丸鋸6の切断角度とのセッティング手順と丸鋸6による切断動作とを規定したプログラムを記憶する記憶装置と、この記憶装置に記憶されているプログラムに従ってパイプ2を所定の長さだけ送ると共に所定の角度だけ回転し且つ丸鋸6の角度位置を所定の角度にセットし且つ丸鋸による切断動作を電気制御回路等によって自動的に行うためのコントローラとを具備する。これによれば、コントローラを作動させるだけで、異なる角度の切断面を備えた異なる長さのパイプ部分を容易に且つ精度高く一本のパイプ2から切り出すことができる。このことを図5を参照して説明する。
【0016】
図5(A)に示されているように、始めに、図5(A)に示したように、パイプ軸線Cに対して垂直な端面を備えたパイプ2がテーブル面上に固定される。次いで、図5(A)の実線X1に沿ってパイプ2が丸鋸6によって斜めに切断される。そして、その後、パイプ軸線C上で計って所定の長さD1だけパイプ軸線Cに沿ってパイプ2が矢印Aで示した方向へと送られ、再び、そこで固定される。すると、パイプ2は、図5(B)に示したように、テーブル面上に固定される。次いで、図5(B)の実線X2に沿ってパイプ2が丸鋸6によって斜めに切断される。そして、その後、パイプ軸線C上で測って所定の長さD2だけパイプ軸線Cにパイプ2が送られると共にパイプ軸線C周りで所定の角度だけ回転せしめられ、再び、そこで固定される。すると、パイプ2は、図5(C)に示したように、テーブル面上に固定される。そして、図5(C)の実線X3に沿ってパイプ2が丸鋸6によって斜めに切断される。こうした操作を複数回繰り返すプログラムを記憶装置に記憶させておけば、異なる角度の切断面を備えた異なる長さのパイプ部分を容易に且つ精度高く一本のパイプ2から切り出すことができる。
【0017】
なお、ワークは断面円形の管状のパイプ以外に、断面正方形や断面長方形の管状のパイプでもよいし、中実な棒でもよい。また、第1の保持アーム7aがテーブル面3に対して垂直な方向に移動可能であってもよい。また、丸鋸6は、それがワークを完全に切断したときの丸鋸6の回転駆動軸線とテーブル面3から垂直方向の距離が最も長いワークの部分を通るラインとが交わると好ましい。
【0018】
また、上述した実施形態では、パイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセット、および、切断動作はコントローラを作動させるだけで所定のプログラムに従って全て自動的に繰り返し行われるが、例えば、コントローラの作動によってパイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセットが自動的に行われるようにし、切断動作だけは手動にて行うようにしてもよい。この場合、パイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセットが行われると、コントローラはいったん停止し、切断動作が手動にて行われた後に、コントローラが作動されると、次のパイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセットが行われる。
【0019】
もちろん、パイプの送り、パイプの回転、丸鋸の角度位置のセットといった操作をそれぞれ行わせるためのスイッチを設け、これらスイッチを個々に入れることにより、各操作を行わせるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、それぞれ所望の角度の切断面を備えた所望の長さの部材を一本のワークから容易に且つ精度高く切り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施形態の切断機の側面図である。
【図2】図1に示した切断機の平面図である。
【図3】図1に示した切断機の動作を説明するための切断機の側面図である。
【図4】図1に示した切断機の動作を説明するための切断機の平面図である。
【図5】パイプを連続的に切断する切断機の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…切断機
2…パイプ
3…テーブル面
4…テーブル
5…位置決め器具
6…丸鋸
7a…第1の保持アーム
7b…第2の保持アーム
9a…第1の枢動軸線
9b…第2の枢動軸線
【発明の属する技術分野】
本発明は切断機に関し、特に、細長い棒状のワークを切断するための切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に、ワークを切断するための切断機が開示されている。この切断機では、ワークを脱着可能に固定するための面を備えたテーブルと、該テーブル面上に固定されたワークを切断するための丸鋸と、この丸鋸を回転可能に保持する丸鋸保持部材とを具備し、丸鋸保持部材がテーブル面に近づくように下降したりテーブル面から離れるように上昇したりできるように支持されている切断機がある。この切断機では、丸鋸保持部材が下降せしめられることによってテーブル面に固定されたワークに丸鋸が近づけられ、さらに、丸鋸保持部材が下降せしめられることによってワークが丸鋸によって切断される。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−293614号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、丸鋸保持部材がテーブル面に対して垂直な枢動軸線周りで左右に枢動可能に支持されている切断機もある。この切断機では、丸鋸保持部材を枢動させて所定の角度位置に位置決めした上で、ワークを切断すれば、ワークをその長手軸線に対して斜めに切断することができる。そして、丸鋸保持部材の角度位置を適宜変えることによって、ワークをその長手軸線に対して異なる角度で斜めに切断することができる。
【0005】
本発明の目的は、それぞれ所望の角度の切断面を備えた所望の長さの部材を一本のワークから容易に且つ精度高く切り出すことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、1番目の発明では、細長い棒状のワークを切断するための切断機であって、ワークを固定するための面を備えたテーブルと、該テーブル面上に固定されたワークを切断するための丸鋸と、該丸鋸を回転可能に保持するための丸鋸保持部材とを具備し、丸鋸保持部材が丸鋸をテーブル面に近づけたりテーブル面から離したりできるようにテーブル面に対して移動可能に支持されている切断機において、上記丸鋸保持部材がテーブル面に対して垂直な枢動軸線周りで枢動可能に支持されており、該丸鋸保持部材の枢動軸線がテーブル面上に固定されたワークの中央軸線と交わる位置にある。
2番目の発明では、1番目の発明において、上記ワークがテーブル面上に固定されたときに該ワークの断面径に係わらず該ワークの中央軸線が上記丸鋸保持部材の枢動軸線と交わるように上記ワークがテーブル面上に固定される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の1つの実施形態の切断機を示している。切断機1は、細長くて真っ直ぐな棒状のワーク、図面では、断面円形で管状のパイプ2を固定するための平坦な面3を備えたテーブル4を具備する。図示した実施形態では、テーブル面3上に位置決め器具5が配置されており、パイプ2はこの位置決め器具5によってテーブル面3に固定される。
【0008】
また、切断機1は丸鋸6を具備する。丸鋸6は第1の保持アーム7aに回転可能に保持されている。丸鋸6は、例えば、電気モータ(図示せず)によって回転駆動せしめられる。図2に示されているように、位置決め器具5は互いに整列した2つの器具部分5a、5bに分割されており、丸鋸6はこれら器具部分5a、5b間の空間8上方に位置する。
【0009】
第1の保持アーム7aは、テーブル面3に対して平行に延びる第1の枢動軸線9a周りで枢動可能に第2の保持アーム7bに保持されている。第2の保持アーム7bは、テーブル面3に対して垂直に延びる第2の枢動軸線9b周りで枢動可能にテーブル底部に保持されている。第2の枢動軸線9bは、パイプ2が位置決め器具5を介してテーブル面3に固定されたときに、パイプ2に交わるように延びる。特に、本実施形態では、第2の枢動軸線9bは、位置決め器具5上に固定されたパイプ2の中心軸線(以下、パイプ軸線と称す)Cに交わるように延びる。
【0010】
図3に示されているように、第1の保持アーム7aを第1の枢動軸線9a周りで枢動させ、第1の保持アーム7aをテーブル面3に向かって下降させることによって、丸鋸6をテーブル面3に向かって下降させることができる。図3では、第1の保持アーム7aがテーブル面3から離れるように上昇せしめられたところが実線で示されており、第1の保持アーム7aがテーブル面3に近づくように下降せしめられたところが鎖線で示されている。丸鋸6を電気モータによって回転させつつ第1の保持アーム7aを第1の枢動軸線9a周りで枢動させてテーブル面3に向かって下降させれば、位置決め器具5上に固定されたパイプ2を丸鋸6で切断することができる。
【0011】
ところで、本実施形態では、図4に示されているように、第2の保持アーム7bを第2の枢動軸線9b周りで枢動させることによって、位置決め器具5上に固定されたパイプ2の長手軸線に対する第1の保持アーム7aの角度が変わり、したがって、この第1の保持アーム7aに保持されている丸鋸6の角度も変わる。なお、丸鋸6は如何なる角度位置に位置決めされたとしても、パイプ2を切断したときには、位置決め器具5の2つの器具部分5a、5b間の空間8内に入る範囲内でその角度位置が変更可能である。
【0012】
ところで、図1に示されているように、位置決め器具5の上壁面5cはV字形状をしており、この位置決め器具5によれば、その上壁面5cにパイプ2を載せることによって如何なる径のパイプ2であっても、パイプ軸線Cがテーブル面3に対して垂直な1つの平面(以下、パイプ軸線平面と称す)上に常に位置することとなる。
【0013】
ところで、本実施形態では、第2の枢動軸線9bがパイプ軸線Cと交わるように延びるので、丸鋸6全体を含んで延在する平面(以下、丸鋸平面と称す)と、パイプ軸線平面とが交わるラインは常に一定である。したがって、パイプ2から切り出すべきパイプ部分の長さをパイプ軸線Cに沿った長さで規定しておけば、いったん切断されたパイプ2をその中心軸線Cに沿って計測して所定の長さだけ所定の方向へパイプ軸線Cに沿って移動させ、それと共に、パイプ2が丸鋸6によってパイプ軸線Cに対して或る角度でもって切断できるように第2の保持アーム7bを第2の枢動軸線9b周りで枢動し、所定の角度位置に位置決めした上で、パイプ2を丸鋸6によって切断すれば、所望の角度の切断面を備えた所望の長さのパイプ部分をパイプ2から切り出すことができる。もちろん、パイプ2をその中心軸線Cに移動させると同時にその中心軸線周りで所定角度だけ回転させてもよい。
【0014】
こうした操作を繰り返すことによって、異なる角度の切断面を備えた異なる長さのパイプ部分を容易に且つ精度高く一本のパイプから切り出すことができる。
【0015】
また、本実施形態の切断機1は、パイプ2の送りおよびパイプ2の回転角度と丸鋸6の切断角度とのセッティング手順と丸鋸6による切断動作とを規定したプログラムを記憶する記憶装置と、この記憶装置に記憶されているプログラムに従ってパイプ2を所定の長さだけ送ると共に所定の角度だけ回転し且つ丸鋸6の角度位置を所定の角度にセットし且つ丸鋸による切断動作を電気制御回路等によって自動的に行うためのコントローラとを具備する。これによれば、コントローラを作動させるだけで、異なる角度の切断面を備えた異なる長さのパイプ部分を容易に且つ精度高く一本のパイプ2から切り出すことができる。このことを図5を参照して説明する。
【0016】
図5(A)に示されているように、始めに、図5(A)に示したように、パイプ軸線Cに対して垂直な端面を備えたパイプ2がテーブル面上に固定される。次いで、図5(A)の実線X1に沿ってパイプ2が丸鋸6によって斜めに切断される。そして、その後、パイプ軸線C上で計って所定の長さD1だけパイプ軸線Cに沿ってパイプ2が矢印Aで示した方向へと送られ、再び、そこで固定される。すると、パイプ2は、図5(B)に示したように、テーブル面上に固定される。次いで、図5(B)の実線X2に沿ってパイプ2が丸鋸6によって斜めに切断される。そして、その後、パイプ軸線C上で測って所定の長さD2だけパイプ軸線Cにパイプ2が送られると共にパイプ軸線C周りで所定の角度だけ回転せしめられ、再び、そこで固定される。すると、パイプ2は、図5(C)に示したように、テーブル面上に固定される。そして、図5(C)の実線X3に沿ってパイプ2が丸鋸6によって斜めに切断される。こうした操作を複数回繰り返すプログラムを記憶装置に記憶させておけば、異なる角度の切断面を備えた異なる長さのパイプ部分を容易に且つ精度高く一本のパイプ2から切り出すことができる。
【0017】
なお、ワークは断面円形の管状のパイプ以外に、断面正方形や断面長方形の管状のパイプでもよいし、中実な棒でもよい。また、第1の保持アーム7aがテーブル面3に対して垂直な方向に移動可能であってもよい。また、丸鋸6は、それがワークを完全に切断したときの丸鋸6の回転駆動軸線とテーブル面3から垂直方向の距離が最も長いワークの部分を通るラインとが交わると好ましい。
【0018】
また、上述した実施形態では、パイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセット、および、切断動作はコントローラを作動させるだけで所定のプログラムに従って全て自動的に繰り返し行われるが、例えば、コントローラの作動によってパイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセットが自動的に行われるようにし、切断動作だけは手動にて行うようにしてもよい。この場合、パイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセットが行われると、コントローラはいったん停止し、切断動作が手動にて行われた後に、コントローラが作動されると、次のパイプの送り・回転、および、丸鋸の角度位置のセットが行われる。
【0019】
もちろん、パイプの送り、パイプの回転、丸鋸の角度位置のセットといった操作をそれぞれ行わせるためのスイッチを設け、これらスイッチを個々に入れることにより、各操作を行わせるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、それぞれ所望の角度の切断面を備えた所望の長さの部材を一本のワークから容易に且つ精度高く切り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施形態の切断機の側面図である。
【図2】図1に示した切断機の平面図である。
【図3】図1に示した切断機の動作を説明するための切断機の側面図である。
【図4】図1に示した切断機の動作を説明するための切断機の平面図である。
【図5】パイプを連続的に切断する切断機の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…切断機
2…パイプ
3…テーブル面
4…テーブル
5…位置決め器具
6…丸鋸
7a…第1の保持アーム
7b…第2の保持アーム
9a…第1の枢動軸線
9b…第2の枢動軸線
Claims (2)
- 細長い棒状のワークを切断するための切断機であって、ワークを固定するための面を備えたテーブルと、該テーブル面上に固定されたワークを切断するための丸鋸と、該丸鋸を回転可能に保持するための丸鋸保持部材とを具備し、丸鋸保持部材が丸鋸をテーブル面に近づけたりテーブル面から離したりできるようにテーブル面に対して移動可能に支持されている切断機において、上記丸鋸保持部材がテーブル面に対して垂直な枢動軸線周りで枢動可能に支持されており、該丸鋸保持部材の枢動軸線がテーブル面上に固定されたワークの中央軸線と交わる位置にあることを特徴とする切断機。
- 上記ワークがテーブル面上に固定されたときに該ワークの断面径に係わらず該ワークの中央軸線が上記丸鋸保持部材の枢動軸線と交わるように上記ワークがテーブル面上に固定されることを特徴とする請求項1に記載の切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002340114A JP2004142088A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002340114A JP2004142088A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 切断機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004142088A true JP2004142088A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32462694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002340114A Pending JP2004142088A (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | 切断機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004142088A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007021686A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Mcc Corp | 管の切断・面取機 |
CN102489776A (zh) * | 2011-11-25 | 2012-06-13 | 成都鑫三洋科技发展有限公司 | 具有锯片保护装置的手持锯 |
CN104325493A (zh) * | 2014-10-21 | 2015-02-04 | 苏州市宝玛数控设备有限公司 | 一种管材切割机固定装置 |
CN110977023A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-04-10 | 张家港宏昌钢板有限公司 | 一种不锈钢管切割装置 |
CN115446655A (zh) * | 2022-10-13 | 2022-12-09 | 上海汉虹精密机械有限公司 | 一种用于转角圆锯机的锯切结构 |
-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002340114A patent/JP2004142088A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007021686A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Mcc Corp | 管の切断・面取機 |
CN102489776A (zh) * | 2011-11-25 | 2012-06-13 | 成都鑫三洋科技发展有限公司 | 具有锯片保护装置的手持锯 |
CN104325493A (zh) * | 2014-10-21 | 2015-02-04 | 苏州市宝玛数控设备有限公司 | 一种管材切割机固定装置 |
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