JP2004141600A - 心電図同期圧測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】心拍に一致した血管内圧あるいは心内圧の変化を正確、簡便に測定し表示すること。
【解決手段】血管内圧あるいは心内圧の信号を処理し心電図に同期させて計測し表示することにより、心拍に一致した血管内圧あるいは心内圧の変化をノイズ少なく詳細に観察し、計測することが可能となる。この装置は循環動態の診断と治療に有用な生体情報監視および診断装置である。
【選択図】図1
【解決手段】血管内圧あるいは心内圧の信号を処理し心電図に同期させて計測し表示することにより、心拍に一致した血管内圧あるいは心内圧の変化をノイズ少なく詳細に観察し、計測することが可能となる。この装置は循環動態の診断と治療に有用な生体情報監視および診断装置である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する分野】
本発明は呼吸循環機能を計測する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動脈、中心静脈、肺動脈などの血管内圧を測定し、それにより患者の循環動態を把握し、治療と診断を行うことは医療の分野で日常的に行われている。また循環器の診断においては心臓内圧の測定がカテーテル検査で行われている。通常、これらの血管内圧あるいは心臓内圧の波形は心電図波形とともにトランスデューサ、増幅器をもちいて横軸を時間として連続的に画面に表示されている。血管内圧および心内圧は心拍に一致して変動しており、単なる時間的な変化よりも、心拍に一致した変動が診断上しばしば重要となる。従来、心拍に一致した波形の変化をより詳しく観察するには、画面を一時的に静止させて、あるいは用紙に記録させて行っていた。
【0003】
しかし、その操作を行っても心拍に一致した血管内圧の波形を詳細に観察、測定するには、その波形を心電図と見比べて行う必要があるために時間を要し、また正確さに欠けていた。とくに低圧系では圧波形の変化を実際におこっている変化とアーティファクトとの鑑別がしばしば困難であった。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
心電図波形とくにQRS波を基準としてタイミングを取り、同時に入力された血管内圧あるいは心内圧の信号を加算平均して表示すれば、心拍に一致した血管内圧あるいは心内圧波形をアーティファクトや呼吸による影響によるノイズを少なく計測しかつその波形を表示することある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
心電図と血管内圧あるいは心内圧を同時測定可能な生体情報監視装置より信号を得る。これは従来の装置を使用することも可能であるし、専用の装置を使用することも可能である。
請求項1にかかる装置をもちいて、マイクロプロセッサーを用いて心電図のR波を認識させるようにプログラムする。そして請求項2にかかる装置をもちいて心電図波形を基準として、心電図波形とともに血管内圧あるいは心内圧をモニターに表示して、計測する。
【0006】
【発明の実施の形態】
心電図同期の方法としては、いくつか考えられるが、1例を挙げて具体的に述べる。生体情報監視装置により得られた心電図波形のうち、大きく電位が変動するQRS部分を計測器に認識させるようにプログラムし、マイクロプロセッサーに処理させる。心電図信号の最大値および平均値を計算し、最大値より一定の値だけ少ない部分(たとえば、(最大値−平均値)/2とするが、この値は任意である)をQRS波とし、そしてそのピークとなる点をR波として、装置に認識させそのタイミングを計測する(図1の上段)。マイクロプロセッサーに心電図T波と区別してR波を認識させるために、信号の大きさに加えて、波形の上昇率を用いることもプログラムでは工夫してもよい。この方法はT波がR波よりも信号の上昇率が小さい(急峻でない)ことを利用する。
【0007】
この認識されたR波のタイミングを基準にして、すなわちR波同期を行って、同時に入力されている血管内圧あるいは心内圧信号を並べ替えることにより、心電図に同期した血管内圧あるいは心内圧波形を求めることができる(図1の下段)。その際に、血管内圧の信号を加算平均処理すればノイズの少ない平均血管内圧あるいは心内圧波形を表示できる。平均血管内圧を図示した。
【0008】
この発明により、請求項2に記載したように、血管内圧あるいは心内圧を心拍サイクルの拡張期、弛緩期とに区別して観察、測定することも可能である。中心静脈圧を例にとると、a波、c波v波や三尖弁逆流波を容易に同定し、その値を計測することができる。
【0009】
【本発明の効果】
本発明によれば、簡便かつ短時間で、心拍に一致した血管あるいは心内圧の変化を呼吸やアーティファクトなどの影響を少なくして正確に測定するとともに波形として表示できる。また心電図波形とともに表示することにより、心拍動サイクルの拡張期あるいは収縮期に相当した血管あるいは心内圧の変化を測定、評価ができる。したがって本発明の装置は、循環器疾患の診断、救急医療や麻酔、集中治療等の分野で循環動態の計測や監視装置として日常的に用いることができ有用である。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図。静脈圧を例にとって表示部分を示した。矢印より上段の図の波形は入力された心電図と静脈圧の信号を示す。マイクロプロセッサーを用いて心電図信号のR波を認識させ、そのタイミングを記録する。そして下段に示すようにそのタイミングをもちいて、同時に入力されている静脈圧信号をR波に同期させて、心電図波形とともに表示する。下段の静脈波形は加算平均したものを示している。
【発明の属する分野】
本発明は呼吸循環機能を計測する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動脈、中心静脈、肺動脈などの血管内圧を測定し、それにより患者の循環動態を把握し、治療と診断を行うことは医療の分野で日常的に行われている。また循環器の診断においては心臓内圧の測定がカテーテル検査で行われている。通常、これらの血管内圧あるいは心臓内圧の波形は心電図波形とともにトランスデューサ、増幅器をもちいて横軸を時間として連続的に画面に表示されている。血管内圧および心内圧は心拍に一致して変動しており、単なる時間的な変化よりも、心拍に一致した変動が診断上しばしば重要となる。従来、心拍に一致した波形の変化をより詳しく観察するには、画面を一時的に静止させて、あるいは用紙に記録させて行っていた。
【0003】
しかし、その操作を行っても心拍に一致した血管内圧の波形を詳細に観察、測定するには、その波形を心電図と見比べて行う必要があるために時間を要し、また正確さに欠けていた。とくに低圧系では圧波形の変化を実際におこっている変化とアーティファクトとの鑑別がしばしば困難であった。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】
心電図波形とくにQRS波を基準としてタイミングを取り、同時に入力された血管内圧あるいは心内圧の信号を加算平均して表示すれば、心拍に一致した血管内圧あるいは心内圧波形をアーティファクトや呼吸による影響によるノイズを少なく計測しかつその波形を表示することある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
心電図と血管内圧あるいは心内圧を同時測定可能な生体情報監視装置より信号を得る。これは従来の装置を使用することも可能であるし、専用の装置を使用することも可能である。
請求項1にかかる装置をもちいて、マイクロプロセッサーを用いて心電図のR波を認識させるようにプログラムする。そして請求項2にかかる装置をもちいて心電図波形を基準として、心電図波形とともに血管内圧あるいは心内圧をモニターに表示して、計測する。
【0006】
【発明の実施の形態】
心電図同期の方法としては、いくつか考えられるが、1例を挙げて具体的に述べる。生体情報監視装置により得られた心電図波形のうち、大きく電位が変動するQRS部分を計測器に認識させるようにプログラムし、マイクロプロセッサーに処理させる。心電図信号の最大値および平均値を計算し、最大値より一定の値だけ少ない部分(たとえば、(最大値−平均値)/2とするが、この値は任意である)をQRS波とし、そしてそのピークとなる点をR波として、装置に認識させそのタイミングを計測する(図1の上段)。マイクロプロセッサーに心電図T波と区別してR波を認識させるために、信号の大きさに加えて、波形の上昇率を用いることもプログラムでは工夫してもよい。この方法はT波がR波よりも信号の上昇率が小さい(急峻でない)ことを利用する。
【0007】
この認識されたR波のタイミングを基準にして、すなわちR波同期を行って、同時に入力されている血管内圧あるいは心内圧信号を並べ替えることにより、心電図に同期した血管内圧あるいは心内圧波形を求めることができる(図1の下段)。その際に、血管内圧の信号を加算平均処理すればノイズの少ない平均血管内圧あるいは心内圧波形を表示できる。平均血管内圧を図示した。
【0008】
この発明により、請求項2に記載したように、血管内圧あるいは心内圧を心拍サイクルの拡張期、弛緩期とに区別して観察、測定することも可能である。中心静脈圧を例にとると、a波、c波v波や三尖弁逆流波を容易に同定し、その値を計測することができる。
【0009】
【本発明の効果】
本発明によれば、簡便かつ短時間で、心拍に一致した血管あるいは心内圧の変化を呼吸やアーティファクトなどの影響を少なくして正確に測定するとともに波形として表示できる。また心電図波形とともに表示することにより、心拍動サイクルの拡張期あるいは収縮期に相当した血管あるいは心内圧の変化を測定、評価ができる。したがって本発明の装置は、循環器疾患の診断、救急医療や麻酔、集中治療等の分野で循環動態の計測や監視装置として日常的に用いることができ有用である。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図。静脈圧を例にとって表示部分を示した。矢印より上段の図の波形は入力された心電図と静脈圧の信号を示す。マイクロプロセッサーを用いて心電図信号のR波を認識させ、そのタイミングを記録する。そして下段に示すようにそのタイミングをもちいて、同時に入力されている静脈圧信号をR波に同期させて、心電図波形とともに表示する。下段の静脈波形は加算平均したものを示している。
Claims (2)
- 心電図に同期させることにより、動脈、中心静脈、肺動脈などの血管内圧あるいは心房、心室内の心内圧の心拍動サイクルに一致した波形の変化を計測する装置。
- 請求項1の原理を用いて、心拍動サイクルに一致した圧波形成分の時間的変化あるいは値を表示し計測する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002349122A JP2004141600A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 心電図同期圧測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002349122A JP2004141600A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 心電図同期圧測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004141600A true JP2004141600A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32462997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002349122A Pending JP2004141600A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 心電図同期圧測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004141600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008539895A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド | 収縮期雑音強度の傾向付け |
JP4861323B2 (ja) * | 2004-08-20 | 2012-01-25 | カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド | 埋込み可能なデバイスによる血圧測定のための技術 |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002349122A patent/JP2004141600A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4861323B2 (ja) * | 2004-08-20 | 2012-01-25 | カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド | 埋込み可能なデバイスによる血圧測定のための技術 |
JP2008539895A (ja) * | 2005-05-05 | 2008-11-20 | カーディアック・ペースメーカーズ・インコーポレーテッド | 収縮期雑音強度の傾向付け |
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