JP2004137044A - エレベーター群管理制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上昇および下降専用シャフトと、これらを連結する横方向走行路とからなる走行路内で循環走行する自走式エレベーターを管理制御するために、ビル内交通を検出する手段1Bと、交通パターンを判別する手段1Cと、交通パターンに基づいて上下の所定待避階で待機させるかごの目標待機台数を決定する手段1Dと、中間階でサービス完了したかごを所定待避階に回送させるための回送指令を生成する回送手段1Eと、所定待避階で待機中または待機予定のかご台数を実待機台数として検出する手段1Fと、目標待機台数、実待機台数および回送指令に基づいて各かごを所定待避階に待避させるように運行制御する手段1Gとを備えた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、上昇専用シャフトおよび下降専用シャフトと、上昇専用シャフトおよび下降専用シャフトを連結する横方向走行路とからなる走行路内で循環走行する複数の自走式エレベーターを管理制御するためのエレベーター群管理制御装置に関し、特に、衝突可能性をできる限り軽減しつつ輸送効率を向上させたエレベーター群管理制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数のかごが共通の走行路を走行する循環式エレベーターの群管理制御装置は良く知られており、この種のエレベーター群管理制御装置において最も考慮すべきことは、かご同士の衝突可能性を軽減することにある。
そこで、たとえば、先行するかごと後続するかごとの間に閉塞区間を設け、後続かごが閉塞区間の範囲以下に接近しないように制御する装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、複数の上昇専用および下降専用の単位シャフトを設け、各かごが任意の単位シャフトを選択するとともに、追い越しシャフトを設定するなどにより、同一単位シャフトを複数のかごが走行する場合を減少させ、衝突の可能性を減少させたエレベーター群管理制御装置も提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
さらに、ローカルサービス用のシャフトおよび回送用の急行ゾーンシャフトを設定し、サービスが終了したかごに対しては、回送用シャフトを利用させることにより、衝突可能性を減少させたエレベーター群管理制御装置も提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3029168号公報
【特許文献2】
特許第3059006号公報
特許第3029168号公報
【特許文献3】
特許第3211657号公報
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置によれば、単に途中階でのかご同士の衝突を回避することのみを目的としており、エレベーターシステム全体としての輸送効率をいかに向上させるかについては、全く言及されていない。
また、特許文献2、3に記載の制御装置によれば、複数のシャフト(特に、回送用シャフト)を設定する必要があり、昇降路の構成が非常に複雑になることから、大規模ビルに適用するのならば、ある程度の採算がとれるので良いが、10〜20の停止階を有する通常ビルに適用することは実用的でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエレベーター群管理制御装置は以上のように、特許文献1に記載の制御装置の場合には、エレベーターシステム全体としての輸送効率を向上させることができないという問題点があった。
また、特許文献2、3に記載の制御装置の場合には、昇降路の構成が複雑化するので、通常規模のビルに適用しにくいという問題点があった。
【0006】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、昇降路の構成を特に複雑化することなく衝突可能性をできる限り軽減するとともに、輸送効率を向上させたエレベーター群管理制御装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーター群管理制御装置は、ビル内に設置された複数の自走式エレベーターを管理制御するエレベーター群管理制御装置であって、上昇専用シャフトおよび下降専用シャフトと、上昇専用シャフトおよび下降専用シャフトを連結する横方向走行路とからなる走行路内で循環走行する自走式エレベーターを管理制御するために、ビル内に発生するビル内交通を検出する交通検出手段と、ビル内交通の交通パターンを判別する交通パターン判別手段と、交通パターンに基づいて、上下の所定待避階で待機させるかごの目標待機台数を決定する待機台数決定手段と、ビル内の中間階でサービスが完了したかごを所定待避階に回送させるための回送指令を生成する回送手段と、所定待避階で待機中または待機予定のかご台数を、実待機台数として検出する待機台数検出手段と、目標待機台数、実待機台数および回送指令に基づいて、各かごを所定待避階に待避させるように運行制御する運行制御手段とを備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図である。
図1において、群管理制御装置1は、複数(たとえば、N台)のかごを効率的に管理制御するために、通信手段1A、交通検出手段1B、交通パターン判別手段1C、待機台数決定手段1D、回送手段1E、待機台数検出手段1Fおよび運行制御手段1Gを備えている。
群管理制御装置1内の各手段1A〜1Gは、マイクロコンピューター上のソフトウェアによって構成されている。
通信手段1Aは、各かごを個別に管理制御する各台制御装置2−1〜2−Nに接続されている。
【0009】
通信手段1Aは、各台制御装置2−1〜2−Nとの間で通信およびデータ伝送を行う通信インターフェイスとして機能する。
交通検出手段1Bは、ビル内に発生するビル内交通を検出する。
交通パターン判別手段1Cは、交通検出手段1Bにより検出されたビル内交通の交通パターンを判別する。
待機台数決定手段1Dは、交通パターン判別手段1Cにより判別された交通パターンに基づいて、上下の所定待避階(最上階および最下階)で待機させるかごの目標待機台数を決定する。
回送手段1Eは、中間階でサービスを完了したかごに対して、所定待避階に回送するように回送指令を行う。
待機台数検出手段1Fは、所定待避階で待機中または待機予定のかご台数を実待機台数として検出する。
運行制御手段1Gは、待機台数決定手段1Dにより決定された目標待機台数と、待機台数検出手段1Fにより検出された実待機台数と、回送手段1Eによる回送指令とに基づいて、各かごを所定階待避階に待避させるように運行制御する。
【0010】
次に、図2の説明図を参照しながら、この発明の実施の形態1による基本的な動作について説明する。
図2において、UP方向走行中のかご10uおよびDOWN方向走行中のかご10dを含む複数(N台)のかごは、以下の構成からなる走行路内を矢印方向に循環的に走行する。
【0011】
循環経路からなる走行路面は、各かごがUP方向専用に走行するための上昇専用シャフト11uと、各かごがDOWN方向専用に走行するための下降専用シャフト11dと、サービス対象ビルの最上階において上昇専用シャフト11uおよび下降専用シャフト11dを横方向に連結する上層横行路(上層の横方向走行路)12uと、サービス対象ビルの最下階において下降専用シャフト11dおよび上昇専用シャフト11uを横方向に連結する下層横行路(下層の横方向走行路)12dとから構成されている。
ビル最上階の上層横行路12u内には、UP方向走行中かごの上層待避位置13uが設けられ、ビル最下階の下層横行路12d内には、DOWN方向走行中かごの下層待避位置13dが設けられている。
複数のかごは、上記走行路内を循環的に走行し、かご呼び14または乗場呼び15に応答して就役する。
【0012】
図2において、上昇専用シャフト11u内をUP方向走行中のかご10uは、かご呼び14に応答した後、最上階に回送され、上層横行路12uに入り、上層待避位置13uで、「出発順番待ち」の状態となる。
同様に、下降専用シャフト11d内をDOWN方向走行中のかご10dは、割り当てされた乗場呼び15に応答し、乗車した乗客によるかご呼びに応答した後、最下階に回送され、下層横行路12Dに入り、下層待避位置13dで、「出発順番待ち」の状態となる。
【0013】
このように、途中階でのかご呼び14および乗場呼び15に全て応答した後のかごは、最上階および最下階に回送される。
したがって、就役後のかごを途中階で待機させることがないので、衝突可能性を減少させることができる。
なお、就役後のかごに対する回送指令は、群管理制御装置1内の回送手段1Eにより実行される。
以上がこの発明の実施の形態1による基本動作である。
【0014】
次に、図3のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態1による待機台数設定手順について概略的に説明する。
図3において、まず、交通検出手段1Bは、過去の単位時間内に発生した各階および方向別の乗降人数を交通量(ビル内交通情報)として検出する(ステップS101)。
ステップS101における単位時間としては、たとえば「5分」程度の所定単位時間が指定される。
次に、交通パターン判別手段1Cは、ステップS101の検出結果(ビル内交通)に基づき、交通パターンの判別を行う(ステップS102)。
ステップS102における交通パターン判別方法としては、種々の方法が考えられるが、この場合の交通パターンは、上下の所定待避階(各待避位置13u、13d)での待機台数を決定するための指標として用いることが目的であるので、たとえば、以下の式(1)で与えられるUP占有率αを用いて判別する。
【0015】
α=100×UP方向乗車人数/全乗車人数 ・・・(1)
【0016】
上記式(1)によるUP占有率αに基づいて、交通パターンは、一例として、以下のように分類される。
20%以下 →DOWNパターン:レベル2
20%〜40%→DOWNパターン:レベル1
40%〜60%→Two−Wayパターン
60%〜80%→UPパターン:レベル1
80%以上 →UPパターン:レベル2
上記はパターン分類の単なる一例であり、上記以外にも、パターン分類をさらに細分化するなど、種々の方法が考えられる。
【0017】
続いて、待機台数決定手段1Dは、ステップS102の判別結果(交通パターン)に基づいて、上下の所定待避階での目標待機台数を決定し(ステップS103)、図3の処理ルーチンを終了する。
ステップS103における上層階および下層階での目標待機台数は、たとえば、かご台数Nを用いて以下のように決定される。
DOWNパターンレベル2→上層待機台数=N/2、下層待機台数=1
DOWNパターンレベル1→上層待機台数=N/2、下層待機台数=2
Two−Wayパターン →上層待機台数=2、下層待機台数=2
UPパターンレベル1 →上層待機台数=2、下層待機台数=N/2
UPパターンレベル2 →上層待機台数=1、下層待機台数=N/2
なお、上記ステップS102は、交通がUP方向、DOWN方向にどの程度偏っているかを検出するための処理であり、ステップS103は、交通の偏り度合いに応じて上下待避階における目標待機台数を調整するための処理である。
したがって、ステップS102およびS103は、上記目的が満たされているならば、他の処理方法を採用しても差し支えない。
また、上記ステップS101〜S103の処理手順は、たとえば、5分毎といった所定単位時間毎に周期的に実行される。
【0018】
次に、図4のフローチャートおよび図5の説明図を参照しながら、この発明の実施の形態1による待機動作について説明する。
図5において、前述(図2参照)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、上昇専用シャフト11u内において、2台のUP方向走行中のかご10u1、10u2は、かご呼び14および乗場呼び15にそれぞれ応答している。また、上層横行路12u内の待避位置13uにおいて、2台のかご10aが待機状態にあり、下層横行路12d内の待避位置13dにおいて、2台のかご10bが待機状態にあるものとする。
【0019】
図4において、まず、待機台数検出手段1Fは、上層階での所定待機階(上層待避位置13u)における実待機台数を検出し(ステップS201)、同様に、下層階での所定待機階(下層待避位置13d)における実待機台数を検出する(ステップS202)。
ステップS201およびS202における実待機台数の検出方法については、以下のように、図5を例にとって説明する。
【0020】
まず、図5(a)において、2台のかご10u1、10u2がUP方向に走行中であり、上層および下層の待機位置13u、13dにおいて、それぞれ2台づつのかご10a、10bが出発待機中の状態にある。
また、各かご10u1および10u2は、前述と同様に、かご呼び14または乗場呼び15に応答した後は、必ず上層待機階(上層横行路12u)まで回送されるので、上層待機階での待機予定かごと見なすことができる。
上記ステップS201およびS202において検出される実待機台数は、出発待機中かごと待機予定かごとの合計値として算出される。
【0021】
このことは、UP方向またはDOWN方向の任意の呼びが発生した場合に、直ちに応答できるかごの台数を待機台数と見なす考えに基づいている。
したがって、図5(a)の場合、下層待機階(下層横行路12d)での待機台数は「2台」であるが、上層待機階での実待機台数は、待機中の2台のかご10aと、待機予定の2台のかご10u1および10u2とを加算した合計台数、すなわち「4台」と判定される。
【0022】
次に、図4に戻り、ステップS201で検出された上層階での実待機台数と、図3の処理ルーチンで決定した上層階での目標待機台数とを比較し、上層階での実待機台数が不足している(目標待機台数よりも少ない)か否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203において、上層階での実待機台数が不足している(すなわち、Yes)と判定されれば、上層階にむけて1台の待機指令を生成し(ステップS204)、図4の処理ルーチンを終了する。
また、ステップS203において、上層階での実待機台数が目標待機台数以上であって不足していない(すなわち、No)と判定されれば、ステップS202で検出された下層階での実待機台数と、図3の処理ルーチンで決定した下層階での目標待機台数とを比較し、下層階での実待機台数が不足している(目標待機台数よりも少ない)か否かを判定する(ステップS205)。
【0023】
ステップS205において、下層階での実待機台数が不足している(すなわち、Yes)と判定されれば、下層階にむけて1台の待機指令を生成し(ステップS206)、図4の処理ルーチンを終了する。また、下層階での実待機台数が目標待機台数以上であって不足していない(すなわち、No)と判定されれば、そのまま図4の処理ルーチンを終了する。
このように、ステップS205およびS206においては、下層待機階について、上記ステップS203およびS204と同様の手順を実行し、必要に応じて下層待機階にむけて1台の待機指令を生成する。
【0024】
図5においては、一例として、「UPパターンレベル1」が指定され、上層待機台数=2、下層待機台数=N/2が決定されている場合を示している。
図5(a)において、かご台数Nは「6」であり、したがって、「UPパターンレベル1」における下層待機台数は、「3台」となる。
前述したように、図5の場合、リアルタイムに検出される実待機台数は、下層階では2台、上層階では4台であるので、下層階の待機台数が不足している。
したがって、図5(b)の例に示すように、上層待避位置13uで待機中のかご10aの1台に対して、下層待機階への待機指令が実行される。
【0025】
なお、図4内のステップS203〜S206の処理手順は、群管理制御装置1内の運行制御手段1Gにより実行される。
また、図4内のステップS201〜S206の処理手順は、たとえば1秒単位程度の一定時間で周期的に且つ常に実行されてもよく、または、回送指令に応答して上下層の待避位置13u、13dから待機中のかごが出発し、待機台数が変化する毎に実行されてもよい。
【0026】
このように待機指令を行うことにより、UP、DOWNの混雑する方向に対して多くのかごをすぐに応答できる状態におくことができる。
すなわち、上昇専用シャフト11uおよび下降専用シャフト11dと、これらを連結する横行路12u、12dとからなる走行路内を循環走行する複数の自走式エレベーターを管理制御する群管理制御装置1において、ビル内に発生する交通を検出し、検出されたビル内交通のパターンを判別するとともに、判別された交通パターンに基づいて上下の所定待避階で待機させる目標待機台数を決定し、中間階でサービスが完了したかごを所定待避階に回送するように回送指令を行うとともに、所定待避階で待機中または待機予定のかご台数を検出し、決定された目標待機台数と検出された実待機台数と回送指令とに基づいて、各かごを所定階に待避させるように運行制御することにより、中間階における衝突可能性を未然に軽減した上で、エレベーターシステムとしての輸送効率を向上させることができる。
【0027】
また、上下層の各所定待避階で待機中のかごと、待避階に走行予定または回送中のかご台数を待機台数として検出することにより、UP方向またはDOWN方向に発生する呼びに対して応答可能なかご台数を正確に把握することができ、輸送効率を確実に向上させることができる。
【0028】
また、上下層のいずれかの待避階での実待機台数が不足した(目標待機台数よりも少なくなった)ときに、他方の待避階で待機中のかごに対して出発指令を生成することにより、UP、DOWNの混雑する方向に対して多くのかごを速やかに応答できる状態におくことができ、輸送効率をさらに確実に向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ビル内に設置された複数の自走式エレベーターを管理制御するエレベーター群管理制御装置であって、上昇専用シャフトおよび下降専用シャフトと、上昇専用シャフトおよび下降専用シャフトを連結する横方向走行路とからなる走行路内で循環走行する自走式エレベーターを管理制御するために、ビル内に発生するビル内交通を検出する交通検出手段と、ビル内交通の交通パターンを判別する交通パターン判別手段と、交通パターンに基づいて、上下の所定待避階で待機させるかごの目標待機台数を決定する待機台数決定手段と、ビル内の中間階でサービスが完了したかごを所定待避階に回送させるための回送指令を生成する回送手段と、所定待避階で待機中または待機予定のかご台数を、実待機台数として検出する待機台数検出手段と、目標待機台数、実待機台数および回送指令に基づいて、各かごを所定待避階に待避させるように運行制御する運行制御手段とを備えたので、昇降路の構成を特に複雑化することなく衝突可能性をできる限り軽減するとともに、輸送効率を向上させたエレベーター群管理制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を概略的に示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による基本動作を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1による待機台数設定手順を概略的に示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1による待機動作手順を概略的に示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1による待機動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 群管理制御装置、1A 通信手段、1B 交通検出手段、1C 交通パターン判別手段、1D 待機台数決定手段、1E 回送手段、1F 待機台数検出手段、1G 運行制御手段、2−1〜2−N 各台制御装置、10a 上層待避位置で待機中のかご、10b 下層待避位置で待機中のかご、10u、10u1、10u2 UP方向走行中のかご、10d DOWN方向走行中のかご、11u 上昇専用シャフト、11d 下降専用シャフト、12u 上層横行路(上層の横方向走行路)、12d 下層横行路(下層の横方向走行路)、13u 上層待避位置、13d 下層待避位置、14 かご呼び、15 乗場呼び。
Claims (3)
- ビル内に設置された複数の自走式エレベーターを管理制御するエレベーター群管理制御装置であって、
上昇専用シャフトおよび下降専用シャフトと、前記上昇専用シャフトおよび前記下降専用シャフトを連結する横方向走行路とからなる走行路内で循環走行する前記自走式エレベーターを管理制御するために、
前記ビル内に発生するビル内交通を検出する交通検出手段と、
前記ビル内交通の交通パターンを判別する交通パターン判別手段と、
前記交通パターンに基づいて、上下の所定待避階で待機させるかごの目標待機台数を決定する待機台数決定手段と、
前記ビル内の中間階でサービスが完了したかごを前記所定待避階に回送させるための回送指令を生成する回送手段と、
前記所定待避階で待機中または待機予定のかご台数を、実待機台数として検出する待機台数検出手段と、
前記目標待機台数、前記実待機台数および前記回送指令に基づいて、前記各かごを前記所定待避階に待避させるように運行制御する運行制御手段と
を備えたことを特徴とするエレベーター群管理制御装置。 - 前記待機台数検出手段は、前記所定待避階で待機中のかご台数と、前記所定待避階に走行予定または回送中のかご台数とを、前記実待機台数として検出することを特徴とする請求項1に記載のエレベーター群管理制御装置。
- 前記運行制御手段は、前記上下の所定待避階のうちのいずれか一方の所定待避階において、前記実待機台数が前記目標待機台数よりも少なくなったときに、前記上下の所定待避階のうちの他方の所定待避階で待機中のかごに対して、前記一方の所定待避階への出発指令を生成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベーター群管理制御装置。
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JP2023111339A (ja) * | 2022-01-31 | 2023-08-10 | フジテック株式会社 | エレベータ |
CN117657906A (zh) * | 2024-02-02 | 2024-03-08 | 通用电梯股份有限公司 | 一种电梯群控调度方法、装置、存储介质 |
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