JP2004136071A - 遊技機 - Google Patents

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Makoto Hoya
保谷 誠
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Abstract

【課題】表示装置にて、遊技者に配慮した内容を表示することができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技に応じて多様な内容を変動して表示する表示装置40を備え、遊技に基づく所定条件の成立により前記表示装置40にて特定内容を表示すると共に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機であって、遊技状況に関する数値的情報の変化をカウントする状況変化カウント手段を備え、該状況変化カウント手段のカウント値に応じて、前記表示装置40での表示態様を異ならせる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関し、詳しくは、遊技に応じて多様な内容を変動して表示する表示装置を備え、遊技に基づく所定条件の成立により前記表示装置にて特定内容を表示すると共に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機としては、遊技に応じて多様な内容を変動して表示する表示装置を備え、遊技に基づく所定条件の成立により前記表示装置にて特定内容を表示すると共に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるものがある。例えば、パチンコ機では、「遊技球を遊技領域内に打ち込む」といった遊技に応じて、種々の抽選手段により抽選を行い、この抽選結果を、抽選が行われた都度、液晶ディスプレイ等により構成された表示装置に表示するようにし、抽選結果が当選であれば、所定条件が成立したとして、表示装置に当選図柄等の特定内容を表示すると共に、特別遊技状態として、開閉駆動される入賞口を開放したり、繰り返し開閉して、入賞口に多量の遊技球が入賞し易くなるようにした状態、所謂「大当り状態」を発生させるものがある。また、スロットマシンでは、「メダルを投入してドラムを回転させ、停止させる」といった遊技に応じて、種々の抽選手段により抽選を行い、この抽選結果を、適宜の発生頻度で、液晶ディスプレイ等により構成された表示装置に表示するようにし、抽選結果が当選であれば、所定条件が成立したとして、当選したゲームにて、或は、適宜ゲーム数が消化された後のゲームにて、表示装置に当選図柄等の特定内容を表示すると共に、特別遊技状態として、所定ゲーム数の間、役が成立する態様でドラムが頻繁に停止するようにして、多量のメダルを獲得できるようにした状態、所謂「ボーナスゲーム状態」を発生させるものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−045528号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記遊技機では、次回の抽選が行われる、抽選結果を表示する状態となる等の所定条件が成立した場合に、表示装置に表示された表示内容を変動して新たな内容を表示するのであるが、この表示に際しては、所定の表示態様にて内容を淡々と表示するだけのものである。ここで、遊技機では、遊技が行われた時間、費やされた遊技媒体の数等の遊技状況が刻々と変化する。そして、この遊技状況に応じて、遊技者の遊技に対する感情は、多様に変化する。しかしながら、従来の遊技機では、上述したように、表示装置において所定の表示態様にて種々の内容を淡々と表示するだけのものであることから、刻々と変化する遊技状況、換言すれば、刻々と変化する遊技者の感情を加味した表示を行うことができない。よって、従来の遊技機は、表示装置による表示において、遊技者に対する配慮が足りないものであった。
【0005】
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、表示装置にて、遊技者に配慮した内容を表示することができる遊技機の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じて、その作用効果についても説明する。
【0007】
手段1:遊技に応じて多様な内容を変動して表示する表示装置を備え、遊技に基づく所定条件の成立により前記表示装置にて特定内容を表示すると共に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機であって、遊技状況に関する数値的情報の変化に応じて、前記表示装置での表示態様を異ならせることを特徴とする遊技機。
【0008】
ここで、表示装置に表示される内容としては、特に限定するものではないが、例えば、数字、文字、キャラクター等の図柄、レースや競技等の成り行きの結果に意味のあるストーリーの描写等を例示することができる。
【0009】
また、特別遊技状態を発生させるための所定条件としては、「パチンコ機等の遊技機において、遊技球を遊技領域内に打ち込む」、「スロットマシン等の遊技機において、メダルを投入してドラムを回転させ、停止させる」等の遊技に基づいて成立される条件であればよく、特に限定するものではないが、以下のような態様を例示することができる。
【0010】
(1)遊技球やメダル等の遊技媒体が特定領域に到達した場合に成立する態様。
【0011】
(2)遊技媒体の特定領域への到達に応じて、コンピュータ等により電子的に抽選を行ったり、或は、遊技媒体の以降の行方等により物理的に抽選を行う等の抽選手段を備えた遊技機において、前記抽選手段による抽選結果が当選である場合に成立する態様。
【0012】
(3)遊技媒体の投入タイミング、遊技の操作タイミング等、種々のタイミングによって抽選を行う抽選手段を備えた遊技機において、前記抽選手段による抽選結果が当選である場合に成立する態様。
【0013】
(4)遊技に費やされた遊技媒体が所定個数に達した場合に成立する態様。
【0014】
(5)遊技回数が所定回数に達した場合に成立する態様。
【0015】
(6)継続して行われた遊技の時間が所定時間に達した場合に成立する態様。
【0016】
また、特別遊技状態とは、通常の遊技状態より遊技者に有利な状態を指すものである。そして、この特別遊技状態としては、以下のような種々の状態を例示することができる。
【0017】
(1)パチンコ機等の遊技機において、開閉駆動される入賞口を、所定回数繰り返し開閉させたり、所定時間、或いは、遊技球が所定個数入賞するまで継続して開放させて、遊技媒体である遊技球が多量に入賞口に入賞し易くした状態、所謂「大当り状態」。
【0018】
(2)パチンコ機等の遊技機において、大当り状態が発生する確率を通常よりも高確率とした状態、所謂「確率変動状態」。
【0019】
(3)パチンコ機等の遊技機において、遊技媒体である遊技球の入賞や通過により大当り状態を発生させるか否かの抽選を行う抽選用の入賞口を、通常よりも遊技球が入賞し易い状態とし、大当りの抽選が通常よりも頻繁に行われるようにした状態、所謂「時間短縮状態」。
【0020】
(4)スロットマシン等の遊技機において、所定ゲーム数の間、役が成立するようにドラムを停止し易くした状態、所謂「ボーナスゲーム状態」。
【0021】
(5)スロットマシン等の遊技機において、所定ゲーム数の間、役を成立させるためのドラムの停止順序や図柄を案内して、役の成立を手助けする状態、所謂「アシストゲーム状態」。
【0022】
(6)スロットマシン等の遊技機において、ボーナスゲーム状態やアシストゲーム状態が発生する確率を通常よりも高確率とした状態、所謂「確率変動状態」。
【0023】
さらに、遊技状況に関する数値的情報としては、現在の遊技状況に関する情報であり、数値的に変化する情報であればよく、特に限定するものではないが、以下のような情報を例示することができる。
【0024】
(1)遊技の開始や前回の特別遊技状態等、適宜の状態を起点として、この起点から現在に至るまでの遊技回数に関する情報。なお、遊技回数としては、特別遊技状態に関する抽選を行う抽選手段を備えた遊技機では、抽選回数としてもよく、スロットマシーン等、1回毎のゲームを明確に区切ることができる遊技機においては、ゲーム回数としてもよい。
【0025】
(2)遊技の開始や前回の特別遊技状態等、適宜の状態を起点として、この起点から現在に至るまでに費やされた遊技媒体の数、払出された遊技媒体の数、費やされた遊技媒体と払出された遊技媒体との差数等、遊技媒体の数量に関する情報。
【0026】
(3)遊技の開始や前回の特別遊技状態等、適宜の状態を起点として、この起点から現在に至るまでの経過時間等、時間に関する情報。
【0027】
(4)遊技の開始時点や遊技開始後の適宜時点から現在に至るまでに発生された特別遊技状態の回数、遊技の開始時点や前回の特別遊技状態の終了時点等、適宜時点から現在に至るまでに、表示装置により内容を変動して表示した変動回数等、遊技結果の事象の回数に関する情報。
【0028】
本手段では、刻々と変化する遊技状況の情報のうち、数値的に表される適宜の数値的情報を用い、この数値的情報の変化に応じて、表示装置による表示態様を異ならせる。これにより、表示装置にて、遊技状況に応じた表示態様で適宜の内容を表示することができることとなり、遊技状況に応じて多様に変化する遊技者の感情を加味した表示を行うことが可能となる。ここで、数値的に表される遊技状況は、遊技者にとって興味深く、また、遊技中において大きな意味をなすものであり、この遊技状況の変化に伴ない、遊技者の遊技に対する情熱や感情が大きく変化する。よって、遊技状況に応じた表示態様とすることで、遊技者への配慮がなされた表示を実現することができる。
【0029】
手段2:手段1の遊技機において、遊技状況に関する数値的情報の変化をカウントする状況変化カウント手段を備え、該状況変化カウント手段のカウント値に基づいて、前記表示装置での表示態様を異ならせることを特徴とする遊技機。
【0030】
ここで、状況変化カウント手段のカウント値に基づいて表示態様を異ならせるためには、カウント値に応じて、直接的に表示態様を異ならせることとしてもよく、或は、カウント値に応じてON・OFFされる状況フラグ等の状況判定手段を用い、この状況判定手段に応じて、間接的に表示態様を異ならせることとしてもよい。
【0031】
本手段は、表示態様を異ならせるための手段を具体的に限定したものであり、数値的情報の変化に応じて、表示装置での表示態様を、容易且つ確実に異ならせることができる。
【0032】
手段3:手段2の遊技機において、前記状況変化カウント手段は、前回の特別遊技状態からの数値的情報の変化をカウントするものであることを特徴とする遊技機。
【0033】
本手段は、状況変化カウント手段によるカウントの起点となる状態を、前回の特別遊技状態に限定したものである。特別遊技状態を発生させる遊技機では、特別遊技状態の発生毎に、遊技者の遊技に対する感情が大きく変化する。そして、特別遊技状態の取得時を起点として、以降の遊技の継続に伴ない、遊技者の感情は多様に変化する。そこで、本手段では、カウントの起点となる状態を、前回の特別遊技状態とすることで、遊技状況の変化に対して、表示態様を、より好適に対応させることができる。
【0034】
手段4:手段3の遊技機において、遊技に基づいて抽選を行う抽選手段を備え、前記表示装置は、該抽選手段の抽選結果を表示するものであり、前記所定条件は、前記抽選手段による抽選結果が当選であると成立する条件であり、前回の特別遊技状態からの数値的情報は、前回の当選からの抽選回数であることを特徴とする遊技機。
【0035】
ここで、表示装置は、抽選手段による抽選が行われる毎に、この抽選結果を表示するものであってもよく、或は、抽選手段による抽選が行われた場合に、適宜頻度で、この抽選結果を表示するものであってもよい。
【0036】
本手段は、遊技機として、特別遊技状態の発生に関する抽選を行う抽選手段を備えたものに限定し、抽選手段の抽選回数を数値的情報として、状況変化カウント手段によってカウントすることとしたものである。本手段では、簡便な処理により、数値的情報の変化をカウントすることができる。また、数値的に表される種々の数値的情報のうち、前回の特別遊技状態からの抽選回数の情報は、遊技者にとって、特に興味深く、遊技を行う上での大きな意味をもつものである。よって、このような数値的情報による遊技状況の変化に応じて表示態様を異ならせることとすれば、遊技者に、より一層配慮した表示を行うことができる。
【0037】
手段5:手段4の遊技機において、前記状況変化カウント手段のカウント値に基づいて、前記抽選結果を表示する際の表示態様を異ならせることを特徴とする遊技機。
【0038】
手段6:手段4または手段5の遊技機において、前記状況変化カウント手段のカウント値に基づいて、前記特定内容を表示する際の表示態様を異ならせることを特徴とする遊技機。
【0039】
手段7:手段4から手段6までのいずれか一つの遊技機において、前記状況変化カウント手段のカウント値に基づいて、特別遊技状態の実行中における表示態様を異ならせることを特徴とする遊技機。
【0040】
手段8:手段4から手段7までのいずれか一つの遊技機において、前記表示装置は、前記抽選手段による抽選が所定時間、継続して行われていない状態となると待機内容を表示するものであり、前記状況変化カウント手段のカウント値に基づいて、前記待機内容を表示する際の表示態様を異ならせることを特徴とする遊技機。
【0041】
手段5〜8は、状況変化カウント手段のカウント値に応じて態様を異ならせる表示を特定したものである。手段5〜7では、遊技中の遊技者に対して、遊技状況に加味した表示を行うことができる。一方、手段8では、遊技中に一旦、遊技を休止した場合の遊技者に対して、遊技状況に加味した表示を行うことができるばかりでなく、複数の遊技機の中から選択して新たに遊技を行おうとしている遊技者に対して、遊技機の現在の状況に関する情報を与えることができ、この遊技者に対して、遊技状況、換言すれば、遊技機の現在の状況に加味した表示を行うことができる。
【0042】
手段9:手段1から手段8までのいずれか一つの遊技機において、パチンコ機であることを特徴とする遊技機。
【0043】
本手段は、遊技機としてパチンコ機を対象としたものであり、本手段によれば、パチンコ機において、上述した各手段のいずれかの作用効果を得ることができる。
【0044】
手段10:手段1から手段8までのいずれか一つの遊技機において、スロットマシンであることを特徴とする遊技機。
【0045】
本手段は、遊技機としてスロットマシンを対象としたものであり、本手段によれば、スロットマシンにおいて、上述した各手段のいずれかの作用効果を得ることができる。
【0046】
手段11:手段1から手段8までのいずれか一つの遊技機において、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなることを特徴とする遊技機。
【0047】
本手段は、遊技機としてパチンコ機とスロットマシンとを融合させてなるものを対象としたものである。ここで、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる遊技機とは、遊技媒体としてメダルの代わりに遊技球を用いるスロットマシンである。本手段によれば、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなるものにおいて、上述した各手段のいずれかの作用効果を得ることができる。
【0048】
なお、本発明の遊技機としては、パチンコ機、スロットマシン、パチンコ機とスロットマシンとを融合させてなる融合機等を挙げることができるが、この他、種々の遊技機を対象とすることもできる。
【0049】
【発明の実施の形態】
本発明に係る遊技機の実施形態の一例を、遊技機としてのパチンコ機を例にして、以下、図面に基づいて詳細に説明する。
【0050】
図1に示すように、パチンコ機10は、遊技盤11の表面に形成された遊技領域12を備えている。遊技者は、ハンドル13を操作して発射装置51から遊技領域12に遊技球を打ち出すことにより遊技を行う。
【0051】
図2に示すように、遊技領域12には、複数の普通入賞口20、普通図柄始動口21、特別図柄始動口22、大入賞口23、普通図柄表示装置30、特別図柄表示装置40等が設けられている。
【0052】
普通入賞口20は、遊技球の入賞により所定数(例えば10個)の賞球を払い出すものである。普通図柄始動口21は、遊技球が通過されるものであり、遊技球の通過に応じて、特別図柄始動口22を開放させるか否かの抽選、所謂「当たり」の抽選を行うものである。また、この抽選の結果は、ランプの点灯により「○」または「×」のいずれかを表示する普通図柄表示装置30によって、「当たり」であると「○」として、「外れ」であると「×」として表示される。さらに、普通図柄表示装置30の近傍には、「当たり」抽選用の4つの保留ランプ31が設けられており、「当たり」に関する抽選結果の表示は、最大で4回分が保留され、保留状態では、保留回数分の保留ランプ31が点灯される。
【0053】
特別図柄始動口22は、ソレノイド等により開閉駆動されるチューリップ型の電動入賞口として構成されており、開放状態では、閉鎖状態に比して、遊技球が入賞し易くなる。特別図柄始動口22に遊技球が入賞すると、所定数(例えば5個)の賞球の払い出しが行われると共に、大入賞口23を開放させるか否かの抽選、所謂「大当り」の抽選が行われる。この特別図柄始動口22への遊技球の入賞に応じて抽選を行う構成は、特別遊技状態である「大当り状態」を発生させるか否かの抽選を行う抽選手段の一例を示すものである。そして、この抽選の結果は、特別図柄表示装置40に表示される。
【0054】
特別図柄表示装置40は、特別遊技状態に関する抽選結果を表示する「表示装置」を構成するものである。この特別図柄表示装置40は、数字、文字、図形、キャラクター等の種々の図柄を変動して表示するものであり、液晶ディスプレイ、CRT、発光ダイオード、エレクトロルミネセンス、ドットマトリックス、蛍光表示管等を用いて構成されている。また、特別図柄表示装置40の上方には、「大当り」抽選用の4つの保留ランプ41が設けられており、「大当り」に関する抽選結果の表示は、最大で4回分が保留され、保留状態では、保留回数分の保留ランプ41が点灯される。
【0055】
特別図柄始動口22への遊技球の入賞により行われた抽選の結果が「大当り」、すなわち「当選」であると、特別図柄表示装置40に「大当り」の図柄、すなわち、特定内容を表示し、ソレノイド等の駆動により開閉される大入賞口23を開放して、多量の遊技球が大入賞口23に入賞し易い状態、所謂「大当り状態」が形成される。そして、大入賞口23に遊技球が入賞すると、所定数(例えば15個)の賞球の払い出しが行われる。一方、抽選の結果が「大当り」でない場合には、特別図柄表示装置40に「外れ」の図柄、すなわち、特定内容とは異なる内容を表示し、この場合では、「大当り状態」が形成されず、通常の状態のままに維持される。
【0056】
特別図柄表示装置40は、多様な図柄を複数列で表示するものであり、本例では、図柄として「0」〜「9」の10種類の数字を、第1列40a、第2列40b及び第3列40cの3列の図柄列ごとに、縦方向にスクロールして個別に変動させた後に、第1列40a、第2列40b、第3列40cの順で停止させるといった演出を伴って表示する。そして、抽選結果が「大当り」であると、大当りの図柄として、各図柄列に同一の数字を表示する。例えば、「7,7,7」と表示する。ここで、第1列40a、第2列40b及び第3列40cの各図柄は、図柄列ごとに順次停止して表示されるため、1番目に停止される第1列40aと2番目に停止される第2列40bの各図柄列に同一の図柄が停止表示されると、残りの第3列40cにも同一の図柄が停止表示されれば「大当り」となる状態、所謂「リーチ状態」となる。よって、この特別表示装置40では、第1列40aの図柄と第2列40bの図柄とが異なり、「リーチ状態」を形成しないで単純に「外れ」となる「外れ」の表示態様、第1列40aの図柄と第2列40bの図柄とは同じなのであるが第3列40cの図柄が異なり、「リーチ状態」を経て「外れ」となる「外れリーチ」の表示態様、第1列40aの図柄と第2列40bの図柄と第3列40cの図柄とが全て同じで、「リーチ状態」を経て「大当り」となる「大当り」の表示態様といった、3種類の表示態様の表示がなされる。
【0057】
大当り状態での大入賞口23の開放は、例えば、所定時間(例えば30秒)経過するか、或いは、所定数(例えば10個)の遊技球が入賞するといった所定の条件が満たされると終了され、大入賞口23は、初期の遊技球が入賞不能な状態に閉鎖される。また、大入賞口23には、Vゾーン24が設けられており、大入賞口23の開放中に遊技球がVゾーン24を通過すると、「大当り状態」を継続する権利が取得されて、大入賞口23の閉鎖後、再度、大入賞口23が開放される。この大入賞口23の開閉は、所定回数(例えば初回の開放を含めて15回)を上限として繰り返される。
【0058】
ところで、普通図柄始動口21による抽選は、遊技球の通過タイミングによって当たり判定用の乱数カウンタから値が取得されることにより行われる。そして、取得された値が特定の値である場合に「当たり」であるとして、普通図柄表示装置に「○」を表示させると共に、特別図柄始動口22を開放させる。なお、上記の抽選結果が「当たり」となる確率は、1/2に設定されている。また、特別図柄始動口22は、上記の抽選結果が「当たり」であると開放されるものであるが、普通図柄始動口21に遊技球が通過した後、30秒程度経過した後に、0.5秒程度の時間で開放される。
【0059】
一方、「大当り状態」は、特別図柄始動口22への遊技球の入賞によって行われる抽選の結果が「大当り」であると発生される。ここで、上記の抽選は、遊技球の入賞タイミングによって大当り判定用の乱数カウンタから値が取得されることにより行われる。そして、取得された値が特定の値である場合に「大当り」であるとして、特別図柄表示装置40に大当りの図柄を表示すると共に、大入賞口23を開放させ、「大当り状態」を発生させる。なお、上記の抽選結果が「大当り」となる確率は、1/300に設定されている。
【0060】
上述の「大当たり状態」が、遊技者にとって有利な特別遊技状態であるが、本例のパチンコ機10では、「大当り」の種類として、「通常大当り」と「特別大当り」との2種類のものが用意されている。そして、特別図柄表示装置40の3列の図柄列全てに揃って表示された図柄が、「0」及び偶数の数字であれば「通常大当り」とし、奇数の数字であれば「特別大当り」とする。
【0061】
「通常大当り」は、「大当たり状態」を実行し、この「大当たり状態」終了後には、通常の遊技状態に復帰させるものである。そして、「特別大当り」は、「大当たり状態」を実行し、加えて、この「大当たり状態」終了後に、通常の遊技状態よりも遊技者に有利な第2特別遊技状態を付与するものである。ここで、第2特別遊技状態では、特別図柄始動口22への遊技球の入賞による抽選の結果が「大当たり」となる確率を1/60として、通常の遊技状態よりも高確率に変更した状態、所謂「確率変動状態」を実行する。また、加えて、普通図柄始動口21への遊技球の通過による抽選の結果が「当たり」である場合に、特別図柄始動口22を、普通図柄始動口21での遊技球の通過から5秒程度経過した後に、2秒程度開放させ、この開放を3回繰り返す。これにより、特別図柄始動口22の開閉頻度を多発させ、且つ、開放時間を長くして、通常の遊技状態よりも特別図柄始動口22に遊技球が入賞し易く、頻繁に「大当たり」の抽選が行われるようにした状態、所謂「時間短縮状態」を実行する。なお、本例における第2特別遊技状態は、「確率変動状態」及び「時間短縮状態」の双方を実行するものであるが、「確率変動状態」または「時間短縮状態」のいずれか一方を実行するものであってもよい。
【0062】
また、本例のパチンコ機10では、特別図柄表示装置40にて、多様な図柄を複数列にて変動させた後に停止して、「大当り」に関する抽選結果を確定して表示するのであるが、この表示に際する態様を、遊技状況に応じた表示態様とする。具体的には、前回の「大当り状態」からの抽選回数をカウントする状況変化カウント手段を備え、この状況変化カウント手段のカウント値に応じて、変動中の図柄の背景を異ならせる。例えば、図3に示すように、特別図柄表示装置40において、第1〜3列40a,40b,40cの各列にて変動中の図柄の背景を、応援団員が応援する姿を描写するものする。そして、応援団員は、前回の「大当り状態」の終了後から行われた抽選回数が1〜50回である場合には「ニコニコ顔」で応援し(a)、51〜150回である場合には「普通顔」で応援し(b)、151〜300回である場合には「少々焦り気味のがんばり顔」で応援し(c)、301〜599回である場合には「申し訳なさそうな顔」で応援し(d)、600回以上である場合には「絶叫しつつ涙ながらの顔」で応援する(e)。また、特別図柄表示装置40の一部にカウンタ値表示部45を設け、このカウンタ値表示部45に、状況変化カウント手段のカウンタ値を表示する。
【0063】
なお、本例では、前回の「大当り」の種類に応じて、すなわち、「通常大当り」または「特別大当り」に応じても、表示態様が異なるものとする。例えば、前回の「大当り」が「通常大当り」であれば、表示の背景を上述の応援団員とする一方で、「特別大当り」であれば、表示の背景をチアガールとする。
【0064】
また、特別図柄表示装置40に表示された内容が「外れ」である場合には、「がっかり」した姿を描写して残念な結果の演出を行うのであるが、状況変化カウント手段のカウンタ値に応じて、この残念な結果の演出の態様も異ならせている。例えば、抽選回数が少ない場合には、「がっかり」の度合いが低く、抽選回数が多くなればなる程、「がっかり」の度合いが高い姿を描写する。一方、特別図柄表示装置40に表示された内容が「大当り」である場合には、「歓喜」した姿を描写して喜ばしい結果の演出を行うのであるが、状況変化カウント手段のカウンタ値に応じて、この喜ばしい結果の演出の態様も異ならせている。例えば、抽選回数が少ない場合には、「歓喜」の度合いが低く、抽選回数が多くなればなる程、「歓喜」の度合いの高い姿を描写する。
【0065】
また、抽選の結果が当選であり、特別図柄表示装置40に「大当り」の内容を表示した後に実行される「大当り状態」においては、特別図柄表示装置40に「大当り状態」の演出を伴なう内容を表示するのであるが、この内容の表示態様についても、少ない抽選回数で「大当り」に至った場合と、多い抽選回数で「大当り」に至った場合とで、異ならせている。例えば、「大当り」に至るまでの抽選回数に応じて、「祝福」、「慰め」、「激励」等の遊技者への配慮内容や配慮度合いを順次、異ならせている。具体的には、少ない抽選回数にて「大当り」に至った場合には、「やったー。万歳!」といったように大きく祝福する一方で、「大当り」に至る抽選回数が多ければ多い程、祝福の度合いを低くしたり、祝福ではなく、「やっと当たったね!」、「よくがんばったね!」といったような慰めや、「次回はもっと早く当てよう!」、「もっとがんばろう!」といったような激励等をして、遊技者を癒すこととしている。
【0066】
ところで、特別図柄始動口22に遊技球が入賞せず、「大当り」に関する抽選が行われない状態が、例えば1分間等、所定時間継続すると、遊技が休止されていると判断することができる。よって、本例では、「大当り」に関する抽選が所定時間継続して行われない状態となると、特別図柄表示装置40にて、待機内容として、メーカ名や機種名等を表示する所謂「デモ表示」を行う。ここで、このデモ表示を行う態様についても、状況変化カウント手段のカウンタ値に応じた表示態様としてある。例えば、カウンタ値が小さな値である場合には、「ほんの少し前に大当りを当てて、気分良好」といった表情の人物を背景としてデモ表示を行うのであるが、人物の表情を、カウンタ値が大きければ大きい程、「大当たりを当ててくれ!」と懇願する表情から「誰でもよいから、早く大当たりを当ててくれ!」と切望する表情等へと、感情の表現が激しさを増すように変化させている。
【0067】
次に、図4に示すブロック図に基づいて、本例のパチンコ機10の電気的構成を説明する。パチンコ機10は、遊技内容の制御を行う主制御基板60を備えている。そして、主制御基板60は、各種の処理プログラムを記憶したROM61と、データを一時的に記憶するRAM62と、各種の演算を行うCPU63と、所定周波数のパルス信号を出力するクロック回路64とを備えている。
【0068】
主制御基板60のCPU63には、入出力ポートを介して、表示制御基板40K、ランプ制御基板70K、音声制御基板80K、普通図柄表示装置30、大入賞口駆動装置23A、特別図柄始動口駆動装置22A、普通入賞口スイッチ20S、普通図柄始動口スイッチ21S、特別図柄始動口スイッチ22S、大入賞口スイッチ23S、Vゾーンスイッチ24S及び他の入出力装置90が接続されている。
【0069】
ここで、表示制御基板40Kは、主制御基板60からの信号を受けて、特別図柄表示装置40を制御するものである。ランプ制御基板70Kは、主制御基板60からの信号を受けて、パチンコ機10に設けられた各種ランプ70を制御するものである。音声制御基板80Kは、主制御基板60からの信号を受けて、スピーカ80を制御するものである。普通図柄表示装置30は、主制御基板60からの信号を受けて、普通図柄始動口21の遊技球の通過による抽選結果を表示するものである。大入賞口駆動装置23Aは、ソレノイド等の駆動装置からなり、主制御基板60からの信号を受けて、大入賞口23を開閉駆動するものである。特別図柄始動口駆動装置22Aは、ソレノイド等の駆動装置からなり、主制御基板60からの信号を受けて、特別図柄始動口22を開閉駆動するものである。
【0070】
また、普通入賞口スイッチ20Sは、普通入賞口20に設けられたものであり、普通入賞口20への遊技球の入賞を検知して、主制御基板60に検知信号を送るものである。普通図柄始動口スイッチ21Sは、普通図柄始動口21に設けられたものであり、普通図柄始動口21での遊技球の通過を検知して、主制御基板60に検知信号を送るものである。特別図柄始動口スイッチ22Sは、特別図柄始動口22に設けられたものであり、特別図柄始動口22への遊技球の入賞を検知して、主制御基板60に検知信号を送るものである。大入賞口スイッチ23Sは、大入賞口23に設けられたものであり、大入賞口23への遊技球の入賞を検知して、主制御基板60に検知信号を送るものである。Vゾーンスイッチ24Sは、大入賞口23内のVゾーン24に設けられたものであり、Vゾーン24への遊技球の通過を検知して、主制御基板60に検知信号を送るものである。
【0071】
次に、「大当り」の抽選処理や、状況変化カウント手段のカウント値に応じて表示態様を異ならせるための処理等、パチンコ機10にて行われる各種の処理について説明する。
【0072】
本例のパチンコ機10では、図5に示すように、メイン処理にて、まず、電源投入後に、各種のデータを初期化したり、各種機器の状態を整える立ち上げ処理を実行し(S1)、電源復帰処理を実行する(S2)。そして、その後、変動パターン用乱数更新処理を、閉ループにて繰り返し実行する(S3)。ここで、変動パターン用乱数は、特別図柄表示装置40での表示に際して行われる演出の種類を決定するために用いられるものである。そして、変動パターン用乱数更新処理(S3)では、図6に示すように、変動パターン用カウンタC5の値を更新し(S4)、更新した値を変動パターンバッファに格納して(S5)、処理を終了する。
【0073】
また、本例のパチンコ機10では、上述のメイン処理に対して、クロック回路64からのパルス信号に基づき、例えば4msで、図7に示す割込み処理を行う。
【0074】
図7に示す割込み処理では、まず、外れ図柄更新処理を行い(S10)、次に、各種乱数更新処理を行い(S20)、次に、始動入賞処理を行い(S30)、次に、図柄変動処理を行い(S50)、次に、大当り処理を行い(S60)、最後に、その他処理を行って(S70)、処理を終了する。
【0075】
外れ図柄更新処理(S10)では、図8に示すように、まず、第1図柄用カウンタC4aの更新を行い(S101)、S102の処理に移行する。第1図柄用カウンタC4aは、特別図柄表示装置40に「外れ」の図柄を表示する際に、図柄列の第1列40aに表示される図柄を決定するのに用いられるカウンタである。本例では、第1図柄用カウンタC4aの値を、「0」〜「9」までは1づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。そして、特別図柄表示装置40の第1列40aには、第1図柄用カウンタC4aの値に対応して、同じ数字が表示される。
【0076】
S102の処理では、第1図柄用カウンタC4aの値が「0」であるか否かを判定し、「0」であれば、S103の処理に移行する。一方、第1図柄用カウンタC4aの値が「0」でなければ、S106の処理に移行する。
【0077】
S103の処理では、第2図柄用カウンタC4bの更新を行い、S104の処理に移行する。第2図柄用カウンタC4bは、特別図柄表示装置40に「外れ」の図柄を表示する際に、図柄列の第2列40bに表示される図柄を決定するのに用いられるカウンタである。本例では、第2図柄用カウンタC4bの値を、「0」〜「9」までは1づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。そして、特別図柄表示装置40の第2列40bには、この第2図柄用カウンタC4bの値に対応して、同じ数字が表示される。
【0078】
S104の処理では、第2図柄用カウンタC4bの値が「0」であるか否かを判定し、「0」であれば、S105の処理に移行する。一方、第2図柄用カウンタC4bの値が「0」でなければ、S106の処理に移行する。
【0079】
S105の処理では、第3図柄用カウンタC4cの更新を行い、S106の処理に移行する。第3図柄用カウンタC4cは、特別図柄表示装置40に「外れ」の図柄を表示する際に、図柄列の第3列40cに表示される図柄を決定するのに用いられるカウンタである。本例では、第3図柄用カウンタC4cの値を、「0」〜「9」までは1づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。そして、特別図柄表示装置40の第3列40cには、この第3図柄用カウンタC4cの値に対応して、同じ数字が表示される。
【0080】
S106の処理では、第1図柄用カウンタC4aの値と第2図柄用カウンタC4bの値とが同じであるか否かを判定する。各値が同じ値であれば、第1列40aと第2列40bの各図柄列に同じ数字が表示され、「リーチ状態」を形成する表示態様になるので、S107の処理に移行する。一方、各値が同じ値でなければ、「リーチ状態」を形成する表示態様とはならず、また、「大当り」の表示態様にもならないことになるため、第1図柄用カウンタC4a、第2図柄用カウンタC4b及び第3図柄用カウンタC4cの各値を、「外れ図柄」を決定する値として、外れ図柄バッファに格納して(S108)、外れ図柄更新処理を終了する。
【0081】
S107の処理では、第1図柄用カウンタC4aの値と第3図柄用カウンタC4cの値とが同じであるか否かを判定する。各値が同じ値であれば、第1列40a、第2列40b及び第3列40cの各図柄列に同じ数字が表示され、「大当り」の表示態様が形成されることになる。ここで、「大当り」の表示態様は、後述する別の処理(S201)にて決定されるので、本処理では、各値をそのままとし、外れ図柄更新処理を終了する。一方、各値が同じ値でなければ、「リーチ状態」を形成する表示態様ではあるが「大当り」の表示態様ではない、所謂「外れリーチ」の表示態様が形成されることになるため、第1図柄用カウンタC4a、第2図柄用カウンタC4b及び第3図柄用カウンタC4cの各値を、「外れリーチ図柄」を決定する値として、外れリーチ図柄バッファに格納して(S109)、外れ図柄更新処理を終了する。
【0082】
各種乱数更新処理(S20)では、図9に示すように、当否判定用カウンタC1、リーチ判定用カウンタC2及び大当り図柄用カウンタC3を更新し(S201)、更新した各値C1,C2,C3を、夫々、対応するバッファである当否判定バッファ、リーチ判定バッファ、大当り図柄バッファに格納する(S202)。
【0083】
ここで、当否判定用カウンタC1は、「大当り」を発生させるか否かの判定に用いられるものであり、本例では、「0」〜「299」までを順に1づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。なお、当否判定用カウンタC1の値として、「7」の値が取得されると、「大当り」と判定する。よって、本例では、1/300の確率で「大当り」が発生される。
【0084】
リーチ判定用カウンタC2は、「外れリーチ」を発生させるか否かの判定に用いられるものであり、本例では、「0」〜「9」までを順に1づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。なお、リーチ判定用カウンタC2の値として「7」の値が取得されると、「外れリーチ」を発生させると判定する。よって、本例では、1/10の確率で「外れリーチ」が発生される。
【0085】
大当り図柄用カウンタC3は、「大当り」の抽選結果が当選である場合に表示する図柄の種類を決定するために用いられるものであり、本例では、「0」〜「9」までを1づつ加算して更新し、最大値に達した後には、再び「0」に戻す。そして、特別図柄表示装置40の第1列40a、第2列40b及び第3列40cには、この大当り図柄用カウンタC3の値に対応して、同じ数字が表示される。
【0086】
始動入賞処理(S30)では、図10に示すように、まず、特別図柄始動口22に遊技球が入賞したか否か、すなわち、入賞か否か、を判定する(S301)。この判定は、特別図柄始動口スイッチ22Sが遊技球を検出したか否かによって行われる。そして、入賞であれば、S302の処理に移行する。一方、入賞でなければ、S309の処理に移行する。
【0087】
S302の処理では、「大当り」の抽選を保留する保留数Nの値が「4」未満であるか否かを判定し、保留数Nの値が「4」未満であれば、S303の処理に移行する。一方、保留数Nの値が「4」未満でなければ、これ以上の抽選を保留することはできないため、S309の処理に移行する。
【0088】
S303の処理では、前回の抽選結果を記憶する保留数Nの記憶エリアの当否判定用カウンタC1の値が、「大当り」の値であるか否かを判定する。そして、当否判定用カウンタC1の値が「大当り」の値でない場合には、抽選回数カウンタCHの値に「1」を加算して(S304)、S306の処理に移行する。一方、当否判定用カウンタC1の値が「大当り」の値である場合には、抽選回数カウンタCHの値として「1」の値を新たな値としてセットして(S305)、S306の処理に移行する。これにより、前回の抽選結果が「当選」であれば、抽選回数カウンタCHの値が「1」にリセットされ、前回の抽選結果が「当選」でなければ、抽選を行う毎に抽選回数カウンタCHの値に「1」が加算されることになるため、この抽選回数カウンタCHによって、前回の当選からの抽選回数をカウントすることができる。本例では、この抽選回数カウンタCHによって、状況変化カウント手段が構成される。なお、詳細は省略するが、遊技機の電源投入後の初期状態では、抽選回数カウンタCHに、初期値として「0」の値がセットされる。これにより、遊技機の始動後、1回目の抽選から抽選回数をカウントすることができる。
【0089】
S306の処理では、保留数Nとして、「1」を加算した新たな値をセットする。そして、以降の処理では、「大当り」抽選用の保留ランプ41を1つ点灯し(S307)、対応するバッファに格納されている当否判定用カウンタC1の値、リーチ判定用カウンタC2の値、大当り図柄用カウンタC3の値及び変動パターン用カウンタC5の値を、第1保留エリア、第2保留エリア、第3保留エリア及び第4保留エリアのうち、保留数Nに対応する空き記憶エリアに格納し(S308)、S309の処理に移行する。
【0090】
S309の処理では、保留数Nの値が「0」よりも大きいか否かを判定し、保留数Nの値が「0」よりも大きければ、S310の処理に移行する。一方、保留数Nの値が「0」よりも大きくなければ、そもそも入賞がないことになるので、以降の処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。
【0091】
S310の処理では、特別図柄表示装置40が変動中であるか否か、また、大当り中であるか否かを判定する。特別図柄表示装置40が変動中でなく、且つ、大当り中でなければ、特別図柄表示装置40を変動させることができるので、変動許可フラグF1に「1」の値をセットして(S311)、始動入賞処理を終了する。一方、特別図柄表示装置40が変動中であるか、或いは、大当り中であると、特別図柄表示装置40を変動させることができないので、以降の処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。
【0092】
図柄変動処理(S50)では、図11に示すように、まず、変動許可フラグF1の値が「1」であるか否かを判定し(S501)、変動許可フラグF1の値が「1」であれば、S502の処理に移行する。一方、変動許可フラグF1の値が「1」でなければ、以降の処理をスキップし、S508の処理に移行する。
【0093】
S502以降の処理では、「大当り」抽選用の保留ランプ41を1つ消灯し(S502)、保留数Nとして、「1」減じた新たな値をセットし(S503)、記憶エリアのデータ、すなわち、第1保留エリア、第2保留エリア、第3保留エリア及び第4保留エリアの各記憶エリアに記憶された当否判定用カウンタC1の値、リーチ判定用カウンタC2の値、大当り図柄用カウンタC3の値及び変動パターン用カウンタC5の値を、実行エリア側の記憶エリアにシフトする(S504)。すなわち、第1保留エリアの各値を実行エリアに、第2保留エリアの各値を第1保留エリアに、第3保留エリアの各値を第2保留エリアに、第4保留エリアの各値を第3保留エリアに、夫々シフトする。そして、詳細は後述する表示コマンド決定処理を行い(S505)、決定された表示コマンドを表示制御基板40Kに送信し(S506)、変動許可フラグF1に「0」の値をセットして(S507)、S508の処理に移行する。
【0094】
S508の処理では、大当り中であるか否かを判定し、大当り中でなければ、S509の処理に移行する。一方、大当り中であれば、以降の処理をスキップし、図柄変動処理を終了する。なお、大当り中とは、「大当り状態」の実行中と、この「大当り状態」終了後に、所定時間、パチンコ機10の状態を整える状態とを含むものである。
【0095】
S509の処理では、特別図柄表示装置40に変動表示されている図柄の変動時間が終了したか否かを判定する。特別図柄表示装置40では、後述する種々の変動パターンで図柄を変動表示するのであるが、この変動パターンごとに設定された変動時間により、上記の判定がなされる。そして、変動時間が終了していれば、変動表示されている図柄を停止させるため、及び、停止表示される図柄の確認のため、確定コマンドを表示制御基板40Kに送信して(S510)、図柄変動処理を終了する。一方、変動時間が終了していなければ、図柄の停止処理を行わず、以降の処理をスキップして、図柄変動処理を終了する。
【0096】
図柄変動処理(S50)中に実行される表示コマンド決定処理(S505)は、図12に示すように、まず、実行エリアに格納されている「大当り」抽選用の当否判定用カウンタC1の値が「大当り」の値であるか否かを判定する(S551)。そして、「大当り」の値であれば、特別図柄表示装置40に表示される停止図柄として、大当り図柄を設定し(S552)、この大当り図柄を停止させるまでの変動パターンとして、変動パターン用カウンタC5の値に応じたパターンを決定し(S553)、表示コマンド決定処理を終了する。一方、当否判定用カウンタC1の値が「大当り」の値でなければ、S554の処理に移行する。
【0097】
S554の処理では、実行エリアに格納されているリーチ判定用カウンタC2の値が「外れリーチ」を発生させる値であるか否かを判定する。そして、「外れリーチ」を発生させる値であれば、特別図柄表示装置40に表示される停止図柄として、外れリーチ図柄を設定する(S555)。そして、この外れリーチ図柄を停止させるまでの変動パターンとして、変動パターン用カウンタC5の値に応じたパターンを決定し(S556)、表示コマンド決定処理を終了する。一方、リーチ判定用カウンタC2の値が「外れリーチ」を発生させる値でなければ、S557の処理に移行する。
【0098】
S557の処理では、特別図柄表示装置40に表示される停止図柄として、外れ図柄を設定する(S557)。そして、この外れ図柄を停止させるまでの変動パターンとして、変動パターン用カウンタC5の値に応じたパターンを決定し(S558)、表示コマンド決定処理を終了する。
【0099】
上述のような表示コマンド決定処理(S505)によって、特別図柄表示装置40に最終的に停止表示される大当り図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄の各種の図柄や変動パターンが決定されるのであるが、加えて、表示に際しての表示態様として、抽選回数カウンタCHの値に応じた態様が決定される。また、表示コマンド決定処理での処理ではないため、詳細は省略するが、「大当り状態」実行中の表示態様や、待機内容を表示する際の表示態様も、抽選回数カウンタCHの値に応じて決定される。
【0100】
大当り処理(S60)では、図13に示すように、まず、実行エリアに格納されている当否判定用カウンタC1の値が「大当り」の値であるか否か、すなわち、大当りであるか否か、を判定し(S601)、大当りであれば、開放回数カウンタCRに「15」の値をセットし(S602)、入賞個数カウンタCEに「0」の値をセットし(S603)、開放回数カウンタCRの値を「1」減じて(S604)、大入賞口23を開放し(S605)、S606の処理に移行する。一方、大当りでなければ、以降の全ての処理をスキップして、大当り処理を終了する。ここで、開放回数カウンタCRは、繰り返し開放される大入賞口23の開放回数をカウントダウンするためのものであり、本例では、開放回数の上限が15回であるため、最初に「15」の値がセットされ、大入賞口23の開放前に「1」減算される。また、入賞個数カウンタCEは、大入賞口23の1回の開放中に入賞した遊技球の入賞個数をカウントするためのものであり、大入賞口23が開放される前に、リセットのために「0」の値がセットされ、大入賞口23の開放中においては、大入賞口スイッチ23Sが遊技球を検知するごとに、「1」加算される。
【0101】
S606の処理では、入賞個数カウンタCEの値が「10」より大きいか否かを判定し、大きくなければ、S607の処理に移行する。一方、大きければ、S607の処理をスキップし、大入賞口23を閉鎖し(S608)、S609の処理に移行する。これにより、大入賞口23は、1回の開放中に遊技球が10個入賞すると、閉鎖される。
【0102】
S607の処理では、大入賞口23の開放時間が閉鎖時期に達したか否かを判定し、閉鎖時期に達していなければ、S606の処理に戻る。一方、閉鎖時期に達していれば、大入賞口23を閉鎖し(S608)、S609の処理に移行する。これにより、大入賞口23は、1回の開放中に遊技球が10個入賞しなくても、開放時間が閉鎖時期に達すると閉鎖される。
【0103】
S609の処理では、開放回数カウンタCRの値が「0」であるか否かを判定し、「0」でなければ、S610の処理に移行する。一方、「0」であれば、大入賞口23の開放回数が上限の15回に達したことになるので、以降の処理をスキップし、大当り処理を終了する。
【0104】
S610の処理では、大入賞口23のVゾーン24を遊技球が通過したか否か、すなわち、V入賞ありか否か、を判定する。この判定は、大入賞口23の開放中にVゾーンスイッチ24Sが遊技球を検知したか否かよって行われる。「V入賞あり」であれば、大入賞口23を繰り返し開放させるための権利が取得されたものとして、S603の処理に戻り、以降の処理を繰り返し実行する。一方、「V入賞あり」でなければ、大入賞口23を繰り返し開放させるために権利が取得されなかったものとして、大当り処理を終了する。
【0105】
割込み処理におけるその他処理(S70)では、特別図柄始動口22を開放させるための「当たり」の抽選処理、パチンコ機10の各種の機器を制御するための処理等、各種の処理が行われる。なお、その他処理(S70)については、本発明に直接的に関わるものではないため、詳細は省略する。
【0106】
以上詳細に説明した本例の遊技機は、次のような効果を奏する。
【0107】
現状の遊技状況が、前回の「大当り」後の抽選回数が少ない場合、遊技者は、前回の「大当り」の興奮から覚め止まぬ良好な気分にて、表示装置による抽選結果の表示を見るため、たとえ「外れ」の内容が表示されたとしても、さほど気分を害さない。しかしながら、繰り返し行われる抽選がなかなか当選とならず、長期間に渡って、「外れ」の内容ばかりが表示されると、遊技者は、苛立ち、淡々と「外れ」の内容を表示する表示自体に腹立ちを覚える。
【0108】
これに対して、上記の遊技機では、前回の「大当り」後の抽選回数に応じて表意態様を異ならせて、表示装置にて抽選結果を表示するため、遊技者の苛立ち、腹立ちを緩和させることができる。特に、抽選回数が多くなればなる程、遊技者の激化する感情をなだめるような態様にて抽選結果を表示するため、遊技者に、より配慮した表示を行うことができる。
【0109】
また、抽選が連続して落選すると、当選確率の逆数の1/5、逆数の1/2、逆数と同値、逆数の2倍等の数値の抽選回数を区切りとして、遊技者の感情は激変する。例えば、当選確率が1/300である場合、抽選回数が60回を超えたあたりでは、前回の「大当り」から直ぐには次回の「大当たり」にならず、残念がり、150回を超えたあたりでは、次回の「大当り」がなかなかこないことから不安を覚えは始め、300回を超えたあたりでは、ちっとも「大当り」にならないことから怒りの感情が芽生え始め、600回以上となると、まったく「大当り」にならないことから、激怒の感が込み上げてくる。そこで、本例の遊技機では、上述のような感情が激変する抽選回数付近にて、表示態様を変更するようにしてある。これにより、表示態様を、遊技者の感情に、より的確に対応させることができる。なお、表示態様を変更する抽選回数は、遊技者の感情が激変し易い回数とされる数値のプラス・マイナス20%、好適にはプラス・マイナス10%の範囲で、遊技者の感覚として区切りが付き易いように、「10」、「50」、「100」等の数値を単位とした回数とするのが好適である。
【0110】
さらに、本例では、遊技者が遊技を休止したり、遊技を止めた場合に表示するデモ表示等の待機内容を表示する際についても、前回の「大当り」後の抽選回数に応じて表示態様を異ならせている。よって、遊技を休止した遊技者に対して配慮した表示を行うことができるばかりでなく、遊技機を選択して新たに遊技を行おうとしている遊技者に対して、遊技状況の情報を与えることができる。
【0111】
なお、本発明は、上述の例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、以下のような種々の変更が可能である。
【0112】
状況変化カウント手段によりカウントされる数値的情報は、抽選回数に限らず、遊技媒体に関する数量、遊技時間、「大当り状態」の発生回数等の技結果に関する事象の数値等、他の数値的情報であってもよい。また、遊技機としては、パチンコ機に限らず、スロットマシン等の他の遊技機であってもよい。
【0113】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した本発明によれば、表示装置にて、遊技者に配慮した内容を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一例としてのパチンコ機を示す正面図である。
【図2】図1に示したパチンコ機の遊技領域を示す正面図である。
【図3】特別図柄表示装置による表示態様の一例を示す正面図である。
【図4】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】メイン処理を示すフローチャートである。
【図6】変動パターン用乱数更新処理を示すフローチャートである。
【図7】割込み処理を示すフローチャートである。
【図8】外れ図柄更新処理を示すフローチャートである。
【図9】各種乱数更新処理を示すフローチャートである。
【図10】始動入賞処理を示すフローチャートである。
【図11】図柄変動処理を示すフローチャートである。
【図12】表示コマンド決定処理を示すフローチャートである。
【図13】大当り処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10  パチンコ機(遊技機)
11  遊技盤
12  遊技領域
20  普通入賞口
21  普通図柄始動口
22  特別図柄始動口
23  大入賞口
24  Vゾーン
30  普通図柄表示装置
31  保留ランプ
40  特別図柄表示装置(表示装置)
41  保留ランプ
45  カウンタ値表示部
51  発射装置

Claims (1)

  1. 遊技に応じて多様な内容を変動して表示する表示装置を備え、遊技に基づく所定条件の成立により前記表示装置にて特定内容を表示すると共に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる遊技機であって、
    遊技状況に関する数値的情報の変化に応じて、前記表示装置での表示態様を異ならせることを特徴とする遊技機。
JP2003139930A 2003-05-19 2003-05-19 遊技機 Pending JP2004136071A (ja)

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