JP2004135768A

JP2004135768A - Terminal positioning structure for face fabric of chair

Info

Publication number: JP2004135768A
Application number: JP2002301756A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Touchi; 登内　武
Original assignee: Takano Co Ltd
Current assignee: Takano Co Ltd
Priority date: 2002-10-16
Filing date: 2002-10-16
Publication date: 2004-05-13
Anticipated expiration: 2022-10-16
Also published as: JP4255670B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To eliminate unevenness of stretched face fabric due to a difference in tightening strength by uniformly stretching the face fabric covering cushions of a backrest and a seat portion so as to wrap them. <P>SOLUTION: This structure includes a tightening string 5 inserted into a cylindrical member 4 of a peripheral edge 9 of the face fabric 1 and drawn out from both end openings, a stepped portion 6 for guiding the tightening string 5 from inside on the back side of a core material 3 to position the tightening string 5 for making the peripheral shape and peripheral length of the peripheral edge 9 of the face fabric 1 uniform in tightening, and falling prevention pawls 7 for preventing the tightening string 5 caught in the stepped portion 6 from falling off the stepped portion 6. The face fabric 1 covers the cushion material 2 and the core material 3 so as to wrap them, so that the tightening string 5 is tightened along the stepped portion 6 by fastening the tightening string 5 caught in the stepped portion 6. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は背もたれや座部のクッションを覆う椅子の上張地の端末位置決め構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、上張地の周縁をクッションの裏側に回して紐で締め込んで止める上張地の端末を位置決めするための構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の椅子の座や背は、芯材とこの芯材で支持されるクッション材及びこれらを覆う上張地とから成り、クッション材の上に被せられた上張地の周縁をクッション材及び芯材をくるんだ状態で固定するようにしている。
【０００３】
椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ方法の一つとしては、例えば図１３に示すように、上張地１０１の周縁１０２を背もたれや座部の裏側に回し込み、上張地１０１の周縁１０２に施されるかがり縫い１０３によって形成されているトンネル部１０４に通された緊締用紐１０５の両端部を引っ張って周縁１０２を絞り込み、この状態で緊締用紐１０５の両端を結んで取付ける方法がある（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
また、別の方法としては、図１４に示すように、緊締用紐２０５が両端２０４から引き出された筒状部材２０２を上張地２０１の周縁に沿って形成すると共に、クッション材及び芯材２０３をくるむ上張地２０１の周縁を芯材２０３の裏側へ回してから緊締用紐２０５を引き締めることによって筒状部材２０２並びに上張地２０１の周縁９を絞りクッション材と芯材２０３とをくるんだ状態で当該上張地２０１を張り詰めて固定する方法がある（例えば、特許文献２参照）。
【０００５】
さらには、図１５に示すように、上張地３０１の周縁よりも内側の部分で縫い着けられる２列の縫い糸３０４でテープ材（あるいは振り糸）を上張地３０１に縫い着けるのと同時にこれらテープ材と上張地３０１との間に緊締用紐３０５を供給してテープ材で押さえながら上張地３０１に取付け、テープ材を含む飾り縫いによって形成される筒状部３０２内を緊締用紐３０５が自在に移動し得るようにし、クッション材と芯材３０３とをくるんだ状態で緊締用紐３０５を引き締めることによって当該上張地３０１を張り詰めて固定する方法もある（例えば、特許文献３参照）。
【０００６】
【特許文献１】
特開平９−１０４５０号公報
【特許文献２】
特開２０００−５１５５１号公報
【特許文献３】
特開２０００−６１１７９号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、緊締用紐の締め具合は作業者によって異なり、緊締用紐を結びつけたとき少なくとも何らかの微小な差が生じるのが通常であるため、例えば緊締力が強すぎれば締めすぎにより上張地表面のクッションとしての柔軟性が失われ、逆に緊締力が弱すぎれば締めが足らずにクッションが柔軟すぎてしまう上に前後左右にずれ易くなるというように、締め込み強さの差に応じて上張地の張り具合にばらつきが生じるという問題がある。
【０００８】
そこで、本発明は、背もたれや座部のクッションをくるむように被せられた上張地の張り具合を一定とすることができる椅子の上張地の端末位置決め構造を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項１記載の発明は、椅子の背や座などの芯材で支持されたクッション材を覆うように取付けられる上張地の端末位置決め構造において、上張地の周縁の筒状部材の内方を通され両端開口から外部に引き出される緊締用紐と、芯材の裏側で緊締用紐を内側からガイドしてこの緊締用紐の位置決めをし緊締時における上張地の周縁の周回形状と周回長さを一定とする段部と、該段部に引っ掛かっている緊締用紐がこの段部から脱落するのを防止する脱落防止爪とを備え、クッション材と芯材とをくるむように上張地が被せられてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことによってこの段部に沿うように緊締することを特徴としている。
【００１０】
この上張地の端末位置決め構造によると、クッション材と芯材とをくるむように上張地が被せられてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことにより、この緊締用紐が一定の周回形状となるように位置決めされて一定の周回長さとなる。また、位置決めされた以降の緊締用紐は、どんなに強く引っ張られたとしても緊締力が平準化されるため周回形状や周回長さは変わらずに均一化される。したがって、緊締時における締め込み強さの個人差が排除され、上張地の一定の張り具合が実現される。
【００１１】
また請求項２記載の発明のように、段部は、周回する溝によって形成されていることが好ましい。こうした場合、上張地の周縁がこの溝内に収容された状態で位置決めすることができるので座裏の見栄えがよりよくなる。しかも、芯材の断面がクランク形状とされることによってこの芯材の曲げに対する剛性が増すので座の骨格をなす芯材としてより好ましいものとなる。
【００１２】
また、請求項３記載の発明のように、緊締用紐が脱落防止爪を乗り越えて外れるのを防止する抜止め片がこの脱落防止爪の先端部に設けられていることが好ましい。こうした場合、緊締用紐が緩んだ場合においても上張地の周縁の部分を脱落防止爪に引っ掛けておくことによって外れにくくすることができる。
【００１３】
また、請求項４記載の発明のように、段部は、その段差が緊締用紐を含む上張地の周縁の厚みよりも高くなるように形成されていることが好ましい。こうした場合、上張地の周縁が段部の陰に隠れるように収まるようになるため座裏の凸凹がなくなりより見栄えがよくなる。しかもこの場合には、上張地の周縁が座裏の最も下方に突き出た面の延長ラインを超えて座裏側にはみ出ることがなくなるため、この上張地と他の部材とが擦れ合ってしまうのを回避することができる。
【００１４】
請求項５記載の椅子の上張地の端末位置決め構造は、脚に支持される座ベース部材に対し着座面を形成する座本体が相対移動可能な椅子であって、座ベース部材に一の係合部が設けられると共に、座本体を構成する芯材には操作レバーが形成され、該操作レバーは一の係合部と係合する他の係合部を有すると共にこの他の係合部を一の係合部に係合させる位置と係合させない位置との間を移動可能とされている椅子に対し、操作レバーに段部および脱落防止爪を設け、クッション材と芯材とをくるむように上張地が被せられてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことによってこれら段部に沿うように緊締すると共にこの緊締力を利用して操作レバーの係合位置までの復帰力を付与しまたは補助することを特徴とするものである。
【００１５】
この場合、移動して位置を変える操作レバーに上張地の緊締用紐を引っ掛けた状態でこの緊締用紐を締め込むようにしているので、操作レバーが浮こうとした場合にも緊締用紐が引っ張られることによって操作レバーを元の位置に戻す方向へ力を作用させることができる。したがって、例えば操作レバーが芯材の歪みにより反ったりあるいは弾性力が劣化したような場合であっても初期位置への復帰力を付与しまたは補助することによって、操作時以外はこの操作レバーを押さえ込むようにして係合状態を維持することができる。この場合、端末位置決め構造は、周縁を位置決めして上張地の張り具合を一定にする機能と共に、操作レバーの反りを抑える機能の両方を実現する。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【００１７】
図１〜図８に本発明の一実施形態を示す。本発明は椅子の背や座などの芯材３で支持されたクッション材２を覆うように取付けられる椅子の上張地１の端末位置決め構造に関するものである。以下では、本発明の第１の実施形態として上張地１の端末位置決め構造を椅子の座に適用した場合について説明する。
【００１８】
本実施形態の椅子の上張地１の端末位置決め構造は、上張地１の周縁９の筒状部材４の内方を通され両端開口４ａから外部に引き出される緊締用紐５と、芯材（座インナーシェル）３の裏側で緊締用紐５を内側からガイドしてこの緊締用紐５の位置決めをし緊締時における上張地１の周縁９の周回形状と周回長さを一定とする段部６と、該段部６に引っ掛かっている緊締用紐５がこの段部６から脱落するのを防止する脱落防止爪７とを備え、クッション材２と芯材３とをくるむように上張地１が被せられてから緊締用紐５を段部６に引っ掛けた状態で締め込むことによってこの段部６に沿うように緊締するものである。
【００１９】
上張地１は図４に示すように芯材３で支持されたクッション材２を覆うように被せられ、芯材３の裏側において周縁９を窄められることによって芯材３から外れないように固定され、クッション材２を中に収めた座の座面側表皮として機能する。本実施形態では上張地１の周縁９の筒状部材４の内方に通された緊締用紐５がこの上張地１の周縁９を窄めるための手段として用いられている。
【００２０】
筒状部材４は、例えばテープ状の布地、プラスチックシート、合成皮革、皮等といったテープ材４’を丸めて上張地１に縫い着けることによって形成されている。本実施形態においては筒状部材４としてのテープ材４’が、両側縁４ｓを合わせるように閉じて筒状にしてから両側縁４ｓが上張地１の周縁９寄りとなる位置、換言すれば筒状部材４の緊締用紐５が通る部分が縫い着け箇所（縫い目１６で示される）よりも上張地１の周縁９から離れる位置に配置されミシンで縫いつけられている。このとき、緊締用紐５に直接糸を縫い込むことがないように注意しながら、テープ材４’の重ねられた縁４ｓが上張地１に縫い着けられている。また同時に、ミシンに附属するメス（図示省略）で縫い目１６の近くで上張地１の余分な縁１７が切り落とされている。また、筒状部材４を上張地１に縫いつける際には緊締用紐５が一緒に閉じ込められる。例えばテープ材４’を丸めながら供給する際にその内方に緊締用紐５を通過させるように供給することによって、筒状部材４内に緊締用紐５が出入り自在に閉じ込められる。
【００２１】
ここでテープ材４’の縫製方法について簡単に説明しておくと、例えば、上張地１の周縁９に対し丸めた背を向けるようにテープ材４’を折り返した状態で縫製する方法を採り得るが（図５参照）、本実施形態においてはこれとは逆に、上張地１の周縁９に丸めたテープ材４’の縁４ｓを近接させた状態で縫製する方法を採用し（図６参照）、その後、上張地１をめくり返すようにしている（図７参照）。図５に示した縫製方法の場合、座裏に筒状部材４が全て露出してしまい見栄えが悪いばかりでなく、該筒状部材４の縁４ｓや縫い目１６が他部材（例えば座アウターシェル等）と擦れ合う結果徐々にほつれてしまう等のおそれがあるのに対し、図６と図７に示した縫製方法によれば、上張地１や筒状部材４の縁４ｓが隠れるので見栄えがよくなることに加え、縁４ｓや縫い目１６が覆い隠されることによってほつれが生じ難いというメリットがある。
【００２２】
緊締用紐５は、テープ材４’の縫い着けが終わった時点でその両端が筒状部材４から外部に引き出された位置で裁断されている。この状態において、緊締用紐５は筒状部材４の中で長手方向に移動自在となり、自在に引き締めたり弛めたりすることができる。以上のようにして緊締用紐５を両端の開口４ａから引き出した筒状部材４が上張地１の周縁９に沿って形成されている。
【００２３】
段部６は上張地１の周縁９の緊締用紐５をガイドするように芯材３の裏側に設けられているもので、緊締用紐５を内側からガイドしてこの緊締用紐５の位置決めをし緊締時における緊締用紐５の周回長さを一定とする（図２、図３参照）。この場合、芯材３はその中央部分３ａが裏側（つまりクッション材２と反対の側）に突出するように形成され、突出した中央部分３ａとその周囲の部分との段差を利用して段部６が設けられている（図１参照）。この場合における段部６の形状、言い換えればどのような形で中央部分３ａを突出させるかについては特に限定されることはなく、例えば図３として示す概略図のように中央部分３ａの全体を矩形としても構わないが、本実施形態においては芯材３の形状に合わせて座の前後方向に丸みを帯びた略矩形としている（図２参照）。結局、段部６の形状や大きさは、緊締時における上張地１の周縁９によって囲まれた開口部分の形状および大きさを規定するものであるから、緊締時における上張地１の張り具合やクッション材２の弾性などを考慮して所望のクッション性が得られるように適宜決定すればよい。
【００２４】
なお、図１に示すように、段部６は、その段差Ｈが緊締用紐５を含む上張地１の周縁９の厚みよりも高くなるように形成されていることが好ましい。こうした場合、シール材４’が折り重ねられている上に緊締用紐５が通されることによって他の地部分よりも厚みの増している上張地１の周縁９が、段部６の陰に隠れるようにして収まるようになるため、座裏の凸凹がなくなりより見栄えがよくなる（図１参照）。しかもこの場合には、上張地１の周縁９が座裏の最も突き出た面（つまり中央部分３ａの表面）の延長ライン（図１において点線で示すライン）を超えて座裏側にはみ出ることがない。したがって、例えば芯材３が座アウターシェルに対して前後にスライド可能あるいは回転可能な座板（座インナーシェル）として使用されているような場合において、芯材３が前後あるいは回転する度に上張地１が座アウターシェルと擦れ合ってしまうのを回避して円滑な動作を確保できる点で有利となる。
【００２５】
脱落防止爪７は、段部６に引っ掛かっている緊締用紐５がこの段部６から脱落するのを防止するように設けられている引っ掛かり爪である。例えば本実施形態の場合は、中央部分３ａの表面と面一となる高さでこの中央部分３ａから外周側に放射状に突出した複数の突片によって脱落防止爪７が形成されている（図１、図２参照）。この場合、脱落防止爪７は段部６の周囲に等間隔に配置されていてもよいが、本実施形態の場合は特に緊締用紐５が外れやすい段部６の角（カーブ）部分付近に多く配置することによってより効果的に脱落防止できるようにしている（図２参照）。このような脱落防止爪７によれば、段部６の周りに緊締用紐５を締め付けるとき、あるいは緊締した後の椅子の使用時などにおいて緊締用紐５が座裏側（つまりクッション材２と逆の側）にずれるのが防止されることから、緊締用紐５が段部６から外れて緊締用紐５および上張地１の周縁９が脱落してしまうのを防止することができる。なお、芯材３上であってこの脱落防止爪７と対向する部分にはこの脱落防止爪７よりも僅かに大きい透孔１３が設けられている（図１参照）。
【００２６】
脱落防止爪７の先端部には、緊締用紐５がこの脱落防止爪７を乗り越えて外れるのを防止するための抜止め片８が設けられている（図１参照）。例えば本実施形態では上張地１のある側に向けてほぼ垂直に折り返すように一体成形された脱落防止爪７の先端部分を抜止め片８としているが、別部材を脱落防止爪７の先端に後付けして抜止め片８としても構わない。なお、脱落防止爪７および抜止め片８は、これらと芯材３との間を上張地１の周縁９が通過可能なように設けられていることはいうまでもない。例えば、抜止め片８と芯材３との間隔が周縁９の厚みよりも大きい場合には周縁９は問題なく通過することができるが、この間隔が周縁９の厚みよりも小さい場合であっても、脱落防止爪７が十分な可撓性を有するものであれば、周縁９を抜止め片８と芯材３との間に押し込んだ場合に脱落防止爪７が座裏側に反り返るのでこの隙間を通過させることができる。また、本実施形態の端末位置決め構造においては脱落防止爪７毎に透孔１３が設けられているので、脱落防止爪７と芯材３との間に周縁９を差し込む際、脱落防止爪７の傍を通過する周縁９を透孔１３側に僅かに退避させることによって脱落防止爪７を避けるようにして通過させることができる。
【００２７】
以上説明したように、本実施形態の椅子の上張地１の端末位置決め構造によれば、緊締用紐５を緊締する際、段部６の周囲に沿うように緊締することによって緊締用紐５が一定の周回形状となるように位置決めされ一定の周回長さとなることから、位置決めされた以降はどんなに強く緊締用紐５を引っ張ったとしても緊締力が平準化され、周回形状や周回長さは変わらずに均一化される。したがって、緊締時における締め込み強さの個人差を排除して一定の張り具合を実現し、製品間のばらつきをなくして品質を一定とすることができる。
【００２８】
なお、このような端末位置決め構造において締め込んだ緊締用紐５を結ぶ場合は、紐の結び目が脱落防止爪７の陰に隠れるようにすることが好ましい（図２、図８参照）。脱落防止爪７の陰に隠れていない場合は瘤状の結び目が段部６の周囲に露出してしまうが、このように脱落防止爪７の陰に隠すことによって見栄えがより良いものとなる。
【００２９】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態ではスライド機構も回転機構も備えていない座の芯材３とクッション材２とを上張地１でくるみ、張り具合が一定の座を構成するようにしたが、この端末位置決め構造はスライド可能な座に用いても好適なものである。以下、本発明を前後方向にスライド可能であって前後位置が３段階に位置決めされる構造の座に適用した第２の実施形態を説明する（図９〜図１２参照）。
【００３０】
本実施形態の椅子は、図示しない脚に支持される座ベース部材１８と、着座面を形成する座本体１９と、座ベース部材１８に設けられこの座ベース部材１８と一体となって座本体１９に対して相対移動する連結部材２０と、座本体１９に設けられて連結部材２０を案内する案内手段２１とを有し、座本体１９が座ベース部材１８に対して前後方向に摺動可能であるスライド機構を備えている（図９、図１０参照）。なお、ここでいう座本体１９とは座ベース部材（以下この実施形態において「座アウターシェル」という）１８に対し前後にスライド可能な部分のことを指し、本実施形態の場合は芯材（以下この実施形態において「座インナーシェル」という）３、クッション材２および上張地１によって構成されている（図１０参照）。
【００３１】
また本実施形態の椅子は、座アウターシェル１８に対する座本体１９の相対移動を許容するアンロック状態と、座本体１９の相対移動を禁止するロック状態とに切り替える座の位置決め手段２２を備えている（図１２参照）。この座の位置決め手段２２は、例えば、座インナーシェル３に揺動可能に設けられる操作レバー２３と、操作レバー２３に設けられる第１係合部２４と、座アウターシェル１８に設けられる第２係合部２５とを有して構成され、操作レバー２３の操作により第１係合部２４と第２係合部２５とを係合させることで座本体１９と座アウターシェル１８の相対移動を禁止するロック状態とし、操作レバー２３の操作により第１係合部２４と第２係合部２５との係合を解くことで座本体１９と座アウターシェル１８の相対移動を許容するアンロック状態とする。例えば、本実施形態では、座インナーシェル３の素材に可撓性を有する材質を採用し、この座インナーシェル３に２本の切り込み２６を入れて、当該２本の切り込み２６で挟まれる座インナーシェル３の一部を揺動可能な操作レバー２３としている（図９、図１１参照）。この操作レバー２３は、例えば座の後端側の中央に設けるようにしている。この場合、操作レバー２３が背凭れ（図示省略）に隠れるため、椅子の外観を良好にできる。第１係合部２４は、例えば、座アウターシェル１８に向かって突出するように、操作レバー２３と一体に設けられた凸条としている。座アウターシェル１８には、第２係合部２５として、この凸条と嵌合する凹部が設けられている。凹部を複数設けることで、複数段の座の位置調整が可能になる。例えば本実施形態では、３つの凹部を設けるようにしている。操作レバー２３は、初期位置において凸条が凹部に嵌め込まれる位置に設定される。したがって、座本体１９の後端側の中央を手で掴むようにして操作レバー２３を揺動すると、凸条と凹部の係合が外れて、座本体１９は座アウターシェル１８に対してスライド可能となる。一方、操作レバー２３から手を離すと、操作レバー２３が初期位置に弾性復帰して、凸条がいずれかの凹部に嵌め込まれて、座本体１９は座アウターシェル１８に対してスライド不能となる。
【００３２】
前後にスライド可能な座本体１９を以上のような構造により前後方向３段階に位置決めする本実施形態の椅子においては、操作レバー２３の弾性による復帰力によって凸状が凹部に嵌め込まれた状態（つまり座本体１９の移動が禁止されるロック状態）を維持するようにしているが、この復帰力が十分でない場合に復帰力を付与しまたは補助しうる何らかの力が付与されていることが好ましい。すなわち、例えば樹脂製の座インナーシェル３の成形時または成形後の歪みにより操作レバー２３が浮いて復帰位置が上方にずれたり、あるいは長期間の使用により操作レバー２３の復帰力（あるいは操作レバー２３に作用する復帰力）が適正値より弱くなるおそれがある場合（図１２参照）に備え、復帰力を補助する力を作用させておくことによって適正なロック状態を維持することが可能となる。そこで本実施形態においては、本発明に係る椅子の上張地１の端末位置決め構造をこの椅子に適用し、緊締用紐５の緊締力を利用して操作レバー２３の復帰力を補助するようにしている。以下、具体的な構成を示す。
【００３３】
操作レバー２３には、上張地１の緊締用紐５を内側からガイドしてこの緊締用紐５の位置決めをし緊締時における上張地１の周縁９の周回形状と周回長さを一定とするための段部６’と、当該段部６’に引っ掛かっている緊締用紐５がこの段部６’から脱落するのを防止するための脱落防止爪７’とが設けられている（図９、図１０参照）。例えば本実施形態における段部６’と脱落防止爪７’は、切り込み２６を隔てて操作レバー２３に最も近い段部６および脱落防止爪７とほぼ同じ高さかつほぼ同じ径方向位置となるように配置され、緊締時の緊締用紐５に急曲がりな部分が生じないようにしている。また、操作レバー２３に設けられる脱落防止爪７’は、着座者等が操作レバー２３を上下に操作した場合に緊締用紐５が段部６’から簡単に脱落することのないよう、他の脱落防止爪７よりも周方向への幅が広くかつ径方向への切り込みが深いものとされている（図９、図１０参照）。なお、本実施形態ではこのように緊締用紐５が脱落し難い脱落防止爪７’としたため特に抜止め片８を設けていないが、この脱落防止爪７’の先端部に抜止め片８を設けて緊締用紐５が一層脱落し難いものとすることもできる。
【００３４】
以上のような椅子の上張地１の端末位置決め構造によれば、上述したように、弾性変形する操作レバー２３に上張地１の緊締用紐５を引っ掛けた状態でこの緊締用紐５を締め込むようにしているので、操作レバー２３が浮こうとしても引っ張られる緊締用紐５によってこの操作レバー２３を元の位置に戻す方向へ力を作用させることができる。この場合、操作レバー２３には本来有する復帰力に加え緊締用紐５による復帰力が加わるので、例えば操作レバー２３が座インナーシェル３の歪みにより反ったりあるいは弾性力が劣化したような場合にも復帰力を補助することによりこの操作レバー２３を押さえ込みロック状態を維持することができる。
【００３５】
なお、ここでは操作レバー２３自身が弾性を有している場合について説明したが、操作レバー２３自身が弾性を備える代わりに圧縮ばね等の何らかの付勢手段によって初期位置への復帰力が与えられているような場合や、クッション材２の弾性を利用して初期位置の復帰力が与えられているような場合、あるいは何ら復帰力が与えられていないような場合もあり得るが、いずれの場合においても、本発明にかかる上張地１の端末位置決め構造を適用し、緊締用紐５を利用することによって操作レバー２３に初期位置への復帰力を与えることが可能である。
【００３６】
また、本実施形態では本発明を座における操作レバー２３に適用した場合に限ったが、その他、例えば背もたれや座等の部材に操作レバー等の可動部を設け、この可動部が初期位置または所望の位置へ復帰する場合、緊締用紐５を利用することによって当該可動部が初期位置または所望の位置へ復帰するための力を与えることが可能である。
【００３７】
また、上述した第１の実施形態においては座インナーシェル（芯材）３の突出した中央部分３ａとその周囲の部分との段差を利用して段部６を形成するようにしていたが（図１参照）、本実施形態における上張地１の端末位置決め構造においては、座インナーシェル３に周回する溝を設け、この溝の段差を利用して段部６を形成している（図１０の部分拡大図参照）。こうした場合、上張地１の周縁９がこの溝内に収容された状態で位置決めすることができるので座裏の見栄えがよりよくなる。しかも、座インナーシェル３はその断面がクランク形状とされることによって曲げに対する剛性が増すので座本体１９の骨格をなす芯材としてより好ましいものとなる。
【００３８】
なお、上述した第２の実施形態においては、上張地１の端末を位置決めして上張地１の張り具合を一定にする機能と操作レバー２３の反りを抑える機能の両方を同時に実現しているが、後者の機能のみを実現するようにしても構わない。すなわち、脚に支持される座ベース部材１８に対し着座面を形成する座本体１９が相対移動可能な椅子であって、座ベース部材１８に設けられた一の係合部（第２係合部）２５と、座本体１９を構成する芯材（座インナーシェル）３に形成され、一の係合部２５と係合する他の係合部（第１係合部）２４を有すると共にこの他の係合部２４を一の係合部２５に係合させる位置と係合させない位置との間を移動可能な操作レバー２３とを備えた椅子に対し、クッション材２と芯材３とをくるむように上張地１が被せられてから緊締用紐５を締め込むことによって緊締すると共にこの緊締力を利用して操作レバー２３の係合位置までの復帰力を補助することができる。こうした場合、上述した第２の実施形態と同様、操作レバー２３には本来有する復帰力に加え緊締用紐５による補助的な復帰力が加わるので、手動でアンロック状態としている場合以外は、操作レバー２３を押さえ込みロック状態を維持することができる。
【００３９】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項１記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、クッション材と芯材とをくるむように上張地を被せてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことにより、この緊締用紐を一定の周回形状となるように位置決めして一定の周回長さとすることができる。このため、位置決めされた以降はどんなに強く緊締用紐を引っ張ったとしても緊締力が平準化され、周回形状や周回長さは変わらずに均一化される。したがって、緊締時における締め込み強さの個人差を排除して上張地の一定の張り具合を実現し、製品間のばらつきをなくして品質を一定とすることができる。
【００４０】
また請求項２記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、段部を周回する溝によって形成していることから、上張地の周縁をこの溝内に収容した状態で位置決めすることができるので座裏の見栄えをよくすることができる。しかも、芯材の断面がクランク形状となるので曲げに対する芯材の剛性が増し、座の骨格をなす芯材としてより好ましいものとなる。
【００４１】
請求項３記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、脱落防止爪の先端部に抜止め片を設けることにより、緊締用紐が脱落防止爪を乗り越えて外れるのを防止することができる。このため、緊締用紐が緩んだ場合においても上張地の周縁の部分を脱落防止爪に引っ掛けておき簡単に外れないようにしておくことができる。
【００４２】
また請求項４記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、段部を、その段差が緊締用紐を含む上張地の周縁の厚みよりも高くなるように形成しているので、上張地の周縁が段部の陰に隠れるように収まるようになり、座裏の凸凹がなくなってより見栄えがよくなる。しかもこの場合には、上張地の周縁が座裏の最も下方に突き出た面の延長ラインを超えて座裏側にはみ出ることがなくなるため、この上張地と他の部材とが擦れ合ってしまうのを回避し、円滑な動作を確保できる。
【００４３】
請求項５記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、操作レバーに上張地の緊締用紐を引っ掛けた状態でこの緊締用紐を締め込むようにしているので、操作レバーが浮こうとした場合にこの緊締用紐によって操作レバーを元の位置に戻す方向への復帰力を作用させることができる。したがって、例えば操作レバーが芯材の歪みにより反ったりあるいは弾性力が劣化したような場合であってもこの操作レバーを押さえ込むようにして係合状態を維持することができる。このため、座本体が相対移動可能な椅子において、操作時以外は操作レバーが浮かない状態を維持しておくようにして座本体が不意に移動してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態を示す図で、図２のＩ−Ｉ線における断面を表したものである。
【図２】上張地が被された座の芯材の底面図である。
【図３】芯材に設けられた段部に沿って緊締用紐が緊締されている様子を簡単に示した概略図である。
【図４】上張地にテープ材と緊締用紐とを通してミシン縫いと上張地の周縁を切り落とす作業を示している要部拡大斜視図である。
【図５】上張地へのテープ材の縫製方法の一例を示す部分斜視図である。
【図６】上張地へのテープ材の縫製方法の他の例を示す部分斜視図である。
【図７】図６に示した縫製方法によって縫製した後に上張地をめくり返した様子を示す部分斜視図である。
【図８】紐の結び目が脱落防止爪の陰に隠れるように緊締用紐を結んだ様子を示す部分拡大図である。
【図９】本発明の第２実施形態において上張地が被された座の芯材を示す底面図である。
【図１０】図９のＸ−Ｘ線における断面図と部分拡大図である。
【図１１】操作レバーを備えた移動可能な座の芯材であって本発明にかかる上張地の端末位置決め構造が適用されたものの構造を示す底面側からの概略斜視図である。
【図１２】座本体の操作レバーが上下方向に動く様子を示す座インナーシェルの断面図と操作レバー部分の拡大図である。
【図１３】椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ従来の方法の一例を示す座の底面図である。
【図１４】椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ従来の方法の別の例を示す座の底面側の斜視図である。
【図１５】椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ従来の方法の更に別の例を示す座の底面側の斜視図である。
【符号の説明】
１　上張地
２　クッション材
３　座インナーシェル（芯材）
４　筒状部材
４ａ　開口
５　緊締用紐
６　段部
６’（操作レバーに設けられた）段部
７　脱落防止爪
７’（操作レバーに設けられた）脱落防止爪
８　抜止め片
９　周縁
１８　座ベース部材
１９　座本体
２３　操作レバー
２４　第１係合部（他の係合部）
２５　第２係合部（一の係合部）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a terminal positioning structure for a chair upholstery covering a backrest or a seat cushion. More specifically, the present invention relates to a structure for positioning a terminal of the upper fabric that is turned around the periphery of the upper fabric to the back side of a cushion and fastened with a string.
[0002]
[Prior art]
The seat and back of a conventional chair consists of a core material, a cushion material supported by the core material, and an overlying fabric covering the core material, and the periphery of the overlaid material covered on the cushion material is the cushion material and the core. The material is fixed in a wrapped state.
[0003]
For example, as shown in FIG. 13, the peripheral edge 102 of the upholstery fabric 101 is turned around the backrest or the back of the seat as one of the methods for wrapping the back of the chair and the front side of the cushion of the seat with the upholstery. Then, pulling the both ends of the tightening cord 105 passed through the tunnel portion 104 formed by the edge stitches 103 applied to the peripheral edge 102 of the upholstery fabric 101 squeezes the peripheral edge 102, and in this state the tightening cord 105 There is a method of attaching both ends (see, for example, Patent Document 1).
[0004]
As another method, as shown in FIG. 14, a cylindrical member 202 in which a tightening string 205 is pulled out from both ends 204 is formed along the peripheral edge of the overstretch fabric 201, and a cushion material and a core material 203 are also formed. Rotate the periphery of the upholstery fabric 201 wrapped around the back side of the core material 203 and then tighten the tightening cord 205 to wrap the cylindrical member 202 and the peripheral edge 9 of the upholstery material 201 between the squeezing cushion material and the core material 203. There is a method of tensioning and fixing the upholstery fabric 201 in a state (see, for example, Patent Document 2).
[0005]
Furthermore, as shown in FIG. 15, the tape material (or swinging thread) can be sewn to the upper fabric 301 at the same time with two rows of sewing threads 304 sewn on the inner side of the periphery of the upper fabric 301. A tightening string 305 is supplied between the tape material and the upper fabric 301 and attached to the upper fabric 301 while being pressed by the tape material, and the inner portion of the tubular portion 302 formed by decorative sewing including the tape material is tightened. There is also a method in which the upper fabric 301 is tightly fixed by tightening the tightening string 305 in a state in which the 305 can move freely and the cushion material and the core material 303 are wrapped (for example, Patent Document 3). reference).
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-10450
[Patent Document 2]
JP 2000-51551 A
[Patent Document 3]
JP 2000-61179 A
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the tightening of the tightening cord varies depending on the operator, and usually there is at least some small difference when the tightening cord is tied. If the cushioning flexibility is lost, conversely, if the tightening force is too weak, the cushion will be insufficiently tightened and the cushion will be too flexible, and it will be easy to shift back and forth and left and right. There is a problem that the ground tension varies.
[0008]
Then, an object of this invention is to provide the terminal positioning structure of the upholstery of a chair which can make constant the tension of the upholstery covered so that the backrest and the cushion of a seat part may be wrapped.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the invention according to claim 1 is a terminal positioning structure of an overlying fabric which is attached so as to cover a cushion material supported by a core material such as a back or a seat of a chair. The tightening cord that is passed through the inside of the cylindrical member and pulled out from the openings at both ends, and the tightening cord is guided from the inside on the back side of the core material to position the tightening cord, and the overstretched fabric at the time of tightening A cushioning material and a core material, comprising: a stepped portion having a constant circumferential shape and a circumferential length of a peripheral edge of the belt; and a drop-off preventing claw for preventing the tightening string caught on the stepped portion from dropping off from the stepped portion. It is characterized by tightening along the step portion by tightening the tightening string in a state where it is hooked on the step portion after the upper covering is covered so as to wrap around.
[0010]
According to the terminal positioning structure of the upholstery, the tightening cord is fixed by tightening the tightening cord in the state of being hooked on the stepped portion after covering the upholstery so as to wrap the cushion material and the core material. It is positioned so as to have a circular shape and has a constant circular length. In addition, the tightening string after the positioning is uniformed without any change in the loop shape and the loop length because the tightening force is leveled no matter how strongly it is pulled. Therefore, individual differences in the tightening strength at the time of tightening are eliminated, and a certain tension of the upper fabric is realized.
[0011]
Further, as in the invention described in claim 2, it is preferable that the step portion is formed by a circulating groove. In such a case, since the positioning of the upholstery can be performed in a state in which the peripheral edge is accommodated in the groove, the appearance of the seat back is improved. Moreover, since the rigidity of the core material with respect to bending is increased by making the cross-section of the core material into a crank shape, the core material is more preferable as the core material forming the skeleton of the seat.
[0012]
Further, as in the third aspect of the present invention, it is preferable that a retaining piece for preventing the tightening string from slipping over the drop-off preventing claw is provided at the tip of the drop-off preventing claw. In such a case, even when the tightening string is loosened, it is possible to make it difficult to come off by hooking the peripheral portion of the overstretched fabric to the drop-off preventing claw.
[0013]
Further, as in the invention described in claim 4, it is preferable that the step portion is formed so that the step becomes higher than the thickness of the peripheral edge of the upper fabric including the tightening string. In such a case, since the periphery of the upholstery is concealed behind the stepped portion, the unevenness of the seat back is eliminated and the appearance is improved. In addition, in this case, since the peripheral edge of the upholstery fabric does not protrude beyond the extension line of the surface projecting to the lowermost side of the seat back, the upholstery fabric and other members rub against each other. Can be avoided.
[0014]
The terminal positioning structure of the overlying surface of the chair according to claim 5 is a chair in which a seat main body forming a seating surface with respect to a seat base member supported by a leg is movable relative to the seat base member. A joint portion is provided, and an operating lever is formed on the core constituting the seat body. The operating lever has another engaging portion that engages with one engaging portion, and the other engaging portion. For a chair that is movable between a position to be engaged with one engaging portion and a position not to be engaged, a step portion and a drop-off preventing claw are provided on the operation lever so that the cushion material and the core material are wrapped. By tightening the tightening string while being hooked on the stepped portion after covering the overlying ground, tightening is performed along these stepped portions and the return force to the engagement position of the operating lever using this tightening force It is characterized by giving or assisting.
[0015]
In this case, the tightening cord is tightened while the tensioning cord on the upper tension is hooked on the operating lever that moves and changes its position. As a result, a force can be applied in a direction to return the operation lever to its original position. Therefore, for example, even when the operating lever is warped due to the distortion of the core material or the elastic force is deteriorated, the operating lever is depressed except during operation by applying or assisting the returning force to the initial position. In this way, the engaged state can be maintained. In this case, the terminal positioning structure realizes both a function of positioning the peripheral edge to make the tension of the overlying fabric constant and a function of suppressing the warping of the operation lever.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail based on an example of an embodiment shown in the drawings.
[0017]
1 to 8 show an embodiment of the present invention. The present invention relates to a terminal positioning structure of an upholstery 1 of a chair that is attached so as to cover a cushion material 2 supported by a core material 3 such as a back or seat of the chair. Below, the case where the terminal positioning structure of the upholstery place 1 is applied to the seat of a chair is demonstrated as 1st Embodiment of this invention.
[0018]
The end positioning structure of the chair upholstery 1 according to the present embodiment includes the tightening string 5 that passes through the inside of the tubular member 4 on the peripheral edge 9 of the upholstery 1 and is drawn out from both end openings 4a, and the core material. (Seat inner shell) A stage in which the tightening string 5 is guided from the inner side on the back side of the seat 3 to position the tightening string 5, and the circumferential shape and the circumferential length of the peripheral edge 9 of the overstretch 1 are fixed during tightening. And a stripping prevention claw 7 for preventing the tightening string 5 hooked on the stepped portion 6 from dropping off from the stepped portion 6 and covering the cushion material 2 and the core material 3 After tightening 1, the tightening cord 5 is tightened in a state of being hooked on the stepped portion 6, thereby tightening along the stepped portion 6.
[0019]
As shown in FIG. 4, the upholstery 1 is covered so as to cover the cushion material 2 supported by the core material 3, and the peripheral edge 9 is constricted on the back side of the core material 3 so as not to be detached from the core material 3. It is fixed and functions as the seat surface side skin of the seat in which the cushion material 2 is housed. In the present embodiment, the tightening string 5 passed through the inside of the cylindrical member 4 at the peripheral edge 9 of the overstretched fabric 1 is used as means for narrowing the peripheral edge 9 of the overstretched fabric 1.
[0020]
The tubular member 4 is formed by rolling a tape material 4 ′ such as a tape-shaped fabric, a plastic sheet, synthetic leather, leather, etc. and sewing it to the upper fabric 1. In the present embodiment, the tape member 4 ′ as the cylindrical member 4 is closed so as to match the both side edges 4 s and is formed into a cylindrical shape, and in other words, the position where the both side edges 4 s are close to the peripheral edge 9 of the overlaid 1. The portion of the tubular member 4 through which the tightening string 5 passes is disposed at a position farther from the peripheral edge 9 of the overlaid fabric 1 than the sewing location (indicated by the seam 16), and is sewn with a sewing machine. At this time, the overlapped edge 4 s of the tape material 4 ′ is sewn to the upper fabric 1, taking care not to sew the thread directly into the tightening string 5. At the same time, an excess edge 17 of the overlying fabric 1 is cut off near the seam 16 with a knife (not shown) attached to the sewing machine. Further, when the tubular member 4 is sewed on the upholstery 1, the tightening string 5 is confined together. For example, when the tape material 4 ′ is fed while being rolled, the tightening cord 5 is confined in the tubular member 4 so as to freely enter and exit by feeding the tightening cord 5 to the inside thereof.
[0021]
Here, the sewing method of the tape material 4 ′ will be briefly described. For example, a method of sewing the tape material 4 ′ with the tape material 4 ′ folded so that the back of the tape material 4 ′ is turned with respect to the peripheral edge 9 of the upholstery 1 is adopted. (Refer to FIG. 5) In the present embodiment, on the contrary, a method of sewing with the edge 4s of the tape material 4 'rounded close to the peripheral edge 9 of the upholstery 1 is employed (see FIG. 5). 6), after that, the upholstery 1 is turned over (see FIG. 7). In the case of the sewing method shown in FIG. 5, not only the tubular member 4 is exposed on the back of the seat and the appearance is bad, but also the edge 4s of the tubular member 4 and the seam 16 are other members (for example, a seat outer shell or the like). 6), the sewing method shown in FIGS. 6 and 7 improves the appearance because the upper fabric 1 and the edge 4s of the tubular member 4 are hidden. In addition, there is an advantage that fraying hardly occurs when the edge 4s and the seam 16 are covered.
[0022]
The tightening cord 5 is cut at positions where both ends thereof are drawn out from the cylindrical member 4 when the sewing of the tape material 4 ′ is finished. In this state, the tightening cord 5 is movable in the longitudinal direction in the tubular member 4 and can be tightened or loosened freely. As described above, the tubular member 4 in which the tightening cord 5 is pulled out from the openings 4 a at both ends is formed along the peripheral edge 9 of the overlaid fabric 1.
[0023]
The step portion 6 is provided on the back side of the core material 3 so as to guide the tightening cord 5 on the peripheral edge 9 of the overstretched fabric 1. The tightening cord 5 is guided from the inside to guide the tightening cord 5. Positioning is performed, and the looping length of the tightening string 5 at the time of tightening is made constant (see FIGS. 2 and 3). In this case, the core material 3 is formed such that the central portion 3a protrudes to the back side (that is, the side opposite to the cushion material 2), and a step portion is formed by using the step between the protruding central portion 3a and the surrounding portion. 6 is provided (see FIG. 1). The shape of the stepped portion 6 in this case, in other words, how the central portion 3a protrudes is not particularly limited. For example, as shown in the schematic diagram shown in FIG. 3, the entire central portion 3a is rectangular. However, in this embodiment, it is a substantially rectangular shape that is rounded in the front-rear direction of the seat in accordance with the shape of the core material 3 (see FIG. 2). After all, since the shape and size of the stepped portion 6 define the shape and size of the opening portion surrounded by the peripheral edge 9 of the overstretched fabric 1 during tightening, the tension of the overstretched fabric 1 during tightening What is necessary is just to determine suitably so that a desired cushioning property may be obtained in consideration of a condition, the elasticity of the cushion material 2, etc.
[0024]
In addition, as shown in FIG. 1, it is preferable that the step part 6 is formed so that the level | step difference H may become higher than the thickness of the peripheral edge 9 of the upper fabric 1 including the string 5 for fastening. In such a case, the peripheral edge 9 of the upholstery 1 which is thicker than the other ground portions by passing the tightening cord 5 while the sealing material 4 ′ is folded, is the shadow of the step portion 6. Since it is hidden and accommodated, the unevenness of the seat back is eliminated and the appearance is improved (see FIG. 1). Moreover, in this case, the peripheral edge 9 of the upholstery fabric 1 may protrude beyond the back of the seat beyond the extension line (the line indicated by the dotted line in FIG. 1) of the most protruding surface of the seat (that is, the surface of the central portion 3a). Absent. Therefore, for example, when the core material 3 is used as a seat plate (seat inner shell) that can be slid back and forth with respect to the seat outer shell, it is stretched every time the core material 3 is moved back and forth or rotated. This is advantageous in that the ground 1 can be prevented from rubbing against the seat outer shell and a smooth operation can be ensured.
[0025]
The drop-off preventing claw 7 is a catching claw provided so as to prevent the tightening string 5 hooked on the step portion 6 from falling off the step portion 6. For example, in the case of the present embodiment, the drop-off preventing claw 7 is formed by a plurality of projecting pieces projecting radially outward from the central portion 3a at a height flush with the surface of the central portion 3a (FIG. 1). FIG. 2). In this case, the drop-off preventing claws 7 may be arranged at equal intervals around the step portion 6, but in the case of this embodiment, particularly near the corner (curve) portion of the step portion 6 where the tightening string 5 is easily removed. By arranging many, it can prevent falling off more effectively (see FIG. 2). According to such a drop-off preventing claw 7, when the tightening cord 5 is tightened around the step portion 6 or when the chair is used after tightening, the tightening cord 5 is on the back side of the seat (that is, opposite to the cushion material 2). Therefore, it is possible to prevent the tightening cord 5 from being detached from the step portion 6 and the tightening cord 5 and the peripheral edge 9 of the overlying fabric 1 from falling off. Note that a through hole 13 slightly larger than the drop-off preventing claw 7 is provided on the core material 3 at a portion facing the drop-off preventing claw 7 (see FIG. 1).
[0026]
At the tip of the drop-off preventing claw 7, a retaining piece 8 is provided to prevent the tightening string 5 from getting over the drop-off preventing claw 7 and coming off (see FIG. 1). For example, in the present embodiment, the tip end portion of the drop-off preventing claw 7 that is integrally formed so as to be folded substantially vertically toward the side of the upper fabric 1 is used as the retaining piece 8, but another member is the tip of the drop-off preventing claw 7. The retaining piece 8 may be attached later. Needless to say, the drop-off preventing claw 7 and the retaining piece 8 are provided so that the peripheral edge 9 of the overlaid fabric 1 can pass between these and the core material 3. For example, when the distance between the retaining piece 8 and the core material 3 is larger than the thickness of the peripheral edge 9, the peripheral edge 9 can pass without any problem, but this distance is smaller than the thickness of the peripheral edge 9. However, if the drop-off prevention claw 7 has sufficient flexibility, the drop-off prevention claw 7 warps back to the back of the seat when the peripheral edge 9 is pushed between the retaining piece 8 and the core material 3. Can be passed. Further, in the terminal positioning structure of the present embodiment, the through hole 13 is provided for each dropout prevention claw 7, so that when the peripheral edge 9 is inserted between the dropout prevention claw 7 and the core material 3, By allowing the peripheral edge 9 passing by the side to be slightly retracted to the through-hole 13 side, it can be allowed to pass so as to avoid the drop-off preventing claw 7.
[0027]
As described above, according to the terminal positioning structure of the upholstery 1 of the chair according to the present embodiment, the tightening cord 5 is tightened along the periphery of the step portion 6 when the tightening cord 5 is tightened. Is positioned so as to have a constant circular shape and has a constant circular length. After the positioning, no matter how strongly the tightening cord 5 is pulled, the tightening force is leveled, and the circular shape and the circular length are Uniform without changing. Therefore, it is possible to eliminate individual differences in tightening strength at the time of tightening to realize a certain tension, and to eliminate variations among products and to maintain a constant quality.
[0028]
In addition, when tying the tightening string 5 tightened in such a terminal positioning structure, it is preferable that the knot of the string is hidden behind the drop-off preventing claw 7 (see FIGS. 2 and 8). When not hiding behind the drop-off preventing claw 7, a knot-like knot is exposed around the stepped portion 6. However, by hiding behind the drop-off preventing claw 7, the appearance is improved.
[0029]
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, in this embodiment, the core material 3 and the cushion material 2 of the seat that are not provided with the slide mechanism and the rotation mechanism are wrapped with the upholstery 1 so as to constitute a seat with a constant tension. Is suitable for use in a slidable seat. Hereinafter, a second embodiment in which the present invention is applied to a seat having a structure that can slide in the front-rear direction and the front-rear position is positioned in three stages will be described (see FIGS. 9 to 12).
[0030]
The chair of this embodiment includes a seat base member 18 supported by legs (not shown), a seat body 19 that forms a seating surface, and a seat body 19 that is provided on the seat base member 18 and is integrated with the seat base member 18. And a guide member 21 provided on the seat body 19 for guiding the connection member 20. The seat body 19 is slidable in the front-rear direction with respect to the seat base member 18. A certain slide mechanism is provided (see FIGS. 9 and 10). The seat body 19 here refers to a portion that can slide back and forth with respect to a seat base member 18 (hereinafter referred to as “seat outer shell” in this embodiment). In this embodiment, it is composed of a “seat inner shell” 3, a cushion material 2, and an overlying fabric 1 (see FIG. 10).
[0031]
The chair of the present embodiment also includes a seat positioning means 22 that switches between an unlocked state that allows relative movement of the seat body 19 with respect to the seat outer shell 18 and a locked state that prohibits relative movement of the seat body 19. (See FIG. 12). The seat positioning means 22 includes, for example, an operation lever 23 provided swingably on the seat inner shell 3, a first engagement portion 24 provided on the operation lever 23, and a second engagement provided on the seat outer shell 18. The seat body 19 and the seat outer shell 18 are prohibited from relative movement by engaging the first engagement portion 24 and the second engagement portion 25 by operating the operation lever 23. An unlocked state in which the seat body 19 and the seat outer shell 18 are allowed to move relative to each other by disengaging the first engaging portion 24 and the second engaging portion 25 by operating the operation lever 23. To do. For example, in this embodiment, a material having flexibility is adopted as the material of the seat inner shell 3, and two notches 26 are made in the seat inner shell 3, and the seat inner sandwiched between the two notches 26. A part of the shell 3 is used as a swingable operation lever 23 (see FIGS. 9 and 11). The operation lever 23 is provided, for example, in the center on the rear end side of the seat. In this case, since the operation lever 23 is hidden behind the back (not shown), the appearance of the chair can be improved. The first engaging portion 24 is, for example, a ridge provided integrally with the operation lever 23 so as to protrude toward the seat outer shell 18. The seat outer shell 18 is provided with a recess as the second engagement portion 25 to be fitted with the protrusion. By providing a plurality of recesses, it is possible to adjust the position of a plurality of seats. For example, in this embodiment, three recesses are provided. The operation lever 23 is set to a position where the ridge is fitted into the recess in the initial position. Therefore, when the operation lever 23 is swung so that the center of the rear end side of the seat body 19 is grasped by hand, the engagement between the ridges and the recesses is released, and the seat body 19 is slidable with respect to the seat outer shell 18. . On the other hand, when the hand is released from the operation lever 23, the operation lever 23 is elastically restored to the initial position, the ridge is fitted into any one of the recesses, and the seat body 19 cannot slide with respect to the seat outer shell 18. .
[0032]
In the chair of the present embodiment in which the seat body 19 that can slide back and forth is positioned in three stages in the front-rear direction by the above-described structure, the convex shape is fitted in the concave portion by the restoring force due to the elasticity of the operation lever 23 (that is, The locked state in which the movement of the seat body 19 is prohibited is maintained, but it is preferable that some force that can provide or assist the returning force is applied when the returning force is not sufficient. That is, for example, the operating lever 23 is lifted due to distortion during molding of the resin seat inner shell 3 or after molding, and the return position is shifted upward, or the return force of the operating lever 23 (or the operating lever 23 after long-term use). In the case where there is a possibility that the return force acting on the return force may become weaker than the appropriate value (see FIG. 12), it is possible to maintain an appropriate locked state by applying a force assisting the return force. Therefore, in the present embodiment, the terminal positioning structure of the upholstery 1 of the chair according to the present invention is applied to this chair, and the return force of the operation lever 23 is assisted by using the tightening force of the tightening cord 5. ing. A specific configuration is shown below.
[0033]
In the operating lever 23, the tightening cord 5 of the upper fabric 1 is guided from the inside to position the tightening cord 5, and the circumferential shape and the circumferential length of the peripheral edge 9 of the upper fabric 1 are fixed at the time of tightening. A step 6 'for preventing the tightening string 5 that is hooked on the step 6' from falling off the step 6 '(see FIG. 6). 9, see FIG. For example, the step portion 6 ′ and the drop-off preventing claw 7 ′ in this embodiment are substantially the same height and substantially the same radial position as the step portion 6 and the drop-off prevention claw 7 that are closest to the operation lever 23 with the notch 26 therebetween. So that a sharply bent portion is not generated in the tightening string 5 at the time of tightening. Further, the drop-off preventing claw 7 ′ provided on the operation lever 23 is provided so that the tightening string 5 is not easily dropped from the step portion 6 ′ when a seated person or the like operates the operation lever 23 up and down. The width in the circumferential direction is wider than the drop-off preventing claw 7 and the cut in the radial direction is deeper (see FIGS. 9 and 10). In the present embodiment, the retaining string 8 is not particularly provided because the tightening string 5 is not easily detached as described above, but the retaining piece 8 is not provided. It can also be provided that the tightening string 5 is more difficult to fall off.
[0034]
According to the terminal positioning structure of the chair upholstery 1 as described above, as described above, the tightening cord 5 is attached to the operating lever 23 that is elastically deformed while the fastening cord 5 of the upholstery 1 is hooked. Since the tightening string 5 is pulled even if the operation lever 23 is floating, a force can be applied in a direction to return the operation lever 23 to the original position. In this case, the operating lever 23 is applied with a restoring force due to the tightening cord 5 in addition to the restoring force originally provided. For example, even when the operating lever 23 warps due to distortion of the seat inner shell 3 or the elastic force deteriorates. By assisting the restoring force, the operation lever 23 can be pressed down and the locked state can be maintained.
[0035]
Although the case where the operation lever 23 itself has elasticity has been described here, the return force to the initial position is given by some biasing means such as a compression spring instead of the operation lever 23 itself having elasticity. In some cases, there may be a case where the return force of the initial position is given by using the elasticity of the cushion material 2, or a case where no return force is given. In addition, by applying the terminal positioning structure of the upholstery 1 according to the present invention and using the tightening cord 5, it is possible to give the operating lever 23 a return force to the initial position.
[0036]
Further, in the present embodiment, the present invention is limited to the case where the present invention is applied to the operation lever 23 in the seat. However, for example, a movable portion such as an operation lever is provided on a member such as a backrest or a seat, and the movable portion is in an initial position or desired In the case of returning to the position, it is possible to apply a force for returning the movable portion to the initial position or a desired position by using the tightening string 5.
[0037]
In the first embodiment described above, the step portion 6 is formed using the step between the protruding central portion 3a of the seat inner shell (core member) 3 and the surrounding portion (see FIG. 1), in the terminal positioning structure of the upholstery 1 in the present embodiment, a groove is formed around the seat inner shell 3, and the step portion 6 is formed using the step of the groove (see FIG. 10). (See partial enlarged view). In such a case, since the peripheral edge 9 of the upholstery 1 can be positioned in a state of being accommodated in the groove, the appearance of the seat back is improved. Moreover, since the seat inner shell 3 has a crank shape in cross section, the rigidity against bending is increased, so that the seat inner shell 3 is more preferable as a core material constituting the skeleton of the seat body 19.
[0038]
In the second embodiment described above, both the function of positioning the terminal of the upper stretch 1 to make the tension of the upper stretch 1 constant and the function of suppressing the warp of the operation lever 23 are realized at the same time. However, only the latter function may be realized. That is, the seat body 19 that forms a seating surface with respect to the seat base member 18 supported by the legs is a chair that can move relative to the seat base member 18, and is provided with one engagement portion (second engagement portion) provided on the seat base member 18. ) 25 and a core member (seat inner shell) 3 constituting the seat body 19, and another engaging portion (first engaging portion) 24 that engages with one engaging portion 25 and the other The cushion member 2 and the core member 3 are attached to a chair having an operation lever 23 movable between a position where the engaging portion 24 is engaged with the one engaging portion 25 and a position where the engaging portion 24 is not engaged. In this way, tightening is performed by tightening the tightening cord 5 after the overlying fabric 1 is covered, and the returning force to the engagement position of the operation lever 23 can be assisted by using the tightening force. In such a case, as in the second embodiment described above, the operation lever 23 is supplemented with an auxiliary return force by the tightening string 5 in addition to the original return force, so that the operation lever 23 is operated except when it is manually unlocked. The lever 23 can be pressed down and the locked state can be maintained.
[0039]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the terminal positioning structure of the chair upholstery according to claim 1, the tension string is hooked on the step portion after covering the upholstery so as to wrap the cushion material and the core material. By tightening in such a state, the tightening string can be positioned so as to have a constant circular shape and have a constant circular length. For this reason, after the positioning, no matter how strongly the tightening string is pulled, the tightening force is leveled, and the circular shape and the circular length are made uniform without change. Therefore, it is possible to eliminate individual differences in tightening strength at the time of tightening, to realize a certain tension of the overstretch, and to eliminate variations among products and to maintain a constant quality.
[0040]
In addition, according to the terminal positioning structure of the upholstery of the chair according to claim 2, since the groove is formed around the step portion, the peripheral edge of the upholstery can be positioned in a state of being accommodated in the groove. You can improve the appearance of the back seat. In addition, since the cross section of the core material has a crank shape, the rigidity of the core material against bending is increased, which is more preferable as the core material forming the skeleton of the seat.
[0041]
According to the terminal positioning structure of the chair upholstery according to claim 3, it is possible to prevent the tightening string from slipping over the drop-off preventing claw by providing the retaining piece at the tip of the drop-off preventing claw. . For this reason, even when the tightening cord is loosened, the peripheral portion of the overstretch can be hooked on the drop-off preventing claw so that it cannot be easily removed.
[0042]
Further, according to the terminal positioning structure of the upper surface of the chair according to claim 4, the step is formed so that the step is higher than the thickness of the periphery of the upper surface including the tightening string. The perimeter of the upholstery will be hidden behind the steps, and the unevenness of the back of the seat will disappear, making it more attractive. In addition, in this case, since the peripheral edge of the upholstery fabric does not protrude beyond the seat back side beyond the extension line of the surface protruding to the lowermost side of the seat back, the upper cover fabric and other members rub against each other. Can be ensured and smooth operation can be ensured.
[0043]
According to the terminal positioning structure of the upper fabric of the chair according to claim 5, since the tightening string is tightened in a state where the tightening string of the upper fabric is hooked on the operation lever, the operation lever is about to float. In this case, a return force in a direction to return the operation lever to the original position can be applied by the tightening string. Therefore, for example, even when the operation lever is warped due to distortion of the core material or the elastic force is deteriorated, the engagement state can be maintained by pressing the operation lever. For this reason, in a chair in which the seat body can be moved relatively, it is possible to prevent the seat body from moving unexpectedly by maintaining a state where the operation lever does not float except during operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a first embodiment of the present invention and showing a cross section taken along line II of FIG.
FIG. 2 is a bottom view of a core member of a seat covered with an overlying fabric.
FIG. 3 is a schematic view simply showing how a tightening string is tightened along a step portion provided on a core member;
FIG. 4 is an enlarged perspective view of an essential part showing a sewing operation and a work of cutting off a peripheral edge of the upper fabric through a tape material and a tightening string through the upper fabric.
FIG. 5 is a partial perspective view showing an example of a method for sewing a tape material on a stretch fabric.
FIG. 6 is a partial perspective view showing another example of a method for sewing a tape material on a stretch fabric.
7 is a partial perspective view showing a state in which an overlying fabric is turned over after sewing by the sewing method shown in FIG. 6; FIG.
FIG. 8 is a partially enlarged view showing a state in which the tightening string is tied so that the knot of the string is hidden behind the drop-off preventing claw.
FIG. 9 is a bottom view showing a core member of a seat covered with an overlying fabric in the second embodiment of the present invention.
10 is a cross-sectional view and a partially enlarged view taken along line XX of FIG.
FIG. 11 is a schematic perspective view from the bottom side showing a structure of a movable seat core member provided with an operation lever to which the terminal positioning structure of the overlying fabric according to the present invention is applied.
FIGS. 12A and 12B are a sectional view of a seat inner shell and an enlarged view of a portion of the control lever showing how the control lever of the seat main body moves up and down.
FIG. 13 is a bottom view of a seat showing an example of a conventional method for wrapping the back of the chair and the front side of the cushion of the seat with a stretch fabric without loosening.
FIG. 14 is a perspective view of the bottom surface side of the seat showing another example of a conventional method in which the back side of the chair and the front side of the cushion of the seat portion are wrapped in an upholstery without loosening.
FIG. 15 is a perspective view of the bottom surface side of a seat showing still another example of a conventional method in which the back side of the chair and the front side of the cushion of the seat portion are wrapped in an upholstery without loosening.
[Explanation of symbols]
1 Upholstery
2 Cushion material
3 seat inner shell (core material)
4 Cylindrical members
4a opening
5 Tightening string
6 steps
6 '(provided on the control lever)
7 Fall-off prevention nails
7 'fall prevention claw (provided on the control lever)
8 retaining pieces
9 Periphery
18 Seat base member
19 Seat body
23 Control lever
24 1st engaging part (other engaging part)
25 Second engaging portion (one engaging portion)

Claims

In the terminal positioning structure of the upholstery that is attached so as to cover the cushion material supported by the core material such as the back or seat of the chair, the inside of the cylindrical member on the periphery of the uppering is passed through the opening from both ends. The tightening cord pulled out on the back and the tightening cord on the back side of the core material are guided from the inside to position the tightening cord. And a slip-off preventing claw for preventing the tightening string hooked on the step portion from falling off the step portion, and the upper fabric is wrapped around the cushion material and the core material. A terminal positioning structure for an upholstery of a chair, characterized in that after tightening, the tightening string is tightened in a state of being hooked on the stepped portion and tightened along the stepped portion.

The end positioning structure for the chair upholstery according to claim 1, wherein the step portion is formed by a groove that goes around.

3. The chair overhang according to claim 1 or 2, wherein a retaining piece for preventing the tightening string from slipping over the drop-off preventing claw is provided at a tip of the drop-off preventing claw. Terminal positioning structure.

The chair according to any one of claims 1 to 3, wherein the step is formed such that the step is higher than a thickness of a peripheral edge of the upholstery including the tightening string. Terminal positioning structure of the upholstery.

A seat body that forms a seating surface relative to a seat base member supported by a leg is a chair that can move relative to the seat base member, wherein the seat base member is provided with an engaging portion, and the core constituting the seat body An operating lever is formed on the material, and the operating lever has another engaging portion that engages with the one engaging portion, and a position for engaging the other engaging portion with the one engaging portion. For the chair that is movable between the position where it is not engaged, the stepped portion and the drop-off preventing claw are provided on the operation lever, and the overstretch is covered so as to wrap the cushion material and the core material. By tightening the tightening cord while being hooked on the stepped portion, the tightening string is tightened along the stepped portion, and the returning force to the engagement position of the operation lever is applied using the tightening force. Claim or assistance Overlayer locations terminal positioning structure of the chair according to any one of 1 to 4.