JP2004135260A - 移動通信システムにおけるシグナルリング連結設定方法 - Google Patents
移動通信システムにおけるシグナルリング連結設定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】移動通信システムにおける無線網制御機とＳＧＳＮ間のシースナルリング連結を設定する方法を提供する。
【解決手段】無線網制御機は、任意の移動端末から特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスに対してサービス要請が受信されるとき前記サービスのための新しいシグナルリング連結の設定が要求されるかを判断してＳＧＳＮとのシグナルリング連結を設定し、前記ＳＧＳＮは前記サービスを中止したい場合、前記特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスに対応して設定されたシグナルリング連結を通じて前記無線網制御機にサービス中止を要請し、このサービスの中止要請に応じて前記無線網制御機は前記特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスを提供する少なくとも一つの移動端末に前記特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスの中止を通報する。
【選択図】 図９
【解決手段】無線網制御機は、任意の移動端末から特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスに対してサービス要請が受信されるとき前記サービスのための新しいシグナルリング連結の設定が要求されるかを判断してＳＧＳＮとのシグナルリング連結を設定し、前記ＳＧＳＮは前記サービスを中止したい場合、前記特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスに対応して設定されたシグナルリング連結を通じて前記無線網制御機にサービス中止を要請し、このサービスの中止要請に応じて前記無線網制御機は前記特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスを提供する少なくとも一つの移動端末に前記特定マルチメディア放送／マルチキャストサービスの中止を通報する。
【選択図】 図９
Description
【技術分野】
【０００１】
本発明は、移動通信システムにおけるシグナルリング連結設定方法に関し、特に、無線網制御機とＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ）Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）間のシースナルリング連結を設定する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近来、通信産業の発達に伴い、符号分割多重接続（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ；以下、“ＣＤＭＡ”と称する）移動通信システムにおいて提供するサービスも、音声サービスデータに他に、パケットデータ、サーキットデータなどのような大きい容量のデータを転送するマルチキャスティングマルチメディア通信に発展しつつある。前記マルチキャスティングマルチメディア通信を支援するためには、一つのデータソースから多数の移動端末（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ；以下、“ＵＥ”と称する）にサービスを提供する放送／マルチキャストサービス（Ｂｒｏａｄｃａｓｔ／Ｍｕｌｔｉｃａｓｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ）が提供されなければならない。前記放送／マルチキャストサービスは、メッセージ中心のサービスであるセル放送サービス（Ｃｅｌｌ Ｂｒｏａｄｃａｓｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ；以下、“ＣＢＳ”と称する）とリアルタイム映像および音声、静止映像、文字などマルチメディア形態を支援するマルチメディア放送／マルチキャストサービス（Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｂｒｏａｄｃａｓｔ／Ｍｕｌｔｉｃａｓｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ；以下、“ＭＢＭＳ”と称する）とに区分される。
【０００３】
前記ＭＢＭＳは、無線ネットワークを通じて同一のマルチメディアデータを多数のＵＥに転送するサービスを総称する。この時、前記多数のＵＥは一つの無線チャネルを共有するようにすることによって無線資源を節約する。前記ＣＢＳは特定サービス地域に位置する全ＵＥに多数のメッセージを放送するサービスである。この時、前記ＣＢＳを提供する前記特定サービス地域は、一つのセル内で前記ＣＢＳが提供される全体領域になり得る。前記ＭＢＭＳは、音声データと映像データを同時に提供するサービスであって、大量の転送資源を要求する。したがって、一つのセル内で同時に多量のサービスがなされる可能性があるという側面から、前記ＭＢＭＳは放送チャネルを通じてサービスされる。
【０００４】
前述したように移動通信システムでは前記ＭＢＭＳを提供するための各構成間のシグナルリング手順が提案される必要がある。また、前記移動通信システムで前記ＭＢＭＳを提供するためには各構成間のシグナルリング手順に伴うメッセージとそれらのメッセージが含む情報の種類について定義しなければならない。また、前記情報を利用して前記ＭＢＭＳを提供するために要求されるサービスコンテクスト（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｃｏｎｔｅｘｔ）を更新する手順と、前記サービスコンテクストによりシグナルリング連結を設定する手順が提案される必要がある。
【０００５】
以下、従来の移動通信システムで提案しているシグナルリング手順について述べる。
【０００６】
従来のＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎはＵＥ別に構成されるが、前記ＵＥがＲＲＣ（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ）連結（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を設定することによって構成される。前記ＲＲＣ連結を除去すると前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎも除去される。前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定される従来の過程を図５を参照して説明すると、下記の通りとなる。
【０００７】
５０１段階でｅｖｅｎｔ １がＵＥから発生すると、ＲＮＣ５１０はＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定を準備する。前記ｅｖｅｎｔ １は、任意のＵＥとＣＮ（Ｃｏｒｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ）５２０間にシグナルリング連結が設定されていない状態で、前記ＣＮ５２０に伝達しなければならないメッセージが前記ＵＥから到着した事件である。代表的な例に、任意のＵＥがＲＮＣ５１０とＲＲＣ連結を設定し、ＵＰＬＩＮＫ ＤＩＲＥＣＴ ＴＲＡＮＳＦＥＲメッセージというＲＲＣメッセージを転送する場合がある。この時、前記ＵＥに対してＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定されていないと、前記ＲＮＣ５１０はＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定した後、前記ＵＰＬＩＮＫ ＤＩＲＥＣＴ ＴＲＡＮＳＦＥＲメッセージをＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥというＲＡＮＡＰ（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ）メッセージに変換してＣＮ５２０に伝達する。前記ＲＮＣ５１０が前記ＣＮ５２０に伝達するメッセージは一つのＵＥだけの制御情報で構成される。
【０００８】
これを具体的に説明すると、前記５０１段階でｅｖｅｎｔ １が発生すると、前記ＲＮＣ５１０は前記ｅｖｅｎｔ １を発生させたメッセージをベースとしてＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥを構成する。この時、ＲＡＮＡＰ５１１はＵＥと対応するｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを決定し、その情報をＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥに含めてＳＣＣＰ（Ｓｉｇｎａｌｉｎｇ Ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐａｒｔ）階層５１２に伝達する（５０２段階）。前記ＳＣＣＰ階層５１２はＣＲ（Ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ）というＳＣＣＰメッセージを下記の数式（１）のように構成し、その構成したＳＣＣＰメッセージをＣＮ５２０のＳＣＣＰ階層５２２に転送する（５０３段階）。
【０００９】
ＣＲ＝［ＬＲ＿ＲＮＣ，Ｉｎｉｔｉａｌ ＵＥ Ｍｅｓｓａｇｅ］ ・・・（１）
【００１０】
前記ＣＲメッセージは、前記ＲＮＣ５１０のＳＣＣＰ階層５１２がＳＣＣＰ連結を最初に設定するために転送するメッセージであり、前記ＣＲメッセージを構成するＬＲ＿ＲＮＣ（Ｌｏｃａｌ Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ＿ＲＮＣ）は前記ＳＣＣＰ階層５１２が前記ＳＣＣＰ連結に割り当てる臨時識別子である。前記ＳＣＣＰ連結が設定された後、前記ＣＮ５２０のＳＣＣＰ階層５２２は前記ＳＣＣＰメッセージを構成する前記ＬＲ＿ＲＮＣを利用して前記ＳＣＣＰ連結を識別する。前記ＣＮ５２０のＳＣＣＰ階層５２２は、前記ＣＲメッセージを受信すると、前記ＣＲメッセージのペイロード（ｐａｙｌｏａｄ）部分に含まれたＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥをＲＡＮＡＰ５２１に伝達することによってＬＲ＿ＣＮを割り当てる（５０４段階）。このＬＲ＿ＣＮは、前記ＣＲメッセージを通じて設定しようとするＳＣＣＰ連結に対する臨時識別子である。
【００１１】
前記ＳＣＣＰ連結が設定された後、前記ＲＮＣ５１０はＳＣＣＰメッセージを転送するに際して前記ＬＲ＿ＣＮを利用して前記ＳＣＣＰ連結を識別する。前記ＣＮ５２０のＲＡＮＡＰ５２１は、伝達されたＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥに含まれているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを貯蔵し、送るＲＡＮＡＰメッセージがあるとそれを前記ＳＣＣＰ階層５２２に伝達する（５０５段階）。もちろん、送るＲＡＮＡＰメッセージがないと、前記５０５段階は省略される。前記ＳＣＣＰ階層５２２は、前記ＬＲ＿ＣＮを利用してＣＣ（Ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｃｏｎｆｉｒｍ）というＳＣＣＰメッセージを構成して前記ＲＮＣ５１０に転送する（５０６段階）。
【００１２】
ＣＣ＝［ＬＲ＿ＣＮ，ＬＲ＿ＲＮＣ，ＲＡＮＡＰ ｍｅｓｓａｇｅ］（５０５段階が実行された場合にのみ存在） ・・・（２）
【００１３】
前記ＣＣは、任意のＳＣＣＰ連結（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を設定するに際して、前記ＣＲを受信したＳＣＣＰ階層５２２が前記ＣＲを送信したＳＣＣＰ階層５１２に転送する応答メッセージである。
【００１４】
前記ＳＣＣＰ連結を新しく設定する前記ＳＣＣＰ階層５１２、５２２は、前記ＣＲと前記ＣＣを交換することによって、相手側がＳＣＣＰ連結に割り当てた臨時識別子（ＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ）を認知する。そして、前記ＳＣＣＰ連結を利用してＳＣＣＰメッセージを交換する時、前記臨時識別子をＳＣＣＰメッセージに含める。
【００１５】
前記ＣＣを受信したＳＣＣＰ５１２は、ＬＲ＿ＣＮを貯蔵する。もし、前記ＣＣにＲＡＮＡＰメッセージが含まれていたなら、前記ＳＣＣＰ５１２はそのメッセージを前記ＲＡＮＡＰ５１１に伝達する（５０７段階）。
【００１６】
上記の過程を通じて、前記ＲＮＣ５１０とＵＥが任意のＳＣＣＰ連結に対して［ＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ、Ｉｕ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ］を共有した状態は、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定された状態である。その後、前記ＲＮＣ５１０は、前記ＳＣＣＰ連結を通じてＲＡＮＡＰメッセージを転送しようとする時、すなわち、前記ＳＣＣＰ連結と関連したＵＥのメッセージを前記ＣＮ５２０に転送しようとする時、前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄと共に貯蔵されているＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮが含まれたＳＣＣＰメッセージを構成して前記ＣＮ５２０に伝達する。前記ＣＮ５２０は前記受信したＳＣＣＰメッセージに含まれた前記ＬＲ＿ＣＮと前記ＬＲ＿ＲＮＣに対応するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄに該当するＵＥに対して前記ＳＣＣＰメッセージに含まれたＲＡＮＡＰメッセージを受信する。
【００１７】
図７は、既存の方式を用いてＭＢＭＳと関連したＲＡＮＡＰメッセージを交換する過程を示す図である。任意のＲＮＣ領域にＵＥ １からＵＥ ＮまでＮ個のＵＥが存在し、前記ＵＥそれぞれは任意のＭＢＭＳの受信を要請することを希望する。前記それぞれのＵＥはＲＮＣに第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）を転送すると、前記ＲＮＣはＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程およびＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新過程を進行する。そして、前記ＲＮＣは第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）と多数のＭＢＭＳサービス更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）をＳＧＳＮ（ＣＮ）に転送する。この時、前記ＲＮＣはＵＥ １ないしＵＥ Ｎがそれぞれ持っているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用する。しかし、前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが存在しないと該当ＵＥに対して新しいＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定した後、前記ＭＢＭＳに関連したＲＡＮＡＰメッセージを前記ＳＧＳＮに転送するとよい。
【００１８】
前記図７を参照すれば、ＲＮＣは、７０１−１段階でＵＥ １から第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信すると、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化など必要な動作を実行し、ｅｖｅｎｔ １状況発生有無を判断する。すなわち、前記ＵＥ １に対して既にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定されているか否か確認する。既に設定されていると、７０２−１段階で既に設定されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用してＳＧＳＮに第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送する。
【００１９】
前記ＲＮＣは７０１−Ｎ段階でＵＥ Ｎから第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信すると、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新など必要な動作を実行し、ｅｖｅｎｔ １状況発生有無を判断する。すなわち、前記ＵＥ Ｎに対して既にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定されているか否か確認する。既に設定されていると、７０２−Ｎ段階で前記設定されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用して前記ＳＧＳＮにＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送する。一方、設定されていないと、まず前記ＵＥ Ｎに対するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定した後、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを前記ＳＧＳＮに転送する。前記ＵＥ Ｎに対するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎの設定は、前記図５で提示した過程にしたがって行われる。
【００２０】
以降は任意のＭＢＭＳが該当ＵＥに提供されていると仮定する。前記ＭＢＭＳが提供されている任意の時点で、前記ＭＢＭＳが終了されると、前記ＳＧＳＮはＲＮＣにそれを通報しなければならない。このために、前記ＳＧＳＮはＭＢＭＳサービス中止メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ）というＲＡＮＡＰメッセージを前記ＭＢＭＳを受けている全てのＵＥに伝達する。
【００２１】
ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（３）
【００２２】
これらのＭＢＭＳサービス中止メッセージは、７０３−１段階ないし７０３−Ｎ段階で前記ＭＢＭＳが提供されているＵＥそれぞれに対して構成されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて個別的にＲＮＣに転送される。このＲＮＣは７０４−１段階ないし７０４−Ｎ段階で前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージを適宜なＲＲＣメッセージ（例えば、ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮメッセージ）に変換して、前記ＵＥに転送する。
【００２３】
ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（４）
【００２４】
しかし、図７に示したように、ＭＢＭＳ関連ＲＡＮＡＰメッセージを転送するために関連ＵＥのｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用すると、前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージのような同内容のメッセージを全てのＵＥそれぞれに転送しなければならないため、好ましくない。
【考案の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００２５】
したかって、前述の問題点を解決するための本発明の目的は、移動通信システムで無線網制御機とＳＧＳＮ間のシグナルリング連結を設定する方法を提供することにある。
【００２６】
また、本発明の他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスを提供するために使用されるメッセージに含まれるべき情報の種類を提案することにある。
【００２７】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのために使用されるメッセージに含まれる情報に基づいてサービスコンテクストを生成する方法を提供することにある。
【００２８】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのためのサービスコンテクストを更新する方法を提供することにある。
【００２９】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのためのシグナルリング連結をサービス形態別に設定する方法を提供することにある。
【００３０】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのためのシグナルリング連結を減らす方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００３１】
上記の目的を達成するための第１見地において、本発明は、多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ） Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）と、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）とを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから、複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを受けようとする前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに前記与えられたＭＢＭＳサービスを提供するための方法において、前記与えられたＭＢＭＳサービスを示すサービス識別情報を含むＭＢＭＳサービスメッセージを前記ＳＧＳＮから前記無線網制御機に転送する過程と、前記無線網制御機に貯蔵されたＲＮＣサービスコンテクストは、前記複数のＭＢＭＳサービスを表すサービス識別情報と、前記複数のＭＢＭＳサービスのそれぞれに対してサービスを受けようとするセルが登録されたセルリストを表すセル情報とを含み、前記ＲＮＣサービスコンテクストで前記ＳＧＳＮから受信された前記ＭＢＭＳサービス識別情報に対応する前記セル情報から得た前記複数のセルに、前記与えられたＭＢＭＳサービスメッセージを伝達する過程とを含むことを特徴とする。
【００３２】
上記の目的を達成するための第２見地において、本発明は、多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ） Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）と、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）とを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから、複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを受けようとする前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに前記与えられたＭＢＭＳサービスを提供するための方法において、前記与えられたＭＢＭＳサービスを示すサービス識別情報を含むＭＢＭＳサービスメッセージを前記ＭＢ−ＳＣから前記ＳＧＳＮに転送する過程と、前記ＳＧＳＮに貯蔵されたＳＧＳＮサービスコンテクストは、前記複数のＭＢＭＳサービスを表すサービス識別情報と、前記複数のＭＢＭＳサービスのそれぞれに対してサービスを受けようとするＲＮＣが登録されたＲＮＣリストを表すＲＮＣ情報とを含み、前記ＳＧＳＮサービスコンテクストで前記ＭＢ−ＳＣから受信された前記ＭＢＭＳサービス識別情報に対応する前記ＲＮＣ情報から得た前記複数のＲＮＣに、前記与えられたＭＢＭＳサービスメッセージを伝達する過程とを含むことを特徴とする。
【００３３】
上記の目的を達成するための第３見地において、本発明は、複数の移動端末が位置する多数のセルと、これらの多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮと、このＳＧＳＮと接続されたＭＢ−ＳＣとを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに提供するために、前記無線網制御機が前記ＭＢＭＳサービス別にサービスコンテクストを管理する方法において、前記複数の移動端末のうち任意の移動端末から特定ＭＢＭＳサービスを要請する第１サービス要請メッセージを受信する過程と、前記第１サービス要請メッセージを受信すると、前記特定ＭＢＭＳサービスに対応するサービスコンテクストを生成し、この生成したサービスコンテクストに、前記任意の移動端末に前記特定ＭＢＭＳサービスを提供するために要求されるサービス関連情報を貯蔵する過程と、前記特定ＭＢＭＳサービスに対応して前記ＳＧＳＮとのシグナルリング連結を設定し、前記設定したシグナルリング連結に対する連結情報を前記コンテクストに貯蔵する過程と、前記連結情報に基づいて前記ＳＧＳＮに前記特定ＭＢＭＳサービスを要請する第２サービス要請メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする。
【００３４】
上記の目的を達成するための第４見地において、本発明は、複数の移動端末が位置する多数のセルと、これらの多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機と接続されたＳＧＳＮと、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）から、複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに提供するために前記ＳＧＳＮが前記ＭＢＭＳサービス別にサービスコンテクストを管理する方法において、前記複数の移動端末のうち任意の移動端末から特定ＭＢＭＳサービスを要請する第１サービス要請メッセージが前記無線網制御機に受信されることによって前記特定ＭＢＭＳサービスに対応して前記無線網制御機とのシグナルリング連結を設定する過程と、前記設定したシグナルリング連結を通じて前記無線網制御機から前記特定ＭＢＭＳサービスを要請するサービス要請メッセージを受信する過程と；前記サービス要請メッセージを受信すると、前記特定ＭＢＭＳサービスに対応したサービスコンテクストを生成し、前記生成したサービスコンテクストに、前記無線網制御機に前記特定ＭＢＭＳサービスを提供するために要求されるサービス関連情報と前記設定したシグナルリング連結に対する連結情報を貯蔵する過程と、前記ＭＢ−ＳＣに前記特定ＭＢＭＳサービスを要請するサービス要請メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【００３５】
本発明の移動通信システムにおけるシグナルリング連結設定方法によると、移動通信システムでＭＢＭＳを提供するために要求されるシグナルリング連結手順を簡素化できるため、より効率的なＭＢＭＳの提供が可能になる。尚、移動通信システムにおいてＭＢＭＳを提供するための手順を簡素化できるため、前記移動通信システムの負荷を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００３６】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には可能なかぎり同一の符号および番号を共通使用し、下記の説明において周知の技術については適宜説明を省略するものとする。
【００３７】
図１は、本発明の実施例を適用するための移動通信システムの基本的な構造を示す図である。特に、図１では符号分割多重接続移動通信システムでＭＢＭＳを提供するための基本的な個体とそれらの相互関係を示している。
【００３８】
図１を参照すれば、ＵＥ１０４、１０５、１０６は、基地局（以下、“Ｎｏｄｅ Ｂ”と称する）１０２からのＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータを受信することのできる端末装置あるいは加入者であり、ＵＥ１０７、１０８は、Ｎｏｄｅ Ｂ１０３からのＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータを受信することのできる端末装置あるいは加入者である。それらのＮｏｄｅ Ｂ１０２、１０３は、前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８に前記ＭＢＭＳのための関連ＭＢＭＳデータを転送する基地局である。この時、前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２と前記ＵＥ１０４、１０５、１０６との間に前記ＭＢＭＳのための無線チャネルが一つだけ構成され、前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０３と前記ＵＥ１０７、１０８との間に前記ＭＢＭＳのための無線チャネルが一つだけ構成される。ＲＮＣ１０１は、前記多数のＮｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を制御する基地局制御機である。このＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳデータを前記多数のＮｏｄｅ Ｂ１０２、１０３のうち特定Ｎｏｄｅ Ｂに選別的に転送し、前記ＭＢＭＳを提供するために設定されている無線チャネルを制御する。ＳＧＳＮ１００は前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８それぞれに対するＭＢＭＳ関連サービスを制御する。その代表的な例として、前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８それぞれのサービス課金関連データを管理し、マルチメディアデータを特定ＲＮＣに選別的に転送する。転送網（Ｔｒａｎｓｉｔ Ｎｅｔｗｏｒｋ）１１１はＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）１１０と前記ＳＧＳＮ１００間の通信路を提供し、ＧＧＳＮ（Ｇａｔｅｗａｙ ＧＰＲＳ Ｓｕｐｐｏｒｔ Ｎｏｄｅ）と外部網とで構成されることができる。前記ＭＢ−ＳＣ１１０は、前記ＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータの根源地であり、各ＭＢＭＳデータのスケジューリングを制御する。図１では示さなかったが、ホームロケーションレジスター（ＨＬＲ：Ｈｏｍｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｒｅｇｉｓｔｅｒ）は、前記ＳＧＳＮ１００と連結されて、前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８それぞれを認証する機能を果たす。
【００３９】
図１に示すように、ＭＢＭＳデータストリームは、前記転送網１１１、前記ＳＧＳＮ１００、前記ＲＮＣ１０１および前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を経由して前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８に伝達される。図１では示さなかったが、一つのＭＢＭＳに対して多数のＳＧＳＮが存在し、それらのＳＧＳＮそれぞれに対して多数のＲＮＣが存在することができる。また、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１に、前記ＲＮＣ１０１は前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３に選別的なデータ転送を行わなければならない。このために、前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳデータストリームを伝達しなければならないＮｏｄｅのリストなどを貯蔵している必要がある。特に、前記ＲＮＣ１０１はＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを管理し、前記ＳＧＳＮ１００はＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを管理する。前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００がコンテクスト（ｃｏｎｔｅｘｔ）を管理する構成に対する詳細な説明は、図３および図４を参照して後述される。本発明において前記コンテクスト（ｃｏｎｔｅｘｔ）は、任意のＭＢＭＳを提供する上で必要な制御情報の集合を意味する。
【００４０】
図２は、ＵＥより特定ＭＢＭＳが要請されるとき移動通信システムで行われるシグナルリング手順を示す図であって、特に、前記シグナルリング手順によるメッセージの交換を示している。
【００４１】
図２を参照すれば、ＵＥは２０１段階で、対応するＮｏｄｅ Ｂを通じてＲＮＣ１０１に任意のＭＢＭＳに対するサービス提供を要請する第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）を転送する。この第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージには、前記ＵＥにより希望されているＭＢＭＳを指定する識別子（以下、“ＭＢＭＳ識別子”と称する）と、前記第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージを転送するＵＥを識別する使用者識別子とが含まれる。前記第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、自分が管理するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新し、２０２段階で前記ＭＢＭＳに対するサービス提供を要請する第２ＭＢＭＳサービス要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）をＳＧＳＮ１００に転送する。前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ更新過程は図３を参照して詳細に後述するものとする。
【００４２】
前記ＲＮＣ１０１から前記第２ＭＢＭＳサービス要求メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、自分のＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新し、２０３段階で前記ＭＢＭＳに対するサービス提供を要請する第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ３）をＭＢ−ＳＣ１１０に転送する。前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ更新過程は、図４を参照して詳細に後述するものとする。
【００４３】
前記第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージを受信した前記ＭＢ−ＳＣ１１０は、その第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージを送信した前記ＳＧＳＮ１００を、前記ＭＢＭＳサービスを提供するＳＧＳＮ目録に追加する。そして、２０４段階で、前記第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージを正常に受信したことを示す第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ３）を前記ＳＧＳＮ１００に送信する。
【００４４】
前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、２０５段階で前記第２ＭＢＭＳサービス要求メッセージを正常に受信したことを示す第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２）メッセージを前記ＲＮＣ１０１に送信する。この第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、２０６段階で前記第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージを正常に受信したことを示す第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ １）を前記ＵＥに送信する。
【００４５】
これら２０１段階ないし２０６段階は、ＵＥが任意のＭＢＭＳサービスを要請し、これに対する応答を前記ＵＥに伝達する過程を示したものである。この時、ＭＢＭＳ識別子が前記ＭＢＭＳを識別するための論理的識別子として使用され、前記ＵＥとＭＢ−ＳＣ１１０との間に位置しているＲＮＣ１０１とＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳに対するコンテクストを生成または更新することによって、今後前記ＭＢＭＳが行われるように準備する。
【００４６】
前記ＭＢＭＳが始まる時点が近づくと、前記ＭＢ−ＳＣ１１０は２０７段階で、近い内に前記ＭＢＭＳが始まるということを通知する第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ ３）を前記ＳＧＳＮ１００に転送する。このＭＢＭＳサービス通知メッセージは、実際に前記ＭＢＭＳを希望するＵＥのリスト、すなわちＵＥの識別子を把握するためのものである。一方、前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージにはＭＢＭＳ識別子、前記ＭＢＭＳが実際に始まるサービス開始時間、およびＱｏＳ（Ｑｕａｌｉｔｙ ｏｆ Ｓｅｒｖｉｃｅ）関連情報が含まれている。
【００４７】
ここで、前記２０６段階と前記２０７段階との間には相当なる時間遅れが起こることもある。その理由は、前記２０１段階ないし前記２０６段階は、前記任意のＭＢＭＳ提供の有効性を検証する段階であり、前記２０７段階以降の段階は前記任意のＭＢＭＳを提供するための段階であるためである。すなわち、前記２０１段階ないし前記２０６段階は、前記任意のＭＢＭＳのスケジュールをＵＥに提示し、幾つのＵＥが前記任意のＭＢＭＳを受信するか確認し、該当サービスを提供するか否かを決定することによって実際に前記任意のＭＢＭＳが提供されるずっと以前の時点で行われるからである。
【００４８】
前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、前記転送網１１１上に前記ＭＢＭＳを提供するための伝送路を設定し、ＱｏＳ関連情報に基づいて前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。そして、前記ＳＧＳＮ１００は２０８段階で、近い内に前記ＭＢＭＳが始まるということを通知する第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ ２）を前記ＲＮＣ１０１に転送する。この第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージは、実際に前記ＭＢＭＳを希望するＵＥのリストを把握するためのものである。また、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージには、ＭＢＭＳ識別子、サービス開始時間、およびＱｏＳ関連情報が含まれている。この第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに存在するＵＥ識別子およびそれらＵＥの属したセルを確認し、２０９段階で、近い内に前記ＭＢＭＳが始まるということを通知する第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ １）を前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を通じて前記ＵＥに転送する。前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージにはＭＢＭＳ識別子、サービス開始時間、およびＱｏＳ関連情報が含まれている。
【００４９】
前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信したそれぞれのＵＥは、実際に前記ＭＢＭＳを受けるか否か決定する。もし、前記ＵＥがＭＢＭＳサービスを受けると決定したら、前記受信したＱｏＳ関連情報を貯蔵した後、２１０段階で第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ １）を前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を通じて前記ＲＮＣ１０１に転送する。この時、前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージにはＭＢＭＳ識別子とＵＥ識別子とが含まれている。この第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを転送した各ＵＥのＵＥ識別子およびそれらＵＥの属したセル（Ｎｏｄｅ Ｂ）の識別子を追加する形で自分が管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。そして、前記ＲＮＣ１０１は、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを正常に受信したことを示す第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２）を２１１段階で前記ＳＧＳＮ１００に転送する。この時、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージにはＭＢＭＳ識別子とＵＥ識別子とが含まれている。
【００５０】
前記２１０段階では前記ＲＮＣ１０１が一つのＵＥから前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した例を説明したが、多数のＵＥから前記第１ＭＢＭＳ通知メッセージを受信する例も可能であり、その場合には、前記多数のＵＥそれぞれに対するＵＥ識別子およびそれらＵＥの属したセルのセル識別子を追加する形で前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。
【００５１】
前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、管理しているＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージに含まれているＵＥ識別子とＲＮＣ識別子を追加する形態に更新する。そして、前記ＳＧＳＮ１００は、２１２段階で前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを送信した前記ＲＮＣ１０１に前記ＭＢＭＳに対するストリームを転送するための転送路、すなわち無線接続ベアラー（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｂｅａｒｅｒ、以下“ＲＡＢ”と称する）を設定するためのＲＡＢ割当要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＱＵＥＳＴ）を前記ＲＮＣ１０１に送信する。この時、前記ＲＡＢ割当要求メッセージにはＭＢＭＳ識別子と、ＱｏＳ情報と、Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報とが含まれている。前記Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報は、メッセージを送信する前記ＳＧＳＮ１００のＩＰ住所と、前記ＭＢＭＳに該当するＴＥＩＤ（Ｔｕｎｎｅｌ Ｅｎｄｐｏｉｎｔ ＩＤ）を含むことができる。前記ＲＡＢ割当要求メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに識別子が存在するセルとＵＥを確認し、前記受信したＱｏＳ情報に基づいて前記セル、すなわち、Ｎｏｄｅ Ｂに無線リンク（Ｒａｄｉｏ Ｌｉｎｋ）を設定する準備をする。前記ＲＮＣ１０１は、２１３段階で前記ＭＢＭＳに対するストリームを転送するための前記無線リンクの設定を要求するＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要求メッセージ（ＲＡＤＩＯ ＬＩＮＫ ＳＥＴＵＰ ＲＥＱＵＥＳＴ）を前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）に送信する。この時、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要求メッセージには前記ＭＢＭＳに対するストリームを転送する無線チャネルのチャネル化コード（ｃｈａｎｎｅｌｉｚａｔｉｏｎ ｃｏｄｅ）情報と、スクランブリングコード（ｓｃｒａｍｂｌｉｎｇ ｃｏｄｅ）情報、スロットフォーマット番号およびチャネルコーディング情報などが含まれることができる。前記無線リンクセットアップ要求メッセージを受信した前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）は、前記無線リンクセットアップ要求メッセージに含まれている前記チャネル化コード情報およびスクランブリングコード情報などを利用して前記ＵＥとの無線チャネルを設定する。そして、前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）は、２１４段階で、前記ＲＮＣ１０１に無線リンクセットアップを行ったことを示す無線リンクセットアップ応答メッセージ（ＲＡＤＩＯ ＬＩＮＫ ＳＥＴＵＰ ＲＥＳＰＯＮＳＥ）を送信する。
【００５２】
前記ＲＮＣ１０１は前記無線リンクセットアップ応答メッセージを受信し、この無線リンクセットアップ応答メッセージを送信した前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）に属するセルに位置したそれぞれのＵＥにベアラー（Ｒａｄｉｏ Ｂｅａｒｅｒ）を設定するよう要求する無線ベアラーセットアップメッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＤＩＯ ＢＥＡＲＥＲ ＳＥＴＵＰ）を２１５段階で送信する。この時、前記無線ベアラーセットアップメッセージは、前記ＭＢＭＳが転送される無線チャネルのチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報など物理チャネル関連情報を含むことができる。また、トランスポートチャネル関連情報（トランスポートフォーマット関連情報など）と無線ベアラー関連情報（上位階層関連情報など）を含むこともできる。
【００５３】
前記無線ベアラーセットアップメッセージを受信したＵＥそれぞれは、その受信した無線ベアラーセットアップメッセージに含まれている情報を利用して無線ベアラー（ｒａｄｉｏ ｂｅａｒｅｒ）、トランスポートチャネル、物理チャネルを構成する。そして、前記ＲＮＣ１０１に無線ベアラーセットアップが完了したことを表す無線ベアラーセットアップ完了メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＤＩＯ ＢＥＡＲＥＲ ＳＥＴＵＰＣＯＭＰＬＥＴＥ）を２１６段階で送信する。この時、前記無線ベアラーセットアップ完了メッセージにはＭＢＭＳ識別子およびＵＥ識別子が含まれている。前記無線ベアラーセットアップ完了メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに前記無線ベアラーセットアップ完了メッセージを送信したＵＥのＵＥ識別子を追加する形で更新した後、前記ＭＢＭＳに対する伝送路構成が完了したことを表すＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＳＰＯＮＳＥ）を２１７段階で前記ＳＧＳＮ１００に送信する。この時、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージは、ＭＢＭＳ識別子および各ＵＥのＵＥ識別子を含むことができる。また、前記ＲＮＣ１０１のＩＰ住所と前記ＭＢＭＳに割り当てられたＴＥＩＤを含むことができる。
【００５４】
前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージに含まれているＵＥ識別子を追加する形で自分が管理しているＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。そして、前記ＳＧＳＮ１００は前記ＭＢＭＳに対する受信準備が完了したことを表す第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ３）を２１８段階で前記ＭＢ−ＳＣ１１０に送信する。前記第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージにはＭＢＭＳ識別子が含まれている。前述の段階により前記ＭＢ−ＳＣ１１０が前記第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信すると、前記ＭＢ−ＳＣ１１０と前記ＵＥとの間には任意のＭＢＭＳに対するストリームが提供される。
【００５５】
以上の如く、任意のＭＢＭＳ提供に対する全般的なシグナルリング手順およびそれに対するメッセージを定義した。しかし、前記メッセージに含まれるべき情報と前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００間のシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）設定過程などについては具体的に論議される必要がある。したがって、後述される本発明では前記図２で提示した各メッセージに含まれるべき情報の種類と、前記情報を利用して前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００がＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成および更新する過程と、前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００間のシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を設定する方法について述べる。
【００５６】
１．ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ生成および更新過程
【００５７】
図３に任意のＭＢＭＳに対して本発明の実施例によるＲＮＣ１０１が管理するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構成を示す。以下、本発明の一実施例によってＲＮＣ１０１がＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成し更新する過程を、図３を参照しつつ説明する。
【００５８】
まず、前記ＲＮＣ１０１は任意のＵＥから受信される第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）に基づいてＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成するか更新するかを判断する。例えば、前記任意のＵＥから受信された前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）に含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの存在有無にしたがって前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成するか或いは更新するかを決定する。
【００５９】
前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）は、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、Ｃｅｌｌ識別子］の構造を有し、下記の＜表１＞に示す情報を含む。
【００６０】
【表１】
【００６１】
前記表１において、該当メッセージは、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを表し、該当ＵＥは、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを送信したＵＥを表す。また、前記＜表１＞において、前記ＵＥ識別子と前記Ｃｅｌｌ識別子は、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに明記されるか、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信する過程で前記ＲＮＣ１０１により認知される。
図３を参照すれば、第一に、前記ＲＮＣ１０１は、前記任意のＵＥから第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、その第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０が存在しないときＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成する。また、前記ＲＮＣ１０１は、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージにより新しいＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の生成が要求されると、前記新しいＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０に対する初期化を行う。つまり、前記ＲＮＣ１０１は前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれているＭＢＭＳ識別子を前記図３の参照番号３１０−１項目に貯蔵し、Ｃｅｌｌ識別子を前記図３の参照番号３１３項目に貯蔵し、ＵＥ識別子を参照番号３１３項目に貯蔵する。
【００６２】
第二に、前記ＲＮＣ１０１は前記任意のＵＥから第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、その第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０があると、前記存在するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を更新する。具体的には、前記ＲＮＣ１０１は、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリストを更新する。つまり、前記ＲＮＣ１０１は前記ＵＥリストの更新のために前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＵＥ識別子とＣｅｌｌ識別子を前記図３の参照番号３１３項目に貯蔵することによってＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。前記ＲＮＣ１０１は前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行った後、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージをＳＧＳＮ１００に転送する（図２の２０２段階）。この時、前記ＲＮＣ１０１はＩｕシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を新しく設定する前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＩｕシグナルリング連結更新過程を行う。つまり、前記ＲＮＣ１０１は、参照番号３１２項目にＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを貯蔵する。このＩｕシグナルリング連結設定過程に対する詳細な説明は、図６を参照して後述するものとする。
【００６３】
前記ＲＮＣ１０１により前記ＳＧＳＮ１００に転送される第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、ＲＮＣ識別子、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ＿ＭＢＭＳ ｉｄ］の構造を有し、下記の表２に示す情報から構成される。
【００６４】
【表２】
【００６５】
前記表２において、該当メッセージは、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを表し、該当ＵＥは、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージにより任意のＭＢＭＳの提供を要請したＵＥを表す。また、前記表２において、ＵＥ識別子は前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージのＵＥ識別子と同一であり、前記ＲＮＣ識別子は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに明記されるか、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信する過程で前記ＳＧＳＮ１００により認知される。前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ＿ＭＢＭＳ ｉｄに対する割当方法と用途に対する詳細な説明は、図６を参照して後述するものとする。
【００６６】
一方、前記ＲＮＣ１０１は、前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリスト更新過程を行った後、ＭＢＭＳサービス更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）を転送することができる。この時、既存に構成されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを使用することができ、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送する過程に対しては、前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を更新しない。
【００６７】
前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）、ＲＮＣ識別子］の構造を有し、下記の表３に示す情報から構成される。
【００６８】
【表３】
【００６９】
前記表３において、該当メッセージは、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを表し、該当ＵＥは、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージのＵＥ識別子に対応するＵＥを表す。前記該当ＲＮＣは、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送するＲＮＣを表し、前記ＲＮＣ識別子は前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに明記されるか、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを受信する過程でＳＧＳＮにより認知される。前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージは複数のＵＥ識別子を含むことができる。例えば、複数の第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信した後、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送できるようにあらかじめ設定されていると、それらのＵＥ識別子は前記複数の第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送した各ＵＥのリストにもなり得る。前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージの転送は、前述の図２では示さなかったが、本発明で記述した状況下で前記ＲＮＣ１０１が前記ＳＧＳＮ１００に転送することができる。
【００７０】
前記ＲＮＣ１０１は前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに応じて前記ＳＧＳＮ１００から第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信すると、ＭＢＭＳサービス識別子検索のための動作を行う（図２の２０５段階）。つまり、前記ＲＮＣ１０１は管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１０−１項目のうち、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージのＭＢＭＳ識別子に対応する項目が存在するか検索する。
【００７１】
前記ＳＧＳＮ１００により前記ＲＮＣ１０１に転送される第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）］の構造を有し、下記の表４に示す情報から構成される。
【００７２】
【表４】
【００７３】
前記表４において、該当メッセージは、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを表し、該当ＭＢＭＳは、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージと関連したＭＢＭＳを表す。
【００７４】
一方、前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージと前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに含まれているＵＥが該当ＭＢＭＳを受信できる加入者らであるかを、ＨＬＲとのメッセージ交換を通じて確認することができる。そして、前記ＳＧＳＮ１００は、前記確認過程を通じて該当ＭＢＭＳを受信する資格をもつＵＥのリストを前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含めることができる。こうした確認過程が実行されないと、前記ＵＥ識別子は前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれない。
【００７５】
前述のＭＢＭＳ識別子検索過程を通じて、適切なＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を選択した前記ＲＮＣ１０１は、前記選択したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリスト２次更新を行う。すなわち、前記ＲＮＣ１０１は、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれたＵＥ識別子のうち前記図３の３１３項目に貯蔵されているＵＥ識別子に対してＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄで表示する。しかし、前記ＲＮＣ１０１は前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれていないが前記図３の３１３項目に貯蔵されているＵＥ識別子に対してはＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ ｆａｉｌｅｄで表示する。
【００７６】
このようなＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリスト２次更新を行った後、ＲＮＣ１０１は、前記３１３項目に含まれているＵＥに、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ結果］のように構成された下記の表５の第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージを転送する（図２の２０６段階）。
【００７７】
【表５】
【００７８】
前記表５において該当メッセージは、前記第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージを表し、前記ＵＥ識別子は前記第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージに明記されるので、ＵＥが前記第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信するとき認知できる。
【００７９】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＳＧＳＮ１００から第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信すると、第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを前記ＵＥに送信する（図２の２０８段階、２０９段階）。
【００８０】
前記ＲＮＣ１０１が前記ＳＧＳＮ１００から受信する前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子］の構造を有し、下記の表６に示す情報から構成される。
【００８１】
【表６】
【００８２】
前記表６で該当メッセージは前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを表す。
【００８３】
前記ＲＮＣ１０１は、前記表６に示した第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信すると、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を検索し、この検索による該当ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１３項目でＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄで表示されたＵＥに前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを転送する。この時、前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージは［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子］の構造を有し、下記の＜表７＞に示す情報から構成される。
【００８４】
【表７】
【００８５】
前記表７で該当メッセージは前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを表す。
【００８６】
前記ＲＮＣ１０１は前記表７のように構成された第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージに対応して前記ＵＥから第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信する（図２の２１０段階）。前記ＵＥから受信される第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子］の構造を有し、下記の表８に示す情報から構成される。
【００８７】
【表８】
【００８８】
前記表８において該当メッセージは前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを表す。
【００８９】
前記ＲＮＣ１０１は、前記表８に示した前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信すると、前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを検索し、この検索により選択されたＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに対してＵＥリスト更新動作を実行する。こうしたＵＥリスト更新動作が完了すると、前記ＲＮＣ１０１は第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを前記ＳＧＳＮ１００に送信する（図２の２１１段階）。この時、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージは、前記図３の３１２項目に貯蔵された情報に基づいて転送され、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージは［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）、ＲＮＣ識別子］の構造を有し、下記の表９に示す情報から構成される。
【００９０】
【表９】
【００９１】
前記表９において該当メッセージは前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを表し、前記ＵＥ識別子は複数のＵＥに対応するＵＥ識別子から構成されることができる。例えば、複数の第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した後、これに対応する複数の第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを転送できるようにあらかじめ設定されていると、前記ＵＥ識別子は前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを転送したＵＥのリストにもなり得る。
【００９２】
前記ＲＮＣ１０１は、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージに対応して前記ＳＧＳＮ１００からＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを受信する（図２の２１２段階）。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＲＡＢ ｉｎｆｏ、ＳＧＳＮ ＩＰ住所、ＴＥＩＤ］の構造を有し、下記の表１０に示す情報から構成される。
【００９３】
【表１０】
【００９４】
前記表１０で該当メッセージはＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージであり、ＲＡＮは無線接近網（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）を意味する。一方、前記ＲＡＢ ｉｎｆｏに対する詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２５．４１３．（Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｇｒｏｕｐ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ；ＵＴＲＡＮ Ｉｕ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ ＲＡＮＡＰ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ（ＵＭＴＳ Ｓｐｅｃ．）に詳細に記述されている。前記ＳＧＳＮ ＩＰ住所は、前記ＲＡＢがＩｕ（ＳＧＳＮとＲＮＣ）上で転送されるとき使用されるＳＧＳＮのＩＰ住所であり、前記ＴＥＩＤは前記ＲＡＢがＩｕ上で転送されるとき使用されるＴＥＩＤである。前記ＲＮＣは、ＧＴＰ−Ｕヘッダに前記ＴＥＩＤ値が入っているパケットを該当ＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータとして認識する。一方、前記ＳＧＳＮ ＩＰ住所とＴＥＩＤに対する詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２９．０６０に詳細に記述されている。
【００９５】
前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新動作とＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏ更新動作とＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ更新動作およびＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新動作を行う。
【００９６】
前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新のために前記ＲＮＣ１０１は前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージにより得られたＳＧＳＮ ＩＰ住所とＴＥＩＤを３１１項目に貯蔵する。
【００９７】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージに基づいてＲＢ ｉｎｆｏ、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏおよびＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを決定する。前記ＲＢ ｉｎｆｏは、ＭＢＭＳデータ転送に使用される無線ベアラーに関する情報であって、ＲＬＣ、ＰＤＣＰ関連情報などを含むことができる。前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏは、ＭＢＭＳデータ転送に使用される無線チャネルに関する情報であって、チャネルコード情報、トランスポートフォーマット情報などを含むことができる。前記ＲＢ ｉｎｆｏと前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏに対するさらに詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１に記述されている。前記Ｉｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏは前記ＭＢＭＳデータ転送に使用されるＩｕｂ（Ｎｏｄｅ ＢとＲＮＣ間）のベアラーに関する情報であり、ＡＡＬ２（ＡＴＭ Ａｄａｐｔａｔｉｏｎ Ｌａｙｅｒ ｔｙｐｅ ２）ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ識別子情報などを含む。これに対するより詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２５．４３３に記述されている。前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏとＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏは３１３項目に貯蔵されているセル別に決定される。
【００９８】
前記ＲＮＣ１０１は、前述のように決定されたＲＢ ｉｎｆｏ、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏおよびＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを前記図３に示したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴで更新する。すなわち、前記ＲＮＣ１０１は前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージのＲＡＢ ｉｎｆｏと、前記決定したＲＢ ｉｎｆｏを３１４項目に貯蔵する（ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏ更新）。前記ＲＮＣ１０１は前記決定したＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏを３１５−１ないし３１５−Ｎ項目にそれぞれ貯蔵する（ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ更新）。前記ＲＮＣ１０１は前記決定したＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを３１６−１ないし３１６−Ｎ項目にそれぞれ貯蔵する（ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新）。
【００９９】
以上の更新過程を完了した前記ＲＮＣ１０１は、ＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要請メッセージを前記図３の３１３項目に貯蔵されているセルに転送する（図２の２１３段階）。前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、Ｃｅｌｌ識別子、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ］の構造を有し、下記の表１１に示す情報から構成される。
【０１００】
【表１１】
【０１０１】
前記表１１で該当メッセージは、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージを表し、前記該当Ｎｏｄｅ Ｂは前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージを転送するＮｏｄｅ Ｂを表す。例えば、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージをｃｅｌｌ＿ｎ（第ｎのＮｏｄｅ Ｂ）に転送しようとする場合、前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏは３１５−ｎ項目に貯蔵された情報である。
【０１０２】
その後、前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージを転送した任意のセル（Ｎｏｄｅ Ｂ）からＭＢＭＳ無線リンクセットアップ応答メッセージを受信する（図２の２１４段階）。そして、前記ＲＮＣ１０１は図３の３１３のＣｅｌｌ ｌｉｓｔに貯蔵されているセル（Ｎｏｄｅ Ｂ）に位置する各ＵＥにＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージを転送する（図２の２１５）。前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、ＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏ、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ］の構造を有し、下記の表１２に示す情報から構成される。
【０１０３】
【表１２】
【０１０４】
前記表１２において前記該当メッセージは、前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージを表す。例えば、前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージを受信するＵＥがＣｅｌｌ＿ｎ（第ｎのＮｏｄｅ Ｂ）に位置していると、前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏは３１５−ｎ項目に貯蔵されている情報と同一であり、前記ＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏは３１４項目に貯蔵されている情報と同一である。
【０１０５】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージに応答して前記ＵＥからＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージを受信する（図２の２１６段階）。このＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＵＥリスト更新過程を行い、ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを前記ＳＧＳＮ１００に転送する（図２の２１７段階）。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）、ＲＮＣ ＩＰ住所、ＴＥＩＤ］の構造を有し、下記の表１３に示す情報から構成される。
【０１０６】
【表１３】
【０１０７】
前記表１３で前記該当メッセージは、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを表し、前記ＵＥ識別子には複数のＵＥに対応するそれぞれのＵＥ識別子が記録されることができる。例えば、一定数以上のＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージが受信されるとき、それらに対応してＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを転送できるようにあらかじめ設定されていると、それらのＵＥ識別子は前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージを送信したＵＥのリストにもなり得る。
【０１０８】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを転送するに先立って該当ＭＢＭＳに使用するＴＥＩＤを決定し、その情報を前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージに含める。前記ＴＥＩＤは前記ＲＮＣ１０１からＳＧＳＮ１００に転送される場合と前記ＳＧＳＮ１００から前記ＲＮＣ１０１に転送される場合において相異なるように設定されてもいい。したがって、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを通じて転送されるＴＥＩＤと前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを通じて転送されるＴＥＩＤは異なる値を有することもある。また、前記ＲＮＣ１０１は前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを転送するに先立って前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを更新する動作を行う。
【０１０９】
前述した本発明の実施例ではＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの生成と更新に関するＲＮＣの動作について詳細に記述した。
【０１１０】
２．ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ生成および更新過程
【０１１１】
図４に、任意のＭＢＭＳに対して本発明の実施例によるＳＧＳＮ１００が管理するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構成を示す。以下、本発明の一実施例によってＳＧＳＮ１００がＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成し更新する過程を、図４を参照しつつ説明する。
【０１１２】
まず、前記ＳＧＳＮ１００は、ＲＮＣ１０１から受信される第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）に基づいてＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成するか或いは更新するかを判断する。例えば、前記ＲＮＣ１０１から受信された前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）に含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの存在有無にしたがって前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成するか更新するかを決定する。前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）の構造と情報は、前記表２におけるものと同様である。
【０１１３】
図４を参照すれば、第一に、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１から第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、この第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０が存在しないとき新しいＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成する。具体的に、前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに基づいて新しいＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０の生成が要求されると、前記新しいＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０に対する初期化を行う。つまり、前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれているＭＢＭＳ識別子を参照番号４１１項目に貯蔵し、ＲＮＣ識別子とＵＥ識別子を参照番号４１３項目に貯蔵する。
【０１１４】
第二に、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１から第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、この第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０が存在するとき前記存在するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０を更新する。具体的に、前記ＳＧＳＮ１００は前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０があると、Ｉｕシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を新しく設定するために前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０のＩｕシグナルリング連結情報更新過程を行う。つまり、前記ＳＧＳＮ１００は、参照番号４１５−１ないし４１５−Ｎ項目にＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ＿ＭＢＭＳを貯蔵する。前記４１５−ＮはＮという任意のＲＮＣが送信した第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージにより前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０のＩｕシグナルリング連結情報更新過程が初期化されたことを示す。
【０１１５】
前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１からＭＢＭＳサービス更新メッセージを受信すると、前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０のＵＥリストを更新する‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新’動作を行う。すなわち、前記ＳＧＳＮ１００は前記ＵＥリストの更新のために前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに含まれたＵＥ識別子とＲＮＣ識別子を前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０の参照番号４１３項目に貯蔵することによってＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。このＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行った後、前記ＳＧＳＮ１００は、第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送網（Ｔｒａｎｓｉｔ Ｎｅｔｗｏｒｋ）１１１を通じてＭＢ−ＳＣ１１０に転送する（図２の２０３段階）。この時、前記ＳＧＳＮ１００は４１２項目にｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ ｉｎｆｏを貯蔵する‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ ｉｎｆｏ更新’動作を共に行う。前記ｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ ｉｎｆｏは、ｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ上で次のＮｏｄｅ関連住所情報、論理的識別子情報などを含むことができる。
【０１１６】
前記第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、ＳＧＳＮ識別子］の構造を有し、下記の表１４に示す情報から構成される。
【０１１７】
【表１４】
【０１１８】
前記表１４において該当メッセージは、前記第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージを表し、該当ＵＥは前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージのＵＥ識別子に対応するＵＥを表す。前記ＵＥ識別子は、該当ＭＢＭＳを受信するＵＥのリストを前記ＭＢ−ＳＣ１１０が知っている必要がある場合に限って前記第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれて転送される。前記該当ＳＧＳＮは前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送するＳＧＳＮを表す。
【０１１９】
前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージと前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに含まれているＵＥが、該当ＭＢＭＳを受信できる加入者らであるか確認する。また、該当ＭＢＭＳを受信できる加入者であるかに対する確認は、ＨＬＲとのメッセージ交換を通じて行われ、この場合、‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ ２’動作を行う。この‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ２’動作は、該当ＭＢＭＳを受信することのできる有効加入者であると判断されると、４１３項目で前記有効加入者らに対して‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄ’で表示し、有効加入者でないと判断されたら、４１３項目で前記加入者らに対して‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ ｆａｉｌｅｄ’で表示する。
【０１２０】
こうした‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ ２’動作を完了した後、前記ＳＧＳＮ１００は、前記転送網１１１を通じて前記ＭＢ−ＳＣ１１０からの第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信する（図２の２０４段階）。この第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信した後、前記ＳＧＳＮ１００はＭＢＭＳサービス識別子検索を行う。このＭＢＭＳサービス識別子検索は、前記ＳＧＳＮ１００が管理しているＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの４１１項目のうち、前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と同じＭＢＭＳ識別子を持つ項目が存在するか検索する過程である。
【０１２１】
前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＳＧＳＮ識別子］の構造を有し、下記の表１５に示す情報から構成される。
【０１２２】
【表１５】
【０１２３】
前記表１５において、該当メッセージは前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを表す。
【０１２４】
前記ＭＢＭＳサービス識別子検索が完了すると、前記ＳＧＳＮ１００は４１３項目に含まれているＲＮＣ１０１に第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを転送する（図２の２０５段階）。この第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージは、前記表４におけるものと同様な構造および情報を持つ。この時、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを通じて前記４１３項目で‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄ’で表示されたＵＥ識別子を転送することができる。
【０１２５】
一方、前記ＳＧＳＮ１００は、前記転送網１１１を通じて前記ＭＢ−ＳＣ１１０から第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信すると、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの４１３項目で‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄ’で表示されたＵＥを含むＲＮＣ１０１を決定する。そして、前記決定した各ＲＮＣ１０１に第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを転送する（図２の２０８段階）。この時、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージは前記＜表６＞におけると同様な構造および情報を含み、前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージは下記の表１６に示す構造と情報を持つ。
【０１２６】
【表１６】
【０１２７】
前記表１６において、該当メッセージは前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージを表す。
【０１２８】
前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、上にも述べたように、前記ＳＧＳＮ１００に第２ＭＢＭＳサービス通知応答メッセージを転送する（図２の２１１段階）。前記表９に示した構造を持つ前記第２ＭＢＭＳサービス通知応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＵＥリストを更新するための動作を行う。
【０１２９】
前記ＵＥリスト更新動作が完了すると、前記ＳＧＳＮ１００は、ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを４１３項目に貯蔵されているＲＮＣ１０１に転送する。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージは前記表１０に示した構造および情報を持つ。この時、前記ＳＧＳＮ１００は、Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報（４１５−１ないし４１５−Ｎ）を決定し、その決定されたＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報（４１５−１ないし４１５−Ｎ）に基づいて前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ ｕｐｄａｔｅ過程を行う。その後、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを通じて、４１３項目に貯蔵されている前記ＲＮＣ１０１に前記決定したＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報を通報することができる。このＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報はＳＧＳＮ ＩＰ住所とＴＥＩＤなどを含むことができる。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージは前記表１０に示した構造と情報を持つ。
【０１３０】
また、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳに適用するＲＡＢ情報を決定して４１４項目に貯蔵する‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴＲＡＢ ｉｎｆｏ ｕｐｄａｔｅ’過程を行い、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを用いて前記ＲＮＣ１０１にＲＡＢ ｉｎｆｏを伝達する（図２の２１２段階）。
【０１３１】
前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージに応答して前記ＲＮＣ１０１からＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを受信する（図２の２１７段階）。このＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージは、前記表１３に示した構造と情報を持つ。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ ｕｐｄａｔｅ’過程と‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ’過程を行う。前記２過程を行った後、前記ＳＧＳＮ１００は前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージに応答した第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージを前記転送網１１１を通じて前記ＭＢ−ＳＣ１１０に転送する（図２の２１８段階）。前記第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＳＧＳＮ識別子］の構造を有し、下記の表１７に示す情報から構成される。
【０１３２】
【表１７】
【０１３３】
３．ＲＮＣとＳＧＳＮ間のシグナルリング連結設定過程
【０１３４】
図６を参照してＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎについて説明する。前述したＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２、ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２、ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ ２、ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２、ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＱＵＥＳＴ、ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＳＰＯＮＳＥメッセージは、ＲＡＮＡＰ（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ）メッセージであり、下位階層に構成されるＳＣＣＰ連結を通じてＲＮＣからＳＧＳＮ（以下、ｕｐｓｔｒｅａｍ）に、またはＳＧＳＮからＲＮＣ（以下、ｄｏｗｎｓｔｒｅａｍ）に伝達される。
【０１３５】
ＲＡＮＡＰメッセージをｕｐｓｔｒｅａｍまたはｄｏｗｎｓｔｒｅａｍに転送するためにＳＣＣＰ連結を設定し、設定されたＳＣＣＰ連結と特定のＵＥを関連させる行為を“Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定”という。本発明では前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定がＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １メッセージの受信とともにＲＮＣにより始まり、サービス別に設定される。
【０１３６】
後述する本発明では、同一のメッセージを全てのＵＥそれぞれに個別的に転送しなければならない従来技術における非効率性を除去するために、ＭＢＭＳ関連ＲＡＮＡＰメッセージを送／受信するためのＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを別途構成する方案を提示する。
【０１３７】
図６は、本発明で提案するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定過程を説明する図である。ｅｖｅｎｔ ２が発生すると、ＲＮＣはＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定を準備する。前記ｅｖｅｎｔ ２は任意のＭＢＭＳに対するＲＮＣとＣＮ間のシグナルリング連結が設定されていない状態で、前記ＣＮに伝達する前記ＭＢＭＳ関連メッセージが到着した事件を意味する。代表的な例として、任意のＵＥが第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを任意のＲＮＣに伝達したが前記ＲＮＣに前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージから指示するＭＢＭＳに対するシグナルリング連結が存在しない場合を挙げることができる。この時、前記ＲＮＣは前記ＭＢＭＳに対してＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定し、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを前記ＣＮ、すなわちＳＧＳＮに転送する。
【０１３８】
図６を参照すれば、６０１段階でｅｖｅｎｔ ２が発生すると、ＲＮＣ６１０はｅｖｅｎｔ ２を発生させたメッセージに基づいて初期サービスメッセージ（ＩＮＩＴＩＡＬ ＳＥＲＶＩＣＥ ＭＥＳＳＡＧＥ）を構成する。この初期サービスメッセージ（ＩＮＩＴＩＡＬ ＳＥＲＶＩＣＥ ＭＥＳＳＡＧＥ）はｅｖｅｎｔ ２の発生によりＲＡＮＡＰ６１１が構成するメッセージを総称し、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージがそれに該当する。なぜなら、初期サービスメッセージに属するメッセージは前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージしかないので、以下の説明において前記初期サービスメッセージと前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージは同じメッセージとして想定する。
【０１３９】
前記ｅｖｅｎｔ ２は、具体的に、前記ＲＮＣが前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、その第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子を用いたＭＢＭＳ識別子検索を実行したが、前記ＭＢＭＳ識別子と一致するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴがない場合に発生する。
【０１４０】
前記Ｅｖｅｎｔ ２の発生を確認した前記ＲＮＣは、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化動作を行い、前記ＭＢＭＳサービス関連ＲＡＮＡＰメッセージを送／受信するために使用するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを決定する。前記ＲＡＮＡＰ６１１は、６０２段階で、前記決定したＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを用いて前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージまたは他の名前に初期サービスメッセージ（ＩＮＩＴＩＡＬ ＳＥＲＶＩＣＥ ＭＥＳＳＡＧＥ）を構成してＳＣＣＰ階層６１２に伝達する。このＲＮＣ６１０のＳＣＣＰ階層６１２はＣＲというＳＣＣＰメッセージを下記のように構成し、その構成したＳＣＣＰメッセージを６０３段階でＣＮ６２０のＳＣＣＰ階層６２２に転送する。
【０１４１】
ＣＲ＝［ＬＲ＿ＲＮＣ，ＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥ］ ・・・（５）
【０１４２】
前記ＣＲメッセージに使用されるＬＲ＿ＲＮＣと初期サービスメッセージに含まれているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを決定する方式は従来方式と同一である。
【０１４３】
前記ＣＮ６２０のＳＣＣＰ階層６２２は、前記ＣＲメッセージを受信すると、６０４段階で前記ＣＲメッセージのペイロード（ｐａｙｌｏａｄ）部分に含まれた初期サービスメッセージをＲＡＮＡＰ６２１に伝達し、ＬＲ＿ＣＮを割り当てる。前記ＣＮ６２０のＲＡＮＡＰ６２１は、前記伝達された初期サービスメッセージを用いてＭＢＭＳ識別子検索動作を行う。前記受信メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないと、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。
【０１４４】
また、前記ＣＮ６２０のＲＡＮＡＰ６２１は前記初期サービスメッセージに含まれているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを貯蔵し、送るＲＡＮＡＰメッセージがあると６０５段階で前記ＳＣＣＰ階層６２２に伝達する。もちろん、送るＲＡＮＡＰメッセージがないと６０５段階は省略される。前記ＳＣＣＰ階層６２２は６０４段階で決定したＬＲ＿ＣＮを用いてＣＣというＳＣＣＰメッセージを構成し、この構成したＳＣＣＰメッセージを６０６段階で前記ＲＮＣ６１０に転送する。
【０１４５】
ＣＣ＝［ＬＲ＿ＣＮ，ＬＲ＿ＲＮＣ，ＲＡＮＡＰ ｍｅｓｓａｇｅ］（５０５段階が実行された場合にのみ存在） ・・・（６）
【０１４６】
前記過程を完了した後、前記ＣＮ６２０はＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。すなわち、前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、前記ＬＲ＿ＣＮ、および前記ＬＲ＿ＲＮＣを、図４に示したＧＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０の４１５−１ないし４１５−Ｎ項目に貯蔵する。
【０１４７】
前記ＲＮＣ６１０のＳＣＣＰ階層６１２は、前記受信したＣＣメッセージに含まれたＬＲ＿ＣＮを貯蔵する。もし前記ＣＣメッセージにＲＡＮＡＰメッセージが含まれていた場合は、前記ＳＣＣＰ階層６１２は６０７段階で前記ＲＡＮＡＰメッセージを前記ＲＡＮＡＰ階層６１１に伝達する。
【０１４８】
前記過程が完了すると、前記ＲＮＣ６１０はＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。すなわち、前記図３に示したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１２項目にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、ＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮを貯蔵する。その後、前記ＭＢＭＳに対する制御情報を転送する時、前記ＲＮＣ６１０は３１２項目に貯蔵されているＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮを用いてＳＣＣＰメッセージを構成し、その構成したＳＣＣＰメッセージを転送する。そして、受信したＳＣＣＰメッセージのＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮを用いて、受信したＲＡＮＡＰメッセージに該当するＭＢＭＳサービスを把握することができる。
【０１４９】
図８は、本発明の実施例によるＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定と解除のための関連メッセージの信号処理手順を示す図である。図８において、任意のＲＮＣ領域にＵＥ １からＵＥ ＮまでＮ個のＵＥが存在し、これらのＵＥそれぞれは任意のＭＢＭＳ受信を要請することを希望している。
【０１５０】
図８を参照すれば、ＵＥそれぞれが８０１−１段階ないし８０１−Ｎ段階で前記ＲＮＣに第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送すると、前記ＲＮＣは前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージそれぞれの受信とともにｅｖｅｎｔ ２発生有無を確認する。もし前記８０１−１段階で受信した第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージが前記ｅｖｅｎｔ ２を発生させると、前記ＲＮＣはＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。前記図６を参照して説明したように、前記ＲＮＣはＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定し、８０２−１段階で第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージをＳＧＳＮに転送する。前記ＲＮＣは前記８０１−２段階ないし８０１−Ｎ段階で到着する第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージらに対しても、前記ｅｖｅｎｔ ２の発生有無を確認する。つまり、前記受信した第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージそれぞれに含まれたＭＢＭＳ識別子を用いてＭＢＭＳ識別子検索過程を実行する。前記ＵＥ ２ないしＵＥ Ｎが転送した前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージは前記ｅｖｅｎｔ ２を発生させない。このようにｅｖｅｎｔ ２を発生させないということは、前記図３に示した関連ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１２項目にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ関連情報が貯蔵されていることを意味する。したがって、前記ＲＮＣは、８０２−２段階ないし８０２−Ｎ段階で、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに対応するＭＢＭＳサービス更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）を、前記８０１−１段階および前記８０２−１段階で設定されたＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて転送する。
【０１５１】
一方、前記ＵＥ １ないし前記ＵＥ Ｎに該当ＭＢＭＳが提供されるまでの手順は、前記図２を参照して既に詳細に説明したので、その説明は省略するものとする。
【０１５２】
前記ＵＥ １ないし前記ＵＥ Ｎに対して前記該当ＭＢＭＳが正常に提供されている状態で前記該当ＭＢＭＳが終了されると、前記ＳＧＳＮはそれを前記ＲＮＣに通報する必要がある。このために、前記ＳＧＳＮはＭＢＭＳサービス中止メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ）というＲＡＮＡＰメッセージを前記ＭＢＭＳを受信している全てのＵＥに伝達する。
【０１５３】
ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（７）
【０１５４】
前記ＳＧＳＮは、８０３段階で、前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージを前記ＭＢＭＳのために構成されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて前記ＲＮＣに転送する。すなわち、前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージは、前記８０１−１段階と８０２−１段階により構成されたＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて前記ＲＮＣに転送される。前記ＲＮＣは前記ＳＧＳＮから受信した前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージを適切なＲＲＣメッセージに変換し、前記変換したＲＲＣメッセージを８０４−１段階ないし８０４−Ｎ段階で前記ＵＥそれぞれに転送する。前記適切なＲＲＣメッセージは、例えば、下記の中止識別メッセージ（ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ）を使用することができる。
【０１５５】
ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（８）
【０１５６】
前記それぞれのＵＥは前記ＲＮＣから提供される中止識別メッセージにより該当ＭＢＭＳを中止する。
【０１５７】
４．本発明の実施例による動作
【０１５８】
図９は、本発明の実施例による移動通信システムにおいてＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定、ＲＡＮＡＰメッセージの送／受信、およびＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ更新のための処理手順を示す図である。図９に示す処理手順は、移動通信システムにおいて提供されているＭＢＭＳそれぞれに対して行われる。
【０１５９】
図９を参照すれば、９０１段階で、ＲＮＣは任意のＵＥから該当ＭＢＭＳのサービスを要請する第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信する。前記ＲＮＣは９０２段階で、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージによりｅｖｅｎｔ ２の発生有無を確認する。もし前記ｅｖｅｎｔ ２が発生したと確認されたら前記ＲＮＣは９０３段階に進行し、前記ｅｖｅｎｔ ２が発生しなかったと確認されたら９１５段階に進行する。
【０１６０】
前記９０３段階に進行した前記ＲＮＣは、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。そのＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程が完了すると、前記ＲＮＣは９０４段階で、前記図６を参照して説明したようにＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、ＬＲ＿ＲＮＣを決定し、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを構成してＳＧＳＮに転送する。前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージは前記決定した情報を用いたＣＲメッセージとして前記ＳＧＳＮに転送されることができる。
【０１６１】
前記ＳＧＳＮは、９０５段階で前記ＲＮＣからの前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、９０６段階でＭＢＭＳ識別子検索過程を行う。すなわち、前記ＳＧＳＮは、前記ＭＢＭＳ識別子検索過程で前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子を分析し、前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在するか判断する。前記９０６段階で前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないと９０７段階に進行し、存在すると９０８段階に進行する。前記ＳＧＳＮは前記９０７段階ではＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を実行し、前記９０８段階ではＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新動作を行う。前記ＳＧＳＮは前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程または前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新動作が完了すると、９０９段階に進行する。
【０１６２】
前記ＳＧＳＮは前記９０９段階で、前記図６を参照して説明したようにＬＲ＿ＣＮを決定し、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。次いで、前記ＳＧＳＮは９１０段階で前記決定したＬＲ＿ＣＮを用いてＣＣメッセージを構成して前記ＲＮＣに転送する。
【０１６３】
すると、前記ＲＮＣは、９１１段階で前記ＳＧＳＮから転送された前記ＣＣメッセージを受信し、９１２段階で前記受信したＣＣメッセージに含まれた前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、前記ＬＲ＿ＲＮＣ、および前記ＬＲ＿ＣＮを分析し、その分析した情報を用いてＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。
【０１６４】
前記９１２段階までの処理手順により前記ＳＧＳＮと前記ＲＮＣとの間では前記ＭＢＭＳに対するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎの構成が完了される。
【０１６５】
その後、前記ＲＮＣは、９１３段階で、前記ＣＮ（ＳＧＳＮ）から伝達されるＭＢＭＳ関連メッセージが受信されると、９１４段階に進行する。前記ＭＢＭＳ関連メッセージにはＭＢＭＳ更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）、第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２）、ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＳＰＯＮＳＥ）などがある。前記９１４段階で前記ＲＮＣはＭＢＭＳ識別子検索過程を行う。すなわち、前記ＭＢＭＳ関連メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子を分析し、その分析したＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在するか確認する。前記ＭＢＭＳ識別子検索過程により前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在すると確認されたら９１５段階に進行する。しかし、前記ＭＢＭＳ識別子検索過程により前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないと確認されたら前記９０３段階にリターンする。このようにＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないということは、前記ｅｖｅｎｔ ２が発生したことを表す。
【０１６６】
前記ＲＮＣは、前記９０２段階または前記９１４段階から前記９１５段階に進行すると、該当ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏに貯蔵されているＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮ値を用いて前記ＭＢＭＳ関連メッセージをＳＣＣＰメッセージとして構成し、前記ＳＣＣＰメッセージを前記ＳＧＳＮに転送する。前記ＳＧＳＮは９１６段階で前記ＲＮＣから前記ＳＣＣＰメッセージを受信し、９１７段階に進行して前記ＳＣＣＰメッセージに含まれたＬＲ＿ＣＮとＬＲ＿ＲＮＣに基づいて前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを検索する。すなわち、前記ＬＲ＿ＣＮとＬＲ＿ＲＮＣに対応する前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在するか検索する。その後、前記ＳＧＳＮは９１８段階で前記検索結果にしたがってＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを選択し、その選択したＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに対して前記ＭＢＭＳ関連メッセージに含まれた情報に基づいて関連動作を行う。例えば、前記９１６段階で受信した前記ＭＢＭＳ関連メッセージがＭＢＭＳサービス更新メッセージとすれば、前記ＳＧＳＮは前記９１８段階でＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新動作を行うわけである。
【０１６７】
以上の９０１段階ないし９１８段階は、前記ＭＢＭＳが終了されるまで続く。
【０１６８】
前記ＳＧＳＮから前記ＲＮＣに転送されるｄｏｗｎｓｔｒｅａｍ ＭＢＭＳ関連メッセージ転送において前述の９１３段階ないし前記９１８段階が適用される。すなわち、前記ＳＧＳＮがｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／ＷなどからＭＢＭＳ関連メッセージを受信すると、前記ＳＧＳＮはまずＭＢＭＳ識別子検索動作を行うことによって関連ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを認知する。そして、前記認知したＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏの情報にしたがって前記ＭＢＭＳ関連メッセージをＳＣＣＰメッセージとして作って前記ＲＮＣに転送する。前記ＲＮＣは前記ＳＣＣＰメッセージのＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮを用いて関連ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを認知し、その認知したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを受信したＭＢＭＳサービス関連メッセージの情報にしたがって更新する。例えば、前記ｄｏｗｎｓｔｒｅａｍ ＭＢＭＳ関連メッセージが第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージであれば、前記ＲＮＣはＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ ２動作を実行する。
【０１６９】
前述の如く、本発明の詳細な説明では具体的な一実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲内でさまざまな変形が可能であるということは、当該技術分野で通常の知識を持つ者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【０１７０】
【図１】本発明の一実施例によるマルチキャストマルチメディア放送サービスのための符号分割多重接続移動通信システムの構成を概念的に示す図。
【図２】本発明の一実施例で提案しようとするマルチキャストマルチメディア放送サービスのためのメッセージの交換過程を示す図。
【図３】本発明の一実施例によるＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構造を示す図。
【図４】本発明の一実施例によるＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構造を示す図。
【図５】従来移動通信システムでシグナルリング連結の設定手順を示す図。
【図６】本発明の一実施例による移動通信システムでシグナルリング連結の設定手順を示す図。
【図７】従来移動通信システムでシグナルリング連結の設定と解除に対する信号処理手順を示す図。
【図８】本発明の一実施例による移動通信システムでシグナルリング連結の設定と解除に対する信号処理手順を示す図。
【図９】本発明の一実施例による無線網制御機とＳＧＳＮの動作を示す流れ図。
【符号の説明】
【０１７１】
１００ ＳＧＳＮ
１０１ ＲＮＣ
１０２ Ｎｏｄｅ Ｂ ｃｅｌｌ １
１０３ Ｎｏｄｅ Ｂ ｃｅｌｌ ２
１０４〜１０８ ＵＥ１〜ＵＥ５
１１０ ＭＢ−ＳＣ
１１１ Ｔｒａｎｓｉｔ ＮＷ
【０００１】
本発明は、移動通信システムにおけるシグナルリング連結設定方法に関し、特に、無線網制御機とＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ）Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）間のシースナルリング連結を設定する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近来、通信産業の発達に伴い、符号分割多重接続（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ；以下、“ＣＤＭＡ”と称する）移動通信システムにおいて提供するサービスも、音声サービスデータに他に、パケットデータ、サーキットデータなどのような大きい容量のデータを転送するマルチキャスティングマルチメディア通信に発展しつつある。前記マルチキャスティングマルチメディア通信を支援するためには、一つのデータソースから多数の移動端末（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ；以下、“ＵＥ”と称する）にサービスを提供する放送／マルチキャストサービス（Ｂｒｏａｄｃａｓｔ／Ｍｕｌｔｉｃａｓｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ）が提供されなければならない。前記放送／マルチキャストサービスは、メッセージ中心のサービスであるセル放送サービス（Ｃｅｌｌ Ｂｒｏａｄｃａｓｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ；以下、“ＣＢＳ”と称する）とリアルタイム映像および音声、静止映像、文字などマルチメディア形態を支援するマルチメディア放送／マルチキャストサービス（Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｂｒｏａｄｃａｓｔ／Ｍｕｌｔｉｃａｓｔ Ｓｅｒｖｉｃｅ；以下、“ＭＢＭＳ”と称する）とに区分される。
【０００３】
前記ＭＢＭＳは、無線ネットワークを通じて同一のマルチメディアデータを多数のＵＥに転送するサービスを総称する。この時、前記多数のＵＥは一つの無線チャネルを共有するようにすることによって無線資源を節約する。前記ＣＢＳは特定サービス地域に位置する全ＵＥに多数のメッセージを放送するサービスである。この時、前記ＣＢＳを提供する前記特定サービス地域は、一つのセル内で前記ＣＢＳが提供される全体領域になり得る。前記ＭＢＭＳは、音声データと映像データを同時に提供するサービスであって、大量の転送資源を要求する。したがって、一つのセル内で同時に多量のサービスがなされる可能性があるという側面から、前記ＭＢＭＳは放送チャネルを通じてサービスされる。
【０００４】
前述したように移動通信システムでは前記ＭＢＭＳを提供するための各構成間のシグナルリング手順が提案される必要がある。また、前記移動通信システムで前記ＭＢＭＳを提供するためには各構成間のシグナルリング手順に伴うメッセージとそれらのメッセージが含む情報の種類について定義しなければならない。また、前記情報を利用して前記ＭＢＭＳを提供するために要求されるサービスコンテクスト（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｃｏｎｔｅｘｔ）を更新する手順と、前記サービスコンテクストによりシグナルリング連結を設定する手順が提案される必要がある。
【０００５】
以下、従来の移動通信システムで提案しているシグナルリング手順について述べる。
【０００６】
従来のＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎはＵＥ別に構成されるが、前記ＵＥがＲＲＣ（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ）連結（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を設定することによって構成される。前記ＲＲＣ連結を除去すると前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎも除去される。前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定される従来の過程を図５を参照して説明すると、下記の通りとなる。
【０００７】
５０１段階でｅｖｅｎｔ １がＵＥから発生すると、ＲＮＣ５１０はＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定を準備する。前記ｅｖｅｎｔ １は、任意のＵＥとＣＮ（Ｃｏｒｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ）５２０間にシグナルリング連結が設定されていない状態で、前記ＣＮ５２０に伝達しなければならないメッセージが前記ＵＥから到着した事件である。代表的な例に、任意のＵＥがＲＮＣ５１０とＲＲＣ連結を設定し、ＵＰＬＩＮＫ ＤＩＲＥＣＴ ＴＲＡＮＳＦＥＲメッセージというＲＲＣメッセージを転送する場合がある。この時、前記ＵＥに対してＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定されていないと、前記ＲＮＣ５１０はＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定した後、前記ＵＰＬＩＮＫ ＤＩＲＥＣＴ ＴＲＡＮＳＦＥＲメッセージをＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥというＲＡＮＡＰ（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ）メッセージに変換してＣＮ５２０に伝達する。前記ＲＮＣ５１０が前記ＣＮ５２０に伝達するメッセージは一つのＵＥだけの制御情報で構成される。
【０００８】
これを具体的に説明すると、前記５０１段階でｅｖｅｎｔ １が発生すると、前記ＲＮＣ５１０は前記ｅｖｅｎｔ １を発生させたメッセージをベースとしてＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥを構成する。この時、ＲＡＮＡＰ５１１はＵＥと対応するｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを決定し、その情報をＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥに含めてＳＣＣＰ（Ｓｉｇｎａｌｉｎｇ Ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐａｒｔ）階層５１２に伝達する（５０２段階）。前記ＳＣＣＰ階層５１２はＣＲ（Ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ）というＳＣＣＰメッセージを下記の数式（１）のように構成し、その構成したＳＣＣＰメッセージをＣＮ５２０のＳＣＣＰ階層５２２に転送する（５０３段階）。
【０００９】
ＣＲ＝［ＬＲ＿ＲＮＣ，Ｉｎｉｔｉａｌ ＵＥ Ｍｅｓｓａｇｅ］ ・・・（１）
【００１０】
前記ＣＲメッセージは、前記ＲＮＣ５１０のＳＣＣＰ階層５１２がＳＣＣＰ連結を最初に設定するために転送するメッセージであり、前記ＣＲメッセージを構成するＬＲ＿ＲＮＣ（Ｌｏｃａｌ Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ＿ＲＮＣ）は前記ＳＣＣＰ階層５１２が前記ＳＣＣＰ連結に割り当てる臨時識別子である。前記ＳＣＣＰ連結が設定された後、前記ＣＮ５２０のＳＣＣＰ階層５２２は前記ＳＣＣＰメッセージを構成する前記ＬＲ＿ＲＮＣを利用して前記ＳＣＣＰ連結を識別する。前記ＣＮ５２０のＳＣＣＰ階層５２２は、前記ＣＲメッセージを受信すると、前記ＣＲメッセージのペイロード（ｐａｙｌｏａｄ）部分に含まれたＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥをＲＡＮＡＰ５２１に伝達することによってＬＲ＿ＣＮを割り当てる（５０４段階）。このＬＲ＿ＣＮは、前記ＣＲメッセージを通じて設定しようとするＳＣＣＰ連結に対する臨時識別子である。
【００１１】
前記ＳＣＣＰ連結が設定された後、前記ＲＮＣ５１０はＳＣＣＰメッセージを転送するに際して前記ＬＲ＿ＣＮを利用して前記ＳＣＣＰ連結を識別する。前記ＣＮ５２０のＲＡＮＡＰ５２１は、伝達されたＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥに含まれているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを貯蔵し、送るＲＡＮＡＰメッセージがあるとそれを前記ＳＣＣＰ階層５２２に伝達する（５０５段階）。もちろん、送るＲＡＮＡＰメッセージがないと、前記５０５段階は省略される。前記ＳＣＣＰ階層５２２は、前記ＬＲ＿ＣＮを利用してＣＣ（Ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｃｏｎｆｉｒｍ）というＳＣＣＰメッセージを構成して前記ＲＮＣ５１０に転送する（５０６段階）。
【００１２】
ＣＣ＝［ＬＲ＿ＣＮ，ＬＲ＿ＲＮＣ，ＲＡＮＡＰ ｍｅｓｓａｇｅ］（５０５段階が実行された場合にのみ存在） ・・・（２）
【００１３】
前記ＣＣは、任意のＳＣＣＰ連結（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を設定するに際して、前記ＣＲを受信したＳＣＣＰ階層５２２が前記ＣＲを送信したＳＣＣＰ階層５１２に転送する応答メッセージである。
【００１４】
前記ＳＣＣＰ連結を新しく設定する前記ＳＣＣＰ階層５１２、５２２は、前記ＣＲと前記ＣＣを交換することによって、相手側がＳＣＣＰ連結に割り当てた臨時識別子（ＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ）を認知する。そして、前記ＳＣＣＰ連結を利用してＳＣＣＰメッセージを交換する時、前記臨時識別子をＳＣＣＰメッセージに含める。
【００１５】
前記ＣＣを受信したＳＣＣＰ５１２は、ＬＲ＿ＣＮを貯蔵する。もし、前記ＣＣにＲＡＮＡＰメッセージが含まれていたなら、前記ＳＣＣＰ５１２はそのメッセージを前記ＲＡＮＡＰ５１１に伝達する（５０７段階）。
【００１６】
上記の過程を通じて、前記ＲＮＣ５１０とＵＥが任意のＳＣＣＰ連結に対して［ＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ、Ｉｕ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ］を共有した状態は、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定された状態である。その後、前記ＲＮＣ５１０は、前記ＳＣＣＰ連結を通じてＲＡＮＡＰメッセージを転送しようとする時、すなわち、前記ＳＣＣＰ連結と関連したＵＥのメッセージを前記ＣＮ５２０に転送しようとする時、前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄと共に貯蔵されているＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮが含まれたＳＣＣＰメッセージを構成して前記ＣＮ５２０に伝達する。前記ＣＮ５２０は前記受信したＳＣＣＰメッセージに含まれた前記ＬＲ＿ＣＮと前記ＬＲ＿ＲＮＣに対応するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄに該当するＵＥに対して前記ＳＣＣＰメッセージに含まれたＲＡＮＡＰメッセージを受信する。
【００１７】
図７は、既存の方式を用いてＭＢＭＳと関連したＲＡＮＡＰメッセージを交換する過程を示す図である。任意のＲＮＣ領域にＵＥ １からＵＥ ＮまでＮ個のＵＥが存在し、前記ＵＥそれぞれは任意のＭＢＭＳの受信を要請することを希望する。前記それぞれのＵＥはＲＮＣに第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）を転送すると、前記ＲＮＣはＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程およびＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新過程を進行する。そして、前記ＲＮＣは第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）と多数のＭＢＭＳサービス更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）をＳＧＳＮ（ＣＮ）に転送する。この時、前記ＲＮＣはＵＥ １ないしＵＥ Ｎがそれぞれ持っているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用する。しかし、前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが存在しないと該当ＵＥに対して新しいＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定した後、前記ＭＢＭＳに関連したＲＡＮＡＰメッセージを前記ＳＧＳＮに転送するとよい。
【００１８】
前記図７を参照すれば、ＲＮＣは、７０１−１段階でＵＥ １から第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信すると、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化など必要な動作を実行し、ｅｖｅｎｔ １状況発生有無を判断する。すなわち、前記ＵＥ １に対して既にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定されているか否か確認する。既に設定されていると、７０２−１段階で既に設定されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用してＳＧＳＮに第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送する。
【００１９】
前記ＲＮＣは７０１−Ｎ段階でＵＥ Ｎから第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信すると、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新など必要な動作を実行し、ｅｖｅｎｔ １状況発生有無を判断する。すなわち、前記ＵＥ Ｎに対して既にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎが設定されているか否か確認する。既に設定されていると、７０２−Ｎ段階で前記設定されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用して前記ＳＧＳＮにＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送する。一方、設定されていないと、まず前記ＵＥ Ｎに対するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定した後、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを前記ＳＧＳＮに転送する。前記ＵＥ Ｎに対するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎの設定は、前記図５で提示した過程にしたがって行われる。
【００２０】
以降は任意のＭＢＭＳが該当ＵＥに提供されていると仮定する。前記ＭＢＭＳが提供されている任意の時点で、前記ＭＢＭＳが終了されると、前記ＳＧＳＮはＲＮＣにそれを通報しなければならない。このために、前記ＳＧＳＮはＭＢＭＳサービス中止メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ）というＲＡＮＡＰメッセージを前記ＭＢＭＳを受けている全てのＵＥに伝達する。
【００２１】
ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（３）
【００２２】
これらのＭＢＭＳサービス中止メッセージは、７０３−１段階ないし７０３−Ｎ段階で前記ＭＢＭＳが提供されているＵＥそれぞれに対して構成されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて個別的にＲＮＣに転送される。このＲＮＣは７０４−１段階ないし７０４−Ｎ段階で前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージを適宜なＲＲＣメッセージ（例えば、ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮメッセージ）に変換して、前記ＵＥに転送する。
【００２３】
ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（４）
【００２４】
しかし、図７に示したように、ＭＢＭＳ関連ＲＡＮＡＰメッセージを転送するために関連ＵＥのｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを利用すると、前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージのような同内容のメッセージを全てのＵＥそれぞれに転送しなければならないため、好ましくない。
【考案の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００２５】
したかって、前述の問題点を解決するための本発明の目的は、移動通信システムで無線網制御機とＳＧＳＮ間のシグナルリング連結を設定する方法を提供することにある。
【００２６】
また、本発明の他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスを提供するために使用されるメッセージに含まれるべき情報の種類を提案することにある。
【００２７】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのために使用されるメッセージに含まれる情報に基づいてサービスコンテクストを生成する方法を提供することにある。
【００２８】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのためのサービスコンテクストを更新する方法を提供することにある。
【００２９】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのためのシグナルリング連結をサービス形態別に設定する方法を提供することにある。
【００３０】
また、本発明のさらに他の目的は、移動通信システムでマルチメディア放送／マルチキャストサービスのためのシグナルリング連結を減らす方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００３１】
上記の目的を達成するための第１見地において、本発明は、多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ） Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）と、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）とを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから、複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを受けようとする前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに前記与えられたＭＢＭＳサービスを提供するための方法において、前記与えられたＭＢＭＳサービスを示すサービス識別情報を含むＭＢＭＳサービスメッセージを前記ＳＧＳＮから前記無線網制御機に転送する過程と、前記無線網制御機に貯蔵されたＲＮＣサービスコンテクストは、前記複数のＭＢＭＳサービスを表すサービス識別情報と、前記複数のＭＢＭＳサービスのそれぞれに対してサービスを受けようとするセルが登録されたセルリストを表すセル情報とを含み、前記ＲＮＣサービスコンテクストで前記ＳＧＳＮから受信された前記ＭＢＭＳサービス識別情報に対応する前記セル情報から得た前記複数のセルに、前記与えられたＭＢＭＳサービスメッセージを伝達する過程とを含むことを特徴とする。
【００３２】
上記の目的を達成するための第２見地において、本発明は、多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ） Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）と、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）とを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから、複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを受けようとする前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに前記与えられたＭＢＭＳサービスを提供するための方法において、前記与えられたＭＢＭＳサービスを示すサービス識別情報を含むＭＢＭＳサービスメッセージを前記ＭＢ−ＳＣから前記ＳＧＳＮに転送する過程と、前記ＳＧＳＮに貯蔵されたＳＧＳＮサービスコンテクストは、前記複数のＭＢＭＳサービスを表すサービス識別情報と、前記複数のＭＢＭＳサービスのそれぞれに対してサービスを受けようとするＲＮＣが登録されたＲＮＣリストを表すＲＮＣ情報とを含み、前記ＳＧＳＮサービスコンテクストで前記ＭＢ−ＳＣから受信された前記ＭＢＭＳサービス識別情報に対応する前記ＲＮＣ情報から得た前記複数のＲＮＣに、前記与えられたＭＢＭＳサービスメッセージを伝達する過程とを含むことを特徴とする。
【００３３】
上記の目的を達成するための第３見地において、本発明は、複数の移動端末が位置する多数のセルと、これらの多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮと、このＳＧＳＮと接続されたＭＢ−ＳＣとを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに提供するために、前記無線網制御機が前記ＭＢＭＳサービス別にサービスコンテクストを管理する方法において、前記複数の移動端末のうち任意の移動端末から特定ＭＢＭＳサービスを要請する第１サービス要請メッセージを受信する過程と、前記第１サービス要請メッセージを受信すると、前記特定ＭＢＭＳサービスに対応するサービスコンテクストを生成し、この生成したサービスコンテクストに、前記任意の移動端末に前記特定ＭＢＭＳサービスを提供するために要求されるサービス関連情報を貯蔵する過程と、前記特定ＭＢＭＳサービスに対応して前記ＳＧＳＮとのシグナルリング連結を設定し、前記設定したシグナルリング連結に対する連結情報を前記コンテクストに貯蔵する過程と、前記連結情報に基づいて前記ＳＧＳＮに前記特定ＭＢＭＳサービスを要請する第２サービス要請メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする。
【００３４】
上記の目的を達成するための第４見地において、本発明は、複数の移動端末が位置する多数のセルと、これらの多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機と接続されたＳＧＳＮと、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）から、複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに提供するために前記ＳＧＳＮが前記ＭＢＭＳサービス別にサービスコンテクストを管理する方法において、前記複数の移動端末のうち任意の移動端末から特定ＭＢＭＳサービスを要請する第１サービス要請メッセージが前記無線網制御機に受信されることによって前記特定ＭＢＭＳサービスに対応して前記無線網制御機とのシグナルリング連結を設定する過程と、前記設定したシグナルリング連結を通じて前記無線網制御機から前記特定ＭＢＭＳサービスを要請するサービス要請メッセージを受信する過程と；前記サービス要請メッセージを受信すると、前記特定ＭＢＭＳサービスに対応したサービスコンテクストを生成し、前記生成したサービスコンテクストに、前記無線網制御機に前記特定ＭＢＭＳサービスを提供するために要求されるサービス関連情報と前記設定したシグナルリング連結に対する連結情報を貯蔵する過程と、前記ＭＢ−ＳＣに前記特定ＭＢＭＳサービスを要請するサービス要請メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【００３５】
本発明の移動通信システムにおけるシグナルリング連結設定方法によると、移動通信システムでＭＢＭＳを提供するために要求されるシグナルリング連結手順を簡素化できるため、より効率的なＭＢＭＳの提供が可能になる。尚、移動通信システムにおいてＭＢＭＳを提供するための手順を簡素化できるため、前記移動通信システムの負荷を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００３６】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図面中、同一の構成要素には可能なかぎり同一の符号および番号を共通使用し、下記の説明において周知の技術については適宜説明を省略するものとする。
【００３７】
図１は、本発明の実施例を適用するための移動通信システムの基本的な構造を示す図である。特に、図１では符号分割多重接続移動通信システムでＭＢＭＳを提供するための基本的な個体とそれらの相互関係を示している。
【００３８】
図１を参照すれば、ＵＥ１０４、１０５、１０６は、基地局（以下、“Ｎｏｄｅ Ｂ”と称する）１０２からのＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータを受信することのできる端末装置あるいは加入者であり、ＵＥ１０７、１０８は、Ｎｏｄｅ Ｂ１０３からのＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータを受信することのできる端末装置あるいは加入者である。それらのＮｏｄｅ Ｂ１０２、１０３は、前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８に前記ＭＢＭＳのための関連ＭＢＭＳデータを転送する基地局である。この時、前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２と前記ＵＥ１０４、１０５、１０６との間に前記ＭＢＭＳのための無線チャネルが一つだけ構成され、前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０３と前記ＵＥ１０７、１０８との間に前記ＭＢＭＳのための無線チャネルが一つだけ構成される。ＲＮＣ１０１は、前記多数のＮｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を制御する基地局制御機である。このＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳデータを前記多数のＮｏｄｅ Ｂ１０２、１０３のうち特定Ｎｏｄｅ Ｂに選別的に転送し、前記ＭＢＭＳを提供するために設定されている無線チャネルを制御する。ＳＧＳＮ１００は前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８それぞれに対するＭＢＭＳ関連サービスを制御する。その代表的な例として、前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８それぞれのサービス課金関連データを管理し、マルチメディアデータを特定ＲＮＣに選別的に転送する。転送網（Ｔｒａｎｓｉｔ Ｎｅｔｗｏｒｋ）１１１はＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）１１０と前記ＳＧＳＮ１００間の通信路を提供し、ＧＧＳＮ（Ｇａｔｅｗａｙ ＧＰＲＳ Ｓｕｐｐｏｒｔ Ｎｏｄｅ）と外部網とで構成されることができる。前記ＭＢ−ＳＣ１１０は、前記ＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータの根源地であり、各ＭＢＭＳデータのスケジューリングを制御する。図１では示さなかったが、ホームロケーションレジスター（ＨＬＲ：Ｈｏｍｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｒｅｇｉｓｔｅｒ）は、前記ＳＧＳＮ１００と連結されて、前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８それぞれを認証する機能を果たす。
【００３９】
図１に示すように、ＭＢＭＳデータストリームは、前記転送網１１１、前記ＳＧＳＮ１００、前記ＲＮＣ１０１および前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を経由して前記ＵＥ１０４、１０５、１０６、１０７、１０８に伝達される。図１では示さなかったが、一つのＭＢＭＳに対して多数のＳＧＳＮが存在し、それらのＳＧＳＮそれぞれに対して多数のＲＮＣが存在することができる。また、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１に、前記ＲＮＣ１０１は前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３に選別的なデータ転送を行わなければならない。このために、前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳデータストリームを伝達しなければならないＮｏｄｅのリストなどを貯蔵している必要がある。特に、前記ＲＮＣ１０１はＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを管理し、前記ＳＧＳＮ１００はＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを管理する。前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００がコンテクスト（ｃｏｎｔｅｘｔ）を管理する構成に対する詳細な説明は、図３および図４を参照して後述される。本発明において前記コンテクスト（ｃｏｎｔｅｘｔ）は、任意のＭＢＭＳを提供する上で必要な制御情報の集合を意味する。
【００４０】
図２は、ＵＥより特定ＭＢＭＳが要請されるとき移動通信システムで行われるシグナルリング手順を示す図であって、特に、前記シグナルリング手順によるメッセージの交換を示している。
【００４１】
図２を参照すれば、ＵＥは２０１段階で、対応するＮｏｄｅ Ｂを通じてＲＮＣ１０１に任意のＭＢＭＳに対するサービス提供を要請する第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）を転送する。この第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージには、前記ＵＥにより希望されているＭＢＭＳを指定する識別子（以下、“ＭＢＭＳ識別子”と称する）と、前記第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージを転送するＵＥを識別する使用者識別子とが含まれる。前記第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、自分が管理するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新し、２０２段階で前記ＭＢＭＳに対するサービス提供を要請する第２ＭＢＭＳサービス要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）をＳＧＳＮ１００に転送する。前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ更新過程は図３を参照して詳細に後述するものとする。
【００４２】
前記ＲＮＣ１０１から前記第２ＭＢＭＳサービス要求メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、自分のＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新し、２０３段階で前記ＭＢＭＳに対するサービス提供を要請する第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ３）をＭＢ−ＳＣ１１０に転送する。前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ更新過程は、図４を参照して詳細に後述するものとする。
【００４３】
前記第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージを受信した前記ＭＢ−ＳＣ１１０は、その第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージを送信した前記ＳＧＳＮ１００を、前記ＭＢＭＳサービスを提供するＳＧＳＮ目録に追加する。そして、２０４段階で、前記第３ＭＢＭＳサービス要求メッセージを正常に受信したことを示す第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ３）を前記ＳＧＳＮ１００に送信する。
【００４４】
前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、２０５段階で前記第２ＭＢＭＳサービス要求メッセージを正常に受信したことを示す第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２）メッセージを前記ＲＮＣ１０１に送信する。この第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、２０６段階で前記第１ＭＢＭＳサービス要求メッセージを正常に受信したことを示す第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ １）を前記ＵＥに送信する。
【００４５】
これら２０１段階ないし２０６段階は、ＵＥが任意のＭＢＭＳサービスを要請し、これに対する応答を前記ＵＥに伝達する過程を示したものである。この時、ＭＢＭＳ識別子が前記ＭＢＭＳを識別するための論理的識別子として使用され、前記ＵＥとＭＢ−ＳＣ１１０との間に位置しているＲＮＣ１０１とＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳに対するコンテクストを生成または更新することによって、今後前記ＭＢＭＳが行われるように準備する。
【００４６】
前記ＭＢＭＳが始まる時点が近づくと、前記ＭＢ−ＳＣ１１０は２０７段階で、近い内に前記ＭＢＭＳが始まるということを通知する第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ ３）を前記ＳＧＳＮ１００に転送する。このＭＢＭＳサービス通知メッセージは、実際に前記ＭＢＭＳを希望するＵＥのリスト、すなわちＵＥの識別子を把握するためのものである。一方、前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージにはＭＢＭＳ識別子、前記ＭＢＭＳが実際に始まるサービス開始時間、およびＱｏＳ（Ｑｕａｌｉｔｙ ｏｆ Ｓｅｒｖｉｃｅ）関連情報が含まれている。
【００４７】
ここで、前記２０６段階と前記２０７段階との間には相当なる時間遅れが起こることもある。その理由は、前記２０１段階ないし前記２０６段階は、前記任意のＭＢＭＳ提供の有効性を検証する段階であり、前記２０７段階以降の段階は前記任意のＭＢＭＳを提供するための段階であるためである。すなわち、前記２０１段階ないし前記２０６段階は、前記任意のＭＢＭＳのスケジュールをＵＥに提示し、幾つのＵＥが前記任意のＭＢＭＳを受信するか確認し、該当サービスを提供するか否かを決定することによって実際に前記任意のＭＢＭＳが提供されるずっと以前の時点で行われるからである。
【００４８】
前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、前記転送網１１１上に前記ＭＢＭＳを提供するための伝送路を設定し、ＱｏＳ関連情報に基づいて前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。そして、前記ＳＧＳＮ１００は２０８段階で、近い内に前記ＭＢＭＳが始まるということを通知する第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ ２）を前記ＲＮＣ１０１に転送する。この第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージは、実際に前記ＭＢＭＳを希望するＵＥのリストを把握するためのものである。また、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージには、ＭＢＭＳ識別子、サービス開始時間、およびＱｏＳ関連情報が含まれている。この第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに存在するＵＥ識別子およびそれらＵＥの属したセルを確認し、２０９段階で、近い内に前記ＭＢＭＳが始まるということを通知する第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ １）を前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を通じて前記ＵＥに転送する。前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージにはＭＢＭＳ識別子、サービス開始時間、およびＱｏＳ関連情報が含まれている。
【００４９】
前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信したそれぞれのＵＥは、実際に前記ＭＢＭＳを受けるか否か決定する。もし、前記ＵＥがＭＢＭＳサービスを受けると決定したら、前記受信したＱｏＳ関連情報を貯蔵した後、２１０段階で第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ １）を前記Ｎｏｄｅ Ｂ１０２、１０３を通じて前記ＲＮＣ１０１に転送する。この時、前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージにはＭＢＭＳ識別子とＵＥ識別子とが含まれている。この第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを転送した各ＵＥのＵＥ識別子およびそれらＵＥの属したセル（Ｎｏｄｅ Ｂ）の識別子を追加する形で自分が管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。そして、前記ＲＮＣ１０１は、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを正常に受信したことを示す第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２）を２１１段階で前記ＳＧＳＮ１００に転送する。この時、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージにはＭＢＭＳ識別子とＵＥ識別子とが含まれている。
【００５０】
前記２１０段階では前記ＲＮＣ１０１が一つのＵＥから前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した例を説明したが、多数のＵＥから前記第１ＭＢＭＳ通知メッセージを受信する例も可能であり、その場合には、前記多数のＵＥそれぞれに対するＵＥ識別子およびそれらＵＥの属したセルのセル識別子を追加する形で前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。
【００５１】
前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、管理しているＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージに含まれているＵＥ識別子とＲＮＣ識別子を追加する形態に更新する。そして、前記ＳＧＳＮ１００は、２１２段階で前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを送信した前記ＲＮＣ１０１に前記ＭＢＭＳに対するストリームを転送するための転送路、すなわち無線接続ベアラー（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｂｅａｒｅｒ、以下“ＲＡＢ”と称する）を設定するためのＲＡＢ割当要求メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＱＵＥＳＴ）を前記ＲＮＣ１０１に送信する。この時、前記ＲＡＢ割当要求メッセージにはＭＢＭＳ識別子と、ＱｏＳ情報と、Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報とが含まれている。前記Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報は、メッセージを送信する前記ＳＧＳＮ１００のＩＰ住所と、前記ＭＢＭＳに該当するＴＥＩＤ（Ｔｕｎｎｅｌ Ｅｎｄｐｏｉｎｔ ＩＤ）を含むことができる。前記ＲＡＢ割当要求メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに識別子が存在するセルとＵＥを確認し、前記受信したＱｏＳ情報に基づいて前記セル、すなわち、Ｎｏｄｅ Ｂに無線リンク（Ｒａｄｉｏ Ｌｉｎｋ）を設定する準備をする。前記ＲＮＣ１０１は、２１３段階で前記ＭＢＭＳに対するストリームを転送するための前記無線リンクの設定を要求するＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要求メッセージ（ＲＡＤＩＯ ＬＩＮＫ ＳＥＴＵＰ ＲＥＱＵＥＳＴ）を前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）に送信する。この時、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要求メッセージには前記ＭＢＭＳに対するストリームを転送する無線チャネルのチャネル化コード（ｃｈａｎｎｅｌｉｚａｔｉｏｎ ｃｏｄｅ）情報と、スクランブリングコード（ｓｃｒａｍｂｌｉｎｇ ｃｏｄｅ）情報、スロットフォーマット番号およびチャネルコーディング情報などが含まれることができる。前記無線リンクセットアップ要求メッセージを受信した前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）は、前記無線リンクセットアップ要求メッセージに含まれている前記チャネル化コード情報およびスクランブリングコード情報などを利用して前記ＵＥとの無線チャネルを設定する。そして、前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）は、２１４段階で、前記ＲＮＣ１０１に無線リンクセットアップを行ったことを示す無線リンクセットアップ応答メッセージ（ＲＡＤＩＯ ＬＩＮＫ ＳＥＴＵＰ ＲＥＳＰＯＮＳＥ）を送信する。
【００５２】
前記ＲＮＣ１０１は前記無線リンクセットアップ応答メッセージを受信し、この無線リンクセットアップ応答メッセージを送信した前記Ｎｏｄｅ Ｂ（１０２または１０３）に属するセルに位置したそれぞれのＵＥにベアラー（Ｒａｄｉｏ Ｂｅａｒｅｒ）を設定するよう要求する無線ベアラーセットアップメッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＤＩＯ ＢＥＡＲＥＲ ＳＥＴＵＰ）を２１５段階で送信する。この時、前記無線ベアラーセットアップメッセージは、前記ＭＢＭＳが転送される無線チャネルのチャネル化コード情報、スクランブリングコード情報など物理チャネル関連情報を含むことができる。また、トランスポートチャネル関連情報（トランスポートフォーマット関連情報など）と無線ベアラー関連情報（上位階層関連情報など）を含むこともできる。
【００５３】
前記無線ベアラーセットアップメッセージを受信したＵＥそれぞれは、その受信した無線ベアラーセットアップメッセージに含まれている情報を利用して無線ベアラー（ｒａｄｉｏ ｂｅａｒｅｒ）、トランスポートチャネル、物理チャネルを構成する。そして、前記ＲＮＣ１０１に無線ベアラーセットアップが完了したことを表す無線ベアラーセットアップ完了メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＤＩＯ ＢＥＡＲＥＲ ＳＥＴＵＰＣＯＭＰＬＥＴＥ）を２１６段階で送信する。この時、前記無線ベアラーセットアップ完了メッセージにはＭＢＭＳ識別子およびＵＥ識別子が含まれている。前記無線ベアラーセットアップ完了メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに前記無線ベアラーセットアップ完了メッセージを送信したＵＥのＵＥ識別子を追加する形で更新した後、前記ＭＢＭＳに対する伝送路構成が完了したことを表すＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＳＰＯＮＳＥ）を２１７段階で前記ＳＧＳＮ１００に送信する。この時、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージは、ＭＢＭＳ識別子および各ＵＥのＵＥ識別子を含むことができる。また、前記ＲＮＣ１０１のＩＰ住所と前記ＭＢＭＳに割り当てられたＴＥＩＤを含むことができる。
【００５４】
前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージに含まれているＵＥ識別子を追加する形で自分が管理しているＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを更新する。そして、前記ＳＧＳＮ１００は前記ＭＢＭＳに対する受信準備が完了したことを表す第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ３）を２１８段階で前記ＭＢ−ＳＣ１１０に送信する。前記第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージにはＭＢＭＳ識別子が含まれている。前述の段階により前記ＭＢ−ＳＣ１１０が前記第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信すると、前記ＭＢ−ＳＣ１１０と前記ＵＥとの間には任意のＭＢＭＳに対するストリームが提供される。
【００５５】
以上の如く、任意のＭＢＭＳ提供に対する全般的なシグナルリング手順およびそれに対するメッセージを定義した。しかし、前記メッセージに含まれるべき情報と前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００間のシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）設定過程などについては具体的に論議される必要がある。したがって、後述される本発明では前記図２で提示した各メッセージに含まれるべき情報の種類と、前記情報を利用して前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００がＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成および更新する過程と、前記ＲＮＣ１０１と前記ＳＧＳＮ１００間のシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を設定する方法について述べる。
【００５６】
１．ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ生成および更新過程
【００５７】
図３に任意のＭＢＭＳに対して本発明の実施例によるＲＮＣ１０１が管理するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構成を示す。以下、本発明の一実施例によってＲＮＣ１０１がＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成し更新する過程を、図３を参照しつつ説明する。
【００５８】
まず、前記ＲＮＣ１０１は任意のＵＥから受信される第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）に基づいてＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成するか更新するかを判断する。例えば、前記任意のＵＥから受信された前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）に含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの存在有無にしたがって前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成するか或いは更新するかを決定する。
【００５９】
前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １）は、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、Ｃｅｌｌ識別子］の構造を有し、下記の＜表１＞に示す情報を含む。
【００６０】
【表１】
前記表１において、該当メッセージは、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを表し、該当ＵＥは、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを送信したＵＥを表す。また、前記＜表１＞において、前記ＵＥ識別子と前記Ｃｅｌｌ識別子は、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに明記されるか、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信する過程で前記ＲＮＣ１０１により認知される。
図３を参照すれば、第一に、前記ＲＮＣ１０１は、前記任意のＵＥから第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、その第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０が存在しないときＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成する。また、前記ＲＮＣ１０１は、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージにより新しいＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の生成が要求されると、前記新しいＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０に対する初期化を行う。つまり、前記ＲＮＣ１０１は前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれているＭＢＭＳ識別子を前記図３の参照番号３１０−１項目に貯蔵し、Ｃｅｌｌ識別子を前記図３の参照番号３１３項目に貯蔵し、ＵＥ識別子を参照番号３１３項目に貯蔵する。
【００６２】
第二に、前記ＲＮＣ１０１は前記任意のＵＥから第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、その第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０があると、前記存在するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を更新する。具体的には、前記ＲＮＣ１０１は、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリストを更新する。つまり、前記ＲＮＣ１０１は前記ＵＥリストの更新のために前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＵＥ識別子とＣｅｌｌ識別子を前記図３の参照番号３１３項目に貯蔵することによってＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。前記ＲＮＣ１０１は前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行った後、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージをＳＧＳＮ１００に転送する（図２の２０２段階）。この時、前記ＲＮＣ１０１はＩｕシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を新しく設定する前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＩｕシグナルリング連結更新過程を行う。つまり、前記ＲＮＣ１０１は、参照番号３１２項目にＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを貯蔵する。このＩｕシグナルリング連結設定過程に対する詳細な説明は、図６を参照して後述するものとする。
【００６３】
前記ＲＮＣ１０１により前記ＳＧＳＮ１００に転送される第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、ＲＮＣ識別子、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ＿ＭＢＭＳ ｉｄ］の構造を有し、下記の表２に示す情報から構成される。
【００６４】
【表２】
前記表２において、該当メッセージは、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを表し、該当ＵＥは、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージにより任意のＭＢＭＳの提供を要請したＵＥを表す。また、前記表２において、ＵＥ識別子は前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージのＵＥ識別子と同一であり、前記ＲＮＣ識別子は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに明記されるか、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信する過程で前記ＳＧＳＮ１００により認知される。前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ＿ＭＢＭＳ ｉｄに対する割当方法と用途に対する詳細な説明は、図６を参照して後述するものとする。
【００６６】
一方、前記ＲＮＣ１０１は、前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリスト更新過程を行った後、ＭＢＭＳサービス更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）を転送することができる。この時、既存に構成されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを使用することができ、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送する過程に対しては、前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を更新しない。
【００６７】
前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）、ＲＮＣ識別子］の構造を有し、下記の表３に示す情報から構成される。
【００６８】
【表３】
前記表３において、該当メッセージは、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを表し、該当ＵＥは、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージのＵＥ識別子に対応するＵＥを表す。前記該当ＲＮＣは、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送するＲＮＣを表し、前記ＲＮＣ識別子は前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに明記されるか、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを受信する過程でＳＧＳＮにより認知される。前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージは複数のＵＥ識別子を含むことができる。例えば、複数の第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信した後、前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送できるようにあらかじめ設定されていると、それらのＵＥ識別子は前記複数の第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送した各ＵＥのリストにもなり得る。前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージの転送は、前述の図２では示さなかったが、本発明で記述した状況下で前記ＲＮＣ１０１が前記ＳＧＳＮ１００に転送することができる。
【００７０】
前記ＲＮＣ１０１は前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに応じて前記ＳＧＳＮ１００から第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信すると、ＭＢＭＳサービス識別子検索のための動作を行う（図２の２０５段階）。つまり、前記ＲＮＣ１０１は管理しているＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１０−１項目のうち、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージのＭＢＭＳ識別子に対応する項目が存在するか検索する。
【００７１】
前記ＳＧＳＮ１００により前記ＲＮＣ１０１に転送される第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）］の構造を有し、下記の表４に示す情報から構成される。
【００７２】
【表４】
前記表４において、該当メッセージは、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを表し、該当ＭＢＭＳは、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージと関連したＭＢＭＳを表す。
【００７４】
一方、前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージと前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに含まれているＵＥが該当ＭＢＭＳを受信できる加入者らであるかを、ＨＬＲとのメッセージ交換を通じて確認することができる。そして、前記ＳＧＳＮ１００は、前記確認過程を通じて該当ＭＢＭＳを受信する資格をもつＵＥのリストを前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含めることができる。こうした確認過程が実行されないと、前記ＵＥ識別子は前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれない。
【００７５】
前述のＭＢＭＳ識別子検索過程を通じて、適切なＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を選択した前記ＲＮＣ１０１は、前記選択したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリスト２次更新を行う。すなわち、前記ＲＮＣ１０１は、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれたＵＥ識別子のうち前記図３の３１３項目に貯蔵されているＵＥ識別子に対してＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄで表示する。しかし、前記ＲＮＣ１０１は前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれていないが前記図３の３１３項目に貯蔵されているＵＥ識別子に対してはＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ ｆａｉｌｅｄで表示する。
【００７６】
このようなＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０のＵＥリスト２次更新を行った後、ＲＮＣ１０１は、前記３１３項目に含まれているＵＥに、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ結果］のように構成された下記の表５の第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージを転送する（図２の２０６段階）。
【００７７】
【表５】
前記表５において該当メッセージは、前記第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージを表し、前記ＵＥ識別子は前記第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージに明記されるので、ＵＥが前記第１ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信するとき認知できる。
【００７９】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＳＧＳＮ１００から第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信すると、第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを前記ＵＥに送信する（図２の２０８段階、２０９段階）。
【００８０】
前記ＲＮＣ１０１が前記ＳＧＳＮ１００から受信する前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子］の構造を有し、下記の表６に示す情報から構成される。
【００８１】
【表６】
前記表６で該当メッセージは前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを表す。
【００８３】
前記ＲＮＣ１０１は、前記表６に示した第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信すると、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０を検索し、この検索による該当ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１３項目でＡｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄで表示されたＵＥに前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを転送する。この時、前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージは［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子］の構造を有し、下記の＜表７＞に示す情報から構成される。
【００８４】
【表７】
前記表７で該当メッセージは前記第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージを表す。
【００８６】
前記ＲＮＣ１０１は前記表７のように構成された第１ＭＢＭＳサービス通知メッセージに対応して前記ＵＥから第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信する（図２の２１０段階）。前記ＵＥから受信される第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子］の構造を有し、下記の表８に示す情報から構成される。
【００８７】
【表８】
前記表８において該当メッセージは前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを表す。
【００８９】
前記ＲＮＣ１０１は、前記表８に示した前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信すると、前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを検索し、この検索により選択されたＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに対してＵＥリスト更新動作を実行する。こうしたＵＥリスト更新動作が完了すると、前記ＲＮＣ１０１は第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを前記ＳＧＳＮ１００に送信する（図２の２１１段階）。この時、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージは、前記図３の３１２項目に貯蔵された情報に基づいて転送され、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージは［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）、ＲＮＣ識別子］の構造を有し、下記の表９に示す情報から構成される。
【００９０】
【表９】
前記表９において該当メッセージは前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを表し、前記ＵＥ識別子は複数のＵＥに対応するＵＥ識別子から構成されることができる。例えば、複数の第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを受信した後、これに対応する複数の第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージを転送できるようにあらかじめ設定されていると、前記ＵＥ識別子は前記第１ＭＢＭＳ通知応答メッセージを転送したＵＥのリストにもなり得る。
【００９２】
前記ＲＮＣ１０１は、前記第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージに対応して前記ＳＧＳＮ１００からＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを受信する（図２の２１２段階）。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＲＡＢ ｉｎｆｏ、ＳＧＳＮ ＩＰ住所、ＴＥＩＤ］の構造を有し、下記の表１０に示す情報から構成される。
【００９３】
【表１０】
前記表１０で該当メッセージはＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージであり、ＲＡＮは無線接近網（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）を意味する。一方、前記ＲＡＢ ｉｎｆｏに対する詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２５．４１３．（Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ Ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ Ｇｒｏｕｐ Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ；ＵＴＲＡＮ Ｉｕ ｉｎｔｅｒｆａｃｅ ＲＡＮＡＰ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ（ＵＭＴＳ Ｓｐｅｃ．）に詳細に記述されている。前記ＳＧＳＮ ＩＰ住所は、前記ＲＡＢがＩｕ（ＳＧＳＮとＲＮＣ）上で転送されるとき使用されるＳＧＳＮのＩＰ住所であり、前記ＴＥＩＤは前記ＲＡＢがＩｕ上で転送されるとき使用されるＴＥＩＤである。前記ＲＮＣは、ＧＴＰ−Ｕヘッダに前記ＴＥＩＤ値が入っているパケットを該当ＭＢＭＳに対するＭＢＭＳデータとして認識する。一方、前記ＳＧＳＮ ＩＰ住所とＴＥＩＤに対する詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２９．０６０に詳細に記述されている。
【００９５】
前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新動作とＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏ更新動作とＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ更新動作およびＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新動作を行う。
【００９６】
前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新のために前記ＲＮＣ１０１は前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージにより得られたＳＧＳＮ ＩＰ住所とＴＥＩＤを３１１項目に貯蔵する。
【００９７】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージに基づいてＲＢ ｉｎｆｏ、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏおよびＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを決定する。前記ＲＢ ｉｎｆｏは、ＭＢＭＳデータ転送に使用される無線ベアラーに関する情報であって、ＲＬＣ、ＰＤＣＰ関連情報などを含むことができる。前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏは、ＭＢＭＳデータ転送に使用される無線チャネルに関する情報であって、チャネルコード情報、トランスポートフォーマット情報などを含むことができる。前記ＲＢ ｉｎｆｏと前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏに対するさらに詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２５．３３１に記述されている。前記Ｉｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏは前記ＭＢＭＳデータ転送に使用されるＩｕｂ（Ｎｏｄｅ ＢとＲＮＣ間）のベアラーに関する情報であり、ＡＡＬ２（ＡＴＭ Ａｄａｐｔａｔｉｏｎ Ｌａｙｅｒ ｔｙｐｅ ２）ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ識別子情報などを含む。これに対するより詳細な事項は３ＧＰＰ ＴＳ ２５．４３３に記述されている。前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏとＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏは３１３項目に貯蔵されているセル別に決定される。
【００９８】
前記ＲＮＣ１０１は、前述のように決定されたＲＢ ｉｎｆｏ、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏおよびＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを前記図３に示したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴで更新する。すなわち、前記ＲＮＣ１０１は前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージのＲＡＢ ｉｎｆｏと、前記決定したＲＢ ｉｎｆｏを３１４項目に貯蔵する（ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏ更新）。前記ＲＮＣ１０１は前記決定したＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏを３１５−１ないし３１５−Ｎ項目にそれぞれ貯蔵する（ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ更新）。前記ＲＮＣ１０１は前記決定したＩｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを３１６−１ないし３１６−Ｎ項目にそれぞれ貯蔵する（ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕｂ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ／ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ更新）。
【００９９】
以上の更新過程を完了した前記ＲＮＣ１０１は、ＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要請メッセージを前記図３の３１３項目に貯蔵されているセルに転送する（図２の２１３段階）。前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップ要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、Ｃｅｌｌ識別子、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ］の構造を有し、下記の表１１に示す情報から構成される。
【０１００】
【表１１】
前記表１１で該当メッセージは、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージを表し、前記該当Ｎｏｄｅ Ｂは前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージを転送するＮｏｄｅ Ｂを表す。例えば、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージをｃｅｌｌ＿ｎ（第ｎのＮｏｄｅ Ｂ）に転送しようとする場合、前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏは３１５−ｎ項目に貯蔵された情報である。
【０１０２】
その後、前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ無線リンクセットアップメッセージを転送した任意のセル（Ｎｏｄｅ Ｂ）からＭＢＭＳ無線リンクセットアップ応答メッセージを受信する（図２の２１４段階）。そして、前記ＲＮＣ１０１は図３の３１３のＣｅｌｌ ｌｉｓｔに貯蔵されているセル（Ｎｏｄｅ Ｂ）に位置する各ＵＥにＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージを転送する（図２の２１５）。前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、ＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏ、ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏ］の構造を有し、下記の表１２に示す情報から構成される。
【０１０３】
【表１２】
前記表１２において前記該当メッセージは、前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージを表す。例えば、前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージを受信するＵＥがＣｅｌｌ＿ｎ（第ｎのＮｏｄｅ Ｂ）に位置していると、前記ＴｒＣＨ／ＰｈｙＣＨ ｉｎｆｏは３１５−ｎ項目に貯蔵されている情報と同一であり、前記ＲＡＢ／ＲＢ ｉｎｆｏは３１４項目に貯蔵されている情報と同一である。
【０１０５】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップメッセージに応答して前記ＵＥからＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージを受信する（図２の２１６段階）。このＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＵＥリスト更新過程を行い、ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを前記ＳＧＳＮ１００に転送する（図２の２１７段階）。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子（等）、ＲＮＣ ＩＰ住所、ＴＥＩＤ］の構造を有し、下記の表１３に示す情報から構成される。
【０１０６】
【表１３】
前記表１３で前記該当メッセージは、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを表し、前記ＵＥ識別子には複数のＵＥに対応するそれぞれのＵＥ識別子が記録されることができる。例えば、一定数以上のＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージが受信されるとき、それらに対応してＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを転送できるようにあらかじめ設定されていると、それらのＵＥ識別子は前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージを送信したＵＥのリストにもなり得る。
【０１０８】
前記ＲＮＣ１０１は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを転送するに先立って該当ＭＢＭＳに使用するＴＥＩＤを決定し、その情報を前記ＭＢＭＳ無線ベアラーセットアップ完了メッセージに含める。前記ＴＥＩＤは前記ＲＮＣ１０１からＳＧＳＮ１００に転送される場合と前記ＳＧＳＮ１００から前記ＲＮＣ１０１に転送される場合において相異なるように設定されてもいい。したがって、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを通じて転送されるＴＥＩＤと前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを通じて転送されるＴＥＩＤは異なる値を有することもある。また、前記ＲＮＣ１０１は前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを転送するに先立って前記ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏを更新する動作を行う。
【０１０９】
前述した本発明の実施例ではＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの生成と更新に関するＲＮＣの動作について詳細に記述した。
【０１１０】
２．ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ生成および更新過程
【０１１１】
図４に、任意のＭＢＭＳに対して本発明の実施例によるＳＧＳＮ１００が管理するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構成を示す。以下、本発明の一実施例によってＳＧＳＮ１００がＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成し更新する過程を、図４を参照しつつ説明する。
【０１１２】
まず、前記ＳＧＳＮ１００は、ＲＮＣ１０１から受信される第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）に基づいてＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの各項目を生成するか或いは更新するかを判断する。例えば、前記ＲＮＣ１０１から受信された前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）に含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの存在有無にしたがって前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成するか更新するかを決定する。前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２）の構造と情報は、前記表２におけるものと同様である。
【０１１３】
図４を参照すれば、第一に、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１から第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、この第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０が存在しないとき新しいＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを生成する。具体的に、前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに基づいて新しいＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０の生成が要求されると、前記新しいＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０に対する初期化を行う。つまり、前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれているＭＢＭＳ識別子を参照番号４１１項目に貯蔵し、ＲＮＣ識別子とＵＥ識別子を参照番号４１３項目に貯蔵する。
【０１１４】
第二に、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１から第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、この第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０が存在するとき前記存在するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０を更新する。具体的に、前記ＳＧＳＮ１００は前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致する識別子を持つＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０があると、Ｉｕシグナルリング連結（ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を新しく設定するために前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０のＩｕシグナルリング連結情報更新過程を行う。つまり、前記ＳＧＳＮ１００は、参照番号４１５−１ないし４１５−Ｎ項目にＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮ、Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ＿ＭＢＭＳを貯蔵する。前記４１５−ＮはＮという任意のＲＮＣが送信した第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージにより前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０のＩｕシグナルリング連結情報更新過程が初期化されたことを示す。
【０１１５】
前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＲＮＣ１０１からＭＢＭＳサービス更新メッセージを受信すると、前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０のＵＥリストを更新する‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新’動作を行う。すなわち、前記ＳＧＳＮ１００は前記ＵＥリストの更新のために前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに含まれたＵＥ識別子とＲＮＣ識別子を前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０の参照番号４１３項目に貯蔵することによってＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。このＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行った後、前記ＳＧＳＮ１００は、第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送網（Ｔｒａｎｓｉｔ Ｎｅｔｗｏｒｋ）１１１を通じてＭＢ−ＳＣ１１０に転送する（図２の２０３段階）。この時、前記ＳＧＳＮ１００は４１２項目にｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ ｉｎｆｏを貯蔵する‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ ｉｎｆｏ更新’動作を共に行う。前記ｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ ｉｎｆｏは、ｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／Ｗ上で次のＮｏｄｅ関連住所情報、論理的識別子情報などを含むことができる。
【０１１６】
前記第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＵＥ識別子、ＳＧＳＮ識別子］の構造を有し、下記の表１４に示す情報から構成される。
【０１１７】
【表１４】
前記表１４において該当メッセージは、前記第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージを表し、該当ＵＥは前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージのＵＥ識別子に対応するＵＥを表す。前記ＵＥ識別子は、該当ＭＢＭＳを受信するＵＥのリストを前記ＭＢ−ＳＣ１１０が知っている必要がある場合に限って前記第３ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれて転送される。前記該当ＳＧＳＮは前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送するＳＧＳＮを表す。
【０１１９】
前記ＳＧＳＮ１００は、前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージと前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージに含まれているＵＥが、該当ＭＢＭＳを受信できる加入者らであるか確認する。また、該当ＭＢＭＳを受信できる加入者であるかに対する確認は、ＨＬＲとのメッセージ交換を通じて行われ、この場合、‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ ２’動作を行う。この‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ２’動作は、該当ＭＢＭＳを受信することのできる有効加入者であると判断されると、４１３項目で前記有効加入者らに対して‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄ’で表示し、有効加入者でないと判断されたら、４１３項目で前記加入者らに対して‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｉｏｎ ｆａｉｌｅｄ’で表示する。
【０１２０】
こうした‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ ２’動作を完了した後、前記ＳＧＳＮ１００は、前記転送網１１１を通じて前記ＭＢ−ＳＣ１１０からの第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信する（図２の２０４段階）。この第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを受信した後、前記ＳＧＳＮ１００はＭＢＭＳサービス識別子検索を行う。このＭＢＭＳサービス識別子検索は、前記ＳＧＳＮ１００が管理しているＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの４１１項目のうち、前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と同じＭＢＭＳ識別子を持つ項目が存在するか検索する過程である。
【０１２１】
前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＳＧＳＮ識別子］の構造を有し、下記の表１５に示す情報から構成される。
【０１２２】
【表１５】
前記表１５において、該当メッセージは前記第３ＭＢＭＳサービス応答メッセージを表す。
【０１２４】
前記ＭＢＭＳサービス識別子検索が完了すると、前記ＳＧＳＮ１００は４１３項目に含まれているＲＮＣ１０１に第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを転送する（図２の２０５段階）。この第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージは、前記表４におけるものと同様な構造および情報を持つ。この時、前記第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージを通じて前記４１３項目で‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄ’で表示されたＵＥ識別子を転送することができる。
【０１２５】
一方、前記ＳＧＳＮ１００は、前記転送網１１１を通じて前記ＭＢ−ＳＣ１１０から第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信すると、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの４１３項目で‘Ａｕｔｈｅｎｔｉｃａｔｅｄ’で表示されたＵＥを含むＲＮＣ１０１を決定する。そして、前記決定した各ＲＮＣ１０１に第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを転送する（図２の２０８段階）。この時、前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージは前記＜表６＞におけると同様な構造および情報を含み、前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージは下記の表１６に示す構造と情報を持つ。
【０１２６】
【表１６】
前記表１６において、該当メッセージは前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージを表す。
【０１２８】
前記第２ＭＢＭＳサービス通知メッセージを受信した前記ＲＮＣ１０１は、上にも述べたように、前記ＳＧＳＮ１００に第２ＭＢＭＳサービス通知応答メッセージを転送する（図２の２１１段階）。前記表９に示した構造を持つ前記第２ＭＢＭＳサービス通知応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＵＥリストを更新するための動作を行う。
【０１２９】
前記ＵＥリスト更新動作が完了すると、前記ＳＧＳＮ１００は、ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを４１３項目に貯蔵されているＲＮＣ１０１に転送する。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージは前記表１０に示した構造および情報を持つ。この時、前記ＳＧＳＮ１００は、Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報（４１５−１ないし４１５−Ｎ）を決定し、その決定されたＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報（４１５−１ないし４１５−Ｎ）に基づいて前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ ｕｐｄａｔｅ過程を行う。その後、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを通じて、４１３項目に貯蔵されている前記ＲＮＣ１０１に前記決定したＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報を通報することができる。このＩｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ関連情報はＳＧＳＮ ＩＰ住所とＴＥＩＤなどを含むことができる。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージは前記表１０に示した構造と情報を持つ。
【０１３０】
また、前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳに適用するＲＡＢ情報を決定して４１４項目に貯蔵する‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴＲＡＢ ｉｎｆｏ ｕｐｄａｔｅ’過程を行い、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージを用いて前記ＲＮＣ１０１にＲＡＢ ｉｎｆｏを伝達する（図２の２１２段階）。
【０１３１】
前記ＳＧＳＮ１００は、前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当要請メッセージに応答して前記ＲＮＣ１０１からＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを受信する（図２の２１７段階）。このＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージは、前記表１３に示した構造と情報を持つ。前記ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージを受信した前記ＳＧＳＮ１００は、‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｂｅａｒｅｒ ｉｎｆｏ ｕｐｄａｔｅ’過程と‘ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ’過程を行う。前記２過程を行った後、前記ＳＧＳＮ１００は前記第３ＭＢＭＳサービス通知メッセージに応答した第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージを前記転送網１１１を通じて前記ＭＢ−ＳＣ１１０に転送する（図２の２１８段階）。前記第３ＭＢＭＳ通知応答メッセージは、［ＴＹＰＥ、ＭＢＭＳ識別子、ＳＧＳＮ識別子］の構造を有し、下記の表１７に示す情報から構成される。
【０１３２】
【表１７】
３．ＲＮＣとＳＧＳＮ間のシグナルリング連結設定過程
【０１３４】
図６を参照してＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎについて説明する。前述したＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ ２、ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２、ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＮＯＴＩＦＹ ２、ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２、ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＱＵＥＳＴ、ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＳＰＯＮＳＥメッセージは、ＲＡＮＡＰ（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ）メッセージであり、下位階層に構成されるＳＣＣＰ連結を通じてＲＮＣからＳＧＳＮ（以下、ｕｐｓｔｒｅａｍ）に、またはＳＧＳＮからＲＮＣ（以下、ｄｏｗｎｓｔｒｅａｍ）に伝達される。
【０１３５】
ＲＡＮＡＰメッセージをｕｐｓｔｒｅａｍまたはｄｏｗｎｓｔｒｅａｍに転送するためにＳＣＣＰ連結を設定し、設定されたＳＣＣＰ連結と特定のＵＥを関連させる行為を“Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定”という。本発明では前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定がＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＲＥＱＵＥＳＴ １メッセージの受信とともにＲＮＣにより始まり、サービス別に設定される。
【０１３６】
後述する本発明では、同一のメッセージを全てのＵＥそれぞれに個別的に転送しなければならない従来技術における非効率性を除去するために、ＭＢＭＳ関連ＲＡＮＡＰメッセージを送／受信するためのＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを別途構成する方案を提示する。
【０１３７】
図６は、本発明で提案するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定過程を説明する図である。ｅｖｅｎｔ ２が発生すると、ＲＮＣはＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定を準備する。前記ｅｖｅｎｔ ２は任意のＭＢＭＳに対するＲＮＣとＣＮ間のシグナルリング連結が設定されていない状態で、前記ＣＮに伝達する前記ＭＢＭＳ関連メッセージが到着した事件を意味する。代表的な例として、任意のＵＥが第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを任意のＲＮＣに伝達したが前記ＲＮＣに前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージから指示するＭＢＭＳに対するシグナルリング連結が存在しない場合を挙げることができる。この時、前記ＲＮＣは前記ＭＢＭＳに対してＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定し、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを前記ＣＮ、すなわちＳＧＳＮに転送する。
【０１３８】
図６を参照すれば、６０１段階でｅｖｅｎｔ ２が発生すると、ＲＮＣ６１０はｅｖｅｎｔ ２を発生させたメッセージに基づいて初期サービスメッセージ（ＩＮＩＴＩＡＬ ＳＥＲＶＩＣＥ ＭＥＳＳＡＧＥ）を構成する。この初期サービスメッセージ（ＩＮＩＴＩＡＬ ＳＥＲＶＩＣＥ ＭＥＳＳＡＧＥ）はｅｖｅｎｔ ２の発生によりＲＡＮＡＰ６１１が構成するメッセージを総称し、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージがそれに該当する。なぜなら、初期サービスメッセージに属するメッセージは前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージしかないので、以下の説明において前記初期サービスメッセージと前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージは同じメッセージとして想定する。
【０１３９】
前記ｅｖｅｎｔ ２は、具体的に、前記ＲＮＣが前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、その第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子を用いたＭＢＭＳ識別子検索を実行したが、前記ＭＢＭＳ識別子と一致するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴがない場合に発生する。
【０１４０】
前記Ｅｖｅｎｔ ２の発生を確認した前記ＲＮＣは、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化動作を行い、前記ＭＢＭＳサービス関連ＲＡＮＡＰメッセージを送／受信するために使用するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを決定する。前記ＲＡＮＡＰ６１１は、６０２段階で、前記決定したＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを用いて前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージまたは他の名前に初期サービスメッセージ（ＩＮＩＴＩＡＬ ＳＥＲＶＩＣＥ ＭＥＳＳＡＧＥ）を構成してＳＣＣＰ階層６１２に伝達する。このＲＮＣ６１０のＳＣＣＰ階層６１２はＣＲというＳＣＣＰメッセージを下記のように構成し、その構成したＳＣＣＰメッセージを６０３段階でＣＮ６２０のＳＣＣＰ階層６２２に転送する。
【０１４１】
ＣＲ＝［ＬＲ＿ＲＮＣ，ＩＮＩＴＩＡＬ ＵＥ ＭＥＳＳＡＧＥ］ ・・・（５）
【０１４２】
前記ＣＲメッセージに使用されるＬＲ＿ＲＮＣと初期サービスメッセージに含まれているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを決定する方式は従来方式と同一である。
【０１４３】
前記ＣＮ６２０のＳＣＣＰ階層６２２は、前記ＣＲメッセージを受信すると、６０４段階で前記ＣＲメッセージのペイロード（ｐａｙｌｏａｄ）部分に含まれた初期サービスメッセージをＲＡＮＡＰ６２１に伝達し、ＬＲ＿ＣＮを割り当てる。前記ＣＮ６２０のＲＡＮＡＰ６２１は、前記伝達された初期サービスメッセージを用いてＭＢＭＳ識別子検索動作を行う。前記受信メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子と一致するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないと、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。
【０１４４】
また、前記ＣＮ６２０のＲＡＮＡＰ６２１は前記初期サービスメッセージに含まれているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄを貯蔵し、送るＲＡＮＡＰメッセージがあると６０５段階で前記ＳＣＣＰ階層６２２に伝達する。もちろん、送るＲＡＮＡＰメッセージがないと６０５段階は省略される。前記ＳＣＣＰ階層６２２は６０４段階で決定したＬＲ＿ＣＮを用いてＣＣというＳＣＣＰメッセージを構成し、この構成したＳＣＣＰメッセージを６０６段階で前記ＲＮＣ６１０に転送する。
【０１４５】
ＣＣ＝［ＬＲ＿ＣＮ，ＬＲ＿ＲＮＣ，ＲＡＮＡＰ ｍｅｓｓａｇｅ］（５０５段階が実行された場合にのみ存在） ・・・（６）
【０１４６】
前記過程を完了した後、前記ＣＮ６２０はＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。すなわち、前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、前記ＬＲ＿ＣＮ、および前記ＬＲ＿ＲＮＣを、図４に示したＧＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ４１０の４１５−１ないし４１５−Ｎ項目に貯蔵する。
【０１４７】
前記ＲＮＣ６１０のＳＣＣＰ階層６１２は、前記受信したＣＣメッセージに含まれたＬＲ＿ＣＮを貯蔵する。もし前記ＣＣメッセージにＲＡＮＡＰメッセージが含まれていた場合は、前記ＳＣＣＰ階層６１２は６０７段階で前記ＲＡＮＡＰメッセージを前記ＲＡＮＡＰ階層６１１に伝達する。
【０１４８】
前記過程が完了すると、前記ＲＮＣ６１０はＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。すなわち、前記図３に示したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１２項目にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、ＬＲ＿ＲＮＣ、ＬＲ＿ＣＮを貯蔵する。その後、前記ＭＢＭＳに対する制御情報を転送する時、前記ＲＮＣ６１０は３１２項目に貯蔵されているＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮを用いてＳＣＣＰメッセージを構成し、その構成したＳＣＣＰメッセージを転送する。そして、受信したＳＣＣＰメッセージのＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮを用いて、受信したＲＡＮＡＰメッセージに該当するＭＢＭＳサービスを把握することができる。
【０１４９】
図８は、本発明の実施例によるＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定と解除のための関連メッセージの信号処理手順を示す図である。図８において、任意のＲＮＣ領域にＵＥ １からＵＥ ＮまでＮ個のＵＥが存在し、これらのＵＥそれぞれは任意のＭＢＭＳ受信を要請することを希望している。
【０１５０】
図８を参照すれば、ＵＥそれぞれが８０１−１段階ないし８０１−Ｎ段階で前記ＲＮＣに第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを転送すると、前記ＲＮＣは前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージそれぞれの受信とともにｅｖｅｎｔ ２発生有無を確認する。もし前記８０１−１段階で受信した第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージが前記ｅｖｅｎｔ ２を発生させると、前記ＲＮＣはＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。前記図６を参照して説明したように、前記ＲＮＣはＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを設定し、８０２−１段階で第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージをＳＧＳＮに転送する。前記ＲＮＣは前記８０１−２段階ないし８０１−Ｎ段階で到着する第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージらに対しても、前記ｅｖｅｎｔ ２の発生有無を確認する。つまり、前記受信した第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージそれぞれに含まれたＭＢＭＳ識別子を用いてＭＢＭＳ識別子検索過程を実行する。前記ＵＥ ２ないしＵＥ Ｎが転送した前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージは前記ｅｖｅｎｔ ２を発生させない。このようにｅｖｅｎｔ ２を発生させないということは、前記図３に示した関連ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ３１０の３１２項目にＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ関連情報が貯蔵されていることを意味する。したがって、前記ＲＮＣは、８０２−２段階ないし８０２−Ｎ段階で、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージに対応するＭＢＭＳサービス更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）を、前記８０１−１段階および前記８０２−１段階で設定されたＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて転送する。
【０１５１】
一方、前記ＵＥ １ないし前記ＵＥ Ｎに該当ＭＢＭＳが提供されるまでの手順は、前記図２を参照して既に詳細に説明したので、その説明は省略するものとする。
【０１５２】
前記ＵＥ １ないし前記ＵＥ Ｎに対して前記該当ＭＢＭＳが正常に提供されている状態で前記該当ＭＢＭＳが終了されると、前記ＳＧＳＮはそれを前記ＲＮＣに通報する必要がある。このために、前記ＳＧＳＮはＭＢＭＳサービス中止メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ）というＲＡＮＡＰメッセージを前記ＭＢＭＳを受信している全てのＵＥに伝達する。
【０１５３】
ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＳＴＯＰ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（７）
【０１５４】
前記ＳＧＳＮは、８０３段階で、前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージを前記ＭＢＭＳのために構成されているＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて前記ＲＮＣに転送する。すなわち、前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージは、前記８０１−１段階と８０２−１段階により構成されたＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎを通じて前記ＲＮＣに転送される。前記ＲＮＣは前記ＳＧＳＮから受信した前記ＭＢＭＳサービス中止メッセージを適切なＲＲＣメッセージに変換し、前記変換したＲＲＣメッセージを８０４−１段階ないし８０４−Ｎ段階で前記ＵＥそれぞれに転送する。前記適切なＲＲＣメッセージは、例えば、下記の中止識別メッセージ（ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ）を使用することができる。
【０１５５】
ＳＴＯＰ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ＝［ＴＹＰＥ，ＭＢＭＳ ＩＤＥＮＴＩＦＩＥＲ］ ・・・（８）
【０１５６】
前記それぞれのＵＥは前記ＲＮＣから提供される中止識別メッセージにより該当ＭＢＭＳを中止する。
【０１５７】
４．本発明の実施例による動作
【０１５８】
図９は、本発明の実施例による移動通信システムにおいてＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ設定、ＲＡＮＡＰメッセージの送／受信、およびＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ更新のための処理手順を示す図である。図９に示す処理手順は、移動通信システムにおいて提供されているＭＢＭＳそれぞれに対して行われる。
【０１５９】
図９を参照すれば、９０１段階で、ＲＮＣは任意のＵＥから該当ＭＢＭＳのサービスを要請する第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信する。前記ＲＮＣは９０２段階で、前記第１ＭＢＭＳサービス要請メッセージによりｅｖｅｎｔ ２の発生有無を確認する。もし前記ｅｖｅｎｔ ２が発生したと確認されたら前記ＲＮＣは９０３段階に進行し、前記ｅｖｅｎｔ ２が発生しなかったと確認されたら９１５段階に進行する。
【０１６０】
前記９０３段階に進行した前記ＲＮＣは、ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を行う。そのＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程が完了すると、前記ＲＮＣは９０４段階で、前記図６を参照して説明したようにＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、ＬＲ＿ＲＮＣを決定し、第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを構成してＳＧＳＮに転送する。前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージは前記決定した情報を用いたＣＲメッセージとして前記ＳＧＳＮに転送されることができる。
【０１６１】
前記ＳＧＳＮは、９０５段階で前記ＲＮＣからの前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージを受信し、９０６段階でＭＢＭＳ識別子検索過程を行う。すなわち、前記ＳＧＳＮは、前記ＭＢＭＳ識別子検索過程で前記第２ＭＢＭＳサービス要請メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子を分析し、前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在するか判断する。前記９０６段階で前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないと９０７段階に進行し、存在すると９０８段階に進行する。前記ＳＧＳＮは前記９０７段階ではＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程を実行し、前記９０８段階ではＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新動作を行う。前記ＳＧＳＮは前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ初期化過程または前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新動作が完了すると、９０９段階に進行する。
【０１６２】
前記ＳＧＳＮは前記９０９段階で、前記図６を参照して説明したようにＬＲ＿ＣＮを決定し、ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。次いで、前記ＳＧＳＮは９１０段階で前記決定したＬＲ＿ＣＮを用いてＣＣメッセージを構成して前記ＲＮＣに転送する。
【０１６３】
すると、前記ＲＮＣは、９１１段階で前記ＳＧＳＮから転送された前記ＣＣメッセージを受信し、９１２段階で前記受信したＣＣメッセージに含まれた前記Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｄ、前記ＬＲ＿ＲＮＣ、および前記ＬＲ＿ＣＮを分析し、その分析した情報を用いてＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ Ｉｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏ更新動作を実行する。
【０１６４】
前記９１２段階までの処理手順により前記ＳＧＳＮと前記ＲＮＣとの間では前記ＭＢＭＳに対するＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎの構成が完了される。
【０１６５】
その後、前記ＲＮＣは、９１３段階で、前記ＣＮ（ＳＧＳＮ）から伝達されるＭＢＭＳ関連メッセージが受信されると、９１４段階に進行する。前記ＭＢＭＳ関連メッセージにはＭＢＭＳ更新メッセージ（ＭＢＭＳ ＳＥＲＶＩＣＥ ＵＰＤＡＴＥ）、第２ＭＢＭＳ通知応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＮＯＴＩＦＹ ＲＥＳＰＯＮＳＥ ２）、ＭＢＭＳ ＲＡＢ割当応答メッセージ（ＭＢＭＳ ＲＡＢ ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＲＥＳＰＯＮＳＥ）などがある。前記９１４段階で前記ＲＮＣはＭＢＭＳ識別子検索過程を行う。すなわち、前記ＭＢＭＳ関連メッセージに含まれたＭＢＭＳ識別子を分析し、その分析したＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在するか確認する。前記ＭＢＭＳ識別子検索過程により前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在すると確認されたら９１５段階に進行する。しかし、前記ＭＢＭＳ識別子検索過程により前記ＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないと確認されたら前記９０３段階にリターンする。このようにＭＢＭＳ識別子に対応するＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在しないということは、前記ｅｖｅｎｔ ２が発生したことを表す。
【０１６６】
前記ＲＮＣは、前記９０２段階または前記９１４段階から前記９１５段階に進行すると、該当ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏに貯蔵されているＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮ値を用いて前記ＭＢＭＳ関連メッセージをＳＣＣＰメッセージとして構成し、前記ＳＣＣＰメッセージを前記ＳＧＳＮに転送する。前記ＳＧＳＮは９１６段階で前記ＲＮＣから前記ＳＣＣＰメッセージを受信し、９１７段階に進行して前記ＳＣＣＰメッセージに含まれたＬＲ＿ＣＮとＬＲ＿ＲＮＣに基づいて前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを検索する。すなわち、前記ＬＲ＿ＣＮとＬＲ＿ＲＮＣに対応する前記ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴが存在するか検索する。その後、前記ＳＧＳＮは９１８段階で前記検索結果にしたがってＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを選択し、その選択したＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴに対して前記ＭＢＭＳ関連メッセージに含まれた情報に基づいて関連動作を行う。例えば、前記９１６段階で受信した前記ＭＢＭＳ関連メッセージがＭＢＭＳサービス更新メッセージとすれば、前記ＳＧＳＮは前記９１８段階でＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ更新動作を行うわけである。
【０１６７】
以上の９０１段階ないし９１８段階は、前記ＭＢＭＳが終了されるまで続く。
【０１６８】
前記ＳＧＳＮから前記ＲＮＣに転送されるｄｏｗｎｓｔｒｅａｍ ＭＢＭＳ関連メッセージ転送において前述の９１３段階ないし前記９１８段階が適用される。すなわち、前記ＳＧＳＮがｔｒａｎｓｉｔ Ｎ／ＷなどからＭＢＭＳ関連メッセージを受信すると、前記ＳＧＳＮはまずＭＢＭＳ識別子検索動作を行うことによって関連ＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを認知する。そして、前記認知したＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴのＩｕ ｓｉｇｎａｌｉｎｇ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｉｎｆｏの情報にしたがって前記ＭＢＭＳ関連メッセージをＳＣＣＰメッセージとして作って前記ＲＮＣに転送する。前記ＲＮＣは前記ＳＣＣＰメッセージのＬＲ＿ＲＮＣとＬＲ＿ＣＮを用いて関連ＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを認知し、その認知したＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴを受信したＭＢＭＳサービス関連メッセージの情報にしたがって更新する。例えば、前記ｄｏｗｎｓｔｒｅａｍ ＭＢＭＳ関連メッセージが第２ＭＢＭＳサービス応答メッセージであれば、前記ＲＮＣはＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴ ＵＥ ｌｉｓｔ ｕｐｄａｔｅ ｔｙｐｅ ２動作を実行する。
【０１６９】
前述の如く、本発明の詳細な説明では具体的な一実施形態を参照して詳細に説明してきたが、本発明の範囲内でさまざまな変形が可能であるということは、当該技術分野で通常の知識を持つ者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【０１７０】
【図１】本発明の一実施例によるマルチキャストマルチメディア放送サービスのための符号分割多重接続移動通信システムの構成を概念的に示す図。
【図２】本発明の一実施例で提案しようとするマルチキャストマルチメディア放送サービスのためのメッセージの交換過程を示す図。
【図３】本発明の一実施例によるＲＮＣ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構造を示す図。
【図４】本発明の一実施例によるＳＧＳＮ ＳＥＲＶＩＣＥ ＣＯＮＴＥＸＴの構造を示す図。
【図５】従来移動通信システムでシグナルリング連結の設定手順を示す図。
【図６】本発明の一実施例による移動通信システムでシグナルリング連結の設定手順を示す図。
【図７】従来移動通信システムでシグナルリング連結の設定と解除に対する信号処理手順を示す図。
【図８】本発明の一実施例による移動通信システムでシグナルリング連結の設定と解除に対する信号処理手順を示す図。
【図９】本発明の一実施例による無線網制御機とＳＧＳＮの動作を示す流れ図。
【符号の説明】
【０１７１】
１００ ＳＧＳＮ
１０１ ＲＮＣ
１０２ Ｎｏｄｅ Ｂ ｃｅｌｌ １
１０３ Ｎｏｄｅ Ｂ ｃｅｌｌ ２
１０４〜１０８ ＵＥ１〜ＵＥ５
１１０ ＭＢ−ＳＣ
１１１ Ｔｒａｎｓｉｔ ＮＷ
Claims (20)
- 多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ） Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）と、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）とを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを受けようとする前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに前記与えられたＭＢＭＳサービスを提供するための方法において、
前記与えられたＭＢＭＳサービスを示すサービス識別情報を含むＭＢＭＳサービスメッセージを前記ＳＧＳＮから前記無線網制御機に転送する過程と、
前記無線網制御機に貯蔵されたＲＮＣサービスコンテクストは、前記複数のＭＢＭＳサービスを表すサービス識別情報と、前記複数のＭＢＭＳサービスのそれぞれに対してサービスを受けようとするセルが登録されたセルリストを表すセル情報とを含み、前記ＲＮＣサービスコンテクストで前記ＳＧＳＮから受信された前記ＭＢＭＳサービス識別情報に対応する前記セル情報から得た前記複数のセルに、前記与えられたＭＢＭＳサービスメッセージを伝達する過程とを含むことを特徴とする方法。 - 前記ＲＮＣサービスコンテクストは、ＭＢＭＳサービスが最初に要請されるとき生成され、前記ＭＢＭＳサービスが終了されるとき解除されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
- 前記ＲＮＣサービスコンテクストは、前記多数のセルに位置する任意の移動端末のうち、少なくとも一つの他の移動端末により前記ＭＢＭＳサービスが要請されるにより更新されることを特徴とする請求項２に記載の方法。
- 多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮ（Ｓｅｒｖｉｎｇ ＧＰＲＳ（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ） Ｓｕｐｐｏｒｔｉｎｇ Ｎｏｄｅ）と、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣ（ＭＢＭＳ Ｓｏｕｒｃｅ Ｃｅｎｔｅｒ）とを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを受けようとする前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに前記与えられたＭＢＭＳサービスを提供するための方法において、
前記与えられたＭＢＭＳサービスを示すサービス識別情報を含むＭＢＭＳサービスメッセージを前記ＭＢ−ＳＣから前記ＳＧＳＮに転送する過程と、
前記ＳＧＳＮに貯蔵されたＳＧＳＮサービスコンテクストは、前記複数のＭＢＭＳサービスを表すサービス識別情報と、前記複数のＭＢＭＳサービスのそれぞれに対してサービスを受けようとするＲＮＣが登録されたＲＮＣリストを表すＲＮＣ情報とを含み、前記ＳＧＳＮサービスコンテクストで前記ＭＢ−ＳＣから受信された前記ＭＢＭＳサービス識別情報に対応する前記ＲＮＣ情報から得た前記複数のＲＮＣに、前記与えられたＭＢＭＳサービスメッセージを伝達する過程とを含むことを特徴とする方法。 - 前記ＳＧＳＮサービスコンテクストは、ＭＢＭＳサービスが最初に要請されるとき生成され、前記ＭＢＭＳサービスが終了されるとき解除されることを特徴とする請求項４に記載の方法。
- 前記ＲＮＣサービスコンテクストは、前記ＲＮＣ情報が変更されることにより更新されることを特徴とする請求項５に記載の方法。
- 複数の移動端末が位置する多数のセルと、これらの多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮと、このＳＧＳＮと接続されたＭＢ−ＳＣとを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを前記多数のセルのうち複数のセルに提供するために、前記無線網制御機が前記ＭＢＭＳサービス別にサービスコンテクストを管理する方法において、
ＭＢＭＳサービスを要請する第１サービス要請メッセージを受信する過程と、
前記ＭＢＭＳサービスに対応するサービスコンテクストを生成し、この生成したサービスコンテクストに、前記ＭＢＭＳサービスを要請した移動端末に前記ＭＢＭＳサービスを提供するために要求されるサービス関連情報を貯蔵する過程と、
前記ＭＢＭＳサービスに対応して前記ＳＧＳＮとのシグナルリング連結を設定し、前記設定したシグナルリング連結に対する連結情報を前記コンテクストに貯蔵する過程と、
前記連結情報に基づいて前記ＳＧＳＮに前記ＭＢＭＳサービスを要請する第２サービス要請メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする方法。 - 前記第１サービス要請メッセージは、前記ＭＢＭＳ識別子、前記移動端末の識別子、および前記移動端末の属したセルの識別子を少なくとも含み、前記第２サービス要請メッセージは、前記ＭＢＭＳ識別子、前記移動端末の識別子、前記無線網制御機の識別子、および前記ＳＧＳＮとの連結情報を少なくとも含むことを特徴とする請求項７に記載の方法。
- 前記第１サービス要請メッセージを受信すると、前記移動端末に対するサービス関連情報に基づいて前記サービスコンテクストを更新する過程と、
前記サービスコンテクストに貯蔵されている連結情報にしたがって前記ＳＧＳＮにＭＢＭＳサービス更新メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする請求項７に記載の方法。 - 前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージは、前記ＭＢＭＳサービス識別子、前記移動端末の識別子、および前記無線網制御機の識別子を少なくとも含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
- 前記ＳＧＳＮから、前記第２サービス要請メッセージと前記ＭＢＭＳサービス更新メッセージのうち一つに応答してサービス応答メッセージを受信し、前記サービス応答メッセージが含むサービス可能な移動端末識別子に基づいて前記サービスコンテクストを更新する過程と、
前記サービス可能な移動端末に対してのみサービス応答メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。 - 前記ＳＧＳＮから前記ＭＢＭＳサービスが提供されることを知らせるサービス通知メッセージを受信すると、これを前記サービスコンテクストに貯蔵されたサービス可能な少なくとも一つの移動端末に伝達する過程と、
前記サービス通知メッセージを受信した移動端末のうち、前記サービス通知メッセージに応じて応答メッセージを転送する移動端末により前記サービスコンテクストを更新する過程と、
前記応答メッセージを転送した前記移動端末の識別子を少なくとも含むサービス通知応答メッセージを前記ＳＧＳＮに転送する過程とを含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。 - 前記サービス通知応答メッセージに応じて前記ＳＧＳＮから無線接続ベアラーの割当を要請するメッセージを受信する過程と、
前記メッセージに含まれた無線接続ベアラー情報と、この無線接続ベアラー情報に基づいた追加無線ベアラー情報を決定して前記サービスコンテクストを更新する過程と、
前記追加無線ベアラー情報を前記ＳＧＳＮに転送する過程とを含むことを特徴とする請求項１２に記載の方法。 - 最後に更新された前記サービスコンテクストに貯蔵された移動端末の識別子に該当する移動端末に、前記ＭＢＭＳサービスに対するＭＢＭＳデータを転送するための無線資源情報を設定する過程と、
前記無線資源情報の設定が成功的になされた移動端末と、この移動端末に対して設定された無線資源情報に基づいて前記サービスコンテクストを更新する過程と、
前記設定された無線資源情報を前記ＳＧＳＮに報告する過程と；を含むことを特徴とする請求項１３に記載の方法。 - 複数の移動端末が位置する多数のセルと、該多数のセルに接続された無線網制御機（ＲＮＣ：Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）と、この無線網制御機に接続されたＳＧＳＮと、このＳＧＳＮに接続されたＭＢ−ＳＣとを含むシステムで前記ＭＢ−ＳＣから複数のＭＢＭＳサービスのうち与えられたＭＢＭＳサービスを前記多数のセルのうち少なくとも二つのセルに提供するために、前記ＳＧＳＮが前記ＭＢＭＳサービス別にサービスコンテクストを管理する方法において、
前記複数の移動端末のうち任意の移動端末からＭＢＭＳサービスを要請する第１サービス要請メッセージが前記無線網制御機に受信されることによって前記ＭＢＭＳサービスに対応して前記無線網制御機とのシグナルリング連結を設定する過程と、
前記設定したシグナルリング連結を通じて前記無線網制御機から前記ＭＢＭＳサービスを要請するサービス要請メッセージを受信する過程と、
前記サービス要請メッセージを受信すると、前記ＭＢＭＳサービスに対応するサービスコンテクストを生成し、この生成したサービスコンテクストに、前記無線網制御機に前記ＭＢＭＳサービスを提供するために要求されるサービス関連情報と前記設定したシグナルリング連結に対する連結情報を貯蔵する過程と、
前記ＭＢ−ＳＣに前記ＭＢＭＳサービスを要請するサービス要請メッセージを転送する過程とを含むことを特徴とする方法。 - 前記無線網制御機から受信したサービス要請メッセージは、前記ＭＢＭＳ識別子、前記移動端末の識別子、前記無線網制御機の識別子、および前記ＳＧＳＮとの連結情報を少なくとも含み、前記ＭＢ−ＳＣに転送するサービス要請メッセージは、前記ＭＢＭＳ識別子、前記移動端末の識別子、および前記ＳＧＳＮの識別子を少なくとも含むことを特徴とする請求項１５に記載の方法。
- 前記設定されたシグナルリング連結を通じて前記無線網制御機から前記複数の移動端末のうち少なくとも一つの他の移動端末の識別子を含むＭＢＭＳサービス更新メッセージを受信すると、前記移動端末の識別子に基づいて前記サービスコンテクストを更新することを特徴とする請求項１５に記載の方法。
- 前記サービスコンテクストにより管理される移動端末が前記ＭＢＭＳサービス受信可能加入者であるか判断し、この判断結果にしたがって前記サービスコンテクストを更新する過程と、
前記ＭＢ−ＳＣから応答メッセージを受信すると、前記判断結果を含むサービス応答メッセージを前記無線網制御機に転送する過程とを含むことを特徴とする請求項１７に記載の方法。 - 前記ＭＢ−ＳＣから前記特定ＭＢＭＳサービスが提供されることを知らせるサービス通知メッセージを受信すると、これを前記サービスコンテクストにより管理されている無線網制御機に伝達する過程と、
前記サービス通知メッセージに応答して前記無線網制御機からのサービス通知応答メッセージを受信し、前記サービス通知応答メッセージに含まれた移動端末の識別子に基づいて前記サービスコンテクストを更新する過程とを含むことを特徴とする請求項１８に記載の方法。 - 無線接続ベアラー関連情報を決定し、前記決定した無線接続ベアラー関連情報に基づいて前記サービスコンテクストを更新する過程と、
前記決定した無線接続ベアラー関連情報を無線接続ベアラー割当要請メッセージを通じて前記無線網制御機に転送する過程と、
前記無線接続ベアラー割当要請メッセージに応答して前記無線網制御機から提供される無線ベアラー情報に基づいて前記サービスコンテクストを更新する過程とを含むことを特徴とする請求項１９に記載の方法。
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