JP2004135086A - 移動無線端末の位置情報を通知する通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】専用のサーバや回線等を必要とせず、通常の端末のみで簡易に移動無線端末の位置情報を取得できる通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】移動無線端末の位置情報を通知する通信システムであって: ディジタル回線に接続され、移動無線端末の位置情報を要求する位置情報要求信号を格納した呼設定信号を送信し、呼制御信号内のユーザユーザ情報信号を受信する通信端末;および ディジタル回線に接続され、移動無線端末との間で無線通信可能である基地局であって、呼設定信号内の位置情報要求信号と、移動無線端末からの呼制御信号内のユーザユーザ情報信号とを検知でき、かつ移動無線端末の位置情報を格納できるメモリを備えた、基地局; から構成される通信システム。
【選択図】 図1
【解決手段】移動無線端末の位置情報を通知する通信システムであって: ディジタル回線に接続され、移動無線端末の位置情報を要求する位置情報要求信号を格納した呼設定信号を送信し、呼制御信号内のユーザユーザ情報信号を受信する通信端末;および ディジタル回線に接続され、移動無線端末との間で無線通信可能である基地局であって、呼設定信号内の位置情報要求信号と、移動無線端末からの呼制御信号内のユーザユーザ情報信号とを検知でき、かつ移動無線端末の位置情報を格納できるメモリを備えた、基地局; から構成される通信システム。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に移動無線端末の位置情報を通知する通信システムに関し、特に呼設定信号と呼制御信号内のユーザユーザ情報信号を利用することにより、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動無線端末の位置情報を通知する通信システムとして、例えば、特開2001−186558号公報(特許文献1)に開示されたものがある。そこに開示されたシステムにおいては、移動端末が登録エリアから出た時にその旨が位置情報確認側のユーザ装置に通知されるものであるが、基地局に加えて、位置情報センタ装置を必要としている。
【0003】
また、他の従来例として、特開2000−169320号公報(特許文献2)に開示されたものがある。そこに開示されたシステムにおいては、位置情報通知装置が位置情報要求端末からの要求に応じて移動端末からいずれかの無線基地局およびネットワークを介して当該移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を取得し、その位置情報から当該移動端末の位置の推定演算を行って、その推定演算にて得られた移動端末の位置を位置情報要求端末に提供する。このシステムでは、基地局に加えて、位置情報通知装置を必要としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−186558号公報
【特許文献2】
特開2000−169320号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、専用の位置情報通知装置や回線を設置することにより、任意のPHS端末の位置情報を管理していた。また、ユーザが任意のPHS端末の位置情報を取得したい時に、位置情報管理装置やサーバにアクセスして位置情報を取得していた。
【0006】
従って、従来の位置情報システムにおいては、専用の位置情報通知装置やサーバ、およびサーバアクセス用の回線が追加的に必要となるという問題点があった。需要の増大に伴い、これらの設備増設も必要となる。また、位置情報の取得のためには位置情報管理装置やサーバにアクセスしなければならず、位置情報取得方法に関しても、専用の地図ソフトやFAXを使用しなければならないという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、専用のサーバや回線等を必要とせず、通常の端末のみで簡易に移動無線端末の位置情報を取得できる通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の一特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムは、 ディジタル回線に接続され、移動無線端末の位置情報を要求する位置情報要求信号を格納した呼設定信号を送信し、呼制御信号内のユーザユーザ情報信号を受信する通信端末;および ディジタル回線に接続され、移動無線端末との間で無線通信可能である基地局であって、呼設定信号内の位置情報要求信号と、移動無線端末からの呼制御信号内のユーザユーザ情報信号とを検知でき、かつ移動無線端末の位置情報を格納できるメモリを備えた、基地局; から構成される。
【0008】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 基地局が、移動無線端末から受信した呼制御信号内のユーザユーザ情報信号に位置情報を入れて、通信端末に送信する; ことを特徴とする。
【0009】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 通信端末が、移動無線端末の位置情報要求の許可を得ることができ、自己を識別する情報を含めた呼設定信号を送信する; ことを特徴とする。
【0010】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、さらに移動無線端末を含み: 移動無線端末が、通信端末から受信した呼設定信号内の識別情報に基づき通信端末が位置情報許可設定してある通信端末であることを確認した後に、位置情報提供許可信号を含めた呼制御信号を基地局に送信する; ことを特徴とする。
【0011】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 通信端末が、受信した呼制御信号内の移動無線端末の位置情報を表示する; ことを特徴とする。
【0012】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 移動無線端末が、PHS端末である; ことを特徴とする。
【0013】
本発明の他の特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける移動無線端末は、 位置情報の要求を出す位置情報要求部; 位置情報要求を格納できる発サブアドレス格納部; 呼設定信号を発呼する発呼部であって、呼設定信号中に発サブアドレス領域を含む、発呼部; 呼出信号を検出する呼出信号検出部;並びに 呼出信号中に含まれるユーザユーザ情報を抽出して表示する表示部; から構成される。
【0014】
本発明の他の特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける移動無線端末は、 呼設定信号を検出する呼設定信号検出部; 呼設定信号中の発サブアドレス領域から位置情報要求を検出する発サブアドレス検出部; 呼設定信号中の発アドレス領域から発アドレス情報を検出する発アドレス検出部; 発アドレス情報が位置情報通知を許可した番号であるか否かを判断する判断部; 呼出信号中のユーザユーザ情報領域に所在地要求を格納するユーザユーザ情報格納部;並びに 呼出信号を送信する送信部; から構成される。
【0015】
本発明の他の特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける基地局は、 呼出信号を検出する呼出信号検出部; 呼出信号中のユーザユーザ情報領域に格納された所在地要求を検出するユーザユーザ情報検出部;
メモリから所在地情報を取り出して、ユーザユーザ情報領域に所在地情報を格納する所在地情報格納部;並びに ユーザユーザ情報領域に所在地情報を格納した呼出信号を送信する呼出信号送信部; から構成される。
【作用】
本発明の一特徴に従った通信システムによれば、ユーザが位置情報を要求していることを呼設定信号の情報要素内(例えば、発サブアドレス、ユーザユーザ情報等)に明示して、要求先の例えばPHS端末に発呼する。呼設定信号を受信したPHS端末は、発サブアドレスに基づきその呼が位置情報要求であることを検知する。また、位置情報通知を許可した端末からの要求であるか否かを、発アドレスを照合することによって判断する。もし、許可端末からであるとすると、呼出信号内のユーザユーザ情報に所在地要求を格納して、基地局に送信する。基地局では、ユーザユーザ情報を所在地情報に換えて要求端末に送信する。もし、許可端末からでないとすると、切断信号を要求元のPHS端末へ送信する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0017】
実施例1
図1を参照しながら、本発明に係る実施例1について説明する。図1は本実施例の通信システム600の概略的構成図である。本実施例の移動通信システム600は、簡易型携帯電話システム(PHS)を基本にしている。本発明はPHSに適用するのが好適であるが、それに限定されるわけではなく、ISDN回線等のディジタル回線を利用する移動通信システムであれば、どのような移動通信システムにも適用可能である。図1に示すように、PHS端末100と無線通信を行う基地局400、PHS端末200と無線通信を行う基地局300および固定端末30はディジタル回線またはディジタル網500に接続される。
【0018】
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200がPHS端末100の電話番号に対して位置情報通知許可設定している場合、すなわちPHS端末100からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合にPHS端末100に対してPHS端末200の所在位置を通知することを許すケースを考える。
【0019】
PHS端末100がPHS端末200の位置情報を取得する代表的な手順について、図2を参照しながら、説明する。
【0020】
PHS端末100が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定(SETUP)信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。発サブアドレスとは、ユーザが任意に利用することが可能な情報要素の一部である。例えば、PHSのメール書き込み呼、メール読み出し呼を接続先のサーバで区別するために、発サブアドレスの領域が使用される。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0021】
図8を参照して、PHS端末100の構成について説明する。PHS端末100は、メニュー部101により位置情報要求を選択して、PHS端末200へ発呼する。発サブアドレス格納部111及び情報チャネル格納部112がそれぞれ、「位置情報要求」及び「チャネルなし」のビット列を呼設定(SETUP)の発サブアドレス領域、情報チャネル領域に格納して、発呼を行う。
【0022】
呼設定信号を受信した基地局400は、その呼設定信号をディジタル網500へ送信する。
【0023】
基地局400からの呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0024】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0025】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0026】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、PHS端末100からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0027】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。また、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼したPHS端末100の番号が位置情報要求許可設定してある番号であることを確認する。
【0028】
位置情報要求許可設定してある番号であることを確認した後に、呼出信号をPHS端末100宛に送信する。呼出信号中には、ユーザユーザ情報が含まれる。ユーザユーザ情報とは、例えばISDN回線のインターフェースに関する通信制御のためのメッセージに含まれる、利用者が独自に使用できる領域である。このユーザユーザ情報として自己の所在地を要求する所在地要求信号を格納して基地局300へ送信する。
【0029】
図9を参照してPHS端末200の構成について説明する。PHS端末200の発サブアドレス検出部221が、呼設定信号の発サブアドレスから、位置情報要求の信号であることを検出すると、発アドレス検出部223が検出した発アドレス情報を判断部222へ送信して通知の可否判断を依頼する。判断部222は、発アドレスの番号と、メモリ上の通知許可PSN格納部251に格納されている番号とを比較し、許可番号であればUUI格納部224で呼出信号(ALERT)のユーザユーザ情報(UUI)の領域に所在地要求のビット列を格納して呼出信号を基地局300に送信する。不許可であれば、後述するように、切断部225で切断信号の理由表示領域に#21(通信拒否)を格納して切断信号(DISC)を基地局300へ送信する。
【0030】
PHS端末200からの呼出信号を受信した基地局300は、呼出信号内に含まれるユーザユーザ情報から所在地要求信号を検知すると、そのユーザユーザ情報に格納されている所在地要求信号を、PHS端末200の位置情報としての自基地局所在地情報に替える。次に、基地局300は、PHS端末200の位置情報を格納したユーザユーザ情報を含む呼出信号をPHS端末100宛に送信する。この呼出信号は、ディジタル網500、基地局400を経由してPHS端末100へと送信される。
【0031】
図10を参照して基地局300の構成について説明する。呼出信号を受信した基地局300は、呼出信号検出部311が呼出信号を受信したことを検出すると、UUI検出部312はユーザユーザ情報から、基地局の所在地情報の格納要求を検出し、UUI格納部313へ所在地情報の格納を依頼する。UUI格納部313はメモリ上の所在地情報格納部321から所在地情報を抽出して、呼出信号のユーザユーザ情報の領域に所在地情報のビット列を格納し、ディジタル回線インターフェース340へ呼出信号を送信する。呼出信号は、ディジタル網500,基地局400を経由してPHS端末100で着呼される。
【0032】
呼出信号を受信したPHS端末100は、受信した呼出信号に含まれるユーザユーザ情報を抽出してPHS端末200の位置情報を取得することができる。PHS端末100は、取得した位置情報をディスプレイ上に表示するとともに、PHS端末200宛に切断信号を送信する。
【0033】
再び図8を参照してPHS端末100の構成について説明する。PHS端末100の呼出信号検出部113が呼出信号を検出すると、UUI検出部114は呼出信号のユーザユーザ情報を抽出して、ディスプレイ表示部140に送信するとともに、切断部115へ切断依頼を行う。切断部115は、PHS端末200へ宛てて切断信号を送信する。
【0034】
切断信号は、基地局300、ディジタル網500、基地局400を経由してPHS端末200によって受信され、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0035】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0036】
実施例2
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200が固定端末30の電話番号に対して位置情報通知許可設定している場合、すなわち固定端末30からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合に固定端末30に対してPHS端末200の所在位置を通知することを許すケースを考える。
【0037】
固定端末30がPHS端末200の位置情報を取得する代表的な手順について、図3を参照しながら、説明する。実施例1と同一の部分については説明を省略する。
【0038】
固定端末30が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0039】
呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0040】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0041】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0042】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、固定端末30からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0043】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。また、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼した固定端末30の番号が位置情報要求許可設定してある番号であることを確認する。
【0044】
位置情報要求許可設定してある番号であることを確認した後に、呼出信号を固定端末30宛に送信する。呼出信号中には、ユーザユーザ情報が含まれる。このユーザユーザ情報として自己の所在地を要求する所在地要求信号を格納して基地局300へ送信する。
【0045】
PHS端末200からの呼出信号を受信した基地局300は、呼出信号内に含まれるユーザユーザ情報から所在地要求信号を検知すると、そのユーザユーザ情報に格納されている所在地要求信号を、PHS端末200の位置情報として自基地局所在地情報に替える。次に、基地局300は、PHS端末200の位置情報を格納したユーザユーザ情報を含む呼出信号を固定端末30宛に送信する。この呼出信号は、ディジタル網500を経由して固定端末30へと送信される。
【0046】
呼出信号を受信した固定端末30は、受信した呼出信号に含まれるユーザユーザ情報を抽出してPHS端末200の位置情報を取得することができる。固定端末30は、取得した位置情報をディスプレィ上に表示するとともに、PHS端末200宛に切断信号を送信する。
【0047】
ディジタル網500、基地局300を経由した切断信号がPHS端末200によって受信され、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0048】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0049】
実施例3
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200がPHS端末100の電話番号に対して位置情報通知許可設定をしていない場合、すなわちPHS端末100からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合にPHS端末100に対してPHS端末200の所在位置の通知を拒否するケースを考える。
【0050】
PHS端末100がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図4を参照しながら、説明する。実施例1と同一の部分については説明を省略する。
【0051】
PHS端末100が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0052】
呼設定信号を受信した基地局400は、その呼設定信号をディジタル網500へ送信する。
【0053】
基地局400からの呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0054】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0055】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0056】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、PHS端末100からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0057】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。しかし、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼したPHS端末100の番号が位置情報要求許可設定してある番号ではないことを確認する。
【0058】
位置情報要求許可設定していない番号であることを確認した後に、通信拒否(#21)の理由を添えて切断信号をPHS端末200宛に送信する。切断信号は、基地局300、ディジタル網500および基地局400を経由して、PHS端末100へと伝達される。
【0059】
切断信号を受信したPHS端末100は、受信した切断信号から通信拒否(#21)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。PHS端末100は、位置情報取得が許可されていない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0060】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0061】
実施例4
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200が固定端末30の電話番号に対して位置情報通知許可設定をしていない場合、すなわち固定端末30からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合に固定端末30に対してPHS端末200の所在位置の通知を拒否するケースを考える。
【0062】
固定端末30がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図5を参照しながら、説明する。実施例1と同一の部分については説明を省略する。
【0063】
固定端末30が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0064】
呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0065】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0066】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0067】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、固定端末30からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0068】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。しかし、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼した固定端末30の番号が位置情報要求許可設定してある番号ではないことを確認する。
【0069】
位置情報要求許可設定していない番号であることを確認した後に、通信拒否(#21)の理由を添えて切断信号を固定端末30宛に送信する。切断信号は、基地局400及びディジタル網500を経由して、固定端末30へと伝達される。
【0070】
切断信号を受信した固定端末30は、受信した切断信号から通信拒否(#21)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。固定端末30は、位置情報取得が許可されていない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0071】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0072】
実施例5
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末100がPHS端末200の所在位置情報を取得しようとしたが、PHS端末200が圏外にある場合についてのケースを考える。
【0073】
PHS端末100がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図6を参照しながら、説明する。
【0074】
PHS端末100が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0075】
呼設定信号を受信した基地局400は、その呼設定信号をディジタル網500へ送信する。
【0076】
基地局400からの呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0077】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0078】
PHS端末200は基地局の圏外に存在するため、どの基地局も着呼応答を受信できず、ディジタル網500へ呼設定受付信号を送信しない。
【0079】
ディジタル網500は、所定時間を経過しても呼設定受付信号を受信しないと、タイムアウトとなり、加入者不在(#20)の理由を添えて切断信号をPHS端末100に宛てて送信する。切断信号は、基地局400を経由して、PHS端末100へと伝達される。
【0080】
切断信号を受信したPHS端末100は、受信した切断信号から加入者不在(#20)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。PHS端末100は、加入者不在のために位置情報が取得できない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0081】
実施例6
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えば固定端末30がPHS端末200の所在位置情報を取得しようとしたが、PHS端末200が圏外にある場合についてのケースを考える。
【0082】
固定端末30がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図7を参照しながら、説明する。
【0083】
固定端末30が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0084】
呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0085】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0086】
PHS端末200は基地局の圏外に存在するため、どの基地局も着呼応答を受信できず、ディジタル網500へ呼設定受付信号を送信しない。
【0087】
ディジタル網500は、所定時間を経過しても呼設定受付信号を受信しないと、タイムアウトとなり、加入者不在(#20)の理由を添えて切断信号を固定端末30に宛てて送信する。切断信号は、固定端末30へと伝達される。
【0088】
切断信号を受信した固定端末30は、受信した切断信号から加入者不在(#20)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。固定端末30は、加入者不在のために位置情報が取得できない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0089】
上記の実施例では、発サブアドレスを利用して位置情報要求を明示しているが、ユーザ特有に設定できる部分であれば、呼設定信号内のどこの情報要素を利用してもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、移動通信システムにおいて専用のサーバおよび回線を設置することなく、位置情報を取得したい移動無線端末に発呼するだけで、在圏の該移動無線端末の所在地を知ることができる。より詳細には、該移動無線端末が基地局圏内に存在すれば、該移動無線端末に接続される基地局が、所在地情報を呼出信号のユーザユーザ情報に格納することができる。所在地情報所得を希望した端末が、この情報を受信して表示することで、位置情報の取得・表示が可能となる。
【0091】
さらに、移動無線端末側で位置情報提供を許可する端末を限定することにより、ユーザのプライバシーを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の通信システム600の概略的構成図である。
【図2】PHS端末200がPHS端末100の位置情報を取得する手順を示すチャートである。
【図3】固定端末30がPHS端末100の位置情報を取得する手順を示すチャートである。
【図4】許可されていないPHS端末200がPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図5】許可されていない固定端末30がPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図6】PHS端末200が在圏していないPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図7】固定端末30が在圏していないPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図8】本発明の実施例に従った、PHS端末100のブロック図である。
【図9】本発明の実施例に従った、PHS端末200のブロック図である。
【図10】本発明の実施例に従った、基地局300のブロック図である。
【符号の説明】
600 通信システム
100 PHS端末
400 基地局
30 固定端末
500 ディジタル網
200 PHS端末
300 基地局
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に移動無線端末の位置情報を通知する通信システムに関し、特に呼設定信号と呼制御信号内のユーザユーザ情報信号を利用することにより、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動無線端末の位置情報を通知する通信システムとして、例えば、特開2001−186558号公報(特許文献1)に開示されたものがある。そこに開示されたシステムにおいては、移動端末が登録エリアから出た時にその旨が位置情報確認側のユーザ装置に通知されるものであるが、基地局に加えて、位置情報センタ装置を必要としている。
【0003】
また、他の従来例として、特開2000−169320号公報(特許文献2)に開示されたものがある。そこに開示されたシステムにおいては、位置情報通知装置が位置情報要求端末からの要求に応じて移動端末からいずれかの無線基地局およびネットワークを介して当該移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を取得し、その位置情報から当該移動端末の位置の推定演算を行って、その推定演算にて得られた移動端末の位置を位置情報要求端末に提供する。このシステムでは、基地局に加えて、位置情報通知装置を必要としている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−186558号公報
【特許文献2】
特開2000−169320号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、専用の位置情報通知装置や回線を設置することにより、任意のPHS端末の位置情報を管理していた。また、ユーザが任意のPHS端末の位置情報を取得したい時に、位置情報管理装置やサーバにアクセスして位置情報を取得していた。
【0006】
従って、従来の位置情報システムにおいては、専用の位置情報通知装置やサーバ、およびサーバアクセス用の回線が追加的に必要となるという問題点があった。需要の増大に伴い、これらの設備増設も必要となる。また、位置情報の取得のためには位置情報管理装置やサーバにアクセスしなければならず、位置情報取得方法に関しても、専用の地図ソフトやFAXを使用しなければならないという問題点もあった。
【0007】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、専用のサーバや回線等を必要とせず、通常の端末のみで簡易に移動無線端末の位置情報を取得できる通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の一特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムは、 ディジタル回線に接続され、移動無線端末の位置情報を要求する位置情報要求信号を格納した呼設定信号を送信し、呼制御信号内のユーザユーザ情報信号を受信する通信端末;および ディジタル回線に接続され、移動無線端末との間で無線通信可能である基地局であって、呼設定信号内の位置情報要求信号と、移動無線端末からの呼制御信号内のユーザユーザ情報信号とを検知でき、かつ移動無線端末の位置情報を格納できるメモリを備えた、基地局; から構成される。
【0008】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 基地局が、移動無線端末から受信した呼制御信号内のユーザユーザ情報信号に位置情報を入れて、通信端末に送信する; ことを特徴とする。
【0009】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 通信端末が、移動無線端末の位置情報要求の許可を得ることができ、自己を識別する情報を含めた呼設定信号を送信する; ことを特徴とする。
【0010】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、さらに移動無線端末を含み: 移動無線端末が、通信端末から受信した呼設定信号内の識別情報に基づき通信端末が位置情報許可設定してある通信端末であることを確認した後に、位置情報提供許可信号を含めた呼制御信号を基地局に送信する; ことを特徴とする。
【0011】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 通信端末が、受信した呼制御信号内の移動無線端末の位置情報を表示する; ことを特徴とする。
【0012】
本発明の他の特徴に従えば、上記のシステムにおいて、 移動無線端末が、PHS端末である; ことを特徴とする。
【0013】
本発明の他の特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける移動無線端末は、 位置情報の要求を出す位置情報要求部; 位置情報要求を格納できる発サブアドレス格納部; 呼設定信号を発呼する発呼部であって、呼設定信号中に発サブアドレス領域を含む、発呼部; 呼出信号を検出する呼出信号検出部;並びに 呼出信号中に含まれるユーザユーザ情報を抽出して表示する表示部; から構成される。
【0014】
本発明の他の特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける移動無線端末は、 呼設定信号を検出する呼設定信号検出部; 呼設定信号中の発サブアドレス領域から位置情報要求を検出する発サブアドレス検出部; 呼設定信号中の発アドレス領域から発アドレス情報を検出する発アドレス検出部; 発アドレス情報が位置情報通知を許可した番号であるか否かを判断する判断部; 呼出信号中のユーザユーザ情報領域に所在地要求を格納するユーザユーザ情報格納部;並びに 呼出信号を送信する送信部; から構成される。
【0015】
本発明の他の特徴に従った、移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける基地局は、 呼出信号を検出する呼出信号検出部; 呼出信号中のユーザユーザ情報領域に格納された所在地要求を検出するユーザユーザ情報検出部;
メモリから所在地情報を取り出して、ユーザユーザ情報領域に所在地情報を格納する所在地情報格納部;並びに ユーザユーザ情報領域に所在地情報を格納した呼出信号を送信する呼出信号送信部; から構成される。
【作用】
本発明の一特徴に従った通信システムによれば、ユーザが位置情報を要求していることを呼設定信号の情報要素内(例えば、発サブアドレス、ユーザユーザ情報等)に明示して、要求先の例えばPHS端末に発呼する。呼設定信号を受信したPHS端末は、発サブアドレスに基づきその呼が位置情報要求であることを検知する。また、位置情報通知を許可した端末からの要求であるか否かを、発アドレスを照合することによって判断する。もし、許可端末からであるとすると、呼出信号内のユーザユーザ情報に所在地要求を格納して、基地局に送信する。基地局では、ユーザユーザ情報を所在地情報に換えて要求端末に送信する。もし、許可端末からでないとすると、切断信号を要求元のPHS端末へ送信する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0017】
実施例1
図1を参照しながら、本発明に係る実施例1について説明する。図1は本実施例の通信システム600の概略的構成図である。本実施例の移動通信システム600は、簡易型携帯電話システム(PHS)を基本にしている。本発明はPHSに適用するのが好適であるが、それに限定されるわけではなく、ISDN回線等のディジタル回線を利用する移動通信システムであれば、どのような移動通信システムにも適用可能である。図1に示すように、PHS端末100と無線通信を行う基地局400、PHS端末200と無線通信を行う基地局300および固定端末30はディジタル回線またはディジタル網500に接続される。
【0018】
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200がPHS端末100の電話番号に対して位置情報通知許可設定している場合、すなわちPHS端末100からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合にPHS端末100に対してPHS端末200の所在位置を通知することを許すケースを考える。
【0019】
PHS端末100がPHS端末200の位置情報を取得する代表的な手順について、図2を参照しながら、説明する。
【0020】
PHS端末100が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定(SETUP)信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。発サブアドレスとは、ユーザが任意に利用することが可能な情報要素の一部である。例えば、PHSのメール書き込み呼、メール読み出し呼を接続先のサーバで区別するために、発サブアドレスの領域が使用される。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0021】
図8を参照して、PHS端末100の構成について説明する。PHS端末100は、メニュー部101により位置情報要求を選択して、PHS端末200へ発呼する。発サブアドレス格納部111及び情報チャネル格納部112がそれぞれ、「位置情報要求」及び「チャネルなし」のビット列を呼設定(SETUP)の発サブアドレス領域、情報チャネル領域に格納して、発呼を行う。
【0022】
呼設定信号を受信した基地局400は、その呼設定信号をディジタル網500へ送信する。
【0023】
基地局400からの呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0024】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0025】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0026】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、PHS端末100からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0027】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。また、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼したPHS端末100の番号が位置情報要求許可設定してある番号であることを確認する。
【0028】
位置情報要求許可設定してある番号であることを確認した後に、呼出信号をPHS端末100宛に送信する。呼出信号中には、ユーザユーザ情報が含まれる。ユーザユーザ情報とは、例えばISDN回線のインターフェースに関する通信制御のためのメッセージに含まれる、利用者が独自に使用できる領域である。このユーザユーザ情報として自己の所在地を要求する所在地要求信号を格納して基地局300へ送信する。
【0029】
図9を参照してPHS端末200の構成について説明する。PHS端末200の発サブアドレス検出部221が、呼設定信号の発サブアドレスから、位置情報要求の信号であることを検出すると、発アドレス検出部223が検出した発アドレス情報を判断部222へ送信して通知の可否判断を依頼する。判断部222は、発アドレスの番号と、メモリ上の通知許可PSN格納部251に格納されている番号とを比較し、許可番号であればUUI格納部224で呼出信号(ALERT)のユーザユーザ情報(UUI)の領域に所在地要求のビット列を格納して呼出信号を基地局300に送信する。不許可であれば、後述するように、切断部225で切断信号の理由表示領域に#21(通信拒否)を格納して切断信号(DISC)を基地局300へ送信する。
【0030】
PHS端末200からの呼出信号を受信した基地局300は、呼出信号内に含まれるユーザユーザ情報から所在地要求信号を検知すると、そのユーザユーザ情報に格納されている所在地要求信号を、PHS端末200の位置情報としての自基地局所在地情報に替える。次に、基地局300は、PHS端末200の位置情報を格納したユーザユーザ情報を含む呼出信号をPHS端末100宛に送信する。この呼出信号は、ディジタル網500、基地局400を経由してPHS端末100へと送信される。
【0031】
図10を参照して基地局300の構成について説明する。呼出信号を受信した基地局300は、呼出信号検出部311が呼出信号を受信したことを検出すると、UUI検出部312はユーザユーザ情報から、基地局の所在地情報の格納要求を検出し、UUI格納部313へ所在地情報の格納を依頼する。UUI格納部313はメモリ上の所在地情報格納部321から所在地情報を抽出して、呼出信号のユーザユーザ情報の領域に所在地情報のビット列を格納し、ディジタル回線インターフェース340へ呼出信号を送信する。呼出信号は、ディジタル網500,基地局400を経由してPHS端末100で着呼される。
【0032】
呼出信号を受信したPHS端末100は、受信した呼出信号に含まれるユーザユーザ情報を抽出してPHS端末200の位置情報を取得することができる。PHS端末100は、取得した位置情報をディスプレイ上に表示するとともに、PHS端末200宛に切断信号を送信する。
【0033】
再び図8を参照してPHS端末100の構成について説明する。PHS端末100の呼出信号検出部113が呼出信号を検出すると、UUI検出部114は呼出信号のユーザユーザ情報を抽出して、ディスプレイ表示部140に送信するとともに、切断部115へ切断依頼を行う。切断部115は、PHS端末200へ宛てて切断信号を送信する。
【0034】
切断信号は、基地局300、ディジタル網500、基地局400を経由してPHS端末200によって受信され、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0035】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0036】
実施例2
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200が固定端末30の電話番号に対して位置情報通知許可設定している場合、すなわち固定端末30からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合に固定端末30に対してPHS端末200の所在位置を通知することを許すケースを考える。
【0037】
固定端末30がPHS端末200の位置情報を取得する代表的な手順について、図3を参照しながら、説明する。実施例1と同一の部分については説明を省略する。
【0038】
固定端末30が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0039】
呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0040】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0041】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0042】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、固定端末30からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0043】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。また、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼した固定端末30の番号が位置情報要求許可設定してある番号であることを確認する。
【0044】
位置情報要求許可設定してある番号であることを確認した後に、呼出信号を固定端末30宛に送信する。呼出信号中には、ユーザユーザ情報が含まれる。このユーザユーザ情報として自己の所在地を要求する所在地要求信号を格納して基地局300へ送信する。
【0045】
PHS端末200からの呼出信号を受信した基地局300は、呼出信号内に含まれるユーザユーザ情報から所在地要求信号を検知すると、そのユーザユーザ情報に格納されている所在地要求信号を、PHS端末200の位置情報として自基地局所在地情報に替える。次に、基地局300は、PHS端末200の位置情報を格納したユーザユーザ情報を含む呼出信号を固定端末30宛に送信する。この呼出信号は、ディジタル網500を経由して固定端末30へと送信される。
【0046】
呼出信号を受信した固定端末30は、受信した呼出信号に含まれるユーザユーザ情報を抽出してPHS端末200の位置情報を取得することができる。固定端末30は、取得した位置情報をディスプレィ上に表示するとともに、PHS端末200宛に切断信号を送信する。
【0047】
ディジタル網500、基地局300を経由した切断信号がPHS端末200によって受信され、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0048】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0049】
実施例3
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200がPHS端末100の電話番号に対して位置情報通知許可設定をしていない場合、すなわちPHS端末100からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合にPHS端末100に対してPHS端末200の所在位置の通知を拒否するケースを考える。
【0050】
PHS端末100がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図4を参照しながら、説明する。実施例1と同一の部分については説明を省略する。
【0051】
PHS端末100が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0052】
呼設定信号を受信した基地局400は、その呼設定信号をディジタル網500へ送信する。
【0053】
基地局400からの呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0054】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0055】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0056】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、PHS端末100からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0057】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。しかし、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼したPHS端末100の番号が位置情報要求許可設定してある番号ではないことを確認する。
【0058】
位置情報要求許可設定していない番号であることを確認した後に、通信拒否(#21)の理由を添えて切断信号をPHS端末200宛に送信する。切断信号は、基地局300、ディジタル網500および基地局400を経由して、PHS端末100へと伝達される。
【0059】
切断信号を受信したPHS端末100は、受信した切断信号から通信拒否(#21)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。PHS端末100は、位置情報取得が許可されていない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0060】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0061】
実施例4
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末200が固定端末30の電話番号に対して位置情報通知許可設定をしていない場合、すなわち固定端末30からPHS端末200の所在位置についての問い合わせがあった場合に固定端末30に対してPHS端末200の所在位置の通知を拒否するケースを考える。
【0062】
固定端末30がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図5を参照しながら、説明する。実施例1と同一の部分については説明を省略する。
【0063】
固定端末30が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0064】
呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0065】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0066】
PHS端末200は基地局300の圏内に存在するため、PHS端末200は基地局300からの着呼信号を受信すると、基地局300に対して着呼応答信号を送信する。
【0067】
着呼応答信号を受信した基地局300は、呼設定受付信号をディジタル網500へ送信するとともに、固定端末30からの呼設定信号をPHS端末200へ送信する。
【0068】
呼設定信号を受信したPHS端末200は、呼設定信号内に存在する発サブアドレス情報から、この呼が位置情報を要求するものであることを検知する。しかし、呼設定信号内に存在する発アドレス情報から、発呼した固定端末30の番号が位置情報要求許可設定してある番号ではないことを確認する。
【0069】
位置情報要求許可設定していない番号であることを確認した後に、通信拒否(#21)の理由を添えて切断信号を固定端末30宛に送信する。切断信号は、基地局400及びディジタル網500を経由して、固定端末30へと伝達される。
【0070】
切断信号を受信した固定端末30は、受信した切断信号から通信拒否(#21)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。固定端末30は、位置情報取得が許可されていない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0071】
なお、PHS端末200が話中の場合であっても、情報チャネル選択がチャネルなしとなっているため、PHS端末200に対しての通話中着信通知が許容され、基地局300とPHS端末200との間の処理は、上記の話中でない場合と同様に実施される。
【0072】
実施例5
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えばPHS端末100がPHS端末200の所在位置情報を取得しようとしたが、PHS端末200が圏外にある場合についてのケースを考える。
【0073】
PHS端末100がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図6を参照しながら、説明する。
【0074】
PHS端末100が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0075】
呼設定信号を受信した基地局400は、その呼設定信号をディジタル網500へ送信する。
【0076】
基地局400からの呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0077】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0078】
PHS端末200は基地局の圏外に存在するため、どの基地局も着呼応答を受信できず、ディジタル網500へ呼設定受付信号を送信しない。
【0079】
ディジタル網500は、所定時間を経過しても呼設定受付信号を受信しないと、タイムアウトとなり、加入者不在(#20)の理由を添えて切断信号をPHS端末100に宛てて送信する。切断信号は、基地局400を経由して、PHS端末100へと伝達される。
【0080】
切断信号を受信したPHS端末100は、受信した切断信号から加入者不在(#20)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。PHS端末100は、加入者不在のために位置情報が取得できない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0081】
実施例6
本実施例では、上記のような通信システムにおいて、例えば固定端末30がPHS端末200の所在位置情報を取得しようとしたが、PHS端末200が圏外にある場合についてのケースを考える。
【0082】
固定端末30がPHS端末200の位置情報を取得しようとする代表的な手順について、図7を参照しながら、説明する。
【0083】
固定端末30が、所在位置情報を知りたいPHS端末200宛に呼設定信号を送信する。呼設定信号内には、発サブアドレスが含まれる。この発サブアドレスの情報要素として、位置情報要求信号を格納して呼設定信号を送信する。また、送信する呼設定信号には、チャネル識別子の情報要素である情報チャネル選択をチャネルなしとして格納してある。
【0084】
呼設定信号を受信したディジタル網500は、呼の宛先であるPHS端末200が位置登録をしている交換機配下の全ての基地局に呼設定信号を送信する。
【0085】
呼設定信号を受信した全ての基地局は、無線区間に着呼信号を送信する。
【0086】
PHS端末200は基地局の圏外に存在するため、どの基地局も着呼応答を受信できず、ディジタル網500へ呼設定受付信号を送信しない。
【0087】
ディジタル網500は、所定時間を経過しても呼設定受付信号を受信しないと、タイムアウトとなり、加入者不在(#20)の理由を添えて切断信号を固定端末30に宛てて送信する。切断信号は、固定端末30へと伝達される。
【0088】
切断信号を受信した固定端末30は、受信した切断信号から加入者不在(#20)を抽出し、PHS端末200の所在地情報を取得できないことを知る。固定端末30は、加入者不在のために位置情報が取得できない旨をディスプレィ上に表示し、一連の所在地情報取得手続が終了する。
【0089】
上記の実施例では、発サブアドレスを利用して位置情報要求を明示しているが、ユーザ特有に設定できる部分であれば、呼設定信号内のどこの情報要素を利用してもよい。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、移動通信システムにおいて専用のサーバおよび回線を設置することなく、位置情報を取得したい移動無線端末に発呼するだけで、在圏の該移動無線端末の所在地を知ることができる。より詳細には、該移動無線端末が基地局圏内に存在すれば、該移動無線端末に接続される基地局が、所在地情報を呼出信号のユーザユーザ情報に格納することができる。所在地情報所得を希望した端末が、この情報を受信して表示することで、位置情報の取得・表示が可能となる。
【0091】
さらに、移動無線端末側で位置情報提供を許可する端末を限定することにより、ユーザのプライバシーを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の通信システム600の概略的構成図である。
【図2】PHS端末200がPHS端末100の位置情報を取得する手順を示すチャートである。
【図3】固定端末30がPHS端末100の位置情報を取得する手順を示すチャートである。
【図4】許可されていないPHS端末200がPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図5】許可されていない固定端末30がPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図6】PHS端末200が在圏していないPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図7】固定端末30が在圏していないPHS端末100の位置情報を取得しようとする手順を示すチャートである。
【図8】本発明の実施例に従った、PHS端末100のブロック図である。
【図9】本発明の実施例に従った、PHS端末200のブロック図である。
【図10】本発明の実施例に従った、基地局300のブロック図である。
【符号の説明】
600 通信システム
100 PHS端末
400 基地局
30 固定端末
500 ディジタル網
200 PHS端末
300 基地局
Claims (9)
- 移動無線端末の位置情報を通知する通信システムであって:
ディジタル回線に接続され、移動無線端末の位置情報を要求する位置情報要求信号を格納した呼設定信号を送信し、呼制御信号内のユーザユーザ情報信号を受信する通信端末;および
前記ディジタル回線に接続され、移動無線端末との間で無線通信可能である基地局であって、前記呼設定信号内の位置情報要求信号と、前記移動無線端末からの呼制御信号内のユーザユーザ情報信号とを検知でき、かつ該移動無線端末の位置情報を格納できるメモリを備えた、基地局;
から構成される通信システム。 - 請求項1に記載された通信システムであって:
前記基地局が、前記移動無線端末から受信した呼制御信号内のユーザユーザ情報信号に位置情報を入れて、前記通信端末に送信する;
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項2に記載された通信システムであって:
前記通信端末が、前記移動無線端末の位置情報要求の許可を得ることができ、自己を識別する情報を含めた呼設定信号を送信する;
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項3に記載された通信システムであり、さらに前記移動無線端末を含み:
該移動無線端末が、前記通信端末から受信した呼設定信号内の前記識別情報に基づき前記通信端末が位置情報許可設定してある通信端末であることを確認した後に、位置情報提供許可信号を含めた呼制御信号を前記基地局に送信する;
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項4に記載された通信システムであって:
前記通信端末が、受信した呼制御信号内の前記移動無線端末の位置情報を表示する;
ことを特徴とする通信システム。 - 請求項5に記載された通信システムであって:
前記移動無線端末が、PHS端末である;
ことを特徴とする通信システム。 - 移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける移動無線端末であって:
位置情報の要求を出す位置情報要求部;
位置情報要求を格納できる発サブアドレス格納部;
呼設定信号を発呼する発呼部であって、前記呼設定信号中に発サブアドレス領域を含む、発呼部;
呼出信号を検出する呼出信号検出部;並びに
呼出信号中に含まれるユーザユーザ情報を抽出して表示する表示部;
から構成される移動無線端末。 - 移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける移動無線端末であって:
呼設定信号を検出する呼設定信号検出部;
呼設定信号中の発サブアドレス領域から位置情報要求を検出する発サブアドレス検出部;
呼設定信号中の発アドレス領域から発アドレス情報を検出する発アドレス検出部;
前記発アドレス情報が位置情報通知を許可した番号であるか否かを判断する判断部;
呼出信号中のユーザユーザ情報領域に所在地要求を格納するユーザユーザ情報格納部;並びに
呼出信号を送信する送信部;
から構成される移動無線端末。 - 移動無線端末の位置情報を通知する通信システムにおける基地局であって:
呼出信号を検出する呼出信号検出部;
呼出信号中のユーザユーザ情報領域に格納された所在地要求を検出するユーザユーザ情報検出部;
メモリから所在地情報を取り出して、前記ユーザユーザ情報領域に所在地情報を格納する所在地情報格納部;並びに
ユーザユーザ情報領域に所在地情報を格納した呼出信号を送信する呼出信号送信部;
から構成される基地局。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297894A JP2004135086A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 移動無線端末の位置情報を通知する通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297894A JP2004135086A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 移動無線端末の位置情報を通知する通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004135086A true JP2004135086A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32287469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002297894A Pending JP2004135086A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 移動無線端末の位置情報を通知する通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004135086A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006114996A1 (ja) | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Sony Corporation | 無線端末およびユーザインタフェース方法 |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002297894A patent/JP2004135086A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006114996A1 (ja) | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Sony Corporation | 無線端末およびユーザインタフェース方法 |
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