JP2004131803A - 外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブおよび前記チューブを用いた熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部耐食性に優れるAl合金製チューブを提供する。
【解決手段】ろう材、芯材、犠牲材(犠牲陽極皮材)をこの順にクラッドしたブレージングシートの前記ろう材を外側にして形成したAl合金製チューブにおいて、前記チューブの肉厚が0.23mm以下であり、前記ろう材がAl−5〜20質量%(以下%と略記する)Si合金からなり、前記芯材がSiを0.8%以下に規制したAl−Mn系合金からなり、前記犠牲材がSnを0.01〜0.2%含むAl合金、Inを0.01〜0.1%含むAl合金、またはSnおよびInを合計で0.01〜0.2%(但しInは0.1%以下)含むAl合金からなり、前記芯材のろう付け加熱後の未拡散領域幅Hが30μm以上である外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブ。
【選択図】 図1
【解決手段】ろう材、芯材、犠牲材(犠牲陽極皮材)をこの順にクラッドしたブレージングシートの前記ろう材を外側にして形成したAl合金製チューブにおいて、前記チューブの肉厚が0.23mm以下であり、前記ろう材がAl−5〜20質量%(以下%と略記する)Si合金からなり、前記芯材がSiを0.8%以下に規制したAl−Mn系合金からなり、前記犠牲材がSnを0.01〜0.2%含むAl合金、Inを0.01〜0.1%含むAl合金、またはSnおよびInを合計で0.01〜0.2%(但しInは0.1%以下)含むAl合金からなり、前記芯材のろう付け加熱後の未拡散領域幅Hが30μm以上である外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ラジエーターなどに適した、外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブおよび前記チューブを用いた熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラジエーターなどの熱交換器は、図1に示すように、複数本のチューブ1の間にコルゲート状に加工したフィン2を配し、該チューブの両端はヘッダー3とタンク4とで構成される空間にそれぞれ開口しており、高温冷媒を一方のタンク側の空間からチューブ1内を通して他方のタンク4側の空間に送り、その間チューブ1およびフィン2のコア部分で熱交換して冷媒を冷却する装置である。
【0003】
前記チューブ1には、Al−Mn系合金の芯材の片面にAl−Si系合金のろう材をクラッドし、他の片面にAl−Zn系合金の犠牲材をクラッドした3層構造のブレージングシートをろう材側を外側にして断面円形に電縫溶接したチューブ、或いは前記チューブをさらに偏平状に引抜加工したチューブなどが多く使用されている。フィン、ヘッダー、タンクなどもAl合金で構成されている。
【0004】
そして、前記ラジエーターは、チューブやフィンなどの構成部材を、図1に示したラジエーター形状に組付け、この組付け体を所定温度にろう付け加熱して製造されている。
前記ろう付け加熱は、一般に、600±5℃で3〜4分間保持後、550℃から200℃までを50±5℃/分の速度で冷却して行われている。
【0005】
ところで、熱交換器に組込まれるチューブの腐食には、大気に接する側からの外部腐食と、水やフレオンガスなどの熱交換媒体に接する側からの内部腐食とがあり、自動車は道路凍結防止剤などを含む腐食促進性液滴が付着する苛酷な環境下を走行するため、自動車用熱交換器のチューブには、特に外部耐食性の向上が望まれている。
【0006】
ところで、前記チューブの外部腐食は次のようにして進行することが知られている。
即ち、(イ)ろう材中のSiが、ろう付け加熱時に、芯材に拡散して結晶粒界に析出する。(ロ)この結晶粒界が優先的に腐食して孔食となる。(ハ)この孔食が犠牲材側のZn拡散領域に達するとその進行が促進して、チューブにとって致命的な貫通孔食となる。
【0007】
チューブの外部耐食性を高める方法としては、(1)ブレージングシートのろう材にZnを少量添加してろう材に犠牲陽極効果を持たせる方法、(2)ブレージングシートの芯材にCuを濃度勾配をつけて添加して芯材自体に犠牲陽極効果を持たせる方法(特許文献1)、(3)フィン材に犠牲陽極効果を持たせる方法などが開発されている。
【0008】
【特許文献1】「特開平10−140278」
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記(1)〜(3)の方法では、薄肉チューブに対しては十分な防食効果が得られず、新たな防食方法の開発が望まれている。
【0010】
このため、本発明者等は、前記チューブの耐食性について種々検討し、Snまたは/およびInを含むAl合金は、従来のAl−Zn合金に較べて少量の合金元素で犠牲陽極効果が得られること、従って犠牲材側からのInやSnなどの拡散領域幅Hが狭くなること、芯材に未拡散領域幅Hが30μm以上残存すれば苛酷な腐食環境下でも孔食の貫通を抑えられることなどを知見し、さらに検討を進めて本発明を完成させるに至った。
本発明の目的は、外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブおよび前記チューブを用いた熱交換器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載発明は、ろう材、芯材、犠牲材(犠牲陽極皮材)をこの順にクラッドしたブレージングシートの前記ろう材を外側にして形成したAl合金製チューブにおいて、前記チューブの肉厚が0.23mm以下であり、前記ろう材がAl−5〜20質量%(以下%と略記する)Si合金からなり、前記芯材がSiを0.8%以下に規制したAl−Mn系合金からなり、前記犠牲材がSnを0.01〜0.2%含むAl合金、Inを0.01〜0.1%含むAl合金、またはSnおよびInを合計で0.01〜0.2%(但しInは0.1%以下)含むAl合金からなり、前記芯材のろう付け加熱後の未拡散領域幅Hが30μm以上であることを特徴とする外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブである。
なお、前記ろう付け加熱条件は600±5℃で4分間保持後、550℃から200℃までを50±5℃/分の速度で冷却する条件である。
また、前記未拡散領域幅Hは、H=L−LSi−LSn、H=L−LSi−LInまたはH=L−LSi−LSn+In のいずれかの式で示される値(μm)である。但し、前記Lはチューブの肉厚(μm)、LSiは芯材のろう材側におけるSiのEPMA拡散プロファイルのSi1.5%とSi1.0%を結ぶ線の延長線と芯材のSi含有量との交点から芯材のろう材側表面に到る最短距離(μm)、LSnは芯材の犠牲材側におけるSnのEPMA拡散プロファイルから求めた濃度が0.01%になる点から犠牲材表面に到る最短距離、LInはInの前記濃度が0.01%になる点からの前記最短距離、LSn+In はSnとInの合計の濃度が0.02%になる点からの前記最短距離(μm)である。
【0012】
請求項2記載発明は、前記チューブにおけるろう材のクラッド率が7〜12%、犠牲材のクラッド率が4〜16.5%であることを特徴とする請求項1記載の外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブである。
【0013】
請求項3記載発明は、前記請求項1または2記載のアルミニウム合金製チューブが用いられ、ろう付けにより組立てられていることを特徴とするアルミニウム合金製熱交換器である。
なお、前記クラッド率とはブレージングシートの厚みTに対するクラッド材の厚みtの比率(t/T)×100%である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のチューブは、3層構造(ろう材/芯材/犠牲材)のAl合金ブレージングシートを前記ろう材を外側にして筒状に形成したものであり、本発明において、前記芯材のろう付け加熱後の未拡散領域幅Hを30μm以上に規定する理由は、30μm未満では孔食が発生し易くなるためである。
【0015】
本発明のチューブにおいて、前記チューブを構成するブレージングシートのろう材にはAl−Si合金、Al−Si−Mg合金、Al−Si−Mg−Bi合金などのAl−Si系合金が使用される。
前記ろう材のSi含有量を5〜20%に規定する理由は5%未満でも20%を超えても、ろう材の融点が高くなってろう付け性が低下するためである。
【0016】
前記ブレージングシートの 芯材にはAl−Mn合金、Al−Mn−Cu合金、Al−Mn−Mg−Cu合金などのAl−Mn系合金が使用される。
本発明において、前記Al−Mn系合金芯材に含まれるSiの含有量を0.8%以下に規定する理由は0.8%を超えるとろう付け加熱時にSiが結晶粒界に析出して孔食が生じ易くなるためである。
【0017】
犠牲材には、芯材より電位が卑なAl−Sn合金、Al−In合金、Al−Sn−In合金が使用される。
前記犠牲材のSn含有量を0.01〜0.2%、In含有量を0.01〜0.1%、SnおよびInの合計含有量を0.01〜0.2%(但し、Inは0.1%以下)にそれぞれ規定する理由は、前記合金元素が下限値未満ではいずれもその犠牲陽極効果が十分に得られず、前記上限値を超えると芯材への拡散量が増加して、いずれもろう付け加熱後において芯材に未拡散領域幅Hを30μm以上確保するのが困難になるためである。
なお、犠牲材には電位が芯材より卑となる範囲で所要の合金元素を添加することができる。
【0018】
本発明において、未拡散領域幅Hは、H=L−LSi−LSn、H=L−LSi−LInまたはH=L−LSi−LSn+In のいずれかの式で示される値(μm)である。但し、Lはチューブの肉厚(μm)、LSiは図2(イ)〜(ハ)に示すように芯材のろう材側におけるSiのEPMA拡散プロファイルのSi1.5%とSi1.0%を結ぶ線の延長線と芯材のSi含有量との交点cから芯材のろう材側表面に到る最短距離(μm)、LSnは図2(イ)に示すように芯材の犠牲材側におけるSnのEPMA拡散プロファイルから求めた濃度が0.01%になる点dから犠牲材表面に到る最短距離、LInは図2(ロ)に示すようにInの濃度が0.01%になる点eからの前記最短距離、LSn+In は図2(ハ)に示すようにSnとInの合計の濃度が0.02%になる点fからの前記最短距離(μm)である。
【0019】
本発明において、ろう付け加熱後のチューブの芯材における未拡散領域幅Hはブレージングシートの合金組成、芯材の厚さ、ろう材および犠牲材のクラッド率、ろう付け加熱温度などの要因によって左右される。
従って、本発明では、前記要因は、予備実験により、ろう付け加熱後の芯材の未拡散領域幅Hが30μm以上になるように設定する。
【0020】
本発明において、チューブの肉厚を0.23mm以下に規定する理由は、車両軽量化のためである。チューブの肉厚(特に芯材の厚さ)を厚くすれば、前記未拡散領域幅Hは30μm以上に広くできるが、それでは車両軽量化が図れない。
【0021】
請求項1記載発明のチューブのろう材または犠牲材のクラッド率はそれぞれ7〜12%または4〜16.5%が望ましい。その理由は前記クラッド率が下限値未満ではいずれもその機能が安定して発現されなくなるためである。また上限値を超えるとろう材または犠牲材から芯材への合金元素の拡散量が増加して、一般的ろう付け加熱条件においては、芯材の未拡散領域幅Hを30μm以上確保するのが困難になるためである。
なお、前記一般的ろう付け加熱条件とは、前述のように、600±5℃で3〜4分間保持後、550℃から200℃までを50±5℃/分の速度で冷却する条件である。
【0022】
前記通常のろう付け加熱条件における400℃以上の保持時間を15分以下に規定して合金元素の拡散を抑えることにより、ろう材または犠牲材のクラッド率はそれぞれ20%または30%まで許容できる。
【0023】
請求項3記載発明は、前記請求項1または2記載のチューブを用い、ろう付けにより組立てられているAl合金製熱交換器であり、具体的には、自動車のラジエーター、コンデンサ、エバポレータ、オイルクーラーなどの熱交換器である。前記ろう付けには、非腐食性フラックスろう付け、フラックスろう付け、真空ろう付けなど従来のろう付け法が適用できる。
【0024】
【実施例】
以下に、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
(実施例1)
表1に示した本発明規定組成のろう材、芯材(Al−Mn−Cu合金)、犠牲材をこの順にクラッドした厚さ0.225mmのブレージングシートをろう材を外側にして電縫溶接してチューブとし、このチューブを下記のろう付け加熱条件で加熱した。即ち、窒素雰囲気中で、到達温度600±5℃で4分間保持し、その後550℃から200℃までを50±5℃/分の冷却速度で冷却した。400℃以上の保持時間は18〜24分とした。
【0025】
ろう付け加熱後のチューブを5%NaCl水溶液中に浸漬し、この状態で電流密度1mA/cm2 の電流を24時間通電する苛酷な条件で電解試験を行った。
前記電解試験後のチューブの横断面を観察してチューブの外部耐食性を評価した。芯材に孔食が生じない場合は外部耐食性が極めて良好(◎)、孔食が生じても浅い場合は良好(○)、孔食が深いが貫通しない場合はほぼ良好(△)、孔食が貫通した場合は不良(×)と評価した。
また前記電解試験前のチューブの芯材部分をEPMA分析して、図2に示すようにSi、Sn、Inの各合金元素のプロファイルを求め、そこから未拡散領域幅Hを測定した。
【0026】
(実施例2)
クラッド率の大きいブレージングシートを電縫溶接してチューブとし、前記チューブを実施例1と同じ条件でろう付け加熱した。但し400℃以上の保持時間は14分に短くした。
得られたろう付け加熱後のチューブについて実施例1と同じ方法により外部耐食性を試験し評価した。
【0027】
(比較例1)
犠牲材にAl−10%Zn合金を用いた他は、実施例1と同じ方法によりチューブを製造し、前記チューブを実施例1と同じ条件でろう付け加熱し、実施例1と同じ方法によりチューブの外部耐食性を試験し評価した。
実施例1、2および比較例1の結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
表2から明らかなように、本発明例のNo.1〜5は、未拡散領域幅Hが30μm以上のため、チューブに貫通孔食が生じず、外部耐食性に優れた。
これに対し、比較例のNo.1は犠牲材の合金元素にZnを5.0%含むため、犠牲材側からの拡散領域が増加して未拡散領域幅Hが30μm未満となり、そのため外部耐食性が劣った。
本発明のチューブについては、チューブ内に高温冷媒を流して内部耐食性を調べたが、犠牲材の作用により、チューブ芯材の内面側が腐食するようなことはなかった。
【0031】
(実施例3)
実施例1および比較例1で製造した各々のチューブを用いて、図1に示したラジエーターを弗化物系フラックスを用いたろう付け法により組み立て、このラジエーターについて実施例1と同じ方法により電解試験を行った。
フィンにはJIS 7072Al合金を用いた。ろう付け加熱は実施例1と同じ条件で行った。
その結果、本発明のチューブを用いたラジエーターは、いずれも孔食が貫通するようなことがなく、外部耐食性に優れることが確認された。
【0032】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のAl合金製チューブは、犠牲材がAl−Sn系合金、Al−In系合金またはAl−Sn−In系合金からなり、前記Sn、Inの含有量は少ないので、ろう付け加熱後において犠牲材の合金元素の芯材への拡散量が減少し、芯材に未拡散領域を所定幅確保できる。従って本発明のチューブは孔食が貫通し難くチューブの薄肉化に十分対応できる。また前記本発明のチューブを用いたAl合金製熱交換器は、苛酷な腐食環境下で使用されかつチューブの薄肉化が希求される自動車用熱交換器などに好適である。依って、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジエーターを示す一部断面の斜視図である。
【図2】(イ)〜(ハ)はろう付け加熱後のチューブの芯材部分における未拡散領域幅Hの説明図である。
【符号の説明】
1 チューブ
2 フィン
3 ヘッダー
4 タンク
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ラジエーターなどに適した、外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブおよび前記チューブを用いた熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラジエーターなどの熱交換器は、図1に示すように、複数本のチューブ1の間にコルゲート状に加工したフィン2を配し、該チューブの両端はヘッダー3とタンク4とで構成される空間にそれぞれ開口しており、高温冷媒を一方のタンク側の空間からチューブ1内を通して他方のタンク4側の空間に送り、その間チューブ1およびフィン2のコア部分で熱交換して冷媒を冷却する装置である。
【0003】
前記チューブ1には、Al−Mn系合金の芯材の片面にAl−Si系合金のろう材をクラッドし、他の片面にAl−Zn系合金の犠牲材をクラッドした3層構造のブレージングシートをろう材側を外側にして断面円形に電縫溶接したチューブ、或いは前記チューブをさらに偏平状に引抜加工したチューブなどが多く使用されている。フィン、ヘッダー、タンクなどもAl合金で構成されている。
【0004】
そして、前記ラジエーターは、チューブやフィンなどの構成部材を、図1に示したラジエーター形状に組付け、この組付け体を所定温度にろう付け加熱して製造されている。
前記ろう付け加熱は、一般に、600±5℃で3〜4分間保持後、550℃から200℃までを50±5℃/分の速度で冷却して行われている。
【0005】
ところで、熱交換器に組込まれるチューブの腐食には、大気に接する側からの外部腐食と、水やフレオンガスなどの熱交換媒体に接する側からの内部腐食とがあり、自動車は道路凍結防止剤などを含む腐食促進性液滴が付着する苛酷な環境下を走行するため、自動車用熱交換器のチューブには、特に外部耐食性の向上が望まれている。
【0006】
ところで、前記チューブの外部腐食は次のようにして進行することが知られている。
即ち、(イ)ろう材中のSiが、ろう付け加熱時に、芯材に拡散して結晶粒界に析出する。(ロ)この結晶粒界が優先的に腐食して孔食となる。(ハ)この孔食が犠牲材側のZn拡散領域に達するとその進行が促進して、チューブにとって致命的な貫通孔食となる。
【0007】
チューブの外部耐食性を高める方法としては、(1)ブレージングシートのろう材にZnを少量添加してろう材に犠牲陽極効果を持たせる方法、(2)ブレージングシートの芯材にCuを濃度勾配をつけて添加して芯材自体に犠牲陽極効果を持たせる方法(特許文献1)、(3)フィン材に犠牲陽極効果を持たせる方法などが開発されている。
【0008】
【特許文献1】「特開平10−140278」
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記(1)〜(3)の方法では、薄肉チューブに対しては十分な防食効果が得られず、新たな防食方法の開発が望まれている。
【0010】
このため、本発明者等は、前記チューブの耐食性について種々検討し、Snまたは/およびInを含むAl合金は、従来のAl−Zn合金に較べて少量の合金元素で犠牲陽極効果が得られること、従って犠牲材側からのInやSnなどの拡散領域幅Hが狭くなること、芯材に未拡散領域幅Hが30μm以上残存すれば苛酷な腐食環境下でも孔食の貫通を抑えられることなどを知見し、さらに検討を進めて本発明を完成させるに至った。
本発明の目的は、外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブおよび前記チューブを用いた熱交換器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載発明は、ろう材、芯材、犠牲材(犠牲陽極皮材)をこの順にクラッドしたブレージングシートの前記ろう材を外側にして形成したAl合金製チューブにおいて、前記チューブの肉厚が0.23mm以下であり、前記ろう材がAl−5〜20質量%(以下%と略記する)Si合金からなり、前記芯材がSiを0.8%以下に規制したAl−Mn系合金からなり、前記犠牲材がSnを0.01〜0.2%含むAl合金、Inを0.01〜0.1%含むAl合金、またはSnおよびInを合計で0.01〜0.2%(但しInは0.1%以下)含むAl合金からなり、前記芯材のろう付け加熱後の未拡散領域幅Hが30μm以上であることを特徴とする外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブである。
なお、前記ろう付け加熱条件は600±5℃で4分間保持後、550℃から200℃までを50±5℃/分の速度で冷却する条件である。
また、前記未拡散領域幅Hは、H=L−LSi−LSn、H=L−LSi−LInまたはH=L−LSi−LSn+In のいずれかの式で示される値(μm)である。但し、前記Lはチューブの肉厚(μm)、LSiは芯材のろう材側におけるSiのEPMA拡散プロファイルのSi1.5%とSi1.0%を結ぶ線の延長線と芯材のSi含有量との交点から芯材のろう材側表面に到る最短距離(μm)、LSnは芯材の犠牲材側におけるSnのEPMA拡散プロファイルから求めた濃度が0.01%になる点から犠牲材表面に到る最短距離、LInはInの前記濃度が0.01%になる点からの前記最短距離、LSn+In はSnとInの合計の濃度が0.02%になる点からの前記最短距離(μm)である。
【0012】
請求項2記載発明は、前記チューブにおけるろう材のクラッド率が7〜12%、犠牲材のクラッド率が4〜16.5%であることを特徴とする請求項1記載の外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブである。
【0013】
請求項3記載発明は、前記請求項1または2記載のアルミニウム合金製チューブが用いられ、ろう付けにより組立てられていることを特徴とするアルミニウム合金製熱交換器である。
なお、前記クラッド率とはブレージングシートの厚みTに対するクラッド材の厚みtの比率(t/T)×100%である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のチューブは、3層構造(ろう材/芯材/犠牲材)のAl合金ブレージングシートを前記ろう材を外側にして筒状に形成したものであり、本発明において、前記芯材のろう付け加熱後の未拡散領域幅Hを30μm以上に規定する理由は、30μm未満では孔食が発生し易くなるためである。
【0015】
本発明のチューブにおいて、前記チューブを構成するブレージングシートのろう材にはAl−Si合金、Al−Si−Mg合金、Al−Si−Mg−Bi合金などのAl−Si系合金が使用される。
前記ろう材のSi含有量を5〜20%に規定する理由は5%未満でも20%を超えても、ろう材の融点が高くなってろう付け性が低下するためである。
【0016】
前記ブレージングシートの 芯材にはAl−Mn合金、Al−Mn−Cu合金、Al−Mn−Mg−Cu合金などのAl−Mn系合金が使用される。
本発明において、前記Al−Mn系合金芯材に含まれるSiの含有量を0.8%以下に規定する理由は0.8%を超えるとろう付け加熱時にSiが結晶粒界に析出して孔食が生じ易くなるためである。
【0017】
犠牲材には、芯材より電位が卑なAl−Sn合金、Al−In合金、Al−Sn−In合金が使用される。
前記犠牲材のSn含有量を0.01〜0.2%、In含有量を0.01〜0.1%、SnおよびInの合計含有量を0.01〜0.2%(但し、Inは0.1%以下)にそれぞれ規定する理由は、前記合金元素が下限値未満ではいずれもその犠牲陽極効果が十分に得られず、前記上限値を超えると芯材への拡散量が増加して、いずれもろう付け加熱後において芯材に未拡散領域幅Hを30μm以上確保するのが困難になるためである。
なお、犠牲材には電位が芯材より卑となる範囲で所要の合金元素を添加することができる。
【0018】
本発明において、未拡散領域幅Hは、H=L−LSi−LSn、H=L−LSi−LInまたはH=L−LSi−LSn+In のいずれかの式で示される値(μm)である。但し、Lはチューブの肉厚(μm)、LSiは図2(イ)〜(ハ)に示すように芯材のろう材側におけるSiのEPMA拡散プロファイルのSi1.5%とSi1.0%を結ぶ線の延長線と芯材のSi含有量との交点cから芯材のろう材側表面に到る最短距離(μm)、LSnは図2(イ)に示すように芯材の犠牲材側におけるSnのEPMA拡散プロファイルから求めた濃度が0.01%になる点dから犠牲材表面に到る最短距離、LInは図2(ロ)に示すようにInの濃度が0.01%になる点eからの前記最短距離、LSn+In は図2(ハ)に示すようにSnとInの合計の濃度が0.02%になる点fからの前記最短距離(μm)である。
【0019】
本発明において、ろう付け加熱後のチューブの芯材における未拡散領域幅Hはブレージングシートの合金組成、芯材の厚さ、ろう材および犠牲材のクラッド率、ろう付け加熱温度などの要因によって左右される。
従って、本発明では、前記要因は、予備実験により、ろう付け加熱後の芯材の未拡散領域幅Hが30μm以上になるように設定する。
【0020】
本発明において、チューブの肉厚を0.23mm以下に規定する理由は、車両軽量化のためである。チューブの肉厚(特に芯材の厚さ)を厚くすれば、前記未拡散領域幅Hは30μm以上に広くできるが、それでは車両軽量化が図れない。
【0021】
請求項1記載発明のチューブのろう材または犠牲材のクラッド率はそれぞれ7〜12%または4〜16.5%が望ましい。その理由は前記クラッド率が下限値未満ではいずれもその機能が安定して発現されなくなるためである。また上限値を超えるとろう材または犠牲材から芯材への合金元素の拡散量が増加して、一般的ろう付け加熱条件においては、芯材の未拡散領域幅Hを30μm以上確保するのが困難になるためである。
なお、前記一般的ろう付け加熱条件とは、前述のように、600±5℃で3〜4分間保持後、550℃から200℃までを50±5℃/分の速度で冷却する条件である。
【0022】
前記通常のろう付け加熱条件における400℃以上の保持時間を15分以下に規定して合金元素の拡散を抑えることにより、ろう材または犠牲材のクラッド率はそれぞれ20%または30%まで許容できる。
【0023】
請求項3記載発明は、前記請求項1または2記載のチューブを用い、ろう付けにより組立てられているAl合金製熱交換器であり、具体的には、自動車のラジエーター、コンデンサ、エバポレータ、オイルクーラーなどの熱交換器である。前記ろう付けには、非腐食性フラックスろう付け、フラックスろう付け、真空ろう付けなど従来のろう付け法が適用できる。
【0024】
【実施例】
以下に、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
(実施例1)
表1に示した本発明規定組成のろう材、芯材(Al−Mn−Cu合金)、犠牲材をこの順にクラッドした厚さ0.225mmのブレージングシートをろう材を外側にして電縫溶接してチューブとし、このチューブを下記のろう付け加熱条件で加熱した。即ち、窒素雰囲気中で、到達温度600±5℃で4分間保持し、その後550℃から200℃までを50±5℃/分の冷却速度で冷却した。400℃以上の保持時間は18〜24分とした。
【0025】
ろう付け加熱後のチューブを5%NaCl水溶液中に浸漬し、この状態で電流密度1mA/cm2 の電流を24時間通電する苛酷な条件で電解試験を行った。
前記電解試験後のチューブの横断面を観察してチューブの外部耐食性を評価した。芯材に孔食が生じない場合は外部耐食性が極めて良好(◎)、孔食が生じても浅い場合は良好(○)、孔食が深いが貫通しない場合はほぼ良好(△)、孔食が貫通した場合は不良(×)と評価した。
また前記電解試験前のチューブの芯材部分をEPMA分析して、図2に示すようにSi、Sn、Inの各合金元素のプロファイルを求め、そこから未拡散領域幅Hを測定した。
【0026】
(実施例2)
クラッド率の大きいブレージングシートを電縫溶接してチューブとし、前記チューブを実施例1と同じ条件でろう付け加熱した。但し400℃以上の保持時間は14分に短くした。
得られたろう付け加熱後のチューブについて実施例1と同じ方法により外部耐食性を試験し評価した。
【0027】
(比較例1)
犠牲材にAl−10%Zn合金を用いた他は、実施例1と同じ方法によりチューブを製造し、前記チューブを実施例1と同じ条件でろう付け加熱し、実施例1と同じ方法によりチューブの外部耐食性を試験し評価した。
実施例1、2および比較例1の結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
表2から明らかなように、本発明例のNo.1〜5は、未拡散領域幅Hが30μm以上のため、チューブに貫通孔食が生じず、外部耐食性に優れた。
これに対し、比較例のNo.1は犠牲材の合金元素にZnを5.0%含むため、犠牲材側からの拡散領域が増加して未拡散領域幅Hが30μm未満となり、そのため外部耐食性が劣った。
本発明のチューブについては、チューブ内に高温冷媒を流して内部耐食性を調べたが、犠牲材の作用により、チューブ芯材の内面側が腐食するようなことはなかった。
【0031】
(実施例3)
実施例1および比較例1で製造した各々のチューブを用いて、図1に示したラジエーターを弗化物系フラックスを用いたろう付け法により組み立て、このラジエーターについて実施例1と同じ方法により電解試験を行った。
フィンにはJIS 7072Al合金を用いた。ろう付け加熱は実施例1と同じ条件で行った。
その結果、本発明のチューブを用いたラジエーターは、いずれも孔食が貫通するようなことがなく、外部耐食性に優れることが確認された。
【0032】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のAl合金製チューブは、犠牲材がAl−Sn系合金、Al−In系合金またはAl−Sn−In系合金からなり、前記Sn、Inの含有量は少ないので、ろう付け加熱後において犠牲材の合金元素の芯材への拡散量が減少し、芯材に未拡散領域を所定幅確保できる。従って本発明のチューブは孔食が貫通し難くチューブの薄肉化に十分対応できる。また前記本発明のチューブを用いたAl合金製熱交換器は、苛酷な腐食環境下で使用されかつチューブの薄肉化が希求される自動車用熱交換器などに好適である。依って、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジエーターを示す一部断面の斜視図である。
【図2】(イ)〜(ハ)はろう付け加熱後のチューブの芯材部分における未拡散領域幅Hの説明図である。
【符号の説明】
1 チューブ
2 フィン
3 ヘッダー
4 タンク
Claims (3)
- ろう材、芯材、犠牲材(犠牲陽極皮材)をこの順にクラッドしたブレージングシートの前記ろう材を外側にして形成したAl合金製チューブにおいて、前記チューブの肉厚が0.23mm以下であり、前記ろう材がAl−5〜20質量%(以下%と略記する)Si合金からなり、前記芯材がSiを0.8%以下に規制したAl−Mn系合金からなり、前記犠牲材がSnを0.01〜0.2%含むAl合金、Inを0.01〜0.1%含むAl合金、またはSnおよびInを合計で0.01〜0.2%(但しInは0.1%以下)含むAl合金からなり、前記芯材のろう付け加熱後の未拡散領域幅Hが30μm以上であることを特徴とする外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブ。
なお、前記ろう付け加熱条件は600±5℃で4分間保持後、550℃から200℃までを50±5℃/分の速度で冷却する条件である。
また、前記未拡散領域幅Hは、H=L−LSi−LSn、H=L−LSi−LInまたはH=L−LSi−LSn+In のいずれかの式で示される値(μm)である。但し、前記Lはチューブの肉厚(μm)、LSiは芯材のろう材側におけるSiのEPMA拡散プロファイルのSi1.5%とSi1.0%を結ぶ線の延長線と芯材のSi含有量との交点から芯材のろう材側表面に到る最短距離(μm)、LSnは芯材の犠牲材側におけるSnのEPMA拡散プロファイルから求めた濃度が0.01%になる点から犠牲材表面に到る最短距離、LInはInの前記濃度が0.01%になる点からの前記最短距離、LSn+In はSnとInの合計の濃度が0.02%になる点からの前記最短距離(μm)である。 - 前記チューブにおけるろう材のクラッド率が7〜12%、犠牲材のクラッド率が4〜16.5%であることを特徴とする請求項1記載の外部耐食性に優れるアルミニウム合金製チューブ。
- 前記請求項1または2記載のアルミニウム合金製チューブが用いられ、ろう付けにより組立てられていることを特徴とするアルミニウム合金製熱交換器。
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- 2002-10-10 JP JP2002298004A patent/JP2004131803A/ja active Pending
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JP2021502475A (ja) * | 2017-09-14 | 2021-01-28 | ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ アズ レプレゼンティッド バイ ザ セクレタリー オブ ザ ネイビーThe United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | アルミニウム陽極合金 |
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