JP2004130826A - Automotive center pillar reinforcing structure - Google Patents

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JP2004130826A JP2002294466A JP2002294466A JP2004130826A JP 2004130826 A JP2004130826 A JP 2004130826A JP 2002294466 A JP2002294466 A JP 2002294466A JP 2002294466 A JP2002294466 A JP 2002294466A JP 2004130826 A JP2004130826 A JP 2004130826A
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To control deforming amount in a vehicle interior inner side of a vertical direction center portion of a center pillar, without increasing the weight of a vehicle body. <P>SOLUTION: The center pillar 20 has a full section portion 62 between a part directly below a lower door hinge mounting portion 20A and an upper surface 15A of a rocker 15. A full section plastic moment stepped portion 70 is formed at the vertical direction center portion of a seat belt adjuster rail 36 in an upper part of the center pillar 20. A full section plastic moment value M1 in the upper side is set to be lower than a full section plastic moment straight line L connecting a full section plastic moment value M3 in a joint portion P1 with a roof side rail and a full section plastic moment value M4 in the vertical direction center portion P2, and a full section plastic moment value M2 in the lower side is set to be higher than the full section plastic moment straight line L. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車自動車のセンタピラー補強構造に係り、特にセンタピラーの車室内側方向への移動量を抑制するためのセンタピラー補強構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、センタピラー補強構造においては、センタピラーにおける下側のドアヒンジリテーナが取付けられた下側ドアヒンジ取付部の直下とロッカの上面との間の範囲を脆弱部とし、この脆弱部の上端部での車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値を、センタピラーの上下方向中央部における湾曲部での車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値より小さくした構成が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平８−３１０４４２号公報（段落［００２０］）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなセンタピラー補強構造においては、車高が高く、重量の重い車両がセンタピラーの上下方向中央部に衝突した場合に、センタピラーの上下方向中央部の負担が増加し、センタピラーの上下方向中央部が部分的に折れ曲がることで、センタピラーの車室内側方向への変形量が大きくなる。この点については、センタピラーを補強部材で更に補強することで防止しているが、補強部材によって車体重量が増加する欠点を有している。
【０００５】
本発明は上記事実を考慮し、車体重量を増加すること無く、センタピラーの上下方向中央部の車室内側方向への変形量を抑制できるセンタピラー補強構造を提供することが目的である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の本発明は、センタピラーの下側ドアヒンジ取付部直下とロッカ上面との間の範囲が、センタピラーに側方から作用する荷重に対して強度的に他の部位に比べて弱い脆弱部とされ、この脆弱部の上端部での車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値をセンタピラーの上下方向中央部における湾曲部の車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値より小さくした自動車のセンタピラー補強構造であって、
センタピラーの上部におけるシートベルトアジャスタレールの上下方向中央部となる位置に形成され、前記シートベルトアジャスタレールを除いた前記センタピラーの車両前後方向を軸とした全断面塑性モーメントが不連続となる全断面塑性モーメント段差部を有し、
前記全断面塑性モーメント段差部に対して上方側の全断面塑性モーメントの値が、ルーフサイドレールとの接合部における全断面塑性モーメントの値と、上下方向中央部における全断面塑性モーメントの値とを結ぶ全断面塑性モーメント直線に対して、低い値に設定されており、前記全断面塑性モーメント段差部に対して下方側の全断面塑性モーメントの値が、前記全断面塑性モーメント直線に対して、高い値に設定されていることを特徴とする。
【０００７】
従って、側面衝突時に、センタピラーの上下方向中央部に車室内側へ向けて荷重が作用すると、センタピラーは車室内側へ折れ曲がろうとする。この時、センタピラーの下側ドアヒンジ取付部直下とロッカ上面との間の範囲が、センタピラーに側方から作用する荷重に対して強度的に他の部位に比べて弱い脆弱部とされており、且つ、センタピラーの上部におけるシートベルトアジャスタレールの上下方向中央部となる位置には、センタピラーの車両前後方向を軸とした全断面塑性モーメントが不連続となる全断面塑性モーメント段差部が形成されている。また、全断面塑性モーメント段差部に対して上方側の全断面塑性モーメントの値が、ルーフサイドレールとの接合部における全断面塑性モーメントの値と、上下方向中央部における全断面塑性モーメントの値とを結ぶ全断面塑性モーメント直線に対して、低い値に設定されており、全断面塑性モーメント段差部に対して下方側の全断面塑性モーメントの値が、全断面塑性モーメント直線に対して、高い値に設定されている。
【０００８】
このため、センタピラーは、上部の全断面塑性モーメント段差部と下部の脆弱部とにおいて折れ曲がり、その上下方向中央部における湾曲部は、部分的に折れ曲がることなく湾曲した形状を保ったまま車室内側へ変形する。この結果、車体重量を増加すること無く、センタピラーの上下方向中央部の車室内側方向への変形量を抑制できる。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明に係る自動車のセンタピラー補強構造の第１実施形態を図１〜図４に従って説明する。
【００１０】
なお、図中矢印ＦＲは車体前方方向を、矢印ＩＮは車幅内側方向を、矢印ＵＰは車体上方方向を示す。
【００１１】
図２に示される如く、本実施形態の車体の側面部は、車体アウタパネル１０で構成されており、この車体アウタパネル１０の上部は、車体前後方向に沿って延びるルーフサイドレールアウタ１２とさている。また、車体アウタパネル１０の車体前後方向中央部には、ルーフサイドレールアウタ１２からロッカ１５（図１参照）に延びるセンタピラーアウタ１６が形成されている。
【００１２】
図３に示される如く、センタピラー２０はセンタピラーアウタ１６とセンタピラーインナ２２とで閉断面構造とされており、この閉断面構造内には、センタピラーアウタリインフォースメント２４が配設されている。
【００１３】
図１に示される如く、センタピラー２０の下側ドアヒンジ取付部２０Ａには、下側ドアヒンジ６０が配設されている。
【００１４】
図２に示される如く、センタピラーアウタリインフォースメント２４は、センタピラーアウタリインフォースメント２４の下部を構成するセンタピラーアウタリインフォースメントロア３２と、センタピラーアウタリインフォースメント２４の中央部及び上部を構成するセンタピラーアウタリインフォースメントアッパ３４とで構成されている。なお、センタピラーアウタリインフォースメントロア３２の板厚はセンタピラーアウタリインフォースメントアッパ３４の板厚より薄くなっている。
【００１５】
図１に示される如く、センタピラー２０の上下方向中央部における湾曲部２０Ｂと対向する部位には、上下方向に延びる第２センタピラーリインフォースメント２６が配設されており、湾曲部２０Ｂの全断面塑性モーメントの値を上げている。
【００１６】
センタピラー２０の上部には、第２センタピラーリインフォースメント２６の上端部２６Ａと対向する部位を跨いで上下方向に延びるシートベルトアジャスターレール３６が配置されている。
【００１７】
図２に示される如く、シートベルトアジャスターレール３６の上端部３６Ａは、取付ブラケット３８を介してセンタピラーアウタ１６の上端部近傍１６Ａに固定されており、シートベルトアジャスターレール３６の下端部３６Ｂは、取付ブラケット４０を介してセンタピラーアウタ１６の中央部の上方１６Ｂに固定されている。
【００１８】
なお、シートベルトアジャスターレール３６には、ショルダーアンカ４２が上下方向へ移動可能に取付けられており、ショルダーアンカ４２には、センタピラー２０の下部に配設されたリトラクタ４４から延びるシートベルト４６が挿通されている。
【００１９】
図３に示される如く、第２センタピラーリインフォースメント２６は、開口部を車幅方向内側へ向けた断面略コ字状とされた板材で構成されており、センタピラーアウタリインフォースメント２４の車室内側面に接合されている。また、取付ブラケット４０は、センタピラーインナ２２に接合されており、シートベルトアジャスターレール３６の下部３６Ｂは、ボルト５０とナット５２によって、取付ブラケット４０とセンタピラーインナ２２との接合部５４に固定されている。
【００２０】
なお、図示を省略したが、シートベルトアジャスターレール３６の下部３６Ｂと同様に、シートベルトアジャスターレール３６の上部３６Ａもボルトとナットによって、取付ブラケット３８とセンタピラーインナ２２との接合部に固定されている。
【００２１】
図１に示される如く、センタピラー２０の下側ドアヒンジ取付部２０Ａの直下とロッカ１５の上面１５Ａとの間の範囲Ｗは、車幅方向外側に凹んだ脆弱部６２とされている。
【００２２】
従って、本実施形態のセンタピラー２０は、脆弱部６２の上端部６２Ａでの車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値Ｂが、第２センタピラーリインフォースメント２６が配設されたセンタピラー２０の湾曲部２０Ｂの中央部での車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値Ａより小さくなっている。
【００２３】
更に、本実施形態では、センタピラー２０の上部におけるシートベルトアジャスタレール３６の上下方向中央部３６Ｃとなる位置に、第２センタピラーリインフォースメント２６の上端部２６Ａが対向しているため、この部位が全断面塑性モーメント段差部７０となっている。
【００２４】
即ち、センタピラー２０の車両前後方向を軸とした全断面塑性モーメントＭは、全断面塑性モーメント段差部７０に対して上方側の全断面塑性モーメントの値Ｍ１が、センタピラー２０とルーフサイドレール７２との接合部Ｐ１における全断面塑性モーメントの値Ｍ３と、センタピラー２０の上下方向中央部Ｐ２における全断面塑性モーメントの値Ｍ４とを結ぶ全断面塑性モーメント直線Ｌに対して、所定量Ｓ低い値に設定されている。例えば、全断面塑性モーメント段差部７０における全断面塑性モーメント直線Ｌ上の値Ｍ５に対して、１５％〜２５％程度低い値Ｍ６＝０．７５Ｍ〜０．８５Ｍに設定されている。
【００２５】
また、全断面塑性モーメント段差部７０に対して下方側の全断面塑性モーメントの値Ｍ２は、全断面塑性モーメント直線Ｌに対して、高い値に設定されている。
【００２６】
この結果、全断面塑性モーメント段差部７０において、シートベルトアジャスタレール３６を除いたセンタピラー２０の車両前後方向を軸とした全断面塑性モーメントＭが不連続となっている。
【００２７】
なお、全塑性モーメントを算出する場合用いられる降伏応力の値は、ＪＩＳ規格Ｇ３１１３、Ｇ３１３４、Ｇ３１３５等の下限値とする。
【００２８】
次に本実施形態の作用を説明する。
【００２９】
本実施形態の自動車のセンタピラー補強構造によれば、側面衝突時に、センタピラー２０の上下方向中央部に車室内側へ向けて荷重が作用すると、センタピラー２０は車室内側へ折れ曲がろうとする。この時、図１に示される如く、センタピラー２０の下側ドアヒンジ取付部２０Ａ直下とロッカ１５の上面１５Ａとの間の範囲Ｗが、センタピラー２０の上下方向中央部に側方（図１の矢印Ｆ１方向）から作用する荷重に対して強度的に他の部位に比べて弱い脆弱部６２となっており、且つ、センタピラー２０の上部におけるシートベルトアジャスタレール３６の上下方向中央部となる位置には、センタピラー２０の車両前後方向を軸とした全断面塑性モーメントＭが不連続となる全断面塑性モーメント段差部７０が形成されている。また、全断面塑性モーメント段差部７０に対して上方側の全断面塑性モーメントの値Ｍ１が、全断面塑性モーメント直線Ｌに対して、低い値に設定されており、全断面塑性モーメント段差部７０に対して下方側の全断面塑性モーメントの値Ｍ２が、全断面塑性モーメント直線Ｌに対して、高い値に設定されている。
【００３０】
この結果、センタピラー２０は脆弱部６２の上端部６２Ａと全断面塑性モーメント段差部７０とにおいて折れ曲がり、その上下方向中央部における湾曲部２０Ｂは、図１に二点鎖線で示される如く、部分的に折れ曲がることなく湾曲した形状を保ったまま車室内側へ変形する。このため、別途補強部材を設ける必要がないので、車体重量を増加すること無く、センタピラー２０の上下方向中央部の車室内側方向への変形量を抑制できる。
【００３１】
また、本実施形態では、全断面塑性モーメント段差部７０を跨いで配設したシートベルトアジャスタレール３６が変形する際に、シートベルトアジャスタレール３６の車室内側面には、上下方向の張力Ｆ２が作用する。この結果、シートベルトアジャスタレール３６によって変形荷重を分担することができるため、センタピラー２０の上下方向中央部の車室内側方向への変形量を更に抑制できる。
【００３２】
次に、本発明の自動車のセンタピラー補強構造の第２実施形態を図４及び図５に従って説明する。
【００３３】
なお、第１実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【００３４】
図４に示される如く、本実施形態では、第２センタピラーリインフォースメント２６が断面円形のパイプ材で構成されている。
【００３５】
図５に示される如く、第２センタピラーリインフォースメント２６は、センタピラーアウタリインフォースメント２４の車室内側面に接合されている。
【００３６】
次に本実施形態の作用を説明する。
【００３７】
本実施形態の自動車のセンタピラー補強構造によれば、側面衝突時に、センタピラー２０の上下方向中央部に車室内側へ向けて荷重が作用すると、第１実施形態と同様に、センタピラー２０は脆弱部６２の上端部６２Ａと全断面塑性モーメント段差部７０とにおいて折れ曲がり、その上下方向中央部における湾曲部２０Ｂは、図１に二点鎖線で示される如く、部分的に折れ曲がることなく湾曲した形状を保ったまま車室内側へ変形する。この結果、車体重量を増加すること無く、センタピラー２０の上下方向中央部の車室内側方向への変形量を抑制できる。
【００３８】
また、本実施形態では、全断面塑性モーメント段差部７０を跨いで配設したシートベルトアジャスタレール３６が変形する際に、シートベルトアジャスタレール３６の車室内側面には、上下方向の張力Ｆ２が作用する。この結果、シートベルトアジャスタレール３６によって変形荷重を分担することができるため、センタピラー２０の上下方向中央部の車室内側方向への変形量を更に抑制できる。
【００３９】
以上に於いては、本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであり、例えば、上記各実施形態では、図２に示される如く、センタピラーリインフォースメント２４を上下２分割したが、これに代えて、センタピラーリインフォースメント２４を２分割しない構成としても良い。
【００４０】
【発明の効果】
請求項１記載の本発明は、センタピラーの下側ドアヒンジ取付部直下とロッカ上面との間の範囲が、センタピラーに側方から作用する荷重に対して強度的に他の部位に比べて弱い脆弱部とされ、この脆弱部の上端部での車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値をセンタピラーの上下方向中央部における湾曲部の車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値より小さくした自動車のセンタピラー補強構造であって、センタピラーの上部におけるシートベルトアジャスタレールの上下方向中央部となる位置に形成され、シートベルトアジャスタレールを除いたセンタピラーの車両前後方向を軸とした全断面塑性モーメントが不連続となる全断面塑性モーメント段差部を有し、全断面塑性モーメント段差部に対して上方側の全断面塑性モーメントの値が、ルーフサイドレールとの接合部における全断面塑性モーメントの値と、上下方向中央部における全断面塑性モーメントの値とを結ぶ全断面塑性モーメント直線に対して、低い値に設定されており、全断面塑性モーメント段差部に対して下方側の全断面塑性モーメントの値が、全断面塑性モーメント直線に対して、高い値に設定されているため、車体重量を増加すること無く、センタピラーの上下方向中央部の車室内側方向への変形量を抑制できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態の自動車のセンタピラー補強構造におけるセンタピラー上の位置と車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントとの関係を示す説明図である。
【図２】本発明の第１実施形態の自動車のセンタピラー補強構造を示す車体斜め前方内側から見た分解斜視図である。
【図３】本発明の第１実施形態の自動車のセンタピラー補強構造を示す図２の３−３線に沿った部位の拡大断面図である。
【図４】本発明の第２実施形態の自動車のセンタピラー補強構造を示す車体斜め前方内側から見た分解斜視図である。
【図５】本発明の第２実施形態の自動車のセンタピラー補強構造を示す図４の５−５線に沿った部位の拡大断面図である。
【符号の説明】
１０　　車体アウタパネル
１５　　ロッカ
１６　　センタピラーアウタ
２０　　センタピラー
２０Ａ　　センタピラーの下側ドアヒンジ取付部
２０Ｂ　　センタピラーの湾曲部
２４　　センタピラーリインフォースメント
２６　　第２センタピラーリインフォースメント
６０　　下側のドアヒンジリテーナ
６２　　脆弱部
７０　　全断面塑性モーメント段差部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a center pillar reinforcement structure for an automobile, and more particularly to a center pillar reinforcement structure for suppressing the amount of movement of a center pillar in a vehicle interior direction.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the center pillar reinforcement structure, a range between a portion directly below a lower door hinge mounting portion of the center pillar where a lower door hinge retainer is mounted and an upper surface of the rocker is defined as a weak portion. A configuration is known in which the value of the total cross-sectional plastic moment about the vehicle body front-rear direction is smaller than the value of the total cross-section plastic moment about the vehicle body front-rear direction at the curved portion at the center of the center pillar in the vertical direction ( For example, see Patent Document 1.)
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-8-310442 (paragraph [0020])
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a center pillar reinforcement structure, when a heavy and heavy vehicle collides with the center portion of the center pillar in the vertical direction, the burden on the center portion of the center pillar in the vertical direction increases, and the center pillar has an increased load. Is partially bent at the center in the up-down direction, so that the amount of deformation of the center pillar in the vehicle interior side direction increases. This point is prevented by further reinforcing the center pillar with a reinforcing member, but has a disadvantage that the weight of the vehicle body is increased by the reinforcing member.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and has as its object to provide a center pillar reinforcement structure capable of suppressing the amount of deformation of the center pillar in the vertical direction toward the vehicle interior without increasing the weight of the vehicle body.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the range between the position directly below the lower door hinge mounting portion of the center pillar and the upper surface of the rocker is weaker in strength against the load acting on the center pillar from the side than the other portions. The value of the total cross-section plastic moment at the upper end of the weak portion is defined as the total cross-section plastic moment at the center of the center pillar in the vertical direction. The center pillar reinforcement structure of the car made smaller than the value,
The upper part of the center pillar is formed at a position that is the center in the vertical direction of the seat belt adjuster rail, and the entire cross-section plastic moment of the center pillar excluding the seat belt adjuster rail around the vehicle longitudinal direction is discontinuous. Has a step section of plastic moment,
The value of the total sectional plastic moment on the upper side with respect to the step of the total sectional plastic moment is the value of the total sectional plastic moment at the joint with the roof side rail and the value of the total sectional plastic moment at the center in the vertical direction. The value of the total cross-section plastic moment is lower than the total cross-section plastic moment straight line. It is set to a value.
[0007]
Therefore, when a load acts toward the vehicle interior toward the center of the center pillar in the vertical direction during a side collision, the center pillar tends to bend toward the vehicle interior. At this time, the area between the lower portion of the center pillar just below the lower door hinge attachment portion and the upper surface of the rocker is considered to be a weak portion that is weaker in strength against the load acting on the center pillar from the side than the other parts. At the center of the seat belt adjuster rail in the vertical direction at the upper part of the center pillar, there is formed a total section plastic moment step portion where the total section plastic moment of the center pillar in the vehicle longitudinal direction is discontinuous. Have been. In addition, the value of the total section plastic moment on the upper side with respect to the step section of the total section plastic moment is the value of the total section plastic moment at the joint with the roof side rail, and the value of the total section plastic moment at the center in the vertical direction. Is set to a low value with respect to the entire cross-section plastic moment straight line, and the value of the total cross-section plastic moment on the lower side with respect to the entire cross-section plastic moment step is higher than the total cross-section plastic moment straight line. Is set to
[0008]
For this reason, the center pillar bends at the upper step of the total cross-sectional plastic moment and the lower fragile portion, and the curved portion at the center in the vertical direction maintains the curved shape without being partially bent toward the vehicle interior. Deform to As a result, it is possible to suppress the amount of deformation of the center pillar in the vertical direction center portion toward the vehicle interior side without increasing the vehicle body weight.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A first embodiment of a center pillar reinforcing structure for an automobile according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0010]
In the drawings, an arrow FR indicates a forward direction of the vehicle body, an arrow IN indicates an inward direction of the vehicle width, and an arrow UP indicates an upward direction of the vehicle body.
[0011]
As shown in FIG. 2, the side surface portion of the vehicle body of the present embodiment is formed of a vehicle body outer panel 10, and an upper portion of the vehicle body outer panel 10 is a roof side rail outer 12 extending along the vehicle body front-rear direction. A center pillar outer 16 extending from the roof side rail outer 12 to the rocker 15 (see FIG. 1) is formed at the center of the vehicle body outer panel 10 in the vehicle longitudinal direction.
[0012]
As shown in FIG. 3, the center pillar 20 has a closed cross-sectional structure including a center pillar outer 16 and a center pillar inner 22, and a center pillar outer reinforcement 24 is provided in the closed cross-sectional structure. .
[0013]
As shown in FIG. 1, a lower door hinge 60 is disposed on the lower door hinge mounting portion 20 </ b> A of the center pillar 20.
[0014]
As shown in FIG. 2, the center pillar outer reinforcement 24 includes a center pillar outer reinforcement lower part 32 that forms a lower part of the center pillar outer reinforcement 24, and a center part that forms a center part and an upper part of the center pillar outer reinforcement 24. And a pillar outer reinforcement upper 34. The thickness of the center pillar outer reinforcement lower 32 is smaller than the thickness of the center pillar outer reinforcement upper 34.
[0015]
As shown in FIG. 1, a second center pillar reinforcement 26 extending in the vertical direction is provided at a portion of the center pillar 20 facing the bending portion 20 </ b> B at the center in the vertical direction, and the entire cross section of the bending portion 20 </ b> B is provided. The value of the plastic moment is increased.
[0016]
Above the center pillar 20, a seat belt adjuster rail 36 that extends in the vertical direction across a portion facing the upper end portion 26A of the second center pillar reinforcement 26 is disposed.
[0017]
As shown in FIG. 2, the upper end 36A of the seat belt adjuster rail 36 is fixed to the vicinity 16A of the upper end of the center pillar outer 16 via a mounting bracket 38, and the lower end 36B of the seat belt adjuster rail 36 is It is fixed to the upper part 16B of the center part of the center pillar outer 16 via the mounting bracket 40.
[0018]
A shoulder anchor 42 is attached to the seat belt adjuster rail 36 so as to be movable in the vertical direction, and a seat belt 46 extending from a retractor 44 disposed below the center pillar 20 is inserted into the shoulder anchor 42. Have been.
[0019]
As shown in FIG. 3, the second center pillar reinforcement 26 is formed of a plate member having a substantially U-shaped cross section with an opening directed inward in the vehicle width direction, and is provided in the vehicle interior of the center pillar outer reinforcement 24. Joined to the side. Further, the mounting bracket 40 is joined to the center pillar inner 22, and a lower portion 36 </ b> B of the seat belt adjuster rail 36 is fixed to a joint 54 between the mounting bracket 40 and the center pillar inner 22 by bolts 50 and nuts 52. ing.
[0020]
Although not shown, similarly to the lower part 36B of the seat belt adjuster rail 36, the upper part 36A of the seat belt adjuster rail 36 is also fixed to the joint between the mounting bracket 38 and the center pillar inner 22 by bolts and nuts. I have.
[0021]
As shown in FIG. 1, a range W between a portion directly below the lower door hinge attachment portion 20A of the center pillar 20 and the upper surface 15A of the rocker 15 is a weak portion 62 that is recessed outward in the vehicle width direction.
[0022]
Accordingly, the center pillar 20 of the present embodiment has a value B of the total sectional plastic moment at the upper end portion 62A of the fragile portion 62 centered on the longitudinal direction of the vehicle body, and the center pillar 20 having the second center pillar reinforcement 26 disposed therein. 20 is smaller than the value A of the total cross-section plastic moment at the center of the curved portion 20B in the vehicle longitudinal direction.
[0023]
Furthermore, in the present embodiment, the upper end 26A of the second center pillar reinforcement 26 is opposed to a position that is the upper central portion 36C of the seat belt adjuster rail 36 above the center pillar 20, so that this portion is The entire section has a plastic moment step 70.
[0024]
That is, the total cross-section plastic moment M of the center pillar 20 with respect to the longitudinal direction of the vehicle is the value M1 of the total cross-section plastic moment on the upper side with respect to the total cross-section plastic moment step 70, and the center pillar 20 and the roof side rail 72 A predetermined amount S lower than the total section plastic moment straight line L connecting the value M3 of the total section plastic moment at the joint P1 with the value M4 of the total section plastic moment at the center P2 of the center pillar 20 in the vertical direction. Is set to For example, the value M6 is set to be 0.75M to 0.85M, which is about 15% to 25% lower than the value M5 on the entire cross-section plastic moment straight line L in the entire-section plastic moment step 70.
[0025]
Further, the value M2 of the total cross-section plastic moment on the lower side with respect to the total cross-section plastic moment step 70 is set to a higher value with respect to the entire cross-section plastic moment straight line L.
[0026]
As a result, in the entire cross-section plastic moment step portion 70, the entire cross-section plastic moment M of the center pillar 20 excluding the seat belt adjuster rail 36 about the vehicle longitudinal direction is discontinuous.
[0027]
In addition, the value of the yield stress used when calculating the total plastic moment is a lower limit value of JIS standards G3113, G3134, G3135 and the like.
[0028]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0029]
According to the center pillar reinforcement structure of the vehicle of the present embodiment, when a load acts on the center of the center pillar 20 in the vertical direction toward the vehicle interior at the time of a side collision, the center pillar 20 tends to bend toward the vehicle interior. I do. At this time, as shown in FIG. 1, the range W between the lower part of the center door 20 and the lower door hinge attachment part 20A and the upper surface 15A of the rocker 15 is laterally located at the center in the vertical direction of the center pillar 20 (FIG. 1). A weak portion 62 that is weaker than other portions in terms of strength with respect to a load applied from the direction of arrow F1) and a position that is a vertical center portion of the seat belt adjuster rail 36 above the center pillar 20. Is formed with an all-section plastic moment step portion 70 in which the entire-section plastic moment M of the center pillar 20 in the vehicle longitudinal direction is discontinuous. Further, the value M1 of the total section plastic moment on the upper side with respect to the total section plastic moment step 70 is set to a lower value with respect to the entire section plastic moment straight line L. On the other hand, the value M2 of the total sectional plastic moment on the lower side is set to a higher value with respect to the total sectional plastic moment straight line L.
[0030]
As a result, the center pillar 20 is bent at the upper end portion 62A of the fragile portion 62 and the total cross-section plastic moment step portion 70, and the curved portion 20B at the center in the vertical direction is partially bent as shown by a two-dot chain line in FIG. Deforms into the vehicle interior while maintaining the curved shape without bending. For this reason, since it is not necessary to provide a reinforcing member separately, it is possible to suppress the amount of deformation of the center pillar 20 in the center in the vertical direction toward the vehicle interior without increasing the weight of the vehicle body.
[0031]
Further, in the present embodiment, when the seat belt adjuster rail 36 disposed across the entire cross-section plastic moment step 70 is deformed, the vertical tension F2 acts on the vehicle interior side surface of the seat belt adjuster rail 36. I do. As a result, since the deformation load can be shared by the seat belt adjuster rail 36, the amount of deformation of the center pillar 20 in the vertical direction central portion in the vehicle interior side direction can be further suppressed.
[0032]
Next, a second embodiment of the center pillar reinforcing structure for a vehicle according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0033]
The same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
[0034]
As shown in FIG. 4, in the present embodiment, the second center pillar reinforcement 26 is formed of a pipe material having a circular cross section.
[0035]
As shown in FIG. 5, the second center pillar reinforcement 26 is joined to the side surface of the center pillar outer reinforcement 24 in the vehicle interior.
[0036]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0037]
According to the center pillar reinforcement structure of the vehicle of the present embodiment, when a load acts on the center portion in the vertical direction of the center pillar 20 toward the vehicle interior at the time of a side collision, the center pillar 20 The upper end portion 62A of the fragile portion 62 and the entire cross-section plastic moment step portion 70 are bent, and the curved portion 20B at the center in the vertical direction is curved without being partially bent as shown by a two-dot chain line in FIG. Deforms to the cabin side while maintaining. As a result, it is possible to suppress the amount of deformation of the center pillar 20 in the center in the vertical direction toward the inside of the vehicle compartment without increasing the weight of the vehicle body.
[0038]
Further, in the present embodiment, when the seat belt adjuster rail 36 disposed across the entire cross-section plastic moment step 70 is deformed, the vertical tension F2 acts on the vehicle interior side surface of the seat belt adjuster rail 36. I do. As a result, since the deformation load can be shared by the seat belt adjuster rail 36, the amount of deformation of the center pillar 20 in the vertical direction central portion in the vehicle interior side direction can be further suppressed.
[0039]
In the above, the present invention has been described in detail with reference to specific embodiments. However, the present invention is not limited to such embodiments, and various other embodiments are possible within the scope of the present invention. It is apparent to those skilled in the art that, for example, in each of the above embodiments, the center pillar reinforcement 24 is divided into upper and lower parts as shown in FIG. 2, but instead, the center pillar reinforcement 24 is divided into two parts. It is good also as a structure which does not do.
[0040]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the range between immediately below the lower door hinge mounting portion of the center pillar and the upper surface of the rocker is weaker in strength to the load acting on the center pillar from the side than the other portions. The value of the total cross-section plastic moment at the upper end of the weak portion is defined as the total cross-section plastic moment at the center of the center pillar in the vertical direction. A center pillar reinforcement structure for an automobile having a smaller value than the center pillar, which is formed at a position in the upper part of the center pillar, which is a vertical center portion of the seat belt adjuster rail, and is arranged in the vehicle longitudinal direction of the center pillar excluding the seat belt adjuster rail. It has a total section plastic moment step where the total section plastic moment is discontinuous, and the entire section above the total section plastic moment step Is set to a lower value than the total cross-section plastic moment line connecting the total cross-section plastic moment value at the joint with the roof side rail and the total cross-section plastic moment value at the center in the vertical direction. Since the value of the total section plastic moment below the step of the total section plastic moment step is set to a higher value than the total section plastic moment straight line, the center of the This has an excellent effect that the amount of deformation of the pillar in the vertical direction central portion in the vehicle interior side direction can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a relationship between a position on a center pillar and a total cross-sectional plastic moment around a vehicle longitudinal direction in a center pillar reinforcing structure of an automobile according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing the center pillar reinforcing structure of the vehicle according to the first embodiment of the present invention, as seen from the inside of the vehicle diagonally forward.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view of a portion taken along line 3-3 in FIG. 2 showing the center pillar reinforcing structure of the vehicle according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a center pillar reinforcing structure of a vehicle according to a second embodiment of the present invention, as viewed obliquely from the front inside a vehicle body.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a portion taken along line 5-5 in FIG. 4 showing the center pillar reinforcing structure of the vehicle according to the second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Body outer panel 15 Rocker 16 Center pillar outer 20 Center pillar 20A Center pillar lower door hinge attachment part 20B Center pillar curved part 24 Center pillar reinforcement 26 Second center pillar reinforcement 60 Lower door hinge retainer 62 Weak part 70 All Step of plastic section moment

Claims (1)

センタピラーの下側ドアヒンジ取付部直下とロッカ上面との間の範囲が、センタピラーに側方から作用する荷重に対して強度的に他の部位に比べて弱い脆弱部とされ、この脆弱部の上端部での車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値をセンタピラーの上下方向中央部における湾曲部の車体前後方向を軸とした全断面塑性モーメントの値より小さくした自動車のセンタピラー補強構造であって、
センタピラーの上部におけるシートベルトアジャスタレールの上下方向中央部となる位置に形成され、前記シートベルトアジャスタレールを除いた前記センタピラーの車両前後方向を軸とした全断面塑性モーメントが不連続となる全断面塑性モーメント段差部を有し、
前記全断面塑性モーメント段差部に対して上方側の全断面塑性モーメントの値が、ルーフサイドレールとの接合部における全断面塑性モーメントの値と、上下方向中央部における全断面塑性モーメントの値とを結ぶ全断面塑性モーメント直線に対して、低い値に設定されており、前記全断面塑性モーメント段差部に対して下方側の全断面塑性モーメントの値が、前記全断面塑性モーメント直線に対して、高い値に設定されていることを特徴とする自動車のセンタピラー補強構造。The area between the lower part of the center pillar and the lower door hinge attachment part and the upper surface of the rocker is considered to be a fragile part that is weaker than other parts in strength against the load acting on the center pillar from the side. Reinforcement of center pillars for automobiles in which the value of the total cross-sectional plastic moment at the upper end in the longitudinal direction of the vehicle is smaller than the value of the total cross-sectional plastic moment of the curved portion at the center of the center pillar in the longitudinal direction of the vehicle. Structure,
The upper part of the center pillar is formed at a position that is the center in the vertical direction of the seat belt adjuster rail, and the entire cross-section plastic moment of the center pillar excluding the seat belt adjuster rail around the vehicle longitudinal direction is discontinuous. Has a step section of plastic moment,
The value of the total sectional plastic moment on the upper side with respect to the step of the total sectional plastic moment is the value of the total sectional plastic moment at the joint with the roof side rail and the value of the total sectional plastic moment at the center in the vertical direction. The value of the total cross-section plastic moment is lower than the total cross-section plastic moment straight line. A center pillar reinforcement structure for an automobile, characterized by being set to a value.
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