JP2004130824A - 自動車 - Google Patents

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Noriyuki Nakajima
中島 徳至
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Abstract

【課題】スタイリングやカラーリングなどの外観を容易に変更することが可能な自動車の提供を課題とする。
【解決手段】電気自動車1は、FRPによって一体成形された外側カウル2と、外側カウル2を上方から被装可能に形成され、トランスミッションなどが内側カウル13によって保護された車両本体3と、外側カウル2及び車両本体3の被装状態を保持する固定用ネジ10及び固定部12からなる装着機構Bとを具備している。また、装着機構Bは、複数の外側カウル2及び複数の車両本体3に対して共通化されており、一台の車両本体3に対して複数の外側カウル2を交換することができる。さらに、内側カウル13の一部は、下部内側カウル13b及び上部内側カウル13aの上下に分割可能に形成されている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に関するものであり、特に自動車のスタイリングやカラーリングなどの外観を決定する外側カウルを車両本体に対して着脱自在に装着可能な自動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、商品を購入する際の商品選択基準の一つとしてデザイン(スタイリング)やカラーリングなどの外観を重視する傾向が、商品購入者の趣味及び嗜好の多様化に伴って増加している。特に、このような傾向は若年層や女性などに多く見られ、新たに商品開発を行う企業は、商品の購買層に応じて、受入れやすいデザインを選択し、商品開発を行っている。また、同一機能の商品に対してカラーリングの異なるものを数十種類程度用意して、購入者の好みのものを選択させることも行われている。これにより、商品選択の幅が広げられ、購入者は自らの嗜好にあった商品を選択し、購入することが行える。
【0003】
さらに、従来は画一的なデザインが多く、機能、品質、及び性能などが商品選択基準の際に重要視されていた家電製品、音響機器、及びパーソナルコンピュータや携帯電話などの情報・通信関連機器においても、スタイリングやカラーリングの多様化したデザイン性の豊かな商品が多く販売されるようになり、売上げを伸ばしている。
【0004】
そして、デザイン性を重視する傾向は、自動車を購入する際にも同様に見られ、従来の走行性、居住快適性、及びエアバックの装備などの安全性などの機能面と、車両価格などの金銭面とを重視するものに対し、特にボディのスタイリングや外装及び内装などのデザインを重視する購入者が増えてきている。特に、自動車は高額の商品であるため、購入車両の決定は慎重に行われ、上述した機能、金銭、及びデザインの基準を全てクリアしたものについて購入しようと希望する場合が多かった。
【0005】
そこで、自動車を販売する各メーカーでは、購入者の希望を可能な限り実現させるように、一つの車種に対して多くのグレードを設定したり、複数のボディカラーを選択できるようにするなど、予め購入者の選択の幅を広げることを行っている。さらに、音響機器やタイヤのホイールなどの個性を発揮させることが可能な箇所については、複数のオプションパーツを用意し、購入者の選択によりパーツを取り付けた状態で納車を行っている。これにより、多種多様な顧客ニーズに合わせて提供された色やスタイリングなどのデザインの中から購入者の希望と合致するデザインを選び購入することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に商品の購入者の趣味及び嗜好は、日々変化するものであり、例えば、年齢を重ねることによって好みの色が変わったり、或いは時間・場所・状況(所謂「TPO」)に応じて変わることがあった。そのため、自動車を購入した購入者は、購入直後は自ら選択したカラーリング等の自動車の外観を気に入っているが、長期に亘って乗り続けることにより、次第に「飽き」を感じることがあった。また、前述したTPOに合わせて、例えば、ビジネス用やレジャー用などの使用目的に合わせて自動車の外観を変えたいと望む場合もあった。
【0007】
このような場合、新しいデザインの自動車に買い替えることや、デザインの異なる複数の自動車を保有することが好ましいが、高額の自動車を頻繁に購入したり、複数保有することが可能な経済的に余裕のある人は、ほとんどおらず、故障や車検満了時などの時期が来るまで、気に入らないデザインのまま我慢したり、TPOに合致しない(周囲の環境に合わない)デザインの自動車を使用しなければならないことがあった。
【0008】
そこで、本発明は上記実情に鑑み、運転者の嗜好やTPOに合わせてスタイリングやカラーリングなどの外観を容易に変更することが可能な自動車の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明にかかる自動車は、車両本体と、前記車両本体に上方から被装される外側カウルと、前記車両本体に前記外側カウルを着脱自在に装着する装着手段とを具備し、前記装着手段は、複数の前記車両本体及び前記外側カウルに対して共通化して形成されているものである。
【0010】
ここで、車両本体とは、エンジンまたはモータなどの動力発生機構、トランスミッションなどの動力伝達機構、ステアリングなどからなる操舵機構、車速を制御する制動機構、車両の骨格をなすフレームやホイール、車軸などの走行機構、その他計器類を含むもの、換言すれば後述する外側カウル(=ボディ)以外のすべての機構を含むものである。さらに、外側カウルとは、上述の車両本体を上方から覆い、外部に露出しない状態にするものであり、自動車全体のデザイン性(スタイリングやカラーリングを含む)を決定する要素となるものである。
【0011】
また、装着手段とは、車両本体に対し外側カウルを上方から被装した状態を保持するとともに、所定操作によって該被装状態を解除することが可能なものであり、例えば、外側カウルの車両前部及び車両後部に弾性変形可能な樹脂素材で形成した係止爪をそれぞれ設け、さらに車両本体の相対する箇所に穿設した係受孔に対して該係止爪を弾性変形させながら係合させて嵌込み、係止爪の弾性力によって被装状態を保持するものなどが挙げられる。この場合、被装状態を解除するには弾性による付勢力に抗して係止爪を再び弾性変形させ、係止爪及び係受孔の係合を解くことによって行われる。また、車両本体及び外側カウルを従来から周知の係止技術であるバックルなどを用いて固定して装着するものや、外側カウル及び車両本体にボルト軸の挿通可能な挿通孔をそれぞれ設け、ボルト及びナットにより締結し、外側カウル及び車両本体の被装状態を保持するものであってもよい。
【0012】
また、外側カウルの材質は、特に限定されないが、車両本体からの着脱を容易にし、交換作業を簡略化するために、軽量の素材で、かつ、所定の強度を有して形成されることが望ましく、例えば、FRP(繊維強化プラスチック)やウレタン樹脂などの原油などから誘導された石油系プラスチック樹脂などを利用することが例示される。
【0013】
したがって、請求項1の発明の自動車によれば、外側カウルが車両本体に対して着脱自在に被装される。さらに、装着手段が複数の外側カウルに対して共通化されているため、一つの車両本体に対してスタイリング等の異なる複数の外側カウルを装着することが可能となる。そのため、TPOや運転者の嗜好に応じたデザインに、自動車の外観を簡易に変えることが行える。さらに、前述した外側カウルの装着及び被装状態の解除は、運転者自身が行えるようにすることが望ましく、特殊な工具や設備を要せず一般家庭などで実施可能であればより好ましい。
【0014】
請求項2の発明にかかる自動車は、請求項1に記載の自動車において、前記車両本体及び前記車両本体に被装された前記外側カウルの間に設けられ、前記車両本体の動力発生機構、動力伝達機構、操舵機構、制動機構、及び電装機構の少なくともいずれか一つを保護する内側カウルをさらに備えるものである。
【0015】
ここで、車両本体に配設された動力発生機構等は、前述したエンジンやモータ等に相当するものであり、その他の機構も自動車が走行する際に不可欠な車両走行に係る主要な機構である。ところで、自動車の走行時には路面上の砂や埃或いは雨水などがタイヤによって跳上げられ車両本体に侵入することが想定される。特に、車両本体に対して外側カウルを上方から被装する自動車においては、従来の自動車のように個々の機構が車体内部に内包されているものに対して、いわば剥き出しに近い状態に設置されていることが多く、上述の砂などの侵入も容易となる。
【0016】
このとき、例えば、動力伝達機構であるトランスミッションの一部に砂等が侵入すると、ギアの間などに挟まり、動力伝達がスムーズに行われなくなるなど、動力伝達系統に重大な故障を引き起こし、最悪の場合には走行不能に陥る可能性が想定される。また、計器やランプ類などの電装部品に雨水などが接触すると、回路の短絡などを生じ、電装制御基板にダメージを与えたり、或いはスパークなどの発生により、自動車内部を危険に曝す可能性が大きくなる。
【0017】
したがって、請求項2の発明の自動車によれば、請求項1の発明の自動車の作用に加え、内側カウルによって自動車の主要構成をなす動力伝達機構などが外部に対して保護され、係る機構への砂等や雨水の浸入を防ぎ、走行不能などのトラブルに陥る要因を未然に回避することが可能となる。
【0018】
請求項3の発明にかかる自動車は、請求項1または請求項2に記載の自動車において、前記車両本体は、前照灯、方向指示灯、及び制動灯の少なくともいずれか一つが配設され、前記外側カウルは、前記車両本体に被装された状態で、前記車両本体に配設された前記前照灯、前記方向指示灯、及び前記制動灯からの発光を外部から視認可能にする発光視認手段をさらに有するものである。
【0019】
ここで、前照灯(=ヘッドライト)とは、自動車の車両前部に取付けられ、進行方向に光を照射することにより、夜間走行時などの視界を確保し、安全な運転を可能とするものであり、方向指示灯(=ウインカー)とは、車両前後部のそれぞれの左右に取付けられ、点滅により周囲のドライバーなどに右左折等の運転者の動作意思を伝達するためのものであり、制動灯(=ブレーキランプ)とは、車両後部に取付けられ、ブレーキ作動時に点灯し、特に後方のドライバーに減速或いは停止の意思を伝達するものである。これらは、いずれも電気の流れによって電球内部のフィラメント或いはLED(発光ダイオード)が点灯または点滅することにより、発光するものである。
【0020】
さらに、発光視認手段とは、自動車の外(周囲)から前照灯等の点灯或いは点滅などの発光状態を肉眼で確認することが可能なものである。すなわち、車両本体には外側カウルが上方から被装されるため、被装された状態では発光を確認することが難しい。そこで、例えば、発光する前照灯のライトに相対する外側カウルの位置をアクリル樹脂などの透明の材質によって形成し、点灯光を外部に透過させるものや、外側カウルの一部を刳抜いて、或いは切欠いて前照灯等を直接外部に露出させるものなどが挙げられる。
【0021】
したがって、請求項3の発明の自動車によれば、請求項1または請求項2の発明の自動車の作用に加え、前照灯等が車両本体に設置され、さらに発光を視認可能な発光視認手段が外側カウルに形成されている。ここで、特に前照灯などは、夜間走行時の視界確保のために照射範囲、照度、及び取付位置などが法基準や規定などにより定められていることが多く、これらの基準を満たさない限り車検を通過することができない場合があり、公道での走行が認められない可能性がある。そこで、外側カウルを交換し、スタイリングの異なる新たな外側カウルを取付けた場合でも、係る前照灯等が車両本体に直接配設されていることにより、上述の照射範囲や取付位置などが変化することがない。そのため、外側カウルの交換時に、基準をクリアするための前照灯類の調整作業を行う必要がなくなり、交換作業を短時間が完了させられる。この場合、外側カウルに設けられた発光視認手段により、安全性を確保するための機能及び視認性が損なわれることがない。
【0022】
請求項4の発明にかかる自動車は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の自動車において、前記外側カウルを非装着の状態で走行可能なものである。
【0023】
したがって、請求項4の発明の自動車によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの発明の自動車の作用に加え、外側カウルを装着しない状態で車両本体のみで走行することが可能である。すなわち、自動車(例えば、電気自動車)の走行に不可欠な構成(モータ、トランスミッションなど)は、車両本体に主に配設されているため、通常の運転に支障を来すことがない。これにより、外側カウルを装着しない状態での走行により、デザインの多様性をさらに増すことが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である電気自動車1について図1及び図2に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の一実施形態である電気自動車1の概略構成を示す分解斜視図であり、図2は本発明の外側カウル2の車両本体3への装着例を模式的に示す側方から見た模式図である。
【0025】
本実施形態の電気自動車1は、図1及び図2に示すように、FRP樹脂によって一体成形された外側カウル2と、外側カウル2が上方から被せられる車両本体3と、外側カウル2及び車両本体3を被装した状態で固定する装着機構B(詳細については後述する)とから主に構成されている。ここで、電気自動車1が本発明における自動車に相当し、装着機構Bが本発明における装着手段に相当する。
【0026】
さらに、詳細に説明すると、外側カウル2は全体が流線型状を為し、車両走行時の空気抵抗を減少させた空力学的に優れた形状を有している。そして、外側カウル2の略中央には、運転者が上方から車両本体3の運転席(後述する)に乗降することが可能な乗降口4が開口している。また、車両本体3の車両前部の左右位置には、それぞれ夜間における前方の視界を確保する目的の前照灯5、及び周囲のドライバーに運転者の動作意思を伝達するための前部方向指示灯6aが取付けられている。一方、車両後部の左右位置には、同様に後部方向指示灯6b及び制動灯7が同じく動作意思の伝達のために取付けられている。また、前照灯5、前部方向指示灯6a、及び制動灯に対向する外側カウル2の位置には、外部から前照灯5等の発光状態を確認可能な透明カバー8,9がそれぞれ設けられている。また、外側カウル2は車両本体3に被装された状態では、車両本体3を上方から完全に覆った状態になるため、車両本体3を外部から確認することができない。換言すれば、外側カウル2によって本実施形態の電気自動車1のスタイリング及びカラーリングなどのデザイン性が決定されている。ここで、透明カバー8,9が本実施形態における発光視認手段に相当する。
【0027】
さらに、前述した前照灯5、方向指示灯6a,6b、及び制動灯7は、いずれも点灯または点滅可能なライト(図示しない)を内部に有し、該ライトを点灯等させるための電気が車両本体3の側部に搭載されたバッテリー18からライトに対して供給されている。したがって、従来と同じように夜間走行時の前方視界等の確保や周囲への動作意思の伝達をすることができる。
【0028】
また、車両本体3は、前後左右に四本のタイヤ11が各々サスペンションなどを介して取付けられ、電気自動車1を走行させるためのトランスミッションやギアなどの駆動伝達機構や進行方向や車速などの制御を行う制動機構、及び前照灯5等の電装部品の制御を行う電装機構など(いずれも図示しない)がそれぞれ配設されている。
【0029】
さらに、電気自動車1は、上述の駆動伝達機構などを内包する内側カウル13が車両本体3に取付けられている。そのため、駆動伝達機構等は、外側カウル2を車両本体3から取外した状態では視認することができない。また、外側カウル2が車両本体3に被装されると、内側カウル13は外側カウル2と車両本体3との間に挟み込まれた状態になり、外側カウル2によって内側カウル13を電気自動車1の周囲から視認することができない。
【0030】
加えて、車両本体3の略中央付近には、外側カウル2の乗降口4に相対する位置に、被装された際に該乗降口4の開口形状と略一致する開口部14が設けられ、電気自動車1の操舵を行うステアリングを含む操舵機構(図示しない)、車速及び制動の制御を行うアクセル及びブレーキを含む制動機構(図示しない)、運転者が着席する座席、及び速度計などの各種計器類が種々配された運転席16が設置されている。すなわち、本実施形態の電気自動車1において、運転を行う運転者は、外側カウル2の乗降口4を通して座席に着席し、運転席16に乗込むことになる。
【0031】
さらに、運転席16の後方であって前述の内側カウル13の上面には、四本のタイヤ11を回転させるための駆動力を発生する動力発生機構に相当する駆動用モータ17が設置され、内側カウル13に保護されたトランスミッションなどを介して各々のタイヤ11を回転させている。さらに、運転席16の左右には係る駆動用モータ17を回転駆動させるための電力を供給する充電式のバッテリー18がそれぞれに設置されている。
【0032】
また、本実施形態の電気自動車1は、車両本体3に外側カウル2を被装し、被装状態を保持するための装着機構Bを有している。ここで、装着機構Bは外側カウル2に設けられた固定用ネジ10と、車両本体3に設けられた固定部12とから構成されている。さらに詳しく説明すると、図1に示すように、固定用ネジ10はマイナス溝が形成された頭部、頭部から垂設された軸部、軸部の先端がL字状に曲折された係止部、及び軸部に挿入されたバネとから主に構成され、外側カウル2の前後左右の四カ所に設置されている。さらに、車両本体3には、外側カウル2の固定用ネジ10と対向する位置に、前述の係止部を係止可能な係止孔19を有する固定部12が設けられている。これにより、固定用ネジ10をバネの弾性力に抗して押込み、係止部が係止孔19に挿入された状態にし、さらにマイナス溝の形成された頭部を、例えば右に90度回転させることによって係止部及び係止孔19による係止状態を作り出すことができる。これにより、外側カウル2を車両本体3に被装し、保持することが可能となる。なお、上述の構成によれば、通常のボルト及びナットの螺合による締結などに比べ、取付方法が容易であり、かつ短時間で行うことができる。
【0033】
また、固定用ネジ10の頭部にマイナス溝が形成されていることにより、上述の外側カウル2の取付及び取外しの作業は、例えば、10円玉等を利用しても行うことができる。すなわち、特殊な工具を必要とすることなく、簡易な作業で行える。そのため、外側カウル2を持ち上げるだけの労力(例えば、2〜3人程度)が要れば、一般家庭の車庫などにおいて運転者自らが作業を行うことができる。したがって、外側カウル2の交換のために自動車整備工場などに赴く手間や時間が必要とならない。
【0034】
加えて、本実施形態の内側カウル13は、一部が上下に分割可能に形成されている。すなわち、図1に示すように、運転席16の前方に位置する内側カウル13は、車両本体3の上に設置された下部内側カウル13aと、下部内側カウル13aの上にさらに積層して取付けられた上部内側カウル13bとから構成されている。ここで、下部内側カウル13a及び上部内側カウル13bは、ボルト及びナット(図示しない)の螺合によって締結されている。したがって、ボルト及びナットの締結を緩めることより、上部内側カウル13bを簡単に取外すことができる。
【0035】
また、本実施形態の外側カウル2は、図1に示すように、車両本体3に取付けられたバッテリー18の交換作業等を容易にするために、ヒンジ(図示しない)によって開閉可能な開閉扉20が側方にそれぞれ設けられている。なお、本実施形態においては、ヒンジによって取付けられるものを示したが、単独で取外すことの可能な構造であってもよい。
【0036】
上記に示した構成により、本実施形態の電気自動車1は、外側カウル2を車両本体3の上方から被装し、さらに装着機構Bによってその被装状態を保持することができ、係る状態で道路を走行することができる。さらに、装着機構Bを解除することにより、外側カウル2を車両本体3から簡単に取外すことができる。これにより、一台の電気自動車1において、車両本体3に対してスタイリングやカラーリングなどのデザインの異なる複数の外側カウル2を適宜交換して取付けることができる(図2の外側カウル2a,2b参照)。そのため、運転者の嗜好やTPOなどのニーズに合わせて外側カウル2等を交換し、外観を変更した電気自動車1を運転することができる。したがって、従来のように「飽き」を感じたデザインの電気自動車1を我慢して乗り続ける必要がなく、またTPOに合わせた外観の電気自動車1を運転することができる。さらに、外側カウル2及び車両本体3の装着機構Bが共通化されているため、例えば、友人や家族同士で外側カウル2を相互に交換することも可能となる。また、本実施形態の電気自動車1は、主要な構成が全て車両本体3側に配設されているため、外側カウル2を外した状態でも走行することができる。すなわち、車両本体3と内側カウル13との構成で走行可能であるため、外側カウル2に飽きがきた場合、新たな外側カウルを用意することなく、運転者の気分を変えることができる。ここで、図2において別例の外側カウル2a,2bは、説明を簡略化するため、外側カウル2に比べて縮小したサイズのものを示しているが、実際は外側カウル2と略同一のサイズで形成され、車両本体3に装着可能なものが製造される。
【0037】
さらに、デザインに飽きが来た場合に、新たなデザインの電気自動車を購入することや、複数の電気自動車を保有する必要がなく、新しい外側カウル2a,2bを購入するコストで済むため電気自動車1の維持費用を低く抑えることができる。また、電気自動車1の走行性能を基本的に決定する車両本体3は、同一であるため、運転時の操舵感覚に違和感を覚えることがない。なお、前述したように、車両本体3のみで走行する場合には、現行法上ではタイヤの上方をカバーするタイヤカバーを設けないと公道での走行ができない。したがって、車両本体3のみでの走行時には、図2に示すようにタイヤカバーを設置する必要がある。ここで、該タイヤカバーは、予め車両本体3に据付けられ、カウル2等の装着に支障がないようなものであっても良いし、或いは車両本体3のみの走行時に着脱可能に取付けられるものであってもよい。
【0038】
また、本実施形態の電気自動車1は、車両本体3と外側カウル2などとの間に一部が上下に分割可能な内側カウル13を有している。これにより、電気自動車1の走行に重要な駆動伝達機構などの主要部に砂等や雨水が浸入することがない。そのため、電気自動車1が故障する可能性を低くすることができ、さらに内側カウル13の一部が上下に分割して形成されているため、修理の際や調整の際にも内側カウル13を全て取外す必要がなく、調整作業等を簡略化して進めることができる。
【0039】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0040】
本実施形態の電気自動車1において、流線形状を呈する、スポーツタイプの外側カウル2を装着するものを示したが、これに限定されるものではなく、従来からの自動車の形状、例えば、セダンタイプ、クーペタイプ、ミニバンタイプ、ワゴンタイプ、及びクラッシックタイプなどの種々の外側カウルを設計し、装着することも可能である(図2参照)。さらに、電気自動車1の外側カウルについて限定するものではなく、市販のガソリン車等の外側カウル(=ボディ)に適用できることはいうまでもない。また、外側カウル2を一体で形成するものを示したが、これらは複数に分割可能なものであってもよい。
【0041】
また、装着機構Bとして、図1に示すような固定用ネジ10を用いるものを示したがこれに限定されるものではなく、従来から周知のボルト及びナットの螺合によって互いを締結するものや、固定用ネジ10とボルト及びナットとを組合わせて固定するものであってもよい。これにより、走行時の振動などによって不用意に被装状態が解除される可能性が少なくなり、走行についてさらに安全性が保たれる。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明の自動車は、外側カウル及び車両本体の装着手段が共通化されているため、一つの車両本体に対してスタイリング等の異なる複数の外側カウルをTPOなどに合わせて装着する、つまり、”外側カウルの着せ替え”をすることができる。これにより、運転者の嗜好や気分に応じた自動車に、特殊な工具を要することなく簡易な作業ですることができる。さらに、装着手段の共通化により、家族や友人同士などで相互に外側カウルを交換することができる。
【0043】
請求項2の発明の自動車は、請求項1の発明の自動車の効果に加え、内側カウルによって、自動車の走行に重要な駆動伝達機構などの主要部分を砂や雨水などから保護することができる。これにより、自動車が故障する可能性を抑えることができる。
【0044】
請求項3の発明の自動車は、請求項1または請求項2の発明の自動車の効果に加え、前照灯等が車両本体に配設されることにより、ヘッドライトの調整などの手間がかからず、外側カウルの交換作業をより簡略化できる。
【0045】
請求項4の発明の自動車は、請求項2または請求項3の発明の自動車の効果に加え、車両本体のみでの走行を行うことができ、デザインについて飽きが来た場合でも簡単に運転者の気分の転換を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電気自動車の概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】外側カウルの車両本体への装着例を模式的に示す側方から見た模式図である。
【符号の説明】
1 電気自動車(自動車)
2 外側カウル
3 車両本体
5 前照灯
6a 前部方向指示灯(方向指示灯)
6b 後部方向指示灯(方向指示灯)
7 制動灯
10 固定用ネジ(装着手段)
12 固定部(装着手段)
13 内側カウル
13a 下部内側カウル
13b 上部内側カウル
17 駆動用モータ(動力発生機構)
18 バッテリー(動力発生機構)
B 装着機構(装着手段)

Claims (4)

  1. 車両本体と、
    前記車両本体に上方から被装される外側カウルと、
    前記車両本体に前記外側カウルを着脱自在に装着する装着手段と
    を具備し、
    前記装着手段は、
    複数の前記車両本体及び前記外側カウルに対して共通化して形成されていることを特徴とする自動車。
  2. 前記車両本体及び前記車両本体に被装された前記外側カウルの間に設けられ、前記車両本体の動力発生機構、動力伝達機構、操舵機構、制動機構、及び電装機構の少なくともいずれか一つを保護する内側カウルをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動車。
  3. 前記車両本体は、
    前照灯、方向指示灯、及び制動灯の少なくともいずれか一つが配設され、
    前記外側カウルは、
    前記車両本体に被装された状態で、前記車両本体に配設された前記前照灯、前記方向指示灯、及び前記制動灯からの発光を外部から視認可能にする発光視認手段をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車。
  4. 前記車両本体は、
    前記外側カウルを非装着の状態で走行可能なことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の自動車。
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