JP2004127377A - Optical disk recording/reproducing device, optical disk device, and method for measuring eccentric amount of the optical disk device - Google Patents
Optical disk recording/reproducing device, optical disk device, and method for measuring eccentric amount of the optical disk device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004127377A JP2004127377A JP2002287687A JP2002287687A JP2004127377A JP 2004127377 A JP2004127377 A JP 2004127377A JP 2002287687 A JP2002287687 A JP 2002287687A JP 2002287687 A JP2002287687 A JP 2002287687A JP 2004127377 A JP2004127377 A JP 2004127377A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- eccentricity
- optical
- optical disk
- linear velocity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MD(ミニディスク)などの光ディスク(光磁気ディスク)の記録再生装置等に係り、より詳しくは、偏心量の計測機能を備えた光ディスク記録再生装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、光ピックアップからレーザ光を照射し、光ディスクに対して情報を記録再生する光ディスク記録再生装置が広く提供されている。その中で、例えば録音再生用のMD(ミニディスク)などの光磁気記録媒体(光ディスク)は、データの読み書きにレーザ光と磁場を利用して書き換え可能に構成した記憶媒体であり、データの記録/更新が自由にできることに加え、記憶容量が大きく、大量のデータを記録することができることから、コンピュータの外部記憶媒体として、また、音楽用のディスクシステムとして、近年、広く利用されている。例えば、MDでは、デジタルオーディオデータを磁界変調オーバーライト方式によって光ディスクに記録しており、記録時には、光ディスクの記録位置にレーザ光を照射させてキューリー点に達するまで熱し、その記録位置に記録信号(デジタルオーディオデータによって変調された2値信号)により変調された記録磁界を供給することでデータの書き込みを可能としている。また、読み出し時には、光ピックアップから弱いレーザ光を照射し、反射光の偏向方向を検出して再生信号を抽出している。
【0003】
データの書き込みや読み出しに際し、MD等の光磁気記録媒体は、光ディスク記録再生装置に設けられたハブ部材等を介してスピンドルモータの回転軸に取り付けられる。このような、着脱式の光磁気記録媒体へのデータの書き込みおよびこの光磁気記録媒体からのデータの読み出しを行なう装置において、偏心量が大きくなると、所定の位置へアクセスすることができなくなったり、記録磁界パターンの品位が落ちたり(磁界反転部の明瞭性が損なわれたり)して、記録再生に悪影響を及ぼすこととなる。そこで、従来技術として、スピンドルモータの回転軸に存在する偏心を偏心検出器によって検出する偏心測定装置において、回転体との距離を検出する静電容量センサを取り外すことなく、短時間でセンサの点検、校正を行なう技術が存在している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−18739号公報(第2−3頁、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、トラックピッチ(トラック幅)の計測ができず、また、横切るトラック数が正確に計測できなかった。その結果、上記公報に記載されたように、従来技術では、偏心量に関してスピンドルモータの部品レベルでの検査の実行のみに留まり、光ディスクのチャッキングによる偏心や、温度等の環境変化による偏心、光ディスクや光ディスク記録再生装置を出荷した後の経時変化や衝撃等による偏心量の変化等については把握できず、かかる偏心量の異常判定を実行することができなかった。
【0006】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、光ディスク記録再生装置において、ディスクを装着した際の偏心量を自己診断することにある。
また他の目的は、光ディスク記録再生装置の出荷調整に際し、ディスク装着時の偏心、調整に対する自動計測を可能にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明は、MDドライブ等の光ディスク記録再生装置にあって、光(光学)ピックアップから見たディスクの偏心量が、セットとしてのプレイアビリティ、レコーダビリティに重要な影響を与えることに着目し、この光ピックアップから偏心量を捉え、出荷調整時や出荷後に、偏心量の自動検査、自動診断を実行することを可能としている。即ち、本発明は、モータにより回転する光ディスクに対して光ピックアップを用いてデータを記録再生する光ディスク記録再生装置であって、光ピックアップにて読み出されたアドレス情報に関する信号に基づいて、線速度算出手段では光ディスク固有の線速度を算出し、トラックピッチ算出手段では、この線速度算出手段により算出された光ディスク固有の線速度に基づいてディスク固有のトラックピッチが算出され、その一方で、トラック数カウント手段では、光ピックアップを用いて、モータの所定回転中に横切るトラック数がカウントされる。そして、偏心量算出手段では、このトラックピッチ算出手段により算出されたトラックピッチと、トラック数カウント手段によりカウントされた、横切るトラック数に基づいて、偏心量が算出される。
【0008】
ここで、この線速度算出手段では、例えば100hクラスタ以内程度の、光ディスクの最内周付近にて得られた信号に基づき、この光ディスク固有の線速度を算出することを特徴とすれば、トラックピッチが異なることに対する影響を抑制して、トラックピッチに依存しない値が得られる点で好ましい。また、このトラックピッチ算出手段は、例えば700hクラスタ以降等、光ディスクの最外周付近にてフォーカスサーボおよびトラッキングサーボをオンしたときのアドレス情報、再生線速度、回転周期によりトラックピッチを算出することを特徴とすれば、計測ばらつきを抑制することができる点で優れている。更に、このトラック数カウント手段は、モータを低速回転させた状態でフォーカスサーボをオンにし、トラッキングサーボをオフした状態にて得られるトラッキングエラー信号に基づいて横切るトラック数をカウントすることを特徴とすることができる。
【0009】
他の観点から捉えると、本発明が適用される光ディスク装置は、装着される光ディスクに対して光ピックアップを用いてデータの再生を行なうデータ再生手段と、所定の光ディスクを装着した際に、このデータ再生手段にて用いられる光ピックアップから見た光ディスクの偏心量を認識する偏心量認識手段と、この偏心量認識手段により認識された偏心量に基づいて、認識結果を出力する出力手段とを含む。
【0010】
ここで、この偏心量認識手段は、光ディスク固有の再生線速度、および光ディスクを回転させるスピンドルモータ回転数を読み出し、同時にデコードされたアドレスを読み出すことで偏心量を計測することを特徴とすることができる。また、この出力手段は、予め定められた偏心に関する値と偏心量認識手段により認識された偏心量とを比較し、この偏心量がこの値を超えている場合に、偏心している旨の情報を出力することを特徴とすることができる。尚、この予め定められた偏心に関する値は、例えば、工場出荷前と、市場導入後とで異なった値とすることができる。
【0011】
一方、本発明が適用される光ディスク装置の偏心量測定方法は、装着されるディスクに対して光ピックアップを用いてデータの再生を行なう光ディスク装置の偏心量測定方法であって、装着されたディスク固有のトラックピッチを光ピックアップを用いて計測し、このディスクを回転させるスピンドルモータの回転出力に同期してトラック数をカウントし、計測されたトラックピッチと、カウントされたトラック数により光ピックアップから見た偏心量を測定することを特徴とする。
【0012】
更に詳述すると、このトラックピッチの計測は、ディスクの内周部分でフォーカスサーボ、トラッキングサーボをオンにし、スピンドルモータの回転周期、デコードされたディスク上のアドレス、再生線速度からディスク固有の線速度を算出し、また、ディスクの外周部分でフォーカスサーボ、トラッキングサーボをオンにし、スピンドルモータの回転周期、デコードされたディスク上のアドレス、および算出されたディスク固有の線速度を用いて、ディスク固有のトラックピッチを算出することを特徴とすることができる。
【0013】
また、このトラック数のカウントは、フォーカスサーボをオンにし、トラッキングサーボをオフにして得られたトラッキングエラー信号に基づき、スピンドルモータを、例えば5hz程度に低速回転させた際、1/2回転中に横切るトラック数をカウントすることを特徴とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態における光ディスク記録再生装置の構成を示した説明図である。本実施の形態における光ディスク記録再生装置は、MD等の光磁気記録媒体であるディスク(光ディスク)50を装着してデータの書き込み(記録)/読み出し(再生)を可能としており、大きく、機構部10と制御部20とを備えている。機構部10としては、このディスク50を回転させるスピンドルモータ11、ディスク50に対してレーザ光を照射して書き込み/読み出しを行なう光ピックアップ(OP)12、光ピックアップ12の位置を内周から外周まで移動させるためのスレッドモータ13、磁界を形成して”0”、”1”信号を形成する磁界ヘッド14、データの書き込み時と読み出し時で磁界ヘッド14を移動させる可動機構15を備えている。
【0015】
また、制御部20としては、システム全体を制御するシステムコントローラを備えると共に、デジタル信号処理を行なうデジタルシグナルプロセッサ(DSP)の機能が集約されたDSPマイコン21、ユーザの操作の入力とユーザへの表示(LCD表示等)を行なうフロントパネルブロック22、エラー訂正に関する情報や書き込み/読み出しに関するデータの格納等を行なうDRAM24、各種機構部の駆動を行なうドライバ25、ディスク50より読み出されたデータをエラー信号に変換するRFアンプ26を備えている。また、DSPマイコン21から得られたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器27、このD/A変換器27からのアナログ信号を増幅するAMP(増幅器)28、AMP28で増幅された信号を音声として出力するスピーカ29を備えている。更に、マイク等の録音ソース30と、この録音ソース30からのアナログ信号をデジタル信号に変換してDSPマイコン21に出力するA/D変換器31とを備えている。
【0016】
図1の光ディスク記録再生装置で、ディスク50へのデータの書き込み時(記録時)には、フロントパネルブロック22からのユーザ指示に基づき、録音ソース30から入力されたアナログオーディオ信号が、A/D変換器31に供給されてデジタル信号に変換されてDSPマイコン21に入力される。この入力されたデジタル信号は、このDSPマイコン21において、例えばATRAC(adaptive transform acoustic coding)処理(ATRACは登録商標)により約1/5のデータ量にデータ圧縮される。このデータ圧縮されたデータは、DRAM24に一旦、蓄えられると共に、エラー検出訂正用のエンコード処理が行われ、EFM(8−14変調)処理が行われる。そして、ドライバ25を経由して磁界ヘッド14に供給される。このとき、磁界ヘッド14を移動させる可動機構15は、この磁界ヘッド14をディスク50に近接させるように動作する。一方、ディスク50の磁界ヘッド14側の面に対向して反対面に配置された光ピックアップ12は、スレッドモータ13によって記録位置が特定される。また、ディスク50はスピンドルモータ11により回転させられ、その回転は、ドライバ25によってディスク50の線速度が一定となるように制御される。そして、光ピックアップ12によるレーザ光の照射と、磁界ヘッド14による変調磁界とによって、ドライバ25からのデータがディスク50に記録される。
【0017】
一方、ディスク50からのデータの読み出し時(再生時)には、フロントパネルブロック22からのユーザ指示に基づき、可動機構15によって磁界ヘッド14をディスク50から離間させ、磁界ヘッド14の磁界を取り除き、光ピックアップ12から弱いレーザ光を照射して反射光の偏光方向を検出して再生信号を抽出する。この再生信号は、RFアンプ26からDSPマイコン21に供給される。そして、この再生信号がEFM復調されると共に、エラー訂正が行われ、もとのデータ圧縮された状態のデータが取り出される。その後、このデータ圧縮されたデータがもとのデジタルオーディオデータに伸長され、D/A変換器27によってアナログ変換された後にAMP28で増幅され、スピーカ29によって音声出力される。
【0018】
即ち、RFアンプ26は、光ピックアップ12にて読み出された信号を元に、EFM信号、ADIP信号を生成している。その出力を得て、DSPマイコン21では、EFM、ADIPの周波数(再生線速度)を読み出し、およびそれをアドレスに復調するデコーダ回路を内蔵している。
【0019】
図2は、DSPマイコン21の構成を詳述したブロック図である。本実施の形態が適用されるDSPマイコン21は、CPUおよび内部メモリを用いて、ファームウェアにより演算処理を行い、各ブロックとの通信、指令を行なうシステムコントローラ61、RFアンプ26からのADIP(Address in Pregroove)周波数を読み出すADIP周波数読み出し回路62、RFアンプ26から入力されるRF信号からEFMのための基準クロック周波数を読み出すEFM周波数読み出し回路63、入力されるADIP信号(FM変調信号)をMini Discフォーマットに従って復調し、アドレスデータとして読み出すADIPデコーダ回路64、入力される信号をEFM復調し、セクタデータとして読み出すEFMデコーダ回路65を備えている。また、RFアンプ26から得られるトラッキングエラー信号に基づいて、割り込み信号をシステムコントローラ61に出力するトラバース信号コンパレータ66、光ピックアップ12やスピンドルモータ11、スレッドモータ13を制御するサーボ制御回路(サーボフィルタ)67を備えている。更に、スピンドルモータ11へのディレイ信号を出力するモータディレイ回路68、スレッドモータ13へのディレイ信号を出力するモータディレイ回路69、また更に、各種表示を制御する表示コントローラ70を備えている。
【0020】
光ピックアップ(OP)12にて読み出された信号は、RFアンプ26に入力され、RFアンプ26では、この再生信号をもとに、RF(EFM)信号、ADIP信号が生成され、DSPマイコン21に供給される。RFアンプ26から入力されるADIP信号は、ADIP周波数読み出し回路62によって基準クロック(例えば1倍速なら、22.5kHz)が抽出され、そのHとLとの反転時間を計測することによって、再生時の線速度(再生線速度)が読み出される。EFM周波数読み出し回路63でも同様に、例えば1倍速なら4.3218MHzが抽出される。そして、ADIPデコーダ回路64およびEFMデコーダ回路65によって、アドレスデータおよびセクタデータとして読み出される。このEFMデコーダ回路65によって読み出されるセクタデータは、アドレス、記録内容に関する各種パラメータ、および圧縮されたオーディオデータである。
【0021】
サーボ制御回路67は、フォーカスサーボにて、ディスク50に対して正確に焦点を合わせており、トラッキングサーボによって、光ピックアップ12をトラックに追従させている。また、フィルタ部によって、最適なサーボ特性を実現させており、その出力はPWM変調(パルス幅変調)されてドライバ25に供給される。また、モータディレイ回路68、69は、スピンドルモータ11、スレッドモータ13を駆動するために、回転検出信号(Frequency Generator)に対して一定の遅延を持たせて出力している。
【0022】
図2に示すドライバ25は、サーボ制御回路67からの出力を得て光ピックアップ12を駆動させるサーボ駆動回路71、サーボ制御回路67からの出力およびモータディレイ回路68からの出力を得てスピンドルモータ11を駆動させる駆動回路72、サーボ制御回路67からの出力およびモータディレイ回路69からの出力を得てスレッドモータ13を駆動させる駆動回路73、スピンドルモータ11の回転を検出する回転検出コンパレータ74、回転検出コンパレータ74の出力からスピンドルモータ11の回転数を読み出してシステムコントローラ61に出力するモータ回転数検出回路75、スレッドモータ13の回転を検出する回転検出コンパレータ76、および、回転検出コンパレータ76の出力からスレッドモータ13の回転数を読み出してシステムコントローラ61に出力するモータ回転数検出回路77を備えている。駆動回路72、73は、モータディレイ回路68、69の出力をゲートとし、電源より電流を流してスピンドルモータ11およびスレッドモータ13を駆動するHブリッジドライバ回路である。また、モータ回転数検出回路75、77では、スピンドルモータ11(スレッドモータ13)の相切り替え間隔(3相モータであれば、U、V、Wの駆動電流の向きを切り替えるまでの時間)を計測することにより、回転数を読み出している。
【0023】
このような構成によって、スピンドルモータ11(スレッドモータ13)の逆起電圧がドライバ25によってコンパレートされ、その出力(FG信号)に基づいて、DSPマイコン21のシステムコントローラ61では、スピンドルモータ11(スレッドモータ13)の相切り替えエッジの間隔が測定される。そして、得られたエッジ間隔から、スピンドルモータ11の回転周期がシステムコントローラ61にて計算される。このように、本実施の形態が適用される光ディスク記録再生装置では、再生線速度およびスピンドルモータ11の回転数が読み出され、同時にデコードされたアドレスを読み出すことで、後述する手順の計測が実行される。
【0024】
次に、本実施の形態における偏心量計測方法について説明する。
図3、図4、図6、および図8は、本実施の形態が適用される偏心量計測処理のフローチャートである。図3に示すように、最初のフローチャート(1)では、まずディスク50が装着されてセット起動された後(ステップ101)、光ピックアップ12のTOC(Table Of Contents)位置へのアクセスがなされる(ステップ102)。次に装着されたディスク50のディスク判別(グルーブタイプかピットタイプかの判別)がなされ(ステップ103)、CDである場合には、アドレス情報であるSub−Q信号が読み出され(ステップ104)、MO(Magneto OpticalDisk:光磁気ディスク)である場合には、ADIP信号が読み出される(ステップ105)。ここで、ディスク線速度vd(n)[m/s]、トラックピッチp[m]が初期化され、vd=1.2[m/s]となる(ステップ106)。その後、光ピックアップ12のTOC位置へのアクセスを開始し(ステップ107)、ディスク50の内周位置でサーボをON(オン)させて(ステップ108)、次のフローチャート(2)へ移行する。
【0025】
フローチャート(2)では、ディスク固有の線速度vd[m/s]が計算される。図4に示すように、まず、光ピックアップ(OP)12の位置がディスク内周(100hクラスタ以内)か否かが判断される(ステップ111)。このディスク内周(100hクラスタ以内)か否かは、トラックピッチの影響がほとんど無視できるディスク最内周付近で計算を実行するためである。100hクラスタ以内でない場合(ディスク外周の場合)は、もとのパラメータで動作を続ける(ステップ120)。100hクラスタ以内である場合には、ステップ112以降にて、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ、PLLをONにし、スピンドルモータ11の回転周期、デコードしたディスク上のアドレス、再生線速度から、ディスク50固有のディスク線速度vd(n)が算出される。
【0026】
ここで、ディスク50の種別が判別され(ステップ112)、CDである場合には、EFM周波数読み出し回路63にてEFM基準クロック周波数が読み出され(ステップ113)、MOである場合には、ADIP周波数読み出し回路62にてADIP周波数が読み出される(ステップ114)。ここで、システムコントローラ61は、ディスク内周(100hクラスタ以内)でサーボONしたとき現在の再生線速度N[倍速]を計算し(ステップ115)、デコードしたアドレスs[sector]、スピンドルモータ回転周期Δt[s] の、ある瞬間tnでのデータを読み出す(ステップ116)。そして、得られた再生線速度N、スピンドルモータ回転周期Δtより、ディスク50固有のディスク線速度vd(n)[m/s]が計算される(ステップ117)。
【0027】
ここで、ディスク線速度vd(n)は、トラックピッチを固定値p0[m]とすると、
【式1】
となる。ここで、Ro[m]は基点アドレスの半径(アドレス”0”位置の半径)、rはアドレスs[sector]での半径である。rを消去すると、
【式2】
が得られる。この式を整理すると、
【式3】
となる。従って、ディスク線速度vdは、
【式4】
となる。本実施の形態では、ディスク線速度vdを最内周で計測することにより、トラックピッチが異なることに対する影響、即ち、上式の、b=p0・s/(75π)、がほぼ0になり、トラックピッチに依存しない正確な値を得ることができる。
【0028】
その後、ディスク線速度vd(n)[m/s]の計算作業として、例えば256回のサンプル取得が完了したか否かが判断される(ステップ118)。256回のサンプル取得が実行されていない場合には、ステップ111に戻ってサンプル取得が実行され、256回のサンプル取得が終了した場合には、ディスク線速度計算
vd=(1/256)Σvd(n)
が実行されて(ステップ119)、次のフローチャート(3)へ移行する。このように、複数回のサンプルを取得して平均化することによって、計測ばらつきの少ないディスク線速度計算値vd[m/s]を得ることができる。
【0029】
図5(a),(b)は、ディスク線速度計算値vd[m/s]の、アドレスに対する依存性を説明するための図である。図5(a)は線速1.2m/sのディスク50でサンプリングしたデータを示し、図5(b)は線速1.4m/sのディスク50でサンプリングしたデータを示している。横軸はディスク上のアドレスを示しており、積算ポイントの少ない部分(左側)はディスクの内周側、積算ポイントの多い部分(右側)はディスクの外周側となる。縦軸はディスク線速度計算値vd[m/s]のレベル(0H〜100H)を示している。図5(a),(b)において、丸印は、正しい計測値を示している。このように、内周側(最内周)で計測することによって、トラックピッチが異なることによる影響を少なくすることが可能となり、アドレス依存性の少ない正しい計測値を算出することが可能となる。
【0030】
次に、フローチャート(3)では、ディスク固有のトラックピッチが計算される。ここでは、図6に示すように、まず光ピックアップ(OP)12の位置がディスク外周(700hクラスタ以降)か否かが判断される(ステップ121)。このディスク外周(700hクラスタ以降)か否かを判断するのは、計測ばらつきを最小限に抑え、計測値を安定させるためである。700hクラスタ以降ではない場合には、もとのパラメータで動作を続ける(ステップ130)。700hクラスタ以降である場合には、トラックピッチの計算処理に移行する。即ち、ディスク50の外周でサーボがONされ、スピンドルモータ11の回転周期、デコードしたディスク50上のアドレス、線速度n[倍速]、ディスク50固有の線速度から、ディスク50固有のトラックピッチが計算される。
【0031】
ここで、ディスク50の種別が判別され(ステップ122)、CDである場合には、EFM周波数読み出し回路63にてEFM基準クロック周波数が読み出され(ステップ123)、MOである場合には、ADIP周波数読み出し回路62にてADIP周波数が読み出される(ステップ124)。ここで、システムコントローラ61は、ディスク外周(700hクラスタ以降)でサーボ(トラッキングサーボおよびフォーカスサーボ)をONしたとき現在の再生線速度N[倍速]を計算し(ステップ125)、デコードしたアドレスs[sector]、スピンドルモータ回転周期Δtにおける、ある瞬間tnのデータが読み出される(ステップ126)。そして、得られた再生線速度N、スピンドルモータ回転周期Δt、図4のフローチャート(2)で得られたディスク線速度vd(n)[m/s]をもとに、トラックピッチp(n)[m]が計算される(ステップ127)。
【0032】
このトラックピッチp(n)[m]の計算値は、まず、
【式5】
から、
【式6】
のように算出される。最外周で計測することによって、上式のvd・sの値が大きくなり、計測ばらつきを最小限に抑えることができる。
【0033】
その後、トラックピッチp(n)の計算作業が例えば256回行なわれ、サンプル取得が完了したか否かが判断される(ステップ128)。256回のサンプル取得が実行されていない場合には、ステップ121に戻ってサンプル取得が実行され、256回のサンプル取得が終了した場合には、ディスク線速度計算
p=(1/256)Σp(n)
が実行されて(ステップ129)、次のフローチャート(4)へ移行する。このように、例えば256回等の複数回のサンプルによる計算値を平均化することによって、計測ばらつきの少ないトラックピッチp[m]を得ることができる。
【0034】
図7(a),(b)は、トラックピッチp[m]における計算値の、アドレスに対する依存性を説明するための図である。図7(a)はピッチ1.6μmのディスク50でサンプリングしたデータを示し、図7(b)はピッチ1.5μmのディスク50でサンプリングしたデータを示している。横軸はディスク上のアドレスを示しており、積算ポイントの少ない部分(横軸左側)はディスクの内周側アドレス、積算ポイントの多い部分(横軸右側)はディスクの外周側アドレスとなる。縦軸はトラックピッチp[m]のレベル(0H〜100H)を示している。図7(a),(b)において、丸印は、正しい計測値を示している。このように、外周側(最外周)で計測することによって、計測ばらつきを最小限に抑えることが可能となる。
【0035】
その後、フローチャート(4)では、録音/再生動作開始前に、フォーカスサーボON(オン)、トラッキングサーボがOFF(オフ)にて、トラッキングエラー信号をヒステリシスコンパレートした信号(COUT)を用いて、横切るトラック数のカウント処理が実行される。即ち、図8に示すように、システムコントローラ61は、まず、スピンドルモータ11の低速回転(約5Hz)にてフォーカスサーボをONさせる(ステップ131)。スピンドルモータ11を低速回転させるのは、トラバースカウントエッジによって正確にマイコンファームウェアに割り込みをかけるためである。ここで、トラバース信号コンパレータ出力(COUT)をONする(ステップ132)。次に、COUT割り込みイネーブルをONさせ(ステップ133)、スピンドルモータ11の1/2回転の間に発生するCOUT割り込みの数nをカウントする(ステップ134)。
【0036】
このように、スピンドルモータ11を低速回転(約5Hz)させた状態でフォーカスサーボをONし、スピンドルモータ11の相切り替えエッジをトリガとして、スピンドルモータ11の1/2回転中に横切るトラック数(n本)を正確にカウントする。
図9は、横切るトラック数のカウント処理を説明するための図である。図9の上段はトラッキングエラー、中段はモータの相切り替えエッジの信号、下段はトラッキング信号の逆起電圧をコンパレート(2値化)した信号であるCOUTを示している。横軸は時間、この上段に示すトラッキングエラーでは、縦軸はトラックを外れた量(電圧)を示している。このトラッキングエラーの出力では、中心の電圧部分でトラックを横切ったトラック数がカウントできる。横軸の中央部分の矢印範囲がモータ1/2回転の時間であり、この時間にて横切るトラック数がカウントされる。
【0037】
その後、このカウントしたトラック数n[本]と、図6の処理で得られたトラックピッチp[m]から、偏心量d[m]が算出される(ステップ135)。この偏心量d[m]は、
偏心量d[m]=トラックピッチ(p)*COUTカウント(n)
より算出される。そして、この偏心量d[m]が、基準値(閾値)としての、例えば100μmよりも大きいか否かが判断され(ステップ136)、大きい場合には、偏心に問題がある(NGである)ものとして、ユーザへ警告を行なう(ステップ137)。より具体的には、表示コントローラ70は、フロントパネルブロック22に対して、”Ecc.NG”を表示させるように指示する。表示例としては、
ECC.ERR
Check Your Disc or Set
といった表現が考えられる。ここで、ECCは、Eccentricity(偏心量)の略である。一方、偏心量が閾値よりも低い場合には、偏心していないものとして、通常動作を開始する(ステップ138)。
【0038】
このように、本実施の形態では、スピンドルモータ11の回転検出出力に同期して、トラック数がカウントされる。そして、図6に示す処理で得られたトラックピッチ、および、スピンドルモータ11の1/2回転中のトラック横切り数より、光ピックアップ12から見た偏心量を正確に測定することができる。また、低速回転(約5Hz)にてスピンドルモータ11を駆動した際に計測することで、偏心量が大きい場合のトラック数を正確にカウントすることができる。
【0039】
図10は、上述した偏心量検査処理を出荷調整時に適用した場合を示すフローチャートである。出荷調整時では、まず、テストモードにてセット起動される(ステップ201)。その後、調整用ディスク(例えば、線速度vd=1.2[m/s]、トラックピッチp=1.6[μm])が挿入され(ステップ202)、出荷調整が開始される(ステップ203)。まず、サーボゲイン、オフセット調整がなされ(ステップ204)、スピンドルモータ11の低速回転にてフォーカスサーボがONされる(ステップ205)。その後、トラバース信号コンパレータ出力(COUT)がONされ(ステップ206)、COUT割り込みイネーブルがONされる(ステップ207)。そして、スピンドルモータ11の1/2回転の間に発生するCOUT割り込みの数nがカウントされ(ステップ208)、偏心量計算、
偏心量=トラックピッチ(p)*COUTカウント(n)
が実行される(ステップ209)。ここで、算出された偏心量が、出荷時の閾値として、例えば55μmよりも大きいか否かが判断される(ステップ210)。55μmよりも大きい場合には、偏心、および調整に問題あり(NG)とされる(ステップ211)。55μmよりも小さい場合には、偏心は問題なく(OK)、調整が完了する(ステップ212)。
【0040】
このように、本実施の形態では、工場出荷前に偏心量を自動的に計測し、選別を行なうことが可能となり、不良セットの流出を抑制し、また、不良の発生原因の解析を迅速に進めることができる。また、工場出荷前に限らず、出荷後であっても、例えばディスク50の挿入ごとに偏心量の検査(自己診断)を行なうことによって、異常状態での録音を防止し、ディスク50へのユーザダメージを軽減することが可能となる。更に、例えば、ユーザがディスク50を落下させ、その衝撃等で偏心量が大きくなった場合など、本実施の形態によれば、偏心量を自己診断することが可能となり、ユーザに不良状態を通知することができ、不良解析、修理対応を迅速に進めることが可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ディスクを装着した際の偏心量を自己診断、または自動計測することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における光ディスク記録再生装置の構成を示した説明図である。
【図2】DSPマイコンの構成を詳述したブロック図である。
【図3】本実施の形態が適用される偏心量計測処理のフローチャート(1)である。
【図4】本実施の形態が適用される偏心量計測処理のフローチャート(2)である。
【図5】(a),(b)は、ディスク線速度計算値vd[m/s]の、アドレスに対する依存性を説明するための図である。
【図6】本実施の形態が適用される偏心量計測処理のフローチャート(3)である。
【図7】(a),(b)は、トラックピッチp[m]における計算値の、アドレスに対する依存性を説明するための図である。
【図8】本実施の形態が適用される偏心量計測処理のフローチャート(4)である。
【図9】横切るトラック数のカウント処理を説明するための図である。
【図10】偏心量検査処理を出荷調整時に適用した場合を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…機構部、11…スピンドルモータ、12…光ピックアップ、13…スレッドモータ、14…磁界ヘッド、20…制御部、21…DSPマイコン、22…フロントパネルブロック、25…ドライバ、26…RFアンプ、50…ディスク、61…システムコントローラ、62…ADIP周波数読み出し回路、63…EFM周波数読み出し回路、66…トラバース信号コンパレータ、67…サーボ制御回路(サーボフィルタ)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a recording / reproducing apparatus for an optical disc (magneto-optical disc) such as an MD (mini disc), and more particularly to an optical disc recording / reproducing apparatus having an eccentricity measuring function.
[0002]
[Prior art]
In recent years, an optical disk recording / reproducing apparatus that irradiates a laser beam from an optical pickup to record / reproduce information on / from an optical disk has been widely provided. Among them, for example, a magneto-optical recording medium (optical disc) such as an MD (mini-disc) for recording and reproducing is a rewritable storage medium using a laser beam and a magnetic field for reading and writing data. In recent years, it has been widely used as an external storage medium of a computer and as a music disk system, because it has a large storage capacity and can record a large amount of data in addition to being freely renewable. For example, in the MD, digital audio data is recorded on an optical disk by a magnetic field modulation overwrite method. At the time of recording, the recording position of the optical disk is irradiated with a laser beam until it reaches a Curie point, and a recording signal (recording signal) is recorded at that recording position. By supplying a recording magnetic field modulated by a binary signal modulated by digital audio data), data can be written. At the time of reading, a weak laser beam is radiated from the optical pickup, the deflection direction of the reflected light is detected, and a reproduction signal is extracted.
[0003]
When writing or reading data, a magneto-optical recording medium such as an MD is attached to a rotating shaft of a spindle motor via a hub member or the like provided in an optical disk recording / reproducing apparatus. In such a device that writes data to a removable magneto-optical recording medium and reads data from the magneto-optical recording medium, if the amount of eccentricity increases, it becomes impossible to access a predetermined position, The quality of the recording magnetic field pattern is degraded (the clarity of the magnetic field reversal part is impaired), which adversely affects the recording and reproduction. Therefore, as a conventional technique, in an eccentricity measuring device that detects an eccentricity existing on a rotating shaft of a spindle motor by an eccentricity detector, inspection of the sensor in a short time without removing a capacitance sensor for detecting a distance from a rotating body. There is a technique for performing calibration (for example, see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-5-18739 (page 2-3, FIG. 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional technology, the track pitch (track width) cannot be measured, and the number of traversing tracks cannot be accurately measured. As a result, as described in the above-mentioned publication, in the related art, the eccentricity is not limited to the execution of the inspection at the component level of the spindle motor. And changes in the amount of eccentricity due to impact or the like after shipping the optical disk recording / reproducing device, and the abnormality determination of the amount of eccentricity could not be executed.
[0006]
The present invention has been made to solve the above technical problems, and an object of the present invention is to perform a self-diagnosis of an eccentric amount when a disc is loaded in an optical disc recording / reproducing apparatus. is there.
Another object of the present invention is to enable automatic measurement of eccentricity and adjustment at the time of mounting a disc in shipping adjustment of an optical disc recording / reproducing apparatus.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
With this object in mind, the present invention relates to an optical disc recording / reproducing apparatus such as an MD drive, in which the eccentricity of the disc viewed from an optical (optical) pickup has a significant effect on playability and recordability as a set. Focusing on this fact, the amount of eccentricity is captured from this optical pickup, and it is possible to execute automatic inspection and automatic diagnosis of the amount of eccentricity at the time of shipment adjustment or after shipment. That is, the present invention relates to an optical disk recording / reproducing apparatus for recording / reproducing data on / from an optical disk rotated by a motor using an optical pickup, wherein a linear velocity is determined based on a signal relating to address information read by the optical pickup. The calculating means calculates a linear velocity specific to the optical disk, and the track pitch calculating means calculates a track pitch specific to the optical disk based on the linear velocity specific to the optical disk calculated by the linear velocity calculating means. The counting means uses an optical pickup to count the number of tracks crossing during a predetermined rotation of the motor. Then, the eccentricity calculating means calculates the eccentricity based on the track pitch calculated by the track pitch calculating means and the number of crossing tracks counted by the track number counting means.
[0008]
Here, the linear velocity calculating means calculates the linear velocity unique to the optical disk based on a signal obtained in the vicinity of the innermost circumference of the optical disk, for example, within about 100 h clusters. This is preferable in that the effect of different track pitches can be suppressed and a value independent of the track pitch can be obtained. Further, the track pitch calculating means calculates a track pitch based on address information, a reproduction linear velocity, and a rotation cycle when the focus servo and the tracking servo are turned on near the outermost periphery of the optical disk, for example, after 700 h cluster. This is excellent in that measurement variations can be suppressed. Further, the track number counting means turns on the focus servo with the motor rotated at a low speed, and counts the number of tracks crossing based on a tracking error signal obtained with the tracking servo turned off. be able to.
[0009]
From another viewpoint, an optical disc apparatus to which the present invention is applied is composed of a data reproducing means for reproducing data on an optical disc to be mounted by using an optical pickup, An eccentricity recognizing means for recognizing the eccentricity of the optical disk viewed from the optical pickup used by the reproducing means, and an output means for outputting a recognition result based on the eccentricity recognized by the eccentricity recognizing means.
[0010]
Here, the eccentricity recognizing means is characterized in that the eccentricity is measured by reading out the reproduction linear velocity unique to the optical disc and the rotation speed of the spindle motor for rotating the optical disc, and simultaneously reading out the decoded address. it can. Further, the output means compares a predetermined value related to the eccentricity with the eccentricity recognized by the eccentricity recognizing means, and when the eccentricity exceeds this value, outputs information indicating that the eccentricity has occurred. Outputting can be characterized. Note that the value regarding the predetermined eccentricity can be different before and after the shipment from the factory, for example.
[0011]
On the other hand, an eccentricity measuring method for an optical disk device to which the present invention is applied is a method for measuring the eccentricity of an optical disk device that reproduces data on a mounted disk by using an optical pickup. The track pitch was measured using an optical pickup, the number of tracks was counted in synchronization with the rotation output of a spindle motor for rotating this disk, and the optical pickup was viewed from the optical pickup based on the measured track pitch and the counted number of tracks. The eccentricity is measured.
[0012]
More specifically, this track pitch is measured by turning on the focus servo and tracking servo at the inner peripheral portion of the disk, and determining the linear speed specific to the disk from the rotation cycle of the spindle motor, the decoded address on the disk, and the reproduction linear speed. Also, the focus servo and tracking servo are turned on at the outer peripheral portion of the disk, and the disk specific rotation speed, the decoded address on the disk, and the calculated disk specific linear velocity are used. The method may be characterized in that a track pitch is calculated.
[0013]
The count of the number of tracks is based on a tracking error signal obtained when the focus servo is turned on and the tracking servo is turned off, and when the spindle motor is rotated at a low speed of, for example, about 5 hz, during 1/2 rotation. The number of crossing tracks may be counted.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is an explanatory diagram showing a configuration of an optical disk recording / reproducing apparatus according to the present embodiment. The optical disk recording / reproducing apparatus according to the present embodiment is capable of writing (recording) / reading (reproducing) data by mounting a disk (optical disk) 50 which is a magneto-optical recording medium such as an MD. And a
[0015]
The
[0016]
In the optical disk recording / reproducing apparatus of FIG. 1, when writing (recording) data to the
[0017]
On the other hand, when data is read from the disk 50 (during reproduction), the
[0018]
That is, the
[0019]
FIG. 2 is a block diagram detailing the configuration of the
[0020]
The signal read by the optical pickup (OP) 12 is input to an
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
With such a configuration, the back electromotive voltage of the spindle motor 11 (thread motor 13) is compared by the
[0024]
Next, an eccentricity measuring method according to the present embodiment will be described.
3, 4, 6, and 8 are flowcharts of the eccentricity measurement processing to which the present embodiment is applied. As shown in FIG. 3, in the first flowchart (1), after the
[0025]
In the flowchart (2), the linear velocity vd [m / s] unique to the disk is calculated. As shown in FIG. 4, first, it is determined whether or not the position of the optical pickup (OP) 12 is on the inner circumference of the disk (within 100 h cluster) (step 111). The disc inner circumference (within 100 h clusters) is used to execute the calculation near the innermost circumference of the disc where the influence of the track pitch can be almost ignored. If it is not within 100 h cluster (in the case of the outer periphery of the disk), the operation is continued with the original parameters (step 120). If it is within 100h cluster, the focus servo, tracking servo, and PLL are turned ON in step 112 and thereafter, and the
[0026]
Here, the type of the
[0027]
Here, assuming that the track pitch is a fixed value p0 [m], the disk linear velocity vd (n) is as follows.
(Equation 1)
It becomes. Here, Ro [m] is the radius of the base address (radius at the address “0”), and r is the radius at the address s [sector]. If you delete r,
[Equation 2]
Is obtained. Rearranging this equation,
[Equation 3]
It becomes. Therefore, the disk linear velocity vd is
(Equation 4)
It becomes. In the present embodiment, by measuring the disk linear velocity vd at the innermost circumference, the influence on the difference in track pitch, that is, b = p0 · s / (75π) in the above equation becomes almost zero, An accurate value independent of the track pitch can be obtained.
[0028]
Thereafter, as a calculation operation of the disk linear velocity vd (n) [m / s], for example, it is determined whether or not 256 samples have been acquired (step 118). If 256 samples have not been acquired, the process returns to step 111 to execute sample acquisition. If 256 samples have been acquired, the disk linear velocity calculation vd = (1/256) Σvd ( n)
Is executed (step 119), and the flow shifts to the next flowchart (3). In this way, by obtaining and averaging a plurality of samples, a disk linear velocity calculation value vd [m / s] with little measurement variation can be obtained.
[0029]
FIGS. 5A and 5B are diagrams for explaining the dependence of the calculated disk linear velocity vd [m / s] on the address. FIG. 5A shows data sampled on the
[0030]
Next, in the flowchart (3), the track pitch unique to the disk is calculated. Here, as shown in FIG. 6, first, it is determined whether or not the position of the optical pickup (OP) 12 is at the outer periphery of the disk (700 h cluster or later) (step 121). The reason for judging whether or not this is the outer periphery of the disk (700 h cluster or later) is to minimize the measurement variation and stabilize the measured value. If it is not after the 700h cluster, the operation is continued with the original parameters (step 130). If it is after the 700h cluster, the processing shifts to track pitch calculation processing. That is, the servo is turned on at the outer periphery of the
[0031]
Here, the type of the
[0032]
The calculated value of the track pitch p (n) [m] is
(Equation 5)
From
(Equation 6)
It is calculated as follows. By measuring at the outermost circumference, the value of vd · s in the above equation becomes large, and measurement variation can be minimized.
[0033]
Thereafter, the calculation operation of the track pitch p (n) is performed, for example, 256 times, and it is determined whether or not the sample acquisition is completed (step 128). If 256 samples have not been acquired, the process returns to step 121 to execute sample acquisition. If 256 samples have been acquired, the disk linear velocity calculation p = (1/256) Σp ( n)
Is executed (step 129), and the flow shifts to the next flowchart (4). In this way, by averaging the calculated values of a plurality of samples such as 256 times, a track pitch p [m] with less measurement variation can be obtained.
[0034]
FIGS. 7A and 7B are diagrams for explaining the dependence of the calculated value at the track pitch p [m] on the address. FIG. 7A shows data sampled on the
[0035]
Thereafter, in the flowchart (4), before the start of the recording / reproducing operation, when the focus servo is ON (ON) and the tracking servo is OFF (OFF), the tracking error signal is crossed using a hysteresis-compared signal (COUT). The process of counting the number of tracks is performed. That is, as shown in FIG. 8, first, the
[0036]
In this way, the focus servo is turned on while the spindle motor 11 is rotating at a low speed (about 5 Hz), and the number of tracks (n) crossed during the half rotation of the spindle motor 11 with the phase switching edge of the spindle motor 11 as a trigger. Book).
FIG. 9 is a diagram for explaining a process of counting the number of crossing tracks. The upper part of FIG. 9 shows a tracking error, the middle part shows a signal of the phase switching edge of the motor, and the lower part shows COUT which is a signal (binarized) of the back electromotive voltage of the tracking signal. The horizontal axis indicates time, and the tracking error shown in the upper part indicates the off-track amount (voltage). In the output of the tracking error, the number of tracks crossing the track at the center voltage can be counted. The range of the arrow at the center of the horizontal axis is the time of the
[0037]
Thereafter, the eccentricity d [m] is calculated from the counted number n of tracks [number of tracks] and the track pitch p [m] obtained by the processing of FIG. 6 (step 135). This eccentricity d [m] is
Eccentricity d [m] = track pitch (p) * COUT count (n)
It is calculated from: Then, it is determined whether or not the amount of eccentricity d [m] is larger than, for example, 100 μm as a reference value (threshold) (step 136). If it is larger, there is a problem with eccentricity (NG). As a result, a warning is issued to the user (step 137). More specifically, the
ECC. ERR
Check Your Disc or Set
Such expressions are conceivable. Here, ECC is an abbreviation for Eccentricity (eccentricity). On the other hand, if the amount of eccentricity is lower than the threshold value, it is determined that eccentricity has not occurred, and normal operation is started (step 138).
[0038]
As described above, in the present embodiment, the number of tracks is counted in synchronization with the rotation detection output of the spindle motor 11. Then, the amount of eccentricity viewed from the
[0039]
FIG. 10 is a flowchart showing a case where the above-described eccentricity inspection processing is applied at the time of shipping adjustment. At the time of shipment adjustment, first, set start is performed in the test mode (step 201). Thereafter, an adjustment disk (for example, linear velocity vd = 1.2 [m / s], track pitch p = 1.6 [μm]) is inserted (step 202), and shipment adjustment is started (step 203). . First, the servo gain and offset are adjusted (step 204), and the focus servo is turned on by the low speed rotation of the spindle motor 11 (step 205). Thereafter, the traverse signal comparator output (COUT) is turned on (step 206), and the COUT interrupt enable is turned on (step 207). Then, the number n of COUT interrupts generated during the half rotation of the spindle motor 11 is counted (step 208), and the amount of eccentricity is calculated.
Eccentricity = track pitch (p) * COUT count (n)
Is executed (step 209). Here, it is determined whether or not the calculated amount of eccentricity is larger than, for example, 55 μm as a threshold at the time of shipment (step 210). If it is larger than 55 μm, there is a problem in eccentricity and adjustment (NG) (step 211). If it is smaller than 55 μm, the eccentricity is not a problem (OK), and the adjustment is completed (step 212).
[0040]
As described above, in the present embodiment, it is possible to automatically measure the amount of eccentricity before shipment from the factory and perform sorting, suppress outflow of a defective set, and quickly analyze the cause of failure. You can proceed. Further, not only before shipment from the factory but also after shipment, for example, by performing an inspection of the amount of eccentricity (self-diagnosis) every time the
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the amount of eccentricity when a disk is mounted can be self-diagnosed or automatically measured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a configuration of an optical disc recording / reproducing apparatus according to the present embodiment.
FIG. 2 is a block diagram detailing the configuration of a DSP microcomputer.
FIG. 3 is a flowchart (1) of an eccentric amount measurement process to which the present embodiment is applied;
FIG. 4 is a flowchart (2) of an eccentric amount measurement process to which the present embodiment is applied;
FIGS. 5A and 5B are diagrams for explaining the dependence of a calculated disk linear velocity vd [m / s] on an address.
FIG. 6 is a flowchart (3) of an eccentric amount measurement process to which the present embodiment is applied;
FIGS. 7A and 7B are diagrams for explaining the dependence of a calculated value at a track pitch p [m] on an address.
FIG. 8 is a flowchart (4) of an eccentric amount measurement process to which the present embodiment is applied;
FIG. 9 is a diagram for explaining a process of counting the number of crossing tracks.
FIG. 10 is a flowchart showing a case where the eccentricity inspection processing is applied at the time of shipping adjustment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記光ピックアップにて読み出された信号に基づいて前記光ディスク固有の線速度を算出する線速度算出手段と、
前記線速度算出手段により算出された前記線速度に基づいてディスク固有のトラックピッチを算出するトラックピッチ算出手段と、
前記光ピックアップを用いて、前記モータの所定回転中に横切るトラック数をカウントするトラック数カウント手段と、
前記トラックピッチ算出手段により算出された前記トラックピッチと、前記トラック数カウント手段によりカウントされた前記横切るトラック数に基づいて、偏心量を算出する偏心量算出手段と
を備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。An optical disk recording and reproducing apparatus for recording and reproducing data on an optical disk rotated by a motor using an optical pickup,
Linear velocity calculating means for calculating a linear velocity specific to the optical disc based on a signal read by the optical pickup;
Track pitch calculation means for calculating a disk-specific track pitch based on the linear velocity calculated by the linear velocity calculation means,
Track number counting means for counting the number of tracks crossing during the predetermined rotation of the motor using the optical pickup,
An optical disc comprising: an eccentricity calculating means for calculating an eccentricity based on the track pitch calculated by the track pitch calculating means and the number of traversing tracks counted by the track number counting means. Recording and playback device.
所定の光ディスクを装着した際に、前記データ再生手段にて用いられる前記光ピックアップから見た当該光ディスクの偏心量を認識する偏心量認識手段と、
前記偏心量認識手段により認識された前記偏心量に基づいて、認識結果を出力する出力手段と
を含む光ディスク装置。Data reproducing means for reproducing data from an optical disk to be mounted using an optical pickup;
An eccentric amount recognizing means for recognizing an eccentric amount of the optical disc viewed from the optical pickup used by the data reproducing means when a predetermined optical disc is mounted;
An output unit that outputs a recognition result based on the eccentricity recognized by the eccentricity recognition unit.
装着されたディスク固有のトラックピッチを前記光ピックアップを用いて計測し、
前記ディスクを回転させるスピンドルモータの回転出力に同期してトラック数をカウントし、
計測された前記トラックピッチと、カウントされた前記トラック数により前記光ピックアップから見た偏心量を測定することを特徴とする光ディスク装置の偏心量測定方法。An eccentricity measuring method for an optical disk device that reproduces data on an attached disk by using an optical pickup,
Measure the track pitch specific to the mounted disk using the optical pickup,
Count the number of tracks in synchronization with the rotation output of the spindle motor that rotates the disk,
An eccentricity measuring method for an optical disc device, comprising: measuring an eccentricity as viewed from the optical pickup based on the measured track pitch and the counted number of tracks.
前記ディスクの外周部分でフォーカスサーボ、トラッキングサーボをオンにし、前記スピンドルモータの回転周期、前記ディスク上のアドレス、および算出された前記ディスク固有の線速度を用いて、前記ディスク固有のトラックピッチを算出することを特徴とする請求項8記載の光ディスク装置の偏心量測定方法。The measurement of the track pitch, focus servo in the inner peripheral portion of the disk, tracking servo is turned on, the rotation cycle of the spindle motor, the address on the disk, the linear velocity of the disk is calculated from the reproduction linear velocity,
The focus servo and tracking servo are turned on at the outer peripheral portion of the disk, and the disk-specific track pitch is calculated using the rotation cycle of the spindle motor, the address on the disk, and the calculated disk-specific linear velocity. 9. The method for measuring the amount of eccentricity of an optical disk device according to claim 8, wherein:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287687A JP2004127377A (en) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | Optical disk recording/reproducing device, optical disk device, and method for measuring eccentric amount of the optical disk device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287687A JP2004127377A (en) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | Optical disk recording/reproducing device, optical disk device, and method for measuring eccentric amount of the optical disk device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004127377A true JP2004127377A (en) | 2004-04-22 |
Family
ID=32280393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002287687A Pending JP2004127377A (en) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | Optical disk recording/reproducing device, optical disk device, and method for measuring eccentric amount of the optical disk device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004127377A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010262682A (en) * | 2009-04-28 | 2010-11-18 | Toshiba Corp | Information processing apparatus, optical disc failure diagnosis method, and program |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002287687A patent/JP2004127377A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010262682A (en) * | 2009-04-28 | 2010-11-18 | Toshiba Corp | Information processing apparatus, optical disc failure diagnosis method, and program |
US8179762B2 (en) | 2009-04-28 | 2012-05-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information processor, optical disc failure analysis method, and computer product |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3968984B2 (en) | Optical disc playback apparatus and disc type discrimination method | |
JP3608737B2 (en) | Disc playback apparatus and disc type discrimination method | |
JP2004127377A (en) | Optical disk recording/reproducing device, optical disk device, and method for measuring eccentric amount of the optical disk device | |
JP3365022B2 (en) | Transducer adjustment device | |
JP2008041139A (en) | Disk recording/reproducing device | |
US7561505B2 (en) | Disk apparatus | |
JPH1139785A (en) | Mass eccentric disk detecting method for disk player | |
JP3633521B2 (en) | Optical disk device | |
KR101607856B1 (en) | Optical disc playback device and control method thereof | |
JP2004127378A (en) | Optical recording device, method for controlling optical recording device, and method and program for inspecting optical recording/reproducing device | |
JP2006196100A (en) | Apparatus and method for tilt adjusting | |
US7596066B2 (en) | Optical disc apparatus having constant voltage control of a spindle motor | |
JP3608738B2 (en) | Transducer adjustment device and transducer adjustment method | |
JP2004127361A (en) | Optical disk device, and method for controlling moving amount of optical pickup | |
JP2003045027A (en) | Optical disk discriminating method and optical disk device | |
JP2000011404A (en) | Disk drive device | |
JP3730484B2 (en) | Optical disc drive apparatus and optical disc drive method | |
JPH05135507A (en) | Optical disk and recording/reproducing system thereof | |
JP2633194B2 (en) | Optical information processing device | |
JP3124220B2 (en) | Optical disc playback device | |
US20060158978A1 (en) | Optical disk apparatus | |
JP2633195B2 (en) | Optical information processing device | |
JP3439139B2 (en) | Tracking servo circuit | |
JP2005100484A (en) | Optical disk drive | |
JPH10143984A (en) | Disk discrimination method and disk reproducing device |