JP2004127113A - 為替証拠金取引システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付け、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムにおいて、少ない人数で業務を執行でき、クライアントからの売買注文条件に対して、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件をタイミングを逸することなく選択して約定成立させる。
【解決手段】各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DBに登録されている最良売買条件と比較し、売買条件が最良売買条件より優れている場合に、当該売買条件を新たな最良売買条件として当該カウンターパーティを識別する情報と共に売買条件DBに登録し、売買条件が最良売買条件より優れていない場合に、当該最良売買条件と当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報との売買条件DBにおける登録を維持する売買条件比較処理部を備えたシステムとすることによって課題を解決した。
【選択図】 図1
【解決手段】各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DBに登録されている最良売買条件と比較し、売買条件が最良売買条件より優れている場合に、当該売買条件を新たな最良売買条件として当該カウンターパーティを識別する情報と共に売買条件DBに登録し、売買条件が最良売買条件より優れていない場合に、当該最良売買条件と当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報との売買条件DBにおける登録を維持する売買条件比較処理部を備えたシステムとすることによって課題を解決した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネット等の通信ネットワークを介して為替の売買注文を受付ると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、為替証拠金取引の売買執行業務は以下のように行われていた。
【0003】
まず、クライアントより売買注文が発注されると、当該クライアントを識別する情報(例えば、顧客コード番号)を、当該売買注文の条件(例えば、ドル/円のような通貨種類と、「買い」あるいは「売り」のような売買種類と、「新規」あるいは「仕切り」のような注文区分と、10万ドル、のような取引額と、「成行」、「指値」あるいは、「逆指値」のような注文条件と、120.00、のような「指値」又は「逆指値」のレート、2002年10月8日、のような有効期限、等からなる売買注文条件)と関連付けてデータベース(本明細書、図面において、データベースをDBと表すことがある)に登録し、当該売買注文条件を、注文執行担当者が操作・管理するコンピュータ(複数台存在し、クライアントから発注された売買注文条件が画像表示されるコンピュータa、コンピュータb、コンピュータc・・・などの中の一台であって、例えば、コンピュータa)の画面上に表示する。
【0004】
一方、注文執行担当者が操作・管理する他のコンピュータ(複数台存在し、複数のカウンターパーティから提示された売買条件が画像表示されるコンピュータx、コンピュータy、コンピュータz、・・・などの中の一台であって、例えば、コンピュータx)の画面上には、為替取引を行う銀行など複数のカウンターパーティが、それぞれのシステムから自動的に提示してくる売買条件が表示されている。
【0005】
この各カウンターパーティから提示されてくる売買条件が画面上に表示されるコンピュータx、y、z、・・・は、カウンターパーティの数に対応して複数台設置されている。
【0006】
注文執行担当者は、クライアントから発注された売買注文条件が画像に表示されているコンピュータa、b、c、・・の画面と、カウンターパーティから提供されてくる売買条件が画面上に表示されている複数台のコンピュータx、y、z、・・・・の画面とを常時見て、目視にて前記複数の売買注文条件と、売買条件とを比較する。
【0007】
売買注文条件に合致する売買条件を発見した場合、例えば、クライアントAから発注された売買注文条件が画像に表示されているコンピュータaに表示されている売買注文条件と、カウンターパーティ(X銀行)から提示されている売買条件が画像に表示されているコンピュータxに表示されている売買条件とが合致した場合、当該売買条件が画像に表示されているコンピュータxから、当該売買条件を提示しているカウンターパーティ(X銀行)へ、入力動作(例えば、画面上からの入力動作)によって、できるだけ素早く注文入力し、当該カウンターパーティ(X銀行)のシステムへネットワークを介して注文執行を行う。
【0008】
その後、前記のカウンターパーティ(X銀行)に執行した注文が成立したかどうかを、対応するコンピュータxの画面上で確認し、成立したことを確認した場合に、前記のコンピュータaから、クライアントAに対して手入力により、注文が約定したことを知らせていた。
【0009】
この従来の為替証拠金取引の売買執行業務の場合、複数のコンピュータ画面上に表示されている各カウンターパーティ(銀行など)の売買条件を人手で確認し、最もよい条件を提示しているカウンターパーティに人手で注文を執行するため、複数の人間(最低でも3人以上)で24時間業務を実施する必要があった。
【0010】
また、各カウンターパーティ(銀行など)から提示される売買条件は、時々刻々と変化するので、これを人間の目視で判断し、注文の執行をコンピュータに対する手入力処理で行うことにより、結果としてタイミングが遅れ、注文が約定しないというケースが発生することがあった。
【0011】
更に、各カウンターパーティから提示されてくる売買条件が画面上に表示される複数台のコンピュータx、y、z、・・・の画面にて、注文の約定を確認し、前記のように、コンピュータaから、クライアントAに対して手入力により、注文が約定したことを知らせていたので、約定したことをしらせるタイミングが遅れることがあった。また、手入力による入力ミスが発生し、そのリスクを常時背負いながら業務が遂行されていたのである。
【0012】
【特許文献1】特開2002−207880号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述した従来の為替証拠金取引の売買執行業務に発生していた問題点を解決し、インターネット等の通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付けると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムであって、より少ない人数で業務を執行でき、クライアントからの売買注文条件に対して、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させ、更に、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントに伝えることのできる為替証拠金取引システムを提案することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明が提案する為替証拠金取引システムは、通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付けると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムであって、以下に説明する売買注文受付登録部と、売買条件問い合わせ部と、売買条件取得部と、売買条件比較処理部と、売買注文執行処理部とを備えていることを特徴とするものである。
【0015】
売買注文受付登録部は、クライアントから取得した売買注文を、当該クライアントを識別する情報に関連付けて売買注文DBに登録する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0016】
売買条件問い合わせ部は、複数のカウンターパーティの中の各カウンターパーティに対してあらかじめ定められている時間ごとに、各カウンターパーティが示す売買条件を問い合わせる処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0017】
売買条件取得部は、各カウンターパーティが提示する売買条件を取得する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0018】
売買条件比較処理部は、売買条件取得部で取得した、各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DBに登録されている最良売買条件と比較し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れている場合に、当該カウンターパーティが示す売買条件を新たな最良売買条件として、当該カウンターパーティを識別する情報と共に前記売買条件DBに登録し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れていない場合に、当該最良売買条件と当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報との前記売買条件DBにおける登録を維持する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0019】
売買注文執行処理部は、前記売買注文DBに登録されている売買注文と、前記売買条件DBに登録されている最良売買条件とを比較し、当該最良売買条件が当該売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するコンピュータの処理動作部である。
【0020】
なお、この売買注文と最良売買条件とを比較し、最良売買条件が売買注文に合致している場合に、売買注文を最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理する過程で、本発明の為替証拠金取引システムを提供する者、あるいは運営する者、あるいはこれらの双方を行う者が、取引収益を確保するシステム構成の場合には、前記の売買注文執行処理部を、前記売買注文DBに登録されている売買注文と、前記売買条件DBに登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とを比較し、前記修正済最良売買条件が前記売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、前記最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するコンピュータの処理動作部とすることができる。
【0021】
ここで、あらかじめ定めてある取引収益とは、本発明の為替証拠金取引システムを提供、等する者が、通貨種類、売買種類、注文区分、注文条件、等に応じてあらかじめ定めている取引収益のことをいう。例えば、最良売買条件における買値と売値との間の差(為替スプレッド)をあらかじめ定めてある値にまで広げ、その広げた分だけの収益=スプレッド収益を、本発明の為替証拠金取引システムを提供する者、等が確保する取引利益としてあらかじめ定めるものである。
【0022】
本発明の為替証拠金取引システムにおいては、売買条件比較処理部が備えられていることにより、複数のカウンターパーティが提示している売買条件であって、現時点で最良の売買条件が、当該最良の売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報と共に、常に、売買条件DBに登録されている。
【0023】
すなわち、時々刻々と、各カウンターパーティから売買条件が提示されてくるごとに当該提示されて新規の売買条件と、売買条件DBに登録されている最良の売買条件とが比較され、新規の売買条件の方がよい場合には、売買条件DBに登録される最良の売買条件が当該新規の売買条件に置き換えられ、当該新規の売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報と共に、売買条件DBに登録され、こうして、現時点で最良の売買条件が、当該最良の売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報と共に、常に、売買条件DBに登録されていることになるのである。
【0024】
そして、売買注文執行処理部は、前記売買注文DBに登録されているクライアントからの売買注文と、売買条件DBに登録されている最良売買条件とを比較し、前記最良売買条件が前記売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するので、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させることが可能になるのである。
【0025】
また、売買注文執行処理部が、売買注文DBに登録されている売買注文と、売買条件DBに登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とを比較し、この修正済最良売買条件が売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、前記最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するシステム構成の場合には、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させると同時に、本発明の為替証拠金取引システムを提供、等している者による、この売買注文執行処理、約定成立の過程での収益の確保のための処理が自動的になされることになる。
【0026】
前述した本発明の為替証拠金取引システムは、更に、売買注文執行処理部によるカウンターパーティへの注文執行処理に対して約定成立情報を取得した場合、成立した約定の内容を出力する成立約定内容通知部を備えている構成にすることができる。
【0027】
これによれば、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントに伝えることができる。
【0028】
更に、前述した本発明のいずれの為替証拠金取引システムにおいても、売買条件比較処理部が新たな最良売買条件を前記売買条件DBに登録したときに、当該新たな最良売買条件を各クライアントに向けて通知する最良売買条件通知部が更に備えられている構成にすることができる。
【0029】
かかる最良売買条件通知部が備えられているシステムにすれば、為替売買の注文をネットワークを介して入力してくるクライアントの端末(パーソナルコンピュータ、等)に対して、リアルタイムで、新たな最良売買条件を伝えることが可能になる。これによって、本発明の為替証拠金取引システムを利用するクライアントは、時々刻々と変化する最新の最良売買条件をリアルタイムに把握し、より有利な取引を目指すことが可能になる。
【0030】
前述した本発明の為替証拠金取引システムに採用されている売買注文受付登録部、売買条件問い合わせ部、売買条件取得部、売買条件比較処理部、売買注文執行処理部、成立約定内容通知部、最良売買条件通知部は、前述した各処理動作をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムの指示の下に、前述した各処理動作を行うコンピュータの処理部からなるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0032】
図1は、本発明の為替証拠金取引システムの構成の概要を説明する概念図である。本発明の為替証拠金取引システム1は、インターネット等のネットワーク2を介して、為替取引を行う複数のクライアントA、B、C、D、・・・の端末3a、3b、3c、3d、・・・・と双方向通信可能に接続される。端末3a、等としては、為替証拠金取引システム1との双方向通信可能な機器、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA、等が採用される。
【0033】
また、為替証拠金取引システム1は、銀行、等のカウンターパーティX、Y、Z・・・に配備されていて、当該カウンターパーティX、等における為替取引のシステムを構築しているコンピュータ5a、5b、5c、・・・と、インターネット等のネットワーク4を介して双方向通信可能に接続される。
【0034】
なお、図示していないが、為替証拠金取引システム1と、カウンターパーティX、等におけるコンピュータ5a、5b、5c、・・・とを専用回線で接続することにより、為替証拠金取引システム1と、コンピュータ5a、5b、5c、・・・との間の通信ネットワークを介した接続を図ることもできる。
【0035】
為替証拠金取引システム1は、通信インターフェース部6、データベース制御部7、データベース部8を備えているコンピュータによって構築することができる。
【0036】
データベース制御部7は、後述する売買注文受付登録部、売買条件問い合わせ部、売買条件取得部、売買条件比較処理部、売買注文執行処理部、成立約定内容通知部、最良売買条件通知部としての処理動作を行うものである。
【0037】
データベース部8は売買注文DB9、売買条件DB10、カウンターDB11、取引収益算定用DB12を備えている。
【0038】
売買注文DB9には、クライアントから取得した売買注文(すなわち、例えば、ドル/円のような売買する通貨の種類、「買い」あるいは「売り」のような売買種類、「新規」あるいは「仕切り」のような注文区分、10万ドル、のような取引額、「成行」、「指値」あるいは、「逆指値」のような注文条件、120.00、のような「指値」又は「逆指値」のレート、2002年10月8日、のような有効期限、等からなる売買注文条件)が、当該クライアントを識別する情報(例えば、顧客コード番号)に関連付けて登録されている。
【0039】
売買条件DB10には、銀行、等からなる複数のカウンターパーティX、Y、Z、・・・からそれぞれ提示されている複数の売買条件中、現時点における最良の売買条件(最良売買条件)と、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報とが関連付けられて登録されている。
【0040】
例えば、カウンターパーティがXとYしかないとして、現時点において、カウンターパーティXが、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.10、買い:120.14」という売買条件を提示し、カウンターパーティYが、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.11、買い:120.16」という売買条件を提示している場合、売買条件DB10には下記の表1のように登録される。
【0041】
【表1】
【0042】
なお、本発明の為替証拠金取引システム1においては、売買条件比較処理部によって、売買条件取得部で取得した各カウンターパーティが提示する売買条件が売買条件DB10に登録されている現時点の最良売買条件と比較され、登録されている現時点の最良売買条件がリアルタイムで更新されていくので、前記のように、売買条件DB10には、現時点の最良売買条件と、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報の他に、売買条件が更新された日時(更新日時)が登録されている。
【0043】
取引収益算定用DB12には、売買条件DB10に登録されている現時点での最良売買条件と、売買注文DB9に登録されている売買注文とが比較され、最良売買条件が売買注文に合致するかどうか比較・判断するにあたって、本発明の為替証拠金取引システム1を提供し、運営している者が取引収益を確保するため、前記の比較・判断の前に、あらかじめ最良売買条件を修正し、最終的に売買注文DB9に登録されている売買注文と比較する修正済最良売買条件を導き出すために用いられるデータが登録されている。これは、通貨種類、売買種類、注文区分、注文条件、等、種々の条件に応じて、本発明の為替証拠金取引システム1を提供し、運営している者があらかじめ定め、必要に応じて、随時変更を加えることのできるデータである。
【0044】
本発明の為替証拠金取引システム1において、売買条件問い合わせ部は、複数のカウンターパーティX、Y、Z、・・・の中の各カウンターパーティに対して、1秒間に1回、あるいは2秒間に1回、等のあらかじめ定められている時間ごとに、各カウンターパーティが示す売買条件をネットワーク4を介して問い合わせる処理を行う。この1秒間に1回、2秒間に1回、等のあらかじめ定められている時間は、各カウンターパーティのシステムに応じて適宜定められる。
【0045】
売買条件取得部は、前記の問い合わせに応じて各カウンターパーティがネットワーク4を介して提示してくる売買条件を取得する処理を行う。
【0046】
こうして売買条件問い合わせ部が各カウンターパーティのシステムに応じて、各カウンターパーティが示す売買条件を問い合わせ、売買条件取得部で各カウンターパーティが提示してくる売買条件を取得することにより、各カウンターパーティが提示する最新の売買条件をリアルタイムで把握することができる。
【0047】
なお、データベース部8に備えられているカウンターDB11に、各カウンターパーティごとに当該カウンターパーティが提示している最新の売買条件を登録しておくこととし、前記のように、売買条件取得部が、各カウンターパーティが提示する売買条件を取得するたびごとに、カウンターDB11中における当該カウンターパーティが提示する最新の売買条件を更新する処理をもこの売買条件取得部に行わせることができる。この際、最新の売買条件を更新した日時をも当該最新の売買条件と共にカウンターDB11に登録することができる。
【0048】
本発明の為替証拠金取引システム1において、売買条件比較処理部は、前述した売買条件取得部で取得した、各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DB10に登録されている最良売買条件と比較し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れている場合に、当該カウンターパーティが示す売買条件を新たな最良売買条件として、当該カウンターパーティを識別する情報と共に売買条件DB10に登録し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れていない場合に、当該最良売買条件と当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報との売買条件DB10における登録を維持する処理を行う。
【0049】
例えば、売買条件取得部で、2002年10月4日15時0分4秒に、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.10、買い:120.14」という売買条件をカウンターパーティXから取得したとする。
【0050】
売買条件比較処理部がこの売買条件を売買条件DB10に登録されている最良売買条件と比較したところ、ドル/円についての売買条件としては、売り、買いのいずれとも、売買条件DB10に登録されている最良売買条件よりも優れていた場合、売買条件DB10には下記の表2のように登録される。
【0051】
【表2】
【0052】
そして、売買条件取得部で、2002年10月4日15時0分10秒に、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.11、買い:120.16」という売買条件をカウンターパーティYから取得したとする。
【0053】
売買条件比較処理部がこの売買条件を売買条件DB10に登録されている前記の最良売買条件と比較したところ、ドル/円についての売買条件としては、「買い」については、売買条件DB10に登録されている条件の方が優れており、「売り」については、カウンターパーティYから提示された条件の方が優れているので、売買条件DB10には下記の表3のように登録されるのである。
【0054】
【表3】
【0055】
なお、前述した売買条件取得部で取得した、各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DB10に登録されている最良売買条件と比較するという売買条件比較処理部における処理動作の概念は、かかる比較処理が売買条件取得部による各カウンターパーティ提示の売買条件取得時点で自動的に行われる場合と、売買条件比較処理部が、常時、カウンターDB11を監視していて、カウンターDB11に登録されている各カウンターパーティから提示されている最新の売買条件と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件とが比較されるという処理動作のいずれをも包含するものである。
【0056】
本発明の為替証拠金取引システム1には、最良売買条件通知部が備えられており、売買条件比較処理部が前記のように新たな最良売買条件を売買条件DB10に登録したときに、当該新たな最良売買条件を各クライアントA、B、C、D、・・の端末3a、3b、3c、3d、・・・に向けて、ネットワーク2を介して通知できるようになっている。
【0057】
本発明の為替証拠金取引システム1において、ネットワークを介してクライアントAから売買注文(例えば、売買する通貨の種類:ドル/円、売買種類:買い、注文区分:新規、取引額:10万ドル、注文条件:指値、指値レート:120.16、有効期限:2002年10月8日を内容とする売買注文)を受け付けると、売買注文受付登録部が、クライアントAを識別する情報(例えば、顧客コードNo.90000001)に、この取得した注文情報を関連付けて、売買注文DB9に、例えば、以下の表4のように、登録する。
【0058】
【表4】
【0059】
本発明の為替証拠金取引システム1における売買注文執行処理部は、売買注文DB9に前記のように登録されている売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とを、常時、比較している。
【0060】
この修正済最良売買条件を売買注文執行処理部が導き出すために用いるあらかじめ定めてある取引収益は、前述した取引収益算定用DB12に登録されているデータによって規定される。
【0061】
例えば、取引収益算定用DB12に登録されているデータが、取引収益を、最良売買条件における買値と売値の差(為替スプレッド)を広げることによって得られるスプレッド収益として規定しており、前記の為替スプレッドが7銭以下の場合に、7銭になるまで買値と売値との差を広げ、その広げた分だけがスプレッド収益になるようにデータ構築されている場合、前述してきた最良売買条件の下で売買注文執行処理部が導き出す修正済最良売買条件は以下のようになる。
【0062】
まず、最良売買条件における買値と売値の差(為替スプレッド)=(買値)120.14−(売値)120.11=0.03=3銭が導き出される。
【0063】
そこで、為替スプレッドが7銭になるように、買値、売値ともそれぞれ2銭ずつスプレッドを広げ、修正済最良売買条件は次の表5のようになる。
【0064】
【表5】
【0065】
次いで、売買注文執行処理部は、前記売買注文DB9に登録されている売買注文と、この導き出された修正済最良売買条件とを比較する。
【0066】
前記のケースでは、この修正済最良売買条件が、前記の売買注文に合致していることが確認できるので、売買注文執行処理部が、前記クライアントAからの売買注文を、最良売買条件を提示しているカウンターパーティXに対して執行処理する。
【0067】
このように、本発明の為替証拠金取引システム1においては、売買条件比較処理部が行う前述した処理動作によって、複数のカウンターパーティが提示している売買条件中、現時点で最良の売買条件がリアルタイムで売買条件DB10に登録、更新され、売買注文執行処理部が行う前述した処理動作によって、売買注文DB9に登録されているクライアントからの売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とが比較され、修正済最良売買条件が売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、前記最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して直ちに、かつ、自動的に注文執行処理することができる。そこで、複数のカウンターパーティから提示されている中で最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させることができる。
【0068】
前記において売買注文の執行をネットワーク4を介して取得したカウンターパーティYから約定成立の旨の通知が返信されて来たならば、本発明の為替証拠金取引システム1における成立約定内容通知部が成立した約定の内容を出力し、これがネットワーク2を介してクライアントAに伝えられる。そこで、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントAに伝えることができる。
【0069】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
【0070】
例えば、前記の実施形態では、売買注文執行処理部は、売買注文DB9に登録されている売買注文と修正済最良売買条件とを、常時、比較していたが、これに代えて、売買注文執行処理部が、売買注文DB9に登録されている売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件とを、常時、比較しているシステム構成にすることができる。この場合、本発明の為替証拠金取引システムを提供、等している者が得る収益は、売買注文と最良売買条件との比較、売買注文の執行処理という過程とは異なる過程において確保されることになるが、売買注文執行処理部が、売買注文DB9に登録されている売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件とを比較し、売買条件DB10に登録されている最良売買条件が、売買注文DB9に登録されている売買注文に合致していると判断できた時点で、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して前記の売買注文を執行処理することになる。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、インターネット等の通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付けると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムにおいて、より少ない人数で業務を執行でき、クライアントからの売買注文条件に対して、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させ、更に、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントに伝えることのできる為替証拠金取引システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の為替証拠金取引システムの好ましい実施形態の構成概要を説明する図。
【図2】本発明の為替証拠金取引システムに採用されているデータベースの構成を説明する図。
【符号の説明】
1 為替証拠金取引システム
2 ネットワーク
3a、3b、3c、3d クライアントの端末
4 ネットワーク
5a、5b、5c カウンターパーティのコンピュータ
6 通信インターフェース部
7 データベース制御部
8 データベース部
9 売買注文データベース
10 売買条件データベース
11 カウンターデータベース
12 取引収益算定用データベース
【発明の属する技術分野】
この発明は、インターネット等の通信ネットワークを介して為替の売買注文を受付ると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、為替証拠金取引の売買執行業務は以下のように行われていた。
【0003】
まず、クライアントより売買注文が発注されると、当該クライアントを識別する情報(例えば、顧客コード番号)を、当該売買注文の条件(例えば、ドル/円のような通貨種類と、「買い」あるいは「売り」のような売買種類と、「新規」あるいは「仕切り」のような注文区分と、10万ドル、のような取引額と、「成行」、「指値」あるいは、「逆指値」のような注文条件と、120.00、のような「指値」又は「逆指値」のレート、2002年10月8日、のような有効期限、等からなる売買注文条件)と関連付けてデータベース(本明細書、図面において、データベースをDBと表すことがある)に登録し、当該売買注文条件を、注文執行担当者が操作・管理するコンピュータ(複数台存在し、クライアントから発注された売買注文条件が画像表示されるコンピュータa、コンピュータb、コンピュータc・・・などの中の一台であって、例えば、コンピュータa)の画面上に表示する。
【0004】
一方、注文執行担当者が操作・管理する他のコンピュータ(複数台存在し、複数のカウンターパーティから提示された売買条件が画像表示されるコンピュータx、コンピュータy、コンピュータz、・・・などの中の一台であって、例えば、コンピュータx)の画面上には、為替取引を行う銀行など複数のカウンターパーティが、それぞれのシステムから自動的に提示してくる売買条件が表示されている。
【0005】
この各カウンターパーティから提示されてくる売買条件が画面上に表示されるコンピュータx、y、z、・・・は、カウンターパーティの数に対応して複数台設置されている。
【0006】
注文執行担当者は、クライアントから発注された売買注文条件が画像に表示されているコンピュータa、b、c、・・の画面と、カウンターパーティから提供されてくる売買条件が画面上に表示されている複数台のコンピュータx、y、z、・・・・の画面とを常時見て、目視にて前記複数の売買注文条件と、売買条件とを比較する。
【0007】
売買注文条件に合致する売買条件を発見した場合、例えば、クライアントAから発注された売買注文条件が画像に表示されているコンピュータaに表示されている売買注文条件と、カウンターパーティ(X銀行)から提示されている売買条件が画像に表示されているコンピュータxに表示されている売買条件とが合致した場合、当該売買条件が画像に表示されているコンピュータxから、当該売買条件を提示しているカウンターパーティ(X銀行)へ、入力動作(例えば、画面上からの入力動作)によって、できるだけ素早く注文入力し、当該カウンターパーティ(X銀行)のシステムへネットワークを介して注文執行を行う。
【0008】
その後、前記のカウンターパーティ(X銀行)に執行した注文が成立したかどうかを、対応するコンピュータxの画面上で確認し、成立したことを確認した場合に、前記のコンピュータaから、クライアントAに対して手入力により、注文が約定したことを知らせていた。
【0009】
この従来の為替証拠金取引の売買執行業務の場合、複数のコンピュータ画面上に表示されている各カウンターパーティ(銀行など)の売買条件を人手で確認し、最もよい条件を提示しているカウンターパーティに人手で注文を執行するため、複数の人間(最低でも3人以上)で24時間業務を実施する必要があった。
【0010】
また、各カウンターパーティ(銀行など)から提示される売買条件は、時々刻々と変化するので、これを人間の目視で判断し、注文の執行をコンピュータに対する手入力処理で行うことにより、結果としてタイミングが遅れ、注文が約定しないというケースが発生することがあった。
【0011】
更に、各カウンターパーティから提示されてくる売買条件が画面上に表示される複数台のコンピュータx、y、z、・・・の画面にて、注文の約定を確認し、前記のように、コンピュータaから、クライアントAに対して手入力により、注文が約定したことを知らせていたので、約定したことをしらせるタイミングが遅れることがあった。また、手入力による入力ミスが発生し、そのリスクを常時背負いながら業務が遂行されていたのである。
【0012】
【特許文献1】特開2002−207880号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述した従来の為替証拠金取引の売買執行業務に発生していた問題点を解決し、インターネット等の通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付けると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムであって、より少ない人数で業務を執行でき、クライアントからの売買注文条件に対して、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させ、更に、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントに伝えることのできる為替証拠金取引システムを提案することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明が提案する為替証拠金取引システムは、通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付けると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムであって、以下に説明する売買注文受付登録部と、売買条件問い合わせ部と、売買条件取得部と、売買条件比較処理部と、売買注文執行処理部とを備えていることを特徴とするものである。
【0015】
売買注文受付登録部は、クライアントから取得した売買注文を、当該クライアントを識別する情報に関連付けて売買注文DBに登録する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0016】
売買条件問い合わせ部は、複数のカウンターパーティの中の各カウンターパーティに対してあらかじめ定められている時間ごとに、各カウンターパーティが示す売買条件を問い合わせる処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0017】
売買条件取得部は、各カウンターパーティが提示する売買条件を取得する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0018】
売買条件比較処理部は、売買条件取得部で取得した、各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DBに登録されている最良売買条件と比較し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れている場合に、当該カウンターパーティが示す売買条件を新たな最良売買条件として、当該カウンターパーティを識別する情報と共に前記売買条件DBに登録し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れていない場合に、当該最良売買条件と当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報との前記売買条件DBにおける登録を維持する処理を行うコンピュータの処理動作部である。
【0019】
売買注文執行処理部は、前記売買注文DBに登録されている売買注文と、前記売買条件DBに登録されている最良売買条件とを比較し、当該最良売買条件が当該売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するコンピュータの処理動作部である。
【0020】
なお、この売買注文と最良売買条件とを比較し、最良売買条件が売買注文に合致している場合に、売買注文を最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理する過程で、本発明の為替証拠金取引システムを提供する者、あるいは運営する者、あるいはこれらの双方を行う者が、取引収益を確保するシステム構成の場合には、前記の売買注文執行処理部を、前記売買注文DBに登録されている売買注文と、前記売買条件DBに登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とを比較し、前記修正済最良売買条件が前記売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、前記最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するコンピュータの処理動作部とすることができる。
【0021】
ここで、あらかじめ定めてある取引収益とは、本発明の為替証拠金取引システムを提供、等する者が、通貨種類、売買種類、注文区分、注文条件、等に応じてあらかじめ定めている取引収益のことをいう。例えば、最良売買条件における買値と売値との間の差(為替スプレッド)をあらかじめ定めてある値にまで広げ、その広げた分だけの収益=スプレッド収益を、本発明の為替証拠金取引システムを提供する者、等が確保する取引利益としてあらかじめ定めるものである。
【0022】
本発明の為替証拠金取引システムにおいては、売買条件比較処理部が備えられていることにより、複数のカウンターパーティが提示している売買条件であって、現時点で最良の売買条件が、当該最良の売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報と共に、常に、売買条件DBに登録されている。
【0023】
すなわち、時々刻々と、各カウンターパーティから売買条件が提示されてくるごとに当該提示されて新規の売買条件と、売買条件DBに登録されている最良の売買条件とが比較され、新規の売買条件の方がよい場合には、売買条件DBに登録される最良の売買条件が当該新規の売買条件に置き換えられ、当該新規の売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報と共に、売買条件DBに登録され、こうして、現時点で最良の売買条件が、当該最良の売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報と共に、常に、売買条件DBに登録されていることになるのである。
【0024】
そして、売買注文執行処理部は、前記売買注文DBに登録されているクライアントからの売買注文と、売買条件DBに登録されている最良売買条件とを比較し、前記最良売買条件が前記売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するので、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させることが可能になるのである。
【0025】
また、売買注文執行処理部が、売買注文DBに登録されている売買注文と、売買条件DBに登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とを比較し、この修正済最良売買条件が売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、前記最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理するシステム構成の場合には、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させると同時に、本発明の為替証拠金取引システムを提供、等している者による、この売買注文執行処理、約定成立の過程での収益の確保のための処理が自動的になされることになる。
【0026】
前述した本発明の為替証拠金取引システムは、更に、売買注文執行処理部によるカウンターパーティへの注文執行処理に対して約定成立情報を取得した場合、成立した約定の内容を出力する成立約定内容通知部を備えている構成にすることができる。
【0027】
これによれば、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントに伝えることができる。
【0028】
更に、前述した本発明のいずれの為替証拠金取引システムにおいても、売買条件比較処理部が新たな最良売買条件を前記売買条件DBに登録したときに、当該新たな最良売買条件を各クライアントに向けて通知する最良売買条件通知部が更に備えられている構成にすることができる。
【0029】
かかる最良売買条件通知部が備えられているシステムにすれば、為替売買の注文をネットワークを介して入力してくるクライアントの端末(パーソナルコンピュータ、等)に対して、リアルタイムで、新たな最良売買条件を伝えることが可能になる。これによって、本発明の為替証拠金取引システムを利用するクライアントは、時々刻々と変化する最新の最良売買条件をリアルタイムに把握し、より有利な取引を目指すことが可能になる。
【0030】
前述した本発明の為替証拠金取引システムに採用されている売買注文受付登録部、売買条件問い合わせ部、売買条件取得部、売買条件比較処理部、売買注文執行処理部、成立約定内容通知部、最良売買条件通知部は、前述した各処理動作をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムの指示の下に、前述した各処理動作を行うコンピュータの処理部からなるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0032】
図1は、本発明の為替証拠金取引システムの構成の概要を説明する概念図である。本発明の為替証拠金取引システム1は、インターネット等のネットワーク2を介して、為替取引を行う複数のクライアントA、B、C、D、・・・の端末3a、3b、3c、3d、・・・・と双方向通信可能に接続される。端末3a、等としては、為替証拠金取引システム1との双方向通信可能な機器、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA、等が採用される。
【0033】
また、為替証拠金取引システム1は、銀行、等のカウンターパーティX、Y、Z・・・に配備されていて、当該カウンターパーティX、等における為替取引のシステムを構築しているコンピュータ5a、5b、5c、・・・と、インターネット等のネットワーク4を介して双方向通信可能に接続される。
【0034】
なお、図示していないが、為替証拠金取引システム1と、カウンターパーティX、等におけるコンピュータ5a、5b、5c、・・・とを専用回線で接続することにより、為替証拠金取引システム1と、コンピュータ5a、5b、5c、・・・との間の通信ネットワークを介した接続を図ることもできる。
【0035】
為替証拠金取引システム1は、通信インターフェース部6、データベース制御部7、データベース部8を備えているコンピュータによって構築することができる。
【0036】
データベース制御部7は、後述する売買注文受付登録部、売買条件問い合わせ部、売買条件取得部、売買条件比較処理部、売買注文執行処理部、成立約定内容通知部、最良売買条件通知部としての処理動作を行うものである。
【0037】
データベース部8は売買注文DB9、売買条件DB10、カウンターDB11、取引収益算定用DB12を備えている。
【0038】
売買注文DB9には、クライアントから取得した売買注文(すなわち、例えば、ドル/円のような売買する通貨の種類、「買い」あるいは「売り」のような売買種類、「新規」あるいは「仕切り」のような注文区分、10万ドル、のような取引額、「成行」、「指値」あるいは、「逆指値」のような注文条件、120.00、のような「指値」又は「逆指値」のレート、2002年10月8日、のような有効期限、等からなる売買注文条件)が、当該クライアントを識別する情報(例えば、顧客コード番号)に関連付けて登録されている。
【0039】
売買条件DB10には、銀行、等からなる複数のカウンターパーティX、Y、Z、・・・からそれぞれ提示されている複数の売買条件中、現時点における最良の売買条件(最良売買条件)と、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報とが関連付けられて登録されている。
【0040】
例えば、カウンターパーティがXとYしかないとして、現時点において、カウンターパーティXが、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.10、買い:120.14」という売買条件を提示し、カウンターパーティYが、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.11、買い:120.16」という売買条件を提示している場合、売買条件DB10には下記の表1のように登録される。
【0041】
【表1】
【0042】
なお、本発明の為替証拠金取引システム1においては、売買条件比較処理部によって、売買条件取得部で取得した各カウンターパーティが提示する売買条件が売買条件DB10に登録されている現時点の最良売買条件と比較され、登録されている現時点の最良売買条件がリアルタイムで更新されていくので、前記のように、売買条件DB10には、現時点の最良売買条件と、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報の他に、売買条件が更新された日時(更新日時)が登録されている。
【0043】
取引収益算定用DB12には、売買条件DB10に登録されている現時点での最良売買条件と、売買注文DB9に登録されている売買注文とが比較され、最良売買条件が売買注文に合致するかどうか比較・判断するにあたって、本発明の為替証拠金取引システム1を提供し、運営している者が取引収益を確保するため、前記の比較・判断の前に、あらかじめ最良売買条件を修正し、最終的に売買注文DB9に登録されている売買注文と比較する修正済最良売買条件を導き出すために用いられるデータが登録されている。これは、通貨種類、売買種類、注文区分、注文条件、等、種々の条件に応じて、本発明の為替証拠金取引システム1を提供し、運営している者があらかじめ定め、必要に応じて、随時変更を加えることのできるデータである。
【0044】
本発明の為替証拠金取引システム1において、売買条件問い合わせ部は、複数のカウンターパーティX、Y、Z、・・・の中の各カウンターパーティに対して、1秒間に1回、あるいは2秒間に1回、等のあらかじめ定められている時間ごとに、各カウンターパーティが示す売買条件をネットワーク4を介して問い合わせる処理を行う。この1秒間に1回、2秒間に1回、等のあらかじめ定められている時間は、各カウンターパーティのシステムに応じて適宜定められる。
【0045】
売買条件取得部は、前記の問い合わせに応じて各カウンターパーティがネットワーク4を介して提示してくる売買条件を取得する処理を行う。
【0046】
こうして売買条件問い合わせ部が各カウンターパーティのシステムに応じて、各カウンターパーティが示す売買条件を問い合わせ、売買条件取得部で各カウンターパーティが提示してくる売買条件を取得することにより、各カウンターパーティが提示する最新の売買条件をリアルタイムで把握することができる。
【0047】
なお、データベース部8に備えられているカウンターDB11に、各カウンターパーティごとに当該カウンターパーティが提示している最新の売買条件を登録しておくこととし、前記のように、売買条件取得部が、各カウンターパーティが提示する売買条件を取得するたびごとに、カウンターDB11中における当該カウンターパーティが提示する最新の売買条件を更新する処理をもこの売買条件取得部に行わせることができる。この際、最新の売買条件を更新した日時をも当該最新の売買条件と共にカウンターDB11に登録することができる。
【0048】
本発明の為替証拠金取引システム1において、売買条件比較処理部は、前述した売買条件取得部で取得した、各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DB10に登録されている最良売買条件と比較し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れている場合に、当該カウンターパーティが示す売買条件を新たな最良売買条件として、当該カウンターパーティを識別する情報と共に売買条件DB10に登録し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れていない場合に、当該最良売買条件と当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報との売買条件DB10における登録を維持する処理を行う。
【0049】
例えば、売買条件取得部で、2002年10月4日15時0分4秒に、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.10、買い:120.14」という売買条件をカウンターパーティXから取得したとする。
【0050】
売買条件比較処理部がこの売買条件を売買条件DB10に登録されている最良売買条件と比較したところ、ドル/円についての売買条件としては、売り、買いのいずれとも、売買条件DB10に登録されている最良売買条件よりも優れていた場合、売買条件DB10には下記の表2のように登録される。
【0051】
【表2】
【0052】
そして、売買条件取得部で、2002年10月4日15時0分10秒に、ドル/円(10万ドル)について、「売り:120.11、買い:120.16」という売買条件をカウンターパーティYから取得したとする。
【0053】
売買条件比較処理部がこの売買条件を売買条件DB10に登録されている前記の最良売買条件と比較したところ、ドル/円についての売買条件としては、「買い」については、売買条件DB10に登録されている条件の方が優れており、「売り」については、カウンターパーティYから提示された条件の方が優れているので、売買条件DB10には下記の表3のように登録されるのである。
【0054】
【表3】
【0055】
なお、前述した売買条件取得部で取得した、各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件DB10に登録されている最良売買条件と比較するという売買条件比較処理部における処理動作の概念は、かかる比較処理が売買条件取得部による各カウンターパーティ提示の売買条件取得時点で自動的に行われる場合と、売買条件比較処理部が、常時、カウンターDB11を監視していて、カウンターDB11に登録されている各カウンターパーティから提示されている最新の売買条件と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件とが比較されるという処理動作のいずれをも包含するものである。
【0056】
本発明の為替証拠金取引システム1には、最良売買条件通知部が備えられており、売買条件比較処理部が前記のように新たな最良売買条件を売買条件DB10に登録したときに、当該新たな最良売買条件を各クライアントA、B、C、D、・・の端末3a、3b、3c、3d、・・・に向けて、ネットワーク2を介して通知できるようになっている。
【0057】
本発明の為替証拠金取引システム1において、ネットワークを介してクライアントAから売買注文(例えば、売買する通貨の種類:ドル/円、売買種類:買い、注文区分:新規、取引額:10万ドル、注文条件:指値、指値レート:120.16、有効期限:2002年10月8日を内容とする売買注文)を受け付けると、売買注文受付登録部が、クライアントAを識別する情報(例えば、顧客コードNo.90000001)に、この取得した注文情報を関連付けて、売買注文DB9に、例えば、以下の表4のように、登録する。
【0058】
【表4】
【0059】
本発明の為替証拠金取引システム1における売買注文執行処理部は、売買注文DB9に前記のように登録されている売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とを、常時、比較している。
【0060】
この修正済最良売買条件を売買注文執行処理部が導き出すために用いるあらかじめ定めてある取引収益は、前述した取引収益算定用DB12に登録されているデータによって規定される。
【0061】
例えば、取引収益算定用DB12に登録されているデータが、取引収益を、最良売買条件における買値と売値の差(為替スプレッド)を広げることによって得られるスプレッド収益として規定しており、前記の為替スプレッドが7銭以下の場合に、7銭になるまで買値と売値との差を広げ、その広げた分だけがスプレッド収益になるようにデータ構築されている場合、前述してきた最良売買条件の下で売買注文執行処理部が導き出す修正済最良売買条件は以下のようになる。
【0062】
まず、最良売買条件における買値と売値の差(為替スプレッド)=(買値)120.14−(売値)120.11=0.03=3銭が導き出される。
【0063】
そこで、為替スプレッドが7銭になるように、買値、売値ともそれぞれ2銭ずつスプレッドを広げ、修正済最良売買条件は次の表5のようになる。
【0064】
【表5】
【0065】
次いで、売買注文執行処理部は、前記売買注文DB9に登録されている売買注文と、この導き出された修正済最良売買条件とを比較する。
【0066】
前記のケースでは、この修正済最良売買条件が、前記の売買注文に合致していることが確認できるので、売買注文執行処理部が、前記クライアントAからの売買注文を、最良売買条件を提示しているカウンターパーティXに対して執行処理する。
【0067】
このように、本発明の為替証拠金取引システム1においては、売買条件比較処理部が行う前述した処理動作によって、複数のカウンターパーティが提示している売買条件中、現時点で最良の売買条件がリアルタイムで売買条件DB10に登録、更新され、売買注文執行処理部が行う前述した処理動作によって、売買注文DB9に登録されているクライアントからの売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とが比較され、修正済最良売買条件が売買注文に合致している場合に、当該売買注文を、前記最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して直ちに、かつ、自動的に注文執行処理することができる。そこで、複数のカウンターパーティから提示されている中で最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させることができる。
【0068】
前記において売買注文の執行をネットワーク4を介して取得したカウンターパーティYから約定成立の旨の通知が返信されて来たならば、本発明の為替証拠金取引システム1における成立約定内容通知部が成立した約定の内容を出力し、これがネットワーク2を介してクライアントAに伝えられる。そこで、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントAに伝えることができる。
【0069】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
【0070】
例えば、前記の実施形態では、売買注文執行処理部は、売買注文DB9に登録されている売買注文と修正済最良売買条件とを、常時、比較していたが、これに代えて、売買注文執行処理部が、売買注文DB9に登録されている売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件とを、常時、比較しているシステム構成にすることができる。この場合、本発明の為替証拠金取引システムを提供、等している者が得る収益は、売買注文と最良売買条件との比較、売買注文の執行処理という過程とは異なる過程において確保されることになるが、売買注文執行処理部が、売買注文DB9に登録されている売買注文と、売買条件DB10に登録されている最良売買条件とを比較し、売買条件DB10に登録されている最良売買条件が、売買注文DB9に登録されている売買注文に合致していると判断できた時点で、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して前記の売買注文を執行処理することになる。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、インターネット等の通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付けると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムにおいて、より少ない人数で業務を執行でき、クライアントからの売買注文条件に対して、カウンターパーティから提示されている最もよい売買条件を、タイミングを逸することなく選択して約定成立させ、更に、約定成立した旨を遅滞なく、かつ正確に、売買注文を申し込んでいたクライアントに伝えることのできる為替証拠金取引システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の為替証拠金取引システムの好ましい実施形態の構成概要を説明する図。
【図2】本発明の為替証拠金取引システムに採用されているデータベースの構成を説明する図。
【符号の説明】
1 為替証拠金取引システム
2 ネットワーク
3a、3b、3c、3d クライアントの端末
4 ネットワーク
5a、5b、5c カウンターパーティのコンピュータ
6 通信インターフェース部
7 データベース制御部
8 データベース部
9 売買注文データベース
10 売買条件データベース
11 カウンターデータベース
12 取引収益算定用データベース
Claims (4)
- 通信ネットワークを介して為替の売買注文を受け付けると共に、当該売買注文の執行を行う為替証拠金取引システムにおいて、
クライアントから取得した売買注文を、当該クライアントを識別する情報に関連付けて売買注文データベースに登録する処理を行う売買注文受付登録部と、
複数のカウンターパーティの中の各カウンターパーティに対してあらかじめ定められている時間ごとに、各カウンターパーティが示す売買条件を問い合わせる売買条件問い合わせ部と、
各カウンターパーティが提示する売買条件を取得する売買条件取得部と、
売買条件取得部で取得した、各カウンターパーティが提示する売買条件を、売買条件データベースに登録されている最良売買条件と比較し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れている場合に、当該カウンターパーティが示す売買条件を新たな最良売買条件として、当該カウンターパーティを識別する情報と共に前記売買条件データベースに登録し、各カウンターパーティが示す売買条件が当該最良売買条件より優れていない場合に、当該最良売買条件と当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティを識別する情報との前記売買条件データベースにおける登録を維持する売買条件比較処理部と、
前記売買注文データベースに登録されている売買注文と、前記売買条件データベースに登録されている最良売買条件とを比較し、当該最良売買条件が前記売買注文に合致している場合に、前記売買注文を、当該最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理する売買注文執行処理部
とを備えていることを特徴とする為替証拠金取引システム。 - 売買注文執行処理部は、前記売買注文データベースに登録されている売買注文と、前記売買条件データベースに登録されている最良売買条件にあらかじめ定めてある取引収益を加味した修正済最良売買条件とを比較し、当該修正済最良売買条件が前記売買注文に合致している場合に、前記売買注文を、前記最良売買条件を提示しているカウンターパーティに対して執行処理することを特徴とする請求項1記載の為替証拠金取引システム。
- 売買注文執行処理部によるカウンターパーティへの注文執行処理に対して約定成立情報を取得した場合、成立した約定の内容を出力する成立約定内容通知部を更に備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の為替証拠金取引システム。
- 売買条件比較処理部が新たな最良売買条件を前記売買条件データベースに登録したときに、当該新たな最良売買条件を各クライアントに向けて通知する最良売買条件通知部を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の為替証拠金取引システム。
Priority Applications (1)
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-
2002
- 2002-10-04 JP JP2002292723A patent/JP2004127113A/ja active Pending
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