JP2004126556A - フォント処理装置、端末装置、フォント処理方法およびフォント処理プログラム - Google Patents

フォント処理装置、端末装置、フォント処理方法およびフォント処理プログラム Download PDF

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桃薗 幸信
Takashi Kurumisawa
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Abstract

【課題】携帯電話やPDAなどで使用するビットマップフォントを、少ない演算量で高品質に表示可能とする。
【解決手段】フォント処理装置は、予め用意されたビットマップフォントのデータを取得し、そのフォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析する。そして、画素構成に応じて、フォントデータの画素を構成するサブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成する。サブピクセルとは画素を構成する要素であり、通常はR(赤)、G(緑)及びB(青)の3つのサブピクセルの集合として1つの画素が構成される。画素構成を分析し、サブピクセル単位のデータの集まりであるサブピクセルフォントを生成することにより、擬似的にフォントデータの解像度を増加させることができる。よって、より細かな線の表現が可能となり、画素単位のフォントデータの斜め線部分において発生するジャギーを低減することができる。また、この処理をパターンマッチングにより行うので、少ない演算量で処理が可能となる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話などに使用される比較的サイズの小さいビットマップフォントの表示品質向上手法に関する。
【0002】
【背景技術】
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの装置では文字の表示にビットマップフォントが使用される。ビットマップフォントは、予め用意された画素の配列パターンにより文字や記号などを表示するものである。ベクトルデータの集合として文字や記号などを表示するアウトラインフォントと異なり、ビットマップフォントは単純な画素の配列パターンであるため、1文字当たりのデータ量が小さい。そのため、表示エリアの画素数が比較的少ない携帯電話やPDAなどにおいては、ビットマップフォントが使用される。
【0003】
近年では、携帯電話、PDAなどが普及し、利用者はそれら携帯型端末を使用して電子メールの交換、ウェブサイトの閲覧などを手軽に行えるようになっている。このため、利用者が携帯電話などの表示画面上で文字を見る機会が増えてきており、文字の表示品質の向上が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話、PDAなどの液晶表示装置上の高品質フォント表示手法としては、ビットマップフォントをサブピクセル単位で表現することにより表示品質を向上させる手法が知られている。そのような手法としては、例えばシャープ株式会社によるLC(液晶)フォント技術が知られている。
【0005】
液晶表示画面は、R(赤)、G(緑)、B(青)のサブピクセルと呼ばれる3つの画素の集合により1つのカラー画素(絵素)が構成される。この1つのカラー画素を「ピクセル」と呼び、それを構成する3色の各画素を「サブピクセル」と呼ぶ。LCフォント技術では、ビットマップフォントのパターンをサブピクセル単位で処理する。即ち、あるビットマップフォントを表示する際、まず、そのビットマップフォントの字母データのドットパターンを判定して、サブピクセル単位で文字の骨格抽出を行う。そして、得られた骨格の周囲に人間の視覚特性を利用する段階的な輝度変化パターンを設定することにより、文字の斜め線やカーブなどにおけるジャギーを緩和し、文字の表示品質を向上させる。
【0006】
しかし、上述のLCフォント技術における骨格抽出処理は、ビットマップフォントの構成をサブピクセル単位でパターン判定などにより分析することにより骨格を抽出するので、処理に要する演算量が大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、携帯電話やPDAなどで使用するビットマップフォントを、少ない演算量で高品質に表示可能とすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの観点では、フォント処理装置は、ビットマップフォントのフォントデータを取得するデータ取得手段と、前記フォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析し、サブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成するサブピクセルフォント生成手段と、前記サブピクセルフォントを構成するサブピクセルの階調レベルを制御する階調制御手段と、を備える。
【0009】
また、同様の観点では、フォント処理方法は、ビットマップフォントのフォントデータを取得するデータ取得工程と、前記フォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析し、サブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成するサブピクセルフォント生成工程と、前記サブピクセルフォントを構成するサブピクセルの階調レベルを制御する階調制御工程と、を有する。
【0010】
上記のフォント処理装置又は方法は、予め用意されたビットマップフォントのデータを取得し、そのフォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析する。そして、画素構成に応じて、フォントデータの画素を構成するサブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成する。ここで、サブピクセルとは画素を構成する要素であり、通常はR(赤)、G(緑)及びB(青)の3つのサブピクセルの集合として1つの画素が構成される。画素構成を分析し、サブピクセル単位のデータの集まりであるサブピクセルフォントを生成することにより、擬似的にフォントデータの解像度を増加させることができるので、より細かな線の表現が可能となる。その結果、画素単位のフォントデータの斜め線部分において発生するジャギーを低減することができる。
【0011】
また、上記のフォント処理装置では、サブピクセルフォントを構成する各サブピクセルの階調レベルを制御する。これにより、フォントの輪郭部分などを滑らかに表示することができる。
【0012】
上記のフォント処理装置の一態様では、前記サブピクセルフォント生成手段は、前記フォントデータを構成する画素が斜め方向に隣接する場合に、当該画素を構成するサブピクセルを水平方向に所定のサブピクセル分シフトすることができる。
【0013】
この態様によれば、元のフォントデータの斜め線部分について、サブピクセル単位で画素データをシフトさせるので、斜め線部分のギザギザ感が無くなり、滑らかな表示が可能となる。
【0014】
具体的には、好ましい方法として、前記サブピクセルフォント生成手段は、前記フォントデータを構成する画素が左斜め方向に隣接する場合には当該画素を構成するサブピクセルを左方向にシフトさせ、前記フォントデータを構成する画素が右斜め方向に隣接する場合には当該画素を構成するサブピクセルを右方向にシフトさせることができる。また、前記サブピクセルフォント生成手段は、前記フォントデータを構成する画素が水平又は垂直ラインを構成する場合には、当該画素の位置に当該画素を構成するサブピクセルを配置することができる。
【0015】
また、上記のフォント処理装置の一実施例では、前記サブピクセルフォント生成手段は、3×3画素のマッチングパターンを使用してパターンマッチングを行うことができる。3×3画素程度の小さいパターンを使用することにより、パターンマッチング処理に要する演算量を非常に少なくすることができ、処理を行うプロセッサなどの負担の軽減、処理の迅速化などが可能となる。
【0016】
上記のフォント処理装置の他の一態様では、前記階調制御手段は、前記サブピクセルフォントに含まれるエッジ部分を検出するエッジ検出手段と、当該エッジ部分を構成する画素の階調レベルを中間調に設定する階調設定手段と、を備える。
【0017】
この態様によれば、サブピクセルフォントに含まれるエッジ部分、即ち文字の輪郭に対応する部分の画素の階調レベルを、白レベル又は黒レベルの2値ではなく、中間調レベルで表示するので、文字の輪郭部分を滑らかに表示することが可能となる。
【0018】
好適には、上記のエッジ検出手段は、文字を構成する画素と背景を構成する画素が水平方向に隣接する部分を前記エッジ部分として検出し、前記階調設定手段は、前記文字を構成する画素の階調レベルを所定割合だけ増加させ、前記背景を構成する画素の階調レベルを前記所定割合だけ減少させることができる。ここで、所定割合は、そのフォントを表示する表示装置の特性などに応じて決定することができる。
【0019】
本発明の他の観点では、上記のフォント処理装置と、前記フォント処理装置により生成されたフォントデータを記憶する記憶手段と、前記フォント処理装置により生成されたフォントデータを表示する表示部と、を備える端末装置を構成することができる。
【0020】
また、本発明のさらに他の観点では、コンピュータを備える端末装置において実行されるフォント処理プログラムは、前記コンピュータを、ビットマップフォントのフォントデータを取得するデータ取得手段、前記フォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析し、サブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成するサブピクセルフォント生成手段、及び、前記サブピクセルフォントを構成するサブピクセルの階調レベルを制御する階調制御手段、として機能させる。
【0021】
上記のフォント処理プログラムを、例えば携帯電話、PDAなどの端末装置上で実行することにより、上記のフォント処理装置を実現することができ、少ない演算量でジャギーの低減された滑らかな文字表示を行うことが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0023】
[携帯端末装置の構成]
図1に、本発明の実施形態にかかるビットマップフォントの文字品質向上処理を適用した携帯端末装置の概略構成を示す。図1において、携帯端末装置10は、例えば携帯電話やPDAなど、画像表示エリアが比較的小さい端末装置である。携帯端末装置10は、表示部12と、処理フォントメモリ14と、CPU16と、入力部18と、プログラムROM20と、フォントROM22と、RAM24とを備える。
【0024】
表示部12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)などの軽量、薄型の表示装置とすることができ、表示エリア内にビットマップフォントにより構成される文字を表示する。
【0025】
入力部18は、携帯電話であれば各種の操作ボタンなど、PDAであればタッチペンなどによる接触を検出するタブレットなどにより構成することができ、ユーザが各種の指示、選択を行う際に使用される。入力部18に対して入力された指示、選択などは、電気信号に変換されてCPU16へ送られる。
【0026】
プログラムROM20は、携帯端末装置10の各種機能を実行するための各種プログラムを記憶し、特に本実施形態ではビットマップフォントの文字品質向上処理プログラム、ビットマップフォントを利用した文字の表示プログラムなどを記憶している。
【0027】
フォントROM22は、ビットマップフォントの元データ(「字母データ」とも呼ぶ。)を記憶する。なお、ビットマップフォントの元データは、例えば16×16ドットなどの、縦横比が等しいフォント(「正方フォント」とも呼ぶ。)とすることが一般的である。
【0028】
RAM24は、ビットマップフォントの文字品質向上プログラムに従ってビットマップフォントの元データを処理する際に作業用メモリとして使用される。一方、処理フォントメモリ14は、文字品質向上プログラムによって高品質化されたフォント(以下、「処理フォント」とも呼ぶ。)を一時的に記憶するメモリである。処理フォントメモリ14は、通常、RAMやフラッシュメモリなどにより構成することができ、携帯端末装置10が電源オフされるまで記憶内容を保持する。
【0029】
CPU16は、プログラムROM20内に記憶されている各種プログラムを実行することにより、携帯端末装置10の各種機能を実行する。特に、本実施形態では、プログラムROM20内に記憶されている文字表示プログラムを読み出して実行することにより、文字を表示部12上に表示させる。また、同じくプログラムROM20内に記憶されている文字品質向上プログラムを読み出して実行することにより、フォントROM22内に記憶されているビットマップフォントの表示品質を向上した処理フォントを生成する。なお、CPU16は、これら以外に各種のプログラムを実行することにより携帯端末装置10の各種機能を実現するが、それらは本発明とは直接の関連を有しないので、説明を省略する。
【0030】
[文字品質向上処理]
次に、文字品質向上処理について説明する。本発明による文字品質向上処理は、基本的な原理としては、ビットマップフォントを構成するサブピクセル単位で処理を行うことにより表示品質を向上させるものである。具体的には、まず、表示対象となるビットマップフォントの字母データからサブピクセルフォントを作成し、次にサブピクセルフォントに対して多段階調処理を行う。以下、順に説明する。
【0031】
図2に文字品質向上処理のフローチャートを示す。なお、文字品質向上処理は、図1に示すCPU16が、プログラムROM20内に格納されている文字品質向上プログラムを実行してフォントROM22やRAM24を制御することにより行われる。
【0032】
利用者の指示その他によって、特定の文字を携帯端末装置10の表示部12上に表示すべき状態になると、CPU16は表示対象となるフォントのデータ(字母データ)をフォントROM22から取得し、作業メモリであるRAM24上に展開する(ステップS1)。
【0033】
次に、CPU16は、サブピクセルへの展開処理を行う(ステップS2)。サブピクセルへの展開処理の詳細を図3に示す。サブピクセルへの展開処理は、RAM24上に展開されたビットマップフォントに対して画素単位でパターンマッチングを行うことにより、フォントの斜め線で発生するジャギーなどが低減されたサブピクセルフォントを生成する。具体的には、ステップS1でRAM24に展開したビットマップフォントの各画素(サブピクセルの集合)を1つずつ処理の対象となる画素(「注目画素」と呼ぶ。)に設定し、その注目画素を含む周囲の画素領域に対してパターンマッチングを行っていく。具体的には、パターンマッチングは、注目画素の周囲8画素(以下、「マッチング対象領域」と呼ぶ。)に対して行われる。パターンマッチングに使用されるパターン例を図4及び図5に示している。なお、図示の各パターンにおいて、中央が注目画素である。また、「■」は文字を構成する画素であり、「□」は背景を構成する画素であり、「□」はどちらでも良い画素(比較の対象とならない画素)である。
【0034】
具体的には、まず、CPU16は、ステップS1でRAM24に展開したビットマップフォントから、1つの注目画素を決定する(ステップS11)。なお、注目画素は、ビットマップフォントに含まれる画素のうち、文字を構成する画素にのみ決定される。即ち、背景を構成する画素はスキップされ、注目画素には設定されない。
【0035】
次に、CPU16は、注目画素を含む3×3ドットのマッチング対象領域が図4(a)に示すパターン1a又は1bに該当するか否かを判定する(ステップS12)。ここで、パターン1a及び1bは、ビットマップフォント中の水平ラインを検出するためのパターンである。注目画素の左右いずれかが文字を構成する画素「■」である場合、マッチング対象領域はパターン1a又は1bに該当する。ビットマップフォントの構成において、水平ラインに該当する部分、即ち文字を構成する画素が水平に整列する部分にはジャギーは発生しないので、その部分を、サブピクセル単位での変更の対象から除外する。よって、マッチング対象領域がパターン1a又は1bに該当する場合(ステップS12;Yes)、サブピクセル単位での変更を行わずに注目画素をそのままサブピクセルに展開し(ステップS18)、当該注目画素の処理は終了する。
【0036】
一方、マッチング対象領域がパターン1a又は1bに該当しない場合(ステップS12;No)、CPU16は、マッチング対象領域が図4(b)に示すパターン2に該当するか否かを判定する(ステップS13)。ここで、パターン2は垂直ラインを検出するためのパターンである。注目画素の上下両方が文字を構成する画素「■」である場合、マッチング対象領域はパターン2に該当する。ピットマップフォントの構成において、垂直ラインに該当する部分、即ち文字を構成する画素が垂直に整列する部分にはジャギーは発生しないので、その分を、サブピクセル単位での変更の対象から除外する。よって、マッチング対象領域がパターン2に該当する場合(ステップS13;Yes)、サブピクセル単位での変更を行わずに注目画素をそのままサブピクセルに展開し(ステップS18)、当該注目画素の処理は終了する。
【0037】
一方、マッチング対象領域がパターン2に該当しない場合(ステップS13:Yes)、CPU16はマッチング対象領域が図5(a)に示すパターン3a又は3bに対当するか否かを判定する(ステップS14)。ここで、パターン3a及び3bは、左斜め線部分を検出するためのパターンである。注目画素の左上又は左下が文字を構成する画素「■」であり、かつ、注目画素の右上及び右下が背景を構成する画素「□」である場合、そのマッチング対象領域はパターン3a又は3bに該当する。
【0038】
ビットマップフォントの構成において、左斜め線の部分はジャギーが生じる部分である。よって、マッチング対象領域がパターン3a又は3bに該当する場合(ステップS14;Yes)、CPU16は、その注目画素を、サブピクセル単位で1サブピクセル分左方向へシフトし(ステップS15)、サブピクセルへ展開する(ステップS18)。これにより、左斜め線の部分におけるジャギーの発生が緩和される。
【0039】
一方、マッチング対象領域がパターン3a又は3bに該当しない場合(ステップS14;No)、CPU16は、マッチング対象領域が図5(b)に示すパターン4a又は4bに該当するか否かを判定する(ステップS16)。ここで、パターン4a及び4bは、右斜め線部分を検出するためのパターンである。注目画素の右上又は右左下が文字を構成する画素「■」であり、かつ、注目画素の左上及び左下が背景を構成する画素「□」である場合、そのマッチング対象領域はパターン4a又は4bに該当する。
【0040】
ビットマップフォントの構成において、右斜め線の部分はジャギーが生じる部分である。よって、マッチング対象領域がパターン4a又は4bに該当する場合(ステップS14;Yes)、CPU16は、その注目画素を、サブピクセル単位で1サブピクセル分右方向へシフトし(ステップS17)、サブピクセルに展開する(ステップS18)。これにより、右斜め線の部分におけるジャギーの発生が緩和される。
【0041】
マッチング対象領域がパターン4a又は4bに該当しない場合(ステップS16;No)、サブピクセル単位での変更を行わずに注目画素をそのままサブピクセルに展開し(ステップS18)、当該注目画素の処理は終了する。
【0042】
こうして、処理は図2に戻り、CPU16はステップS1でRAM24に展開したビットマップフォントを構成する全ての画素についてサブピクセルへの展開処理が終了したか否かを判定し(ステップS3)、終了していない場合はサブピクセルへの展開処理を繰り返す(ステップS2)。
【0043】
サブピクセルへの展開処理結果の例を図6に示す。図6(a)はフォントROM22から読み出したビットマップフォントをRAM24に展開した状態を示し、図6(b)はそのビットマップフォントに対してサブピクセルへの展開処理(ステップS2)を行った後のデータを示す。例えば図6(a)の画素70aを注目画素とした場合のマッチング対象領域は右斜め線を有し、パターン4aに該当する。よって、サブピクセルへの展開処理後は、図6(b)に示すように、対応する画素70bは1サブピクセル分だけ右方向へシフトした位置に配置されている。
【0044】
こうして、全ての画素についてサブピクセルへの展開処理が完了すると(ステップS3:Yes)、次にCPU16は多段階調処理を行う(ステップS4)。多段階調処理のフローチャートを図7に示す。多段階調処理は、ステップS2の処理により得られたサブピクセルフォントに含まれる水平方向の境界部分(即ち、文字と背景の水平方向での境界部分)について、各画素の階調(階調レベル)を調整する処理である。これにより、水平方向の境界部分の線幅を見かけ上太くし、斜め線で発生するジャギーをさらに低減する。
【0045】
まず、CPU16は、ステップS2で作成され、RAM24内に展開されているサブピクセルフォントを水平方向にスキャンし、水平方向のエッジ部分を検出する(ステップS21)。ここで、水平方向のエッジ部分は、文字を構成する画素「■」と背景を構成する画素「□」が水平方向に並んだパターン、即ち、「■□」又は「□■」のパターン(以下、「エッジパターン」とも呼ぶ。)であるので、CPU16はサブピクセルフォントからこのエッジパターンを検出する。
【0046】
そして、エッジパターンを検出すると、CPU16は、エッジパターン中の、文字を構成する画素「■」の階調レベルをα%明るくし、背景を構成する画素「□」の階調レベルをα%暗くする(ステップS22)。これにより、エッジ部分の画素は中間調の階調レベルを有することになり、斜め線に生じるジャギーをさらに低減することができる。
【0047】
そして、処理は図2に戻り、CPU16はエッジ部分の検出及びエッジパターンの階調レベル調整がサブピクセルフォント全体に対して行われたか否かを判定する(ステップS5)。こうして、サブピクセルフォント全体に対して処理が完了するまでステップS22及びS23を繰り返し、完了すると、文字品質向上処理は終了する。
【0048】
なお、階調レベルの調整量α%の1つの好適な例は33%である。即ち、エッジパターン中の、文字を構成する画素「■」の階調レベルを33%明るくし、背景を構成する画素「□」の階調レベルを33%暗くする。この処理を行わないとすると、画素「■」と「□」が隣接した部分では階調レベルの差は100%であるが、この処理を行うと画素「■」と「□」が隣接した部分では階調レベルの差は約33%となる。このように、エッジ部分の画素の階調レベル(輝度)を調整して輝度差を少なくすることにより、サブピクセルフォントのエッジ部分におけるギザギザを目立たなくし、ジャギーの発生を低減することができる。
【0049】
なお、上述の階調レベルの調整量αの値は、表示部12などの表示デバイス(LCDパネル)の特性に応じて変化させることが好ましい。また、上記の例では画素「■」を明るくする割合と画素「□」を暗くする割合を共にα%としているが、両者を異なる割合としてもよい。その場合でも、画素「■」と「□」の輝度差が少なくなるように各割合を設定すれば、ジャギー低減の効果を得ることができる。
【0050】
図6(c)に多段階調処理後のビットマップフォントの表示例を示す。多段階調処理により、境界部分の階調レベル差が小さくなり、ジャギーの発生を低減して、文字の輪郭をなめらかに表示することが可能となっている。
【0051】
このように、本実施形態の携帯端末装置では、例えば3×3ドットなどの小さなパターンを利用したパターンマッチングを利用してサブピクセル単位で変化を与えつつビットマップフォントをサブピクセルフォントに展開する。よって、前述の骨格化処理などと比較すると、演算処理量を非常に少なくすることができる。これにより、演算処理の負担を軽減することができるとともに、表示処理を迅速化することができる。
【0052】
また、得られたサブピクセルフォントをさらに多段階調処理して表示するので、文字の境界部分におけるジャギーを人間の視覚上目立たなくすることができる。これにより、滑らかな輪郭の文字を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビットマップフォントの文字品質向上処理を適用した携帯端末装置の概略構成を示す。
【図2】ビットマップフォントの文字品質向上処理のフローチャートである。
【図3】図2に示すサブピクセルへの展開処理のフローチャートである。
【図4】サブピクセルへの展開処理におけるパターンマッチングに使用するパターン例を示す。
【図5】サブピクセルへの展開処理におけるパターンマッチングに使用するパターン例を示す。
【図6】本発明による処理前後のフォント構成例を示す。
【図7】サブピクセルへの展開処理における多段階調処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 携帯端末装置
12 表示部
14 処理フォントメモリ
16 CPU
18 入力部
20 プログラムROM
22 フォントROM
24 RAM

Claims (10)

  1. ビットマップフォントのフォントデータを取得するデータ取得手段と、
    前記フォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析し、サブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成するサブピクセルフォント生成手段と、
    前記サブピクセルフォントを構成するサブピクセルの階調レベルを制御する階調制御手段と、を備えることを特徴とするフォント処理装置。
  2. 前記サブピクセルフォント生成手段は、前記フォントデータを構成する画素が斜め方向に隣接する場合に、当該画素を構成するサブピクセルを水平方向に所定のサブピクセル分シフトすることを特徴とする請求項1に記載のフォント処理装置。
  3. 前記サブピクセルフォント生成手段は、前記フォントデータを構成する画素が左斜め方向に隣接する場合には当該画素を構成するサブピクセルを左方向にシフトさせ、前記フォントデータを構成する画素が右斜め方向に隣接する場合には当該画素を構成するサブピクセルを右方向にシフトさせることを特徴とする請求項2に記載のフォント処理装置。
  4. 前記サブピクセルフォント生成手段は、前記フォントデータを構成する画素が水平又は垂直ラインを構成する場合には、当該画素の位置に当該画素を構成するサブピクセルを配置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフォント処理装置。
  5. 前記サブピクセルフォント生成手段は、3×3画素のマッチングパターンを使用してパターンマッチングを行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のフォント処理装置。
  6. 前記階調制御手段は、
    前記サブピクセルフォントに含まれるエッジ部分を検出するエッジ検出手段と、
    当該エッジ部分を構成する画素の階調レベルを中間調に設定する階調設定手段と、を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のフォント処理装置。
  7. 前記エッジ検出手段は、文字を構成する画素と背景を構成する画素が水平方向に隣接する部分を前記エッジ部分として検出し、
    前記階調設定手段は、前記文字を構成する画素の階調レベルを所定割合だけ増加させ、前記背景を構成する画素の階調レベルを前記所定割合だけ減少させることを特徴とする請求項6に記載のフォント処理装置。
  8. 前記請求項1乃至7のいずれか一項のフォント処理装置と、前記フォント処理装置により生成されたフォントデータを記憶する記憶手段と、
    前記フォント処理装置により生成されたフォントデータを表示する表示部と、を備えることを特徴とする端末装置。
  9. ビットマップフォントのフォントデータを取得するデータ取得工程と、
    前記フォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析し、サブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成するサブピクセルフォント生成工程と、
    前記サブピクセルフォントを構成するサブピクセルの階調レベルを制御する階調制御工程と、を有することを特徴とするフォント処理方法。
  10. コンピュータを備える端末装置において実行されるフォント処理プログラムであって、前記コンピュータを、
    ビットマップフォントのフォントデータを取得するデータ取得手段、
    前記フォントデータの画素構成をパターンマッチングにより分析し、サブピクセル単位のデータであるサブピクセルフォントを生成するサブピクセルフォント生成手段、及び
    前記サブピクセルフォントを構成するサブピクセルの階調レベルを制御する階調制御手段、として機能させることを特徴とするフォント処理プログラム。
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