JP2004125650A - 赤血球沈降速度測定管、並びにこの赤血球沈降速度測定管を用いた赤血球沈降速度測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】少量の血液でも常に一定量を安定して確実に採取することが可能な構造を備えた測定管を提供するとともに、この測定管を用いることにより、少量の血液でもバラつきのない高精度な測定結果を得ることができる赤血球沈降速度測定技術を提供する。
【解決手段】赤血球の沈降速度を光学的に測定可能な両端開放型の円管状の透明極細管2の形態とされ、この透明極細管2の内部に、ピストン部材3が摺動自在に配置され、ピストン部材3に透明極細管2の上端開口2bから外部に延長配置された操作棒31が連結される一方、透明極細管2の下端開口2aに取外し可能に施蓋される蓋部材4を備えている。透明極細管2には、血液採取量の目安となるマークが施されている。このように構成された赤血球沈降速度測定管1を用いて境界面が各測定点を通過する所要時間を測定し、これらの測定値と予め得ておいた標準値とを比較して沈降物の沈降速度を算出する。
【選択図】 図1
【解決手段】赤血球の沈降速度を光学的に測定可能な両端開放型の円管状の透明極細管2の形態とされ、この透明極細管2の内部に、ピストン部材3が摺動自在に配置され、ピストン部材3に透明極細管2の上端開口2bから外部に延長配置された操作棒31が連結される一方、透明極細管2の下端開口2aに取外し可能に施蓋される蓋部材4を備えている。透明極細管2には、血液採取量の目安となるマークが施されている。このように構成された赤血球沈降速度測定管1を用いて境界面が各測定点を通過する所要時間を測定し、これらの測定値と予め得ておいた標準値とを比較して沈降物の沈降速度を算出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、赤血球沈降速度測定管、並びにこの赤血球沈降速度測定管を用いた赤血球沈降速度測定方法に関し、さらに詳細には、血液中の赤血球の沈降速度を光学的に測定する際に使用される測定管の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
赤沈(赤血球沈降速度)の測定は、日常臨床で最もよく用いられる検査法の一つであり、この赤沈測定方法としては、垂直に保持された一定規格の測定管に非凝固化した血液を満たして静置し、赤血球の沈静によって生ずる血球層より上の血漿の深さを静置から1時間後に人が記録して、赤血球の沈降の遅速を測定判断する方式のウェスターグレン法が標準的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような測定方法では、測定開始から終了まで1時間以上の長時間を要し、緊急の処置を要するような場合の検査方法としては適さない。
【0004】
また、上記ウェスターグレン法に用いられる測定管は、内径2.55mm、全長300mmのガラス管で、この測定管に、体積比で抗凝固剤であるクエン酸ナトリウム溶液1に対し血液4とする混合液を満たすためには、2cc程度の血液が必要であり、許容採血量が少ない乳幼児の血液検査には適さない。
【0005】
この点に関して、本出願人は、鋭意研究試験を行った結果、毛細管現象を利用した血液(非凝固化血液)採取が可能な形状寸法を備え、かつ赤血球の沈降速度を光学的に測定可能な両端開放型の円管状透明容器の形態とされた測定管を開発した。
【0006】
この測定管を用いた赤沈測定方法は、抗凝固剤であるクエン酸ナトリウム溶液と混合した血液を、測定管の下端開口から毛細管現象を利用して測定管内へ採取収容した後、上記下端開口を施蓋して閉塞する。続いて、この測定管に光を投射して、測定管内を透過した光を電気的に検出するとともに、この検出値の経時的変化から血液中の上澄み液である血漿の深さ寸法を算出して、沈降物である赤血球の沈降速度を測定するというもである。
【0007】
この測定方法によれば、少量の血液でも赤血球の沈降速度の測定を光学的に行うことができ、特に許容採血量が少ない乳幼児の血液検査に適するものとなった。
【0008】
しかしながら、上述のように毛細管現象だけを利用して測定管内へ採取収容しただけでは、沈降現象が安定せず、測定結果にバラつきが生じるという問題があった。
【0009】
本発明はかかる赤沈測定技術をさらに改良して、熟練を要することなく、少量の血液でも常に一定量を安定して確実に採取することが可能な構造を備えた測定管を提供するとともに、この測定管を用いることにより、少量の血液でもバラつきのない高精度な測定結果を得ることができる赤血球沈降速度測定技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の赤血球沈降速度測定管は、赤血球の沈降速度を光学的に測定可能な両端開放型の円管状の透明極細管の形態とされ、この透明極細管の内部に、ピストン部材が摺動自在に配置され、該ピストン部材に透明極細管の上端開口から外部に延長配置された操作棒が連結される一方、透明極細管の下端開口に取外し可能に施蓋される蓋部材を備えていることを特徴とする。
【0011】
好適な実施態様として、透明極細管には、血液採取量の目安となるマーク部材が施され、また、透明極細管の構成材料が透明ガラスである。
【0012】
さらに、乳幼児の被検者に用いる測定管にあっては、上記透明極細管は、乳幼児の被検者の許容採血量に応対した内容積となる内径寸法と長さ寸法を有する極細のキャピラリ管の形態とされている。
【0013】
また、本発明の赤血球沈降速度測定管を用いた赤血球沈降速度測定方法は、赤血球沈降速度測定用の血液が採取収容された請求項1から3のいずれか一つに記載の赤血球沈降速度測定管の下端開口を施蓋して閉塞した後、この測定管を所定の傾斜角度もって且つ所定の温度で保持して、前記血液中に赤血球の沈降を促進させる自然対流を生じさせ、上記赤血球沈降速度測定管の深さ方向の複数箇所に測定点を設定して、前記血液中の上澄み液である血漿と沈降物である赤血球等との境界面が前記各測定点を通過する所要時間を測定し、これらの測定値と予め得ておいた標準値とを比較して沈降物の沈降速度を算出することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
本発明に係る赤血球沈降速度測定用の測定管を図1に示し、この測定管1は、血液を採取するとともに、図5に示される赤血球沈降速度測定装置に取外し可能にして使用可能なものである。
【0016】
測定管1は、具体的には、透明極細管2内に血液を採取するものであって、図1に示すように、透明極細管2の内部に、ピストン部材3が摺動自在に配置されるとともに、下端開口2aが蓋部材4により密閉可能な構造を備える。
【0017】
透明極細管2は、図示のごとく両端開放型の薄肉円管状とされており、その形状寸法は、以下のように設定されている。
【0018】
この透明極細管2は、乳幼児の被検者の許容採血量に対応した内容積となる内径寸法と長さ寸法を有する極細のキャピラリ管の形態とされ、例えば、外径D1が1.9mm、内径D2が1.1mmおよび長さLが75mm程度に設定されている。
【0019】
この透明極細管2の構成材料としては、透明プラスチックまたは透明ガラスが好適に使用され、図示の実施形態の透明極細管2は透明ガラス製とされている。
【0020】
ピストン部材3は、透明極細管2内を摺動可能なゴムなどの弾性部材で構成されており、このピストン部材3に操作棒31の下端が連結されている。操作棒31は、ピストン部材3が透明極細管2の下端に達した際にこの透明極細管2の上端開口2bから上方に突出する長さを有し、この操作棒31を検査員が上下に操作することで、ピストン部材3を透明極細管2内において摺動させて適宜な位置に移動配置させることができる。
【0021】
また、透明極細管2の途中部表面には、図2に示すように後述する測定用血液の採取量の目安とする第1マーク21と、クエン酸ナトリウム溶液等の抗凝固剤の採取量の目安とする第2マーク22とが付けられている。
【0022】
蓋部材4は、透明極細管2の下端を密閉するもので、透明極細管2の下端開口2aに取外し可能に施蓋される構造とされている。具体的には、蓋部材4は透明極細管2の下端外周に密着状に嵌合するキャップ形状のもので、弾性変形可能な材質とされ、図示の実施形態においてはゴム製とされている。
【0023】
しかして、以上のような構成とされた測定管1により、赤血球沈降速度測定用の血液を採取するには、ピストン部材3を透明極細管2の最下端に配置した状態で、まず、抗凝固剤であるクエン酸ナトリウム溶液内に測定管1の下端を浸した後、上記ピストン部材3の下端を第2マーク22まで上方に摺動させる。これにより透明極細管2内には第2マーク22に対応する量のクエン酸ナトリウム溶液が吸い込まれ、このクエン酸ナトリウム溶液B1を採取容器5の収容部51に一旦入れる[図3(a)参照]。
【0024】
続いて、上記採取容器5の収容部51に人体(乳幼児被検者)から採血した血液B2を入れ[図3(b)参照]、この後に図4(a)に示すように測定管1の下端開口2aを採取容器5内に入れたクエン酸ナトリウム溶液と血液に浸した状態で、ピストン部材3を上下に適数回摺動させることにより、クエン酸ナトリウム溶液と血液とを攪拌して混合させる。
【0025】
このようにしてクエン酸ナトリウム溶液と血液とを良好に混合させた後に、図4(b)に示すようにしてピストン部材3の下端を第1マーク21まで移動させることで、透明極細管2内に上記混合液(測定用血液B)を採取収容する。
【0026】
この実施の形態では、例えば、体積比で、クエン酸ナトリウム溶液1に対し血液4の測定用血液Bを用いて赤沈を測定するようにしており、測定管1には、これに対応するように第1マーク21及び第2マーク22が付けられている。つまり、第1マーク21の高さに対して4分1の高さに第2マーク22が付けられている。
【0027】
このようにピストン部材3の上下移動により第1マーク21を目安にして採取することにより、熟練を要することなく、常に一定量の測定用血液が測定管1内に確実に安定して採取されることになる。
【0028】
なお、透明ガラス製の透明極細管2においては、その内面にいわゆる濡れ性があるため、そのままでも毛細管現象で血液が円滑に管内を上がっていく特性を有する。従って、この作用も測定用血液を測定管1内に安定して採取することに寄与することになる。
【0029】
一方、透明プラスチック製の透明極細管2においては、その内面に濡れ性がないため、毛細血管現象で血液が容器内を上がっていくような内面処理を施すのが好ましい。
【0030】
以上のように、透明極細管2内への所定量の血液採取が完了すると、図1に二点鎖線で示すように、蓋部材4により透明極細管2の下端開口2aを施蓋して閉塞することにより、透明極細管2の下端が密閉されて、赤血球沈降速度測定装置に装着可能な測定容器としての構造となる。
【0031】
次に、測定用血液Bが採取収容された測定管1を用いる赤血球沈降速度測定装置の構成について具体的に説明する。
【0032】
この測定装置は、図5に示すように1本の測定管1を傾斜状、好適には15゜〜25゜の傾斜角度に保持する傾斜保持台6、図6に示す投光手段7、受光手段8、制御装置9を主要部として構成されている。
【0033】
傾斜保持台6は、具体的には樹脂材料等からなるスタンドの形態とされ、上記測定管1の下端部寄りから上部にわたる部位を保持する保持部6aと、測定管1の下端部が挿入可能な挿入部6bと、測定管1の下端を支持する支持部6cとを主要部として備えている。
【0034】
保持部6aは、測定管1の外径に対応した幅及び深さを有する溝状に形成されている。一方、挿入部6bは、測定管1の下端部を蓋部材4で密閉した状態でこの測定管1の下端部が蓋部材4とともに挿入されるだけの余裕を持った空間に形成されており、この空間の底面が上記支持部6cを構成している。
【0035】
従って、蓋部材4で密閉した測定管1を、図5において矢符Q方向から挿入することで、測定管1の下端部が支持部6cに支持されながら挿入部6b内に配置されるとともに、測定管1の下端部寄りから上端部にわたる部位が保持部6a内に挿入されて安定的に保持される。
【0036】
また、傾斜保持台6内には、図7に示すように適数本の電気抵抗61が内蔵されており、これら電気抵抗61をON/OFF制御することで、電気抵抗61の加熱によるヒータ効果を利用して傾斜保持台6を約36〜37℃程度の温度に調整するようにしている。
【0037】
このように傾斜保持台6を温度調整することで、測定管1を人間の体温に近い温度で傾斜保持台6に保持させることができ、測定用血液Bの温度変化に伴う補正を不要にすることができる。
【0038】
投光手段7は、サンプルである測定用血液Bが採血収容された測定管1に対して、光(投射光)を照射するもので、図6に示すように、LED(発光ダイオード)等の発光源LDと、この発光源LDからの投射光を測定管1の各測定点に導いて照射する発光側光ファイバー71a〜71eとを備えている。
【0039】
例えば、図示では測定点を5箇所にしており、発光源LDから5本の発光側光ファイバー71a〜71eが保持部6aの一側面にそれぞれ測定管1の深さ方向に所定の間隔を隔てて配置されている。
【0040】
受光手段8は、上記投光手段7から上記各測定位置にある測定管1内を透過した光を受光して光電変換するもので、具体的には、上記測定管1を挟んで上記発光側光ファイバー71a〜71eと対向して設けられた各受光側光ファイバー81a〜81eと、各受光側光ファイバー81a〜81eにそれぞれ接続されたフォトダイオードなどの受光素子PS1〜PS5で構成されている。つまり、各発光側光ファイバー71a〜71eから照射された光を各受光側光ファイバー81a〜81eに導いて受光素子PS1〜PS5でそれぞれ受光するようにしている。
【0041】
これら各発光側光ファイバー71a〜71eと各受光側光ファイバー81a〜81eとは、各投射光が測定管1の各測定点において測定用血液の液面と平行になるように、つまり、水平となるように配置されている。
【0042】
そして、これら受光素子PS1〜PS5によって受光されて光電変換されたデータに基づいて測定用血液の上澄み液(血漿)と沈降物(血球層)との境界面を検知する。具体的には以下のようにして血漿と血球層の境界面を検知する。
【0043】
すなわち、受光素子PS1〜PS5で受光される透過光は、測定管1内の測定用血液の状態によって変化する。つまり、受光素子PS1〜PS5の出力は、測定管1内に測定用血液が存在しない場合が最も大きく、次に上澄み液(血漿)の場合は血漿の存在により透過光が減衰されて低下する。そして、測定管1内に沈降物(血球層)が存在する場合には、沈降物(血球層)によって投射光が遮られ出力は殆ど0に等しくなる。
【0044】
従って、制御装置9では、各受光素子PS1〜PS5での受光量に基づいて上澄み液(血漿)と沈降物(血球層)との境界面の検知を行い、後述する方法により赤血球の沈降速度を測定する。
【0045】
以上のように構成された赤血球沈降速度測定装置により、赤血球の沈降速度を測定するには、まず、測定管1を用いて、前述した要領で測定用血液Bを採取する(図3及び図4参照)。続いて、このようにして測定用血液Bを採取収容した測定管1が、上記測定装置における傾斜保持台6に傾斜状態でセットされた後、投光手段7から投射光を投射させる。
【0046】
そして、前述したような受光手段8により、測定管1の各測定点を透過する透過光の光量を電気信号として検出し、その赤沈測定が行われる。
【0047】
この場合の測定管1内の測定用血液Bの挙動は、測定管1が傾斜状に保持されていることにより、赤血球の沈降速度を促進させる自然対流が血液中に生じ、血球層(赤血球等がかたまり沈殿したもの)の沈降集積にともなって測定管1内に上澄み液としての血漿と沈降物としての血球層の境界が現れる。この境界は測定管1内を経時的に下降していき、一定時間を経過するとこの境界の下降が停止(血球層の集積が停止)することとなる。
【0048】
従って、制御装置9では、時間の経過に伴う各測定点での透過光の光量の変化に基づいて沈降速度を測定する。具体的には、図8に示すように光量が徐々に大きくなる変化が各測定点において順次表れ、これら変化の略真ん中を指定してこの時間をT1〜T5として取り込む。そして、このようにして取り込んだ時間T1〜T5を国際標準法に相関させることにより、赤血球の沈降速度を算出し、この赤沈算出結果は、図示しない表示装置やプリンタ等により国際標準法に基づく表示方式で表示される。
【0049】
なお上述した実施形態においてはあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0050】
例えば、上述した実施形態においては、測定管1が乳幼児の赤沈測定に好適なキャピラリ管の形態とされているが、成人用に好適な形状寸法の測定管を用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の赤血球沈降速度測定管によれば、ピストン部材の摺動動作を利用して測定用血液を測定管内に採取収容することで、少量の測定用血液でも良好な混合状態で一定量を安定して確実に採取することができる。また、血液採取量の目安とるなマークを施すことで熟練を要することなく、常に一定量を安定して採取することが可能となる。
【0052】
また、本発明の赤血球沈降速度測定方法によれば、上述のごとく採血量を常に安定して良好な状態で確実に採取できる測定管を用いるので、測定結果にバラつきがなく、高精度な赤血球沈降速度測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である赤血球沈降速度測定管を示す正面断面図である。
【図2】蓋部材を取り外した状態の同測定管を示す正面図である。
【図3】同測定管の使用方法を説明するための図である。
【図4】同測定管の使用方法を説明するための図であり、図4(a)はクエン酸ナトリウム溶液と血液とを混合させる状態を示し、図4(b)はクエン酸ナトリウム溶液と血液とを混合させた測定用血液を測定管に採取した状態を示している。
【図5】赤血球沈降速度測定装置における傾斜保持台の概略構成を示す側面断面図である。
【図6】赤血球沈降速度測定装置における投光手段、測定管、および受光手段等の相対位置関係を示す正面図である。
【図7】傾斜保持台の概略構成を示す平面断面図である。
【図8】受光手段により各測定点で検出される光量と時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 測定管
2 透明極細管
2a 透明極細管の下端開口
2b 透明極細管の上端開口
3 ピストン部材
4 蓋部材
6 傾斜保持台
7 投光手段
8 受光手段
9 制御装置
B 測定用血液
【発明の属する技術分野】
この発明は、赤血球沈降速度測定管、並びにこの赤血球沈降速度測定管を用いた赤血球沈降速度測定方法に関し、さらに詳細には、血液中の赤血球の沈降速度を光学的に測定する際に使用される測定管の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
赤沈(赤血球沈降速度)の測定は、日常臨床で最もよく用いられる検査法の一つであり、この赤沈測定方法としては、垂直に保持された一定規格の測定管に非凝固化した血液を満たして静置し、赤血球の沈静によって生ずる血球層より上の血漿の深さを静置から1時間後に人が記録して、赤血球の沈降の遅速を測定判断する方式のウェスターグレン法が標準的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような測定方法では、測定開始から終了まで1時間以上の長時間を要し、緊急の処置を要するような場合の検査方法としては適さない。
【0004】
また、上記ウェスターグレン法に用いられる測定管は、内径2.55mm、全長300mmのガラス管で、この測定管に、体積比で抗凝固剤であるクエン酸ナトリウム溶液1に対し血液4とする混合液を満たすためには、2cc程度の血液が必要であり、許容採血量が少ない乳幼児の血液検査には適さない。
【0005】
この点に関して、本出願人は、鋭意研究試験を行った結果、毛細管現象を利用した血液(非凝固化血液)採取が可能な形状寸法を備え、かつ赤血球の沈降速度を光学的に測定可能な両端開放型の円管状透明容器の形態とされた測定管を開発した。
【0006】
この測定管を用いた赤沈測定方法は、抗凝固剤であるクエン酸ナトリウム溶液と混合した血液を、測定管の下端開口から毛細管現象を利用して測定管内へ採取収容した後、上記下端開口を施蓋して閉塞する。続いて、この測定管に光を投射して、測定管内を透過した光を電気的に検出するとともに、この検出値の経時的変化から血液中の上澄み液である血漿の深さ寸法を算出して、沈降物である赤血球の沈降速度を測定するというもである。
【0007】
この測定方法によれば、少量の血液でも赤血球の沈降速度の測定を光学的に行うことができ、特に許容採血量が少ない乳幼児の血液検査に適するものとなった。
【0008】
しかしながら、上述のように毛細管現象だけを利用して測定管内へ採取収容しただけでは、沈降現象が安定せず、測定結果にバラつきが生じるという問題があった。
【0009】
本発明はかかる赤沈測定技術をさらに改良して、熟練を要することなく、少量の血液でも常に一定量を安定して確実に採取することが可能な構造を備えた測定管を提供するとともに、この測定管を用いることにより、少量の血液でもバラつきのない高精度な測定結果を得ることができる赤血球沈降速度測定技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の赤血球沈降速度測定管は、赤血球の沈降速度を光学的に測定可能な両端開放型の円管状の透明極細管の形態とされ、この透明極細管の内部に、ピストン部材が摺動自在に配置され、該ピストン部材に透明極細管の上端開口から外部に延長配置された操作棒が連結される一方、透明極細管の下端開口に取外し可能に施蓋される蓋部材を備えていることを特徴とする。
【0011】
好適な実施態様として、透明極細管には、血液採取量の目安となるマーク部材が施され、また、透明極細管の構成材料が透明ガラスである。
【0012】
さらに、乳幼児の被検者に用いる測定管にあっては、上記透明極細管は、乳幼児の被検者の許容採血量に応対した内容積となる内径寸法と長さ寸法を有する極細のキャピラリ管の形態とされている。
【0013】
また、本発明の赤血球沈降速度測定管を用いた赤血球沈降速度測定方法は、赤血球沈降速度測定用の血液が採取収容された請求項1から3のいずれか一つに記載の赤血球沈降速度測定管の下端開口を施蓋して閉塞した後、この測定管を所定の傾斜角度もって且つ所定の温度で保持して、前記血液中に赤血球の沈降を促進させる自然対流を生じさせ、上記赤血球沈降速度測定管の深さ方向の複数箇所に測定点を設定して、前記血液中の上澄み液である血漿と沈降物である赤血球等との境界面が前記各測定点を通過する所要時間を測定し、これらの測定値と予め得ておいた標準値とを比較して沈降物の沈降速度を算出することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
本発明に係る赤血球沈降速度測定用の測定管を図1に示し、この測定管1は、血液を採取するとともに、図5に示される赤血球沈降速度測定装置に取外し可能にして使用可能なものである。
【0016】
測定管1は、具体的には、透明極細管2内に血液を採取するものであって、図1に示すように、透明極細管2の内部に、ピストン部材3が摺動自在に配置されるとともに、下端開口2aが蓋部材4により密閉可能な構造を備える。
【0017】
透明極細管2は、図示のごとく両端開放型の薄肉円管状とされており、その形状寸法は、以下のように設定されている。
【0018】
この透明極細管2は、乳幼児の被検者の許容採血量に対応した内容積となる内径寸法と長さ寸法を有する極細のキャピラリ管の形態とされ、例えば、外径D1が1.9mm、内径D2が1.1mmおよび長さLが75mm程度に設定されている。
【0019】
この透明極細管2の構成材料としては、透明プラスチックまたは透明ガラスが好適に使用され、図示の実施形態の透明極細管2は透明ガラス製とされている。
【0020】
ピストン部材3は、透明極細管2内を摺動可能なゴムなどの弾性部材で構成されており、このピストン部材3に操作棒31の下端が連結されている。操作棒31は、ピストン部材3が透明極細管2の下端に達した際にこの透明極細管2の上端開口2bから上方に突出する長さを有し、この操作棒31を検査員が上下に操作することで、ピストン部材3を透明極細管2内において摺動させて適宜な位置に移動配置させることができる。
【0021】
また、透明極細管2の途中部表面には、図2に示すように後述する測定用血液の採取量の目安とする第1マーク21と、クエン酸ナトリウム溶液等の抗凝固剤の採取量の目安とする第2マーク22とが付けられている。
【0022】
蓋部材4は、透明極細管2の下端を密閉するもので、透明極細管2の下端開口2aに取外し可能に施蓋される構造とされている。具体的には、蓋部材4は透明極細管2の下端外周に密着状に嵌合するキャップ形状のもので、弾性変形可能な材質とされ、図示の実施形態においてはゴム製とされている。
【0023】
しかして、以上のような構成とされた測定管1により、赤血球沈降速度測定用の血液を採取するには、ピストン部材3を透明極細管2の最下端に配置した状態で、まず、抗凝固剤であるクエン酸ナトリウム溶液内に測定管1の下端を浸した後、上記ピストン部材3の下端を第2マーク22まで上方に摺動させる。これにより透明極細管2内には第2マーク22に対応する量のクエン酸ナトリウム溶液が吸い込まれ、このクエン酸ナトリウム溶液B1を採取容器5の収容部51に一旦入れる[図3(a)参照]。
【0024】
続いて、上記採取容器5の収容部51に人体(乳幼児被検者)から採血した血液B2を入れ[図3(b)参照]、この後に図4(a)に示すように測定管1の下端開口2aを採取容器5内に入れたクエン酸ナトリウム溶液と血液に浸した状態で、ピストン部材3を上下に適数回摺動させることにより、クエン酸ナトリウム溶液と血液とを攪拌して混合させる。
【0025】
このようにしてクエン酸ナトリウム溶液と血液とを良好に混合させた後に、図4(b)に示すようにしてピストン部材3の下端を第1マーク21まで移動させることで、透明極細管2内に上記混合液(測定用血液B)を採取収容する。
【0026】
この実施の形態では、例えば、体積比で、クエン酸ナトリウム溶液1に対し血液4の測定用血液Bを用いて赤沈を測定するようにしており、測定管1には、これに対応するように第1マーク21及び第2マーク22が付けられている。つまり、第1マーク21の高さに対して4分1の高さに第2マーク22が付けられている。
【0027】
このようにピストン部材3の上下移動により第1マーク21を目安にして採取することにより、熟練を要することなく、常に一定量の測定用血液が測定管1内に確実に安定して採取されることになる。
【0028】
なお、透明ガラス製の透明極細管2においては、その内面にいわゆる濡れ性があるため、そのままでも毛細管現象で血液が円滑に管内を上がっていく特性を有する。従って、この作用も測定用血液を測定管1内に安定して採取することに寄与することになる。
【0029】
一方、透明プラスチック製の透明極細管2においては、その内面に濡れ性がないため、毛細血管現象で血液が容器内を上がっていくような内面処理を施すのが好ましい。
【0030】
以上のように、透明極細管2内への所定量の血液採取が完了すると、図1に二点鎖線で示すように、蓋部材4により透明極細管2の下端開口2aを施蓋して閉塞することにより、透明極細管2の下端が密閉されて、赤血球沈降速度測定装置に装着可能な測定容器としての構造となる。
【0031】
次に、測定用血液Bが採取収容された測定管1を用いる赤血球沈降速度測定装置の構成について具体的に説明する。
【0032】
この測定装置は、図5に示すように1本の測定管1を傾斜状、好適には15゜〜25゜の傾斜角度に保持する傾斜保持台6、図6に示す投光手段7、受光手段8、制御装置9を主要部として構成されている。
【0033】
傾斜保持台6は、具体的には樹脂材料等からなるスタンドの形態とされ、上記測定管1の下端部寄りから上部にわたる部位を保持する保持部6aと、測定管1の下端部が挿入可能な挿入部6bと、測定管1の下端を支持する支持部6cとを主要部として備えている。
【0034】
保持部6aは、測定管1の外径に対応した幅及び深さを有する溝状に形成されている。一方、挿入部6bは、測定管1の下端部を蓋部材4で密閉した状態でこの測定管1の下端部が蓋部材4とともに挿入されるだけの余裕を持った空間に形成されており、この空間の底面が上記支持部6cを構成している。
【0035】
従って、蓋部材4で密閉した測定管1を、図5において矢符Q方向から挿入することで、測定管1の下端部が支持部6cに支持されながら挿入部6b内に配置されるとともに、測定管1の下端部寄りから上端部にわたる部位が保持部6a内に挿入されて安定的に保持される。
【0036】
また、傾斜保持台6内には、図7に示すように適数本の電気抵抗61が内蔵されており、これら電気抵抗61をON/OFF制御することで、電気抵抗61の加熱によるヒータ効果を利用して傾斜保持台6を約36〜37℃程度の温度に調整するようにしている。
【0037】
このように傾斜保持台6を温度調整することで、測定管1を人間の体温に近い温度で傾斜保持台6に保持させることができ、測定用血液Bの温度変化に伴う補正を不要にすることができる。
【0038】
投光手段7は、サンプルである測定用血液Bが採血収容された測定管1に対して、光(投射光)を照射するもので、図6に示すように、LED(発光ダイオード)等の発光源LDと、この発光源LDからの投射光を測定管1の各測定点に導いて照射する発光側光ファイバー71a〜71eとを備えている。
【0039】
例えば、図示では測定点を5箇所にしており、発光源LDから5本の発光側光ファイバー71a〜71eが保持部6aの一側面にそれぞれ測定管1の深さ方向に所定の間隔を隔てて配置されている。
【0040】
受光手段8は、上記投光手段7から上記各測定位置にある測定管1内を透過した光を受光して光電変換するもので、具体的には、上記測定管1を挟んで上記発光側光ファイバー71a〜71eと対向して設けられた各受光側光ファイバー81a〜81eと、各受光側光ファイバー81a〜81eにそれぞれ接続されたフォトダイオードなどの受光素子PS1〜PS5で構成されている。つまり、各発光側光ファイバー71a〜71eから照射された光を各受光側光ファイバー81a〜81eに導いて受光素子PS1〜PS5でそれぞれ受光するようにしている。
【0041】
これら各発光側光ファイバー71a〜71eと各受光側光ファイバー81a〜81eとは、各投射光が測定管1の各測定点において測定用血液の液面と平行になるように、つまり、水平となるように配置されている。
【0042】
そして、これら受光素子PS1〜PS5によって受光されて光電変換されたデータに基づいて測定用血液の上澄み液(血漿)と沈降物(血球層)との境界面を検知する。具体的には以下のようにして血漿と血球層の境界面を検知する。
【0043】
すなわち、受光素子PS1〜PS5で受光される透過光は、測定管1内の測定用血液の状態によって変化する。つまり、受光素子PS1〜PS5の出力は、測定管1内に測定用血液が存在しない場合が最も大きく、次に上澄み液(血漿)の場合は血漿の存在により透過光が減衰されて低下する。そして、測定管1内に沈降物(血球層)が存在する場合には、沈降物(血球層)によって投射光が遮られ出力は殆ど0に等しくなる。
【0044】
従って、制御装置9では、各受光素子PS1〜PS5での受光量に基づいて上澄み液(血漿)と沈降物(血球層)との境界面の検知を行い、後述する方法により赤血球の沈降速度を測定する。
【0045】
以上のように構成された赤血球沈降速度測定装置により、赤血球の沈降速度を測定するには、まず、測定管1を用いて、前述した要領で測定用血液Bを採取する(図3及び図4参照)。続いて、このようにして測定用血液Bを採取収容した測定管1が、上記測定装置における傾斜保持台6に傾斜状態でセットされた後、投光手段7から投射光を投射させる。
【0046】
そして、前述したような受光手段8により、測定管1の各測定点を透過する透過光の光量を電気信号として検出し、その赤沈測定が行われる。
【0047】
この場合の測定管1内の測定用血液Bの挙動は、測定管1が傾斜状に保持されていることにより、赤血球の沈降速度を促進させる自然対流が血液中に生じ、血球層(赤血球等がかたまり沈殿したもの)の沈降集積にともなって測定管1内に上澄み液としての血漿と沈降物としての血球層の境界が現れる。この境界は測定管1内を経時的に下降していき、一定時間を経過するとこの境界の下降が停止(血球層の集積が停止)することとなる。
【0048】
従って、制御装置9では、時間の経過に伴う各測定点での透過光の光量の変化に基づいて沈降速度を測定する。具体的には、図8に示すように光量が徐々に大きくなる変化が各測定点において順次表れ、これら変化の略真ん中を指定してこの時間をT1〜T5として取り込む。そして、このようにして取り込んだ時間T1〜T5を国際標準法に相関させることにより、赤血球の沈降速度を算出し、この赤沈算出結果は、図示しない表示装置やプリンタ等により国際標準法に基づく表示方式で表示される。
【0049】
なお上述した実施形態においてはあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0050】
例えば、上述した実施形態においては、測定管1が乳幼児の赤沈測定に好適なキャピラリ管の形態とされているが、成人用に好適な形状寸法の測定管を用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の赤血球沈降速度測定管によれば、ピストン部材の摺動動作を利用して測定用血液を測定管内に採取収容することで、少量の測定用血液でも良好な混合状態で一定量を安定して確実に採取することができる。また、血液採取量の目安とるなマークを施すことで熟練を要することなく、常に一定量を安定して採取することが可能となる。
【0052】
また、本発明の赤血球沈降速度測定方法によれば、上述のごとく採血量を常に安定して良好な状態で確実に採取できる測定管を用いるので、測定結果にバラつきがなく、高精度な赤血球沈降速度測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である赤血球沈降速度測定管を示す正面断面図である。
【図2】蓋部材を取り外した状態の同測定管を示す正面図である。
【図3】同測定管の使用方法を説明するための図である。
【図4】同測定管の使用方法を説明するための図であり、図4(a)はクエン酸ナトリウム溶液と血液とを混合させる状態を示し、図4(b)はクエン酸ナトリウム溶液と血液とを混合させた測定用血液を測定管に採取した状態を示している。
【図5】赤血球沈降速度測定装置における傾斜保持台の概略構成を示す側面断面図である。
【図6】赤血球沈降速度測定装置における投光手段、測定管、および受光手段等の相対位置関係を示す正面図である。
【図7】傾斜保持台の概略構成を示す平面断面図である。
【図8】受光手段により各測定点で検出される光量と時間との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 測定管
2 透明極細管
2a 透明極細管の下端開口
2b 透明極細管の上端開口
3 ピストン部材
4 蓋部材
6 傾斜保持台
7 投光手段
8 受光手段
9 制御装置
B 測定用血液
Claims (4)
- 赤血球の沈降速度を光学的に測定可能な両端開放型の円管状の透明極細管の形態とされ、この透明極細管の内部に、ピストン部材が摺動自在に配置され、該ピストン部材に透明極細管の上端開口から外部に延長配置された操作棒が連結される一方、透明極細管の下端開口に取外し可能に施蓋される蓋部材を備えている
ことを特徴とする赤血球沈降速度測定管。 - 前記透明極細管には、血液採取量の目安となるマークが施されている
ことを特徴とする請求項1に記載の赤血球沈降速度測定管。 - 前記透明極細管の構成材料が透明ガラスであることを特徴とする請求項1または2に記載の赤血球沈降速度測定管。
- 赤血球沈降速度測定用の血液が採取収容された請求項1から3のいずれか一つに記載の赤血球沈降速度測定管の下端開口を施蓋して閉塞した後、この測定管を所定の傾斜角度をもって且つ所定の温度で保持して、前記血液中に赤血球の沈降を促進させる自然対流を生じさせ、
上記赤血球沈降速度測定管の深さ方向の複数箇所に測定点を設定して、前記血液中の上澄み液である血漿と沈降物である赤血球等との境界面が前記各測定点を通過する所要時間を測定し、これらの測定値と予め得ておいた標準値とを比較して沈降物の沈降速度を算出することを特徴とする赤血球沈降速度測定管を用いた赤血球沈降速度測定方法。
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