JP2004124918A - エンジンの性能改善装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウォータポンプ44の駆動により冷却用液体をシリンダー42の外側周囲にあるウォータジャケット43内に循環させてシリンダー42を冷却し、この冷却により熱くなった冷却用液体をラジエータ40で冷却するようにしたエンジン冷却装置の冷却用液体の循環管路に、所定の流速で流動する冷却用液体のクラスターを磁気力により細分化して、冷却用液体による冷却能を高める磁気処理装置Aを設けるようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの性能改善装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気処理は、液体改質など、広い分野の改善に利用され得ることが知られている。
【0003】
上記の用途に応用される理由は、液体の流れにおいて、直角に磁界が印加されることにより、いわゆるローレンツ力を発生し、このローレンツ力は液体分子を細分化し、荷電粒子に作用して液体分子と荷電粒子とが分離することになり、したがって、液体中の各種原子の配列、分布などの構造が変化して液体の性質が変化するために、密度、表面張力、粘度、誘電率、電解質の溶解速度などの増大、または、電気伝導度、気体溶解度などの上昇など種々の効果を生じて液体の活性化を実現するからである。
【0004】
この磁気処理装置を液体燃料の改質処理装置として利用することが試みられている。本出願人は、先に特願平10−149225号において、炭化水素化合物の分子を含む液体燃料の流れに対して直角な磁界を形成し印加する排出ガスの有害物質処理装置を提唱し、また、特願2000−6684号において、自動車等が排出する排気ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOX)、黒煙等の有害物質を減少せしむる排出ガスの有害物質処理装置を提唱し、また、特願2001−183394号において、自動車等が排出する排気ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、硫黄酸化物(SOx)及び窒素酸化物(NOx)、黒煙等の有害物質を減少せしむる液体燃料の活性化による排出ガス抑制装置を提唱した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したいずれの磁気処理装置も、液体燃料の流れを磁界に晒すために、この液体燃料を流す接続管を使用している。本出願人は、鋭意研究の結果、この接続管として、非磁性体であってイオン化傾向の大きい物質もしくはイオン化傾向の小さい物質を素材した非鉄金属で製作された管体を使用することによって、液体燃料の改質を見出すと共に、より液体分子の細分化を見出した。
【0006】
そして、この液体分子の細分化をエンジンの冷却系、潤滑系及びオートマチックトランスミッションの作動油循環系に応用することで、冷却能の向上、潤滑能の向上、及び作動油の流動性能、冷却能、潤滑能の向上が可能であることを見出した。
【0007】
本発明の第1の目的とするところは、所定の流速で流動する冷却用液体のクラスターを磁気力により細分化して冷却用液体による冷却能を高めることができるエンジンの性能改善装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の第2の目的とするところは、所定の流速で流動する潤滑オイルのクラスターを磁気力により細分化して、潤滑オイルによる潤滑能を高めることができるエンジンの性能改善装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の第3の目的とするところは、所定の流速で流動する作動油のクラスターを磁気力により細分化して、作動油の流動性能、冷却性能及び潤滑性能を高めてエンジンの燃焼効率の向上を図ることができるエンジンの性能改善装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の目的を達成するために、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、ウォータポンプの駆動により冷却用液体をシリンダーの外側周囲にあるウォータジャケット内に循環させてシリンダーを冷却し、この冷却により熱くなった冷却用液体をラジエータで冷却するようにしたエンジン冷却装置を有するエンジンの性能改善装置であって、冷却用液体の循環管路に、所定の流速で流動する冷却用液体のクラスターを磁気力により細分化して、冷却用液体による冷却能を高める磁気処理装置を設けたものである。
【0011】
かかる構成により、エンジン冷却装置において、磁気処理装置により冷却用液体に磁気力を与えることによって、この所定の流速で流動する冷却用液体のクラスターを磁気力により細分化して、冷却用液体による冷却能を高めることができる。
【0012】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、磁気処理装置は、角立方体の一方の異方性磁気体を磁性体製の一方の磁石保持ケースに収容した一方の磁気処理体と、角立方体の他方の異方性磁気体を磁性体製の他方の磁石保持ケースに収容し且つこの他方の磁石保持ケースに一方の磁石保持ケースをその合せ目において磁気誘導複数閉回路を構成するように磁気吸着させて一方の磁気処理体に接続される他方の磁気処理体とを備え、一方及び他方の磁石保持ケースの合せ目に、冷却用液が流動する非磁性体製の接続管を挟み込んで合せ目において互いに磁気吸着し、一方及び他方の磁石保持ケースを誘導磁気複数閉回路の一部にすると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間において冷却用液の流れに対して直角な磁界を形成し冷却用液に磁界を印加するものである。
【0013】
かかる構成により、冷却用液に、例えば、毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この冷却用液が流れる管路(接続管)内で、冷却用液に微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(例えば、毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生し、接続管において外側管体と内部管体との間に電位差が発生することでイオン結合を不安定にさせると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間に、例えば6000ガウスから8000ガウスの磁界の磁気を接続管に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管の素材が有する+イオンに反応させてイオン化させることができる。
【0014】
このように、冷却用液を磁力と流動と電位差により冷却用液体のクラスターを細分化して、冷却用液体による冷却能を高めることができる。
【0015】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、接続管が、非鉄金属からなる外側管体と、この外側管体の内部に収容され且つ外側管体の内壁部との間に、接続管の入口側から出口側に抜ける流路を形成し且つ外側管体と異なる非鉄金属からなる内側管体とで構成してあり、外部管体と内部管体との間には、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)が存在するものである。
【0016】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、外側管体が、単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されており、内側管体が、単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されているものである。
【0017】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、2種類の非鉄金属が、金(Au)とチタン(Ti)の場合、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合のいずれか一つである。
【0018】
かかる構成により、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)を確実に発生させることができる。このために、より冷却用液のイオン結合を不安定にさせることができる。
【0019】
また、上記の第2の目的を達成するために、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、オイルポンプの駆動により潤滑オイルをエンジンの回転部分や摺動部分に補給、循環させ、これらの回転部分や摺動部分の摩擦抵抗を軽減させるエンジンの潤滑装置を有するエンジンの性能改善装置であって、オイルポンプの潤滑オイル管路に、所定の流速で流動する潤滑オイルのクラスターを磁気力により細分化して、潤滑オイルによる潤滑能を高める磁気処理装置を設けたものである。
【0020】
かかる構成により、エンジンの潤滑装置において、磁気処理装置により潤滑オイルに磁気力を与えることによって、この所定の流速で流動する潤滑オイルのクラスターを磁気力により細分化して、潤滑オイルによる潤滑能を高めることができる。
【0021】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、磁気処理装置は、角立方体の一方の異方性磁気体を磁性体製の一方の磁石保持ケースに収容した一方の磁気処理体と、角立方体の他方の異方性磁気体を磁性体製の他方の磁石保持ケースに収容し且つこの他方の磁石保持ケースに一方の磁石保持ケースをその合せ目において磁気誘導複数閉回路を構成するように磁気吸着させて一方の磁気処理体に接続される他方の磁気処理体とを備え、一方及び他方の磁石保持ケースの合せ目に、潤滑オイルが流動する非磁性体製の接続管を挟み込んで合せ目において互いに磁気吸着し、一方及び他方の磁石保持ケースを誘導磁気複数閉回路の一部にすると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間において潤滑オイルの流れに対して直角な磁界を形成し潤滑オイルに磁界を印加するものである。
【0022】
かかる構成により、潤滑オイルに、例えば、毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この潤滑オイルが流れる管路(接続管)内で、潤滑オイルに微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(例えば、毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生し、接続管において外側管体と内部管体との間に電位差が発生することでイオン結合を不安定にさせると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間に、例えば6000ガウスから8000ガウスの磁界の磁気を接続管に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管の素材が有する+イオンに反応させてイオン化させることができる。
【0023】
このように、潤滑オイルを磁力と流動と電位差により潤滑オイルのクラスターを細分化して、潤滑オイルによる冷却能を高めることができる。
【0024】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、接続管が、非鉄金属からなる外側管体と、この外側管体の内部に収容され且つ外側管体の内壁部との間に、接続管の入口側から出口側に抜ける流路を形成し且つ外側管体と異なる非鉄金属からなる内側管体とで構成してあり、外部管体と内部管体との間には、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)が存在するものである。
【0025】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、外側管体が、単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されており、内側管体が、単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されている。
【0026】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、2種類の非鉄金属が、金(Au)とチタン(Ti)の場合、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合のいずれか一つである。
【0027】
かかる構成により、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)を確実に発生させることができる。このために、よりイオン結合を不安定にさせることができる。
【0028】
また、上記の第3の目的を達成するために、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、オイルポンプの駆動により作動油を、変速機構及びトルクコンバータに供給し循環させる作動油循環系を有するオートマチックトランスミッションを備えたエンジンの性能改善装置であって、作動油循環系に、所定の流速で流動する作動油のクラスターを磁気力により細分化して、作動油の流動性能、冷却性能及び潤滑性能を高める磁気処理装置を設けたものである。
【0029】
かかる構成により、トルクコンバータとこのトルクコンバータのロックアップ機構において、磁気処理装置により作動油に磁気力を与えることによって、この所定の流速で流動する作動油のクラスターを磁気力により細分化して、作動油の流動性能、冷却性能及び潤滑性能を高めてエンジンの燃焼効率を向上させることができる。
【0030】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、磁気処理装置は、角立方体の一方の異方性磁気体を磁性体製の一方の磁石保持ケースに収容した一方の磁気処理体と、角立方体の他方の異方性磁気体を磁性体製の他方の磁石保持ケースに収容し且つこの他方の磁石保持ケースに一方の磁石保持ケースをその合せ目において磁気誘導複数閉回路を構成するように磁気吸着させて一方の磁気処理体に接続される他方の磁気処理体とを備え、一方及び他方の磁石保持ケースの合せ目に、作動油が流動する非磁性体製の接続管を挟み込んで合せ目において互いに磁気吸着し、一方及び他方の磁石保持ケースを磁気誘導複数閉回路の一部にすると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間において作動油の流れに対して直角な磁界を形成し作動油に磁界を印加するものである。
【0031】
かかる構成により、作動油に、例えば、毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この作動油が流れる管路(接続管)内で、作動油に微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(例えば、毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生し、接続管において外側管体と内部管体との間に電位差が発生することでイオン結合を不安定にさせると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間に、例えば6000ガウスから8000ガウスの磁界の磁気を接続管に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管の素材が有する+イオンに反応させてイオン化させることができる。
【0032】
このように、作動油を磁力と流動と電位差により作動油のクラスターを細分化して、作動油の流動性を高めてエンジンの燃焼効率を向上させることができる。
【0033】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、接続管が、非鉄金属からなる外側管体と、この外側管体の内部に収容され且つ外側管体の内壁部との間に、接続管の入口側から出口側に抜ける流路を形成し且つ外側管体と異なる非鉄金属からなる内側管体とで構成してあり、外部管体と内部管体との間には、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)が存在するものである。
【0034】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、外側管体が、単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されており、内側管体が、単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されている。
【0035】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置は、上記した本発明に係るエンジンの性能改善装置において、2種類の非鉄金属が、金(Au)とチタン(Ti)の場合、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合のいずれか一つである。
【0036】
かかる構成により、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)を確実に発生させることができる。このために、よりイオン結合を不安定にさせることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面を参照して説明する。
【0038】
図1は本発明に係るエンジンの性能改善装置の構成説明図、図2は磁気処理装置の斜視図、図3は同磁気処理装置の側面図である。
【0039】
磁気処理装置Aは、図2乃至図6に示すように磁気処理本体A−1を有しており、この磁気処理本体A−1は、一方の磁気処理体1と、他方の磁気処理体2と、接続管24とで構成してある。
【0040】
一方の磁気処理体1と他方の磁気処理体2とは同構成である。この一方の磁気処理体1は、軟鉄材料から成るボックス形状の一方の磁石保持ケースである磁石保持ケース3を有しており、この磁石保持ケース3は、底面部3Aと左、右面部3B、3Cと前、後面部3D、3Eとを有している。また、前、後面部3D、3Eの辺縁部には半円状の溝部6が形成してある。そして、磁石保持ケース3の底面部3Aの内面には、角立方体の一方の異方性磁気体である四角柱状の永久磁石7が固着してあり、また、磁石保持ケース3内には、非磁性材料である合成樹脂、例えばエポキシ樹脂より成る充填材8が充填してあり、この充填材8の中央に永久磁石7が表出している。この場合、磁石保持ケース3の角部は、曲げ角度が56度以上のアールにしてあり、磁気漏れを防ぐようにしてある。
【0041】
他方の磁気処理体2は一方の磁気処理体1と同構成ではあるが、説明の便宜上異なる符号を付す。すなわち、他方の磁気処理体2は、軟鉄材料から成るボックス形状の他方の磁石保持ケースである磁石保持ケース3−1を有しており、この磁石保持ケース3−1は、底面部3A−1と左、右面部3B−1、3C−1と前、後面部3D−1、3E−1とを有している。また前、後面部3D−1、3E−1の辺縁部には半円状の溝部6−1が形成してある。そして、磁石保持ケース3−1の底面部3A−1の内面には、角立方体の他方の異方性磁気体である四角柱状の永久磁石7−1が固着してあり、また、磁石保持ケース3−1内には合成樹脂、例えばエポキシ樹脂より成る非磁性充填材8−1が充填してあり、この非磁性充填材8−1の中央に永久磁石7−1が表出している。
【0042】
そして、磁気処理本体A−1は、一方の磁気処理体1と他方の磁気処理体2とを、処理対象液を流す非磁性体で製作された接続管24を挟んだ状態で互いに連結して構成される。
【0043】
接続管24は、外側管体24Aと内側収容体である内部管体24Bとで構成してある。外側管体24Aはイオン化傾向の大きい物質もしくはイオン化傾向の小さい物質を素材した非鉄金属で作成されている。このイオン化傾向の大きい物質としてはアルミニウム(Al)があり、このアルミニウム(Al)を素材にして作成されたアルミニウム(Al)製の管体が外側管体24Aに用いられる。
【0044】
また、イオン化傾向の小さい物質としては銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、プラチナ(Pt)等が該当し、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、プラチナ(Pt)を素材とする管体の使用が可能であり、特に、銅(Cu)、金(Au)はいずれも単極電位が一価と二価の物理化学的性質を有するために、金(Au)を素材にして作成された金製の管体がそれぞれに外側管体24Aに用いられる。この外側管体24Aの両側部にはジョイント部9が設けてある。
【0045】
内部管体24Bは、チタン(Ti)、タングステン(W)等の単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質を有する非鉄金属管、アルミニウム(Al)等の非鉄金属管が使用される。
【0046】
そして、外側管体24A内に内部管体24Bを同心的で収容した状態で、外側管体24Aの中央部において、互いに対向する部位を押し潰し、これらの押潰部30で内部管体24Bを挾み込むことで、この内部管体24Bが外側管体24A内に同心的に収容固定してある。この場合、内、外部管体24B、24A間には、押潰部30を除いた部位の部分で外側流路31が形成してあり、また、内部管体24B内には内部流路32が形成してある。
【0047】
一方の磁気処理体1と他方の磁気処理体2とは、図4に示すように、磁石保持ケース3、3−1のそれぞれの合せ目(縁部)3a、3a−1で合わされる。また、接続管24は、半円状の溝部6、6−1が成すパイプ挟込み部である円形孔を貫通しており、一方の磁気処理体1の永久磁石7と他方の磁気処理体2の永久磁石7−1とは接続管24を挟んで対向していて、永久磁石7の対向端部7aはS極に、永久磁石7−1の対向端部7a−1はN極にそれぞれなる。
【0048】
この場合、磁石保持ケース3、3−1は連続する枠体を構成しており、この枠体は、いわゆる磁気回路の一部を形成する。すなわち、一方の磁気処理体1の永久磁石7の対向端部(S極)7aから永久磁石7−1の対向端部(N極)7a−1に向かって磁束密度の高い(6000ガウス〜8000ガウス)の磁場が形成されて、2つの磁力線Fは接続管24を貫き、枠体10を通過して永久磁石7に収束される磁気回路(誘導磁気複数閉回路)が構成される。
【0049】
この磁気回路の場合、磁石保持ケース3、3−1の角部は、曲げ角度が56度以上のアールにしてあるために、磁気漏れを無くし閉回路にすることにより、磁気効率を向上させている。
【0050】
このように磁気回路に発生した磁力線Fは接続管24を貫き、この接続管24内を流れる処理対象としての流体(各種の陽、陰イオン及び帯電した微細粒子な荷電粒子を含む被処理流体)の流れに対して直角な磁界を形成し印加する。
【0051】
したがって、各種の陽、陰イオン及び帯電した微細粒子な荷電粒子を含む被処理流体の流れに、直角に磁界が印加されることにより、いわゆるローレンツカを発生し、流体分子と荷電粒子が相対運動、更には衝突を生じることになり、被処理流体中の各種原子の配列、分布などの構造が変化して流体の性質が変化して、密度、表面張力、粘度、誘電率、電解質の溶解速度などの増大、または電気伝導度、気体溶解度などの増大など、種々の効果を生じるに至る。
【0052】
エンジン冷却装置は、図1に示すように、電動ファン50を有するラジエータ40と、エンジン41のシリンダー42の外側周囲にあるウォータージャケット43と、ウォーターポンプ44と、サーモスタット45と、リザーバータンク46とを備えている。
【0053】
このラジエータ40は放熱作用するウォーターコア(チューブとフィン部とで構成)47と、このウォーターコア47の上側に配置されたアッパータンク48と、ウォーターコア47の下側に配置されたロアタンク49とを有しており、アッパータンク48の右部には冷却水口48Aが、ロアタンク49にはドレン口(図示せず)がそれぞれ設けてあり、冷却水口48Aはキャップ51で、ドレン口はドレンプラグ(図示せず)でそれぞれ閉塞されている。そして、アッパータンク48の左部には高温水導入口51が設けてあり、ロアタンク49の右部には低温水導出口52が設けてある。
【0054】
ウオーターポンプ44はエンジン41に装着してあって、エンジン41の動力で駆動されるものであり、このウオーターポンプ44の吐出口(図示せず)はウォータージャケット43の入口側に連通している。
【0055】
ウォータージャケット43の出口側にはサーモスタット45を介して往側接続管53の一端部に接続してあり、この往側接続管53の他端部は、ラジエータ40のアッパータンク48の高温水導入口51に接続してある。
【0056】
また、ラジエータ40のロアタンク49の低温水導出口52には帰側接続管54の一端部に接続してあり、この帰側接続管54の他端部はウオーターポンプ44の吸込口に接続してある。
【0057】
そして、往側接続管53と帰側接続管54とは循環管路の一部を構成しており、この往側接続管53には磁気処理装置Aが配置してある。なお、往側接続管53に磁気処理装置Aを配置するには、磁気処理装置Aの接続管24のジョイント部9を利用して往側接続管53に接続することにより行われる。
【0058】
したがって、4000〜6000ガウスの磁場に被処理流体としての荷電粒子をもった冷却用液体が一定の流速で直角に通過すると、冷却用液体のクラスターが細分化されると共に、電導率の高い荷電粒子ほどイオン化される。特に、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどイオン化傾向金属元素は磁場に透磁されると反復運動をおこし、これらのイオン化傾向金属元素が結合物質から遊離し陰イオンと陽イオンとを生成し、すなわち磁気分解して、上記したように冷却用液体の性質が変化して、密度、表面張力、粘度、誘電率、電解質の溶解速度などの増大、または電気伝導度、気体溶解度などの増大等、種々の効果を生じる。
【0059】
このために、冷却用液体を、それ自体の流速と磁気力の印加により性質を変化させて冷却効果を向上させることができる。実験では、冷却後の冷却用液体の温度を5℃程度に低下させることできた。
【0060】
なお、冷却用液体に毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この冷却用液体が流れる接続管24内で、冷却用液体に微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(流速毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生する。
【0061】
また、外側管体24Aが、金(Au)の単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質(金Auの場合の単極電位は1.7)を有する非鉄金属管で構成されており、内側管体24Bが、チタンTi等の単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質(チタンTiの単極電位は−1.75)を有する非鉄金属管で構成されているために、外側管体24Aと内部管体24Bとの間に電位差が発生する。この電位差がイオン結合を不安定にさせている。
【0062】
そして、一方の異方性磁気体である永久磁石7と他方の異方性磁気体である永久磁石7−1との磁極N−S間に6000ガウスから8000ガウスの磁界を発生させて、この磁界の磁気を接続管24に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管26の素材が有する+イオンに反応させてイオン化(−イオン化)する。
【0063】
また、磁石保持ケース3、3−1の角部は、曲げ角度が56度以上のアールにしてあるために、外部への磁力線の漏洩が皆無になって、冷却用液体の磁気処理化を円滑に行うことができ、磁力線の漏洩による他の制御装置への悪影響を押えることができる。
【0064】
また、外側管体24Aと内側管体24Bとの組合せが、上記した金(Au)とチタン(Ti)の場合のみならず、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合等においても、上記した外側管体24Aと内部管体24Bとの間に電位差が発生し、この電位差がイオン結合を不安定にさせる。
【0065】
なお、上記した実施の形態では、往側接続管53に磁気処理装置Aを配置するようにしたが、図1に仮想線に示すように帰側接続管54に磁気処理装置Aを配置するようにしてもよい。
【0066】
本発明に係るエンジンの性能改善装置としては、エンジン潤滑装置に磁気処理装置Aを設けることでも構成される。この、エンジン潤滑装置は、エンジンの回転部分や摺動部分に潤滑オイルをたえず補給、循環させ、摩擦抵抗を減らして円滑に作動させるためにある。
【0067】
そして、潤滑する部分は、図7に示すように、クランク軸60やコンロッド61の軸受62、カム軸63の軸受64、オイルポンプ65やディストリビュータ(図示せず)の駆動ギヤ66、ピストンピン67、ピストン68及びピストンリング69の摺動面、タイミングチェーン70、タペット、プッシュロッド(いずれも図示せず)、ロッカーアーム74、バルブステム、オイルシールのリップ(いずれも図示せず)などがあり、これらにはオイルポンプ65で圧送したり、オイルフラッシュ(油のしぶき)を利用して潤滑オイルを送っている。
【0068】
すなわち、エンジンの潤滑系は、シリンダーブロック77に形成された主油孔78と、この油孔78から分岐した分岐油孔79−1、79−2とを有しており、分岐油孔79−1はカム軸63の軸支部に連通しており、複数の分岐油孔79−1はクランク軸60の軸支部に連通している。
【0069】
そして、オイルポンプ65の吸込み側には、エンジン内に配置された潤滑オイル管路である吸込み管80が接続してあり、この吸込み管80の端部にはストレーナ81が設けてあり、このストレーナ81はシリンダーブロック77に設けられたオイルパン82内に位置している。
【0070】
オイルポンプ65の吐出側は、シリンダーブロック77に形成された吐出管路である油孔83を介してオイルフイルター84の入口側に連通しており、オイルフイルター84の出口側は主油孔78に連通している。
【0071】
潤滑用オイルは、オイルパン82内に溜められており、エンジンが回転を始めると、同時にオイルポンプ65が駆動され、潤滑用オイルが吸い上げられてオイルフイルター84に圧送される。オイルフイルター84で濾過された潤滑用オイルは主油孔78に送られ、分岐油孔79−1を経てカム軸63の軸支部に供給されるし、また、分岐油孔79−2を経てクランク軸60の軸支部に供給されて、上記した各要潤滑部分を潤滑し、その後にオイルパン82に戻される。
【0072】
そして、潤滑オイル管路である吸込み管80に上記した磁気処理装置Aが配置してある。
【0073】
したがって、上記したエンジン冷却装置に磁気処理装置Aが配置した場合と同様に、磁気処理装置Aの磁気回路に発生した磁力線Fは接続管24を貫き、この接続管24内の内外流路32、31を流れる処理対象としての潤滑用オイルの流れに対して直角な磁界を形成し印加する。
【0074】
したがって、炭化水素化合物の分子を含む潤滑用オイルの流れに、直角に磁気(磁力線F)が印加されることにより、いわゆるローレンツ力を発生し、炭化水素化合物の分子をイオン化し細分化することができる。すなわち、潤滑オイルの炭化水素化合物を磁気反応させてクラスターを細分化し、且つイオン化する。
【0075】
潤滑用オイルに毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この潤滑オイルが流れる接続管24内で、潤滑オイルである炭化水素化合物に微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(流速毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生する。
【0076】
また、外側管体24Aが、金(Au)の単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質(金Auの場合の単極電位は1.7)を有する非鉄金属管で構成されており、内側管体24Bが、チタンTi等の単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質(チタンTiの単極電位は−1.75)を有する非鉄金属管で構成されているために、外側管体24Aと内部管体24Bとの間に電位差が発生する。この電位差が潤滑オイルの炭化水素化合物のイオン結合を不安定にさせている。
【0077】
そして、一方の異方性磁気体である永久磁石7と他方の異方性磁気体である永久磁石7−1との磁極N−S間に6000ガウスから8000ガウスの磁界を発生させて、この磁界の磁気を接続管24に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管26の素材が有する+イオンに反応させてイオン化(−イオン化)するようにする。
【0078】
このように、帯電体を接続管24の素材が有する+イオンに反応させて−イオン化し、クラスターを細分化することで潤滑性の向上が促進される。
【0079】
このように処理対象としての潤滑用オイルは磁気処理本体A−1により処理される。一対の永久磁石7、7−1を向かい合わせることで磁場を発生させているために、潤滑用オイルの流れを直角に貫く磁気力が強く、また、磁石保持ケース3、3−1の角部は、曲げ角度が56度以上のアールにしてあるために、外部への磁力線の漏洩が皆無になって、潤滑用オイルの磁気処理化を円滑に行うことができ、磁力線の漏洩による他の制御装置への悪影響を押えることができる。
【0080】
また、、外側管体24Aと内側管体24Bとの組合せが、上記した金(Au)とチタン(Ti)の場合のみならず、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合等においても、上記した外側管体24Aと内部管体24Bとの間に電位差が発生し、この電位差が炭化水素化合物のイオン結合を不安定にさせる。
【0081】
なお、上記した実施の形態では、潤滑オイル管路である吸込み管80に上記した磁気処理装置Aを配置するようにしたが、図7に仮想線に示すように吸込み管80−1が外部配管である場合においては、この吸込み管80−1に磁気処理装置Aが配置されるものである。なお、図7中65−1はエンジン回転に同期して回転駆動される外部オイルポンプ、82−1は外部オイルタンクである。
【0082】
本発明に係るエンジンの性能改善装置としては、図8に示すようにAT(オートマチック・トランスミッション)の作動油(ATF)(オートマチック・トランスミッション・フルード)の循環系に磁気処理装置Aを設けることでも構成される。
【0083】
AT100のブレーキやクラッチは油圧によって作動する。この油圧を作り出すのがエンジン94によって駆動されるオイルポンプ90であり、このオイルポンプ90はトルクコンバータ91と変速機構92の間に位置し、内歯歯車を用いた歯車ポンプなどが用いられている。
【0084】
このオイルポンプ90から送り出される作動油は、エンジンオイルやミッションオイルなどとは別のもので、AT100専用のものてある。この作動油はブレーキやクラッチを作動させる作動用オイルとしての働きの他に、トルクコンバータ90の作動流体として動力を伝達する働きや、歯車や軸受けなど各部への潤滑と冷却も行う。クラッチやブレーキは摩擦力を利用した装置だが、この摩擦力が安定して得られるようにする働きもする。
【0085】
このように作動油は多くの役割を受け持っているので、求められる性能もさまざまである。まず、作動油にはクラッチやブレーキの締結時にショックが少なく、なめらかな変速が行えるように、摩擦力を安定させる性質が求められる。摩擦力の安定というのは、摩擦力が働く面の相対速度が大きくても小さくても摩擦係数があまり変化しないということである。
【0086】
次に、作動油には温度による摩擦特性の変化が少ないことが求められる。作動油の温度は始動時には外気温と同じだが、暖機後には80℃程度になるので、温度が変化したときに摩擦特性が変わっては困るのてある。また、長期間の使用によってある程度作動油か劣化しても、この摩擦特性があまり変わらないことも要件の一つである。
【0087】
温度に関しては、低温時の油の流動性が確保されていることも大切である。液体は温度が下がると粘度が増し流れにくくなるが、作動油の場合も同じで温度が下がると流動性が悪くなる。油が流れにくいと、油圧で作動するクラッチやブレーキの作動か鈍くなり、不快な変速ショックが発生したり、オイルポンプ90の能力低下により作動圧が上がらないといった問題が起こることがある。
【0088】
自動車は寒冷地では−20℃といった極低温で使用される可能性もあり、幅広い温度範囲での適応を考えておかなくてはならない。
【0089】
AT100はMTよりも発熱する部品が多く、ふつうに走行して暖機された状態のAT100内の油の温度は、オイルパン93に溜まっているもので、およそ80℃程度になっており、長い坂道を走った後やエンジン94を高回転で使用した後では100℃以上にまで上がる。油温が130℃以上になると作動油や摩擦材の劣化が始まるのか普通なので、AT100は過酷な使用条件にも耐えられるよう、熱に対してさまざまな配慮がなされている。
【0090】
AT100の冷却システムはオイルクーラー95に作動油を送り、空気(風)または水によって作動油を冷却する仕組みを中心に構成されている。オイルクーラー95はラジエータ96内に設けられているのが一般的で、AT100とオイルクーラー95は入口側と出口側の2本の管路(オイルクーラーチユーブ)、すなわち入口側管路97と出口側管路98とでつながれている。そして、入口側管路97と出口側管路98とは作動油循環系の一部を担っている。
【0091】
AT100で使われる油である作動油はパワーステアリングにも使われている。もちろん、作動油は冷却のために用いられているわけではなく、トルクコンバータ91の動力の伝達を行い、クラッチやブレーキを締結させ、これを制御するコントロールバルブ(図示せず)の作動油として働くというのが本来の働きである。
【0092】
作動油のAT100内での流れは、まず、オイルパン93に溜まっている作動油はオイルポンプ90で吸い上げられ、圧力を高めてコントロールバルブ(図示せず)に送られる。コントロールバルブでは圧力が調整され、一部はクラッチやブレーキの作動油として、残りはトルクコンバータ91に送られたり、各部の潤滑に使用される。
【0093】
トルクコンバータ91内で温度の上がった作動油は、オイルポンプ90から送りこまれた作動油と入れ替わり、オイルクーラー95に送られて冷やされ、また各部の潤滑にも使用される。こうして潤滑の仕事を終えた作動油はオイルパン93に落ちて溜められる。このサイクルが繰り返し行われるのである。
【0094】
AT100の中で最も発熱量の多いのはトルクコンバータ91である。トルクコンバータ91の作動原理を考えればわかるように、ロックアップをしないかぎり内部で滑りが生じており、この滑りによって熱が発生している。
【0095】
MTではギヤの摩擦を無視すれば、クラッチの締結を行う発進と変速のときにしか熱が発生することはない。これに対してAT100の場合にはMT8マニュアル・トランスミッション)と同じように発進と変速の際に多くの発熱があるほか、走っているときや停止しているときにもトルクコンバータ91に滑りがあるので熱が発生している。
【0096】
この発熱が大きいのは効率が悪いとき、すなわち速度比が小さく、滑りが大きいときである。つまり、トルクコンバータ91では発進のときが最も多く熱が発生している。Dレンジでブレーキを踏み、停止している状態のままアクセルを踏み込むと、これがまさにストール状態で、エンジンのパワーがそのまま熱に変わり、短時間に作動油温度は急上昇する。
【0097】
また、AT100の中で潤滑の必要な部分は相対的な回転のあるところで、軸を支持しているベアリングやプッシュ、ワンウェイクラッチ、力の伝達を行っている遊星歯車などがこれにあたる。他に潤滑だけでなく冷却も兼ねて、摩擦要素であるクラッチやブレーキにも油が送り込まれている。AT100の内部は部品が複雑に錯綜しているので、強制的に油を送り込んでやらなければ、油が届かず、スムーズに回転しなくなる。
【0098】
AT100の潤滑は強制潤滑と呼ばれるもので、エンジン94と同じように潤滑油(作動油)をオイルポンプ90によって各部に送り込む形式である。油の経路はオイルポンプ90により送り出された後、インプットシャフトやアウトプットシャフトなど軸(図示せず)の中を通り、そこから潤滑の必要な部分に送り込まれるのが一般的である。
【0099】
入出力軸であるインプットシャフトやアウトプットシャフトなどAT100の軸物は中空となっており、そのところどころでこの穴が枝分かれしている。作動油のうち潤滑油として各部に送られる分は、この穴を通って送り込まれる仕組みになっているのである。枝分かれした潤滑油は、さらにAT100の内蔵物に設けられた油穴を抜けて隅々まで届けられるようになっており、遠心力によって次々にAT100をとりかこむケースに向けて飛ばされながら潤滑を行っている。最終的には飛ばされた作動油はケースを伝わってオイルパン93に戻る。
【0100】
そして、オイルクーラー95の出口側管路97に上記した磁気処理装置Aが配置してある。
【0101】
したがって、上記したエンジン冷却装置に磁気処理装置Aを配置した場合と同様に、磁気処理装置Aの磁気回路に発生した磁力線Fは接続管24を貫き、この接続管24内の内外流路32、31を流れる処理対象としての作動油の流れに対して直角な磁界を形成し印加する。
【0102】
したがって、炭化水素化合物の分子を含む作動油の流れに、直角に磁気(磁力線F)が印加されることにより、いわゆるローレンツ力を発生し、炭化水素化合物の分子をイオン化し細分化することができる。すなわち、作動油の炭化水素化合物を磁気反応させてクラスターを細分化し、且つイオン化する。
【0103】
作動油に毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この作動油が流れる接続管24内で、作動油である炭化水素化合物に微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(流速毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生する。
【0104】
また、外側管体24Aが、金(Au)の単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質(金Auの場合の単極電位は1.7)を有する非鉄金属管で構成されており、内側管体24Bが、チタンTi等の単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質(チタンTiの単極電位は−1.75)を有する非鉄金属管で構成されているために、外側管体24Aと内部管体24Bとの間に電位差が発生する。この電位差が潤滑オイルの炭化水素化合物のイオン結合を不安定にさせている。
【0105】
そして、一方の異方性磁気体である永久磁石7と他方の異方性磁気体である永久磁石7−1との磁極N−S間に6000ガウスから8000ガウスの磁界を発生させて、この磁界の磁気を接続管24に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管26の素材が有する+イオンに反応させてイオン化(−イオン化)するようにする。
【0106】
このように、帯電体を接続管24の素材が有する+イオンに反応させて−イオン化し、クラスターを細分化することで、作動油の流動性能の改善、冷却性能の改善及び潤滑性能のそれぞれの向上が促進されて、エンジンの燃焼効率の向上を図ることができる。
【0107】
このように処理対象としての作動油は磁気処理本体A−1により処理される。一対の永久磁石7、7−1を向かい合わせることで磁場を発生させているために、潤滑用オイルの流れを直角に貫く磁気力が強く、また、磁石保持ケース3、3−1の角部は、曲げ角度が56度以上のアールにしてあるために、外部への磁力線の漏洩が皆無になって、作動油の磁気処理化を円滑に行うことができ、磁力線の漏洩による他の制御装置への悪影響を押えることができる。
【0108】
また、、外側管体24Aと内側管体24Bとの組合せが、上記した金(Au)とチタン(Ti)の場合のみならず、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合等においても、上記した外側管体24Aと内部管体24Bとの間に電位差が発生し、この電位差が炭化水素化合物のイオン結合を不安定にさせる。
【0109】
なお、上記した実施の形態では、オイルクーラー95の入口側管路97に上記した磁気処理装置Aを配置するようにしたが、図8に仮想線で示すようにオイルクーラー95の出口側管路98に上記した磁気処理装置Aを配置するようにしてもよい。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るエンジンの性能改善装置によれば、エンジン冷却装置において、磁気処理装置により冷却用液体に磁気力を与えることによって、この所定の流速で流動する冷却用液体のクラスターを磁気力により細分化して、冷却用液体による冷却能を高めることができる。
【0111】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置によれば、冷却用液体に、例えば、毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この冷却用液体が流れる管路(接続管)内で、冷却用液体に微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニュム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(例えば、毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生し、接続管において外側管体と内部管体との間に電位差が発生することでイオン結合を不安定にさせると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間に、例えば6000ガウスから8000ガウスの磁界の磁気を接続管に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管の素材が有する+イオンに反応させてイオン化させることができる。
【0112】
このように、冷却用液体を磁力と流動と電位差により冷却用液体のクラスターを細分化して、冷却用液体による冷却能を高めることができる。
【0113】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置によれば、エンジンの潤滑装置において、磁気処理装置により潤滑オイルに磁気力を与えることによって、この所定の流速で流動する潤滑オイルのクラスターを磁気力により細分化して、潤滑オイルによる潤滑能を高めることができる。
【0114】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置によれば、潤滑オイルに、例えば、毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この潤滑オイルが流れる管路内で、潤滑オイルに微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニュム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(例えば、毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生し、接続管において外側管体と内部管体との間に電位差が発生することでイオン結合を不安定にさせると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間に、例えば6000ガウスから8000ガウスの磁界の磁気を接続管に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管の素材が有する+イオンに反応させてイオン化させることができる。
【0115】
このように、潤滑オイルを磁力と流動と電位差により潤滑オイルのクラスターを細分化して、潤滑オイルによる冷却能を高めることができる。
【0116】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置によれば、オートマチックトランスミッションの作動油循環系において、磁気処理装置により作動油に磁気力を与えることによって、この所定の流速で流動する作動油のクラスターを磁気力により細分化して、作動油の流動性、冷却能、潤滑能を高めてエンジンの燃焼効率を向上させることができる。
【0117】
また、本発明に係るエンジンの性能改善装置によれば、作動油に、例えば、毎秒1.2mから1.6mの流速を与えることで、この作動油が流れる管路(接続管)内で、作動油に微量に含有する金属元素(カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニュム、鉄、チタン)等の帯電体(荷電粒子)に、静電気(例えば、毎秒1.2mでは0.06mA、流速毎秒1.6mでは0.08mA)が発生し、接続管において外側管体と内部管体との間に電位差が発生することでイオン結合を不安定にさせると共に、一方の異方性磁気体と他方の異方性磁気体との磁極間に、例えば6000ガウスから8000ガウスの磁界の磁気を接続管に印加することで起電力を発生させて、帯電体を接続管の素材が有する+イオンに反応させてイオン化させることができる。
【0118】
このように、作動油を磁力と流動と電位差により作動油のクラスターを細分化して、作動油の流動性能の改善、冷却性能の改善及び潤滑性能のそれぞれの向上が促進されて、エンジンの燃焼効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの性能改善装置の構成説明図である。
【図2】磁気処理装置の斜視図である。
【図3】同磁気処理装置の側面図である。
【図4】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】同磁気処理装置における磁気処理体の正面図である。
【図6】同磁気処理体の一部省略した斜視図である。
【図7】本発明に係る他のエンジンの性能改善装置の構成説明図である。
【図8】本発明に係る別の他のエンジンの性能改善装置の構成説明図である。
【符号の説明】
1 一方の磁気処理体
2 他方の磁気処理体
3 一方の磁石保持ケース
3−1 他方の磁石保持ケース
3a 合せ目
3a−1 合せ目
6 溝部
6−1 溝部
7 一方の永久磁石(一方の異方性磁気体)
7−1 他方の永久磁石(他方の異方性磁気体)
24 接続管
24A 外側管体
24B 内側管体
A 磁気処理装置
40 ラジエータ
41 エンジン
42 シリンダー
43 ウォータージャケット
44 ウォーターポンプ
45 サーモスタット
46 リザーバータンク
53 往側接続管(循環管路)
54 帰側接続管(循環管路)
60 クランク軸
63 カム軸
65 オイルポンプ
80 吸込み管(潤滑オイル管路)
Claims (15)
- ウォータポンプの駆動により冷却用液体をシリンダーの外側周囲にあるウォータジャケット内に循環させて前記シリンダーを冷却し、この冷却により熱くなった前記冷却用液体をラジエータで冷却するようにしたエンジン冷却装置を有するエンジンの性能改善装置であって、
前記冷却用液体の循環管路に、所定の流速で流動する前記冷却用液体のクラスターを磁気力により細分化して、前記冷却用液体による冷却能を高める磁気処理装置を設けたことを特徴とするエンジンの性能改善装置。 - 前記磁気処理装置は、角立方体の一方の異方性磁気体を磁性体製の一方の磁石保持ケースに収容した一方の磁気処理体と、角立方体の他方の異方性磁気体を磁性体製の他方の磁石保持ケースに収容し且つこの他方の磁石保持ケースに前記一方の磁石保持ケースをその合せ目において磁気誘導複数閉回路を構成するように磁気吸着させて前記一方の磁気処理体に接続される他方の磁気処理体とを備え、前記一方及び他方の磁石保持ケースの合せ目に、前記冷却用液が流動する非磁性体製の接続管を挟み込んで前記合せ目において互いに磁気吸着し、前記一方及び他方の磁石保持ケースを前記磁気誘導複数閉回路の一部にすると共に、前記一方の異方性磁気体と前記他方の異方性磁気体との磁極間において前記冷却用液の流れに対して直角な磁界を形成し前記冷却用液に前記磁界を印加するものであることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記接続管が、非鉄金属からなる外側管体と、この外側管体の内部に収容され且つ前記外側管体の内壁部との間に、前記接続管の入口側から出口側に抜ける流路を形成し且つ前記外側管体と異なる非鉄金属からなる内側管体とで構成してあり、前記外部管体と前記内部管体との間には、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)が存在することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記外側管体が、単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されており、前記内側管体が、単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記2種類の非鉄金属が、金(Au)とチタン(Ti)の場合、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合のいずれか一つであることを特徴とする請求項4に記載のエンジンの性能改善装置。
- オイルポンプの駆動により潤滑オイルをエンジンの回転部分や摺動部分に補給、循環させ、これらの回転部分や摺動部分の摩擦抵抗を軽減させるエンジンの潤滑装置を有するエンジンの性能改善装置であって、
前記オイルポンプの潤滑オイル管路に、所定の流速で流動する前記潤滑オイルのクラスターを磁気力により細分化して、前記潤滑オイルによる潤滑能を高める磁気処理装置を設けたことを特徴とするエンジンの性能改善装置。 - 前記磁気処理装置は、角立方体の一方の異方性磁気体を磁性体製の一方の磁石保持ケースに収容した一方の磁気処理体と、角立方体の他方の異方性磁気体を磁性体製の他方の磁石保持ケースに収容し且つこの他方の磁石保持ケースに前記一方の磁石保持ケースをその合せ目において磁気誘導複数閉回路を構成するように磁気吸着させて前記一方の磁気処理体に接続される他方の磁気処理体とを備え、前記一方及び他方の磁石保持ケースの合せ目に、前記潤滑オイルが流動する非磁性体製の接続管を挟み込んで前記合せ目において互いに磁気吸着し、前記一方及び他方の磁石保持ケースを前記磁気誘導複数閉回路の一部にすると共に、前記一方の異方性磁気体と前記他方の異方性磁気体との磁極間において前記潤滑オイルの流れに対して直角な磁界を形成し前記潤滑オイルに前記磁界を印加するものであることを特徴とする請求項6に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記接続管が、非鉄金属からなる外側管体と、この外側管体の内部に収容され且つ前記外側管体の内壁部との間に、前記接続管の入口側から出口側に抜ける流路を形成し且つ前記外側管体と異なる非鉄金属からなる内側管体とで構成してあり、前記外部管体と前記内部管体との間には、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)が存在することを特徴とする請求項7に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記外側管体が、単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されており、前記内側管体が、単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されていることを特徴とする請求項8に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記2種類の非鉄金属が、金(Au)とチタン(Ti)の場合、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合のいずれか一つであることを特徴とする請求項9に記載のエンジンの性能改善装置。
- オイルポンプの駆動により作動油を、変速機構及びトルクコンバータに供給し循環させる作動油循環系を有するオートマチックトランスミッションを備えたエンジンの性能改善装置であって、
前記作動油循環系に、所定の流速で流動する前記作動油のクラスターを磁気力により細分化して、前記作動油の流動性能、冷却性能及び潤滑性能を高める磁気処理装置を設けたことを特徴とするエンジンの性能改善装置。 - 前記磁気処理装置は、角立方体の一方の異方性磁気体を磁性体製の一方の磁石保持ケースに収容した一方の磁気処理体と、角立方体の他方の異方性磁気体を磁性体製の他方の磁石保持ケースに収容し且つこの他方の磁石保持ケースに前記一方の磁石保持ケースをその合せ目において磁気誘導複数閉回路を構成するように磁気吸着させて前記一方の磁気処理体に接続される他方の磁気処理体とを備え、前記一方及び他方の磁石保持ケースの合せ目に、前記作動油が流動する非磁性体製の接続管を挟み込んで前記合せ目において互いに磁気吸着し、前記一方及び他方の磁石保持ケースを前記磁気誘導複数閉回路の一部にすると共に、前記一方の異方性磁気体と前記他方の異方性磁気体との磁極間において前記作動油の流れに対して直角な磁界を形成し前記作動油に前記磁界を印加するものであることを特徴とする請求項11に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記接続管が、非鉄金属からなる外側管体と、この外側管体の内部に収容され且つ前記外側管体の内壁部との間に、前記接続管の入口側から出口側に抜ける流路を形成し且つ前記外側管体と異なる非鉄金属からなる内側管体とで構成してあり、前記外部管体と前記内部管体との間には、2種類の非鉄金属のそれぞれが有する電位(H=0V基準の標準電位)の差(電位差)が存在することを特徴とする請求項12に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記外側管体が、単極電位がプラス電位の一価と二価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されており、前記内側管体が、単極電位がマイナス電位で一価の物理化学的性質を有する非鉄金属管で構成されていることを特徴とする請求項13に記載のエンジンの性能改善装置。
- 前記2種類の非鉄金属が、金(Au)とチタン(Ti)の場合、金(Au)とアルミニウム(Al)の場合、プラチナ(Pt)とチタン(Ti)の場合、プラチナ(Pt)とアルミニウム(Al)の場合、銀(Ag)とチタン(Ti)の場合のいずれか一つであることを特徴とする請求項14に記載のエンジンの性能改善装置。
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