JP2004123956A - Water-based inkjet recording ink - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙、OHP等のメディアに対する印字品質に優れる水系インクに関するものであり、特にインクジェット記録用インクとして有用な水性インクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙などの基材にインクジェット方式により記録する方法は、コンピューター等のプリンターなどに採用され近年急速に普及している。インクジェット方式による記録方式はインクの微少液滴を飛翔させて紙や高分子シートなどの記録シートに付着させ、画像、文字などの記録を行うもので、高速、低騒音であり、多色化が可能であり、記録パターンの融通性が大きく、現像―定着が不要などの特徴がある。さらに、多色インクジェット記録方式により形成される画像は、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記録を得られるようになってきた。
紙、OHP等のメディアに印字した場合に、印字品質、すなわち、印字濃度、光沢、耐擦性、写像性等のさらなる向上が望まれているが、現状、これらすべてを満足できるものはなく、さらに優れた水系インクの登場がのぞまれていた。
【特許文献1】
特開平11−217525号公報
【特許文献2】
特開2001−262017号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、印字品質、すなわち、印字濃度、光沢、耐擦性に優れる水系インクを提供することであり、特に、インクジェット用水系インクを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)分散剤またはバインダー、(2)チャンネルブラック製法で製造されたカーブンブラックを含有することを特徴とするインクジェット記録用水系インクを提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、分散剤またはバインダーとしては、ジエン系(共)重合体が好適に使用される。
本発明に使用されるジエン系(共)重合体あるいはその水素添加物(以下「水添物」ともいう)のスルホン化物は、ジエンモノマーを必須成分とするジエン系(共)重合体(以下「ベースポリマー」ともいう)あるいはその水添物をスルホン化することによって得られる。
ベースポリマーに使用されるジエンモノマーとしては、炭素数4〜10のジエン系化合物が好ましく、より好ましくは炭素数4〜8、さらに好ましくは炭素数4〜6のジエン系化合物である。
【0006】
ジエンモノマーの具体例としては、例えば、1,3−ブタジエン、1,2−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、2,3−ペンタジエン、イソプレン、1,2−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、1,2−ヘプタジエン、1,3−ヘプタジエン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタジエン、1,6−ヘプタジエン、2,3−ヘプタジエン、2,5−ヘプタジエン、3,4−ヘプタジエン、3,5−ヘプタジエン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネンなどのほか、分岐した炭素数4〜7の各種脂肪族あるいは脂環族ジエン類が挙げられ、1種単独でまたは2種以上を併用して用いることができる。特に好ましいのは1,3−ブタジエン、イソプレンである。
【0007】
これらのジエンモノマー以外に、他のモノマーを併用することもできる。他のモノマーとしては、例えば、スチレン、α―メチルスチレン、o−メチルスチレン、p―メチルスチレン、m―メチルスチレン、ビニルナフタレンなどの芳香族モノマー、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのモノあるいはジカルボン酸またはジカルボン酸の無水物、(メタ)アクリロニトリルなどのビニルシアン化合物、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルメチルエチルケトン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸グリシジルなどの不飽和化合物が挙げられる。これら他のモノマーは、1種単独でまたは2種以上併用して用いることができる。これら他のモノマーのうち好ましくはスチレンである。
これら他のモノマーを併用する場合には、ジエンモノマーの使用量は、好ましくは0.5重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上、特に好ましくは5重量%以上である。0.5重量%未満では、スルホン化して得られるスルホン化物中に導入されるスルホン酸(塩)基含量が低くなる場合があり好ましくない。
【0008】
ベースポリマーは、ジエンモノマーおよび必要に応じて他のモノマーを、過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリルなどのラジカル重合開始剤、あるいはn−ブチルリチウム、ナトリウムナフタレン、金属ナトリウムなどのアニオン重合開始剤の存在下、必要に応じて公知の溶剤を使用して、通常、−100〜150℃、好ましくは0〜130℃で、(共)重合を行うことにより得られる。
【0009】
また、ベースポリマーとしては、ジエン系(共)重合体スルホン化物の前駆体であるベースポリマーのジエンモノマーに基づく残存二重結合の一部あるいは全部を水添して使用することもできる。この場合、公知の水添触媒が使用可能で、例えば、特開平5―222115号公報に記載されているような触媒、方法が挙げられる。ベースポリマーを水添後、後述する方法でスルホン化することもできるが、該(共)重合体をスルホン化したのち、水添してもよい。
【0010】
本発明に使用されるベースポリマーは、ランダム型でもAB型あるいはABA型などのブロック型の共重合体でも特に制限なく使用できる。好ましいベースポリマーとしては、例えば、イソプレン単独重合体、ブタジエン単独重合体、イソプレン−スチレンランダム共重合体、イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン三元ブロック共重合体、ブタジエン−スチレンランダム共重合体、ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、ブタジエンースチレンーブタジエン三元ブロック共重合体およびこれら(共)重合体の水添物、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体などが挙げられる。
これらのうち、さらに好ましいのは、イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン三元ブロック共重合体、ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、ブタジエンースチレンーブタジエン三元ブロック共重合体、およびこれらの水添物などの芳香族系重合体ユニットと共役ジエン系重合体ユニットとを有するブロック共重合体およびこれらの水添物である。
【0011】
ジエンモノマーを必須成分とするベースポリマーあるいはその水添物のポリスチレン換算の重量平均分子量(以下「Mw」という)は、好ましくは1,000〜1,000,000、さらに好ましくは3,000〜100,000、特に好ましくは5,000〜20,000である。Mwが1,000未満であると、耐擦性が低下し、耐水性、定着性に問題が生じる場合があり、一方、1,000,000を超えると、顔料の分散性が低下することから、インクの保存安定性および印字品質が低下し好ましくない。
【0012】
本発明のジエン系(共)重合体スルホン化物は、上記ベースポリマーを、公知の方法、例えば日本科学会編集、新実験講座(14巻 III、1773頁)あるいは、特開平2―227403号公報などに記載された方法でスルホン化して得られる。
すなわち、上記ベースポリマーは、該ポリマー中のジエンユニットの二重結合部分をスルホン化剤を用いて、スルホン化することができる。このスルホン化の際、二重結合は開環して単結合になるか、あるいは二重結合は残ったまま、水素原子がスルホン酸(塩)と置換することになる。なお、他のモノマーを使用した場合には、二重結合部分がジエンユニット部分以外にも、芳香族ユニットがスルホン化されてもよい。
この場合のスルホン化剤としては、好ましくは無水硫酸、無水硫酸と電子供与性化合物との錯体のほか、硫酸、クロルスルホン酸、発煙硫酸、亜硫酸水素塩(Na塩、K塩、Li塩など)などが使用される。
【0013】
ここで、電子供与性化合物としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;ピリジン、ピペラジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンなどのアミン類;ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィドなどのスルフィド類;アセトニトリル、エチルニトリル、プロピルニトリルなどのニトリル化合物などが挙げられ、このうちでもN,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサンが好ましい。
【0014】
スルホン化剤の量は、ベースポリマー中のジエンユニットと芳香族ユニットのトータル1モルに対して、通常、無水硫酸換算で0.005〜1.5モル、好ましくは0.01〜1.0モルであり、0.005モル未満では、目的とするスルホン化率のものが得られないため、種々の性能が発現できず、一方、1.5モルを超えると、未反応の無水硫酸が多くなり、アルカリで中和したのち、多量の硫酸塩を生じ、純度が低下する。
【0015】
このスルホン化の際には、無水硫酸などのスルホン化剤に不活性な溶媒を使用することもでき、この溶媒としては例えばクロロホルム、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素;ニトロメタン、ニトロベンゼンなどのニトロ化合物;液体二酸化イオウ、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤が挙げられる。
これらの溶媒は、適宜、2種以上混合して使用することができる。
このスルホン化の反応温度は、通常、−70〜200℃、好ましくは−30〜50℃であり、−70℃未満ではスルホン化反応が遅くなり経済的でなく、一方200℃を超えると副反応を起こし、生成物が黒色化あるいは不溶化する場合がある。
【0016】
本発明のジエン系(共)重合体のスルホン化物は、この生成物に水または塩基性化合物を作用させることにより得られる。
この塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウム−t−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウムなどの炭酸塩;メチルリチウム、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、アミルリチウム、プロピルナトリウム、メチルマグネシウムクロライド、エチルマグネシウムブロマイド、プロピルマグネシウムアイオダイド、ジエチルマグネシウム、ジエチル亜鉛、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどの有機金属化合物;アンモニア水、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、アニリン、ジメチルエタノールアミン、ピペラジンなどのアミン類;ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、亜鉛などの金属化合物を挙げることができる。これらの塩基性化合物は、1種単独で使用することも、また2種以上を併用することもできる。これらの塩基性化合物の中では、アルカリ金属水酸化物、アンモニア水が好ましく、特に水酸化ナトリウム、水酸化リチウムが好ましい。
【0017】
塩基性化合物の使用量は、使用したスルホン化剤1モルに対して、2モル以下、好ましくは1.3モル以下である。
この反応の際には、上記塩基性化合物を水溶液の形で使用することもでき、あるいは塩基性化合物に不活性な有機溶媒に溶解して使用することもできる。
この有機溶媒としては、上記スルホン化に使用される各種の有機溶媒のほか、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素化合物;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、エチレングリコールなどのアルコール類などが挙げられる。これらの溶媒は、適宜、2種以上混合して使用することができる。
【0018】
塩基性化合物を水溶液または有機溶媒溶液として使用する場合には、塩基性化合物濃度は、通常、1〜70重量%、好ましくは10〜50重量%程度である。また、この反応温度は、通常、−30〜150℃、好ましくは0〜120℃、さらに好ましくは50〜100℃で行われ、また常圧、減圧あるいは加圧下のいずれでも実施することができる。さらに、こ反応時間は、通常、0.1〜24時間、好ましくは0.5〜5時間である。
【0019】
以上のようなジエン系(共)重合体のスルホン化物のスルホン酸(塩)基含量は、通常、0.1〜3.5mmol/g、好ましくは0.2〜3mmol/gである。0.1mmol/g未満では、後述するように、顔料の分散性が低下するため好ましくなく、一方、3.5mmol/gを超えると、耐水性が低下し好ましくない。
このような本発明のジエン系(共)重合体スルホン化物の構造は、赤外線吸収スペクトルによってスルホン基の吸収より確認でき、これらの組成比は元素分析などにより知ることができる。また、核磁気共鳴スペクトルにより、その構造を確認することができる。
【0020】
このようにして合成されたジエン系(共)重合体のスルホン化物は、水に再乳化させたもの(以下、「再乳化物」ともいう)を使用する。
再乳化の方法は、上記スルホン化物あるいは、中和前の生成物の有機溶剤溶液を、水あるいは前記アルカリ化合物と攪拌・混合し、乳化させたのち、水を残したまま有機溶剤を除去することにより得られる。この再乳化は、一般的な方法が採用でき、上記スルホン化物の有機溶剤溶液中に攪拌しながら水を添加する方法、攪拌しながらスルホン化物の有機溶剤溶液を水中に添加する方法、水とスルホン化物の有機溶剤溶液を同時に添加して攪拌する方法など、特に制限はない。
【0021】
ここで、再乳化に使用する有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族系溶剤、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサンなのエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール系溶剤などが使用される。これら溶剤は、単独で使用しても、2種以上併用して使用してもよい。
【0022】
再乳化の際に用いられる上記有機溶剤の使用量は、スルホン化物100重量部に対し、好ましくは、20〜5,000重量部、さらに好ましくは50〜2,000重量部である。20重量部未満では、安定な再乳化物が得られず、一方、5,000重量部を超えると、生産性が悪くなる。
また、再乳化の際に用いられる水の使用量は、スルホン化物100重量部に対し、好ましくは、50〜10,000重量部、さらに好ましくは100〜5,000重量部である。50重量部未満では、安定な再乳化物が得られず、一方、10,000重量部を超えると、生産性が悪くなる。
【0023】
なお、再乳化に際しては、界面活性剤を併用することもできる。この界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシソルビタンエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンエーテルなどの非イオン系界面活性剤、オレイン酸塩、ラウリン酸塩、ロジン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩などのアニオン系界面活性剤、オクチルトリメチルアンモニウムブロマイド、ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ドデシルピリジジニウムクロライドなどのカチオン系界面活性剤などが挙げられる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
上記界面活性剤は、スルホン化物の有機溶剤溶液中に溶解あるいは分散させて使用しても、水中に溶解あるいは分散させて使用してもかまわない。
上記界面活性剤の使用量は、ジエン系(共)重合体スルホン化物100重量部に対し、通常、10重量部以下、好ましくは5重量部以下である。10重量部を超えると、スルホン化物エマルジョン(再乳化物)の純度が低下する。
【0024】
また、系内のpHを調整するために、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ化合物、塩酸、硫酸などの無機酸を添加することもできる。また、少量であれば、水以外の有機溶剤などを併用することもできる。
上述したジエン系(共)重合体のスルホン化物と後述する顔料を公知の分散機で分散後、特定の溶剤等を混合して本発明の水性インクを得ることができる。
【0025】
一方、本発明の水系インクに用いられるカーボンブラックは、チャンネルブラック製法で製造されたカーボンブラックである。チャンネルブラック製法で製造されたカーボンブラックとは、一般的には、天然ガスまたはガス状ないし蒸気状の炭化水素を不完全燃焼させ、チャンネル鋼の背面にガス炎を接触させ、析出するカーボンを掻き取って集めたものを言う。
具体的には、例えばデグサ・ヒュルス社が販売している、チャンネルブラックで、ColorBlack FW2000、ColorBlack FW2、ColorBlack FW2V、ColorBlack FW1、ColorBlack FW18、ColorBlack S170、ColorBlack S160、SpecialBlack 6、SpecialBlack 5、SpecialBlack 4、SpecialBlack 4A、Printex 150T、Printex U、Printex V、Printex 140U、Printex 140Vなどが挙げられる。上記カーボンブラックは1種単独でも、2種以上併用しても用いることができる。
また、上記カーボンブラックに必要に応じて他の製法で製造したカーボンブラック、公知の顔料、染料をブレンドして使用しても何ら問題ない。
本発明の水性インク中に配合されるカーボンブラックの濃度は通常0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。顔料の濃度が0.1重量%未満では、印字濃度が十分でなく、20重量%を超えると分散物の粒径が増大したり、顔料凝集が生じ、印字安定性が低下する場合がある。
本発明において、分散剤またはバインダーはカーボンブラック100重量部に対して5〜500重量部、好ましくは20〜300重量部である。
【0026】
本発明の湿潤剤あるいは浸透剤としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールなどのグリコール類、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、カルビトール類などの多価アルコールエーテル類、アルコール類、アセテート類、チオジグリコール、N−メチルー2―ピロリドン、トリエタノールアミンなどの含窒素化合物類などが挙げられる。
好ましい浸透剤あるいは湿潤剤として、炭素数が5〜10のアルキル基を有するアルコール化合物である。具体的には、1,2―ペンタンジオール、1,5―ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノールなどが挙げられる。これら化合物のアルキル基は直鎖でも分岐していても良い。好ましくは、1,2−ヘキサンジオール、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテルである。これらアルコール化合物は、単独で使用しても2種以上併用しても何ら問題ない。
【0027】
本発明の水系インクには、上記スルホン化ポリマー乳化物、顔料、溶剤以外に、公知の添加剤を添加することもできる。例えば、分散剤、消泡剤、各種界面活性剤等の表面張力調整剤、キレート剤、酸素吸収剤などが添加できる。
また、分散剤としては脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩などのアニオン系界面活性剤、脂肪族アミン、4級アンモニウム塩、などのカチオン系界面活性剤、ベタイン型化合物などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレン化合物の脂肪酸エステル型などのノニオン系界面活性剤、また、セルロース系高分子、リグニンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、スチレンーアクリル酸共重合物塩、スチレンーマレイン酸共重合物塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
【0028】
顔料の分散方法としては、水、顔料、スルホン化ポリマー、必要に応じて前記添加剤を混合し、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシェーカー、超音波分散機等で攪拌、混合することにより達成できる。
本発明のインク中の顔料の粒子径は、通常10nm〜300nm、好ましくは、30nm〜200nmである。
【0029】
本発明の水系インクは特定の物理的性質が満たされることが好ましい。例えば、インクジェット記録に使用されるインクは、適正な粘度と表面張力を有することが好ましい。
本発明のインクジェット用記録用インクの粘度は、25℃で通常0.7cpから15cp、好ましくは1cpから10cpである。また、表面張力は、25℃で通常20ダイン/cmから70ダイン/cm、好ましくは25ダイン/cmから60ダイン/cmである。
【0030】
本発明の水系インクは、インクジェット記録用として特に有用であるが、他のインクとして、例えば、一般の万年筆、ボールペン、サインペンなどの筆記用具のインクとしても使用可能である。
【0031】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は、特に断らない限り重量基準である。
【0032】
実施例1〜5
表1に示すスルホン化ポリマーの再乳化物(固形分濃度15%)33g、カーボンブラック5g、水12g、0.3mmジルコニアビーズ50gを100mLポリ容器に入れ、ペイントシェーカーで10時間攪拌した後、ジルコニアビーズをメッシュで除去して顔料スラリーを得た。
得られた顔料スラリー10g、ジエチレングリコールモノブチルエーテル8g、水15gを混合して顔料濃度3%の水系インクを調製した。得られた水系インクを、IJプリンターMC2000(セイコーエプソン (株)製)を用いて、PM写真用紙(セイコーエプソン (株)製)に印字した。印字品質を以下のように評価した。
結果を表2に示す。本水系インクは印字品質に優れていることがわかる。
【0033】
印字濃度
マクベス濃度計により印字物の光学濃度(OD値)を測定した。
耐擦性
印字物表面にセロハンテープを付着後、引き剥がした。引き剥がし後の状態で耐擦性を以下のように評価した。
:インク層がほとんど剥がれない
:インク層の一部が剥がれる
×:インク層のほとんどが剥がれる
光沢
光沢計により20゜光沢を測定した。
:光沢値120以上
:光沢値100〜120
×:光沢値100未満
【0034】
【表1】
1デグサ・ヒュルス社製
2 三菱化学株式会社製
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】
本発明のインクジェット用水系インクは、特定のカーボンブラックを使用することによって、印字品質すなわち印字濃度、光沢、耐擦性に優れる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-based ink having excellent print quality on media such as paper and OHP, and more particularly to a water-based ink useful as an ink for inkjet recording.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art A method of recording an image on a base material such as paper by an ink-jet method has been adopted in printers such as computers and has been rapidly spreading in recent years. The recording method using the ink jet method is a method for recording images and characters by flying fine droplets of ink and attaching them to a recording sheet such as paper or a polymer sheet.It has high speed, low noise, and multicolor printing. It is possible, has great flexibility in recording patterns, and does not require development-fixing. Further, an image formed by the multi-color ink jet recording method can obtain a record comparable to multi-color printing by a plate making method or printing by a color photographic method.
When printing on media such as paper and OHP, print quality, that is, further improvement in print density, gloss, abrasion resistance, image clarity, etc. is desired, but at present, none of them can satisfy all of these. The emergence of even better water-based inks was desired.
[Patent Document 1]
JP-A-11-217525 [Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-262017
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an aqueous ink excellent in print quality, that is, excellent in print density, gloss, and abrasion resistance, and in particular, to provide an aqueous ink for inkjet.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a water-based ink for ink-jet recording, characterized by containing (1) a dispersant or a binder, and (2) carbur black manufactured by a channel black manufacturing method.
[0005]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the present invention, a diene (co) polymer is suitably used as the dispersant or binder.
The diene (co) polymer used in the present invention or a sulfonated product of a hydrogenated product thereof (hereinafter also referred to as “hydrogenated product”) is a diene (co) polymer containing a diene monomer as an essential component (hereinafter, referred to as “hydrogenated”). Or a hydrogenated product thereof).
The diene monomer used for the base polymer is preferably a diene compound having 4 to 10 carbon atoms, more preferably a diene compound having 4 to 8 carbon atoms, and still more preferably a diene compound having 4 to 6 carbon atoms.
[0006]
Specific examples of the diene monomer include, for example, 1,3-butadiene, 1,2-butadiene, 1,2-pentadiene, 1,3-pentadiene, 2,3-pentadiene, isoprene, 1,2-hexadiene, 3-hexadiene, 1,4-hexadiene, 1,5-hexadiene, 2,3-hexadiene, 2,4-hexadiene, 2,3-dimethyl-1,3-butadiene, 2-ethyl-1,3-butadiene, 1,2-heptadiene, 1,3-heptadiene, 1,4-heptadiene, 1,5-heptadiene, 1,6-heptadiene, 2,3-heptadiene, 2,5-heptadiene, 3,4-heptadiene, 3, 5-heptadiene, cyclopentadiene, dicyclopentadiene, ethylidene norbornene, etc., and various branched aliphatics having 4 to 7 carbon atoms Rui include alicyclic dienes, it may be used in combination either singly or in combination. Particularly preferred are 1,3-butadiene and isoprene.
[0007]
In addition to these diene monomers, other monomers can be used in combination. Other monomers include, for example, aromatic monomers such as styrene, α-methylstyrene, o-methylstyrene, p-methylstyrene, m-methylstyrene, vinylnaphthalene, methyl (meth) acrylate, (meth) acrylic acid Ethyl, alkyl (meth) acrylates such as butyl (meth) acrylate, mono- or dicarboxylic acid or dicarboxylic acid anhydrides such as (meth) acrylic acid, crotonic acid, maleic acid, fumaric acid, and itaconic acid; A) Vinyl cyanide compounds such as acrylonitrile, and unsaturated compounds such as vinyl chloride, vinylidene chloride, vinyl methyl ethyl ketone, vinyl acetate, (meth) acrylamide, and glycidyl (meth) acrylate. These other monomers can be used alone or in combination of two or more. Of these other monomers, styrene is preferred.
When these other monomers are used in combination, the amount of the diene monomer used is preferably 0.5% by weight or more, more preferably 1% by weight or more, and particularly preferably 5% by weight or more. If it is less than 0.5% by weight, the content of sulfonic acid (salt) group introduced into the sulfonated product obtained by sulfonation may be low, which is not preferable.
[0008]
The base polymer is a diene monomer and optionally other monomers, a radical polymerization initiator such as hydrogen peroxide, benzoyl peroxide, azobisisobutyronitrile, or n-butyl lithium, sodium naphthalene, sodium metal, etc. It is obtained by carrying out (co) polymerization at -100 to 150 ° C, preferably 0 to 130 ° C, using a known solvent, if necessary, in the presence of an anionic polymerization initiator.
[0009]
Further, as the base polymer, a part or all of the remaining double bond based on the diene monomer of the base polymer which is a precursor of the sulfonated diene (co) polymer can be used after hydrogenation. In this case, a known hydrogenation catalyst can be used, and examples thereof include a catalyst and a method described in JP-A-5-222115. After hydrogenation of the base polymer, sulfonation can be performed by the method described below, but the (co) polymer may be sulfonated and then hydrogenated.
[0010]
The base polymer used in the present invention may be any of random type, block type copolymer such as AB type or ABA type without any particular limitation. Preferred base polymers include, for example, isoprene homopolymer, butadiene homopolymer, isoprene-styrene random copolymer, isoprene-styrene block copolymer, styrene-isoprene-styrene ternary block copolymer, butadiene-styrene random Copolymer, butadiene-styrene block copolymer, styrene-butadiene-styrene block copolymer, butadiene-styrene-butadiene ternary block copolymer and hydrogenated products of these (co) polymers, ethylene-propylene-diene Ternary copolymers and the like can be mentioned.
Of these, more preferred are isoprene-styrene block copolymer, styrene-isoprene-styrene ternary block copolymer, butadiene-styrene block copolymer, styrene-butadiene-styrene block copolymer, butadiene polystyrene. A block copolymer having an aromatic polymer unit such as hydrogenated butadiene ternary block copolymer, a hydrogenated product thereof, and a conjugated diene polymer unit, and a hydrogenated product thereof.
[0011]
The polystyrene-equivalent weight average molecular weight (hereinafter referred to as “Mw”) of the base polymer containing a diene monomer as an essential component or a hydrogenated product thereof is preferably 1,000 to 1,000,000, and more preferably 3,000 to 100. 5,000, particularly preferably 5,000 to 20,000. If the Mw is less than 1,000, the abrasion resistance is reduced, and problems may occur in water resistance and fixability. On the other hand, if the Mw exceeds 1,000,000, the dispersibility of the pigment is reduced. However, the storage stability and printing quality of the ink are undesirably deteriorated.
[0012]
The diene (co) polymer sulfonated product of the present invention can be prepared by subjecting the above base polymer to a known method, for example, edited by the Japan Society of Science, New Experimental Lecture (Vol. 14, III, pp. 1773) or JP-A-2-227403. And sulfonated by the method described in 1.
That is, the base polymer can be sulfonated using a sulfonating agent at a double bond portion of a diene unit in the polymer. In this sulfonation, the double bond is opened to form a single bond, or the hydrogen atom is replaced with a sulfonic acid (salt) while the double bond remains. In the case where another monomer is used, an aromatic unit may be sulfonated in addition to a diene unit portion in a double bond portion.
The sulfonating agent in this case is preferably sulfuric anhydride, a complex of sulfuric anhydride and an electron donating compound, sulfuric acid, chlorosulfonic acid, fuming sulfuric acid, hydrogen sulfite (Na salt, K salt, Li salt, etc.). Are used.
[0013]
Here, as the electron donating compound, ethers such as N, N-dimethylformamide, dioxane, dibutyl ether, tetrahydrofuran, and diethyl ether; amines such as pyridine, piperazine, trimethylamine, triethylamine, and tributylamine; dimethyl sulfide, diethyl Sulfides such as sulfides; nitrile compounds such as acetonitrile, ethylnitrile, propylnitrile and the like can be mentioned, among which N, N-dimethylformamide and dioxane are preferable.
[0014]
The amount of the sulfonating agent is usually 0.005 to 1.5 mol, preferably 0.01 to 1.0 mol, in terms of sulfuric anhydride, based on a total of 1 mol of the diene unit and the aromatic unit in the base polymer. If the amount is less than 0.005 mol, the desired sulfonation ratio cannot be obtained, so that various performances cannot be exhibited. If the amount exceeds 1.5 mol, unreacted sulfuric anhydride increases. After neutralization with an alkali, a large amount of sulfate is generated, and the purity is reduced.
[0015]
In the sulfonation, a solvent inert to a sulfonating agent such as sulfuric anhydride may be used. Examples of the solvent include halogenated hydrocarbons such as chloroform, dichloroethane, tetrachloroethane, tetrachloroethylene and dichloromethane; nitromethane. And nitro compounds such as nitrobenzene; aliphatic hydrocarbons such as liquid sulfur dioxide, propane, butane, pentane, hexane, and cyclohexane; and ether solvents such as dioxane and tetrahydrofuran.
These solvents can be used as a mixture of two or more kinds as appropriate.
The reaction temperature of this sulfonation is usually -70 to 200 ° C, preferably -30 to 50 ° C. If the temperature is lower than -70 ° C, the sulfonation reaction is slow and not economical. And the product may be blackened or insolubilized.
[0016]
The sulfonated product of the diene (co) polymer of the present invention can be obtained by allowing water or a basic compound to act on this product.
Examples of the basic compound include alkali metal hydroxides such as sodium hydroxide, potassium hydroxide and lithium hydroxide; sodium methoxide, sodium ethoxide, potassium methoxide, sodium-t-butoxide, potassium-t-butoxide and the like. Alkali metal alkoxides; carbonates such as sodium carbonate, potassium carbonate, and lithium carbonate; methyl lithium, ethyl lithium, n-butyl lithium, sec-butyl lithium, amyl lithium, propyl sodium, methyl magnesium chloride, ethyl magnesium bromide, and propyl magnesium Organometallic compounds such as iodide, diethylmagnesium, diethylzinc, triethylaluminum, triisobutylaluminum; aqueous ammonia, trimethylamine, triethylamido , Tripropylamine, tributylamine, pyridine, aniline, dimethyl ethanol amine, amines such as piperazine; include sodium, lithium, potassium, calcium, a metal compound such as zinc. These basic compounds can be used alone or in combination of two or more. Among these basic compounds, alkali metal hydroxides and aqueous ammonia are preferable, and sodium hydroxide and lithium hydroxide are particularly preferable.
[0017]
The amount of the basic compound used is 2 mol or less, preferably 1.3 mol or less, based on 1 mol of the sulfonating agent used.
In this reaction, the above-mentioned basic compound can be used in the form of an aqueous solution, or can be used by dissolving it in an organic solvent inert to the basic compound.
Examples of the organic solvent include various organic solvents used for the sulfonation, aromatic hydrocarbon compounds such as benzene, toluene, and xylene; and alcohols such as methanol, ethanol, propanol, isopropanol, and ethylene glycol. Can be These solvents can be used as a mixture of two or more kinds as appropriate.
[0018]
When the basic compound is used as an aqueous solution or an organic solvent solution, the basic compound concentration is usually about 1 to 70% by weight, preferably about 10 to 50% by weight. The reaction is usually carried out at a temperature of -30 to 150 ° C, preferably 0 to 120 ° C, more preferably 50 to 100 ° C, and can be carried out at normal pressure, reduced pressure or increased pressure. Further, the reaction time is generally 0.1 to 24 hours, preferably 0.5 to 5 hours.
[0019]
The sulfonic acid (salt) group content of the sulfonated diene (co) polymer as described above is usually 0.1 to 3.5 mmol / g, preferably 0.2 to 3 mmol / g. If the amount is less than 0.1 mmol / g, the dispersibility of the pigment is reduced as described below, which is not preferable.
The structure of the sulfonated diene (co) polymer of the present invention can be confirmed by the absorption of a sulfone group by an infrared absorption spectrum, and the composition ratio thereof can be known by elemental analysis or the like. The structure can be confirmed by a nuclear magnetic resonance spectrum.
[0020]
As the sulfonated product of the diene (co) polymer synthesized in this manner, a product re-emulsified in water (hereinafter, also referred to as “re-emulsified product”) is used.
The method of re-emulsification is to stir and mix the above-mentioned sulfonated product or the organic solvent solution of the product before neutralization with water or the alkali compound, emulsify, and then remove the organic solvent while leaving water. Is obtained by For this re-emulsification, a general method can be adopted, a method in which water is added to an organic solvent solution of the sulfonate while stirring, a method in which an organic solvent solution of the sulfonate is added to water while stirring, water and sulfone There is no particular limitation on the method of simultaneously adding a solution of the compound in an organic solvent and stirring the solution.
[0021]
Here, examples of the organic solvent used for re-emulsification include aromatic solvents such as toluene and xylene, aliphatic solvents such as hexane and heptane, ketone solvents such as acetone and methyl ethyl ketone, and ether solvents such as tetrahydrofuran and dioxane. Solvents, ester solvents such as ethyl acetate and butyl acetate, and alcohol solvents such as methanol, ethanol and isopropyl alcohol are used. These solvents may be used alone or in combination of two or more.
[0022]
The amount of the organic solvent used in the re-emulsification is preferably 20 to 5,000 parts by weight, more preferably 50 to 2,000 parts by weight, based on 100 parts by weight of the sulfonated product. If the amount is less than 20 parts by weight, a stable re-emulsified product cannot be obtained, while if it exceeds 5,000 parts by weight, the productivity will be poor.
The amount of water used for re-emulsification is preferably 50 to 10,000 parts by weight, more preferably 100 to 5,000 parts by weight, based on 100 parts by weight of the sulfonated product. If the amount is less than 50 parts by weight, a stable re-emulsified product cannot be obtained, while if it exceeds 10,000 parts by weight, productivity is deteriorated.
[0023]
At the time of re-emulsification, a surfactant may be used in combination. Examples of the surfactant include nonionic surfactants such as polyoxyethylene alkyl ether, polyoxysorbitan ester, and polyoxyethylene alkylamine ether, oleate, laurate, rosinate, dodecylbenzene sulfonate. And anionic surfactants such as polyoxyethylene alkyl ether sulfate, and cationic surfactants such as octyltrimethylammonium bromide, dioctyldimethylammonium chloride and dodecylpyridinium chloride. These surfactants can be used alone or in combination of two or more.
The surfactant may be used by dissolving or dispersing it in an organic solvent solution of a sulfonated product, or may be used by dissolving or dispersing it in water.
The amount of the surfactant to be used is generally 10 parts by weight or less, preferably 5 parts by weight or less, based on 100 parts by weight of the sulfonated diene (co) polymer. If it exceeds 10 parts by weight, the purity of the sulfonated product emulsion (re-emulsified product) is reduced.
[0024]
Further, in order to adjust the pH in the system, an alkali compound such as sodium hydroxide or lithium hydroxide, or an inorganic acid such as hydrochloric acid or sulfuric acid can be added. If the amount is small, an organic solvent other than water may be used in combination.
The aqueous ink of the present invention can be obtained by dispersing the above-mentioned sulfonated diene (co) polymer and a pigment described below with a known dispersing machine and then mixing a specific solvent or the like.
[0025]
On the other hand, the carbon black used in the water-based ink of the present invention is carbon black manufactured by a channel black manufacturing method. Carbon black produced by the channel black manufacturing method generally means incomplete combustion of natural gas or gaseous or vaporous hydrocarbons, bringing a gas flame into contact with the back of the channel steel, and scraping the precipitated carbon. Say what you collect.
More specifically, for example, Channel Black FW2000, ColorBlack FW2, ColorBlack FW2V, ColorBlack FW1, ColorBlack FW18, ColorBlackBalckShip, ColorBlackBalckShip, ColorBlackBalckSex, sold by Degussa Huls, Inc. Special Black 4A, Printex 150T, Printex U, Printex V, Printex 140U, Printex 140V, and the like. The above carbon blacks can be used alone or in combination of two or more.
Also, there is no problem even if carbon black produced by another production method, a known pigment or dye is blended with the above carbon black as required.
The concentration of carbon black incorporated in the aqueous ink of the present invention is usually 0.1 to 20% by weight, preferably 0.5 to 10% by weight. If the pigment concentration is less than 0.1% by weight, the printing density is not sufficient, and if it exceeds 20% by weight, the particle size of the dispersion may increase, or pigment aggregation may occur, and the printing stability may decrease.
In the present invention, the dispersant or binder is used in an amount of 5 to 500 parts by weight, preferably 20 to 300 parts by weight, based on 100 parts by weight of carbon black.
[0026]
Examples of the wetting agent or penetrant of the present invention include glycols such as ethylene glycol, propylene glycol and diethylene glycol, polyhydric alcohol ethers such as glycerin, diethylene glycol monobutyl ether, triethylene glycol monobutyl ether and carbitol, alcohols , Acetates, thiodiglycol, nitrogen-containing compounds such as N-methyl-2-pyrrolidone and triethanolamine.
Preferred penetrants or wetting agents are alcohol compounds having an alkyl group having 5 to 10 carbon atoms. Specifically, 1,2-pentanediol, 1,5-pentanediol, 1,2-hexanediol, 1,6-hexanediol, 1,2,6-hexanetriol, ethylene glycol monohexyl ether, diethylene glycol mono Hexyl ether, triethylene glycol monohexyl ether, pentanol, hexanol, heptanol, octanol and the like can be mentioned. The alkyl group of these compounds may be linear or branched. Preferably, they are 1,2-hexanediol and diethylene glycol monohexyl ether. These alcohol compounds may be used alone or in combination of two or more without any problem.
[0027]
In addition to the above-mentioned sulfonated polymer emulsion, pigment and solvent, known additives can be added to the aqueous ink of the present invention. For example, a dispersant, an antifoaming agent, a surface tension adjuster such as various surfactants, a chelating agent, an oxygen absorbent, and the like can be added.
Examples of the dispersant include anionic surfactants such as fatty acid salts and alkyl sulfonates, cationic surfactants such as aliphatic amines and quaternary ammonium salts, amphoteric surfactants such as betaine-type compounds, and polyoxygens Nonionic surfactants such as fatty acid esters of ethylene compounds, cellulose-based polymers, lignin sulfonates, polyacrylates, styrene-acrylic acid copolymer salts, styrene-maleic acid copolymer salts, naphthalene Formalin condensate of sulfonic acid, polyvinyl alcohol, polyethylene glycol and the like can be mentioned.
[0028]
The method for dispersing the pigment can be achieved by mixing water, a pigment, a sulfonated polymer, and if necessary, the above-mentioned additives, and stirring and mixing the mixture with a sand mill, a homogenizer, a ball mill, a paint shaker, an ultrasonic disperser, or the like.
The particle size of the pigment in the ink of the present invention is usually from 10 nm to 300 nm, preferably from 30 nm to 200 nm.
[0029]
The water-based ink of the present invention preferably satisfies specific physical properties. For example, it is preferable that the ink used for inkjet recording has an appropriate viscosity and surface tension.
The viscosity of the inkjet recording ink of the present invention at 25 ° C. is usually 0.7 cp to 15 cp, preferably 1 cp to 10 cp. The surface tension is usually 20 to 70 dynes / cm at 25 ° C., preferably 25 to 60 dynes / cm.
[0030]
The water-based ink of the present invention is particularly useful for inkjet recording, but can also be used as other inks, for example, as inks for writing implements such as general fountain pens, ballpoint pens, and felt-tip pens.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
In the examples, parts and% are by weight unless otherwise specified.
[0032]
Examples 1 to 5
33 g of the re-emulsified product (solid content: 15%) of the sulfonated polymer shown in Table 1, 5 g of carbon black, 12 g of water, and 50 g of 0.3 mm zirconia beads were placed in a 100 mL plastic container, and stirred for 10 hours with a paint shaker. The beads were removed with a mesh to obtain a pigment slurry.
An aqueous ink having a pigment concentration of 3% was prepared by mixing 10 g of the obtained pigment slurry, 8 g of diethylene glycol monobutyl ether, and 15 g of water. The obtained water-based ink was printed on PM photo paper (manufactured by Seiko Epson Corporation) using IJ Printer MC2000 (manufactured by Seiko Epson Corporation). The printing quality was evaluated as follows.
Table 2 shows the results. It can be seen that the present aqueous ink has excellent printing quality.
[0033]
The optical density (OD value) of the printed matter was measured using a Macbeth densitometer.
After a cellophane tape was attached to the surface of the scratch-resistant printed matter, it was peeled off. The abrasion resistance in the state after peeling was evaluated as follows.
: The ink layer is hardly peeled off: Part of the ink layer is peeled off X: Most of the ink layer is peeled off The gloss was measured at 20 ° using a gloss meter.
: Gloss value of 120 or more: Gloss value of 100 to 120
×: gloss value less than 100
[Table 1]
1 Degussa-Hüls Company 2 Mitsubishi Chemical Corporation [0035]
[Table 2]
[0036]
【The invention's effect】
The aqueous ink for inkjet of the present invention is excellent in print quality, that is, print density, gloss, and abrasion resistance by using a specific carbon black.
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